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【場】『 湖畔 ―自然公園― 』 その3

1『星見町案内板』:2021/08/28(土) 08:40:03
『星見駅』からバスで一時間、『H湖』の周囲に広がるレジャーゾーン。
海浜公園やサイクリングロード、ゴルフ場からバーベキューまで様々。
豊富な湿地帯や森林区域など、人の手の届かぬ自然を満喫出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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2甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2021/08/28(土) 08:46:25
夜の湖畔

蛍の大群を眺めながら
ただ一人立ち尽くしていた

3甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2021/08/29(日) 20:51:11
>>2
闇夜を飛び交う蛍の光
蛍が生息しているという事は、この湖畔が綺麗だという証拠だ
彼らの描く美しい光の軌跡をその目にしかと焼き付ける
蛍は蛹や卵まで発光するというのだから実に面白い

思う存分に自然の神秘を楽しんだあま公は、静かに闇の中へと姿を消して行った

実は、蛍の中に蛍光塗料を塗られたゴキブリが交じっていた事をあま公は知らない

4猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/06(月) 22:17:41
          「退屈だわ」


ブーツでコツコツと床を叩きながら歩く一人の少女。
『和ゴス』風のドレスに身を包みながら、きょろきょろと辺りを見回していた。
何か面白いものはないだろうかと、公園を散歩しているようだ。

5美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/06(月) 23:04:30
>>4

        タッ タッ タッ タッ タッ

前方から誰かが走ってきた。
ジョギングの最中らしい。
体にフィットしたスポーツウェアを着用している。
トップスは丈が短く、いわゆる『ヘソ出し』のスタイルだった。
頭にはビタミンカラーのキャップを被っている。

「ふぅッ――――」

          ザッ

やがて、その人物が自販機の手前で立ち止まる。

「――――『林檎』さん?」

キャップのツバを片手で持ち上げながら、
『少女』の姿を目に留めた。

6猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/06(月) 23:34:13
>>5

前の方で、ランニングしている人を見つけた。
健康的で、イイ趣味だなぁとボクは思う。やりたいとは思わないけど。
あんまり汗とかかきたくないから。ダンスとかは楽しそうだけどね。

「・・・・・あら?」

なんとなく、その人の爽やかなファッションを眺めていると、
その色合いに見覚えがあることに気が付いた。キャップの下の顔を見るのと、
向こうから声をかけられたのはほとんどおんなじくらい。

「こんにちは、くるみさん。今日はお天気もよくて、身体を動かすのにちょうどいいわね」

にっこりと笑顔を浮かべながら、頷いた。

7美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/07(火) 00:08:15
>>6

「こんにちは、こんな所で会えるなんて奇遇ね」

「何だか嬉しいわ」

       ニコッ

笑顔には笑顔を返す。
コミュニケーションの基本。
プライベートの間でも、それは忘れていない。

「ええ、ちょっと走りたくなったから」

         ピッ

「――――たまには『自分の足』で、ね」

        ガコンッ

自販機からスポーツドリンクを購入する。
それを首筋に当て、火照った体を冷やしながら、
少女に歩み寄っていく。
初めて会った時から、彼女の服装は強く印象に残っていた。
『名刺』も受け取っていたからだ。
おそらくは、単なるファッション以上の意味があるのだろう。

「実は、最近ちょっとモヤモヤする事があって…………」

曇りのない明るい表情に、一瞬だけ陰が差した。

「…………それもあるかなぁ」

あるニュースを知って以来、『自分の在り方』に悩んでいた。
今の仕事を始めてから、
出会う人達を心から応援したいと思ってきた。
それは間違いだったのではないか。
ただの自分勝手な押し付けに過ぎなかったのではないか。
その考えが、ずっと頭から離れなくなっていた。

8猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/07(火) 00:34:15
>>7

「うふふ」

笑顔で返してくれれば、ボクも嬉しくなる。くるみさんは好き。
優しくて楽しくて、何より『良い大人』だから。

「そうね、あの子もご主人のお身体のためなら。お家でお留守番もガマンできると思うわ」

くるみさん愛用のスクーターを思い出す。
時々機嫌が悪くなっちゃうけど、そういうところも含めてくるみさんは好きだって言っていた気がする。
いいよね。そんな風に、ダメなところだって好きになってくれる人がいて。

「あら?珍しいわね、くるみさんがそこまで思い悩むなんて」

唇に指を当てながら、首を傾げる。
明るくて前向きなくるみさんが、そこまで凹んでいることってなんだろう。
微笑みながら、身体を冷やすくるみさんにゆっくりと歩み寄る。

「ねぇ、あたしで良かったら相談してみてはいかが?」
「力になれるかはわからないけれど、自分の意見だけは言えると思うの」

9美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/07(火) 15:02:08
>>8

「ありがとう、林檎さん。ええと…………」

「そうね…………」

そう答えたものの、少し迷った。
『この前』は、つい漏らしてしまったけど、
そのまま伝えてしまう事は躊躇われる。
僅かに視線を泳がせた後で、言葉を続けた。

「少し前に『ある人』と出会って、楽しい時間を過ごしたの。
 その人は、とっても明るい雰囲気の人だったわ。
 大変な苦労をしている中で、
 全然それを感じさせなくて…………」

「だから、私は『お互い前向きに』って伝えたの。
 その人の事を心から『応援』したかったから」

「でも、後になってから、その人は私が思っていたよりも、
 ずっと繊細な人だって事に気付いたの。
 ただ表に出さなかっただけ。
 何もかも全部を一人で抱え込むタイプなんだと思うわ」

「私は…………それに気付けなかった。
 その時に思ったの。
 私の一言が、その人の心を、
 知らず知らず傷付けていたのかもしれないって」

自分一人が何かをしたからといって、
大きな変化なんて起こりはしない。
『鈴元さん』にも言われた事だから、それは分かってる。
だけど、おこがましいとは感じながら、
もっと何か出来たんじゃないかという思いも捨てきれない。

「私――――あんまり『この仕事』に向いてないのかもね」

        クスッ

その笑顔は、普段と比べると頼りないものだった。

10猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/07(火) 21:13:34
>>9




「コイバナかしら?」

くるみさんが話し終えると、悪戯っぽい、意味深な笑顔を浮かべながら聞き返す。
茶化すつもりはないけれど、ボクにとってはそこまで深刻なお話には聞こえなかったんだ。
そこまで悩んじゃうのがくるみさんだし、良いところだと思うけどね。

「あたしはくるみさんは間違っていないと思うわ」
「だって、そうまでして全てを抱え込む人なら、他人にそういうのを気付かれたくないかもしれないもの。
 気付かないことがその人への救いになるかもしれないし、でも本当は気付いてほしいのかもしれない」
「そんなのは、その人の本音に触れないとわからないけれど。だったら、あなたがしたいようにするべきだわ」

誰だかわからないけど、その人は随分とメンドくさい生き方をしているなぁと思った。
でも、そういう生き方をしているなら誰にも助けられなくても仕方ないし。
本当に助けて欲しいなら、自分から声を出さなきゃ。

「ま、それでも気になるなら、もっと踏み込んでみるしかないんじゃないかしら」
「その人が抱えているものを一緒に手伝おうとするの。本気で嫌がるか、それとも助けを求めるのかはその人次第でしょうけど」

「でもね、なんとなくだけど、誰にでもそうはしない方がいいと思うわ、あたし。
 くるみさんにとって、変な意味じゃなくて、その人が特別な人ならそうするのもいいんじゃない?」

なんかふわふわしてるけど、ボクの答えはこんな感じ。
元からちゃんとした答えなんて出せないしね。だってボクくるみさんより年下だし。

11美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/07(火) 21:43:32
>>10

「ええ――――そんな所かしら」

「私、嫌われちゃったのかなって少し不安だったの」

否定はしなかった。
全部を語る必要はない。
どちらにしても、『心の問題』には変わりないのだから。

「…………そうね」

フワリと笑う。
太陽のように明るい笑い方ではなく、
どこか『曖昧さ』を享受しているような笑顔。
自分でも意識しない内に、
そんな表情になっていたのかもしれない。

「この間、別の子にも言われたわ。
 『人の気持ちは誰にも分からない』って」

「もしかしたら、『あの人』にも、
 私の考えは分からなかったのかもしれないし…………」
 
「お互いにすれ違っちゃったかな」

       クスッ

彼は、もうこの世にはいない。
だから、本当の気持ちを確かめる事も、
もう出来なくなってしまった。
悲しい事だけど、それは事実。
受け止めなきゃいけない。
今、自分は生きているんだから。

「林檎さん、相談に乗ってくれてありがとう。
 自分だけじゃ分からない事って沢山あるものね。
 色んな人の意見を聞くのって、とっても勉強になるから」

笑顔を見せる。
どんな時でも明るく。
それが私――――『美作くるみ』なんだから。

「あ…………林檎さん」

「もし何かあったら、いつでも打ち明けてくれる?」

「いきなり変な事言ってごめんなさい。
 でも、私は林檎さんの事が好きだから」

「もし悩んでいる時があったら、林檎さんの力になりたいの」

少女の目を正面から見つめながら、
偽りのない感情を吐露する。
考えているのは、『これから』の事だった。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
けれど、『過去』は変えられない。
だから、前を向いて進みたかった。

「『アドバイス』をもらったお礼もあるし、ね」

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13猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/07(火) 22:26:41
>>11

「すれ違ってしまったかもしれないし、そうでないかもしれない。
 正解がわからないのなら、これからのことを考えた方がいいんじゃないかしら?」

「あぁ、でもね。そこまで真剣に悩める人は、やっぱり人と向き合うお仕事に向いていると思うわ。
 そこまで色々と考えられるっていうのは長所だと思うの。だって、みんな色々な考えがあるんですもの」

ボクもくるみさんも接客業みたいなところがあるし、ボクなんかよりくるみさんの方がそのことはもっと知っているだろうけど。
人によって感性とか考え方は、色々だから、本当にどんな人が生きていてもおかしくないんだよね。
それで理解するのを諦めずに、こうして悩み抜けるくるみさんは、ボク的には向いてるって思うよ。

「少なくとも、あたしよりは。だってあたし、そこまで人に深入りしようだなんて、思わないもの」

小さく笑って、ドレスを翻してくるりと回る。
お仕事だけの付き合いだから、メンドくさかったらあんまりがんばらないよ。
まぁお客様の立ち振る舞いにもよるけどね。

「くるみさんこそ、無理しないでね。ラジオでならともかく、こういう時は気丈に振る舞う必要はないもの」

じっと見上げる。
まぁ性別から偽ってるボクに言われたくないかもしれないけど。
ボクは別にがんばってやってるわけじゃないからね。負担とかは全然ないし。


「・・・・・・・・・・」

「ありがとう。優しいわね、くるみさん。その時は、いつでも頼らせてもらうわ」

自分の中で、100点満点の笑顔を浮かべて、くるみさんの手をぎゅっと握る。
ああ、くるみさんは優しいから、きっとボクの事情を話せば色々親身になってくれるだろうけど。
でもそういうのは、誰にも求めてないから。
同情と愛情を履き違えてしまえば、ボクはきっと死んじゃう。

14美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/07(火) 23:02:12
>>13

「そうね…………」

「『正解』は分からない。
 ううん、『正解はない』のかもしれないわ」

「それでも考えちゃうのよね。
 どうしようもないって分かっていても」

「『職業病』――――かな」

後悔しても過去は変えられない。
だから、悔やむ事はしたくない。
考えるのは、これから先の事。
人の気持ちは複雑で、
それを読み取るのは、とても難しい事だけど。
でも、そこから新しい何かが生まれるとしたら、
きっと無駄じゃないと思いたい。

「だけど、こうして生きてるんだもの。
 『未来』の事を考えなきゃね」

「私も、私の事が理解できてなかったのかも。
 自分で自分の気持ちが分かってないなんて、
 何だかおかしい事だけど」

       フフッ

少なくとも、スマイルを忘れた自分は自分じゃないから。

「林檎さんの言う通り、たまには発散しなきゃ。
 そうじゃないと、仕事の方にも支障が出ちゃうから」

       ギュッ

「林檎さん、たくさん応援してくれてありがとう。
 本当に心から感謝してるわ」

「これからも私の『お友達』でいてね」

一分の隙もない笑顔に触発されて、少女の手を握り返す。
目の前にいる彼女の本当の気持ちは分からない。
それでも、出来るだけの事をしたいという思いは、
自分の本心からのもので、それは変えられなかった。

15猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/07(火) 23:31:07
>>14

「あたし、難しいことはわからないけれど。『テツガク』っていうのも、
 そういう答えの出ないことを考える学問なのでしょう?」
「でも、それも今までずっと考えてきた人がいて、これからも考えていく人もいるじゃない。
 くるみさんの言う通り、あの時こうすればよかった、ではなくて
 これからこうしよう、って考えることに意味はきっとあるはずよ」

ぐっと両手を握りながら、見上げる。
正直、自分でも自分の言ってることがあんまりわかってないけど。
ちょっとはくるみさんも元気が出たみたいでよかった。

ただ後悔しても遅いっていうのは、ボクが一番実感してること。
何か言ってれば、何かしてれば、お母さんは出ていかなかったかもしれないけど。
だけど、今更どう足掻いても、あの人はきっと戻ってこないだろうから。

「そういうものじゃないかしら?自分の心を完全に理解できている人なんて、
 そういないと思うわ。どうして自分はあんな行動を、なんて誰しも一度は思うはずだもの」

お友達でいて、というくるみさんの言葉に頷く。
くるみさんは光の当たるところで、ボクはそうでないところで働いていることは変わらないけど。
でも、それでもお友達でいることはできるはずだし、ボクはそうしたい。

「ありがとう、くるみさん。何かあった時は、お互いに助け合いましょう」

この前莉多りんと出会って、危ないことは控えめにしとこうと思ったけど、
またくるみさんがピンチになってたら、やっぱり助けに行きたいよ。

16美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2021/09/08(水) 06:45:18
>>15

繋いだ手を通して『体温』が伝わってくる。
それは自分だけではなく、目の前の少女も同じなのだろう。
互いに互いの体温を感じている状態。
それぞれの気持ちを完全に理解する事は難しい。
けれど、『触れ合う事で通じるもの』は確かに存在する。

     ソッ…………

「世の中って分からない事が多いわよね。
 他の人も自分の事も」

        キュッ

「だからこそ、理解したいと思うのかも」

そっと手を離し、スポーツドリンクの栓を開けて口をつける。
運動した後で喉が渇いていたせいで、
一気に半分ほど飲み干していた。
栓を閉めてから口元を拭う。

「『助け合う』――――とってもいい事だと思うわ。
 それは、きっとお互いを大事にしてるって事だと思うから。
 素敵な関係よね」

「こういうのはどうかしら?
 私は『黒猫堂』を宣伝するわ。
 林檎さんには『番組』を宣伝して欲しいの」

「お互い、プライベートの範囲でね」

        フフッ

提案しながら、悪戯っぽく笑う。
一方的ではない相互の関係――
本当に相手を理解するというのは、そういう事かもしれない。
少女を見つめながら、そんな考えが頭を掠めた。

「さ、もうひとっ走りしてこようかな。
 林檎さんのお陰で元気が出たわ」

         スッ

「これ、良かったら。飲みかけで申し訳ないんだけど。
 励ましてくれたお礼にね」

半分ほど残ったスポーツドリンクを、少女に手渡す。
自分が口をつけたものではあるが、さほど気にしていない。
『同性』だから。

「今日は林檎さんに会えて嬉しかった。
 またいつか会えたら、もっと嬉しいな」

         ニコッ

最後は普段通りの明るい笑顔を振り撒いて、
再びジョギングに戻っていく――――。

17猫柳 柚子『カーマ・カメレオン』:2021/09/08(水) 22:07:21
>>16

「やっぱりどれだけすごい人でも、1人では生きていけないと思うわ」
「理解したいし、理解されたいと思うのはやめられないものね。だからこそ、あたしたちのお仕事も成り立つのでしょうけれど」

握った手の温もりを感じながら、思う。
いつかは、全部を打ち明けられる人ができるのかな。それは、お母さんの代わりなの?
それとも、別の何か?自分が何を求めているのかわからないから、それがどんな人なのか想像もつかない。
自分で自分の気持ちが理解できてないのは、やっぱりボクも同じ。
静かに手を離す。

「ええ、もちろん。お話が好きなお客様にはオススメしているわ。『Electric Canary Garden』のことは」
「ひょっとしたら、あたしの知らないところでお客様がお電話していたかもしれないわね。ふふっ」

ボクはこんな見た目だし、あまり相談とかされることは少ないしね。どっちかっていうと自慢されたり。
その点、くるみさんなら頼りになりそうだし、意外と人には言えないような事を相談してたりするかも?

そんな事を考えていたら、スポーツドリンクをもらった。
ラッキーだね。病気と借金以外なら、なんでももらっておきなさいってお婆ちゃんも言ってた。
ちょっと口にするのは品がないから言わないけど。

「ありがとう、くるみさん。あたしも嬉しかったわ。色々と考えるキッカケにもなれたもの」

同い年の男の子なら間接キスを気にするんだろうけど、ボクはそういうのないんだよね。
男の子でも女の子でも、あまり変わんないし。ボクが普段から行ったり来たりしてるからかもだけど。
もちろん脂ぎったオジサンとかは絶対にやだ。
くるみさんなら全然オッケー、っていうかボクが男だってわかったらくるみさんが気にするかな?
ま、いっか。

「ええ、またお会いしましょう。その時は、あたしが何かご相談させてもらうかもしれないわ」
「それじゃあ、お気をつけて」

スカートの裾をつまみ、去りゆくくるみさんに一礼。
そしてボクも、面白いものを求めて
仕事が始まるまでの時間、暇を潰していくのだった。

18ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 09:06:02
早朝の公園

コンッ

日課の一人ゲートボールを嗜むソラくん

「…いまいちだな…」

19谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 13:26:47
>>18

「クックックッ……小鳥が囀り、影を一層と深める陽の光が
恐々と闇を恐れつつ顔を出そうとしておるわ」」

(あ 朝に、ゴシックドレスで私、じゃなくって余ってば散歩ッ
で、でも大胆に闊歩して段々慣れていかないといけないと……)ドキドキ

と言うわけで、闇ノ♰黒姫は大いなる闇である為に目的を探すのが目的と言う
深淵の探求のロードを進んでおるぞ

「ぉ……クックックッ 齢(よわい)が未だ蝶にもならぬ蛹が
滑稽にも雅な球技を嗜んでおるなぁ」

(なんだ、この子。ゲートボールしてる子供とかインスタ映えするか?
まぁ、幾分変わってるけど、ただのガキだしな。
 余の闇のオーラにビビらせてやろっ)

「おい、帥(そち) 何やら悩みがあるならば
この闇ノ♰黒姫が聞いてやろうではないか……クックックッ」 ファサ

(髪を掻きあげ、闇ノ姫らしい貫禄の所作!
これはビビるだろ)

 ゴシックドレスの、十代前半の何やら変わった闇らしい発言を
してる子が君に近づく。

20ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 13:50:10
>>19
ブンッ!

谷の接近に気付かず、
スティックを思い切り振り上げるソラくん

それはもう、思い切り振り上げたもんだから
スティックが谷に当たるかもしれない

「ん?何か声が聞こえたような…」

21谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 13:57:31
>>20

>ブンッ!

シュッ……ゴン!

 「……ぉ゛…………お゛っっ゛ぅぅぅぅううう゛う゛」

子供の力と言え、ゲートボールの大きく振りかぶったスティック。
調子にのって後ろから近寄った闇ノ♰黒姫こと谷の額へ命中し蹲る。

(いてぇ……ちょーいてぇ゛〜〜〜〜)

かなり痛かった。ふざけてんのかって言うぐらい痛かった。
 人目のある場所じゃなかったら泣きわめいて七転八倒しそうな痛みだ。

「な」

   「な」


         「何すんねんっ!!!」  パンッ!!!

 痛みから回復したら、手の平でクソガキ(ソラ)の頭をひっ叩いてやろう!
闇ノ♰はたきだ!

22ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 14:16:21
>>21
ゴン!

確かにスティックが何かにぶつかったのを感じる
…背後に誰かがいるッ!?

>「何すんねんっ!!!」

闇ノ♰はたきがソラの頭部に降り降ろされる直前
杖型のスタンドを展開し、受け流すッ!

「出て来い
 隠れていても獣は臭いで分かるぞ」

23谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 14:45:06
>>22


ズギュゥンッ  スカッ!

>杖型のスタンドを展開し、受け流すッ!

「なぁにぃ〜〜〜!!!? あ あんた新手のスタンドつか」

> 隠れていても獣は臭いで分かるぞ

「誰が獣だ! いっつもホワイトムスクの香りするボディソープ
使っとるわぁ!!」  ゲシッ!

闇ノ♰蹴りを、ソラの脛目掛けて放つぞ!

24ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 14:58:59
>>23
杖型スタンド『ステインド・スカイ』を装備している間、
ソラの身体能力は大幅に補正がかかる(パス精CBC)

怒りに任せ放たれる闇ノ♰蹴りだが
スBによる跳躍により後ろへ回避する

>なぁにぃ〜〜〜!!!? あ あんた新手のスタンドつか

この女はスタンド使いである事をソラは理解した
そして、明確に敵意を持って攻撃してきたこの女、やはり…

「お前、敵の組織の奴だな…?
 俺達の組織を潰そうと送り込んで来た殺し屋ってとこか…
 まず下っ端の俺から殺して見せしめにしようってわけか…」

杖をパシパシしながら憶測を語る

ピシッ

杖を谷に突き付けて

「いいぜ、来いよ」

25谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 15:11:56
>>24
(あ、いまの服装って白系? 頭髪って薄い?)

「…………クックックッ 成る程 貴様も『機関』の目を掻い潜り
世界の裏側で足掻く小虫と言う訳か。
 ――良かろう
この闇ノ♰黒姫か、貴様の其の牙が如何に小さく井の中の蛙どころか
ボウフラであると思い知らせてくれるわ」

(フンっ 中二病が!【※ブーメラン思考】
痛い発言のガキは、この闇ノ♰黒姫がぎったんぎったんにして
年長者の偉大さを思い知らせてやるっつーの!)

 「――余が力 ふぉびゅどぅちゅるん………………」

        噛んだ

 「…………。  ――余が闇の騎士の刃 受けて見よ!!」

 破壊力:C スピード:A 射程距離:E (能力射程:B)
 持続力:A 精密動作性:C 成長性:D

  ズギュンッ   シュゴォ――!

「闇ノ♰一矢!」(パス精:DAC)

狙いは『ステッキ』! 闇属性にしたるわぁ!

26ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 15:34:20
>>25
(今の服はベージュっすかね…頭髪は結構もっさりしててふわふわで…
 髪の色は白いけどね)

「や、闇ノ♰黒姫…」

ソラは思い出していた
前にも似たような話し方をする奴と会った気がするが、
こいつは、それとはややベクトルの違う物を感じる…

とにかくこの女がややこしい奴である事は分かる

>ふぉびゅどぅちゅるん

かわいい

>――余が闇の騎士の刃 受けて見よ!!

「!?」

とりあえずの回避を行動を取ろうかと考えたが、
相手の攻撃は速い!
回避するのは難しいと判断し、杖で受けてしまい
まんまと谷の狙い通り杖は闇属性になってしまった!

「何だこれは…
 何をした?」

27谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 15:44:28
>>26
(よし! ここは薄めの色のベージュって事にしよう!)

「クックックッ……もはや、余に帥は触れる事など出来ん!
【※普通にステッキ以外の攻撃なら通用します】
クーハッハッ……クークックッハッハッハッハッハッ!!」

(こっから どうしよ。
殴って怪我して、近くにいる親御さんとかが出てきたら下手すると
うちの親にもバレてマジヤバいし。
ここは高笑いして一度、余の底知れぬ闇の力に恐れをなして
お茶を濁す感じでいこう……!)

 深き闇の戦略を心に秘め、片目を隠しつつ狂気があるかないか不明な高笑いする。

28ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 16:03:44
>>27
「ちょっと前にもお喋りな奴と戦ったが…
 そのテンション、疲れないか…?」

今絶賛戦闘中なのだが
何だか疲れそうな谷のテンションに
ちょっと心配そうに聞くソラくん

それはそれとして

「…気持ち悪ぃな」

闇属性となってしまった杖
ぎりぎり光属性(?)を持つソラには使いこなす事が出来ないだろう

「これで戻るか?」

杖を一度消し、再度発現を試みる

29谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 16:20:21
>>28

そのテンション、疲れないか…?

「じゃがましいわ! まずゲートボールの玉代わりにされた恨み
晴らさせてやる! ふんっ!」 パシィ!

『フォビドゥン・エンチャントメント』で帥(ソラ)の額を
闇の速度で叩いてやる!(パ巣精DAC)

「あっ! こら再発現は止めろ! 余の命令だぞ!」

ついでに連撃で『ステッキ』にも『闇属性』を付与する為に闇ノ♰疾風(スA)
の掌底を与える事にしよう。

30ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 16:41:39
>>29
パシィ!

「っ、痛って…」

対処不能の超高速でひっ叩きを
まともに額に喰らってしまったソラ
破壊力Dとはいえ、痛いものは痛い!
叩かれた額をさすさすするソラくん

(手加減してくれる谷に優しさを感じる…)

>あっ! こら再発現は止めろ! 余の命令だぞ!

「俺に命令するんなら、
 俺より上な事を証明してからにしろ」

またもや『闇属性』にされてしまった杖
だが再発現すれば綺麗に戻る事は分かった
再発現はやめろと命令されるが、
やめろと言われて、やめる奴があるか?

杖でゲートボールのスティックを触れる事により、
スティックを2m程『浮上』させる(パスCB)
『浮上』したスティックは『雲』に覆われ、その場に固定される

「ふん」

バッ

スBによる跳躍で『雲』の上に乗り立ち、谷を上から見下ろすソラ

31谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 16:51:04
>>30

>杖でゲートボールのスティックを触れる事により、
スティックを2m程『浮上』させる(パスCB)……そうしようとする『ソラ』だが……。

「――クックックッ……おやぁ? 『何も起きぬ』なぁ?」

能力詳細を作成しておらぬのは申し訳ないが
『フォビドゥン・エンチャントメント』は『道具』を闇属性にして
『光属性の人物は闇属性の道具の使用が出来なくなる』

持ったりする事は出来るか、その道具自体を何かに活用しようとしたり
本来の機能が発揮出来なくなる!

「これぞ 闇ノ♰黒姫の力! ふぉびどぉんちゃんと何とかの力により
帥の全てのスキルは封じ込めたわ! クーハッハッハッハァ!!!」バァ――zノッアァン!

背伸びをしつつ、ソラを高みから見下ろし哄笑を浴びせてくれる!

さあ、闇に絶望するが良い!

32ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 17:59:19
>>31
(一応『フォビドゥン・エンチャントメント』の質疑応答にも目を通しております
 一度引っ込めて再発現で『闇属性』を解除したつもりでしたが(おら!闇属性化!闇属性解除っ!)
 書き方が悪かったですかね…申し訳ない)

ソラは浮上を唱えた!
しかし何も起こらなかった!

>帥の全てのスキルは封じ込めたわ! クーハッハッハッハァ!!!

得意気に上からソラを見下ろす谷
格の違いを見せつけ、人を見下すという行為はさぞ気持ち良いだろう
ソラも誰かを見下す事は嫌いじゃない

「力を封じる能力か
 なら能力をこうするか」

能力を封じられ何が出来るのか?
そんなのは決まっている

ソラのずつき!

高らかに笑う谷に対して一直線に頭突きを仕掛けて来る!

33谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 20:15:08
>>32

「クーハッハッ

      『ゴォン!!』

              ぶべぇ゛っ!!?」

余裕の高笑いをしてた為に闇ノ♰黒姫の顔目掛けソラの頭突きが炸裂した!!

 スタンドによる恩恵でスピードも普通の人間の頭突きの比ではない。
スピード×パワーのスピードの数値は伊達ではないのだ。
 闇ノ♰黒姫は、もんどり打って汚い悲鳴をあげつつ地面に転倒する。

そして、ムクッと起き上がって少し茫然とした顔と共に。

    ツ――  ポタ  ポタ ポタ

 「……ひ
  
 びぃええええぇぇええええっっ゛っ゛!!!!!
 は 鼻血出たあぁぁぁ゛ぁ゛  うぇええええぇぇぇ゛ぇ゛ぇ゛
余 痛い! 余 無茶苦茶痛い 不細工になっちゃう!!

 ヴゥぅうう゛ぅぅびゃああああ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」

  バタバタ  ゴロゴロゴロゴロ!!!

闇ノ♰黒姫こと、谷は抱えてる闇を盛大に放出し始めた!
【※地面に転がりながら、泣き喚いてるだけ】

「ううう゛う゛ぇぇぇ゛ああああぁぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛っっっ゛!!!!」

マンモー二が裸足で逃げ出すぐらいの勢いで泣き叫んでる。

34ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/23(木) 20:40:04
>>33
あえ?
戦闘終了…?

「…」

突然鼻血を出しながら
ペッシも逃げ出す勢いで泣き喚き出す闇ノ♰黒姫に困惑するソラくん
凄い破壊力だなぁ、おぉーい!(天国の恋)

――――――
これは…
俺の勘違いか?
――――――

勘違いでやっちまったのならかわいそうな事をした

「…ふぅ〜……」

闇ノ♰黒姫にハンカチを差し出し、鼻血を拭ってあげる

「悪かったな、ほら」

地べたをのた打ち回りながら
闇を吐き散らす闇ノ♰黒姫の頭をぽんぽんと撫でながら宥める

「…はぁ、一発ぐらいぶん殴ってもいいから機嫌直せ」

35谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/23(木) 21:46:30
>>34

「ぅ゛ぇ゛ ぅ ぅ゛ ぇっ゛ 血 止まんない゛し
マジで鼻の痛みおさま゛んないじっ゛ えっらぐ(せっかく)
ぼぼづがい(お小遣い)で買ったドレス砂まみれだじぃ……っ」

(もぉヤダやだやだやだ闇ノ♰黒姫なんて
やっぱなるんじゃなかったんだ
 鼻血で鼻筋と唇真っ赤だし、鼻から喉にかけて鉄の味するし
なにハンカチ出してんだよ てめーが そもそも攻撃してきたんだろ。
もう知らない、なにも知らない。余 なんも聞きたくない なんも見たくない
 ぜんぶ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ)

耳を両手で塞ぐ、目をぎゅっと瞑る。ソラの声も外界の環境音も寝っ転がって
見えてた砂地も全てシャットダウンする。
 あと残るのは【闇】ばかり。そう、真っ暗な……。


   『余よ……   余よ……』

(……ぇ 誰?  もしかして夢で逢ったフォビドゥン・エンチャントメント?)

闇の中で声がした。じっと、その声に耳を傾けると。徐々に、闇の中なのに
視界が明瞭となり声のする方から人影が見えた。……私 【余】だ。

(え? 私……)

『クックックッ……いや、確かに余ではあるが正確には余ではない。
余は、異なる場所を歩む余である。サバドン……そう名乗る力を余は貰い
別の世界軸で余は戦いに明け暮れた平穏を生贄とした日々を送ってる。
まぁ そんな些事など今はどうでも良い。
……悔しくないのか、余よ』

(くや・・・しい?)

『そうだ。異なる力を備えた事で 別の世界の余は大いなる闇(スタンド)の
影響もあり光を妬む嫌う者の性質が増した。卑屈さ 嫉妬深さ
そう言った負の感情に引きずりがちになるのは仕方がない事かも知れん。
だが、余よ……お前は今のままでいいのか? 小童如きに翻弄され
血を流され、魂を傷つけられたまま泣き寝入りするのは本当に余の宿命か?
 ――何時いかなる時であれ、余達は安息なき未来に不屈の暗黒を以て挑む。
それが、余達のオリジンと言うものなのだ。
 ――立て 余よっ  お前は、私なのだから……立てる筈だ』

(けど、鼻も痛い 平気で目の前のクソガキはステッキどころか
顔色変えないで人の顔面を頭突きしてくるんだよ?
 無理だよ……私は駄目だめな黒姫だから)

『そうさ 今の余は下の下 底の底よりも真下の最底辺だ』

(そんな言い方しなくたっていいじゃん)

『いや、何度でも言おう。今の余は掘り下げる場所が見つからぬ程の場所で
蹲っている。なら……もう後は立ち上がり、駆け上がるだけだ。
 余はサバドンと共に生きてる……余も、信じるのだ。
自身の力……フォビドゥン・エンチャントメントを
……さらばだ 余よ。谷 めぐみよ……』

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

「そんな……待って! 行かないでよっ 余よ!!
 まだまだ聞きたい事も、別世界の余の周りの事だって知りたい事は
沢山あるのに!!」

泣きじゃくって嗚咽まじりに目を閉じて耳を両手で抑え胎児のように
丸まって地面に転がってた闇ノ♰黒姫は、突如 君がハンカチを出す合間に
一瞬で涙を止め、何やら虚空へと手を伸ばしつつ立ち上がった。

※この間、何と数秒である。

谷 めぐみは生まれつき幾らか素質アリ培った妄想により
高速思考で都合の良い脳内会話を繰り広げられるのであった!

 「…………信じる  己  自身を」

   「――フォビドゥン・エンチャントメントを!!」

台詞も何だか様子がおかしい。鼻をぶつけた時に頭も打ったのだろうか?

 カッ!! と言う気迫を入り交じり、鼻血を出し続けながら
スタンドに片手を腰に片手を銃のポーズでソラに向け構えさせ
本人は片手を額に当て もう片方の手は水平に構えるスタイリッシュな
闇のポーズで ┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨ ┣¨┣¨ と言う擬音が
付きそうな顔でソラを睨みつけている。

「……ねぇ゛ 近くに水道ある゛? 顔洗いたいんだけど……」

だが、直ぐに涙目でポーズを消して尋ねてきた。
 早く鼻血まみれの顔を洗いたいようだ。

36ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/24(金) 08:26:43
>>35
ズコー
あれだけ壮大な前振りをしておいてそれかい

「お、おう…
 水道ならあそこだが…」

すぐ近くにある水道を指差すソラだが
唐突に意味不明な事(元からイミフだが)を叫び出す
黒姫ちゃんに若干引く

これやっぱ俺のせいか?
…俺のせいだよな…

「…一人で行けるか?支えてやってもいいけど…」

心底、心配そうな顔で谷を見やる

「…病院に連れて行った方がいいか?これ…」

鼻血まみれで泣きじゃくられると、普段良心なんて無いようなソラも
欠片のように残った良心が痛む

「…いやほんと悪かったな、これやるから機嫌直せよ…」

ポケットから飴ちゃんを出すソラくん
子供扱い!

37谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/24(金) 19:05:34
>>36(次で〆させて貰って良いでしょうか?)

「飴は さくらんぼ味がいい……」

素直に、飴は貰う。

「ううん 余 病院嫌いだから いい……」ちゅぱちゅぱ・・・

すっかり クックックッと笑ったり闇の感じのニヒルな笑みも無くなり
意気消沈した顔で水道で顔を洗って、飴を舐めてる。

まだ鼻血が止まらないので、ポケットティッシュを鼻に詰めてる余。
不細工だし、まだ鼻の中は痛い。

「もう おうち 帰る・・・あと 許さないから」ちゅぱちゅぱ

「・・・じゃっ」ちゅぱちゅぱちゅぱ

沈み込んだ顔で、闇の空気をかもしてソラから離れていく……。

38ソラ『ステインド・スカイ』:2021/09/24(金) 19:27:18
>>37
「ああ、うん、じゃあな…」

とぼとぼと離れていく谷に小さく手を振るソラ

「…ほんとごめんな」

谷がスタンド使いという事もあって、
今度引き受けた見回りの仕事を、ついでに誘ってみようかと思ったのだが…
そんな事言える雰囲気じゃないなと思ってやめた

「疲れたな…帰るか」

もうすっかり日が昇ってきてしまった
さっさと片付けて朝食の用意をしないと


この後、ソラくんは本物の敵組織の殺し屋に狙われる事になる
ソラが所属する組織(同好会)『見えざるドーナツの穴』のメンバーを狙った
『空飛ぶハンバーガーモンスター合同教会』からの刺客に

39谷『フォビドゥン・エンチャントメント』:2021/09/24(金) 19:49:43
>>38

「……はぁ……鼻も痛い、まだ鼻血、ティッシュ外したら流れてくるし」

ソラと別れて、直ぐにドレスを家に戻って外して
クリーニングに出す準備をし、シャワーを浴びた。
 激しい闘い? の所為で、すっかり髪の毛も砂が付いたので
風呂にも浴びてリフレッシュしたが素の陰気な空気は拭い去る事は無い。

「あんの白頭……ッ」ギリッ

「今度会ったら、絶対に禿にしてインスタにあげてやる……ッ゛」

暗い報復の闇を抱き、今日は眠りにつこう。

次から能力が成長したら、白髪の人物も『光属性』として選別されるといいな……。

40小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/26(日) 22:03:36

湖畔の木陰に『黒い女』が佇んでいる。
その左手は、近くに立つ木の幹に添えられていた。
薬指に光るのは銀の指輪。

         スッ

静かに振り返り、『約束した人物』が現れるのを待つ。

41稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/26(日) 23:01:15
>>40

「あー…………えっと」

            ザッ

「…………………とりあえず第一関門。
 知らない奴が待ってるパターンは回避ぃ」

        「……えひひ、待たせた?」

桜色の瞳、長く黒い髪。
青い眼鏡を掛けた以外は『黒ばかり』の服装。

        ・・・『約束の人物』だ。

「小石川、サン…………久しぶり。
 …………木の下に呼び出されてする事って、
 ゲームだと埋められるか、アルバム埋めるかなんだが」

          イヒッ……

「えひ……………………伝わんないか。
 でもまあ…………どっちでも無いって顔してるよな?」

陰気な笑いと、狭い世界の冗談が、それを裏付けた。

42小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/26(日) 23:21:10
>>41

視界に入った姿を見て、
黒いキャペリンハットの下で目を細める。

  「ええ――稗田さん」

  「『お久し振り』です……」

左手を幹から離し、居住まいを正して頭を下げる。

  「来て下さって……ありがとうございます」

  「……心から感謝しています」

話をする前に、まず確認しておきたい事があった。
そうであれば説明は少なくできるし、
そうでなかったとしても大きな問題にはならない。
直接会う事を選んだのは、『そのため』でもある。

          シュンッ

下ろした左手に『ヴィジョン』が現れる。
『ナイフ』のスタンド――『スーサイド・ライフ』。
それを出したのは、少女の反応を見たかったからだ。

  「――……お話してもよろしいでしょうか?」

            フッ

他意がない事を示すため、反応を確かめたら、
すぐに『スーサイド・ライフ』を消す。

43稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/27(月) 01:28:20
>>42

「うおっ………!」 「あ」 「あぁ……そーゆーことな」

           ズ
              ギュン

     『ボ』

恋姫の背後に『ヴィジョン』が浮かぶ。
文字通り――――『浮かんでいる』。そして、『燃えている』。

        ≪僕の『ブルー・サンシャイン』≫

「…………………『消さない』ぜ。
 小石川サン……『このまま』で良いなら、話してくれよ」

ペスト医師を思わせる黒衣と、カラスの面。
そして翼――――そのすべてに、青い炎がちらつく。

「……『消せば安全』とも限らないしな……えひ。
 『この世界』ばっかりは、覚えゲ―じゃないから……」

      「…………『これ絡みのハナシ』ってことで、おk?」

恋姫の意思一つで、その太陽は全ての敵を焼き墜とす。
――――だが、『小石川の意思で何が起きるかは知らない』。

(常識的に考えて……小石川サンはクソみたいなことはしない。
 でも……あいつから聞いた話も込みで、
 しかもスタンド使いってコト知らずに……ここまでして呼ぶ理由って、何だ……?)

ずっと進んでいた、町一つを蝕み続ける『夏』には、『気付けていない』。
大多数と同じだからこそ、真意を測りかねる。

44小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/27(月) 01:49:54
>>43

  「以前……
   私は『紅鏡町』という町を訪れた事があります」

  「その町で『スタンドの脅威』に遭遇しました」

彼女とは、これまで何度か顔を合わせてきた。
そして、言葉を交わしてきた。
それらは楽しい時間だった。
しかし、『それを見た』のは初めてだ。
『お互い』に――。

  「そして……今は『星見町』に危険が及んでいます」

            スッ

その場に腰を下ろし、少女とヴィジョンを見つめる。

  「お話というのは――『スタンド』に関する事です」

  「今、この町に『危険なスタンド』がいます。
   既に何人もの犠牲者が出ています」

  「これ以上の被害を食い止めるために……
   『人手』を集めているのです」

そこまで言ってから話を区切り、再び口を開く。

  「……そのスタンドは『夏の魔物』と呼ばれています」

  「人に取り付いて夏を満喫する事に熱中させ、
   最後には『夏の風物詩』に変えてしまうのです」

  「――悪い冗談だと思われるかもしれませんが……」

たとえスタンド使いであっても信じがたい話だろう。
今日まで多くのスタンド使いに声を掛けてきたが、
そういった反応は少なくなかった。
だが、それでも話さなければいけない。

  「『冬の風物詩』を嫌う事と、
   『星見町』の外には出ない事が分かっています。
   ですから……
   星見町全体を『クリスマス』にしたいのです」

  「稗田さんをお呼びしたのは……
   私の計画に助力をお願いしたかったからです」

  「……無作法なやり方でした。それは承知しています。
   あなたが『そうなのか』も分かりませんでした」

  「ただ――それでも稗田さんにお話をしたいと……」

  「この町で……私には他に『頼れる人』がいないのです」

             ソッ……

地面に三つ指をついて、少女を見上げる。

45稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/27(月) 02:53:17
>>44

「――――――――……『僕も』だ」

短く返した。
『紅鏡町』――――あの時恋姫は『グループ』でいた。
身の危険が分かりやすいところまで来ていなかった。
理由はある。だが。『何もしてはいない』。

「…………おいッ。やめろって……そういうの、ズルだぞ……」

          「まだ断ってもない……最初から、やるなって」

地面に指をつく前に、制止の声をかけて、服の裾を握りながら。

「…………話は、だいたいわかったよ。
 別にぃ……信じないほど無茶な話でも無いし。
 僕は世代じゃないけど、昔のネットの祭りみたいで面白いじゃん……えひひ」

言葉を返す――――荒唐無稽な話ではある。
が、恋姫は生きた戦車と戦った事もある。
 
「それに僕は……『魔物』と戦ったことはある。『ダンジョン』で。
 ………………悪い冗談だと思う? えひ……僕はけっこうベテランだぜ」

月を墜とした者の中にこそいなかったが――――『無茶苦茶』はかつて経験済みだ。

             「……でさ」

     『ボッ』

「そいつ……夏の魔物。僕に墜としてほしいってハナシじゃないよな?
 ……僕がもし一般人でも、土下座されたら出来ちゃうような事なんだろ」

「あのさ…………小石川サンのそういうの、僕は……見たくない、っていうか」

           「んなことされなきゃ……手伝わないわけじゃ、ないし」     

恨み節――――ではない。『見たくない』『そんなことされなくても』。それだけだ。

46小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/27(月) 03:17:43
>>45

言葉を聞く表情に驚きが混じる。
『あの場』に彼女がいた事は考えもしなかった。
今になって分かるとは思わなかったが、
スタンド使いだと分かった事に比べると、
不思議とそれ程の意外さは感じなかった。

  「私は『あなたの身近にいる方』を傷付けました」

  「ただ……その方は『ここ』にはいません」

張り紙は剥がされていた。
稗田自身が剥がした訳ではないとしたら、
彼女の素性を考えれば、大方の予想はできる。
きっと、不快な思いをさせてしまったのだろう。

  「この気持ちを『その方』の代わりに……
   稗田さんに受け取っていただきたく思います」

裾を掴まれながらも深く頭を下げ、顔を上げる。
『お願い』とは違う。
人の心を傷付けた事に対する『けじめ』。

          スッ

衣服の汚れも払わずに立ち上がり、
少女の視線を正面から受け止める。

  「その上で――お願いします」

  「100台の『アロマディフューザー』を町の中に設置し、
   『シベリアモミ』の香りを広げる計画を立てています」

  「どうか――稗田さんの『手』を貸して頂けませんか?」

47稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/27(月) 20:50:06
>>46

「………………身近とかじゃねーよ。
 『仕事』だ…………僕は、アイドルだから。
 風評被害とか、あったら困るだけ……
 傷付くとかでもないから……気にすんなし」

      「……まあ、あれだ。
       …………個人情報の取り扱い。
       小石川サンの番号もだぜ……?
       それが粗すぎって事の謝罪として、
       僕が代表で受け取ってやんよ」

複数の名前が書かれていた、元の貼り紙。
名前だけでは何にもならないだろうが、
恋姫は『匿名』の世界に慣れている人間だ。

「…………てか」

「えひひっ……小石川サン、それ……マ?
 ……すげー、本当にインターネットの祭りじゃん。
 絶対設置許可とか取らんないだろ……流れ的に考えて」

     「…………僕はアイドルだぜ?
      そんなんやってるのバレたら、
      逮捕は無くても炎上確定ぃ」

        「……」

匂いが拡がり、維持されるほど、機器の発見のリスクは向上していく。
通行人は通報しなくても、『見過ごせない』人間は設置に疑問を呈する。

「その辺は分かってて頼むんだろうから……
 小石川サン……バレない設置の計画は準備出来てんのか……?」

最低限考えられるのは、付近の建築物の持ち主だ。

「………………出来てないなら。……手は貸せない」

      「だから…………あー……つまり。
       貸すのは僕の『ゲーム脳』になるって意味」

だから、『考えることから手伝う必要があるのか』
それとも『手だけ貸せばいいのか』を確かめることにした。

48小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/27(月) 22:28:20
>>47

  「……おっしゃる通り――『許可』は取っておりません」

この要請が『最後の手段』であったのは、
『スタンド使いだと知らなかった』からだけではない。
稗田の立場にも、多大な影響を及ぼすリスクを孕んでいる。
それは協力を依頼した他の人間も同じ事だが、
彼女の場合は、特に『致命的』になりかねないのだから。

  「『最有力候補』は『室外機』です。
   『個人宅』ではなく、
   『業務用エアコンの室外機』を利用します」

  「『エアコンの室外機』は街の中に数多く設置され、
   ほとんどが『目立たない場所』に置かれています。
   その『裏側』までが視界に入る事は、
   滅多にないでしょう」

  「『アロマディフューザー』は、
   決して巨大な機器ではありませんから……。
   『室外機の陰』なら、
   隠すには十分なスペースを確保できます」

  「業務用エアコンには、
   『定期点検』が定められていますが、
   頻度の高い『簡易点検』でも『三ヶ月に一回』です。
   通行人や所有者に見つかってしまう可能性は、
   ごく僅かに抑えられます……」

  「今の時期……『室外機』は稼動しています。
   そこから吐き出される『風』も、
   香りを広める一助となってくれるでしょう」

  「『町全体』に広まってしまえば――
   『匂いの源がどこにあるか』は、
   逆に分かりづらくなるはずです」

最終的に考えた自身の計画を、ありのままに伝える。
『機器の設置場所』については、ずっと思案を重ねてきた。
これが自分に出来うる『最善』の策だった。

49稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/29(水) 00:38:15
>>48

「…………まあ、そこは予想通り。驚かない。
 …………隠し場所もまあ、理屈は通ってるな」

                   コク ・・・

「でもさ……」

ゆっくりと頷き、それから視線を小石川に向ける。

「これは……小石川サンも分かってるだろうけど。
 『原因が分からないのに変な匂いがする』わけで……」

       「……置かれる店側はやばいんじゃねぇー?」
        
「まあ、アロマディフューザーなんて、
 どっちにしろそんな長くは動かないだろうから、
 風評被害になる前に、逃げ切れるとは思うけど……」

僅かな疑念があるとしたらそこだ。
この作戦――――実行犯の自分達はバレなくても、
匂いの発生源にされた『店』に被害が出かねない。

もちろん、ほとんど『無い』可能性だとは思うが……

「あー……まあ、匂い気にする飯屋とか選ばなきゃ問題ないか。
 店がいろいろ入ってるビルとかぁ……そーいうとこがいいかもな」

だから、選ぶとしたら『雑居ビル』等が良いだろうと思った。
管理責任者が店自体にいるとは限らず、室外機と店が結びつかない。

50小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/29(水) 01:25:46
>>49

  「……『異臭』なら確かにそうなるでしょう」

  「逆に言えば――『よほどの悪臭』でもなければ、
   それを不快に感じる方は少ないはずです」

  「不快に思う人が少ないという事は、
   それが明確な被害を及ぼす可能性も、
   また低いと考えられます」

  「『アロマ』は悪臭ではありません。
   『匂いの好み』は分かれますが……」

  「様々な理由から、積極的に取り入れている店舗は、
   数多く存在します。
   自分の店からではなく、
   『どこか近くから漂っている』と考えられても、
   それほど不自然な解釈ではないでしょう」

  「『内部』には設置しません。
   悪臭でない限り、
   『他店の営業妨害』だと見なされる可能性や、
   『その店自体の評判の問題』についても『最小限』です」

『匂い』が『飾り付け』や『音楽』に勝る点は、
確実に浸透する事と、妨害されにくさを兼ねる点だ。
無論、危険はゼロではない。
だが、『完全無欠』を目指すだけの時間はない。

  「稗田さんの言われるように、
   敢えて『目立つ場所』を選ぶ必要はないでしょう」

それだけ言って、稗田の言葉を待つ。
彼女は『長くは無理だ』と言った。
いつまで話していられるのかを、自分は知らない。

51稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/29(水) 01:45:59
>>50

「…………………………まー、そうかもな。
 僕はかなり不安だけど……
 小石川サンのが、そういうのは詳しいだろうし……」

        「僕は香水の匂いとか、
         たまにウッてなるときあるけど……」

恋姫は人間の性質を『悪意的』に捉えている。

「アロマ……ディフューザーってのが、
 アロマキャンドルみたいなレベルなら、
 そんな気にならないのかも……」

が、小石川への信頼と――――
ほんの僅かだが『アロマ』に触れた経験から、
この『グレー行為』に説得される芽が生えた。

「…………」

――――『万が一の事態』の可能性を考え、
会話を打ち切るための布石として明言したが、
実際、ここに来たのは寄り道に近い。

「………………それなら、手も貸せると思う。
 えひ……ただし、『他の協力者』とオフ会する気はない」

          「あー……つまり、顔合わせNG。
           ……そいつらから情報バレるかも、だし。
           小石川サンだから信じてる、ってだけだし」

「……それでおkなら、ま、物を置くくらい余裕でしてやんよ」

だが、決断を今はっきりとしたのは、急いでいるからというだけではない。

52小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/29(水) 02:21:38
>>51

『犯罪行為』とまでは言わずとも、
それに近い事は否定できなかった。
自分自身の手で行うのは勿論、
決して人に頼んでいい類の話ではない事は理解している。
ただ、少なくとも、今回に限って言えば、
彼女に話を打ち明けた事は、
おそらくは間違っていなかったのだろう。
これで自分を含めて『19人』。
自立型の『フラジール・デイズ』を『一人』と計算すれば、
予定していた『20人のスタンド使い』が揃った。

  「――ありがとう……ございます……」

            スゥッ

今度は『謝罪』ではなく、心からの『謝辞』を込めて、
深く丁寧に頭を下げた。

  「……星見駅構内の『コインロッカー』を使って、
   稗田さんに『機器』をお渡しします」

  「『ロッカー』に『五台』預けておきます……。
   『ロッカーの番号』と開けるための『暗証番号』を、
   後ほどお伝えします」

他の人間と顔を合わせる事なく、
当日の前に『受け渡し』ができる。
後は、小角に依頼した『調査』を実施し、
最後の確認と調整を行うだけだ。
『調査』が済めば、協力を依頼した全員に、
計画の『最終周知』を行い、決行の時を待つ事になる。

53稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/29(水) 03:34:22
>>52

「……えひ。そういうとこ見るのは、悪い気しない」

        ニヤァ

「コインロッカー……
 なら、駅前通った時に回収しやすいな。
 ……って、五台も……何回かに分けないときつくない?」

       「……めんどいけど、当日早出して、
        人が来る前に済ませるのが攻略法か……」

ゲーム感覚ではない。
ゲームの感覚を現実の難題に活かす。
これまでの『スタンド戦闘』でも、そのようにしてきた。

今回は毛色は違うが――――応用可能。

「……連絡は……いや、まあそこは誤魔化しきくか。
 これくらいでそこまで調べられないだろうし。
 ……僕から掛けた番号に、留守電でも入れといて」

          「あとは…………あー、他なんかある?」

54小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2021/09/29(水) 04:01:57
>>53

  「……お手数をお掛けします」

誠意の意を込めて、軽く頭を下げた。
もちろん、それで彼女の負担が減る訳ではない。
ただ、稗田に依頼する数を減らすと、
他の誰かに皺寄せが来てしまう。
全員でこなせる仕事量を考えると、
一人当たり『五つ』が限界と見積もっている。
もっと人数を増やせば一人の担当数を減らせたが、
今からでは難しいだろう。

  「いえ……私からお伝えする事は以上です。
   『機器』は、できるだけ早く預けておきます」

  「初めてお会いした場所で、
   稗田さんとまたお会いできた事に感謝しています」

  「よろしければ――いつかまた『食事』をご一緒に……」

  「お忙しい中ご足労いただいて、ありがとうございました」

最後に改めて居住まいを正し、深く礼をする。
この後は、稗田と別れる事になるだろう。
彼女の時間を使わせるのは申し訳ないし、
しなければならない事もある。

55稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2021/09/29(水) 04:15:32
>>54

「悪い気しないけど、何度も見たら飽きちゃう……えひひ。
 次頭下げるのは、終わった後でヨロ」

          「……や、それもいらないか。
           ……頭の高さ同じで、
           一緒に飯食うくらいが一番、悪くないしぃ」

        ザッ

「…………僕は行くけど、今日会った事はお互い内緒な。
 ……えひ、よそで妙なミスして、計画やっぱナシってのは無しで」

                 「……んじゃ、また」

ひら、ひらと手を振り、そうして、その場から立ち去る。
――――『計画実行』に向けて、あらゆる物が動き出そうとしている。

56妖狐『キン・コン・ユウ』:2021/09/29(水) 10:04:23
(外見は)10歳未満と思われる人間の童女(白い狐の耳と尻尾が生えている)
その周囲に大勢の犬共が群がっている

ラブラドール「わん、わんわん」
「つまり飼い主の5000万円の借金のかたにされそうになったから脱走したというわけか
 苦労しとるんじゃのう…
 まあ、生きてたら良い事もあろう、多分…
 はい、次の犬どうぞ」

犬達と何か会話をしているようだが
犬語なので人間には何かこやんこやん言ってるようにしか聞こえない

57妖狐『キン・コン・ユウ』:2021/09/30(木) 21:21:47
>>56
リンゴ(サモエド)「ワン!(お館様、不審な人間が接近してきていますぜ!)

?「フッ…
  仔犬ちゃん達が雁首揃えているとは好都合だな」
妖狐「何だ、貴様は!?」
ポール(柴犬)「ワ、ワン!(こ、こいつは…!)」

レノン「ターゲットを確認、これより駆除を開始する」
ポール「ワン!(みんな気を付けろ、こいつは俺の仲間を殺した保健所職員だ!)」
妖狐「保健所だと!?」

ハリスン(チワワ)「ワン、ワン!(お館様、こいつは俺に任せてくれ!
         貴様を倒して名をあげるこのハリスンが相手だぜえぇぇぇ!)」

ハリスンの攻撃!レノンの肉を0g食いちぎった!

レノン「野良犬を…駆逐して…やる…
    星見から…一匹…残らず…」

レノンの攻撃!ハリスンの肉が999999999999g食い千切られた!

リンゴ「ワ、ワン!(ハリスウゥゥゥン!き、貴様、よくもハリスンを…!)」
妖狐「馬鹿野郎逃げるぞ!保健所が相手じゃ分が悪い!」

犬共の戦略的撤退!
ハリスンの犠牲によって何とか逃げ延びる事が出来たが
その代償はあまりにも大きかった…

妖狐「野良犬に対するあの凄まじい憎悪…
   一体何が彼奴を突き動かしてるんじゃ…?」

     {⌒>==<゙⌒7
    ∨从∧从:\/
    (ヽ|:Y● ●| l/゙)
.   ∨人 `^′_| |7
    Ⅵ、:::兀::::ノ:八 
    十ヽ -|-、レ |
    d⌒) /| ノ ノ

58佐渡島 聖女『ホンキートンク・ディサイプルズ』:2021/10/01(金) 21:48:14
女がいる。
湖畔のベンチに腰掛けた女だ。
黒のショートボブに金のメッシュを入れた、レザージャケットを羽織る女である。
女は手の中で新品の懐中時計を弄びながら、気だるげに煙草を吹かしている。

「(なんで……時計なんて買っちまったかなァ〜〜〜〜〜〜〜あたし!)」
「(しかも『懐中時計』ってさァ。そんなもんイマドキ使うか?)」
「(洒落てるとは思うからマシな買い物ではあんのかな……いやでもこれ使うか?)」

ちなみに、ここは禁煙である。

59佐渡島 聖女『ホンキートンク・ディサイプルズ』:2021/10/02(土) 11:41:36

「……ま、あって困るもんでもないか」

女は煙草を上等な革靴の裏でもみ消すと、ひょいと立ち上がって気だるげに帰って行った。

60『最中派』の女:2021/10/02(土) 22:01:51

金髪碧眼の少女がいた。
いや――少女と呼べる年齢かは、断定出来ない。
しかし、顔には幼さが目立ち、背丈も等しく低い。
成人しているとしたら、かなり強めの童顔と背の低さである。
しかし、彼女の装いに少女らしさはない。秋風に備えたと思わしきレザージャケットの裏には、鋲で彩られた髑髏の刺繍。
自然発生型のダメージパンツにスニーカー……中性的な少年であると見て取ることも、可能な容貌である。
辛うじて、彼女を彼女と認識せしめているのは、後ろ髪に纏めた長い金髪。
逆に言えば、それだけとも言える。彼女は、女性らしい丸みが目立つ体格をしていない。
彼女の眼は、じぃと、湖畔近くの寂れた教会を見ている。

「さて、『鐘』は――あるでござろうかな?」

ぼつり、容貌に欠片も似合わぬフィクション時代劇めいた口調で、彼女はある『物』を眼差しで追う。
彼女の目に見える範囲に――彼女が望むものは――?

61赤月『サクソン』:2021/10/02(土) 22:25:53
>>60

【場】『 PC間連絡スレ ―星間通信― 』【他】 から移動
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/517-518

湖畔近くの寂れた教会に一人の少女が入って行った
清月学園中等部の制服を着た少女だ。黒い髪に数房の赤いメッシュが入っている
彼女は教会の付属住居の入口に立つとそこから現れた老婆と話をし始めた

「大変な不安を抱えている中申し訳ない
『一抹貞世』が今、どこで何をしているのか・・・・それを伝えに来た」

そんな会話をしている様子だ

62アイラト『一般人』?:2021/10/02(土) 22:25:54
>>60
かなり古い物だが『鐘』は存在した。
同時に付属住居の窓から老人が女を見つめる。
どこか傲慢なところのある、明王様に似た顔つきの自尊心が強そうな強面の老人だ。

「一抹。お前の書き記した日記通りだな…」

その手には古めかしい日記帳が持たれていた…

63『最中派の女』:2021/10/02(土) 22:35:21
>>62
「ある、ということは、ここもでござるな」

目当てのものを見つけた彼女は、静かに去っていく。
彼女がもう一度ここを訪れる時――あり得るとしたら、終着を彩る時になろう。

64一抹和世&アイラト『一般人』:2021/10/02(土) 23:00:08
>>61
「貞世なら『1ヶ月』前に友達の家に出掛けましたが…
 私たちは知っています。『スタンド』なる存在の仕業
 ですね?」

「貞世の日記を見ました。あの子の闘争について全てが
 書かれていました。全てお見通しですよ…」

老婆が背後を指差す。そこにはどこか傲慢なところのある、明王様に似た顔つきの自尊心が強そうな強面の老人が日記帳を手に立っていた。

「貞世の義父アイラトです。そちらは義母の一抹和世。
 きみは貞世と決闘をする予定らしいが…」

「その前に貞世は『悪魔』に憑かれたようだ。
 死んだのか、それとも生きているのかね?」

65赤月『サクソン』:2021/10/02(土) 23:30:03
>>64

「知っているのか・・・・!?
 あ・・・・いや・・・・自分たちの子供がどんな事をしているのか、知っていても当たり前か」

老婆の背後に現れた男性をちらりと見る
どうやら一抹の義理の父親の様だ・・・・頭を少し下げ、挨拶をする

「それなら話は早い
 私は『赤月ナカレ』という・・・・あなた達の子供、一抹貞世と決闘をして・・・・敗れた者だ」

スカートの裾を少しだけ上げ、自分の腿を露わにする
傷一つ無い綺麗な肌が広がっているが・・・・つい数日前、この皮膚は切り裂かれ筋肉が断面を覗かせていた

「数日前、彼と決闘をしてこの足を切り裂かれた
 戦いの最中、乱入して来たスタンド使いに助けられて事なきを得たが・・・敗北は敗北だ」

「私がこの話をするのはあなた達に責任を取れと言いたいわけではない
 一抹貞世は、今『アリーナ』という組織に取り押さえられて『保護』を受けている
 彼に憑りついた『悪魔』は彼を『夏』に駆り立てて、そうでない人々を襲うつもりだ」

「今は大人しく捕まっているが・・・・恐らく彼は自力で脱出するだろう
 そうなれば別の人間が彼の犠牲になるだろう・・・・その前に彼の『弱点』を知りたい」

裾を摘む指を放し、元の位置に戻す

「『悪魔』に憑りつかれた人間の弱点はその者が『冬』を感じるものだ
 彼の・・・・一抹が何に『冬』を感じるのか、それを教えてもらえないだろうか・・・・?」

「私は・・・・『彼を止めたい』・・・・それだけだ」

66一抹和世&アイラト『一般人』:2021/10/03(日) 00:35:02
>>65
「そうか、やってしまったのだね。貞世は…
 あの子は大人しいように見えるが気性が荒い」

「清月学園に来る前は私たちを馬鹿にした虐めっ子たち
 の歯をへし折り、コンパスで手を突く子どもだ」

「本当にすまない…」

一抹の義父を名乗るアイラトは赤月に向かって土下座をする。
一抹の『闘争』が全て書かれた『日記帳』を読んだのなら決闘の発端も知っているだろう。

「貞世は義父母である私たちにも隙を見せません。
 あの子なりに私たちを大事に思う気持ちは『日記帳』
 にも記されていました」

「私たちには『スタンド』が超能力であるとしか理解が
 出来ない。貞世の『スタンド』の『弱点』など…」

「ただ、貞世は捨てられる際に実の両親から向けられた
『殺意』しか知らないことが『弱点』でしょう」

最中派のヤミーと観客に向き合った時も、決闘に誘った時も『殺意』を向ければ向けるほど一抹は凶暴化した。
単純に『殺意』を向けては死ぬ気で殺しに来られるだけだ。

「おそらく『冬の風物詩』を用いても意味が無い。
 貴女が『サンタ』の格好をした場合は『女性はサンタ
 さんじゃない』と中途半端に『殺意』が向くはず…」

「貞世は自己肯定感が低い子です。ハッキリとした
『弱点』は有りませんが『肯定』されるのが苦手です」

「貞世の日記では『殺意』の無い七篠さんという方が
『苦手』とハッキリ書かれていました」

『殺意』が発端となる闘争を好む一抹を倒すには戦う意志が必要だが、その意志自体が一抹を研ぎ澄ます。
『インダルジェンス』は平凡なスタンドだがバランスの取れている分だけ『弱点』も無い。
『サクソン』の物量による攻撃なら仕留められるかもしれないが…

「冬こそが貞世の捨てられた季節。クリスマスは特に…
 あの子はクリスマスを知らないのではなく、嫌い
 だからこそクリスマスを知ろうとしないのです」

「『捨てられる』という概念も特に嫌いでした。
 そういえば、クリスマスの日の清掃だけは決して参加
 しませんでした。『サンタ』の扮装も…」

「『サンタ』の衣装で『ゴミ袋』を手に清掃を行う。
 これだけは強く拒絶します」

ゴミ袋に突っ込まれて捨てられたと自嘲した一抹。
もし、それが本当ならば…

67赤月『サクソン』:2021/10/03(日) 01:15:01
>>66

「頭を上げて欲しい・・・・・!
 私は何もあなた達にそこまでの事をさせたいわけじゃない!」

土下座をしようとするアイラトを必死になって止めようとする

(一抹め・・・・気性が荒いのは知っていたけど、アイツめ・・・・!
 ちゃんと『家族』から想われていたじゃないか・・・・!
 でも・・・・)

少しだけ、彼の事を理解した気がする
彼があそこまで『幸せ』を拒絶する理由・・・・それが彼の原風景における『拒絶』にあるとしたら

「『ナナシノ』・・・・七篠という女性は、多分私も見た事がある」

出血で意識が朦朧とする中で見た女性
恐らくは彼女こそが『七篠』なのだろう
彼女のあの様子では、一抹を傷つける事は決してない・・・・と思う

「『殺意』の完全な破棄・・・・アイツを本当に無害化にするためにはそれが必要なのか」

赤月はその光景を想像する
殺意を完全に捨てて、一抹への肯定を繰り返す自分の姿を
『やあ一抹、今日もかっこいいな』『君はとても優しい男の子だ』『「インダルジェンス」で世界を平和にしよう!』

・・・・・・・無理だ。

(第一、『殺意』も何も捨てて彼を肯定するというのが難しい
 それは・・・・・もはや私ではない、別の人間だ
 例え私が演技をしたところで、アイツも馬鹿ではない・・・内心に隠した『感情』に反応して攻撃してくるはずだ)

(ならば・・・・セカンドプランでいくか)

「教えてくれてありがとう
 私にどこまで出来るかはわからないけど、彼は・・・・必ずここに戻ってくる
 どうか安心して彼の帰りを待っていて欲しい」

あるいは、自分はこれからの戦いで彼に負け、殺されるかもしれない
だが、彼には仲間がいて・・・・その仲間たちが彼に殺意を向けるとは思えない
だから、一抹は必ずここへ戻ってくるだろう・・・・・その時には全てが滅茶苦茶になっているかもしれないが

(だけど、アイツが帰って来さえすればこの老夫婦の心の平穏は守られる)

「・・・・・そうだ、アイツを『悪魔』から解放するために今、町では『夏のクリスマス』をやろうとしている
 どうかその時が来たらこの教会でも『クリスマス』を盛り上げてもらえないか?」

「そうだな・・・・例えば『鐘』を鳴らすというのもいいかもしれない」

赤月が兄と暮らしていた頃・・・・
『クリスマス』の日にはどこか遠くでカランカランと鐘の音が聞こえた
一抹の様に、これを冬と結び付けない者も多いかもしれないが・・・・少なくとも自分にとってはそうではない

「では・・・・」

その言葉を最後に、赤月はこの場を去って行った

68一抹和世&アイラト『一般人』:2021/10/03(日) 02:00:17
>>67
一抹へのリベンジを誓い去る赤月。
その姿を見つめながら二人は思案する。

「だが、しかし、『殺意』からは逃れられない。
 戦って勝つという意志が強い限りは…」

「『ゴミ袋』を盾にすれば、勝機はあるかもしれない。
『過去の自分』を斬り捨てる真似はしないだろうよ」

「本当に追い込まれた貞世は『日記』を見るに…」

多くのスタンド使いが最後の最後に『慈悲の刃』で葬り去られている。『再戦』の話は書かれていない。
結局、あの娘が解決してくれることを祈るしかないのだ。
『スタンド』という理不尽の前では信仰も無力だ。
不確かな『クリスマス』の飾り付けの準備をし、『鐘』を鳴らすことしかできない。

「どうか、お願いします…」

和世は赤月の姿が見えなくなるまで頭を下げ続けた。
最後の希望に縋るように…

69一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/08(金) 01:09:14
湖畔にてフードを深く被った少年が一人。
真夏も終わり残暑さえ終わる時期に『かき氷』を食べている。

(ずっっと大人しくしてたお陰で人質作戦が大成功ですね
みんな優しかったけど『夏』が無いのは堪えきれない…)

『ポケットショット』2つと『パチンコ玉』20個をポケットにしまって縄跳びを手にする。
夢見ヶ崎先輩対策にネカフェで身体を清め、服と道具は新たに書い直しました。
あんまり質は良くないですが『スイカ』も手にしたのでスイカ割りしましょう。

(殺す気で割るッ! 死ねッ!)

何発か外しての一撃が『スイカ』に向けて放たれる。

70一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/08(金) 02:41:39
>>69
割った『スイカ』を貪りつつも一抹は笑みを隠せずにいた。
『さんずさん』が『サンタ』をするのなら『クリスマス』を本当に始めてしまってもおかしくない。
駅前のミニスカサンタは『失敗例』だ。
町中に『冬の雰囲気』を漂わせて射程距離外まで『夏の魔物』を追い出してしまう。
あの影にも射程距離が存在するとしたら『31日』を迎える前に奴が消滅しかねない。

「一週間も待ったんだ。次の手は考えてありますよ。
 私だけがきみの味方なんですから」

「彼等もバラバラに動いているが『Xデー』に収束する
 はずです。ならば…」

71一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/08(金) 02:45:36
>>70
その場から少年は去って行く。
少年の目指す方角は…

72一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/08(金) 22:12:47
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/599

「分かりました。□日の『Xデー』にスペースを空けて
 教会員とお待ちしております」

「最後に貞世を見たのは霧深い早朝でしたが『かき氷』
 の袋と割れた『スイカ』の残骸を持っていました」

「『まだ』何かする気なのかもしれません。
 あの子をどうか『悪魔』から救ってください」

湖畔の古びた教会。その床下に一抹は潜り込んでいた。
『連絡先』を残しておけば、義父母から連絡をすると思っていた。
『アロマディフューザー』とやらはどうでもいい。
『サンタ』さえ倒してしまえば、『クリスマス』の認知は下がるだろう。
恐ろしいのは『サンタ』という存在を核に馬鹿騒ぎが『クリスマス』に昇華されてしまうことだ。
あとは、『Xデー』当日に『サンタ』を探すだけだ。

73りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 09:19:48
秋の夜長

少女の霊が現れると噂の鈴蘭畑

コロコロコロコロ     リーンリーン     キリキリキリキリ


〜♪           〜♪        〜♪

今はもう、咲いていない鈴蘭畑の真ん中で
秋虫達と共にギターを演奏する10歳程の頭 に 鈴 蘭 を 咲 か せ た少女

74大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 11:39:30
>>73
するとそこへ、黄リボン付シルクハットを被った緑髪・右青目・左赤目・改造済清月学園黒制服の男装少年(16歳 女子)がやってきました。

「こんばんは。
 これは すてきな 演奏会」(↓ハスキーボイス↓)
シルクハットを取って演者たちにご挨拶。

75りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 13:01:03
>>74
「こんばんは〜」

演奏を聴いてくれた観客に挨拶を返す

「お兄さん一人?
 珍しいね」

畑の鈴蘭はもう咲いていない
それにここは、心霊スポットだ
今の時期、一人でここに来る者はあまりいない

76大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 13:21:33
>>75
「なに、夜の散歩は精神的貴族のたしなみと言うものさ」(↓ハスキーボイス↓)

「それにりんちゃん、キミがいるなら、ボクは独りじゃないと言えるのではないかね?」(↓ハスキーボイス↓)

「しかも、なんとびっくり、ボクには頼れる相棒たちまでいるではないか」(↓ハスキーボイス↓)
 ハムスターのはーちゃん《ハムハムハム》
 ハトのポッポくん《ぽぽぽ…》
大神さんのポケットからハムスターとハトが顔を出した。

「いやはやなんとも」(↓ハスキーボイス↓)
ステッキをカツンと鳴らす。

「街が不思議とクリスマスじみてきたから、喧騒から逃れるために、湖畔に来たと言うのに、なんとも秋の演者たちの騒がしいことだ、ヨヨヨ」(↓ハスキーボイス↓)

イタズラな笑みとともに、ウソっぽい泣き声を口にしながら、裏腹なため息をつく ( ´Д`)=3

77りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 13:57:02
>>76
「あれ?何でうちの名前知って…あっ!」

自分の名前を知る大神に不思議そうにするりんだったが
どうやら大神と会った事があるのを思い出したようだ

「えっと、寮で会った事あるよね
 えーっと、おおかみ…あるまちゃんだよね?
 久しぶり〜」

そして大神のポケットから出て来たハトハム

「はーちゃんとポッポくんも久しぶり〜」

ハトハムに手を振って挨拶するりん
しかし畜生達に挨拶など通じるのか

「最近はねぇ、夏のオバケっていうのをやっつけるために
 みんなオバケが嫌いなクリスマスをやってるみたいなんだよね
 うちも神社をクリスマスっぽくしたんだけど撤去されちゃった」

ガックリした感じに項垂れるりん

78大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 14:31:51
>>77
「正解、ボクはお久しぶりのおおかみさんさガオー。
覚えていてくれたようで嬉しいよ。
ぱっくんひとのみ、パクリと食べちゃいたいくらいさ」(↓ハスキーボイス↓)

「はーちゃんとポッポくんもご挨拶」(↓ハスキーボイス↓)
ハムスターとハトの頭を指でつついて一緒にご挨拶。
 ハムスターのはーちゃん《ムハー!》
 ハトのポッポくん《ポーゥ!》

 「よくできましたのご褒美のレタス」(↓ハスキーボイス↓)
 レタスだ。レタスはうまいからな。せんいしつほうふ。

「ほぅ、七篠サンから『クリスマスで呪いを解く話』を聞いてはいたが、そういうことなのかね。
どうも予想以上に大きな大きな大ががりな話のようだな」(↓ハスキーボイス↓)

「いやはや、あわてんぼうのサンタクロースもここまで慌ててはいなかったに違いない。
今は秋だぜ、トナカイ国際空港の予約もまだ始まっちゃいないぞ」(↓ハスキーボイス↓)

「それで、りんちゃんもクリスマスリースで参加したりするのかね?
ちなみにボクは七篠サンから手品で街を盛り上げろ、とのお達しを受けたものさ」(↓ハスキーボイス↓)

79りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 15:03:11
>>78
「本物のクリスマスにはまっだちょっと遠いからね
 サンタさんも準備が間に合わないかもね
 だから、うちらがサンタさんにならなきゃいけないんだよ!」

急に謎理論を熱く語るりん

「神社の飾り付けを片付けられちゃったから
 どうしようかと思ってたけど、そっか…
 うち自身がクリスマスリースになれば良かったんだね!」

更なる謎理論を繰り出すりん

「う〜ん、けど
 クリスマスリースになるにはどうすればいいんだろう?
 普通にクリスマスリースっぽい服を着れば良いのかな?
 …クリスマスリースっぽい服って何だろう?」

80大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 15:32:20
>>79
「そういえばS本先生のラジオで聞いたことがある……
『お前がサンタになるんだよ!』と」(↓ハスキーボイス↓)

>クリスマスリースっぽい服って何だろう?
「ツイッターによるとこういうものらしいでゲス」(↓ハスキーボイス↓)
スマホで見せる。

ttps://twitter.com/yz_nnsn/status/1446691836999847944

「うーむ、お高そう」(↓ハスキーボイス↓)

「代わりにひとまずこれでどうかね」(↓ハスキーボイス↓)

大神さんが『パン!』と手を叩いたと思うとその手に『鈴蘭の花輪』が現れていた。

「姫様、『花の冠』はいかがでしょう」(↓ハスキーボイス↓)
りんの頭に花輪をスッと差し出す。

突然現れた、花の冠。
かぶってみる?

81りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 16:04:14
>>80
スマホに映った服を見るりん

「うわぁ、鈴蘭のワンピース!
 こんなのがあるんだ、かわい〜
 でも高そうだね…うちの収入じゃ買えそうにないよ〜」

(何でこの人うちの名前書いてるんだろう?
偶然同じ名前の人がいるのかな…?)

パン!

「うわっ」

突然手を叩いた大神の手に『鈴蘭の花輪』が現れた事に驚くりん

「それって手品!?
 すごい!どうやったの?」

大神の手品に興味津々のようだ

>かぶってみる?

「えへへ、ありがと〜」

特に何の警戒も無く、花冠をかぶせられる

鈴蘭で編まれた冠
頭の中心に咲く、本物の鈴蘭
頭お花畑とはまさにこの事だ

もう頭中鈴蘭塗れや。

「ど、どう?似合う?」

82大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 16:23:55
>>81
真ん中にメインの鈴蘭、周囲にサブの花輪、つまり挟み撃ちの形になるな。

ちなみに『花輪』は能力の『偽の毛皮』で作った『見せかけのもの』だ。
鈴蘭にしてはちょっと軽いし、『偽の毛皮』製なのでなんかゴワゴワするかもしれない。

「似合っているよ、お姫様みたい」(↓ハスキーボイス↓)

「あ、今のは嘘じゃないぞ、本心さ」(↓ハスキーボイス↓)

「魔法(マジック)のタネは秘密なのよ、親指姫」(↓ハスキーボイス↓)

「実にかわいいので、キミも見られるよう写真に収めておこう」(↓ハスキーボイス↓)

大神さんがりんちゃんにスマホを向けた。
読者モデル料を請求するなら今のうちだ。

83りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 16:49:10
>>82
多少ゴワゴワする『偽物の花輪』だが
大神にかぶせてもらったのが嬉しいので文句は無いりんだった

「も、も〜
 そんなに褒めたって何も出ないよ?」

大神に褒められ照れ顔で喜び
ポケットから飴ちゃんを出す
大阪のおばちゃんのようだ

「あ、これはうちお手製の鈴蘭飴だった」

慌てて鈴蘭飴を仕舞い、
代わりにみかんちゃん(ttps://i.imgur.com/LFXI5e2.jpg)をあげるりん

>実にかわいいので、キミも見られるよう写真に収めておこう

「あ、えっと…えへへ」

突然スマホを向けられ、ちょっと困ったような
はにかんだ笑顔を向ける

モデル料は、特にいらないようだ

84大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 17:11:33
>>83
パシャリ!

「うん、可愛いのが撮れた」(↓ハスキーボイス↓)

「こんな感じ」(↓ハスキーボイス↓)

【秋夜の月下の寂しげな鈴蘭畑をバックに、満開の鈴蘭畑を頭に乗せたかのような姿の、はにかんだ笑顔の少女の図】を見せる。

「おや、これはW歌山県名物みかんちゃん飴、どうもありがとう。
それは、H市民のらいばるの味がしたのだつた」(↓ハスキーボイス↓)
わーい!飴ちゃん!

 ハムスターのはーちゃん《 щ(゚д゚щ)クレクレ 》
 ハトのポッポくん《 щ(゚д゚щ)クレクレ 》

「りんちゃん、メアドかラインある?
 写真送るけど?」(↓ハスキーボイス↓)

「……というナンパの手口があるらしいですわ、奥さん。
うら若き女子は気をつけないといけませんわ」(↓ハスキーボイス↓)

85りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 18:08:47
>>84
自分の姿が写った写真を見せられるりん

「こうやって見せられると、何か恥ずかしいね」

バリ ボリッ

照れ隠しに鈴蘭飴を口の中に放り込みバリボリ嚙み砕く

>りんちゃん、メアドかラインある?
 写真送るけど?

「じゃあ、メールでお願い」

スマホを取り出して、大神にアドレスを教えるりん

>……というナンパの手口があるらしいですわ、奥さん。
うら若き女子は気をつけないといけませんわ

「うちをナンパする人なんかいないから大丈夫だよ(笑)」

86大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 18:36:56
>>85
>「こうやって見せられると、何か恥ずかしいね」
「でも『花は飾ってこそ花』とも言うぜ」(↓ハスキーボイス↓)

>スマホを取り出して、大神にアドレスを教えるりん
「あいよ」(↓ハスキーボイス↓)

 �� スィーポンポン

 �� ピロピロリーン
  From:uso800あっとdoooraemailどっとこむ
  Subject:大神さんだよ
  添付ファイル:MoonnightCuteRinRin.jpg

「ボクのアドレスそれ」(↓ハスキーボイス↓)

>「うちをナンパする人なんかいないから大丈夫だよ(笑)」
「油断してると狙われちゃうんだぜ?」(��イケメンボイス��)

イケボでささやいて帰っていく。
あ、『花輪』は消えます。
魔法(マジック)なので。

87りん『フューネラル・リース』:2021/10/09(土) 19:11:01
>>86
イケボで少女に囁き、花畑を去り行く男装の少女
月の明かりに照らされた、鈴蘭の少女が彼女に手を振り見送る

「またね〜!」

月光だけが照らす、暗くて寂しい鈴蘭畑に一人残されたりん

「う〜ん、クリスマスどうしよう
 うちの鈴蘭ケーキをみんなに食べてもらうっていうのは
 …駄目かなぁ?」

来るべきXデーに向けて、
ギターを弾きながら一人思案をする

「…」

ギターを弾く手を止め、目を瞑り考える

先程、自分の頭に被せられた
『消えてしまった鈴蘭の花の環』の事を

―――


                 フューネラル・リース
                『葬儀の花環』

88一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/09(土) 22:19:11
そんな二人のやりとりを木の上から観察し、『絵日記』に描く少年が一人。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1630107603/73-87

「ああいったスタンドも存在するんだ…」

鈴蘭畑の少女と風変わりな人物の絵と日記を書き終えると、ふんわりとした速度で地上に着地する。
最後は海岸で打ち上げ花火をしようか…

89大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 22:23:35
>>88
そういうの『あり』なんですか?

90大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2021/10/09(土) 22:39:57
>>88
『全て終わった後で後から入ってきてスタンド能力を使っているところを当人たちが知覚外のところから見ていました』の『言い切り』は『あり』なんですか?

91一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/10/09(土) 22:48:06
>>89-90
では、見なかったことにします。
>>88は無かったことになります。

92ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+ネコ『マシュメロ』:2021/10/10(日) 12:02:54
「小耳に挟んだが、ラッコが人気らしいの。
 わしが服を着せてやろうかと思ったが、誰かがうまくやったんじゃろうな。
 仕方ない。わしはお前をサンタにしてやろう」

「フルヌーァ」


公園で、ナイと呼ばれる金髪の子供が猫を弄っていた。
赤く塗った布を巻きつけているだけというクオリティの低さであり、ラッコをナイに任せなかったのは正解だろう。


「できたぞ。すずめちゃんが来たら見せてやろう」


会う約束をした関 寿々芽を待っているようだ。

(→【場】『 PC間連絡スレ ―星間通信― 』【他】 ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1456056964/638)

93関 寿々芽『ペイデイ』:2021/10/10(日) 12:14:28
>>92

        スタスタ

「ユキシラさぁん、ユキシラさぁん。
 …………あ! いたいた。ユキシラさあ〜ん」

         タタッ

「お待たせしましたあ〜」

ユキシラの姿を認め、小走りで駆け寄る。

公園は広いし、多い。
とりあえず自然公園に来てみたが、
早めに見つかってよかった。

「あらっ猫……その子と仲良しなんですねえ〜。
 もしかして…………………………ええと、
 ひょっとすると、サンタさんの格好ですか?」

今日の関は苔みたいな色のサマーニットに、
トナカイのアップリケを付けたえんじ色のエプロンだ。
色合いが重いが、『クリスマスカラー』と言える。

    「ふふ……とっても可愛いですよう。
     ……それじゃあ、始めましょうか〜?」

猫撫で気味の声で猫に構うのも束の間、
タイムイズマネーとばかりに『本題』を切り出す。
実際、期限まではかなり迫っている……というのもあった。

94ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+ネコ『マシュメロ』:2021/10/10(日) 12:31:05
>>93

「おお、こっちじゃ」


手を振るナイ。
こちらはいつも通りのピンクのTシャツ一枚だ。
以前はぶかぶかの男物を着ていたが、夏の間はずっとこれを着ているように見える。
実際そうなのだろう。同じ服なら何度でも出せるのだ。


「うむ、サンタに見えるかの?
 ラッコに勝てるか……」

     「ナン…」


猫は物珍しさがないし、クオリティも低いので、ラッコに勝つのは無理だろう。
そもそもナイにSNSへ投稿するという発想は無い。


「そうじゃな。
 とりえあえず中に入るか。良いか?」


ポン、と地面に設置されたのは、実体化したミニチュアの家だ。
煙突がついた一般家屋に見える。
それを前に、関は了承を求められた。

95関 寿々芽『ペイデイ』:2021/10/10(日) 13:16:43
>>94

「……サンタさんは何人もいるそうですし、
 ラッコさんと比べることはないですよう!」

      「それに、赤いから、
       サンタには見えますし……ねえ」

反応を濁しつつ、
ゆっくりしゃがみ込んで、
ミニチュアの家を覗き込む。

「あぁ…………」

         キョロキョロ

「そうですねえ、周りに誰もいないみたいですし。
 この辺りはそんなに、人が来る道でもないですし」

あたりを見渡し、人がいないのは確認しておく。
スカイモールのような人口密度の高い場所でないし、
妙な物が置いててもすぐに問題は無い……だろう。

「あのお、入るにはどうしたらいいんでしょう〜。
 その辺りはユキシラさんにお任せしちゃって良い感じですか?」

視線を上げるとユキシラと目が合う形なので、問い掛ける。

96ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+ネコ『マシュメロ』:2021/10/10(日) 13:31:46
>>95

「うむ」


と言った瞬間にはもう、2人は『屋敷』の中に居た。
外からは煙突が見えたが、暖炉のある部屋ではないようで、普通の洋室だ。
エアコンがついており、冷房が効いている。


「外で雪ダルマを作ると溶けるからの。
 ここなら汚しても平気じゃし」


能力で出した家なので、汚しても解除すればOKなのだろう。
窓の外では巨大……に見える猫が屋敷を嗅ぎまわっているのが見える。


「おお、そうじゃ。見よ。
 じじいの本の間に挟まっておったのを見つけたんじゃ。
 これでかき氷のきかい? を買うぞ」


ジャーン、と見せてきたのは、『1万円』だ。
(メタ的に言うと、
 幸運のスタンドパズル ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1559140791/256
 で得たPLマネーだ)

97関 寿々芽『ペイデイ』:2021/10/10(日) 17:10:08
>>96

「まぁっ、涼しい……あっという間なんですねえ〜っ。
 ここがあのミニチュアの中だなんて。
 猫ちゃんが大きい……ですし、
 私たちが小さくなってるんですよねえ?
 全部普通のお家みたいなのに……びっくりです」

   「あぁ〜っ、そんな、いいんですよう、
    ユキシラさんのお金は大事に…………
    ううん、でもまあ、お言葉に甘えても……
    氷とか、他のものは全部私が買いますねえ」

金の取り出し方からして、
この一万円は彼女の全財産の気がする……が、
関としても『ここで出し切る』つもりはない。
今は準備段階で、最終局面はこの先にある。
ペンを買った黒羽にも自腹を切らせたのだし、
ここは支払いを任せてもいいのかもしれない。

        スッ

    『パサ』

「『3万円』ほど持って来てますから、
 いろいろ試したりも出来ると思いますよう。
 まあ…………とりあえず、機械から買いましょうか」

エプロンの中から、ジップロックを取り出した。
これもクリスマスカラーの可愛らしいデザインだが、
透明なところから見える『中身』は『万札』だ。
 
「あとは、雪が置いてる間に溶けちゃわないように、
 保冷剤と……金属のボウルとか……その辺りかしら」

        「……」

「……あっ! ユキシラさあん。
 かき氷の機械はどんなのがいいでしょうねえ〜」

           ススス

   「ユキシラさんのお金で買うんですから、
    見た目とかも好きなのを選んでいいですよう」

ユキシラの隣に行って、軽く屈み、
スマホで『かき氷機』を検索して見せてみる。

「まあ、もしどれでもいいなら……
 この、キャラクターの形のにしましょうか〜?
 ボタンを押すだけで削れて、経済的ですし」

子供に人気のキャラクターのモデルだ。
値段も手頃で、過度に『ふわふわさ』などを謳ってないのが良い。

商品:『キャラクター型の電動かき氷機』
市価:『3000円〜3500円』
参考ソース:
ttps://www.amazon.co.jp/dp/B085M9MVP3/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_Q7DG6AERAH3T110W6G11?_encoding=UTF8&psc=1

98ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+ネコ『マシュメロ』:2021/10/10(日) 19:22:46
>>97

「氷も売り物なのか。
 公園で水を溜めたのを凍らせるのではダメか?」


『屋敷』がスタンドであるため、冷凍庫の電気代は無料だ。
元々ナイはそうするつもりだった。とはいえ、今からでは時間がかかりすぎるのも事実。
まあ、氷は別に食べるわけではないんだし、それこそ1円でもいいのかもしれないが……
それとも安すぎると氷でも異臭とかするんだろうか?


「というか一万円ではまとめて買えんのか……
 かき氷きかい? 高いんじゃな」


そもそも『ペイデイ』の仕様を理解していないのは当然として、
普段金を持っていないので買い物の経験値が少なすぎた。
とりあえず関の言うことに従うようだ。


「ボタンを押すだけで動くのか。
 うーむ、しかし電池で動くのが良いの。
 ドラネコくんのはないのか?
 まあ、これでもよいか……」


コード式でも『屋敷』があれば電気代は問題ではないが、
交換記録からいくらでも出せるなら電池式の方が外でも使える。
と考えたのかどうかは定かではないが、電池式の方がいいらしい。
とりあえず細長いタイプならあるらしいが。

ttps://www.amazon.co.jp/%E3%80%902020%E5%B9%B4%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%80%91-%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%82%B7%E3%83%A3-%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%B5%E3%82%8F%E3%81%B5%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%81%8D%E6%B0%B7%E5%99%A8-%E5%8D%98%E4%B8%89%C3%974%E6%9C%AC%E4%BD%BF%E7%94%A8-CDIS-20MBL/dp/B085M9DK8R/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E3%82%AB%E3%82%AD%E6%B0%B7%E6%A9%9F+%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9&qid=1633860718&s=home&sr=1-3

99関 寿々芽『ペイデイ』:2021/10/10(日) 22:14:24
>>98

「今から凍らせたら、時間がかかりますし……
 お金で買える時間は買っちゃいましょう〜」

         サラサラ

『バラ氷のふくろ 100円』を購入する。
ttps://7premium.jp/product/search/detail?id=945

氷を食べないとしても、
あまり粗悪だと『すぐに溶ける』可能性がある。

「『ペイデイ』のお買い物は一つずつなんですよう。
 一万円あれば、お釣りがだいぶ出ますから。
 それはまた別の時に使う事にしましょう。
 節約して、余ったお金を貯めていけば、
 いざというときに自分を助けてくれますからねえ」

    「かき氷を食べたいなら、
     シロップとか買ってもいいですけど〜」

            サラサラ

「まあっ、良いものを選びますねえ〜
 見た目はちょっぴり地味ですけど、
 本当に使いやすいのはこういうのですよお。
 シールとか貼っても良いですしね、買いますか〜?」

関としても『ペイデイ』には把握しかねる部分がある。
例えば既存の商品に勝手にデザインを付けられるのか?
この機能で、見た目がネコドラくんだとすれば、
それが一番『良い買い物』になるのだが…………

「あ、それとユキシラさあん。
 ここって、食器とかあるんでしょうか〜?
 とりあえず…………最低限必要なものだけは、
 先に出しちゃいますけど、ねえ」

ともあれ、今は『悩む』よりも『衝動買い』だ。
定価は3000円ほどのようだし、
ユキシラの能力を考えれば長持ちの必要はない。
これは、定価で購入してしまおう。

「とりあえずこれは、ユキシラさんの物……ですけど、
 何かと交換して渡す方がいいですよね、これも、これも」

いざというとき現地で雪を作れるように、
氷も、新しく買った『電動かき氷機』も、交換で渡したい。

100ナイ『ベター・ビリーブ・イット』『D・L』+ネコ『マシュメロ』:2021/10/10(日) 22:38:25
>>99

「とりあえず渡しておくぞ。
 この間、ホタテも買ってもらったしの」


1万円は渡しておく。
お釣り……というか、ペイデイはお釣りが発生するのだろうか?
電子マネーのように、お金を挟んで入金して使うと理解していたが、
両替的な機能がある……?
まあ、ナイが知りえることではない。


「食器? 下に敷くのか? 探してくるか?
 別にそのままで構わんが」


部屋は汚れても濡れてもいいので、カキ氷を受ける皿なら無くてもいいのだが。
必要と言えば取ってくるだろう。


「ええと、では、カキ氷機械はわしのじゃろ?
 氷がすずめちゃんのじゃから、これとこれを『交換』すればよいのではないか?
 別の物がよいなら、飲み物でも出すか」


服の端をぶちぶちやって取った糸くずから、熱いホットココア缶、冷えた瓶ラムネを出現させる。
好きな方を飲むといいだろう。


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