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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その4
1
:
名無しは星を見ていたい
:2020/05/23(土) 19:46:51
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。
657
:
『伝播のG』
:2020/10/27(火) 21:43:32
>>655
(空織)
「まぁ、そういう事なら仕方ありません。
本当は迷惑ですけど、状況が状況ですからね。
許しますよ」
「――――どうぞ、お気になさらず」
「そう…………私が教えた」
「聞かれたから…………」
まず鍋島が、次に弥生が答えた。
弥生は考えが顔に出やすいタイプではないため、
内心の感情は読み取りにくい。
だが、さすがに動揺は隠し切れないらしく、
難しい表情をしている。
「いや、別に?
『トラブル以外の異常』なんか何もないですよ。
だから困ってるんじゃないッスか」
まず口を開いたのは園部だ。
彼は何も気付いていないのか、そのように言い切った。
その時、曽我が入口の方へ歩き出す。
「私も特に思った事はない」
「悪いが、これで失礼させてもらう」
それだけ言って、曽我が空織の脇を通る。
その際に、彼は小声で空織に声を掛けた。
他の人間には聞こえない声量だ。
「……『気付いた事』がある。外で話したい」
バタン
そして、曽我は『Bスタジオ』を出て行った。
>>656
(林檎)
『ミキシングコンソール』は『サブ』に置かれている。
パーソナリティーが使用する『マイク』は、
当然『ブース内』だ。
一度目の放送事故で故障したのは『マイク』だった。
だからこそ、調査を始めてから今まで、
林檎達は『マイク』を最も警戒していた。
それに気付いたであろう『犯人』は、二人の裏をかくために、
『ミキシングコンソール』の方を狙ったのかもしれない。
「ああ、それは不意の連絡が来た時のためですよ。
出しておいた方が分かりやすいでしょう?」
鍋島が答えている最中、空織の質問に園部が応じる。
その直後、曽我がスタジオから出て行った。
理由は分からないが、妙に『唐突』な退出だ。
ソッ
「…………どう?」
「何か…………分かった?」
弥生が林檎に近付き、耳元で静かに囁いた。
落ち着こうとしているが、内心の不安を隠し切れない。
そのような表情だ。
658
:
空織 清次『エラッタ・スティグマ』
:2020/10/28(水) 12:54:33
>>657
(GM)
「ちょっと……曽我さん!
勝手に出て行かれては困ります。
まだ現場検証も済んでいないんですよ」
慌てて振りかえり、曽我氏の背を追う。
彼をスタジオに呼び戻すために自分も退出する。
……というポーズをとる。
開いたドアから一歩足を踏みだす直前に、
室内のスタッフに向き直って声をかける。
「すみませんが、みなさんはもうすこし
このスタジオに残ってくださいますか」
「本件の『容疑者』のことで、
お伝えしなくちゃならん大事な話があります」
チラ
その際に、林檎君に視線を送る。
この退出に言葉以上の意図があることだけ伝わればいい。
そうしてスタジオの外に出る。
曽我氏がいたら近づき、彼の話を聴こう。
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