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【場】『自由の場』 その4
1
:
『星見町案内板』
:2025/06/01(日) 18:30:49
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。
86
:
マオ『イントロ・マモン』+由楽
:2025/11/09(日) 17:36:51
>>85
(ふむふむ、こうしてないしょばなしができるのが
『すたんど』っていうのね?
なんだかそういうひとを他に見たことがあるから
なんとなーくだけどしっていたのだわ!)
彼女以外にもスタンド使いがいるらしいことが
マオの言葉から理解できるかも知れない。
(ふふふー、ひみつひみつなのだわ。
なんだかちょっとワルになったきぶんなのだわ!)
そう言って同じように人差し指を口に添えて内緒、のポーズを取った。
由楽「なんだか、おふたりともなかよくなったようにみえるんです!」
二人の様子を見て由楽が不思議そうに答えた。
「おとまちおねーさん、がおなまえなのね!
わたしは「六条マオ(ろくじょう マオ)」なのだわ!
マオでもいいけど、魔王マオロックでもよいのだわよ!」
改めて嬉しそうにアイサツをする。
先程よりも嬉しそうな顔になっている。
由楽「ゆらのことは由楽でかまわないのです。
『朱鷺宮 由楽(ときのみや ゆら)』がふるねーむなのですよ。
おともだちになれたらうれしいんです!日記帳のおねーさん…
じゃなくて、すむおねえさん!」
由楽の方も礼儀正しく頭を下げた。
87
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/11/09(日) 21:38:24
>>86
『ええ……この町には、多くの『スタンド使い』がいるようです。
しかし、しつこいようですが……
全員が全員、信頼していい人間であるとは限りません』
『あなたに『スタンド』絡みのトラブルがあったとき、
もし、知り合いに『スタンド使い』の大人がいないなら……
よければ、私にご相談ください。可能な限り……ご協力いたしますので』
言いつつ、乙街は何事か書いた手帳のページを破り取った。
「六条 マオさんと、朱鷺宮 由楽さん……ですね。
はい……記録しておきます。ありがとうございます」
「友達…………えへへ。
ええ、こちらこそ……よろしくお願いいたします」
『友達』という言葉を噛み締めるように呟き、頭を下げ返した。
その表情からは隠しきれない嬉しさが滲み出ている。
「私は、そろそろお暇しようと思いますが……
お2人は、まだ残っていかれますか?」
そう言って、乙街は腕時計を確認する。今は何時だろうか。
88
:
マオ『イントロ・マモン』+由楽
:2025/11/10(月) 17:51:21
>>87
(なるほどなのだわ。
それじゃあ、すみのおねえさんのことはしんじて見るのだわ。
…あんまりこーいうのは見せびらかさないほうがいいのかしら?)
背中から見せている翼をバタバタさせながら返事を返す。
(でも、たよりになりそうなおねえさんとおともだちになれるのはとてもうれしいのだわ…
あっ、それはちゃんとお口でおれいをいうのだわ。)
「そのとおり、おねえさんはわたしのともだち!
つまり魔王の部下ということになるのよ!」
にっこり笑いながらマオは答える。
由楽「ありがとうございますです。
マオちゃんのおともだちが出来てとても嬉しいんです。」
由楽もとても嬉しそうだ。
仲が良いであろうことがうかがえる。
「むー、もうおじかんなのかしら?
すぐなのだわ。」
そう言ってあたりを確認する。
「ちょーっと、おそらが赤くなってきたのだわ。
そろそろ帰らないといけないかしら?」
そう言って首を傾げた。
時刻は間もなく4時になろうとしている。
秋は日が暮れるのも早いようだ。
89
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/11/10(月) 21:34:38
>>88
『確かに、そうかもしれません。
ただ……『スタンド』が結ぶ縁もあることも事実ですが。
……どうかお気をつけて、としか……私からは』
乙街も『スタンド使い』の知人が多い訳ではない。
だが、アリスやマオのような善性の人間ばかりではないことくらいは分かる。
悪人が『スタンド』を得ればどうなるかは、想像に難くない。
……そのアリスと、『スタンド』がなければ知り合えなかったのが悩みどころだが。
『……私の連絡先です。よければ、お持ちください』
そう言って、折り畳んだ手帳のページをマオに差し出した。
さすがに自分がマオの連絡先を得るのはよくないだろう、という配慮である。
「本日はお話していただき、ありがとうございました。
とても、楽しかったです。……お気をつけてお帰りください」
マオが受け取るか否かに関わらず、何度目か分からないお辞儀をする。
そして顔を上げると、ちらりとマオに目配せを送る。
『マオさん。最後に、もう一つだけ……よろしいでしょうか』
90
:
マオ『イントロ・マモン』+由楽
:2025/11/10(月) 23:26:16
>>89
(わかったのだわ!
わたしは人を見る目があるというじしんがあるのだわ!
お気をつけするのだわ。)
マオもそこまで考えては居ないのかも知れない。
それでも、子供なのだ。見た漢字がとても危なっかしい。
しかも魔王と、悪ぶりたい様子も見せているのだ。心配になるだろう。
(あっ、ありがとうなのだわ。)
どこか嬉しそうに手帳のページを受け取る。
その様子を由楽がちらっと見ていた。
由楽「うんー?一体どんなないしょばなしなのです?
ゆらも混ぜてほしいです!」
そう言ってちらりと覗き込む。
「うふふ、ゆらもおともだちなのだから、
おしえてさしあげてもいいのだわ!」
そう言ってニッコリと笑ってみせる。
見せてもいい…のだろう。おそらくは。
由楽「ゆらもたのしかったのです。
おねえさんも気をつけてくださいねー。」
礼儀正しく挨拶を返す。
(おやー?なんなのかしら?
言いたいことがあるならば、言ってもいいのだわ!)
興味津々に乙街の顔を見る。
何かのお願いなのだろうか?と思っているようだ。
91
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/11/11(火) 00:57:06
>>90
マオの予想に反して、乙街は何の言葉も発しない。
が、その目の前の空間に異変が起こる。
カリカリカリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリ
空中に絵を描くかのように、無数の黒い線が現れ……
──集まって、2体の『妖精』めいた人型のヴィジョンを構成した。
どちらも『羽ペン』を持ち、虫のような翅で浮遊している。
『こちら……私の『スタンド』です。
あなたの『翼』を見せてくださった、お礼と言ってはなんですが……』
『お見せさせて、いただきました。……はい』
ほんの数秒ほど羽ばたくと、『スタンド』は掠れて消えていった。
本当に、一目見せる以上の目的はなかったようだ。
「それでは、お2人とも……お元気で」
そして乙街は踵を返し、歩き出す。
手帳にペンを走らせる機械的な手付きは相変わらずだが……
心なしか、ここに来たときよりは軽快な足取りで。
92
:
マオ『イントロ・マモン』+由楽
:2025/11/11(火) 20:56:14
>>91
(うわぁ!とてもかわいいのだわ!
これがおねえさんのスタンド?
あぁ、あっというまにきえてしまったのだわ…)
その妖精のような姿に思わず表情をほころばせるマオ
それだけに消えてしまったのを見ると少々惜しい顔になっている…
「ありがとうねー!
こんどあったときは、もっと色々お話しましょうなのだわー!」
由楽「またねー!なんです!
こんどはいっしょにあそびましょうですー!」
二人は嬉しそうに乙街に向けて手を振り見送っていった。
「それじゃあかえりましょうなのだわ!
おかしもいっぱいもらったのだし!」
由楽「もうすぐゆうがたです。じゃあかえりましょうです。
…ところで、あのおねえさんとちょっとなかよくなったようなきがするんです。
どうしたんですか?」
「んー?ないしょだわ!」
二人はそんな事を話しながら、楽しげに帰路についた。
とても仲良しなようすであった…
93
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/01(月) 22:22:29
『H市立図書館星見分館』──その正面玄関前にて。
ウィーン
「うー……」 「さむ」
スーツをだらしなく着崩した白髪の女が図書館から出てきた。
かなりの長身だが、猫背なのに加え、寒さで図体を小さく縮こめている。
右手に数冊の書籍を抱え、左手はスーツのポケットをまさぐり……日本酒のパックを取り出した。
歩きながらパックにストローを突き刺そうとするが、右手がうまく使えなかったのか、
バサバサバサ
「あぎゃ」
抱えていた書籍を落としてしまった。
「あちゃあ……」
女は溜め息を吐いてパックを懐にしまい、散らばった書籍を拾おうとする…………。
94
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/04(木) 21:33:10
>>93
拾い終わると改めてパックにストローを突き刺し、ちゅうちゅうやりながら去って行った。
95
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/05(金) 04:22:58
>>94
しばらく歩いていると、小野塚の後ろから足音が近付いてくる。
その場で振り向いたなら、一人の男を見つけることができるだろう。
以前、暑い時期に顔を合わせた相手だ。
「もう一冊、そこに落ちていた」
しかし、今は作業服ではなく、小野塚と同様にスーツを着用していた。
限りなく黒色に近い青色である『ミッドナイトブルー』の生地だ。
暗い場所では黒よりも黒く見えると言われ、その色合いは深い海の底を思わせる。
「いつか似たようなことがあったな」
前回の出来事に言及しながら、図書館の前で拾った書籍を小野塚に差し出す。
96
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/05(金) 19:49:30
>>95
「ン」
ストローを咥えたまま振り向き、驚きに軽く目を見開く。
「ああ」
「アハ……悪いね、何回も」
へにゃりと気の抜けた笑みを浮かべて見せ、書籍を受け取る。
小野塚の服装は以前に出会ったときと同じだった。
宗像のものとは違い、いかにもビジネス用らしい地味で質素なものだ。
形は崩れ、ネクタイは曲がり、悲しいことになっているが。
「ありがとね、えェー……ッと」
「名前、聞いてなかったよね?」
片眉を吊り上げ、宗像に問い掛ける。
抱えている書籍はほとんどが『哲学書』のようだ。
分厚いハードカバーのそれらは、平易そうにはあまり見えない。
97
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/06(土) 02:31:55
>>96
このスーツは新品らしく、そういった服装に慣れていない印象を受けた。
ただ、両手を覆う『革手袋』だけは、あの時と同じだ。
手や指の油分が馴染んでおり、かなり使い込まれていることが窺える。
「大したことはしていない」
書籍を拾い上げる際、軽く汚れを払っていたので、表紙は確認している。
今しがた手渡したばかりの一冊が、他の数冊と似通っていることも分かった。
しかし、これらが借りられた目的は知る由もない。
「――――『宗像征爾』だ」
言葉と共に吐き出す息は白く、空気に溶けるように消えていく。
「俺には学がないが、勉強に必要なのか?」
それらの『哲学書』を見て思ったのは、これだけ分厚いものなら、
使い方次第で凶器に成り得るということだった。
98
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/06(土) 22:43:54
>>97
「宗像さんか。あたし、小野塚ね。小野塚遥」
紙パックを持っている方の手で自分を指しつつ自己紹介する。
その手は細く骨ばっており、宗像とは違って、力仕事など知らなさそうだ。
ビジネススーツという服装に似つかわしいといえばそうかもしれない。
「まっさかァ、勉強なんて今更……」
『勉強』という言葉に、小野塚は八の字眉を作って首を振った。
にやけ顔こそ崩れていないが、心底嫌そうなことは分かる。
何か良くない思い出があるのだろう。恐らくは学生時代か、社会人時代に。
「ただの暇潰しさ。お金もかからないし、時間も潰せるし」
「読んでるうちは余計なこと考えなくて済むからね。
酔っ払うのが一番なんだけど、お酒飲めないときは本がいいよ」
そして、小野塚も小野塚で『哲学書』を勉強の道具とは思っていないらしい。
99
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/07(日) 06:41:37
>>98
小野塚が手にした日本酒の紙パックを眺めた後、
また小野塚自身に目線を移し、一呼吸の間を置いて口を開く。
「俺も『仕事』をしている内は余計なことを考えずに済む。
それ以外の時は何をすべきか分からなくなる」
おもむろに左手を持ち上げ、調子を確かめるように軽く握り締める。
「一時期は『釣り』や『ガンシューティングゲーム』で時間を潰していたが、
今後は『読書』も選択肢に入れておこう」
最初に挙げられた『飲酒』が除外されているのは、
少なくとも下戸という理由ではないように思えた。
「その中に『サンスクリット』関連の本はあるか?」
細い腕に抱えられた書籍を一瞥し、それらしいタイトルを探す。
100
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/07(日) 18:32:37
>>99
「ああ……仕事か。仕事ね……」
宗像の返答に、小野塚の顔からは不意に表情が抜け落ちた。
様々な感情が綯い交ぜになっているであろう、一目では心象の分からない複雑な表情。
『怒』でも『哀』でもない、他者には推し量れない過去を思わせる『真顔』。
「まァ、それでいい人にはそれが一番だろうね」
……が、すぐにその顔には元通りの弛緩した笑みが張り付けられた。
「『サンスクリット』?」
そして、唐突なその問い掛けに今度は怪訝そうな表情を浮かべる。
ちらりと自身が抱えている書籍群を横目で改めてから、宗像に向き直った。
「一時期『インド哲学』も読んでたけど……ここにはないかな」
「興味あるのかい?」
からかうような笑顔を浮かべながら、一歩、歩み寄る。
101
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/08(月) 07:12:08
>>100
正面に立つ『小野塚遥の目』を通して、無意識に『自分自身の目』を見ようとしていた。
これまでの経験上、特定の仕事を生業にする者は『冷えた目』を持っている。
だが、まだ彼らと同じ境地には至っていない。
他人という鏡を介して確かめた『空虚な目』が、その事実を如実に物語っている。
そして、自分が『駆け出し』であることを改めて感じた。
「――――――ああ」
いずれにせよ、俺にとっては『仕事が全て』であり、
それを取ってしまえば何も残らないだろう。
「『一つの言葉』を覚えてから、その分野には多少の関心がある」
『泥水を掻き混ぜたような目』を見据え、小野塚の問いかけに肯定を返す。
職業柄、地面に敷設された『下水道』を連想した。
『生活排水』や『工業排水』を引き受けた結果、その場所は汚れていく。
「『地獄』という概念について、理解を深めるのも悪くない」
本当に存在するとしたら、いずれは行くべき世界だ。
102
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/08(月) 21:59:34
>>101
「……地獄ゥ?」
「よりにもよって仏教のかい?」
細められた目の奥から、興味深そうな視線が宗像に投げかけられる。
「サンスクリット語で地獄は『ナラカ』……
それが転じて『奈落』という日本語になったそうだけれど」
「君は、自分が地獄に落ちると思ってるのかな?」
その目は、軽薄な好奇心を隠そうともしていない。
つまりはこの会話も、小野塚の言う『暇潰し』の一環でしかないのだろう。
相手によっては気分を害する態度であることは間違いない。
「まァ、仏教の価値観に基づくなら、
現代人はほとんど全員地獄行きだろうけれどね。ゲラゲラ」
紙パックをちゃぽちゃぽ揺らして見せながら、小野塚は愉快そうに笑った。
仏教においては、『飲酒』も地獄に落ちる要因の一つである。
103
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/09(火) 06:54:56
>>102
相手の目に浮かんだ好奇心を察するが、何も言わずに話の先を続ける。
「地獄に落ちた人間は生まれ変わるが、
重い罪を犯した者ほど『下の階層』に送られ、
現世に戻るまでの時間が長くなると聞いた」
その表情には感情らしいものが希薄で、笑いを零す小野塚と対象的だった。
最初に出会った時と同じく、虚無を湛えた瞳の奥には、
どこか『残り火』を思わせる光が宿っている。
それは『冷えた目』ではない。
「『アヴィーチー』という言葉を知っているか?」
小野塚が挙げた『奈落』と異なり、通常あまり耳にする機会のないサンスクリット語だ。
「俺の刑期は『349京2413兆4400億年』だ」
長大な年数を淀みのない口調で発し、一瞬だけ『右腕』に視線を落とす。
正確には自分の腕ではなく、そこに重なる『別の何か』を見ているような印象を与えるだろう。
だが、そこには何も存在していなかった。
104
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/09(火) 18:02:48
>>103
「アハ」
「……『無間地獄』かい?」
小野塚はその言葉を知っていたようだ。
あるいは『阿鼻地獄』という別名を知っていれば、連想も可能かもしれない。
宗像の視線に釣られて、小野塚も一瞬だけ宗像の右腕をちらりと見た。
「それってさァ」
「君のお仕事と関係あるのかな?」
以前『大通り』で会ったとき、宗像は言った。「『本業』は『配管工』だ」と。
…………では、『副業』は?
弧を描いた目の奥で、小野塚の濁った瞳が僅かに揺れる。
105
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/09(火) 20:59:01
>>104
泥水のように濁った瞳に、地下を流れる汚水を重ねながら、小野塚を正面から見つめる。
「『ある意味』においては、無関係ではないかもしれない」
何気なく発せられた問いかけに、肯定とも否定ともつかない答えを返した。
そして、『ポケット』の位置に視線を移す。
大抵の場合、そこに入っているだろうと考えたからだ。
「俺は持ち歩いていないが、
さっき教えた『名前』で調べてみれば、
そう時間を掛けずに分かるはずだ」
今あるいは別の機会に、もし小野塚が『宗像征爾』という人名を検索したなら、
20年前に起きた『殺人事件』が候補に上がってくるだろう。
被害者は『中学生』の少年で、凶器として用いられた『パイプレンチ』によって、
頭蓋骨を砕かれたことが死因だ。
加害者は自ら通報し、その場で逮捕された。
当事者の自供に加えて必要な証拠も揃っており、『懲役20年』の実刑判決を下されている。
一方、『動機』については語られず、最後まで不明のままだったらしい。
106
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/09(火) 22:46:47
>>105
「……いや」
ほんの一瞬、逡巡するかのように視線を泳がせたのち、
小野塚は大袈裟な様子で肩を竦めて見せた。
「まァ」
「その口ぶりでだいたい察するよ」
つまり、何かしらの事件の『犯人』なのだろう、ということをだ。
それも『無間地獄』に落ちるような罪となれば──
候補は1つしか存在しない、と言っても過言ではないだろう。
「それよりも──」
しかし小野塚は、宗像から距離を取るようなことはしなかった。
むしろ、一歩──また一歩と、ゆっくり近付いていく。
「見ず知らずの、それもあたしみたいな人間に、
わざわざそんなことを教えてくれる理由の方が知りたいかな?」
僅かな警戒はあれど、怯えはなく……その瞳は、好奇と享楽に鈍く輝いている。
107
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/10(水) 11:50:29
>>106
小野塚遥の瞳に宿った感情を読み取ろうとするかのように、わずかに目を細める。
「大きな理由があると期待させたなら悪いが、ただ『義理』に従って返しただけだ」
少しずつ間合いを詰める小野塚の一挙手一投足から視線を外さない。
「強いて言うなら、誰であろうと『そうなるべきではない』と言いたかったのかもしれない」
ザ ッ
まもなく、こちらからも一歩を踏み出し、さらに彼我の距離を縮めていく。
「あんたの『目』を見ている内に、そんな風に感じた」
ザ ッ
そして、そのまま『すれ違った』。
「新しい時間潰しを提案してくれたことに感謝する」
先程の答えは、その『返礼』だ。
「俺も『図書館』に立ち寄ってみることにしよう」
小野塚が呼び止めなければ、おそらく『H市立図書館星見分館』に足を運ぶだろう。
108
:
小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』
:2025/12/10(水) 23:25:45
>>107
「ふゥーン…………?」
『図書館』に向かう宗像の背を、小野塚が見つめる。
濃い隈のこびり付いた、暗く淀んだ目で。
「まァ、君が過去に何をしたのだろうと……
そんで、今どんなことをしているのだろうと」
「別にとやかく言うつもりはないからさ」
しばらくそうしていたが、ふっと笑いを漏らすと前に向き直る。
「あたしからはこう言うしかないな」
「──気を付けてね」
そしてそのまま、振り返ることなく歩き去って行った。
109
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2025/12/11(木) 05:25:32
>>108
小野塚と別れた後で図書館に入り、『インド哲学』に関する書籍を借りた。
冬の時期は日没が早い。
再び外に出た時には、徐々に太陽が沈み始めている。
その様子を眺めながら、最後に言われた一言を思い出す。
『気を付けろ』という言葉は、端的であると共に的を得ていた。
「まだ着慣れないが、いつの間にか慣れる」
この服装は『あの夜』と同じだ。
だからこそ、これを『副業の仕事着』として選んだ。
いずれ『依頼』を請け負った時は、今の姿で臨むことになるだろう。
ザッ ザッ ザッ
『地獄』について記された本を携え、街を赤く染める夕日の中に消えていく。
110
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/23(火) 15:26:29
ジッ
クリスマスの装飾が施されたアーケード街で、
細まった目で『防犯専門店』の店頭ワゴンを見つめる。
スタンガンや警棒といった実用品から、
警察グッズ、武道用品なども揃った、
『生活圏にあってもいい武器屋』だ。
「うーん…………」
ジャージをベースにした服装は『サブカル感』があるし、
その筋のマニアなのかもしれないが、様子にはある種の切迫があった。
111
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/23(火) 23:56:59
>>110
……そんなコヤシキの視界の端に、1人の女が歩み入ってきた。
「……………………」 チラッ チラッ
店の出入口から中を覗き込み、様子を伺っている。
『入ってみたいが踏ん切りが付かない』のは想像に難くない行動だ。
ワイシャツにスラックス、黒いリボンタイと、服装はシックな『OL』風。
唯一、両手を覆う黒手袋がある種の異彩を放っている。
そして何より──
カリカリカリカリ カリカリカリカリ
女は、左手に持った手帳にボールペンで何かを書き続けていた。
視線は店の中を彷徨っているにもかかわらず、である。
その機械めいた手付きは、一定のスピードでページの上を動いている。
112
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/24(水) 13:07:40
>>111
パッ
と顔を挙げ、その激しい『筆記音』の方向を見た。
「わおわお、すっごい書いてる〜う。
お姉さん、お店の調査員さんとかっ?」
驚かれないように、声は小さめ。
もちろん話しかける『必然性』はなかったのだけど、
なんだか妙な様子が気になったのと、今の気分がそうさせた。
113
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/24(水) 14:12:49
>>112
「…………はっ」
声量を抑えたのが功を奏したか、女が過剰に驚くことはなかった。
それでも幾分かギョッとした様子で振り向きはしたが。
「あっ……す、すいません、紛らわしいことを……
私は、ただの客……です。……はい」
カリカリカリカリ カリカリカリカリ
何を書いていたか説明するつもりはないらしい。
そして、筆記の手も止まらない……むしろ勢いを増したようにも見える。
「えっとォ……お店の方……では、ないですよね……?」
コヤシキの服装にチラチラと目を遣りつつ、女は言う。
114
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/25(木) 08:26:19
>>113
「ぜんぜん!コヤコヤが勝手に見間違えただけ〜。
あ。あたし『コヤシキコヤネ』
気軽に『コヤコヤ』って呼んでくれていーですよっ」
チラ
『書き連ね』に視線を落としたけれど、
中身を注視するのはなにか失礼な気がして、
すぐに女の顔へと視線を向け直した。
「それでね、あたしもただの客なんだあ」
スッ
「お姉さんは何買いに来たの〜?
忘年会にこういうコスプレ服とかっ?」
ワゴンに畳んで積まれていた、
中古品らしいタクティカルベストを手に取ってみせた。
表情はずっと笑顔だけど貼り付けてはいない。ちゃんと、の笑顔だ。
115
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/25(木) 17:29:53
>>114
角度の問題で、何を書いているか知ることはできなかった。
覗き込みでもしない限り、中身は謎のままだろう。
「こ、コヤコヤさん……ですか」
「……あ、わ、私は乙街(おとまち)と申します……」
自己紹介を返さないのは失礼だと考えたのか、
慌てた表情でペコリと頭を下げると、女は苗字を名乗った。
「え、ええと……」
女の目が、ベストとコヤシキの笑顔とを忙しなく往復する。
「いえ、私は……『護身用品』を、と……」
最終的に、その視線は店の奥へと向けられた。
店頭には置かれないであろう、実用向きの道具が欲しいようだ。
「……なんでしょう。『スタンガン』、などでしょうか……」
とはいえ、目当てが明確に決まっている訳ではないらしい。
116
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/25(木) 19:41:52
>>115
「こゃ〜ん、オトマチちゃん!よろしくねっ。
別に『コヤシキさん』でも『コヤネちゃん』でもいーよ。
でも『コヤ一回』はコンコン輪際ぜったいダメ!」
「コヤは二回からが、
マナーなんだこ〜んこんっ」
『あだ名』が得意なタイプじゃなかったかもしれないと、
他の呼び方も提示しながら片手でキツネのサイン。
スッ
ベストは一旦ワゴンに戻して・・・
「最近物騒だもんねえ、動物とか、人間とか?
でも、さすがにそーゆうのはワゴンには置いてないみたいっ」
口ぶりからして分かるかもしれないが、
『コヤシキコヤネ』も、それも探していた。
「でもでも〜、こういうお店っ。
チェーン店じゃないとこって、入るのってちょっと勇気いるよねえ」
「こんっくらいちょっと」
ベストを置いた方の手で小さな丸を作って、
それから、両手をゆっくり下におろした。
「だから、オトマチちゃんがよかったらだけど〜
勇気をシェアしていっしょに入ろーよ。あたしも中に欲しいものあるんだ!」
別に一人でも入れないわけじゃあないけれど、
実際、アーケード街の店はなんとなくドアが重い。
二人で入る方が軽くなるなら、それに越したことはないと思った。
117
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/25(木) 21:41:36
>>116
「二回……そ、そうなのですか。
……では、コヤコヤさん……と、呼ばせていただきます」
意外にも、選ばれたのは『コヤコヤ』であった。
真面目くさった表情でキツネのハンドサインを見る様子は、
やはり仇名呼びが得意そうには見えないが……
あるいは、最近『似たような出会い』があったのかもしれない。
「……そうですね。物騒、ですから……」
そう言いつつ、乙街は一瞬だが確実に、目を逸らした。
それに気付くか、気付いても意味を見出すかは、コヤシキ次第ではあるが。
「コヤコヤさんさえ宜しければ……はい。ご一緒させてください。
私もこのような店は初めてで、なかなか入りにくく……」
さすがに年上として後ろを付いていく訳にはいかないと思ったのか、
表情に僅かな喜色を滲ませつつ、乙街は店に入っていった。
「コヤコヤさんは……何をお探しですか?」
振り向きながら、そう尋ねる。
118
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/27(土) 10:09:13
>>117
「……もしかして、あたしもオトオトって呼んだ方がいいかなっ?」
真意を一目で測れるほど『神さま』は堂に入っていなくて、
なので、そんなことを言いつつ、店内について入った。
「……」
視線の動きには、気付いてはいた。
『防犯専門店』の中は整然と商品が並んでいて、
小さな店ではあるが、必要なものは大抵ありそうだ。
「すごぉ〜い。武器みたいなのいっぱいあるねっ!
こういうのも一つくらい買ってみようかなあ?」
『警棒』などが並ぶ棚に視線を走らせて……
それはあくまで通り過ぎるだけで、『乙街』に視線を止める。
「でもでも〜、探してるのはこーいうのじゃないんだよねえ。
大声で言うのはコンコンプライアンスがNGなんだけどっ」
「こわ〜い人に会ってから倒すんじゃなくて、
会わないようにする用……みたいなっ?」
『後ろめたいもの』はお互いにあるような気はした。
『悪いことをするつもりの有無』は、お互い違うかもしれないけど。
119
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/27(土) 10:09:17
>>117
「……もしかして、あたしもオトオトって呼んだ方がいいかなっ?」
真意を一目で測れるほど『神さま』は堂に入っていなくて、
なので、そんなことを言いつつ、店内について入った。
「……」
視線の動きには、気付いてはいた。
『防犯専門店』の中は整然と商品が並んでいて、
小さな店ではあるが、必要なものは大抵ありそうだ。
「すごぉ〜い。武器みたいなのいっぱいあるねっ!
こういうのも一つくらい買ってみようかなあ?」
『警棒』などが並ぶ棚に視線を走らせて……
それはあくまで通り過ぎるだけで、『乙街』に視線を止める。
「でもでも〜、探してるのはこーいうのじゃないんだよねえ。
大声で言うのはコンコンプライアンスがNGなんだけどっ」
「こわ〜い人に会ってから倒すんじゃなくて、
会わないようにする用……みたいなっ?」
『後ろめたいもの』はお互いにあるような気はした。
『悪いことをするつもりの有無』は、お互い違うかもしれないけど。
120
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/27(土) 21:46:12
>>119
「お……オトオト…………!?」
その提案に、乙街はペンが一瞬止まるほどに狼狽し──
「…………」
「い、いえ、ご無理なさらず……乙街で結構なので……」
──やや考える時間を挟んだのち、ぶんぶんと首を振って否定した。
「…………ゴホン。失礼しました」
咳払いを一つして、躊躇いがちにコヤシキを見つめ返す。
が、彼女の言葉を受けて、その視線はすぐに店内を巡り始めた。
「……会わないようにする、と言いますと……
『懐中電灯』や、『防犯ブザー』……などでしょうか」
店の一角には『タクティカルライト』なども置いてあるようだ。
「何か……ご心配なことがおありですか?」
気になったから、というよりは、単に間を持たせるため……
という風な口調で、乙街は質問してきた。
121
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/29(月) 00:02:15
>>120
「そお? ごめんごめん、じゃあオトマチちゃんだねっ。
せっかく、お名前もとってもカワイイんだもんね。
こんこんちきにしちゃわずそのままの方がいっか!」
あだ名呼びにこだわるわけでもないので、
否定にも笑顔で返したのだった。
「ブザー!ライト!いいアイディアだよおオトマチちゃん。
音とか光なら、強い人も撃退できちゃうもんねっ。
いいアイディアだけど、でも、んん〜ん。
今回は、なんていうかもっと……『手前』がいいんだこ〜ん」
スタスタ
「コンっ!パクトな『防犯カメラ』とか〜、
コヤコヤそういうのがほしいんだよねっ」
警棒の並ぶ棚に背を向け数歩だけ歩いてから、
ヒソヒソ話をするように、手を口元に当てて振り向く。
「ここだけの話、コンな風でほんとかな?って思うかもだけど、
かわいいコヤコヤ、『インフルエンサー』っていうのがお仕事でさあ」
『嘘』は何も言ってない。
「そしたらお近づきになろうとしすぎちゃうか〜わいい人もいたりして?
だから、人一倍『防犯』とか気になっちゃったりするんだよねっ」
「こゃ〜ん、人気者はつらいよお」
全部調べたら分かるくらい本当の話だ。
「ととっ、あたしってば早口になっちゃったかも!オタクの悪い癖〜。
あっ。オトマチちゃん、こっちはカラーボールとかあるみたいっ!」
笑いで希釈した本当の、本当の濃度はわからないかもしれないけれど。
122
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/29(月) 21:30:09
>>121
「え、ええ……乙街……ちゃんで、お願いします……」
安堵したように、何度もコクコクと頷く。
「なるほど、『防犯カメラ』……」
「……『インフルエンサー』、ですか?」
『防犯カメラ』と聞いて乙街は納得した表情を浮かべたが、
続く言葉に、その表情は釈然としていなさげなものに変わった。
ネット文化に親しみがないと聞き慣れない職業であることは確かだろう。
つまりは、乙街もそういう人種であるらしかった。
「インターネット上の投稿から住所などが知られてしまう……
といった話は、時折ニュースでも耳にしますが……」
ただ、無知ながらも事情を飲み込むことはしたようだ。
あるいは無知ゆえに──違和感を持たなかった、とも言えるだろうか。
「本当に……そんなことがあるのですね」
『カラーボール』を眺めつつ、呟くようにそんなことを言う。
「……『武器』を持つとしたら……どのようなものが良いでしょうか」
123
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2025/12/30(火) 20:17:52
>>122
「このカワイイお顔をネットに公開しちゃってるから〜
見てくれてるファンの皆はとってもか〜わいい人ばっかりだけど……
それでも何か起きちゃう前に、ちゃんと対策しておかないとねっ」
『ネットでの顔出し』は一周回ってもはやポピュラーだけれど、
それでも危険には繋がることだから、
普通に聞く分には、何もおかしなことのない話ではある。
一方で…………
「わおわおわお、ブキ。武器! かあ〜。
うぅ〜ん、カラーボールじゃ武器には弱いかもねっ」
『護身』ではなく、『武器』。
その言葉選びには、若干の剣呑さを感じずにはいられない。
「なにかのマンガで『さすまた』がいいって読んだことあるけど、
持ち歩くんだったらもっとコンパクトなのがいいよねえ。
だったらやっぱり、こーいう警棒とかっ?」
スタスタ
警棒の棚に、踵を返して歩み寄る。
「これなんてホラ!刀みたいで強そうだよお、オトマチちゃん。
こんなの急にカバンから出したら〜
かわいくない不審者ちゃんもたちまち逃げ出しちゃうかもっ」
はっきり言ってどれが良いなんてわからないけど、
『鍔』もあって見た目が強そうな警棒を手に取って、見せてみた。
124
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2025/12/30(火) 22:39:47
>>123
「それは……大変なのですね」
コヤシキの話に神妙な面持ちで頷く。
詳しい人間なら、『顔出しくらいで防犯カメラなんて心配性だ』と思っただろうか?
翻って言えば、考え至るとしてもその程度だろうが。
「あっ……ぶ、武器と言いますか……
危害を加えようとしてくる人を鎮圧できるような……はい……」
コヤシキの反応を見て、乙街はそう訂正した。
その慌て方を言葉で表現するなら、『口を滑らせた』、かもしれない。
もっとも、もし『凶器』が必要なら、最も身近なのは『包丁』や『金槌』だ。
少なくとも『凶器携帯罪』に違反する気はないようではある。
「『警棒』……ですか」
『警棒』を眺めて首肯しつつ、その表情は満足げなものではない。
確かに、見るからに非力そうな乙街には活用の難しい代物かもしれない──が。
「しかし、例えば……例えば、ですが」
そう、念を押した上で。
「もし、相手が……『銃』を持っていたら……」
……その声色は、冗談を言っているようには聞こえない。
125
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2026/01/01(木) 01:01:52
>>124
警棒がお気に召さないこと自体は、
それほど不思議な話ではなかったけど。
「『銃』」
「かあ〜」
虚を突かれてしまった。
「わおわお……銃、ピストルだよね。
オトマチちゃんも大変なんだねえ!」
『銃撃対策』を冗談抜きで聞いてくる――――
こんなどう見ても荒事慣れした風でない相手に。
『真顔ボケ』じゃないのか?という気さえする。
「銃なんてゲームや漫画の中でしか見たことないけど、
ゲームや漫画みたいに弾きとばすなんて無理だろうし〜、
手で振り回す武器じゃ、ぜったい先に撃たれちゃうよねえ。
『軍人さん』とかはどーやって対策してるんだろ?」
「あ、やっぱり『防弾チョッキ』とか?」
ただ、それでも捨て置けないと思ってしまった。
「あっち、『ミリタリーグッズ』もあるみたいだよ。
あたしが使うにはちょ〜っとコンコンプライアンス違反な感じだけど、
オトマチちゃんには警棒とかよりぴったりかもっ?」
なので、一旦、真剣に取り合ってみることにした。
『冗談のつもりだったんです』と、それならそれでもいいけど、
『本当に悩んでたんです』と、そう言われたら、それは良くないから。
126
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2026/01/01(木) 21:59:27
>>125
「あ……い、いえ、今のは、物の例えと言いますか……」
「銃のような、強力な武器を持っている人間は……
警棒を見せても怯むことはないだろうな、と。……思っただけなのです」
さすがに、実践的な『銃撃対策』を尋ねた訳ではなかったらしい。
「……誤解を招く表現でしたね。すみません」
そう言って、乙街は軽く頭を下げた。
ただ、やはりその態度からして、冗談を言っているのではないようだ。
「『スタンガン』か、『催涙スプレー』が良いか……と、思っていましたが」
「……『ミリタリーグッズ』ですか。盲点でした」
感心したように頷くと、コヤシキの示したコーナーに歩み寄る。
ファッション目的の商品も多いようだが……実用向きのものはあるだろうか。
127
:
コヤシキコヤネ『サイレント・ライト』
:2026/01/02(金) 22:05:54
>>126
「あ! ごめんごめん、あたしってば早とちりだねっ」
正直言って安心した。
「でもまあ、『見せても止まらない』人なら、
身を守ったり、逃げやすくしたりするやつしかないよねえ。
うう〜ん、武器が怖くて逃げちゃうか〜わいいひとは、
そもそもあんまり人を襲ったりしないのかもっ」
キョロキョロ
「そんなのってほとんど『クマ』みたいなものだし、
『催涙スプレー』が一番いいのかも?」
コーナーにはほとんどがコスプレ衣装のように見えたが、
『軍用払い下げ品』と銘打たれたものもいくつかある。
「あっ、みてみて、『本物の防弾ベスト』〜!
……の話はもういいんだった。
でも、スプレー持つにしてもこれ着込んでたら安心かな?」
「見た目はあんまりカワイくないけどっ。
でも、カワイくない人相手の対策だもんねえ」
その一つを手に取り、広げてみせた。
ただ、『防具』の類は『普段使い』には向いてないかもしれない。
普段からずっと警戒しておくなら、いいのかもしれないけど。
128
:
乙街 澄『プロリフィック』
:2026/01/03(土) 19:01:50
>>127
「確かに、『防弾』は少し過剰かもしれませんが……」
「『防刃』くらいなら……有事の際には、有用かもしれませんね」
手帳とペンを胸ポケットにしまうと、乙街もベストを広げて見せる。
防弾のものよりは多少、見た目も物々しくない感じだ。
どちらにせよ、普段使いするようなものではないとはいえ。
「あとは、やはり……『催涙スプレー』ですか」
実用向きの防犯グッズということで、スプレーも近くに置かれていた。
その中の一つを手に取り、しげしげと眺めた後、ベストと同じ手に抱える。
「コヤコヤさんのおかげで……必要なものが見定められました。
ありがとうございます」
ペコリと頭を下げると、乙街は踵を返した。
「……次は、『防犯カメラ』のコーナーを見に行きましょうか」
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