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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その5

1名無しは星を見ていたい:2021/08/12(木) 21:12:02
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

316『結び目を断つ』:2023/01/11(水) 00:43:18

>>313-315(ALL)

 三人が銘々に案を出し、場を収めるための策を練る……

「……はあ、要するに、だ」

 久坂、と呼ばれた現場監督は、困ったように額を押さえた。

「さっきの【厄払い】ってのは、言葉の綾みたいなモンで、
 君たちが【お祓い】に来たってのは、私の早とちりだった、と……」

「しかし、ただ興味本位で首を突っ込んできた、
 知りたがりのオカルト好きな学生ってわけでもない」

「……それどころか、なんならがっつりと今回の一件に首を突っ込むつもりだ」

 先程の一幕については、驚きはしたものの、
 機嫌を損ねたとか、そういうわけではなさそうだ。

「……分かった、私も腹を割って話そう」

 むしろ、真摯な態度で頼み込んだ赤月に、少なからず胸襟を開いた様子だが……

「工事現場に部外者が入り込んで、怪我をしたとする。
 その場合、怪我の責任は誰が背負うことになると思う?
 ……君たちがそんなつもりはなかったとしても、
 現場で仕事をしていた工事業者の管理不行き届きってことになる」

 結局のところ、中高生である貴女たちを、
 現場に入れたくない、という結論には変わりなさそうだ。

「君たちが『あなかま様』の機嫌を損ねるんじゃないか……
 その心配ももちろんあるが、それ以上に……
 何かあった場合、『うちの会社』が割りを食うんじゃないか。
 こっちも、家族を養っている身だからね。揉め事は避けたいのよ」


 と、そこで、


> 「――――――『そうでしたよね?』」

 三枝が、バーナム叔父に話を振った。

317『結び目を断つ』:2023/01/11(水) 00:48:44

>ALL

「えっ」

 バーナムは、心底イヤそうな顔を浮かべたが……

「……いや、ははは、そりゃあもちろん!
 ええ、『責任ある立場の大人』ですからね……!
 うら若い乙女たちを、単独で、呪いの噂が付いて回る、
 危険な工事現場に放り込むなんて、そんな『鬼畜の所業』をするワケが……!」

 この流れでは、否定しようにも出来ないだろう……!

「……へえ。つまり、アンタが責任取るってことかい、バーナムさん」
「あー……、……そうなりますかね?」
「そうとしかならねえでしょ、ったく……
 アンタ、こんな純朴そうな子を嘘つきにする気かよ。
 あ、それに【お祓い】の方も正式に頼みますね。
 領収書も切っといてよ、本当に神社に頼んだかどうかなんてすぐ分かんだから」

 つまり、中高生の女子高生が忍び込んで怪我をした、というだけなら、
 工事現場の安全管理が不十分だった、という責任を問われるが……

 そこに、分別のある大人が『保護者』として近くにいたのなら、
 なにか問題が起きた際に批判の矛先が向くのは、
 女子生徒たちを唆して先導した、その『保護者』ということになる。

「……はあ。それでも、気は進まねえなぁ。
 これで『じゃあうちは関係ねーや』って知らんぷりしても、
 もし嬢ちゃんたちになんかあったら、寝覚めが悪ィよ、こっちは」

 ……ひとまず、場は収まったようだ。
 久坂は、貴女たちが『呪いの小屋』に入ることに『賛成』はしないものの、
 自分たちの責任問題ではない以上、『黙認』するというスタンスらしい。

「……で、えーっと、話が聞きたいんだっけか?
 正直、話を聞いたら、それでもう満足してほしいトコだけど……」

318大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』:2023/01/11(水) 12:08:00
>>314(赤月)
>『私はもう・・・・彼に対して欺瞞を重ねる事が出来ない』
【あのね……赤月くん、君ちょっとウカツすぎるよ……誠実なのはいいけども……】
大神さんのスタンドはフードの下で呆れ顔をしました。

【ボクは一言目(>>304)の時点では『厄』としか言ってない。
そして『厄』と言うのは『トラブル全般を指すアバウトな言葉』、つまり『どうとでも解釈できる』。
霊的現象、不幸な事故、人災、天災、病気、納期遅れ、給料未払い、靴ヒモが切れた、どれも『厄』って呼べるんだ。

ボクの一言目(>>304)は『そこからどうとでも変化できる変化球』なんだよ。
 『エヴァレットくんに頼まれてなんやら来ました』
と言う『正直な言葉』を、ほのめかして言ったに過ぎない。
だから、赤月くんが続けて(>>305)言葉を重ねてスタンドを使わなければ『どうとでも言えた』のさ。

つまり、その……大変言いにくいのだが……
赤月くん、言葉を『欺瞞』にしてしまったのは『キミ自身』なんだ……。

ただ、これが『失敗するフリを含めた交渉術』だったら見事だよ。
今(>>314)話していることって、それは
 『エヴァレットくんに頼まれてなんやら来ました』
と言う『正直な言葉』と同じ意味だもの。
その軌道修正は『正解』だと思う。】

>>316(現場監督)
>「さっきの【厄払い】ってのは、言葉の綾みたいなモンで、君たちが【お祓い】に来たってのは、私の早とちりだった、と……」
「はい、そうなんですよ。」
大神さんはピシャリと言い切りました。

「ええ、こちらこそ紛らわしい言葉を使って申し訳ありません。
『厄』も『厄払い』も色んな意味がありますからね。時に誤解なさってしまうことも、仕方がないことかと。」

言葉選びのポイントは、現場監督に『早とちりしてしまった』『誤解をしてしまった』『興奮してしまった』『先に謝らせて、フォローまでされてしまった』と申し訳なく思わせることだ。
『申し訳なさ』を呼び起こしてその補填をしないといけない』と思うように言葉を選ぶ。

【たとえば、このボクの言葉に現場監督が
 『でもさっき(怪しい仕事としての)厄払いって言ったじゃないですか!』
と突っかかってきても、
 『ええ、ちょっとだけ(他愛のない女子校生の)厄払いのおまじないをしようと思ったんですよー』
と言えば『なんだ。他愛のない女子校生のおまじないであって、怪しい仕事としての厄払いではないのかー』で済むだろ?
『変化球』ってそういう話。相手を見てコロコロ変えちゃうの】
スタンドで言葉の解説を入れる。

>>現場監督
「ところで、先程から話に出てくる『あなかま様』ってなんですか?」
知りたがりの子供の疑問みたいな調子で聞いてみる。

【アンタ!あなかま様の祠をあけちまっただか! by スタンド村殺人事件】
スタンドが合いの手を入れる。

「知りたいんですよね、郷土のお話。H市からはるばる来たものですから。
土地を扱う久坂さんなら色々とご存知かなぁ、と…」

【あなかま様……この土地の神様かな……?
 とりあえずボクから聞いてみることにしよう。】

【古語の『あなかま』と関係があるのかもしれないな。
 あな:感動詞。とても
 かま(かまし、かましい):形容詞。うるさい
 あな-かま:とてもうるさい→静かにしなさい
と言う意味だったはず……。】

【音に関連する伝承があるなら、ビンゴかもね。
音関連なら『真実の毛皮』で『爆弾』は作らないほうがいいかもしれない、爆音に反応する可能性があるから】

【あとは『あなぐま』(穴熊)や『かまのあな』(釜の穴)の変化かもしれないな。
古語は『時を経て変化してしまう』ことがよくあるから。
そのあたりを絞るように聞いてみるか…】

スタンドが裏でぶつくさ言っています。

319三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/11(水) 17:12:21
>>316-317(GM)
>>318(大神)

正直に伝えようとしたナカレ先輩は立派だと思いますけれど、
或真さんの気持ちも分かります。
とても急な事で、千草もビックリしてしまいましたので。
お二人が違ったタイプなのは分かっているつもりでした。
ただ、最初に考えていたよりも、
ほんの少し『誤差』が大きかったみたいです。
でも、こんな事を思うのは良くないかもしれないですが、
千草が『役に立てた』のが嬉しかったのです。

《………………》

目深にフードを被った『墓掘人』が、
同じようにフードを被った『ウェアウルフ』を見ていました。
どことなく姿が似ているのは『従兄弟だから』でしょうか。
『スタンド』には、『そういう事』もあるのかもしれません。

「さっきもお話しましたが、
 千草は『歴史』や『伝承』を知りたいと思っています。
 現場監督さんも、昔は調べられた事があったと伺いました。
 この『土地』の事について、もし何かご存知でしたら、
 ぜひ聞かせていただけないでしょうか?」

『あなかま様』という名前は気になります。
今回の『バイト』に関係がありそうなキーワードだと思います。
或真さんが聞いてくれましたので、そちらはお任せしましょう。
『地方史』に手掛かりが載っているといいのですけれど。
お腹も空いてきましたけれど、
今は『空気』を読んで黙っておきます。

320赤月『サクソン』:2023/01/11(水) 20:25:41
>>318(大神)

『う・・・ ぐっ・・・・・!』

スタンドによって語られる大神の言葉を聞き、
これがスタンド会話による内緒話である事も忘れて表情を変えていく
それだけ大神の言葉がグサリと胸に突き刺さったのだろう

『重ね重ね、すまない・・・・』

意気消沈した様子の返事が返る

>>319(三枝)
>>316-317(GM)

久坂の返答に最初はほっとした様子の赤月であったが
大神からの追及を受けて水に沈む木の葉の様に露骨に気を落していった

「その・・・・実際にどんな事故が起きたのか・・・・
 教えていただけないだろうか・・・・」

食事の事も忘れて、弱弱しく質問を重ねていく

321『結び目を断つ』:2023/01/11(水) 22:46:13

>>318(大神)

「そういうことかい……悪いね、ちょっとこっちもピリピリしててさ」
「ハァ、子どもの冗談も聞き流せないんじゃ、焼きが回ったかな……」

 厄、という言葉についての誤解を解くと、久坂は『ぺこり』と頭を下げた。
 ついでに、耳慣れない言葉について問うてみると……

「ああ……そっか、若い子はそりゃ知らんよなぁ。
 しかも、H市つったらここから結構離れてるもんなぁ」

「……この辺に住んでたやつぁ、あの小屋の周りで怪我が多いのは、
 『あなかま様』を怒らせて殴られたんだ、って言い伝えでね。
 私らの世代じゃあ、テレビにも取り上げられて話題になったんだよ。
 ま、1〜2年足らずで打ち切りになった、地方のホラー特番だったけどね」

「『武士の怨霊』だか『無念の書生』だか知らんけどさ。
 こっちとしちゃ、頼むからさっさと成仏してほしいもんだよ、ったく」


>>319(三枝)

「『歴史』や『伝承』かぁ……つっても、お勉強が出来る方じゃないからなぁ」

 久坂は、申し訳無さそうに額をぽりぽりと掻いた。

「なんなら、その本を読んだ君の方が詳しいと思うよ。
 たぶん、源氏だの平家だのの落人がどうたら、って書いてあったろ。
 正直、この辺の集落って、他に何か語るようなことないんだよね。
 山間の辺鄙な土地だしさ、そもそも本に乗るようなモンでもない……」

「……あ、でも『歴史・伝承』ってほど高尚なモンじゃないけど……」

「かなり昔のことだけど、あの小屋ン中で『変死体』があがったらしくてね。
 それをどこぞの記者がやってきて『未解決事件だ!』つって騒いで……
 そん時にゃ、なんか集落の閉鎖体質がどーだので、結構ずっと揉めてたな……」

 変死体―――三枝にとっては、あまり耳に入れたくない言葉だろうか。

322『結び目を断つ』:2023/01/11(水) 22:50:23

>>320(赤月)

「おっ、おい、嬢ちゃん? 具合悪そうだが、大丈夫か……?」

 久坂は急にしょげかえった貴女の様子を心配しつつ、
 工事現場の事故について振り返った。

「ああ、そうだな……まあ、経緯はあっさりとしたモンだよ。
 最初は、若いのが『作業中に怪我した』って騒ぎ出してね。
 そんときゃ、テキトーに仕事してっからだ、つって怒られてたんだが」

「……こういうことがあると、怪我の報告書を書かなきゃいかん。
 だから、私がそいつに聞き取りを行ったんだが……
 何度問いただしても、『どう怪我したのか分からない』の一点張りだった。
 そんなアホな話があるかと、またしてもそいつぁ怒られるハメになったわけだが……」

「それから、似たような事故が3件、4件と続いてね。
 私らみたいな年配のモンは、すぐに『あなかま様』……
 この辺の集落に伝わる、まあご先祖様っつーか、その話が頭に浮かんでな」

「で、こりゃマズいってなって、工事の中断とお祓いを頼んだわけさ」


>ALL

 久坂は、その辺りまで話すと、ちら、と腕時計を気にする素振りをみせた。

 確か、バーナムの言葉によれば……
 バスがやってくるのは『30分後』だったはず。

 ここからバス停までは、少し歩く必要があることを考えても、
 まだ幾ばくかは、時間の余裕はありそうだ……


 ……ちなみに、視界の端ではバーナムが出前の電話をしている。

323赤月『サクソン』:2023/01/11(水) 23:57:25
>>322

「だ、大丈夫・・・・。少しお腹が空いただけ・・・・だ」

スタンド会話によって得たダメージなど、一般人にとっては何のことかという感じだろう
突然気落ちした赤月の姿は、スタンドの見えない久坂には不気味に思えたのかもしれない
そう思いながら、咄嗟に言い訳を重ねる赤月

    ぐぅぅうう〜〜〜〜〜

折しもその時、空きっ腹の胃が盛大に自己主張を開始した
久坂から視線を逸らすように目線を下げる

「どう怪我をしたのかもわからない・・・・」

確かに、普通の人間がスタンド攻撃を受ければそう思うのも当然だろう
だが、それならそれで一つ聞いておかなければならない事がある

「その・・・・『どんな時』に怪我をしてしまったのか
 聞かせてもらってもいいだろうか・・・・?」

「例えば、何かの作業中だったとか、何かに触れた直後とか・・・・?」

324大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/12(木) 01:09:33
>>321-322
「……ん?」
  【なにか違和感があるな……】
大神さんと、フードをかぶったスタンドが首をかしげました。

【ボクが感じた違和感は2つ。】
フードをかぶったスタンドが『二本指』を立て、『部屋の隅』に移動していきました。
そして、バーナム・現場監督からは死角となり、赤月・三枝・エヴァレットからは見えるあたりで、スタンドは『偽の毛皮』を広げました。

【『毛皮』にはこういう使い方もある】
すると、毛皮の表面に『文字や図』がみるみると浮かび上がりました。

【 『偽の毛皮』の模様を『変化』させている。 リアルタイムで情報を出すぜ。 タブレットみたいにね】
 ※『偽の毛皮』はスタンド体、『毛皮が変化したもの』は実体化スタンドなので、バーナムたち一般人にも見えてしまう。なので、死角に移動した。

====↓こんなことが描かれている↓====
 【違和感…
  その① 『あなかま様』と『変死体』は別の存在なのか?
      理由:『時代が合わない』。

      a. 『あなかま様』
        →古くから居たとされる。『武士の怨霊』、『無念の書生』ともされる。
         →『武士』なら、最新でも江戸時代。
         →『書生』なら、最新でも昭和。
           →おそらく、さっきエヴァエット(>>290)が言っていた『書生』のこと。
           →その家具が残っているあたり、その後に住んだ人はいない。
         →土地についたスタンド? 不思議な存在? いつから存在していた? 本当に存在している? 本当に同じものが存在し続けているのか?

      b. 『変死体』(書生?)
         『記者が未解決事件』と騒ぐ時代。
         →となるとかなり近現代?昭和? 平成まで行ったらもっとハッキリと記録されているだろう。
         →『武士』は本当に居たがどうかが分からないが、
           【近現代で死体が出て、記者が騒いだ】となると、それはおそらく『実在の人物』だろう。
         →この犠牲者のスタンドか?
         →時代を経て、この存在が『古くから居たあなかま様』と混ざった?

  その②なぜ誰も、『どう怪我したのかが分からない』 ?
      理由:『どう怪我したのかが分からない』。
        エヴァレットも同じこと(>>290)を言っていた。
        >>322の工員たち(3〜4人)も同じことを言っている。
        →偶然がこんなに続くだろうか?
        →『前後の記憶を消すスタンド能力』の可能性
        →『何かを持っていた』、『金属音』、『殴られた』(切られたでもなく、突かれたでもなく)、『エヴァレットの傷の状態・大きさ』 】

====↑こんなことが描かれていた↑====

>>エヴァレット
【ねえ、エヴァレット。 まだ当時のこと『思い出せない』かな?】
大神さんのスタンドがジィっとエヴァレットを見つめました。

【もしかしてなんだけど……件のスタンドに殴られる直前、君が見たのは『ハンマー』じゃないか?
 金属の、殴る、道具、そして記憶を消す象徴 …… 『ハンマー』 】

【ああ、無理に思い出す必要はないよ。 道具を特定する必要ってあまりないから。
 だって、『会って見れば分かる』し、『忘れちゃったものを思い出したところでそれが真実であると限らない』しね。
 これはせいぜい『なにかの拍子に思い出したら助かる』程度のショック療法の話だよ。 】

325大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/12(木) 01:16:54
(続き)

>>久坂
「それはそれは……大変興味深いです」

「5つほど疑問がありますね。ちょっと聞いてもいいですか? 分かる範囲で、いいので。

 ①『あなかま様』の語源・伝説には、どんなものがありますか?
 ②『件の小屋』の周りにしか、『あなかま様』は出ない? それと同時に『件の小屋』の周りで、『あなかま様以外の変わった出来事』 は、特に起こっていない?
 ③『あなかま様の伝説』の起こり、 『怨霊となった武士』の時代、 『無念の書生』の時代、 『記者が報じた変死体』 の時代 はいつ頃ですか?
 ④テレビが来たときに、『あなかま様』は出て来なかった? だって、もし出てきたのなら、『既に超有名ホラースポットになっているはず』ですよね?
 ⑤『件の小屋』に最後に住んだのは、『書生さん』ですか? 『見つかった変死体』というのは書生さんなのですか?

以上。」

『学生として無難な、歴史・ワイドショー的な範囲』で質問してみる

「しかし、事故にあった作業者の話も興味深いですね。 『事故にあった本人は覚えていない』……ですか。

 ……ひとつ、逆に考えてみましょうか。
 『事故にあった本人は覚えていない』……なら、『本人以外』はどうでしょう?」

「やっていたのは、『工事』ですよね。 おそらく『複数人』でやっていて、 『怪我をした人を見つけた人』もいるはずです。」

「なので、ここでボクが注目したいのは……『状況』ですね。
 たとえば、
   a. 上司は『その人』にどういう作業を頼んだ。
   b. その上で、『彼』はどういう状態で発見された。
   c. どんな作業したような状態だった。
 と言った、『本人以外の視点での状況』の話です。」

「そして、たとえば『作業予定』、『作業計画』、『作業依頼』、『作業日程』、『作業道具』……
 それらは『本人の記憶』になくても、『記録』として残っているはずです。」

「というのも……『責任ある工事』ですよね?」  (『責任ある立場の大人』という言葉と引っ掛けつつ)

「道具をこれだけ使った、 この道具を紛失した、
 ここの工程が済んでいる、 ここの納期が遅れた、
 この作業のここで怪我人が出た、 それを別作業をしていた誰々が何時に見つけた……

 『そうしたものを人の記憶によらずに管理している』、それが『普通』ですよね」

「そうした『周囲の記録・状況ベース』で、『事故』を見るとどうなるのか……興味深いところです」
そう言いながら、大神さんはちらりとバーナムの方を見ました。

>>エヴァレット
それと同時にスタンドがエヴァレットに話しかけました。

【エヴァレット、工事・特に事故記録は、おそらくただの学生のボクらに見せるようなものじゃあない、と思う。
 だから、ボクは『事故記録を見せて!』 とは言わない、 『あくまで疑問を投げかけるだけ』だ。】

【……でもさ、エヴァレット。 この場に『1人だけ』いるよね?】

【 ボクが投げかけたことで浮かんだ疑問を元に、  『記録の閲覧』を請求できる、 『責任ある立場の大人』が、 『ここ』に 】

スタンドの人差し指は、『バーナム』の方を向いています。

  ・ ・ ・ ・
【 彼を使おう 】

326三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/12(木) 18:14:59
>>321-322(GM)
>>323(赤月)
>>324(大神)

一瞬、『墓掘人』の姿が幻のように薄れました。
『変死体』という言葉が耳に入ったからです。
もちろんですが、千草も気が遠くなりかけていました。
今回に限っては、バスの中でエヴァレット先輩から伺っていた事が、
却って良かったのだと思います。
そのお陰で『インパクト』が緩和されて、
『気絶』までには至りませんでした。

「――――――ありがとうございます」

ちょっとだけボンヤリしてしまいましたが、
ちゃんと聞こえていましたので、久坂さんに頭を下げました。
それから、『毛皮』を『墓掘人』が確認します。
『生徒会』でも意見を言うのは大事ですので、
きちんと『千草の意見』を伝えておきましょう。

《『エヴァレット先輩の立場』になって考えてみました》

『他の人の立場になって考える』のは、とても大切な事ですから。

《エヴァレット先輩は『スタンド使い』です。
 そして『スタンドが関わっている』という『確信』を持って、
 例の『小屋』に入られました》

《普通、『何もない場所』には注意を払いません。
 反対に、もし『怪しいところ』を見つけたら、
 そちらに近付いて調べようとするのが自然です。
 つまり、エヴァレット先輩は、
 『何かに気付いたから襲われた』のではないでしょうか?》

ここまで伺ったお話から、『先輩が調べそうな場所』は、
一つしか思い当たりません。

《エヴァレット先輩、『家具の残骸』があるのですよね?
 逆に言うと『それ以外は何もない』とお聞きしました。
 それなら工事の方が近付いたとしてもおかしくありませんし、
 全員が被害に遭っていない事の根拠にもなります》

《千草は『その辺り』に『秘密』がありそうな予感がするのです。
 もし『家具』に近付かせない事が目的だとすると、きっと何かあります》

具体的には分かりませんが、或真さんのお話を踏まえると、
『予想』は出来ます。
このスタンドは怪我をさせるだけです。
それが副次的なものだとすると、
『何かを守ろうとしている』のかもしれません。

《たとえば――――『見られたくないもの』が、
 その近くに隠してあるのではないでしょうか。
 『記憶を消している』という或真さんの考えとも一致します。
 『何かを目撃した記憶』を消されているのかもしれません。
 工事の方も怪我をされていますから、それ自体は誰にでも見えて、
 見つけるのも『凄く難しくはない』もののはずです》

『シャベル』を杖のようについた『墓掘人』が、
フードの下で光る目を『ファーレンハイト451』に向けます。

《エヴァレット先輩、あの…………さっきの『変』…………》

《…………について、久坂さんに詳しく聞いてみていただけないですか?
 『書生さん』の事や住み込み先の『家族』、
 その『関係』などが手掛かりになればと思うのですけれど》

まだ怖いですが、『覚悟』は出来ていますので、頑張ります。

《今どんな『家具』が残っているのかも、お伺いしたいです》

バスが出るまでの時間が少なくなっているようですから、
今の内に出来るだけお聞きしておきましょう。

327『結び目を断つ』:2023/01/12(木) 21:10:20

>ALL

 一人ひとりが疑問点をぶつけると、久坂は少しのあいだ、
 黙ったままアゴのひげをさすって、思案する素振りを見せる……
 頭の中で、貴女たちの質問の要点をまとめているようだ。

「まず、改めて言っておかなきゃいけないのは……
 私は、この集落の住人ではないってことだね。
 あくまで、数週間前に工事にやってきただけの業者だ。
 だから、この集落で過去に起きた出来事だったり、
 直接見聞きしていないことについては、教えてあげることが出来ない」

「そのうえで、答えられること・そうじゃないことを分けようか」

「『あなかま様』の起源だとか、小屋の周りで昔何があったとか、
 そういうのはちょっと詳しくは分からないなぁ……
 武士の怨念だの書生の無念だのって、そういう噂があるってレベルでね」

「あ、でも『変死体』が『書生』だってのはアタリ。
 たしか、『戦前』だって話だったかなぁ……
 熱がなかなか引かなくって、そのまま可哀想に亡くなったんだけど……
 結局、凶器も犯人も見つからなくって『変死体』って処理されたんだよ。
 それ以降は誰も住まなくなっちゃって、ほとんど物置きみたいな状態だったらしい」

「で、それをどこからか辿って記者がやってきたのは『平成初め』頃だね。
 ほら、あの頃ってさ、かなりマスコミがブイブイ言わせてただろ?
 まあ、よほどに取材にきた輩が無礼なやつだったみたいで、
 結局は誰も取材に協力しなくて、そしたらそれを批判する記事を書いた。
 こっちとしちゃ『あなかま様』の祟りだっつってんのに、
 集落全体が殺人事件を隠蔽してる! ……なんて論調で来られてもねぇ」

「テレビはね、私もよく覚えてるよ。子どもの頃に見てたからね。
 私が『変死体』について知ってるのも、この番組で言ってたからだ。
 確か、取材スタッフが一人、実際に怪我をしたんじゃなかったかな。
 ……まあ、後から『ヤラセ』疑惑が出てきて、それで番組が相当叩かれてね。
 そっから数ヶ月もしないうちに、打ち切りになっちゃったんだけど。
 ……いち視聴者の意見だけど、ありゃあとても『ヤラセ』には見えなかったなぁ」

328『結び目を断つ』:2023/01/12(木) 21:11:29

>(ALL)

「で、えーっと……工事中に起きた怪我について、だったか」

 無精髭をさすりながら、久坂は眉を顰めている。

「あー……まあ、間違いなく言えるのは『小屋ン中』にいたってことだ」

「私も、常に現場にいるわけじゃないからね。
 挙がってきた事故報告に書いてあることしか知らないけど……
 基本的には、うん、君(大神を見る)の言う通り。
 ああいう古い建物の中では『原則二人以上』で作業するんだ。
 ほら、古い建物で狭い部屋での解体作業ってなると、
 なにかの拍子に崩れてきたり、床が抜けたり……色々と危ないだろ?」

「……あ、いや、でもこれは違うわ、忘れてくれ。
 さっきの若いのが怪我をした時は、あいつぁ『一人』だったんだ。
 二人以上で動けって、口酸っぱくして言ってんだけどね……
 まあ、普段からサボりがちなやつだったし……
 あいつに関しては、本当に小屋ン中でサボっていただけなのかもな」

「作業の内容は……はは、それが『普通』か。手厳しいな。
 もちろん、道具の紛失や納期の遅れは、厳密に管理しているが……
 みんな各々、自分の作業があるわけだからね。
 他人がどう動いているかなんて、細かく監視してるやつぁいない。
 そのうえで、本人が『どう怪我したか分からない』と言ってるんだ。
 事故報告にも、後々小言を言われる覚悟で『経緯不明』としか書けないんだよ」

「ただ、解体前の小屋での作業は、基本的にはだいたい分かってる。
 柱や建材の状態を確認して、それを逐一記録に残すか……
 解体する前に、中から外に持ち出せるものを運び出すか……
 このどっちかだ。なんたって、解体のために他にやることってないからね」

329『結び目を断つ』:2023/01/12(木) 21:11:59

>>324(大神)
>>326(三枝)

 改めて、エヴァレットに当時の記憶について尋ねた。

【……『ハンマー』……ではなかったと思うわ。
 でも、『長細いもの』ってのは間違いないかも……】

【……ええ、『家具の残骸』は確かにあった。棚とか、机とか……
 たぶん、大きすぎて簡単には外に出せないから、そのまま置いてあったのね】

【ただ、記憶を消された、というのは『ニュアンスが違う』と思う。
 私の場合、【後ろを振り返ったと思ったら殴られた】から、
 むしろ『認識する余裕がなかった』というのが、より正確な表現……】

【……他の人のことは分からないけれどね。
 でも、一般人にとっては目に見えないスタンドの仕業なら、
 いきなり怪我をして、その経緯が分からないのは、無理もないことじゃない?】

 また、バーナムを“使う”という提案をすると……

【……椅子に座っているだけで楽している叔父を『使う』っていうのは、
 私個人の感情的には、ウン、素敵な案だと思うけれど……
 たぶん、あの人はなんだかんだ理由をつけて『動かない』と思うわ。
 さっきのは、場を収めるための、本当に『特例』ね。
 それに、久坂さんが『事故記録にはそれほど情報がない』と言っているから、
 実際に記録を閲覧したところで、『それ以上』は出てこないんじゃないかしら……】

330『結び目を断つ』:2023/01/12(木) 21:15:40

>>323(赤月)

「赤月くん、まだお昼を聞いてなかったけど……
 『特上カツ丼』の『大盛り』って、食べられるかい?」

 腹の虫を聞きつけたのか、視界の端で電話をしていたはずのバーナムが、
 いつのまにか貴女の隣にやってきて、ニヤニヤともニコニコとも取れる笑みを(ry

「私のイチオシのレストランなんだけどね。
 今、期間限定で『丼モノ』の大盛りが無料らしいんだ……
 他の二人は、それほどたくさん食べるって方じゃなさそうだし……」

 彼が手に持っているのは、どう見ても下町の蕎麦屋の出前票だが……

「あっ、『特上天とじ丼』もイチオシだね。なんとエビが『2尾』も入っている……フフ」
「大根のピクルスもセットで付く」

>ALL

「……だいたいこんなところか。答え忘れている質問とかは、ないかな?」

 気づけば、時計の針がかなり進んでいる……

 つまり、それほど久坂が『大量の情報』を話した、ということだ。
 果たして、謎の解決に役立つ鍵はあっただろうか。

「……出前の話を聞いたら、私も腹が……」
「もうそろそろ、お暇しようかな……」

 とはいえ、バスの予定時刻よりは、まだ少し余裕があると言えばあるだろう。
 もう少しなら、彼を呼び止めて、追加で質問できそうだ。

331赤月『サクソン』:2023/01/12(木) 22:24:21
>>327-328

現場監督の男、久坂から語られる昔話
それは、テレビ番組の中なら数分程度のネタになって流される程度のエピソードだろう
だが・・・・この話の『犯人』は今もこの場所に生きていて、人を襲い続けているのだ

「『小屋の中』・・・『一人きり』の作業・・・・
 確かに危険と言えば危険な状況だ」

「しかし、平成の初めの方か・・・
 西暦で言うと1990年頃・・・・私も、兄ですら生まれる前の話だ」

>>324(大神)

『ううむ・・・・よくはわからないが・・・・
 話を聞く限り、落ち武者がどうこうというのは後付けで作られた話らしいな
 おそらくは、今回の話には直接関係はないようだが・・・・』

『「書生」については・・・・どうだろうな
 病死と言うのであれば、今回の「スタンド攻撃」とは少し趣が違う気もするけど・・・・』

>>326(三枝)

「その・・・・話を聞くのが辛いなら、向こうで休んでいてもいいぞ
 君の事はあまりよくは知らないけど・・・・こういう話に慣れていないんだろう?」

『墓堀人』のヴィジョンが不安定になったのを見て、心配そうに声をかける

>>330

「『特上』っ!? 『大盛り』!!」

ニヤニヤとした表情を浮かべるバーナムに警戒の念を寄せようとするも、
彼の甘い囁きを聞いて思わず声が出る

「カツ丼・・・・学食で出てくる薄い肉のやつじゃなくて特上の・・・・」

      ごくり・・・

生唾を飲み込む
話を聞くだけで、だし汁の香りと溶き卵の湯気の熱気を感じるようだ

「食べたい!」

332大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/12(木) 22:28:49
>>327-330
「……ん?」  【また違和感】

大神さんと、フードをかぶったスタンドがまた首をかしげました。

「では、ボクからは最後に一つ。  どうにも違和感が」

>>322
>「それから、似たような事故が3件、4件と続いてね。私らみたいな年配のモンは、すぐに『あなかま様』……

>>328
> さっきの若いのが怪我をした時は、あいつぁ『一人』だったんだ。

「どうも聞く限りでは、
  『3・4件の事故が起きたのに、アイツと呼ばれる特定の1人がケガをした話しか出てこない』
ように聞こえるのですが……」

「それは、どういった話なのでしょう?

 ①『若い同一人物の1人』に連続して、3〜4件の事故が起こった。
 ②『若いアイツは、複数の違う人物』で、それら全体として3〜4件の事故が起こった。
 ③『3〜4件の事故の被害者』には、若い人もいて、年配の人もいて、 そのうち『特定の若い人のケースだけ』を話した。 なので、『全く別のケース』もある。
 ④『3〜4件の事故の被害者』には、若い人もいて、年配の人もいて、 そのうち『特定の若い人のケースだけ』を話した。 なので、『別の人のケース』もあるけど、『内容自体は似た感じ:1人のときに怪我をしたし、覚えていない』である。

その文言だけでは、パッと思いつくだけでも、こういった『多パターン』が考えられますよね?」

「そこがちょっと気になるかなー」(↑無邪気な声で↑)

 【終わったら、情報まとめるね。 この『毛皮タブレット』で】

   ピョピョッ ← 『偽の毛皮』の模様が更新された擬音

====↓こんなことが描かれている↓====

【まとめ(途中)

 ①『あなかま様』についての推測
   1. 『あなかま様』の名前自体は、古くからの『昔話・伝承』にある名前。
      →この存在を『旧あなかま様』と呼ぼうか。

   2. 『戦前の書生の死』が、おそらくスタンドの発端。

   3. 『そのスタンド』に、『古くから伝わる、あなかま様の名前』が当てはめられてしまった。
      →この存在を『新あなかま様』と呼ぼうか。

   4. この『新あなかま様』=書生のスタンド が今回の事故・悪さをしている存在。

   5. 『名前が先にあって、スタンドの力はその後からついたもの』 なので、『あなかま様と言う名前 と スタンド能力は (おそらく) 無関係 』

   6. なので、『古いあなかま様の伝説』について、これ以上を聞いても解決には繋がらない (と思う)。

 ②事故についての推測 (書き途中)



====↑こんなことが描かれていた↑====

333三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/12(木) 23:55:23
>>327-330(GM)

《大きな『棚』や『机』があったんですね》

先輩のお話を聞いた時、頭の中に『ある考え』が浮かびました。

《エヴァレット先輩、
 ひょっとして『開けてみよう』としていませんでしたか?》

閉まっていたら、外から見ただけでは分かりません。
中を確かめるためには、『開けてみる』しかありませんから。
そして、それは『自然な行動』です。

《先輩なら『調べる』ために開けたかもしれませんし、
 工事の方なら『興味本位』で同じ事をしたかもしれません》

《千草は『家具』を調べてみたいです。
 スタンドが現れたとしたら、それが『根拠』になりますので》

《もしも『家具』が『原因』だった時は、『埋葬』すれば、
 この世から『昇天』させる事も出来ます》

『墓掘人』は力が弱いですが、その代わり、
どんなものでも『なくしてしまえます』。
十分な大きさの『墓穴』を用意しないといけませんけれど。
ちょっと時間は掛かりそうですが、必要なら『不可能』じゃありません。

>>331(赤月)

「その…………あんまり得意な方ではないので、
 少し『クラクラ』してしまいました」

「今は大丈夫ですので、ちゃんとお話を聞けます」

薄れていた『墓掘人』のヴィジョンは元に戻っています。
『心』を強く持って、頑張って持ち直せました。
これから本格的に『お仕事』が始まりますから、『現場』に入る前に、
少しでも慣らしておかないといけません。
『恐怖を乗り越えて成長する事を祈っておくよ』と、
あの日の『妖甘さん』も言ってくれました。
『立派な人』になって『素晴らしい最期』を迎えるために、
千草は大きくなりたいのです。

334『結び目を断つ』:2023/01/13(金) 23:33:23

>>331(赤月)

「よしよし、カツ丼の方だな」

 貴女は学食で出てくる、貧相なカツ丼を想起した。

 煮込みすぎてほぼ液状化した玉ねぎの残党のような繊維……
 レトルトじみた不自然な真っ黄色の卵のカタマリ……
 薄いスライス肉がまとった分厚い衣……
 汁を吸わされてふやけたぬるい白米……

 成長期の子どもたちに食わせる飯か? これが?

「確か、日本人は空腹だと戦争できないんだろう?」
「……おっと、外国生まれの私が言うのは、少々配慮が欠けていたか」


>>332(大月)

「うん? 分かりにくかったかい?」

「最初に怪我をしたのは若い従業員で、一人で作業中だった。
 ……まあ、作業中とは言っても、本人の弁だ。
 普段からちょっと勤務態度に問題があったからねぇ、
 謎の怪我をしたといっても、サボってた言い訳じゃないかって
 みんな半信半疑だったってわけだ。

 だが、そこから立て続けに似たような事故が複数件起きた。
 しかも、作業規則に則って、二人以上で作業中だった。
 怪我を負ったのは、いずれも別々の人間だ。
 この時点で、若い従業員の怪我はサボりの言い訳ではなく、
 本当にそうだったんだ、と、他の人間も確信した。
 そして、『あなかま様』の噂が本当なのかもしれないと、お祓いを依頼した」

「どうだろう、これで答えになっているかな」


>>333(三枝)

【……いえ、開けようとは……ああ、でも、そうか】

 貴女の丁寧な問いかけに、エヴァレットはようやく、
 襲われた当時の情報について、ひとつ思い出したようだ。

【……逆よ、三枝さん。私はあの時、むしろ……】
【棚や机に『背を向けていた』……そして、『振り返った』んだわ】
【……いえ、正しくは、棚や机に『背を向けていた』というより】
【……『壁を見ていた』。そう言った方が正しい】

 多少、想定していた経緯とはズレがあるかもしれないが……
 この発見は、謎の解明への一歩、となるだろうか。

335『結び目を断つ』:2023/01/13(金) 23:35:35

>ALL

「……と、さすがにそろそろ出なきゃ間に合わんな」

 久坂は時計を見て、おもむろに立ち上がった。

「じゃあ、繰り返すようだけど。あの小屋は、本当に危ないからね。
 もしも、『あなかま様』じゃなかったとしても、
 何度も怪我が出たことには代わりはない場所なんだから。
 ……バーナムさん、アンタが保護者ですからね。責任持って、頼みますよ」

「ハイ」

 ……機械のような温度のない返事だ。


   ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。


 久坂が『詰め所』を去って、その足音も聞こえなくなった頃……
 ようやく、バーナムの胡散臭い笑顔も戻ってくる。

「……まっ、気を取り直していこうか。
 損益のない『トラブル』は『トラブル未満』だ、というのが私の信条だ」

「もう少ししたら、ランチも届く頃だろう。
 それを食べたら、早速仕事に取り掛かってくれ。
 もちろん、私もね、ええ、『責任ある大人』として現場に……」

「……叔父さんは、お祓いの依頼をするのよね?」
「う、うむ、それは後でするとも。だがまずはね、責任を、 」
「……まずは、納期の見直しがあるのよね。立派だわ」

 ……エヴァレットは、貴女たちに目配せをした。

 当初の予定通り、おそらく興味本位で邪魔をするであろう叔父を、
 小屋から遠ざける『ブレーキ役』を買って出るつもりらしい。

 とにかく、出前が届くまで、時間的には少しだけ余裕がありそうだ……。

336赤月『サクソン』:2023/01/14(土) 13:59:53
>>334(バーナム)

「空腹だと戦争が出来ない?
 うん? 確かに兵糧は大事だと思うが・・・・?」

バーナム氏のその表現に疑問符を浮かべながら答える
どうやら、赤月もまたこの手の故事・ことわざには詳しくないようだ

>>333(三枝)

「そうか・・・・・
 あまり無理をしちゃあいけない
 君は私よりも年下で、身体も小さいんだから・・・・」

無遠慮にそんな事を口にする
一応、心配しているようだが・・・・

>>332(大神)

『「戦前の書生」・・・・?
 そういえば、私もスタンドに目覚めるときには高熱で死にそうな目にあった事がある
 まさか、「書生」のスタンドが・・・・・いや、流石にそれは発想の飛躍というものか』

>>335(GM)

「戦前の書生・・・・
 先ほどの彼の話を聞いて、思ったのだが、やはりそこが起点になっている可能性があるな
 一度、この場所に住んでいた『書生』について調査を行いたいけど・・・・
 何か資料は残っていないかな?」

そう言って、バーナム氏にこの地に残された資料について要請する

「話を聞く限り、小屋の中の存在・・・・・ん、少し呼び名が長くなってしまうな
 この地に残された伝承に基づいて『あなかま様』と呼ぶ事にしようか」

「『あなかま様』はどうも、一人きりで小屋の中にいる時に
 死角から襲い掛かって来る存在のようだ
 実際に調査を行う際は複数人で行動する方が安全だな」

337三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/14(土) 15:45:31
>>334-335(GM)

《ありがとうございます、先輩。『やる事』は決まりました》

《ひとまず『何故かは』は置いておいて、
 エヴァレット先輩と『同じ事』をしてみます。
 そうしたら『出てくる』はずです。
 もしかしたら、間違ってるかもしれませんけれど、
 『試す』のはタダですから》

『家具がある場所』は決まっています。
だから、そんなに時間は掛かりません。
『先輩の行動』をなぞれば、
新しい手掛かりが見つけられるのではないでしょうか。

《あの、エヴァレット先輩。
 『壁のどこか』に何か変わった部分はありませんでしたか?》

《その…………傷があるとかシミがあるとか…………》

先輩は何の理由もなく『壁』を見ていたのでしょうか。
ただ見物に来ただけの人なら分かります。
でも、先輩は違います。
調べるために来ていらしたのですから。
もしかすると、気になるところが目に入ったのかもしれません。

「お昼ご飯が届くまでの間、『小屋の外観』を見ておきたいです」

「――――どっちの方向でしょうか?」

『詰め所』の扉を開けて、外の風景を見渡してみます。

>>336(赤月)

「『もしもの時』はナカレ先輩にお願いします」

「千草は…………『弱い』ですから」

『小屋ごと壊す』なら或真さんが頼りになりますが、
そうでなければナカレ先輩が『一番強い』です。
千草には、どちらも出来ません。
だから、『出来る事』を見つけないといけないのです。
役に立ちたいのです。
千草が『人生の目標』にしている『理想的な最期』に、
少しでも近付くために。

338大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/14(土) 18:22:21
>>334-335(GM)
>「どうだろう、これで答えになっているかな」
「丁寧な説明ありがとうございます。」  【まだ違和感があるなー】
大神さんはお礼を言っているのですが、フードのスタンドはまたまた首をかしげています。

「ふむ……」(↓ハスキーボイス↓)  【ちょっと聞きそびれたな】

「まぁ、ご飯食べながら情報を整理しようかね」(無邪気な声で)

>>336(赤月)
>「『あなかま様』はどうも、一人きりで小屋の中にいる時に死角から襲い掛かって来る存在のようだ。実際に調査を行う際は複数人で行動する方が安全だな」
「赤月くん、『それ』だよ。ボクが気になったのは。」

>>赤月・三枝・エヴァレット・バーナム
4者に話しかける。  (※この口頭ではスタンドについて話してないので、何かを知っているかもしれないバーナムを外す理由が特にない。)

>最初に怪我をしたのは若い従業員で、一人で作業中だった。
「最初のケースは、1人で作業中に怪我をした。」

>だが、そこから立て続けに似たような事故が複数件起きた。
>しかも、作業規則に則って、二人以上で作業中だった。
「次のケースは、2人以上で作業中に怪我をした。」

「だから……『最初の1人』と『残りの数人』は別ケースなのではないだろうか?」

「機械で例えるとたとえば、
 『最初の1人』はスイッチを押した。『止まっていた機械』が動き始めた。そして、機械に巻き込まれた。
 『残りの数人』は『既に動いている機械』に巻き込まれた。
というように。」

「久坂さんのあの回答では、たとえば
 『2人以上の時に、お互いが怪我する瞬間を目撃したことはなかったのか?』
みたいなケースが欠けてるんだ。  その部分を『似たような事故』で片付けられてしまった。」

「ただ逆に、そうであるということは『似たような事故と言う以外なかった』のかもしれない。
 それはたとえば、
 『2人以上の時でも確かに事故は起こった。  怪我をした瞬間の目撃例もあった。
  しかし、目撃してなおよくわからなかった。  だから、似たような事故と言わざるを得なかった』
というようなパターンじゃないかな。」

>>エヴァレット・バーナム
「このあたり、バーナムさんやエヴァレットさんの方でなにか聞いてない?」

>>337(三枝)
【あ、エヴァレットくんと同じことを試すなら、ついでにボクから『提案』も聞いてほしいな。】
フードをかぶった大神さんのスタンドがヒラヒラと手を振りながら話しかけてきました。

(続く)

339大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/14(土) 18:29:01
>>赤月・三枝・エヴァレット
【敵スタンドの攻撃対策、特に非力なボクと三枝くんの守りについての話になるんだけどね。 『トレンチコート』を纏える赤月くんはともかく。】

【まず、エヴァレットくんが顔をぶん殴られて一撃ノックアウトしてのたうち回って、
 グチャグチャメタメタボキボキの全治1ヶ月とかになってないことを考えると、敵のパワーはさほどではないと思うんだ。
 多分、成人男性の平手打ちかそれ以下だと思う。 成人ボクサーのストレートクラスの一撃を顔面に食らったら、ノックアウトしてただろうし。】

【で、ここからはボクのスタンド能力の話なんだけど】
スタンド詳細:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/174-175

>04. 『毛皮』は『柔軟で丈夫な強度』を持つが、『布状』なので『硬度』はほぼない。『破壊力Bの一撃』程度で破壊可能。
【さっきからボクが出してる『偽の毛皮』ってあるだろ。あれは見ての通り『布状のスタンド』でね。
 『かなり柔軟で丈夫』なんだ『偽の毛皮』、『成人男性のパンチや刃物程度なら破れないくらい』に。】

>  三毛の『3色』(白・黒・茶)で、最大発現数は『3枚』。
【『偽の毛皮』は最大3枚まで出せるから、ボクと三枝くんはこれを『防具』にするといいと思う。
 エヴァレットくんはバーナムさんの番に残るとして、赤月くんはどうしようか? 持つか・持たないか……持ったほうがいいかも。】

【ちなみに毛皮は『スタンド』だから、布として被っても『スタンド使い以外には見えない』。特にバーナムさんには見えない。スケスケのすけ】

【硬度が不安なら『硬いもの』・『丈夫なもの』を、この『偽の毛皮』でコーティングしてもいい。
 ヘルメットとか、カバンとか、毛糸の帽子とか、『防御用の暗器』とか。 それだけで『対スタンド用防具』が作れるし、『その姿』も変えられる。】

>03. 『毛皮』の射程は『20m』。本体は『毛皮』の場所を認識できる。
【射程はボクから20m。狭い小屋の中なら、十分カバーできるだろうね。
 位置認識もできるから、突然連れ去られたり、倒れたりしたら『ボクになんとなく伝わる』。
 そういう意味では赤月くんも『お守り』として持っていいんだけど……『予備』がなくなっちゃうんだよね。】

>16. 『毛皮』が破壊されても『ダメージ』はない。ただし『ペナルティ』として対応した『毛皮』の『再発現』に『1分』の期間を要する。
【ただ、破れても約1分で再生できるから、使い捨て可能の『一分で治る怪我』みたいなものさ。
 だから、それぞれの身の安全を最優先に、あまり気にせず使ってくれていいよ。】

【そういう意味で『ボクは安全な位置に居たい』かな。ボクが倒れると『毛皮』の防御が全部消えて、『化けの皮』が剥がれちゃうから。】  ←  コイツ『安全圏』にいるつもりだ!

(続く)

340大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/14(土) 18:34:34
【情報をまとめると……】   ピョピョッ ← 『偽の毛皮』の模様が更新された擬音
フードのスタンドがまた『偽の毛皮』を広げました。

====↓こんなことが描かれている↓====
【①『あなかま様』についての考察
   1. 『あなかま様』の名前自体は、古くからの『昔話・伝承』にある名前。
     →この存在を『旧あなかま様』(仮)とする。
   2. 『戦前に熱病で変死した書生』が、おそらくスタンドの最初の本体。
     →熱病は『スタンド誕生』の際に起こり得ることのようだ。(赤月談)
      →ただ、現状では『書生の死因・病状』について、詳しく調べる手段がない。
       →小屋に何か日記などの資料があるかもしれない?
   3. 『書生が発現したスタンド』に『古くから伝わる、あなかま様の名前』が当てはめられてしまった。
     →この存在を『新あなかま様』(仮)とする。
   4. 『名前が先にあって、スタンドの力はその後からついたもの』なので『あなかま様と言う名前とスタンド能力は(おそらく)無関係』
   5. なので『旧あなかま様』(仮)の伝説』について、これ以上聞いても『新あなかま様』(仮)の解決には(おそらく)繋がらない。

 ②事故についての考察
  Case 1. 最初の事故 (最初)
   1.Who:最初に怪我をした作業員A
    ・サボりがちで、普段からちょっと勤務態度に問題があるタイプ。
   2.Where:小屋の中で
   3.When:1人での作業時に
    ・もしかしたらサボって、作業ではなかったかもしれない
    ・ただ、屋内でなにかをやってはいた。
   4.Why:おそらく、スタンド攻撃で
   5.What:怪我をした。

  Case 2. 続く3〜4件の事故 (2番目)
   1.Who:怪我をした作業員、複数人が
   2.Where:小屋の中で
   3.When:2人以上で作業をしていた時に
   4.Why:おそらく、スタンド攻撃で
    ・お互いを見ていたはずだが、何が起こったかよくわからない。(おそらくスタンドが見えないがゆえに)
   5.What:怪我をした。

  Case 3. エヴァレットの事故 (3番目。最後)
   1.Who:うら若き女子高生スタンド使いエヴァレットが
   2.Where:小屋の中で
   3.When:1人でいた時に
     Detail. ディテール より具体的には
      3.1.棚や机に背を向けていた後に
        ・正確には壁を見ていた後に
      3.2. そして振り返った時に
      3.3. そこにスタンドがいて or 出現して
   4.Why:確実に、スタンド攻撃で
      4.1. スタンドが持つ『長細いもの』で、殴られたから
   5.What:怪我をした。

 ③スタンド『新あなかま様』(仮)についての考察
   1. 概要:『新あなかま様』が今回の事故・悪さをしている存在。
   2. 本体:おそらく『戦前に熱病で変死した書生』。
     →その存在を解除するには『書生』を知る必要があるかもしれない。
      →ただ、倒す・破壊するなら『謎』を解く必要はないだろう。
   3. 習性
    3.1. 最初はどこにも居ない・姿が見えない。
    3.2. 対象が小屋の中にいて、
    3.3. なにかの条件を満たすと、
      ・無条件・無差別ではない (無条件・無差別だったら小屋に入った全員が攻撃されているはず)
      ・壁を見た後に? 振り返ると? (詳しくはわからない)
    3.4. 出現して、手に持った『長細いもの』で殴る。
      ・破壊力は弱め。
   4.事例
    4.1. Case.集落で時々起きた事件: 詳細不明。時々、怪我をする人が居た。
    4.2. Case.テレビの事件: 詳細不明。ただ、怪我人が1人出た。
    4.3. Case.最初の事故 参照
    4.4. Case.続く3〜4件の事故 参照
    4.5. Case.エヴァレットの事故 参照 】
====↑こんなことが描かれていた↑====

341『結び目を断つ』:2023/01/14(土) 20:52:08

>>336(赤月)

「ウーム、さすがに辺鄙な村のひとつの小屋に、
 何十年も前に住んでいた一人の人間について、
 資料なんてものは残っていないんじゃあないかな……?」

「読み物を探しているなら……三枝くんが幾つか持参しているようだが」

「それに、『あなかま様』とやらの印象についてだが、
 私はむしろ、逆だと思うね。久坂の話を聞く限り、
 工事業者たちは基本、『二人以上』で作業していたって話じゃないか」

「ま、最初の被害者の若者と、エヴァレットは『一人』だったって話だが……」


>>337(三枝)

【……そうね、行動をなぞってみる、というのは『良い案』だわ】

【……壁にはあちこちに『落書き』があったの。
 とはいっても、それ自体が何か異質なモノ、という印象ではなかった】

【……ほら、よくあるでしょう。
 心霊スポットに訪れたアベックや、興味本位でやってきた学生たちが、
 お互いの名前を『相合い傘』に書いたり、嫌いな相手の携帯番号を残したり】

【……でも、何がなんだかよくわからない、下手な文字もあったの。
 私、話したり聞いたりするのと比べて、読んだり書いたりが苦手で……】

 それから、小屋の外観について尋ねると、

「……集落はもう少し、山の傾斜に近い位置にあるわ」

 そういって、扉の外から件の小屋を指さした。
 ざっと『数百メートル』は向こうだろうか、幾つかの平屋が建ち並んでいる……

 その中に、一軒だけ仲間外れのようにして、
 他の平屋とは距離を置いたような位置に、ぽつん、と孤立した平屋がある。
 話に聞いていた通り、『かなり古い木造の掘っ建て小屋』のようだ……

 この距離からは、それ以上のことはわからない。

342『結び目を断つ』:2023/01/14(土) 21:01:39

>>338(大神)

「……面白い考察だね!」

 貴女がひとしきり話し終えると、バーナムは笑みを深くした。

「ま、しかし……現場で起きた事故の情報については、
 私やイヴよりも、マネージャーの久坂のほうが詳しいだろう。
 そのうえで、彼がこの場では敢えて言わなかったが、
 私やイヴだけが伝え聞いているような情報は一切ない、と言っておこう」

「もしも彼の話に重要な欠落があったら、どちらかが気づくだろうし……
 久坂も、アレで意外と細かい性格だ。敢えて情報を出し渋るような男でもない」

「これ以上は豊かな思考力を巡らせるより、実際に体験する方が、
 より精度の高い情報が得られるんじゃあないかな?
 ほら、なんだっけな……『現場ハンドレッド・タイムス』みたいな標語もあるだろう」


>ALL

 まもなくして、バーナムの依頼した『出前』が届いた。

 大神と三枝は、手軽な『ベジタブルサンド』……
 どうやら同じ店で頼んだもののようだ。
 特筆すべき珍しさはないが、栄養価のバランスも優れている。
 これから動く予定があることを考えると、小腹を満たす程度でちょうどいいだろう。

 赤月は『特上カツ丼(大盛り)』……
 塩味の薄い上品なダシを、卵がふうわりと抱え込んでいる。
 ザクッとした小気味良い食感の残る、薄い衣……出し惜しみしない、厚切りのロース肉!
 午後のエネルギー源として、しっかりと腹を満たすことができたに違いない……


「……では、そろそろ出発かな!」

 バーナムが、パン、と柏手を打つ。
 各々が食事を終えて、落ち着くために少しの休憩時間を挟んだ。
(その間、多少言葉を交わす余裕はあっただろう。)

 エヴァレットによれば、帰りのバスは『16時』を予定している……
 残された時間を考えれば、そろそろ『呪いの小屋』に向かうべきだろう。

343三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/15(日) 02:30:40
>>341-342(GM)

「――――――『ご馳走さまでした』」

お昼ご飯を食べ終えて、丁寧に両手を合わせました。
『腹八分目に医者いらず』と言います。
食事も程々が一番です。
でも、お医者さんからは『偏っている』と言われる事もあります。
とても難しい問題です。

「いよいよ『お仕事』ですね。
 まだ…………少し緊張しますけれど…………」

「バーナムさんとエヴァレット先輩のご期待に添えるよう頑張ってきます」

千草としては、かなりお話は聞けたと思います。
少なくとも、『個人的な方針』は纏まりましたので。
それを試してみて、『どうなるか』というところでしょうか。

「まずは『家具の残骸』を見つけて、
 それを背にして『壁の方』を向いてみたいです。
 そこから見える範囲の『落書き』の中に、
 新しい手掛かりがありそうな気がします」

エヴァレット先輩が目にした『よく分からない落書き』を見つけたいです。
きっと、それは無関係ではないと思います。
そんな事を考えながら『詰め所』から出ました。

「千草は足が遅いので、お先に失礼します」

お話を聞く限りだと、『小屋の外』で襲われる事はありませんので、
一足先に向かっておきましょう。
小屋の前に辿り着けたら、外側を一周してみたいです。
何もないかもしれませんが、
しっかりと建物全体を目視確認しておきたいですから。

344大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/15(日) 13:39:34
>>342(GM)
そういえば持ち物チェックはあるんでしょうか? 
持ち物チェックはなく『この状況で持っていそうなモノならアリ』みたいな感じですか?

>ベジタブルサンド
「なるほど……草を食うオオカミ、すなわち『ベジタリアンウルフ』というわけだね。Sいたま人にはその辺の草でも食わせておけ……」

それなりに食事を楽しめた!
このアイディアは『ネヴァー・グローイング・アップ』とのトレーニングに活かせるかもしれない!
体力が10回復した!おはだのつやが5上がった!パッションが5上がった!

>ほら、なんだっけな……『現場ハンドレッド・タイムス』みたいな標語もあるだろう」
「『百聞は一見にしかず』ですね。」

「『案ずるより産むがやすし』とも言います。」

「ただ、あのことわざを聞いてもやっぱり産むのは痛くて、痛いものは痛いだろうと思うので、ボクは計画的な無痛分娩賛成派ですね。」(余計な情報)

「ちなみに『後悔先に立たず』ということわざもあって、
こちらは『何かしてしまった後で悔やんでも取り返しがつかない。なので後で悔やまないよう、事前に熟考しよう』という意味になって……」(余計すぎる反骨精神)

「この辺りは『ことわざの二面性』と言うか『どんな状況にも対応できる万能の言葉などない』という話ですね。」(いい感じにまとめた)
ホラ吹きの大神と、モノ好きのバーナムの会話の相性は良さそうだが、お互いにいらん知識を授けそうである……。

>「……では、そろそろ出発かな!」
「行きましょうか」
と言って、
        ……ススッ
片付けながらサンドイッチや弁当に使われる『ピック』・『爪楊枝』をポケットに仕舞う。
ないよりはマシというか、それが足しになるくらい攻撃力がないのだ……。

「小屋を調べるのに使わないものは置いていって……
足場悪いし他の使い道もあるから、ステッキ……
バスの中で遊んだトランプ……まぁ重くはないから……
ドタバタ出発してこの地方寒いから冬服のコート……
汚れたらバーナムさんにクリーニング代請求しよっと……。」

「よし、と」
持ち物を整理してプレハブを出る。

>>343(三枝)
「忘れ物しないようにね」(お姉さんぶる)

345『結び目を断つ』:2023/01/15(日) 17:08:45

ーーーーー
>>344(大神)

※GMレスです。持ち物については、概ねその認識でお願いします。
 今回のミッションにおいては『書籍』『カッター』など「持ってきた」と明言したものは、言い切りで出してしまって問題ありません。
 それ以外は、持ってきている・その場にあるかどうかは、基本的には事前にGMに確認をお願いします。

 女子生徒が携帯していて不自然ではない、或いはその場にあっても不自然ではない、と
 GMが判断した場合のみ、許可する場合もある、程度に留め置いていただければ幸いです。

ーーーーー

346赤月『サクソン』:2023/01/15(日) 18:01:31
>>341-344

「・・・・・・・っ!!」

ドンブリの蓋を開け、具材から立ち上る蒸気を吸い込むと鼻腔の奥にだし汁の香ばしさを感じる
緑茶で喉を潤し、滲んだ唾液で受け入れ態勢を整えていざ実食を開始する

がぁつ!がつ!

        ぐわぉっ!

      もしゃっ・・・・!   も しゃっ・・・・!

「・・・はふっ!」

丁度良い厚みの衣にふわりと包まれた肉に歯を立てると
旨味の多い肉汁が溶き卵とともに流れ込んできた・・・・!
そこで間髪を入れずに米に喰らいつく!

「はふっ・・・・!」

炭水化物と脂質・・・・この世にこれ以上に相性の良い組み合わせがあるだろうか!
背徳の味を若さに任せて貪り尽くす!

       ずず・・・・

みそ汁と漬物も程よく塩気が効いており、
口の中に留まる旨味と相合わさる事で喉の奥まで満足感が浸透した

こうして食事を終える頃には、
お腹の中までほっと温かい気分がいっぱいとなっていた

「ご馳走様。美味しかった・・・・」

カツ丼に対する印象をガラリと塗り替えるような一品との出会いに
心の底からのほっこりとした笑顔を浮かべる

「では・・・・行こう。」

だが、これで終わりにする事は出来ない
バーナムの柏手とともに、椅子から立ち上がる
この先には恐ろしい・・・・『あなかま様』が待っているのだから

いっぱいになったお腹を抱えて、件の『小屋』へと向かう

347『結び目を断つ』:2023/01/15(日) 20:00:39

>ALL

 貴女たちは、バーナムとエヴァレットを残して、詰め所を後にした。

 舗装されてはいないが、集落に向かう道は程々に平坦だ。
 目算で数百メートルほどの距離も、数分とせずに歩き終える……



      ズ     オオ   ォ    ・ ・ ・



 それは、まさに『あばら家』という表現が似合う、朽ちた小屋だった。

 長年手入れされていないことがひと目で分かる『茅葺屋根』……
 水分が抜けて細くなったのか、スキマだらけの壁板……
 出入り口の扉は、業者が既に取り外したのか、隣に立てかけられているが……
 見て分かるほどに歪んでおり、ハメ直すとなれば苦労は必死だろう……

 時間帯が夜ならば、肝試しにもってこいのロケーションだったに違いない。

348『結び目を断つ』:2023/01/15(日) 20:04:03

>>343(三枝)

 小屋の周りをぐるっと回った。

 扉のある正面口以外は、ほとんど小屋の外観に違いはない。
 建物としてのフォルムは、ほとんど直方体だ。

 違いがあるとすれば『窓』……
 というか、『かつて窓だったであろう空間』の有無で、
 太陽の角度を見るに、朝日の差し込む東側の壁にのみ、枠が嵌め込まれている。

 似たような小屋の並ぶ集落と比べると、やたらに草が生え散らかしている……
 背の低い少女ならば、歩くのにも苦労するだろう。


>>344(大神)

「ああ、そんな感じのことわざだった。博識だな、ウルフくん。
 ……ま、しかし、私も概ね同意見だね。後出し有利に過ぎない。
 でも、状況に即した格言を知っておくと……フフ、『ドヤれる』だろう?」

 サンドイッチに付いていた『プラスチック製のピック』……
 カツ丼の割り箸の袋に入っていた『木製の爪楊枝』……

 いずれも、するり、と手に入れることが出来た。
 どちらもポケットなり襟裏なりに隠して持ち運べるだろう。


>>346(赤月)


 真のカツ丼に、これ以上の言葉は不要……


 だが、敢えて形容するならば、それは【邂逅】であった……



「フフ、気に入ってくれたようだね……!
 ウーム、私も次はカツ丼にするか……あ、チラシ持ってく?」

 バーナムから店のチラシを押し付けられた。チェーン店らしい。

349大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/15(日) 20:42:09
>>347(GM)
「さて……と」

>>赤月・三枝
「どんな感じで入ろう?」
小屋を前にして二人に尋ねる。

「ボクはさっき(>>339)言った通り、『安全圏』にいようかと思う。
後ろのほう、およそ入り口のあたりかな。
だから、スマホを使ってライト(照明)役もやれる。
そうすればキミたちの両手も空くだろ。」

「んで、これはさっき(>>339)話したキミたちの『防御・探知用』の『偽の毛皮』。」

  ポンッ!ポンッ!ポンッ! ←『偽の毛皮』が現れる音

>>赤月・三枝
「あって困るもんじゃないし、持っていきな」
二人に『偽の毛皮』を差し出す。

「さっき説明した通り、『毛皮』は壊れても1分で修復できる」

「ただ、『変化』や『コーティング』は手元でしかできないから、ボクかスタンドがいないとダメ」

「単純に攻撃してくるタイプなら『変化で見た目を誤魔化してのトラップ』も効くんじゃないかな。
 殴ったら剣山でした!みたいなの。」

350大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/15(日) 20:55:02
>>349(追記)
「あと、これは『できたら』の話だけど……」

「もしも、できたら『毛皮』を相手スタンドの『長物』に巻きつけるといいかもね。
姿を透明にしても『位置探知』できるようになるし、武器に布がついてたら振るのに邪魔だろうから。
この世から完全に消えたり、現れたりできるタイプには効果が薄いかもしれないけど、それ(透明になるのか・完全に消えるのか)の『判別』にもなる。」

とりあえず小屋には入らず、中を覗ける入口あたりで足を止めておく。

351赤月『サクソン』:2023/01/15(日) 21:49:18
>>348(GM)

「・・・・・・・・・・・。」

意外ッ! それは『チェーン店』ッ!!
こんなド田舎に来なくとも、街中で普通に振舞われている一品・・・・!
恐るべきはカツ丼という料理のハードルを地表スレスレまで下げ落した『学食』というわけか

「・・・・・・うん!」

だが、『チェーン店』の一品と言う事は逆にいつでもこの品が食べられるという事
押し付けられたチラシをそっと鞄の中に仕舞いこんだ

>>349(大神)

「先ほども言ったけど・・・」

そう言いながら『偽の毛皮』を受け取り、
発現した自身の『トレンチコート』の上から羽織る
鎧を着ているわけではないが、それなりに衝撃を吸収出来そうだ

「年下の千草や、司令塔のアルマに前衛を任せるわけにはいかない
 ここは・・・・私が先陣を切って小屋に突入しよう」

「こう見えても私は『痛み』には結構慣れてる
 人選としては申し分がないはずだ」

扉が外されて、ぽっかりと口の開いた入り口から中へと中へと入り込む
その際に自分のスマートフォンのカメラ機能を起動し、自分の背後を撮影しながら進んでいく

352三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/15(日) 22:29:08
>>347-348(GM)
>>349-350(大神)
>>351(赤月)

「――――何もなさそうですね」

外には見るべきものはないみたいでした。
或真さんから『毛皮』を受け取って、肩に掛けておきます。
深呼吸して気持ちを落ち着けてから、入口の前に立ちます。

「千草はナカレ先輩の後ろから入ります。
 『もしも』の時は、先輩を助けたいです」

「それに、『自分で言い出した事』は、自分の目で確かめたいですから」

或真さんとナカレ先輩の間に入る形になります。
正直に言うと、『墓掘人』に出来る事は、多分あまりないです。
でも、千草には出来ることがあるはずです。
『見て考える事』です。
スタンドが役に立てないなら、千草が役に立てばいいのです。
今、『千草の価値』が試されているのだと思います。
『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー(今がその時)』です。

「まず『家具の残骸』を見つけたいのですが…………」

周りの『壁』を観察しながら、『家具』を探して小屋を進みます。
『シャベル』は正面に構えておきましょう。
ケンカは苦手ですけど、何かあった時、
『邪魔する』くらいにはなれるのではないでしょうか。

353自称臨床心理士:2023/01/15(日) 22:54:11
こんにちわ、私は臨床心理士と申します。しかし、其は、嘘です。臨床心理士と言えばカッコ良いと思いそう言い続けてきました。ほんとは只な小学生です。私には虚言癖があります。中々治りません。有りとあらゆる嘘を付いてきましたが、流石に罪悪感は消せません。その為此処で懺悔して罪の意識から逃れたいと思っています。此から沢山懺悔して心を清めたいと思いますのでどうかよろしくお願いします。皆さんに読んで頂ける事で少しでも私の罪が軽減される事を願っています。

354『結び目を断つ』:2023/01/16(月) 19:31:59

>>349-352(ALL)


 『偽の毛皮』を羽織った赤月が、先陣を切って小屋の中に入る……


    ギシ   ギシ


 土間から屋内に上がると、木造の床が軋んで音を立てる。
 次いで、三枝が赤月の後に続いた。
 大神は、小屋の外からそれを見守っている……。

 ……女子中学生が二人入ると、少し手狭に感じた。

 道中で聞かされた話を、ふと思い出す。
 格安のビジネスホテル程度の広さ、ということだったが……

 部屋奥の『本棚』と『小机』のせいで、
 ただでさえ狭い空間が、更に圧迫されているように感じる。
 少なくとも、人が快適に寝泊まりできる空間とは思えない……


>大神

 小屋の外……『安全圏』から全体を俯瞰する。
 今の所、まだ何もおかしなことは起きていない。

>赤月

 スマートフォンのカメラを起動して、背後を映した。
 今の所、何も不自然なものは映っていない。

>三枝

 周囲の壁を観察すると、聞いていた通り『落書き』が酷い。
 中には、真新しいものもあった。人名や携帯番号まで書かれている……

 家具という家具は、既に持ち出されたようだ。
 小屋内にあって、まだ「形を保っている」と言えるものは、
 部屋の奥にある大きな『本棚』と『机』くらいだろう。

355大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/16(月) 20:27:21
>>354
>>赤月・三枝
「バックオーライ、バックオーライ。何も起きてないよ。
 ボクから見る限り何もないと言うように観測できている。」 ← コイツが言うと信用ならない

(ところがどっこいもしかしたらそう観測できるだけで二人はすでに死んでいて……!) ← 縁起でもないことを考えるやつ

「事前に予想したとおり、無差別・無条件ではないようだね。
 エヴァレットがそうであったように『何かをしたあとで何かをする』という『ツーアクション』が条件なのかもしれないな……。」

「ボクは基本的にキミたちを観察してる。
 例の『壁を見て、振り向く』ってアクションをする時は言ってくれ、録画込みで観察してみる。」
赤月と三枝、二人の行き先をスマホのライトで照らしつつ、カメラ(録画)機能を立ち上げ、準備する。

「ちなみにお弁当中に『真実の毛皮のとてつもなくひどい使い方』を思いついたので、全てを破壊したい時には声をかけてくれ。
 低リスク高リターン、ボクらを守りつつ、全方位を攻撃し、小屋を破壊する方法がある。
 声がなくともキミたちが危なかったら、ボクは迷わずそれを使うつもりだ。」

356赤月『サクソン』:2023/01/16(月) 20:33:59
>>352
>>354
>>355

「思った以上に小さな『小屋』だ・・・・何者かが隠れるスペースは無さそうだな」

右手にスマホを持ち、撮影画面を確認しながら中へ入る
今のところ、録画映像にも自分の目にも、何も映っていないようであるが

「まずは定石通りに『トリガー』となる条件を探してみよう
 アルマ、今から私は壁を確認し、君の方を振り返る
 襲撃を受けるかもしれない・・・・確かに観察してくれ」

そう言いながら、現時点で最も怪しい『動作』
エヴァレットがそうしたように、壁を見て入り口に向かって振り返るという動きを試みる

357三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/16(月) 21:16:20
>>354(GM)

こんなに狭いとは思いませんでした。
学生寮の部屋の方が広いのではないでしょうか?
三人いっぺんに入らなくて良かったかもしれません。

「わぁ………………」

こういう場所に入るのは生まれて始めてで、何だかドキドキします。
『心臓発作』を起こさないか心配です。
つい『死ぬかもしれない事』を考えてしまうのです。

「さっきエヴァレット先輩は、
 『家具に背中を向けていた』と言われていました。
 その『反対側の壁』に何かある可能性が、
 おそらくは高いのではないでしょうか?」

「多分『落書き』だと思うのですけれど…………」

『本棚』と『小机』の対面に位置する『壁』を確認して、
『他と感じの違う落書き』を探します。
とても狭い場所ですから、千草ではなく、
『墓掘人』の視覚で見てみましょう。
手掛かりが見つかるといいのですけれど。

>>355-356(大神&赤月)

「千草は『落書き』を調べてみます。
 『大体の位置』は分かっていますから」

ナカレ先輩にも注意しておきたいですが、
一度にやれる事には限度があります。
いざとなったら頑張れるように、『準備』だけしておきましょう。
でも、今は『心構え』しか出来ませんが、
それがあるのとないのでは、きっと違うはずです。

358『結び目を断つ』:2023/01/17(火) 19:29:15

>>355(大神)

 スマホの『撮影モード』のライトで小屋の中を照らす……
 ただでさえまともな照明のない部屋だ。
 明かりはあるだけあったほうが、中の二人の助けにもなるだろう。



           『  キ  ン  ・ ・ ・  』



 ……どこからか、かすかな『金属音』が聞こえた。


>>356-357(赤月・三枝)

 既に中に入っていた二人は、先程よりも幾分、視界が明るくなるのを感じた。
 どうやら、外から大神がスマホで室内を照らしてくれているらしい。

 警戒心を張り巡らせながら、小屋の狭さを改めて実感しながら……

 発動条件を探るために『本棚』や『机』に背を向けた。
 すなわち、入り口側の『壁』を見た、ということだが……


       『   キ ン !   』


 落書きを視認するより『早く』、小さく鋭い『金属音』が耳に届いた。
 部屋の中で、何かが動いたのだろうか――――


>>355(大神)

 ……『安全圏』というのはすなわち、
 一歩退いた場所から『俯瞰』の視点を得るということだ。

 小屋の外から中の様子を伺っていた貴女には、はっきりと『見えた』。
 かすかな金属音と共に、小屋の中央から現れたのは――――


     赤錆びた鎧を身にまとう、古武者のようなヴィジョン!


 スマートフォンのカメラには、何も映っていない……
 部屋の奥に背を向ける、赤月と三枝がそこに立っているだけだ……

 ……こちらを向いている二人の視覚に、『古武者』は映らないだろう。

 古武者はいつのまにか、その手に『刀』を構え……
 三枝に向かって、振りかぶっている!

359大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/17(火) 22:30:06
>>358
>三枝・赤月
「三枝ッ!キミの後ろに刀を振りかぶった武者がいるッ!」
三枝に端的な情報を伝える。

「防御するなら、ボクが指差す方向を毛皮で守れッ!」
その上で『古武者』を指差す。こちら(入口方向)を見ているなら、見たそのままで伝わるだろう。

それ以上は何もしない。
防御したいならすればいいし、マトモに食らうのも1つの手だろう。
『振り返れ』とも『振り返るな』とも『身代わりになれ赤月』とも言わない。こちらから指示はしない。
必要な情報は出した。あとは自分で決めればいい。

そして、決して大神自身が屋内に入るようなことはしない。
今の自分の役割、『観察者』に徹する。

360赤月『サクソン』:2023/01/18(水) 00:36:20
>>358

(――金属音っ!?)

唐突に聞こえた金属音。周囲にそんな音が出るような物はなかったはず
そうなると、考えられる事はただ一つ

(出たか―――『スタンド』!)

警戒はしていた  テリトリー
『囮』として敵の『領域』に踏み込む以上、攻撃への心構えは備えていた
だが・・・・敵がどこに出現したのか、死角に隠れてわからな・・・・

>>359(大神)

(千草の・・・・・後ろ・・・・・ッ!?)

事は一瞬の事、計算ではなく無意識に身体が反応した
自分よりも年下で、身体も小さな千草の事を、庇護すべき対象と見ていたからか

「危ないッ!」

大神の指先を確認し、毛皮とトレンチコートに包まれた左腕を相手に向けるようにして
三枝の身体を押しのけながら、彼(彼女)を庇いガードしようとする

361三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/18(水) 05:11:46
>>358(GM)

この『金属音』は、きっと『出てきた合図』です。
まだ落書きを見ていません。
それなのに現れたなら、落書きは関係ないのでしょう。
『壁を見る事』が『きっかけ』になったのでしょうか。
でも、その前に――――――。

>>359(大神)

「でッ………………!」

「で、ででで、出ましたっ…………!」

「でっ、出ちゃいました…………!!」

ど、どどどどどどうしよう!?
かッ、かかかかかかかかか『刀』…………!?
もしかしたら――――しっ、『死んじゃう』かも…………!

「うッ、ううううう、うしうしうしうし『後ろ』!?」

>>360(赤月)

「――――――きゃッ!?」

『心の準備』はしていましたが、
やっぱり咄嗟に動くのは難しいものです。
頭の中が真っ白になっている間に、
先輩に押しのけられました。
何も考えられない状態でしたから、
つい『ビックリ』してしまいましたが。

362『結び目を断つ』:2023/01/19(木) 07:25:49

>>359(大神)

 貴女は冷静さを失わず、己の役割に徹したうえで、
 二人へのフォローは最低限の指示のみに留めた。

 そして、自身のやるべきこと……
 すなわち、目の前で起きた現象の推移と、現れたスタンドの観察に徹する。


     バキッ ・ ・ ・ !


 鈍い音はしたものの、赤月は軽くよろめいただけだ。
 事前に貸し出していた『偽の毛皮』が、鎧としての役割を果たしたらしい。
 それでも、本物の日本刀であれば、毛皮ごとズンバラリ、の可能性もあった。
 にも関わらず、赤月が無事なのは……


       『 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 』


 古武者のヴィジョン……
 やや距離があること、咄嗟の出来事で分からなかったが、
 改めて注視すると、やや『小柄』なヴィジョンのようだ。
 見かけどおりのパワー、ということだろうか……?

363『結び目を断つ』:2023/01/19(木) 07:27:24

>>360(赤月)

 咄嗟に三枝を庇い、『偽の毛皮』をまとった左腕を差し出す……


       バキッ ・ ・ ・ !


 ……鈍い衝撃が走る。だが、痛みはほとんどない。
 大神より借り受けた『偽の毛皮』のおかげだろうか……?

 いや、身を以てその一撃を受けた貴女だからこそ、理由がよく分かる。
 どうやらこのスタンド、やや『非力』らしい……
 それに、いかに頑丈な毛皮といえど、本物の刃物であったならば、
 その頑丈さを無視して切断する、といった可能性もあっただろうが……

 今のところ、貴女の左腕も『毛皮』も無事だ……
 せいぜい、衝撃で軽くよろめいた程度、だろうか。


>>361(三枝)

 大神の端的な指示、そして『心の準備』……
 そのうえで、身を挺して三枝を庇った赤月の献身。
 いずれが功を奏してか、押しのけられた三枝には傷一つない。


       バキッ ・ ・ ・ !


 鈍い音が小屋内に響く……
 三枝の安全を最優先したために、赤月が被弾したようだ。

 そして、とっさのことに『ビックリ』しつつも、改めて確信する。
 先程の『金属音』は間違いなく、落書きを目にする前に鳴ったものだ……

364三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/19(木) 14:23:18
>>363-364(GM)

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

  「――――――せっ、先輩!?」

       「千草を…………千草を庇って…………」

………………だんだん落ち着いてきました。
『助けてもらえた』という安心感でしょうか。
それとも、『足手まとい』になってしまった罪悪感かもしれません。
このままだと『役立たず』です。
『立派な人』になって、『素晴らしい最期』を迎えられません。

      「ナカレ先輩………………」

          バ ッ

    「『時間稼ぎ』をお願いします!」

さっき目を向けた『壁』に近付いて、よく観察したいです。
近くで見ると、もっと何か分かるかもしれません。
他の場所と比べて違いがないか確かめてみましょう。

365赤月『サクソン』:2023/01/19(木) 15:05:37
>>362-363

「くっ・・・・!」

衝撃に思わず呻き声が漏れる
だが、その威力は予想の範疇を上回るものではなく・・・・耐えられるレベルだ

「―――――っ!!」

ならば行うべき事は変わらない
大神には観察者としての役割があり、三枝には推理者としての役割がある
赤月の役割は――前線に立ち、敵の相手を引き受ける事だ

制服のリボンタイに対して『サクソン』の能力を使う
既に、全身は『トレンチコート』で覆っているため、『暗器化』は意思の速さで行う事が出来るはすだ
リボンタイに付与する特性は『縄金票(ジョウヒョウ)』そのもの!
その上で・・・・

    しゅるるる・・・・

空いている右手を使って手早くリボンタイを解く!
『着脱』という使用動作をトリガーとして『暗器化』を発動させる
そのまま右手に握られた『縄金票(ジョウヒョウ)』で
攻撃してきた古武者の身体をどこでもいいから絡めとりたい パス精CCA

>>364

「任せてくれ!」

三枝の言葉にそう声を返す

366大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/19(木) 22:51:29
>>362-363

367大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/19(木) 23:18:57
>>362-363(GM)
「ヨシ。

パワーはさほどでもない、か
そして、ずいぶん『時代遅れでお古い風体』のスタンドだな」

>>364(三枝) >>365(赤月)
「三枝くん、赤月くん、『古武者』のパワーは体感したとおりだ。
ボクが加勢するほどじゃあない、引き続き全体を俯瞰して、観察することにするぜ。

「その上で、ボクの『偽の毛皮』はこう使うことにするよ……『さっきから見せてるアレ』さ。」

>>古武者くん
古武者に軽口を叩く。 返事なんて期待していない。

「 古武者くんの生まれは『いつ』かね? 」

「 江戸かい? 明治かい? 昭和かい? 令和かい? どうでもいいさ。 どの時代であろうと、さほど変わらない。 」

「 古武者くんは旅行をしたことがあるかね? 」

「 おそらく、したことがないだろう、古武者くん。 」

「 『 キミが知る時代に 動く絵なんて存在しないし キミは この小屋の中のことしか知らない 』 」

「 キミは 『テレビの存在を知らない』 、 『アニメを知らない』 、 『地図の読み方を知らない』 、 『タブレットを知らない』 、 『グーグルマップを知らない』 。 」

「 だから、ボクの手の中にある『コレ』を理解できない。 知っていたとしても、『現代っ子のボクら』とは『認識できる速度』が違う。 」

大神の手の中の『偽の毛皮』を、『部屋の見取り図』に変化させる。
それは部屋の中の様子を、言葉よりも雄弁に、『百聞は一見にしかず』のスピードで三枝・赤月に認識させるだろう。

====↓こんなことが描かれている↓====

 ☆簡易マップ

┌──大──┐ 大:大神
│□□□□□│
│□□三□□│ 三:三枝
│□□赤□□│ 赤:赤月
│□刀武□□│ 武:古武者 刀:古武者が持つ刀
│本棚□机□│  ←本棚 机など
└─────┘

  ( ↑ ※PL視点で適当に描いたマップ。 『大神視点で見たまま』を描くつもりなので、GMから見て修正あれば、修正お願いします。 )

====↑こんなことが描かれていた↑====

「言葉で伝えるより、こっちのほうが早いし、正確だ」
それができたなら、『言葉で部屋の状況を伝える必要』などもうない。 他の作業に移れるだろう。

368『結び目を断つ』:2023/01/20(金) 01:36:19

>>364(三枝)

 死の恐怖を、赤月に対する信頼が凌いだのか、
 スタンドに襲われたという極限の状況にあっても、
 貴女は壁の落書きを確認することに専念することにした。

 ……正面口の壁についても、他の四方と大差はない。
 乾いて歪んだ木造の壁板に、油性のマジック等で落書きがされている。
 だが、


       その中に、ひとつだけ、

       異質な落書きがあった。


 荒々しい書き字の周りに飛び散った飛沫を見るに、
 おそらくは墨やインクで書かれたものだろう。
 但し、注視しなければ板の木目と見紛うほど、埃にまみれ、薄れている。


   ・・・・れをば 山の桜にまかせてむ・・・む・めじは・・・


 ……字が崩れすぎているのか、それとも所々消えてなくなったのか。
 読み取れる文字は、文章と呼ぶにはかなり断片的なものだ。

369『結び目を断つ』:2023/01/20(金) 01:37:02

>>365(赤月)

 調査を三枝に任せて、貴女はその護衛を請け負った。


     しゅるるる……
                バッ!!


 己の身につける衣服、リボンタイを『暗器』と化して、
 突然の襲撃者に、改めて向き直る……


            フッ・・・ 


 ……が、視界に捉えてまもなく、そのヴィジョンは姿を消した。
 右手で振るった『縄金票』が、音もなく空を切る……いささか拍子抜けだろうか。

 かろうじて視界の残像に残ったヴィジョンの姿かたちは、
 大神の報告通り、『刀』を携えた古めかしい鎧武者の様相であった。

370『結び目を断つ』:2023/01/20(金) 01:38:47

>>367(大神)

 軽口を叩くと、古武者はそれを認識したのか、
 小屋の外にいる貴女に向かって、ゆっくりと顔を向けた……


       ず
          る  り 


 それは、

 兜に収まっていなければ、およそヒトの顔面とは思えぬほどに、崩れていた。
 いや、厳密にはスタンドのヴィジョンなのだが……
 鼻と唇は削がれ、筋肉と歯茎が剥き出しになっており、
 眼窩は落ち窪んで、片側からは腐って変色したような眼球の残骸が垂れている。


       「         」


 ……顎の動きを見るに、貴女に何か言葉を返そうとしたようだが、
 その喉からまともな音が発されることはなかった……

 まもなく、体勢を立て直した赤月が反撃を試みたが、
 それよりも早く、ヴィジョンの姿は薄れて、やがて消える。

 ……ともあれ、己の保持する『偽の毛皮』を見取り図に変化させた。
 二人に見せれば、情報をより俯瞰的に共有できるだろうか。

ーーーーー

 ☆簡易マップ(大神は小屋の外にいるものとして微修正)

  大

┌─入 口─┐ 大:大神
│□□□□□│
│□□三□□│ 三:三枝
│□□赤□□│ 赤:赤月
│□刀武□□│ 武:古武者 刀:古武者が持つ刀
│本棚□机□│  ←本棚 机など
└─────┘

371赤月『サクソン』:2023/01/20(金) 14:58:46
>>368-370

「・・・・消えたっ!?」

右手に握りしめたまま、振るう機会を失った『縄金票』を見る
効果時間の終了に伴い、それは元のリボンタイの形を取り戻す
         ヴィジョン
「古き戦士の『 像 』・・・・しかしながら、正々堂々とはいかない様子だな
 視認されると姿を消すタイプか・・・・?
 卑劣とは言わないけど、直接戦闘をするにはパワー不足のように思える」

先ほどの打撃の感触を思い出しながら、所感を口にする
攻撃を受けた左腕も、どうやら骨に響く程のダメージはなさそうだ

「小屋の中の人間が、『彼』を視認する事が条件か?
 アルマ、すまないけどもう少しだけ、その『毛皮』の画面を続けてくれ」

そう言いながら、『サクソン』の本来のヴィジョン人型の像を出現させて、その目を閉ざす
その上で自身の真後ろ・・・・背中側に位置取り、構えを取る

「もう一度・・・・『彼』と戦えるか試してみる」

くるりと、前後を入れ替えて扉側を振り返る
これにより、視界を閉ざしたスタンドを部屋の奥に、自身は扉側の大神を見る事で、直接部屋の奥を見ずに戦闘を行う構えだ

372三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/20(金) 17:58:07
>>368(GM)

「――――『これ』…………は…………?」

     ジッ

やっぱり『何か』ありました。
条件そのものは『壁を見る事』にあったのかもしれません。
ただ、『落書き』も無関係ではないようです。
いえ、これは『絶対に関係がある』でしょう。
『裏付け』を得られた今なら、自信を持って言えます。

       カシャッ

ひとまずスマートフォンで写真を撮っておきましょう。
それから『偽の毛皮』で埃を払ってみます。
少しは読みやすくなってくれるでしょうか。
ただ、もし読めたとしても、さほど状況は変わらないと思います。
これを読み解くためには、
さらに『別の手掛かり』が必要になるでしょう。

「もしかすると…………」

持ってきた『書籍』を確認したいです。
とりあえず、バス停で読んでいた部分の続きを開きましょう。
何の確証もありませんが、この『落書き』から、
『あのページ』を開いた時の、
『湿気ったインクの黴びたような匂い』を思い出しました。
この中に『落書きと同じ文章』か、
そうでなくても『繋がりのある内容』が隠れているかもしれません。
探すのは難しいと思いますが、やってみるだけの意味はあるはずです。

>>367(大神)
>>371(赤月)

「見つかりました!『他と違う落書き』があります!」

「…………『・・・・れをば 山の桜にまかせてむ・・・む・めじは・・・』…………」

「これだけだと…………ちょっと分かりませんが…………」

      パラ パラ パラ パラ パラ

「『資料』と照らし合わせてみれば、
 『新しい手掛かり』が掴めるかもしれません」

『地方史』のページを捲りながら、或真さんとナカレ先輩に伝えておきます。

373大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/20(金) 20:09:20
>>368-370(GM)
「『幽霊の正体見たり枯れ尾花』……
いや、『あなかま様の正体見たり、ゾンビ武者型死亡発現自動操縦型スタンド』……ってわけかい?

『スプラトゥーン』は大人気だが、『スプラッターハウス』はドマイナーゲームなんだぜ?
略したらどっちもスプラだってのに。」

「さてさて、ボクの言葉に返事をしようとした所を見ると『意志がある』『対応・反応ができる』のかな?」

「『条件で動く機械的存在』ではなく『意志がある存在』なのかもしれないな……」

「けど、ボクと『ネゴシエーション』したいなら、まず刀を降ろしてからにするんだね。
交渉のテーブルに立つには武器が必要だが、交渉のテーブルでは武器を出さないのが『テーブルマナー』だぜ?」

そのまま小屋の入口付近外で、『偽の毛皮』による『マッピング』、スマホでの録画・照明を続ける。

 (※引き続きマップを掲げる)

>>372(三枝)
「古今和歌集 三百九十三番 幽仙法師」
大神が突如、呪文のように唱え始める。

「『別れをば山の桜にまかせてん 留めむ留めじは花のまにまに』」

「私たちの別れは、この山の桜の花に任せましょう。留まるか留まらないかは桜の花しだいでございます。」
劇のような口調で句と解説を述べる。

「…………と、ネットに書いてある。」  ヽ(・ω・)/ズコー
スマホカメラで照明&録画をしつつ、別窓のネットブラウザで調べたのだ。

「古今和歌集にある『別れの歌』だ。
年代から考えて、幽仙法師本人の書いた落書きではないと思う。
『書生』が書いたんじゃないかな。当時の苦学生にありがちな話として。

……わざわざ壁に書くぐらいだ。
なにか印象的な『別れ』があったのかもしれないな。
『悲恋』とか『失恋』とか……『失意の書生』とか言ってたし。」

「……そんなわけで、ボクはこのまま『非戦闘区域』にいたほうが良さそうだ。
『戦闘区域』じゃ、こういう『落ち着いた調べ物』は難しいだろう?」

>>371 赤月
「赤月くんはそのまま陽動・防御しつつ、三枝くんの支援を。
やはり、キミの戦闘力・防御力はこのチームの『要』だ。」

「相手は『条件を満たしたら出現、対象めがけて攻撃、攻撃が終わったら消える』、そういう存在みたいだ。
出現位置の先読み・トラップ・カウンターあたりなら、有効打たりえると思う。
攻撃のために現れるなら『攻撃を終えるまで消えられない可能性』もあるな。

あと……キミのトレンチめっちゃ丈夫みたいだから、『毛皮』は防具ではなく、武器に使ってくれてもいいよ。
そのままでも巻き付けたりできるし、ボクの手元に戻してくれれば『変化』で『防ぎづらい、トリッキーな武器』にも変化できる。」

>>372 三枝
「三枝くんはそのまま探索・調査を。
君は今、一番フリーに動ける状態にある。」

「身の安全を確保しつつ、現場調査を優先してくれ。
今みたいな時間のかかりそうな・戦闘区域では難しそうな調査はボクに回してくれてもいい。」

>>赤月・三枝
「ボクはこのまま俯瞰の位置から観察・索敵・情報提供を行う。

ボクは『後衛』に徹するよ。『前衛』は任せたぜ、諸君。」
尊大な口調で2人に宣言する。

「……なんだい。偶然集まった急ごしらえにしては案外バランスのいい『チーム』じゃないか。」
そう小声でつぶやく。

374『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 00:39:53

>>371(赤月)

 左腕のダメージを確認する……
 痛みがないわけではないが、一発や二発でどうこうするほどでもない。
 さすがに、何度も連続で攻撃されると、ひとたまりもないだろうが……

 スタンドを発現しつつ、その目を閉ざして視界をなくし、
 貴女自身はスタンドと背中合わせになるように構え、くるりと振り返った。


   ギ ゴゴ ・・・
               ギッ  ギシ  ミシィ……


 ……小屋の中は、まだ静寂を保っている。先程のスタンドも現れない。

 足踏みの度、体重をかけられた乾いた木の床板が、
 頼りなさげに窪んで、軋んだ音を響かせるだけだ。
 ……それにしても、激しく動いているわけでもないのに、やたらに軋む。
 昼飯を食べすぎただろうか……

 と、


         『 キン ッ ! 』


 まただ……『小柄な古武者』が現れた!
 資料を捲る三枝に向かって、腰に帯びた刀を抜き放とうとしている……!

375『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 00:42:19

>>372(三枝)

 スマートフォンで壁の落書きを撮影しつつ、埃を払った。
 ……多少はマシになっただろうか。

 何度見ても、他と比べて明らかに異質な落書きだ……
 埃を払った壁面の文字を改めて見ると、やはり一部の文字は欠けているものの、
 どうやらかなり古めかしい言葉遣いであることが見て取れる。

 手がかりを探すために、本の頁を捲りつつ、その文字について二人に報告する……


         『 キン ッ ! 』


 まただ。

 耳に届く、小さな金属音……一度襲われた今なら、分かる。
 これは、刀を鞘から抜き払う際の『鯉口を切る動作』の音だ。

 と、そこで大神が『落書き』の正体を言い当てた。
 平安時代の僧が詠んだ、別れを惜しむ情の歌、ということらしいが……


>>373(大神)

 消失したスタンドのヴィジョンについて推論しつつ、
 三枝から得た情報を元に、スマートフォンで文字列を検索した。

 赤月と三枝にタスクを割り振りつつ、己は『外からの観察』に徹する……

 現在の位置は、入り口の敷居を跨がないまでも、
 おおよそ部屋の全体が見渡せるであろう場所だ。
 何かが起きれば、それを視認して把握し、即座の指示を飛ばすのは容易だろう。


         『 キン ッ ! 』


 と、資料を漁る三枝の正面に、先程のヴィジョンが再び現れた……

376大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/21(土) 02:43:11
>>374-375(GM)
「む……」  ピコーン ← ろくでもないことを思いついた時の擬音。

「大変忙しそうなところで申し訳ないが、赤月くん、三枝くん……。
 ちょっと数秒、キミたちだけでがんばってみてくれるかな。」

「1つ、ボクなりの『答え』を思いついた。
 先に謝っておくが、これはおそらく赤月くんと三枝くんの好みの『答え』ではないだろう。すまない。
 ただ、これは『全ての依頼』を達成できる『答え』だと思う。」
そう言うと大神さんは、一歩後ろに身を引きました。

「……この小屋さ。今にも壊れそうだろ。」
大神さんは、小屋を見ながらそう言いました。

「だから、今壊さなくても数年先には壊れてる。 あと一度の雷や台風の直撃、ドカ雪にも耐えられないだろう。 」

「しかも、そこの『古武者』は非力すぎるし、外にも出られやしない。
 こんだけ『悪口』を言われてるのに。
 ただの『内弁慶』だ。しかも『屋内でも、ザコの弁慶』と来た。」
『古武者』を挑発する。

「『そいつ』は、
 小屋の外の風雨から、この小屋を守れちゃあいない。
 小屋の外の時の流れにも、耐えられちゃあいない。」

「神様と間違えられちゃあいるが、『加護や豊穣をもたらすわけでもなく、住民を守ったことすらない』。
 『そいつ』のやっていたことは『単に人を刀で殴っていただけ』だ。」
 
 ・ ・ ・ ・ ・ ・
「だから、こうする。」
 
 
そう言うと、大神さんはステッキの取手にカバンを引っ掛けると『偽の毛皮』で巻き付けて『ハンマー』の姿にして……
 
「 ど お り ゃ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ っ !!! 」  (気合入った声)
 
『ハンマー(偽)』(本来はステッキ&カバン)で、外から『ボロ小屋の外壁』をフルスイングで思いっきり殴る。

( 破ス性CCC+スタンドコーティングされたステッキ&カバン。
  ・『スタンドコーティング』されているのでめっちゃ丈夫。
  ・疑似モーニングスターなので、壁が硬すぎたりしても、逆に破壊されることはないだろう。つながった部分で衝撃は吸収されるから。
   ようするに、ステッキのリーチを用いて、遠心力のついたカバンを壁にぶつける。)

……これで壁を壊せても、壊せなくてもいい。これはある意味『真実の毛皮による本破壊前の試験』でもあるから。

(続く)

377大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/21(土) 02:52:10
>>376
(続き)
「おい。 そこの『ゾンビ顔内弁慶』。 その腐った目をかっぽじって、外をよく見ろ。」
そして、大神さんは(壁が壊せても、壊せなくても)入り口から外が見えるようにして、ひどい『あだ名』で『古武者』に呼びかけました。

「この集落を見てみろ。
 ここはもう『人がほとんど残ってない限界集落』だ。 人は『もう去っていった』。
 この土地も売られた。 もはや誰も『あなかま様』を崇めちゃあいない。」

「その上で、お前はここの人々に何をやった? お前は人々に何をした?」

「お前は、この村の人を豊かにしたか?
 お前は、この村の人が飢えてる時に飯を与えたか?
 お前は、前世紀の戦争の空襲から人を守ったか?
 お前は、大雪で困っている人に晴れ間を与えたか?
 お前は、雪で潰れそうな家の『雪かき』をしたか?」

「 『何もしなかった』んだよ、お前は。 『見境なく、人を殴ってただけ』 だ。 」

「 お前は『小屋1つ守るのに躍起になって、人を殴り倒すだけの、ただの時代に取り残された亡霊』だ。 『あなかま様と呼ばれて勘違いした』だけのな 。」

「 『お前は何もしなかった』。 」

「 それが『答え』だ。 」

「 『お前には、それ以上の何の答えを与える価値もない』 」

「 『お前に、物語は必要ない』 」
そう言い切る。
この言葉を『古武者』が聞かなくてもいい。 だって、これらはある意味で赤月・三枝への言葉でもあるから。
それに、これらの言葉に反応しないなら、『説得が無意味』ということも分かる。 そのためのリトマステストでもある。

「つまり、ボクの答えは、『謎を解かない』だ。
 『そいつ』には『謎を解いてまで、祀る価値がない』。
 『今話した、何もしなかった亡霊の話』と『証拠が何も残らないぐらいに破壊された小屋』を手土産に、エヴァレットの元に帰ればいい。」

「それで『全ての依頼』を達成できる。
 依頼のクリアに『謎解き』は必須じゃあない。
 どんな『答え』が見つかっても、エヴァレットはスタンドの秘密を誤魔化すのに苦労するさ。」

以上。

378赤月『サクソン』:2023/01/21(土) 16:02:41
>>372
>>373

「『山の桜』・・・・コキン和歌集という事はポエムか!
 先日、授業で習ったばかりだ!」

そう言い放ちながら、『別れの歌』を壁に書き記す心境に思いを馳せる

(逃れえぬ別れの歌か・・・・?)

>>376

「な・・・・」

壁に書かれた歌と、『古武者』の正体について思案していたところで、大神が行動を開始した
当然、『偽の毛皮』は小屋の見取り図としての役割をなくしているはず

「アルマ・・・・君はいったい何を・・・・!」

浴びせられる『罵声』の数々は『古武者』と直接の関係はなさそうなものばかりだ
それどころか、古武者にヒトのような意思がなければ滑稽でしかない光景だろう

(いや・・・・アルマの事だ
 何か考えがあるのか・・・・!?)

>>374-375

「目の前・・・・!?」

『古武者』が次に現れた場所は三枝の目の前
予想に反したその位置に、思わず戸惑いの声を上げる

(『彼』の出現のタイミング・・・てっきり、視認の有無が出没に影響すると思ったけど
 どうやらそれは間違いだったようだ!)

「危ないっ!」

『偽の毛皮』と『トレンチコート』を身に纏い、スタンドへの干渉を可能とした身体で
『古武者』に向かって思いっきり飛び込み、ショルダータックルで『古武者』に攻撃を加えようとする

379三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/21(土) 16:39:38
>>375(GM)

「――――ひっ…………!!」

怖い怖い強い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。

でも、ここで『足手まとい』になったら。
『立派な人』にはなれないから。
『理想の最期』を迎えられないから。

      だから――――――怖くても頑張らなきゃ。

          バ ッ

『金属音』とナカレ先輩の『目の前』という言葉で、
大体の『位置』は判断できると思います。
それを頼りに『墓掘人』の『シャベル』を盾にして、
振り下ろされる『刀』を防ぎたいです。
こちらは非力ですが、あまりパワーはないようなので、
どうにか防御できるのではないでしょうか。

「もッ、もしかすると…………『距離』でしょうか!?」

「『壁に向いている中で一番近い』のが千草だから、
 こっちに来ているのかもしれません…………!!」

       パラ パラ パラ

『落書きの意味』は或真さんが教えてくれたので、
『あなかま様』について調べます。
まだ確認していなかったはずですから。
千草が成長するためには、『恐怖』を乗り越える事が必要なのです。
『今がその時』なのです。
だから、たとえ死ぬほど怖くても、逃げてはいけないのです。

>>376-377(大神)

「あ、或真さん…………!?」

「いえ…………『或真さんでした』…………」

行動自体には驚きましたが、或真さんなので驚きません。
『そういう人』です。
だからこそ、千草もしっかりと『自分の役割』を果たします。

>>378(赤月)

「――――――ナカレ先輩!!」

先輩が突っ込んでくるまで、『鍔迫り合い』をして、
どうにか持ち堪えたいです…………!

380『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 20:32:01

>ALL

 貴女たちの中で、最初に行動を起こしたのは、

 臨戦態勢を解かず、三枝への配慮を欠かさなかった、赤月だった―――。 


   ダッ  ! !
               ┣゛力 ッ ・ ・ ・ !


 己の身体を投げ出すように、『古武者』にタックルを仕掛ける……
 三枝へと振り下ろされかけていた刃は、
 彼女の『墓掘人』が掲げたシャベルにまで届くこともなく、
 二重のスタンドの鎧によって、無事に受け止められた。


        ど しゃ ああああ

            『 フッ ・・・ 』


 大神は、捨て身の攻撃の反動で、その場に倒れ込んだ……
 と、そこで、


>「 ど お り ゃ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ っ !!! 」  (気合入った声)


 小屋の外から、大神がその外壁めがけて鉄槌を振り下ろす……!

381『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 20:33:15

>ALL

 ……ステッキとカバンは既に手元にあったものだ。
 それに『嘘の毛皮』を被せたうえで、外見を『ハンマー(偽)』に変化させた。


     ノ\゛ キ    ッ   ・ ・ ・


 手前の壁は、おそらく貴女が想定していたよりもずっと脆く、
 実質ステッキ分の質量しかない『ハンマー(偽)』を弾き返すこともなかった。
 入り口側の薄い壁に、小さな穴が開く。攻撃の反動はほとんどない。


     「       」


 ……『古武者』は、まだ反応を示さない。
 壁の穴のことを気にも留めない……というか、気付いてさえいないようだ。が、



>「 『お前は何もしなかった』。 」

>「 それが『答え』だ。 」

                    ピクッ 


 大神が一通りの言葉を言い終えると、
 首から上を動かして、そちらに顔を向けるような仕草を見せ、


       『 フ ッ ・・・ 』


 ……まもなく、その姿を消してしまった。

382『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 20:34:40

>ALL

 一方の三枝は、赤月と『墓掘人』のシャベルに防御を任せ、
 自身は任された役割……資料を探すことに専念することにした。

 既に提示された幾つかのキーワードを、索引から調べて逆引きする……

 短い時間ではあるが、調べる項目が分かっていれば、効率が段違いだ。
 今度は『2箇所』ほど、ヒントになりそうな項を見つけることができた。

(※次レス参照、情報は言い切りで共有可能)


 ……ところで、三枝と赤月が顔をあげると、

 落書きのあった入り口側の壁に、小さな穴が空いていた……
 ちょうど『落書き』のあった位置、その真隣だ。

 当たった箇所が悪ければ、『落書き』が損なわれていた可能性さえある。

 少なくとも、『謎』も『物語』も不要と断じる大神にとっては、
 失われても問題のないもの、なのだろうか……?

383『結び目を断つ』:2023/01/21(土) 20:38:30


【 幽仙法師の入集歌について 】

 ……法師が詠んだ歌、とされているものの、勅撰和歌集の入集の中には『よみ人知らず(作者が不明、もしくは匿名であること)』とされる作品も多い。その中には、歌集の主な読者である宮廷人たちの目に触れること、彼らの理 を得られないことに配慮して、「下級役人や庶民が詠んだものを、特定の上人の名義で掲載する」という都合もあった。
 そのような歌は、武士階級の身 ……特に、平家一族の人々によく好まれた、という説がある。曰く、公家と呼ばれる役人貴族に取って代わる軍事貴族、『武家の棟 』と呼ばれる人物たちにとってみれば、生まれの優位に驕り高ぶった公家勢力に対し、真に才のある者どもが台頭し、その座を奪い取ることの象徴であった……という通説があるが、詳細は定かではない。特に有名なものとして、幽仙法師の作品が めて登場する古今和歌集の393選に……

【 民俗学・東北地方に伝わる奇談 〜あなかま様〜 】

 ……あなかま様の外見は、 を携えた鎧武者であるとも、全身が真っ赤な血に塗れた敗残兵だとも言われている。だが、その姿を「実際に見た」という記名の証言はほとんどない。多くは「気付かぬうちに怪我をしていた」、或いは「怪我の経緯について詳細に語らない」というものを、後付で「あなかま様に られた」と片付けたもの、と考えられている。S県H市一帯に類似の怪異が見られないことを考えると、かまいたち、かまかぜ、のがま、むち、と言った「人を りつける魔風の怪異」と、この地に伝わる特有の落人伝説が融合した結果、このような伝承が生まれたのではないだろうか。また一説には、八丈小島の『バク』、甲府地方の『腹太鼓』と同様、この地方特有の風土病のようなもので、その症状に幻覚や皮膚のひきつれを……

384赤月『サクソン』:2023/01/22(日) 11:24:17
>>380-383

「くっ・・・・」

刃物を持つ者に対して身体からぶつかる攻撃は通常であれば悪手であろう
だが、『古武者』の持つ武装はほとんど鈍器のようなもの・・・・問題なく彼の身体を引き剥がす事が出来る

「待て!アルマ!少し待つんだ!」

顔を上げて、目の前に見えた物
それは壁に開けられた『穴』により『落書き』の存在が危ぶまれる光景だ

「確かに、外からこの『小屋』を破壊してしまえば
 全て済ませる事が出来るかもしれない・・・しかし!」

立ち上がり、扉の外に向かって叫ぶ

「このまま『彼』が何を想っていたのかも、何のために戦い続けているのかも知らずに
 ただ、何もわからないまま『彼』を消し去ってしまいたくはない!」

『古武者』との何度かの打ち合い、そして先ほどの大神の『罵声』への反応
それを見て赤月は、この相手が意思を持たない傀儡ではなく、何かの『想い』を抱えた存在であると感じ取っていた

(残したものがあるのなら・・・それを無碍に消し去るわけにはいかない)

「『破壊』は少しだけ待って欲しい
 これは・・・・私の我儘に過ぎないけれど、もう少しだけ『彼』と向き合いたいんだ」

情報収集が危険な事には変わらない
だが、このまま『謎解き』を続行したいという意思を表明する

「警護は私がなんとかする・・・・だから!」

言いながら、再び周囲を警戒する
三枝が襲われた時、即座に対応するためだ

385三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/22(日) 19:02:42
>>380-383(GM)

「やっぱり…………『あなかま様』みたいですけれど…………」

色々と分かった事がありました。
でも、大事なのは『取捨選択』です。
あれもこれも考えに入れていては、
千草やナカレ先輩が求める『答え』には辿り着けません。

「…………或真さんの言葉には反応していましたから、
 『何か言って欲しい』のではないでしょうか?」

  「たとえば………………」

     「――――――『落書きを正しく読み上げる』」

『落書き』はかなり消えかかっていて、
それが『和歌』だと知らなければ、
全文を解読する事は難しいでしょう。
現に、エヴァレット先輩は読めませんでした。
怖いけど…………確かめてみないと…………。
最初と同じように、『壁』に向き直ります。
そうする事で、もう一度『古武者』を呼び出したいです。

>>(大神)

「或真さん!千草からもお願いします!」

「千草は『死ぬ』のが怖いです。
 『死にたくない』です。
 でも、人間いつかは『死にます』」

「『死』が避けられないのなら、
 せめて『理想的な死に方』をしたいのです。
 誰からも尊敬されるような『立派な人』になって、
 『素晴らしい最期』を迎えたいのです」

「そのためには…………『恐怖』を乗り越えないといけないのです…………」

「だから………………このお仕事を最後までやり遂げさせて下さい!!」

>>384(赤月)

「ナカレ先輩――――今度は千草が、
 『古武者』を呼び出してみます…………!
 或真さんが教えてくれた『和歌の全文』を、
 『古武者』の前で読み上げてみたいのです…………!」

「もし、間違っていたら…………『防御』をお願いします」

後の事を先輩にお任せして、『考え』を『実行』に移します。

386大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/23(月) 19:02:26
>>380-383(GM)
>>384(赤月)
>「『破壊』は少しだけ待って欲しい。これは・・・・私の我儘に過ぎないけれど、もう少しだけ『彼』と向き合いたいんだ」

「おっけー、赤月くん」
あっさりと快諾した。

>>385(三枝)
>「だから………………このお仕事を最後までやり遂げさせて下さい!!」

「三枝くん、それは表現が違う。
 『仕事を終える』と言う意味では、『ボクのやり方』で『仕事は終わる』からだ。 『やり遂げる』と言う意味でも『ちゃんとやり遂げて終わる』。
 ここで、キミが言いたいことは、『調査を続けたい』だろう? 」
やんわりと三枝の表現を否定したが、調査を無理に止めるつもりはないようだ。

>>赤月・三枝                   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「キミたちが納得するまで、ボクは待つよ。 帰りのバスの時間が近くなったら、全部破壊するつもりだけどね。」
あっさりと2人の申し出を承諾した。 不穏な言葉とともに。

「……これだけじゃ言葉が足りないだろうから、キミたち向けの説明をするよ。
 さっき(>>376)のボクの言葉は、『古武者向けのプレゼン』であって、『キミたち向けのプレゼン』じゃあないし。」

「あのね。
 つまり、ボクが言いたいのは、ボクはすでに『依頼を達成する解を1つ見つけた』ってことなんだ。
 だから、キミたちの方で『別の解』を探してくれてもいい。」

「 『ボクの解』については、おそらく例を見せたほうが早いから、例を見せよう。 」

「 『落ち武者ゾンビの首』 」  ドロンッ   大神の持つ『偽の毛皮』が 『落ち武者ゾンビの首』 へと姿を変えた。

「 『幽仙法師の直筆サイン入り板』 」  ドロンッ    大神の持つ『偽の毛皮』が 『幽仙法師の直筆サイン入り板』 へと姿を変えた。

「 『ドラゴンの角』 」  ドロンッ    大神の持つ『偽の毛皮』が 『ドラゴンの角』 へと姿を変えた。

「 『バーナムさんとエヴァレットが仲良くしている写真』 」  ドロンッ    大神の持つ『偽の毛皮』が 『バーナムさんとエヴァレットが仲良くしている写真』 へと姿を変えた。

「 …… これで、わかっただろう? ボクは『偽の証拠品』 を作れる。」

       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「だから、『今の時点でもう調査結果を思い通りに操作できてしまう』 。」

387大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/23(月) 19:12:46
>>386 (続き)
「もし、ここから先の調査で『決定的な証拠』や『謎の完全な解法』が見つかったとしよう。」

「でも、その『決定的な証拠』と、『謎の完全な解法』をエヴァレットくんに渡したところで、
 『エヴァレットくんは絶対に、バーナムさんに【スタンドの仕業ではない】というウソをつかなければいけない』んだ。
 もしかすると、ここで見つかった証拠だけでは、エヴァレットくんは上手く説明できないかもしれない。」

         ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「……しかし、『ボクがいるとその状況をいくらでも、ひっくり返せてしまう』。 ボクは 『エヴァレットくんが望む結果を引き出すような、都合のいい証拠品』を作れてしまうから。
『悪魔のようなささやき』をする。

「たとえば、 『バーナムさんがオカルトなことに懲りて、二度と手を出さなくなるような証拠』、 『今回の被害者にうまく補償金が支払われるような証拠』……

            ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 それはつまり、 『最大多数が最大幸福を得るウソ』、『見る人を幸せにする夢』、 『大勢が見たいと望む虚構』、 だ。」

「分かるかい? 特にキミには分かるだろう、三枝千草くん。」
『役者経験のある三枝千草』に、フルネームで問いかける。

「しかも、ボクのスタンドなら、バーナムさんが証拠を確認して、意思決定した次の瞬間に『消す』こともできる。 まるで、『幽霊がかき消える』ように、ね。」

「そして、『それら』に必要なのは……・
   『ボクが作る証拠品と矛盾した証拠品が存在しないこと』、
   『エヴァレットくん、『赤月くん、三枝くん全員が口裏を合わせること』、
 それだけだ。」

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「そこに謎解きは必要ない。 『あたかも謎を解いたように見える、都合のいい証拠品をボクが作ってしまうから』 。」

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「そこに『小屋』は必要ない。 それどころか邪魔だ。 『矛盾する証拠品』は無い方が、都合がいい。
 その『古武者』が小屋に依存するなら、謎を解かなくても、『今後の犠牲者を無くすこと』ができる。」

388大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/23(月) 19:13:17
>>387
「この地に来て、実際にスタンドを見るまでは、『この解』に自信を持てなかった。
 この地に来るまでの話では、
  ・ 『小屋を破壊しても、なお活動可能な、強力な力を持つ、暴走スタンド』
  ・ 『真実の毛皮の破壊を跳ね返すほどの、強力な防御性能を持つ、スタンド』
  ・ 『なにか他の伝説にあるほどに【別の強力なモノ】を封印するための要石』
  ・ 『知らず知らずのうちに、地域に平穏・恩恵をもたらし、人々の日々の生活を支えていたような善の存在』
と言った『懸念』があったからだ。」

「……この地に来て、地元の話を聞き、先程までの光景を見て、それらの『懸念』はもう、ほぼ無くなった。」

               ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「さっきも言ったように 『なにもしていない』んだ、『そいつ』は。 だから、さっき(>>376)そう言った。
 そして、しかもそれに対して、『そいつ』は『反論』を少しもしない。
 多少喋りそうだったけど、コレじゃあ『動くだけの機械』や『意思疎通不能な虫』と変わらない。」

       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・   ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「だから、何も聞きようがないし、なんとでも話を盛れてしまう。 ボクが作る『ウソの魔力』に負けてしまう。」

        ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「 つまり 『ボクのウソつきだけで依頼の完遂をどうにかできてしまう』  」

「これがボクの『答え』だ。 あくまで『1つの答え』。 『いくらでも変更可能』。 複数の答えがあったっていい。 キミたちの提案を待つ。」

「あと、ここまで聞けば、およそ推察できると思うが…… ボクの能力なら、『ここから先の調査で、発見される決定的な証拠品を、肯定するような証拠品』も作れる。
 『エヴァレットくんがバーナムさんにメイン証拠品について説明する時に助かるようなサブ証拠品』と言った具合だ。」

                                                     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「しかしまぁ……まったくもってエヴァレットくんも『ひどい人選』をしたものだ……。 『よりにもよってボクを引き当てちゃうなんて』。」
小屋の外から2人の様子を見ながら、ため息をつき、2人の反応を待つ。
以上の行動は、(偽毛皮の変化を見せたシーン以外は)全て会話なはずなので、具体的・物理的な行動として『小屋』内の観察、『古武者』への警戒を継続しておく。

以上。

389大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/23(月) 19:21:33
>>388 補足
あくまで『1つの自分の答えを提示した状態』なので、赤月・三枝の2人の探索を止めるつもりはないです。
赤月・三枝の2人から、大神に手伝ってほしいことの要望があれば、それはそれで手伝います。
地図の提示や情報提供なども引き続き、行います。
ハンマー(偽)で小屋を破壊したのは、『一発しか使えない真実の毛皮で、破壊可能かどうかの事前テスト』の意味もあったので、
それができた以上、破壊をし続ける意味はさほどありません。

こちらから、無理に赤月・三枝の2人の調査を止めたりはしません。
ただ、『大神自身が小屋に入って調査する』ような行動は、
  『二人の生命・身体が危険な状態』
   or
  『別解のルートを提示でき、それが必要な行動であると示せた状態』でもないと、やらないと思います。

390赤月『サクソン』:2023/01/23(月) 23:46:11
>>386-389(大神)

「それ・・・・は・・・・・!」

目の前で目まぐるしく移り変わる『証拠品』の数々に膝が震える程の衝撃を受ける
確かに『仕事』の達成を考えれば合理的な判断と言える意見だ、だが

「『過去』を・・・・・『捏造』してしまえると言うのか・・・・!?」

それは赤月にとって、『恐怖』としか言い様のない発言であった
『過去の捏造』とはつまり、存在したはずの『過去』がなかった事になるという事

「駄目だ・・・・! それだけは止めてくれ!」

血の気が引いた顔で、必死になってそれを止めようとする

「私にだって、君の言っている事に理がある事は解る・・・・
 だけど・・・・君のその『解答』を許してしまっては・・・・私は」

言い淀みながら、外で待機する大神に懇願の言葉を口にする

決して忘れたくない『過去』を抱える赤月にとって、
『過去』を消し去る、という大神の言葉はこの世で最も恐ろしい事のように聞こえた
向けられた対象が自分ではなく『古武者』だという事がわかっていても、その恐ろしさからは逃れられない

恐怖と緊張でカラカラに乾いた喉で空唾を飲み込む

>>385(三枝)

「わかった・・・・・。」

どうやら、行動目標は三枝と共通しているらしい
彼(彼女)の言葉に頷き、了承を示す

391三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/24(火) 18:56:11
>>386-390(ALL)

「…………やっぱり或真さんは『お喋り』が上手ですね」

「千草には――――『お芝居』くらいしか出来ませんから」

三枝千草の家族は『舞台俳優』。
千草自身も『子役』として、時折『舞台』に立つ事がある。
主な役柄は『少年役』と『少女役』の『兼任』だ。

「最近演じたのは『大正時代の令嬢』です。
 気が強くて物怖じしない性格で…………」

       「――――『こんな役』でした」

            スゥ…………

「『都合のいい証拠品』を出して『口裏』を合わせ、『依頼人』を『納得』させる。
 ふふふ、面白い着眼点です。
 試してみてもいいでしょう」

「ただし、相手が『あの方でなければ』」

千草の態度は堂々としたものだった。
『役』に入り込む事で、『恐怖心』を打ち消す。
一種の『自己暗示』だ。

「『依頼人』は『我々が超能力者だと知っている』。
 しかも『信じている』。
 つまり『証拠の捏造も可能かもしれない』と理解している。
 これが『前提』。
 その上で『騙す』のは、いくら『一般人』でも容易な事ではありません」

「『偽の証拠』と『偽の証言』だけで、全てを納得するとは、とても思えない。
 覚えていらっしゃいますか?
 彼が『現場に同行したがっていた』事を」

「彼は、必ず『自分の目』で『最終確認』をしたがる」

「『小屋を壊す前』に『真相』を知りたがっているくらいです。
 『依頼人の人間性』を熟知している人物から、
 『壊したら叔父を説得するのは難しくなる』と言われている。
 『壊した理由』など、どうとでもつけられるでしょう。
 それは彼女も分かっているはず。
 では、何故『破壊』を『最終手段』に据えたのか?」

「ああいう手合いは、『壊した時点で機嫌を損ねる』。
 こちらの話に、どれだけ『信憑性』があろうと関係なく、
 『自分の理想』と食い違う話は、端から受け付けない。
 『壊した後』で、どんな『証拠』を出そうが、
 どんな『証言』をしようが、『意味をなさなくなる』」

「『依頼人を納得させる為』には、むしろ『この小屋』は『なくてはならない』」

「もちろん、これは『私の推測』。
 でも、『今すぐ小屋を壊して証拠と証言を捏造する』よりも、『確実性が高い』。
 『小屋』は『壊してしまったら終わり』」

      「――――私は『博打』の片棒は担げません」

自らの意見を述べ終わると、意識を切り替えて『壁』に向かい合う。

392大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/24(火) 21:05:50
>>390-391(赤月・三枝)
「ハハッ」
オオカミ少年は天使のような悪魔の笑顔を浮かべました。(銀狼怪奇ファイル主題歌)

「別にどう言われても構わないぜ。
 ボクはキミらの味方だからね、広い心で受け入れるさ。」

「で、味方だからこういうこともしよう。」
スマホでなにやら操作した。

>>赤月・三枝
二人のスマホに、こんなメッセージを送る。(届くかはGM待ち?)

【『落とし穴』を作ったらどうか?】

【口に出すと古武者に聞かれるかもしれないから、メッセージで失礼する】

【一部の例外を除いて、スタンドは飛べない。だから、穴に落ちてしまう】

【相手スタンドの出現位置は誘導できる。現状の出現パターンを見る限り『出現位置は攻撃対象の後ろ、刀が届く範囲に限られている』からだ。】

【さっき(>>374)聞いた音からすると、床はもう脆くなっている】

【何人もの人が入っている以上、床に壁ほどの資料的価値はない。壊しても問題ないはずだ】

【そして、ボクらの能力は『落とし穴を作る』ことに長けている】

【穴を掘るスコップ・床板に化ける毛皮・飛び出す暗器……どう使うかは自明だろう?】

【多少こちらの動きがバレても『ウソの囲い』や『ウソの床板』、『ウソの落とし穴』で偽装すれば、相手は『真実に到達できない』だろう。】

【ただただ相手を待つ、
 罠を仕掛けてこちらから積極的にハメにいく、
 答えを勝ち取れるのはどちらだ?】

【ついでに言うなら『床下』はまだ未調査のはずだ。
 目に見えない範囲……床下や天井はどうなっているのだろうね。】
 
【ボクと三枝のスタンドは非力で小さめだ。だから小さな入り口とスペースさえあれば、床下に潜ませることも可能だろう】

【あの武者が床下まで瞬間移動できたとしても……
 床下くらい狭くて、刀を振るスペースがなければ、刀の威力も下がるだろう。
 アイツ、パワーが弱すぎて床板を突き刺して貫通するような攻撃も使えなさそうだし。】

【そういう選択肢を増やしてみたらどうかな】

 ポンッ ← メガネをかけたオオカミのスタンプ

393『結び目を断つ』:2023/01/28(土) 17:59:06

>ALL

 小屋の外で『別案』を提案する大神だったが、
 赤月・三枝の『謎解き』を妨害する意図はないようだ……


     『 キンッ ! 』
                   『 キンッ ! 』


 ……言葉を交わすうちにも、スタンドの条件を満たしていたらしい。

 刀の鯉口を切る『金属音』が、寂れた小屋の中に、再び小さく響く。
 先程までと異なるのは、それが『何度も』鳴ったということだ。


      『 キンッ ! 』   
                 『 キンッ ! 』


 ……赤錆びた鎧を纏う、腐った死体。それが、『4体』だ……

 赤月と三枝、それぞれに対して『2体』ずつ
 刀を鞘から抜き払って、上段に大きく振りかぶっている!

 一度に『一撃』、或いは『1体』を退けるのはそれほど難しいことではなかったが……
 『連携攻撃』は、果たして同じように捌けるものだろうか……?

――――

※メッセージアプリでの連絡は『受け手』側がスマホを取り出して
 確認する動作を行った時点で、言い切りで届いたものとして判定する

394大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/28(土) 21:14:18
>>393
>赤月・三枝
「4体来たな。赤月くんに2体、三枝くんに2体。位置関係はこう」
赤月と三枝に見たまま状況を端的に伝え、手元の『偽の毛皮』にそれぞれの位置をマッピングし、2人に見せる。

〜〜〜多分こんなマップ〜〜〜

   大     大:大神
┌──□──┐
│□□□□□│
│□□三□□│ 三:三枝
│□□赤□□│ 赤:赤月
│武武武武□│ 武:古武者
│本棚□机□│
└─────┘

 ※見たままを描くつもりなので、GM側から修正あれば修正お願いします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「その上で『ボクには来ない』、か。
『一番、挑発している』というのに。
やはり『屋外には出てこれない』のか…。」

「再確認しておくがね、赤月くん、三枝くん。
 知っての通り『ボクのスタンドは弱い』。
 助けに入らない、というよりも入れない。
 助けに入るだけの力がないからね。『足手まとい』と言うやつさ。」

>赤月・三枝
「一応、『防御案』を出しとくぜ。
 二人とも『偽の毛皮』を『使い捨て』な。
 具体的には『なぎ払うように、広がるように、後方に投げ捨てろ』。
 『音とマップ』で相手の位置はわかるだろ。
 そいつらが『目で見て襲いかかっているなら、視界を塞げる』。
 その上で『現状のそいつらの剣術』じゃボクの毛皮は破れない。
 『刀のどこかに引っかかれば抵抗で刀の威力は激減する』。
 『毛皮は1分で再生する』から、心置きなく使い捨ててくれ。
 『態勢を立て直す時間』くらいで再生するってことだからね。」
二人に防御案を提示する。

「……しかし、『4人に増えた』ということは、そろそろ部屋が満杯なんじゃないかな。
 赤月くんと三枝くんを合わせて『6人分』。
 ホテルのシングルルームなら『収容オーバー』。
 満員電車で汚っさんに囲まれるような話。」

「それはまた『相手も避けるスペースがないから攻撃チャンス』とも言えるとこだ……
 ミヤモトマサシいわく『下手な鉄砲も敵が沢山いたら誰かに当たる』。
 しかし、あいにくボクの手札に『範囲攻撃』のカードは少ないんだよな…。
 相手がスタンドとなると下手な攻撃は透過しちゃうしな…。」

「うん、つまり『ボクが手を出すターンではない』ね。 『パス』。」

>赤月
「前衛はキミに任せたぞ、赤月くん。」
攻撃担当が赤月しかいないので、気休め程度に言葉を投げておく。

>GM
ここまでが会話。
(具体的な動きは偽の毛皮を変化して2人に見せるという、一瞬のみなはず)

「……その間に、屋外調査をしておこう。
 『小屋に入るだけが小屋を調べる方法じゃない』からな。」

「……気になるのは、天井と床。外から見るなら屋根と床下。
 そのあたりを当たってみるか。
 さっき壊した感じでは、壁がもうボロいから、屋根や床ももう長くないはず。」

スタンドを発現し『第二の目』代わりにして、小屋の外から『屋根』や『床下』の構造を確かめる。
(とりあえず入口側から見られる範囲のみ。この行動も『目を増やしての観察』なので『大きな行動消費はなく、行動に余裕を持てる』はず。)

『(バス停に雪が積もっていたから)雪が降る気候』の『(小屋周りの描写から)ぬかるんだ土地』の上に立つ『小屋』であるなら、屋根や床にその土地にあった構造が見られると思う。

例えば、
 ・雪を落とす傾斜のついた屋根。雪以外のものには弱かったりする。
 ・かやぶき屋根なら弱い力でも剥がせる・穴を開けられるかもしれない
 ・地面から離れた床。雪が降る、ぬかるんだ土地柄なら『上げ底』をしないと埋もれたり、浸水してしまったりするだろう。そうした上げ底構造なら『小型のスタンドが入り込める隙間』があるかもしれない。
  ・その場合『入り口に段差がありそう』だが、そのあたりはどうだろう?
  ・また逆に『雪の重みで家が潰れる』ことを考慮して、頑強に作ってあり、『床下に隙間がない』かもしれない。そのあたりがわからない。
 ・ボロ屋根すぎて『雨漏り』などをしているなら、そういった箇所の下の壁や床は『既に腐ったり、カビたりして、脆くなっている』はず。そこは『落とし穴にしやすい・足場を崩しやすい場所』ともなるだろう。

外部からそうした『構造的な隙・特徴』を探す。
先程確認した『壁の脆さ』を考えると『小屋に対し、強引にそうした構造の隙を作りに行く』ことも可能だろう。

395大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/28(土) 21:32:43
>>394 補足
>GMへの提案(回答求む)
提案:大神のマップを見て他2人が行動する可能性があるので『>>394のマップを一度GMチェックした方がいい』と思うのだがどうだろうか?

チェックのレベルとしては
>>394のマップはそれでおよそあっている』
or
>>394のマップはちょっと違う。正確なマップはこう(AA表記)』
のレベルでいいと思う。
(ミッションでよくある『情報確認の質問』のレベルの処理)

理由:
『見たままを地図にした』という状況で、
『その地図を見て行動したら、実は位置関係が違っていた』というようなことが起こった場合、『行動修正の手間がかかる』と思うから。

396赤月『サクソン』:2023/01/28(土) 22:32:00
>>393

     『 キンッ ! 』
                   『 キンッ ! 』

「なにっ!?」

互いのスタンスを表明するように言葉を交わす3人
その論議の最中にも『古武者』は現れて、攻撃を果たそうとする
その様子を確認し、赤月は・・・・

(何故だ!?)

そう、『古武者』の登場は赤月の頭に一つの『疑念』を抱かせるものであった

(私は・・・・何もしていない
 ただ二人と言葉を交わしただけだ・・・・それなのに!)

(それなのに、何故『古武者』が4体も現れている・・・・!?)

(・・・・・『言葉』か!?
『古武者』が、私たちの何らかの『言葉』に反応して出現しているのだとすれば・・・・!
『言葉』を口にするのも、耳にするのも危険と言う事だ!)

「くっ・・・・全員、口を閉ざせ! 『言葉』が怪しい!
 一度、小屋の外に出て体勢を整える!」

スマホに送られてきた大神のメッセージを読む暇もない
自身が纏う『偽の毛皮』を勢いよく『古武者』に向かって投げ捨て、
彼らの視界を塞ぎながら全速力で小屋の外に出ようとする



>>395

今のところ、正確な位置関係が必要な状況でもなさそうなので
マップについては別に必要ないかと思います
少なくとも、赤月としてはマップの有無に関わらずこの行動で決定しますので
(あとはマップを用意するのも面倒くさいと思いますので)

397『結び目を断つ』:2023/01/29(日) 15:01:11

>>395(回答)

 MAP作成、ありがとうございます。

 ただ、GMの作業環境的にAAによるMAP作成が出来ないのと、細かい情報を増やせば増やすほどGM・PL両陣営の情報管理リソースが削られてミッションが停滞するのを避けたいので、現状こちらから「赤月と三枝に『二体ずつ』スタンドが攻撃を仕掛けようとしている」というシンプルな状況説明以外の詳細な位置指定は、敢えては行いません。

 今後の進行次第では、詳細な位置情報の共有が必要となる場面も出てくる可能性もありますが、その都度ごとにGM判断で対処する心算です。何卒ご承知おきください。

 また、基本的にGMレスによる行為の判定は、他のミッションと同様にすべてのPCレスが揃ってから一括で行いますが、今回は例外的に「大神PCは正確にMAPで小屋内の位置情報を伝えた」ものとします。

398三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/29(日) 18:54:32
>>393(GM)

          「 ! ! 」

電流のような『危険信号』が、瞬く間に全身を駆け抜けていく。
その時の気持ちを表現するなら、丁度こんな風になるでしょうか。
とにかく『対処しないといけない』という事です。

「『運動』は…………苦手ですけれど…………!」

これまでの経験から、
『古武者』は『機械的に動くだけ』なのが分かりました。
現に、今も『全く同じ動き』をしています。
単純な『数』が増えたとしても、
『複雑な連携』が来なければ、十分に対応できるはずです。

「――――間に合って…………!」

行動はシンプルです。
『一つを避けて一つを防ぐ』。
『シャベル』を構えながら『一人目の振り下ろし』を避け、
そのまま『二人目の振り下ろし』に備えるという事です。
もう『不意打ち』じゃありません。
『目の前で抜いた刀を振り上げている』なら、その間に動けます。

   「『別れをば山の桜にまかせてむ』」

          「『留む留めじは花のまにまに』」

『二撃目』を防御できたら、『和歌の内容』を口に出してみましょう。
ナカレ先輩には『口を閉じろ』と言われていますが、
やっぱり試してみない事には何とも言えません。
もし『無反応』なら、この線をキッパリ捨てられます。

>>(大神)

或真さんから貸りた『偽の毛皮』は、千草の手に握っておきます。
今までのパターンからは考えにくいですが、
もしかしたら『追い打ち』が来るかもしれません。
万が一のために温存しておきます。

>>(赤月)

《最初は千草だけ、次も千草だけ…………。
 今は、千草とナカレ先輩です》

『スタンドを通した言葉』で、ナカレ先輩に呼び掛けます。

《少なくとも、最初は二人とも『同じ行動』をしていました…………。
 それなのに『千草だけ』が狙われたのです》

《…………一つ思いついた事があります》

《もしかすると……『精神状態』に関係があるのではないでしょうか……》

        《――――『恐怖心』です》

《それなら今回ナカレ先輩が狙われたのも、
 何となく分かるような気がするのですけれど…………》

さっき、ナカレ先輩は怯えているように見えました。
その『根本』は、きっと千草とは違うものでしょう。
ただ、『怖がる事』が引き金なら、あるいは――――。

399『結び目を断つ』:2023/01/30(月) 18:06:49

>>394(大神)

 小屋内の騒動を二人に任せて、小屋の周囲を調べる……

 小屋の『上』は、さっき遠くから見た時と変わらず『茅葺屋根』だ。
 瓦ではなく、稲や藁などを素材にして敷き詰めたもの……の、残骸。
 遥か昔に枯れたか、或いは腐ったか。風に飛ばされたと思しき箇所もある。
 ともかく状態は極めて劣悪だ……人の手で引きちぎるのもワケないだろう。

 小屋の『下』は、床と底のあいだに僅かな隙間がある。
 このため、入り口には段差があり、小屋の床と地面には僅かな隙間……
 大神の睨んだ通り、『上げ底』のような構造となっている。


>>396(赤月)

 発動条件に思考を巡らせつつ、『偽の毛皮』を目くらましに用いた。


      ぶ   わ ッ  ・ ・ ・


 4体の『古武者』のうち1体がそれを刀で払いのける。
 借りた毛皮は、1平方メートルの布状……対処するのは、それほど難しいことではない。


               ヒュ ッ ―――


 上段に振り被っていた……即ち『攻撃体勢』にあったもう1体が、
 波状攻撃の如く、逃げる赤月の背中に向けて、刀を打ち付ける……!


     ビ シッ !


 ……全速力で逃げていた分、直撃とはならなかったが……
 背中に、熱を持った鈍い痛みが走った……
 そのまま転げるようにして、小屋の外に出ることには成功する。

400『結び目を断つ』:2023/01/30(月) 18:08:52

>>398(三枝)

 同じく長モノを持って、古武者に相対する……

 問題は、相手が『バラバラの攻撃』を二度、『順番』に行うのではなく、
 明らかに統率の取れた『連携攻撃』を、ほぼ『同時』に行ってきたことだ。
 一方、受け手の貴女は『回避』と『防御』を『同時』に行うことはできない……

 一振り目、かろうじて攻撃を避けることには成功するが……

 それからシャベルを構えるよりも先に、二振り目が振り下ろされる!
 構えかけていたシャベルは間に合わず、『毛皮』は肩にかけたまま……


           ガッ !!


 上から振り下ろされた刀が、側頭部を弾いた……

 威力は然程ではない(破D)が、ダメージを受けた部位が部位だ。
 視界が眩み、身体がよろめく……壁の文字を口に出す余裕はない。

401大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/01/30(月) 21:38:24
>>399-400
(構造的な隙は多そうだな……しかし……)

「……」 ← チベットスナギツネのような眼差し
さすがの大神さんも久しぶりに黙った。
黙ったのは、先程の赤月の言葉(>>396)もあるが……
なにより
 『死者の意志を尊重した生者が死者にタコ殴りにされた』
 『死者をコケにしまくってる自分は無傷』
という状況に呆れて、だ。

>三枝
攻撃を食らう三枝を見ながら、大神は右手をポケットに入れる。
そのポケットから『凶悪な姿のトゲ付き手裏剣』(偽)が出てくる。

……もちろん『偽物』だ。
『ポケットに仕舞ったサンドイッチのピック』を『偽の毛皮』で包んで姿を変えただけのもの。
だが、『それが偽物だと誰に分かる』だろう?
なぜ、『オオカミ少年(奇抜な格好)のポケットに手裏剣が入っているはずがない』と言えるだろう?

手裏剣……それはつまり『昔の人でも分かるほど、見るからに武器の姿をしたモノ』。
『はたして警戒せずにいられるだろうか?』『わざわざトゲや刃に触れてまで、その真贋を確かめたいだろうか?』

大神はそんな『トゲ付き手裏剣』(『偽の毛皮』でピックが姿を変えただけの偽物)を
『相手に見せつけるような動き』で
『三枝の近くの武者の顔のあたり』(スコップで一撃目を防がれた方。つまりこのままスコップを落としたら押し切って追撃してきそうな方)に投げつける。(破ス精CCC)

ちなみに『警戒させたいだけ』なので『顔のあたりを通過すればいい』くらいの精度。
『当たるよりもむしろ当たらないほうが真贋を確かめる手段がないから得する』くらいの話。
当たったら『避けるまでもないザコの攻撃とバレる』が、
当たらなければ『当たったら危ないかもしれない攻撃と疑ったままでザコとバレない』から。

>赤月
出てきた赤月を横目に、残った武者の方(赤月を襲っていた方)に左手を掲げる。

  シュババババッ! ← ニンジャっぽくカッコいい印を切る
 
1秒ほど印を切ってから、指を鳴らす。

(※こちらの対赤月用行動は『深い意味がない、ただの仰々しいニンジャのような演技』なので、↑の対三枝用の行動と比べて精度は適当。行動に時間差も入れた)

   パチンッ ← フィンガースナップの音

『忍法』(ニンポ)や『魔法』(マジック)のように赤月の投げ捨てた『偽の毛皮』が消え失せるだろう。

マジックのタネは、なんのことはない。具現化系スタンド能力の基本『能力解除』だ。
『存在していた物体を、その場からなくすことができる』……『スタンドとしてはごく当たり前のことだが、現実ではありえない現象』の一つ。

(『投げ捨てろ』と言ったのは、こういう『消す・消さない』で『相手を撹乱する択』も含めてだったんだけどな……)

(ところで、そろそろ喋っていいかな)

402赤月『サクソン』:2023/01/31(火) 00:44:18
>>398-401

「ぐっ・・・・・!!」

背中に、鉄の棒で打ち据えられたような熱を感じる
だが、この程度の痛みは『アリーナ』の戦いで慣れている
多少の痕が残るかもしれないが、この程度の傷は行動には支障がないだろう

「・・・・・・・!」

そのまま大きく振り返り、小屋の様子を見る
全速力で出口に逃げてきたせいで三枝の様子の確認が遅れてしまった
彼(彼女)は今・・・・・

「なっ・・・・!?」

逃げていない!
恐らく彼(彼女)は、逃げるよりも先に『謎解き』を優先したのだろう
錆で切れ味がないとはいえ、振り下ろされた『刀』が彼(彼女)を傷つけている

「・・・・・・・・ッ!!」

──怒りが燃える。
自分自身が傷つけられるのは別に構わない・・・・だが!
自分よりも年下の子が、護ると決めた相手が傷つけられるのは我慢ならない

瞬間的に『サクソン』の能力を発動
ブレザーの第一ボタンに『羅漢銭』の『暗器化』を施し、その直後にボタンを解く
ボタンを解くという動作をトリガーとして『暗器』への変形を行い、
そのまま『羅漢銭』を、三枝を襲う『古武者』(大神が攻撃していない方)の顔に向かって投げつける パス精CCA
こちらは大神の攻撃とは違い、かなり性格で威力を持つ一撃だ

403三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』:2023/01/31(火) 08:03:23
>>400(GM)

      「 ! ! ! ! ! ! 」

『実際のダメージ』自体は、そう大した事はなかったのだろう。
場数を踏んだスタンド使いであれば、
すぐさま体勢を立て直そうとしたはずだ。
しかし、三枝千草が『実戦』を経験したのは、今日が初めてだった。
そして、極端なまでに『死』を恐れ、忌避する精神の持ち主でもある。
『なまくら』とはいえ、『刀の一撃を浴びた』という事実は、
『死の恐怖』を煽るには十分すぎる圧力を持っていた。

  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
  死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ

     「あっ――――――」

              クラッ………………

頭の中が一つの単語で埋め尽くされ、僅かに開いた唇の間から、
意味のない呟きが漏れ聞こえる。
急激に意識が遠のき、線の細い身体が緩やかに傾ぐ。
『墓掘人』の姿も、次第に薄れて消えていく。
その様子は、出発前に『図書室』で陥った状態と似ていた。
『恐怖』が限界を越えた結果、無意識の防衛本能が働き、
強制的な『シャットダウン』が行われたのだ。

          ド サ ァ ッ

一瞬の沈黙を挟んで、本当に斬られたかのように崩折れ、
『気絶』した状態で床の上に倒れ込む。

404『結び目を断つ』:2023/02/02(木) 12:27:11

>>401(大神)

 能力を用いて外見だけを変化させた、
 ポケットの中から取り出した手裏剣(元・サンドイッチのピック)を、
 見せつけるような動きで、『古武者』に向かって……


      『  ふ っ  ・ ・ ・ 』
                          カラン カラン…

 投げつけるが、寸でのところでヴィジョンが消えた。
 見てから準備するのでは、どうしても間に合わなそうだ。
 小屋の中、手裏剣が軽い音をたてて転がる。

 ……だが、少なくとも、

 武器を構える動作をした貴女に、『古武者』は反応しなかった。

 攻撃するのではなく、その「動作を見せつける」という、
 明確な意図を持った行動を行ったからこそ、
 貴女はその『古武者』が見せた『無反応』の正体に気づくことができた。

 あれは、貴女の攻撃を歯牙にもかけなかった……のではない。
 そもそも貴女が攻撃する動作が見えていない、といった方が正しい。

 ……指を鳴らすと、手品のごとく『偽の毛皮』が一瞬で消える。

405『結び目を断つ』:2023/02/02(木) 12:28:38

>>402(赤月)

 傷に走る痛みは、鈍く熱いが……

 かつて刃を交えた『アリーナ』の強敵たちとは、比べるべくもない。
 ただ腕力で劣るだけではなく、攻撃としての『精度』もお粗末だ。

 だが、だからといって、何度も受けてしまえば――――


 と、冷静な思考を、

 古武者の蛮行が、断ち切った。


 三枝を傷つけられた、というその怒りに任せて、
 引きちぎったボタンを『暗器』に変化させ、投擲する。


      『  ふ っ  ・ ・ ・ 』

                         ガッ !

 無駄のない正確な投擲は、最短距離で『古武者』の顔面に飛んでいったが、
 『古武者』は見向きもせずに、その姿を眩ませた。
 標的を失った『羅漢銭』が、木の壁にぶつかって鈍い音を立てる。

 ……三枝は、地面に倒れ込んでいる。意識を失ったようだ。


>>403(三枝)

 痛みを伴う刃の一振りなど、貴女にとっては些末な問題ではなかった。
 その刃が纏う、恐ろしき死の気配と比べれば……


              クラッ………………


 どさ、と、自分の体が木の床を打つ音が聞こえる。


三枝千草『イッツ・ナウ・オア・ネヴァー』⇒『気絶(第三者による介抱を受けるまで行動不能)』

406赤月『サクソン』:2023/02/02(木) 15:35:06
>>403-405

「・・・・・・・・・ッ!!」

『古武者』が消え、三枝が倒れる
目の前で起きた光景は、赤月の怒りを増長させ――
ある一点を超えたところで、ぷつんと彼女の顔から表情が消えた

「アルマ・・・・ひとつ、頼みがある」

その視線は鋭く、三枝へと向けられていた
怒りが消えたのではない・・・・
自分自身への怒りが頂点に達し、逆に冷静さを取り戻させているのだ

「千草は言っていた・・・・『恐怖心』が『古武者』出現のトリガーなのではないか、と
 実際に、あの子が気絶・・・・『心』を失った瞬間に『古武者』は消えている
 だから・・・・小屋の中に入った私に『恐怖心』を呼び起こしてほしい」

そう言いながら、そっと大神の耳に顔を寄せる
これから伝える事は、赤月にとってはひどく内面に関わった内容だ
本来であれば、極々近しい立場の友人でなければ伝える事のない話ではある
だが、三枝が倒れた今――

(あの子を危険に晒した責任は私にある
 私の・・・・内面を曝け出してでも奴と戦う覚悟を決めなければならない)

「私の・・・・一番の『恐怖』は・・・・」

小さな声で、大神に耳打ちをする

「『家族』の事を・・・・すべて忘れてしまう事、だ
 私には・・・・『兄』が居た・・・・幼い頃、私にとっての全てであった『兄』だ」

「今はもう居ない・・・・彼は、とある事件の中でこの街のスタンド使いに殺されている
 彼の・・・・『兄』の記録はどこにもない。 写真も、音声も、何もかも私には残されていない
『兄』の事を忘れてしまう事・・・・それが私にとっての一番の『恐怖』だ」

伝えるべき内容は伝えたとばかりに、大神を離れ小屋へと向かう

「『表現者』である君にしか頼めない
 この話を有効に使って、小屋に入った私に『恐怖心』を想起させて欲しい」

一歩、小屋の中へと足を踏み入れる

「――頼んだ」

407大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/02/02(木) 19:47:39
>>404-405 GM
「やはり、というか『マトモな意識を持った存在ではない』な……。
 防御すらしない…。攻撃のためだけに姿を現している…。

 いや、しかも、もしかすると……そもそも『屋外のボクが見えていない』、そんな動きだったな…。
 ニンジャ仕草や手裏剣をそもそも見ていなかった……。」
赤月にも聞こえる声で喋る。

 パチンッ ← フィンガースナップの音

1秒ほど話したところで、飛んでいった『手裏剣(偽。ホントはピック)』の『毛皮』を解除する。
『破壊』された場合は再生にインターバルが必要だが、『解除』はそうではない。
ゆえに解除後、手元に発現できる『毛皮』は2枚。
『倒れた三枝が持っている1枚』を含めても余裕がある。

>>406 赤月
「なるほど…そんな事情が…」

 ヨヨヨッ ← なきまね

>「──頼んだ」 

「『だが断る』」

大神さんはキッパリと言い切りました。大神さんは某漫画家並みにイヤな性格なのかもしれません。

「……というのも『優先順位』を考えてほしい。」
大神さんは冷静にとつとつと話し始めました。

「ボクが考える、優先順位の①は『三枝くんの救助』、②以降に『謎解き』だ。
そして、ボクの手札に『謎を解かずに事件を解決する』というジョーカーのカードがあることも考慮してほしい。」

「だから、今『下手に発動条件を探ること』には反対する。
 最悪のケースは『三枝くんが倒れて、赤月くんまで倒れる』ことだ。
 下手に謎解きを試みて、赤月くんまで倒れるような事態は避けたい」

「もう少し詳しく言うならば…、
 ボクだけが残った場合、ボクは最後の切り札『ジョーカー』を使うしかなくなる。

 そして、こう言ってはアレだが……
 『このジョーカー』は『 【全員に意識がある】 or 【意識がなくとも屋外にいる】、これらの場合にのみ高い安全性を保証できるモノ』だ。
 だから『二人が小屋内で意識を失った場合、ボクにはその安全を保証できない』。」

「……考えてみてほしい、『武者を全て倒し、小屋を全て壊す。そこで発生する余波や瓦礫から意識不明の二人を守る』、その困難さを。」

「…………そんなことは『できない』んだ、赤月くん。
 それが三流魔術師(マジシャン)の魔法(マジック)の限界なんだ。」
大神さんは、先程とは打って変わって、どこか気落ちしたような弱気の口調で話しました。

>赤月
「君の勇気は買う。
 そうするだけの覚悟もあるのだろう。
 だが、この状況でボクは君の作戦に協力できない。」

「まずは、三枝くんを屋外に連れ出そう。 謎解きの話は『それから』だ。」

「『毛皮』2枚、持っていきたまえ。
 ……どうやらヤツラは本当に屋外に興味がないようだ。
 屋外のボクが持っても防御の役にも立たないらしい。
 なに、いざとなったら『解除』で手元に戻せるシロモノだ。
 安心して持っていきたまえ」
大神さんは赤月に『偽の毛皮』を2枚差し出しました。
むしろ押し付けるように渡す感じです。

「毛皮は『防御のマント』にもなるが、『人を運ぶソリ』や『おんぶ紐』にもなる。
 女手1人じゃ、運ぶのも大変だろ。三枝くんが持ってるやつも合わせて『引きずって使う』といい。」
大神さんは、自分は小屋に入らない気マンマンです。

「……なんなら『1枚くらい小屋に置いていってもいい』ぜ」
ボソリと『意味ありげなこと』(その魂胆はメール欄)をつぶやきました。

408赤月『サクソン』:2023/02/02(木) 22:57:30
>>407(大神)

>「『だが断る』」

「なっ!?」

自分自身の人生に等しい程の秘密を覚悟とともに伝えたつもりの赤月は
大神に提案を断られる事を想定していなかったようだ
思わず、びっくりした表情で彼女を見つめる

「ぐっ・・・ うっ・・・」

そして、語られる彼女の言い分
どうにも言い返す言葉がないせいか、ばつが悪いせいか、
時折、妙な声を漏らすだけで反論はない

「すまない・・・・怒りが先だって、冷静に判断が出来なくなっていたようだ
 あの子が意識を失っている以上、『古武者』から攻撃を受ける可能性は低いと考えていたが
 まだ、『心』や『言葉』『情報』がトリガーだと決まったわけではなかったな」

「先に、あの子を引き摺り出す」

そう言って、『偽の毛皮』を2枚受け取り、小屋の中に入る
目的は床に倒れる三枝の身体・・・・目標だけを見つめて、小柄な彼(彼女)の身体を出口まで連れ出そうとする

(出来るだけ、ものを観ないように・・・・心を落ち着かせて・・・・)

赤月に、心霊現象や呪いに対する恐怖心はない
あるとすれば、それはその者が自分の命を脅かす程に強く・・・・目的が果たせなくなる時だ
『古武者』は、今までに戦ってきた『アリーナ』の強敵たちに比べれば『弱い』
だからこそ、赤月は『恐怖心』を抱くことなく小屋の中に入る事が出来る。

409『結び目を断つ』:2023/02/03(金) 20:25:33

>赤月・大神

 三枝を助け出すことを最優先に、貴女たちは行動の方針を決定する。
 2枚の『毛皮』を携えた赤月が、小屋の中へと入って……


      シーン ・・・
                   ギッ  ギッ

 ……先程の襲撃とは打って変わって、小屋内は静寂を保っている。
 せいぜいが、部屋の中央の古びた床が、踏まれるたびに虚ろな音を鳴らす程度だ。
 倒れ伏した三枝への追撃も、再び踏み入る赤月への迎撃もない。

 つまり、行動の邪魔をするものがいない、ということだ。
 意識のない三枝を部屋の外に運ぶなら、すぐにでもできそうだ。

410赤月『サクソン』:2023/02/04(土) 00:23:47
>>409

(やはり・・・・『恐怖心』がトリガーなのか・・・・!?
 いや・・・・まだ確信するのは早い)

(早々に、あの子を救出しよう)

(敵の正体を暴くのはそれからだ)

なるべく、部屋のものを観ないようにして
倒れる三枝を部屋の外に連れ出そうとする

411大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/02/04(土) 01:13:55
>>409
「……ふむ」
一言つぶやいて動向を見守る。

(やはり『発言』や『認識』、そもそもの『意識』がなければ『条件』は満たされないみたいだな…。)

(……一応『ジャミング』の準備をしておくか)

部屋の様子を注視しておく。
コトが起きた時に、毛皮の解除を行えるよう準備する。
>>401で述べたように『毛皮を解除する・しない』、それ自体が相手の行動の阻害(ジャミング)になりえるからだ。

目眩まし・防御・柔らかく絡む、『存在する毛皮』に対応するためには、剣を振らざるを得ないだろう。
その一方で『剣を振って毛皮を振り払う』という行動の目前や途中で『毛皮が消えてしまったら』どうなるだろう?

おそらく『こめた力がすっぽ抜ける』、ゆえに『計画・予定されたような行動にならない』。
『計画・予定』を崩されれば『連携』はうまく行かない。
『正確な連携』ほど『計画を崩されて不正確になることに弱い』。
『毛皮を振り払うつもりだったが、振り払うはずの毛皮が消えて、勢い余って隣のやつを殴ってしまう』、そんなことさえ起こり得る。

『相手の力を利用して相手を崩す』、『合気道』のようなものだ。
しかも『毛皮が消えるか?消えないか?消えるにしてもいつ消えるのか?』は大神の頭の中にしかない。
『それ』は達人ですら読めない。

〜〜〜閑話〜〜〜

 『いつ崩される?』
  『いや、崩してこないかもしれない』
   『いや、崩してきたらどうするんだ』

  『なら、崩されても大丈夫な動きをしよう』
   『バカな、崩されても大丈夫な動きなんて、自分から動きに制限をかけるようなものだ』
    『なぜなら刀で切ること・殴ること自体が重心移動を必要とする行為だ』
   『崩れないような・重心移動を伴わない切り方・殴り方なんてしたら威力がそもそも出ない』
    『制限の上で威力を出せるようなパワーやスピードがあるかという問題』

  『攻撃の軌道だって制限されてしまう』
   『それはオモリをつけて動くようなものだ』
    『ただでさえ、毛皮が絡まってきたらオモリになるのに?』

  『つまり、毛皮が絡まってきたらオモリになるし、絡まってこなくても毛皮が消えたときを見越してオモリをつけたような動きをする?』
   『それはもう本末転倒になってないか?』
      『そもそもそんな精密な動きが可能なのか?』
    『その上でどんな連携をすればいいんだ?』

 『こうやって考えること自体がムダなのでは?』
  『考えなければただただ罠にハマるぞ』
   『だからそれ自体がもう【思考の罠】なんだよ!』

〜〜〜閑話終わり〜〜〜

『真偽を操る能力で戦場を掻き乱す』、大神或真はそう考えている。

412『結び目を断つ』:2023/02/04(土) 11:12:18

>赤月・大神

 赤月は、思考や言動を極力省いたうえで、目的である三枝の救助に専心した。
 それが功を奏してか、やはり『古武者』は現れなかった。


      ズッ  ズッ  ズッ  ・・・
                        ギッ  ギッ


 小柄な少女だが、大神から預かった二枚の『毛皮』を保持しながら、
 完全に意識のない人間の身体を運ぶという行為は、なかなかに骨が折れることだ。

 小屋の外では、大神がいざという時に備えて待機している……

 一分足らずで、赤月は三枝を小屋の外に連れ出すことに成功した。
 彼女はまだ、まぶたを閉じたまま動かない……

 「思考や言動がトリガーとなる」という推理が正しいとするならば、
 ある意味では、最も安全な状態であると言えるだろうか……?


(※赤月・大神のどちらかが『起こす』旨の行動レスを行うことで、『気絶』状態は解除可能。)

413赤月『サクソン』:2023/02/04(土) 14:42:48
>>412

「ふぅ・・・・   あっ」

小柄な相手とは言え、意識のない人間一人を運ぶのは骨が折れた
そのせいだろうか、大神に言われた事(毛皮を置いてくる)を完全に忘れてしまっていたのは
小屋から出た時点で、その事に気づき、ばつの悪い顔をする

「・・・・千草は救出した
『古武者』が出現しなかった事を考えると、
やはり内面的な何かがトリガーになっている可能性が高い・・・・と思う」

「そこで、だ。
 先ほどの提案を・・・・飲んでもらうわけにはいかないか?」

そう言いながら、三枝をその場に残して小屋の中に再び向かう

「君が承諾してくれないのであれば、それはそれで構わない
 私は・・・・少し危険だけども、別の手で『恐怖』を想起しよう」

小屋の中に入った時点で、
大神が先ほどの提案を飲んでくれないのであれば
別の手・・・・自主的に『恐怖』を想起する手段を取る・・・・それは

「・・・・・・・・・・・。」

目を瞑り、視界を暗闇に閉ざす事だ

この『小屋』の中は敵のテリトリー・・・・であれば、視界を塞ぐ事などまさに自殺行為
暗闇の中で、いつ敵に襲われるかも知れないその『恐怖』をもって、
『古武者』を呼び覚ますための糧とする!

414大神 或真『ネヴァー・グローイング・アップ』【高1】:2023/02/04(土) 17:50:35
>>412 GM・三枝
三枝に『毛皮』を1枚(三枝が倒れていた時に持っていたもの)使い、それを『布団』代わりにして安静にさせる。(服汚れないように)

「とっとと起きろ、三枝くーん」 ツンツン
名前を呼びながら、三枝の頬をツンツンとつつく。

「起きないとキスしちまうぞ『眠り姫』いや『眠り王子』だったか? どっちでもいいがね、グヘヘヘ」
どっちの性別で呼べばいいか迷い、首を傾げる。キスはしない。

「一応言っておくがね、赤月くん。
 『三枝くんはエヴァレットくんに回収してもらった方がいい』と思う。
 早めに病院に行かせた方がいい、なにせ殴られての気絶だ。
 前にキミがやらかした『酸欠』並に危険な話だ。」

「ボクが大げさに言ってるように聞こえるかもしれないがね。
 正直『三枝くんが脳に損傷を受けた可能性』は、『あるんだかないんだか分からない、対話の可能性』よりはよほど可能性の高い話じゃあないかね。」

>>413 赤月
「まぁ、いいや。 協力してやるぜ、赤月くん。 キミってば、言っても聞かなさそうだから。」
なんとびっくり大神さん、今度は赤月の提案を承諾しました。

「気が済んだら、さっさと小屋から出てくれよ。
 さっきも言ったように『小屋の中で倒れて、ジョーカーを使う邪魔をしないでほしい』から。」
冷静な顔で話していきます。

「ついでに言えば『ジョーカー以外のカード』として『赤月くん&三枝くんの案を進めつつ、大神の案を進める策がある』んだよね。
 そしてまさに今、それを話すために『3人全員が外で落ち着いて話す状況』を作ろうとしたのだが…………。」
呆れ顔で見放すように、赤月の背中を見送る。

「……まぁ、いいや。 ようするに『君の恐怖心を煽ればいい』んだろう?」 

そう言うと、それまで冷静・呆れをたたえていた大神さんの顔が、歓喜と悪意とイジワルをたたえ、その口は獲物を見つけたオオカミのように犬歯を見せて、大きく歪みました。

「 いやぁ〜『全力でイジワルしていい』なんて『素晴らしい話』だなぁ〜 」
その目はオオカミの目です。(オオカミさんですから当たり前ですね)

「そして『恐怖』とは、たとえばつまり『キミ
が言われたくないこと』、『キミが目を背けていること』とも言えるわけで……
 それは、そう、こういう風に……」

  大神さんの手の上に『ヒトの頭蓋骨、いわゆるドクロ』が現れました。

  もちろんこれは『偽の毛皮』が変化したものです。

  「 『キミの兄さんは、キミにそんなこと望んじゃいない』 」 (↓ハスキーボイス↓)
  ドクロが『呪文』を唱えた。 パクパク

  「 『キミは兄さんを忘れて、キミの幸せを見つけるべきだ』 」 (↓↓ハスキーボイス↓↓)
  ドクロが『呪文』を唱えた。 パクパク

  「 『兄さんもそれを望んでいるよ、ナカレ』 」 (↓↓↓ハスキーボイス↓↓↓)
  ドクロが『呪文』を唱えたかと思うと……

  「 『 本当はわかっている 』 」 ( 赤月の声真似 )
  『赤月の生首』(偽)は『呪文』を唱えた。 パクパク

  もちろんこれは『偽の毛皮』が変化したものです。

  『死んだ兄のようなドクロ』(ニセモノなのでほぼ実体がない1枚目の毛皮)に『2枚目の毛皮』を仕込み、
  さも『兄のドクロ』に肉がつき『赤月自身の生首』に変化したように見せる。
  ちなみに能力の関係上『ホンモノと同じ(間違えるほどそっくりな)顔は作れない』、『ニセモノの顔しか作れない』。
  なので、この場合『醜く歪んだ赤月の生首』、『赤月ではない、影の赤月の生首』のようになるかもしれない。

(その『恐怖の答え』は『赤月くん自身』が持つ。
 つまり『赤月くんが自身の心を直視すること』、そのものが答えだと思うが……どうかな?)

(……ところでコレ、起きがけの三枝くんに見せていいやつ?)

415赤月『サクソン』:2023/02/04(土) 23:25:31
>>414

「やって・・・・くれ」

小屋に入るや否や、振り返り大神の姿を正面に捉える

歓喜と悪意が滲み出るような大神の表情を見て、
赤月は自分が何か大きな勘違いをしてしまったのではないか、と思った
そして、その疑念はすぐに現実のものとなる

「な、あ・・・・くっ・・・・!!」

ドクロに『兄の言葉』を代弁させる大神の様子を見て、赤月は何かに耐える様に歯を食い縛る
それは『恐怖』によるものではない・・・・『怒り』だ
赤月の誤算、それは大神の『芸風』を見誤っていた事にある

「貴様ァ・・・・・・ッ!!」

自分がこの世で最も敬愛する『兄』の言葉を騙り、
滑稽ともいえる様子でそれを演じられた事への『怒り』
だが、同時にそれは赤月が自ら望んで演じて貰っものだという『理性』
両者のせめぎ合いは、赤月の内面の中で思わぬ変化を見せる

「あ・・・・・・」

唐突に襲ってきたのは『恐怖』の心
しかし、それは大神の思惑通りに事が運んだことによるものではない

「ああ・・・・・・っ!!」

己自身の『変化』に対する『恐怖』だ!
この街に来た頃・・・・たった一人で『復讐』を成し遂げようと考えていた頃の赤月であれば
友人とは言え、こんな風に他人に己の『根源』を教える事なんてなかっただろう

「あ、あ、ああああああああっ!!」

しかし、友人がやられたとはいえ、今ではこんなにも呆気なく己の『根源』を晒してしまった
それが・・・・自身に訪れたその『変化』が何よりも恐ろしい
それはつまり、『兄』の存在が、この世の何より優先するべきものではなくなっているからだ

――――『忘却』による喪失
認識する事もなく、赤月の中でそれは進んでいた
それが・・・・何よりも恐ろしく、『気が付いて』しまった以上その『恐怖』からは逃れられない


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