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【場】『自由の場』 その3

1『星見町案内板』:2022/10/15(土) 22:39:13
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。

727マオ『イントロ・マモン』:2024/07/20(土) 21:38:27
>>726
「……みごとね!いまそのわなは『かいじょ』されたのだわ!」
少し考えた動きを見せてから、再び偉そうな態度で返事を返す。
普通に攻略されたのにびっくりしたのかも知れない。


「えーと…このさきにはとくに罠はないわ」
と言ってそのまま案内していく。

「それじゃあどうぞなのだわ!
 あぁそれとごはんは…」
そう言ってじっとソラを見る

「えーと、おねぇさんはまだたべてないのかしら?
 せっかくだから、いっしょにたべるというのはどうかと思うのだわ!」
聞いても居ないのに一緒に食べないかと誘ってくるマオ。
一人で食べるのがあまり好きではないのかも知れない。

728ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/21(日) 12:51:51
>>727
ピザーラにハワイアンでも注文するか
しかしマオが万が一イタリア人だったら
パイナップルの乗ったピザを食べる所を見せたら怒り狂いそうだ

>せっかくだから、いっしょにたべるというのはどうかと思うのだわ!

そんな無駄な心配をしていたが、その必要は無くなったらしい

「良いのか?」

後でカレーの代金を請求されたくはないが
マオがそう言うんなら多分許されるだろう

729マオ『イントロ・マモン』:2024/07/21(日) 15:38:13
>>728
「まったくもんだいないのだわ!
 このわたしがいうんだもの!」
そう言って先に進む。
台所にまで行くと、カレーが入っている鍋が見える。
どうやらカレーは多めに作られているようだ

「どうせなら、いっしょにたべたほうが
 おいしいとおもうの!」
そう言ってマオは食器などを出して食事の準備を始めた。
もちろん自分の皿とお客様用の皿、2つ用意している。

730ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/21(日) 20:45:44
>>729
「ああ、そうだな」

しっかりした子供だな
これなら子守りなんて必要無いんじゃないか?
と思ってしまうが、勿論仕事を受けた以上は途中で放棄したりはしない

魔王直々に持て成してくれるのはありがたいが
ベビーシッターが子供に何もかもやらせるわけにはいかないだろ

カレーをよそうくらいの事はさせてもらおう
しかしカレーはどんな感じだ?
ドロドロなのかシャバシャバなのか
辛口か甘口か、具は何が入っているのか
見た目で分かるだろうか?

後、そういえば

「冷蔵庫見ていいか?」

731マオ『イントロ・マモン』:2024/07/21(日) 22:02:10
>>730
「あら、てつだうつもりなのね。
 とてもよくできた『げぼく』なのだわ!」
まだ魔王として振る舞っているのか、ちょっと言い方が悪い。
しかし普通に嬉しそうなのを見ると、やはり一人だと淋しいのだろうか。

「きょうはパパもママもおそいから、
 おおめにたべていいのよ!
 ということで、わたしのもおおめにおねがい!」
後ろから彼女の要望が聞こえてくる。

カレーはどうやらとろみが多めのものらしい。
中身はどうやらビーフカレーのようだ。そこに人参とじゃがいも
それと白身の魚のようなものも入っている。

色合い的に黄色が多めだ。甘口と見ていいだろう。
このあたりはやはり子供向けのカレーと言ったところだろうか。

732ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/22(月) 15:21:20
>>731
「魚か?これ」
「珍しいな」

別に魚のカレー自体は珍しくはないが
ビーフカレーに魚というのは珍しい気がする

仰せの通り多目に
と言っても子供基準の多目にカレーを盛り付ける
足りなかったらおかわりすればいいだろう

許可は取ってないが勝手に冷蔵庫を見させてもらう
牛乳とヨーグルトとレモン汁なんか無いかな

733マオ『イントロ・マモン』:2024/07/22(月) 15:58:31
>>732
「あ、いいわすれていたのだわ。
 冷蔵庫の中身は見てもいいわよ!
 でもかってにお菓子をたべたらダメだからね!」
先程尋ねられた冷蔵庫の中身について返事を返す。

冷蔵庫の中身は牛乳のほか、ヨーグルトや麦茶
他にもリンゴジュースやお菓子類が入っている。
お菓子類にはデフォルメされた悪魔のようなデザインが描かれている。
マオが描いたものだろうか…

「うふふー、おさかなはわたしが大好きなものよ。
 だから、いろーんなものにいれてもらっているのよ!」
珍しいと言われてか、彼女は嬉しそうに返事を返す。
魚が好きな女の子というのも割と珍しいかも知れない。

734ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/22(月) 17:47:48
>>733
>でもかってにお菓子をたべたらダメだからね!

「じゃあ一つもらうか」

そう言ってマオのお菓子を一つ手に取り…

「冗談だ」

そっと冷蔵庫に戻した

「中々上手く描けてるな」

お菓子に描かれた悪魔のデザインを褒める
実際上手いのかどうかは描写されてないので分からないが
子供は褒めて伸ばしてやるものだ


>うふふー、おさかなはわたしが大好きなものよ。
>だから、いろーんなものにいれてもらっているのよ!

「渋い趣味だな」

魚が好きというのは子供にしては珍しいかもしれない

「偉いぞ」

魚嫌いより良い、好きな事に越した事は無い
ビーフカレーと白身魚の食べ合わせが合うかどうかはともかくとして

だったらシーフードカレーにしろよとか
入れるとしても魚肉ソーセージじゃないかと思わなくもないが
それはまぁ、食の好みはそれぞれだしビーフカレーに魚を入れたいのかもしれないが


「ちょっともらうぞ」

牛乳とヨーグルト(ポッカレモンもあれば)を拝借して、氷も取って行く
台所に砂糖とはちみつもあるだろう、多分
材料をミキサーに(あるよね?多分…)を入れて撹拌する

ラッシーの完成だ
カレーを食べるならラッシーは欠かせない

735マオ『イントロ・マモン』:2024/07/23(火) 00:05:43
>>734
「それはだめだよー!だめだめ!」
冗談交じりのソラの言葉に思わず立ち上がって答えるマオ。
先程までの尊大な態度とは異なる普通の女の子のような反応である。

「ふふふー、とてもよくできてるでしょ?
 わたしが描いた『まおう』のサインなのだわ!」
褒められたのが嬉しいんだろうか、とても得意げな表情だ。
彼女にとって魔王というのは思い入れがありそうな感じがする。

「ふふん、にんじんもたべられるのよ!
 まおうにはきらいなたべものがないの!」
どこか背伸びをしている印象があるかも知れない。


「あら、なにを作るのかしら?
 わたしももらっていいの?」
どうやら気になるのか、台所のほうに視線を向けてくる。

ソラの思った通り、はちみつと砂糖は台所の棚においてあった。
ラッシーは問題なく作れるだろう。

736ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/23(火) 16:10:18
>>735
「ふっ」

魔王らしく振舞っているものの
お菓子を取られかけて思わず素が出てしまうマオに微笑ましさを感じる

「魔王か」

最初に顔を合わせた時も魔王を自称していたな

「そんなに魔王が好きか?」

否定的な言い方という事もなく、単純な質問だ


>ふふん、にんじんもたべられるのよ!
>まおうにはきらいなたべものがないの!

「そりゃ最強だな」
「本当に嫌いなもんは無いのか?」

本当に嫌いな食べ物が無ければ割とマジで強い
戦場においても食べ物の好き嫌いが無い事はかなりのアドバンテージになる


>あら、なにを作るのかしら?
>わたしももらっていいの?

「おう」

マオのグラスにもなみなみと注ぐ

「ラッシーだ」
「マンゴーがありゃ完璧なんだがな…」

どこのご家庭にも常備してあるもんじゃないだろう
いや、この家にはある可能性もあるが、マンゴーは高いし

737マオ『イントロ・マモン』:2024/07/23(火) 20:08:15
>>736
「魔王がスキかですって?
 それはもちろん!大好きなのだわ!」
そう言ってニッコリ微笑んだ。

「みんなまほーしょーじょとか
 ヒーローとかが好きみたいなんだけど
 わたしは魔王がいちばん好きよ!
 とても強くてえらいの!そしていちばんかっこいいわ!」
彼女は魔王という存在について
子供ながら熱く語っている。
これはよっぽど好きと見えるだろう。

「きらいなものは………もちろんないわ!
 だからさいきょーよ!」
自信満々に答えるマオだが、
一瞬考え事をしたように見えたかもしれない。

「ありがとうございます!」
ラッシーをもらうと、礼儀正しく頭を下げた。
魔王を名乗る割には腰が低い。

「マンゴーとは…どういうものかしら?きになるのだわ。」

738ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/24(水) 15:07:51
>>737
魔王といったら強くて偉い奴の象徴みたいなもんだ
憧れる子供がいてもおかしくはない

「まぁ、確かにかっこいいしな」


>きらいなものは………もちろんないわ!
>だからさいきょーよ!

その間はなんだ?
そう思っても口には出さない
本当にさいきょーになるならこれから好き嫌いを克服すればいいし
まぁ、多少弱点はあっても愛嬌があって良いんじゃないか


>ありがとうございます!

「おう」

ちゃんとお礼を言える魔王様の頭を軽く撫でてやる
態度の悪い魔法少女やヒーローや勇者だっているんだ
礼儀正しい魔王がいたって良いだろう

>マンゴーとは…どういうものかしら?きになるのだわ。

「知らねぇのか?」

マンゴーはそこそこ高級品だがどこでも売ってるし珍しいもんでもないだろう
マンゴーを知らないっていうのは中々珍しい

「こういうもんだ」

スマホで検索して画像を見せる
カットされる前の物とダイス状にカットされた物、一応両方見せる
名前は知らなくても見た事くらいはあるかもしれない

「こいつ(ラッシー)に入れたらさいきょーに美味いぞ」


とまあ、そろそろ席について飯を食おう

「いただきます」

子供が見てる前だ、食事マナーは子供の手本になるように振舞わなくちゃならない

最初に食うのは気になる魚だ
ビーフカレー、それも甘口だぞ?
相性は大丈夫なのか?

739マオ『イントロ・マモン』:2024/07/24(水) 22:11:28
>>738
「みんなゆーしゃがだいすきみたいだけどね!
 でもわたしは魔王がいちばんとおもうわ!」
笑いながら彼女は答える。
本当に好きなことがわかるだろう。

彼女が苦手なものは…おそらく何かあるのだろう。
「…えへへー」
頭を撫でられると、とても嬉しそうな顔になった。
こういうのが好きなのかも知れない。

「……ああ、なるほどー!
 これがマンゴーというものなのね!
 みたことはあるの!なまえは忘れてたわ!」
カットされた状態のものを見てはじめてわかったようだ。
どうやら見たことはあるが名前は忘れていたらしい。

「さいきょーにおいしいなんてたのしみだわ!
 じゃあわたしも…」
ソラの仕草をちらりと見てから
そう言って席に座って手を合わせる。

「いただきます!」
そう言ってマオもカレーを食べ始めた。

甘口のカレーと合わせた魚は…淡白な印象だが
どうやら魚自体にもちゃんと味がついているようだ。
甘口の中に、子供でもたべられるくらいに程よくスパイシーな味わいが加わって
思いのほかうまく調和している。

740ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/25(木) 16:22:40
>>739
「マンゴーはカレーの隠し味にもなるからな
 このカレーにも入ってるかもしれないぞ」

カレーの隠し味によく使われる甘味は
りんご、はちみつ、マンゴーチャツネ
料理というのは別の味を程よく足す事で
味を複雑化させて旨味が増すのだから奥が深い

「美味いな…」

若干身構えていたが、その心配は杞憂だった
下手をすれば生臭くなってしまうだろう白身魚を
しっかりとビーフカレーに合うように調理している
程よくスパイシーで甘いだけのカレーじゃない

「これ作ったの母ちゃんか?父ちゃんか?」

どっちが作ったにしろ、子供の事を考えて作られている
このカレーからは親の愛情っていうのを感じる

741マオ『イントロ・マモン』:2024/07/25(木) 23:51:34
>>740
「そうなの?
 マンゴーはカレーにも入る…
 はいってるかしら?」
興味津々でカレーを見る。

「アレみたいなのは入ってないわ。」
流石に丸ごとそのままは入っていないだろうが
どうやらマオはマンゴーを探しているようだ。

「もぐもぐ…
 これはとてもおいしいのだわ!
 おさかなさんとお肉、どっちもすき!」
どうやらマオもカレーの味に満足しているようだ。
彼女の好みが反映されていると見ていいだろう。

「うーん、いつもおだいどころに立っているのはママのほうだわ。
 あ、でもパパも色々といってたようなきがする…
 どちらがつくったのかしら?」
少し首を傾げながらマオは答える。
聞く限りでは父親は指示を出してたりするのだろうか

742ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/26(金) 14:32:22
>>741
「隠し味だからな
 そんな簡単に見つからないだろ」

ごろっとした果肉そのままマンゴー入りのカレーも
そりゃあるだろうが、それはもう隠し味じゃない
俺を食え!!!と激しく自己主張してくるマンゴーカレーだ
大体はチャツネとして加えられルーの中に溶け込んで肉眼では確認出来ない状態になっている
まさに隠し味、忍者みたいな奴だ

「ま、帰ってきたら聞いてみるんだな」

>うーん、いつもおだいどころに立っているのはママのほうだわ。
>あ、でもパパも色々といってたようなきがする…
>どちらがつくったのかしら?

「母親作、父親監修ってとこか」

母親の料理の腕は決して悪くはなさそうだが
父親が見てないとヤバい感じか?
いや普通に上手いかもしれないが

カレーを食べていてソラはふと思った

親の料理か…

そういう物は食べた事が無い
何か少しマオを羨ましく思う

「良い親だな」

743マオ『イントロ・マモン』:2024/07/26(金) 23:41:37
>>742
「うーん、パパとママ
 うまいことマンゴーを隠したのね!
 魔王の親に相応しいのだわ!
 でもうーん…じぶんできづきたいのだわー…」
どうやら両親のことは誇らしげであるらしい。

「そうね…パパのほうがわたしの好きなことをよく聞いてくるのだわ…
 まさかそれでいろいろとくちだしをしているのかしら?」
どうやら父親と話すことのほうが多いのだろうか。

「えへへー、魔王の親だものー
 とうぜんなのだわー。」
誇らしげにふんぞり返る。

744ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/27(土) 14:14:28
>>743
「隠し味を自分で見つけるのは楽しいからな」

カレーを食べる合間に自作の冷たいラッシーを飲む
口の中を支配するカレーの味が
ヨーグルトの酸味とはちみつの甘さで一掃される
簡易版故に本格的なラッシーとはいかないが十分美味い

誇らしそうに両親の話をするマオを見ていると
本当に良い家族なんだなと感じさせられる

「マオ、親を大切にしてやれよ
  それが魔王の務めだからな」

745マオ『イントロ・マモン』:2024/07/27(土) 20:23:25
>>744
「かくされているから、簡単には見つけられないのだわ。
 …だからなんとかしてさがしてみせる!」
なにか決意の言葉を上げると、彼女はさらにカレーを食べ始めた。

「うーん…あっというまだわ…
 おかわり!」
マオはあっという間にカレーを平らげてしまった。
まだ食べるつもりのようだが…

「それは…もちろん!
 パパとママはわたしのパパとママで…
 そして魔王の『そっきん』の『してんのう』…のふたりだからね!」
嬉しそうに彼女は答えた。
四天王と答えているが、おそらくまだ後二人が居ないのだろう。

746ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/27(土) 22:07:29
>>745
「ちょっと待ってな」

おかわりを所望する魔王様の皿に、
さっきよりも少な目のご飯とカレーを盛り付ける

「そんだけいっぱい食ってくれれば
 親も嬉しいだろうよ」

料理人冥利に尽きるというやつだろう

「親が四天王ねぇ」

カレーを食べ終わり、
残りのラッシーをちびちび飲みながらマオと話をしている

「で、残りの二人は?」

四人揃わなきゃ四天王とは言えないだろう
二人の場合なんというんだろう?双璧…は何か違うか

747マオ『イントロ・マモン』:2024/07/28(日) 18:39:58
>>746
「どうもありがとうなのだわ!
 このカレー、一回だけはもったいないの。
 おかわりしないといけないのだわ!」
カレーのことをとても気に入っているらしい。
食欲も湧いてくるようだ。

「ふふん、わたしは『かしん』?『ぶか』?のことを
 しっかりほめられる魔王なのよ!」
親を褒められて嬉しいようである…

「のこりのふたり?えーっと…」
ソラからの質問を聞いて
少しマオは考えるような顔をする

「してんのうの…えーっと…
 あとふたりは……」
しばらく考えた後…顔を上げた。

「い、いまさがしているところなのだわ!」
どうやら後の二人のことは考えていなかったらしい。

748ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/29(月) 20:06:39
>>747
「鍋の中全部食い尽すなよ?」

と冗談を言うが、全部綺麗に完食してくれたら
親としては嬉しいものだろうか?

>ふふん、わたしは『かしん』?『ぶか』?のことを
>しっかりほめられる魔王なのよ!

「部下を労えない上司には着いて行きたくねぇからな
 魔王として上出来」

>してんのうの…えーっと…
>あとふたりは……
>い、いまさがしているところなのだわ!

「ははっ」

何かちょっと笑ってしまう

「まあ、四天王は大事だからな
 慎重に選ばなきゃなぁ」

自分の食べ終わった分の食器を洗いながらマオと話しをしている

「この後は何すんだ?」

749マオ『イントロ・マモン』:2024/07/29(月) 23:23:50
>>748
「ふふーん、わたしはいっぱいたべておおきくなるのだわ!
 …でもぜんぶはたべられないかも…」
そう言いつつもカレーをいっぱい食べている。
多少は遠慮をしているのだろうか。

「わたしはとてもすごい魔王になるからね!
 ぶかもかしんもとてもすごいの!
 そういうひとにはきをつかわないとね!」
ふふん、と言いながら偉そうなポーズを取った。


「うーん、たしかにそうね…
 そうだわ!あなたをしてんのうにすればあと一人になるわ!」
ふと思いついたようにソラを指差す。
たった今思いついて任命したように見える。

マオの方ももうすぐご飯が食べ終わりそうだ
「この後?そうねぇ…
 それじゃあ」
そう言ってスプーンを掲げた。

「まおうとゆうしゃ!
 の、たたかいをしましょ!」
遊んでほしいということなのだろう。
彼女はとても眼をきらめかせていた。

しばらくソラに休まる暇はなさそうである。

750ソラ『ステインド・スカイ』:2024/07/30(火) 18:39:58
>>749
「それは光栄だな」
「けどいいのか?勢いで決めて」

その場の思いつきで決めていいのか?

「ま、お前が良いならそれで良いけどな」

魔王が決めた事だ
なら四天王のソラは魔王に従うまでだ

>まおうとゆうしゃ!
>の、たたかいをしましょ!

「勇者か…」

勇者なら自分よりもっと適任がいるだろう
勇者なんてガラじゃないソラだが、他ならぬ魔王様の命令だ


小遣い稼ぎに受けた小さな魔王の子守り
あくまで仕事、ビジネスのつもりだったが…
マオと触れ合っているうちに、自分の荒んだ心が穏やかになっていた
いつの間にか彼女の純真さに癒されていたようだ

ちょっと疲れるが、まぁ、悪くない

マオは良い親を持ったが、親も良い娘に恵まれたもんだ
まったく羨ましい家族だ

眼をきらめかせるマオに微笑ましさを感じる

「いいぜ、相手してやるよ、魔王様」

まぁ、精一杯務めてやろうじゃないか
勇者役という大役を

751甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2024/08/03(土) 11:19:17
どこかに買い物に来た
今日は安価で指定された食材を買って料理するらしい
まず何を買う?>>752

752甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2024/08/05(月) 20:26:29
>>751
>>752「丑の日だしうつぼ食おうぜ」
あま「うつぼ…?」

うつぼなんてどこにでも売ってるものじゃないぞ
これは再安価すべきか?
けど一応水産物コーナーを見てこようと
あま公が水産物コーナーによってみたら

魚屋「らっしゃい!」
うつぼ「グシャァァァァァァァ!!!」

居たよ、うつぼが!
しかし値段が1万もする!
予算が全部うつぼに食い尽されちまうぞ

しかし安価は絶対だ
予算を全部注ぎ込んでうつぼを購入するあま公

魚屋「ありがとよ!」

しょうがなくうつぼだけ買って帰るあま公

どうやってこいつを食おうか安価に任せる事にした

「丑の日だしうどん食おうぜ」

でかくてごつい見た目の割に柔らかい、そして身と皮の間のコラーゲンが凄い
さっぱりしながらも濃厚な味わいがあり
似たような見た目なのにうなぎやアナゴとは全然違う

うつぼの出汁は旨味が凄くうどんと相性が良く
天ぷらにしたふわふわのうつぼの身も出汁を吸ってとんでもなく美味い

そして骨が凄い
料理中に剥がしたうつぼの骨を丁寧に処理して骨格標本を作り上げる
うつぼの骨格標本は部屋に飾られ、写真を知り合いに送ったり、SNSで晒される事になる

しかし何でうつぼはゲテモノ扱いされるんだろう?
ウナギやアナゴと同じウナギ目で、ちょっとウナギを厳つくしただけなのに
一体何が違うというのだろうか?

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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭─                      三三三─
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭─

                                      ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                       d⌒) ./| _ノ  __ノ
                                      ---------------

753甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2024/08/17(土) 13:06:56
ここはどこの部屋だろう?
あま公の部屋か、>>754の部屋か、全く関係無い別の部屋か

            ゴロゴロ

雷鳴が響く音がする
夏にはよくみられる光景の一つだ

754甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2024/08/18(日) 23:23:13
>>753
ゴロゴロゴロゴロ
ドガァァァーーーーーーン

松本「おぉ、結構近くに落ちたなぁ」

あま「…」スッ

松本の後ろにそっと隠れるあま公

松本「相変わらず雷が怖いのか君は」
立花雪道(たちばなゆきみち)「何だ根性無しだなぁ」
あま「今ここに落ちたらどうする」

ドゴォォォォォォン

まさに家の近くに落雷が落ちる音がする
どこかで何かが壊れる音がした

あま「…」ふらっ
雪道「良いぞ!!!これはかなり近くに落ちた!!!!!!」
松本「急にどうしたんだい?」
雪道「拙者は昔から雷を切る事が夢だったのだ」
雪道「こんな絶好のチャンスは滅多に来ない!今から雷を叩き切ってくるぜッ!!!」

そう言うと雪道は上座に飾ってあった日本刀を手に取り外へ飛び出した

松本「お、おいよせって」

ドンガラガッシャーーーン

意気揚々と飛び出した雪道の頭上に雷が落ちて来たッ!
雪道は全身を電流に焼かれ心肺を停止した…

松本「ほら言わんこっちゃない!」
あま「…もしもし、救急車を呼びたいんですけど」

救急隊員の懸命な心肺蘇生により蘇った雪道
一度死んだ事で懲りたかと思われたが…

雪道「やはり時代遅れの日本刀じゃ駄目だな
   今度はショットガンで雷を射殺する事にするよ」

全く懲りていなかった

  終
制作・著作
━━━━━
 ⓃⒽⓀ

755イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/22(木) 19:04:00

星見町には『教会』が幾つか存在するが、
その一つは『鷲津家』によって運営されている。

       〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♫

厳かな聖堂内を流れるのは、調和の取れたクラシック調の音楽。
スタンド使いのみが聴く事の出来る音である。
元を辿れば、それは一枚の『レコード』から発せられていた。
右腕に『レコードプレイヤー』を備えた『人型スタンド』だ。
スクエア型フレームの眼鏡を掛けた怜悧な佇まいの男性が、
目を閉じて音楽に耳を傾けている。

「………………なるほど」

彼の名前は『鷲津イザヤ』――『鷲津ヨハネ』の『兄』だ。
しばらく留守にしていたのだが、
正式に『助祭』として任命された後、少し前に帰ってきた。
今は『誰かの忘れ物』から『レコード』を引き出し、
『24時間分の記録』を鑑賞している最中だった。

756ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/22(木) 20:18:31
>>755
「ふぅー…」
ため息を付く声が聖堂に響いてくる。

「さっきから妙な『音』がすると思ったら…やっぱり」

イザヤにとってはとても聞き覚えのある声だろう。
声のする方向に向けばよく知った顔がいるはずだ。

「兄キがいるときはだいたい、レコードの音がする。」
まだ少女の面影を残しながらも
その目線はキツネのように鋭い。
『鷲津ヨハネ』―どこか日本人離れした顔立ちの妹である。

「まぁ、耳が痛くなるくらいよりは、
 多少はニギヤカになるけどね。」
どうやら彼女には音が聞こえているらしい。
間違いなく『同じ』人間なのだろう。

757イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/22(木) 22:12:22
>>756

しばらくして『記録』を聴き終わると、『妹』の方に視線を向けた。
イザヤの顔立ちもエキゾチックではあるものの、
髪の色や目の色は典型的な日本人であり、ヨハネとは似ていない。
しかし、二人は確かに『兄妹』なのだ。
イザヤの傍らには『修道士』を思わせるヴィジョンの人型スタンドが佇む。
その頭部に『目』は存在していなかった。

「ヨハネ――――丁度いい所に来たじゃあないか」

        スッ

「さっき『懺悔室』を覗いたら、『これ』が置いてあったんだ。
 誰が何の為に残していったのか…………。
 それとも、単純に『忘れ物』か…………。
 率直な意見を聞きたいな」

手の上に乗せて差し出したのは、一羽の『折り鶴』だった。
何故あったのかは『謎』のようだ。
いや、『レコード』を確認したイザヤには、既に分かっているのかもしれない。

758ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/23(金) 00:04:03
>>757
「…なるほどね。」
どこか理解したかのように視線をスタンドのヴィジョンに向ける。
スタンドを持っている…ということだ。


「これは…折り鶴みたいね。」
手のひらに載せられた折り鶴を見て首を傾げる。
注意深く確認するが、何か妙なところでもあるのだろうか。

「折り鶴は病気が良くなりますように、とか幸運を、みたいな願いがあったんだったかな?
 それを懺悔室においてあるってことは…だねぇ」
そう言って少しニヤリと笑いながら答える。

「懺悔室に来た人間の中に私のファンが居て、
 心ばかりの贈り物をしたってやつ?」
彼女の返答はどこか適当な感じがする。
もとより彼女は、イザヤの口から回答を聞きたいと思っているのだろう。
…これをわざわざ見せた理由も知りたい。そう思っている。

759イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/23(金) 08:29:51
>>758

折り鶴に注がれていたイザヤの目線が、ゆっくりとヨハネに移っていく。

「『心ばかりの贈り物』…………か」

彼の両目は、真っ直ぐにヨハネを捉えていた。

「まさか本気で言っている訳じゃあないんだろう?
 もし『冗談』のつもりなのだとしたら、かなり『悪い冗談』だと思うな」

ヨハネの適当な回答に対し、辛辣とも受け取れる相槌を返す。
決して『嘘をつかない』ゆえに、歯に衣を着せぬ言い方をする。
そこまでは『普段通りのイザヤ』だったが、ふと表情が少しだけ柔らかくなった。

「何故なら――それは『冗談じゃない』」

折り鶴は丁寧に折られている以外に、一つ大きな特徴があった。
これは普通の折り紙ではなく、小型の『便箋』を使って折ってある。
もしかすると、何か『仕掛け』があるのかもしれない。

760ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/23(金) 10:35:30
>>759
「…フッ、別に本気ではないよ。
 まァ正直に言えば…私も知りたいという意味かな?」
そう言って折り紙をじっと見る。

「冗談ではない、ね。
 となるとこの折り鶴そのものになにかあるということかもね。」
よく見ればその折り鶴は便箋でおられていることがわかる。
文章を書くような紙で折られているということだが…


「私に対してのメッセージ、という可能性もあり得るわね。
 これは便箋…つまり手紙にもなりうるわけだ。」
文字が書かれているのか?
ヨハネは可能であれば折り鶴を解いて広げてみるのを試みる。

761イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/23(金) 20:04:44
>>760

折り鶴を開いてみると、予想通りメッセージが書かれていた。
『懺悔の傾聴』に対する感謝の手紙だ。
差出人が誰であるかは、懺悔室を担当するヨハネが一番よく知っているだろう。

「僕が留守にしている間も、しっかり己の務めを果たしていたみたいだな。
 これからも真摯な気持ちで、人々の声に向き合うんだ」

そこまで言うと、イザヤは再び表情を引き締め、
ヨハネが着る『改造された修道服』を一瞥した。

「心の乱れは服装に表れ、正しい服装をすれば、自然と心も落ち着く」

まもなく諦めたように首を横に振る。

「だが…………それについては今更とやかく言わない。
 その代わり、人一倍『中身』を磨いてくれる事に期待している」

イザヤの修道服は模範的で、ヨハネとは対照的だ。

762ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/23(金) 21:53:26
>>761
「フッ…」
広げて確認できたメッセージに、無意識のうちに笑顔が出る。
半ば嫌々ながらやっている懺悔室の仕事。それにも感謝を受けることがあるのだろうと思った。

「まぁね。懺悔室に来る人間は心の底から悔いているっていう人間はなかなか来ないもんだよ。
 でもまぁ…こういうところで話せば気が楽になってくれるなら、やりがいのある仕事だとは思うよ。」
うんざりする仕事というのは本当だが、
感謝の言葉をかけてくれるものがいるというのは嬉しいことだ。
ヨハネは少し仕事をやってよかったとも思っているようだ。

「相変わらず、だねぇ。
 私はこう見えても意外と真面目に仕事やってんだよ?」
そう言ってひらりと体を一回転させる。

「中身は煙が出るくらい磨いてるつもりだよ。
 おかげでお友達もいろいろできたしねぇ。」
そう言ってニヤリと笑った。
たまにやってくる『お人形さん』などもその分類に入るのだろう。

763イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/23(金) 22:44:31
>>762

全てを本音で語る人間は少ない。
同じ教会で育ってきたイザヤも理解している。
嘘を見抜いてしまうヨハネが辛い思いをしてきた事も。

「あぁ、それは良い心掛けだ。
 これからも続いてくれる事を切に願うよ」

だからこそ、イザヤは嘘をつかないと誓った。

「さて…………僕の事を報告しておこう。
 既に知っての通り、先日『助祭』に任命された。
 今後は今まで以上に気を引き締めるつもりでいるから、その事を忘れないように」

『助祭』とは、この教会の代表者である『司祭』の助手であり、
経験を積んだ後に『未来の司祭』となる位階だ。
いずれは父の後を継ぐ事になるだろう。
もちろん、まだ先の話だが。

「それから、言い忘れていた事がある。
 いや、敢えて口に出す必要もなかっただろう。
 『血の繋がり』で何となく感じ取っていたんじゃあないか?」

修道服を身に纏うスタンドが一歩前に出る。
外見は細身だが、内に秘めた力強さを感じさせるヴィジョンだ。
右腕の『レコードプレイヤー』から『レコード』を外すと、
空間に溶けるようにして消えていく。
プレイヤーの中心には『目』が存在する。
何か神秘的な雰囲気を持つ『目』だった。

「僕にも『超常の力』が目覚めたという事を。
 メモリー・テープス』――――そう呼ぶ事にしている」

『助祭』として『叙階』されると同時に、
鷲津イザヤは『スタンド使い』として覚醒していた。

「そして、これは『天啓』だと受け取った。
 この力は『迷える人々』の為に使いたい」

イザヤとヨハネは似ていない兄妹だが、
『メモリー・テープス』と名付けられたスタンドは、
どこか『ゴッド・ノウズ』に似ていた。

764ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/24(土) 00:13:49
>>763
「まぁ、この仕事をやめたいって言い出したら
 世捨て人になるもんだと思ってくれていいよ。」
軽口を叩きながらヨハネは軽く笑ってみせた。
嘘を見抜けることが大変なことだが、
人間嫌いというわけでもないのである。

「ふぅん、兄キもずいぶんと出世したもんだねぇ。
 これ以上引き締めたら窒息しちゃうんじゃないかと心配だけど…
 まぁそこは兄キの好きにすればいいよ。」
兄は真面目な男だ。そんな彼が出世していくのは必然だっただろう。
ヨハネはそのことで驚くことはない。
嘘をつかない兄のことを少し心配になることはないわけではないが…

「いい忘れていたことね…
 フッ、兄キは嘘をつかないからね。いずれ話をするのを待ってたよ。」
ヨハネはなんとなく感じ取れては居た。
自分はスタンド使いとなり、以前よりも家族の『血のつながり』のようなものを感じられるようになった。
そして、ある時からより強くなったような『予感』はした。

そして隣のスタンドを改めて目で追い、そしてレコードプレイヤーにも視線を向ける。
「『メモリー・テープス』…それが兄キのスタンドってわけだね。
 いかにも、強そうな感じがするわね。真面目な兄キの雰囲気も抜群って感じ。」

「…迷える人々のために、ね。
 兄キの言うことだからおためごかしじゃなさそうだ。」
兄の言葉はいつも本気だ。だから間違いなく迷える人々のために使うのだろう。

「兄キが見せたのなら…こちらも見せるのは流儀ってことよね。」
そう言うと同時に、

          ブォン

ヨハネの背後から『目』を塞がれた修道女のようなスタンドが現れる。

「私のスタンドの名前は『ゴッド・ノウズ』…
 真実は神のみぞ知る…ってね。」

765イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/24(土) 04:53:13
>>764

目の動きから嘘が分かるヨハネには、イザヤの言葉が『真実』を語っている事が理解できた。

「やはり『そうだった』のか。だけど…………」

「ある程度は予想していたとはいえ、思っていた以上に『似ている』ものだな」

『修道士のヴィジョン』と『修道女のヴィジョン』。
『目を塞がれたスタンド』と『目を持たないスタンド』。
『精神の形』に共通点が多いのは『血の繋がり』のせいだろう。

「この力に目覚めてから、自分でも色々と試してみて、『何が出来るか』を知る事が出来た」

「僕の『メモリー・テープス』は、
 この世の『記録』を『レコード』として『鑑賞』できる能力を持つ。
 生物・無生物・スタンド・空間――対象は広範に渡る。
 基本的には『24時間分』だと考えていい」

          ズ ッ

『メモリー・テープス』が左腕を上げて、何もない『空間』から、
CDサイズの『レコード盤』を引き出してみせた。

「さっきは『折り鶴』から『レコード』を抜き取ったんだ。
 『折る前の状態』を確認できたから、それが『感謝の手紙』である事を読み取れた」

ヨハネが来る前に聴いていた『音楽』が、隠された事実をイザヤに教えてくれたのだ。

「つまり、『何かあれば分かる』。
 だからといって見張る訳じゃあない。
 そういう事はしたくないし、その必要が生じなければ、それが何よりだと思う」

          フ ッ

『能力解除』を意識し、『空間のレコード』を消す。

766ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/24(土) 16:29:08
>>765
「きょうだい同士だと見た目も似通ってくるのかもねぇ。
 どうにもお互い、直接目を向き合うのが苦手っぽいね。」
どちらも目に相当する部分が存在しないスタンド。
果たしてこれはお互いの心の内を示しているのだろうか…

「なんとまぁ…記録を鑑賞する能力なんて…
 下手すればプライバシーもへったくれもなくなる能力だねぇ。」
少し驚いたように答える。イザヤの能力は『覗き見』することに長けていると言える。
もし悪いことに使おうものなら…と考えるが当然イザヤはそのようなことはしない、とヨハネも分かっている。

「…なるほど、それでこの折り鶴のメッセージも届けられたわけだ。
 兄キには感謝しないといけないねぇ。
 …まぁおかげでウチの教会も色々仕事しやすくなるだろうってことは分かったよ。
 プライバシーが護られるなら、私は歓迎だよ。兄キの能力は。」
イザヤの能力を一通り聞いて、少し嬉しそうにヨハネは言葉を返す。
あの能力はとても兄向きのものだということが改めて分かった。

「私のスタンドは…
 まぁ少なくとも兄キに対しては役に立ちそうにないね。」
チラリと自分のスタンドを見ながら答える。
自分のスタンドは相手の目を盗み、所持する鉄球に反映させることで
相手と目を共有し相手の視覚を把握する。それで自分の特性も活かせるわけだ。
…生来嘘をつかない兄にはあまり役に立ちそうにないことは確かだろう。

767イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/24(土) 21:08:57
>>766

『ゴッド・ノウズ』と『メモリー・テープス』を見比べた後、再びヨハネに向き直る。

「…………実を言うと『もう1つ』あるんだ。
 これに関しては、実際に見せた方が早いかもしれない」

          ズ ッ

『メモリー・テープス』の左腕が、再び『空間』から『レコード』を抜き取る。
しかし、それは先程の物とは違い、『半透明』だった。
これは『虚空のレコード』だ。

「簡単に説明すると、この『レコード』は『天使』を呼び出す鍵となる。
 本当に『天使』なのかどうかは定かじゃない。
 ただ、少なくとも『人知を超えた存在』である事は確かだと思う」

        ――――――――スッ

『虚空のレコード』をイザヤ自身の手に移し、
レコードプレイヤーにセットして針を落とす。
それら一連の作業は、ある種の『儀式』に近い厳粛さを感じさせた。
やがてプレイヤーから、『鯨の鳴き声のような音』が不規則に流れ始める。

「これが『天使を呼び出す手順』なんだ。
 そして、『天使』が降臨している間、
 僕は目を閉じていなくちゃあならないルールがある。
 だから、まだ一度も見た事がない」

そして、おもむろに『目を閉じる』。

「ヨハネ――――僕の代わりに『天使の姿』を確認してみてくれないか?」

厳かな静寂に満ちた聖堂内に、奇妙な気配が漂い始める。
それは『何か』が現れる予兆だ。
おそらく、イザヤの言う『天使』だろう。

768ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/24(土) 22:20:43
>>767

「ふうん?もう一つ見せたい?
 なるほどねぇ。」
半透明のレコードを見つめながら彼女は頷く。

「天使を呼び出せるなんて…
 フッ、未来の神父様がそんなコトできちゃっていいのかしらね?
 …まぁ冗談としても…面白いね、それ。」
レコード盤から流れてくる奇妙な音。
クジラの鳴き声のような音が響き渡る。

「天使を見ることができないというのが成約なわけねぇ。
 私は…別に構わないけど」
そう言うと同時にあたりの気配が変わってくる。

「天使様の姿を見たら目ん玉が潰れちゃうとか
 そういうオチはなしにしてよね?」
少しふざけた言い方で答える。
もちろん確認はするつもりである。

769イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/24(土) 23:12:48
>>768

「いや、それは大丈夫だ。
 基本的には『いるだけ』で、こちら側に危害は及ばない。
 もちろん『目が潰れる』という事もないはずさ」

そう言って『音楽』に集中すると、
『アカシックレコード』に対するアクセスコマンドが実行される。
それは一種の『バグ』だ。
限定的かつ不正規な『偶然の産物』であり、何故そうなるのかはイザヤも把握していない。

        スゥゥゥゥ――――――………………

まもなく、回転する『虚空のレコード』の上に、『何者か』が舞い降りた。
1m程の身長で白い羽が生えており、言葉では表現しにくい異質な雰囲気を醸し出している。
多くの人間が『天使』と聞いて想像する姿と相違ない。
スタンドと同質の肉体を有しているようだ。
その『天使』が、ヨハネと『ゴッド・ノウズ』の前に佇む。

           フ ワ ッ

『天使』の体が浮かび上がり、聖堂を自由に飛び回る。
そのスピードは速くはないが遅くもない。
また、特に何かしようとする動きではないので、イザヤには制御できないのだろう。

「僕には『天使の姿』は見えないが、おおまかな位置は感覚で理解できるんだ。
 多分、その辺りにいると思う」

気ままに宙を舞う『天使』を、『メモリー・テープス』が指差した。

「…………それで、どんな姿をしている?」

770ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/25(日) 01:10:41
>>769
「それなら…大丈夫そうだね。
 まぁ兄キの言うことを信じるよ。」
少なくとも危害が及ばないという言葉を聞けただけで十分だ。
まずは、その天使様の顔を拝んでみるとしよう。

        スゥゥゥゥ――――――………………
気配は確かな形となって目の前に現れる。

「…これは…」
じっとその『天使様』の姿を見つめる。
それは小さくて、白い羽をはやしている、
―間違いなく『天使』という言葉が一番似合うであろう姿だ。

「ふっ、こうなったときは祈りを捧げるべきなのかな。」
そう言って心ばかりの祈りの姿勢を取る。
その天使から発せられる気配は、とても異様だ。
そういった部分も含めて、いかにも天使らしいように思える。

「…兄キの言う通り今あっちこっち飛び回ってるよ。
 指さしてるあたりをね。なんか、気まぐれそうって感じがするよ。」

「それで姿…姿だね。」
そう言って少し笑う。

「大きさは子供みたいで白い羽が生えている。
 後は、まぁ…

   概ねその姿を見れば100人中100人が『天使様だ!』って言うような見た目じゃないかな?」

大体の感想を述べた。
天使の輪っかがあるなら、そのことも伝えるつもりだ。

771イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/25(日) 20:18:44
>>770

祈りの姿勢を取るヨハネに向かって、『天使』は何事かを喋っているようだ。
しかし、人間には発音不可能な未知の言語らしく、内容は全く意味不明だ。
ただ、『リピカ』という単語だけは、不思議と頭に残る。

「…………そうか。自分の目で確認できないのは残念だが、これで自信が持てたよ」

敬虔なイザヤには見る事が出来ず、
そうではないヨハネの目に見えるというのは、
皮肉めいた状況と言えるのかもしれない。

「『天使の呼び出し方』に手順があるように、『天使の帰し方』にもルールがある。
 今は『空中』にいるようだから、タイミングとしては丁度いい」

    ギュルギュルギュルギュルギュル

              ギュルギュルギュルギュルギュル

イザヤの言葉と同時に、『レコード』が高速回転を始める。

       バ シ ュ ゥ ッ !

『レコードプレイヤー』の『針』を持ち上げた瞬間、
銃弾並みの速度で『レコード』が飛び出した。
『レコード』は遮蔽物を透過し、勢いを落とさず『天使』を追尾している。
これも『メモリー・テープス』が持つ能力の一部らしい。

         ――――――――ドパァンッ!!

『レコード』が『天使』を切り裂いた直後、『天使の肉体』が爆散した。
その破片が散弾銃のように炸裂するが、空中を飛んでいたので、聖堂に被害はない。
これで『天使』を帰還させる『返還コマンド』は完了だ。

「『天使』に『死』という概念はない。
 改めて呼び出せば、何事もなかったかのように現れる。
 ただし、1日に『24分』が限界なんだ」

閉じていた目を開き、静かに呼吸を整える。

772ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/25(日) 20:53:46
>>771
「ふぅん、そういうことなら私も嬉しいよ。
 自信がない兄キなんて考えられないし。」
軽口を叩いてみせる。自身を持ってほしいという
彼女なりの兄への気遣い方なのかも知れない。

「帰し方?
 あぁ、勝手に戻せたりはしないわけ…」
と言っている間に彼の持っていたレコードが高速回転し始め…
勢いよく飛び出した。

「…?」
目で追っていくと、そのレコードが天使の体を切り裂いて

勢いよく爆散した!!

「………」
しばらく目を見開いて、天使のいた場所に目線を向けていたが…

「いやぁ…正直今のはびっくりしたよ。
 兄キが天使様を吹っ飛ばすなんてねぇ。
 私がそうするならまだわかるんだけど」
どうやら彼女は本気で驚いていたようだ。
彼は真面目な聖職者なだけに、そういう動作はかなり意外だったことがうかがえる。

773イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/25(日) 22:40:43
>>772

砕け散った『天使の欠片』は、大気に溶けるようにして消滅した。

「土は土に、灰は灰に、塵は塵に――――」

「他の方法があるなら、僕だって力技は選ばないさ。
 だけど、こうしなければ帰せないんだから仕方がない」

スタンドは精神の象徴だ。
イザヤは敬虔な聖職者である反面、他力本願な人間を嫌い、突き放すような側面を持つ。
そうした冷徹な部分が、スタンドにも反映されているのだろう。

「さて…………これで『メモリー・テープス』については説明した。
 僕自身、まだスタンドの扱いに慣れていないが、これからはヨハネだけに背負わせない。
 もし何かが起きた時は、『2人』で対応する事にしよう」

聖堂に立つ『修道士』と『修道女』のスタンドを見やる。
同じ『鷲津』の名を持つ2人のスタンド使い。
いつか共に立ち上がる日が訪れるかもしれない。

「――――今日のところは『ここまで』だ。
 日々の務めに支障を来す事のないように、不摂生な生活は程々にするように」

眼鏡の位置を直しながら、いつものように忠言を述べる。

774ヨハネ『ゴッド・ノウズ』:2024/08/26(月) 00:45:56
>>773
「ふう、なんとも面倒な天使様ねぇ。
 穏便に去らせてもらうとかできたらいいのに…」
そう言って軽くため息を付いた。

「ふっ、背負わせないね。
 実に素敵な言い方ね。お兄様♪」
どこか意地悪そうな笑顔で兄の言葉に対して返事を返す。

「まぁそこまで気苦労は背負ってるつもりはないけど…
 軽くなるに越したことはないね。その時が来たらどうぞよろしく。」
と言って軽く手を振る。
ヨハネのスタンドも一緒に手を降っているようだ。

「――はいはいお兄様。
 これからも神に使えるものとして
 お酒と煙草を抑えた生活をさせていただきます。」
と言って祈りのポーズをしてみせた。

「…ま、心配しないでよ兄キ。
 限度ってのは私も分かってるからね。」
ヨハネはくるりと背を向ける。

「さてと、新しい迷える子羊様のお話でも聞きに行きますよ〜私は。
 二人で対応するってことだから、たまには兄キも懺悔室にキてくれると嬉しいな。」
手を振りながら、ヨハネは自分の仕事の場所へと歩いていく。
戻ってきてもスタンド能力を手にしても、ヨハネは以前と変わらない調子であった。

775イザヤ『メモリー・テープス』:2024/08/26(月) 21:33:10
>>774

「茶化すんじゃない。
 もっとも、まともな大人なら分かる事だから、しつこく注意する必要はないか」

ヨハネに向ける表情は呆れているようであり、諦めているようでもあった。
その中に、ほんの少しだけ『安心』が含まれている。
身内が急に変わってしまうと、それはそれで不安になってしまうのだ。

「もし『本来の担当』がいない時は、僕が懺悔室に入る事にする」

ヨハネを送り出すと、『メモリー・テープス』を解除し、自分の仕事と向き合う。
助祭の主な役割は、ミサにおける司祭の補助だ。
それが未来の神父を目指す修行に繋がる。

「何事もなければ、それでいいんだが…………」

成人を迎えたとしても、ヨハネが妹である事には変わりない。
いつまでも心配してしまうのは止むを得ない部分だろう。
だからこそ、必要な時には支えてやらなければ。

「『メモリー・テープス』――――この力について、今後も理解を深めていこう」

776<削除>:<削除>
<削除>


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