したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』 その2

1『星見町案内板』:2020/12/04(金) 19:24:03
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。

---------------------------------------------------------------------------
                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------

376御影憂『ナハトワハト』:2021/06/14(月) 23:55:31
>>373(お疲れ様でした。場を盛り上げていただいて感謝します)

>>375

(――――――………………)

挑発するような言葉も、
御影憂の心には何らの波紋も生じさせない。
『闇の衣』を纏い、予定通り少女を尾行する。
だが――――。

      ピタッ

(………………『駅』)

駅の入口が見えた辺りで足を止めた。
いくら時間帯が夜とはいえ、駅構内は真っ暗ではない。
『光』ある所では、『ナハトワハト』が『強制解除』されてしまう。

(さすがに………………そこまで『真っ直ぐ』じゃないか)

尾行の可能性には、既に気付かれている。
おそらく、これは『まく』ための行動だろう。
『ナハトワハト』の能力は知られていないが……
結果的に、そこで尾行は『打ち切り』となった。

(でも………………あの『年齢』………………)

(『この街の学生』なら………………)

(………………『清月生』の可能性は高い)

       ――――――スゥッ

思考を巡らせながら、誰にも気付かれる事なく、
『自宅』へ帰っていった。

377赤月『サクソン』:2021/06/15(火) 00:11:50
>>376

(どこだ・・・・どこから来る!?)

ここは新幹線の待合室、次の列車が来るのは30分後らしい
『敵』の襲来に備えて気を張り、攻撃に備える

    ぐぅ〜〜〜〜・・・!

それにしてもお腹がすいた
そういえば、スタンドの訓練をして動き回ったばかりだ
エネルギーを大量に消費した身体がカロリーを求めて、胃を鳴らす

「『うなぎ弁当』をくれ」

『敵』が現れた時に身体が消耗していてはマズイ
駅の売店で『駅弁:うなぎ弁当』を購入し速やかにそれを摂取する!

「もぐもぐ・・・」

うなぎの旨味が身体に染み渡る
日本人は『うなぎを食べると精力がつく』という信仰を持っているらしいが、
どうやらそれは本当らしい・・・・・美味い

   ジリリリリリリ・・・・・!

さて、『うなぎ弁当』を食べ終わると『新幹線』が来たようだ
『敵』も流石に『車内』で襲い掛かってくる事はないだろう
初めて乗る『新幹線』に、少しだけそわそわとした好奇心を覚えたが・・・・

  「ZZZ・・・・」

これまでの疲れが出たためか、発車して10分もすればぐっすりと夢の世界だ
『新幹線』はそのまま、赤月を乗せて西へと向かう・・・・・

   『新O阪』〜〜
       『新O阪』〜〜 

「はっ ・・・・もう着いたのか」

どうやら駅に着いたようだ
『敵』はここまで尾行しているのだろうか・・・・わからない
だが、このまま精神力を擦り減らせるのはマズイ
今日は宿を取り、そのまま一泊する事にした

  チュンチュン・・・・

          チュンチュン・・・・

「朝か・・・ひとまず、夜の間は『敵』の攻撃はなかったが、油断は禁物だ」

     ぐぅぅ〜〜〜〜・・・・

      「クッ!」

『敵』に狙われているとはいえ、お腹は空く
今日は『O阪』の街で食べ歩きをする事にした
『お好み焼き』・・・・ 『たこ焼き』・・・・ 『うどん』・・・・ どれも美味しい・・・・

一通り食べ歩いた後、赤月は『星見町』へと帰って行った

378『小路のS』:2021/06/17(木) 05:16:24

  ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

人通りの少ない小路に、変わった猫が一匹いる。
『スフィンクス』と呼ばれる毛のない猫だ。
その猫は、どこか人待ち顔で座っていた。

―――――――――――――――
危険度:なし
難易度:C〜D
人数:一人
報酬:一万円相当の『宝石』
内容:『パズル』を解く(問題数一問)
―――――――――――――――

379関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/17(木) 16:37:00
>>378

「……? 猫?」

珍しい種類だ、と思った。
野良でよく見かけるような猫ではない。
自分も、過去に一時期猫が家にいたが、
この種類を見るのは初めてかもしれない。

         『野良猫ダロウ』
         『血ハ採レナイ』
         
「……どうでしょう?
 動物のスタンド使いだって、いるはずですよう」

         『可能性ハアルガ』
         『合理的トハ イエナイ』

「まあ、そうですね。でもそれは抜きにしても……
 野良には見えないし……どこかから逃げたのかも。
 首輪とかがあれば、分かりやすいんですけどねえ」

少し離れた位置のまま、『スフィンクス』を観察してみる。

※『フニクラ』について。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/109

380『小路のS』:2021/06/17(木) 19:22:02
>>379(関)

見た所、ただの猫だが、野良猫らしくもなかった。
よく見かける野良猫とは明らかに種類が異なる。
人が近付いても逃げないのは、
誰かに餌付けされているからかもしれないが……。

            ジッ

『スフィンクス』も関を見つめ返す。
よく観察すると、
何処となく知的な顔立ちをしているようにも思えた。
何かを見定めようとしている――そんな雰囲気だ。

《私がその物の前にいるなら、私はその物の中にいる。
 私がその物の中にいるなら、私はその物の前にいる》

《さて、『それ』は何か?》

不意に、『声』が聞こえた。
これは『フニクラ』と同じ『スタンドを通した声』だ。
『声』は、さらに続ける。

《『聞こえなかった』のなら聞き流してくれて構わない。
 だが、もし『聞こえた』なら――――》

《是非とも答えて頂きたい》

『声』は『返答』を求めている。
辺りには、他に誰もいない。
関の目の前に座る『スフィンクス』以外は。

381関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/17(木) 23:29:23
>>380

「……!」      『喋ル猫 スタンドノ声』

それを狙ったわけではないが、
これは幸運なのかもしれない。
『行き詰まり』を感じていたが、

「……聴こえてますよう。あなたの声、ですよね? はじめまして」

しゃがみこんで、猫と視線を合わせた。
それに合わせて『フニクラ』も動く。

「それで、ええと〜……前にいると中にいて、
 中にいると前にいる、ですか?」

            『?? 前ニイレバ 中ニハ イラレナイ』
            『普通ノ答エ デハナク』
            『謎カケノヨウナ モノカ』

「そうですねえ、そうなると〜………………あ!」

フニクラと顔を見合わせて、
少しの間考えていた関だが――――

「分かりました! 『これ』……『お目目』が正解じゃあないですか〜?」

フニクラの顔の、大きな『単眼』――――それを見て、答えを出した。

382『小路のS』:2021/06/18(金) 00:04:37
>>381(関)

《――――なるほど》

《『目の付け所』がいい。まさしく、その『眼』のように》

《少なくとも『映るもの』という共通点はある。答えは『鏡』だ》

《私が『鏡の前』にいれば、
 同時に私は『鏡の中』にいる事になる。その逆も然りだ。
 この場合の『中にいる』というのは比喩表現だが……》

     ズズッ

《何はともあれ――『出会えた』ようだ。
 それでこそ、こうして待っていた甲斐がある》

                   ズッ

猫の背後――小路の薄暗い一隅から、
一体の『スタンド』が姿を現した。
獅子の胴体と鷲の翼、
胸から上は人間の女性を模したヴィジョン。
その姿は、伝説上の怪物である『スフィンクス』を思わせる。
ヴィジョンの表面は、『石造り』を感じさせる無機質な質感だ。
『伝説のスフィンクス』と『実物のスフィンクス』を合わせた、
ハイブリッドといった所か。

《私の名は『ロダン』。『スフィンクス』だ》

《私は『知恵比べ』を何よりも生き甲斐としている。
 そして、私の声を聞く事が出来るのは、
 君のように『同じ力を持つ者』だけだ》

《君さえ良ければ、ほんの一時だけ、
 『私の遊び』に付き合ってもらいたい。
 もし受けてくれるなら、それなりの『礼』はしよう》

ロダンと名乗った猫は、自らの『目的』を語った。
どうやら、関は『遊び相手』に選ばれたらしい。
ロダンのスタンドは本体の背後に控えており、
今は何もしてこない。

383関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/18(金) 00:31:13
>>382

「あぁっ……なるほど、鏡ですか!
 目の前にいたら視界の中にいて、
 視界の中にいたら目の前にいるとか、
 そういう風に考えてましたけど……
 それより鏡の方が、もっと自然ですね〜」

       ポン

        『観覧車カ 何カ』
        『乗リ物 カトモ 思ッタガ』

「ふふ、フニクラより私の方が少し上ですね。
 あ、ええと、褒めてくれてありがとうございます。
 賢い猫さん……いえ、ロダンさん」

と、手を打って『スフィンクス』
『ロダン』の示した答えに納得を見せ――

「!」

そのスタンドのヴィジョンを眺める。

       『ヤハリ スタンド使い』
       『合理的デハナカッタガ』
       『答エニ 行キ着ケタ』

「ええ……!
 分かりました、その『遊び』受けますよう。
 『お礼』をいただけるなら、なおさらのことです」

遊び相手、臨むところだ。
礼に何をもらえるかは分からないが、
クイズも嫌いではないし、『得』がありそうだから。

384『小路のS』:2021/06/18(金) 01:04:15
>>383

《――――素晴らしい》

        ミャォーン

ロダンは低い鳴き声を上げながら、満足そうに言った。

《では、始めさせて頂こう。
 君は『ジャンブル』を知っているかね?
 『ごちゃ混ぜ』という意味で、『言葉遊び』の一種だよ》

《口頭で説明するよりも実際にやってみせよう》

  《『ストーン・エイジ』》

              ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ ッ

『スフィンクスのスタンド』が翼を広げ、足元の地面に触れた。

    カリ カリ カリ カリ カリ

               カリ カリ カリ カリ カリ

その瞬間、地面に何かが刻まれていく。
『文字』だ。
やがて出来上がったのは、以下のような内容だった。

       ――――――――――
         プ {  } ラ ト
       ――――――――――
         ム イ リ {  }
       ――――――――――
        サ ラ {  } ト ミ
       ――――――――――
         {  } ツ タ ボ
       ――――――――――
         メ ラ フ {  } ン
       ――――――――――
         ビ {  } ヨ チ ウ
       ―――――――――――

《ここに幾つかの『文字列』がある。
 これが『問題』だ。
 最初にする事は、
 これらを『正しい順番』に並び替える事だ》

《ただし、見ての通り一部は『空欄』になっている。
 そこは他の文字から推理して当てはめなければならない》

《たとえば、これを並べ替えると『こうなる』》

    カリ カリ カリ カリ カリ

                カリ カリ カリ カリ カリ

       ――――――――――
         ト ラ { ン } プ
       ――――――――――
         イ { ネ } ム リ
       ――――――――――
        ト ラ { バ } サ ミ
       ――――――――――
         タ { コ } ツ ボ
       ――――――――――
        フ ラ メ ン { コ }
       ――――――――――
        { ニ } チ ヨ ウ ビ
       ―――――――――――

《次にやるべき事は、『空欄の文字』を全て抜き出し、
 それらを『正しい順』に並べ替える事だ。
 この場合は――――》

    カリ カリ カリ カリ カリ

       ――――――――――
        ネ コ ニ コ バ ン
       ――――――――――

《――――こうなる訳だ。
 これを君にやってもらいたい。
 内容は飲み込んでもらえただろうか?》

説明を終えたロダンは、改めて関を見やった。

385関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/18(金) 01:17:30
>>384

スタンドが織りなす『出題』の様子を見つめ、
そのルールと手順を把握した。
先ほどのような『発想』の能力に合わせて、
盤面からの推理も必要となる。中々に難しい。

「…………なるほど、なるほど」

       『シンプルナ ゲームダ』
       『私ガ 答エテ良イノカハ』
       『分カリカネル 事ダガ』

「どちらにしても、ルールはわかりましたよう。
 やりましょう、『ジャンブル』……
 あ! こういう遊びってあまりしないので、
 お手柔らかにお願いしますねえ〜。ふふふ」

だが、『やる』。
猫と目を合わせて、クイズへの『参加』を宣言する。

386『小路のS』:2021/06/18(金) 01:37:20
>>385(関)

       ミャオーン

《では――――――始めるとしよう》

   カリ カリ カリ カリ カリ

              カリ カリ カリ カリ カリ

再び『描画』が始まり、
まもなく挑むべき『問題』が関の前に出来上がった。

     ―――――――――――――
        {  } バ エ マ ヅ
     ―――――――――――――
       イ チ サ {  } ッ ド
     ―――――――――――――
        ゾ ア カ リ フ {  }
     ―――――――――――――
       ラ {  } ン バ カ ン
     ―――――――――――――
       ウ キ カ コ {  } ウ
     ―――――――――――――
         ラ ク {  } タ カ
     ―――――――――――――
        {  } シ ャ ハ ゴ
     ―――――――――――――
        バ ズ メ ス {  }
     ―――――――――――――
      ウ ボ ン ト {  } オ ン
     ―――――――――――――

《時間の制限はない。
 じっくり考えて答えを出してくれたまえ》

《もし必要なら、私から『三回』まで『ヒント』を出そう》
 
《――――ところで、『君』も『参加者』の一人だ。
 従って、君が答えを出しても構わない》

『フニクラ』を一瞥しつつ、ロダンが言い添えた。

387『小路のS』:2021/06/18(金) 01:42:40
>>385(関)

       ミャオーン

《では――――――始めるとしよう》

   カリ カリ カリ カリ カリ

              カリ カリ カリ カリ カリ

再び『描画』が始まり、
まもなく挑むべき『問題』が関の前に出来上がった。

     ―――――――――――――
        {  } バ エ マ ヅ
     ―――――――――――――
       イ チ サ {  } ッ ド
     ―――――――――――――
        ゾ ア カ リ フ {  }
     ―――――――――――――
       ラ {  } ン バ カ ン
     ―――――――――――――
       ウ キ カ コ {  } ウ
     ―――――――――――――
         ラ ク {  } タ カ
     ―――――――――――――
        {  } シ ャ ハ ゴ
     ―――――――――――――
        バ ズ メ ス {  }
     ―――――――――――――
        ウ ボ ン ト {  } オ
     ―――――――――――――

《時間の制限はない。
 じっくり考えて答えを出してくれたまえ》

《もし必要なら、私から『三回』まで『ヒント』を出そう》
 
《――――ところで、『君』も『参加者』の一人だ。
 従って、君が答えを出しても構わない》

『フニクラ』を一瞥しつつ、ロダンが言い添えた。

388関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/18(金) 22:14:32
>>387(GM)
>『フニクラ』

「松葉杖、サンドイッチ、アフリカゾウ、
 回覧板……と、宝くじ、はしご車、スズメバチ?」

    「はしご車は自信はないですけどねえ」

はしご車という言い方はするが、
他の言葉ほどしっくり来ない感はある。
が、他に思いつかないし、恐らく合っている。
そこで悩み続けるのはコスパが悪い。

「ううん…………後の二つはなんでしょう?
 それ以外は分かったんですけど…………」

     『………………』

フニクラは黙り込んでしまった。
何か考えているのだろうか?
回答権を得たからこそ、真剣になったのか?

「フニクラ、何か思いつきました〜?
 もし思いついてたら、何か言ってくださいよう」

声をかけてみるが、
自分の方でも考え続ける必要はあるだろう――――

389『フニクラ』:2021/06/18(金) 22:31:22
>>388(関)

 ………

                        『答エテ良イノカ?』
                   『私ハスデニ理解シテイル』

                            『完全ニナ』
                             ・ ・
しばらく反応のなかった『フニクラ』が
急に『モニタ』のピカピカさせ始めてそう『表示』し始めた。
『フニクラ』の雰囲気から、得意げな様子がなんとなく伝わってくる。

『フニクラ』の知能はまだ未知数―――信じられる答えを出せるかは『不明』。
『関』がその知見を『どこまで確認するか』は自由に判断していいだろう。

390関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/18(金) 23:10:18
>>389(フニクラ)
>GM

「ええっ!? もう分かっちゃったんですか!
 フニクラって……頭がいいんですねえ?」

これは意外だった。
フニクラは口調は知的そうだが、
知性の方はイマイチ分からなかった。
だが……もしかすると、自分より賢いのか?

「もう少しだけ、私も考えさせて下さい。
 あ! あのう…………ちなみにですけど、
 まだ私が言ってない言葉の中に、
 『小さい文字』ってありますよねえ?」

      「それと……もう一つは『サ行』?」

二つの言葉に一応の当てはついたのだが、
梯子車以上にあまりしっくりは来ていない。
完全に理解しているというフニクラの見解はどうだ?

391『フニクラ』:2021/06/18(金) 23:23:52
>>390
                   『本体ガ教師ダカラナ』
                         『34歳独身』
                    『チョウド君達二人分』

特に関係のない『加宮』の個人情報をまき散らす。
二人分というのは『関』と『遊部』の年齢かける2という事か。

                   『両方トモ私ノ見解ト同一』
                『ソコマデイケバ分カルダロウ』

『フニクラ』はそう答える。『フニクラ』の想定でも、
『小さい文字』と『サ行』があるようだ。

392関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/18(金) 23:38:45
>>391(フニクラ)
>GM

「な、なるほど〜。そうなんですね。
 加み…………あ、『本体の人』が賢いと、
 スタンドの方も賢くなるんですねえ」

加宮のプロフを思わぬ所で知ってしまった。
それを話の種に雑談に興じられる日が、
関の目指している目的とも言える。

「ともかく……フニクラもそう言ってるなら、
 私の考えはきっと合ってるはずです。
 ロダンさあん、この問題の正解は――――」

         すぅー ・・・

 イチジツセンシュウ
「『一日千秋』」

      「――――っで、間違いないですか?」

対話で自信をつけた寿々芽は、
ロダンに向けてしっかりと、息と共に回答を吐き出した。

393『フニクラ』:2021/06/18(金) 23:42:33
>>392(関)
フニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラ

                     【出題名】
      ―――――――――――――――――――――――――――

                 『ロダンのジャンブル』

      ―――――――――――――――――――――――――――
     ―――――――――――――
        {  } バ エ マ ヅ     →  マ { ツ } バ ヅ エ
     ―――――――――――――
       イ チ サ {  } ッ ド    →  サ { ン } ド イ ッ チ
     ―――――――――――――
        ゾ ア カ リ フ {  }    →  ア フ リ カ ゾ { ウ }
     ―――――――――――――
       ラ {  } ン バ カ ン    →  カ { イ } ラ ン バ ン
     ―――――――――――――
       ウ キ カ コ {  } ウ    →  キ { ュ } ウ コ ウ カ
     ―――――――――――――
         ラ ク {  } タ カ     →  タ カ ラ ク { ジ }
     ―――――――――――――
        {  } シ ャ ハ ゴ     →  ハ { シ } ゴ シ ャ
     ―――――――――――――
        バ ズ メ ス {  }     →  ス ズ メ バ { チ }
     ―――――――――――――
        ウ ボ ン ト {  } オ  →  ト オ { セ } ン ボ ウ
     ―――――――――――――

 { ツ } { ン } { ウ } { イ } { ュ } { ジ } { シ }{ チ }{ セ }

                   <SHUFFLE!>

 { イ } { チ } { ジ } { ツ } { セ } { ン } { シ }{ ュ }{ ウ }

                                          A.一日千秋
                                          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
フニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラフニクリフニクラ

『関』の言葉にあわせて『フニクラ』も『答え』を提示する。

394『小路のS』:2021/06/19(土) 01:13:41
>>392-393(関&フニクラ)

    ――――コクリ

              ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ ッ

二人の答えを聞いたロダンが頷き、
大きく開いた『スフィンクスの翼』が地面に 触れた。

    カリ カリ カリ カリ カリ 

                カリ カリ カリ カリ カリ

    ―――――――――――――
       マ { ツ } バ ヅ エ
     ―――――――――――――
       サ { ン } ド イ ッ チ
     ―――――――――――――
       ア フ リ カ ゾ { ウ }
     ―――――――――――――
       カ { イ } ラ ン バ ン
     ―――――――――――――
       キ { ュ } ウ コ ウ カ
     ―――――――――――――
        タ カ ラ ク { ジ }
     ―――――――――――――
        ハ { シ } ゴ シ ャ
     ―――――――――――――
        ス ズ メ バ { チ }
     ―――――――――――――
       ト オ { セ } ン ボ ウ
     ―――――――――――――

    カリ カリ カリ カリ カリ

                カリ カリ カリ カリ カリ

     ―――――――――――――――
      イ チ ジ ツ セ ン シ ュ ウ
     ―――――――――――――――

《そう、答えは『一日千秋』。
 非常に待ち遠しい事の例えだ。
 ここで君達を待ち続けた私の『心の表れ』だよ》

《また一つ『意義あるやり取り』が出来て、とても嬉しい》

          スッ

《最初の取り決めに従い、『約束』を果たそう。
 『これ』を君に受け取ってもらいたい》

おもむろに『スフィンクスの尻尾』が持ち上がると、
その先端が『何か』に巻き付いていた。
それは、一見すると小さな『石』のようにも見える。
淡いパステルグリーンの光沢が、日の光を浴びて美しく輝く。

《『翡翠』――――これを君に進呈しよう。
 翡翠の歴史は日本が最も古く、
 縄文時代より利用されてきた由緒正しき宝石だ。
 持つ者の『徳』を高めるとされ、
 『繁栄』の象徴として知られている》

    《現在の相場に当てはめると……》

        《およそ『一万円』といった所だ》

              ズズッ

『スフィンクスの尻尾』が関に向けられ、
『一万円相当の翡翠』が恭しく差し出された。

395関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/19(土) 02:02:17
>>394(GM)
>フニクラ

「……まあっ! とっても素敵です。
 価値も……あ、もちろん、『意味』もですよ?」

「それに……お礼もですけど、ゲームとしても。
 ロダンさん、私も遊べて嬉しかったですよう」

現れた翡翠に目を細め、そして――――

「でも、あのう、ロダンさん。
 『それなりのお礼』っていうのは、
 …………その宝石じゃあなくって」

     「『別のもの』」

          「……じゃあ、だめですか?」

     ザッ

一歩前に踏み出した上でしゃがみ込む。
それは宝石を受け取れる距離であり、
同時に、『手が届く距離でもある』。

「……『フニクラ』には私の言ってる事、分かりますよね」

「石じゃないとダメなら、その石を受け取ります。
 ……『宝石』が欲しく無いなんて言えませんから。
 でも、それよりもっと必要な物が今はあるんです。
 貴方ならそれを持っているかもしれないから」

『一日千秋』だと語る思いが、その喜びが、
『本音』なのだとすれば――そこに感情が伴うなら。

「貴方が、『献血』に協力してくれる方が…………
 お金より、私には必要で、『意義のある』贈り物なんです」

『フニクラ』がそれを受け止める事が出来る。
無論、過度な期待はしていないが、『聞かない理由』は無い。

396『小路のS』:2021/06/19(土) 02:21:44
>>395(関)

       《ふむ…………》

            ジッ

関が発した言葉を聞いて、少しの間ロダンは考え込んだ。
関とフニクラを見つめ、何かを見定めようとしている。
ややあって、彼は再び口を開いた。

《――――まぁ、良かろう。だが、『程々』にしてくれたまえ。
 私は『君達』とは違うのだ。
 最も、君の言う『献血』とやらが、
 『文字通りの意味』だとは思わないが》

《ただし、一つだけ『条件』がある。
 それを受け入れてくれるなら、
 私の『血液』を渡すのも吝かではない》

       ――――スッ

《君には、この『石』を受け取ってもらう。
 『血』を渡すのとは『別に』だ》

《『謎』を解いた者には『報酬』を渡す。
 それが私の『スフィンクス』としての『矜持』だ》

《ゆえに――――私は君に、
 『これ』を受け取ってもらわなければならない。
 そうでなければ、
 『スフィンクスのゲーム』は終わらないのだよ》

ロダンの提示した条件とは、関が『翡翠』を受け取る事だ。
それが、『知恵の獣』を名乗り、
『スフィンクス』のスタンドを従える彼のプライドなのだろう。
これが成されない場合、ロダンは『献血』に『同意しない』。

397『フニクラ』:2021/06/19(土) 06:36:41
>>395(関)
『フニクラ』は完全に『関』の方に身体を向けている。
その目の『モニタ』は、『関』にしか見えないだろう。

                  『感情ガ読ミ辛イ』
               『トッテミナイト不明ダガ』
                    『感情ノ強度ガ』
                『足リナイ恐レモアル』
             『駄目押シガ必要』『カ』『モ』

以上はあくまでクールな『ロダン』の様子をみた『フニクラ』の『予想』でしかないようだ。
実際は『採血』した後に『フニクラ』に入れることで正確な『可否』が分かるようだが―――

これ以上の『何か』は『ロダン』の考えを変えてしまう
リスクのある行為かもしれないし、最終的には『関』の判断とあるだろう。

398関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/19(土) 21:56:52
>>396(GM)
>>397(フニクラ)

「ええ……分かりました、受け取ります。
 宝石も、もちろん嬉しいですし……大事な事ですもんね」

          スッ

「ありがとうございますロダンさん。大事に使わせていただきます」

本音として、『翡翠』は重要だ。
お金を手に入れれば、懐だけでなく『ペイデイ』が潤う。
ゆえに、まずは『翡翠』を受け取っておこう。
それ自体が彼の感情を喚起するかもしれない。

「安全性は保障します。採るのは『スタンドの血』ですから……
 ちょっとチクっとして、少しだけ、くらくらするかもしれませんけど。
 それじゃあ『フニクラ』――――『注射器』をお願いします」

『フニクラ』には、小さく頷いてその『懸念』を認める。

――――ロダンは猫でありながら、高度な精神性を持つ。
感情を引き出すために、『どういう扱い』をすべきかは読めない。
特に、『猫扱いで、猫用品を一方的に与えた』場合の反応が読めない。

「あ、ロダンさん……『問題』のお礼が『宝石』なんだとしたら、
 『献血』のお礼を私があげるのは、構いませんよね?
 人間の献血では、お礼に『お菓子』を渡す事になってますから」

『食料品』であれば発現可能だ。
重要なのは『対等』である事。
彼は『人間』を自認はせずとも、人間に対する『プライド』を持つ。

「お口に合うか分かりませんけど、それを食べながらなら……
 きっと、痛いのも少しは気にならなくなると思いますよう」

ならば一方的に、無理やりではなく、これも『交換』である事を明示する。
――『ペイデイ』を発現して、『スティックタイプ』の『猫の餌』の購入を試みる。
ttps://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/4901133335099

         『市場価格』は663円。購入価格は――――『3300円』。『5倍』だ。

399『小路のS』:2021/06/20(日) 02:46:45
>>397-398(フニクラ&関)

《では、改めて君に『これ』を進呈しよう》

        ソッ

『翡翠』が渡され、手の中に重みが伝わった。
『価値』を感じる確かな存在感だ。
特に『ペイデイ』にとっては、貴重な『元手』となるだろう。

《ふむ…………》

《『あちら』が君のスタンドかと思ったが……違ったようだな》

《――――『便利な能力』だ》

『ペイデイ』を見たロダンは、呟くように言った。
それから『フニクラ』を一瞥し、最後に『猫の餌』を眺めた。
購入した『品物』に対して、
ロダンが強い関心を抱いている様子は窺えない。
少なくとも、『野良猫』なら飛び付いてもおかしくはない。
日々の食事に困っていないのか、
あるいは『知恵比べ』に生き甲斐を見出すプライドのせいか……。

《一度口にした言葉を翻すつもりはない。
 君は『石』を受け取った。私も『約束』は守る》

《話を聞く限り、君には――
 いや、『君達』には深い事情があるようだ。
 細かい事は聞かないが……》

《ほんの短いやり取りではあるが、
 君は『信頼出来る人間』だと判断した。
 その『言葉』と『目』を信じよう》

         シュルルルル…………

『スフィンクスの尻尾』が、20本入りの『猫の餌』の中から、
『ささみ&紅ずわいがに』の一本を器用に引き抜いた。

《『目は口ほどに物を言う』という表現があるように、
 時として、『目』は口以上に何かを語る場合もある》

《君の『目』を見て私が感じるのは…………『心』だ。
 理由は分からないが、君は私の『心』に触れようとしている。
 私は、そのように感じ取った》

《ただ……考えてみて欲しい。
 『強い感情』というのは……両目を大きく見開いたり、やたらに叫んだり、
 跳んだり走り回ったりする事でしか表せないものなのだろうか?》

《この世には大勢の人間がいる。
 確かに、『派手な表現』をする者が多数派である以上、
 そちら側が『主流』だと判断されるのは自然な事だ》

《だが、中には『そうでない者』もいる。
 自らの内に生じた感情を、
 心の奥で噛み締める者もいるだろう。
 そして、それは人間に限った話ではない》

      ――――ポトリ

            《『我々』も同じだ》

『スフィンクス』が尻尾を緩めると、
『ささみ&紅ずわいがに』がロダンの足元に落ちた。

《たとえば……『これ』が非常に『高価な品』だったとして、だ。
 それを口にした時の喜びは、
 私にとって『知恵比べの喜び』以上にはならない。
 今日ここで君達と出会い、『知恵比べ』を行った。
 『一日千秋』の思いが報われ、私はとても嬉しく感じている》

    《――――それだけは『保障』しよう》

『フニクラ』が懸念し、関が同意したように、
ロダンの感情は読み取りにくい。
人間の性格が多種多様であるように、
彼も元々『そういう性格』なのだろう。
しかし、『一日千秋』だと語った思いは、偽りのない『本心』。
関と『フニクラ』には、そのように感じられた。
自らの『言葉』を証明するためか、
ロダンは足元の『猫の餌』に手を付けようとはしていない。

400関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/20(日) 23:44:55
>>399(GM)
>フニクラ

「……………………………」   ギュ …

翡翠に掌の温度が伝わるのを感じながら、
ロダンの語る、彼の『心』のありかに耳を傾ける。

             ――――そして。

「……ロダンさんのっ。『保障』を、信じますよう。
 あなたが、私の心を信じてくれたのと同じで、
 私も、何もあげなくったって――――
 あなたの心をちゃんと動かせたことを、信じますから」

「もし『上手く』いかなくっても……信じてくれたのを、信じます」

地面に落ちた餌を見て、それからロダンの顔を見て、頷く。

「フニクラ! ……ロダンさんの、『スタンドの血』をいただきましょう〜」

ロダンの心に本気の意志があるのかは、
恐らくはロダン自身が最も強く知る事だ。
だが、これは『フニクラの能力』である以上、『絶対』は無いだろう。

「『一日千秋』……私もロダンさんに今日会えたことを、感謝してますからね。
 知恵比べも、翡翠も、――――この『献血』が上手くいっても、いかなくっても」

だが――――注射器を手に取り、『採血』を行う。
いずれにせよ――――『猫の心を動かす手段』は、彼には通じない。
それは猫ではないからではなく、『人間の心を動かす手段』も通じないだろう。

                 ――――『今』すでに、動いているのだから。

401『フニクラ』:2021/06/21(月) 00:20:56
>>399-400(GM&関)

                   『……難シイモノダ』
                『生物ノ感情ニツイテノ』
                      『感想デアル』

『フニクラ』は一連のやりとりを終えてから、『関』が献血する様を見守る。

それぞれの『生物』にそれぞれの『思い』がある。
『スタンド』として生まれて、そう日が経っていない
『フニクラ』には、その機微はまだよく分からないようだ。

『採血』が終わり、そのまま『関』が『注射器』を『フニクラ』に収めるのなら、
この分であれば、その『血』にロダンの『強い感情が乗っている』事を確認できるはずだ。

   ………

                       『私ノ本体ノ為ノ行為』
                     『………大イニ感謝スル』

今回、自らも『謎解き』に積極的に関わったからだろうか、
あるいは、それなりの時間、『関』の活動を見てきたからだろうか。

        『フニクラ』が感謝の言葉を表示する。

 それはたぶん『一匹』にだけでなく、

           いつも頑張っている『一人』に対してもだ。

402『小路のS』:2021/06/21(月) 20:55:34
>>400-401(関&フニクラ)

《どう使うかは知らないが……『これ』が君達の役に立つ事を願おう》

     ――――プツッ

               《この出会いに『感謝』を》

『フニクラ』の『注射針』が『ストーン・エイジ』に刺さり、
『採血』が行われる。
ロダンの精神力である『スタンド血液』が、
少しずつ『注射器』の内部を満たしていく。
その様子を、本体のロダンは黙って見つめている。
彼の『言葉』と同じく、ロダンの『目』も真実を語っていた。
また、彼の『血』も同様に――――。

  ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

確認すれば、『ストーン・エイジ』から『採血』した『血』には、
『強い感情』――『大きな喜び』が含まれている事が分かるだろう。

《…………かつてイギリスの政治家『デビッド・ロイド・ジョージ』は言った》

《『私が最も尊敬するゴルファーはエジプトのスフィンクスだ』と…………》

          ヨロッ……

『スタンドの血』を抜かれたロダンは少々よろめくと、
疲れたように両目を閉じ、それから片目だけを静かに開いた。

《――――何故だか分かるかな?》

『知恵比べ』は終わった。
ゆえに、これは『謎解き』とは関係ない。
ロダンの瞳には、どこか冗談めいた光が窺える。

403関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/21(月) 21:51:06
>>401(フニクラ)
>>402(GM)

「フニクラはまだ、生まれたばっかりなんですから。
 少しずつ分かっていけばいいんです……
 私だって、全然分からないんですからねえ」

穏和な笑みは、作ったものでは無かった。
遊部が問題なく動いていれば、あと一人か二人分。
この『奇妙な隣人』と過ごす時間は、もう短い。

         スッ

   「だから……後もう少しだけ、
    一緒に頑張りましょうね、フニクラ」

注射器を『フニクラ』に戻して、
その『血』をストックしておく。

そして――――

「……? ゴルファー、ですか?
 エジプトのスフィンクスが?
 まあっ、どういうことなんでしょう〜?」

よろめくロダンを支えようかと思ったが、
それは必要ではなさそうなので、
彼の出した『クイズ』に首を傾げる。

「ううん、私、ゴルフってあまり……
 家族には好きな人も多いんですけどねえ。
 昔……………祖父がしていたのに、
 着いて行った事はありますけど、それくらいで」
       
        「フニクラはどう思いますか〜?」

が、そもそも関はゴルフのルールに詳しくはない。
年の功を有する加宮の知識なら、この答えが分かるだろうか?

404『フニクラ』:2021/06/21(月) 22:14:54
>>402-403(GM&関)

『関』の言葉に『フニクラ』はピカピカと点滅する事で応える。
これはもしかすると彼なりの、
『SNSのいいね』のような表現なのかもしれない。

 そして―――

    シュウウ ウ ウ ウ ウ ウ ウウ ウウ


                           『血ノ中二』
                『力強イ感情ノ波動ヲ感ジル』
              『コレナラ キット本体ノ糧トナル』

『ストーン・エイジ』の血液をその内に収めた『フニクラ』は、
改めて、そこに『強い感情のパワー』が含まれていた事を宣言する。

  ………

あとは『ロダン』から投げかけられた『問い』について。

               ………

                      『ゴルファー』
                     『スフィンクス』

                    『………………』

                 『ソノ二種ノ関係性ヲ』
                『明示スル事ハ難シイ』


『関』に話をふられたものの、『フニクラ』にとっても
この『問いかけ』に答えるのは困難なようだ。

405『小路のS』:2021/06/21(月) 22:42:51
>>403-404(関&フニクラ)

《その『心』は…………》

        ヨロッ…………

《『3000年もバンカーにいるのに泣き言一つ言わない』》

              《――――だそうだ》

                  ミャァ〜オゥ

《フフ……その『辛抱強さ』は見習いたいものだ》

低い鳴き声を上げながら、ロダンが薄く笑う。
どうやら『砂漠』を『バンカー』に例えた言い回しらしい。
『謎掛け』というよりは『ジョーク』の類だろう。

《申し訳ないが…………君に『頼み』がある。
 私を運んでもらえないだろうか?
 思っていたよりも『効いた』ようなのでね……》

         ヨロッ…………

《『場所』は案内する……。
 そこまで連れて行ってくれると助かるのだが……》

足元にある『猫の餌』を口に咥え、ロダンが関に言った。
『家』があるのだろうか?
行ってみれば分かりそうだが……。

406関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/21(月) 22:57:23
>>404(フニクラ)
>>405(GM)

「バンカー……ああ! そういうことですか!
 なんだか洒落た冗談ですねえ、ふふふ…………」

と、呑気してたが――

  「……まあっ、大変じゃないですか!
   私ったら採りすぎたかしら……
   ええ、勿論お家まで送りますよう」

  「お家の方に謝らないといけませんねえ〜」

拒絶されないなら、ロダンを抱き上げる。
猫餌は一旦リュックの中に入れておき、
脇の下に手を差し、もう片手で腰を支え、
なるべく負荷がかからないように。

「フニクラ、加宮さんのところに行く前に……
 って。言わなくても着いてきてくれますよねえ」

追従者は自分だからだ。
本体ではない。
だから別れは近い。それだけだ。

そういうわけで、ロダンの案内に従い家に向かおう。

407『フニクラ』:2021/06/21(月) 23:23:42
>>405-406(GM&関)

                 『バンカー』
              『………………』
            『ナカナカ奥ガ深イ』

どこまで本気で思っているのか分からないが、
とりあえず『フニクラ』はそう表示した。

そして『ロダン』の家に行くという『関』の申し出には―――

                   『本体ハ心配ダガ』
              『【フニクリ】モ感情ノ血液ヲ』
                   『入手デキタヨウダ』
              『少シ寄リ道ヲシテモ問題ハ』
                      『見当タラナイ』

『フニクリ』―――
つまり『遊部』の方も『強い感情の血』を得る事が出来たようだ。
あくまで『おおよそ』の話ではあるが、向こうも『一体分』ならば、
後は『二体分』………『ゴール』は近いといえるだろう。

そんなわけで『フニクラ』も『関』に追従し、『家』へと向かう。

408『小路のS』:2021/06/21(月) 23:31:54
>>406-407(関&フニクラ)

《そうしてもらえると、とても助かる》

        ソッ

丁寧に抱き上げられたロダンから不満の声はなかった。
全身に毛がないため、普通の猫とは触り心地が異なる。
何となく不思議な感じだ。

《この道を真っ直ぐ行ったら、次は右に曲がって欲しい》

関と『フニクラ』は、ロダンの案内通りに進んでいく。
『ストーン・エイジ』も一緒についてきている。
『スタンドの声』を通して案内する以上、
『解除』する訳にもいかないのだろう。

   ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・

やがて、年季の入った一軒の建物が見えてきた。
『Priceless』という看板が出ている。
『家』ではなく『喫茶店』だ。

  「おや、『ロダン』――――」

              スッ

            「――――どうしました?」

店の前まで来ると、
そこに立っていた初老の人物に呼び止められた。
西洋人だが、話し方は流暢だ。
扉に掛かった『休業中』のプレートを外した所を見ると、
店の関係者だろう。
関の腕の中にいるロダンを見て、近くに歩み寄ってきた。
名前を呼んだ事を考えると、彼が飼い主なのかもしれない。

409関 寿々芽『ペイデイ』:2021/06/22(火) 00:00:21
>>407(フニクラ)

「ああっ、そうだったんですねえ。
 遊部さんも頑張ってるみたいで……流石です〜」

     「合理的にやるとしても、
      これは必要なことですからね。
      それじゃあ、行きましょう〜」

遊部側、というよりフニクリ側か。
向こうの様子がわかるのは初めて知ったが、
両者ともに『進展』があるなら、希望も持てる。

>>408(GM)

そして『喫茶店』――『Priceless』の前に立つ。

          プライスレス
「……ええと、『値が付けられない』、ですか」

『ペイデイ』を有する関にも分かる。
そういうもの……金で買えないものは、存在する。

「ロダンさん、ここで――」

合っているか、と聞く必要は無かったらしい。
西洋人らしき男性の方に振り返る。

「――――こんにちは。
 ロダンさん……この猫ちゃんの飼い主さん、ですか?」

(問題はこの人が、ロダンさんが喋れる事、
 スタンド使いな事を知ってるか…………ですけど)

それによって、何をどう説明すべきかは変わる。
また、そもそもスタンドの事を知らないのなら、
いきなり『血を採ったせいです』などと言っても、
何が何だか分からないだろうし、余計な不安を掛ける。

「この子を『連れて来ました』……そうするべき、でしたので」

少なくとも今、彼の視線は、
『S・エイジ』や『フニクラ』には向いていない……のか?

410『フニクラ』:2021/06/22(火) 00:09:10
>>408-409(GM&関)

『ストーン・エイジ』をマジマジと観察しながら『フニクラ』は『関』に追従する。
おそらく自身以外の『スタンド』について興味があるのだろう。

  そのうちに辿り着いたのは、一軒の建物―――

                    『喫茶店ノ猫』
                  『看板猫トカイウ』
                   『分類ノ存在カ』

そんな表示をしているうちに、一人の西洋人が出てきた。
彼についても『フニクラ』は考察を行う。

                         『オソラクハ』
                      『主人ト 飼イ猫ト』
                       『言ッタトコロカ』

                       『主人ト 飼イ猫』
                     『本体ト【スタンド】ノ』
                    『関係性ニ近イノカ?』

あくまで自身を中心に、関係性を考える『フニクラ』。
その『知識』のベースは本体である『加宮』のものだが、
いわゆる『常識』は、『フニクラ』独自のものであるらしい。

 ………

とりあえず『フニクラ』は
具体的に呼びかけられなければ、
『傍観者』に徹するスタンスのようだ。

411『小路のS』:2021/06/22(火) 00:45:50
>>409(関)

《彼は『スティーヴン・ステュアート』――この店の『主人』だ》

《私は、ここに『間借り』させてもらっている。
 なかなか『居心地』がいいのでね……》
 『家賃』も納めているのだよ》

《よって、『居候』ではない》

関が話し掛けてきたのを見て、
ロダンが補足の説明を入れた。
単純な『飼い主と飼い猫』という関係ではないらしい。
『Priceless』――
『値段が付けられない程の価値がある』という言葉。
ロダンにとっては『知恵比べ』がそれに当たる。
あるいは、彼がここに暮らしているのも、
その辺りに理由があるのか――――。

「それはどうも、ご親切に」

              「――ありがとうございました」

『ステュアート』は、関に対して深く頭を下げた。
『ストーン・エイジ』や『フニクラ』を見ている様子はない。
だからといって、『見えていない』とも言い切れない。
関が曖昧な言い方を選んだため、
それに合わせた可能性もある。
いずれにせよ、露骨に突っ込まれる事はなかった。

「『飼い主』というのは少し違いますが……」

「ともかく――お手数をお掛け致しました」

           スゥッ

疲弊したロダンを受け取るために、
ステュアートは恭しく両腕を差し出した。
深い皺が刻まれた顔には、柔和な微笑が浮かんでいる。
あとはロダンを引き渡せば、
この『出会い』は『幕引き』に向かうだろう。

>>410(フニクラ)

『ストーン・エイジ』は『スフィンクス』を模したスタンド。
『フニクラ』とは、色々な点で違いがある。
というより、ロダンからすると、
『フニクラ』の方こそ『特殊』と言える。

《私は、ここに『間借り』しているのだよ。
 きちんと『家賃』も払っている》

《『看板』かどうかは――私の存在が、
 多少でも『売り上げ』に貢献しているのであれば、
 そう言えるかもしれない》

『看板猫』かどうかはともかく、
『ここに住んでいる』事は間違いないようだ。
『主人と飼い猫』――世の中の常識に当てはめると、
その考察が妥当なのだが、ロダンは否定した。
関と『フニクラ』と同じように、
彼らにも何かしらの『事情』があるのだろう。

412関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/22(火) 01:27:34
>>410(フニクラ)
>>411(GM)

《あぁっ、そうだったんですねえ。
 居候とか、飼い猫とかじゃあなくって、
 あなたとステュアートさんも、対等なんですね》

     《素敵な事だと……思いますよう》

知性があり、宝石を生み出せる猫。
その『友』が正しい存在である事を祈る。

「いえ……私の、した事ですので。
 お礼なんて……言われる理由は、ありませんよう」

細かい説明は、しない事にした。
申し訳ない気持ちこそあるが、

「ロダンさん……疲れさせちゃって、すみませんでした」

ロダンをゆっくりと引き渡して、
同じくらい頭を下げ返す。

「それじゃあ、私た……あ、いえ、私は行きます。
 行くところがありますので……お店、今度は客として来ますね」

        「ロダンさん、また……」

             ペコリ

それから、ロダンにも小さく礼をして、
特に引き止められないのであれば『Priceless』の前を去る。

413『小路のS』:2021/06/22(火) 01:57:49
>>412(関)

「ええ、近くにお立ち寄りの際には是非おいで下さい」
 
「お客様としてのご来店を、心よりお待ち致しております」

         スッ

《君達との『やり取り』は楽しかった。
 こうした出会いこそが私にとっての『プライスレス』だ》

《願わくば――――また何処かで会える事を祈ろう》

別れ際、ロダンを抱えたステュアートが、
もう一度お辞儀をした。
一人と一匹に見送られ、
関と『フニクラ』は『Priceless』を後にする。
『スフィンクス』との出会いで手にしたものは、『血』と『石』。
どちらも間違いなく『価値あるもの』だ。
それらが人の『命』を救い、
また誰かの『助け』になるとすれば――――それは、
『値段が付けられない程の価値(プライスレス)』となるだろう。


関 寿々芽『ペイデイ』⇒『一万円』相当の『翡翠』獲得。

                    『小路のS』⇒『終幕』

414 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/22(火) 22:32:53
ガツガツガツ、ガツガツガツ

商店街の傍のゴミ捨て場でカラスがゴミを荒らしている―――

『アッ!手前この野郎!その骨は俺が狙っていたんだぜ!返しやがれこのゲロカスがァ――――!!』

カァ!カァ!カァ!カァ!

『オワー――――!?多勢とは卑怯だぞクソがッ!?この野郎、この野郎!!』

カラスが荒らしている?

415飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/22(火) 23:11:32
商店街に買い物に来ているのだろうか、茶髪を低い位置で二つに結わえた中学生――飯田がそれを見つけたのは偶然だった。

>>414

か、カラスが妙にうるさいと思ったら…女の人がつつかれてる…!?
しかも、あんなにたくさんのカラスに…!?
なにがあったかわからないけど、『襲われてる』なら…ま、守らないと…!

私はマーブル模様のスタンド――『シスター』を出現させて触れて身にまとって、彼女の近く『2m』まで『瞬間移動』した。

「だ、大丈夫ですか!?」

そう言いながら手を大きく振り回してカラスを追いやる。(パスCB)

416 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/22(火) 23:48:45
>>415
そこは人影は存在していなかった。

『ブヘッ、ブヘッ・・・くっそー俺がスタンドだからって骨を狙いやがってあいつらァ・・・ん?』

いるのは明らかに『スタンド』だと分かるヨウムであった。
スタンドがカラスに混じってごみ漁りをしていたのだ。

417飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 00:04:36
>>416

『シスター』はまとえなかった。ということは、『襲われていない』か『人』ではないかのはず…。
私はなにをどう間違えたのか、駆け寄って確かめた。そこには『オウムに似た鳥』がいた。

……あれ、人じゃなかった…?

『鳥』はなんだかスタンドみたいで、私は首を傾げながら声をかけた。

「えっと…スタンドって迷子になるのかな…?
 『鳥』さん、おひとり?ですか??
 怪我とかしてませんか?」

418 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/23(水) 00:12:50
>>417
『オウ、怪我なんざねえぜ!俺はちょっと特別な鳥だからなあ!!』

翼を翻しながら物凄く流暢にヨウムは喋る

『なんつったって俺は将来ビッグ・スターになる偉大(マーベラス)なスタンドだからなァ!!』

器用に胸もはる。コミカルにキョロキョロ動いて漫画のキャラみたいな奴だ

419飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 07:44:20
>>418

420飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 10:20:59
>>418

慌ててたから口に出して話しちゃってたけど…もし他の人が見てたらゴミ捨て場のゴミに話しかける中学生…だよね?
それはやばい…。

私はスタンド会話に切り替えて話を続けることにした。

《『鳥』さんは特別な『鳥』さんなんですね》
《怪我とかないならよかった…》

うーん、この『スタンド』の飼い主…?はどこだろう…。
『動物そのもの』がスタンド使いってことは…私はわかんないけどあるのかな…?
一応、周囲を見回して『スタンド使い』らしき人影がいないか確かめてみる。

《将来の『ビッグ・スター』…!》
《『スタンド』界の星ってなんだか格好いいですね》
《……未来の大スターならサインとかもらっときたいかも》

カバンをごそごそと確認する。
ペンとノートはあるけど、『鳥』さんに書いてもらうのは難しいかな?

421相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/23(水) 15:44:32
>>420
周囲を見渡すと、少し後悔するかもしれません。

ごみ捨て場のすぐそば、ちょっとレトロなオープンカフェにその人はいました。

かっちりと糊の効いた黒の着物。
胸元には土俵の円の中に五芒星が入った奇妙なエンブレム。
女性と思われるもその黒髪黒目に艶はなく。
力士が二人組み合ってるデザインのチェーンを腰からぶら下げています。

やたら彫りの深い顔ですが多分日本人でしょう。多分まだ未成年です。

そんなのがゴージャスなパフェをつついていました。
多分、きっと、筋者です。

『おっと、この羽じゃ字はかけねえから勘弁な!』

422飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 16:37:13
>>421

「ぴゃっ…!?」

思わず声が出た…。
あのカフェにいる人…が、そうなのかな…?
ちょっと後悔したので、そちらに目を向けるのをやめて『鳥』さんだけを見ることにしよう…。

《ああ、そうですね…》
《朱肉とかあれば足でスタンプしてもらえたかもしれないけど…残念…》

流石に朱肉は持ち歩いてないし…そもそも『スタンド』ってインクつくのかな…?

《あ、『鳥』さんってお名前とかあるんですか?》
《ずっと『鳥』さんって言うのも…その、変かなーって》
《あ、私は『飯田咲良(イイダサクラ)』って言います》

ひとまず、『鳥』さんの名前を聞いてみる。
この場合って名乗るのはスタンド名なのかな…?
それともあの『なんだかすごい人』の名前なのかな…?
すこし気になる…。

423 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/23(水) 22:22:20
>>422
『カカッ、カカカカカカ!俺の名前はビッグ・スターさ!』
『ビッグ・スターになるビッグ・スターだ!覚えときな姉ちゃん!』

コミカルに胸を張るヨウムがそこはいた

『そうだ・・・そういやあ姉ちゃん、俺はあんたに助けられた恩があったよな?』
『どうだい、俺の能力でいっぺんビッグになってみる気はねえかい?』
『俺はすげえぜ!俺の能力ならどんな奴でも神様のところにまで頭が届くようになる!』
『このちっぽけな世界の天井を遥かに超えたビッグな奴に変わるのさ!』
『ビッグになって高みって奴を見てみるつもりはねえかい?ん?』

424飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 22:37:15
>>423

《『ビッグ・スター』さん、ですね》

……自分の名前に引っ掛けてさっきまでのは言ってたんだ。
ちょっとだけ風変わりで…可愛いかも…?
でも、本体がさっきの『なんだかすごい人』…なんだし、気をつけないと…。

《ビッグに…?》
《うーん、確かに…身長はほしいかもだけど…天井に届くぐらいは大きすぎるかな…?》
《でも電車の吊革に楽々捕まれるようにはなりたいです!》

私の身長は150にも届いてない。
せっかくならもうすこしほしいけど…あれ?そういうことでもない?

ビッグ…神様…天井…?うーん…なにか『スタンド能力』に関係のある、意味がある言葉なのかな???
私は首を傾げながら『ビッグ・スター』さんに言葉を返した。

425 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/23(水) 22:43:00
>>424
『お?乗り気じゃねえかねえかいいねいいねえ!じゃあ早速・・・』

そういって『ビッグ・スター』があなたの所に飛んでいこうとしたら

「『お座り』よ、ぷーた」

そんな声が先ほどの喫茶店の方から聞こえてきて

『ゲビッ!?』

『ビッグ・スター』が急に地面にベシャリと叩きつけられて動かなくなった。

426飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 22:48:24
>>425

「ぴゃえっ!?」

え、え、ええ…?
えっと、あの喫茶店には『ビッグ・スター』さんの本体さんっぽい人がいて、たぶん今の声は本体さんで…。

……本体にスタンドが攻撃された…?え…???

「『ビッグ・スター』さん!?大丈夫ですか!?」

慌てて『シスター』で抱え起こそうとしてみる。
私はスタンドは見えても触れないだろうし…。

427 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/23(水) 22:53:29
>>426
抱え起こそうとするとさほど重くはないのだが、ヨウムは体がなんかペキパキいっている。
まるで自分だけ重力がかかっているかのようだ。

「――――うちの駄鳥がごめんなさいね、お嬢ちゃん?」

そうこういってると後ろから声がかかってきますよ。

「ストレス解消に自由にさせてるとすぐこれなんだから・・・カタギに手を出すなって何回言うと分かるのかしら。」

428飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/23(水) 23:00:11
>>427

「『ビッグ・スター』さん…痛そう…」

なんだか痛そうで涙目になる。

「えっと、お姉さんは…その、『ビッグ・スター』さんの本体さん…ですか…?」

背中からの声に振り返りながら答える。
『ビッグ・スター』さんの本体さんってことは、私がさっきまで『スタンド会話』していた相手…のはずだよね…?
スタンドが痛いってことは本体さんも痛いはずで…。
あれ?でも本体さんは普通に話しかけてきてるし…あれ??

私はかなり混乱してた。私の『シスター』とはかなり違うスタンドなのかも…。

429 相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/24(木) 03:22:30
>>428
「ええ、そうよ。そこのぷーたの飼い主」
「あんまり調子よく人の言う事聞いちゃダメよ?特にコイツなんてロクなことやらないんだから」

『コ、カ、カ・・・クソが!中央ォォ!いい子ちゃんぶってんじゃねえよ!』
『これは手前が望んでることだろうが!俺はそれしかしねえんだぞ!』
『あと俺の名前はビッグ・スターだ!ぷーたでもぽんたでもねえ!いい加減認めろ!』

ヨウムは動けないだけで割と元気っぽいのは元気っぽいです。

430飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/24(木) 06:27:47
>>429

「そうなんですね!
 その…《改めまして、『飯田咲良(イイダサクラ)』といいます》
 えっと、気をつけます…。よく真に受けすぎるって友達からも言われるので…。
 《お姉さんはスタンドの練習中ですか…?》
 《私も最近、スタンドを使えるようになって、練習したりしてたので…その、大変ですよね》」

会話に『スタンド会話』を混ぜてみる。
これまでの『ビッグ・スター』さんを通しての話も『スタンド』をうまく使う練習だったということならそれっぽいし…。

……お姉さんが『なんだかすごい人』だし、私も私で『急に慌てふためいて奇声を発する中学生』になってしまってるのもあって、向けられる視線の数が多い気がする…!
『ゴミに話しかける中学生』とどっちがマシ…かなぁ…。

たぶん私、今恥ずかしさで顔赤くなってるよ…。死ぬる…。

431飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/24(木) 09:31:26
>>430

432相模相生 中央『ビッグ・スター』:2021/06/24(木) 12:40:06
>>430
「ええ、分かったわ」
『クカカッわりいなあ飯田チャン!スタンドは俺だからよぉ、中央は喋れねえんだムギュッ!?』

『ビッグ・スター』が混ぜッかえすとまた重さで潰れるように這いつくばる

『中央ォ!だからそれやめろォ!言うこと聞いて欲しいならいい加減認めればいいだろォ!』
『俺の名前はビッグ・スター!手前の望んだ星の視座だアベフ!?』

足で踏まれてにじられている

433飯田 咲良『シスター・ゴールデンヘアー』:2021/06/24(木) 12:53:37
>>432

……スタンド見えない人からは『なんだかすごい人』が『なにもないところ』をぐにぐにと踏みにじってるように見えてる…よね…。
それに『急に慌てふためいて奇声を発する中学生』が合わさると…その…周囲からの視線がちょっと痛い…。

「その、ご忠告ありがとうございました…!
 《ごめんなさい、すごくいろんな人に『見えない』けどおかしな行動してるって見られてるみたいです…》
 《スタンドの練習するときは街中より人目につかないところがいいのかも…?です》
 《私もなりたてでよくわかんないですが…》
 では、失礼します…!」

羞恥で真っ赤な顔のまま、そそくさと私は帰路についた。

434御影憂『ナハトワハト』:2021/06/24(木) 17:59:15

『闇の衣』を纏う『影』が、夜の街に現れる。
ただし、その体は『地上』にはない。
『ナハトワハト』の特性の一つである『浮遊能力』を使い、
『空中』を歩いているのだ。

    ――――フワッ

音もなく降り立ったのは、
数日前に『戦い』を見届けた廃ビルの屋上。
今さら新たな情報が掴めるとは思っていない。
ここに来た『目的』は別にある。

             スゥッ…………

部分的に『非実体化』を解除し、片手のみを『実体化』。
これにより、手の中に握っている物をビル下にバラ撒く。
それは、何枚かの『コピー用紙』だった。

     バサバサバサバサバサバサバサバサバサァッ

夜の闇に舞う白い紙吹雪。
誰かが拾い上げれば、
そこに書かれた内容を読み取る事が出来るだろう。
無機質なゴシック体で、大きく次のように印刷されていた。

          ○月×日△時頃
    □□□ビル付近で通り魔事件発生
     犯人は身長160cm前後の若い女
       素顔を隠して行動している
       見かけた者は注意されたし

この『ビラ』の意味は二つある。
一つは『スタンド使いによる被害者』が増える事を防ぐため。
もう一つは『フラジール』に対する『警告』だ。

『次の段階』の事を考えて、『情報』は意図的に絞ってある。
『フラジールの能力』は既に確認済み。
もし今後『一般人』に危害を加えるような事があった場合、
今度は『能力』を街中に公表する。
スタンド使いにとって、
不特定多数の人間に『能力』を知られる事は、
『致命的な打撃』に成り得る。
ましてや、『暗躍向きの能力』であれば尚更だ。

(………………『お仕事』完了)

            フッ

『ビラ配り』を終え、『影』は再び闇の中に消えていった。

435ジョン・ロブ『グラム・スラム』:2021/06/24(木) 19:39:23
>>434
「お、これは、、、?」

ビラを拾って、読む。

「若い女の、通り魔、、、?」

浮かんだのは、赤月が路地裏で男たちに暴行を加えていた光景。
これだけの情報で彼女のことだと決めつけるのは早計だろうが、、、

「まさか、な」

ビラを握りつぶしてその場を立ち去る。

436三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/25(金) 22:34:20

「うわぁ〜、最近こういう事件が増えてきて物騒になってきたねぇ・・・」

夜の歓楽街にて、仕事帰りの壮年男性が『ビラ(>>434)』を拾い、呟く

「若い女の子の通り魔かー・・・
 最近の子達の間ではこういうのが流行ってるのかな?
 僕もこの前襲われたばかりだしねぇ」

片手にビラを持ちながら歩いている

437一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/06/26(土) 12:46:48
>>434
「ぜぇ…ぜぇ…」

ふらふらと息を荒くして歩く一抹が偶然にも『ビラ』を手に取る。
犯人の性別、身長、特長を見た一抹は…

「私は男に襲われたのですが…」

困惑した表情で『ビラ』を持ち帰った。
気が向いたら七篠先輩とかに知らせようと思った。

438関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 13:49:31
>>436

        ―― フゥ

スマートフォンに文字を打ち終え、
ゆっくりと息を吐き出した。

        『コレデ 完了カ』
        『私タチノ 仕事ハ 不要ソウダ』

「そうですねえ……
 遊部さんは手際が良くって、
 本当に……見習いたいですよう」

関自身要領は悪くない自負があるが、
遊部の『円滑さ』には驚かされる。
あの後も血を求めて歩いていたが、
ロダンのような幸運は二度はなかった。

         ・・・と、その時。


「……? なんでしょう、ビラ?」

地面に落ちたビラが目に入り、拾おうと動く。

――現時点で三刀屋には気付いていないが、
知った顔と、その横に浮かぶ『妙な球体』は三刀屋の視界に入る。

439一抹 貞世『インダルジェンス』:2021/06/26(土) 13:52:50
(撤退忘れすみません!)

440三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 15:31:51
>>437

ビラを見る三刀屋の隣を息を荒げた少年が通っていったが
とくに気を止める事は無かった

>>438

「おや? あの姿は・・・・?」

遠くに同じくビラを見つめている知人がいる事に気付いて近づく
別に用事があるわけではなく、ちょっとした世間話をしようと思っただけなのだが・・・

「あれ? 関さん、どうしたの、それ?」

横に浮かぶ『妙な球体』に気付いて指差す
どうやら、三刀屋の目には『フニクラ』の姿が見えているようだ

441関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 16:50:47
>>440

「……あぁっ、三刀屋さあん。
 しばらくぶりですねえ。
 前にお会いしたのは…………
 確か、スカイモールででしたっけ〜」

脳裏にあの時の会話が過ぎる。
突っ込んだ話を聞かれもしたが、
取り止めのない世間話を楽しんだ記憶。
関の表情も、ゆっくりと、穏やかに笑顔を形作る。

「あ! 読みましたよう、『こざるのマーモ』!
 読んだのは少し前ですけど…………
 またペットが飼いたくなる素敵なお話で――」

        ピタ

三刀屋の何気ない言葉に僅かに硬直し、
二人の視線は肩の横の『フニクラ』で交わる。

        『私ガ見エテイルヨウダ』
        『ツマリ』
        『彼モ マタ スタンド使イ』

それを知ってか、『球体』はそのように述べ。

「まあっ……………そう、だったんですねえ〜」

関としては、驚きをそのまま口にするだけだった。

442三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 18:00:16
>>441

お互いに、最後にあったのは結構前の話ではあるが、
相手がこちらの事を覚えていてくれたとわかり、笑みを深める

「ハハハ、こちらこそ久しぶりで何よりだよ
 僕の勧めた漫画も読んでくれたみたいで、個人的には3話の・・・」

と、いった所で関の視線に気付く
見間違いかとも思ったがどうやらこの反応・・・・彼女もまた『見えている』ようだ

「あー・・・・ なるほどねぇ」

お互いに顔を見合わせる
三刀屋もまた驚いた表情と・・・・ちょっとした納得の顔を浮かべていた

「つまり・・・君もこの手の超能力を持っていた、って事だねぇ
 ハハ、なんだかコイツ、口調の割に随分と可愛らしいデザインじゃないか」

443関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 18:20:42
>>442

「ふふ、せっかくお勧めして貰いましたし。
 漫画のお仕事をされてる方の紹介なら、
 きっと面白いものだと思いましたから〜……」

思わぬ遭遇、思わぬ『献血候補』。
話を切り上げて現場へと急ぐ必要性よりも、
万一のため、もう一押しの血を採る機会の重要性。

        スタ…スタ…

それゆえに一瞬意識から消えていたが……
話しながら、撒かれていたビラの方に足を進めつつ。

「ただ……今はそれよりこっちの話……
 『フニクラ』の事の方が気になります……よね?」

         チラ

         『ソウ 私ノ名ハ フニクラ』
         『サテ カワイラシイ ダロウカ?』
               フォルム
         『合理的ナ 形状ト 自負シテイルガ』

「そうですねえ、丸くて可愛いとは思います〜
 それに性格も……かわいい所もありますよう。
 ただ、この子は、私の超能力……いえ」

  ・・・・
「『スタンド』」

     「……では、ないんですけどね〜」

自分のフォルムを見せるためか? 単に嬉しいのか?
一回転するフニクラを横目に、関は代わりに三刀屋に答える。

444三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 20:08:54
>>443

「『フニクラ』・・・・っていうのかい
 語感もなかなか可愛らしい感じだね」

       ズギャッ!
                  ヴィジョン             
そう言うと、三刀屋の背後から人型の『 像 』が出現する
その『像』は右手を『フニクラ』に向けてゆっくりと伸ばし、
球状のフォルムをゆっくりと撫でる

「僕の『ブラック・アンド・ホワイト』はそれ程可愛い名前をしていないからなぁ
                          ブラック&ホワイト
 ハハハ、僕みたいなふにゃふにゃした灰色の人間が『 黒 と 白 』なんてカッコいい名前
 あんまり似合わないかもしれないけどね」

「それにしても、関さんもこの手の超能力を使えるなんて奇遇・・・・・
 ・・・・・え? 『フニクラ』くんは君のスタンドじゃないのかい?
 それじゃあ、この子は?」

445関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 21:38:11
>>444

「ふふふ、口に出してみると、
 なんだか楽しい名前ですよねえ」

                『正式名称ハ フニクリ・フニクラ』
                『私ハ フニクラダガ』

「――――!
 それが三刀屋さんの……あ、いえいえ!
 似合わないなんてことは無いですよう。
 灰色って、白と黒を両方知らないと、
 そういう風にはなれないんですし……あ!
 三刀屋さんがふにゃふにゃだとも思いませんよ〜?」

フォローの方向性を間違えた気はしたが、
三刀屋の人格は実際、『白黒ハッキリ』のタイプではなさそうだ。
つまり関と同じだろう。濃淡は、違うにせよ――――だ。

「それで、ええと――――」

                『触ラレテイルト 画面ヲ見セヅライ』
                『私ノ本体ハ別ニイルガ……』
                『目的ガアッテ コノ少女ニ 追従シテイル』

「――――そう。そういう事なんです〜。
 私の『ペイデイ』は、フニクラとは、全然関係のない能力でして」

          ポン

フニクラの簡潔な説明にゆっくりと頷いてから。
手に『帳簿』を出して見せ――――ゆっくりと腰を下ろし、ビラを拾う。

「目的というのも……特にやましい事や危ない事じゃあ、ありませんからね」

そしてビラに目を通すよりは先に、邪推を与えないような言葉を付け加えた。

446三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 22:07:54
>>445

「ハハハハ・・・・フォローありがとう
 それにしても・・・・」

『フニクラ』の画面に浮かんだメッセージを確認する
どうやら、本体が別にいて、『関さん』に憑りついている『スタンド』のようだ
ふぅんと興味深そうな声を漏らしながら、『フニクラ』を見つめる

「僕もこの手の『超能力』にはそう詳しいわけじゃないんだけどさ
 こういう、人に憑りついて遠くまでついて行ける『スタンド』もいるんだね」

「またまた〜、そう言っちゃって実は悪い事なんじゃないのぉ〜?」

ちょっとした茶目っ気を出して、ふざけた様に言う
実際の所、目の前の少女が悪い人間ではない事はわかっているため、完全に悪ふざけのノリだ

447関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 22:32:03
>>446

「いえいえ、フォローなんかじゃあないですよ〜」

フォローなのだが、
フォローですとは言わないのが美徳だろう。

「私も、こういうタイプは『フニクラ』が初めてです。
 フニクラに会ってから他にも見かけませんし、
 凄く珍しいのかもしれませんねえ〜」

            『私ハ 他ノ例ヲ知ラナイ』
            『自由ニ話セル ダケデモ』
            『希少ナ例デハ アルノカモシレナイ』

「ええ、ええ〜。おかげで、お話が出来て嬉しいです……」

           「……ふふ」

茶目っ気ある声に、笑みは深まり、目は細まった。
冗談であると分かっているから糾弾とは取らずに済む。
彼の人柄の全てを知っているわけではない、が。

「ん……そうですねえ〜。悪い事はしてないつもりですけど」

      「たとえば〜」
                   『悪事ノハズハナイガ』

「『血を集めて回ってる』!」

                   『血ガ必要ト サレテイル』

             ズギャン!

――――――『フニクラ』から、無数の『注射器』が突き出す。

「ふふ。なあんて言ったなら、三刀屋さんはどうしますか〜?」

笑みはそのまま、ほんの少しだけ……三刀屋ににじり寄った。

448三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 22:42:27
>>447

                   『血ガ必要ト サレテイル』

             ズギャン!

「うわっ!」

それまで気軽に撫でていた相手から突然『注射器』が突き出される
突然の状況に三刀屋も思わず手を引っ込めた
例えるなら、『ハリネズミカフェ』でハリネズミと遊んでいたら、突然毛が逆立ったような驚きだ!

「え、え〜っと・・・・ それは『吸血鬼』的な意味かな?
 お前の生き血を啜ってやるぞ〜・・・・的な?」

ちょっとだけ距離を取って両手の掌を関に向ける
顔は相変わらず微笑を浮かべているが、少しギクリとした緊張感が混じる

449関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/26(土) 23:16:50
>>448

「あっ……私ったら! おどかしすぎちゃいましたねえ。
 こういう冗談って慣れてないもので……すみませえん、三刀屋さん」

突き出た注射器は『針がフニクラに刺さった状態』であり、
手をそのままにしていても『刺さり』はしなかっただろう。
だが、心臓によろしくない瞬間だったのは確かだろう。
関は申し訳なさげに口元をビラで覆い、頭を下げる。

いずれにせよ――――

「私がガブっと噛みついて血を吸うんじゃ、ないんですよう。
 血を集めているのは、『フニクラ』の能力で、目的でして――――
 血の話で一番近い事を言うとしたら、『献血活動』になりますねえ」

関寿々芽の傍には、『フニクラ』が浮かぶ。

            『合意ノ上デ行ッテキタ。安心シテホシイ』
            『無理矢理採ルノハ合理的カモシレナイガ』
            『後々困ルノハ 私ノ本体ニ ナリカネナイ』

そうして多くの人間と出会い、『必要な血』を納めてきた。     

「もしそうじゃなくっても、無理矢理採るなんてしませんよ〜。
 だから。そう、『お前の生き血を啜ってやるぞ〜』的な話ではなくって」                

   「『あなたの血が必要とされています!』」

                  「……っていう、お話なんですよう」

だからこれは、エンドロールに行きつく、最後の一歩のお話だ。

※『フニクラ』および『献血』について。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/109

450三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/26(土) 23:31:14
>>449

「あー・・・・ビックリした、よく見たら注射器のシリンジの部分じゃないか
 まあ、僕はこの程度の事で動じる程、子供じゃないけどね」

内心、心臓がドキドキしながら、大人としての面子を保つべく言う
だが、見る者が見ればただの強がりである事が丸わかりだろう

「なるほどねぇ、『献血』をして本体を元気にする『スタンド』か
 僕としては、どこかの誰かが元気になるためなら多少の献血は構わないけど・・・」

「大丈夫?これ 間違って死んじゃったり、後遺症が残ったりしない?」

451関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/27(日) 00:05:19
>>450

「ふふ、もう、三刀屋さんったら……」

強がりもまた、『フォロー』だ。
勿論本人の感情もあるだろうが、
関自身としても――――気が楽ではあった。

「……まあっ、血を下さるんですか!?
 ご親切に……本当にありがとうございます
 大丈夫です、死んじゃったりはしませんし、
 終わった後少しだけくらくらするくらいで」

「ただ、そのう」

            『……強イ感情』
            『本体ノタメニハ』
            『普通ノ血デハ イケナイ』

「そう、フニクラが言ってる通りで……」
「必ず献血が『元気』に繋がるとは、限らないんです」

三刀屋の感情までは分からない。
今、かなりびっくりはしたようだが、
それが強い感情とまで言えるかどうかは微妙だ。
 
            『普通ノ血デモ 延命ニハナルガ』
            『快復ニハ 繋ガラナイ』

            『ダカラ……結果トシテ見レバ
             アナタノ 損ニナルカモシレナイ』
            『ソレデモ 献血ヲ シテクレルノダロウカ?』

フニクラを横目に、三刀屋の返答を待つ。
『成果』にはつながらない可能性のある献血。強要する理由は無い。

452三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/27(日) 00:16:17
>>451

「ううーん・・・・『強い感情』ねぇ」

確かに先ほどの反応は結構びっくりしたし、今も心臓はドキドキしているが
強い感情とまで言われると少し微妙なところだ

「僕としては『献血』をするのは別にいいよって気分にはなっているけど
『強い感情』とまで言われると・・・・・・あ、そうだ」

ふと、何かを思いついたかのように顔を上げた

「お互いに『スタンド使い』ならわかると思うけど、
『超能力』が使えると、どうも『変な連中』に出会いやすくなるみたいでさ」

思い返すのは先日、襲撃して来た『通り魔女子』の事だ
彼女もまた『スタンド使い』であった

「でも、『スタンド使い』との遭遇って僕にとっては結構『ネタ』になるようなものでね
 もしも、関さんがそういう『漫画のネタになりそうなスタンド使い』の話を知っていたら、
 僕に教えてくれないかな?」

「そのお話で僕が『ワクワク』するようなら『献血』するよ」

453関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/27(日) 01:23:21
>>452

「急に『感情』、って言われても……難しいですよね〜」

特に、外から観測するのは。
だから必要なのは納得だ。
三刀屋の納得、フニクラの納得。

「あ、そうですねえ、なるほど〜っ。
 私も変………………じゃあないにしても、
 今まで会った事が無いような人と、
 会ったり、お話出来たりはしましたねえ」

スタンドの存在自体は以前から知っていたが、
スタンド使いになってから、影響は感じていた。
メイド男のような明確に『変』な人間もだが、
百目鬼のような、住む世界の違う人間もだ。

「漫画のネタになるスタンド使い――――
 私はそんなに読む方じゃあないので、
 もしかしたら期待に沿えないかもしれませんけど、
 もしダメなら……勿論、『ネタ代』はいりませんから。
 でも、上手くいったら……『血液払い』で、お願いしますね〜?」

そう言って笑みを浮かべたあと、若干うつむき――――

「そうですねえ……例えば」

「『お話が出来る猫』」「『本体とそっくりのスタンド』」
「もしくは……ひとじゃあないですけど、『スタンド使いの組織』の、話」

         「手あたり次第全部話すんじゃあ、 
          ネタにはなっても、わくわくはしないでしょうから〜。
          ――――三刀屋さんは、どの話がわくわくしそうですか?」

関は三刀屋の担当する漫画をすべて知っているわけではない。
だから、どのようなジャンルを好むかが読めない――――
ゆえに、顔を上げるとともに、今出せる見込みのあるカードを、すべて開示したのだった。

454三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/27(日) 01:47:43
>>453

「ハハハ、『感情』を意図的に操れるなら僕たちの商売もずっと楽なんだけどねぇ
 まあ、そう上手くはいかないかもしれないけれど
 それじゃあ、聞かせてもらおうか・・・・関さんの話のタネを、ね」

語られた内容は3つ・・・・
だが、その内の一つには三刀屋自身に覚えがあった

「『お話が出来る猫』なんだけどさ
 もしかして、『Priceless』っていう喫茶店に住んでる『ロダン』っていう猫の事かな?」

「以前、謎かけが好きな面白い『猫のスタンド使い』に会った事があってねぇ
 香奈枝さんっていう女の子と一緒に謎を解いた事があったんだよ
 スタンド使いに謎をかけるのが好きそうだったから、もしかして関さんも『ロダン』くんと会ったのかな?」

「うーん・・・・それ以外で言うと『スタンド使いの組織』の話に興味があるかな
 新年会の時はよくわからなかったけど、この町に『何かの組織』がある事は
 僕だって薄々勘付いていたけどねぇ」

「でも、もしもそれ以上の話があるなら聞いてみたい気がするよ・・・
 だって、『漫画』みたいで面白そうな話じゃないか、『スタンド使いの組織』って」

455関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/27(日) 23:25:45
>>454

「あらっ……! まあ、びっくりです。正解ですよう。
 ロダンさんの事は、もうご存じだったんですね〜っ」
 
「私もこの間彼と会って、『フニクラ』と、
 二人で『問題』を解きましたよね〜?」

            『アア。興味深イ 体験ダッタ』
            『学ビモ 得ラレタ』

小学校の社会科見学のような事を言うフニクラに、
関は満足げにうなずいてから、話を続ける。
香奈枝、という名前には覚えが無いが、
三刀屋のスタンド使いの人脈も広そうだ。

「でしたら、スタンド使いの、組織について……
 これはですねえ、私の持っているお話では、 
 一番…………『漫画みたい』なお話だと思いますので〜」

いっそ漫画だったならよかったのかもしれない。
加害者も被害者もどこにもいないのだから。

「まず、三刀屋さんもあの『新年会』に来ていたなら、
 『アリーナ』っていう組織のことは知ってるでしょうか〜?」

「まあ私も、詳しくは知らないんですけど……『スタンド使いの闘技場』で、
 それに、『悪いスタンド使いから町を守る組織』でも、あるんですよう」   

             「……なんだか、漫画のヒーローみたいですよねえ」

関とアリーナの接点は複数ある。
だが――――その存在を始めにはっきりと意識したのは、『小林ら』の話だ。

                          ・・・今はもう少し知っている。

456三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/27(日) 23:37:06
>>455

「ロダンくんからの謎かけは僕もかなり苦労したからねぇ
 正直言って、猫にしておくのが勿体ないくらいの良い問題だったよ
 あれならクイズ番組の『クリエイター』としてもやっていけそうだ」

かつてあった『謎解き』での出来事を思い出す
終盤には頭を使いすぎるあまり、どこか変な方向に迷走をしてしまった・・・

(軌道修正出来たのは香奈枝さんのおかげだね)

「あ、そうそう、『新年会』の主催をしていたよね?
 ちょっとした縁で『試合』を見させてもらった事もあったけど・・・
 へぇ〜、なるほど、『悪いスタンド使いから町を守る組織』ねぇ」

関が語る『アリーナ』という『組織』の概要についてちょっとしたワクワクを感じる
今となってはそれ程でもないが、三刀屋も少年時代は『人々を守るヒーロー』に憧れたものだ
・・・・今では自分の身の回りだけ守れればそれでいいか、と思っているが

「あれ? その言い方だとまるでこの町に『悪いスタンド使い』がたくさんいるみたいだね?
 うーん・・・確かに僕も『悪いスタンド使い』に襲われた事はあったけど、
 正直に言って、あれくらいならあれ程大きな『組織』は必要ない気がするけど・・・」

457関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/27(日) 23:57:12
>>456

「たしかに……難しい問題でしたよねえ。
 それに、変なクイズでもありませんでしたし。
 あんなに賢い猫がいるんだって、
 それも、びっくりしちゃいましたよう」

動物は意外と賢いにしろ、
あれほどの知性があるのは衝撃だった。
スタンド使いだから、なのだろうか――――

「ええ、『そうらしい』です〜。
 試合は、私は見た事はないですけど……
 いろいろ手広くやってくれてるみたいですねえ」

『アリーナ』の『闘い』を直接は知らないが、
どちらかといえば善性の組織なのは分かっている。

「お、襲われたんですかっ!?
 大変じゃあないですか……そ、そうですねえ〜。
 『悪い個人』だけなら、組織で守るなんて無駄なんでしょうけど」

                     すぅ ・・・

その名を言う前に、息をゆっくりと吸い込む。

「――――『エクリプス』。聴いた事、ありますか? 三刀屋さん。
 昔……そういう、『悪い事なら何でもする組織』があった、そうです」

              「『人が想像する最悪な悪事』を、
               だいたい全部やってきた集団だ、って……
               アリーナの人から、教えてもらいました」

458三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/28(月) 00:17:54
>>457

「ハハハ、人間が一番賢い動物だなんて思い上がりも甚だしい・・・
 ロダンと話しているとそんな気分にさせられちゃうねぇ」

「・・・・・『エクリプス』?」

話の流れが少し変わったのを感じる
明け透けに言えば、先程までの会話ではとくに目新しい『情報』は出てこなかった
確かに、『アリーナ』についての知識は自分の推測が多分に含まれていたため、
ここで確証のある『話』を聞けたのは面白かったのだが、あくまでも裏付けに過ぎない

新しく出て来たその『名前』にほんの少し、好奇心が刺激される

「『悪事を行う集団』・・・・つまり、スタンド使いの『犯罪組織』という事かな?
 この町にそんな連中がいて、『悪事』に邁進している・・・・?
 俄かには信じられないねぇ、いつも見ている『Webニュース』でもそんな話を聞いた覚えはないし・・・でも」

面白そうに口元を歪ませる

「でも、本当にそんなものがあるとすれば・・・・面白い
 ねえ、もう少しだけ『ネタ』になりそうな話を教えてくれないかな?」

459関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/28(月) 01:14:02
>>458

「『犯罪組織』――――『だったらしい』です。
 聴いた話では詐欺とか、放火とか…………殺人、とか。
 スタンドで犯罪をすれば、『事件』として報道もされません。
 私も、詳しくは、知らないんですけど……ねえ。
 今はもう、『組織自体は無くなってる』そうですよ。
 アリーナの人たちが、組織を上げて、倒したんです……って。
 だから……悪事を今どこかでは、してないんでしょうけど」

「その残党は、今も、どこかで息をひそめているんですって」

少なくとも、テレビニュースはそんなことを報じない。
噂好きのウェブメディアも、そんな話をまとめてはいない。
だが、関の目には、口調には、確信らしきものがあった。


「――――あくまで、噂ですよう?」


「アリーナの人だって、全部正しいとは限りませんので〜。
 でも…………怖いですよ、ねえ?
そんな組織の残党が、こっそり暮らしてて」

         ズイッ

また少しだけ、半歩だけ、足を進めた。

     「――――今、あなたの目の前にいます!
           
      ……なあんて、事になる事もあるんですから。
       ふふ。もちろん、これも冗談ですよう〜」

テロリストの残党が大規模に捜索をされる、
海外のそんなニュースは、他人ごととして時折目にする。
――――だが、この町もにまた、傷痕の上に潜む何かがいるのだとすれば。

                        フィクション
                 ・・・それは、うそのようにおそろしい事だろう。

460三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/28(月) 01:23:48
>>459

「なるほど、『エクリプス残党』の噂・・・・ねぇ」

     フィクション
例えば、『漫画』ではその手の設定は珍しくもない
しかし、現実にそういった『組織』が存在していて、今もどこかで牙を研いでいるとしたら?
普通に暮らしている人間は恐らくその事実に怯えるだろう

だが、三刀屋は少しだけ違った

(面白い・・・じゃないか)

実際に被害者が出ている『事件』に対してこう思うのは不謹慎だろうが
『興味』を抑えることは出来ない・・・・ 続く話を聞こうと口を開いたところで

>     「――――今、あなたの目の前にいます!

「ふっ・・・・ふふふ! 人を驚かせるのが上手いねぇ、関さん
 でも、確かにこの『話』は面白かった!
 年甲斐もなく、ドキドキしてしまったよ・・・・うん!」

「今の僕なら、『献血』にも協力できそうだ」

そんな事を言いながら、隣に控えた『ブラック・アンド・ホワイト』が右手を差し出す
『好奇心』と『興味』でドキドキしている今なら『強い感情が乗った血液』を提供できるだろう

461関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/28(月) 02:06:52
>>460

三刀屋の心情を把握は出来ないし、把握しても理解は出来まい。
だが――――重要なのは『感情を引き出せたかどうか』なのだ。
それがどのような種類の感情でも、極端な話で言えば問題は無い。

(それでも……良くない感情を血に載せるよりは、
 少しでも良い感情を、加宮さんの力にしたくはありますけどね)

「ふふふ、こういうのは不慣れなんですけど……
 うわさ話。楽しんでもらえたなら、良かったですよう」
 
          『――――コノ場デ 感情ノ成果ハ分カラナイ』
          『ダガ 無意味ニハ ナラナイダロウ』

「それじゃあ…………」

          『――――注射器ヲ』
          『最後デモ ヤルコトハ 同ジダ』
          『コノ血ヲ持ッテ』

「…………ええ。行きましょう。
 それじゃあ三刀屋さあん、ちょっとだけチクっとしますからねえ〜っ」

               ス ・・・
                        プツ

言葉通り――――ほんの少しの痛みと、献血そのもののような、倦怠感。
吸い上げられる『スタンドの血』と、フニクラを見比べ、関は伏し目がちに笑む。

 「……はいっ。これで採れました!
  三刀屋さん、改めてありがとうございました。
  今度、よければまた改めて、何かでお礼をさせてくださいねえ」

                            スト

             『血ハコレデ 足リルダロウ』
             『私カラモ 感謝ヲ 述ベサセテ イタダキタイ』
             『オカゲデ 私ノ 本体ハ キット助カルダロウ』

フニクラに血を入れた注射器を納め直し――三刀屋にお辞儀をして、それから持ったビラを小さく畳んだ。

462三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/06/28(月) 09:28:49
>>461

「あまり痛くしないでおくれよ、健診の採血も苦手なくらいで・・・・・あ痛!」

プスッとほんの少しの痛みだが、思わず目を瞑ってしまう
『採血』により、一瞬めまいのような感覚が三刀屋を襲うが、すぐに元に戻る

「ハハハ、この『献血』で救える人がいるならお安い御用だよ
 それじゃあ、関さん、この辺も少し物騒になってきているみたいだからさ
 君も変な奴に襲われないように気を付けなよ」

手に持ったビラをひらひらと振りながら言うと、
三刀屋はそのまま、手を振りながら家へと帰って行った

463関 寿々芽『ペイデイ』@『フニクラ』:2021/06/28(月) 23:15:03
>>462

「あ! 刺し方が悪かったかしら……
 すみませえん三刀屋さん、痛かったですね〜。
 また今度、何かで、お詫びの方もさせてもらいますので……」

           ペコリ

「ええ、こういう変な人に襲われないように、
 明るいところを歩くようにします〜。
 それでは、また……あ、三刀屋さんも帰り道にはお気を付けて!」

      「それじゃあ」

           「……行きましょう。
            ううん、『帰り』ましょう――――フニクラ」

ビラをエプロンのポケットに入れつつ、
その場を立ち去り、向かう先は――――

【ミ】『ワックワーク・フィールドワーク』【場】に続く。
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/

464ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/03(土) 13:14:40
「そして『死神のタロット』……
 これまでの結果から総括すると明日にでも死にますね!!」
 
  ヒエ~ッッ ソ、ソンナア

「実際のところ死というのは言い過ぎですが…
 非常に良くないです。仕事が順調なのでしょう…?
 …どこかで恨みでも買っていらっしゃるのでは?

 ところで、このパワーストーンを買うことで
 『運勢』を変えることができるかもしれません
 原理?えっとそうですね……
 じゃあ、負のエネルギーを反射できるって事にしておきましょう…
 ……買わないと死にますねご愁傷さまでした!!」

  ヒエ~ッッ カ、買イマス

「ふふふ…しめて****円になります…ありがとうございました………」

『八卦』『高次元の意識』『運命視』と書かれた看板。
小さな机に腰掛ける、小柄な女の『占い師』。

465眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/03(土) 17:30:51
 近くの店『Quince Nail』から黒髪ショートヘアの女性――眠目が出てきた。
 買い物にでも行くつもりだったのだろうか。手には財布を持っている。
 その指先には薄灰色のネイルにビジューが光っていた。

 眠目は道端で『いい商売』をしている女性に目を引かれたようで、立ち止まる。

 眠目は『ネイリスト』であり、客にはどうしても女性が多い。『占い』を好む顧客も当然いる。
 それ故に、気になったのだ。

>>464

「こんにちわぁ。『占い』ですかぁ?
 私もこのあたりで商売をしているもので、ご挨拶をと思いましてぇ」
「そこのお店、『Quince Nail』の眠目(サッカ)といいますぅ」

 そう口にしながら笑顔を向け、そして言葉を続ける。
 この女性が『商売仲間』として『共存共栄』ができる相手かどうかを見極めようと。

「もしよろしければ、占っていただけませんかぁ?」

466ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/03(土) 19:05:08
>>465
「『ラフィーノ石繭』と名乗っております
 ……が、気軽に『まゆ』とでもお呼びください。」

 「実は私。向こうのの。奥のさらに奥の。カレー屋とか雀荘とか抜けたあたりで。
  店を構えているのですよ…『En la steloj』と言うのですが」

 「ふふふ、一緒ですね。仲良くしましょう?」

幾何学模様の描かれた緩いドレス。白っぽい髪に紫のメッシュ。
大きな帽子のつばをめくり、眠目を見て笑いかける。
形のバランスなのか色素の具合なのか、
よく光を拾う、なかなか綺麗な眼をしている。

 「さあ、座って座って。やりましょう!
  おなじ横丁の方ですもの。サ―ビスしますよ」

椅子を手で示している。
ネイルはあまり派手ではないナチュラルっぽい感じのやつ。

467眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/03(土) 19:36:19
>>466

「『En la steloj』の『まゆ』さんですねぇ。
 実は雀荘のあたりはあまり詳しくなくてぇ、今度そちらまで行ったら探してみます。
 改めて、同じ歓楽街の仲間としてよろしくお願いしますぅ」

 眠目はそう言いながら椅子に座る。
 目線の高さが合って、まゆさんの紫がかった灰色の瞳がよく見える。

――紫の目はぁ、緑の目よりも稀少なのに…こんなところで出会えるなんてぇ。

 世界に2%しかいないと言われる緑の目。それよりも更に稀有な紫がなんとも魅力的で、眠目はまじまじと見てしまう。

「まゆさん、素敵な目ですねぇ」
「やっぱりぃ…占いをされる方は、神秘的な瞳をされていたりするんですねぇ…」

468ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/03(土) 20:43:20
>>467
「綺麗な眼とはよく言われます、ただ」
「占い師だからこうかと言うと…私くらいではないですかね」
「私は少し亜流の占い師でして そのぶん誠実なつもりではいます」

『まゆ』も君をまじまじと見ている。観察しているようだ。

「………」
「……初めてよろしいですか?」
「占星術、タロット、いろいろ出来ますよ」
「お名前、誕生日、相談したい事など教えてもらえますか
 もちろん、無理にとは言いませんけれど」

469眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/03(土) 20:55:15
>>468

「あ、すみません。ついつい綺麗な瞳だったものでぇ」

「占いの種類は正直あまり詳しくないのでぇ、お任せします。
 名前は眠目倫(サッカ リン)、誕生日は11/8の蠍座でAB型です。
 ……相談したいこと、そうですねぇ。『待ち人』について占っていただけますか?」

 眠目は少しうっとりした様子で『待ち人』と言う。体温もほのかに上がっていそうだ。
 なにも知らない人が見るのであればおそらく『想い人』のことを考えているように見えるかもしれない。

――この街で、理想の目玉を見つけられたらぁ…幸せよねぇ…。
――まゆさんの目玉もとても素敵だけどぉ…。

470ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/04(日) 12:55:02
>>469
「わかりました。では『視て』いきましょう…」

 『まゆ』の瞳がちらりと光り、

「十一月八日… 11・8 
 ……漢数字でも英数字でも『上下左右』に『対称』があります」
「よって『強いエネルギーがある』とされる日ですね
 『エネルギッシュ』、『情熱的』、『夢中』…………」

  ドシュ

 突如、輝く水晶のような目をした『人型ビジョン』が出現!
 この占い師…『スタンド使い』だ!
 そいつは首を小刻みに動かしながら、眠目をまじまじと見ている…

「…………言われたことありますか?そういう言葉…」
「なるほど… そして『待ち人』」
「この誕生日の人は『理想が高い』とされます…
 だから、あなたも大物の『一本釣り』を狙うタイプの人………」

『スタンド』は、グリグリと君の全身を舐めるように見る……

471眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/04(日) 13:28:37
>>470

「ふむふむぅ、『強いエネルギー』…面白いお話ですねぇ。
 ……確かに、『そういうの』とは、縁があるかもしれませんねぇ…」

 眠目は『まゆのスタンド』に目を向ける。
 スタンドにこちらを見られているのを感じる。なにか自分の格好に変なところがあるのだろうか。
 人の装いに関わる身として、ある程度整えていると自負しているが…。

 肩口で揃えられた黒髪は前下がりのショートヘアで顔の形を細く見せているだろう。
 気怠げな黒い目にはエクステされた睫毛が影を落としている。

 服装もそんな変なところはないはずだ。
 上はグレーのカットソー、透け感のある白のシアーシャツを羽織っている。
 下には細身のデニム、ビジューのついた夏仕様のサンダルとすこし暑い今の季節を意識したものだ。
 ペディキュアは手の爪と揃いのものがされていて統一感がある印象があるだろう。

「確かに…。
 私の『理想』はちょっと日本では叶えられないくらい高いかもしれませんねぇ…。
 それは…世界にどれくらい『ある』のかどうか、ですしぃ…」

 相変わらず体温はほのかに高い状態を継続している。
 まだ見ぬ『理想』にときめいているんだろう。

472ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/04(日) 18:50:15
>>471
「…………エネルギー的な奴が ええ はい 」
「え〜…と 
 眠目さんにはね エネルギーがね ございますね」

君の様子や目の動きを見ながら、
若干戸惑っている様子…
…『エッ!こいつスタンド使いか!?』という雰囲気。

「あなたの前世……『双子の王』と言われるようなものですね
 2つの人物がバランスをとっている…
 しかし王になれるのはどちらか一人……」

「…『理想』………何か我慢してらっしゃりません?」
「曝け出していっても良いかと思います 
 存外、それについてきてくれる人も見つかりそう……」
「『待ち人』は。なかなか困難ですが。
 『友達』はたくさん見つかるかも」

「……とまあ。そんな所ですね 
 如何でしょう?ガッカリされてませんか?」

473眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/04(日) 19:19:04
>>472

 やや戸惑っているようなまゆさんを見ながら眠目は笑みを深めた。
 動揺は目に現れる。紫がかった灰色の目が揺らぐのが楽しいようだ。

「我慢…。そうですねぇ。
 私の『理想』は一般の方からすればそれにそこまで執着するのかと思われるもののようでしてぇ…。
 我慢しているといえばぁ、とてもしている…ということになるのでしょう」
「曝け出してしまったらぁ…逃げてしまう方もいらっしゃるかもしれませんし…」

 そう言ってまゆさんの目を強く見つめて、声に出さずに口だけを小さく動かす。


「(例えば、貴方の目玉が欲しい、とか)」


 一度口を閉ざし、また口を開いた。今度は声に出して。

「がっかりなんてしていません。
 とてもぉ、楽しい時間を過ごせました」

――『スタンド』を使ってはいそうだけどぉ、変な占いではなさそうだし…。
――もっと、この人の目玉が生きて、揺らぐところを見てみたい…よねぇ。

 そして、財布からお金を取り出して、渡してから話をもう一つ続ける。

「あのぉ、それとすこし『ビジネス』の提案なんですがぁ…。
 うちと、『提携』しませんかぁ?」
「まゆさんに妖しい雰囲気の『ネイル』を提供したりできるでしょうしぃ、
 互いのお店のチラシを置くのもいいでしょうし…」
「うちの顧客にはぁ、『占い』を好まれる方も多いので、
 『ラッキーカラー』とか、ネイルで提供できたら楽しいと思うんですよねぇ…」

「いかがですかぁ?」

474ラフィーノ石繭『ミスティカル・ガイド』:2021/07/04(日) 20:12:39
>>473
いぇ〜〜〜い!まゆです。
終わり近いしモノローグぶっこんでくわよ。

占い師!様子を見つつ暗記してる事とか適当言うだけの仕事!
前世とか誕生日で人生が決まってるって、『ハ?』って感じよね。
とにかく、通りにあるネイルサロンの人の占いをしてたりしたんだけど…
……視線がヘンだぜ!!ちょっとちょっと、こいつ『スタンド使い』?
スタンド使いは苦手だ…だって私の手品の種がバレるし…オカルトだし…

 >「(眠目さんがなんかよくわかんないけどなんか呟いてる)」

  ゾゾゾゾゾゾゾゾ

強烈な『寒気』!!!これが殺気!?
こいつに近づくな!と私の第六感が………
……いやありえない…そんな感覚人間にない…
…つまり気のせいね!!ワハハ!

 「そうですか…満足いただけたなら、よかったです」

お代をいただきがてら、ガッ! と腕を組む。

 「ふふふ…こんな稼業ですが。
  商売の話は好きですよ それとお洒落な女性も。」
 「……『提携』しましょう!」

こんな近場にサロンあるなら、腕次第では懇意にしたいしね。
爪とかキャバやってた時以来だ。懐かし。
わたしの本能的な部分がアラートを訴えてる気がするが、
いやいや本能とか気なんてオカルトだし。気にしな〜い。

475眠目倫『ノワール・デジール』:2021/07/04(日) 20:46:04
>>474

 眠目は急に手を捕まれてすこし驚いて笑みを崩した。が、すぐに元の笑みに戻る。

「それはぁよかったです。
 ではぁ、連絡先を交換しましょう」

 スマートフォンを出して、交換をする。
 そしてスマホの時間表示を見て、なにかに気付いたような表情をした。

――そうでしたぁ、買い物に出るんでした…。

「とてもぉ有意義な時間を過ごさせていただきました。
 是非、いつでも気兼ねなくお店にいらしてくださいねぇ。
 占い師に向いたネイルチップを作ってぇお待ちしています」

「それではぁ、また」

 特に呼び止められなければそのまま眠目は席を立ち、歩き去っていくだろう。

――いい目玉をした『友達』ができましたぁ。
――これからも、占い通り、きっとたくさんの『友達』ができますねぇ。

――またぁ、あの目玉を見るのが楽しみです。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板