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【ミ】折れず曲がらず

342小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2024/03/14(木) 23:55:59
>>340-341

「…………」「なるほど?」

『棒状の物体』に対する認識を改め、小さく首肯する。
ただの棒ではないらしい。能力の産物、もしくはそれ自体がスタンドだろうか?
と、しばし目を見張っていたところ──

「いやいやいや。さすがに君、気配り上手が過ぎるぞ。
 君が買ったものは君が使うべきだし、
 それに、私のスタンドは手が塞がっていると都合が悪いんだ」

さらに目を丸くして聖川に差し出された『ポール』を固辞する。
ほんの軽口のつもりだったのだが、こう真面目に心配されてしまうと、
根が真面目な小野塚としては自責の念であたふたする他ない。
テキトーな発言は控えるべきか。一人、違う意味でも気を引き締めた。

「……よし。じゃあ、行こう」
 
2人の後に続く。

343『中田島砂丘の椰子の実』:2024/03/17(日) 00:34:35
>>341-342

―――午前2時10分 星見町北東部T区―――

―――『灯岳』―――

 ザム  ザム!

広葉樹の落葉が積もった山道を進んでいく。
足を取られる、というほどではないが、夜露に濡れた箇所を踏むとそれなりに滑りそうだ。
見れば落ち葉の絨毯の上を『何か』が移動したような、『獣道』様の痕跡がある。

 カラン   カラン 
             ガサ! ガササ!

歩くたびに、村田が身につけているらしい『鈴』の音があたりに響く。
それに応えるように、風によるものか『野生動物』かは分からないが、落ち葉を掻くような音がする。
都会の喧騒に比べれば圧倒的に静かだが、静かだからこそ、物音に過敏になる。

 「やっぱり居るな。見たところシカっぽいが。」

状況を観察しながら歩く村田がつぶやく。
『獣道』は木々の間を縫うように続いている。今のところ、目に見えた異常はないようだが・・・

344<削除>:<削除>
<削除>

345聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/03/17(日) 11:55:07
>>343

「『シカ』とはねェ。
 カモシカとの交通事故相次ぐなんてニュースを、
 観たような気がしねぇでもねぇが」


違和感があったら立ち止まるの言葉を守り、
一旦足を止め、獣道の先を眺めてみる。

346小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2024/03/17(日) 18:46:21
>>343

「シカか。どの辺りに居た? 今も見えるかい?」

念のため、振り返って背後の様子を確認する。
野生動物らしき動く影が見えないか気を付けよう。

347『中田島砂丘の椰子の実』:2024/03/17(日) 22:40:18
>>345-346

先頭の聖川が足を止めると、必然一行の歩みも止まる。
足を止めて獣道の先・・・森の奥のほうへ目を凝らす。

 ガササ !

一瞬、夜闇に浮かぶ複数の双眸と目が合い、すぐに見えなくなる。
大きなものや小さなものもあった。群れというよりは家族だろうか。

 「野生動物は基本的に人間を恐れるから、こっちに進んで向かってはこねえ。
 だが稀に、パニックに陥ったやつがなりふりかまわず突っ込んでくることがあるんだ。
 オスジカの大きな角は凶器だ。稀だが死亡事例もある。」

二人と同様に、足を止めて森の奥に目を凝らしながら村田がつぶやく。

 「日本にはもうシカの天敵がいないんだ。『絶滅』させちまったからな。
 だから人が狩らなきゃ増える一方で、その狩人も近頃は高齢化で減ってきてるときた。
 猟友会へのわけのわからねえクレームも多いらしいしな。そりゃ誰もやりたがらねえ。」

 「シカが増えすぎると山が滅んじまう。『管理責任』が人間にはあると思うんだけどな。
 ま、理想論じゃ世の中まわらねえってことだな。」

渋面を浮かべた村田が続けて言った。
妙に詳しいところといい、何か思うところがあるのだろう。

 「二人とも、『木の幹』にも気を付けてみてくれ。
 土をこすりつけたみたいな跡とか、『爪痕』があるかもしれない。
 見つけたら『迂回』のサインだと思ってくれ。」

聖川が前を、小野塚が振り返って背後を確認する。
いまのところ、そうした『迂回』のサインは見当たらない。
ところどころの木の皮が、こそぎとられたようにはぎ取られているくらいだ。

348聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/03/18(月) 16:09:07
>>347

「俺ァ『博愛主義者』ですが、
 小学校の修学旅行の時に行った『奈良公園』で
 シカの糞まみれにされた苦い思い出があって、
 それ以来どうにも『鹿』っていうのが苦手でさぁ。
 別に『怖い』だって事はねェんですが」

     ベリベリッ


「あーあ、こりゃあ食うモンなくて困った獣が、
 木の皮食っちまってら。
 専門家でもねぇからこれが『シカハギ』か『クマハギ』か、
 はたまた『ナラズモノハギ』かわかりやしねぇ。
 坊ちゃん、ちょっと見てくれねぇですか?」


この手の樹木の被害が獣による可能性が高い事くらいは知っている。
その場に留まったまま村田に鑑識を頼む。

349小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2024/03/18(月) 19:55:19
>>347-348

「ふぅむ。
 『サイン』が無いから一安心、という訳にはいかないのが難儀だな」

前に向き直って付近の木々に視線を走らせながら、
興味があるような無いような顔で、村田の語る『山の実情』を静かに聞いていた。

「博識だね。このシチュエーションにはうってつけって感じだ。
 だから『運び屋』の役を任されたのかな」

前2人が立ち止まっている間に、地面の様子を観察してみる。
『足跡』や『動物のフン』があったりしないだろうか。
なにか見つけたら村田に報告しよう。どの動物の痕跡か、自分には判断がつかない。

350『中田島砂丘の椰子の実』:2024/03/19(火) 20:58:27
>>348

 「そりゃ災難だったな。おれは山羊が苦手でな。
 別段何されたってわけじゃないんだが、あの目がどうにもな。」

ペタ

 「下から上に向かってこそいだ痕からして、『シカの食痕』だろうな。味をしめた個体がいるんだろう。
 木の皮を食う個体が出ると、他の個体もそれを真似して木の皮を食うんだ。
 そしてその個体が親になると、当然仔も真似をする。他の群れにも伝わっていく。」

村田はシカの食痕に触れ、剥がれ落ちかけた樹皮をむしり取る。
聖川がみつけた『食痕』は、『ヤマザクラ』の木についていたものだ。
岩肌のようにごつごつとしたぶ厚い樹皮。草食であってもこれを食事とするには無理がありそうだ。

 「これが原因で木が弱ると、森の恵みが減る。
 そうしてまた木の皮を食う奴が増える。『悪循環』の見本だ。
 シカがこのありさまじゃ、ほかの生き物も飢えてるだろうな。」

『猿』。『猪』。『熊』。
日本にも生息している『猛獣』の名前が脳裏をよぎる。 


>>349

 「そうじゃなくても、『証拠を残したくねえもの』を運ぶなら、おれに目をつけるのは道理だ。
 わざわざおれを使うんだ。『まっとうな荷物じゃない』のは明白。」

 「ここには正真正銘おれたちだけ。誰も聞いてねえから、あえて言うぜ。
 『まっとうじゃない荷物』を『まっとうじゃない場所』に運ぶ。
 『何もない』わけがあると思うか?」
 
 「恨みを買う覚えはねえといったが、『嫌な予感』はしてるぜ。正直なところな。」

地面に目を凝らしてみると、環境に慣れてきたのか、それらしい痕跡はすぐに見つかった。
豆のようにころころとしたフン、肉球のついた犬のような足跡・・・
動物園に行ったことがあれば、どれも比較的馴染みのある痕跡だ。故に危機感は特に感じないが・・・

351小野塚 遥『ブリリアント・レジリエンス』:2024/03/20(水) 01:45:23
>>350

「あるいは既に『聞かれてる』かもしれない訳だね。
 『まっとうじゃない誰か』に」

無意味に、目だけで周囲を見渡してみる。
その『誰か』がいたとして、そう簡単に見つかる筈もない。
鹿と目が合うくらいで済めばいいが。

「ま、私たちも人のこと言えないか」
「こんな『まっとうじゃない仕事』しちゃってるしねえ」

形からして、狐か、狸あたりの足跡だろうか?
気を抜くべきでないとはいえ、猪や熊ほどの脅威ではあるまい。

2人が歩き出すのを待って、後に続く。

352聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/03/20(水) 07:52:42
>>350

「成程ねェ」

厄介な獣の出現の可能性は拭えないが、
此処で足を止めても事態は進まない。
歩みを再開する。

353『黒染みの遺言』:2025/03/04(火) 14:45:33
ジリリリリ・・・・!

         ジリリリリ・・・・!

                 ジリリリリ・・・・!

ジリリ
        ガチャ!


 「はい。こちらは『岩ノ間クリーンサービス』です。」
 
太く低い男の声が部屋に響く。
時計の針は『午前三時』を指している。
 
 「承知しました。今からそちらへ伺います。
 現場確認の上、作業内容とお見積もりを出させていただきます。」
 
 「『清掃』と、『脱臭』、遺品整理ですね。かしこまりました。
 状態によっては『床下』への対応も必要になるかと思いますので・・・ええ、ええ。そうです。」
 
 「では後ほど。よろしくお願いいたします。」
 
 チン !

・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・

354『黒染みの遺言』:2025/03/07(金) 12:36:37
『岩ノ間クリーンサービス』。
星見町の大通りに面した立地のいい、しかし比較的目立たない一角に営業所を構えている。
事務的な企業名に反して所内は明るく清潔で、かなり新しい。
端的に言って、『それなりに儲かっている』という雰囲気だ。

営業所に踏み入れ、受付へ事情を話すと、応接室へと通された。
どういう事情か、君はここへ『短期のアルバイト』を申し込みに来たのだ。

応接室にはすでに一人の中年男性が座っていて、
君が来たことを認識すると彼の前に座るよう促された。
その通りに君は座り、手にした『履歴書』を手渡す。 

 「・・・OKです。
 履歴書については問題ありませんので、『一か月の短期採用』という形で話を進めさせていただきます。
 業務説明を始める前に、貴方から質問はありますか?」

目の前に座る男の名は『岩ノ間 与陸』。
『岩ノ間クリーンサービス』の社長にあたる人物だ。
大柄で、落ち着いた話し方をし、すこし『暗い』・・・そんな第一印象を受ける人物だった。


――――――――――――――――――――――――――――
>矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』

『簡易プロフ』
『外見』
『能力詳細』

以上を記載した上で、返信をお願いいたします。


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