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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

1『幸せ兎』:2019/03/08(金) 22:34:41

覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。

                     クリスティナ・ロセッティ


   ≪  ザザ――――z__________________ .....  ≫

   
     「…………」
                       
                    「キミも、そう思う?」

        「いいや」

    「おれは――――悲しくっても、覚えてたいよ」

                       「……この景色を。
                         いくつになっても。」

  「はは。理由なんて。だって、生まれ故郷だぜ。この――――」

                           ≪ザザ  ――――― ≫
 
                                       ≪    プツン≫

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。

☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』 
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【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
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【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/

★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 
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【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/

482『サヨナラ_エレジィ・タウン』:2019/12/03(火) 05:04:51
>>480(小石川)

『天雨』:
「そうですのね? ……戦わずに済むのであれば、それに越した事はありませんわ。
 仮に敵がどのような悪漢でも、私達は『警察』じゃあないですもの……
 重要なのは危険を切り抜ける事で、悪者を退治することではありませんものね」

小石川の推察に、天雨は胸を撫で下ろす。
彼女も『好戦的』とは言えないタイプなのだろう。
少なくとも、そのスタンドは戦闘に向いたタイプには見えない。

『天雨』:
「どちらの申し出も、よろしくてよ。とりあえず今はバッグですわね……これを」

            スッ

鞄の中から、丁寧に畳まれたエコバッグを手渡してきた。
運び手も、任せることが出来る……これでまず『一人』だ。

      バタン

そしてタクシーから下車し、外に出る小石川。
天雨は、その間に支払いを済ませている。
『目』を操作してバスの陰から様子を伺えば、
例の男については、まだ監視している様子だった。
監視するという事は、『動き』を報告するという事。
こちらに動きがない限りは彼も動けないのかもしれない。

『小角』:
「あっ! 小石川さんっ……い、今はだね」

小角が反応する。今している事の説明は、『黒峰』の口から引き継がれた。

>>481(黒峰)

『小角』:
「そうかい? それじゃあまたいつでも……いや……オホン。
 わたし一人の時なら、いつでも声をかけてくれたまえ。
 一人じゃない時なら……一人になれるよう努力はする」

「もしまたわたしの力が必要であれば……
 わたしとわたしの『イル・ソン・パティ』で、
 持ち合わせがある限り、何でも調べてみせるとも」

と、撤収しそうな勢いの小角だったが、
そこにちょうど『小石川』と天雨が帰ってきた。

『小角』:
「あっ! 小石川さんっ……い、今はだね」

小石川とは知人なのか振り向いた小角が言いかけるが、
それより黒峰が『小石川』に状況を説明する方が早い。

小角の仔梟のような視線が、二人の間を行き来している。
彼女のスタンドは、今はまだ発現したままだ。
調査を再開するなら、声をかければしてくれるだろう。

483小石川文子『スーサイド・ライフ』:2019/12/03(火) 14:52:41
>>481
>>482

  「――ありがとうございます……」

黒峰の話を聞いてから、彼女に頭を下げる。
調べるというのは、この『木盤』を使うのだろうか。
黒峰のスタンドとは違うということは、小角のスタンドなのだろう。

  「……こちらも分かったことをお伝えします。
   森の中には『三人』の男性がいました。
   一人は『出口の前』で……。
   もう一人は『出口の外』で待機しています……」

  「三人目は森の中を『巡回』しているようです。
   『レイト』と呼ばれている女性は見当たりませんでした……。
   ただ……おそらく彼女は、
   バスの動向を窺っているのではないかと思います」

  「今もバスを見張っている男性は、
   彼女からの指示を受けているようですので……。
   以前、『人間に酷似したスタンド』を見たことがあります。
   もしかすると……
   『森を巡回している男性』と『見張り役の男性』も、
   『そういうスタンド』なのかもしれません」

  「今のところ、彼らに『明確な敵意』はないようでした。
   ですが……『出口の周囲』からは動かないでしょう。
   私達が来るのを待って、
   『敵に成り得るかどうか』を確認するつもりのようです……」

こちらからも、偵察で得た情報を知らせておく。
そして、頭の中で考えを巡らせる。
『三人組』には注意を払う必要があるが、
他にも気に掛かることがあった。

  「……そうですね。『二つ』程あります」

    スゥッ――

言葉を告げながら、辺りに軽く視線を走らせる。
それは、『敵』を警戒してのことではなかった。
近くに『出雲』がいないことを確かめてから、再び口を開く。

  「その前に、お願いしたいのですが……。
   今から言う内容は、
   出雲さんには伏せておいて下さいませんか……?」

  「『この紅鏡町を作り出した原因となる存在が、
   今も存命しているかどうか』」

  「『その存在は出雲さんの家族や友人または恋人など、
   単なる知人以上の間柄かどうか』」

  「この『二点』について――です……」

  「……調べることが出来るでしょうか?」

自分が予想する一つ目の答えは『ノー』だった。
あくまで推測の域を出ないが、それについて多少の根拠はある。
『この世界』は、出雲の能力なしでは維持することが出来ない。
その理由として、元々『極端に持続力に乏しい』と考えるよりは、
『既に本体が死亡している』ために再発現できず、
出雲の能力が消えれば自然消滅すると考えた方が、
より自然なように思えるからだ。
そして、もし二つ目の答えが『イエス』だとすれば、
出雲が『紅鏡町』の存続に執着する理由も、
おぼろげながら察しがつく。

  ――こんなことを考えてしまうのは……
     自分を重ね過ぎているのかもしれないけれど……。


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