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【場】『自由の場』 その3

1『星見町案内板』:2022/10/15(土) 22:39:13
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。

694朝山『ザ・ハイヤー』:2024/06/09(日) 10:50:25
>>692-693

>だから、今日でなくても……いつか打ち明けてくれますか?

「うん・・・大した事じゃないんっスよ。本当に」

 「ただ、新しく出来た友達に。お手伝いして上げる約束だったんスけど。
……色々事情があって、約束を駄目にしちゃったから……。
 ちょっと落ち込んでるだけっス。また、直ぐに元気になるっス」

 木崎や、魔法使い試験については。詳しく話す事は出来ない。
それは重々承知してるので、そう曖昧にしか伝えられないが
折角の好意を無碍にする事は朝山には出来なかったので、そう
ぼかしつつ伝えたのだった。

「いちまっつんの連絡先なら、私も知ってるっスよ。
 今すぐにでも連絡先渡しておくっス。
小林先輩と、いちまっつん。早く会えると良いっスね」

695小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/09(日) 20:34:18
>>693(笑美)

  「私も、また由楽さんにお会いしたいです……。
   『そう言っていた』と伝えておいて下さい」

スタンド使いではない由楽は、『サロンの会員』としては扱えないが、
大切な友人の一人である事は変わりない。

  「『撫子』は……見せると驚かせてしまうでしょうか。
   由楽さんは笑美さんと涙音さんの『特技』を知っていますか?」

朝山の足元にいる帽子猫を見下ろす。
撫子は実体化したスタンド生物であり、一般人にも見えるし触れる。
由楽に『スタンドの知識』を身に付けさせるなら、見せてもいいかもしれない。

  「……笑美さんも一抹さんとお知り合いだったのですね。
   私の連絡先をご存知なら、話をするには丁度いいかもしれません」

>>694(朝山)

  「――そうでしたか……お友達と……」

朝山の気持ちを察して、それ以上は無理に触れない。

  「私と朝山さんも、まだまだお互いに知らない部分がありますね。
   これから一緒に理解していきましょう。
   その為の『サロン』なのですから……」

交流を深める事で互いを理解する。
それが『サロン』の理念。
少なくとも、今ここで朝山の新しい面を知る事が出来たのなら、
決して無駄にはならない。

  「……『一抹さんの連絡先』も受け取っておきます」

>>693-694(両者)

  「――ありがとうございます。一抹さんとは後ほどお話してみます」

一抹の連絡先を受け取り、お茶の入ったカップを持ち上げる。
彼は、二人の『共通の友人』らしい。
笑美と朝山の事は信頼しているので、もし二人が推薦するなら、
『保証』は十分に確保できるだろう。

  「もしかすると、彼も『サロン』に招待するかもしれません。
   お二人の知る範囲で、一抹さんはどのような方ですか?
   どんな事でも構いませんから、主観的な印象を聞かせて下さい」

696朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2024/06/09(日) 21:45:39
>>694-695
「朝山さん。
 困ったことがあれば相談に乗りますよ。いつでも。」
笑美も気になっていたようだ。
朝山の告げた話を聞いて、相談にならいつでも乗れると伝えたくなったようだ。


「分かりました。それを聞けばきっと由楽も喜びますよ。
 色んな人に会えたら由楽も楽しめるかもしれませんね。」
由楽はサロンの会員とはなれないが、ここにはいつでも来たいだろう。

「いえ…そういうことは伝えてませんけどね…
 でもちょっと興味深そうに見てくることはありますね。」
由楽はスタンド使いではないので、スタンドは見えないだろう。
だがもしかしたら感づいていたりするのだろうか…

「でも、猫ちゃんも大好きですからね。『撫子』ちゃんを見たら
 とっても喜ぶと思いますよ。
 それに…結構魔法とかが好きな子ですから、むしろ気にいるんじゃないでしょうか。」
そう言って微笑んだ。
由楽は意外と度胸も座っているのかもしれない。

「ええ、あったのはまだ少しだけですけど。
 …一抹さんはどんな人かですか?」
小石川の質問に少し考えてから答える。

「…なんだかとても危なげな雰囲気でしたね。
 例の夏の魔物の一件をずっと気にしているような…
 もっと強くなりたいと、思い詰めているように見えましたね。」
湖畔であった時の一抹を思い浮かべた。
あの時の彼は、もっと強くなりたいと言う思いを強く感じていた。
助けられてばかりであるのを気にしていたように思えたのである。

697朝山『ザ・ハイヤー』:2024/06/10(月) 21:53:18
>>695-696

>お二人の知る範囲で、一抹さんはどのような方ですか?

「いちまっつんスか……」

アダージョ達との共闘、焼き肉、そして最近での公園。

何気に思い返すと、あんまり個人でいちまっつんと遊んだり
話しをしたりなどが自分、そんなに無いなと小さな衝撃もあったが
うんうん考えた後に、自分の精一杯の語彙を集めて、呟く。

 「音痴仲間っスね。あと、たまに毒舌をよく吐くっス。
それと、私と一緒で焼き肉も大好きっス」

 「いちまっつんの、その危うげ……って所は、あんまり自分は
よく分からないっスけど。小林先輩を凄く心配してたのは知ってるっス。
 心配事が多いと、きっとご飯もあんまり美味しく食べれないから
早く会えるように、私もお手伝いしたいっスね」

698小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/10(月) 23:13:02
>>696(笑美)

  「確かに……由楽さんは、とてもしっかりした子でした。
   それでは、いつか撫子をお見せしましょう」

以前、この家で朱鷺宮姉妹を預かった時、
由楽は姉の涙音よりも堂々としているように見えた。
その事を思い出すと、笑美の意見にも納得できる。
何より母親の言葉なのだから、おそらく大丈夫なのだろう。

  「――『思いつめていた』……ですか」

きっと、周りに迷惑を掛けてしまったと感じているのだろう。
彼の立場を考えれば、それも無理からぬ事だ。
押し潰されそうな気持ちは良く分かる。
他でもない小石川自身も、意図せずに傷付けてしまった多くの人達と、
救おうとしながら救えなかった魂に対し、
『償いをしたい』という思いを抱く部分があった。
一抹と小石川は何処か似ているのかもしれない。

  「さっき笑美さんが『心のケアも可能』と言われましたが、
   ここで『他のスタンド使い』の方々と話す事は、
   一抹さんの助けになれるかもしれませんね……」

>>697(朝山)

  「……人には色々な面があるものです。
   一抹さんにも、朝山さんの知らない部分があるのでしょう。
   そうした事を理解し合うのも『サロン』の目的ですよ」

おそらくは、小石川も朝山も笑美も、
それぞれ『人の知らない部分』を持っているのだろう。

  「きっと一抹さんは……朝山さんと一緒にいる時には、
   『パワフル』に過ごせているのだと思います。
   私も朝山さんが元気だと嬉しく思いますから……」

年が近いからという理由もあるかもしれないが、
普段は元気な朝山の姿が一抹に良い影響を与えているのであれば、
それは好ましい事と言える。

  「今日、今まで知らなかった朝山さんの一面を知る事が出来ました。
   次に会う時は、私の事もお話しますね……」

>>696-697(両者)

  「お二人のお陰で、一抹さんの事が少し分かってきました。
   あとは、私の方からお話してみようと思います」

ひとまず次は、一抹に『サロン』の案内をする事にしよう。
その際は、同じ場に空井を招く事も考える。
『あの事件』に関わった者同士、話したい事があるかもしれない。

  「……私からは『以上』です。
   次に来て頂く時までには、正式に『サロン』の準備を整えておきます。
   お二人は『正会員』ですので、私が不在の時に『会員』の方が来た場合、
   代わりに『応対』をお願いするかもしれません」

そこまで言うと、笑美と朝山の顔を交互に見つめ、穏やかな微笑を浮かべる。

  「お二人のお陰で、私は立ち上がれます……。
   どうか、これからも私に力を貸して下さい」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「本当に誰かに寄り添いたいなら、
 まずはそいつらの抱えてる、
 醜悪な『負の感情』から目を背けるのをやめろ……」

空井イエリから伝えられた言葉を聞いた時、心の奥が軋むように感じ、
無意識に自らの胸元に手を添えていた。

  「――……確かにお聞きしました」

正確に言えば、小石川文子は『悪い面から目を背けていた』のではなく、
『良い面に目を向けていた』のだ。
それが結果的に『悪い部分から目を逸らす』という形になっていたのかもしれない。
しかし、『どう受け取られるか』は『相手次第』。

  「その『醜悪さ』を『どう受け取るか』は『私次第』です」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

追い求めた『理想』が『現実』によって打ち砕かれても、
小石川文子は『理想』を捨てない。
心が折れても再び立ち上がれるのは、
かけがえのない『友人達』がいてくれるからだ。
かつて『魔物』を討つ為に味方を集め、その味方によって激しく糾弾されても、
ずっと味方であり続けてくれる友人がいる。
小石川文子は『一人ではない』。
だから、何度でも立ち上がれる。

699朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2024/06/10(月) 23:58:50
>>697-698
「…知り合いとまでは行きませんけど
 こうしてみると、一抹さんはいろいろな一面があるんですね。」
朝山の言葉を聞いて、少しほほえみながら答える。

「ありがとうございます。
 由楽から撫子を見た時の感想を聞いてみたいものですね。」
小石川の言葉に嬉しそうにかえした。
どんな反応をするか、少し想像ができたかもしれない。

「私が見た限りだと…
 色々と大変なことがあったことが分かります。
 きっと小石川さんと話すことで、少しは一抹さんの気持ちも
 軽くなると思います。もちろん、他のスタンド使いの方々とのお話も。」

夏の魔物の一件は思った以上の影響がある。
心に深い傷を残したものもいれば、姿を消してしまったものもいる。
サロンはそういう人のために必要かもしれない。

「改めて、サロンの設立に賛成します。
 …私も時々顔を出しますので、そのときには応対できると思います。
 これからのサロンの運営、できる限り力を貸させていただきますね。」
と言って頷いた。

「できる限りのことをしましょう。
 ここで人同士のつながりができれば、大きな事が起こってもきっと大丈夫ですよ!」
笑美は力強く声をかけた。
これからサロンが大きな助けになることを期待しているのだろう。

700朝山『ザ・ハイヤー』:2024/06/13(木) 11:50:24
>>698-699(レス遅れ失礼しました)

 >きっと一抹さんは……朝山さんと一緒にいる時には、
   『パワフル』に過ごせているのだと思います

「……『パワフル』に……そうっスか」

     ――ニコ

「うんっ……なら、ちょっと元気を取り戻すっス!
 ときみーママに負けないっス! サロンを、この家いーーーっぱい
埋めつくすぐらいに沢山人を集めるっスよ!」


 小石川の言葉に、少しだけ朝山も元気を取り戻したようだ。
普段と同じ、よりは少し小さいが、それでも元気な声量で
ガッツポーズと共に、サロンの活動を宣誓する。

 (木崎君、約束守れなくて御免ねっス)

(けど、いつか木崎君が、また笑顔で、こっちでも
お茶出来るように、私、頑張るっスよ)

 そう、まるで遠い空に木崎の面影があるかのように(※しんでない)
彼方を強く見つめつつ、瞳に炎を燃やすのだった。

701小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/06/13(木) 21:15:16
>>699(笑美)

思い返すのは、初めて笑美と出会った幼少期。
お互いに大人になり、それぞれの道を歩んだ後に再会し、今も交流が続いている。
その経験が『人と人の交流』の大切さを改めて教えてくれた。

  「『お茶』と『お菓子』は、常に用意しておきます。
   それを出して頂ければ問題ありません。
   『持ち込み』も歓迎しています」

朝山が持参してきた『饅頭』に視線を向ける。

  「『未来の災い』に備える為に、私は力を尽くします。
   それが私に出来る『私の戦い』だと思っています」

数十年前、一緒に遊んでくれた『お姉ちゃん』。
いつの間にか背が伸びて、身長は追い越してしまった。
その事実が過ぎ去った年月を物語っている。

  「一緒に『サロン』を作り上げていきましょう」

それでも『鵲笑美』――『朱鷺宮笑美』が、
小石川文子にとって頼りになる存在である事には変わりない。

>>700(朝山)

少しだけ元気を取り戻した様子を見て、静かな微笑を返す。
彼女の事情は知らないが、誰でも落ち込む事はある。
そんな時、倒れてしまわないように支えられる力になりたい。

  「朝山さんが元気でいてくれると、私も元気になれます……」

そして、そんな姿は『小石川文子の心』も支えてくれる。

  「『私の戦い』に、朝山さんの力を貸して下さい」

複数の人間がいれば、一人では達成できない事も可能になる。
『魔物事件』では『質より量』を重視していたが、『サロン』の目的は逆だ。
朝山を呼んだのも、彼女を信頼に寄せているからこそ――――。

>>699-700(両者)

  「――では……お二人とも、よろしくお願い致します」

ソファーから立ち上がり、姿勢を正して頭を下げた。
そして、笑美と朝山を玄関まで見送るだろう。
『スタンド使いの社交場』である『サロン』は、ここから始まる。

702美作くるみ『プラン9・チャンネル7』&キリシマ・アキト『候補生』:2024/06/13(木) 21:31:06

『H市』から『T名高速』に乗り、およそ二時間のドライブを経て『M市』に到着した。

         ――――――バタン

愛車の『ランドクルーザー』から降りて、駐車場を歩き出す。
目的地は『紫陽花園』。
先日、リスナーの一人である『ミルク綿菓子』に、
『オススメスポット』として紹介された場所だ。

「そういえば聞き忘れてたけど、キリシマ君は『高所恐怖症』じゃなかったわよね?」

「フッ……オレは『パル研』の『発起人』にして『会長』……。
 上り詰める事を恐れていては『パルクール』は出来ないさ……」

今日は『パートナー』であるキリシマ・アキトも助手席に乗せてきた。
まもなく、二人の前に『大吊橋』が姿を現す。
『400m』の長さと『70m』の高さを誇る『日本最長』の『歩行者専用吊り橋』だ。
天候に恵まれたお陰で『日本一の山』を望む事も出来る。
二つの『日本一』を同時に楽しめるのは贅沢な気分だった。

「スゴい眺め!雄大な自然と大パノラマ!これぞ『絶景』って感じ!」

「あぁ……『メフィスト』が棲む『月の都』を上回る見事な眺望だな……。
 いつの日か、こんな『映える舞台』で立ち回りたいものだ」

「それは――止めておいた方がいいと思うけど……。
 さて、忘れない内に『写真』を撮っておかないとね」

        パシャッ

都会から離れた開放的な空間を堪能し、『SNS』に使う写真を撮影しながら、
二人は『紫陽花園』に向かって歩みを進める。

「本当にキレイな所ねぇ。
 どっちを向いても見渡す限り『紫陽花天国』。
 まるで別の世界に迷い込んだみたい」

彼らを待っていたのは、『205種』にも及ぶ『紫陽花尽くし』の世界だった。
美作が特に注目するのは、ここでしか見られない『オリジナル品種』だ。
雪のような白と仄かな水色が印象的な『スカイウォーク』。
薄紫色の可愛らしい『夏空』。
そして、淡いブルーが清涼感を漂わせる『覇王』。

「近くに『強者の気配』を感じるが……あれが『そう』じゃあないか?」

「『覇王』って書いてあるから間違いないわね。
 『覇王線』の持ち主が育てたから、そういう名前が付いたらしいわ」

「フ……『ミルク綿菓子』か……。それならオレも『聴いている』」

『覇王線』は『成功者の相』。
是非あやかりたいところだ。
それは『魔法使い試験』に限らない。

「『覇王』と一緒に私を撮ってくれる?あとでキリシマ君も撮ってあげるから」

「『盟約』において『取引』に応じよう……。『支配者の名を持つ花』よ……!
 このキリシマ・アキトに力を授けてもらうぞ……!!」

           パシャッ

『紫陽花見物』を満喫した二人は、続いて『ショップ』に向かった。
ボリューム満点のホットドッグと分厚いサンドイッチをテイクアウトし、
爽やかな初夏の空気に包まれながら、心地良いウッドテラスに座って味わう。
眼前には吊り橋が見えており、景色と食事を同時に楽しむ事が出来る。

                パシャッ

デザートは、ここでしか食べられない『空色』のソフトクリーム。
ロケーションに因んで『そらソフト』と名付けられているらしい。
店先に等身大のオブジェが設置されており、そこで撮影する人が多く見受けられた。

「――――それで『願い事』は何にするの?」

帰り際、『フラワードロップ』を手にして、美作がキリシマに問い掛ける。
間伐材に『花の種』を貼り付けた木製チャーム。
これに願いを込めて橋の上から蒔く事が、ここを訪れた観光客の恒例になっているそうだ。

「『契約成就』と言いたいところだが、この大自然から力を得た今のオレは、
 より『高み』を目指して『使命の全う』だ……!」

「じゃあ、私は……『この大空に向かって羽ばたけるように』」

         パ ッ

                パ ッ

次の瞬間、二つのチャームが同じタイミングで夕暮れの空に放たれた。

「帰りは下道を使いましょうか。行きと違った景色を見るのもオツなものよ」

二人の間に初夏の風が吹く。
地面に落ちた『種』は芽吹き、いつか『花』が咲くだろう。
彼らは橋の上に佇み、自らが描き出す『未来』に思いを馳せる。

703名無しは星を見ていたい:2024/06/15(土) 22:11:32
問題名:『暴食の祭典』
出題者:門倉
主な状況:

「大食いィ 大食い大会だよォ―――!
 クリア者が出た時点で終了だよぉ―――!」

ふと、貴方が道を歩いていると、
一軒の飲食店で『大食い大会』をやっているようだ。

常人では食べきれない量を食べさせる催し―――
盛り上がりは最高潮に達し、飲食店の外まで見物人が押し寄せ、
自由な『場』の通行を妨げ、大迷惑となってしまっている………

『スタンド使い』である貴方が『事前準備』をして、
うまく、『大食い』を達成すれば、この騒ぎもおさまるだろう………

詳細:『飲食店』の種類や形態、周囲の細かい部分は参加者次第。
   常識的な範囲で自分の有利な設定にして構わない。
必要条件:『スタンド』をしっかりと使おう。
     実行途中で自らの『スタンド名』と『決め台詞』を口に出そう。
備考:『魔法の呪文はおこのみで!』関連の活動です。
  対応いただける方は、以下のURLおよび※の説明をご確認ください。

ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1655987686/319

※『朝山』&『木崎』チームのうち、『朝山』が諸事情により抜けたため、
※『門倉』&『木崎』チームとなり、緊急で『魔法使い』の情報や
※小道具となりうる『魔法使い由来のアイテム』の入手先を探しています。

※基本ルールは『妄想クロスワード』の出題に準じますが、『リアル』です。
※上記の問題は『門倉』が『演出』しているものであり、『解決』は、
※『門倉』および『木崎』に『観察される事が前提である』事をご了承ください。

704ニア『セレクター』:2024/06/22(土) 02:14:19
>>703

(能力詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/247-250)

ボサボサの金髪にニット帽を被り、両耳に大量のピアスを光らせる若い女が、
パーカーのポケットに手を突っ込んで店の看板を睨みつけている。

「邪魔者どもに蹴りでも入れてどかせてやれば、
 それが『賢い選択』なんだろう──でも『正しい選択』じゃあない」

自分だけが道を通ってそれでヨシ……そんなのは『正しくない』。
騒動を収め、皆が自由に通れるようにするのが『正しい』。

「僕は『選ばれた人間』だから、『正しい人間』にならないとね」

 バ タ ァ ン !

勢いよく入店し、迷わず『大食い大会』に参加する。
事前準備は特にしていない……必要なのは、すべてが終わった後の『胃薬』だけだ。
料理が運ばれてきたなら、

「『セレクター』」 ビシ!

傍らに現れた『スタンド』が料理を指差し、『選択肢』が表示される──

            『 S E L E C T ! 』

           ニア 『     食べる     』
             『     食べない     』
             『 食べたように見せかける 』

「馬鹿みたいな大会を開いた挙句に人だかりのケアもしないぐらいの店だから、
 どうせ不味いんだろうと思っていたけど……なんだ、美味しいじゃない」

もちろん、『食べる』を選択。
『因果の収束』により、選択した行動は『強制的に完遂』される。
大食いの敵は満腹感と飽きだが、『セレクター』の前には無意味だ。
そうすることを『選んだ』のだから、絶対に食べ切ることができる。
「いったいあの細い体のどこに……!?」と驚愕する観衆の視線、
および「初稼働でスタンド初披露なのに使い道がコレってなんか、いいのかな」
というPLの懸念をよそに、ニアは黙々と料理を口に運び続けるだろう……完食するまで。

「……ごちそうさま。
 うん、また『正しい選択』をしちゃったな」

「僕の『選択』を阻むことは絶対に許さない。たとえ、僕自身の限界であろうと」

終わったら、『決め台詞』を残してさっさと退店。
お腹パンッパンの苦しみをおくびにも出さず、見物客が散って通りやすくなった道を颯爽と歩いていく。
ここで吐き出しなんかしたら台無しだ。胃薬を飲んで、家に帰って……今日はもう寝よう。

705『暴食の祭典』:2024/06/25(火) 00:30:04
>>704(ニア)

『セレクター』!
それは『選択』した行動を完遂する能力だ。
『ニア』は自らに『食べる』選択をぶつけ、どんな量でも完食できる態勢をとる。

「す、すげェ―――! フードファイターの方ァ!?」

周囲の声など気にする事もなく、無事、『完了』した。

              ⇒『CLEAR!』

ただ、終わった後、ツケを払わないといけないケースもある。
『ニア』は果たして、この暴食に耐えられるのか―――?

 ……… ……… ………

「『大食いが出来る』能力なんじゃあないか? って?
 いや、『ゆだねくん』。流石に安直に考えすぎだよ。
 え? じゃあ、俺はどんな能力かと思うかって?

 ………それは、ゆだねくん。一緒に話し合っていこうじゃあないか」

『野次馬』に紛れた二人は、そのまま『野次馬』に紛れ、町の中へと消えていった。

706小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/04(木) 11:21:34
>(空織)

身支度を整えた後、待ち合わせ場所の『喫茶店』を訪れた。
『あの時』と同じ『喪服姿』だ。
遠目からでも見落とされる事はないだろう。

    ……………… ……………… ………………

目線だけを動かして、先に来ているであろう相手を捜す。

707空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/04(木) 23:53:10
>>706 (小石川)

 氷だけ残されたグラスを手の中で転がしながら、
 店内のどこでもない場所を漂う視線。


 その視界の端に、異質な『黒後家』が入り込む。


 記憶からそのまま転写されたかのような『喪服姿』を見て、
 胸中で複雑な感情が閃く。
 その半分は情けなくも、安堵や共感と呼ばれる類のものだった。


 未消火の感情を踏み消しながら小石川へと歩み寄る。
 そのまま窓際の二人席へと導き、彼女の座席を引いて待つ。
 着座したらそのまま対面へ。


 「…………久しぶりだな。
  突然の連絡で驚いたが、まあ……
  息災なようで何よりだ」


「なにか頼みたいものはあるか?
 わたしはコーヒーをもう一杯いただくが」


 卓上にメニューを広げながら、小石川へと視線を向ける。
 そうして記憶の中の彼女と、今の彼女の様子を見比べる。

708<削除>:<削除>
<削除>

709<削除>:<削除>
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710小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/05(金) 11:36:12
>>707

椅子を引いてくれた空織に一礼し、音もなく静かに着席する。
死者を悼む装いと楚々とした立ち居振る舞いは、『あの時』と変わりなかった。
少なくとも外見は同じに見えるが、どことなく違っている風にも見える。
具体的に『何が違うのか』というと、明確に指摘する事は難しいだろう。
ただ、『何かあった』と感じ取る事は出来るかもしれない。

  「ええ――空織さんも……」

『お元気で』と続けようとして躊躇いを感じたのは、
『以前に出会った日の記憶』が脳裏を掠めたせいだろうか。

  「……『カモミールティー』を頂きます」

控えめに注文を告げた後、ややあって口を開く。

  「急な連絡に応じて頂き、ありがとうございます。
   電話でお伝えしたように……『夏のクリスマス』についてお話させて下さい」

まもなくウェイターが現れ、テーブルに二つのグラスを置いて立ち去った。

  「――今から少し前、
   『真夏の街がクリスマスに染まる』という『社会現象』が起こりました。
   この町に生きる『多くのスタンド使い達』が協力し、
   苦労の末に成し遂げる事が出来たのです」

  「そうした理由は『あるスタンド』に対抗する必要があったからです。
   私達は……『夏の魔物』と呼んでいました」

  「数十年前から星見町に存在しており、夏が訪れる度に姿を現し、
   人々を『夏の風物詩』に変えていたのです。
   毎年の被害者は一人か二人でしたが、最終的には相当数の被害が出ていました」

  「『魔物』には一切の干渉が通用せず、唯一の弱点は『冬の風物詩』でした。
   それを知った私達は『夏のクリスマス』を決行し、
   最終的に『解決』に至りました……」

  「……長い話になってしまいますので、かいつまんで要点だけお話しました。
   お聞きになりたい事があれば、私に分かる範囲でお答えします」

区切りのいいところまで説明すると、グラスを手にして、
ほどよく冷えたハーブティーで喉を潤した。

711小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/05(金) 11:59:11
>>710

  「『当時の様子』につきましては――見て頂いた方が分かりやすいかと思います……」

             …………スッ

スマートフォンを取り出して操作し、それをテーブルの上に置く。
画面の中で再生されているのは、動画サイトに投稿されている映像だ。
『真夏』であるにも関わらず、各店舗が競うように『クリスマスグッズ』を取り扱い、
それらを手にして街を歩く人々の様子や、
商店街に設置された『巨大クリスマスツリー』など、
星見町内に確かな『流行』が生じていた事実を物語っている。

712空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/06(土) 21:17:30
>>710-711 (小石川)

「…………………
 …………………」


「それで『夏のクリスマス』、か」


       カラン



  彼女の話に耳とグラスを傾け、
  差し出された画面にも一通り目を通す。


 大枠は理解したものの、やはり他人事感は抜けきれない。
 もちろんスケールの大きさに驚きはしたが、
 結局は自分が関与しない物語の内幕を伝えられただけだ。

 それは『オイルショック』だとかの当時の混乱を、
 教師やテレビを通じて知らされる体験と大差はない。


「………知りたいことは山程あるが、
 君に訊きたいことは一つしかないな」

「つまり………
 『なぜ君はわたしにこんな話をするのか?』」



 『スタンド』にまつわる『個人的な事件』になら、
 わたしも巻き込まれたことはある。


 だがそれをわざわざ『耳に入れたい話』と称し、
 喫茶店に呼び出してまで誰かに伝えようなどとは思わない。
 わたしと彼女の関係はそういうものではないだろう。


  要するに、これは『枕』にすぎないということだ。
  『本題』に入るための『前座』。


 とはいえ……彼女の話を急かす気は毛頭ない。
 彼女の心地よいペース、彼女の選んだルートで、
 しかるべき着地点にたどり着くのを待っている。


 そういう言外のメッセージを穏やかな視線に込めて、
 彼女の話の続きに耳を傾ける。

713小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/07(日) 13:15:35
>>712

動画の再生を停止させ、スマートフォンを手に取る。
あの時と同じく、薬指には『銀の指輪』が光っていた。
かつて『呪い』と称された事のある『約束』の証だ。

  「――その質問にお答えしましょう……」

  「この事件は『終わった話』です。
   しかし、何もかも終わりにしてしまう事は出来ません。
   私は『いつか何処かで同じような事態が起こる』と確信しています」

  「あるいは……もっと大きな災いかもしれません。
   そうなった時、私達は乗り越えられるのでしょうか?」

『魔物事件』は大勢が協力して、辛うじて目標を達成する事が出来た。
もっと早くから準備を始めていれば、『より良い結末』を迎えられたかもしれない。
その思いは『心の傷』として、胸の奥に残り続けている。

  「……『魔物』に対処する為に、
   私は『有志のスタンド使い』を集めましたが、
   それだけでも多くの時間を費やしました。
   『災害が起こった後』で『避難の準備』を始めても間に合いません。
   『防災』は『災害が起きていない段階』から行わなければならないのです」

  「私が話したいのは『これから』についてです」

          …………カラン

溶けた氷がグラスと触れ合い、心地良い音を奏でる。

  「今、私は『組織』を立ち上げようとしています。
   『未来に起こり得る災禍』に備えて、
   『市井のスタンド使い』で構成された『互助組織』――」

  「『サロン』と命名しました」

いったん口を閉ざし、一呼吸ほどの間を置いた。

  「私が今日お呼びしたのは、
   空織さんを『会員』としてお誘いする為です。
   ……ご興味はおありですか?」

そこで話を中断して、再び質問を聞く態勢に入る。
空織清次という人間は、非常に思慮深い人であると理解していた。
どのような形であっても、彼の意見は貴重なものになるだろう。

714空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/08(月) 00:04:54
>>713 (小石川)


「……ほう」


 彼女の口から発せられた意外な『提案』に、
 わずかに目を見開く。


 というのも、それはわたしが彼女に対して
 おぼろげに抱いていた『人物像』からは
 すこし違った一面に思えたからだ。


 再会したときの彼女に感じた、
 言語化できない『変化』の兆し――
 わたしが今触れているのはその一端だろうか?


「それは…………驚いたな。
 だが色々と合点がいった。なるほど確かに、
 『実際に会わなければ伝えきれないこともある』」


 ほんの一瞬、指先の『銀色』に奪われていた視線を
 小石川氏の瞳へと引き戻す。


「……君の質問に答える前に、
 こちらからもいくつか質問をさせてもらっていいかな」


「こうした『スカウト』を行っているのは君だけか?」

「もしも今ここでわたしが『YES』と答えたら、
 わたしは他の会員たちに会えるのか?」

715小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/08(月) 13:30:03
>>714

かつて人を集めた経験がなければ、『組織を作る』という発想には至らなかっただろう。
また、規模の大きな『災害級のスタンド』の存在を知ったからこそ、
不測の事態に備える必要がある事に気付いた。
『魔物事件』は『過去の一部』だが、その時に培われた知見は今も活きている。

  「一つ目の答えですが……『サロン』は『招待制』です。
   『会員』の誰かが『入会希望者』を紹介し、
   『主宰者』から『会員証』をお渡しします。
   それが一連の流れになっていますので、
   空織さんのおっしゃる『スカウト』は、
   『全ての会員』が行う形になります」

『サロン』は開口の広い組織だが、人が集まる場である以上、
協調性に明らかな問題を抱えた者は断っている。
空織に声を掛けたのは、信頼できる人物だと感じているからだ。
そして、彼に対する理解を深めたいという気持ちもあった。
空織清次に関しては、まだまだ知らない部分が多い。
それと同様に、小石川文子も彼に話していない事は少なくない。

  「……現在、私を含めて『6名』の『会員』が在籍しています。
   各々の都合もありますから、確実に会えるという保証は出来ませんが、
   『サロン』の目的は『人脈形成』と『相互理解』です。
   『本拠地』に足を運んで頂ければ、どなたかいらっしゃるはずです」

きっと、その誰もが空織と顔を合わせる事は拒まないだろう。

716空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/09(火) 17:00:41
>>715 (小石川)

「……どうもありがとう。
 君の厚意に甘えて、追加の質問を許してもらいたい」


 ホルダーから紙ナプキンを一枚手に取り、
 卓上に残った水滴を拭き取る。


           スタンド
「わたしは君の『精神の形』を多少知っている。
 だが君はわたしの『精神の形』を知るまい。
 にも関わらず、君はわたしを招待してくれた」


 手の中のナプキンを適当にもてあそぶ。
 手慰みに折ったり、捻ったり、丸めたり。
 そのまま鶴でも折ろうかと思ったが、辞めた。


         クシャ


 代わりにナプキンを握りつぶす。
 手を開くと、形の歪んだ塊がころんと卓上に転がり落ちる。


          スタンド
「もしもわたしの『正体』が、
 君の言う『夏の魔物』に類する存在だとしたらどうする?」


「偽りの理性で擬態しながら、
 先の『魔物』のように気づかれぬうちに、
 すでに何人もの『被害者』を生み出していたとしたら――」

「君は『防災』のための組織の中に、
 みずから『災禍』を招いていることになる」


「君はわたしの『無謬性』を、
 どうやって組織に担保するのだろう」

「わたし、あるいは『誰か』が『魔物』ではないと、
 君はどうして信じられたのだろう」

717小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/09(火) 22:26:24
>>716

  「……おっしゃる通り、私は空織さんの『能力』を知りません」

静かに目を伏せ、小さく首を横に振る。

  「ですが、あなたの『人間性』は理解しているつもりです。
   もちろん、それは『空織清次』という人間の、ほんの一端に過ぎないでしょう。
   私達が顔を合わせたのは、たった一度きりだったのですから……」

  「それでも、私があなたを信頼するには、十分な理由だと考えています」

やがて視線を正面に戻し、向かいに座る空織を真っ直ぐに見つめて明言する。

  「『あの日』――私が触れたのは『本物の感情』です。
   失礼な言い方になってしまう事をお許し下さい。
   あなたからは『精一杯の理性で溢れ出る感情を抑えようとしている』と感じました。
   『どんな形であれ君が救われる事を願っている』という言葉を、
   私は今でも心に留めています」

あの出会いは決して軽いものではなく、目に見える以上に多くの事を物語っていた。

  「『スタンド』は『精神の発露』……『その人の内面』を垣間見れば、
   本体と地続きの『精神の象徴』も、ある程度まで推測できます。
   あなたが『魔物』だとは思いません」

『小石川文子の一端』を知る空織も、『ナイフのヴィジョン』には得心がいっただろう。
『スタンドと本体』は切っても切れない関わりを持ち、
『本体の内面』を知る事は『スタンドの傾向』を掴む手掛かりになる。
同じ事は『空織清次のスタンド』にも言えるのではないだろうか。

  「もし――あなたが『魔物』だったとしても……」

柔らかな物腰を崩さないまま、その先を続ける。

  「最も憂慮すべきなのは『目の届かない所に潜んでいる状態』です。
   近くにいれば『動向』を窺う事が可能になり、必要であれば全員で『阻止』します」

かつて、『第二の刃』を手に入れた時、『音仙』は評した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    キミは迷い、悩み、そしていつも優しく……しかし『甘く』は無い。

    現実をかみしめるがゆえに、誰よりそれに傷ついたものを『慈しむ』。

    『傷つき』『傷つけられ』それでも、最後まで他をいたわる『心音』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小石川文子は、争いや暴力といったものを望まない。
だが、『理想』だけでは成り立たない『現実』を理解している。
あの『魔物事件』によって、それを思い知らされた。
だからといって、この世の全てを力で解決しようとする姿勢には反対だ。
同時に、『必要な時』には力を使う事に躊躇いはない。

  「――私は『その必要はない』と信じています」

718空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/13(土) 11:43:04
>>717 (小石川)

 まっすぐわたしを貫く小石川氏の視線に、
 わずかに目を見開き、彼女の瞳を見つめ返す。


 決して強い語調ではない。だが彼女の言葉は、
 過日の『白刃』のようにわたしの胸に突き立った。

 『あなたを信頼する』。『信じている』。


 ―――わたしが、自分の娘を殺した罪人だとしてもか?


 真正面から突き付けられた彼女の思いに、
 一瞬そう応えてしまいそうになった。
 だがグラスを口に当て、苦みと一緒に感情を呑み込む。



「…………正直に言うと」

「『信頼しているから』という理由だけなら、
 わたしは参加を断るつもりでいた」

「もちろんわたしも……君を信じている。
 君がわたしを信じているのと同じくらいには」


「だがその『信頼』とはつまるところ、
 我々の個人的な『傷跡』の結節点でしかない。
 君の組織の『仲間たち』には、そんな『私情』は通じまい」

「そのような属人的な『善性』によって成り立つ組織に、
 自分が相応しいとは思えん」


  困ったように片眉を下げ、
  皮肉っぽい笑みを作ってみせる。


「特にわたしみたいな『アル中』を、
 『信頼』だけで通過させてしまう組織ならなおさらだ。
 スカウトの『採用眼』を誰も信頼できなくなるからな」


  それから姿勢と眼鏡の位置を正し、
  あらためて小石川氏に向き直る。


「だからこそ………
 『二番目の理由』を聞けて良かった」


「『互助』と『監視』は表裏一体。

 災害に備えるための『シェルター』は、
 監視網の整った『檻』にもなる―――か」


  椅子に背を預け、長い息を吐く。
  ゆっくりと目を開き、小石川氏へと右手を差し出す。
  逡巡のすえの軽口を、力ない微笑に添えながら。


「……わたしが悪酔いして暴れそうになった時は、
 君に『阻止』してもらってもいいか?」

719小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/13(土) 15:42:28
>>718

  「空織さん――私は『止められた事がある』のです」

向かいに座る空織の瞳を見つめていた。
そして、その奥に映り込んだ『黒衣の女』を。
幻影にも似た姿を視界に捉えながら、ぽつりと呟く。

  「長い話の一部ですから、この場では詳しく説明しません。
   ただ、先程も申し上げたように、私は『魔物を阻止する為』に有志を集めました。
   全部で『20人』です」

ある意味では、それが『サロン』の『前身』とも言えるだろう。

  「……最終局面において、その方々が『私を阻止した』のです。
   何かが起きた時、誰よりも止めて欲しいのは、私自身なのかもしれません」

              フワ…………

ハンドバッグから取り出された『布袋』が、テーブルの上に置かれる。
手製の小袋からは仄かな香りが漂う。
『ドライフラワー』を詰めた『サシェ』だ。

  「これが『会員証』です……。
   『ラベンダー』には、乱れた心を落ち着かせる作用があります。
   この町に『災い』が起きた時、それを『鎮静』するという『願い』を託しています」

           ス ッ

まもなく、差し出された右手の上に、自らの左手を重ね合わせる。
その手には、初めて出会った頃のような傷はない。
目の前に座る彼と同じく、傷を抱えているのは心の中なのだから。

  「もし、あなたが自分を見失いそうになった時は……
   私が責任を持って『止める』と約束しましょう」

720空織 清次『エラッタ・スティグマ』:2024/07/14(日) 12:15:51
>>719 (小石川)

「―――そう、だったのか」


           ス ッ



 こうして彼女の手に触れるのは『四度目』だ。
 そこにかつての『傷跡』がないことに安堵する。

 そして、互いの薬指に輝く『銀色の喪失感』。
 そこにまだ同じ『傷跡』があることに安堵する。



「………わかった。わたしも『約束』しよう。
 必要な時は君を止める」


 『約束』――――
 かつて『呪い』と揶揄したそれを、
 皮肉にも今、再会した彼女と交わし合う。

 ただの『口約束』に過ぎないがそれでいい。
 もうこれ以上、彼女が『指切り』しないで済むように。



              フワ…………


 小袋に込められた彼女の祈りごと、
 サシェを受け取り、その重みを確かめる。

 夜明けの空色に似た微香が手元で広がり、
 束の間、カフェの喧騒が遠ざかっていく。


「……これからもよろしく頼む」


 差し出した右手と重ねられた左手では
 『握手』はできない。


     ギュ


 かわりにその手を下から支えるように、
 ささやかな力で彼女の手を握った。

721小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2024/07/14(日) 17:15:06
>>720

しばし沈黙の時が流れていく。
だが、敢えて言葉を尽くす必要はないだろう。
この場において、お互いの両手が触れ合うという行為は、
どんな表現よりも雄弁に心を伝えてくれる。

  「――ようこそ、『サロン』へ……」

やがて、多くの思いを込めた歓迎の一言を、穏やかな微笑と共に口にした。

    ……………… ……………… ……………… ……………… ………………

その後、改めて『サロン』について一通り説明し、『本拠地』の場所を伝えた。
七人目の『会員』となった空織は、自由に訪れる事が出来る。
また、他の会員達と交流する事が、何かしらの『きっかけ』に繋がるかもしれない。

  「空織さん……いつでもいらして下さい」

話の最後を結びの挨拶で締めくくった。
出会いは財産になり、親睦を深めて絆を強くする事で、いつか大きな力に変わっていく。
現実を理解しながらも理想を胸に抱き、小石川文子は歩み続ける。

722ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/19(金) 12:28:32
ちょっとした小遣い稼ぎ程度に
ベビーシッターのバイトをしにきたソラ
>>723の子守りを受けたは良いが…

723マオ『イントロ・マモン』:2024/07/19(金) 20:51:18
>>722
「はっはっは!よくぞ来た!わたしのげぼくよ!」

彼女の両親はどうしても外せない用事ができてしまい
昼前から夕方まで世話をしてほしいという内容をソラは確認していただろう。

「わたしは!サイキョーの魔王!の予定のマオロックなのだわ!」
玄関前の少女は、やたら偉そうな態度でソラに声をかけてくる。

(マオはまだ小さい子供なので、遊んでくれる人が居ないと淋しいでしょう。
 彼女の『おままごと』に付き合ってあげてください)
というのが彼女の両親のお願い事だったようだが
これがそのおままごとなのだろうか。

「……さ、わがお城にどうぞ。」
そう言って今度は丁寧に、少女『マオ』はスリッパをソラの前に置いた。

724ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/20(土) 15:25:41
>>723
これがもし小中高生や成人が相手だったりしたら
開口一番「ガキが……舐めてると潰すぞ」と言い放ち
星見式子守りで強引に寝かしつけていたかもしれない
けど今回は違うんだ


「ここが魔王さん家のお宅か」

城(?)を軽く一瞥して

「魔王の城って言うだけあって禍々しいな」

実際どんな感じなのかは分からないが…どんな感じなんだ?

「お邪魔します」

魔王自ら用意してくれたスリッパを履いて魔王の城に乗り込む
一体どんな凶悪な罠が待っているのだろうか!?

ところで今は時間は昼前といったところか?

「飯はもう食ったか?」

725マオ『イントロ・マモン』:2024/07/20(土) 16:12:34
>>724
「そのとおり!
 いかにもまおーのおしろという感じでしょう!」
マオは嬉しそうにソラの返事に反応している。
とても楽しそうだ。


…と言っても別に禍々しいかと言われるとそうでもないだろう。
一応あっちこっちにコウモリのステッカーやアニメの悪役のポスターなどが貼ってあるが
そういうところ以外は大きいお家というくらいしか要素はないだろう。ごく普通の家だ。

「ちなみに、そこのマットは黒いところだけを踏まないと『そくし』よ!」
と言って玄関マットを指さした。チェス盤のようなチェック柄のマットだが、別になにか罠があるわけではない。

「ごはんは…カレーがおいてあるわ!
 これからたべる予定なのだわ!」
どうやらご飯は用意してあるらしい。

726ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/20(土) 19:35:35
>>725
普通の家だがちょっと大きい
まあ、そこそこ裕福な中流階級といった感じなのか
庶民的な魔王だな


>ちなみに、そこのマットは黒いところだけを踏まないと『そくし』よ!

「吊り天上でも落ちてくんのか?」

チェス盤のようなチェック柄という事は白黒なのだろうか?

どさっ

トラップの作動スイッチと思われる箇所に鞄を放り投げて起動させる

「恐ろしい罠だったな」

先に罠を起動させてから後から堂々とマットを踏んでいく


>ごはんは…カレーがおいてあるわ!
>これからたべる予定なのだわ!

「そうか」

今から昼食らしいし、マオは作り置きのカレーを食べてもらうとして
自分はどうするか?
せっかく作った弁当をうっかり持って来るのを忘れてしまったし
今からコンビニまで行って菓子パン買ってくるってわけにもいかないだろう
家の物を食っても良いなんて契約には無いしどうしたものか

727マオ『イントロ・マモン』:2024/07/20(土) 21:38:27
>>726
「……みごとね!いまそのわなは『かいじょ』されたのだわ!」
少し考えた動きを見せてから、再び偉そうな態度で返事を返す。
普通に攻略されたのにびっくりしたのかも知れない。


「えーと…このさきにはとくに罠はないわ」
と言ってそのまま案内していく。

「それじゃあどうぞなのだわ!
 あぁそれとごはんは…」
そう言ってじっとソラを見る

「えーと、おねぇさんはまだたべてないのかしら?
 せっかくだから、いっしょにたべるというのはどうかと思うのだわ!」
聞いても居ないのに一緒に食べないかと誘ってくるマオ。
一人で食べるのがあまり好きではないのかも知れない。

728ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/21(日) 12:51:51
>>727
ピザーラにハワイアンでも注文するか
しかしマオが万が一イタリア人だったら
パイナップルの乗ったピザを食べる所を見せたら怒り狂いそうだ

>せっかくだから、いっしょにたべるというのはどうかと思うのだわ!

そんな無駄な心配をしていたが、その必要は無くなったらしい

「良いのか?」

後でカレーの代金を請求されたくはないが
マオがそう言うんなら多分許されるだろう

729マオ『イントロ・マモン』:2024/07/21(日) 15:38:13
>>728
「まったくもんだいないのだわ!
 このわたしがいうんだもの!」
そう言って先に進む。
台所にまで行くと、カレーが入っている鍋が見える。
どうやらカレーは多めに作られているようだ

「どうせなら、いっしょにたべたほうが
 おいしいとおもうの!」
そう言ってマオは食器などを出して食事の準備を始めた。
もちろん自分の皿とお客様用の皿、2つ用意している。

730ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/21(日) 20:45:44
>>729
「ああ、そうだな」

しっかりした子供だな
これなら子守りなんて必要無いんじゃないか?
と思ってしまうが、勿論仕事を受けた以上は途中で放棄したりはしない

魔王直々に持て成してくれるのはありがたいが
ベビーシッターが子供に何もかもやらせるわけにはいかないだろ

カレーをよそうくらいの事はさせてもらおう
しかしカレーはどんな感じだ?
ドロドロなのかシャバシャバなのか
辛口か甘口か、具は何が入っているのか
見た目で分かるだろうか?

後、そういえば

「冷蔵庫見ていいか?」

731マオ『イントロ・マモン』:2024/07/21(日) 22:02:10
>>730
「あら、てつだうつもりなのね。
 とてもよくできた『げぼく』なのだわ!」
まだ魔王として振る舞っているのか、ちょっと言い方が悪い。
しかし普通に嬉しそうなのを見ると、やはり一人だと淋しいのだろうか。

「きょうはパパもママもおそいから、
 おおめにたべていいのよ!
 ということで、わたしのもおおめにおねがい!」
後ろから彼女の要望が聞こえてくる。

カレーはどうやらとろみが多めのものらしい。
中身はどうやらビーフカレーのようだ。そこに人参とじゃがいも
それと白身の魚のようなものも入っている。

色合い的に黄色が多めだ。甘口と見ていいだろう。
このあたりはやはり子供向けのカレーと言ったところだろうか。

732ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/22(月) 15:21:20
>>731
「魚か?これ」
「珍しいな」

別に魚のカレー自体は珍しくはないが
ビーフカレーに魚というのは珍しい気がする

仰せの通り多目に
と言っても子供基準の多目にカレーを盛り付ける
足りなかったらおかわりすればいいだろう

許可は取ってないが勝手に冷蔵庫を見させてもらう
牛乳とヨーグルトとレモン汁なんか無いかな

733マオ『イントロ・マモン』:2024/07/22(月) 15:58:31
>>732
「あ、いいわすれていたのだわ。
 冷蔵庫の中身は見てもいいわよ!
 でもかってにお菓子をたべたらダメだからね!」
先程尋ねられた冷蔵庫の中身について返事を返す。

冷蔵庫の中身は牛乳のほか、ヨーグルトや麦茶
他にもリンゴジュースやお菓子類が入っている。
お菓子類にはデフォルメされた悪魔のようなデザインが描かれている。
マオが描いたものだろうか…

「うふふー、おさかなはわたしが大好きなものよ。
 だから、いろーんなものにいれてもらっているのよ!」
珍しいと言われてか、彼女は嬉しそうに返事を返す。
魚が好きな女の子というのも割と珍しいかも知れない。

734ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/22(月) 17:47:48
>>733
>でもかってにお菓子をたべたらダメだからね!

「じゃあ一つもらうか」

そう言ってマオのお菓子を一つ手に取り…

「冗談だ」

そっと冷蔵庫に戻した

「中々上手く描けてるな」

お菓子に描かれた悪魔のデザインを褒める
実際上手いのかどうかは描写されてないので分からないが
子供は褒めて伸ばしてやるものだ


>うふふー、おさかなはわたしが大好きなものよ。
>だから、いろーんなものにいれてもらっているのよ!

「渋い趣味だな」

魚が好きというのは子供にしては珍しいかもしれない

「偉いぞ」

魚嫌いより良い、好きな事に越した事は無い
ビーフカレーと白身魚の食べ合わせが合うかどうかはともかくとして

だったらシーフードカレーにしろよとか
入れるとしても魚肉ソーセージじゃないかと思わなくもないが
それはまぁ、食の好みはそれぞれだしビーフカレーに魚を入れたいのかもしれないが


「ちょっともらうぞ」

牛乳とヨーグルト(ポッカレモンもあれば)を拝借して、氷も取って行く
台所に砂糖とはちみつもあるだろう、多分
材料をミキサーに(あるよね?多分…)を入れて撹拌する

ラッシーの完成だ
カレーを食べるならラッシーは欠かせない

735マオ『イントロ・マモン』:2024/07/23(火) 00:05:43
>>734
「それはだめだよー!だめだめ!」
冗談交じりのソラの言葉に思わず立ち上がって答えるマオ。
先程までの尊大な態度とは異なる普通の女の子のような反応である。

「ふふふー、とてもよくできてるでしょ?
 わたしが描いた『まおう』のサインなのだわ!」
褒められたのが嬉しいんだろうか、とても得意げな表情だ。
彼女にとって魔王というのは思い入れがありそうな感じがする。

「ふふん、にんじんもたべられるのよ!
 まおうにはきらいなたべものがないの!」
どこか背伸びをしている印象があるかも知れない。


「あら、なにを作るのかしら?
 わたしももらっていいの?」
どうやら気になるのか、台所のほうに視線を向けてくる。

ソラの思った通り、はちみつと砂糖は台所の棚においてあった。
ラッシーは問題なく作れるだろう。

736ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/23(火) 16:10:18
>>735
「ふっ」

魔王らしく振舞っているものの
お菓子を取られかけて思わず素が出てしまうマオに微笑ましさを感じる

「魔王か」

最初に顔を合わせた時も魔王を自称していたな

「そんなに魔王が好きか?」

否定的な言い方という事もなく、単純な質問だ


>ふふん、にんじんもたべられるのよ!
>まおうにはきらいなたべものがないの!

「そりゃ最強だな」
「本当に嫌いなもんは無いのか?」

本当に嫌いな食べ物が無ければ割とマジで強い
戦場においても食べ物の好き嫌いが無い事はかなりのアドバンテージになる


>あら、なにを作るのかしら?
>わたしももらっていいの?

「おう」

マオのグラスにもなみなみと注ぐ

「ラッシーだ」
「マンゴーがありゃ完璧なんだがな…」

どこのご家庭にも常備してあるもんじゃないだろう
いや、この家にはある可能性もあるが、マンゴーは高いし

737マオ『イントロ・マモン』:2024/07/23(火) 20:08:15
>>736
「魔王がスキかですって?
 それはもちろん!大好きなのだわ!」
そう言ってニッコリ微笑んだ。

「みんなまほーしょーじょとか
 ヒーローとかが好きみたいなんだけど
 わたしは魔王がいちばん好きよ!
 とても強くてえらいの!そしていちばんかっこいいわ!」
彼女は魔王という存在について
子供ながら熱く語っている。
これはよっぽど好きと見えるだろう。

「きらいなものは………もちろんないわ!
 だからさいきょーよ!」
自信満々に答えるマオだが、
一瞬考え事をしたように見えたかもしれない。

「ありがとうございます!」
ラッシーをもらうと、礼儀正しく頭を下げた。
魔王を名乗る割には腰が低い。

「マンゴーとは…どういうものかしら?きになるのだわ。」

738ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/24(水) 15:07:51
>>737
魔王といったら強くて偉い奴の象徴みたいなもんだ
憧れる子供がいてもおかしくはない

「まぁ、確かにかっこいいしな」


>きらいなものは………もちろんないわ!
>だからさいきょーよ!

その間はなんだ?
そう思っても口には出さない
本当にさいきょーになるならこれから好き嫌いを克服すればいいし
まぁ、多少弱点はあっても愛嬌があって良いんじゃないか


>ありがとうございます!

「おう」

ちゃんとお礼を言える魔王様の頭を軽く撫でてやる
態度の悪い魔法少女やヒーローや勇者だっているんだ
礼儀正しい魔王がいたって良いだろう

>マンゴーとは…どういうものかしら?きになるのだわ。

「知らねぇのか?」

マンゴーはそこそこ高級品だがどこでも売ってるし珍しいもんでもないだろう
マンゴーを知らないっていうのは中々珍しい

「こういうもんだ」

スマホで検索して画像を見せる
カットされる前の物とダイス状にカットされた物、一応両方見せる
名前は知らなくても見た事くらいはあるかもしれない

「こいつ(ラッシー)に入れたらさいきょーに美味いぞ」


とまあ、そろそろ席について飯を食おう

「いただきます」

子供が見てる前だ、食事マナーは子供の手本になるように振舞わなくちゃならない

最初に食うのは気になる魚だ
ビーフカレー、それも甘口だぞ?
相性は大丈夫なのか?

739マオ『イントロ・マモン』:2024/07/24(水) 22:11:28
>>738
「みんなゆーしゃがだいすきみたいだけどね!
 でもわたしは魔王がいちばんとおもうわ!」
笑いながら彼女は答える。
本当に好きなことがわかるだろう。

彼女が苦手なものは…おそらく何かあるのだろう。
「…えへへー」
頭を撫でられると、とても嬉しそうな顔になった。
こういうのが好きなのかも知れない。

「……ああ、なるほどー!
 これがマンゴーというものなのね!
 みたことはあるの!なまえは忘れてたわ!」
カットされた状態のものを見てはじめてわかったようだ。
どうやら見たことはあるが名前は忘れていたらしい。

「さいきょーにおいしいなんてたのしみだわ!
 じゃあわたしも…」
ソラの仕草をちらりと見てから
そう言って席に座って手を合わせる。

「いただきます!」
そう言ってマオもカレーを食べ始めた。

甘口のカレーと合わせた魚は…淡白な印象だが
どうやら魚自体にもちゃんと味がついているようだ。
甘口の中に、子供でもたべられるくらいに程よくスパイシーな味わいが加わって
思いのほかうまく調和している。

740ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/25(木) 16:22:40
>>739
「マンゴーはカレーの隠し味にもなるからな
 このカレーにも入ってるかもしれないぞ」

カレーの隠し味によく使われる甘味は
りんご、はちみつ、マンゴーチャツネ
料理というのは別の味を程よく足す事で
味を複雑化させて旨味が増すのだから奥が深い

「美味いな…」

若干身構えていたが、その心配は杞憂だった
下手をすれば生臭くなってしまうだろう白身魚を
しっかりとビーフカレーに合うように調理している
程よくスパイシーで甘いだけのカレーじゃない

「これ作ったの母ちゃんか?父ちゃんか?」

どっちが作ったにしろ、子供の事を考えて作られている
このカレーからは親の愛情っていうのを感じる

741マオ『イントロ・マモン』:2024/07/25(木) 23:51:34
>>740
「そうなの?
 マンゴーはカレーにも入る…
 はいってるかしら?」
興味津々でカレーを見る。

「アレみたいなのは入ってないわ。」
流石に丸ごとそのままは入っていないだろうが
どうやらマオはマンゴーを探しているようだ。

「もぐもぐ…
 これはとてもおいしいのだわ!
 おさかなさんとお肉、どっちもすき!」
どうやらマオもカレーの味に満足しているようだ。
彼女の好みが反映されていると見ていいだろう。

「うーん、いつもおだいどころに立っているのはママのほうだわ。
 あ、でもパパも色々といってたようなきがする…
 どちらがつくったのかしら?」
少し首を傾げながらマオは答える。
聞く限りでは父親は指示を出してたりするのだろうか

742ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/26(金) 14:32:22
>>741
「隠し味だからな
 そんな簡単に見つからないだろ」

ごろっとした果肉そのままマンゴー入りのカレーも
そりゃあるだろうが、それはもう隠し味じゃない
俺を食え!!!と激しく自己主張してくるマンゴーカレーだ
大体はチャツネとして加えられルーの中に溶け込んで肉眼では確認出来ない状態になっている
まさに隠し味、忍者みたいな奴だ

「ま、帰ってきたら聞いてみるんだな」

>うーん、いつもおだいどころに立っているのはママのほうだわ。
>あ、でもパパも色々といってたようなきがする…
>どちらがつくったのかしら?

「母親作、父親監修ってとこか」

母親の料理の腕は決して悪くはなさそうだが
父親が見てないとヤバい感じか?
いや普通に上手いかもしれないが

カレーを食べていてソラはふと思った

親の料理か…

そういう物は食べた事が無い
何か少しマオを羨ましく思う

「良い親だな」

743マオ『イントロ・マモン』:2024/07/26(金) 23:41:37
>>742
「うーん、パパとママ
 うまいことマンゴーを隠したのね!
 魔王の親に相応しいのだわ!
 でもうーん…じぶんできづきたいのだわー…」
どうやら両親のことは誇らしげであるらしい。

「そうね…パパのほうがわたしの好きなことをよく聞いてくるのだわ…
 まさかそれでいろいろとくちだしをしているのかしら?」
どうやら父親と話すことのほうが多いのだろうか。

「えへへー、魔王の親だものー
 とうぜんなのだわー。」
誇らしげにふんぞり返る。


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