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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』 その2

355御影憂『ナハトワハト』:2021/06/13(日) 22:59:53
>>353-354

(『アリーナ』に乗り込む………………?)

最初はスタンドの能力を調べるつもりでいた。
だが、状況が変わった。
赤月の独り言が耳に入ったからだ。
何よりも気に掛かったのは『それ』だった。
その言葉から窺えるのは、『アリーナ』に対する敵対心。

(………………)

御影憂は『アリーナ』を嫌っていた。
それは身内を殺されたからではない。
殺されたのは『自分自身』だ。

(………………)

夜明けに見た『過去の記憶』を思い出す。
かつて『エクリプス』が健在であった頃、
一つの抗争が起こった。
片方は『エクリプス』、もう片方は『アリーナ』。
『戦争』と呼んでもいい血で血を洗う死線、
眼前に飛び交う暴力と血飛沫を見た。
まだ『七つ』の頃だった。

(………………)

『スタンド使い同士の戦い』に巻き込まれた時、
『従兄弟』が一緒だった。
彼を本当の兄のように慕っていた。
そして、彼はスタンド使いの攻撃から自分を助けるために、
瀕死の重傷を負った。
同時に、私は心に重症を負った。
心を閉ざし、『恐怖の記憶』に怯え続け、
病室でカウンセリングを受ける日々――――。

(………………)

同じ病院でリハビリを続けていた従兄弟は、
しばらくして他所の病院へ転院していった。
その時に交わした言葉は、今でも覚えている。
彼は言った。
『力のない人々を守るために必要な事をする。
準備を終えたら、いつか必ず迎えに来る』と。
私は頷き、それから何年もの月日が流れた。

(………………)

その間に、私の心には変化が起きていた。
悪夢の中で『恐怖の記憶』に苛まれ、目を開けた時、
私の身体は『闇の衣』に包まれていた。
自分の『力』を自覚し、そして思った。
『恐怖を与える側』になれば、
『恐怖を受ける側』にはならない。
それこそが、『恐怖に打ち勝つ唯一の方法』だと。

(………………)

しばらくして、私は長期入院していた病室を退院した。
『夜の狩り』が始まり、私は『恐怖』から解放された。
それが、今の御影憂の『全て』だ。

          ――――スッ

(………………『新手』)

一旦、赤月から離れ、新たに現れた侵入者に近付いていく。
『夜』の『ナハトワハト』は『絶対的』に『無敵』。
何者であろうと、触れる事も認識する事も出来ない。
こんな場所に来るのは、ロクな人間ではあるまい。
まずは、その姿でも拝見してやろう。


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