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【全】夏への扉(2021)
1
:
ロイドパ
:2021/07/20(火) 19:08:27
ピートはいつまでたっても、ドアというドアを試せば、
必ずそのひとつは夏に通じるという確信を、棄てようとはしないのだ。
ロバート・A・ハインライン『夏への扉』
スレの詳細は
>>2
211
:
円谷 世良楽『リトル・スウィング』
:2021/07/25(日) 18:46:57
>>208-210
シュルルルル ・・・
七篠の分の輪は、自分の頭の上に浮かべておく。
「珍しい果物ー? なんだろ、楽しみー……わ!
ユズちゃん見てみて、貝割ってるーっ!! かわいいーっ!」
こだわりの薄いセララは、
ジンベエザメそっちのけでラッコに盛り上がる。
「あたしたちに見せてくれてるのかなー?
頭いいーっ、すごーい!
あたし達すっごいラッキーだねー、
あはーっ、いつも良い事してるからかなーっ!?」
単にお腹が空いただけかもしれないが……
そう思っている方が幸せなのだ。
「天音ちゃんお話してるのー!?
あたしもあたしも! ラッコさーんこんにちはーっ」
ぺたぺた触られた上に主役を取られた、
ジンベエザメの心象は如何に?
212
:
七篠 譲葉『リルトランク』
:2021/07/25(日) 18:59:27
>>209-211
周りがみんなラッコと呼んでいるのだからこれはラッコだろう。
なにより、貝を割っているのだ。ラッコ以外思いつかなかった。
「貝、本当に割るんですね…!」
七篠はなにをしても愛らしいラッコに釘付けになっている。
このままいくと夏休みの自由研究は『ラッコの生態について』になりそうだ。
「わ、私も!
ラッコさん、こんにちわー!」
213
:
ラッコ『ハッピー・スタッフ』
:2021/07/25(日) 19:06:35
>>210-212
ラッコは『海の生き物』だ。
そして、ここは『海』。
そこまで不自然ではないのかもしれない。
常識的に考えればおかしな状況ではあるが、
ここは『常識の通じない空間』である。
ラッコとジンベエザメが『知り合い』だったとしても、
何も不思議はないのだろう。
ミャー
意外な事に、甘城の挨拶に『返事』が返ってきた。
どことなく猫に近い鳴き声だ。
実際は何となく鳴いただけかもしれないが、
タイミング的に『挨拶』したように見えた。
ミャー
ただ、円谷の挨拶にも『鳴き声』を返したため、
やっぱり『挨拶』かもしれない。
挨拶は人間だけのものではない。
動物にとっても『コミュニケーション』は大事だ。
自らが敵ではない事をアピールし、無用の争いを避ける。
『生まれ故郷』から遠く離れた地で生き抜くための知恵である。
ミャー
だから、七篠にも『挨拶』したのかもしれない。
ラッコは貝の中身を食べている。
これは『ホタテ』だ。
このラッコの好物は『ウニ』と『アワビ』である。
だが、厳しい自然の世界では食べ物の選り好みは出来ない。
ジッ
ラッコは、浮かんでいる『輪』に興味を引かれたらしく、
つぶらな瞳でそちらを見ている。
214
:
『ひと夏の思い出』〜海開き編〜
:2021/07/25(日) 19:12:59
>ラッコ
ジンベエ:や、自分このへんはじめてなんで……(アフレコ)
>円谷・甘城・七篠
ジンベエ:ぽやーん(アフレコ)
ジンベエザメはぽやーんとしている。
もしかしたら体が大きすぎるのかもしれないし、
もしかしたら海が大きすぎるのかもしれない。
子供とはいえ『えびす』などの海神・漁業神にも例えられる巨体なので『ジンベエサマ』は案外おおらかなのかも知れない……。
>鮫側からすればどうだろう?
うん、ジンベエザメにとって海の中は未知のことで一杯だし、体にコバンザメが貼り付いてくることもしばしばだ……。
意外とジンベエザメにとっては人間もコバンザメもあまり変わらないのかもしれない……。
まぁ、そのあたりは、ジンベエザメのみぞ知るなのかもね……。
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