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【ミ】『アラバマに星落ちて』

1『朝山』:2020/07/24(金) 22:31:27
―――あなたの心の傷を星に変えなさい。
        『ロバート・H・シュルラー』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

894グリム『グリム・ランタン』:2022/09/21(水) 21:35:38
>>889
>>893
「それを『悪手』と呼ぶのは意地が悪いか。
 『そうするしかない』状態にしたのは――こちら側だからな」

『グリム・ランタン』は『硬い』。
自慢ではないが――今の自分でも、受けに回れば『手こずらせる』のは容易だ。
そうなれば勿論、『アリス』が黙っては居ない。
だから当然、この布陣になれば『アリス』を先に落とすしか無いが、そうしたいならば・・・。

「『跳躍』するしかないな。
 お前の『超スピード』を活かせない『空中』に」

或いは『グリム・ランタン』が『ただの人型』であったなら。
『対空』というのは困難だったかもしれない。
両腕で殴りつける動作にはどうしても『タメ』がいるし、『射程』も短い。
『アージェント』も『蹴り』で対抗できたかもしれない。
だが『グリム・ランタン』には『杖』がある。
その長さは『空中の敵』を相手取るのに十分なものだ。

「――『溜め』は済んでいる」

そして、『人影』に対処するために――『グリム・ランタン』は、『メジャー』を『張り詰めていた』。
その『人間離れ』したパワーでもって、『杖』を『上に引いていた』。
つまり、『足元の瓶』を、ただ『開放』するだけでいい。『デコピン』の原理だ。
今まで最も重く、早い――上に振り抜く『一撃』。(破ス精BBB
『アリス』に襲いかからんとする『アージェント』を、今度こそ『打ち抜く』。

895『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/23(金) 14:17:13
>>893-894(2/1)(レス遅れ失礼いたしました)

 鼓動は既にアージェントには自分の口から洩れるように激しく鳴る呼吸音と同等に
聞こえていた。目は既に機能を失われている、肉体のダメージは既に限界に近付いている。

それでも、勝利を欲していた。ただ眩い、先にある小さくも輝かしい真実の白
自分の手で、足で掴み取る確かなものを。

 『二グロ・スピリチュアル』 黒人霊歌

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

――私の祖先は、奴隷だった。いつも誰かに服従され犬見たいに傅いて誰かの靴を
舐めて生きる人生だった。家族は、そんな恥を背負ってでも私たちの代まで命を
紡いだ祖先を誇りとしている。…………私は、そんな風に家族が苦渋の歴史を
笑顔で語るのが嫌いだった。どう美談にしようとも、辛く苦しい時の頃は
時と共に痛みは薄らいでも完全に消える事はない。
 奴隷として生き、たまたま幸運によって生き永らえた。ただ、それだけだ。
そんなのは誇りでもなんでもない。ただ耐えて、鞭を振るうものがたまたま消えた事で
喜ぼうとも、鞭の痕は消えないのだ。

旧く 褪せ萎びた 記憶

――お前も私も、何時も何かしら大きな流れって言うか運命に
踏みづけられて散々だよなあ。私はアリーナの猟犬に敗れ、また陰口叩かれつつの生活で
あんたはあんたで誰かが巻き起こした戦争に振り回されて心に傷を負っちまってよぉ
……このままで、いいのか?
 言われっぱなしで、やられっぱなしで、無理くり銃を握らされて命令で人を撃って
そのまま絶望したままでいいのかよっ!!
 私は、そんなの絶対に御免だ……っ゛。
お前も、私も……このまま耐えていずれ苦しみから幸運で脱却するまで
ただ傷を舐め合うなんぞ死んでも御免だ!!
 オブシディアン…………ッ゛……そうだろ……!?

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 跳躍と共に、足先に全身全霊、全てのエネルギーを片足に集中するようにする。
ガヤの観客の声も、目の前の奴の声も聞こえぬ程に意識を集約させ……蹴りを放つ。

 焼けるような、を焦げさせる程の速度。この試合において、最速の蹴りだったと確信出来る。

だが…………。

(――手応えが無い……ッ)

そうだ。幾ら禁果の力で蹴りつけるもの全てを削ぎ落す力であっても
どんなに柔らかこうと、何かを蹴れば、その感触は感じられる筈。

(避けたっ?! いや、奴の能力……受けたからこそ理解出来る『五感の発達』
 私の動きを、雑草地帯でも予知出来ていたかっ!
だが、先程の雑草鞭で探知して瞬時の接近。まだ、そう遠くない筈
直ぐに降り立って二グロ・スピリチュアルで雑草を展開させれば……っ)

アージェントは『ドクター・アリスの回避成功』に一瞬焦燥するものの
まだ挽回は可能だと直ぐに自分の次の動きを模索していた。

 ――仮に、禁果と言う自身の力を逸脱する力を手にしなければ。

>《『グリム・ランタン』をナメてんじゃねーよ!!》

 ――戦士としても優秀な彼女が、まだ余力を残し冷静にドクター・アリスが
上空で蹴り付けなければいけない高度に居る『違和感』を読みほどければ……。

>『溜め』は済んでいる

 ――まだ『結果』は違っていたかもしれない。


           ―ピンッ

       パシュゥゥゥゥッッッ―――zノゥゥウウッッ!!! ゴガァ゛ンッッ!!

896『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/23(金) 14:30:48
>>894-895(2/2)

……事態は『終局』に向かっていると言えるだろう。

アージェントは、ジャック・ホワイトより成る禁果の力によって
肉体を酷使した跳躍による勢いを乗せつつの殺人的な蹴りをドクター・アリスへ放った。

だが、それは『読まれていた』。他でもない、アルカラの、ドクター・アリスは
『超感覚』を担うもの。体内がずたぼろで、五感の内の一つを欠けた彼女に対し
五感を統べる女王と呼称すべしスタンドを刈り取る事は無謀だっただろう。

そして『グリム・ランタン』の一矢も深手だった。
 雑草ギブスを四肢に施してはいたものの、アージェントの肉体を保護する
鉄草の鎧を突き抜けるような、弦が切れるように引き絞ったラムネ瓶の弾丸。
 威力は元より、その衝撃は五臓に響く。体内が既に深刻な自滅へ辿っている
彼女において、そのダメージは馬鹿に出来ない。

 黒い人の塊は、スリングショットのような瓶の一撃を受けて大きく宙で
回りつつ墜落した。幸いながら、撃墜された地点には未だ彼女を助ける
雑草地帯があった為に、墜落死は生じ得ない。

 ……ただ、それでも『戦闘継続』が可能かどうかは怪しい。


         ガ……ハッ

     ピチャ  ピチャピチャピチャ  ボト  ボト

口から吐血が迸り、耳穴や目からも赤い液体が零れ出る。

アージェント「……ま……だ……だ」

 ヨロヨロと、その場で今にも倒れそうになりつつも立ち上がった。

アージェント「ま…………だ……やれ…………る」


 ……このまま、何もせずとも少しすれば彼女は『自滅』するだろう。

『a-……je…………!』

「そ…………だ………………わ………………しろ……」カシュ― カシュ―……

 既に、怯えるように声をかけるメグにも気づいてないらしく
譫言のように何かを言いつつ、グリムの居る場所へ足を動かそうとしてる……。

897『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/23(金) 14:32:46
∴∴∴∴∴∴赤赤赤∴∴∴∴∴∴
∴∴∴∴■■※※※■■∴∴∴∴  ●=アージェント 瀕死
∴∴∴■□□※●▽※□■∴∴∴  〇=グリムの前に、グリム・ランタン及びドクター・アリス 
∴∴■★□□※※※※□□■∴∴  ★=オブシディアン 
∴■□□∴□∴〇∴□∴□□■∴  ※=雑草地帯
∴■□□□∴☆∴□∴□□□■∴  ☆=アルカラ 
∴■∴□∴□∴□∴□∴□∴■∴  ▽=メグ・ホワイト
∴■□∴□∴□∴□∴□∴□■∴  ∴=『ジャック・ホワイト』 
∴■□□∴□∴∴∴□∴□□■∴  
∴■□□□□□□□□□□□■∴
∴∴■□□□□□□□□□■∴∴  
∴∴∴■□□□□□□□■∴∴∴  
∴∴∴∴■■□□□■■∴∴∴∴
∴∴∴∴∴∴青青青∴∴∴∴∴∴

898夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/23(金) 18:35:30
>>895-896

『可哀想』とは考えないし、手心を加えるつもりもない。
こうなったのは、お互いに『本気で戦った結果』だ。
むしろ、ここで情けを掛ける方が、よっぽど『無礼』だろう。

《ジブンでもわかってるんじゃないの??》

《こんなトコで『イノチ』かけてるようじゃあ、
 ぜんぜん『イチバン』になんかなれないって》

それは素直な感想だ。
別に『ニグロ・スピリチュアル』が弱いと言う気はない。
複数の条件において、
この試合は『アージェント』の側が不利だったのは事実。
相棒の『オブシディアン』が、
ほぼ『いるだけ』の状態に陥っていたし、身を隠す戦法が、
『ドクター・アリス』と相性が悪かったというのもある。
しかし、『命』まで削って一人も倒せないようでは、
『Sランク』は遠いと言わざるを得ない。

       《イッペンでなおしたほうがイイよ》

          グ ル ン ッ

  《マジで『トップ』になりたいんだったらさ》

『アリス』が体を『スイング(>>893)』させて、
その反動で素早く元の体勢に戻る。

          バシッ

そして、『杖の上』に『乗る』。
『杖』の長さは『1m』。
『アージェント』までの距離も『1m』。

  《『グリム』――――『おねがい』》

『アージェント』は、『雑草地帯に入る者は全て探知できる』。
言い換えれば、『探知されていない』という事は、
『入ってきていない』と思って『安心』する。
そこが『隙(チャンス)』。
『次に繰り出す攻撃』は完全に『予測不可能』だ。
『杖』を『足場』にすれば、このまま『追撃』できる!!

         ピッ

『アリス』が『人差し指』を立て、『最後の暗転』を使用する。
これで『メグ』は『邪魔できない』。
次に『光』が戻る時までに『終わらせる』。

       《 L(エル) 》

                 ヒュバッ

会場が『闇』に包まれた瞬間に、『アリス』が『爪』を振るう。
その『最初の一撃』で、『超人的触覚』を『移植』する。
ここからは反応する暇も与えない。

899夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/23(金) 18:37:09
>>898

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》

ズババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

バババババババババババババババババババババババババ

ァァァァァァァァァァァ――――――――――ッ!!!!!!

                            《 L(エル) 》

                      《 I(アイ) 》

               《 G(ジー) 》

        《 H(エイチ) 》

 《 T(ティー) 》

      ブースト
『痛み』を『鋭敏化』させた『爪のラッシュ』で、
『既に傷を負っている箇所』を正確に『抉る』(パス精DBB)。
『見る』事も『探知』する事も封じた状況。
いくら『超スピード』でも、
『認識の外』から来る攻撃はどうしようもない。
気付いた時には、もう『食らっている』だろう。
どれだけ強靭な精神力の持ち主だろうと、
この筆舌に尽くしがたい『苦痛』は、
気力で耐えられる限界を遥かに上回る。
それは『アージェント』であっても例外ではないはずだ。
意識が飛ぶまで『斬り続ける』。

900グリム『グリム・ランタン』:2022/09/23(金) 20:59:29
>>895-896
>>898-899
「行け、『アリス』・・・『遠慮はいらない』」

『杖』を『足場』とし、『アリス』が『アージェント』へと攻撃をする手助けをする。
『自業自得』だという奴もいるだろうが、このまま『自滅を待つ』というのは、あまりにも『残酷』だ。

『決着』は――『アリス』と『アージェント』で行うべきだろう。
今回の主役はあの二人なのだから。

901『禁果白黒コンビ乱闘!』::2022/09/25(日) 17:35:06
>>898-900(レス遅れ失礼しました)

 そうだ、『情け』も『遠慮』は不要だ。
それは、相手とて同じ。アージェントにとっても侮辱に等しい。

グリムの杖を足掛けとして、ドクター・アリスは宙を舞うようにして
両手のメスのような爪を広げる。アージェントは臆する事なく、そちらへ緩慢に歩みを進める。
 暗転の力ゆえか、そもそもメグ・ホワイトには餌付けをしっかりしなければ
サポートする程の援護が期待出来ない為か。ドクター・アリスとアージェントの
最後の瞬間を、あわわとメグは口元を手で覆って奇しくもオブシディアンと同じ
棒立ちで見守る事となっていた。

> 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》 《L(エル)》
>ズババババババババババババババババババババババババ

            「………ッ………………――――」

『既に傷を負っている箇所』を正確に『抉る』『爪ラッシュ』
 パワーは要らない。ドクター・アリスの力の前に力など無意味なのだから。

サンドバッグのように、血飛沫が上がりつつアージェントは悲鳴すら
上げる事なく、されるがままに受けた。

              パッ……!
 暗転が解ける……!……まだ、まだ『アージェント』は立っている!
瞳を見開き、ドクター・アリスを睨みつけるように直視している。
 不味いっ このままじゃ反撃……が?

いや、既に周囲の『雑草』は解除されてる。二グロ・スピリチュアルも解除され
サンダルシューズ以外は露出された傷と内出血が片方に酷く痛ましく見える両足も見えた。

アージェント「          」

 メグ『a……je………?  ……! a-je!!!!!』

 司会者『……け……決着ううううう!!! 息すら止めるような白熱した2vs2
いや、後半からは1vs2か! 89位の黒い革命家、アージェント対アルカラとグリムの
闘いは、アルカラ&グリムの勝利だああああああああ!!!!』

 ベリル「おいっ、勝ち鬨やってる場合じゃない、馬鹿っ
早くゲート開けろ! 担架と、医者の手配。早くしろ!!」

 『超感覚』で理解出来る。

                    アージェントは既に『呼吸をしてない』
 立ったまま、完全に心肺を停止している……。

902グリム『グリム・ランタン』:2022/09/25(日) 18:26:05
>>901
「・・・・・・やれやれ」

『脱力』。
二転三転した戦いもようやく『終わり』・・・。
戦いの中で弱音は吐きたくなかったが、何分壊された『左肩』が痛む。
早急に治療をして欲しい所だが・・・。

「俺の『仕事』はまだ残っているか・・・」

『アージェント』の側へと近寄り、『アリーナ側』へと声をかける。

「おい! 俺も連れて行け!
 『アージェント』の『命』はまだ『終わっていない』」

『アージェント』に一撃を叩き込んだ時――既に彼女に対して『蝋燭』は仕込んでいた(>>894メ欄)。
例え『禁果』を食べていようが、『蝋燭』が消えるまでは、『死』は訪れない。
分かりきった『終わり』をそのまま迎えさせるつもりはない。

「俺の能力で、『死』はまだ『訪れていない』。万全の治療と、蘇生の準備をしろ。
 『アージェント』の為じゃあない。『勝者』の俺達のために、だ」

『アリス』は・・・そんな事を気にしないかも知れないが、
彼女の華々しい人生に『シミ』のような物を残すつもりはない。

903夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/26(月) 04:26:26
>>901

『好奇心』という『白ウサギ』に導かれ、
果てしない『不思議の国』を追い求め続けて、
気付けば『数多くの戦い』を経験してきた。
その上で改めて思う。
自分の傍に立つ『アリス』は『強い』という事を。

「『アージェント』は『ツヨかった』よ」

      シ ャ ラ ァ ン ッ

『ドクター・アリス』が片手を持ち上げ、『金髪』をかき上げる。
正確には、それは『金色のリボン』だ。
『光』のような輝きを放つ『リボンの長髪』。

「『アルカラ』と『グリム』が『もっとツヨかった』ってだけ」

これは『勝負』だ。
どっちかが勝って、どっちかが負ける。
だから、そこに『必要以上のセンチメンタル』はない。

「そんだけ『コンジョー』あるんなら、
 いくらでも『チャレンジ』できるんじゃない??」

既に意識を失った『アージェント』に言葉を投げ掛ける。

「だって、まだまだ『これから』でしょ」

『超人的聴覚』でも『生命反応』がキャッチ出来ない。
『鼓動音』も『呼吸音』も聞こえてこない。
しかし、『アルカラ』の心に『動揺』は生まれなかった。

「――――ね??『グリム』??」

何故なら、『アリス』と同じくらい頼もしい『相棒』がいるからだ。

>>902

「いや〜〜『アリス』もさぁ??
 『タブンそうだろうなぁ』っておもってたんだよね〜〜」

仕込まれた『蝋燭』は『見えていた』。
『グリム』が『何をしたか』が分かったからこそ、
遠慮なく『叩き込めた』のだ。
『蝋燭』が『アージェント』に『見えていなかった』のは、
もしかすると『皮肉』な事だったのかもしれない。

「さすが『グリム』!!
 さいごのさいごまでたよりになるぅ〜〜!!」

              ソッ

髪を弄っていた『ドクター・アリス』が、
不意に『グリム・ランタン』の『杖』に触れる。

「つーワケで!!わたしもついてってイイ??
 『ダメ』っていってもついてくけど。
 イイよね??よし、いこう!!」

返事を聞く前に『グリム』に同行し、
運ばれていく『アージェント』に付き添う。

>>901

「あ、『オブシディアン』もついてくるでしょ??
 どうせケガなおさなきゃいけないんだから。
 ほら、コッチコッチ」

盲目状態の『オブシディアン』に呼び掛け、
一緒に引き連れていく。
治療を受ける立場なのは同じなんだから、
拒否する理由もないだろう。
それに、誰よりも『アージェント』の事が気になるのは、
『オブシディアン』のはずだ。

904『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/27(火) 23:45:17
>>902-903(レス遅れ失礼、エピローグへと移っていきます)

 本来ならば、このまま華々しく二人の勝利を観客が祝福して
対戦相手と笑顔で握手する……と行きたいところだが、今回の試合は『独特』な
終わりを迎えたと言って良いだろう。

 ざわめく観客を他所に、ゲートからアリーナのスタッフと実況席から駆け付けた
ベリルも共に担架で弁慶よろしく意識を停止した状態でも直立して樹のように立つ
アージェントを横にして運ぶ。

オブシディアンは、メグ・ホワイトに呼びかけ彼女のほうまでスタンドに手引きして
案内されて、慟哭混じりに呼びかけるのに構わずアージェントは医務室まで
緊急搬送された。本当ならば、面会謝絶程の重態で君達も見送るだけだったかも知れない。

ただ『ファインプレー』は最後まで君達は仕立て上げていた。グリム・ランタンの
『蝋燭』によって彼女の人生の灯火は辛うじて未だ消えてないのだから。

 ……ならば。


アリーナの医者の居る場所まで慌ただしく二人も共に向かい。緊急治療の設備が
整っている部屋へアージェントは運びこまれ、白衣の人物の後ろ姿が扉を閉める
間際に確認して廊下の椅子で座り5分程。共に、オブシディアンも俯いて無言で
手を組んで祈っていて重い空気が漂っていたが、ついにドアが開き
確認の為に先にベリルが入り、1分ほど経過した後に再度廊下へ姿を現した。

ベリル「……今、医者に呼ばれて容体を聞いた。
本当なら、そのままくたばっても可笑しくなかったらしいが……。
グリム、だったな?
 あんたのお陰で、医者の能力もまだ通用する状態で治療は施せたから
命の危機は脱したよ」

オブシディアン「! っ……あぁ……良かった。本当に……アージェント……良かった……っ゛」

ベリル「いがみ合ってる奴とは言え、あいつの根性や
やり方は間違ってるとは言え、闘いへの意気込みは私も認めてるしな。
目を開けたら、あんた、ちゃんと一度ゆっくり話し合うんだな。
あぁ、目と言ったら。そろそろ治療しないとな。グリム、お前も
……アルカラも丁度いいから、そこの受付口に体を寄せな」

三人とも言われるままに、治療室近くの受付に体を寄せる。そうすると
受付口に誰かが一瞬体を出すと共に、何か観葉植物らしい鉢を掲げ。
 窓口から吹き矢のような音と共に針状のものが飛び出した。
直撃したオブシディアンは呻く。グリムも同じく、声を思わず出しそうな激痛が
蹴られた箇所に走った。アルカラは、体全体に激痛では無いが静電気が軽く走るような
痛痒さを覚えるだろう。
 その痛みが通過した後、オブシディアンの失明状態、君(グリム)の骨折
君(アルカラ)の疲労も全て消える。『完治』だ。

ベリル「さて、色々話したい事もあるだろうし。場所を少し移すか
此処で五月蠅くすると、まだあいつの治療に集中してる医者の気に障って
針が何時飛んでくるかわかったもんじゃないしな」

 ベリルが場所を移すのを提案する。オブシディアンとメグ・ホワイトは君達へ
深く感謝を告げると共に。アージェントが心配だからと残る事になるだろう。

 アリーナの廊下を少し歩き、休憩室のような所へ場所を移す事になる……。

(※>768での話したい事や、グリムPCも何かしら質問があればベリルが
知る範囲での回答をさせて頂きます)

905夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/28(水) 03:22:26
>>904

『アージェントが助かった』と聞いても驚かない。
その代わりに『満面の笑顔』を見せた。
『会場』では出しそびれてしまった表情だ。

     「だからいったじゃん??」

           ニ ッ

「『アリス』と『グリム』は『サイコーのコンビ』だってさ」

いってない??
じゃあ、イマいった!!
ツギのテストにだすから、おぼえとくように。

「まぁ、『アリス』は『グリム』を『しんじた』だけなんだけど」

『グリム・ランタン』だからこそ出来た離れ業だ。
文句なしに『超ファインプレー』と言っていいだろう。
おん??このモンダイもテストにだせるな??

   「――――――うぉあッ!?!?!?」

       「こ、このやろう!!いきなりナニしやがる!!」

思わず『試合開始前』のような、
『三流悪役風』の台詞を吐いた。
こういうすぐやられそうなヤツが、
最後までピンピンしてるのって、けっこう斬新じゃないか??
サイゴまでピンピンしてしまった!!
コレで、こんせいきの『シュエンジョユウしょう』はカンペキ。
ついでに『カントク』と『キャクホン』もケンニンしてるから、
『サンカン』ねらえるな。
『じょうがいホームラン』だ!!
フハハハハッ!!

「『メグ』!!こんどイッショに『チョコケーキ』くおうぜ!!
 ついでに『オブシディアン』と『アージェント』もきてイイぞ」

      「そんじゃ、グッバ〜〜〜〜〜〜イ!!」

              ブンブンブン

『一人』と『一体』に手を振って別れ、
『ベリル』の後を追って廊下を歩く。

「で、『さっきのヤツ』なに??
 『アルカラ』はココなんかいもきてるけど、
 いままでみたコトない」

道すがら尋ねるのは、いきなり飛んできた『針』の事だ。

「あんな『オモシロそうなの』をヒミツにしてたとは…………。
 ジツはアレのほかにも、
 もっと『イロイロ』かくしてんじゃねーのかァ〜〜??
 『ベッドのした』とか『おしいれのナカ』とかに!!」

           ツ ン ッ

歩きながら、肘の先でベリルを軽く突っつく。

「『イロイロ』っていうとさぁ〜〜。
 『イロイロききたいコト』あったんだよね〜〜」

「エレベーターに『あいのり』したコいたじゃん。
 とりあえず『あのコ』のコトおしえて。できるだけ『くわしく』」

『ヤジ』とは『ひそひそ星の園』で会った事があるものの、
そこまで深く関わってはいない。
『非スタンド使い』だが、『スタンドの知識』はあり、
『フーヴィアン派』に出入りを許されている。
さらに言えば、単なる『一般職員』ではなく、
何らかの『特殊な立場』にいるらしい。
夢見ヶ崎が知っているのは、大体それくらいだった。
『天雨サトリ』から聞いた話だと、
『ランク』とかいうものについて調べていたとか。
どうでもイイけど、あのときたべた『キンイチのチャーハン』、
ちょービミョーだったよな…………。
とくにウマくもマズくもなくて、
『イチバンはんのうにコマるアジ』…………!!

「くるときいった『はなしたいコト』っていうのが、
 ソレとカンケイあるかもしれないから」

         グビグビグビィ

そこらに適当に座りつつ、
コンビニで買った『オレンジジュース』を開けて飲む。゙

906グリム『グリム・ランタン』:2022/09/28(水) 19:42:44
>>903
「奴を生かすためにも、倒れるわけにはいかなかった。
 『アリス』のおかげだ。最後まで『頼り』にしたのは俺の方さ」

『最優先事項』では無かったが・・・『無駄死に』は出したくなかった。
『最高』の結果をだせたのは『アリス』のサポートがあっての事だろう。

「『生きている』限りは、何度でもチャレンジ出来る物だな。
 もっとも、『生かされた』『アージェント』がどう思うかは・・・・・・」

>>904
「・・・まあ、当然の結果だな。
 『めでたしめでたし』、だ」

『アージェント』の緊急治療に共に付き従う『オブディシアン』に目線を向ける。
正直な話をすれば、彼女の今後など『どうでもいい』が――。
それでも『後味が悪い』のは、あまりよろしくない。

「『オブディシアン』・・・・・・と言ったか。
 所詮、この戦いでしか関わりのない身だが・・・『助けた』側として言わせてもらう。
 彼女を止められるのは君だけだ。『物理的』な話じゃあない・・・『相棒』として、だ」

「『全力』を尽くせ。生きていて良かった、と。そう思うなら」


「ッ・・・ぐっ、う」

みっともない声を出すことは避けられたが、疲れた身に激痛は中々堪えた。
それでも、完全に『治療』されているのは――流石『アリーナ』か。

>>905
「・・・そう言って貰えて、助かる。
 『アリス』の『アリーナ』での戦歴に傷を付けずに済んでホッとしている」

休憩室の椅子に腰掛け、完全に体を休めるモードだ。
『アリーナ』の裏側――人間関係には、あまり興味がない。
自分は大人しく、二人の会話を聞いているとしよう。

907『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/29(木) 17:26:18
>>905-906

アルカラの別れ際の言葉に、メグも同じぐらい喜色満面で舌を出しつつ
片言でチョコ! と叫びつつ大きく手を振って別れた。オブシディアンも同様に
君に感謝を何度も告げ別れる。いずれ、また機会があれば再度の巡り合わせもあるかも?

>『さっきのヤツ』なに??

ベリル「うん? 前にレーンと戦った後、治療で会った事ないか?
 まぁ、あの医者は余り人と接する気は無いからな。私も直接顔を合わせた事ないんだ」

と、アルカラの言葉に告げるだろう。そう言えば、と。君は以前↓
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049904/731

試合帰りに、殆ど一瞬の邂逅だが。医者に治療された覚えがあったと思い出せるかも知れない。

ベリル「あの医者は、性格こそ難はあるけど名医だよ。
死んでなけりゃ、必ず生かせる力を持ってる」

>『あのコ』のコトおしえて。できるだけ『くわしく』

ベリル「…………正直、私も詳しく知らないな。
いや、本当なんだアルカラ。私はアリーナの闘士以外で、この能力が能力だから
犯罪対策とか、その手の奴等の尋問の部署に出入りしてるが
あの、確か渾名がヤジとか言ってたか? 彼の姿は目にしたことない。
 お前もアリーナの闘士として89位として正式な戦士登録したし
早めに覚えておくに越した事ないが。アリーナでフーヴィアン派と呼ばれる
私達の所は、細かく部署が色々分けられてるんだ。1位から10位までの
此処の最高戦力の奴等の派閥もあって、互いに牽制や時々命に関わる衝突騒ぎもあるし」

まぁ、結構面倒なんだよ。とベリルは若干疲れを帯びた声で説明する。


ー ー ― ー ― ー ― ― ― ― ― ― ― ― ―

オブシディアン「……あぁ。グリム、だったな?
アルカラもそうだが、お前には返しつくせない恩が出来た。
 ――あぁ、機会があれば。俺が『全力』で、お前にこの借りを必ず返す
今度こそ、正しく俺の……いや、俺たちの力を」

意気消沈と戦意を喪失し迷子の子供のような顔が試合場でほぼ浮かべてた
大柄な白人男性の彼の顔には、今や一転して精悍とした戦地の男と言った顔つきだった。

「あぁ、グリム。お前も、お前の『相棒』を支えてやってくれよ」

その発破と共に、君も見送られて去るだろう。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

ベリル「まっ……今回の試合は色々とハプニングが生じたものの
結果は、お前たちの抜群のコンビネーションで収まりがつく範囲で終えたよ
それじゃあ、二人の勝利を祝して。私からも、乾杯を…」


            ――ドタドタッッ!   ガチャッ!!

908『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/29(木) 17:54:50
>>907続き

 ガチャッ!!


    「はーっ……! はーっ……! べ、べ……べ!」

ベリル・ストックが休憩室に置かれてた自販機から購入した飲み物。
 アルカラは用意よく買ってたオレンジジュース、グリムはベリルから
奢られるだろう飲み物で、ちょうど乾杯の音頭と言った時に邪魔が入った。

その邪魔者の名は、アルカラが噂をしたのも原因かも知れないが『金一』だ。
 何時もの趣味の悪い金が掛かってる装飾の衣類を身に着けつつ
前に買ったサングラスがずれる勢いで息を切らしてドアを開けて水を差してきた。

ベリルは、そんな彼に眉を片方釣りあげて苦言を呈す。

「おい、お前、金一……あんた謹慎中で部屋で書類整理させられ」

金一「俺のお説教は後においてくれ! マジのガチで大変な事が起きたんだよ!
あっ!? アルカラ、お前も居たか丁度いい!
 いま、スマホあるなら開いてくれ。無いなら俺の貸すから。

――通知の動画へ移動したら、大変なものが流されてんだよ……っ゛」

何時ものおちゃらけた、締まりのない駄目男の彼からは想像出来ない程の
切迫と緊張感のある促しに、ベリルも反論する事なくスマホを起動する。

アルカラや、グリムも所持してるなら。スマホに通知が来てる筈だ。

 ……いや『全星見町のスマホを所持してる者たちが』

  

              ――その動画を、見る事になる。


(※内容→: 【場】『 PC間連絡スレ ―星間通信― 』 >749)


 ……これを視聴して、どう反応して、どう行動するかは『君達次第』だ。

909グリム『グリム・ランタン』:2022/09/29(木) 18:36:09
>>907-908
「んん・・・?」

『アージェント』と『オブディシアン』の件は問題なさそうだ、と。
勝利の乾杯でもしようかという所に、なにやら大慌ての『来客』。
どうやら『アリーナ』側の人間のようだが・・・。

「そんなに大騒ぎするような事態か?」

なにかとんでもないニュースでも飛び込んできたのか。
『スマホ』を開き、動画を視聴する。

「・・・ふむ」

動画は見た。
――が、率直な感想として。

「よくある情報戦略・・・じゃあないのか?
 『アリーナ』・・・・・・規模は知らんが、『裏社会』にもそれなりに根を張っているのだろう?
 敵対する組織が『デマ』を流した――」

「――いや。そいつの『反応』を見る限り、概ね事実と裏取り出来ているのか?」

グリムは『アリーナ』については殆ど知らない。
今回の件も、スタンド使い向けの金を稼げ仕事だからと参加したような物だ。
『夏の魔物』については――『アリス』をはじめ、何度かは話を聞いているが。

910夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/29(木) 20:11:17
>>907-908

「そんなイッシュンのコトおぼえてねーよ!!
 あのときはアタマぶつけまくってフラフラしてたしな。
 わすれててもしかたなし!!」

      「『ザ・オーメン』みたいなもんかぁ」

『ホクラクサスズ』のスタンド。
アレは『まきもどす』んだっけ??
『ザ・オーメン』も『なおす』まえに『パンチ』してたし、
ドイツもコイツも、
イッカイいためつけなきゃなおせねーのかァ〜〜??
イズミンの『コール・イット・ラヴ』はやさしいぞ。
いためつけずに、なおしてくれるから。

「うえぇ〜〜!!メンドくせぇ〜〜!!」

ベリルの言葉を聞いて、思わず眉を潜めた。
そんなゴタゴタしてるんだったら、
『センシュトウロク』なんかしなきゃよかったか??
やりたくないコトは、ぜんぶキンイチにさせとこう。

       「ほら、『きちゃった』」

うんざりしたような顔で、『金一』から視線を逸らす。
同時に『ドクター・アリス』を発現。
素早く『金一のスマホ』を掻っ攫い、『動画』を見る。

           「――――…………」

無言のまま『視聴』を終えた。
まぁ、丁度いいかも。
『色んな意味』で。

「おい…………!!コイツぁどういうコトだよ…………!!」

   「テメーら!!よくもやりやがったな!!」

       「このオニ!!アクマ!!イソギンチャク!!」

                 ガタンッ!!

勢いよく立ち上がり、『三流悪役風』の台詞を吐いた。
イソギンチャクをカラダでヒョウゲンするときは、
ゼンシンをバランスよくつかうのがポイントだ。
みんなでイッショにやったら、
ウミのソコっぽいムードがでてイイカンジになるぞ。

「――――――なんていうとおもった??
 ま、『どっかのアホ』はオタオタするんだろーけど」

         チラ

そう言いながら、蔑むような横目で金一を眺める。

「キンちゃん、『ヤジ』ってコのコトおしえて。
 ほら、まえ『にっとう1まんエン』でつれてきてたでしょ。
 『イサゴさん』のアレで」

「『レンラクサキ』とかしりたいからさ。
 『このナカ』はいってる??
 はいってないんだったらしらべてこい」

『金一のスマホ』を軽く振ってみせながら、
ベリルに視線を戻す。

「わたしさぁ、『ウソをみやぶるノウリョク』があるってコトに、
 きづいちゃったんだよね〜〜。
 『ニンゲンのニオイ』で『ウソついてるかどうか』わかるの。
 『シンプリー・レッド』とたたかって、
 ほんのチョットだけ『セイチョウ』できたっていうか。
 われながら『ドクター』のカノウセイは『ソコなし』だな!!」

「で――――さすがに『コレ』がどうとかはわかんないけど、
 だいたい『グリム』とおんなじイケン。
 さっきベリルもいってたでしょ??
 『けっこーメンドウだ』って。
 『ナカマどうし』でもそんだけモメてるんだから、
 『ソトのテキ』はもっとおおいよねぇ??」

「そんでさ、『アルカラ』から、
 『ヒミツのテイアン』があるんだけど――――」

そこまで言って、一旦話を区切る。
『ドクター・アリス』の『超聴覚』・『超嗅覚』・『超触覚』。
それら『三つのセンサー』を働かせ、
『この部屋の会話が外に漏れないか』を探る。

911夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/29(木) 20:13:23
>>909

「いや、『コイツ』はシンヨウできないよ。
 『がめつい』うえに『ロクデナシ』だし。
 『アリーナ』のナカでも『イチバンした』のほうだとおもう」

          ピ ッ

『ドクター・アリス』が『金一』を指差しながら、
言いたい放題の『酷評』を浴びせる。
実際、『ほぼ事実』だ。
むしろ『完璧に事実』と言っても過言ではないだろう。
そう言わないのは、『せめてもの情け』だった。
こんなヤツでも、一応『付き合い』自体は長い。

「コイツのナマエは『キンイチ』。
 イチオーわたしの『マネージャー』みたいなもん。
 ロクなハナシもってこないし、
 たのんだシゴトはロクにできないけど、
 『パシリ』くらいにはなるから、
 『グリム』もコキつかってイイよ」

「まぁ、こんなヤツのコトはどうでもよくて…………
 『アリス』も『グリム』とイッショ。
 『カオ』とか『ナマエ』とか『コエ』とかかくしてたら、
 ナンだっていえるし。
 『イマのヨノナカ』って、そーいうの『はやってる』じゃん!!」

         ソッ

「あのさ……『グリム』に『ヒミツのオネガイ』があるんだけど……」

         「――――きいてくれる??」

『グリム』の近くに寄りながら、声を潜める。
一緒に戦って、『グリム』は信頼できる相棒だと思った。
『打ち明け話』も出来ると感じたのだ。

912『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/09/30(金) 17:47:08
>>909-911

>そんなに大騒ぎするような事態か?

金一「確かに、そう騒ぐ程じゃないって言うかも知れないがな。
俺がパソコンで見てた大手の動画サイトとかにも流されてやがるし。
 近くのスタッフにも同じタイミングで通知が出てた。
つまり! こりゃ、俺たちアリーナをターゲットに一斉に攻撃されたって事なんだよ!
 情報戦略つっても、こんな大規模な攻撃だ! 上層部も真実か虚偽か
確かめる為に動くだろうし、アリーナに組してる町の小さな団体とかも
関係が悪くなるかもだし、こりゃ大事よ!
動画サイトの方は、多分すぐにでも削除されるだろうが……」

ベリル「お前、仕事する気ないのか?
 まぁ、こいつのサボりは一先ず後回しだ。
この動画の内容は少しばかり目に余るが、あんた(グリム)の言う通り
大騒ぎするもんでもない。少なくとも今はな」

>キンちゃん、『ヤジ』ってコのコトおしえて
>『レンラクサキ』とかしりたいからさ。『このナカ』はいってる??

君(アルカラ)の酷評に対して、金一は軽く抗議の声を唱えるものの
味方は居ない。軽く深呼吸と共に返答される。

金一「確か宮田だとか宮川だったか? そんなんで連絡先に登録した筈だぜ。
あと、動画に出てきた小林って奴の連絡先もある筈だ」

君は、その言葉で連絡先に掛けてもいい。
ただ、どちらも電源か切られてるか電波の届かない……のメッセージで
返される事になるだろう。

 そして、君はグリムと内緒話をしようとしつつ
『ドクター・アリス』を展開する。
 室内周辺に、人気はなく聞き耳を立てられてる可能性は皆無だ。
 
――ただ……。


                  

                  ドォ――……ンッ

 金一「んだっ!? 地震か?」

ベリル「いや、結構遠くだが、これは爆発音だな……何が起きた?」

 少し遠く。ドクター・アリスには中々大きく。超感覚を持たない者たちでも
軽い振動と爆発音が聞こえた。
 君達に被害が及ぶ程に近くはないが、アリーナの中で何か起きたようだ……。

913夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/09/30(金) 19:46:06
>>912

「なんだよなんだよ〜〜〜〜。
 ヒトがダイジなコトしゃべろうとしたときにジャマしやがって……。
 いいトコでわりこんでくる『コマーシャル』みたいなヤツだな??」

「チャンネルはそのまま。
 『ハナシのツヅキ』はこのあとすぐ!!」

『ドクター・アリス』を出しといて良かった。
『音』と『振動』の『方向』と『距離』は、バッチリ掴めてるはず。
何かが爆発したなら、その『匂い』も漂っているだろう。
それを頼りに『出所』へ向かう。
『センシング能力』において『アリス』は『最強』だ。

「それから、キンちゃん。
 『アージェント』はヤジちゃんに『カードキー』をわたして、
 『ザコどものかたづけをまかせたからカギかけとけ』っていった。
 いますぐソコいって、ヤジちゃんがいないかさがしてきて。
 いないならいないで、『いきさき』のヒントくらいつかんできてよ」

        「サボったらズタボロにする」

『ドクター・アリス』で、金一に『視覚共有』。
これで金一が見ているものは全て見える。
首に『鈴』を付けたら移動しよう。

>>(グリム)

「そういうコトだから、チョットようすみてくる。
 『ハナシのツヅキ』は、かえってからで!!」

『グリム』にも一言かけてから、部屋を出て行く。
出掛ける時には、ちゃんと行き先を行っておこう。
『アリス』とのヤクソクだ。

914グリム『グリム・ランタン』:2022/10/01(土) 19:23:55
>>912-913
「ああ、俺で良ければ、話を聞くが――」

『アリス』の秘密話を聞こうと身構えるが――それよりも先に。
振動と爆発音が響く。出どころを探るように周囲を見やった。

「――チッ。タイミングの悪い。何が起こった?」

とは言え自分が探るよりも『アリス』に任せたほうが良いだろう。
部屋を出ようとする『アリス』に付いていく。

「俺も行こう。乗りかかった船、だ。『アリーナ』の問題だろうが最後まで付き合うさ」

915『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/10/03(月) 00:03:51
>>913-914(次で別エピローグ除いて、終了となります)

 ジリリリィン!

       キャー   

  モエテルゾー
           ヒナンダー
『ドクター・アリス』の超感覚による探知能力だと、西側400m程向こうにて
火災報知器と、人の悲鳴や物が壊れる騒音が聞こえていた。まだ煙の匂いはしない。

アリス、グリム。そしてベリルと金一も何事か起きたらしい場所へ向かおうと曲がり角に
差し掛かった際、幾人かの人影とぶつかりそうになる。

?「っと……あぁ、あんた見た事ある。鮮血の猟犬、だったっけ? ベリル・ストック」

ベリル「そう言う貴方は……『42位 ヴィナーボズ』」

ヴィナーボズ「あんたは今、確か70かそこらだっけ」

……片頬に∴の黒子をした女性が、ベリルをどう言った感情か不明な目で見つつ呟く。
ベリルは、超感覚抜きでも解る若干硬い顔付きと声で返答した。

ヴィナーボズ「騒ぎは聞こえてるだろ? 何人か脱走したらしいけど
私達が鎮圧に出るよ。あんたは、そこの三人連れて近くの室内に避難させな」

ベリル「1人除いて、こちらの2人はアリーナの闘士だよヴィナーボズ。
アージェントに勝利して、1人は89位の正式なアリーナランカーだ」

その言葉に対して、ヴィナーボズは気のない相槌と共にアリスとグリムを見遣った。
 君らに対し、上位の順位である驕りでも発破でもない。喜怒哀楽含まれない
不躾な視線を数秒向けられた後に、彼女は視線を再度ベリルに移す。

ヴィナーボズ「そう。なら、また時間あればゆっくり話すかね。いま忙しいし
あんまり連れが多くても正直邪魔だからさ」

彼女は、近くの壁に付属されていたボタンを押した。シャッターが降りてきて
ヴィナーボズの部下らしい数人と、君達を分断する。
 別れの言葉なく、無情に障壁は降りた。ベリルは、それを見届け溜息ついて
此処より近くて安全な場所は情報管理の設備室だからと案内する。

― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

『情報管理室』
 
二重ロックされた扉をベリルが持つ鍵で開くと共に、慌ただしそうに動く
スタッフが見て取れた。彼女は少し周囲を見渡して、『エディタ』と言う呟きと共に
番号が振られているゲーセンのレーシングの筐体のようになっている一つのカプセルに
近寄っていった。そのまま彼女は話しかける。

ベリル「エディタ。ベリルだ
今どこで騒ぎが起きている? それと、スマホで送られてる通知だが……」

カプセルの中から女性らしい声で回答が返ってきた。若干焦るような声だ

エディタ「南西の収容室から、14名ほど収容していた者達が一斉に脱走したようです!
 只今、8名ほど確保! 他も交戦中ですが、それより問題なのはサーバーから
アクセスしてるハッカーです! 町全体を通してベリルさんも言った動画を流布しており
何とか追跡して、その現在地点を割り出し『ウィィン』……あぁ!? サーバーダウン!」

数秒だが、室内の電灯が消えた。非常灯に切り替わったものの、その為に
追跡をしていたらしいアリーナの電子サイバー担当らしい彼女の悲痛と憤り混じった
低い怒りの声がカプセルから聞こえた。

ベリル「リーダーの出雲は?」

スタッフ「別件で出ているようです。連絡は試みているんですが」

ベリル「続けておいてくれ……ふぅ、悪いな二人とも、こんな騒ぎになっていて。
鎮圧が終わるまで、もう暫く此処に居て貰う事になるが……」

申し訳なさそうな彼女の声と、周りであちこち指示を送っているスタッフが
目の端に移りつつアリスとグリムは待機を否応なしに強制されるが
ただ黙って座る事もないだろう。

先程の彼女の事、また情報管理室と言うだけあって何か知りたい情報を
ここぞとばかりに聞く事も可能かも知れない……。

916夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/10/03(月) 19:32:55
>>915

『ヴィーナスボーズ』??
オンナだかオトコだかわかんないようなナマエだなぁ。
まぁ、オンナっぽいからオンナなのか。

         「――――『よ』」

超シンプルな挨拶と共に片手を上げて、その横を通り過ぎていく。

「なんだかタイヘンなコトになってますな〜〜。
 『フェアリーフェア』かいさいちゅうの『フェミレス』みたい。
 『ティターニアロイヤルジャンボパフェ』あるかな??」

テキトーなコトをのたまいながら、テキトーにみておこう。

「さっき『にげた』のって、『アージェント』がつかまえたヤツ??
 こんなカンタンに『ダッソー』できるもんなの??」

「それとも――『かたづけたヒト』が『カギ』しめわすれたとか??
 ボンヤリしてるとウッカリミスしがちだから」

ベリルの後ろから近寄って声を掛ける。
鍵を掛けておくように言われたのは『ヤジ』だ。
『ヤジ』と『タケル』は親しい間柄だった。
そして、『タケルに関する動画』が流れた直後に、
脱走が起きている。
これらを繋ぎ合わせて導き出せるのは、
ちょっと考えれば出てくる可能性だ。

「ソレから、さっきの『ドウガ』だけどさぁ」

「じっさいのトコどうなの??
 マジなの??デマなの??
 どこまでがあってて、どこまでがちがってるの??
 イマわかってるコトおしえて」

「ベリルは『ウソ』つかないよね」

>>グリム

「『ハナシのツヅキ』だけど――――」

周りの人間に聞かれないように、グリムに耳打ちする。

「あのドウガあったじゃん。
 アレを『しんじたフリ』してくれない??」

「ながしたヤツは、たぶん『ソレ』をきたいしてるワケでしょ。
 だから、『しんじてますよ』ってカオすれば、
 どっかでボロをだすとおもうんだよね」

「ようするに『オトリソウサ』ってヤツ。
 どう??カッコいいでしょ??」

          ニヤッ

その表情は、どこか楽しんでいるようでもあった。

「『アリス』も『しんじたフリ』するから。
 なんかあったらレンラクして」

そうかと思うと、今度は神妙な顔つきに変わる。

「ジツは『コバヤシタケル』ってコ、『アリスのトモダチ』なんだ。
 チョットまえから『ショーソクフメイ』になってて、
 ショージキそこは『アリス』もひっかかった」

「だから、ちゃんとたしかめたい」

917夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』:2022/10/03(月) 19:33:42
>>915

「――――――ってワケだから、
 ベリルも『そういうつもり』でヨロシク」

『グリム』に話した『囮捜査』の件をベリルにも伝えておく。
金一には言わないし聞かせない。
コイツは絶対どっかでバラす。

「さて、キンちゃん。
 わたしも『ランカー』のナカマいり。
 『キンイチのカブ』も、すこしはあがったんじゃない??
 これも『アルカラ』のおかげだよね。
 でも、せっかくそだったセンシュがトツゼンいなくなったら、
 キンちゃんコマるだろうなぁ〜〜」

「『さっきいったコト』おぼえてるでしょ??
 『ヤジちゃんのゆくえ』、ちゃんとしらべとくように。
 サボるなよ」

代わりに、『ヤジの件』は金一にやらせておく。

「わたしも『ランカー』になったからさぁ〜〜、
 そろそろ『もっとユウシュウなマネージャー』に、
 『のりかえる』タイミングかもしれないよねぇ〜〜」

ホント言うと、『89位』なんて正直どうでも良かった。
『光の国のアリス』は、『もっと広い世界』を見ているからだ。
だけど、『ランカー』としての立場は、
『金一に言う事を聞かせる』のには役に立つ。

「えーと……『アリス』……『ユメミン』……『アルカラ』……『89』……」

      「――――また『ナマエ』がふえちゃった」

いくつもの名前を持つ『アリス』と、
名前を持たなかった『グリム』。
この二人が出会ったのも、
一つの『運命』と呼べるのかもしれない。
もしそうだったとしたら――『アリス』にとっては嬉しいコトだ。

918グリム『グリム・ランタン』:2022/10/03(月) 20:35:58
>>915
「ふむ・・・大慌てだな。
 『脱走』は陽動で本命は別にあるようだが」

こちらの方まで面倒事が回ってくることはなさそうだ。
『アリーナ』が自力で何とかすると言うなら、まあ首を突っ込む必要はないだろう。

>>916-917
「なるほどな・・・。
 裏で何を考えているか、表に出すには、
 乗っかる人間が多いほどやりやすいか・・・」

「わかった。一先ず俺は、『そういうつもり』で動こう。
 『アリス』の友人の問題なら・・・俺も『解決』したい」

あの放送だけで終わりではないだろう。
真実にせよ、虚構にせよ、『アリーナ』への牽制――。
その後の動きに、否が応でも『星見』の町は巻き込まれるか・・・。

(図らずも、大きな流れに乗っかっている気がするな。
 『女神』の居られる、この町の『平穏』を守るのも『悪くない』が・・・・・・)

『アリス』を見やる。
自分に名前をくれた・・・『友人』。
また『縁』があれば、彼女の力になりたいものだ。

919『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/10/04(火) 23:12:47
>>917-918(終了となります。お疲れさまでした)

アリスの質問に、ベリルは手近にあるパソコンを操作しつつ返答する。

「脱走したのは、アージェントが確保したのも勿論だが……何人か
今日、刑務所へ移送しようとした者も何人か居るな。ちょっと厄介な
能力者もいるが、いま鎮圧に赴いてるメンバーなら問題ない筈だ。

いや、そんな簡単に脱走出来るもんじゃない。キーだって壊れる代物じゃない。
何者かが手引きしたか……私は、少しばかり『ヤジ』を疑い始めてるところだよ」

状況証拠だけだが、彼がいまの騒ぎの元凶である可能性は高く感じる。
 他の疑問に対して、ベリルは未だカプセルで電子空間と格闘してるらしい
エディタと呼ばれる女性に再度ベリルが声をかけると、何とか冷静さを
取り戻そうと少し上ずった声が聞こえてきた。

エディタ「動画内に関連する情報と照らし合わせた所。
数週間前に、機密フォルダに掲載されたものがリンクしてます。
いま、そちらのPCに転送しますね。
 ……それに、これと同じデータが秘匿性が低いPCにも保管されていて
盗み出された形跡がある。わざと?」

ベリル「バックアップの為に迂闊に保存したって可能性もなくはないが
今の状況を顧みると、計画していたって思っちまうな……ほら
アルカラ、グリム。見ろ」

転送された情報には要約すると、このような文面が記載されていた。

『スタンド事象 事件file

犠牲者碌:小林 丈 加害者:村田 瑛壱 証言:関 寿々芽
最中派に対し夏の魔物事件の援助を小林 丈が契約。それに対し最中派は
契約の代償に網羅するスタンド使いと能力の情報の提供を提示。
犠牲者は、その契約に合意する。

夏の魔物事件終了後、犠牲者は契約内容を仲間へと開示。
それに対し加害者村田 瑛壱は犠牲者の契約を危惧。犠牲者と共に
夏の魔物討伐の他メンバーと隔離された場所に移動した時点で
犠牲者は加害者へと自身の殺害を教唆する。関 寿々芽はその現場を
目撃したと証言に名乗り出た。


加害者は合意し小林 丈を殺害。事件現場となった場所の地面の
致死量に近い血痕及び破壊されたスマホから小林 丈の生存の可能性は低く
殺害の事実は高いものと考えられる。犠牲者回収のメンバーである
〇〇、〇〇を含むメンバーも血痕の確認を取れている。
 
進展あり次第、この内容は更新される』

ベリル「…………こりゃ、参ったな」

彼女は少し深い溜息を吐いて、概ね動画の言った通りなのか。とぼやいた。

ベリル「何の確証もない、信憑性が皆無の話なら動画も只の虚偽の
情報作戦で済ませたが……これは不味い。事実があるからこそ、不味い。
…………荒れるぞ」

その静かな発言は、実感の込められた先行きが暗雲を秘めてるのを予感していた。

そして、事態はまだ大きく動く。金一は、アリスの言われるがままに
パソコンを弄って、アリーナの監視カメラなどが見れるシステムを操作してた
ようだが、慌てた声で君達を呼んで一つの画面を指す。

金一「おいっ、おいっ! あの野郎、人質に取られてやがる!!」

……アリーナの点在する監視カメラの一つ、奥行きがある廊下を映し出された
場所には、フードを覆った刃物を構える人物。
 その人物の先を歩き、両手を軽く上げて首に刃物を添えられた『ヤジ』が
他のスタンド使い達の交戦する戦地を抜けて、別の場所へ移動してる場面だった。

金一「やべぇ! あの先って、確か……」

ベリル「街の幾つかの方面に移動する能力を帯びたゲートを設備してたな。
……この騒ぎだと、すぐ追跡するチームを作るのも難しい」

逃げられる。硬い声で、睨むように画面を見るベリルであったが
 無情にも、人質に取られたらしい彼と脱獄犯は監視カメラから消え去って行った。


……その後、事態が収拾されると。君達は報酬を渡されて、解散しても良い旨を
告げられる。彼(ヤジ)を追わないくていいのか? と聞けば
脱獄犯の背景や裏の繋がりが不透明な以上、どのような反撃が起きるか危険な為
慎重に追跡すると回答され、性急な動きは断念せざるを得なくなる。

外に出る、アリーナに入る事はまだ夏の残暑感じる晴れ模様だが
今は雨が降っていた。激しい雨だ。

 その雨は、これより少しして止むのか……または激しくなるのか。

今の君達がそれを知るのは、まだ先の話だ。

               
                  『禁果白黒コンビ乱闘!』 終

夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』⇒30万get! 疲労『完治』

グリム『グリム・ランタン』⇒30万get! 負傷『完治』

920『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/10/05(水) 00:09:41

 星見街   大通り付近


エッ子「それにしても、ビックリだよねー。行き成り皆のスマホに
通知来てさー。緊急速報とかじゃない、波の映像と夏の曲の動画。
 もしかしてのもしかして、これってあのアノニ〇スとか!?」

ムーさん「なんで、私達の町限定で、そんな動画を流すんだ。
……だけど、何か変なウイルスでも混じってたのかもね。
 触ってないのに、一分ほど経ったら勝手に映像が流れたし。
映像が終わるまで、消去しようとしけど駄目だったし。流れ終わったら消えたけど」

のり「佐生ちゃんと合流したら、一度携帯会社で見て貰おうっか」

エッ子「その前に交番だー! 携帯拾ったし、落とし主が見つかったら
一割のお金でクレープでも買っちゃうぞー!」

和気藹々と話し合う女子高生の一団に背を向けるように座る若者が居た。
 煙草を一服し終えた彼は、そんな彼女達を一瞥して、隣の人物に告げる。

「ちゃんと拾ってくれたようだぞ」

?「あぁ……なら、時間が稼げる。アリーナも、この付近を調べる筈だ」

「フーヴィアン派の人員を考えれば、質量で満遍なく街の全域を
しらみつぶしに探すかも知れないけどな。……大丈夫だ
そんな血走った目で見なくても、安全な場所なら当てがある。
『先生』の居る場所へ案内してやるよ」

?「嘘なら……お前を刺して逃げるからな」

「俺は、約束は守る。ちんけで、それがどんなに信用性なくてもな」

二人の人物、片方は緊張した空気で、もう一人はどう思ってるのか
不明な無表情で何十分か歩き。ぽつぽつと、天から水滴が落ちて来はじめた。

?「ぅ……首筋に雨が入った」

「もうすぐだ。……あー、着いた」 ピンポーン

921『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/10/05(水) 00:10:49

            ピンポーン


      バタバタ        ガチャンッ

住宅街が並ぶ、一つの特徴が余りない家のインタホーンを鳴らす。
 少し慌ただしい足音が近づいてくると、ドアを少し強めに開けて
厚めの眼鏡をかけた女性が、喜色の顔と声で出迎えた。

「あらー、いらっしゃい! 今日は少し早かったのねーっ。そっちの子はお友達?
丁度ね、ファンの人から頂いたジャムあるから、一緒に食べない?」

「いただきます」

若者の口数少ない、一種不愛想にも感じられる態度も気にする様子なく
女は機嫌良さそうに二人を招き、トーストに幾つかのジャムとサラダを出して
飲み物を出す為に台所へ出る。

?「……あの女が先生? 何者だ」

「ただのイラストレーターの先生だよ。目的あって、ファンで絵を習いたいって
言ったら、すげー後はチョロく打ち解けた。
 ……ハッ、『禁断の果実』か」

若者が、冷笑するように出された料理を見て呟く。怪訝そうな隣の人物へ彼は説明する。

「一般だと、禁断の果実って言うのは林檎だけどよ。
ほら、この『イチジク』のジャム。これも、禁断の果実だろうってキリスト教徒内で
アダムとイブが陰部を隠した葉がイチジクだからって事で、その説も有力視されてる。
 あと俺が吸ってるマスカットの煙草。スラブ圏内じゃ『ブドウ』が
禁断の果実の説がある。このサラダの『トマト』やトーストの原料の『コムギ』も
ユダヤ教徒の中では禁断の実だとな」

他に、このザクロ、シトロン、ナシのジャム。ぜーんぶ禁断の果実候補だ
と、嘲るように彼は説明して窓を打つ水滴の音に億劫そうに顔を向けた。

「……あの日も、こんな雨だったな。ジョーと、俺が他の奴等と共に
スタンドの騒ぎを解決に乗り出した。今となっちゃ、すごい昔の事のように
懐かしく感じるんだ」

「…………俺は、数カ月、あいつの帰りを待った。
でも、あいつは戻ってこない。報せはない、何もない。
本当に村田の言う通り、死んだのかも知れない。あの話は嘘なのかも知れない。
 でも、その真偽はどちらでもいい。大切なのは『あいつは戻ってこなかった』
それが、俺の中で確定してる事実だ。

…………俺のやる事は決まってる。もう、後戻りする気は無い。
 あいつは、街の為と言って取返しの付かない罪を犯した。

――なら、俺だってそうだ。この道と共に、俺の『罪と罰』を街へ……」

あんたの脱獄に、素直に手を貸したんだ。あんたの力も貸してくれるだろ?
 その言葉に、その人物は少し思案してから回答する。

?「ち、力を貸すのは別にいいが。わかってるだろ?
 この能力は、使い勝手が悪い。コピーは、お前も使えるが
パワーもスピードも精密も最低値。射程と持続、スタンドの能力は
問題ないだろうが、この力じゃ」

「いーや、わかってる。十分、その力の凄さや、正しい活用も理解してる。
……あの女の言葉が、癪に障るけど、全部ヒントだ。
 今の俺には、何の力もない。それが現時点の最も深い『原罪』だ。
だが、あんたの能力を借りて、俺はこの街と闘う狼煙を上げる」

……何の能力をコピーする気だ?

 その言葉に、若者……『ディアボロ』を名乗る青年は、こう告げた。



            「――『ハーレム・スキャーレム』」


                   ――To Be Continued…

922『禁果白黒コンビ乱闘!』:2022/10/12(水) 18:57:48

 未だ目覚めぬ白き意思を抱く戦士『オブシディアン』のスタンド

『ザ・ホワイト・ストライプス』
破壊力:B  スピード:- 射程距離:E(B)
持続力:D 精密動作性:-  成長性:Ⅽ

『ジャック・ホワイト(禁断の実が成る樹)
破壊力:B  スピード:-(E〜B) 射程距離:B
持続力:Ⅽ 精密動作性:-  成長性:E
(大地の栄養が豊富であればある程、成長速度は増す)

『メグ・ホワイト』
破壊力:B  スピード:A 射程距離:B
持続力:Ⅽ 精密動作性:B  成長性:B

メグ・ホワイトは果実及び『餌付け』した対象の命令を優先して行動する。
一つの餌付けに対して一つの命令に遂行する。
ただし、命令は比較的容易でる事が必要。殺傷や複雑な命令は拒否する。
餌付けの指示が無い場合は、ある程度本体の簡易な命令を聞く。又、餌付けされてる
状態であっても見える範囲で本体に攻撃が加われば、助けようと行動する。
 
餌付け以外で、このスタンドは指示が無ければ基本的にジャック・ホワイトで
栄養補給を行って本体の所へ帰還する。近くに本体以外の対象が居れば
興味本位で接近するものの攻撃など行う事はない。ただ、執拗に危害を加えようと
した場合は反撃を行う。
 摂取した果実の種が弾丸となり再び『ジャック・ホワイト』を育成させる。
『ジャック・ホワイト』を食せる『資格』を有するのは『メグ・ホワイト』のみである。


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