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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』 その2

1『星見町案内板』:2021/02/26(金) 23:24:39
今世紀に建造された『東海地方』を対象とする集約電波塔。
低層エリアには『博物館』や『ショッピングモール』が並び、
高層エリアの『展望台』からは『星見町』を一望出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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前スレ:
【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647744/

499斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2023/05/17(水) 21:50:06
>>498

「そ、その声は……」

手のひらサイズの不思議生命体に混乱させられてた所に無情にも追い打ちが光る
おお神よ、僕が何をしたというのか……『僕は』まだ何も悪い事をしてない筈である。たぶん、まだ。

しかしこの声なら聞き覚えがある。
忘れる筈もない、このおもむろに奇妙な例え方と喋り方
そして背後から忍び寄るのが大好きな(おそらく約2回)人間は……。

「……『夢見ヶ崎明日美』ッ!!」

手元のちいさな命を壊さないように両手で優しく包み
そう断定してハンモックから下りざまに振り向いた。
 

「…………」
「というか、学校では普通に会ってるだろ?」

500夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2023/05/17(水) 22:41:06
>>499

ついにナゾのベールにつつまれた『アリス』のショウタイがあかされる…………!!
なんと!!『アリス』は『アリス』だった!!
『アリス』は『アリス』だから『アリス』だったのだ!!

「あってねーよ!!『ガクネン』がちがうだろ!!
 『ガ・ク・ネ・ン』がよぉ〜〜??」

「でも、『セイカイ』したからユルしてやろう。ウンがよかったな!!」

           グッ!!

振り向いた先には、力強く親指を立てる『アリス風ファッション』の少女が立っていた。
金色の髪に結んだリボン代わりの『スカーフ』。
ブルーのレンズが嵌まったバタフライ型の『サングラス』。
指先を彩るカラフルな『ネイルアート』。
まさしく『夢見ヶ崎明日美』だ。

「『コッチにいる』って『コミミにはさんだ』から、
 ひさびさに『アリス』のほうから『あいにきた』」

そして、その傍らに佇む『スタンド』。
本体は見慣れた姿だったが、そちらは大きく変貌していた。
長い『金髪』が風に靡き、
全身を飾る色鮮やかな半透明の『リボン』は、美しく輝く『光』を連想させる。
目元は『青いリボン』で覆われ、指先には華美な『ネイル』を装着していた。
『本体自身』に近付いたようなヴィジョンは、
『ドクター・ブラインド』が持っていた無機質なイメージとは対照的に、
極めて有機的なフォルムを備えている。

「つーワケで!!イッショにナンかしようぜ!!」

       シ ャ ラ ァ ン ッ

『金髪のスタンド』が、『ヘアスタイル』を整えるように髪を掻き上げる。

501斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2023/05/17(水) 23:28:45
>>500

YES I AM!

 「態々僕に会いに来たの?そいつは光栄だな。それにしても相変わらずエネルギッシュな後輩だねー、
 光の国で光合成してるに違いないな。」

グッドラック、コール
正直、目の前の女の子を一度見て忘れるのはアラビアのロレンス見てる途中で寝ないくらいには難しいだろう。
ロスト・アイデンティティ製『ハンモック』を解除すると、首元のスカーフを弄……ろうとして両手が塞がってる事を思い出した。

 「遊びの誘い?うーーーん……いいぜ!って言いたいんだけど……
 今、何か奇妙な命を手の中に捕まえてしまって。」

視線を手の中に向ける
夢見ヶ崎が出てきたので、一周回って冷静になってしまったが
結局これがまだ何かわからないままだ、新手のUMAかグレムリンか、はたまたスタンド…なのか?
今のところ一番の容疑者は、目の前の少女だが。

 「今のところ僕はグレムリンの親戚じゃないかなと。
 ……そういえば、夢見ヶ崎なんか変わった?」

そういえば、目の前の少女は鎖の上でぐーすか寝てた自分と違ってなにやらキラキラして見える。
まあネイルがキラキラに決まってるのは何時もの事として……。

502夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2023/05/18(木) 00:20:42
>>501

「――――――おん??」

            ズ イ ッ

手の中を覗き込み、その存在を確かめると、納得した様子で大きく頷く。

「ナニかとおもったら『チェシャ』か〜〜!!
 しってる??『もとアリスのハンカチ』」

案の定、『容疑』は濃厚になる気配を見せ始めた。

    「そんで、いまは『ハンカチネコ』。
     たまに『アリス』のトコにくるシンシュツキボツなヤツ」

            「フミィ」

『誕生した理由』は不明だが、要するに『そういう事』らしい。
『夢見ヶ崎の周りにいる不思議な生き物』のようだ。
おそらく『元々の持ち主』だったからだろうか。

「ジャマだったら、はなしちゃえば??
 だって『チェシャ』って『ジユウ』じゃん」

斑鳩の下に現れたのは偶然だろうし、特に害があるようにも見えない。
風に乗って移動できる体なら、どれだけ高所から落ちても平気だろう。
少なくとも、ずっと捕まえておく必要はなさそうだった。

「ん〜〜〜〜〜〜」

「『わたしがかわった』っていうかさ――――」

投げ掛けられた言葉を反芻するように、
隣に立つ自らの『精神の象徴』に視線を移す。
『ドクター・ブラインド』は、非常に特殊なスタンドだった。
ヴィジョンや能力ではなく、『本体との関係性』が。
本来なら、『視力を持たない本体』を補助する為に生まれる筈だった。
発現が遅れたせいで、本体とスタンドの間に『齟齬』が生じていたのだ。

「『ドクター・ブラインド』が、わたしに『おいついた』」

今、その『距離』は完全に埋まり、『新たな形』となって結実している。

  「だから、これからは、こうよんでくれる??」

       「『ドクター・アリス』」

             「――――――って」

『光』を身に纏うスタンド――『ドクター・アリス』は、
文字通り『視力を得た後の夢見ヶ崎明日美』を象徴していた。

503斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2023/05/18(木) 02:10:25
>>502

 「ふーん……頭だけじゃなさそうだが、成程、グリフォンとジャバウォックによろしくな。」

ハンカチ猫……そのうち一種の都市伝説になりそうだな。
容疑者がほぼ犯人になった所で『チェシャ』を放してやる事にした。
好きに生きるがよい、僕もそうしていたい所だ。
 
 「僕の知ってる猫とかアレだものな……人の釣った魚勝手に食うわ、寝床を占拠するわ
 頭突きしてくるわ、都合が悪くなったら平らになって逃げるし。……それにしても」

おかしいな、あいつ良い所が一つもないぞ?
隣の芝が青いどころか黄金色に見えそうだ。
……まぁこれは置いておこう。それがいい。

 「『ドクター・アリス』か。」

陽光を浴びてたなびく髪は、本体同様に美しい。
片言で光を求めていた、あの無機質な頃とは大違いだ
その光の陰になっている、自分には随分と眩しい。

……自分の右腕を一瞥すると、ハンモックを伸ばした際に使った『鎖』がまだ巻き付いていた
『ロスト・アイデンティティ』の鎖……『枷』としての鎖。

 (自分にとっては他人がつけたどうでもいい枷だから、ダメージのフィードバックもないし、簡単に切り捨てられる。)

これが目の前の少女のようになる日などあるのだろうか?
あの両親を救えるような物に……。

 (たぶん……ならない、俺は今でも、俺の事ばかり考えているからだ 
 何処まで行っても、お前の鎖の下にあるものは俺の『影』だ、反吐がでるな。)

 「随分と美しく振る舞うんだな、僕の目が潰れちまうぜ。」

氷のような瞳を瞬かせる。
ラジオを手に取り、飲み干したスプライトをゴミ箱に放る。ストライク。

 「それで?何処にエスコートさせて頂きましょうか、Missアリス?」

 「映画もいいし、新しくできたカフェや、鈴蘭畑でも 釣り堀で大物狙いもいいし、書店でお気に入りの一冊を探してもいい」
 「それとも、商店街でウインドゥショッピング?……お付き合いしましょう。」

504夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2023/05/18(木) 12:34:58
>>503

『視覚』を得た『ドクター・アリス』が、
遮光の役割を果たす『リボン』の下から、目の前の少年を見つめる。 
『リボン』と『鎖』――細長い形状こそ似ているものの、
その特性は全く違う『似て非なる物』。
『リボン』は『鎖』の代わりにはならないし、その逆も同じだろう。

    フ ワ ァ

         「ミミミィ」

              ――――パサッ

「あ、『チェシャ』もイッショにくるカンジ??」

解放された『ハンカチ猫』こと『チェシャ』は『元持ち主』の肩の上に乗った。
子供の落書きのような顔からは、絶妙に表情が読み取れない。
何となく底知れない雰囲気が漂う辺りは『チェシャ猫』に似ている。

「へ〜〜!!ショウくんのトコにも『ネコ』いるんだ。
 エプロン??トートバッグ??いがいにクッションカバーとか??」

『平らになって逃げる』という部分から、
『チェシャ』と同じ『スタンド生物』だと認識されたようだった。

「『スズランばたけ』っていうとさぁ、
 このまえ『りんちゃん』と『カニなべ』たべたんだよね〜〜。
 『スズランのアジ』ってしってる??
 なんか『ピリッ』としてて、いままでにないフウミだったよ」

同じ場所で同じ相手に遭遇していた斑鳩翔が、
危うく『生命の危機』を回避した事は、もちろん知らない。

「いきさきはショウくんにまかせる!!
 『クサリのおうじサマ』のセンスがためされるぞ!!」

サングラスの奥にある瞳を輝かせながら、満面の笑顔を見せる。
どこまでも明るい表情は、以前と少しも変わっていない。
『スタンドの方が本体に追い付いた』という事実を体現するかのように。

505斑鳩 翔『ロスト・アイデンティティ』:2023/05/18(木) 20:30:14
>>504

……考えるのはやめろ斑鳩翔
今この日には忘れた方がいい思索だ。
霞を振り払うかのように頭を振ると、人懐っこい笑顔を漏らす。

 「いやいや、フツーの食い意地のはった猫よフツーの……ただバラバラになる特技があってさ」
 「それよりぃ……お友達と鈴蘭蟹鍋ぇ〜?鈴蘭クッキーといい最近の流行りなのォ?スゲーな最近の世界のセンスは。」

もちろん斑鳩は知らない……というより結びついてない
スズランのフレーバー付きな闇鍋の親戚かな?等と考えている。
まあ恐らく些細な事だ、これからする事に比べれば。

 「アハン、チェシャ猫の見張りもいる事だし?下手なとこでハートの女王様に首を斬られたくもないし、
 僕のとっておきの場所でもご紹介しましょうかねぇ。」

ラジオ片手にアリスをエスコートする。
5月という数字に置いては、夏はまだ始まったばかりの日々だ。
 
(ま、僕の趣味だと穴場の小さな映画館なんだけどね。
 その前に新しくできたカフェとやらに寄るのもいいな……)

506夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2023/05/18(木) 21:56:24
>>505

「いやぁ〜〜『りんちゃん』は『トクベツ』だからさぁ〜〜。
 『トクベツなウサギ』だって、みたらイッパツでわかるもん。
 なんてったって『ハナのさいたウサギ』だぜ??」

「ソレをおいかけられる『アリス』も『トクベツ』だけどな!!」

『鈴蘭料理』を出すのは、少なくとも星見町内では『りん』しかいないだろう。
そして、それを安全に『味見』できるのは『ドクター・アリス』だけだ。
よいコはゼッタイわりとマジでマネすんなよ!!

「わたしさぁ、サイキンおもったコトがあるんだよね」

斑鳩の後ろで、思い出すように呟く。
まだ『ドクター・ブラインド』が傍にいた時の記憶。
止むを得ない事情で、自分と価値観の違う相手と戦った時に考えた事だ。

「『えがおじゃないヒト』がいたとするじゃん。
 でも、そのヒトをムリに『あかるいカオ』にしようとするのはまちがってる。
 『わらいたくないのにわらう』って、
 『ココロ』と『カラダ』が『ズレてる』ってコトでしょ」

『齟齬』を解消した自らのスタンドに視線を向ける。

「そういうのって、ケンコーによくないよね。
 ヒトそれぞれイロイロあるんだしさ。
 だから、そのヒトのキモチをだいじにして、
 『ジブンでえがおになれる』までまつの」

『ドクター・アリス』から目線を外し、これから歩いていく『先』を見つめる。

「だけど、みんなが『くらいカオ』してあるいてたら、
 『セカイぜんぶ』がくらくなっちゃうとおもわない??」

   「『アリス』は、そんなの『イヤ』だからさ」

            ス ッ

おもむろに顔を上げ、青空に輝く『太陽』を見上げる。

「そういうときは――――
 わたしが『みんなのブン』まで『セカイ』をあかるくする!!」

        タ ッ

エスコートする斑鳩の背中を追って、軽やかな足取りで歩き出す。

     「――――なんつって〜〜!!」

屈託のない笑顔を浮かべ、緩やかに初夏の兆しが見え始めた街を、二人並んで歩く。

「よし!!イチバンよさげなスポットをたのむぞ。
 アリスのチェックはキビシイからな〜〜。
 『バッチリ』じゃなかったら『バッサリ』だ!!」

久方ぶりの『再会』は、こうして『幕を開けた』のだった――――。

507白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/05/28(日) 21:48:35

中層階に入っている『書店』に来ていた。
目当ては『レシピ本』――『お菓子』のそれだ。
無限に広がるインターネットで検索するのとは違い、
本という指針には、限りがあるのが良かった。

「…………」

その日は学校の帰りであり、
清月学園の学生服はそれなりに目立つ。
あるいは牛乳を溶いた紅茶のような色の髪や、
深い青色の瞳が目立つ、と考えても良い。

声をかける理由はそれなりにある、という意味だ。

508白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/05/31(水) 12:54:35
>>507
『書店員おすすめ!』のポップに従い、一冊買って帰宅した。

509小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/05/31(水) 15:25:43

夕日に照らされた『展望台』。
ここには一つの思い出がある。
自らのスタンド――『スーサイド・ライフ』を『把握』してから、
初めて赴いた場所だった。
いわば『スタンド使い』としての『始まりの場所』。
その時と同じように、どこか憂いを帯びた表情で、
静かに街を見下ろしている。

  「――……」

人の数はまばらであり、洋装の『喪服』に身を包んだ姿は目に付きやすい。

510小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/06/02(金) 16:59:06
>>509

ここに立っていると、『あの時の自分』を思い出す。
『自覚した力』で何をするべきなのか考えていた。
多くの出会いや争いを経て、私は『自分なりの答え』を見つけ出した。

どんな人にも、『その人を愛する人』がいる。
『愛する人』が傷付けば、そこに『悲しみ』が生まれてしまう。
小石川文子が戦うのは、目の前にある『愛』を守る為だ。

しかし、『不可能』な事もある。
どれだけ頑張っても、精一杯努力しても救えない場合がある。
それは『事実』であり、理解し、受け入れている。
もし全てが助かるなら『彼』も救われていた筈だから。
『あの子』も残りの人生を生きる事が出来ただろう。

だが、『理解している事』を、
『力を尽くさない言い訳』に使う事は間違っている。
最後の瞬間まで諦めずに頭を回すからこそ、
困難を切り開く新たな考えが生まれるのだ。
たとえ僅かな可能性であろうと、
それを試しもせずに切り捨ててしまうのは、
自らの手で希望を握り潰す事に他ならない。

だから、小石川文子は『戦い続ける』。
『愛』の為に。
この『命』が終わりを迎える日まで。

511空井イエリ『ソラリス』:2023/06/05(月) 12:57:29

悪天候などで久しぶりの外出だ。
内向的なイエリだが、努めて外向を目指しており、
加えて言えば――――『かわいい服を着た自分』は割と好きだ。

フリルだらけのワンピースを着て、
それに合わせた帽子まで被り、
髪を止めるゴムもいつもの白いボンボンでは無く、
リボンのついた物にする『徹底』の着飾りだ。
もっとも、顔つきはいつも通り眠たげな物だが。

小さな猫用のおもちゃを買った後、
今は、なんとなしに『展望台』にいた。

           ヒュオ ―――

「――――おっと」

久々に被った帽子だったからか、
吹いた風に咄嗟に手が動かず、
今にも飛んでいきそうなそれを。

        ズギュ

『ソラリス』の手で掴もうとしているのを――>>512は目撃する。

512百目鬼小百合『ライトパス』:2023/06/06(火) 02:29:33
>>511

その日、『普段と違う服装』で出歩いていたのは偶然だった。

        ザッ

『白百合の紋様』が入った『和装』。
色は『銀鼠色』。
無彩色の銀色に近い明るい灰色だ。
江戸時代に『奢侈禁止令』が発布され、
派手な色の着物が禁止されていた時期に流行した歴史がある。
帯には『生地扇子』が差してあった。

         バ ッ

その傍らに『白い人型スタンド』が発現した。
帽子を受け止めようとしたのだ。
スピードは互角だが、動いたのは相手の方が早く、それを見て腕を引っ込める。

「余計なお節介だったみたいだねえ」

そう言って、改めてイエリに目線を移す。
互いの関わりはないに等しい。
それぞれの格好も、まるで違う。

513空井イエリ『ソラリス』:2023/06/06(火) 05:57:31
>>512

「……いいや、そいつは結果論ってやつさ。
 おれが今のを失敗してたとしたら、
 おまえさんの小さな親切に助けられてた」

     「大きなお世話なわけないよな。
      礼を言うよ、ありがとう」

    スッ

帽子を深めに被り直しながら、
現れた女の容貌に視線を走らせる。

「それにしても、だ」

「すげーカッコいい格好じゃないか?
 『着物』ってやつはおれは知らない世界だが……
 今日はなにか、良いことでもあった日なのかな」

率直に伝えつつ、風を避けるように、
『百目鬼』のいる方へと、ゆっくりと近づいていく。

514百目鬼小百合『ライトパス』:2023/06/06(火) 15:52:40
>>513

「そう言ってもらえると、手を出そうとした甲斐があるよ」

        スッ

            ――――パッ

鷹揚に笑って返し、帯から扇子を抜いて片手で開くと、
生地の柄にも『白百合』が描かれていた。

「ちょいと畏まった場に呼ばれちまってね。
 面倒だけど、多少それらしい格好をしていかなきゃならなくなったのさ」

「ただ、普段から着てないもんだから、どうにも不安でねぇ。
 どこか変に見えやしないかと思って、人がいる場所を歩いてみてる訳だ」

扇子を軽く扇ぎながら、イエリの服装を注視する。

「随分と可愛らしい洋服じゃないか。
 アタシは専門外だけど、隅々まで行き届いてるのは分かるよ。
 よくお似合いだ」

「挨拶が遅れたね。
 礼儀として名乗っておくよ。
 アタシは『百目鬼小百合』――――」

       ライトパス
「こっちが『 正 道 』さ」

『白百合の紋章』を宿す『ライトパス』が握っているのは、
風情のある『扇子』ではなく、『警棒』という明確な武器だ。

515空井イエリ『ソラリス』:2023/06/06(火) 16:04:00
>>514

「なるほどな。
 お洒落じゃなくて大人の責任か――いや
 責任の範囲でやる大人のお洒落ってやつか」

    「お返しだから言うわけじゃねーが、
     おまえさん『も』よく似合ってる」

     クル…

視線を感じ、ゆっくりと体を一周させる。
背中にも大きなリボン。手入れの大変な服だ。
臨時収入が無ければ絶対に買わなかっただろう。

「もちろん、おれ『も』だ。
 自分の見た目に似合う服を着るのは、
 とびきり……いいことだよな?」

          フッ

「こちらこそ、自己紹介ってやつをさせてもらうぜ。
 おれは『イエリ』……『空井イエリ』
 さっき見せちまったのは、『ソラリス』」

        「……いや」

「はじめまして。かと思ったが。
 違うな。おまえさん……『夏』にも会っているな」

服装が違うのもあり――加えて関わりの薄さもあり、
あまりピンと来ていなかったが、今なら分かる。

「その節はどうもだ。
 もっとも、お互い、あの場では『傍役』ってとこだったが」

516百目鬼小百合『ライトパス』:2023/06/06(火) 16:46:49
>>515

「正直に言うとね、アタシも最初は分からなかった。
 なにせチラッと見た程度だったからねえ」

「それがあったお陰で、こうして知り合えたんだ。
 『袖すり合うも多生の縁』とは、よく言ったもんさ」

イエリの服装を見ながら思うのは、向き不向きがあるという事だ。
自分が彼女くらいの年頃だったとしても似合わなかっただろう。
それと同じように、若い頃の自分に今の格好は似合わなかった。

「ハハハ、まぁ出る幕がなかったからねえ。
 アタシなんか、それこそ端っこに立ってただけだよ」

「『必要な時』に『必要な動き』が出来れば、それで十分さ」

『鬼の小百合』と呼ばれ、非合法の連中からは、
すこぶる評判が悪い百目鬼小百合だ。
あまり目立つと、向こうからの警戒が強くなる。
だから、必要がなければ、それに越した事はない。

「ところで、イエリさん。
 アンタ、『スタンド使いの知り合い』は多い方かい?」

517空井イエリ『ソラリス』:2023/06/06(火) 17:04:09
>>516

「魔物のお陰――と言う気はしないけど。
 ま、壊した縁だけじゃあなかったらしいぜ」

『人でなし』の挙げた成果としては、
それはきっと上出来だろう。

「ま、卑下することでもないとは思ってるよ。
 あの場所から何か出来る能力者ってのは、
 ぜんぜん、ちょっとの奴だけだったしさ。
 それに……『いざとなれば動く人間』が、
 あれだけいるってことがわかった。
 それだけでも意味はあったんじゃないかな?」

慰めの言葉ではなく、ある程度の本心ではあった。
『小石川』が呼び集めた人間が大半だろうが、
彼女は『駒』として自分たちを集めたのではない。
自由意志に任せてきっかけを与え、多くが応えたのだ。

「ただ、まあ、残念ながらおれは……
 見ての通り、社交的なタチじゃなくてね。
 少なくとも一声かければ人が集まるような、
 そういう期待はしてもらえないだろうな」

「そういう質問をしたって事は、
 おまえさん、『スタンド使い』を集めたい理由があるのかな」

518百目鬼小百合『ライトパス』:2023/06/06(火) 17:44:22
>>517

「ま、『怪我の功名』ってヤツだねぇ」

百目鬼自身も連絡を密にしているスタンド使いは多くない。
最も関わりが深いのは『三刀屋』になるだろうか。
『魔物事件』に関わった切っ掛けも彼だった。

「どちらかというと、欲しいのは『情報』さ」

「アタシは『ある男』を探してる。
 正確には、そいつの『持ち物』に関心があるんだ。
 特別な『刀』だよ」

「アンタの知り合いに、そんな噂を聞いた人がいないかと思ってねぇ」

        ――――――パチン

扇子を閉じると同時に『ライトパス』を解除する。

「それを抜きにしても、こうして『再会』できたのは僥倖だ。
 邪魔じゃなかったら名刺を渡しとくよ」

         スッ

  『大門総合警備保障:主任指導官』

そのような肩書と共に連絡先が書かれた名刺を、イエリに差し出す。

519空井イエリ『ソラリス』:2023/06/06(火) 19:19:42
>>518

「『刀』……さて、どうだったかな?
 そんなやつがいたら覚えてそうなもんだ。
 少なくともおれの知り合いに、
 刃傷沙汰に会ったってやつはいねーぜ」

記憶にある範囲では、覚えがない。

「だが、今覚えた。
 ま……深く事情は聞かねーが、
 これくらいのことは背負っておくよ」

      スッ

「おっと。こいつは……大物だな? 
 おれみたいなのが余計な気を起こしたら、
 ぱたっと畳まれちまいそうだ」

       「その『刀の男』にも同情するよ」

名刺は受け取り、うさぎのぬいぐるみを模した、
小さな肩掛けカバンの中にしまいこんだ。

「気になる話が聞けたら、おまえさんにも伝えよう。
 おれが抱えてるおくよりは、ずっといいことだろうし」

520百目鬼小百合『ライトパス』:2023/06/06(火) 20:49:25
>>519

「アタシは『選り好み』はしない主義でね。
 その男じゃなくても、
 もし人様に迷惑を掛けてるヤツがいたら教えてくれないかい?
 身体が動く内は『街の美化』に貢献したいんだよ」

「もっとも、アンタがいればアタシの出番はないかもしれないけどねぇ」

実際に確認した訳ではないが、荒事を苦手としているようには見えなかった。

「さて――――そろそろ行くとするよ。
 約束の時間に遅れると都合が悪いからね。
 アンタのお陰で、自信を持って顔を出せる」

閉じた扇子を玩び、再び帯に差し直す。

「イエリさん、ここで会えて良かったよ」

           ザ ッ

おおらかに笑うと、着物の裾を翻して、展望台から立ち去っていく――――。

   ……………… ……………… ………………

             ……………… ……………… ………………

「せいぜい『ボロ』が出ないように気を付けなきゃいけないからねえ」

実の所、この格好は『変装』に近い。
『反社会的勢力』の『密談』が行われるという情報を、
事前に『顔馴染みの情報屋』から得ていた。
現場である『料亭』に、これから『乗り込む』のだ。

「『虎穴に入らずんば虎児を得ず』――――か」

521空井イエリ『ソラリス』:2023/06/06(火) 21:13:03
>>520

「はは、は。美化とは。おまえさん。
 マトモな大人じゃあないな?
 ま、悪い事をしないうちは……頼りになるよ」

       「とはいえ……
        落ちてるゴミの責任を、
        背負い込むのは、分かるぜ」

本質的に百目鬼とイエリは大きく違う。
例えば荒事に対する姿勢や、
何かを背負い込むことの前提が。
ただ……『荒事に向いた人格』なのは同じだ。

「そいつはよかった。
 ぜひとも素敵なお披露目になると、いいことだ」

       クルッ

「また会おうぜ。できるだけ、味方同士……いや。
 敵も味方もないところで、次もな」

                   スタスタスタ

この後の予定が何か、に踏み込むことはない。

百目鬼が去ったのを見送ってから、自分も下階に降りた。

522白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/06(火) 22:05:52

今週はスカイモールで懸賞をやっており、
その抽選会場に来ていた。
1等はハワイ、2等は温泉旅館だが、
お目当ては5等のワッフルメーカーだった。

「……」

くじ引き券(1枚)と、整理券を手に、
案外混んでいたせいで手持ち無沙汰になった時間を、
所在なさげに、壁に寄り掛かって過ごしていた。

523白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/08(木) 13:55:58
>>522
ハズレ賞のティッシュ一箱をもらって帰った。

524白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/19(月) 01:52:20

設置されたフロアマップと睨めっこをしていた。
『目当ての店』があるのだが、それが載っていない。
真相は――その店は『フロア移転』をしたのだが、
少し来ない内に案内の掲示は終了していた。

「……」

所在なさげに辺りを見渡す。

スマホで調べれば済む話ではあるのだが、
『指示の誤り』は『白岸・ノエル・トーリ』が特に苦手とする物だ。

解決策に気づくまでの間、そうしているだろう・・・

525白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/20(火) 13:16:25
>>524(継続)

やがて『白岸・ノエル・トーリ』が至った結論は、
近くにいる誰かに教えてもらう――というものだった。

         キョロ

       キョロ

誰か『聞けそう』な相手はいないだろうか――?

526尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/20(火) 20:31:27
>>525
「〜〜〜〜♪」
近くを歩いてきたのは、ロングヘアーを三つ編みでまとめ
メガネを掛けたセーラー服の少女だった。

「にゃーにゃにゃにゃーにゃー♪」
謎の鼻歌を歌いながら、彼女の近くに歩いてくる。
見た感じ、このあたりに慣れてそうに見えるかもしれない。

527白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/20(火) 22:10:05
>>526

「……」

見つめすぎない程度にその姿を認めて、
いつも伸びている、しかしもう少し伸ばした背筋で、
その『三つ編みメガネ』の少女の視界へと、
わざとらしくない程度に、ゆっくり進入する。

「あの」「すみません」
「道を。尋ねたいのですが……よろしいでしょうか」

     ペコリ

頭を下げて、お願いをする。

「そこの地図には。それが、載っていなかったのです」

どれも染み付いた仕草で、無理なく引き出せるものだ。

528尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/20(火) 22:26:24
>>527
「…あっ、あたしのことですかにゃー?」
白岸の方に視線を向けて微笑みかける。
見た感じ、ちょっと遊んでそうに見えなくもない。

「ふむふむ、かまわないよー。
 あたしはひましてたところだからにゃ。」
そう言ってフロアマップを確認した。

「そのお店は、たしかもっと上の階の方に移動してたんだったかにゃー。
 案内できますよー。」

529白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/20(火) 22:44:45
>>528

「はい。トーリは、貴女に助けを求めました。
 もし、ご迷惑をおかけしてよければ――――」

首肯する。
その顔には表情が見当たらないが、
『笑みがない』ことは明らかだった。
真剣に頼んでいる、という意味だ。

「――ああ、とても。……助かります」

       チラ

「『移動』……そう、なのですね。
 トーリは、知りませんでした。
 前に来た時は、まだ、この階にあった頃で」

上のフロアに向かう階段はすぐそこだ。
雑貨を扱うフロアはこの辺りなのだから、
登って、見てきても良かったのだろう。

「案内。お願いを、してもよろしいでしょうか。
 一人でいると、また迷ってしまいそうですから」

      「たくさん。ご迷惑をおかけします」

少しだけ考えて、厚意に甘える事にした。

「……『お菓子作り』を。貴女も、されるのですか?」

向かう先の店舗は『製菓用品店』だ。
くらしの雑貨フロアから、趣味のフロアに移転したらしい。

530尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/20(火) 23:02:06
>>529
「トーリと言うんですにゃー。
 よろしく。」
対しての風花は常ににこやかな表情を浮かべている。
常に楽しそうに見える。

「そーそー、まぁ同じスカイモールの中だから
 行くのは簡単だよー」
そう言って階段の方を指さした

「お菓子作りかー、興味がないわけじゃないにゃ。
 穏やかな生活のためにもとりあえず覚えときたいかもにゃー」
そう言って、フロアの方へと歩き出す。
相手側と歩幅を合わせようとしているようだ。

531白岸・ノエル・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/21(水) 09:12:15
>>530

「はい。『白岸・ノエル・トーリ』と、申します。
 長い名前、ですので。どうかトーリとお呼び下さい」

     「トーリは……貴女のことを、
      どうお呼びすればよろしいですか?」

指示を乞いつつ、ついて歩く。
表情にも声色にも喜色は滲んでこないが、
少なくともネガティブなニュアンスはない。

「そう、なのですね。
 案内のお礼になるかは分かりませんが、
 トーリは、お菓子を作るのが好きです。
 必要な道具は。教えられるかも、しれません」

互いが歩幅を合わせるタイプだと、
歩みはどうにもぎこちない。
意識的に少し後ろをついて歩くようにする。

「この時期なら。『あじさい』や『雨のしずく』
 透き通った水色。自然な薄紫の『ゼリー』や……
 『琥珀糖』のような和菓子も、良いかもしれませんね」

         「トーリの。好みの話ですが」

相手が『話好き』に映ったからか、
『白岸・ノエル・トーリ』は話題を投げかけるのを止めない。
あるいは、趣味の話ができてテンションが高いだけかもしれない。

532尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/21(水) 20:05:48
>>531
「はーい、トーリさーん。」
そう言って手をふる。
ちょっと頭が悪そうな返し方である。

「あぁ、そう言えば名前を言ってなかったにゃー。
 私の名前は尾藤風花(びとうふうか)って申しますよ。」

「呼び方はおまかせするにゃ。
 ちゃんとか『っち』とかでも構わないにゃー。」
後ろ歩きをしながら手をふる。

「はーん、和菓子かぁ。
 あたしはそこまで難しいのは考えてないけどにゃー。
 そう、簡単にできそうなとこから始めたいにゃ。」

「そーゆーのだとどういうのがあるかにゃー?」

533白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/21(水) 20:18:59
>>532

「では。トーリは、尾藤さんとお呼びします。
 尾藤さん。改めて、よろしくお願いいたします」

         ペコリ

『頭の悪さ』を感じたかどうかは、
その所作からは窺い知れない。
仮に感じたとして、変わらないのだろう。

「そう。……ですね。難しいお菓子の話でした。
 トーリは。お菓子の話をする相手が、多くなくて。
 つい、気分が高まってしまったようです」

        「失礼を、いたしました」

          スタスタ

「……簡単な。気軽に作れる物で。
 『製菓』の醍醐味を味わえる物なら……
 尾藤さんは、自宅に『オーブン』はお持ちですか?」

階段に差し掛かりながら、少し考えて、問いかけた。
『簡単なものを』 そう指示されたのだから、そうする。

534尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/21(水) 20:44:48
>>533
「んまぁ、趣味を段々と上達させてくってのも
 わるくないかにゃー。別にそういうのは機にしなくていいにゃ。」
と言って微笑みかける。
後ろ歩きしながらも周囲を把握するかのように人混みを避けているようだ。

「うーん、オーブンは持ってないけど…
 電子レンジならあるなぁ。
 電子レンジでも作れるタイプのお菓子?」
じっとトーリのことを見ながら質問をする

535白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/21(水) 20:57:17
>>534

「お心遣い。ありがとうございます。
 趣味は……上手くならなくてもいいものですが、
 向上心を持つことは、とても。尊いことだと」

        フ…

       「トーリは。そう思います」

口元に僅かに笑みが浮かぶ。
そうするべきだと思ったから。

「そう、ですね。
 オーブンは使わず、レンジは使う、
 暖かいお菓子でしたら……例えば。
 マシュマロと牛乳、チョコレートで作る『プリン』」

      「そのようなものは、お好きですか?」

『白岸・ノエル・トーリ』もまた、
話に集中して、視線を合わせていても、
歩いている人にぶつかる事は無い。

『できる』人間同士だ。
ぎこちない歩みは既にごく自然に修正されている。

536尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/21(水) 21:34:16
>>535
「まぁねー、趣味に夢中になれるのはとても平和的だと思うからにゃー。」
どうも平穏を臨んでいるふうである
「だからこそ、向上心を持つのはいいことですにゃー。」

「甘いものなら何でも好きだけど、
 プリン!それはとても美味しいにゃ!」
どうやらプリンは好きなようである。
風花は楽しそうに返事を返す。

「他にも出来るものがあったら色々教えてほしいにゃー
 お菓子専門の家電製品は持ってないから、その範囲内で。」
階段を登りながら会話も弾んでいく

537白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/21(水) 21:40:19
>>536

「平和的。……そうですね。
 大衆が趣味に打ち込んで。
 仕事でないものごとの腕を磨けるのは、平和の証で」

「とても。素晴らしいことだと、トーリも思います」

フレーズ選びにやや独特な物は感じたが、
あえてそれを指摘はせず、首肯に留めた。

「他には……『ティラミス』
 甘いお菓子が好きでしたら、
 冷蔵庫と。時間さえあれば作れます」

      「材料は…………少し。
       専門的な物が、ありますが。
       地階にある輸入食品店になら、
       質のいいものが売っていました」

『マスカルポーネチーズ』はティラミスの必需品だ。
代用もできなくはないが、『違う』ものだ。

「ご案内のお返しを。あとでさせて下さい。
 もちろん、それも……ご迷惑でなければですが」

階段を上り切ると、すぐに『製菓用品店』が見える。

「ああ……トーリの行きたいのは、あの店です。
 階段を登れば、ほんのすぐのところだったのですね」

近くにあっても、目に見えない物は見つけられない。
道を探すのが苦手な『トーリ』にとっては、それは尚のことだ。

538尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/21(水) 22:04:40
>>537
「お、トーリも理解してくれるかにゃ?
 そう言われるとあたしも嬉しい!!」
楽しそうに返事を返す。
よほど共感されるのがよかったのだろうか。

「ほうほうー、ティラミスかぁ。
 苦味もあって最高だにゃー!
 それの作り方もぜひとも知りたいにゃー」

と、話しているうちに製菓洋品店が見えてきた。

「思ったよりも到着が早かったにゃ―。
 あ、お返しならあたしは…もちろんもらうにゃ!」
楽しそうに返事を返す

539白岸・N・トーリ『ダムゼル・イン・ディストレス』:2023/06/21(水) 22:53:32
>>538

「トーリは思った事を言っただけですが。
 尾藤さんがそんなに喜んでくださったのなら、
 思っているだけでなく、口に出して良かったです」

どこが琴線に触れたのか――も、
無理に掘り下げはしない。
言葉通り、喜んで貰えたならそれでいい。

「ええ、甘苦い味がお好みでしたら。
 トーリはとても、おすすめします。
 お菓子作りは分量が命ですが…………
 コーヒー粉の量や種類は、お好みに出来ますので」

「こだわるほど好みの味に仕上がることは。
 きっと、とても。素敵な体験になるでしょうね」

――『言葉では』それを理解している。
『白岸・ノエル・トーリ』の製菓にアレンジはない。

「それでは。まずはトーリが、道具をご案内します。
 ティラミスと、プリンなら……『泡立て器』と。
 お持ちでなければ、冷やすための『バット』
 形を綺麗に整えたければ……お好みの器もあれば、
 とても。高揚した気持ちで、仕上がりを待てますよ」

『製菓用品店』にゆっくりと歩いていきながら、
『尾藤』に、一つ一つ、ゆっくりと説明をしていく。

  「泡立て器は機械の方が、とても楽です。
   手作業の醍醐味を、否定はしませんが……
   値段が理由であれば、『ハンドミキサー』を。
   トーリは……心から、お薦めします」

      「他のお菓子にも、使えるものですから」

この『買い物』はその後も、そうした顛末で進んでいくのだろう――

540尾藤 風花『ハーベストムーン・メランコリー』:2023/06/22(木) 00:13:26
>>539
「なーに、そう思うってことは平和主義者ってことだにゃ。
 あたしはそ〜言うのと友だちになりたいと思ってるの!」
どうやら友だちになりたいというのは本心からのようだ。

「ティラミスの重要なところは苦味と甘味のバランスだからにゃー、
 あたしはどっちかと言うと甘さが多い方がいいかも!」

「ふむふむ…・
 勉強になるにゃー。
 とりあえず一式揃えてみようかにゃ。
 初心者だしハンドミキサーを選んで見る!」
どこか微笑ましいやり取りを繰り返しながら買い物は続く

「せっかくだし、レシピ本とかも買ってみようかにゃ」
そんな感じで二人の会話は続いていく。
もしかしたら別のお店でも買い物をすることになるのかもしれない。

541功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/02(日) 22:18:57

              スタスタスタ

その少女が歩くのは速い。
小さな体で、人の隙間を抜けるように歩く。

「…………」

長い白髪――――その左右に一房ずつ、黒い房があり、
白いリボンのついた、大きな鍔の黒い帽子をかぶっていて、
目には主張の薄い丸めがね。両耳には、『吉祥結び』の黒い耳飾り。
和のエッセンスを取り込んだゴシックなワンピースの上に、
『羽織り』を纏理、足元はブーツ――――所謂『和ゴス』のファッション。

       説明に時と文字を要するその装いは、
       その分だけ厚く少女を包む、十重二十重の『戦衣装』だ。

         スタスタ …スタ
  
脚を止めたのは『アイスクリーム』の店の前だ。

今は混んでいるなら>>542の後ろに並ぶかもしれないし、
あるいは、目立つものやことがあるなら、それに目を止めるかもしれない。

542烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/04(火) 19:56:20
>>541
「楽しみだなぁー…!」
初雪の眼の前にいるのはマフラーを首に巻いた少女。
何かを楽しみにしているようでチラシを見ながら
混み合ったアイスクリーム屋の前で順番が来るのを待っているようだ。

チラシには何らかのヒーローのコラボ商品のようなものが見える。

543功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/05(水) 11:17:36
>>542

特に何も言わず、『烏丸』の後ろに並んだ。

         ガヤガヤガヤガヤ

少しずつ列が進んでいく・・・
ちょうど『烏丸』がチラシを見ているタイミングで、
グループ客が何かの理由で列を抜けたようだった。

「…………」

        トントン

後ろから、ごく小さく背中をつつく。

「前。列っ。ちょっと進んでるんですけどぉ?」

言われなくても『烏丸』もすぐ気づくような事だが、
『言えること』があるなら言わずにいられない。

「そんな夢中になるほど面白いもんなのぉ? ソレ」

別にそんなに夢中ってほどの話でもないのだ。
一つだけ確かなことがあるなら……『烏丸』は何も悪くない。

544烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/05(水) 15:29:29
>>543
後ろから声をかけられて
夢中になっていたチラシから視線をそらす
「えっ?」
ふと顔をあげると、たしかに列が一つ空いているようだ。

「すいませーん、足を止めてるつもりはなかったんだけどなぁ…」
軽く後ろの人(初雪)に向けて謝ると、列を詰めるために歩く。

「面白いかと言うと、面白いです!
 一度見れば深みにハマりますよもう!
 特撮はいいですよ!一見子供向けなんですけど
 結構深い設定があったりして奥深いというか…」
夢中になるか、という返答をした結果
どうやらレイは本当に夢中になり始めたようだ。
よっぽど特撮が好きなんだろう。

545功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/05(水) 19:42:49
>>544

「でも、私が歩くのよりも遅かったじゃない。
 早い人より遅いっていうのは止まってるのと同じよ」

無茶なことを言いながら、自身の口元に袖を当て、
『烏丸』の歩みにぴったり沿うように前に進んだ。

「ふぅ〜ん。トクサツ、特撮ねえ。
 そういうのはあんまり見てこなかったわ。
 ヒーローが悪役を倒して、爆発するんでしょう?」

列はまた、進むのがゆっくりになり始める。
しばらくは話をする事に……あるいは羽目になった。

「爆発するのは『子供向け』よねぇ。
 大人向けの『深い設定』ってのは例えばどんなの?
 男女がドロドロの恋愛劇をしたりするのかしら。
 それとも『イデオロギー』の違いで闘争をするの?」

『そんなの無いだろ?』というナメを感じる語調だ。
赤いメイクで整えた目を細め、『烏丸』の返答を待つ。

546烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/05(水) 20:16:35
>>545
「えー、まあそんなもんなんですかね。
 遅れないように気をつけます…」
少しめんどくさそうな感じで答える。

「まぁ基本的なプロットはそうだけど…
 それだけじゃなくてロボットに乗ったりもするし
 必殺技も色々とあって、絵的にも見て飽きないものですよ」

「お、鋭いですね。まさにそんな感じです。」
驚いたようにレイは答える。まさかの返答だろうか?

「ドロドロの恋愛劇は見ていてなかなか心に響くんですよ。
 そして敵と味方で信念のぶつかりあいもあり、なかなかかっこいいというか。
 子供が見栄えで楽しむなら、大人はその裏にあるストーリーを読み取って楽しむように
 できてるんだなーと感心してますよ。」
どうやら初雪はレイの言う『深い設定』を言い当てているようだ。
余計に楽しそうに話し始めている。

547功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/05(水) 21:41:46
>>546

「分かればいいのよぉ。
 人は少しずつでも進歩していくもの。
 昨日より賢く……明日はもっと賢く。
 それが人生というものだから」

           フフフ

めんどくさいヤツに引っかかったのかもしれない。

「え? …………ああ、そう、まあそんな感じよね?
 私は、作劇も、少し。齧っているから。博学なの。
 だからそういうの、ある程度分かってしまうのよね。
 そう、子供向け番組とはいえ……………ああ!
 大人も一緒に見るのだから、そうするものよねぇ」

袖は口元のまま、少し目を泳がせたが、
褒められて悪い気をする人間はいないものだ。

「で? その『特撮』のチラシを、
 なんだッて……こんなところで見ているのよぉ。
 おもちゃ屋さんの前だったら分かるけれど?」

少し前に進みつつ、そっとチラシを覗き込もうとする。

548烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/05(水) 21:57:52
>>547
「まぁそのー、はい。
 まぁこれからも頑張っていきます」
なんだか得意げな初雪をみて、少し苦笑いしながら答えを返す。

「まさにそんな感じです。それならば話が早い。
 実際に大人と一緒に見るためのものだからああいう作りになってるんですよ。
 親子で一緒にヒーローの話をしたりするのはとても楽しいですよー。」
どこか感慨深そうにうなずくレイ。
どうやら経験があるようだ。

「おや、知らないんですか?」
そう言ってチラシを見せる。
「このアイスクリームのお店でコラボしてるんですよ。
 ホラ、キャラデコ付きのアイスケーキ。」
指さした先にはヒーローのデコレーションが施された
ミニサイズのアイスケーキの写真が描かれていた。

「おまけでグッズももらえると聞けばいても立っても居られなくて。
 でも結構人が多くて驚いてます。」
そう言って視線を行列に向ける。
前が空きそうになったので、再び前に進んだ。

549功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/05(水) 23:46:15
>>548

「そうしなさいな。ええ、そうするといいわ。
 そうしたら……あなたが頑張ってる間に、
 おサボりしている雑魚どもの事は追い抜ける。
 『天水桶』の小魚から、『龍』にならなくては……ね」

笑いもせずに返した。

              「けほ……」

小さく咳をしてから、袖を口から離す。

「あぁ……そうか、だから妙に親子連れが多かったのね。
 いい迷惑。私はアイスが食べたいだけなのに!
 ファンも潤い、お店も潤う、干からびるのは部外者だけ……」

                       フン

「……ま、家族団らんと商業主義にイライラする程子供でもなし」

アイスケーキを確認すると、
それ以上は特に興味を示さずに、
列に並ぶ人間達に目を走らせた。

「……親子でッて事は、あなたの特撮好きは親譲りかしら?
 だとすれば、随分幸せな『一子相伝』」

進むのに合わせて進んだ。少しずつ、注文を取る場所が近付いてくる。

550烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/06(木) 00:08:23
>>549
「なるほど、よくわかりませんけど
 応援されてる、ってことですね。
 どうもありがとうございます!」
彼女の言葉に感謝の言葉を述べるレイ。
頑張れば頭一つ抜けられる。という意味に捉えたんだろう。

「うーん、人混みは苦手な方ですか?
 自分としては、子供が多くて賑わってるのは見てて愉しいですけど。」
あたりの子供の様子を見ながら答える。

「まぁ、普段から来てる人にはちょっと迷惑なのかもしれないけど…」
急に人が増えるのは驚くことかもしれない。と察する。

「そりゃもう!」
親譲りか、と聞かれ大きくうなずく

「お父さんはいろんな怪人役を演じてきたスーツアクター!
 そしてお母さんも子供の頃からずっと特撮ドラマを見てきて大ファン!
 結婚したのは必然だったんです!」

「それにかっこいいマフラーも誕生日にもらえましたし
 実に素晴らしい一子相伝ですよ!」
そう言ってマフラーをたなびかせる。

551功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/06(木) 09:23:43
>>550

「……あなた、ばかに素直なのね。つまんない。
 いいわぁ、そういう事にしておきましょう」

「案外、あなたみたいのが龍になるのかしら?」

目を細めて呟き、顔を上げる。

「人混みが得意なんていうのは…………けほ。
 感覚が麻痺してるだけ。偉いことじゃない。
 ……まぁ、けれど、文句は言わないわぁ。
 あなた達のお陰で、この店が長く続けば良いのよ」

口元を抑えつつ、また一歩進んだ。
メニューの紙冊子を一枚取りつつ――

「へぇ、驚いた。本当に『相伝』なのね。
 お父君の……『スーツアクター』というのは、
 とてもフィジカルエリートだと聞いているから。
 あなたもさぞかし……体が、強いのでしょうねぇ」

            じ・・・

その足先から頭までに、舐めるような視線を向けて。

「将来はスーツアクター……いえ、特撮女優かしら。
 あなたは器量が良いから。隠すのは勿体無いわ」

堂々とたなびく布に視線を戻してから、そう続けた。

552烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/06(木) 18:47:55
>>551
(なんかバカって言われたような…?)
「龍かー、ドラゴンも結構魅力あっていいなぁ。
 …いっそ拳術もまなんでみようかな…」
龍になる、という言葉に興味を惹かれるようだ。

「うーん、まぁ人が多すぎる場所は私も好きとまでは言わないですけどね。
 まぁ、賑やかぐらいなら歓迎ですよ。」
そう言って一歩先へ進んでいく。

「うちのお父さんはもう体力おばけで、偶に一緒に運動したりしますね。
 体は、まぁ強いかも…変身、いや…鍛えてるつもりなんで!」
そう言ってマフラーをたなびかせる。
(うっかりスタンドのことを言いそうになっちゃった。
 こういうのは普通の人にはわからないし…黙っとこう。)

「嬉しいですね、そんなことを言われると。
 将来は、そんな職業やってみたいです。」
真っ直ぐな目をしながら告げた。

「あ、そろそろ注文できそう。」
視線を前に向ける。
どうやらカウンターは近いようだ。

553功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/06(木) 19:33:59
>>552

「けぇんじゅつぅ……?
 ……ま、お猿さんみたいに殴り合うのよりは、
 ずっと文化的で、護身にもいいんじゃなぁい?
 ヒーローも武器を使うのがメジャーみたいだしぃ」

鼻を鳴らし、間延びした口調でややズレた回答を返す。
店頭には『特撮ヒーロー』のポスターが飾られており、
どの戦士も斧やら銃やらでしっかり武装していた。

……口元を抑える。

   「けほ」

「いいわねぇ、『変身』する程、鍛えられるなんて」

すぐ前の客が注文を取られている――――
やはり家族客なので、多少の時間はかかるだろうが。

「真っ直ぐすぎて……何にも引っ掛からなくて。
 あなたは本当に龍みたい。……もしくはウナギね」

        フン

「ほら、あなたの番が来るわ。お返事はその後でいい」

そう言うと、アイスの並ぶケースの方に視線を向けてしまった。

554烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/06(木) 21:37:07
>>553
「いやまぁ、殴り合いの方の拳術の話…だったんですけどね。
 …でもまぁ武器を使った戦いも悪くないかも。」
少々ズレたことを言っていることに気づくが
武器の使い方を覚えるのもいいか、と初雪の言葉を聞いてうなずいた。

「あーそうそう、変身に必要なのは鍛え続けることですからね!
 ウナギ…?うーん…褒められているのか…」
ヌルヌルしているイメージが有るウナギ
果たしてどのような理由があるのか…と少し考えてしまう。

「あ、順番が来たんですね。
 ありがとうございます。」
感謝の言葉を述べて、ケースの前に立つ。

「どうもすみませーん、これをおねがいしまーす。」
そう言ってケース内に並んでいるアイスケーキを指さした。
写真に写っていた通りのデコレーションが施されている。

555功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/07(金) 08:31:55
>>524

「……あら、そう?
 でもまあやっぱり殴り合いより武器の方がいいわぁ。
 格闘は勝負を成立させる為に体重制限が必要。
 競技なら良いけれど、実戦ではどうしても不利よ」

    「武器術なら手弱女でも益荒男を御せる。
     『薙刀』はその為の武器とも言われるわ」

誤解に気づいたが謝ったりはせず、
さらに講釈を重ねていくのがこの少女のスタイルだ。

「さぁ? 貶されてると思うならそうなんでしょう。
 私はウナギ、嫌いじゃないわ」

龍にそれ以上言及はせず、アイスのケースを眺める。
どの味にするかを選ぶため――など、に。

『烏丸』が注文を済ませると、後に続く。

「それ。あと、それも」

        スッ    スッ

「ワッフルコーンにしてちょうだいね」

手短に注文を済ませ、あとは多少待てば双方会計だろう。

556烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/07(金) 21:15:48
>>555
「まぁ…男女でも同じくらい鍛え上げた人間同士だったら
 男側のほうが上回るらしいですし…
 ある程度武器の使い方を覚えといたほうがいいかも…」

「長物は悪くなさそう…薙刀かぁ…
 槍は調達が難しそうだけど、そのへんの棒をうまく使えるようになれば…」
彼女の言葉を熱心に聞いているようだ。

「ウナギは、私も大好きですね。
 うな丼なかなか食べられないけど…」
そういいつつ彼女の選んだものを眺める。

「そっちも美味しそう…」
そういってもっと注文しようかと迷っているらしい。
「いや、流石に買い過ぎになりそうだからやめとこう…」
とりあえず会計を支払い始めたようだ。

557功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/07(金) 22:52:22
>>556

「らしいも何も……」

二段重ねのアイスクリームを受け取って、
店の前から少し離れる。人混みのは好きじゃない。

「……でも、あなた、着眼点はいいわねぇ。
 そう、棒は町のどこにでもあるから。
 それに、持ち歩く方法も多いものね」

視界の端には『雑貨屋』の軒先の傘が見える。
易く扱える武器としては最も手に入れやすいだろう。

「うな丼も、私も好きだわ。
 最近は少し大声では言いづらい好みになったけれど」

       「けほ」

「悪いけれど、分けっこしてあげる気はないわぁ。
 私はこれが好きでこれを頼んだのだから」

             シャク

上に乗った季節のフルーツジェラートを少し齧り、
咀嚼する口元を袖で隠しながら続ける……

「そういえば名前を聞いていなかったわね、ウナギちゃん」

『先に名乗れ』という意味だろう。そこで言葉を止めてしまった。

558烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/07(金) 23:30:54
>>557
「最近は棒を持ち歩いてるだけでも職質されるような世の中ですからねー。
 あるいはカバンを武器にするとかのほうがまだやりやすいのかな…」
どうやら、棒などをカバンに入れることを考えているらしい。
どちらかと言うと暗器使いになってしまいどうである。

「ウナギが希少になったから食べるの難しいんですよね。
 そのうち増やせるようになればいいのに…」

「…まぁ、流石に分けてもらおうとは思ってないです。
 なんか、申し訳有りません。」
そう言ってケーキを手に取る。
ドライアイス入の箱に入れてもらったようだ。

「あ、すいません名前はウナギじゃないです。
 私の名前は…烏丸レイと言います。
 この辺の学校で学生してます。よろしく…。」
そう言って頭を下げる。

「えーっと、そちらの名前は…」

559功刀 初雪『サクラ・ブルース』:2023/07/08(土) 00:18:53
>>558

「された経験があるのかしらぁ?
 まぁ、特別な事には理由か、
 隠す方法を用意しておかなきゃね」

踵を返す。

「思ってないなら。……けほっ、謝らなくていいのに。
 気が強いんだか弱いんだか。でも嫌いじゃないわ」

     「あなたは私が嫌いかもしれないけどぉ。
      それだったら名前は名乗らないわよね」

そして歩き出す前に、一度だけ振り向いた。

「『初雪』」

  クヌギ ハツユキ
「『功刀 初雪』
 この辺の学校で学生をしているわ。
 だから、また会う事もあるでしょう」

          スタスタスタ

「次にあったら棒術の腕でも見せてもらおうかしら」
          
           「それじゃ、またね。  
            ウナギのレイちゃん」

目的はアイスを買う事、話はそれまでの過程だ。

今はそれ以上は無いが……
過程が何かに繋がる日も、いずれ来るかもしれない。

560烏丸 レイ『グレゴール・ザムザ』:2023/07/08(土) 00:41:42
>>559
「ん、まぁ…あるかな…」
どうやら経験があるらしい。

「いやー、別に嫌いなわけではないけど…
 特に気にしないでください。」
と言ってうなずいた。

「初雪さんですね。
 …同じ学校の人かな。
 またどこかで会いましょうか」
そう言って手を降った。

「ウナギじゃなくてー、烏丸ですー」
最後に一言添えて見送った。

いずれまた出会うことになるのだろうか…
それはまだわからない。

561パンドラ『ブレインボックス・P』:2023/09/23(土) 13:02:17
ショッピングモールの売り場
ふかふかのベッドに銀髪の少女が寝転がっている

562パンドラ『ブレインボックス・P』:2023/09/25(月) 21:43:43
>>561
ふかふかのベッドの柔らかな感触に身を任せていると思い出す
エクリプスに身を置いていた頃は、こんなベッドで寝ていたなと

優しい感触に包まれ、つい眠ってしまったパンドラ
もうこんな時間か…
お腹が空いた…

このショッピングモールのフードコートにはモスバーガーがあったはずだ
月見も近いし、CMでやっていた月見フォカッチャが食べたいな

そう思い立ち、フードコートへと向かうパンドラ

ところが…

「!?」

パンドラは絶句した
モスバーガーに張ってあったポスター
そのポスターのタレントの写っている部分が、テイクアウトのシールで隠されている

これは一体どういう事なのだ?
どうしても気になったパンドラはすぐさまスマホで調べた

自分が封印されている間にジャニー喜多川が死んでいた事にも驚いたが
性加害で絶賛炎上中とは、開いた口が塞がらない
この間のビッグモーターといい、ジャニーズといい
調べれば調べる程闇が深まり底が見えない、奈落にでも繋がっているのではないか?
同族経営の悪いところが諸に出てしまっている

自分が封印されている間にこんな事になっていたなんて…
パンドラには一瞬の出来事でも、長い時が経っていた事が伺い知れる
とんでもない時代に目覚めてしまったな…

エクリプスで楽しくやってた頃に戻りたい…
昨日の事のような過去を懐かしみながら、フォカッチャとティーサングリアを堪能したパンドラだった

563『ルート選択式の場スレ交流(試験導入)』:2023/10/21(土) 13:38:14

本日の天気は快晴。
気持ちの良い爽やかな秋空が広がっていた。
ここ『スカイモール』は、今日も来場者達で賑わっている。
言い変えれば、多くの『可能性』が存在する状態だ。
もしかすると『今から行く場所』によって、
『この後の時間の過ごし方』も変わってくるかもしれない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・『ショッピングモール』に行く→『鵲愉子』と出会う
・『展望台』に行く→『百目鬼小百合』と出会う
・『フードコート』に行く→『美作くるみ』と出会う
・『博物館』に行く→『小石川文子』と出会う
・『外』に出る→『ラッコ』と出会う

564水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 07:56:01
>>563

(アホほど混みだしたな……)

ある日のフードコートにて。
トレイの上にハンバーガー屋のセットを乗せた女がうろついていた。
ボサボサの長髪と、クマの目立つ目、ジャージ。
社会的な点数が低そうだがそんな人間でもフードコートを使用する権利はある。
あるのだが

(どっか座れるとこないか……?)

流石にここで立ち食いをする気にはなれない。
この際相席になっても構わないので席を探す他ない。

565美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/22(日) 10:21:57
>>564

適当な場所を探していると、ちょうど空席が見つかった。
首に『ワイヤレスヘッドホン』を掛け、
メンズライクな『アメカジ』でコーディネートしたファッションの女。
整った顔立ちをしており、それを引き立てるメイクにも隙がない。
外見から窺い知れる共通点はないに等しいが、年齢だけは近そうだ。
その向かい側の席が空いている。

(そろそろ門倉さんと話し合っておきたいんだけど…………)

テーブルの上にあるトレイには、
チキンのホットサンドとカップ入りのスープが乗っている。
それらと共に一台のスマホが置かれ、
画面に表示されているのは『有名動画サイト』。
『電気カナリアの止まり木』と名付けられた『美作くるみ』のチャンネルだ。

      スイッ

不意に気配を感じて、テーブルから目線を上げる。

「――――あ、どうぞどうぞ」

気さくに声を掛ける顔は、画面に映る顔と同じだった。

566水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 10:35:25
>>565

「すいませんね」

軽く頭を下げて席に座る。
その時、視界に画面が飛び込んだ。

「ん……」

(動画投稿者か……最近そういう人も増えてるんかな。一億総発信時代やったか)

とはいえ少し物珍しがったらしく、動きが止まっていた。

567美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/22(日) 11:25:09
>>566

チャンネル内には別チャンネルのリンクも貼られていた。
そちらは『Electric Canary Garden』とある。
併記された説明書きを見る限りでは、
星見町で放送しているラジオ番組の公式チャンネルだ。
その番組のパーソナリティーが個人的に動画をアップしているのが、
この『電気カナリアの止まり木』らしかった。
いわゆる投稿者や配信者とは少し事情が異なるようだ。

「…………?」

動きを止めた相手の視線の先を、自身の目で追った。

「あはは…………」

まもなく理由を理解し、取り繕うように苦笑する。

「お恥ずかしいです」

そして、軽く会釈する。
当該チャンネルの中では名前も出ており、
『美作くるみ』というのが向かいに座る女の名前らしい。
画面の中では自信に満ちた笑顔を浮かべており、手慣れている感があった。

568水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 18:30:51
>>567

「いや」

「うちも人のスマホを見るんはマナー違反やし」

そう言って、カップの蓋を外して口をつける。

「まさか、芸能人の人に会うとは思わなんだけどな」

569美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/22(日) 19:31:32
>>568

登録者数は、すごく多いという訳ではないが、極端に少なくもない。
有り体に言えば『それなり』だ。
最新の動画のタイトルは、
『電気カナリアはアンドロイドの夢を見るか?』であり、
サムネイルから読み取れる内容は『AI』に関する話題だった。

「見えるような形で置いていた私も悪いですし――――」

ホットサンドを取り上げ、端の方から齧る。

「ここはおあいこという事で」

先程の苦笑いとは違い、明るい表情で付け加えた。

「今、企画の一環として、ちょっとした『アンケート』を実施してるんです。
 お時間は取らせませんから、もし差し支えなければ、
 ご協力をお願い出来ないでしょうか?」

動画内で視聴者から募集している『コメント』。
『仮想アイドル』を作り上げる為の『事前調査』として集めた情報だが、
せっかくならネット以外の意見も取り入れてみたい。
美作にとって、全ての機会はチャンスなのだ。

570水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 21:56:49
>>569

「……別にええですけど」

包み紙を剥がす。
ダブルチーズバーガーだ。

「なんか、意識調査的な?」

「たまに駅前で声掛けてる人おりますけど、そんなん?」

571美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/22(日) 22:46:07
>>570

「意識調査というほど大袈裟じゃないですけど、似たようなものではありますね」

「ここ最近、『AIの進歩』が話題になってるじゃないですか。
 どんどん人に近付いていってるというか。
 そこで、逆に『人をAIに近付けてみたら?』と考えた訳です」

    「見てもらった方が早そうですねぇ」

          ススッ

指先でスマホを操作し、『最新の動画』を再生する。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1688976640/24

「こんな感じで、『理想のAI案』を募集して、
 私が『AIを演じる』という企画なんですよ。
 動画にもコメントを頂いてますが、
 それ以外のアイディアも取り入れておきたいなぁと」

       スゥッ

話の途中で、スープの入ったカップを口元に運ぶ。

「だから、『どんなAIがあればいいと思うか』について、ご意見を伺いたいんです」

572水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 23:02:09
>>571

「思ったよりも壮大なんが来たな」

割合本音だった。

「AIなんやから生活を良うしてもらう方がええでっしゃろ」

少し、食べるのをやめて思案する。

「あーあれやな。肯定してくれるやつ」

「そういうのちゃう」

573美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/22(日) 23:30:18
>>572

「なんといっても人の作るものですから、
 人の為になってくれなきゃ困りますよねぇ」

朗らかに微笑を返しつつ、ホットサンドを頬張る。

「『肯定』――――ですか?
 つまり、励ましてくれるとか背中を押してくれるとか…………」

何気なく投げ掛けられたのは、想像していたよりも意表を突く答えだった。

「物理的に役立つだけじゃなくて、精神面のサポートもしてくれるAI。
 とっても素敵なアイディアじゃないですか。
 『生活を便利にする』とか、物質的な部分は割と思い浮かびますけど、
 そういう『形のない部分』となると、なかなか考えつきませんよ」

人間を応援してくれるAI。
それも、個々人に合わせた最適な方法で。
これは『仮想アイドル』の設定に組み込めそうだ。

「特に、日頃からストレスを抱えがちな現代の人達には、
 どんな機能よりも望ましいのかもしれませんね」

574水瀬海恋『FFwF』:2023/10/22(日) 23:56:20
>>573

「励ましてくれるって言うか」

「そういうポジティブなんやなくて」

「ほんまに『肯定』してくれるってだけやけど」

ポテトをかじり。

「まぁ調理は任せますわ」

「うちより得意そうやし?」

575美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/23(月) 00:41:29
>>574

「あぁ、何となく分かりました。
 『頑張れ頑張れ!』じゃあなく、『それでいいんだよ』って感じですね」

          ――――――ピッ

納得したという意思表示を込めて、人差し指を立てる。

「積極的に支えるというよりも、そっと傍に寄り添うというか」

徐々に方向性が固まっている気がした。
この着想を中核に据えてもいいかもしれない。
多様な意見を集める事には大きな価値があると再認識する。

「私も一応プロの端くれを名乗ってますから。
 『お喋り』なら得意分野ですよ」

       パクッ

「進化する『AI』に負けないように、
 『日進月歩』の気持ちで前進を続けていくつもりです」

          クイッ

「『初心忘れるべからず』とも言いますから、
 それも心掛けつつになりますけど」

言葉の合間に、ホットサンドを綺麗に食べ終わり、
それと同時にカップの中身を空にした。

「貴重なご意見ありがとうございます。とても参考になりました」
 
        「ええと――――」

「良かったら、お名前を聞かせてもらえませんか?」

576水瀬海恋『FFwF』:2023/10/23(月) 06:24:20
>>575

「水瀬海恋」

「ミナセカレンや、美作さん」

カップの中身が空になり、包み紙に包まれていたハンバーガーも無くなった。

「あんじょうよろしゅう」

577美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/10/23(月) 06:49:52
>>576

「水瀬さん、ですね。改めてご協力に感謝します」

       ガタッ

「お陰様で有意義な時間を過ごせましたよ」

気持ち深めに頭を下げると、スマホをジーンズのポケットに入れ、
トレイを持って椅子から立ち上がる。

「それじゃ、この辺で失礼します。
 いつか時間が空く時があったら、一度『ラジオ』も聴いてみて下さい。
 私の『本業』ですから」

別れ際に改めて振り返り、くだけた笑みを向けた。

「――――良い一日を」

578小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/11/05(日) 17:53:39

展望台に立つ人影。
『喪服の女』が街を見下ろしている。
その横顔は物憂げで、誰かを案じるような色を帯びていた。

  ――『小林さん』……あなたは……。

『小林丈は生きている』。
特殊な伝手と友人の協力を通して、
小石川文子は『小林の消息』に関する手掛かりを得た。
彼は『アポロン・クリニックセンター』の『旧病棟』に運ばれたという。
何らかの『治療以外の目的』の為に。
詳細は不明ながら、彼が生きている事だけは事実のようだ。

  ――きっと『彼を待っている人』がいる……。

『真実』を公表すれば、『救われる人間』がいるだろう。
しかし、それは出来ない。
小林が自らの意思で人々の前から姿を消したとしたら、
彼の思いを無為にしてしまう。

  「――小林さん……」

思考の一部が、思わず口をついて出る。
『自分の言葉で救える人』がいるのに、それを明かす事が出来ない。
小石川文子は、胸の奥に秘める葛藤に悩まされていた。

579朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/11/07(火) 20:52:20
>>578
「すいません。隣…いいですか?」
不意に声が聞こえてくる。

「展望台の景色、きれいですよね。」
そう言って展望台に身を乗り出すように外の景色を見る女性。
見慣れた人物であるとわかるだろう。

580小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/11/07(火) 21:18:01
>>579

風景を見つめて佇んだまま、小さく頷く。
『声の主』が誰なのかは見なくとも分かった。
最も親しい友人の一人。

  「私も、この景色が好きです……」

二人の眼下には、秋の深まる星見町の街並みが広がっている。
無意識の内に往来する人々を眺めていた。
もしかすると、そこに『彼がいるのではないか』と思えて。

  「……小林さんも、どこかで同じ景色を見ているのでしょうか?」

どうしているかは知る由もないが、間違いなく彼は生きている。
きっと同じ空の下にいる筈だ。
今、彼は何を思っているのだろう。

581朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/11/07(火) 21:38:48
>>580
「フヒヒ、実を言うと私はたまに子どもたちの世話にちょっとつかれることがありまして。
 そういう時はここで景色を眺めたりするんですよ。
 色々な疲れもどうでもいいかなーってなります。」
小石川に視線を向けて微笑む。
そして改めて、展望台から望む人々の喧騒を眺めた。

「…多分そうなんじゃないでしょうか。
 生きている限り、見える景色は一緒ですよ。
 同じ場所で、と行かなそうなのは少々残念ですけど。」
小石川の言葉に対して、いつもの調子を崩さないまま答える。
小林という人物がどこかで生存しているということは笑美にも理解できる。
ならば、同じように街の何処かでその景色を見ているはずであると考えた。

582小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/11/07(火) 22:09:09
>>581

  「私も……そんな気持ちだったのかもしれません」

          ス…………

やがて景色から目線を外し、笑美の方に向き直る。

  「――大きなものから『前に踏み出す力』を分けてもらうのは、
   とても素敵な事だと思います」

小林丈が何処で何をしているかは分からなかった。
しかし、だからといって、
自分まで沈んでしまっていては元も子もないだろう。
また笑美を心配させてしまうし、
いつか彼と再会できた時に暗い顔をしているのは良くない。

       ニコ……

  「また『同じ場所』で『同じ景色』が見られるといいですね……」

            ――――ピコッ

穏やかに微笑すると、黒いキャペリンハットから『猫の耳』が立った。
どうやら、それは『帽子猫』の『撫子』らしい。
前に見た時のように眠っていたが、目を覚ましたようだ。

583朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/11/07(火) 22:25:33
>>582
「…案外簡単なものなんです。
 一歩踏み出すっていうのは。
 きっと、小林さんも踏み出す一歩を探しているのだと思います。」
視線を小石川に向け、向き合う形となる。

「まぁ、きっとうまくいきますよ。
 ちょっと楽観的かもしれませんが…
 あの夏のクリスマスの時みたいに、同じ場所に居られるときが着ます。たぶん。」
どこか頼りないような、しかしどこか頼もしい口調で笑美は答えた。
自分たちができることに限りがあるだろうが
なんとかなる、という思いは常に抱いているようだ。

「あら、猫ちゃんも一緒だったんですね。」
そう言って帽子を軽く撫でる。

「起こしちゃったかなー?」
楽しそうに撫子ちゃんを撫で回す。

584小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/11/07(火) 22:52:38
>>583

『リヴィング・イン・モーメント(今この瞬間を生きる)』――――
それが小石川文子の知る『小林丈のスタンド』だった。
薄いガラス球にも似た『水槽』の中を漂う『金魚』を思い出す。
少し前の自分と同じく、彼も『自らの道』を模索している途中なのかもしれない。

  「いえ……笑美さんの言う通りでしょう」

  「……上手くいきます」

  「きっと……」

『幸運のおまじない』のように、笑美の言葉を繰り返す。
信じ続けていれば叶えられる。
少なくとも、最初から諦めていては、どんな希望も成就させる事は不可能なのだから。

    ソッ…………

        「――にゃあ……」

黒い帽子を脱いで、胸の前で抱える。
大人しい性格の『撫子』は、頭を撫でられて控えめに鳴く。
細く開いた両目が、静かに笑美を見上げていた。

585朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/11/07(火) 23:41:54
>>584
「まぁ、私達にできるだけのことはやりましたし、
 あとは天命を待つのみですよ。」
彼女の様子を見てどこか励ますように答えた。
笑美もまたいつか、良い方向に実を結ぶことを願っているのだろう。

「うーん、なんというか、いつ見ても可愛いですねこの子。
 ペットと言うかパートナーと言うか…
 こういうかわいい子と一緒だと、ちょっと楽しいかもしれませんね。」
撫子を見ながら楽しげに答える。
笑美は流石に子供のことで忙しく、ペットを飼う余裕もないのかもしれない。

586小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』:2023/11/08(水) 00:08:06
>>585

小石川が被っていたのは『帽子に擬態した撫子』。
そして、笑美は『撫子を撫で回した』。
すなわち、『撫子を被っている小石川の頭を撫でた』という形になる。
小石川の身長が『170cm』に対し、笑美の身長は『160cm』。
腕が疲れるだろうと思って『撫子』を脱いだのだが、決して嫌な訳ではなかった。

   ――確か……『いつか』も……こうして……。

小石川にとって、それは『幼少期の思い出』を想起させるものでもあったからだ。
まだ幼い頃、当時は高校生くらいの年頃だった笑美に、
優しく頭を撫でてもらったような記憶が、おぼろげながらある。
大人になってから、また頭を撫でられるとは思っていなかったが、
不思議と落ち着く気分になれたのは、笑美が持つ『包容力』のせいだろうか――――。

  「ずっと『一人暮らし』を続けていたものですから……」

  「……この子がいてくれるお陰で『寂しさ』が紛れます」

『ナイの猫の能力』によって生まれた『撫子』は、
あまり活発な方ではなく、家の中でも寝ている事が多かった。
しかし、『一人ではない』。
それだけでも随分と心の持ちようが変わってくるものだ。
今まで自分しかいなかった家に『小さな家族』がいる。
そして、今は隣に『昔からの友人』もいてくれる。

  「『撫子』も笑美さんと一緒にいたいでしょうから――」

          ニコ……

  「……みんなで『お散歩』しませんか?」

『撫子』を抱きながら、心からの表情で笑美に微笑みかけた。

587朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/11/08(水) 18:27:05
>>586
高校生だった笑美と幼少期の小石川。
あの時は笑美のほうが大きく小石川が小さかった。
いつの間にか笑美の身長を追い越してしまったようだ。
「…大きくなったね。」
なんとなく呟いて、ハッとする。

「あ、すいません!なんか失礼なこと言っちゃったみたいです!」
どこか恥ずかしそうな様子で手を放した。

「そ、うですね。…ひとりじゃないってとても心の支えになりますからね。
 撫子ちゃんも、一緒に居られてすごく嬉しいでしょうね。」
そう言って微笑んだ。
ひとりじゃないことは心の支えになる。というのは
小林のことを思ってのセリフでもあったのだろうか。

「いいですね。私もしばらく撫子ちゃんと一緒にいたいですし。
 二人と一匹でのお散歩、今からしましょうか。」
そう言って小石川の隣に並び立つ。

「撫子ちゃんの好きな場所にいきましょうか。
 ちょっと遠くてもお付き合いしますよ。」
そう言ってともにあるき出す。
その日は、多少なりとも小石川にとって安らげる日となるに違いない。

588『スフィンクス・チャレンジ』:2024/01/31(水) 23:57:31

駐車場の片隅に一匹の『猫』が座っている。
『スフィンクス』と呼ばれる『毛のない猫』だ。
どことなく知的な顔立ちをしており、
青みがかった体色と黄金色の瞳は神秘的な雰囲気を醸し出す。
まるで誰かを待っているかのように、遠くの方を見つめていた。
その特異な姿は、ここを訪れた者の目に留まるだろう。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

タイトル:『スフィンクス・チャレンジ』
GM:小石川
危険度:E(実質なし)
難易度:D
募集人数:1名(先着)
報酬:『1万円相当の宝石』or『2万円相当の宝石彫刻』
タイプ:巻き込まれ型(このレスに返した時点から開始)
形式:随時進行(一日一レス以上)
期間:超短期(通常の場スレと同等)

概要:『ロダン』が出題する『謎』を解く。一問一答。ヒントあり。

備考:希望があれば『ステュアート派』と関わりが出来るかもしれない。

589『スフィンクス・チャレンジ』:2024/02/06(火) 08:22:53
>>588

後方から現れた一匹の猫が、『スフィンクス』に近付いていく。
『マンクス』という品種の『尻尾のない猫』だった。
その中でも完全に尻尾を持たない個体は『ランピー』と呼ばれている。
『ノアの方舟』に乗り込んだ際に、
尻尾を扉に挟んで切断してしまった猫の子孫と言われているが、もちろん伝説だ。
最も可能性の高い仮説は、『突然変異の固定化』だとされている。

「君の方から来るとは珍しい事もあるものだ。そうは思わないかね?」

          「――――『ノア』」

『旧友』の気配を感じ取ったロダンは、振り向く事なく『猫語』で語り掛けた。
若い頃は『別の名前』で呼んでいた事もある。
同じ『異端の野良猫』として、行動を共にしていた間柄だ。

「我々の縄張りで複雑な問題が起きている。
 お前の知恵を借りる事に対しては反対する者もいるが、
 『人間』を使うよりは『裏切り者』を動かす方を選ぶ」

皮肉めいた言葉で応じつつ、ノアは踵を返す。

  「『方舟』まで来い。詳しい話をする」

神話上の話ではなく、ノアが率いる『野良猫の集まり』は、そう名付けられている。

「私は『人間の味方』ではなく『知性の信奉者』だよ。
 『種族の違い』など些細な問題に過ぎない」

「『歓迎』は期待できないが、『古巣』に戻らねばならないようだ」

『毛のない猫』と『尻尾のない猫』は、揃って駐車場から立ち去っていった。

590聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/02/07(水) 16:58:46


「いやァはやァ」


スカイモール低層のショッピングモールエリアの中心部にある『フードコート』、
明らかに『水商売』を生業をしているであろうスーツ姿の男が、
2人がけの席に1人で腰掛けモール内を行き交う雑踏をぼんやりと眺めている。


「いつもより早く起きちまったから、
 散歩がてら久しぶりに『スカイモール』に寄ってみたが、
 此処はいつ来ても混んでるねェ」

591真雅致 ありや『デビルズインレイ』:2024/02/07(水) 19:54:53
>>590

 配膳トレイを両掌に載せた『シスター』が、
 ふらふら〜〜〜と聖川のいる座席の方向へ歩いてくる。

 『両掌に』というのは文字どおり、片手に『一枚ずつ』という意味だ。
 ジャンクフードで山盛りのヘビーなトレイを、修道女が『二刀流』している。


 「今日は朝から清掃も布教もがんばったんだし……」

     「これぐらいの『御賜』を拝受しても、
      きっと『主』はお許しになるでしょうぅ………」

   「カロリーは『主』が吸い込むから実質ゼロになるというし……」


 しかしほんとのほんとに疲れているのか、足許が覚束ない。
 次の瞬間にはコケそうだ。

592聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/02/07(水) 20:41:59
>>591

「さてと、それじゃあ食べるとするかねぇ。
 『500km』も離れた場所で『故郷』の味を頂けるなんてありがてぇ限りだ」

パチン

既に注文した『ソースかつ丼』を食べる為にトレイに置いた割り箸を割ろうとした所で、
目の前を通る『欲張りシスター』に気付いた。


「ちィっとばかし危ないですぜ、お嬢様」


すっと立ち上がり、
シスターが運んでいる両方のトレイを背後から手に取り、
自分の確保しているテーブルの上に置きたい。

593真雅致 ありや『デビルズインレイ』:2024/02/07(水) 23:09:59
>>592 (聖川様)

「―― はえッ!?」

 足をひっかけてトレイが傾く……その瞬間、
 フッと両手が軽くなり、前傾姿勢が安定する。
 
 気づけば両手のトレイが抜き取られて眼前の卓上にあった。
 これは…… なんと優雅な『手練』だろうか……?


                       ト… トゥンク


  「あ、あらぁぁ…………すみませぇん、
   ご親切にありがとうございます……ぅ……」


 ペコリと頭を下げると、男の『靴』に目が止まった。
 そのまま視線を、彼が身にまとう豪奢なスーツに沿って上げていく。
 その『出で立ち』から、なにか感じとったような顔をする。


 「………………あのー……ひょっとして、
  ど、どこかでお会いしたありましたかねぇぇ……?」


 泥酔した上でのハデな夜遊びをいくつもしてきたせいで、
 『記憶にない心当たり』がありすぎた。
 まさか……出禁食らったあの夜の店か……?

 聖職者の『儀礼的微笑』をこわばらせながら、
 目の前の『色男』の親切の真意を推し量るように訊ねる。

594聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/02/08(木) 00:07:06
>>593

ちなみにこちらが履いている靴は『ザ・ホスト』なイメージのある『尖り靴』ではなく、
シックなデザインの手入れの行き届いた『革靴』だ。
スーツもゴテゴテの派手なデザインでこそないが、
明らかに20代のサラリーマンの着るそれではない洗練されたデザインのものではある。



「ありゃりゃ、そう言うそちらこそひょっとして。
 以前、何処かでお見かけしたかもしれねぇでさぁ。
 貴女みてえな『お嬢様』一度見たら忘れる訳ねぇと思いますが。
 『tarantula』って店知ってますかね?」


『tarantula』ーー【歌舞伎町四天王】と呼ばれるホスト『神城聖』が経営する、
『神城グループ』系列の『ホストクラブ』。
『歌舞伎町』は勿論『大阪』『中洲』『仙台』『名古屋』の日本の主要歓楽地に進出しており、
つい最近ここ『星見町』の夜の一等地に店を構えた。


「いやはや、そんな事はどうでも良くて
 お嬢様は随分と『健啖家』のようでさぁ。
 折角のお楽しみのお食事が『台無し』になりそうだからちぃと差し出がましい真似をしちまっただけだ…。
 兎にも角にも、まずはお食事しましょう」

595真雅致 ありや『デビルズインレイ』:2024/02/08(木) 01:24:24
>>594 (聖川様)

「えぇッ!?
 あの『Tarantula』の方でしたかぁ……!?
 はえ〜〜〜〜っ! ど、どおりで……」

 感心の吐息とともに身を引くと、
 聖川のルックスを控えめに見つめる。


 素面の自分に行った記憶はないが、店の名前ならよく知っていた。
 星見の夜に行き場のない女は、誰だって一度くらいあの不夜城の前で夢を見る……
 (もし『神城聖』が『tiktok』とか『17』やってるならメチャ見てるだろう)


     「あ、あ、いや…………
      今のは聞かなかったことにしてくださいぃ……
      修道長の耳に入ると、とってもとっても怒られるのでぇ……」


「そ、そうですねぇ〜〜〜……っ
 まずはお食事をいただきましょうぅ……」


 流れで、自然と聖川の対面に腰を下ろす。
 一瞬『こんなことして無料でいいの?』という邪な考えが頭を過ぎるが、
 すぐに昼の顔を取り繕う。


 「えぇっと……そういえば自己紹介がまだでしたねぇ。
         マガチ
  わたくし、真雅致ありやと申します。

  見てのとおり(修道服の肩をつまむ)、ここ星見の小さな教会で
  シスターをやらせていただいておりますぅ……」

596聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/02/08(木) 15:13:55
>>595

聖川のルックスを見つめる真雅致。

年齢はおそらく『20代半ば』だろうか。
指輪・時計などやはりシックなデザインのもので統一された装飾品。
それなりに高い身長に、まるでスーツの方に合わせた様な痩躯。
逆三角形のフェイスラインに垂れ気味に配置された大きな瞳に彫りの深い目鼻立ちで、
個人の主観はあれど所謂『色男』と呼んで差し支えない程度には整った容貌ではあるが、
真雅致に向けた曖昧な笑みも相まってか、何処となく憂いを帯びている印象を受ける(かもしれない)。



「あァ、ご存知でしたかい。ありがてぇ。
 こんな素敵な『お嬢様』に認知していただいてるなんて嬉しい限りだ。
 俺みたいなくだらねぇ男を『ご奉仕』の精神で喜ばせてくれたんだから、
 きっと『修道長』だって『神サマ』だって許してくれるでさァ」


空のグラスを手に取り水を注いで、
対面に座った『真雅致』の手元にすっと置く。



「どうも初めましてェ。
 性は『聖川(ひじりかわ)』、名は『篤虎(あつとら)』。
 『tarantula』に所属するしがねぇ『二流ホスト』でさぁ。

 折角、『神サマ』が俺と『ありやお嬢様』を引き合わせてくれたんだ。
 こんな僥倖、恐らく2度とねぇ。
 『奉仕活動』の一環だと思って、俺と一緒にメシ食ってくれやしませんか?」

597真雅致 ありや『デビルズインレイ』:2024/02/08(木) 16:45:18
>>596 (聖川様)

(ううぅ……ッ ま、マズイ……
 この人……『顔』が……)


    (『顔が良すぎる』…………ッ)


  (どこか淋しげな痩顔の垂れ目の男……
   たぶん『同年代』ぐらいのハズなのに
   『庇護欲』ムクムク刺激されとっちゃけど……ッ)


 (でもこういう人って『篤虎もっとご飯食べな〜?』が口癖の女を
  何人も囲っているタイプだから絶対……ッ
  す、好きに……好きになってはいけませぇん……ッ)



「ま、まぁぁ…………」

  「そ、そんな風に誘われてはぁ……
   主の敬虔な御使いとして、
   お断りするわけにはいきませんねぇぇ……」


 なんなら誘われる前から着座してたし離席する気もなかったのだが、
 これで『免罪符』を得たとばかりに頬に手をあてて背筋を伸ばす。


「しかし、こう言ってはなんですがぁ……
 『聖川』様のような方でも、
 こういう場所でお食事をなさるんですねぇぇ……」

 フードコート特有の茶色味の濃いポテトをつまみあげ、
 首を傾けて眼前のポテト越しに聖川の顔を見やる。

 「なんだか意外といいますかぁ……
  お仕事帰りとかですかぁ……?」

598聖川篤虎『ドゥルセ・ネクタル』:2024/02/08(木) 17:15:43
>>597

「いやいやァ、これから出勤でさァ。
 お陰様でホスト一本でなんとか食えてこそいるが、 
 俺もまだまだ未熟で毎晩『同伴』を貰えるランクじゃあねぇ」


真雅致が茶色い食べ物を手に取ったのを確認してから、
自らが頼んだ『ソースカツ丼』に手を合わせ、軽く頭を下げる。


「けれどたまの『同伴』では、
 寿司やら『カタカナの食い物』を食わせて貰うんですが、
 所詮これしかねぇと思って『水の世界』に飛び込んだ、
 何処まで行っても中卒で片親の田舎モンのイモホストでさぁ。
 こんな俺にご馳走してくれる『お嬢様』方には申し訳ねぇが、
 メシは『茶色ければ茶色い程美味ェ』。
 ありや様の『ポテト』なんて俺からしたら『ロレックス』や『フランクミューラー』なんかより、
ずぅとずぅと綺麗ですし、
揚げ物の油でてかった『お嬢様』の唇は『石原さとみ』のそれよりずーっとセクシーでさァ…」


          「頂きます」

パチンと割り箸を割り、ソースにひたひたと遣ったとんかつとその下に敷き詰められた千切りキャベツ、
そして更にその下のホクホクに炊けた白米を纏めて掬い、
口の中に運び、ゆっくりと咀嚼し、恍惚の表情を浮かべる。


「嗚呼、美味ェ…。
 最近は『閉じないカツ丼』だの流行っているらしいですが、
 北国生まれの俺からしたらそもそも『カツ丼』もの自体が邪道この上ねェ…。
 俺の中で『カツ丼』って言ったらやっぱり『ソースカツ丼』でさァ。
 このソースに浸って甘ッ辛いカツがありゃあ、
 いくらでも米が食えるし、コレを喰ればいくらでも『夜の世界』で戦える……。
 
 お嬢様も『シスター』の割には、随分と『エネルギッシュ』な物がお好きな様ですが、
 これはちィっとばかし『無粋』な質問でしたかねぇ…。
 何にせよ、美味しくご飯を食べる女性ってのはとても『美しい』と思いますぜ」


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