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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

417『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/21(木) 22:48:16
>>414-415(黒羽PC・成田PC)

それじゃあ、約束通り簡潔で構わないから聞かせてくれ。

外の車を停める場所まで歩き、ビッグ・クランチは目と鼻の先ながらも
盗聴されても構わない内容だし、拒否する必要や意味も薄い。
 貴方たちが体験した事を話すと、ベリルは少し唸りつつ数秒沈黙し
深刻そうに額を押さえ、溜息をつく。

ベリル「……世界規模の、精神干渉 洗脳……暴走と言うよりは
何処か統率もとれてる。そんな最悪な使い手の眷属共が知らず知らず
のさばっていたとはな。
 私は、アリーナの闘技場出場者兼治安維持の役目を司っていて
さっきも少し喋ったが、星見町界隈で 正確性はないものの
どうも不審と言うか、妙な集団があちこち出没してる事だけは入手してた。
 調査前に、勝美がついさっきの気狂いゴスロリのエクリプス数字付きに
遭遇したんで、そっちを優先したが……ある程度の人員はそっちの調査に
回ってた筈だ。もう、そろそろアリーナに戻っている頃合いだと思うが」

 アリーナも、何人かのスタンド使いを調査に回してたらしい。
もしかすれば、貴方たちやエクリプスの面子より貴重な情報を既に
獲得してるかも知れない希望も見いだせる。

ベリル「一先ず休息をとろう。私が先導するが……運転は勝美に
任せたらどうだ? どう考えても無免許運転だろ?」

半眼で、この場では唯一の成人男性である勝美を運転に回す事を薦められた。
紹介された当人は、苦笑しつつハハハハ……と乾いた笑いを上げている。

418黒羽 灯世『インク』:2019/11/22(金) 00:42:00
>>415
>>416
>>417

「……敵の能力はあまりにも『図抜けている』
 何のリスクもなく、とは思えないのだわ。
 最初の本体はどうそんな能力を使って、
 そして……使った後、どうなってしまったの?
 そこが活路になれば、良いんだけどね…………」

本体を倒すという多くのスタンドに共通する活路が無い。
それでいて静かに進行し、条件は分からないが容易に破滅を呼ぶ。
絶望感は大きいが、逆に『疑念』が沸き上がり始めてもいた。

「『戻っていたはいいけど既に感染していた』
 ……これが想定できる一番危険なパターン。
 あらかじめ予想して、備えておくのが上等ね」

「どういう人員が向かったのかは分かるかしら?」

込み入った情報まではあまり期待しないが、
噂程度でも知っていればありがたい。
出動を知っているなら、可能性はある。

ともかく、車の後部座席のドアを開ける。

「運転は非常時だし、誰でも構わないけど……
 まあそうね、出来れば免許のある人が良いのだわ。
 検問とかに引っかかったらお笑いにならないし、
 それに斑鳩さんは『戦闘力』が高いから……」

運転に専念させるには、惜しいのだ。

「念のため、ホテルに着くまでに寝てしまわないようにはしておくのだわ、私も」

疲労感を考えれば、そういう可能性はある。座席についても意識は飛ばさないようにしよう。

419斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/22(金) 13:39:47
>>416

 「其方も、お気をつけて。」

 「それと……そう、『感染済みの方』についての判断は、任せます。」 

通話終了、スマホを懐に仕舞う。
向こうの二人が死んでも、傭兵2人が生き残れば釣り合いは取れるだろう
そんな事よりは、感染の加速の方が気にかかる。

 (『ラフィング』の統率が取れ始めているのか?)

 (まあいい、事態として、手遅れなのは今更だな)

「……おっと、それはそうだ」

もう僕が運転する必要はないのにうっかりしていた、
そそくさとシートを戻し、後部座席に移る。

「どうぞ、勝美先輩。」

 (いけないな、どうも『他人に頼る』という事には慣れない。)

 (その必要が無いか、他人に任せても意味がない事ばかりだったせいかな……)

或いはその両方に、もう一つ加わるだろうが
考えても意味が無いとは言わないが、無駄な事だ。

420成田 静也『モノディ』:2019/11/22(金) 14:19:00
>>417

「それで・・・これから会う探査能力の人の身なりや人となりも教えてもらえませんか?」

いざアリーナへ行っても『ラフティング』だらけでの乱戦だって考えられる。その時のためにそういう情報も必要だ。

「それとスタンド使いが『ラフティング』になった時の情報とかもありませんか?」

「協力者の一人が感染しかけたことはあるのですが、スタンド使いが完全に『ラフティング』になった場合の事は知らないので・・・」

もし・・・『ラフティング』になった後もスタンドが問題なく使えるか最悪、変質して強化された時のことも想定して置くべきだろう。

421『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/22(金) 23:11:01
(※斑鳩PCへ
 アリゼが会話でセイヴィアーがいれば、との会話は。ハガネが、と言う風に
PC内では聞こえてたと訂正させて貰えれば有難い。細かい事だが、彼女が
アイアン・セイヴィアーの事をその名称のまま告げるのは不自然なので)

>>418(黒羽PC)
予想出来る危険。帰還してきた戦士(アリーナ人員)達が全員『変貌している』
ゾッとしない事態について、ベリルの見解はこうだ。

「大体4〜5名の3チームが、信憑性は低いものの3噂の出所へ行った。
私と管轄が違うんで名前ぐらいしか知らない。
 あまつさえスタンド能力は仲間内で共有する奴は特殊な奴を除いて殆ど居ない
自分の性癖を大っぴらに明かすのと同じ事だからな、スタンドの能力ってのは」

少なくとも、只じゃ転ばない筈だと思う。確証は無い私見な内容ではあった。

眠らないようにと気を張る貴方に、ベリルは気を利かせて眠気覚ましのガムを渡した。

>>420(成田PC)

貴方はオペラが告げていた探査能力特化の人物について尋ねる。
 だが、アリーナの中核に近いであろう彼女の発言は少し期待を外すものだった。

ベリル「あぁ……元『第五外科』に属してたって言う医者の事だな、きっと。
ただ ――素性は不明だ。いや、アリーナに居ないってわけじゃないぞ?
詳しく言うとだな。総合地下にあるアリーナは通路全体も、襲撃の対策として
入り組んでいて、秘匿すべき場所なんかは上層部に位置する能力者が定期に
変更してるようだからな。治癒系能力者は特に貴重だから……事の次第を
話せば協力してくれると思うが、まず言って掛け合わないとな」

どうやら、オペラの件の人物は『名医』のようだが探すのは少し難しいらしい。

>スタンド使いが『ラフティング』になった時の情報とかもありませんか?

うんざりした口調が返って来る。

ベリル「私も、殆どこの事態に対して初耳なんだ。スマイリー・スマイルだが
ラフィングだが……名前はどうでも良いが、それの能力に罹ってる奴を
見つけたとして、私の真偽を暴く能力が通ずるかも分らんし
基の能力が使用可能かどうかなんてのも現状不明。
……一寸先が闇なのさ、この暗がりのようにね」

直接対峙しない事にはな……と、小さな吐息と共に告げられた

>>419(斑鳩PC&ALL)

『対処? 最悪殺すか無力化はハガネが判断してだね。
二人共、何があったら、そうしても良いって話してたけど。私としては
どうにか能力解除出来る方法を模索して欲しいかな』

アリゼは、生来の人柄は善人に寄ってるらしく。そう告げ電話を終えた。

勝美が運転し、ベリルが運転するシルバー色の普通自動車を先導として
ビッグ・クランチが段々小さくなり、アリーナの拠点があるとされる
『総合グラウンド』より1km程離れた場所に設置した住宅街と農園の
区画の真ん中に位置する形に建てられている、4階建ての年数は幾らか
経っていると見受けられる外装のホテルに全員辿り着く。非常階段は
年月が経っている所為か随分錆びているのが見て取れた。

中をベリルが先に入ると、受付ロビー周辺は殆ど人が居ない様子。
一人の恰幅の良い制服姿の男性は、先頭の彼女を見ると軽い感嘆の声を上げた。

?「これはこれはベリルさんっ。こんな夜中にご苦労様ですっ
えぇっと、後ろの男性や学生さんらしき人達は……?」

ベリル「ちょっと、アリーナの調査で協力をな。一泊出来るか? マスター」

マスター「当然っ。ベリルさんの頼みなら満室でも何とかしてみますよ」

そんな軽いやりとりの後に、五人眠れる部屋へ辿り着く。
風呂とトイレが一緒。小さなテレビとロビーに繋がる電話が
取り付けられてるのと、シーツ等を入れている棚を除けば
特筆として語る事のない普通の部屋だ。

勝美「俺、ちょっと彼女に電話してきて良いですか? あと
充電もさせて貰いにいこうかなって」

直ぐ戻りますから、と勝美は部屋から出ようとする。

ベリルも、夕飯食い損ねたし何か軽く詰め込んでくると
頭を掻いて部屋を出ようとする。

……どう行動するか?

422斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/23(土) 17:36:21
>>421

 (さて、こうなると出来る事は……)



「――適当なコンビニ行って、歯ブラシと何か腹に入れるもん買ってくる。」
「黒羽ちゃんと成田くんは、何か必要なの有る?」

適当に聞いた後に『誰も同行しなければ』駐車場に行こう、『確認』がまだだった。

(『保管庫の番号は忘れないように当日の出勤時間の日付、下二桁。
それと異能変化植物の、あの青色タンポポのラベル番号って覚える。
くそつまらん預け係だが、無いよりゃマシだ。気合入れろよ 俺!』)

 (これは他の人に頼むわけにもいかないしね)
 (手癖が悪い気もするが、今更かな。)

さっさと車のトランクを確認しに行こう
溺れる者が掴むなら、どうせなら『藁』より『鎖』の方がいい。

誰か来るならふつーにコンビニだが。

423成田 静也『モノディ』:2019/11/23(土) 18:44:21
>>421

「そうですか・・・ありがとうございます。」

『アリーナ』も大規模らしいのでこれは仕方のないことだろう。基本スタンド使いは能力を隠すものと聞く事だしな。

ベリルに礼を言う。

「買い物ですか?斑鳩さんは自衛力があるので心配は無いかと思いますが、ここまで戦闘・頭脳労働と働きづめなのに一人で大丈夫ですか?」
「オレもコンビニには用があるので良ければその役を変わりますよ?」

事実、そろそろスマホのバッテリーも心ともなくなってきた。コンビニならば電池と充電器が売ってあるはずなので
買って損は無いし、純粋に斑鳩、黒羽の両名の消耗を心配しての事である。

424黒羽 灯世『インク』:2019/11/23(土) 19:41:53
>>421
>>422
>>423

「あくまでビジネスパートナー、という事かしら。
 性癖というのはあまり好きな例えじゃないけど、
 まあ、それくらい隠したいものなのは伝わったのだわ」

「名前だけ聞いても仕方ないし、貴女の見解を信じておく」

ベリルに礼を言った上で眠気覚ましのガムを噛み、ホテルまで粘る。
それにしても、仲間内での能力の情報共有が無いのは意外だが・・・
今のように切迫していないなら、黒羽も能力は明かさない。妥当だ。

そして。

「五人一部屋……こんな大きなお部屋があるのね。
 なかなか風情があって気に入ったのだわ!」

ガムをティッシュに吐いて捨ててから、電話機を見る。
これは『コンセント』を抜けば止められるタイプか?
音の出る機械というのはそれだけで警戒したい。

「私は……このホテルの中を少し調べておくのだわ。
 万が一がある。どこになにがあるのかとか、
 どこから出ようと思えば出られるのかとか、
 何か面白そうなものはないかとか……いろいろね」

ベリルがここについて全て知ってるなら話は別だが、
それでもいちいち全部聞くより見た方が早いものもある。

「斑鳩さん、買い物に行くなら……そうね、『エナジードリンク』が飲みたいのだわ」

「無駄に缶が大きいのは嫌よ。小さいのが良い……もちろんお金は渡すわ」
「あとねあとね、これは何の種類でもいいけど一つ『グミ』を買ってきてほしい」

斑鳩には適当な注文をしておく。率先して買いに行ってくれるのが善意か、
それとも何か意図があるのかは知らないが、言うだけ言っておくものだ。

電話機を見終え、注文を言い終え、まだ時間があるなら部屋にある可能性の高い施設の案内書を探す。

425『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/24(日) 22:52:36
>>422-423(斑鳩PC・成田PC)

貴方達は、黒羽を室内に残し一階へ降りる。出る間際幾つかの買い物を頼まれて。
このホテルには一応、予備の歯ブラシセットはサービスとして置いてある。
ホテルより100m程の距離にはコンビニがある。そこでも買い物は可能だ。
一階の飲食コーナーにあたるであろう場所から食欲を刺激するカレーの香りが
漂ってくる。目を向ければ、少し咳き込むベリルと慌てた様子の店員が見えた。

ベリル「ゴホッ……なぁ、ちょっと辛すぎないか? 味も何か苦いし」

店員「すいませんっ。本場向けの辛口で調理したものでっ 
直ぐに代わりのものをお持ちしますが」

ベリル「いや、いいよ。追加で福神漬け増やすのと、アイスの注文追加で」

勝美と思われる人影はスマホを片手に受付に立っている。

勝美「あの、充電器って貸し出しとかは……」

店員「ハァ それに対応するものなら置いてます。どうぞ、こちらへ」

どうやら、ホテルでも充電は可能なようだ。
(※成田PCは外に出る時点で、コンビニに行くか充電をホテルでするか
駐車場に斑鳩PCと同行するか自由に決めて良い)

駐車場には人気が無く。ベリルの車と、貴方達が乗って来たスポーツカーを
含めればホテルのマスターか従業員の者だろう4、5台のみでガラガラだ……。

――ガチャ。

……『金一』が遺したトランクの中身。その中に入ってたのは金庫とか
スーツケース等では無い。ケースはケースだかトランクに収まる程度の
長方形で出来た金属製の箱らしき物体だ。色合いは真っ黒で硬質だが
材質は見た所まったく分からない。まるでモノリスだ……。
貴方(斑鳩)の筋力でも何とか抱えられる程度の重量だが、子供では
持ち運びが難しい程度には重さがある。
 何処となく威圧感があり、中に何が入っているのか予想がつかない。
この運び主は、その中身を把握していたのだろうか?

>>424(黒羽PC)

電話はコードで繋がれており、コンセントに繋がる部分も存在する。
勝手に抜かないでくださいと注意書きの小さな札は括りつけられてるが
緊急時であれば、その警告も無意味だ。

案内書はホテルの廊下にも備え付けられている。
大体一つの階に5〜6程の部屋があり、此処は四階で
一番大き目な部屋な角部屋だ。消火器などの防災器具も近くにあるし
非常階段も直ぐ部屋を出て横側に取り付けられている。

眠気はあるものの、未だ余力はある。皆が戻るまで暫し時間もあるし
適当にスマホなり何なり暇つぶしする手もあるが……。

426斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/25(月) 00:23:41
>>425

 「…………それじゃあ、お願いしようかな。 ただ、財布と荷物は自分で持つよ。」
 「疲労はお互い様だろう?」

(……まあ、途中で車内に忘れものをしたとでも言って彼と離れよう)
(下手に露見してこれ以上心証を悪化させると、『同行にすら支障が出る』のはよく解ったからね。)

      *chain*

 「だいぶ、予想外だな……『コレ』は」

トランク内を見た僕が予想していたのは、ダイヤルを入力する事からあくまで金庫くらいの物だった
だが目にしたモノリスのような物体は、現在の非日常を象徴するかのようだった。

 「『2001年宇宙の旅』から飛び出してきたのか?あの男、何を預かったのだ?」

 「ただの『金庫』だとか『スーツケース』なら、無視もしたが。」

ソレを叩き、触る、表面の滑らかさは金属のようだが、それすら信じきれない
あの映画から引きずり出されたと言われても間違いではなさそうだ

 「『鍵穴』も『ダイヤル』も見当たらない、材質も見当もつかない。」

(元はと言えば『偶然』、昏倒させたあの男と、あの二人が知り合いだったと、いう天文学的な確率からつき始めたケチだったが
この状況と共にこれが手元に来た『偶然』、……軽視して良さそうなモノではなくなった、な。)

 (とはいえ……現状で出来る事は無い、ダイヤルの一つでも見当たるなら開錠を試したが)

 (場合によっては、あの二人に聞くか……ベリルも知り合いのようだし、聞いてみてもいいか?)

―― 肩を竦める

 「……でもなあ、まさか殺さないために放ったら裏目に出るとは思わなかったし、それで下手にベリルと戦闘になったらコトだなぁ。」

 「二人にバレる前にさっさと戻るか。」

車上荒らしも、今夜は笑い声に取っ掴まるだろう
あの2人を疑うのも精神力の無駄だ、ならば部屋に戻って寝てしまうに限る。

427黒羽 灯世『インク』:2019/11/25(月) 02:40:32
>>425

電話機のコードを引き抜く……のは、やめておく。
ホテル側から何か連絡があっても受け取れなくなるから。
即座に引き抜けるようコードの位置は記憶しておく。

(なるほどね……消火器は武器になるのだわ。場所は覚えておいて損はしないわね)

他にもいくらか出来そうな事は思いつくが……
余計なトラブルは避けたい……というのが先行する。

斑鳩の『車』は正しい行動だとは思うが、
ベリルの反応からして今でも多少の尾を引いているし、
緊急時だからとあまりやりすぎると行動に差し支える。
それでも意味があるなら斑鳩のように『やる』だけだが、
費用対効果を考えて、今やっても大した意味はないだろう。

(…………一人になったタイミングではあるけど、
 今さら『インク』で事実性を確かめたい事もない。
 かといってこれ以上探索しても疲れるだけ……
 とりあえずスマートフォンで情報でも漁るかしら?)

部屋には戻らず、スマホでネットを閲覧する。
SNSや匿名掲示板など、正確性は低くても足の早い情報源で『笑い』についての現状を探る。

全員戻ってきたら、見張りの順番だけ決めて、もうあとは寝てしまおう。寝る時間は必要だ。

428成田 静也『モノディ』:2019/11/25(月) 12:19:00
>>425

「ああ、そうかホテルでも充電器の貸し出しサービスもあるか・・・」

斑鳩さんの様子をうかがう。

さっきから何か事を起こそうとしている風に見えるが、それを諦めたようだ。

ならばオレも充電して、バッテリーと腹を夜食で満たしたら眠るべきだろうか?

・・・できればそろそろ家に帰ってきたであろう母の無事を確かめたいが、
『笑い』が今のところ襲っているのは町の不良や警察などだ。無差別ではない…はず。

ならばバッテリーの節約のため、それは抑えておくべきだな、畜生め。

「番なら最初はオレと勝美さんかベリルさんとでお願いします。二人は先に休んでいてください。」

二人を気遣い、休むように勧める。

429『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/25(月) 18:23:20
>>428(質問)

成田PCは現在斑鳩PCと共に駐車場に居ますか?

430成田 静也『モノディ』:2019/11/26(火) 02:43:56
>>429

すみません、一緒にいるものとして処理をお願いします。

それとレス遅れすみませんでした。

431『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/26(火) 22:34:28
>>426-428(斑鳩PC・成田PC)

恐らく、貴方(斑鳩)が入手したメモ紙に書かれていた『保管庫』とは
『アリーナ』の内部にある室内を指しているだろう。金一が運び込もうとした
正体不明の未知なるこの存在を仕舞う為に。
 恐らくは、何らかの『スタンド』で作成されたか関係している物体。
この先の、笑う集団に対しての突破口になりえるかどうかは不明だが……。


       ―― タッタッタッタッタッ

……? 車のトランクの何かを調べている彼を伺っていた
貴方(成田)は、ホテルの裏口にあたるであろう死角から誰かが
住宅街方面へと走るであろう一つの足音を捉えた。
 従業員だろうか……?

>>427(黒羽PC)

貴方は廊下で立ち止まる形でスマホを閲覧する。
 ニュースのトピックは消費税の増税について等、特に今起きている
異常な集団について記事にしているようなものは見受けられない。
やはり表立った情報だと、どうも奴等について有益なものは不思議な位に
見当たらない。まるで、それだけは情報操作してるかのような……。

      ピンポーンッ。

エレベーターの開閉音がした。顔を向ければ、ベリルが立っていて……

  ――タタタタッ!  ガクッ ダンッ

ベリル「……っ……逃げ……るぞ!」

彼女は、扉が開くや否や貴方の姿を認めると共に縺れるようにして
走り寄り、ぶつかる寸前で壁にほぼぶつかるような形で止まり
途切れ途切れに貴方にそう絞り出すように告げた。

見れば、手の甲に自分から先割れスプーンを突き刺しており
目の焦点は覚束ない様子で、足は震えている。

ベリル「くす……りっ  食事 混ぜ れ
クソッ ……此処は  もうっ」

    
                タッタッタッタッタッ……

 ――複数の足音が、エレベーター近くと隣接する階段から
駆けあがって来るであろう音が聞こえてくる。

432成田 静也『モノディ』:2019/11/26(火) 23:53:57
>>431

不審な足音を捉えたので斑鳩にスタンド会話でそのことを伝える。

『斑鳩さん誰かがこちらに・・・いや、この足音は離れていく。この方向は住宅街方面か?こんな時間に?』

『この金庫を開けるなら急いだほうがいいかもしれません。なんだか嫌な予感がします。』

改めて周囲への警戒を強める。もし誰かが急に接近して来ても『モノディ』ですぐに迎撃できるようにしておく。

433黒羽 灯世『インク』:2019/11/27(水) 06:52:30
>>431
・建物の構造は先ほど調べましたが、このフロアにも『非常口』はありましたか?

・ベリルと自分の距離は何メートルほどでしょうか?

434『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/27(水) 10:51:15
>>433(黒羽PC)

・建物の構造は先ほど調べましたが、このフロアにも『非常口』はありましたか?

回答:2m先にはある。ただし、施錠されてるのは手動で解除は可能として
冬の期間と言うのも相まって、少し開け難くなってる懸念もある

・ベリルと貴方の距離は1m範囲内。彼女の状態は観察しただけで
意識は低迷に近く、『最悪のコンディション』であると解る。

435黒羽 灯世『インク』:2019/11/27(水) 14:57:27
>>431

「く……薬ッ!? なんでそんな、
 ホテルはあなたの仲間じゃ……
 と、とにかく非常口から出るわよ!!」

屋内の階段でさえ足音が聞こえてくるのだから、
もし金属製であろう外の非常階段から来ているなら、
確実に音がするだろう。それが無い以上、外しかない。

……薬。今までとは明らかに『毛色』が違う。
知性がある……そして『狙い撃ち』にして来ているのか?
ベリルが事態を探っている事など、誰も知らない内に?

(なぜ!? ……無差別に施設そのものを襲うなら分かる。
 でもこれは……私たちの動きを見た上での行動なのだわ!
 いったいどうやってここを掴んで、薬を仕込んだの……!?)

誰にそんなことが出来る? このホテルに来ることもベリル以外知らなかったはず。
彼女らと、いや成田らともだ。同行を始めてから……『スマイリー・スマイル』と遭遇すらしていない。
潜伏状態のそれらに監視されていた……そういう可能性はあるか? いつ? どこで? 分からない。

そうでなければ。

(怪しめるとしたら『勝美』……?
 もしくはホテルそのものが……いえ、違う。
 『私たちの想像よりもっと広く、もう終わってる』?)

別にこのホテルだから、そして自分たちだからではなく、
あらゆる施設で……『あらゆる非感染者が、密かに襲われている』?

(でも、もしホテル自体がアウトなら部屋に入った時、放送で笑いを流しでもすればいいはず。
 それが出来ない……? 『直接聞かせないと意味がない』か、それとも、やっぱりホテル自体とは別口……?)

(と……とにかく私たちだけじゃ人数は捌けない!
 『二方向』から来る人間は『能力』込みでも無理……)

         チラ

(それにベリルさんはどう見ても戦えない……どころか、歩けるの? ……かといって置いてはいけない!
 最悪の場合……本当に最悪……『この人は、ここで倒れてもらったら負ける』
 今私の安全だけを優先するのは……下も下の下策! 私はいつでも……上の下以上なのだわッ!)

彼女はアリーナとの伝手になりえる情報源であり、
どれほど不調でもここで切り捨てるわけにはいかない。
小林や……自分のような、ただのスタンド使いとは話が違う。

ベリルの手を引き、急いで非常口を開ける。

いくら冬でも所詮年末、1〜2月のような極寒ではない。今日が特別寒かった覚えもない。
であれば鍵の結露の懸念よりも、階段から来る敵の懸念が遥かに上だ。他の行動はせず、急ぐ。

436斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/27(水) 15:12:23
>>431

「?」

「誰が?ラフィングはそもそも近づかないだろう、さっきの……えー、ゴスロリ?は襲う理由がない。」

「今、ここを『知っていて』『襲う』のは誰もいない筈さ、エクリプスが、このモノリスを探していて、渡してきたコートに『発信器』仕込んで追ってこない限りはね。」

トランクを閉めて鍵をかける。

「まぁ、危険な気がする?なら……早めに戻ろうか」

スタンドを起こして、5Mの鉄球*2を準備。

437『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/27(水) 23:22:47
>>432-436(斑鳩PC・成田PC)
『ロスト・アイデンティ』で鎖の鉄球を準備、これがあれば幾らかの集団でも
以前の公園のように集団であろうと十分な迎撃が見込められる。
 少なくともエクリプスは此処に襲撃も救援の可能性は無い。終わりつつある
見渡す限りの夜空の下で正常なる命がゆっくりと消えつつある中、どれ程の資産や
価値のある宝物とて、世界が完全に元通りになる見込みが無い限り狙う理由は無い。


『モノディ』で音の警戒網を広げる。超聴覚 それは、今広がり水面下で
形成され得る脅威にとっては、いち早く命の危機を報せる優秀な探知機であるが
逆に覆い尽くされた世界では『地獄』であろう。

                       ―――ハハハハハハハハハハハ
             
                  ガチャ ガチャ ガチャ

     ガチャ    ガチャ       ガチャガチャガチャガチャ
        ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

笑い声と、それに呼応するように住宅方面の扉が無数に開く音が聞こえた。

150m程はまだ此処より離れているとは思われる。

それに紛れるように、ホテルの非常階段付近から扉が開く音も聞こえた。
(※此処から非常階段までは駐車場経由で15mそこらで階段の
入口まで辿り着ける)

>>435(黒羽PC)

僅かに重たい非常扉、だが そんなものは一刻を争う状況で気にして等いられない。
ベリルは予想通り、殆ど貴方に引っ張られる形で何とか転倒しないだけ
必死で右手の自傷による激痛等に意識を集中させて立位を維持してると言った感じだ。

ベリル「多量の精神安定……剤以外でも、ドラッグとかこりゃ入れられたな……く、そがっ」

罵倒しつつ、非常階段を精一杯の力で閉じる。重しになるようなものは残念ながら
近くには無い。

ベリル「……エレベーター……まず1Fを三度連続で押し3Fを五秒程長押し、最後に
2Fを一度軽く押せ。いいな」

ベリル「…………アリーナ闘技場……ランク1位……とりたかったな」 ズルズル

既に彼女は限界近い。階段の柵に寄りかかるようにして下半身から力が無くなっている。

438黒羽 灯世『インク』:2019/11/28(木) 04:00:13
>>437

「…………筆術・『藤裏葉(ふじのうらば)』!」

      サササッ

「『空間に描く字』はすなわち、
 『どこにでも出現する固定具』にもなるのだわ」

外に出次第、筆を発現して……線を引く。
横棒を二本、『扉枠と扉を跨ぐような』形で引く。
ちょうど『=』の字のような形になるだろう。
つまり、建物の中からは見えない即席の『閂』だ。

もちろん効果はいまいちだろうが、黒羽は筆が早い。
速度(スB)を考えれば書く時間以上の時間稼ぎになる。

「ドラッグ……!? め、めちゃくちゃなのだわ……
 たしかに連中は『ガラの悪い』集団にも感染してた、
 とはいえここまで高度な『騙し』を…………!?」

崩れるベリルに思考を回転させる。

(『重し』……)

一瞬、その言葉が頭をよぎる。

(……記者は中立……可能性だけで、
 命を捨てるわけにはいかない。
 ドラッグ……即死するとは思えない……)

「くっ……」

だが、それでも、アリーナの人員は彼女なのだ。
情報だけ持った自分より大きな価値のある人間。

「何っ、あ、あなた……ここで終わるつもりなのかしら!?
 あなたはまだ、少なくとも、死んではいないのに……!?」

だがその情報は今、自分に明け渡された。
全てではないだろうが、おそらく要点だろう。

……背負って階段を降りるなどは不可能と言っていい。
ロマンで命は拾えない。念のため階下を確認する。
柵に寄りかかるベリルから視線を動かせばすぐだろう。

そして階下に目に見える危険がないのを確認できれば……ベリルに叱咤し、自らは動き出す。
後ろには手を出している。ベリルが反応するならば、その手を引く。反応しないなら……その時は、仕方がない。

439成田 静也『モノディ』:2019/11/28(木) 14:47:31
>>437

聴力ゆえの弊害であり覚悟はしていたがいつ聞いてもこの『笑い声』は不快極まりない。

が、そうは言ってられない。急いで報告と対策を取らねば。

「こんな時に・・・!斑鳩さん150mくらい先、住宅街から一斉にこちらへと向かう『ラフティング』の群れを確認」

「それと『奴ら』かはかはわかりませんが15m先の非常階段付近の扉からも誰かが出てきます。」

「早く黒羽さんたちと合流して脱出すべきかと。金庫はこの車に乗せておいてある限り、いつでも開けられます。」

「斑鳩さんは車のキーはありますか?あるなら車のエンジンをかけてください。」

「オレは黒羽さんに電話で連絡を取ります。」

(焦るな、迷うな・・・焦ればミスをし、迷えば敗れる・・・!)

とりあえずは15m先の扉の方向を注視しながらスマホで黒羽さんの番号にコールし、
いつでも敵に『モノディ』を叩き込めるよう準備をしておく。

440斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/28(木) 22:05:09
>>437

……?15m?
確かその位置の階層が、丁度……

「何故、逃げ出してるんだ?」

ホテルの構造、起きている事態。

「乗れ、成田君」

車に乗り込み、エンジンをかけると
アクセルを踏み込んで発進

ターンをかけ、サイドブレーキと共にハンドルをカウンター気味に回し
ドリフトで非常階段に横付けする

「黒羽からの連絡無し、態々非常階段を使う人間がいる」
「同一とは限らないが、かなり切羽詰まる人物だよな……9割そうだろ。」

441『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/29(金) 21:36:24
>>438(黒羽PC)

 ――筆術・『藤裏葉(ふじのうらば)』!
  
シ  シャ〜〜ァ〜ッ!!
ャ    シュゥ――――zノッゥウッ!!!
! 

   ――ドンッ!  ドンッ!! ドンッ!!!    ……ピキッ
即席、だが理に叶った時間を稼ぐ『インク』の技前。
 非常扉をぶち破る勢いで開こうとするものの、幾らかの強度を持つ
筆術の閂は、僅かに罅が入る音がするものの易々とは破壊されない。

ベリル「…っ……あぁ、粘ってやる、さ。こんなん……じゃ
アルカラに……笑われちまう」

貴方の叱咤に、緩慢に閉じかけられた瞼は再度開かれ。歩行は老人に近い
緩慢ながらも何とか降りようとする。手を引っ張ってスピードを早めても
未だ三階に辿り着く階段の半ば程度だ。
   
    ダンッ! ダンッッ!!     ――ピキピキッッ゛……!

ベリル「……破られたら、私が壁に……なる」

  ……ブゥゥン!  キイィィ――!

階段の真下近くにスポーツカーが走り寄ってくるのが見えた……!
然し上階の閂となってる『インク』は今にも破壊されそうである。

>>439-440(斑鳩PC・成田PC)

超聴覚を持つ成田の報告に従い、斑鳩は持ち前のドライブテクニックで
車を走らせ……そして目撃。

見た所最上階の非常階段と三階の中間付近を、黒羽が切羽詰まった様子で
朱色のコートが目立つ、調子が悪いらしい状態のベリルを引っ張る光景。
最上階四階からは、成田は明瞭に喧しい程に鼓膜に届き、彼程でないにしろ
夜の環境音少ない空間では斑鳩でも激しいと感じられる扉をぶち破ろうとする
非常扉付近の音を聞いた。不味い事が起きてると否が応にも理解する。
 更に、この避難階段は所謂『螺旋階段』の構造だ。鉄球を投げるにしても
螺旋状の柵が貴方たちの外なる攻撃を妨害させてしまう……。

442斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/11/29(金) 23:20:03
>>441

見上げれば夜空に星の輝く中
今まさに破られんとする音が響き、その最中に黒羽という女がいる事は理解できた(ベリルもいるけど)

 (封鎖されたドアの辺りまでは恐らく僕の射程内、けど……)

階段そのものが遮蔽として機能している
これでは……えーと、なんだったか……『ラフィング』に射線が通らない
吸血鬼に対して銀の弾丸があろうと、当たらなければ意味がない。

見た限りベリルは動けないに等しいのだろう
黒羽が引きずるように動かしているが、芳しくないのは解る

 (……『ロスト・アイデンティティ』が十全に働くのは開けた地形だ
 僕が助けに走ったところで、螺旋階段の最中では満足に攻撃も出来ないな。)

それに、馬鹿正直にぐるぐる遠回りしながら向かった所で、間に合うかどうか解らない
不確実な行動で間に合わなきゃアウトだ。

 (一番良いのはベリル・ストックを『見捨てる』事だ、今回の事は向こうが上だったと認め、次に生かす
  だが、黒羽は離れるようには見えない、まだ彼女を諦めていない。)

…………。
チョイスは二つ、移動か。それとも攻撃か。

 「『遠回り』とかまどろっこしいぜ ――やっぱ『直線』で行くっきゃなさそうだな。」

右手の鉄球を右手首の鎖に接続、回転させながら5メートルまで伸ばす
狙うのは、今にも壊れそうな扉……ではなく黒羽付近の『柵』

 「『成田君』よォー!『spiral staircaseクライミング』って興味ある?……あってもなくても今から必死にやんなくっちゃなァ!」

投擲、分離、鉄球内の『鎖』を引きずり出しながら『8m』の高さ以内にある黒羽に最も近い外側の柵に、鉄球をあて、分離
鉄球が柵との接触面を潰しながら加え込むように柵を取り込み、結合、完成するのは、鎖で出来た一本の道、『黒羽までの直線ルート』

 「『助けに行く』なら、ちょっと昇っていけよ成田君、『俺』やる事あるんだよね。」

……ここからが難しい所だ、既に鎖を使い過ぎている、射線は通っていない
左手の鉄球を、結合、押しつぶして一片の鎖にまで結合させる。

余りの1Mで作られた鉄球の殻に、それを押し込む、出来上がるのは『空洞の鉄球』内に『5m分の金属を詰め込んだ鎖の欠片』。
俺達の『奥の手』だ。

(重要なのはタイミングだな……扉が破られた瞬間、この『奥の手』が奴らの鼻先になくちゃいけねぇ
ただ螺旋階段の一階層に放るだけなら……射線が通らなくても問題はねえ。)


結合、回転、あとは扉の音を頼りに放り投げる
残りは勘だ、理想は破れた瞬間、起動した『奥の手』が連中の目の前にある事。


 (――今だ)


扉の開いた瞬間、触れている判定になっている、奥の手内の金属片を分離して、奴らの鼻先の階層にそのまま放る。

 原理は手榴弾とかと同じだ。

金属の殻の中で、大量の『結合できない鎖の欠片』……金属が急激に膨張、内部の酸素を加圧、高温化
『奥の手を赤熱化させながら、内部の金属膨張に耐え切れない外壁に罅を入れて爆発する。』
砕け散った鉄球、飛散した無数の金属片は、相手をズタズタに引き裂くだろう。

 「――ロスト・アイデンティティ『ボール・ブレイカー』」

後は?祈るだけだ、我らがヒーロー成田君が間に合うか、とかを。

443成田 静也『モノディ』:2019/11/29(金) 23:51:26
>>441

「アイアイサー!」

斑鳩の作った鎖の道を駆け上がっていく。

もしつくより先に奴らが流れ込んだり、非常階段を破壊するような手を使われても『モノディ』には近距離型にしては
長い射程距離とそれを伴うスピード、跳躍力がある。(ルールに則り射程距離と同じく4mまで)

閂のされた扉は今にも破壊されそうだが、いざとなれば飛んででも間に合わせてみせる。

「出てくるならば、『ラフティング』ども全員を殴り飛ばしてやる!」

それに『奥の手』もまだ残してある。・・・センサーがしばらく駄目になるのであまり使いたくはないが。

444黒羽 灯世『インク』:2019/11/30(土) 00:50:46
>>441-443

筆術は『筆法』と違い、単なる『応用』に過ぎない。
然し空間に線を引くという能力はそれを無数に擁する。
多くの手札を管理するために、黒羽は『名前』を付けた。

(『藤裏葉』……分かりやすい用法だけど、やはり効くのだわ。
 目に見えて与えられたカードをただ切るだけじゃ、せいぜい中の上……
 『インク』を最大限活かすためには発想が必要、それでこそ『上』!)

ベリルの手を引き、ひたすら駆け下り続ける。
おぶったりはしない。容易に共倒れになるからだ。

「下っ……下に増援が来てるのだわッ、あと少し持ちこたえれば大丈夫……!」

        しゃしゃしゃっ

「だから、筆術『真木柱(まきばしら)』……
 これでその『あと少し』を稼がせてもらう」

(ベリルさんはこの後役に立つかは分からない、でもまだ情報があり、コネにもなる!
 そう……彼女の命を救ったという事実が、『アリーナ』との接触で強く活きるはず……!!)

扉の『閂』は、射程外になればどうせ突破される。だから階段にも仕掛ける。
狭い階段や通路だからこそ通用する手管……地面に垂直、縦に線を引く。
ベリルが通り過ぎたあとに腕だけを伸ばして行う。シンプルな動作だ。
ほとんど一瞬足を止めればいいだろうし、これで稼げる時間は一瞬を超える。

《ベリルさんがなにか薬を盛られたのだわッ!! このホテルは……『危険』!!》

つまり、それを終えればそのまま駆け下りる動作を継続する、ということだ。
成田と斑鳩に向けてスタンドの声で叫びながら、とにかく、四階のドアから離れる。降りる。

445『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/11/30(土) 22:33:47
>>442-444(ALL)

  シャ―――シャ―――zノッシャッッ!

 ――筆術『真木柱(まきばしら)』と題する強度ガラス程度の
階段に仕掛けられた『インク』の線。単純ながら人並み程度の力しか
有しない人の形をした人外の存在ならば十分通ずる障害線。

ほぼ意識を留める事のみに集中するベリルを引っ張り、ようやく黒羽は
三階の階段口まで辿り着く。その直後だった

  ドンッッ!! パキャッ    ドタドタドタ――ッッ――

非常扉をぶち破る勢いで閂としていた『インク』を破壊し、ホテルの
マスターらしき恰幅の良い人物が先導となり冷たい外気の晒す
非常階段の踊り場へと勢いよく入ると共に……
  
    シュロロロロロㇿッ     カンッ ゴロゴロ・・・

       ――ロスト・アイデンティティ『ボール・ブレイカー』

決して小さくはない、スタンドで形成された爆発音が黒羽の頭上から轟く。
一番それをはっきりと視認したのは、ベリルと黒羽の元へ辿り着かんと
斑鳩が作り上げた鎖の道を走り抜ける成田であっただろう。
柵がひしゃげ、非常口部分の扉も大きな破損。マスターであろう満面の笑顔で
外に走り抜ける姿勢で出て来た男性の前身から赤い霧状のものが噴き出し元の
四階の通路へと衝撃で吹き飛んでいくのが視認出来た。4〜5名は巻き込んで
再起不能、死亡は確実に出来ただろう。
 ……そう『その程度』は。

    ――ドタドタドタッ     ――ハハハハハハッッ゛!!!!  
シュンシュンッ ガギャンッ゛!

ベリル「……かつ  み」

笑い声と共に粉塵が少し上がる四階から人影が踊り出て三階へと降りようとする。
その人物は両手に、クリスタル製の灰皿のようなものを布らしきもので巻いた
ブラックジャックを達人に近い精密さとスピードを伴い、階段と言う不安定な
足場をものともせず 更に黒羽が引いた一線の『インク』を破壊しつつ下って来る。

『勝美』だ。満面の笑顔で、その口からおぞましい声を発しつつ
丁度彼女達の元に降り立った成田含めた三名を亡き者……いや
同族、自身と同じ変わり果てた者にせんと迫って来る!!

(※黒羽・成田・ベリルと勝美の距離は約4m程ある。
黒羽がベリルの薬が盛られた発言は問題なく斑鳩、成田ともに聞いた)

446斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/01(日) 00:13:09
>>445

 「……。」

柵がひしゃげ、非常口部分の扉も大きな破損、恐らくラフィングもほぼ再起不能と化したであろう
みずからの引き起こした行いに ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべる

 (やっべ 威力高すぎた)

信用していないとはいえ、流石に黒羽、成田両名を階段ごと吹っ飛ばすつもりではなかったし
何方と言えば『只』(クレイモア)みたいな感じになるんじゃない?とは思っていた

……実際には破砕手榴弾顔負けの爆発が引き起こされた、装填炸薬、鎖5mでコレである。
内心冷や汗ものであった

本来は自分の弱点である至近距離に詰められた際に、隠し持って破裂、自身の方への破片は『鎖』である以上
斑鳩の任意で消せるのでノーダメージ、そんな感じで考案した奥の手であったが。

 「……ヘイ、生きてるよな?今ので全員死んでたらクソ笑うんだけどよ。」

笑うしかないとも言う。
自身の心境などおくびにも出すつもりはないが、流石に自分から詰みに近い状況まで行くのは本意ではない。

だがその心配は不快な『笑い声』にかき消された

 「―― チッ!」

まだ生きてる個体がいるらしい、そして襲う対象もいるようだ。

(ここからじゃ直接狙えないのは変わらず、『ボールブレイカー』は作成に時間がかかり過ぎる)

本来ならもう一発分は存在したはずの鉄球は、成田用の道に残してある
ベリル・ストックを諦める際の逃げ道としても使い道がある、消す事は出来ない。

 「おい!生きてたらそっちで如何にかしろ!」

運転席に座り、首の鎖を千切る 影の頭が発現し、周囲の警戒に回る
ハンドルを握り、アクセルに脚をかけて待機。

 (今の俺に出来るのは精々これくらいだな、今からじゃ攻撃は間に合わねぇ。
  逃走手段を奪われるのが一番の『最悪』だ 今はまだ違う。)

――左手内に鎖の鉄球を作り出す、だが時間はかかる
逃走経路の確認と、次の攻撃の準備、これが今の斑鳩に出来る精一杯だった。

447成田 静也『モノディ』:2019/12/01(日) 13:40:08
>>445

「間に・・・合った・・・ぞ!コンチクショウが!!『モノディ』!!」

なんとか二人のいる場所に閂が破壊される前にたどり着くこともできた、斑鳩の『アフターサービス』も巻き添えは区は無かった。
だが・・・

『ラフティング』に混じっている『顔見知り』に少しの動揺と、納得が入り混じる。

(勝美さんが既に感染させられていたのなら、そりゃあベリルさんに薬を盛るのは簡単だろうよ)

しかし動揺はすれど迷いはない。すぐにそばまで迫ってきた『ラフティング』共へ
モノディの拳と手刀を顔と喉へとくり出す。(パス精CAC)

モノディの真骨頂、それは人並みしかないパワーでも問題が起きないほどの超スピードの連打。

スピードの乗った拳なら相手の骨をへし折るのは容易いし、手刀ならば喉を切り裂くくらい訳はないはず。

これで近づかせるのとそもそもの『声を上げさせる』のを止められるはず。
感染していても人間である以上顔面が骨折し、喉を切り裂かれたら声を上げることができないはず。

「後方はオレが守ります。黒羽さんはベリルさんを連れて早く下へ!」

二人に合わせながらこちらも敵を叩き潰しながら下へと下がっていく。

448黒羽 灯世『インク』:2019/12/01(日) 19:39:41
>>445
>>446
>>447

「!?!? ……一体どんな攻撃を……!?」


「こ……このくらいで死ぬ私だとは思わないことだわ斑鳩さん!!!」

(か……彼の戦闘力は、やっぱり凄いのだわ。
 少なくともその一点では私よりも……『上』!
 もちろん総合点で負けるつもりはないけれど……ッ)

(とにかくこれなら……!?)


「……っ」


ひと時とはいえ仲間だった男が堕ちた。
彼を半ば疑いはしていたが仲間意識はゼロではなかった。
その変わり果てた姿に、それなりに『揺れる』物はある。

(『こうなるわけにはいかない』……『させるわけにも』)

「……成田君ッ! こいつらは火で焼かれながらでも迫ってくる連中!
 『足止め』は出来ても『撃破』には固執してはいけないのだわ! 気を付けてッ」

「ベリルさんもう少しで『足』に辿り着くのだわッ、それまではダウンしちゃダメよ!」

当然、自分も気をつける。

あの灰皿はブラックジャックのようではあるが、
それと同時に『スリング』としても使えるだろう。
灰皿の投擲には備えつつ、ベリルを連れて車へ向かう。
足を止めて応戦するのは決定力不足の自分では無意味だ。

・・・少なくとも、『モノディ』の一撃を『見るまでは』。

449『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/01(日) 23:00:13
>>446-448(ALL)

貴方達の知る『勝美』は既に居ない。簡易製のブラックジャックのようなものを
構え階段を駆け下る存在は、おぞましい音色を口から迸らせつつ走り寄って来る。
 元々、彼の筋力や体格は普通のある程度のスペックが平均的なパワー型スタンドでも
対抗出来うる程には力を備えている。そいつが並大抵な存在ならば、元々の彼の
持ち得るパワーや格闘技術を『ラフィング』が駆使すれば君達も只では済まない。

  ・・・・・・
そう並大抵の場合

           ――コンチクショウが!!『モノディ』!!
         シュッ   ブォォオォンッッ゛

 アハハハハ『パゴ パゴォォ!!』―――ッダン ドンッ゛ッガヵ……

彼等三人の中で一番俊敏である『モノディ』の力を乗せた一撃 いや連撃。
相手のスピードも相まって高速の車が反対方向の車と激突すると同様に
大きく勝美であった成れの果ては吹き飛び三階と四階の通路となる昇り階段に
背中を大きく打ち付け、後頭部は不運……いや君達には幸運な事に頸椎部分が
直角に折れ曲がり、声の奔流が途絶えるのを視認した。残るラフィング達は
未だ潜伏してる可能性もあるが、一先ず 非常階段へ現れようとする物音は
成田の優れた聴覚のセンサーからは捉えられない。代わりに、夥しい足音の波は
住宅街方面から近づいているのは聞こえている。のんびりはしてられないだろう

二人掛かりならばベリル一人を支えつつ、黒羽一人よりも遙かに早く
スポーツカーへ乗せる事は出来た。息を弾ませる二人がドアを閉めると共に
運転席の貴方(斑鳩)はアクセルを踏み抜く。それと同時に笑顔の集団であろう
人影の群れがホテル沿いの道から出てこようとするのが見えたが。接触する事は
無いままに離れる事は成功した。

ベリル「……くそ……ったれ。満足 に 休めも……しねぇとは な。
…………いま、から。アリーナ、へ 向かう……か?
どっちに……しろ、安全な場所なんて……もう星見町には無いかも知れんしな」

後部座席で疲弊しきった様子で、額と目頭を無我夢中で持ち込んでいた
おしぼりらしきもので覆いながら途切れ途切れにベリルは呟き提案する。

残る、目指すべき部分があるとすれば『アリーナ』しか貴方達には無い。
もっとも、体力的な不安もある。一旦ビッグ・クランチに戻る成り
態勢を整えて明日の朝まで回復を図る手もあるが……。

450斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/02(月) 00:16:52
>>449

 (――エンゲージリングは無駄になったな。)

疾走する車内で、もう何回目になるかも解らないハンドルを握りながら
そう考えた事は自分でも少し意外だった。

風切りに次いで鈍い打撃音、ありえない方向に折れ曲がった首
スローモーションのようにゆっくりと倒れ込む男、恋人がいて、幸福になる筈だった人間。

人間は慣れる生き物らしい、この光景も、この事態の終わりごろには慣れるんだろうか?
慣れたとして、そいつは人間にカテゴリされるのか? ……されるんだろうなぁ。


 「――やるじゃねぇの、少し見直したぜ成田君よ 『殺れば』できるわけだ。」


 「黒羽も頑張ったねぇ〜重かったろ? ガッツ見せたじゃぁないか……。」


自分一人なら確実に見捨てて逃げたのを、見捨てず拾ってきたのは
間違いなく二人の『選択』の結果だ、そこは賞賛に値する。

 「さて、どうすっかね? ……俺達には『二つの道』があるわけだ。」

ハンドルを切る、サイドミラーにラフィングの影は今のところ見当たらない
どうやら逃げ切ったと考えていいらしい。

 「一つ、『清月学園学生寮までいって、態勢の立て直しをはかる』
 雇った傭兵の事だが、今、そこに……えーと……ほら、最初の方の二人組と一緒にいるらしい
 何人来ても任せろと言う辺り、俺と違って腕に自信があるようだしタフガイだ、合流も十分考えられる」

 「一つ、『このままアリーナに行く』
 最低、探知系だけでも今から確保する、強行軍だが、ラフィング共がこうも広まり出したのを見ると
 一晩の経過が致命傷になる……と言う見方もある。」

 「勿論、何方も良し悪しだ、前者は言わなくても解るだろうが、もう全員クタクタだって言う事、俺達はスーパーマンじゃない、ただの学生だ
 後者はこれ以上時間をかけると手遅れの不安が有ると言う事、薬入りの晩飯なんて食わされたくないだろ。」

欠伸を一つ、『奥の手』自体、そう何度も連発できるならとうにしている攻撃だ
実際、あのチンピラ4に使ったら喧嘩の域に収まらなかっただろうが。

 「今後の食事はボトルと缶詰に限定するとして……どうするんだ?」

俺が言えることは、車は何時か必ず、止まらなくてはならないと言う事だ。

 「因みに俺としては……さっきの『ボール・ブレイカー』がなんかパクリっぽいから、何か別の名前考え中だ。」



 「――あ、行き先?何方でも変わらないとは思うけど、あえて僕が決めるなら『学生寮』。
 理由としては、『手遅れの可能性を考慮して、一回は休息が欲しい』……からかな。」

(……ただ、速度を取るならアリーナだ、むしろこの襲撃でのアドレナリンが続く限りは、まだ持つ。)

451黒羽 灯世『インク』:2019/12/02(月) 01:39:21
>>449
>>450

「これくらいは……ハァ、大したことじゃないのだわ。
 それに……彼女を助けたことの価値はそれ以上に重い。
 ……本来は私たちには何の義理もない『アリーナ』に、
 仁義を少しでも持ってるなら無視できない恩を売れるよだわ」

「そんなものを持ってるかは分からないけれどね……
 でも……少なくとも、『戦力』がプラス1されたのは大きい。
 賭けで手に入れたのは情報だけじゃなくなったのだわ!」

ベリルは勿論今すぐ戦力になるはずはない。
が、薬を盛った目的が『スマイリー・スマイル』どの同化なら、
彼女自身察していたとおり、使われたは『精神安定剤』やドラッグなど、
意識を鈍らせたり混濁させるもので……『致死』や『再起不能』は無いはずだ。

「最初の二人、小林さんとヤジさんから連絡は無い。
 それに傭兵の人達からも……そういうことは、
 少なくとも学生寮は『まだ』無事だろうけど……
 明日の朝まで寝て、『アリーナ』が無事かが怖い」

「他だと……さっきの『ビッグ・クランチ』に戻る?
 ……あの女が今から迎え入れてくれるかは謎だけど」

それに非常時だが斑鳩と彼らの関係性は『爆弾』だ。
ベリルを助けたという事実がそこに働けばいいが……
こちらはともかく、ヤジがそこを割り切れるかどうか。

「あのホテルだけが偶然、病巣になってた……
 それは楽観的すぎるように感じるのだわ。
 すでに町中が感染してるなら、一刻も早く動きたい」

問題は、動きたくても動けなくなることだ。
流石にこれ以上は『限界』が見えてきている。

(……やっぱり『俺』と『僕』は違う……『3つ』……もう1つは?)

「……ねえねえベリルさん、アリーナに『仮眠室』とかはないの?
 協力関係を結ぶ前提なら、そこでも休めるんじゃないかしら」

協力関係を結べない場合は机上の空論なわけだが……
情報系スタンド使いの力を借りることだけは出来て、
しかしすぐ追い返される……シチュエーションが想像しづらい。
これもただの楽観かもしれないが、『進む』と『休む』は両立し得る。

452成田 静也『モノディ』:2019/12/02(月) 11:04:40
>>449

「・・・そいつはどうも。オレにだって助けるべき優先順位をつける事が出来た、それだけです・・・。」

斑鳩にそう答える。

相手を殺すことで助かる可能性のある『黒羽とベリル』、『感染』して今のところ助かる見込みのない『勝美』、
どちらを優先すべきか。そんなことを考えている時間はなかった。
とは言え、できる事ならば顔見知りの頸椎をへし折るなんてできれば二度とやりたくはない。

・・・もし事が全て終わって、生きていたら勝美さんの婚約者を探して一言謝らないとな・・・そうしなければ一章悔いが残る。

「それとこれからですが、オレもまず寮へと戻る方を優先すべきかと思います。」

「理由は斑鳩さんのに加えて『寮にいるスタンド使い』を戦力として加えるべきだと思います。」
「理由はたかが『ホテル程度』の人間すら『感染』させていることから既に『アリーナ』も敵の手に落ちている可能性が十分にあると思えるからです。」

「実質、3人の戦力で何人いるかわからない敵の群れに突っ込むのは自殺行為かと。」

こればかりはいくら対複数人ができる斑鳩も情報収集に長けて黒羽も疲労が見える時点で少しでも休息をとるべきだろう。

「ただし、これは『学生寮』が『まだ無事ならば』が前提となっていますので、もし学生寮にも不穏さを感じたら
すぐに立ち去り、アリーナに乗り込む他ないかと思います。」

あらゆる可能性を考え、備えなければ待ち受けるのは敗北だけだ。

・・・せめてホテルでもう少し休息が取れればもう少しマシな状態で挑めてものをこんな賭けに出なければいけないとは
腹立たしい。

453黒羽 灯世『インク』:2019/12/02(月) 11:59:38
>>449
>>450
>>451

「これくらいは……ハァ、大したことじゃないのだわ。
 それに……彼女を助けたことの価値はそれ以上に重い。
 ……本来は私たちに何の義理もない『アリーナ』に、
 仁義を重んじるなら無視できない恩を売れるのだわ」

「まあそんなもの、持ってるか自体分からないけれど……
 でも……少なくとも、『戦力』がプラス1されたのは大きい。
 賭けで手に入れたのは、『情報』だけじゃなくなったのだわ!」

もちろん、ベリルが今すぐ戦力になるはずはない。
が、薬を盛った目的が『スマイリー・スマイル』への同化なら、
彼女自身察していたとおり、使われたのは精神安定剤やドラッグなど、
意識を鈍らせ、混濁させる薬……『致死』や『再起不能』は無いはずだ。
一晩ないし仮眠程度でも休めれば、動けるくらいに回復してもおかしくない。

「最初の二人、小林さんとヤジさんから連絡は無い。
 それに傭兵の人達からも……ということは、
 少なくとも学生寮は『まだ』無事だろうけど……」

非常時とはいえ斑鳩と彼らの関係性は『爆弾』だ。
ベリルを助けたという事実が、そこに働けばいいが……
こちらはともかく、ヤジの割り切りは期待できない。
ベリルを助けたのも、ある程度以上打算なのが事実だ。

「他だと……さっきの『ビッグ・クランチ』に戻る?
 ……あの女が今から迎え入れてくれるかは、疑問だけど」

「ともかくあのホテルだけが偶然、病巣になってた……
 それは楽観的すぎるような気がするのだわ。
 アリーナだって狙われていても全然おかしくない。
 すでに町中が感染してるなら、一刻も早く動きたい」

問題は、動きたくても動けなくなることだ。
流石にこれ以上は『限界』が見えてきている。

(……やっぱり『俺』と『僕』は違う……『3つ』……もう1つは?)

「……ねえねえベリルさん、アリーナに『仮眠室』とかはないの?
 協力関係を結ぶ前提なら、そこでも休めるんじゃないかしら」

協力関係を結べない場合は、机上の空論なわけだが……
情報系スタンド使いの力を借りることだけは出来て、
然しすぐ追い返されるシチュエーションが想像しづらい。
これも楽観かもしれないが、『進む』と『休む』は両立し得る。

とはいえ。

「……とはいえ、受け入れてもらえない可能性も、
 最悪全員敵になってる可能性もあるアリーナよりは、
 とりあえずまだ無事なはずの学生寮が優先なのは分かる。
 一刻も早く動く……寮の方もそうすべき状況でもおかしくはないし」

「…………成田君の案に賛成しても良いのだわ。私も流石に、休みたい」

454『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/02(月) 21:01:45
>>450-453(ALL)

>アリーナに『仮眠室』とかはないの?

ベリル「ハァ……ハァ。仮眠、室 そりゃ、あるさ。それに、最悪の
コンディションだが、アリーナの医務室まで辿り着けられれば
回復する手はある。そう言った、致命傷じゃなきゃ短時間で効力を
発揮する薬は置いてある」

黒羽の言葉に、ベリルは未だ気丈に意識を保ちつつ返答する。

……キキィ。

赤信号で車は一旦停止する。すぐ目の端には目的地となる建物
『総合体育館』が視界に入っている。

ベリル「表玄関は・・・深夜だから当たり前だが閉鎖してる。
入口の鍵は、花壇が玄関付近にあるだろ? その鉢の底に隠しててな。
ハッ……古典的だが、誰もそんな場所に鍵を不用心に隠すと思わんからな」

顔色悪く、息を整いつつ彼女は説明を続ける。

ベリル「正直、状況は間違いなく最悪な代物が町に蔓延っているってのが理解した。
アリーナも今、無事か正直私には把握しかねない。電話で応答したって恐らく
さっきのホテルの従業員見てぇに上っ面は普段通りに動けるだろうしな。
安全な拠点があるって言うなら、私も恥を忍んで一緒に休息を図るが。
もしも、この事態を収束する手段を持つ人物が地獄化しているアリーナで
籠城してるってんなら、是が非でも救い出さなくちゃならねぇ……一晩はもたんだろう」

目前に、アリーナへ通ずる建物があるのを視認してベリルは選択を告げる。

このまま拠点(学生寮)で万全の態勢を整え、英気を養い再度向かうか。
または、何処まで危険か未知数なアリーナへこのまま突入するか、だ。

オペラが謳っていた『探知能力者』は、まず間違いなくアリーナに居る。
 それを突き止めれば、この世界中の異変を解決する糸口は見いだせる
可能性はあるのだから。

455斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/02(月) 21:48:59
>>454

肩を竦める、どう考えても彼女は限界近いと思うが
それでもまだ普通に会話するのだから、まるでヒーローか何かだ。

そして『才能』という括りではどうしたって補えない物は存在する
それは『経験』だ。

ベリル・ストックと言う女は、明らかに無数の修羅場を潜り抜けている、
恐らく彼女の言は正しいだろう……そうなると優先順位は火を見るより明らかだ。

 「――わかった、他の2人がよければ、後1回なら僕一人でも十全に戦えると信じよう。」

掌上の鉄球が、信号の色に照らされて赤く染まっている
僕の武器は今のところこれだけだ、『鎖』、僕の『枷』、『鉄球』、支える『影』。

 (俺ァ『成田』のヤツなら、殺さずに済ませてくれるかもしれない、と期待してたんだぜ?)

 「……『ロスト・アイデンティティ』。」

 (ま、期待しすぎは良くねぇな?親のエゴが、物心つかないガキに習い事に行かせるみたいにな、なあ?)

全身に『鎖』が巻き付き、『影』が脳裏に囁く、赤がもうすぐ緑に変わる。
――急がなくてはならない。

 「で、君達は如何する?望むならすぐそこで別れるよ……学生寮はすぐそこだ。」

456成田 静也『モノディ』:2019/12/03(火) 02:12:59
>>454

「一人ですぐに行くつもりですか?増援もつけないで?」

少し呆れ気味に言う。

「行っても斑鳩さん一人で群れを捌き切りながらベリルさんを守るのは無理ですよね?ならばオレも一緒に行きますよ。」

「ベリルさんを守りながらならば、一人よりは二人で行くのが合理的かと思いますよ?」

確かに自分でも言ったが戦力は欲しい。しかしここで解れては元の木阿弥だ。

それにベリルさんの見立てが真実ならば探知系スタンド使いと接触するチャンスは今夜一杯蛾限界だろう。

ただ、今の機会を逃したら『感染の魔の手』のせいで援軍を呼ぶ望みは薄くなるだろうが、仕方が無いか・・・



ふと右の手首に触れて先ほどの事を思い出す。『感染』した『勝美』を『殴り殺した』事だ。

さっきは身を守るためとはいえ、スタンド使いになって初めて『人に全力で拳を振るい』

その結果、勝美さんは『死んだ』いや『オレが殺した』

状況が状況でなければ正当防衛・・・いや、殺意を込めた時点で過剰防衛どころか普通に殺人だ。
代理にスタンド使いの動物を通してだが生き死にを賭けていることは理解していたつもりだった。

だが、殴り飛ばしたときの骨と肉をえぐるような『嫌な感覚』とそれを見た黒羽の『恐怖の顔』・・・
あの瞬間だけは恐怖の対象は『スマイリー・スマイル』ではなく、オレだった。

それにオレはあの瞬間は『何も感じなかった』
今さっき落ち着くまで呑気に『全てが終われば遺された婚約者が生きていれば謝罪すればいいだろう』
・・・そうとすら思っていた。

・・・結局はスタンド使いになっても変わらないということだろうか?
力(スタンド)を手に入れて自制を手に入れたと思ったが、煩わしさのまま暴力を振るっていた頃から何も成長していないのだろうか?

「クソ・・・スタンド使いになっても『人殺し』なんて一生やらないと思っていたのに。」

他の三人に聞かれないように小さくそうつぶやく他なかった。

457黒羽 灯世『インク』:2019/12/03(火) 04:43:32
>>454
>>455
>>456

一晩はもたない……ならば、これは『選択』ではない。
もちろんベリルの想定以上にまだ見ぬ彼らが強く、
あるいは単純に運がいい、入り込む余地が無いなどで、
アリーナ自体が『まだ』笑いの坩堝には堕ちておらず、
翌朝までは粘れる……可能性はゼロではないのだろう。

……学生寮で休めない可能性もゼロではない。
そうなればこの状況で、純然たる無駄足を踏む事になる。
この世界は今、何をするにしても『賭け』になる。

「……分かったのだわ、『行きましょう』
 学生寮に行ったから100%休めるとも限らない。
 どっちも賭けなら得が大きい方が良い…………」

だから全てを賭けて『休む』つもりはない。
休みたいのは、その先に『希望』があるからだ。
絶望しか想像できない休息など意味はない。

「探知のスタンド使いにアポを取って…………
 解決の目処が立ってからの方が気持ちよく休めるし。
 ここでその使い手を見捨てるような選択をしたら、
 それこそ今日してきた事全部に……意味がなくなる」

「ベリルさんの見立てを信じましょう」

見立て。それが重要だ。
成田や斑鳩、自分の判断は『状況』からのものだ。
だがベリルは『経験』と『知識』を持っている。
盲信はしないが『アリーナ』は彼女が最も詳しい。
その彼女が今動くべきだと考えているのならば、
そこで楽観視をして後回しにしてはそれこそ意味がない。

黒羽も当然疲労はあるが、確かな『目的』がある。
迫り来る破滅という不安に包まれながら休むよりは、
確固たる目的に向け力を振り絞る方が、むしろ気が楽だ。

458『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/03(火) 21:27:30
>>455-457(ALL)

ベリル「…お……前たち、全員乗り込む気……か。
私……が、言える事じゃねぇが……余程の、馬鹿共だな」

私も含め、大いにな。と言い終えるベリルと共に
斑鳩が運転するスポーツカーは総合体育館駐車場に辿り着く。
 ベリルは決してヒーローではない。ただ、自身の信念のままに
自分の領域(世界)が脅かされるのを何としてでも対処したいだけだ。きっと

 駐車場には数台、車が停まっている。恐らく、警備員などが使用する車だが……。

ベリル「……近くに物音はあるか?」

そう尋ねられ、貴方(成田)は耳を澄ませるが人の紡ぐ足音は建物内や外からも
捉えられない。その情報を提示すれば、ベリルは表情を一層暗くして呟く。

ベリル「…………警備員ぐらい、普通置いて……るよな。一般の……
アリーナと関係なく、普通は見回ってる筈だが」

総合体育館から、『アリーナ』に通ずるエレベータまで
鉢植えから鍵を取り出し建物内に入り。点灯しているボタンを押し
静寂に嫌なぐらい響く機械音と共に昇降機の自動ドアが左右に開かれる。
 不気味な位、何事も起きない。

ベリル「……引きがす……なら、今の内だぞ。わ……たしの余力。
スタンド……シンプリ―・レッドを発現して全力で攻撃出来るのは目安
2〜3秒って所だ。しか……も
私の能力は簡潔に言えば嘘吐きの断罪だ。さっきの勝美見てぇな返答なんぞ
期待出来ない人かどうか分らん存在に ほぼ能力は通じない」

ある程度鍛えた成人男性の、ちょい正確なパンチや蹴り(パス精CCB)が
出来る程度だ、とやけくそ気味に彼女は説明する。

ベリル「……何時でも、攻撃出来る準備をしておけ」

そして、彼女は手筈通りのボタンを押し ドアは閉まる。

    ――ウィィィイン。

地下一階、二階……と、本来のボタンには表示されない下の下へ……。

(※総合体育館受付の事務にあるであろう用品、通路に設置してある消防器具など。
携行したい物があれば、このレスの返信にてロールして頂ければ携行可能)

459斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/04(水) 00:22:35
>>458

「僕は貴女と戦わなくて良かったと思っているよ、ベリル・ストック。相性は最悪に等しいだろうから」

本心でそう思う、嘘つきにとっては最悪の能力だと
そして、そういう人間のスタンドが、僕とほぼ同スぺックだと言う事に、奇妙な感覚を覚える

「……前衛は成田君に任せる、継続的な接近戦は君の方が上だ
僕は最後に出て、二つの頭で後方を警戒しながら進む、最後尾なら少なくとも射程内全員はカバーできる」

「もし数の多さで無理そうなら『すぐにしゃがむ事』、……前は一掃する」

全身の鎖がエレベーターの振動に微かな音を立てる
両手に持った6m分の鉄球は、即座に30発の鉄球を散弾の如く放てるが欠点もある

1.鎖の回転を止められれば、投擲にはならない
2.一度に狙えるのは60人が精々で、それ以上は不可能

『奥の手』はその性質上、撃てて二発、それも後を考えなければ、と言う事だ。

予備の1m分の鉄球を腰に付け
残りの2mは投擲用の鎖として伸ばす、これで計15m、今の僕の限界。

両方の手首、その鎖の内側に、折り畳みナイフ1つとライターが5つ
これが今の僕のスタンド、『ロスト・アイデンティティ』に出来る戦闘準備だ
そしてそれは今終わった。

「物事は、最後には単純な二択だ、『やる』か『やらない』か」

深呼吸を一つ、掌の実体化した重さが、これが現実だと告げている

「……選択は済ませた、それに賭けよう。」

460黒羽 灯世『インク』:2019/12/04(水) 01:34:46
>>458
>>459

「馬鹿じゃないのだわ。私はもっと『上等』
 貴女の言葉で言うなら……きっと『大馬鹿』ね!」

そしてそれが、今はもっとも『真実』に近い道だ。合理で馬鹿をやってやる。

(……静かすぎる、それ以上に『荒れてなさすぎる』?)

『スマイリー・スマイル』は『頭も使う』が、
『襲われる側』の反応をコントロールは出来ない。
応戦は、少なくともこの場所では無かったのか?

「……ベリルさん、エレベーター以外に脱出経路は?
 地下に施設があり、そこに闘技場がある以上、
 火災や崩落に備えた『非常出口』はあるのかしら?」

問いかけながら、『インク』を空に走らせる。
書く文字は、シンプルだ。

『成田君の
 モノディが 
 手刀をした』

文字の大きさも調整し、『正方形』に収まる形で文を書く。
いざというときの盾になり、そして自分の最大の矛にもなる『記事』だ。

「引き返して済めばいいけど……目当ての『探知系』と合流して、
 エレベーターに戻ったら『止められてしまってました』……それは嫌なのだわ」

「一番嫌なのは……『今の安心』のために、『明日からずっと』を捨てる事だけど」

             (……そうよね、きっとあの人ならそう考える)

『多数の戦力を擁し立地の隠匿性も高いアリーナ』は襲われ壊滅していたが、
『対集団に優れた傭兵がいる、道路沿いで町中の学生寮』は無事だった。
あり得る可能性だが、この『虎穴』から遠ざかるための『楽観視』でもある。今は、それはしない。

461成田 静也『モノディ』:2019/12/04(水) 03:16:08
>>458-460

スゥーッと息をゆっくり吸い、同じようにゆっくりと吐き出す。

『勝美さんを殺めた件』は一度胸の奥にしまっておく。

さっきと同じだ。迷えば敗ける。ここを切り抜けるしか方法は無いのだから。

モノディの聴覚センサーは使用し続ける。今は発症しなくても何時襲ってくるかわからないのは先のホテルで学んだ体験だ。

エレベーターに乗る前に調度良いところに消火器が置いてあった。まあ公共施設を隠れ蓑にしているなら当然か。

それを一つだけ拝借しておく。消火液は『ラフティング』共へのけん制に使えるかもだし、使えなくても純粋な鈍器・投擲物にはなる。
それを成田は持っておく。

「了解、斑鳩さん背後は任せましたよ。」

斑鳩に言葉を贈る。

「それと黒羽さんもいざという時はベリルさんの事をお願いします。」

黒羽にも言葉を贈る。

さて後は蛇が出るか鬼が出るか、それともそれよりも酷いのが出るか。

願わくばどこかで『スマイリー・スマイル』に対抗して立てこもってくれていれば最高なのだが・・・

モノディを構えさせておく。

462『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/04(水) 23:58:00
>>459-461(ALL)

成田は消火器を携行し能力で周囲を警戒。
 斑鳩は自身のスタンドの鎖 それを活用した鉄球を。
黒羽は、勝美を倒した場面の成田の再演を可能とする文章の壁……もとい矛と盾を。
本当は短い時間だろうが、いやに長く感じる降下の中で各々が準備をしていく。

>エレベーター以外に脱出経路は?

黒羽の言葉に、ベリルは深呼吸を繰り返しつつ。会話の幾つかで意識の低下により
間が空く事もありながらも答える。

「ドラえもんのどこでもドアって言えばわかるか? 要人とかを連れ立って外と
行き来する時は、そう言う能力を使える奴の移動経路があるんだが……こんな
緊急事態だし、そいつもアリーナに召集されてる可能性は高いが居る保証も無い。
 元々、此処はエレベーター以外で外に出入りするとなればポータル系の能力者を
数人ほど重用してて、港や湖畔方面などに出られる経路もあるが……こんな事態だろ。
そいつ等が全滅してた場合だ……その通路を未だ設置してると思うか?」

  ウィィン……     ――チーン。

 エレベーターが開く。そして……貴方たちは見た。

 『眼前に差し迫るオレンジ色の炎を』

463『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/05(木) 00:18:54
>>462続き

その光り輝く焔に対し、成田は超聴覚でも燃え盛る音がエレベーター向こう側に
迫っている事を察知する事が出来なかったし。斑鳩や黒羽も同様に異臭や
直感による危険が迫っている予兆など欠片も見当たらなかった。

悲鳴や、迎撃を起こす前に、ベリル含めた四人の貴方達は炎に呑み込まれる。
 突発的な、ラフィング達と無関係な事故死? いや、そうでは無い。

痛みは無い、息苦しさも無い。火は全身を通過していくが熱さもソレ特有の
焦げ臭さや異臭と言うものは無い。

 ――声を聞いた。

『…………人 やられたっ! 別支部の連中の返信はっ』
       『いえ…………撒けたとは思うけど、他は…………』
  『一先ず俺達だけで……に 会おう。恐らく、能力に罹ったこいつ……治し』

             ゴオオオォ……。

炎が止む。燃え盛るオレンジの光が眼前を横切る中で貴方たちの記憶には無い
誰かの会話が聞こえて来た。

瞼を開く、そして其の光景に息を呑んで呻き声混じりにベリルは呟いた。

「……くそっ、最悪の想定はしてたが……酷いな」

受付とも言えるカウンターが目前に見える。だが、幾つかの部分には
血痕らしきものが見られ、床や壁一面にもそれが入り混じっている。
 だが、倒れてる死体などは無い。全て運ばれたのか……もしくは別の理由か。

見渡せる中で得られる視覚情報は、左右に通路と言える部分があるのと
エレベーターから出る直ぐ横に、いま先程の声らしきものを出させたと言える
オレンジの火は床に子供程のサイズで延焼する事なく鎮座している。

ベリル「この火は……遠征したチームの誰かが残した能力だな。
他の奴等も、私達と同じように襲われたか寸でで逃げ延びて帰還したらしいな」

それでも、この惨状に陥る何かを止める事は出来なかったようだが……と
力ない声でベリルは呟く。

ベリル「……通路が、つい前に来た時と位置が違う。
多分、かなり地形も変形してるぜ……こいつは」

464斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/05(木) 02:34:12
>>463

「……つまり、案内は期待できないと。」

本格的にハック&スラッシュだなと悪態をつきたくなる
おまけにラフィングには多々侵入された後らしい
死体がない以上は、考えられるのは2つ

スタンドの攻撃で死体が残らなかったか
既に戦闘は終わっていて、死体だけでも片付けたか

「まだ見たことは無いが、ラフィングになったスタンド使いが死体まで操っていまも攻撃中……も、あるか、可能性としては低いが。」

「僕でも楽に勝てる相手に、ここのスタンド使いが苦戦するとも思えないし。」

脚を止める必要がない以上、ここで立っていても
拉致はあかないだろう、前に進むしかない。

元より、その為に来たのだ。

465成田 静也『モノディ』:2019/12/05(木) 02:45:09
>>462-463

光、炎、そして何者か声---

思考を働かせる前に降ってわいてきた事態に困惑するがベリルの説明で落ち着きを取り戻す。

「ということはあの炎は生き残りの人の遠隔操作または自動操縦型のスタンドで、今さっきのはその攻撃ということですか」

「更に別のスタンド(?)によって通路も滅茶苦茶になってどれがどこに繋がっているかわからない。」

「ということですね?ならばとりあえずはモノディの聴覚で聞けるあのスタンド以外の音を探すのと・・・」

「目の前のスタンドへの対処ですかね。敵だと仮定した場合、遠隔操作なら能力に気を付ければそこまでの問題は無いし。、
自動操縦なら攻撃の条件を探し無力化するのがセオリー…でしたよね?」

自分よりスタンド使い歴が長そうなベリル・斑鳩の両名に尋ねる。

「逆に『感染していない』のならばかなりのチャンスです。」

「ベリルさんはあの『炎のスタンド』に覚えはありますか?」

「会話が可能ならば交渉に臨みたいのですが」

もし遠隔操作ならば高い確率で視聴覚を本体と共有しているはず。
こちらを信じてくれる可能性は低いだろうが会話や交渉を試みるのも十分に価値はありそうだ。

466黒羽 灯世『インク』:2019/12/05(木) 23:47:24
>>462-465

「―――――――!! ……? 今のは、スタンド?」

      キョロッ

「情報を伝える炎……『それしか残せなかった』……?
 『スマイリー・スマイル』の眷属は『強くはない』とはいえ、
 仲間が急に敵に変わったら、不意を打たれる可能性はある」

周囲を見渡す。
血痕には眉根を寄せるが、過度に気にしてはいられない。

「……地形の変化も、遠征チームの誰かかしら?
 いずれにしても……『安全安心』とは程遠い場所なのだわ」

          スゥゥ

「記者としては燃える、わね」

             ハァ―――― ・・・

言葉をあえて強く選び、足を止める事はしない。
記事からは手を離さず、一同から離れず、前へと進むことに決める。

ただし、成田が『炎』との会話に臨むならそれを無視して進みはしない。

467『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/06(金) 23:01:52
>>464-466(ALL)

貴方たちの言葉に、壁に手をかけつつ肩を上下に揺らし息を整え彼女は返答する。

ベリル「『炎』については遠征チームの誰かだろうが能力は把握してない。
ただ、今のは記憶をアリーナの残存する人間に伝えようって事だろ?
攻撃ってよりは、此処で起きた危険を喚起しようって感じの」

ベリル「『地形』は、此処に駐在するスタンド使いの筈だ。これも機密に
深く関わる存在だから、探知の奴と一緒に匿っていれば万々歳なんだが……」

成田が『炎』に対し近づいて声を投げかけても、うんともすんとも反応は無い。
多分エレベーターが降り立った時に自動で記憶を伝達しようとするよう
燃え盛り、それ以外は休止状態と言う感じか。
 超聴覚では換気に受付の時計の音など除き、左側の通路からは遠方に数人程度の足音
右側の通路からは、とても小さいが何かがブンブンブン……と旋回する音が聞こえてくる。

斑鳩と黒羽は左右に別れる通路20m程の真ん中にトイレの表示マークを見つける。
当たり前だが通路の横に設立された共同トイレらしきものが見えるが、それ以外にも
どうも妙なものを見かけた。
 
    ヽ○ノ
    ヘ/
     ノ

棒人間の落書き……のようだ それも人間大サイズの。
落書きの下には、こう書かれている。

『気を付けろ やばいの 沢山 
だけど此処で一番危ないの 野放し』

……どう言う意味なのだろうか?
尚、棒人間は当たり前だろうが 動きはしないし、触ったり声をかけても
その図のままだ。

468黒羽 灯世『インク』:2019/12/06(金) 23:28:58
>>467

「もしそんな……地形を掌握できるのが敵なら、
 もう私たちは全員『脱出不能』にされてそうなものだわ。
 制限はあるのかもしれないけど……祈るしかないわね」

未知の敵については警戒のレベルを定めづらい。
気を払うのは、棒人間だ。これは『メッセージ』だろう。

「『やばいの沢山』…… 
 ……『一番危ない』……?」

謎の棒人間は『スタンド』だろうか。
それとも、誰かの遊び心に過ぎないのか。
動かないならどちらでも問題はなさそうではあるが。

「……野放し」

「逆に言えば『野放しじゃない』物もあるということだわ。
 それに、気を付けてでもここを進む意味が示唆されているっ!」

メッセージを遺したタイミングにもよるだろうが、
もしここが完全に終わっているならこうは書かないだろう。

そう、気を付けろ。つまり――――『気を付ければ探索の価値はある』という事だ。

469斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/07(土) 00:48:09
>>467

 「…………」

視界に入るのは
僕では判断できない材料ばかり、選択肢は情報から始まる

 「それで?何方から行くんだ?」

 「知っての通り、僕に探知の能力は無い
 情報が無ければ判断のしようも無い、決めるのは成田君だ。」

 「ただ、足音が聞こえるなら僕ならそっちに行く
 ラフィング共がただうろうろしているんじゃないなら、恐らくは生き残りを追ってそこにいる筈だからね。」

 「ただし、今この地形を操作しているのが味方だと仮定していいなら
 足音からは離れるべきだ、それがラフィングだと推測して、それから逃げるように壁を作るだろうから。」

何方かは任せる他にない
僕のすべきは殲滅だ、判断は難しいだろうが、それが失敗だとしても誰の責任でもない。



 (――準備はいい、即座に叩き込める、受け身の対応では此方が死ぬ。)

470成田 静也『モノディ』:2019/12/07(土) 11:48:03
>>467

「ベリルさんありがとうございます。彼(?)はあくまで注意喚起する自動操縦型(?)ということですね。」

ベリルの説明で納得する。

その時、モノディの聴覚が二つの音を捉えた。

「左だけではなく右の通路からも羽音?モーター音?らしきものが旋回しながらこちらへ向かって来ています。」

「右側は得体がしれませんが『ラフティング』ではなさそうな気がします。」

「しかし行くならば斑鳩さんと同じ理由で『左側』ですね。」

ラフティングだろうが生存者であろうが何かしらの情報は掴める。斑鳩のその意見には同意だ。

「右側のは得体がしれないし、生き残りのスタンドでもさっきの炎のように攻撃してこないとは限りませんしね。」

「それとあの落書き・・・もしかしたらアレは『ラフティング』の群れにいる司令塔の事かもしれませんね。」

「司令塔がいる群れは『銃を使ったり』、『薬を盛る』なんて細かなことができるのかもしれません。」

そう考えれば辻褄が合う。合うがそうだと決めつけるのはまだ早い。

何としてもこの落書きの意味を知る生存者を見つけなければ・・・。

471『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/07(土) 23:53:41
>>468-470(ALL)

貴方達はT地となる通路の分かれ道部分に到達する。左右の方向どちらにも
更にTかY字となる分かれ道で入り組まれている。話し合いの末に、生存者の
手掛かりがあるであろう『足音』のほうへ移動を試みる。
 無機質な鉄筋コンクリートで造られた壁と床、至る場所に時々誰かしらの
戦った形跡と思しき血痕はあるものの、それ以外は灰色で景色は覆われてる。

ベリル「普段なら、直ぐに闘技場やらの待合室なり何なりの扉がある筈だが
一切なく通路のみ……チッ 完全に迷宮化してるな」

極度の疲弊と苛立ちを交えた口調の呟き。こうなると、頼みの綱は
貴方(成田)だ。足音は左側の通路の更に右側方面から聞こえており
そちらへと歩みを進める事になる。

    ――ボオオオォ

ベリル「また、エレベーターで歓迎した『炎』だぜ。手前にある扉は
模様からして闘技場に出場する前の待機室だろう……ぁ?」

    コツ コツ

スタンドで形成した炎の向こう側。そこは十字の通路になっている
その通路を横切る人影が見える……アレは。

ベリル「ありゃあ、確かアルカラのスポンサーの
名前は確か『金一』……」

 通り過ぎた人影の名を彼女は呟く……面識のある人物のようだ。

ベリル「生きてたのか、あいつ……? どうするんだ、声を掛けて
呼び止めるか、それとも追いかけるか……フゥー」

行動指針を仰ぎつつ、彼女は上体を前に倒して息を整える。
 意思のみで、20分はそこらを気丈に移動してるが彼女の限界も
かなり近い。一刻も早く、体内の薬を解毒する案が無ければ直に
意識を失うだろう。

472成田 静也『モノディ』:2019/12/08(日) 00:43:54
>>471

チッ、ベリルさんの精神力も尽きかけているか・・・はやく医者のスタンド使いを探さないと・・・。

とは言え、向こうから来た人間は『金一』だって?それはあり得ない、『金一』という人物は
『斑鳩さんに車を奪われ、ラフティングの群れの中に突飛ばされた』と聞いた。

その状況で助かっているとはとても思えない。

「斑鳩さん、アレは本当に『金一』・・・貴方が車を奪った相手ですか?」

モノディを出し、いつでも防御も攻撃もできるように構えておく。

「足音は複数だった。ならば他のがまだ近くに潜んでこちらの隙を伺っているかもしれません・・・」

「ベリルさんにも悪いですが、最悪は『彼を殺すこと』になるかもですが皆さん大丈夫ですよね?」

本当ならば『殺したくはない』が、今はそれ以外に行動を止める方法が無い以上、そうするしかない・・・そうするしかないんだ。

自分に言い聞かせる。

(迷うな、躊躇するな、お前一人だけではなく、他もいて悪ければ死ぬんだぞ?)

「・・・とりあえずは『例え感染者でも』何か情報は聞けるかもしれないですし『金一さん』と接触しますか?」

「それとも有無言わさず『始末』しますか?」

他の二人にも意見を求める。

473斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/08(日) 00:47:17
>>471

 「『金一』……?」

名前からして金の匂いがするが
さて、誰だったであろうか?少なくとも聞き覚えは無い

それより目の前の炎の方が気になる、不自然に燃え盛る姿は間違いなくスタンド
アレがメッセージのような物であるなら、出来る限りは回収して状況を把握するべきだろう。

 (何より……)

ベリル・ストックを見やる
彼女の超人的な意志でも、恐らく限界は近いに違いない

仮に彼女を連れてこなかったとしても
僕一人なら無視を選択したであろう、僕にその余裕はないのだから。

 (ただし、現状はそうではない……と言う事だ)

今は彼らにやり方を合わせるべき、だろう
そして少しでも危険であるならば、即座に自分が手を汚す

それが今の僕に出来る事だ。

 「……通路はやはり当てにならない以上、『スタンドの炎』を頼りに進むしかなさそうだね。」

 「金一についての対応は任せるよ。」

474黒羽 灯世『インク』:2019/12/08(日) 00:55:40
>>471
>>472
>>473

                     チラ

(ここでベリルさんに倒れられたら意味がない。
 生かして、ここまで連れてきた……
 『治療能力者がいる、いたであろうここに』!
 無関係の私に、そこで『コネ』が生まれるのだから)

炎の『メッセージ』の中には『治せる者』が仄めかされていた。
その人物が生きているのであれば、まだ可能性はあるだろう。

「こ、殺し……いえ、そうね。
 それが……もし必要なのであれば、
 『躊躇わない』のが上等……なのだわ」

自分で手を汚せるかは自信がない。
だが、殺すのはだめだ!と言えるか?
もう最初から大勢に火を放つのを止めなかった。
黒羽の常識は、事件の中で『適応』していく。

「気になるのは――――『炎を気にもしていない』こと。
 すでに接触して、内容を知っているからかもしれない。
 でも、『見もしない』というのは不自然なような気もするのだわ」

アリーナ関係者であれば、炎の意味を知っている。
そうでなければ、あるいは関係が限定的なら、
なおさら燃え盛る炎に少しは反応する気がする。
単に極限状態で、余裕が無いのかもしれないが。

「…………無視するのは、それこそ野放しにすることでもあるのだわ」

               「どんな能力かは分からないけど、
                ここでなら最悪の場合であっても、
                相手優位のフィールドとも言えないはず」

                      「今……接触した方が良いと思うのだわ」

475『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/08(日) 19:57:14
>>472-474(ALL)

 ――ボォォ……。

         ダダダダダッ(※銃撃のような連続した音)

 『……! 酷い出血 早く治療を……っ』

『駄目だっ もう半ばアレ等が占拠してる 時間はかけられない!
俺は もう……解るさ 自分の体だから ゲホッ……ェゥ゛
 ――”矢”だ ”矢”を俺達で先に何とか』

『……、……。二手に別れよう 僕が囮になるから その隙に
あれは”レクイエム”なのかも知れない。それならば対抗手段は一つしかない』

『こんな時だけどさ。……  アレの収監って大丈夫なのかな
くそっ、エクリプスの奴等。この騒動も奴等の手引きか?』
  
           ――ゴォォォ……。

記憶を織った炎の壁を抜ける。明瞭となった視界の中で直線状の通路には
鉄製の頑丈な扉が十数メートル向こうに鎮座しているのが見て取れる。

ベリル「二度目でもあんまり良い気分じゃないね、この通り抜けはよ。
幸い、一度炎を抜けて再度腕とか入れても遠征組の誰かさんの置き土産が
頭ん中をリピートする事が無い事だけ救いだがな」

朱色のコートの袖で疲労の汗を拭いつつ彼女は炎に軽く腕を出し入れしつつ
そうスタンドで出来た炎の特性を軽く解明して呟いた。

残る十字路の左右の通路……慎重に警戒を期しつつ『金一』が
歩き去ったと思える左側に貴方達は曲がる。尚、右側はまた更に長い
直線状の通路が見え、少し先にT字の突き当りが見える。その突き当りより
少し前にカーボン製の閉じられた扉が見えた。

  ギィ……バタン。

ベリル「あいつ、通路沿いの扉に入ったぞ。正気ならば何が起きたか
洗いざらい吐き出させて……罠なら瞬殺しねぇとな」

見れば6,7m先に両側に取り付けられた扉。通路を確認した貴方達の先導の
誰かしらは両方の内、左側の扉が閉まったのを確認したので彼が
入った部屋はそこである事が伺い知れる。
 更に数メートル先右側には板で封印が施された扉が見られて
もっと奥には十字に分かれ道が見えた。

ベリル「あの板で閉じられた扉……くそ、視界がぼやける
もっと近くで見れば何の扉がわかるが」

封印してる扉はアリーナの彼女には見覚えがどうやらあるかも
知れない扉のようだ。だが、そこまで歩くにしても『金一』が
入った部屋も気になるし、対応もどうすれば決めねばならない……。

476成田 静也『モノディ』:2019/12/08(日) 20:35:57
>>475

炎が見せた記憶にあった『矢』と『レクイエム』・・・?一体何の事だ?彼らはそれを守ろうとして力尽きてしまったようだが・・・

それよりも今は情報のために罠に飛び込むか、無視して先へ進むかだが皆の意見はすでに決まっている。

「まずは『金一さん』が入って行った部屋から確認していきますか。」

モノディの聴覚の対象を『金一』が入っていった部屋に絞り込む。

足音は?呼吸音は?その数を見誤るわけにはいかない。場合によっては入った瞬間に
『ラフティング』の群れから歓迎を受けるハメになるかもしれないのだから。

「敵が複数でオレでも対処しきれないときはさっき決めた通り斑鳩さんの鎖をお願いします。」

最後の確認をしてドアに手を伸ばす。

477斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/08(日) 20:47:56
>>475

 「……判断が難しいな。」

また一つ、記憶の回想を見せられる
どの程度前の記録かは解らないが、かなり劣勢のようだ
そしてなにより、この『記憶の炎』を扱うスタンド使いが、未だに記憶内に出てこない。
記録者は写せないのだろうか?其処が少しだけ引っかかる

 「今の音は銃のように聞こえた、ラフィングへの対処としては有効なんだろうが……」

 「その後、一人の人間が口から血を吐いているように聞こえる、吐血の主な原因は内傷、臓器のダメージだ
 ラフィングの声の攻撃とは違く思える……非常階段の時みたいに、声でなく武器を使い始めてるのか?」

 「そっちはそれで判断がつくとしても……『レクイエム』とは何だ?『矢』とは何の事だ?
 話の流れからしてスタンド関連のようだが……外付けの強化部品か?」

(もしその『矢』や『レクイエム』だのが有るなら、それを手に入れれば、僕の両親を治せるのではないか?)
(……いや、今は……難しいが、考えないように……)

 「おまけに此処に何か厄介な、ともすれば脱走しかねない物を捕えているように聞こえた。」

 「下手に動くとそれとかち合うかも。」

 (……ただ、アレが元の車の運転手だというなら、ああして此処にいること自体は有り得る事だ
  既にラフィングと化して、だが。)

 「次の炎は周囲に見られないし、もし彼がラフィングと化しているのなら、追わせて罠にはめてくる思考が無いとは言えない」
 「アレを追うなら迎撃準備と、逃走方向だけは確認するべきだ。」

 「もっと言うなら、炎を追うべきだとは思うが……見えない以上は奥まで進まなくてはならないだろうな。」

478黒羽 灯世『インク』:2019/12/08(日) 21:45:32
>>475

(『矢』と『レクイエム』……どうやら私が知らない概念なのだわ。
 普通に考えたら、スタンドに関係する何か……なんだと思うけど)

「収監……何かしら、それがきっと『野放しにされてる』というものよね」

ベリルも知らないのだろうか?
だとしたら、それはなんだろう。
流石に『敵性スタンド使いを捕らえていた』なら、
それは共有するべき情報だ。知らないと事故になる。

例えば想像出来るのは『スタンドを持つ猛獣』か?
敵ではなく……だが『残火』の告げる状況とは、
はっきりは言えないがどことなく食い違う気がする。

「罠にかけられても1vs3、例えばあとで別の何かから逃げているときに、
 急に出てきて進路を塞いでくるとか……そんなのよりはずっと、マシだわ」

      ス

「外から封印されてる扉も気になるけど……まずはこっちから、片付けましょう」

先ほど書いた記事を、胸の高さで構えておく。
封印された扉は謎だが、『収監していた部屋』だろうか?
それとも、バリケードの代わりにやっているのか?

どちらにしても・・・『金一』を無視して探索を続けるのは、下策だ。

479『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/08(日) 22:45:54
>>476-478(ALL)

>収監……何かしら

ベリル「『リスザル』の『ケープ君』の事だな、恐らく」

貴方(黒羽)の言葉にベリルは回答を出す。 ……リスザル??

直ぐに芽吹く疑問に彼女は続けて説明する。

ベリル「あの屑共(エクリプス)がスタンドで、この通路の天井位に
大きくしやがった元はリスザルの名前さ……でも、あいつ人懐っこくて
サイズがでかくて吹っ飛ばされる危険を除けば割かし可愛い奴だが」

……あいつ等の仲間入りしてんなら。そりゃ危険かもなと言い終える。

貴方(成田)を先導に、斑鳩や黒羽は背後に控えつつ扉に手を掛ける。

  pi pi pi pi pi pi      カツカツ カチャ


貴方(成田)は何か電子音が扉の向こうから小さくだが聞こえてくる。
それと、一人分の足音が扉を向こうから開ける音。どうやら、この室内は
こちらと、向こう側の両方に出入口が存在するようだ。

 
そして、ドアノブを回して扉を引いて開こうとする。

 ガチャ      グィッ       

               カチッ……

? 妙だ、引っ張って開こうとしたが何か重たいものでも扉に
括りつけられてるように上手く開かない。
 僅かにだけ開く扉。超聴覚にははっきり、他の三名にも微かにだけ
扉の中から聞こえてくる早いリズムの電子らしき音が聞こえてくる。


    ―――pipipipipipipipipipipipipi

480斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/09(月) 00:57:53
>>479

 (電子音? ――爆)

思い返せば、自分でも驚くほど動きが早かったとは思っている
ドラマの見過ぎなんだろう、そんな発想に行きつくなんて
即座に脚の鎖を解除、ベリルと黒羽を掴むと爆発的な初速で後退したのだから

代わりに成田には手も鎖も届かなかった
例え投擲したとしても。どうしようもなかったからだ
彼が何とか無事なのを期待するだけだ。

投げて、捕まえ、引っ張る、その3アクション以内に事が起きる
彼の速度なら問題ないと無視した、悪く言えば見捨てた。

鎖は好きに結合できる
けれども自由には動かせない、壁にも出来ない。

出来得る限りの距離と爆発音で集まってくる相手に
武器を温存しなければならない。

 (ここまでの通路、何処でもいい、扉からの直線状、脇に逸れれば……)

だが爆発を感じる前に地面に伏せねばならない
それも勘だ……そもそもそんな事が起きるかもわからない。

『鉄球』は接続されている、次の投擲の為に。

481黒羽 灯世『インク』:2019/12/09(月) 01:22:53
>>479
>>480

余計な動作はしない。『斑鳩』の動きに従う。
しいて言うなら『ベリル』が助かる可能性を高められるように、
斑鳩が自分に割く労力が減るように、自身の足でも同じ方向に動く。
姿勢を崩すくらいでいい。その勢いで『伏せる』事に繋げる。
扉越しの爆発、しかも携行して、すぐに仕掛けられる程度なら、
距離を取ってしゃがんでも無駄――――そんな威力にならないと信じる。

(――――馬鹿じゃなければ『爆弾』でもそれで終わりじゃない。
 でも、扉付近で爆発したなら、仕掛けた側も避難は必要になる。
 爆発と同時に襲ってくる事はない。『爆弾がスタンドじゃない限りは』)

成田は『音の聞こえ始め』で察知し、他の面々より早く回避に移れるだろう。
そうでなくとも今の手札で守ってはやれない。身を小さくして『万一』に備える。

482成田 静也『モノディ』:2019/12/09(月) 02:20:21
>>479

『カウント音』を探知し、回避に回りながら他に注意を促そうとしたが必要はなさそうだ。

すぐさま『モノディ』で防御の体勢をとりながら後ろへと飛び退く。(ス射A4mなので最高で4mまで跳ぶことが可能)

そして近くの遮蔽物があればそこへ身を隠す。無ければそのまま床に伏せてダメージの面積を減らす。

(間に合うか?いかにモノディのスピードをもってしても・・・!)

しかしここで終わるわけにはいかない。

それとやはり敵は『爆弾』などで罠にハメる程度の知性を持っている。あの『ヤバイの』とやらがいるためだろうか?

483<削除>:<削除>
<削除>

484『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/09(月) 20:02:49
>>480-482(ALL)

 pipipipipi――――    ッ

結果だけ先に述べさせて貰えば……『全員無事』だ。

斑鳩が『ロスト・アイデンティティ』で素早く状況を先読みし
鎖で黒羽・ベリルと共に危険地帯から離脱。

成田も、超聴覚で予め待ち受けるであろう危険が知れた故に
『モノディ』のスピードを活かし、見事に離脱出来た。

電子音の途切れと共に訪れたのは、爆発音と共に夥しい耳を劈くような
粉砕音。そして、貴方達が開こうとしたのとは真逆の扉は原形を
留めない程に粉砕されて、外枠となる壁にもスーパーボールサイズの
鉄球が無数に埋め込まれてる。

ベリル「ク……クレイモア……地雷。
あ……あの 金の亡者が……っ 中身まで亡者に変化しても
生きてる頃と相応に碌でも無い事しやがってよ゛」

起き上がりつつ罵倒混じりで呟くベリルは、今の衝撃が功を奏したか
体の動きは鈍いが意識は覚醒のメーターに針が寄せられたようだ。

成田の耳には、アハハハハと彼が指向性のが地雷と反対側の通路へ早足で
歩き去るのを捉えた。

自分達を弄んでいるのか、それとも奴等には別の思惑があるのか……。

ベリル「くそ…………だがっ、ここで少しだけ良いニュースと
悪いニュースを教えてやる。まず、今しがた地雷でぶっ壊れた部屋
私達が最初に目指そうとした『医務室』、そんでもって
あの脳味噌クソ金〇が放った球で何割か駄目にしやがったがな」

親指で彼女が示した部屋。クレイモア地雷で壊れた扉向こうの内装は
全体的に白い作りで医療器具らしい棚や寝台も鎮座している。
 だが、彼女の言う通り指向性の爆発による衝撃で薬品らしきもの等は
床に散乱している。一応、ある程度使えそうなものも残ってそうだが……。
無事な棚もあるし、特に人が隠れる遮蔽物とかも無い。よく探せば
ベリルを覚醒する薬も見つけられる可能性も少なからず存在する。

ベリル「……最初に医務室の扉を開こうとしても、背後からクレイモアで
全身穴だらけ。そうでなくても、治療の類を壊滅させる……本当下らなくて
現実的に実害をこちらに与える戦法とってやがる」

ベリル「そう遠くには、あいつ等も行けない筈だ……少なくとも、通路が
迷宮化してるのは、そいつが未だ正常で奴等の行く手を遮ってる。
少し、此処ら辺を散策して情報を集めて奴を追うか。それとも舐めた真似
しやがった奴の首を捩じ切るのに一刻も早く行くかは任せるよ」

壁に凭れつつ彼女は疲れた声で呟く。

485斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/10(火) 02:42:30
>>484

次の事が一瞬のうちに同時に起こった
耳鳴り、眩暈、暗転、視界のぼやけ……

身体の動作を確認する
五体、無事に動く、痛み、転倒時の鈍い物のみ

どうやら未だに死んではいないようだ
それが良い事かはさておいて。

 「今のは僕のミスだな……目の前で見つけた時、既に叩き込むべきだッた
 敵なのは明らかだった。」

 「――過ぎた事いっても始まらねぇが、銃刀法違反って知ってっか?おい
 あと『ブレードランナー』もだ……怒り通り越して呆れてるぜ俺ァよ。」


全身の埃を払って女性陣に手を貸す
髪型が崩れる心配はねえが、それはそれとして俺のジャケットが砂まみれだ。
まったく泣けてくるぜ。

 「決まってんだろ、『このまま追う』連中はテレパシーで会話してるんじゃねぇ
 必ず『指示を出した奴』が近くにいる」

 「こそこそ『妨害してくる』っていうのは、手の内がそれだけだというのと同時に、そっちに『行かせたくねえ』からだ
 相手のカードはもう解ってる、金一とやらがスタンド使いだったとして、今のは『使わなかった』んだぜ?」

(そう、迷わせるだけなら、態々妨害せずに彷徨わせればいいのだ。)

 「なら、残りの手の内は明白だ 単なるブービートラップだけ
 それならそれだけに警戒すれば、僕達なら今後は避けられる。」

それに、追撃が無いと言う事は、それだけ……
『別の事』に手を割いている、と言う事でもあるのだ。

急がなければならない、可能な限りは。

486成田 静也『モノディ』:2019/12/10(火) 03:59:16
>>484

キーン―――――――――――……

モノディの聴覚の良さゆえ、一瞬耳を潰されかけたと思ったが何とか無事だったらしい。

その証拠に向かい側の扉らしきところからあの忌々しい声が聞こえてきやがった、畜生が。

「―――皆さん、大丈夫ですか?周りの安否を確認する。」

どうやら全員無事のようだ。

それにしてもクレイモアとは…ますます群れの頭脳が存在する説が濃厚になってくる。

だがとりあえずは・・・

「とりあえず無事な医薬品の中からベリルさんに使えそうなのものを探しましょう。」

モノディの警戒を解かずにほかの二人に提案する。今のでもうここに罠が無いなんて気楽に言えない。

もうベリルさんは限界に近い。彼女に何か処置を施さねば気絶した彼女を介抱しながら進むこととなる。

そんな状態を知性を持った『奴ら』が見逃すだろうか?いや、絶対にそれを好機と襲ってくるに違いない。

487黒羽 灯世『インク』:2019/12/10(火) 04:57:44
>>484

「…………………生きてる」

「く、『クレイモア地雷』……初めて見たのだわ。
 いや一生見ないと思ってた……戦争の準備でもしていたの? 
 拳銃くらいなら出てくるんじゃないかとは思っていたけど、
 ベリルさん、アリーナにはこういう兵器も『あって当然』なのかしら!?」

>・現代日本と同様に『星見町』でも『銃器』そのものが『非日常』、
> 『アリーナ』でも『警察組織』を警戒し、配備自体を行っていない。

拳銃と口にしたが――『アリーナでも銃器の配備は基本無い』事実を黒羽は当然知らない。

知らないからこそ、いやもし知っていても、拳銃は想定する。
暴徒の鎮圧、会場警護、護身、敵組織との交戦など、用途も数多く想像でき、
入手もいわゆる『暴力団』に可能であれば、これほどの大組織なら可能だろう。
公安の介入というリスクを度外視し、隠し持っている人間がいてもおかしくない。
あるいは、そうした暴力団などからの『押収品』を持っているかもしれない。

が、『クレイモア地雷』を配備しているのは完全に想定外だ。
黒羽の知る限りだが、『地雷』は確か『自衛隊』でさえ禁じられていたはず。
記者とはいえ軍事には一切詳しくないため、間違った知識かもしれないが……
場合によっては、これは『金一』の能力に関係する武器なのかもしれない。

「ベリルさんの盛られた『毒薬』の種類は、正確には分からない……私達には『薬品』の知識もないのだわ」

立ち上がり、扉の中を見る。

「『効く薬』があるとも……ベリルさん、『万能薬』のようなものに心当たりは?
 闘技場ならいろんな『毒』を使うスタンド使いもいるはず……それを毎回『調べて』、
 効く薬を手配するより、何か『何にでもある程度効く薬』を用意してる方が早そうだわ」

「そんなのが存在するのかは分からないけどね……
 『今の症状に効きそうな薬』の心当たりでもいいけど、
 もし無いなら、『治すスタンド使い』を探す方が早いと思う」

たとえば『外傷をいやす薬』や『薬局で売ってそうな薬』しかないなら、探索の意味は薄いだろう。

斑鳩の考えも成田の考えも理がある以上、これもやはり事情を知るベリルの意見を問いたい。
個人的な心情としては、『何の毒かも何が効くかも分からない』以上、『追いかける』方が好みだが。

488『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/11(水) 00:15:01
>>485(斑鳩PC)

立ち上がる際に手助けを施されたベリルは軽い礼を述べつつ
眉間部分を指で捏ねつつ意識を保つのに集中しながら告げる。

「『指令』する奴……なぁ、リーダー格ってこの手の群体で
居るとしたら本体とかだろ? それとも、こいつ等って幾つかの
グループに分かれて行動してんのかね?」

彼女は素朴な疑問を提示する。確かに……奴等の行動原理は
恐らく侵食する事。行動に人間的な振る舞いは存在するものの
彼等を指示する存在がいるかと問われれば少々首を傾げもする。

「私が知る限りな。地雷なんぞアリーナには置いてなかった
それだけは断言する。まぁ他に危険な能力を有するって言う
植物や刃物とか銃の類は保管してたが前線基地じゃあるまいし
あんな代物どうやって持ち込んだのか……」

頭ん中かち割って、中身がどうなってんのか知りてぇよと呟く彼女。

早く貴方は追いたいものの、ベリルの回復を図る事も考え
黒羽に成田は医務室の探索に重点を置かせたいようだ・・・。

>>486-487(成田PC・黒羽PC)

貴方(成田)は少し耳鳴りが存在するものの周囲の細やかな音に対しての
聴覚の反応は健在だ。少なくとも至近距離で破壊的な音を聞かない限りは。

貴方(黒羽)の言葉に対し、斑鳩に対しても告げた内容だが彼女は
怒りを隠さずに答える。

ベリル「あんな物(クレイモア)アリーナにそこら中に転がってたら
今頃闘技場なんぞやらずに紛争地帯に足を運んでるよ クソッ。
……あんた等が前もって言ってた、警察なりが『奴等』になってたって言うなら
自衛隊なり国防なりは未だ無事なんて甘い考えしてねぇよな?
心当たりがあるとすりゃ、それさ きっと。奴等になっちまった中には
兵器を作るか所有する奴もいて、そいつがアリーナの戦力を知って攻撃の為に
持ち込んだって言うのが事の真相だろうさ」

私には、それ位しか思いつかんとベリルは埃を払いつつ忌々しそうに呟く。

黒羽や成田の目に映る『医務室』で目ぼしいものがあるとすれば止血用の包帯
武器として使えるとすればメス、点滴のガードル台などがある。
二人と共に医務室を軽く覗き込みつつ口を再度開く。

ベリル「……いま一番入手するべきだとすれば『コーラ』さ。
いや、冗談とかじゃない。意識を何日か覚醒させるって言う質の悪い
覚せい剤なんて及びもしない、肉体に影響ない飲み物がある。
アリーナの技術チームやらが複製に精製をする為に躍起になってたの
見た事あるし、まだあいつ等が気づいてなけりゃどっかにある」

あぁ……それと。と思い出した様子で彼女は付け加えた。

ベリル「『サソリ』をどっかの部屋で見つけたら拾え。
それと……私も詳しく知らないんだが『鉢植えの植物』は
迂闊に近づかないようにしといたほうが良い」

他にも良く解らないものが転がってるが、私から言える
助言はこれ位さと彼女は言い終え医務室から背を向け
クレイモアが放たれた部屋へ前進を開始し始めようとする。

489斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/11(水) 00:34:29
>>488

 「じゃあ『個々』が『群体』として動いてるって言うのか?何の『意志』で?
 蜂とかの昆虫でない限りは有り得……あー……そうだった、そういうのだった。」

そろそろこの迷路兼任ドッキリハウスにも慣れたかと思ったら
こんどはSCPが徘徊していますと言われた気分だった
頭が二つあり、前後左右を5秒毎に監視しても、気づけない事はある

 「あるいは『レクイエム』という名の記号が、そういう精神への干渉を示す物なのか
 お次はM4ガーランド辺りかな、それとも自衛隊の正式装備?考えたくなくなるよ。」

今更恐怖を感じないのは、僕が戦争の少年兵の如く麻痺しているだけなのか
もとからそんな物が無かったのか、或いはもっと怖い事を知っているからなのか。

最後であってほしいとは思った、包帯を一つ懐に入れながら実にそう思う
これが悪夢なら、早く終わってくれとも、起きても大して変わらない可能性もあるが。

(『金一』か……意識が有ればさぞ僕を恨んでいるのだろうな、僕も悪いとは思っているんだぜ)

(まあ、それはそれとして)

(今更過ぎ去った事で、僕に出来る事もないし、心中で謝ったところで意味も無いし
 まあ天国辺りで笑って許してほしいな、天国が有るか何て知らないけどさ。)

 「――地獄なら隅から隅まで知ってるんだけどなあ。」

蠍と植物に気を付けろ、コーラを探せ、鉄球を手放すな
ついでにリスと金一、パラノイア辺りの標語に使えそうな気もしてきた。

ただし、やる事は変わらない、型を竦め、深呼吸を一つ
20mの射程を把握し、背後に眼を付け、前に進む事だ。

490成田 静也『モノディ』:2019/12/11(水) 02:43:38
>>488

ベリルからの情報を聞き、改めて室内の中の『コーラ』と物陰に動くものがないかを手早く探る。
無論、それが植木鉢の方からの場合は無視をする。

「・・・自衛隊はおろか、在日米軍基地も落ちてるならクレイモアくらい簡単に手に入りますね・・・」

思わずつぶやく自衛隊基地が落ちたなら連中がわざわざ『セルロース弾』なんて優しいものを使ってくれるわけ無いだろうから、
実弾の自動小銃の弾や最悪『ゲームじゃない方のRPG』や『パイナップル(手榴弾)』なんかが飛んでくるわけか・・・

「最悪だな・・・自動小銃や手榴弾なんかが飛んで来たら誰も対処の仕様がない。」

そこのところはもはや祈りながらすぐ遮蔽物へ隠れられるルートを通るべきというわけだ。

「あと『群れの頭目』についてですが大量の群れのように見えて実は『班』のように数十人に一人、命令を送る司令塔がいるんじゃないでしょうか?」

それと念のためにメスを数本拾っておく。今、片手に消火器を持っていて塞がっているがいつ使えなくなるか、
切り捨てなければならなくなるかわからない以上、持っていて損はないだろう。

モノディのスピードならば投げればダーツよろしく相手に突き刺さる投擲物になるだろう。

それt拾った内の包帯とメス2本を黒羽にも渡しておく。

「もしもの時の護身用に黒羽さんもこういうのも持っておいて損は無いかと思いますよ?なにかで役に立つかもしれませんし。」

今のところ彼女のスタンドの自衛能力はそこまで高くはない。ならばこういった小物を持つことも彼女の生存率を高めてくれるはず。

無論、彼女が持つと望めばの話だが・・・無理強いはしたくはない。

491黒羽 灯世『インク』:2019/12/11(水) 05:46:36
>>488
>>489
>>490

「……それを聞いて多少安心したのだわ。『持ち込み』なら量に限度はあるはず。
 あとは……ここを出てから『戦車』や『戦闘機』に襲われないのを、祈るばかりね」

仮に量に限度があっても機関銃の1つでもあればもう対処困難だし、
何も安心は出来ないが……ベリルの言葉には、あえて気丈にに返す。

とはいえ本当に安心できる事があるとすれば、
兵器は携行品と、既に設置した物に限られる事か。
スタンド次第では、そうでもないかもしれないが……
警戒すべき物事のレベルを推し量れるのには意味がある。

「コーラに、鉢植え……サソリ。アリーナも……なんというか、こう、手広いのね。
 分かったのだわ、特にコーラは最優先で確保しましょう。
 ベリルさんにはまだ倒れられたら困るって、改めて思ってるところだから……」

やはり、ベリルの情報はアテになる。
満身創痍でも……もし彼女がいなければ全く何の情報もなく、
ここを歩くことになっていた。コネ抜きでも助けて良かった。

「どうもありがとう、成田君……こんな日が来るなら、
 『ナイフ投げ』の練習をしておくべきだったのだわ」

メスと包帯は受け取っておく。
黒羽の力で有効活用が出来るわけではないが、
これが邪魔になる状況というのは考えにくいし、
自分が使わなくても成田や斑鳩が使う分を運搬出来る。

あとは……あえて言うまでもないが、背後も警戒しながら前に進もう。

492『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/11(水) 22:34:36
>>489-491(ALL)

ベリル「あー、それとよ。板で打ち付けられて封印してる部屋。
さっき爆発から回避させて貰った時に良く近くて観察出来たから言うが。
『資料室』だよ。オペラとか、他の要注意のエクリプスの連中のリストがある」

外側から封じてる理由は、奴等の姑息な罠ゆえが何か重大なものを本当に
隠すのにあるのか分からんけどな……と彼女は呟く。
少なくとも、この中で一番優れたセンサーを持つ成田には『資料室』と指された
部屋の内部から物音はしない事は理解出来る。
それと、医務室には残念ながら彼女の言う『コーラ』は見当たらなかった。

 カツ カツ カツ……。

クレイモア地雷の放たれた扉を抜けて室内へ。爆発の余波で焼け焦げた入口を
除いては何もないだけの部屋だ。もう一つの出入り口部分は閉じられてるが
耳を澄ませても電子音は聞こえない。他の危険そうな物音も含めて。

ベリル「少なくとも、奴さん等が廊下でタレットガンなりの引き金に指かけて
待ち構えてるって言う可能性は低くなったわけだ」

慎重に扉を開く。無機質なコンクリートの壁が貴方達を出迎える。
左側は十数メートル向こう側は行き止まりのようで灰色な壁のみ見える。
右側には15m間隔で左右への分かれ道が幾つか見える長めの通路
そして『オレンジの炎』が二本目の分かれ道部分で存在している……。

    ――カツカツカツ   バタン

二人分の足音と扉を閉める音が一本目の曲がり角から聞こえて来た。

493成田 静也『モノディ』:2019/12/11(水) 22:54:35
>>492


「どうしますか?『資料室』には物音ひとつ無い・・・つまり誰もいないってことです。」

「『コーラ』や『サソリ』を探すなら行くのもアリでしょうがオレはあの記憶を見せる『炎のスタンド』が気になります。」

資料を見ながらコーラを飲むなんて奇特な奴がいるならば探してもいいだろうが、少なくとも今は資料室を探索するよりも
あのスタンドからこれまでの経緯を探った方が結果的に『ベリルの状況』も『探している医者』も解決するカギになると思っている。

「それと手前の分かれ道から二人分の足音と扉を閉める音が聞こえましたが・・・また『感染者の罠』の可能性もあります。」

「もちろん生存者の可能性もありますが・・・どうするかは二人の考えも聞かせていただきたいですね。」

二人の意見を求める。

494斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/12(木) 00:34:57
>>492

 「リストは個人的に欲しいけど少し難しいかな、僕じゃ扉を開けるのは無理だし」
 「何より」

……二人分の足音と、扉を閉める音

 「成田君が聞こえるなら誰か来てるんだろう?あまり、時間もない」
 「『対処』を優先する、今の爆音で来る味方というのなら声の一つもかけてこないのはおかしい事だ。」

右手の鉄球を押しつぶし、その一片を予備の鉄球に入れる、『奥の手』だ
連発する物ではないが、この場合は遅れて爆発する事が有効に働く
足音のする通路に放れば、問題は文字通り『消し飛ぶ』だろう。

(多分、『死ぬ』だろうな……『僕』が、『殺す』のか。)

そこまで考えてハッと気づき、妄想を振り払う

(いや、何を考えているんだ僕は……今のは慢心だ 敵が『スタンド使い』なら防ぐ事は充分にあり得る。)

 「――仕留める。」

『奥の手』は作動し、音に向かって投擲される(パス精CCC)
勿論、誰も止めなければの話だ。

495黒羽 灯世『インク』:2019/12/12(木) 00:55:04
>>492
>>493
>>494

「『生存者』が……迂闊に爆発音に近付くとは思えないのだわ。
 地形を変動させる能力者と、有力な『探知能力者』ならなおさらよ。
 地形で隔離するなり、探知すればいい。二人で歩いては来ないでしょう」

「となると……『敵』か、よほどマイペースな二人組か。
 そんなマイペースな人間が今の今まで、無事だった?
 その可能性は極めて低い……それならまず、前者なのだわ」

探知の能力がどのようなものかは知らない。
だが、世界レベルの『探知』を遂行できる能力だ。
廊下の爆発音に、自ら足を運ぶ必要はあるまい。

それにもしこうした些事は探知できないのだとして、
明らかな『危険』に足音も殺さず近付く人間が、
あの『オペラ』に一目置かれる『情報要員』とは思えない。

「……成田君、一応スタンドは構えておきましょう。
 斑鳩さん、その攻撃……万一投げ返してきたりする可能性はあるかしら?」

『インク』の筆も、胸のあたりの高さで構えておく。
最悪の場合ある程度までの一撃はこれで受けられる。

来るのは……聞きつけて来た敵、と考えるのが自然だろう。
『もしかしたら』より先に、敵は『クレイモア地雷』で応えた。
それをこちらから仕掛けるのは間違いだと、誰が言えるだろうか?
斑鳩の行動の早さには内心多少戦々恐々しつつ、積極的に止めはしない。

               ス・・・

いつでも記事を起動できるようにも、しておく。鉄球が返って来たりしたら急いで逃げる。

496『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/12(木) 22:09:58
>>493-495(ALL)

恐らくだが、これはきっと誰も責められない『不運』な出来事だ。

貴方(成田)は こう告げた。
>それと手前の分かれ道から二人分の足音と扉を閉める音が聞こえましたが
>また『感染者の罠』の可能性もあります

つまり、仮想敵は扉に閉じこもっている。耐久性が低い扉であるならば
貴方(斑鳩)の鉄製の柵を破損させる程の手りゅう弾ならば扉を粉砕させ
密室の室内の敵を倒す事も可能かも知れない。だが、室内のどの程度の
位置にいるかによって負傷度合いが変わるか考えると、正確に位置を
断定しかねない状況での炸裂鉄球の投擲は少々賭けとしては通るのに低い。

そして、『問題』はそこではない。

鉄球は問題なく『爆発』した。クレイモアの時と同じく『爆音』が
死角となる通路から轟く。そして、この中で誰よりも早く成田は気づいた。

――その手りゅう弾を投擲した曲がり角より遙か先の通路があるであろう先

        タッタッタッタッタッタッ    ウゥゥゥゥゥゥ……

       タッタッタッタッタッ  ウゥゥゥゥ゛ゥ゛ッッ

距離は未だ凡そ100m程は離れた距離にいる。だが、何ものか知れぬ存在は
恐ろしく駆けて(スB)爆音が発生した地点へと向かってきている――!!

497斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/13(金) 00:25:47
>>496

 「『投げ返される』……というのは無いな、爆発すると言ってもそれは応用の産物で
  あくまで僕のスタンドなんだ、こっちに放られたら『内部の鎖を消す』なり、『外殻の一部を消す』なりで対処は簡単だ
  とはいえ……」


爆発音、それ以上は何も起きない。


「……手応えが無い?」

 『というか、うっかり「勘違い」したかな、こりゃ。』

俺達はそう結論づけた

『二人分の足音と扉を閉める音』……
俺ぁてっきり、『すでに開いている扉から出て来て、こっちに【近づいてくる】正体不明の2名』と
『その背後で締まる扉の音』を想定していた、『何方が前後して聞こえてきたか』なんて、理解してなかったからな

実際にはだいぶ違いそうだ
『2人分の足音がすでに開いている扉から室内に入り、ドアを閉めた』
この手応えの無さは、おそらくそう言う事なんだろう。

相手が銃器を持っているかもしれない
正体不明の2名の生存より、ここにいる4人の生存を取った
銃器の直線的な攻撃も、視覚からの投擲ならば問題は無い、そう考えての行動だった、が。

 (正確な情報ではなかったにせよ、コレは俺のミスだな、ここにきて二回目か)

おまけに、俺にも解る何かが近づいて来ていやがる
通路の上にばら撒かれた埃が、震えながら動いているからな。

 (さて、これが話に聞いた巨大化したリスだと言うなら……巨大化したリス……はぁ)

恐らく生涯において二度も使わない言葉だろうに、前世でリスでも殺して回ったのかねぇ?
とはいえ、肥大化した骨格と肉、脂肪は俺の奥の手ですらかすり傷に抑えかねんだろう。

人間に拳銃が有効でも、像には効かないのと同じだ。

とはいえ、元はあくまでリスだ
視覚には優れているが、嗅覚や聴覚に優れているわけでもない
殺傷を考えるよりは、やり過ごす事を考えるべきか。

 (――或いは、こっちの出番かな)

手首に仕込んだオイルライターを一つ、鉄球の内部に滑りこませる
今まで人間以外の動物がラフィング化した見覚えは無い以上、単にこっちに向かってきているだけなら
『炎』というのは有効な獣避けの手段になる筈だ。

 「元来た通路を戻って、直ぐに十字路を曲がる、音をたてずに
 向こうは『爆音に釣られた』なら、誘導も出来るだろう。」

左側は行き止まり、右側は左右の分かれ道が見える通路
ならばこっちに来ている存在は、左右の分かれ道のどれかから来てるんだろう、多分きっと、メイビー。

背後の部屋に戻り、その先の直線状にもう一発の奥の手を放り
リスがそっちに向かった隙に先に進む、なんとかそれが理想だろう……もう少し自分の眼か耳が良ければよかったんだが。

 (無いものねだりは仕方ねえ、前向きにやらねえとな……)

装填を開始、鉄球を予備の分ともう一発を作らなければならない。

498成田 静也『モノディ』:2019/12/13(金) 03:27:54
>>496

「なっ・・・モノディの聴覚で聞き誤っただと?」

例の二人は手前の通路の部屋に入ったのではない。二人で部屋から逃げてそして扉を閉めたのか。

それよりも問題は爆発音に引き寄せられてきた『ナニカ』の方が問題だ。

「100m先の通路から何かが接近してきます!なかなかのスピードだ、感染者ではないですね…まるで獣だ。」

だとしてもオレのモノディの方が早い。こちらへ接近してきたら手持ちの消火器を噴射して目つぶしをした後、
拳をたたきつけてやる。(パス精CAC)

「逃げるにしても逃げきれなさそうですね、ここで迎撃しましょう。」

モノディを発現して構える。

「斑鳩さん、さっきの手榴弾みたいなのはもう一発使えますか?相手は移動のスピードが速い、ならばあれを使えないとしても
もし撃ち漏らしたときのカバーをお願いします。」

もし使えるなら相手は怯むかもしれない。その隙に攻撃もしくは撤退できるかもしれない。

「黒羽さんはベリルさんと一緒に防御に専念してください。」

それと同時にモノディの聴覚であたりを探る。駆け寄ってくる何かに紛れて感染者にまで襲撃されたらたまったものではないからだ。

(もうだまし討ちはごめんだ。容赦なく叩き潰してやる!)

499黒羽 灯世『インク』:2019/12/14(土) 00:01:49
>>496
>>497
>>498

「……!? な、なに……『どうなった』……いえ」

         「重要なのは『ここからどうなるか』」

斑鳩と同じ推測が立つ。
開けた扉から二人が出てきて、出る際に扉を閉めたのではなく――
何かの理由で『既に開いていた』扉に、二人が入った音だったのだ。

だがそれはどうでもいい。
重要なのは、言葉で発した通り。

「……ベリルさん、いつでも『手を引かれる』心の準備をしておいて」

スタンドを保ち、ベリルのすぐそばに位置取りする。

「『起きた事実を再度引き起こす』私の『インク』で、
 『斑鳩さんに手を引かれて避けた』さっきのアレを再現するっ」

                  ササササッ

通路の『端』……壁に密着はしない位置に寄り、
高速で空間に『筆記』する。『イカルガさんが人をつかんでうごいた(>>483※)』と。
ひらがなを使い、筆記に要する時間を削減。『成田の記事』とは別で手元に保持する。

>>483では『鎖で離脱した』となっているが、>>480で斑鳩PCはベリルと黒羽を『掴む』としていた。

500『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/14(土) 11:37:09
>>497-499(ALL)

貴方(斑鳩)はベリルから聞いた向かって来る存在は巨大な『リス』だと考えるが
一つ訂正を加えるならば、『リス』でない  『リスザル』だ。


     ――gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaAAAAッッッ!!!

ベリル「   ケープ なの  か…………?」

三者各自に準備を行う事は出来たが後退して最初の医務室のある部屋まで
戻るには少々時間が足りなすぎる。

姿を現したのは通路に頭上が触れ合う程の大きさで、四肢は丸太のように太く
元は可愛らしかったであろう顔面も膨張した筋肉によって怪物染みた変形を
催した、謂わば『化け物狒々』といった姿形をした存在が四人の前に現れ
成田が聞き耳を立てずとも通路一杯に獣特有の呼吸音が満ちている。

赤く変色した眼光は鋭く四人を睨み据え、床に置いた鋭い鍵爪が付いた
子供の頭部程の手は呼吸の度に小さく震えを走らせる。

ベリル「ケープ……私だよ。ほら この前も一緒にリンゴ食べただろ?
なぁ ケー」

 『AAAAAaaaaaaaaaaaaaaa――――ッ!!!』 ドゴンッッッ゛!!

この中で唯一面識ある赤いコートの女性が名前を唱え落ち着かせようとしても
発狂したように泣き叫び、思いっきり何度がコンクリート製の壁に頭を打ち付け
数回の激突の後に壁は頭部の形状に陥没する。

どうやら、『奴等』と同じ存在には至って無くとも それに対抗する為か
何かの外部要因か壮絶な変貌を遂げてベリルの制す声も届かないようだ。

  『―――――ッ』  ギシッ……。

大きく四つん這いになり『ケープ』は貴方達の方角へと飛びかかる姿勢となる。

501成田 静也『モノディ』:2019/12/14(土) 13:45:04
>>500

「駄目だベリルさん、コイツは・・・もう話を言い聞かせて大人しくできる状況じゃあない。」

『感染』こそしていないようだが、もはやベリルさんの声が届くなんてとても思えない。

ならば・・・殺すか?それも現実的とは思えない。単純にフィジカルとリーチとの差が激しい。

一時的に捌くことはできても仕留めるのは難しそうだ。ならばできる事は飛び掛かるタイミングを見計らって消火液で目つぶしをし、
出端を挫くことだ。

「斑鳩さん、黒羽さん、オレがヤツの目を一時的に塞ぐのでその隙に仕掛けましょう。」
「殺すのは難しそうなので一時的に足を止めるか、追っ払うかですね。」

二人に提案を行うと同時に辺りも探る。こんな時にこそ『ラフティング』の横やりだけは勘弁してもらいたいからだ。

それにしても怒り狂うのではなく、泣いているのか。コイツ―――『ケープ』だったか?

こうなったのは『スマイリー・スマイル』の感染だけでなく、何か心理的なショックがあったのかもしれない。

哀れには思うが、今のオレ達にどうもしてやることはできなさそうだ。

502斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/14(土) 14:09:34
>>500

ここは『秘密基地』だと思っていたが
どうやら『猛獣の檻』だったらしい。

 「――おいおいおいおい、随分と愉快なのが出てきたなァ」

後退するにも時間が足りなかったようだ
説得も通じる様相ではない、元からするつもりも無いが。

『逃走』――もうこの時点では無理だな
この通路は一本道だ、先程の2名はこれを察知して部屋の中に逃げ込んだのかもしれない

数回突撃してやっとコンクリートの壁が凹むのなら
部屋の中に逃げ込むのは効果的だろう。

まあ今の周囲にそれは無いわけだが
となれば、残っているのは……

 「ちょいと俺と遊んでくれよ、何方にしろ直ぐに済むと思うぜ」

『殺傷』だろう
これだけ大きければ的を外しようも無いが、如何せん『奥の手』や『投擲』でも致命傷とはいかないサイズだ
おまけに向こうは突撃の態勢を取っている、『何とか殺したけど自分も死にました』では話にならない。

装填は済んでいる、鉄球は6Mが二つ、予備は無し、片方にはライター入り。
成田のヤツは消火器を目晦ましに一発仕掛けるつもりらしい、奴のタックルに、そのガッツが何処まで通用するかは解らないが。
黒羽は何とか逃げる姿勢を取っている ……やるしかないようだ。

生物が巨大化しても、常に弱くせざるを得ない部分はある、『眼球』だ
『突進』するというなら、その脚部の動く間際に爆風を当て、軌道をずらしてやるのもいいだろう。

……成田の台詞が飛んでくる、少し迷った挙句両方採用する事にした、出来ない事では無いのだから。

左の鉄球を回転と同時に内部の鎖を分離・結合・圧縮、これで左の鉄球は『ライター』と『圧縮鉄片』を内包した『ボール・ブレイカー』になった
起爆タイミングだが、『ロスト・アイデンティティの分離した鎖は、好きなときに消せる』のだ、奴の足元に入った瞬間、外殻の一部を解除してやれば
起爆させるのは難しい事では無い。

右の鉄球はそのまま『投擲用』だ
狙うのは眼球、脚部、腕部の起点……計6発、消火器が投擲のタイミングを教えてくれるだろう
下手に爆破させるより、鉄板すら貫通する運動エネルギーを、一点に集中させる投擲の方が、威力は高いのだ。

 「いい考えじゃないか成田君……乗ってやるよ、その提案」

そして投擲と同時に倒れ込まなくてはならない、西部劇のガンマンのように
あの突進に巻き込まれ、上半分が無くなるのは御免だ。

503黒羽 灯世『インク』:2019/12/14(土) 14:57:20
>>500
>>501
>>502

『哀れみ』より先に『恐怖』が、『恐怖』より先に『思考』が来る。
この存在は『ラフィング』ではない。『動物はならない』のか?
そして飛びかかろうとしている……『遠距離攻撃』ではないだろう。
発狂しているが戦術は確か……『ラフィング』じゃないなら、考えにくい。

「『モノディ』の一撃を『記事』にしているのだわ。
 『畳みかける』なら、私にも『攻撃の準備もある』」

「『やり過ごす』なら『回避の準備もある』……
 今は私が主導権を握るべき状況じゃない。
 『どちらも準備は出来ている』……それだけは事実よ」

どちらの記事にも『触る事が出来る』。
他の二人より先走って仕掛けるべき火力は自分にはない。
いつでも回避できるように……そして、いつでも神速の一撃を打ち込めるように。

504『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/14(土) 20:59:56
>>501-503(ALL)

ベリル「ケープ……なぁ、大丈夫だ。この三人もアリーナの仲間だ
お前を助けてやれるから、ケープ なぁ はは――」

           ダンッッ゛
  『GeeeeeeeeeeWRyyyyyyyyyy!!!!!!」

           ゴォ―――――ッ!!!


ベリルが乾いた半笑い的な音を出した瞬間、それをトリガーとするように
ケープ……体長は優に3m近く、四肢は鉄の様に筋肉と剛毛で覆われた
元リスザルは地面を大きく蹴り上げ突進を貴方達向け繰り出す。

大きく開いたその牙は『ベリル』目がけ、両腕は水平に構えられ
そのまま行けば貴方達の胴体を二の腕が直撃し骨折する程のダメージは
避けられないスピード(スB)で迫りくる。

尚、先程のクレイモア発射の出入り口までは数メートル程の距離があり
今から退避は不可能に近いだろう。

505斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/15(日) 00:48:02
>>504

パワー、スピード
真っ向からの勝負では、俺達は到底かなわない。

 「――『ロスト・アイデンティティ』」

だから『真っ向勝負』はしない。

 ――シュバァッ!

投擲(ス精BB)狙うのは腕を振るう起点、『肩及び肘』
ほんのわずかな逸らしだろうと、根本が僅かにぶれれば先端は大きくぶれる。

後方に跳躍(スB)しながらの射撃だろうと、ロスト・アイデンティティ(精B)には問題ない
ただ、ずらして逸らす、関節が砕けるなら、そのまま腕を使えなくするだけだ。

506黒羽 灯世『インク』:2019/12/15(日) 02:09:27
>>504

迎撃――――は不可能。『自動車事故』にもならない。
『モノディ』は速いが『威力』は人間並みであって、
正面衝突になれば『押し勝てる』可能性はゼロに等しい。

「ひっ、『筆法』――――『ゴースト・ストーリーズ』!」

クレイモア地雷の爆発すら回避する『行動』の再現。

『斑鳩の影』に引かれ、そしてその動きに従うよう、
自分自身もまた体勢を『地に伏す』形で低くする。
回避への専念。自力でタックルを『迎え撃つ』のは不可能だ。

斑鳩の動きも考えれば、回避先は『腕の外側』ではなく『内側』が良い。
外側であれば、肘から先の動きで『無理やり当ててくる』可能性もある。
内側であれば、可動部は肩だけ。肩の上下だけでは、『床付近』には届かない。

(ここは問題ない……問題は、その先にある。
 倒れこんだベリルさんをどうやって攻撃から守るか。
 そもそもの問題は……攻撃を避けられたケープがどうするか)

『ゴースト・ストーリーズ』は人間の動きしか再現できない。
そして、『ラフィング』に侵された人間の動きは『再現すべきか怪しい』

(とにかく何があっても、追撃は避けなくてはならないのだわ…………)

つまり残弾で狙う必要があった。
頭上を通り過ぎていくリスザルの、攻撃後の隙――――必然的にこちらを向く『背』を。

507成田 静也『モノディ』:2019/12/15(日) 13:43:27
>>504

凄まじいスピード、それとパワーなのだろうが・・・スピードだけならオレのモノディの方が早い。

「ぶちのめせ!『モノディ』!」

どれだけ効果があるかは分からないが『ケープ』の顔面と腹部に集中させてモノディの拳を振るう。(スパ精CAC)

(問題はベリルさんだ…ここまで憔悴していたとは…間に合うか?)

(いざとなったら彼女もモノディで吹っ飛ばして直撃だけは避けさせる。)

508『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/15(日) 22:53:51
>>505-507(ALL)

全長三メートルを有する化け物猿の突進まがいの攻撃。

それに対して、まず斑鳩『ロスト・アイデンティティ』の行動

 ――シュバァッ!!    
                ドガァ゛―ァzノンッ゛!

精密なる鎖で構成された、文字通りの鉄球。それは巨大化され
筋肉の密度が極端に上げられてるであろうとも、元はリスザル。
肉体の構造は幾らか人間に近似してる存在の片腕を振るう基点へと
命中して、短くも激痛による怒りの唸り声をケープは発する。
更にスタンドを駆使しての後退。斑鳩は無傷で今の攻防を終えられた。

そして回避に専念した黒羽『インク』の行動。

『ゴースト・ストーリーズ』 クレイモアの発射に対しても回避せしめた
斑鳩の回避行動。ベリルと自身の危機を逃れた行動は必然的に床へと
身を低くくする形の姿勢に至り、インクの力で低姿勢の貴方とベリルの
頭上を危なっかしくも丸太のような腕が横切るが否や、かなり肉薄してるものの
ベリルと貴方はケープの背を陣取る形で最初の窮地を脱した。


――『問題』は成田『モノディ』だ。

      ――ダダダダダッ!!

腹部と胴体への集中のラッシュに近い攻撃。
つまり『貴方はスタンドをケープと向かい合う位置』で戦闘する事になる。

『モノディ』のスピードは、貴方たちベリル含めた四人の中での最速。
これでパワーも鋼鉄を粉砕する威力ならばケープを力技で無理くり
吹き飛ばす事も出来たかも知れないが、ケープは鉄製の壁も数回で陥没
させる程の体格にパワー(推定パB)を内蔵している。

つまり、如何に早くてもバーサク状態に陥ってる相手を鈍らすには少々不足してる。
また『攻撃中は最速のモノディでも一時的に止まるタイミング』が出来てしまう事だ。

  ――つまり

  ケープ『GYaaaaaaaaaaaaaaaAA』   ブゥゥゥ゛ッッ゛ン

            ――ドゴォ゛  

成田の半身に重たい衝撃、一瞬平衡感覚がぐちゃぐちゃになる感覚と共に
次に理解出来たのは左、右のどちらかの腕と腹部部分が激痛及び
満足に動かせない麻痺状態に自分がなってると言う事実。

貴方はケープの突撃に対しスタンドで迎撃を行ったが、結果的に
ケープは止まらず、鬱陶しいハエを追い払うような片腕を振り飛ばす動作を
スタンドが受け、そのDFを受けた貴方も共に壁へ(※左右どちらかは任意で構わない)
激突したのだ。携行していた消火器などを大口へ開けたケープに投げ込むなどして
自身はモノディと回避行動をとれば、また違った可能性もあるが……。

現況はかなり劣勢だ。
興奮状態で、ケープは斑鳩や激突した方面の成田のほうにも首を振りつつ
僅かに鉄球を受けた片腕の機能を確かめるように振りつつ次の瞬間には
戦闘態勢に至るであろう雰囲気を醸し出している。

ベリルと黒羽はケープの背後をとった状態だ。無防備な背中は見えるが
生半可な攻撃では怒らせるだけに留まるし、他の手段で気を惹かせる
事も出来る可能性はあるが……。

509斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/16(月) 01:29:51
>>508

スローモーションで彼が吹っ飛んだ時、俺は眼で追うわけにはいかなかった
まだ終わってねぇからだ。

 ――――ウュュ゛ゥゥオォッ――ッ!!

成田は背後に吹っ飛んだ
どうなったかなんて想像するまでもねぇ、一手間違えれば次は俺の番だ。

 「――そろそろだからな、黒羽 一度しか言えねえ 『下がれよ』。」

『鉄球』はほぼダメージを与えられていない、回転の速度はこれ以上は上がらない
腕を鈍らせてずらすのには成功したが、壊すまではいかないらしい。

 (おいおい、俺を殺すじゃなかったのかねぇ?順番が逆だぜ、成田君よ。)

 ――――ウュュ゛ゥゥオォッ――ッ!!!

 (ま、仕方ねえさ、『人生は上手くいかねえ事ばかり』、そこで寝てろよ。)

回転する両腕の鎖、スリング、先端の鉄球が遠心力で形を変える
『楕円形の円錐状』……『貫通力』を跳ね上げる形状に。

右手を突き出し、サムズアップを回しサムズダウン、そして不敵に笑い、宣言する時だ。

 「――『ボール・ブレイカー』」

 (起きるまでには終わらせるから、まだ死ぬんじゃねえぞ)

『奥の手』は外殻の厚さで起爆時間は多少なりとも変更できる
奴の足元……股下に転がした『オイルの詰まったライター入り』の鉄球が
今、先程のクレイモアのように起爆する頃合いに変更するくらい訳は無い事だ。

 (態勢が崩れりゃ、顎が下がるってもんだ。)

――狙いを定める。
左の鎖に腰の予備を接続、スリング回転、形状変更。

 (注:足元のそれを起爆できないなら、左の予備は敵への投擲ではなく、足元の『奥の手』に向けて毛糸玉を解きながら伸ばすように投擲・触れて起爆)

円錐状に構築された、もはや鉄球とは呼べない『弾丸』を間伐入れずに顔面に向けて投擲する(ス精BB)
……もっと言うなら『眼球』に向けて、骨が最も薄く、脳に近く、柔らかい部位へ、両腕の弾丸重なる様にに装填された『34発』を連射する。

これで残りは左右に合計『1発分』、正確には撃ちながらリロードもしてるんで、勿論その限りでは無いが。

 (巨大化しようと構成物が肉と骨なのは変わらない、それがかつての狩猟で骨や甲冑を貫通したように、ガードしようと諸共抉る、終わりだ。)

510成田 静也『モノディ』:2019/12/16(月) 12:54:47
>>508

グゥ…ッ!

衝撃を感じると同時に左側の壁へと吹き飛ばされ、そのまま叩きつけられた。

とっさにモノディで壁との衝突を回避しようとするが間に合わない。

流石に真正面からの殴り合いはマズかったか・・・!

体は・・・駄目だ動かない・・・声も出ない・・・死ぬほどではないがかなりマズい!

左腕の骨は・・・折れてるか?大丈夫ならいいのだが・・・

消火液を使う間もなかったか・・・!

色々と思いが浮かんでは消えるが、まだ戦闘は終わってはいない。

今は倒れているが斑鳩さんの手榴弾の策が破られそうな場合は脱出のための援護として手持ちのメスを『ケープ』目がけて投げつける。

・・・正直、今の状況では投げれるかも疑問だが。

それによって自分にヘイトが向かうかもだが全滅よりはマシだろう。

(全滅するよりは一人が死んだ方が合理的・・・まるで斑鳩さんみたいな考えだが仕方あるまい。)

そう思いつつポケットの中のメスを静かに取り出し。機を窺う。(GMさんへメスは保護カバー付きということで大丈夫でしょうか?)

511黒羽 灯世『インク』:2019/12/16(月) 21:06:41
>>508
>>509
>>510

「…………!? 速いッ……そ、それに……『硬い』!」

         「成田くっ…………!!」

恐ろしいのは、意に介してもいない事。
『モノディ』の一撃を放たなかったのは、
押し勝てないという判断に基づくものだ。

(……今! スタンドを殴っていたのだわ。
 あの巨体そのものがスタンドに干渉できる……
 普通は無理なはず、スタンドにはスタンドでしか……)

こうも『効かない』とまでは、思っていなかった。
考えは状況に応じて常に修正し続けなければならない。
自分が残弾で急所……『頚椎』を狙っても効果は浅い。
必要なのは、深く当てられる一撃を補助することだ。

「ふぅ ぅ ぅ ……………っ」

敵を怒らせる……という懸念はする。だが今更だ。
怒ってなければ襲ってこないわけでもないし、
それに満身創痍のベリルや成田が襲われるよりは、
最悪の想定だが自分が狙われる方が多少はマシだ。
今更でも怖いものは怖い。だが動く価値は今が一番だ。
…………恐怖に縛られて動きを失しては、全てを失う。

同じ行動が無価値な悪足掻きになるか、
それとも効果的な一撃になるかの瀬戸際。
後者へ進もう。『既に記事には触れている』(>>506メール欄)


「――――『筆法』ッッッ!!!!!」


斑鳩の一撃が……猛獣の顔面に向かって叩き込まれるのに合わせる形で、
記事より再現した『モノディ』の神速手刀(パス精CAC)を、猛獣の後頭部に向け放つ。

すなわち、斑鳩と自分の一撃をタイミングを合わせて当て、敵の頭部を挟み込む形を狙う。
前からの『致命打』を深く当てるために、後ろからも打って……鉄球の衝撃を、首を逸らして後ろには逃がさせない。

512『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/17(火) 23:28:57
>>509-511(ALL)

荒々しく歯茎をむき出しに、上下の歯は全て肉食獣の犬歯同様鋭くなった
ケープは鋭い眼光で成田や斑鳩の方面に向け、次の瞬間には攻撃を行うだろう。
そう言った絶体絶命ではあるが ――貴方達には『布石』も存在されていた。

 ――『ボール・ブレイカー』

                  ポンッッッ゛ッ゛!!

      ケープ『GyuuuuuoOOO!!!』

 瞬間。ケープの足下から放たれる爆音、そしてクレイモア同等の散弾と同等の
鉄鎖の夥しい放射。いや、もうソレは鉄鎖と言うには筆舌し難い殺傷力の秘めた
一撃一撃が肉体を殺ぐ為に構成された散弾を顔面目掛け放たれる。

     ――――『筆法』ッッッ!!!!!
                              シャッッ――!!

ケープがその斑鳩の攻撃に対応させるのを阻害するように、タイミングを合わせ
黒羽の筆法による成田の『モノディ』の高速の一撃の再現。
更に、本物のモノディによるメスが投げられる(※メスの保護カバーに関しては
PLの任意でどちらか決めて問題ありません)

様々な事象が噛み合わさり、斑鳩の視点から『ロスト・アイデンティティ』の
鎖弾は顔面の半分程を埋め込み、仁王立ちとなったケープがズシン……ッ!
と膝をつき沈黙する光景を全員が目にした。

ベリル「終わった……のか。ケープ こんなになっちまって畜生。
……………………待てよ」

       ――ケープは改造されて人間大サイズになったが
・・・
なんでスタンド(モノディ)を殴れた?

あいつ(ケープ)はそもそもスタンドを身に着けてなかった……。

             ―――グジュグジュグジュグジュ

513『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/12/17(火) 23:29:34
>>512続き

それは黒羽も成田が吹き飛ばされたのを目にして抱えた疑問。
スタンドに本来干渉出来るのはスタンドのみ。受動的透過の特殊な例で
壁に何らかの原因でスタンドがぶつかる等しての本体がダメージを受けたり
ケープ自身が改造された頑強さでモノディのパワーが押し負けた場合の
硬化のルールなどで拳が痛める等で、成田自身にケープの二の腕が当たった
等であれば不思議でないものの『ケープの腕はモノディに直撃した』のだ。

――つまり

ケープ『――aaaaaaaAAAAAAAAAAAAAaaaGyaaaaaaa!!!!!!!??』

ベリル「……は?  ケー    プ?」

・・・
啼いた  即死していると思える状態のケープがだ。

その異様な悪夢めいた光景に、『成田』であれば以前小林と共に参じた
不思議な夢の空間での不死身に近いワニを回想したかも知れない。
 いや、それよりもっと『おぞましい』光景が貴方達の視界の中で繰り広げられる。

・・
ソレはケープの巨大化した肉体の至る所全身から産まれていた。全体が
蜘蛛のような節足に似た何かで構成された肉のような物体。それがケープの
頭部、胴体、両手両足。それ等から発現されて紐状のようなものを飛び出させ
ケープの肉体に突き刺している。

ケープ『GYoooooooOOOoooooooaaaaaaaaiiiiiiiiiIIIッッ゛゛』

    ドンッッ ドンッッッ ドンッッッッ  ドンッッッッッ

          ピシ……ピシッッ!!

怒りか? 苦しみか? 絶望か? 或いは全てなのかも知れないが、咆哮を
上げつつケープはベリルと黒羽、成田と斑鳩の中間地点で遮二無二
自分自身を破壊しようとしてるように強引に体を壁や床にぶつけ続けてる。
 それでも、どの物体……謂わば『肉の芽』のような何かはケープの全体に
張り付いて修復を続けている。突き刺された鉄鎖やメスも含め取り込み
更に筋肉は膨張が促進していくのが見て取れる。

ベリル「ひでぇ……ありゃ何だよ、おい……死する事すら強制的に遮断させ
無理くりケープを動かそうとしてんのか……ありゃ。スタンドの暴走とか
そんなもんじゃない。恐らくケープが改造された時に元々埋め込まれてたもんが
この暴動と組み合わさって、あの笑う化け物共からの防御反応としてなったか・・・
だとしても、こんなんあんまりだ……っ 酷過ぎる……ッ」

泣きながらベリルはその凄惨たる修復に対し呟く間にもケープの暴走状態は続く。
そして、その凶変は極限まで遡ると……。


    ケープ『GuuuuuuuuuuuuOOッッ!!!』


          ドゴォッッ!!!   ゴッッッ――!!!


         崩落

頑強であり、地下である事も踏まえ本来ならば破損する事さえ困難たる
アリーナの通路は、ケープの怒涛による破壊衝動の前に天井が崩壊した。
 幾つかの土砂や建材らしきものがケープを飲み干すように振り注ぎ
粉塵が立ち昇りベリルと黒羽。そして成田と斑鳩の女性陣と男性陣を分かつ。


……煙が晴れると、貴方たちの目前には土砂の壁が形成されていた。

『分断』だ。重傷と重症の成田とベリル、ほぼ負傷はなく軽度の疲労はある
黒羽と斑鳩。似た状態のベリルと黒羽に成田と斑鳩はケープの手によって
強制的に二人一組で行動する事になった。
 何とかして、再度合流をしなくては……。

(※成田の負傷に関しては、左側部分の肋骨に腕の骨部分の罅
走る事は幾分可能だが全力で走れば激痛が走り長くは不可能。
携行していた消火器は吹き飛んだ時、手元に一緒に転がっていたので
持っていく事は可能とする)

514黒羽 灯世『インク』:2019/12/18(水) 01:17:58
>>512-513

「……………………………………………!!!!」

息を呑みつつ、積み上がった土砂を見上げる。ひとまず助かった……のだろうか?

「た、確かに『ひどい』のだわ…………
 エクリプス、想像以上に闇の深い組織のようね」

    ザリ…

(そして……それほど手段を選ばない組織でも、
 逃げを打つしかない『スマイリー・スマイル』……)

後ずさる。

壮絶な怪物……何のために作られたのかと言えば、恐らく暴れさせるため。
アリーナにもそれなりの闇は感じるが、『犯罪組織』はそれ以上……
そしてそのどちらも、抵抗を許されず世界を終わりに向かわせる『敵』……

(……う、動かなくちゃ。記者は足で稼ぐもの……そうよね)

「……ベリルさん、あの様子じゃ……この土砂も、ケープを封じられたとは限らないのだわ。
 ここは別のルートを探して、斑鳩さん達と合流を目指しましょう……歩けるかしら?」

       キョロキョロ

周囲を改めて見渡すが、自分達二人がいるのは『来た道の側』だろうか?

いずれにせよ土砂の向こうにいるであろう斑鳩と成田に、声を飛ばす事はしない。
壁の向こうに届くほどの大声は敵を招きかねない。戦力に欠ける自分達には致命的だ。

515斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/12/18(水) 01:25:01
>>513

一つ咳込み、手で塵を払う
視界がある程度晴れると、そこには大量の土砂で壁が作られていた
少なくともブルドーザーを持ってる友人がいない限りは、向こう側に行くのは諦めたほうが良さそうだ。

  「終わったぜ、成田君」

寝不足とパワー不足のスタンドで、我ながらよくやった方だろう、一応鉄球を予備1mと6m分*2を用意して腰に付ける
必殺技がちとパクリ臭いのは未だに不満だが、取り敢えずリスザルの化け物は……

 (殺した……とは思うんだがなあ、顔面半分を整形手術されて、まだ生きてるとは思いたくねえが)
 (どーもあの動きは普通とはかけ離れてたな、保護した時点で殺しときゃいいのに、やっぱB兵器だったのかね?)

ここから黒羽とベリルに出来る事は無さそうだ
一応携帯から呼び出してみるが、電波が地下で通じるかは解らない、やっぱキノコにするべきだったかな。

取りあえず足先を吹っ飛んでいった彼に向ける
見た目は血を流していたり……等は見えないが、下手に動かすと内蔵に折れた肋骨が刺さってました、とか笑い話にもならない

――何より、『動けない』というなら介錯も必要だろう
好き好んでやりたくも無いが、必要なら『実行しなくてはならない』。

 「必要なら添え鎖とか、松葉鎖とか作るけれど」
 「悪いけど君の仕事はまだある、黒羽さんとベリルさんとは分断されてしまって 二人を放っておくわけにはいかない。」
 「僕一人だと合流は運任せになる、君の耳が必要なんだよ お願いだ。」

もう一つの影の頭が自嘲気味に囁く。

 「……やっぱ死んだかぁ?それとも頸椎損傷で植物状態とかか?」

516成田 静也『モノディ』:2019/12/18(水) 03:54:31
>>512-515

「死んでませんよ、まだ死ねません」

―――ッ!左腕だけでなくアバラにもヒビがいったか?でもまだこの事態の元凶を殴ってはいない。それなのに寝てはいられない。

「・・・終わったというよりは何とか凌いだって感じですね…」

先ほどのケープの姿を見て、先の戦いでの『半不死』のワニ・・・『カヴァナント』を思い出す形態だった。

ただ一つ違うのはアレが『ケープ』の意思ではないという点において決定的に違う。アレは悪趣味を煮詰めたようなモノだ。

「さっきのは似たような『ケース』に覚えがあります…肉体の一部と一体化することで『限定的な不死になるスタンド』・・・」

「その時のはあくまで『本体であったワニの意思』で行われていましたが…『ケープ』のアレは・・・誰かが憑依させたのでしょうね…」

「とにかくアレで死んだとはとても思えません…なので提案通りさっさと移動して合流しないと。」

ベリルはもちろん、黒羽の自衛能力もそこまで高いとは言えない。

そうである以上、合流は早いに越したことはない…はず。

モノディで周囲の警戒と瓦礫の向こう側を探る。運が良ければ向こう側とコンタクトを取れるかもしれない。
そうでなくてもまだ『ケープに寄生した敵スタンド』がうろついているかもしれないのだ。

負傷がキツくても足手まといになっている余裕などない。
それに『コーラ』や探している『医者』が見つかればオレの負傷もベリルさんも両方が一度に何とかなるかもしれない。


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