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【ミ】泥の中には光なく

206小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/08/06(金) 21:38:35
>>203

>『またよろしく』!!

「え、あ……えぇ」

周囲の情報を処理する前に掛けられた力強い声に、一種間抜けに口から
空気を漏らす音を生じさせ相槌をうった。
 それでも、彼女の態度に何か違和感は今のままでは感じなかった。
初対面の際にも精力的な振る舞いは目にしていたから。

>>200-201

響く肉で肉を打ち付ける淫靡のシンバル。嬌声と名の蝉時雨と呼称して
詫び寂を表すには、余りに此処は倫理から外れた失楽園だ。
 ただ、この目と耳から受け取る人が掲げた大罪の一つに対して情報を遮断
しようと忌避を抱く事も、無いに等しい劣情が刺激される事もない。
 『充足』・・・十分に補い満たすと言う単語。それががらんどうな頭と心の
内側に幾らか反響して、染みとなるかのように薄く引き伸ばされる……。

「では、この『馬力水』『スーパー馬力水』『ブラック・コーヒー』を
お願いします」

翠のメイド 私には、上から降り落ちた彼女が一瞬『蜘蛛』に見えた。
絡新婦を彷彿とさせる彼女へ、スタンドにも関わる為に、これら三つを
頼んでみる。四人もどのような動機か不明ながら呼んだのだ。
この期に及んで毒を飲ますと言う事は無いだろう。

「あの……つかぬ事を伺いますが、お名前を教えて頂ければ」

翠のメイドの名を聞こう。・・・不思議だ、以前も似たような場面に
居合わせた気がしてならない。頭痛はまだ我慢出来るが鳴り響く。


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