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【ミ】泥の中には光なく

175『ロケットギャルと最弱の盾』:2021/07/28(水) 19:28:55
>>171
「おれは、刈安……刈安、春夢です。アルカラさん」

少年――春夢は、君がアルカラと名乗った様に、自らの名前を名乗った。
そして、道着の内側に札束をしまい込んだ――どうやら、これを着て来たようである。

「教えていただいて、ありがとうございました……試合もなくなったみたいだし、何だか、騒がしいし……おれ、今日は帰ることにします」

君達は、ざわざわと『帰り道』の客の気配を察した筈だ。直に、人ゴミ……人混みが訪れるのは間違いない。


「じゃあ、アルカラさん、さようなら!」

そう行って、彼は出口に向かって走り始めた。

君が、残って何かをするか、帰路に付くかは――自由だ。

(帰る場合、ロール終了になります)

>>172
>>173



「『満月組』……例の、『噂』ですか?」

泣き始める少年に戸惑いの眼を向けながら、大盾は困った顔を赤月ナカレ――君に向ける。

「エクリプスの最盛期を僕は知りませんが、ものすごく暴れていたみたいですし……むしろ『戦ったことがない』派閥の方が、少ないのでは? 当時、『派閥』というシステムがあったかどうかさえ、僕は知りませんし……」

申し訳無さそうな大盾――彼は、それでも言葉を止める事はなかった。

「『満月組』の由来になった、『空の月を落とそうとしたスタンド使いとの戦い』なんて大事件、本当にあったんなら、それこそ『動ける全戦闘員』が導入された考えるべきでは、ないでしょうか……ただ」

大盾は、何かを思い出したようだ。

「『最悪のアダージョ』」

そして、『その名』を呟いた。

「そう、呼ばれていたスタンド使いがいた見たいです。知り合いが、この前の『タダヒト派』の試合を見に行った話の『又聞き』なんですけどね」

「『エクリプス』かどうかは判りませんけど、『最悪の』なんていうんですから『アリーナの敵』だったんでしょう。その人を殺したって言うのが『タダヒト派』のリーダーの『タダヒト』さん、戦った事があるっていうのが、その試合に出ていた『明智』さんですね、どっちも、『本名』は判りません……」

アリーナに『本名』で『出ない』選手も少なくはない。
ケツモチの派閥は把握しているだろうが、部外者の弱小派閥には、知るすべもないことであった。

「『タダヒト』さんは、『最悪』の敵を倒す程ですから、確実に『伝説の戦い』に参戦していたでしょうし、『最悪』相手に生き残れるぐらいの『明智』さんだって、アリーナの関係者なら遊ばせてる余裕はないはずですから、『エクリプスと戦った』はずですよ。多分、ですけど……だから、あえて、『戦った第一候補』を決めるなら、やっぱりタダヒト派じゃないでしょうか」

そして、ちらりと真金を見る――彼女は寝息を立てている。命には、明瞭なまでに別状がない。大盾は、安堵を見せていた。


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