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【場】『自由の場』 その3

1『星見町案内板』:2022/10/15(土) 22:39:13
特定の舞台を用意していない場スレです。
使いたい場スレが埋まっている時や、
現状スレのない地域での場活動にご利用下さい。
町にありえそうな場所なら、どこでもお好きにどうぞ。

111円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2022/12/21(水) 16:16:23
>>109
>>110

「あはーっ、なーんだ!
 誰かがラジオ聞いてるだけみたいだネ天音ちゃん」

セララはラジオの仕組みに詳しく無い。
『音声コンテンツの一つ』くらきの認識だ。
外で聴くのは珍しいとは思うが…………

「確かにここで聴いたら雰囲気ありそうだもんねーっ。
 あたし大声出してお邪魔してごめんね!」

    「あ! でもでも、足音はなんか変な気が――」

謎は解けたかに思われたが、
『謎の足音』はラジオらしくない。

   セララは足音の方に顔を向ける――――と。


「あれ! 今の声!
 あたしどこかで聞いた気がしまーす。天音ちゃんはある?
 ヒントはねーっ、天音ちゃんが今日も一回見てる動物! 」

      スタスタスター

          「まあネコとかかもしれないけどネ。
           怖い人じゃなきゃ怖い事なんてないからいいや!」


聞こえて来た鳴き声に、向けた顔はそのまま足を進めていく。

112ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2022/12/21(水) 17:31:00
>>110-111

甘城が持つ懐中電灯の光に照らされて、
『声の主』の姿が浮かび上がる。

           「ミャア」

全身が毛皮に覆われた小型の海獣――『ラッコ』である。
『人間以外の何か』ではあったが、
いかにも『出そう』な雰囲気に反して、
幽霊の類ではなかった。
現実というのは案外こんなものかもしれない。

  『ラッコが山中のトンネルにいる』という謎は除いて。

            パシャッ

写真は無事に撮影された。
古びたトンネルの中に佇むラッコという、
恐ろしくミスマッチでシュールな絵面が出来上がっている。
心霊写真よりも目にする機会は少ないだろう。

     ザァァァァァァァァァァァァァァァッ

そして、ラッコの周囲を、
『人型スタンド』が乗る『ボート』が回っていた。
いつだったか、
公園で七面鳥とキャッチボールしていた甘城は、
それを見た事がある。
忘れていたとしても、それはそれで。

《途中から聴いてる方のために説明しますと、
 当番組では『真冬の怪談スペシャル』を放送中です。
 『コタツで食べるアイス』みたいなアレですよ。
 『わざびソフト』でなくてもいいですけどね!》

『ボート』には『ラジオ』が積んであった。
ステレオスピーカーとロッドアンテナを備えた、
『ラジカセ』を思わせるレトロなデザインだ。
先程からの音声は、ここから流れていたらしい。

         ヒッタ ヒッタ ヒッタ

二人がいる方向に向かって、
低速(スD)で近付いていくラッコ。
『ボート』の全長は『3m』で、全幅は『1.2m』。
トンネルの中だと、多分ジャマになりそうな気がする。


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