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【場】『自由の場』 その3
1
:
『星見町案内板』
:2022/10/15(土) 22:39:13
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。
864
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2024/12/25(水) 20:18:43
>>863
聖歌隊の歌は眠気を誘う。
そんな時に割り込んでくる声が、眠たくなった頭に響いてくるだろう。
「もしもし〜?そこのお客さん?」
少々ヤニ臭い匂いとともに女性の声が聞こえてくる。
「心地よい歌に聞き惚れるのは良いですがぁ
ここで眠ってしまうと風邪を引いてしまいますねぇ?」
少し嫌味な雰囲気も感じられる声でもある。
865
:
<削除>
:<削除>
<削除>
866
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2024/12/26(木) 17:58:07
>>864
ヤニの臭いに顔を顰め、眠気が失せてしまう
酒臭さは気にならないが、煙草の臭いは駄目なのがあま公だ
もこもこで温かそうな恰好をしているが、
それでもここで寝たら凍死するか?
「今何時?」
外はまだ明るいのか暗いのか…
聖歌隊の奴らはいつまで歌う気なのか?
867
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2024/12/26(木) 21:21:09
>>866
「どうもおはようございまーす。」
隣りにいるのはシスターと思わしき女性。
だが割りと修道服が改造されている上に
腕組み足組みのポーズで椅子に座っている。
ヤニ臭さもあって、あまり真面目そうな雰囲気には見えない。
「もうすぐ3時ぐらいになりますねー。
…もうそろそろサンタさんの出番がある頃合いですよー。」
そう言って前を見る。
どうやらサンタがパフォーマンスをしているようだ…
868
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2024/12/27(金) 08:51:30
>>866-867
もしヨハネが『リトル・メリー』と出会った時の会話を覚えていたなら、
何か思い出すことがあるかもしれない。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/340-362)
メリーは『甘城天音の似顔絵』をヨハネに見せ、
お菓子の感想を言い忘れたから探している旨を伝えていた。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/356)
そして、それ以降のメリーは、鷲津家が運営する教会に棲み着いている。
――――――ソッ
今は、2人から離れた物陰で、サンタのパフォーマンスを眺めているところだ。
基本的なメンタリティーは子供と変わらないので、
楽しそうなイベントがあると誘い出されるように姿を現す。
ちなみに、まだ甘城が来ていることには気付いていない。
869
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2024/12/28(土) 13:55:26
>>867-868
「午後、午前?」
3時と言っても、
午後か午前かで全然違うぞ!
サンタの出番って言ったら夜中だが、
丑三つ時にサンタのパフォーマンス見に来る奴もそんないないだろうが
870
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2024/12/28(土) 20:49:19
>>867-868
(おや?そういえばこの人は…)
ヨハネは思い出すように考える表情をする。
そういえばメリーが言っていた。
この顔の人…甘城天音という人にお菓子をもらって
それがとても美味しかったということだったらしい。
(ようやく見つけたってことでいいのかな?)
少し考えてから再び口を開く。
「それはもちろん午後でございますよ。
えーと、甘城天音さんでいいかしら?」
眠たそうにしていた天音に対して、特に取り繕うこともなく
ストレートに名前を呼んでみた。
これで人違いなら変な人間で済むだけだろう。
サンタさんは相変わらず愛想を振りまいている…
871
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2024/12/29(日) 04:24:09
>>869-870
日本人がクリスマスを祝う風潮は、メリーが来日した『昭和初期』には既に流行していた。
そうなった背景として、『12月25日』が『大正天皇崩御の日』であることが挙げられる。
これによって以後21年間に亘り、その日が『休日』となったのだ。
たまたま西洋の行事であるクリスマスと重なった結果、
奇妙なクリスマス文化が日本に根付く。
もちろん、ここは教会なので、クリスマスを祝う正当な理由があるのだが。
(みんな、楽しそう)
(ウフフフフフフフフフ)
(あの頃と同じだわ)
こうしてサンタクロースを見ていると、当時の風景を思い出す。
大人達の間では、『ヤソ教徒ではない者がクリスマスを祝うのはおかしい』とか、
『先帝崩御の日に騒ぐのは不謹慎だ』とか、否定的な意見もあったようだが、
少なくとも子供達は『メリイクリスマス』を楽しい行事として受け止めていた。
大きな百貨店では、クリスマス関連の商品も売り出していたことを覚えている。
『クリスマスカード』は20銭から、
『化粧箱入りチョコレート』が3円から売られていたはずだ。
『ドイツ製びろうどの人形』は40円くらいする高価な物だったので、
『プロレタリヤは手が出ない』などと言われていた。
(サンタさん、メリーにプレゼントをくれるかしら?)
人外の存在であるメリーにも、欲しい物は色々と思い浮かぶ。
例えば、よそ行き用の『新しい体(ボディ)』とか。
人間サイズのマネキンは高いが、小さな着せ替え人形くらいなら百均でも売っている。
872
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2024/12/30(月) 17:50:28
>>870-871
「む…」
謎のシスターが名前を言い当てた事に驚く
どこで個人情報が漏れたのか?
このシスターは一体?
「…刺客か?」
873
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2024/12/30(月) 21:41:14
>>871-872
「刺客?いや別に…
なんて言えば良いのかねぇ。
お友達から名前を聞いたわけですよ。」
そう言ってあたりを見回すヨハネ。
おそらく探しているのは、例の人形の少女であろう。
「名前は確か、メリーと言ったかな。
このあたりに住み着いてるお人形さんよ。
どうやらお礼が言いたいとかなんとかでね。」
少し笑いながら答えた。
「まぁ、お菓子のお礼らしいんだけどね。
それで、天音さんの話も聞かせてもらったのよ。」
メリーは天音にお菓子をもらったことがあるという。
どうやらメリーが会いたがっていたらしいのだ。
そんなこんなをしているうちに、サンタさんがプレゼントを配り始めた。
もらった子供はとても嬉しそうにしている…
874
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2024/12/31(火) 06:57:38
>>872-873
いつだったか、メリーは甘城にくっついて、『I県N市』へ旅行したことがある。
その時は舟に乗って観光したのだが、
『友達のシスターに許可を得て町外れの教会にいる』と近況を語った。
ヨハネの話とも辻褄は合うだろう。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1665841153/243)
……………… ……………… ……………… ……………… ………………
ヨハネが捜すと、柱の陰にメリーが潜んでいることに気付く。
両手を柱に添えた姿勢で、覗き込むようにしてサンタの様子を眺めている。
『プレゼント』に興味があるようだ。
しかし、自分が姿を見せるとイベントが台無しになってしまう。
そう考えて、遠くから見守るだけに留めていた。
875
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/01(水) 20:06:55
>>873-874
「メリー?あぁ」
何の話かと思ったがメリーの名前を聞いて納得
「この辺に住んでたのか」
メリーには確かにお菓子をあげた事はあるが、
お礼はお礼でもお礼参りとか言わないだろうか?
(割とゲテモノをあげたような気がする)
でもまあ、そんな事より今はやらなきゃいけない事がある
すっと立ち上がり、
自然にサンタに群がる子供の中に紛れ込む
876
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/01(水) 23:04:42
>>874-875
「まぁ、たしかに住んでいるといえば住んでいることになりますねー。
といっても、いたりいなかったりでいつもじゃないのですけれども。」
そういってヨハネはメリーを探し回っていた。
ちょうど、柱の陰にメリーの姿を確認した。
どうやらサンタさんに興味があるようだが…
(まあ、メリーはプレゼントをもらう側というよりも…
プレゼントにされる側みたいな立場だものねぇ)
入ってみてはどうか?とも言い難いのは理解できる。
そこでメリーに対して軽く手を降ってみた。
「おや、サンタさんにでも会いに行くつもりで?」
天音が子どもたちの中に紛れ込んでいくのを確認するヨハネ。
プレゼントを貰いたいのだろうか?
…天音が子どもの中に紛れ込むと、
ちょうどサンタは例の笑い方をしながらプレゼントを天音にも差し出してきた。
包装されているが、大きさ的には置物のようなものだろう。
877
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/02(木) 06:21:17
>>875-876
その時に甘城からもらったのは、昭和の中頃に作られていた『チョコアンリ』だ。
油で揚げて塩味を付けた蟻をチョコレートで包んだ菓子である。
長年しまい込まれて忘れ去られていたメリーが、
秘密の隠し場所から発見されたのは最近なので、そのお菓子の存在は知らなかった。
「あっ、ヨハネちゃん」
コト コト コト
ばっちりヨハネと目が合い、嬉しそうに手を振り返しながら歩み寄っていく。
「ウフフフフフフフフフフフフフフフ」
「メリーからの『メリー・クリスマス』よ」
ちょっとしたシャレのつもりか、片手で自分を指し示しながらヨハネを見上げた。
「みんな、とっても楽しそう。
ねえ、メリーも『プレゼント』をもらえるかしら?」
そう言って、サンタの周りに集まる子供達を見つめる人形。
ガラス製の『青い眼』が、その光景を映し出している。
甘城の混ざり方が上手かったせいか、そこに紛れていることには気付かない。
878
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/03(金) 18:47:50
>>876-877
サンタからプレゼントを貰ってガッツポーズ
恥ずかしげもなく誇る
子供に混ざってプレゼントを貰うのは間違いなく恥だし誇る事じゃない
サンタから貰ったプレゼント早速開封してみる事にした
こういう時、包みを雑に破るか丁寧に開けるか分かれるが
あま公は丁寧に開ける方だ
だって破ったら勿体無いじゃん
879
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/04(土) 00:18:38
>>877-878
「はいはい、メリー・クリスマスってね。
なかなか面白いこと言えるじゃないの」
メリーに対して少し笑いながら答える。
名前的にたしかにこの状況にあっているような気はしなくもない。
「プレゼントねぇ…」
そう言ってメリーの容姿を確認する。
みた感じお人形と言って差し支えない外見だろう。
「見た目だけなら、プレゼントとして
可愛い女の子の下へきれいにラッピングされて送られそうな見た目よねぇ。」
からかうように答える。
悪気はないのだが、向こうに行ったら他の子供がびっくりしそうだということをいいたいのかもしれない。
「まぁそういうことなら…」
そう言ってから軽く前を見る。
天音が楽しそうにプレゼントの包装を丁寧に開けている。
開封された中に入っていたのは、クリスマスツリーが入ったスノードームであった。
フワフワと中で雪のようなものが舞い散っており、傾けたりするとその雪の飛び方もあちこち変わっていく。
その様子を見ながら…
「私がもらってきてもいいけどね。
ちょっとうまく言ってね。」
そう言って椅子から立ち上がる。
880
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/04(土) 06:43:15
>>878-879
メリーは保存状態が良好なので、店先に並んでいても違和感は少ないかもしれない。
「ヨハネちゃんの意地悪。メリーはプレゼントが欲しいのに」
「でも、キレイにしてもらえるのは好きよ」
すねたように言い返すが、本気で怒っている雰囲気はない。
ヨハネの言いたいことは分かる。
『独りでに動く人形の噂』は、一部の人々の間で囁かれているので、
それが実際に現れたとなれば大騒ぎになるだろう。
「ねぇ、一緒に行ってもいい?
メリーを抱っこして連れて行って。
ちゃんと静かにしてるから」
ソ ッ
ヨハネを見上げながら、両手を上げてねだる。
メリーの外見は『アンティークドール』そのものだ。
だからこそ、黙っていれば誰にも気付かれない。
「メリーもサンタさんの近くに行きたいわ」
プレゼントをもらう子供達を見ていると、
寄贈先の『尋常小学校』で過ごした思い出が蘇る。
当時、メリーのような人形は珍しく、生徒達から喜ばれた。
国同士の友好を結ぶ親善大使としての役割は、最初は大いに成功だったと言える。
881
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/05(日) 18:59:44
>>879-880
こういうスノードームって、
シーズンが過ぎると割と置き場に困る物だが、
それはそれとして貰って嬉しい物でもある
スノードームをゆらゆらと揺らして子供みたいに遊ぶ
「…ただでいいの?これ」
スノードーム、安い物でも1000円近くはする玩具だ
駄菓子のおまけみたいなもんとは違ってある程度値が張るものだが
子供達はともかく、あま公が貰って良いのか?
882
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/06(月) 16:31:22
>>880-881
「大事にしてくれる人のもとで暮らせたら人形としては一番だろうけどねえ。
まぁ、少なくともウチなら大丈夫よ。なんたって教会だからね。」
そう言ってメリーを抱きかかえる。
「まぁこうしていれば私の持ち物になるだろうから
持ってかれる心配はないね。それじゃあ様子を見に行こうか」
抱きかかえるようにメリーを持ち上げると、そのまま子どもたちが集まる場所へと歩いていく。
スノードームを渡したサンタは、特に気にすることもないようににこやかに手を振っている。
子供に思われたのか、或いは天音のような人でも問題なしと判断したのだろうか…
「失礼いたしますぅ」
天音の近くにヨハネが歩いてきた。
メリーを抱きかかえているのが見える。
「実を申しますと、分け合ってここに来ることが出来ない子がおりましてぇ。
その子にもプレゼントをお与えしてくださいませんか?サンタさん」
いかにも外向けという雰囲気の笑顔でヨハネは答える。
どうやらプレゼントはまだ残っているようで、いくつか選ぶことが出来そうだ。
(どれがいいか教えてくれる?)
人形を持ち直すような素振りで、メリーの視線をプレゼント箱の方へ向ける。
色々あるようで、どれか選べそうだ。小声でならば周りに怪しまれることはないはずである。
883
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/07(火) 08:17:39
>>881-882
ヨハネに連れられて移動していると、
スノードームを揺らす甘城の姿が視界に入った。
いつもなら一緒に遊びたがるところだが、今は我慢して声は出さない。
その代わり、彼女の近くを通る時に、小さく手を振って挨拶する。
(ウフフフフフフフフフフ)
ヒラ ヒラ
(天音ちゃん、また後でね)
運営側であるシスターの言葉には、一定の信憑性があるだろう。
『普段のヨハネ』を見ていれば、
また違った印象になったかもしれないが、これなら大丈夫そうだ。
こうして『こっそり何かをする』というのも、やってみるとなかなか楽しい。
ヒソ ヒソ
「あの『赤色の箱』がいいわ」
ヒソ ヒソ
メリーが選んだのは、自分のドレスと同じ赤色の包装紙で包まれた箱だった。
その中身は分からないが、メリーよりも小さいサイズであることは間違いない。
何が入っているのか想像すると、少しずつ期待が膨らんでいく。
884
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/09(木) 19:03:05
>>882-883
サンタが特に気にしてなさそうなら別に良いんだろう
ひょい ひょい
と、スノードームをお手玉のように投げて回して遊んでいると
何か見覚えのある人形と目が合った
「あ……」
普通サンタがプレゼントを配る対象は子供だが、
メリーは年齢的に子供といっていいのか?
でもまあ、サンタだって大人にもプレゼントくれるかもしれないし
良い子じゃなくてもくれるかもしれないし大丈夫か
悪い子にはヤバいもんを寄越してくるブラックサンタというのもいるが
885
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/11(土) 00:27:47
>>883-884
「どうもありがとうございます。
聖なる加護を我らの元に〜」
そう言ってサンタに対して丁寧にお辞儀の演技をする。
他所様向けの仕草は心得ているようだ。
(了解、アレがほしいのね。)
そう言って赤い箱を手に取った。
そして改めて頭を下げ、感謝の言葉を述べる。
そして、天音にも視線を向ける。
「あ、どうも。
ここにいるのが…お友だちさんでいいんですよね?」
そう言ってメリーを指差す。
一応別の人形の可能性を考慮し、聞いてみているようだ。
886
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/11(土) 08:34:25
>>884-885
基本的にメリーの精神年齢は子供と変わらない。
それを子供と解釈するなら、プレゼントを受け取る資格はあるだろう。
ただ、『良い子かどうか』は微妙なところだった。
少なくとも、向き合う相手が良い子なら、メリーも同じように振る舞う。
人間を襲う時もあるが、それは悪い子の場合だけだ。
――――――パチリ
甘城とすれ違う際、片目を閉じて『ウィンク』する。
瞼を開閉する『スリーピングアイ』と呼ばれる仕掛けだ。
周囲からは、何かの拍子で動いたと思われる程度で済むだろう。
(サンタさん、プレゼントありがとう)
(ウフフフフフフフフフフフフフフフ)
心の中でサンタとヨハネに感謝しつつ、再び甘城と向き合う形になった。
箱の中身は気になるが、じっと我慢して待つ。
これが『石炭』でなければいいが。
887
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/12(日) 19:46:10
>>885-886
「…お友達です」
一般的に意思を持って動き回り喋る人形なんてそうはいない
他の人形の友達がいたら大事件だ
いや、メリー一人でも十分事件だが
「メリークリスマス…」
こうやって人形に話しかける姿を見られたら頭の病気を疑われそうだ
888
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/13(月) 21:53:43
>>886-887
「いぇーい、やっぱりそうだったのですね。
気にしなくて構いませんよ?
私はシスターでございますから、
この世に多少は奇妙なものがいることはおかしいことではないと思っております。」
そう言って軽く人形の頭を撫でる。
ぱちんとウインクしたメリーに、サンタさんは少し不思議そうな顔をするが
直ぐに他の子どもに視線を向けた。
「さて…」
周りを確認しつつ、メリーに視線を向ける。
「みんなサンタさんに夢中みたいだし、
ここで喋っても良さそうじゃない?」
メリーにそう告げた。
どうやらうまくヨハネがメリーの動きを隠してくれそうだ。
889
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/14(火) 11:54:34
>>887-888
自分のような『魂を持つ人形』の存在を、メリー自身は把握していない。
しかし、『同じ船』で来日したはずの『姉妹達』は実在する。
大部分は軍部の命令によって破壊されてしまったが、
まだ現存している人形がいるなら会ってみたいと思う。
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
「天音ちゃんにも『メリーからのメリークリスマス』よ」
ヨハネからの提案を受けて、冗談めかした挨拶を甘城に返す。
「天音ちゃん、初めて会った時のこと覚えてる?
メリーに『お菓子』をくれたでしょう。
ちっちゃなツブツブが入ったチョコレート」
「遅くなっちゃったけど、メリーにチョコをくれてありがとう。
あの時は言いそびれたから、いつか言いたかったの。
その後も、天音ちゃんと一緒に遊べるのが嬉しくて、
お礼を言わなきゃいけないのを忘れちゃってたから」
今まで何度か顔を合わせる機会はあったものの、
そのせいで伝えるタイミングを逃してしまっていたのだ。
「――――ねぇ、何が入ってるの?メリー、早く『中身』が見たいわ」
それからヨハネを見上げ、彼女が受け取った『赤い箱』を見つめる。
890
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/14(火) 20:03:02
>>888-889
「いぇーい」
>メリーに『お菓子』をくれたでしょう。
>ちっちゃなツブツブが入ったチョコレート
そうそう、あれはバレンタインの日だった
「あぁ、あれ蟻」
何気ない感じにここでいきなりツブツブの正体をネタバラシ!
塩味のついた蟻と蟻酸による甘酸っぱさが特徴のチョコアンリ
かつて日本から主にアメリカに向けて輸出されていたという
何の嫌がらせかよと思うかもしれないが、本人達は真面目に商売のつもりでやってたんだよ
強心剤になるしカジノのギャンブルに強くなるジンクスを信じられてたんだ
高級品だったんだぞ
お前どこでそんなヴィンテージ品買ったんだよという謎が残る
891
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/15(水) 21:02:25
>>889
「お互い仲良し同士だったようで、私も嬉しいですぅ」
そういいつつ、手に持った赤い箱をメリーに見せる。
「アリのチョコレートねぇ。
そういえばアフリカだかオーストラリアだかでは
アリがよく食べられてるって話ねぇ。」
そう言って軽く頭を掻いて見せる。
「まぁ、オナカの中に入れば虫も肉も魚も一緒だから
気にすることなんて無いか。」
そういいつつメリーの様子をうかがう。
メリーに好き嫌いがあるのか、反応が気になっているようだ。
「ああ、そういえば中身が気になるんだったわね。
それじゃあ早速開けてみようかしら。」
と言ってはこの包装に手をかける。
ビリビリ
ヨハネの包装の剥がし方はだいぶ雑である。
だいぶ包装紙をボロボロにして中身を取り出した。
「これは…なにかしらねえ?」
中に入っているのは、陶器のようなサンタさんだ。
置物…かと思いきや、背中のあたりにはコインが入りそうな穴が空いている。
892
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/15(水) 21:02:51
//
>>891
のレスは
>>889-890
宛です
893
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/16(木) 10:28:20
>>890-891
「――――まぁっ」
蟻が入ったチョコレートというのはメリーの記憶にはない。
それが販売されていた当時、
戦前からの隠し場所に放置されたメリーは、誰からも忘れ去られていた。
およそ80年以上に亘って、
日の当たらない場所で人間に対する愛憎を募らせていたのだ。
「そんなのがあるだなんて知らなかったわ。
きっと、とっても珍しいものなんでしょうね」
「メリー、すごく嬉しいの」
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフ」
事実、チョコアンリは高価な品だった。
そんな貴重品をくれたことに感激し、メリーは甘城に向ける愛着を深めていく。
それが甘城にとって良い結果に繋がるかどうかは分からない。
「これは…………『貯金箱』ね。
ウフフフ、メリーには『買いたいもの』があるの」
ヨハネの手にある陶器のサンタを、青いガラスの眼が見上げる。
「お金が貯まったら、
『ネットショッピング』っていうのをやってみたいわ。
ヨハネちゃん、送り先は『教会』にしてもいい?」
894
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/17(金) 21:09:04
>>891-893
相手によってはなんちゅうもんを食わせてくれたんや(悪い意味で)
となり、国際問題に発展しかねないところだったが
メリーが気に入ってくれたのは幸いだった
あま公も蟻(ミツツボアリ)を食べた事ある(生きたまま)
が、あまり関係無い話か
「人形もネットで買い物する時代か」
そんな人形、メリーくらいな気がするが
「仕事はしてるの?」
お金を貯めるにしても、働かなきゃ稼げないぞ
895
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/18(土) 00:22:08
>>893-894
「買いたいもの?
それはまた一体何かしらねぇ?」
貯金箱を見て嬉しそうなメリーを見て
不思議そうな顔をする。
「まぁ別にあたしは教会あてでも構わないけど…
鎧兜とか、教会に合わないようなものはナシでお願いするわね」
少しふざけた様子で答える。
「で、そこの天音さんと同じく気になったけど、
お金はどうやって手に入れるつもり?」
指で丸を描き、コインをアピールする。
「ここは慈悲深い人々の集まりではあっても、
流石にお泊りだけではお金を渡すことは出来ないかしら。」
896
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/18(土) 09:23:40
>>894-895
食事をしないメリーは、本来であれば稼ぐ必要がなかった。
しかし、何か欲しい場合は資金を手に入れる必要がある。
この世の中で、人形に賃金を払う物好きな人間がいるとは考えにくい。
「『マダム』って呼ばれてる人がいるの」
メリーは『ある特殊な知人』を持っている。
「マダムはフランスから来た『人形作家』で、
この町に『人形館』を持ってるのよ。
色んな人形が飾ってあって、とっても楽しい所――――」
『マダムの人形館』――それはメリーが損傷した時に行く場所でもあった。
正確な名前は不明だが、『通称マダム』と呼ばれる老婦人が運営している。
メリーは全貌を把握していないものの、その筋では著名な人物らしい。
「どんな人形でも直せちゃうマダムは、ホントに凄い人。
あのね、メリーも時々お手伝いするの。
そしたら、ご褒美に『お小遣い』をくれるのよ」
甘城とヨハネを見上げながら、幼い少女のような声色で話し続ける。
「メリーが欲しいのは『大きな体』。
そうしたら、『姉妹』を捜しやすくなるから。
いつも使うのは『借り物』だから、好きな時に使える『新しい体』が欲しいわぁ」
『メリー・バッドエンド』の能力を、甘城は何度か見たことがあるだろう。
ヨハネはどうだっただろうか。
おそらく彼女の前で使ったことはなかったはずだ。
897
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/19(日) 19:55:24
>>895-896
人形ですら働いて賃金を稼いでいるのに、世のニート達は見習ってほしいものだ
「大きいって…
ナナちゃんくらい?」
『メリー・バッドエンド』はかなり巨大な人形まで操れたはずだ
前に使ってたナナちゃんなんかは人間の数倍もの大きさだった
人型であったら何でもいいのか?
だったら…奈良の大仏なんかもいいのか!?
898
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/20(月) 21:49:33
>>896-897
「へぇ、人形作りのプロの人がいるのねぇ。
その、マダムって人に、色々体を直してもらったりしてるわけなの?」
「手伝っているってことは、その人はメリーのことを知っていると言うことね。
それでそのマダムはなにか能力的なものを持っているのかしらね?」
人付き合いがある事自体はそこまで驚くことではないものの、
そのマダムという人物が『スタンド使い』であるかという疑問は感じられる。
違和感なく受け入れるとしたらその手の能力持ちであるとヨハネは考えているのだ。
「大きな体ねぇ。まるでピノッキオが人の体を望むようじゃないの。
…どのくらいの大きさにする予定があるのかしら?
それとも、人間のように体をぐんぐん成長させたいのかしらね。」
人形が新しい体を望むというのはよく聞く話だ。
何処か興味深げな雰囲気である。
…メリーのスタンドが『魂を移す』ものであるということはまだ知らないはずである。
「ナナちゃんってどんなお人形さんなのかしら?
ぜひとも教えていただきたいのですが。」
天音の反応を見て少し興味深そうな表情を見せている。
899
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/21(火) 11:26:42
>>897-898
甘城にくっついて、I県N市へ出掛けた際に憑依した巨大マネキンのナナちゃんは、
身長『6m10cm』体重『600kg』の巨体だった。
今まで動かした体(ボディ)の中では最大級だ。
奈良に連れて行ったら、今度は大仏が動き出す姿が見られるかもしれない。
奈良の大仏が立ち上がった高さは『30m』と言われている。
その計算が正しければ、凄まじい光景になるだろう。
「天音ちゃんと旅行に行った時は、とっても大きくなれて楽しかったわぁ」
「ウフフフフフフフフフフフフフフフ」
ただ、『メリー・バッドエンド』には、
『土台と一体化しているものは対象外』という制限がある。
定期的に分解・補修されるナナちゃんは足場から取り外すことができたが、
大仏が可能かどうかは微妙なところだ。
しかし、もし憑依できるのなら、メリーが試したがることは予想できた。
「大きくなると遠くの方まで見えたけど、今はもうちょっと小さい体が欲しいの」
「大人の人くらいのマネキンがいいわ。
色んな場所に入れて便利だから。ウフフフフフフフフフ」
マネキンは種類にもよるが、
およそ数万円するものが多く、まだまだ購入資金が足りない。
さらに、不自然に見えないようにするためには衣装も必要だ。
何か実入りの良い仕事があればいいが、生憎そんな上手い話はなかった。
「マダムは人形の専門家だから、私達のことをよく分かってくれてるの。
ヨハネちゃんは知ってた?
メリーの髪は『人毛』って言って、『人の髪の毛』を使ってるのよ」
マダムについては謎のままだが、
その代わりにメリーはマダムから聞いたことを話す。
「マダムが教えてくれたわ。
髪には不思議な力があって、
人毛が使われるのは『特別な想いを込めた人形』なんですって」
『髪の毛に霊力が宿る』という言い伝えは、古くから世界各地に残されている。
あるいは、それこそがメリーの『魂』の源なのかもしれない。
同時に、髪には『邪気』も集まりやすいそうだが。
900
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/21(火) 18:45:33
>>898-899
じゃあ自由の女神や牛久大仏も対象外かもしれないのか
まあ、仮に奴らに憑依出来たとしても
小さな人形を探すには不便極まりないだろう
そいつらからしたらメリーの友達の人形なんてノミみたいなもんだ
「じゃあ髪の毛が切られたりしたらどうすんの?
新しい髪の毛ぶち抜いてくっつけるの?」
人毛使用の人形の髪の毛というのは代えは効くのだろうか?
901
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/21(火) 21:29:00
>>899-900
「とっても大きく…
たしかにそれはちょっと見てみたいかもねぇ。」
天音とメリーの様子を見ると
どうやらかなりの大きさだったのかもしれないと感じた。
正直見てみたくはあるのだろう。
「へぇーそうなんだ。
それでそんなきれいな髪の色ってわけねぇ。
…日本人形みたいに髪の毛が伸びたりするのかしら。」
少しその髪の毛を撫でてみようとする。
質感は髪の毛そのものだろうか。
「…随分と大事にされていた人形なんでしょうねぇ。あんたは。
元の持ち主は今も何処かにいるのかしらね。」
「まぁマネキンだったら、そこら辺の服屋さんとかになくはないけど…
イチから誰かに作ってもらうとかのほうがいいかもね。」
902
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/22(水) 11:57:32
>>900-901
巨大化すると大騒ぎになって捜すどころではなくなるので、
やはり捜索には向いていないだろう。
「ええ、マダムが直してくれるわ」
「――――でも、そんな『意地悪』しちゃイヤよ」
具体的な方法は不明だが、失った髪の毛すらマダムは直せるようだ。
ヨハネが気にしたように、何らかの能力によるものかもしれない。
得体の知れないマダムの存在は、メリーと同じく謎に包まれている。
それはそれとして、メリーが発した『意地悪』という言葉には、
どこか不吉で仄暗い響きがあった――――。
甘城が何気なく投げ掛けた質問は、メリーの繊細な部分に触れた。
いくら直してもらえるとはいえ、この体を傷付けられるのは許せない。
デリカシーのない話を口にする輩も、みんな呪い殺したくなる。
――――――プイッ
しかし、『友達』の甘城だから、軽く拗ねる程度に留まった。
「ウフフフフフ、キレイって言ってもらえて嬉しいわぁ」
ファサ…………
緩やかにウェーブした金色の髪に触れてみると、
その手触りはまさに『人の髪』だった。
メリーの来日が100年近く前なので、
この髪を提供したのも、おそらく1世紀前の人間だろう。
それが誰かは、もはや分からない。
「天音ちゃん、メリーが大きくなった時に撮ってたでしょう?
ねぇ、ヨハネちゃんにも見せてあげて」
ヨハネに褒められて機嫌を直し、小首を傾げて甘城に頼む。
口で説明するよりも実際に見た方が早い。
ナナちゃんに乗り移って遊んでいた時、
甘城がスマホで『動画撮影』していたことを、メリーは覚えていた。
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1665841153/234)
903
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/22(水) 20:53:10
>>901-902
ちょっと繊細過ぎやしないかという感じだが、誰にだって地雷ポイントはある
メリーの場合は体を傷付けられるのは話をされるだけでも嫌な地雷だったんだろう
「機嫌直せよ、100円やるから」
サンタの貯金箱に硬貨が投入される
メリーの欲しい物を買うのには全く足りないが
>天音ちゃん、メリーが大きくなった時に撮ってたでしょう?
>ねぇ、ヨハネちゃんにも見せてあげて
「ほい」
「これ」
スマホに映った巨大人形ナナちゃんは周りに人が居ない事を良い事に好き勝手してやがる
いつ見ても不気味だ…
もし人がこれに蹴られたら内臓が破裂して死ぬかもしれない
904
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/23(木) 20:05:22
>>902
「フッ、その様子だと髪の毛をよっぽど大事にしているみたいねぇ。
髪は女の命、お人形さんでもそいつは変わらんってことよ。」
手触りを確かめてもまさしく人間の髪の毛そのものだ。
少しさわり心地もいい気がする。
「まぁ、あんまりワシャワシャしちゃうと大変だし
一応軽く撫でるくらいにさせてもらうわ。
これからも大事にすることねぇ。」
そう言って手を離した。
「お返しにあたしの髪の毛も撫でていいわよ?」等と冗談も飛ばしている。
「ほうほう、大きくなった時のを見せてくれるの?
それはぜひとも・・・見てみたいわ。」
そう言って視線を天音へと向けた。
>>903
「まぁ、いきなり髪の毛をむしるみたいな話は良くないですねぇ。」
軽口を言うように答えた。
相手が人形であるとしても、女性である以上はなおさらヨハネもそう感じているようだ。
「あら、これがその画像なのですね?
どれどれ…」
そう言ってちらりとスマホを確認する。
「……」
しばらくヨハネは動画を眺める。
巨大な人形がぐるぐる回ってみせたりしている。
まるでよく出来たCGのようだ。
「これはすごいですねぇ…
なんというか、まさに巨大ロボットと言う感じ…」
驚きつつもその様子を楽しそうに見ている。
「この調子で行けば
お台場に置かれてたガンダ◯だかみたいなのも
すごい動きができそうねぇ。」
もっとでかいものでの動きを見てみたくなったのかもしれない。
905
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/24(金) 11:57:21
>>903-904
戦時中、多くの姉妹が無惨に破棄されたメリーは、
そうした話題が連想される状況に敏感だった。
甘城が思ったように繊細すぎる面もあるだろう。
少なくとも、メリーにとっては強烈な体験として焼き付いている。
「ウフフフフフ、寄付してくれてありがとう。
新しい体が買えたら、天音ちゃんにも見せてあげる」
――――チャリン
百円玉が入る心地良い音を聞いた。
お金を稼ぐのは大変だ。
その一部を分け与えてくれたことに感謝する。
「メリーはね、こうやって『魂』を移せるの。
もし大きな人形を見つけたら教えてね」
平均的な大人の約3.5倍はあろうかという巨大マネキンのナナちゃんは、
立ったり座ったり歩いたり跳んだりしている。
今の時代ならフェイク動画だと疑われかねない。
しかし、決して加工された映像ではなく、実際に起きた光景だ。
「ウフフフフフフ、とっても楽しそうだから」
ただ、人形の操作は『メリー・バッドエンド』の本質ではなかった。
真の力(バッドエンド)は破壊された時に現出する。
この体が傷付いた瞬間、『腐食の呪い』が解き放たれてしまう。
それは髪の毛1本であっても変わらない。
甘城の質問に過敏な反応を示したのは、
大切な友達である甘城やヨハネに危害を加えたくないという気持ちもある。
「ヨハネちゃんの髪も触っていいの?」
ソ ッ
「ヨハネちゃん、いい子いい子」
赤子のように小さな手を伸ばして、ヨハネの髪というより頭を撫でる。
曲がりなりにもシスターのヨハネと、呪いの人形とも呼べるメリー。
一見すると奇妙な取り合わせだが、良い意味で俗っぽいヨハネだからこそ、
こうして上手く付き合えているのかもしれない。
906
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/25(土) 15:28:59
>>904-905
100円のお賽銭で呪いを回避出来るなら安いもんだ
その呪いの人形が一応神聖なシスターをいい子いい子してる姿をスマホに収める
何だこのシュールな光景は…
SNSに投稿したらどういう反応がくるだろうか?
と、そのままスマホをいじって検索
答礼人形
クリスマスにメリーと会った事で思い出した
雛祭りに青い目の人形のお返しとして日本からクリスマスにアメリカへ送られたという
そっちは青い目の人形ほど悲惨な事にはなってないが、今どうなってるんだろう?
907
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/26(日) 00:04:56
>>905-906
「大きな人形ねぇ…
イベントで出るやつは目立ちすぎるし…
こうしてみるとなかなか難しいものねぇ。」
少し考えながら答えた。
「ま、さがしておくよ。
悩みの解決も教会の仕事の一つってことで。
それにまぁ…」
そういいつつ、ちらっと動画の様子をまた見る。
おそらく大きい姿になればより一層楽しい気分になるのだろう。
「楽しそうにしてるところもちょーッと見てみたくなったからね。」
といいつつ頭をメリーの方に下げていく
「あたしの髪の毛もメリーに負けてないと思うけど
どう感じるかねぇ?」
撫でられているヨハネの表情は何処か得意げである。
少しクセ毛も含まれているが、肌触りは悪くないはずである。
「あ、いぇーい」
ここで、天音にスマホを向けられているのに気づいて
軽くピースと視線を向ける。
「SNSへのアップはご勘弁ですよ〜。」
そう言って微笑んで見せている。
908
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/26(日) 14:59:09
>>906-907
星見町内では、大騒ぎになるレベルの巨大人形は、なかなか見つからないだろう。
いっそ『お金を貯めてメリーが買う』という手もある。
もちろん金額の方も巨大になるのは間違いないし、置き場所にも困りそうだが。
「ウフフフフフフフフフフフフフフフフフ」
ヨハネと一緒に甘城のスマホで撮られた。
何か変なものが写り込んでいるということもなく、至って普通だ。
ただし、人形がシスターを撫でる光景が普通かどうかは、
意見の分かれるところだろう。
メリーが『親善大使』として来日したように、
日本からも『同じ使命』を帯びた人形が渡米している。
それが『58体』の『市松人形』だ。
彼女達は平和と友好の使者として、各州の博物館や美術館に収蔵された。
戦時中はメリー達のように破壊されなかったものの、
取り違えられたり行方不明になってしまうケースがあったらしい。
現在では『47体』が確認されており、里帰りを果たした人形もいる。
ちなみに、メリーと同じくアメリカから来た人形は、
およそ『340体』ほど残存しているようだ。
一見すると多く感じられるが、元々の数が『12700体』を超えていたので、
実際は『37分の1以下』ということになる。
今も日本の何処かで、まだ『未発見の人形』が眠っているかもしれない。
それら『姉妹』を捜すことがメリーの望みだった。
「ヨハネちゃんの髪はちょっと跳ねてるのね。
なんだか元気よく動いてるみたい」
髪に神秘的な力が宿るとすれば、シスターであるヨハネの茶髪にも、
何かしらの霊力が秘められているのだろうか。
「天音ちゃんの髪はふわふわしてるわ。
ウフフフフ、とっても柔かそう」
甘城の亜麻色の髪に視線を向ける。
有機物である髪はメリーと人間の共通点だ。
だからこそ気になるポイントでもあった。
「ねぇ、天音ちゃんも一緒に写りましょうよ」
せっかくクリスマスに集まれたのだから、全員で記念撮影したい。
かつて『歓迎会』を開いてもらった時にも写真を撮られたが、
当時は白黒かつ画質も粗かった。
昭和初期からは考えられないくらいに技術は進歩している。
同時に、それを使う人間の根本は、
メリーが知っていた時代と比べて大きな違いはない。
良い意味でも悪い意味でも。
909
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2025/01/27(月) 20:04:11
>>907-908
あちら側にもメリーのように魂を持った人形が居たりしないか?
というか、魂を持った人形はメリーの他にも居る可能性はあるのか?
メリーに聞けば分かるかもしれないが、今聞く事でもないか
>ねぇ、天音ちゃんも一緒に写りましょうよ
「ん」
すっ
と、仲良く髪を触りっこしている二人に並ぶように入って行きスマホをかざす
そういえば
「メリー、スマホ持ってないの?」
スマホを持っていれば自分で撮影する事も出来るはずだが
あま公の記憶の中ではメリーは確かスマホを使っていた事はなかった
ネットで買い物をするにはスマホやパソコンが必要だが
パソコンは持ってるのだろうか?
持ってなかったらどうやってネットショッピングするんだろう
そんなどうでもいい事を考えていた
910
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/28(火) 19:49:36
>>908
「まあね、あたしはこうみえても髪の毛のケアはしっかりしているのさ。」
そう言って軽く笑って見せる。
とはいえ、髪の毛からは少しタバコの匂いがする。
ヨハネが割とタバコを吸っているのが理由かもしれない。
多少髪の毛の艶にも影響を受けているような気がする。
「確かに…せっかくだから一緒に写ってみない?
これもなにかの縁ってことで」
そう言って天音を誘い、そのまま並ぶようにスマホに視線を向ける。
ヨハネからは少しタバコ臭さを感じるかもしれない。
「せっかくだから、この出会いに…ピースってことで」
そう言って軽くピースサインをした。
911
:
ヨハネ『ゴッド・ノウズ』
:2025/01/28(火) 19:50:16
>>910
//再びすみません。
//
>>908-909
の間違いです。
912
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2025/01/29(水) 11:58:58
>>909-910
『魂を宿した人形』が、この世に1体だけとは限らない。
現にメリーが生まれている以上、
世界の何処かに存在したとしても不思議はないだろう。
メリー自身、そんな可能性を考えることもあった。
人間は大人になり、やがて死んでいく。
そして、人形であるメリーは取り残される。
メリーが姉妹を捜すのは、
ずっと一緒にいられる相手を求めているせいでもあるのかもしれない。
もし見つかったとしても、それが『魂』を持ち得るかどうかは別問題だが。
「あのね、メリーが触っても動かないの。
『大きな電話』は動いてくれるのに。きっと意地悪してるのね」
「でも、『タッチペン』っていうのを使えばいいって、
ヨハネちゃんが教えてくれたのよ」
静電気を利用するタッチパネルは、
『絶縁性』のメリーが触れても反応しないのだが、
それも文明の力で克服できる。
「ウフフフフフ、だから『ヨハネちゃんの』を借りられるわ。
ねぇ、借りてもいい?」
どうやら『ヨハネのスマホ』を使う気だったらしい。
さっき『送り先を教会にしてもいいか』と尋ねたのは、それが理由だったのだ。
一応、勝手に使わないだけマシか。
「この匂いがする時は、
『ヨハネちゃんがいる』って分かるから、メリーは好き。
ウフフフフフフフフフ」
教会に居着くようになってから、『タバコの匂い』を感じる機会が増えた。
その原因がシスターなのは問題かもしれないが、
ヨハネがいる証だと思うと安心する。
だから、そう悪い気はしない。
「それって『普通の写真』みたいにできる?
メリー、いつも持ってたいの」
ジィ…………
「天音ちゃんからもらった『100円』で作れるかしら?」
貯金箱を見ながら2人に頼む。
一緒に撮った写真を『プリント』して欲しいようだ。
コンビニでも可能だし、大抵は1枚数十円なので足りるだろう。
いつかは甘城やヨハネとも別れる時が来る。
だからこそ今日の思い出を、『確かな形』として残しておきたい。
913
:
ペネロープ・K・ウィザースプーン『ハックスラッシュG4』
:2025/02/07(金) 20:20:55
休日明けのある日の河川敷に、ラテン系の外国人の女がいた。
女が立っている場所は『野球場』や『打ちっぱなし』などから離れた区域であり、
時間帯にもよるが普段は人気もなく『平穏』な場所だ。
だな、そこを狙われたのかどうやら前日の夜に『バーベキュー』大会が催されたらしく、
わざわざ『BBQ禁止』の立て看板が設置された場所で催しをする連中の民度など察するまでもなく、
空き缶、空き瓶、紙皿、吸い殻、肉のトレー容器等…、
河川敷には『連中』が残していった『ゴミ』が散乱しており、中々に『悲惨』な事になっていた。
「あーあ」
チャプチャプ………
女はひとりごちりながら、
足元に転がった発泡酒の缶を拾い、揺らし中身を確かめた。
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