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【全】夏への扉(2021)

1ロイドパ:2021/07/20(火) 19:08:27
ピートはいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。

   ロバート・A・ハインライン『夏への扉』

スレの詳細は>>2

216円谷 世良楽『リトル・スウィング』:2021/07/25(日) 20:06:09
>>212-214

「わーっ、今お返事しませんでしたーっ!?
 ほんとに頭良いんだーっ、こんな小さいのにー!」

貝を食べるところを見ていたが、
ふと、ラッコの視線が気になった。

「なになに? あたしの顔見てる!
 わーっ、ほんとかわいーっ。
 あはーっ! きみ、あたしの事好きなのー!?」

      「ラッコにモテのって嬉しいー。
       あたし照れちゃうー」

           ヒュルル ルルルル

ラッコの位置から頭の上を見ると、
どうしても見られてる側は気付きづらい――が。

「え! 天音ちゃんもしかして……こーいうこと!?」

「そっかそっか、ラッコってたしか、
 英語だと『シーライオン』って言うんでしたネ!」

それはアシカだが、サーカスを連想した。
ともかく頭上の輪を低く低く、水面まで下げてみる。

「ラッコさんって寒い寒ーいとこにいそーだし、
 氷好きだったりするんでしょーか」

217七篠 譲葉『リルトランク』:2021/07/25(日) 20:17:59
>>213-216

「すごい! すごいです!
 三人ともに挨拶返してくれましたよね!
 頭いいです!!」

 七篠は手を叩いて喜んでいる。
 いつもより明らかにハイテンションな様子で楽しそうだ

「え、もしかしてジャンプとかできちゃうんですか!
 水族館でイルカとかジャンプしますもんね…!」

 七篠は目を輝かせてラッコと円谷のスタンドを眺めている。

218ラッコ『ハッピー・スタッフ』:2021/07/25(日) 20:27:14
>>214

どうやら、ラッコが知っているジンベエザメとは、
『別鮫』だったようだ。
『鮫違い』だった事を、ラッコは『心』で理解した。
同じ『海の仲間』でも、
『魚類』と『哺乳類』が完全に分かり合う事は難しい。

>>215-217

『ラッコの毛皮』は極めて密度が高く、
ミンクの毛皮よりも上等な『高級品』である。
その毛皮目当てに乱獲され、
『絶滅寸前』に陥った歴史を持つ程だ。
人間が抱える業の一つを、
甘城が知っているかどうかは定かではない。

         ――――ソッ

ラッコが残った『貝殻』を甘城に差し出した。
『くれる』のかもしれない。
中身は食われてなくなっているため、
腹の足しにはならないが。
続く言葉に対しては、特に反応がなかった。
『意味』が理解できなかったのかもしれない。
何しろ『ラッコ』と『人間』だ。
意思が通じる方が珍しいだろう。

       ミャー

ラッコは『氷の輪』をしげしげと眺める。
その『冷気』は、生まれ故郷である『北の海』を連想させた。
何となく懐かしい気持ちになってきた。

       スィィィィィィ――――――ッ

甘城の『リクエスト』や七篠の期待とは幾らか違うが、
ラッコが『輪』を『くぐる』。
『飛ぶ』のではなく『泳いで』だが。
相手は『ラッコ』だ。
『これ以上』を要求するのは少々難しいかもしれない。
その意味では、円谷の『操作』は正しかった。

                  クルッ

  スィィィィィィ――――――ッ

ラッコが水中で体を捻り、
横方向に一回転しつつユーターンする。
そして、今度は逆方向から『氷輪』を通り抜けた。
見ようによっては、『気に入っている』ようにも見えた。


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