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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

232『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:43:27
>>229(黒羽PC)

>その言い方! 私に開けさせる気でしょう?

ヤジ「おいおいっ 勘違いすんなて!
別に危険な真似せんし させんって!
 俺も同行するからよ」ズズッ……チーンッ

慌てた調子で告げて、ティッシュで鼻と目を拭きつつ答える。

小林「追跡したスタンドや、今頭上から観察した限り。此処辺りを
通っている人も居なさそうですしね」

ヤジ「だってよ。あぁ、別れるのは構わないぜ。そう言えば、俺達
連絡先交換したっけか?」
(※事前に交換してたかは任意、今したいならロールで)

貴方は人通りのない裏路地の入り組んだ道をある程度慎重に歩きつつ
ヤジと共にbar マクベスのドアを開ける。案の定、見張り等はない。

ヤジ「よしっ……て言っても、barなんだから地下の出入り口にもドア
あるのは決まってるよな。よしっ、俺がいっちょうそのドアの隙間から
こいつを滑り込ませてくるよ。そん位、子供の御使いより朝飯前だ。
あっ、もう二手に別れるかい?」

ビー玉サイズのスタンドを掲げ、幾らか涙と鼻水が収まった調子で
彼は貴方にもう離れるのか聞いてくる。

役目はある程度果たした……彼は地下のドアを少し開けてスタンドを
入れたら直ぐに小林のほうに戻るだろうし、これ以上居ても手持無沙汰に
なるかも知れないのだから、離れるのも確かに問題ないだろう。

233成田 静也『モノディ』:2019/10/05(土) 16:49:49
>>231

「この人は・・・警察で、この街で捜査していたのか・・・」

「そしてこの、『アイツらにされる』と『見るな、聞くな、マネするな』…?」
「まさかその集団にスタンド使いがいてこの人たちはソイツから攻撃されていたのか?」

思い当たる連中はいる、あの夢と現実の中間のような空間で出会ったヒビキとヤマオカという連中、
アイツらはどう見てもカタギと言える連中ではないスタンド使いだった。

そのときモノディの聴覚が車の走行音を捉えた。

すぐさま近くの茂みもしくは近くの木の影か、大きな木の枝の上に隠れる。

(モノディはスピードA、射程距離4mなので可能と判断。無理なら無理で大丈夫です)

ついでに靴から音核を抜き取り握り潰しておく。これで足音は4分間は消音と化す。

警察でも救急車でもサイレン無しに来るのはおかしい。

とりあえず様子見して、本物の警察か救急車ならともかく、
この男とその仲間を全滅させたスタンド使いの一味の場合は戦闘を行うか、逃走するかを選ばなければならない。

「面倒なことになったな。だがスタンド使いはスタンド使いでしか裁けない。だから潰す。」
「逃げるにしろ、叩くにしろ少しでも情報はいただいていくぜ。」

234斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/05(土) 19:37:46
>>230

「? いいや首領、僕じゃあなく……?」

……それは奇妙な音だった。

声と最初に思わなかったのは、それが人間の喉から出た声だと思えなかったからだ
すぐに声のした方向……公園の出入り口に、視線ごと体を向ける

ジョージ・A・ロメロ監督の撮影シーン、感想としてはそんな感じだ
公園の出入り口から、約20名程が向かってくる

光の加減のせいか、表情はよく見えず
我らが首領の嬉しそうな声にはちっとも反応しない

時折、気管から漏れ出すような、『ア』という声と共に
ただ此方に向かって歩いてくるだけの人々。

ゼンマイ仕掛けのマスコット集団だと言われれば
成程、信じたかもしれない。

だが目の前に見える人影は、ホラー映画の導入ではなく、現実そのものだ。

だから、僕はやるべき事をした、『こいつ』は傍に立ってくれないから。

 「――stand up to 『ロスト・アイデンティティ』」

部分展開していたそれを、全身に回す
即座に自身の身体を、幾重もの『鎖』が纏った、そして迅速な行動を。

まず朝や……モーニングマウンテン首領を 「まった、首領 様子がおかしい 違う人達かも」 の台詞と共に
首根っこを掴んで引っ張る事にした、もう一つの針葉樹方面、もとい、もう一つの出口に

他に待ち伏せが居なければ、其方から逃げるのが一番良いだろう

次に距離を確認した、彼我の距離は約『15m』だ
『ロスト・アイデンティティ』の射程距離は0mだが、能力の射程は20mある

既に、眼前の集団は射程内だ『攻撃するなら』だが。

最後に、『攻撃』の準備をする事にした
両腕の手首から伸びている鎖に、5mの鎖を込めた鉄球を接続し、そこから手首の鎖を1mずつ鎖を伸ばす。

これで、両手首から伸びた1mの鎖に、直径5cmの鉄球が接続された形になった。
最後にそれを回転させ始めて準備完了。

銀色の円盤が、『鎖』の残像で構成される
鉄球が遠心力で、僅かに風を切る音が出し始める。

けど、いくら、元天才の僕でも出来る限界がある

おまけで可能なのは歩いてくる集団に向けて、一つの台詞を言うだけだ
映画の中で聞くだけで、言う機会があるとは、思わなかったが。

 「……僕でも一度しか言わない、そこで止まれ!」

少なくとも、『10m以内』に集団が近づくまでには、以上の動作を完了させ
例え出来なくても、相手が10m以内に入ったら、『怖い人』を呼ぶかどうか『決断』せねばならない。

最後の警告と言わんばかりに、首筋が痛みを訴えても
正体不明の相手に攻撃は出来ない、少なくとも、『僕』は。

235黒羽 灯世『インク』:2019/10/05(土) 20:48:57
>>232

「いいえっ、あなたこそ勘違いしてるのだわ!
 私とあなたは無関係だと印象付けるのは良策よ。
 ……とはいえ、ただドアを開けるくらいなら、
 今一緒に歩いてるのとそう変わらないかしら……?
 そうね、付いてきてもらったほうがいいのかも……」

「ここでのやり方は、あなたの方が上のようだし?
 あくまでここでの『は』ね。総合力はどうかしらね?」

神経質になりすぎても仕方がない。
この夜の街でヤジが同行している意味は、
おそらく目に見える以上に大きいだろう。

「……ちょっと待って。ドアを開けるなら……策の一つは、あった方がいいのだわ。
 もちろんコッソリ開けて、中に投げ入れるだけでも『下策』じゃあない。
 ご丁寧にドアベルが付いてるとか、ドアの前に人がいたりしなければね。
 つまり『上等』でもない。おわかりかしら? 私がいる意味はここで活きるのだわ!」

だが、ヤジは顔を覚えられている。
そして何より『実行役』の小林と簡単に関連付け出来る。
不審な動きの露見が、作戦の露見にもなりかねない。

ゆえに不審を、人間関係を『上書き』する策を用意する。

「もし仮にドアをコッソリ開けたのがバレたら、すぐに合図をしなさい。そうね、手を上げるとか?
 そうしたら私、叫ぶのだわ。『初デートでカッコつけて未成年なのにBARに入ろうとした彼氏を止める、真面目で可愛い彼女』として……フフッ!」

不審な兆候ではなく…………『挙動不審』に、だ。
策あっての行動を、『向こう見ずな行動』に偽装する策。
ヤジには三枚目の役目を被せてしまうことになるが、
まあ、何事もなければそうもならない。あくまで予防だ。

「…………もちろん、何事もなく投げ込めればそれが一番だけれどね。
 それとこの場合は……露骨に私とあなたで動くわけだし、
 その後から別れる意味は、そんなに無いと思うのだわ。
 離れるのはあくまで、私だけでドアを開けに行った時の策……
 ドアを開けた私と、実行犯のあなたたちのつながりを断つ策だったのよ。
 一緒にドアを開けたなら、下手に断つより、繋がりの種類を偽装しましょう!
 それに……連絡先は交換したとはいえ、私と、はぐれても困るでしょ? ……でしょ?」

もちろん、はぐれて困るのは黒羽の方だとは思うが。

236『星の女』:2019/10/06(日) 10:19:01

        ギィ クルクルクル・・・    ……ギィ

私は壊れてしまった地球 止まってしまった地球を手で回す。
だけど程なくして自転は力を失い、再び沈黙してしまう

「どうしようもない事なのです。切っ掛けは今となっては私にも分かりません
ソレ が起きる少し前には彗星が惑星(ほし)を通過してました
死産してたと思われた赤子が数時間後に息を吹き返す珍事もありました
エクリプスとアリーナの抗争により、死期を悟った未覚醒の使い手が自死する事も。
破壊されゆくオゾン層の穴を掻い潜った未知なる外宇宙から干渉されしウイルスか
死するべき定めに抗うが故に発動した人間が運命の紐を捻じってしまった悲劇か……

ですが、今となっては原因を究明する事は戯言です。

この星に生きとしいける全ての存在は、あの日 全てがソレに呑み込まれました。
それは大いなる多くの 数多くの物語の一つです。
私は物語に味付けや風味を付け加える事は出来ますが
料理そのものを出す事を禁止する権限は無いので御座います。

ですので、これが私に出来る精一杯。基本世界の貴方がたの魂が損なわれぬ程度に
雀の涙より細小なる種を、未だ命が息づく終焉三日前の世界へ埋め込むだけしか。

それは何の成果もない無意味な代物なのかも知れません。ですが私は知っている
無価値に至った無量大数の砂の中に紛れて、人の短い一生の中で星のように
輝きを放ってきた魂達を 私は知っています。
だからこう思うのです。もしかすれば、貴方達なら 或いは――」

237『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:20:36
>>233(成田PC)

貴方は人が隠れられる程の茂みに足音となる音核を潰しつつ身を隠す。
(周囲から物音は一切しない、行動は成功している)
そして一分程すると、一台のパトカーランプやサイレンも鳴らさず一台の
警察車両が公園に停車する。暗闇だが、雲が通過して月明りが戻って来る。
二人の警察が降りて来て吉岡の死体へ近寄って来る。表情は『笑顔』だ。
死体を検分や無線で検死の捜査を呼ぶでもなく、制服は間違いなく本物の
警察官は二人して死体をその表情のまま数秒程見た後・・・

>>234(斑鳩PC)

無邪気に団子状に一塊の集団に近寄ろうとした悪の首領の首根っこを掴み
『ロスト・アイデンティティ』を発現。鋭く警告の声を発する。
      ・・・カツ カツ ピタ。
                 ……ザァァ
空から流れる雲が薄まり月光が公園を照らし顔と人影の輪郭を濃くして
正体が明らかになる。攻撃開始の決意のボーダーラインとなる十メートルより
少し手前で25名の大人数の小学生程の児童から70程度の老人まで性別も
年齢にも共通点が無い集団は鶴が羽を広げるように貴方達の前に一列に位置を
変えており、その表情は全員『笑顔』だ。
少し強い風が吹き、彼等の前に誰かが投棄したビニールが飛ぶ。それを合図
とするかのように全員がまるで合図したかのように一斉に片腕を上げ
貴方達二人へ人差し指を向けて……

>>235(黒羽PC)
ヤジ「おっ了解 ……へへ。あっ、悪い あんたを笑ったんじゃなくてさ
俺、こうやってジョーや他の仲間で調査する事って滅多になくてさ。
誰かの為に、こんなチャチな事でも身を張れる事が嬉しくてよ」 ズズッ……

貴方はbar マクベスのドアを半開きにしつつヤジが下りるのを見届ける。
忍び足で彼は出来うる限りの早足で、物音を殆ど立てず十五段程の階段を
降りて扉を僅かにだけ開く。提げ鞄のチャックは開き、何時でも彼が
用意したと思われる武器を出せるように用心もして。
 緊張と遠方からの環境音以外は音が無いゆえか……そのbar店内の喧騒
らしきポップなBGMに混じり怒号めいた声が僅かに聞こえた。

      『おい リキさん!? なに羽交い絞めに……』

    『えっ!? 先輩なにして……てか、この集団なに……っ』

  そして――

238『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:39:34
>>233(成田PC)

 アハハ     アハハハハハ

警察達が『笑い声』を発している。それは今まで貴方が
テレビや友人達の談笑でも聞いた事のない生理的嫌悪感を
掻き立たせる音だった。聴覚が人よりも際立っている事もあってか
頭の中を一瞬撫でられたような、おぞましい感覚が背筋から駆け巡る。

   アハハ     ハハハハ    アハハ  ハ

 警察官達は笑顔で互いに笑い声を発し合っている。まるで
それだけで意思伝達が出来ているかのように……。
 
       ・・・ア ハ

不意に、警察官の一人が貴方のほうに首をグルンと向けた。
……気づ   かれた?

>>234(斑鳩PC)


   アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!

それは、『笑い声』と言う名の兵器だ。子供が 若者か 老人が
全員が笑顔で身の毛もよだつような笑い声を発している。隣の悪の首領の
少女すら、思わず恐怖の入り混じる短いヒッと言う呟きを発する程の。

    アハハハハハハハ!!!!!   ピッ……ッ

その笑い声を発するナニカの前を飛来するビニール袋は、浅く細かな
切れ込みが走るようにして、地面へと力なく崩れ落ちる。まるで
その薄汚れ地面に襤褸切れとなった袋は、未来の貴方達の暗示かのように。
 
    アハハハハハハハッッハハハハハハハハハハ!!!  ザッ……!

指を向け、全員が笑顔と其の脳髄より奥の大切な部分を揺るがして
内なる貴方達すら侵そうとする声を発しながら全員が一歩足を踏み出した。

>>235(黒羽PC)


 ――アハハハハハハハハハハハッッ!!!

ヤジ「――!?」    『……ぅ゛ あっ゛――!』

耳に突如飛び込む大声量の『笑い声』。だが、貴方が取材や過去の
記憶を掘り返しても、こんな暖かさや喜怒哀楽のどれにも含まれない
何処か空恐ろしすら感じる声を聞いた事はない。笑い声ですら無いのかも

扉を僅かに開けたヤジは一瞬身を強張らせ、そして隙間から侵入しただろう
小林がスタンド音声で呻く声も貴方の目と耳に届いた。

   アハハハハ      ――・・・ハ

ヤジ「――ッ」  ―タンッ!

 迸っていた笑いを模した声の洪水が突如止む。それは決して良い兆候等と
思えない。ヤジも同様の結論に達したのか、判断早く意を決して
身を翻すと、硬い顔つきのままに貴方のいるほうへ階段を一段飛ばして
上がろうと跳ね上がる。

   ――バタンッ!!

barの扉が開く、一人の笑顔の顔つきの男と背後にも全く同じ表情の
集団が姿を現す。

 ――一人の視線が、ヤジの向こう側より貴方と目を合わせた。

239成田 静也『モノディ』:2019/10/06(日) 18:54:00
>>237-238

ゾワッ・・・

あの二人の警察官の『笑顔』、そして笑い声を聞いて背筋に冷たいものが走った。

本来、笑顔とは攻撃的なモノで相手への威嚇が起源だと聞いたことがある。
だがあれには一切の感情がない。ただ壊れたCDみたいに笑うということをリピートしているだけ。
それゆえの嫌悪感がある。

そしてもう一つ確信する。おそらくあの警察官たちは正気ではない。あの男同様、既にスタンド攻撃を受けている!

ならば、あの男のメモにあった『見るな、聞くな、マネするな』とは…まさか!?

そう思いながら観察を続けていると二人のうち一人がふいに首をまるで人形のように素早く回しこちらへと視線を移した。

(マズい!気づかれたか?どうしてこちらに気づいた!?音は立てていないのに!?)

(それにあの笑い声と顔を見続けるのはマズい気がする!)

急いで持っていたイアホンを耳栓代わりにし、警察官らの胸から下を見るように視線をやや斜め下へとずらした。

来るなら来い!まずは気絶させてその薄気味悪い笑い声を止めてやる、本体を探すのはそれからだ。
場合によっては『モノディ』で音核を砕いて笑い声を出せなくさせるのもアリかもな。

茂みの中からいつでも飛び出し、奇襲をかけれるように『モノディ』を出して待ち構える。

240斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/06(日) 20:03:59
>>238

――その笑い声に、感情は無かった
                                                  『吐き気がする』
録音したテープから再生した笑い声でも、笑い方でどんな感情かくらいは解る
それが今日まで進化してきた人間の「コミュニケーションツール」だからだ。

赤ん坊から老人まで、俺達は皆それを聞き続ける
そしてその経験が告げている、これは笑っているんじゃない。

「ア」と「ハ」を続けて喉から出しているだけだ。
ただの「攻撃目的」として。
                             『クソったれが』
恐らくだが、これは「感染キャリア」なのだろう
インフルエンザ、という病気がある

それは人だけに留まらず、牛、豚、鳥そのような生き物を「キャリア」として
人間にまで感染する危険性のある「ウイルス」だ
                                             『そんなに死にたいか』
この攻撃の場合「笑い声」が「攻撃手段」であり「繁殖手段」であり
「キャリア」なのだ、1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に。

増殖速度は通常の病気と比べるにもおこがましい速度なのだろう
なにせ「倍々ゲーム」なのだから、今この日本列島にどの程度の時間が残されているか怪しい物だ
                                                            『なら殺してやる』
……1日と12時間の経過で全て感染してもおかしくはない
正気ならばまさしく「笑わなければ」やっていられない攻撃だ。


 ――その声を聴いた瞬間、『僕』は『俺』に切り替わった。


中でひたすら警告はしていてやったが、脳みそがハチミツと砂糖漬けには無理だったらしい。
お陰で俺達は3人揃って悲鳴を上げる羽目になった、歯を砕かんばかりに奥歯を噛み締める


目の前の集団は、生かしておく事は『絶対』に出来ない、躊躇いは捨てて、人殺しの覚悟を持て『漆黒のような意思』を。


逃げる?音というクソったれな攻撃方法では、そもそも彼我の射程距離が違い過ぎる、聞こえ続けたらアウトだ。

既に手遅れかもしれないが、これ以上の『感染者』を増やすわけにもいかない
――あるいは、両親の為に、この俺が自殺までを選択肢に入れなくてはならない。

つまり、目の前の20人余りの集団は、『喉を抉って殺す』事にした。
『ロスト・アイデンティティ』なら、それが出来る。

両腕の鎖が回転を続ける中、先端の『鉄球の形の鎖』が結合と分離を繰り返す
かつてローマのウェゲティウスという軍事学者が、この攻撃方法をこう記した。

それは射程400m、当時の弓よりも長く、初速は
時速100㎞を突破し、皮鎧をつけていない兵士の胴体を貫通せしめた、と。

人類誕生以来の長い付き合い、目の前の連中と比べてはるかに原始的な、人類最古の攻撃方法。
――だが、『ご先祖様ありがとう』って所か。

 ……その名は『投石』。

唯一の欠点は命中精度、両手で扱えばさらに落ちる、『脳が2つ』ない限りは
『ロスト・アイデンティティ』は、その弱点を全て埋めていた。

左右のスリング(投石紐)で『影と実体の2つの脳』が狙いを定める
これからする攻撃は、『ライフル』というよりは『ショットガン』に近い。

振り回される二つの鉄球から、遠心力で分離した『鉄球達』が時速100㎞以上で放たれる
銃のような発砲音も無く、俺の意志一つで、ただ滑り抜け、分裂するように、直径5cm、一つ辺り20cmの鎖で作られた『鉄球』達。

弾数は1mにつき5発、5mで25発、それが両手に2つで『50発』
そのほぼ全て、48発が、達人の如き精密動作性(B)で、20人余りの『喉』めがけて、『憤怒』と『憎悪』を持って放たれる。

喉でなくても頭蓋か肺を砕いてやれば、問題は無い
『ビニール袋』になるのはお前らの方だ。

そして回転の最中、結合している部分の鎖を結合しながら伸ばし、分離して、鎖を残った左右2つの鉄球内に『補充』する
ハンドガンのようなリロード要らずだな、あら便利、もっとも人間並みの速度で伸びる鎖が何処まで補充できるかは解らんが。

 (人間並みの速度で伸びる鎖って何って?俺も知らん、悪いが『ロスト・アイデンティティ』に聞いてくれ。)

出来なかったら?勿論、我らが悪の首領を抱えて杉林の方へ逃げる準備さ
……悪の戦闘員としては当然だろう?

241黒羽 灯世『インク』:2019/10/06(日) 23:12:14
>>237-238

(何かまずいっ、解除の指示を……いいえ彼は『木偶人形』じゃない!
 それが今、可能で、必要と思ったなら自分で判断できるはずよ……!)

この場にいない小林の心配は、無駄ではないが無意味。
彼の知なら『解除』を選ぶなり自壊で強制解除するなり、
策を自分で選べるだろうし、それが無理な状況なら、
呼びかけたところですぐ動けると考えるのは無理がある。

重要なのはこの局面を切り抜けるのに意識を絞ること。
視点を合わせてくる人物が何者か、だけは確認しておく。

(気付かれたのは想定内、だけどこの事態は想定外!
 集団……『元からいた』とは思えない反応、
 瞬間移動、分身、それとも想像出来ない何か……
 つまりスタンド使いがいる可能性が高い……のだわッ)

「――――『インク』」

(私は『誰にも屈さない、中立にして上位たる記者』!)

ヤジを見捨てる選択肢は『無い』。
情の話ではなく、『孤立』はおそらく……危険すぎる。

        ズァァァーーーーーーッ

「第一の筆法…………『ゴースト・ストーリーズ』」

勢いよく扉を開け放ち、片手で――『高速(スB)』で筆を動かしながら屋内へ。

空間に書く文字は、『アメフト部がタックルした』。
事実(>>213)だ。画数の多い漢字は極力廃して、シンプルな主語述語で書き記す。
これには空いた片手で触れることで、『持ち運ぶ』状態にしておく。

「……………………っ」

(私は『強い』……私は『負けない』……
 そのためには『意味不明』でも頭を回すのだわ……!)

そして一旦『止め』て、続いてもう一筆。『私3〜4分立ってた』(>>195
……限りなく簡素な主語述語で二文目を書く。時間的に書けそうにないなら、無理に書かない。

これは入り口近くの空間に置く。その状態で階段の上に立ち、ヤジの向こうの存在を見極める。
ヤジが階段を上る手助けはしないというか、邪魔になりかねないのでしない。効果的な策もない。

242『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:01:05
>>239(成田PC)

貴方は携行していたイアホンを耳に入れる。最初に聞こえてきたアハハは
未だ耳の鼓膜より奥で耳鳴りのように響くような不快を覚える。
 警察官はピクリとも動かず、貴方のいる茂みを見つめてるようだ。その緊迫感は
一分? 二分?? いや、十秒も経過してないかも知れないがとても長く感じる。
  
         ……カツ        ブロロロ……!
              グルッ

茂みに一歩足を踏み出そすように警察官の右足が貴方のほうに歩を進めかけた時
『モノディ』にもはっきり捉えられた遠くからの車がこちらに寄って来る音。
警察官は反転して警察車両のある場所へ体を反転させる。もう一人の警察官も
依然、笑顔の形で表情筋を固めたまま死体の側で動かない。

 ブロロロ・・・キキィ!

暫くすると、貴方が連絡した救急車が到着した。サイレンの音がしないのは
夜間である事も踏まえてなのだろう。

隊員「お疲れ様です! 通報を受けてこちらに来ましたっ」

救急隊員の一人と思われる制服の人物が公園内へ入って来る。
先導する隊員より背後からも同じ制服の者達が3名分の足音を捉えた。

今ならば、茂みから反対方向へ遠ざかる事も可能ではある……。

243『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:29:38
>>240(斑鳩PC)

貴方は『貴方』へと 僕は俺と成って手元に力を込める。首筋のひりつきは
既に元凶を見つけた故か鎮まっているか、強まり過ぎて感覚も麻痺してるだろう。
『こいつ達』は滅ぼさなくてはいけない。自身の命を投げ打ってでも
必ず消し去らなくてはいけない。漆黒の鎖の唸り声が全身に響き渡る。

     ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!

             アハハハッッ――『パァァンッ!!』――ッ゛

精巧さと無慈悲さの威力(ス精BB)を兼ね備えた全方位への一撃。
指を差し、喧しく音響兵器を迸る人の形をしたウイルス達の頭部か顔面
喉から血を噴出させ仰向けに倒れていく。

朝山「ひっ ひっ……っ。な 何なんスか。何で こんな」

恐怖に蒼褪めた(被り物をしてるので判別不明だが)声で悪の首領は
呆然自失の呟きをする。仮にスタンド使いだとしても、このような
凄惨な現場に出くわした事が今まで何一つないのだろう。25体の
死体が扇状にズラリと並び…………。

・・・ 
25体   ……配ったピラの数は48枚。


        ――残り23人は?



    
       『アハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!』

 貴方が睨みつけるように25名へ向けたのと反対の杉林が並ぶ場所から
『13』の大人から子供の体格の者達が、笑顔とアノ音を発しながら駆ける(スC)

 全てのソレ達は、両手を広げて抱擁でもしようとするかのようなポーズで
貴方や悪の首領(朝山)目がけて走って来るっ!!

244『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:51:01
>>241(黒羽PC)

         『アハハハハハハハッッッ!!』

貴方と視線をぶつかった人物、ギャルファッションの20代前半
当然ながら出会った事や知っている人物でもない、そしてこんな無機質な
笑顔で笑い声を向けてくるような存在にも、だ。

 ヤジは形相に近い切羽詰まった表情で階段を駆け上がる。それに続く
ように笑顔の人物が彼を捉えようと二段飛ばしで追う。

  『アハハハハハ!!!』   「――ッ……!」

いよいよその彼の肩に、刺青が彫られた手が掴もうとしかけた瞬間
意を決した表情でヤジは持ってる鞄から引き抜いたものを一気に
振り返り0距離でソレを向けた。

ヤジ「クリーデンス」      ――カチ    ドォン!!

『水鉄砲』らしいものが勢いよく噴射され階段から男は笑い顔を
微動だにしないまま階段へ転げ落ちる、その彼を踏み台にして更に2体程が
駆けあがって来る。その時間を浪費する事なく、不良青年は貴方の隣へと
もんどり打つ形で不格好ながらも到着した。

ヤジ「……ゃ……に……ぞっ!」

はやくにげるぞ、と言いたいのだろう。必死に呼吸を整えようとしつつ
貴方を促している。彼の判断では多勢に無勢なのだろう。

ただ追手となるbar空間から出てくるソレ達は笑顔の二体を先導に貴方達の
いる出入口へ向かって来る。2秒とかからずソレ達は地上に迫っている!

245『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:52:20
>>244(黒羽PC)

二文目まで問題なく書く事は成功した。

246斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/08(火) 00:03:13
>>243

 「……朝山、ゆっくり前に行くんだ、今は歩く事だけ考えろ、オマエは首領だろ。」

 「死にたくなけりゃあさっさとしろ!」

態と嫌がる様に呼んだが、これで立ち直るとは思えねえ
この女が助かるかは賭けだな……しかもだいぶ悪い賭けだ。

振り返らずとも解るが、背後から来るのは予想の範疇だ
不快な笑い声は、まだ止まってねえ。

 「――だから、警戒して近づかなかったんだ」

振り返らず、省みもしない、鎖の回転はまだ止まらない
地獄の歯車のように、唸りをあげ続ける、15m

 「もし、俺が襲撃するなら ……包囲の出口に、必ず『蓋』を用意するからな」

鉄球の中、鎖の先端から伸びて、分離し、結合する
『鉄球』の装填は続けられ、影の頭が、背後を睨みつける、10m

 「そこからなら逃げられる、そういう位置が良い。」

我らが首領は放心状態だ、こんな馬鹿なヤツは絶対置いていきたくねえ、5m

 「そう、凄く……イイ位置だ 『背後』 っていうのがな。」

装填完了、射撃開始。

 「―― 『回転の力』は前後に撃てる、『ロスト・アイデンティティ』に死角はねえ。」


      ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!


『ロスト・アイデンティティ』の脚の鎖の解除、影と同時の4本の脚を作り出し、笑う集団が全員杉林から出た瞬間
入口へと歩きながら射撃を開始する、射線を確保するためと、距離を詰められた時即座に(スB)で走って逃げる為だ

杉林を縫って出てくるなら全員が仲良く一列にとは行かないだろう
一番近い人間から、装填が完了次第、左右交互に(精スBB)で喉を射撃する。

上手くいけば、倒れた死体がその後ろで走ってる奴の足止めくらいにはなる筈だ
もっと上手くいけば、朝山も逃がせるだろ。

(だが、13しか見えねえ、後10、数が足りねえ……公園に出入り口は二つだけだ、隠れる場所も早々ねぇな)
(もしいるなら最初の観察で気づいた筈だ、予想できるのは……公園入口付近に隠れての後詰か?)

影の頭で背後を見ながら、自分の眼で出入り口付近を見る
見えないというなら『見えない位置にいる』だけだ、ゾンビとはもはや思わない、こいつ等は『効率よく仕留めに来ている』。

単に笑い声が会話になった連中だと見るべきだ。

(入口に近づきすぎるのは危険か、回転が止まったらロスト・アイデンティティはただの『鎖』でしかねえ)
(奥の手は有るが時間がかかるし、『鎖』を消耗しすぎる、このまま……仕留めるしかねえ。)

背後の敵を射撃しながら入口まで6m付近まで移動する、装填と射撃を続けながら。

247成田 静也『モノディ』:2019/10/08(火) 00:11:54
>>242

マズイ!あの救命士たちもやられてしまう!

条件も最終目標もまだはっきりわかっていないが、今現在はまるでウィルスのように感染者数を増やし、
邪魔者を消すことを目的にしていることくらいはわかる。

そんな状況で逃げ出してわざわざ無事らしい人が感染させられるのを黙ってみるほどオレは薄情ではない。

すぐさま茂みから飛び出し、叫ぶ。

「救命士さん、近寄っちゃ駄目だ!これは新しい感染症か何かで、その二人ももう感染している!逃げたください!」

とりあえずスタンドだとか相手にはわからないことだけを伏せ、分かるような例えで説明して逃げるように促す。

(間に合うか?)

急いでモノディで警官たちから音核を抜き取り砕く。それで4分間だけあの笑い声が止まり
いくらか感染を先延ばしできるはず。

そして声を奪った状態での行動で相手の詳しい感染方法も多少は分かれば儲けものと言った所か。

248黒羽 灯世『インク』:2019/10/08(火) 21:12:18
>>244

「……先に扉の外に行きなさい。私はすごく足が速いの!
 息も絶え絶えのあなたが先に出ても問題ないのだわ。
 することをしたら私もすぐ出る……おわかりかしら!?」

流石に錯乱状態にあってもおかしくない彼に、
自分が今すぐ行う動きの完了を待たずに、
すぐにこの場から離れ始めることを指示する。

         サッ

「つまり、ドアを外から閉めたりしたら、嫌よ!」

つまり、黒羽は『記事』を解き放つ。階下に向けて。
すでに触れた状態にあった、持ち運び状態のそれを。

――『アメフト部がタックルした』。
現実として再現された墨の人型は、この位置から全力で前へと突っ込む。
能力射程は『5m』だが……階段という相当に踏ん張りの効きにくい場で、
屈強なアスリートのタックルを受けた『笑顔』達は階段の下まで転げ落ちるだろう。
これにより、下から来る後続にも、一手のみで同時に対応することを狙う。

(…………何より私たちが武器やスタンドで直接攻撃するわけじゃなく、
 終われば消えてしまう私の『墨』で攻撃するというのがいいはず。
 得体の知れない異変に、私たち自身は巻き込まれにくいはずなのだわ!)

結果は見ずに、ヤジの後を追うようにして外に出る。
ヤジが動けてないなど必要なら、今記事を放った手でヤジの背中を押し、あるいは手を引いて共に外に出る。

移動開始の際、先ほど書いたもう一文に筆を持った手で触れ、持ち運ぶ状態にしておくのは忘れない。
持ち運ぶ条件は掴むことではなく触れることなので、筆は邪魔にはならないだろう。

249『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:20:16
>>246(斑鳩PC)

貴方に油断などは無い。未だに鎖の唸りと殺意の歯軋りは止まりなどしない。

         ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!

                  ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!
鎖の回転の力が次々とアハハ! のソレ等の喉を抉っていく。『笑い声』に関しては
どれ程の危険性と感染力が秘められてるのか不明ながらも、今のところ、こいつ達は
その声を抜きにすれば平均的な人間としてのスペックだけしか無い。『ロスト・アイデンティティ』の
鉄の枷と、貴方の人生に今まで付き添った影は只の人の力に劣る事など無い。

叱咤激励に対し悪の首領は蒼褪めたまま(※被り物なので推測だが)コクコクと無言で頷き
言われた通りに歩いて行く。続くように射撃(投擲)を続け貴方も公園の出入り口へと。
残り6m そこを抜けて少し開けた道を数分行けば開けた大通りに向かう事は出来る……が。

      アハ ハ    アハハ ハハハ      
  アハハハ      ア  ハハ     ハハハハハ

 ――いる  公園の出入り口付近にある電柱だ。そこに隠れられる程の子供か
細身のサイズである人間が僅かに顔をはみ出す感じで、笑顔で貴方たちをジッ……と。
電柱は出入口の左右に2、3mの誤差と共に立っている。二人は確実に居る
もっと多くも、想像すると滑稽ながら電柱を軸に一列にして立ってる可能性もある。

鎖の弾丸は脅威だ。しかし、遮蔽物があればどうだ?  この笑い声を発する
人の形をしたソレ達は着実に貴方の『ロスト・アイデンティティ』を攻略しようと
するように、不気味に観察しているようだ……。

250『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:38:05
>>247(成田PC)

 救急車から降りて来た者達の身を案じ貴方は茂みから飛び出した。

無視は出来ない。病原菌のように同一の存在に人類を成り代わらせようとする
存在に対して逃げる訳にはいかない。

救急隊員「へ? あっ 通報してくれた人ですか! 一体何を」

救急隊員は鋭い語気に一端立ち止まる。だが、逃げない。
当たり前ながら、新しい感染症と言われても現場維持をしてるようにしか
月明りで視界は明瞭でも顔の表情に違和感に及ぶまで初見の一般人に
今の異様な状況を網羅する事なで出来ない。
 僅かに怪訝そうな顔を貴方に向けて……その時、不意に貴方の頭に
先程読み込んだ必死の遺書とも言える文が過った。

 『おれ も やつら になる』
 『でんわ おうとうされ ない もう やつらに なってる』

……刑事が電話をする。そうなると相手は誰だ?
 勿論上層部だろう。自分では解決出来ない案件に指示を貰おうとするのは
当然の事なんだから。そして、それが出来なかった。

    ――じゃあ、今どれだけ公共機関に……こいつ達は?

         『タァ―――――――ッンッッ!』

 瞬間、銃声が轟いた。貴方の目前で警察官が銃を引き抜いて硝煙が上がる。
もう一人の警察官も救急隊員に淀みなく発砲をしていた。

貴方に向けられてるが、痛みはない。日本の警察官の第一射は威嚇射撃の為
空砲とすると言うのが義務として定められているからだ。にこやかな警察官が
笑顔のまま僅かに不思議そうに小首を傾げる仕草をした。

救急隊員「あっ あんた一体なに」   ガバッ 「おわっ!!?」

それに声を荒げ詰問をしようと、一瞬硬直してから体を動かそうとしたのを
後ろで同行していたであろう隊員が羽交い絞めにした。

先導していた隊員の後ろに一緒にいたソイツ達は『笑顔』だ。


        『――アハハハハハハハッッ!!』

隊員「あ゛っっっ!!!?   なに゛し……や………めっ゛っ!!??!」


二人の隊員が劈くように拘束する救急隊員の両耳にノイズを注ぎこむ。
暴れて振り解こうとする彼は、次第に首を振る動作が遅くなり
力強かった目の焦点が合わさらなくなっていく。

          『ガチャ』

 警察官達は、貴方に対し撃鉄を更に引いた。

251『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:58:10
>>248(黒羽PC)

    ――『アメフト部がタックルした』   ズズッ……ォンッ!!

貴方の能力は決して万能では無い。最初にこの協力を持ちかけた小林達が
期待するような敵を一気に蹴散らす戦闘力と言う点は他の近距離スタンドが
一歩優位に立つし、一点集中の破壊力は無い。
 ――だが、『経験』は裏切りはしない。貴方が短い中での見聞の糧は
状況と合わさり強烈な一打を放つ事は可能だ。

 2mはあるアメフト部の強力なタックル。暴走機関車を想起する前進を
受けて笑顔のソレ達は巻き込まれ階段の下へと再度転がり落ちていく。


    ――アハハハハハッッッアハハハアハハハ!!

ヤジ「っまだ、奴さん等 全然へこたれてねぇって感じだぞ! 
人通りの多い場所まで戻って撒くっ」

階下からはbarの中で未だ出てこれなかった連中が、崩れたソレ達の
垣根を踏み台にして更に階段を馬鹿の一つ覚えと言った調子で上がろうと
してくるだろう。どれ程の人数でアノ密室にいたのか? そして、どれだけ
迷い込んだ人達が、あの笑い声に何かされたのか……。

ヤジ「ジョーは無事か、おいっ!? アレ聞こえた瞬間に脳味噌が
薄気味悪い何かにまさぐられたような得体の知れない感触走ったぞっ」

20m程全速力で走るヤジに続いて貴方も走る、そこに小林が立っている。
少し壁に凭れ掛かるポーズで何かを呟いてる。その周囲には透明色でない
水槽も4体ほど浮遊している。

「……アハハハハハ?」


ヤジ「っジョーっ!?」

異変を感知してか、ヤジは摩擦音を立てつつ止まり僅かに強めに
小林へと呼びかける。

その声に気付いたのか、彼は緩慢な動作で顔を上げる。表情は
能面のように薄い。

……まさか?

252黒羽 灯世『インク』:2019/10/09(水) 22:57:00
>>251

「『記者は中立で、上位』……
      『記者は中立で、上位』……
          『記者は中立で、上位』……」

唱える。
それは、『おまじない』でもあった。

「仮定としてあの笑い声は『感染』する。
 これは地下のお店の様子からしても、
 ほとんど間違いないはずだわ。だから……」

        ザリ

小林から少し離れる。
笑い達には『知性』らしきものを感じなかった。
小林のスタンドを最大限活用出来るとは思えないが、
最低限は出来るだろう。毒や炎は馬鹿が使っても危険だ。

「『距離』だわ。笑い声を聞いた距離が一番近かった!
 その理屈だと…………あなたも危ないかもしれない。
 聞いた笑い声の総量とか、そういうのが条件なら……
 『これ以上聞くのは、まずいのかもしれない』
 彼に近づいたらだめよ、仲間でもっ! 親友でもだわ!」

小林を救う手立ては存在するかもしれない。
が、存在『しない』かもしれない。
そもそも現時点では手がかり一つない。

ヤジの持つ強さが合理か、情かも、知らない。

「ここを離れて……あなたっ、組織とやらの拠点は開いてないの!?
 こうなったらすでに『何か起きてる』のだから、助けをお願いするか、
 とりあえず一旦この場から逃れるために、避難する場所を借りるとか……!」

重要なのは、ヤジは……少なくとも今は問題ないこと。
彼の組織とやらの助力は、確定事項の起きた今でも、
引き続き望めないだろうか? 藁にもすがるべき場面だ。
もちろん、それだけに頼るのではいけないだろうが。

どちらにせよ、小林からは距離を取り、かつ逆走はしない。
今通った20mの間に岐路などはなかったか思い出す。
また、片手には『インク』を、もう片手で『記事』を構えておく。

253成田 静也『モノディ』:2019/10/10(木) 02:40:38
>>250

「くっ・・・スデに・・・だったか・・・すみません、助けることができなかった…。」

無念に思うが、相手が銃を抜いた以上、すぐ頭をこの状況から乗り切るためのものに切り替える。

最初はメモの連絡していたのは一緒に捜査をしていたあの人の仲間の事かと思ったが、
もう一つの懸念が当たっていたようだ。
そうでなきゃ拳銃を持ち出すことはできないと規則で決められているからだ。

そして不可解なのはその状況で最初に威嚇射撃をしたことだ。

日本の警察官の拳銃は・・・弾数は幾つだっけ?5発?6発?

とにかくリボルバーである以上はそこまで段数は無いはずであり、弾は貴重なはずだ。

なのに足や腹を狙わずに威嚇射撃を最初にした。

もしかしたら感染した人間は体に染みついた慣習のまま行動しているのかもしれない。
現に救命隊員も襲い掛かる瞬間まではほぼ普段通りに接していた故に奇襲ができたと考えられる。

とはいえモノディで防ぎきることが難しい以上、やはり銃は脅威だ。

だが幸運にも周りには公園である以上、遮蔽物がたくさんある。
それらを盾にしながらこの場からの脱出を試みる。

もし発砲しても弾ける限りは急所と逃げるための足だけは防御する。(スパ精CAC)

「さあてと、これがほんとの鬼ごっこってか?冗談じゃないぜ。」

254斑鳩:2019/10/10(木) 02:55:49
>>249

6m、近距離パワー型スタンドの存在を警戒した距離まで移動したが……電柱の裏から観察している物が見える
舌打ちを一つ、銀の弾丸は怪物用だ、鉄筋コンクリートは想定外

死体からオイルライターでもかっぱぐべきだったか?
いや、『迂回弾』と言う手もある、隠れて動かないなら『爆撃』も命中するだろう

なんでもいい、さっさと潰してここを去るべきだ
推理考察は後でゆっくりやればいい、ヒントは充分ある。

 (……いや、待て、待てよ斑鳩。)

脚が止まる。
観察……?何故、アイツらは隠れてない

隠密に問題は無い筈だ、杉林にあの数がいても、俺が気づかない辺り、笑い声を抑える事も可能だろう
だが目の前の『ラフィング』 (僕のつけた笑い病とかダサいんで、俺はそう呼ぶことにした。) は隠れもしない。

囮か?だがこの辺りに電柱以外の遮蔽は無い、隠れる場所は即座にバレる事になる
先程の16との挟み撃ちをしないなら、遮蔽などを取って何を待っている ……待つ?


『ラフィング』の行動はどれも『思考』と『理由』がある筈だ。
今、まさに俺のスタンドを思考して認識し、遮蔽を取っているように。


最初に正面から25、次に背後から13、そして前に2、見えないのが8
何故、背後から23じゃない? 行動に一貫性が無い……違う、行動を変えたのか?

戦闘とは自身の強みを押し付ける事だ
俺の強みは射程と弾数、向こうの強みは……人海戦術と、節操のない増殖

何故、行動を変えた?あの13と今の2は何がしたかった?
公園には見えない8、では今、何処にいる?

公園の中にはいない、公園の先 ……『大通り』

 「……そうか、やってくれたな」

 「俺が『二手』、遅れたのか……必要だったが、考えに止まれば確かに遅れる。」


この事は自分自身に怒るしかない、だしぬかれた戒めと不甲斐ない俺の脳の周りに、だ。
憎々しい感情が、歯の隙間から漏れ出していく。


 「行くぞ朝山、ここに居るのはブラフの『2』だけだ、残りの『8』は」

 「……『大通り』で数を増やしているッ!」

最初に25という、『半数以上』が潰された時、『ラフィング』の強みの一つ、人海戦術は失われた。
戦略を変えたのは恐らくその時だろう、残りの23で勝ち目は無いと判断したのだ

そして13への突撃と、2のブラフを仕込んだ、何の為に?
……残りの8が『大通り』で数を増やす『時間を稼ぐ』為だ、もう一つの強みを生かすための。

倍々ゲーム 8が16 16が32。

 「やられた…既に最低でも30人以上か?」

 (例えそうでないとしても、俺のやる事は変わらねえが)

 「早々に脚を確保してここから逃げねえと……殺しきれねえじゃあねぇか」


『ラフィング』2匹の頭と胴体にに狙いを定め、左右2発、計4発を、(ス精BB)で投擲する
電柱に当たっても構わない、相手を4秒間だけ、物陰から動かさないことが目的だ。

そしてその投擲中に、スタンドの射程限界、上空20mへ、『ラフィング』の脳天に落下する様に放物線を描き、左右8発、計16発、切り離して『打ち上げる』
落下速度は時速約71㎞、滞空時間は上昇下降含め約4秒 電信柱もこれなら関係は無い、場合によっては、最初の射撃で発射の瞬間が見えない可能性すらある。

 「……このまま大通りにいはいかずに、バイクか車を探さなくちゃあな、キー付きが有難いんだが。」

我らが首領を落ち着けてやるのはその後だ。

255『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:20:34
>>252(黒羽PC)

貴方の発言に信じられないように不良青年は目を見開きつつ呟く。

ヤジ「おい……そりゃあジョーを置いてけって事かよ。っざけんなよ
あいつと出会ってずっとジョジョとしてやってきたんだぜ……それをよ」

>組織とやらの拠点は開いてないの!?

ヤジ「総合体育館の一般じゃ認知しない地下とか、港の倉庫街なら
やってるかも知れないが……普段は同行者と一緒に行くんだよ」

おまじないを唱えながら冷静さを保って回想。岐路は十メートルほど
通過した後ろにもあったが……。

                  ――ドタドタドタドタ!!

後方から響き迫りくる足音が分かれ道へ向かうと言う選択肢を暗に潰す。
 もう一刻の猶予もない! 袋小路なのか……っ

                 ――ゴンッッ!!  ポタポタ

小林「……――」    ヤジ「……ぇ  ジョー?」

立ち込める暗雲を断ち切るように小林が勢いよく持たれてた壁に頭突きをする。
額から流血しつつ、こちらへと能面のような顔を向けて……。

 ――ニコッ       
そして、微笑んだ。何もかも受け入れるように静かな微笑だった。

小林「……そのまま、私の横を走り抜けて下さい
親友 彼女を頼みますよ
黒羽さん……ご僭越ながら、彼をお願いします。
もう……私はそう長くないでしょうから」

――小林は『覚悟』をしている。
貴方には二つ選択肢もある。一つは彼の覚悟を呑んでヤジを引っ張り走り抜ける。
もう一つは彼を叱咤しつつ最初の不良達の溜まり場まで走る。感染しているかも
知れない彼がどこまで自分に影響を与えるかは未知数だ。
 或いは、自分の『力』で第三の道を作れるかも知れない……。

256『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:40:27
>>253(成田PC)
(実際、日本の警察官の拳銃の一発目が空砲ってデマだけど。
行き成り警官が銃で撃って重傷はGM的にNGなんで、そのデマを通して下さい)

この感染させてるナニカは理解出来ない代物だ。だが、染み付いた警察官と
しての行動までは未だ侵食は出来なかったか、或いは変質させられても
未だ日本の正義を担う無銘の戦士の矜持が成せた抵抗なのか。

だが、それについて議論してる場合でもない。貴方は直ぐさま公園の
遊具なり何なりを壁にして走る。ターン! と言う耳に反響する音と何処かに
着弾する硬い音が響くが貴方に痛みや出血は起きない。そのまま自然公園の
森の中へ入っていく。

         ……アハハハ  ハハハ  ハハハハハハ

遠ざかる貴方の耳に、超聴覚が幸い(災いか?)してか頭に直接響く
笑い声が届く。だが、走って追いかけようとはして来ない。奴等は
森には入って来ない……面倒だからか? または何か理由か?

         
      ――カチャ バタン。

 
 車の扉を開き閉める音が聞こえた……。

257『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 10:01:01
>>254(斑鳩PC)

        アハ  ハハハ  ハハハハハハ

   ハハ  ハハハハ  アハハ  ハハハ  ハハハハハハ

電柱から僅かに顔を覗かせ、不気味に一定のアとハを鈴虫か何かのように
定期的に発するソレが何を考えているのか伺い知れない。
 貴方の思考は理に叶っている。こいつ達は実際目にした事なくとも
笑い声に何らかの力が宿り、増える事は可能だろうから。
 大通りとなれば、彼等の力を活かし笑い声を立てて密接した人間を
一気に増やす事など造作も無い事だろう。

キー付きのバイクや車が都合よく転がる。それは、映画や漫画なら
有り得そうだが、この異質な人の姿をした怪物が蔓延るSFパニックの現実で
公園付近には、そうそうない。4、5m程の無人らしい建物が周りに立ち並び
錆びついた中古車が脇に置いてたりする。人が一人入れる細道も3つ位は
点在してるかも知れないが、このラフィング達の隠された人口を考えると
袋小路になるかも知れない場所も危険を大きく有する。

 鎖を放つと、スッ…と電柱の死角へと奴等は戻る。だが、問題は無い
上空から落ちる細くともスイカを罅割れる程度の威力はあるだろう鎖の
一撃を不意打ちで喰らって無事に済む筈はないのだから……。

悪の首領(朝山)は「わ、わかったっス」と思考を放棄して頷いている。

不気味な静けさが、また周囲に戻るものの大通りへの道にも闇が立ち込める。
時間は限られたものでしか無いのかも知れない……。

258斑鳩:2019/10/10(木) 20:40:10
>>257

鉄の雨が降った後に西瓜が2つ割れる。
こんな時だが、俺は心の底から清々しい気分を味わっていた

『自分に嘘をつかない』ただそれだけの事がとても清々しかった
あの、息も詰まるような嘘の海から、40人の死体を作り出す事で海面から浮かび上がり、深呼吸できたのだ。

通常では絶対にありえない事だ、あるいは、俺達には最初から、人間性等と言う物は無かったのか
問うても答えは出ないが、老若男女問わず、子供まで殺して、俺は心底清々しい気分だった。

愛する人がいたのだろう、友人がいたのだろう、孫がいたかもしれない、大切な両親は当然いる
だが必要だったから殺した、罪悪感など感じない、それは精神の傷でしかない、今スタンドを弱くするのは避けねばならない。

何より、俺は『凡人』と言う、自分から全てを奪った者達が殺したいほどに嫌いだった
これで自発的に殺せたなら、100点満点だったんだが。


……事態を整理しよう。


今、俺は公園の入口から出た所だ

『ラフィング』の姿はもう見えない、一応警戒として
『ロスト・アイデンティティ』の頭を5秒毎に、右、左、上と監視させている

 (……だが一番の問題は、この状況にあるな。)

 (逃げるにしても、本体を探して叩くにしても『何処に行くべき』だ?)

スマホを二つ取り出して、一つの電話帳を起動する。
電話で助けを呼ぶ……『誰に?』

現状を望まないであろうイクリプスの残党や、アリーナが思い浮かんだが
おそらくこの状況を見るに、後手に回っているのだろう

『音仙』藤原しおん……兎に角、探知系のスタンド使いがいないと話にならない
『個人』より強力な『組織』が後手に回っている時点で、俺一人では『本体』を見つける事すらできないだろう。

おそらくこの事態を引き起こしたのは個人、或いは少人数だ
人が多ければ、確実にアリーナ辺りには察知されるだろう、精々が4人前後か。

そしてこの事態はこの『星見町』付近から始まった物だ
本体はそう遠くない位置にいる。

此処より遠い位置で始まったのなら、俺達への襲撃はたった48人などではなく
それこそ津波のように押しつぶせばいいだけだ。

 (……もしこの時点で海にクルーザーとかで敵スタンド本体が出ていたら?)
 (お手上げだ、どうしようもねぇ、だからそれは思考するだけ無駄だ。)

敵本体を探す方法は無い、アリーナへ行くのはリスクが高すぎる。
兎に角、自分の知っているスタンド使いへ、片っ端からコールするしかない。

まず『音泉』からだ、スマートホンの通話システムを起動させ、コール音が鳴る、もっとも、彼女は心の声を聴くと言っていた
既に『ラフィング』になっていてもおかしくは無い……それを言ったらアリーナもそうなのだが。

もう片方のスマホでタクシー呼び出し用のアプリを起動してスマホを振る
まだタクシーが生きていれば、此処まで車がくる筈だが。

我らが首領は思考を麻痺させているらしい、当然だろう
俺が異常なだけで、本来なら泣きわめいてもおかしくないのだ。

……そんな人間にも縋らなければない、この状況とは何だろうか。


 「……首領、俺は、この事態を引き起こした奴を『撃つ』つもりでいる」

 「だが、俺一人では見つけられそうにもない、何処に行くべきかもわからない」

 「『探知系のスタンド』使いか、あるいは『隠れ家』みたいな場所を知らないか」

 「頼む。」


本心を言うなら……今すぐ病院に行きたい、愛する父と母の顔が見たい
だが駄目だ、この事態で肉親が『ラフィング』になった人がいたとして、それを拘束したとして

恐らく、そいつは病院に連れて行くだろう
『病』にしか見えないのだから、そしてそれを治療するために『医者』が見る、そして『笑い声』を聞く。

今頃病院は『ラフィング』の巣窟だろう『患者』も……俺達の『父』と『母』も含めて。


 「……父さん、母さん。」


時間は無い、だがどうすればいい?

259黒羽 灯世『インク』:2019/10/10(木) 22:50:30
>>255

「同行者? その人に連絡は取れないのかしら――――!?」

後方からの足音に内心おののきつつ、ヤジに確認する。
今のうちに確定させたい。頼れる人間は『いない』のか?

そして・・・

「――――――!」

(この現象は……『自分の意志で抑え込める』!?
 いや、そうじゃなくて『なりかけてる』事が分かって、
 自分の意志でそれを止めるために『行動』出来るのだわ)

小林の『覚悟』の悲壮さを、ただそれだけとして受け止めない。
それがもたらした結果は、黒羽やヤジにも適応できるはず。

(それは『重要』……私が『なった』時のためにも)

「……行くわよ……私は『ジョジョ』が何かは知らない。
 あなたたちの絆も……これまでのことも知らないのだわ」

               スゥゥ・・・

「だから行くわよ……でもね、『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
 おわかりかしら!? 『知らないうちに敵になって』『知らない所から奇襲される』のが、
 あなたの能力の場合一番怖いのだわ! ……まだ動けるなら、まだ来て!」

「長くは無くっても……『残された時間』を捨てる理由にはならないのだわ!!」

『インク』の発動には事前準備が必要で、
この明らかに切羽詰まった状況には向かない。
何でもスタンドを使えばいいわけではない。

≪もし次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して≫

小林を『理』をもって叱咤し、ヤジにも『心の準備』をしてもらえるよう言葉を選ぶ。そして走る。

260成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 00:28:00
>>256

これ以上あの笑いを聞くのはマズいのと最悪を考えてモノディを一度しまっておく。

そして最悪を想定してまず最初にスマホの画面を鏡にして自分の顔を確認する。

相手が追って来なかったのはもうオレが感染した可能性があったからだ。もしそうなら文字どおり笑えない。

そしてその他の可能性はパトカーでこちらに突っ込んでくる可能性。
もしそうなったために今は森の中で特に木が密集しているところを選んで逃げている。
こうすれば車は木にぶつかって追跡どころではなくなるはず。・・・自分の損傷を気にしないならばだが。

そしてもう一つが既にこの森に他の感染者が徘徊していてオレに逃げ場がない可能性。
もしそうなればこの視界が悪い夜の森は厄介だ。
それに相手はどういうわけかこちらの位置を探知できる節がある。

そうであれば不利極まりないが、だからと言って公共の乗り物に乗るわけにもいかない。
もし一人でも客に感染者がいれば密室の車内では逃げようがない、詰みに陥ってしまうからだ。

「クソ、コイツの射程距離とかって概念はあるのか?際限なく広がる前に早くこの本体を探して叩かないと・・・」

ふと手にあるスマホを見る。母は、父はまだ会社のオフィスだろうか?二人は無事だろうか?
そう思い電話をかけてみたい衝動に駆られる。だがバッテリーの無駄使いはできない。
なぜならこれを使って知り合いのスタンド使い、アスミさんや石動さん、今日会った女学院の二人に電話をして
敵の本体を探す手伝いをしてもらうこともできるからだ。

とはいえ連絡するかは自分の今の顔次第。もし感染していたら即座にモノディで自分の頭を砕かねばならないだろう。

261『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:21:55
>>258(斑鳩PC)

貴方の中の内なる『貴方』。奇しくもラフィング達と違えど普遍の集団の
無自覚の悪意によって産み出された貴方は血と錆の中で一抹に心を穏やかにする。
 
『音仙』……駄目元で連絡を入れてみる。少しのコール音の後に藤原しおんの
『ただいま電話に出る事が出来ません』と言う旨の連絡が返って来る。
安否は不明だ。然し音のプロフェッショナルと言える彼女なら自力でラフィング達の
異常を感知して逃げ延びている可能性も有り得るが。

『アリーナ』『エクリプス』、敵対する二つの大きな勢力。後者は今や指導者を失い
まとまった統率力は無いだろう。前者の機能も何処まで作動してるのか……。

朝山「おにーさんが何しようとしてるか、私にはさっぱりっス。なんでスタンドで
普通じゃなかったかも知れないけど、いっぱい、あんなに来てくれた人たちを
こっ……ころ…………うったのだって私はまだ頭が纏まってないっス。なんかアノ
変な声がまだ頭に渦巻いてぐちゃぐちゃっス……・
隠れ家? おにーさんは自分のお家に帰りたくないんっスか? 
隠れ家はわからないっスけど。知り合いから『清月館』の学生寮は基本個室で
今は空き室も多いって聞いた事あるっス」

快活さが失せた沈んだ調子の首領の情報。既に病院に入院する父母や他の者達の
命運が尽きかけてると思う中で貴方に提示される指針。

まずは祖父母の住まう家。当たり前だが自分の住む場所で祖父母も帰りが少し遅い
貴方を心配してるかも知れない。

もう一つは学生寮。学生なら通学がてら通り過ぎて目にした事のある建物で
行先も当然知っている。不安があるとすれば、学生の中に潜伏するラフィング共だが。

タクシーに連絡をする……未だ不気味な静寂が周囲を覆っている。ロスト・アイデンティティで
周囲を確認するが奴等の人影や気配は見当たらない。

262『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:36:37
>>259(黒羽PC)

貴方は目撃した。小林が体を反らして壁に思いっきり額を打ち付ける様を
 その瞳には未だ正気の生命の灯火が燃えてる。
それは蝋燭が燃え尽きる最後の輝きか、この異常な感染を秘める力には
何らかの隙がある光明なのか。

>『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
>次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して

小林「っ……わかりました。だが、今の時点でやれる事は やりましょう。
親友……火だ!」

ヤジ「! あぁっジョー!」

 前進する貴方を追い越すようにして水槽三つが飛来して割れる音。
そしてガソリン特有の刺激臭。そしてヤジがライターを取り出して
手ごろな紙屑が何かを燃やす。

      ドタドタドタドタ     ――アッッハ

ヤジ「これでもくらえやっっ!! 化け物共が!」

        パッ   ボオオオオオオオォォォォ!!!

狭い裏路地の通路一体が一気に燃焼して炎の壁を作り出す。
アハハハハ!! の声は炎の燃え広がる音の壁越しに聞こえてくるが
既に小林は空中から観察させてたビー玉サイズと混合のガスらしき液体を
内包させてた水槽を一旦解除して新たに同等のサイズにしたものを
耳に嵌めこんで全速力で駆け抜ける。小林と並走するように走る貴方より
ほんの少しだけ遅れつつヤジは相棒が共にまだ居る事で余裕を僅かに
取り戻したのか活力ある声で告げた。

ヤジ「へへっ!! ここいら奥の細道はこの一本よ!! 
流石の奴らも炎を突っ切ってまで追いかけようとは……」

   『アハハハハハハハッ アハハハハ!!!』  ボオオッ タタッッ!

ヤジ「……追いかけ…ようとは」

後ろから何かが燃えつつ、既視感がアリアリと告げられるノイズと共に
走って来る音が聞こえてくる。

263『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:51:41
>>260(成田PC)

貴方は想定する。まず一番目として乗ってる警察車両での特攻。
だが、ある程度の知能があれば木々と言う自然の居城のある場所へ
向かって来るとも思えない。
二番目として、既に貴方が目にした奴等(感染者)が忍び寄ってる可能性。
解除する前の『モノディ』では周囲に潜伏する物音は捉えられなかった。

最後に、貴方にとっては最悪とも言える。既に貴方が菌を保有してる為に
発症されるであろう存在に無理に干渉するよりも別の感染者を増やす為の
効率性を重視したであろうと言う事。

スマホの画面を見る。不安気と今の異常な状況に疲れが少し見える
何時も通りの貴方が映っている。

誰かに連絡するにも家に帰るにしても、この夜の暗がりで他に遭遇する
であろう感染者の群れが及び腰となる。バッテリーの残量は半分程あるが
誰に連絡を入れるかも考慮しなければならない。両親も無事なのか……
そして本体の正体も今の所不明だ。いや、そもそもこの隣町まで及ぶ
スタンド能力と言える感染に対して収集は付けるのかどうか。

警察車両が走り去り、救急車も笑みであろう三人の人影が吉岡の死体を
持ち去って地面をも軽く掃いて凶器の石も持ち去り痕跡を殆ど消して
走り去っていくのが見えていく。

無情に時間が過ぎる。夜に聞こえる鳥達の鳴き声もなく森は静かだ……。

           ――ブロロロロォ

また、車の声が近くまで聞こえてくる。……敵の増援か? 或いは……

264斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/11(金) 18:38:51
>>261

落ち着け、落ち着けって、俺の方がな。

我らが首領、朝山の台詞で思い出した事が一つある
そうだ、『大通り』は『笑い声』に包まれていた、彼女は其処でビラ配りをしていたんだ。

俺より彼女の方が先に参りそうなのも頷ける
だが、俺にまだ自覚症状は無い、違いがあるとすればそこだけだ。

 (……大通りは駄目だ、毒の霧中を歩くようなもんだ。)

「解った、今は考えるな、兎に角奴らから逃げる。」

我らが首領には、俺のイヤホンからスマホの音楽をガンガン聴いてもらうことにした
QUEENは何時聞いても名曲だ、これで笑い声を塞ぐ。

だが俺はそうはいかない、鉄球を腰に結合させ、スタンドの眼と耳を尖らせる必要がある
直ぐに投擲できるようにしておかなくてはならない、隣接されれば詰みだ。

兎に角、まずは準備を整えなければならない
帰っても解決はしないが、祖父の屋敷に行けばバイクも車もある。

俺の『スタンド』用の武器もある
余所様の肉親を殺したんだ、自分のを殺す可能性を嘆くのは不公平だろう。

何かを得るには、代償が必要だ。

アプリの地図を起動し、細道を縫うようにして祖父の屋敷まで行く
ただそれだけの事がだいぶ遠そうだ、畜生。

265成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 22:47:13
>>263

「フー、とりあえず今はまだ大丈夫なようだな。」

さてとりあえずは大丈夫そうだ。森を突っ切って街へと向かおうと思った矢先に

こちらへ近づく車のタイヤ音を捕らえた。

「敵の増援か?それとも一般人の車か?どちらにしろまずは様子見だな。」

またあの声をもろに聞く危険性はあるが、タイヤ音のした方へ隠れながら接近しモノディを出し、警戒に当たる。

もし感染者ならまた逃げればいいし、もし違うなら街まで乗せてもらったり、何か街の状況が聞けるかもしれない。

「『モノディ』、再びだ。」

ちょうど前の消音の効果が切れそうなのでモノディで靴音を消しておく。
これでこちらの存在がバレる確立を減らすことができる・・・はず。
感染者の謎の探知能力に引っかからなければ、だが。

さて鬼が出るか蛇が出るか。

266黒羽 灯世『インク』:2019/10/11(金) 23:36:06
>>262

「し、『心頭滅却すれば火もまた涼し』……!?
 笑う事しかできない状態になってれば、
 炎の『熱さ』や『痛み』で足は止まらないとでもいうの!?」

考える事が出来ないのは弱い。
だが、思考しないからこその強さもある。

「……『インク』!」

        スィィ―――――っ

               「『筆術』……」

(『インク』を手に入れてから……『強さ』を引き出す術は考えてきた!)

文字は書かない。
ガソリンの引火による爆発的燃焼にさえ、
耐えられる『おぞましさ』を持った群体だ。

(私が編み出した、私だけの筆術の一つ……これで『進路』を阻めば……!)

「落ち着きなさいっ、燃えてるのは間違いないのだわ!
 火傷が痛くなくても『呼吸』とかが多分苦しくなるはず!
 ……そうでなくても、『燃え尽きてしまえば動けなくなる』!」

           「それまで走って…………っ!」

希望的観測を込めた言葉と共に、
書くのは、描くのは―――――『線』。

走りながら筆の穂先を空間に押し当て、
また腕を小刻みに動かし、『曲がりくねった長さ2mの線』を残す。
空間に留まるそれは、考えなしに迫ってくる『群体』を阻み、あるいは『突き刺す』だろう。

『ガラス程度』の強度の線でも――――空間に固定された『鉱物』にぶつかれば、馬鹿にならない。

267『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 11:32:07
>>264(斑鳩PC)

貴方の脳内には未だ不愉快なラフィング達の笑い声が脳内にへばり付く兆候は見えない。
 スマホで設定を大音量にしつつ、有無を言わさない調子でロックの代表曲を悪の首領の
マスクを脱がせて耳に挿しこむ。五月蠅いっス……と僅かに眉を顰めつつ、素顔となった
少女は大人しくされるがままになっている。被り物をして汗ばんだ前髪が額に張り付いており
顔色はショッキングな光景を見た所為か何処となく悪くも見える。ただ、沈んでるだけで
行き成り笑いだす様子はないようだ。

大通りとは別の細道で迂回して移動手段を探す。この利点と言えば、未だ貴方の予想する
感染者共が蔓延って、普通の人間に混じって轟かせていると思われる地雷原を通らなくて
済む事と、奴等に遭遇したとして狭い細道なら挟み撃ちも有り得るが、大人数でアノ音を
聞かないで済むと言う事だ。必死に頭を巡らして人気が少ない場所へ出るとだ……。

「……ウィー 飲み過ぎたってぇなぁ〜……」

一台のスポーツカーと、それより少し離れた場所の街道に植えられている木の根元で
吐いているのか座り込む派手なスーツに身を纏う男が居る。照明付き看板が派手な色の
屋根が付いてないスポーツカーに鍵が付いているのを際立たせている。周囲には
意識が朦朧としている彼以外に人影は見えない。出来過ぎている感もあるが
わざわざ、あの笑い声を発する奴等が明け透けな罠を作る理由も不明瞭だ。

移動手段となる乗り物は都合よく見つけた……とは言え、まだこの世界にはある程度
社会は一応機能してると思える。車を盗み出し走り出すのは吉となるか……

268『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:09:21
>>265(成田PC)

画面の中に映る何時も通りの貴方に安堵を漏らしつつ一度外に出ようと
するものの車の近づいてくる音に再度茂みに身を隠す。今の森のカーテンは
貴方を脅かそうとする存在達から目を隠してくれる……。

『モノディ』を再び発現。梟の意匠を模したスタンドの耳に捉えられるは
まず最初に車の走行音が力強い事。
 恐らくだが、今まで色んな車の音も聞いてきた経験から貴方はこの
近づいてくる車は大型トラックと思しき乗り物であると踏んだ。
 
大型トラックとなれば、荷台に大勢の奴等を乗せる事も可能ではある。
だが、その段々近づいてくる車に混じって別の……音色も飛び込んできた。

ソレに対し耳を塞ぐ前に鼓膜は捉えた……。



――バカサバイバー♫ 『生き残れコレっ!』 
 バカサバイバ〜♪ 『勝ち残れコレっ!!』

  ブロロロォォ キキィー!

「よっしゃぁ〜ウィゴーちゃん ウィゴーちゃんっ。今日はここで
一夜を明かそうじゃねぇか。まず御飯にする? 風呂……は付いてねぇから
青姦にするか? それとも夜空と森と大地と麗しのウィゴーちゃんで
今日は絶賛ナイトフィーバーで良いかいっ?」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって言ってんだろっ!!
ゴクゴク……プハァ〜〜ッ あぁ妖甘様 妖甘様。私は本当
未熟で駄目駄目なスタンドでぇ〜す。こんの社会クズの解雇も
止められず酒をラッパ飲みしてまぁ〜ス! ヒェ〜へッへッへッ!』

「大丈夫? 辛い事あんなら相談乗るよ?」

『十割てめぇが原因なんだよ、ボケッッ!!』


…………異様な雰囲気の男がハンドルを回し、その助手席に一升瓶を掲げて
酔っぱらってる感じのスタンドが自然公園の前で停車した。
乗り物は『キャンピングカー』だ。
 多分、恐らくは感染者と違うのだろうが明らかに真っ当で無い事もわかる。
声を掛けるのも少々勇気がいるシーンだ……。

269『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:37:35
>>266(黒羽PC)

炎で全身が焼け焦げても、この追いかけてくる異常な集団には
痛覚を覚える様子も、極度な熱に対し生命の危険性を感じての怯みも
一切見せる事は無い。ただ、笑い声を発して貴方達に近づく。それだけが
まるで『インク』で書かれた文面のように一つの目的を自動で実行しようと
してるかのようだ。ヤジの一声が耳に飛び込む。

「もう少しでさっきの溜まり場だ! 気張れっ!!」

それを耳にしつつ貴方は力を発揮する。文面だけが能力では無い。
――『筆術』 『線』

2m程の曲がりくねった線、強度はガラス程度。人が体当たりすれば
壊れる程の強度だが、無防備に直撃すれば躊躇するのには。

       シュラララ――――ッ!!
            ――アハハハハハッッ『パリィン!!』ハ……ッ!

 筆を走らせ脇目も振らずに走る後方で、笑い声に混じってガラスに
激突して転倒音、そしてその転倒したであろうモノを踏み台にして後続が
走って来るであろう音も届く。実感する 少しだけ数を減らせた。

それが幸いしたのだろう。体に奴等の手が触れる事や密接した状態で
笑い声が耳を圧迫する事もなく、貴方達三人は先程の不良達の溜まり場を
疾走する。怪訝と驚きを伴って口々に異変に気付く正常な不良達。
ヤジが逃げろと叫ぶ意味が理解する前に、狭い道から走って来る顔面が
火によって変質した異常な集団に対し殴り込みか!? 何だこの気持ち悪い
奴等と不良達は自然と応戦する。

――貴方は背後からの怒号と、走る度に声量は小さくなるものの
薄気味悪いアハハハの声を聞いた。自然と予感する
 どんなに喧嘩の場数や、ある程度の数の不良達でも。barに密集してた
推測でも20は居たであろう、炎の壁や『インク』の壁に勢いを衰えず
笑い声を発するアレ等は、きっと不良達すら取り込んだであろうことを。

暗い結末を脳裏に過らせ、貴方達は横丁の通りを走り抜け。幾らか人気が
少ないコンビニなどの前でようやく息を落ち着かせた。
力なく小林は段差の縁に座り込み。ヤジも鼻水と涙混じりの咳をして
深呼吸をしている。

ヤジ「あ、ありゃ ありゃ一体全体なんなんだよっ……!?」

小林「スタンドでしょう」

ヤジ「アレがか!!? 今まで色んな鉄火場に遭遇はしたけどよ。
あんな一瞬相対しただけで、身の危険を感じる奴等居なかったぞ、おい!」

何なんだよ、あの化け物はよっ。とヤジは思い思いに遣る瀬無い胸中を
呟きながら鼻水や涙を拭くのすら億劫と言った感じで水を飲み干す。
多少、一息を整える時間を有してから口が開かれた。

小林「これから、どうします?」

貴方に対し、静かに物書きの彼が問う。短くも人生において何度あるかと言う
身の危険を感じた出来事。このまま、はいさようならと明日には何事もなく
日常に帰れる筈もなし。
 今、何を出来るか? 何をすべきか……記者として多くの計画にも
携わって来た貴方の力量なら、的確な回答も望めるだろうと考えての問いだ。

270成田 静也『モノディ』:2019/10/12(土) 12:57:06
>>268

「うわ…なんだアレ・・・」

思わず口に出してしまった。

『某アーティストの曲』は音量が気になるがまあいいとして・・・自分のスタンドと漫才をしたり、
本体ともども酔っぱらっている・・・?
何一つも訳がわからんが、とりあえず一見は感染していないように見える。

こんなのでも何か助けや情報源になる可能性も少しはあるかもしれないし、
あの感染クソ笑顔のスタンドの性質的に一刻の猶予もないと思い、渋々ながら彼ら(?)に話しかけてみることにした。

「すみません!ちょっといいですか?聞きたい事と助けてほしいことがあるのですが。」

一応、感染していた時の用心として『モノディ』は出したままにしておく。
・・・多分大丈夫だろうとは思うが。

271斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/12(土) 22:13:06
>>267

ある詩人はかく語った、人生は全て次の二つから成り立っていると
『したいけど、できない』『できるけど、したくない』

 (運がねぇな)

『僕』にとっては殺さず切り抜けたかったんだろう
だが『俺』の眼では明らかに不可能だった、重要なのは『速度』だ。

 (俺ではなく、目の前の酔っぱらいが、と言う意味だが)

時間をかければかけるだけ、この事態は悪化し続ける
救うにも殺すにも、速度が必要だ。

車のキーは頂く事にする、酔っぱらいに対話する?僕なら兎も角、俺が?
――『できるけど、したくない』だ。

……とはいえ、大事を取って『撃っておく』か
鉄球を一つ分離させ、左手の鎖に結合する

奇襲気味に一撃で、後頭部を抉って仕留め……

 (いや、クソうぜぇが『使える』かもしれねぇな)

『切り離した鎖』は『伸縮できない』が『結合している』なら問題ない
回転、分離、遠心力で鉄球から60cmの鎖と、それに結合されたもう一つの鉄球が引きずり出される

 (『俺』がコレを使うとは思わなかったが)

1m分を使用した『ボーラ』の形状に形成されたそれを、酔っぱらいの首めがけて投擲(ス精BB)し
巻き付いた瞬間、鎖同士が触れた部分を結合させて『伸縮』(スC)させる

オペラ座の怪人の如く、とはいかないが、鎖を縮めて頸動脈を塞げば、奇麗に『落ちる』
……気絶してもらおうか。

272黒羽 灯世『インク』:2019/10/13(日) 00:09:41
>>269

「ハァ……ハァ……ッ、逆に……スタンドじゃない方が怖いのだわ。
 『ドラッグ』や『洗脳』で、こうなるなら……『解決しても再現性がある』」

「スタンドなら、スタンド使いを倒せば……解決なのだわ」

先ほど書いていた記事は一旦、『インク』ごと解除する。
お世辞にも持続力の高いスタンドではないため、
使わないときは解除する……念のためではあるが。

…………スマホを探す。

「フゥ……さっきの話にもつながるけど、これがスタンド能力とすると、
 発動している黒幕がいるはずだわ。そいつの目的がなんなのか、よ」

「個人狙い……? 社会秩序の崩壊……愉快犯……?
 『感染をとにかく拡大したいだけ』なら、
 あえて閉じこもったBARを始点にはしないはず。
 あのBARではじめないといけなかった理由は……ハァ、
 感染経路の問題なのか、感染させたい相手がいたのか。
 ……ほかの所でも、同時にコトを始めてる可能性はあるけどね」

すべて口に出して考察し、場慣れした小林とヤジにも思考を促す。

そして『SNS』を起動する。
星見町住民である『同級生』などをフォローしているそれを、だ。
今自分たちを襲った現象が全てなのか、あるいは『星見町規模』の問題なのか、
それとも……『もっと広いのか』を確認するため。すなわち敵の狙いを絞るため。

「……まず、問題を把握したいのだわ。あなたたちも『SNS』なり、
 知り合いのスタンド使いや組織に『ライン』するなりして、
 この『笑い声の現象』が『他でも起きt流こと』なのかを把握するの」

「私達以外まだほとんど把握してないなら、あの『BAR』が怪しい。
 完全にあの場所から始まった、ということになるものね。
 そうだとすれば『あの場所や関係者を調べる』って目的が出来る。
 でも、もし星見町中で問題が起きてるなら、そうではない……
 『星見町全体を観察できるような場所』にヒントがある可能性が上がると思う。
 ……愉快犯や無差別テロなら、町の『経過』が見たくてたまらないと思うのだわ」

音声は切ってあるし、動画や画像は自動再生されない設定にしてある。
動画などを介して自分が『感染』を受ける可能性は、ゼロに近いだろう。
公式のニュースになるにはまだ早いだろうが、個人が『状況』を叫んでいる可能性はある。

273『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:39:21
>>270(成田PC)

溺れる者は藁をもつかむと言う。行先が陸地見えない海原の如く
不安な中で、貴方は異常な一人と一体へ声を掛ける。

『ど〜せぇ、私は碌でもない御主人すら矯正出来ない
スタンド界のワーストワンですよぉ〜』

「酔ってるウィゴーちゃんも可愛いねぇ〜……って、あん?
なんだ坊主。ってか、おいウィゴーちゃん、お仲間だわ。
何処となく動物チックだぜ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですってぇ〜……ン?』

貴方は近寄り助けを求める。少し怪訝そうながら只事ではない
雰囲気を感じ取ったのか、スタンドを出してる事に対してや
敵として警戒するでもなく彼等は貴方の話を聞き終える。

軽い自己紹介を交わした後、彼はカップ酒を含みつつ
カルパスを咀嚼しながら呑気な顔つきで告げる。

芦田「おまわりの奴が笑顔の化け物ねぇ〜……生憎と
俺数日前に働いてた探偵事務所の社長が失踪しちまって
失業中でよ。この家を手に入れるのに奔走してたから
そー言う変な奴に出逢った記憶はねぇなぁ」

キャンピングカーを軽く叩きつつ男は陽気に告げる。

『私の記憶でも、街中でそう言う誰かが襲われるような
現場は有りません。……ですが、気になりますね その事件』

スタンドは自立型か半自立か判別つかぬものの、自我を持ってるようで
貴方の言葉に相槌混じりで軽く唸りつつ感想述べる。

芦田「……なんか、良く解らん事件だが。スタンドが関わってんなら
ウィゴーちゃん、妖甘ちゃんに頼めるかな。こー言う案件って」

『昨日私が愚痴を聞いて貰おうと訪問したら休業中でしたでしょ。
あと私の名前はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト。
……とりあえず夜道を男子とは言え歩かせるのも忍びないですから
家に送ってあげては?』

え〜? っと嫌な顔をするスタンド使いと、さっさとしなさいっと
右目に装着してる『モノクル』を回し、一升瓶とその他の酒から
フィルムらしきものを引き出して手を動かすと、瞬きする間に
飲み干してた酒が元の開封前の状態に戻っていく。

芦田「ぁ〜あっ、この感覚何度やっても腹がぞわぞわってして
ウィゴーちゃんの愛が染みわたって絶頂しちまい……わ〜った
睨まんでってウィゴーちゃん。そんじゃあ坊主、家何処よ?」

正式名称を述べろと文句を言うスタンドを傍らに、男は貴方を
送ってくれるようだ。彼等は感染している存在について
感知は今の所してないようだ。虚偽は付いてるように思えない……

家路へとキャンピングカーの小窓から自然公園の情景が横切り
馴染みある風景のほうへ車は走っていく。街を歩く人並みは
今の所異常と思えるパニックは表には無いようだが……。

『私の能力なら、ある程度の過去を映し出せもしますが……
何か重要な物とかは今はお持ちじゃないんですか?』

スタンドは、貴方を労い茶を出しつつ質問している。
運転してる主人と異なり、こっちは常識人っぽい。
まだ何か聞きたい事などあれば出来うる範囲で答えてくれそうだ。

274『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:49:32
>>271(斑鳩PC)

貴方は見敵必殺と言う調子で鎖を扱い頭部を抉る事を考えつつ
その考えを改める。いざとなれば肉盾か、何らかの囮などにも
使えるかも知れない……まだ感染してない状態ならば健康な人間とは
貴重であるだろうと。

  シュッ ブンブンッッ  ジャリンッ  クンッ――ッ!

?「あっ? ンッッ!? グェ―ッ!??」

 酒の効力もあるが直ぐに落とす事が出来た。幸いかどうか知れないが
目を瞑って朝山は音楽に集中してるので、その現場は見ずに済んだ。

犯行現場にはキー付きのスポーツカー。そして傍の街路樹に倒れる男

スポーツカーの後部座席なら、男を横倒しで仕舞う事も出来るだろう。
構わず気絶したそいつをそのまま置き去りにするのも自由だ
『僕』ならしない行為だが、『貴方』なら構わず運転も出来る。

キーを回す。エンジンが鳴り響く。

……何処へ行くにしても君なら可能だろう。

275『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 11:25:11
>>272(黒羽PC)

貴方はスマホを取り出す。文明の利器である『SNS』を起動する。
『同級生』の呟き、最近起きた出来事や噂……どうにも、今宵の
出来事である『笑い声』に合致するようなものは、ズラッと見た限りで
ソレを匂わせる情報は無い。
 考えられる可能性は、これがbar店内で始まった異常であり
元凶のスタンド使いもその界隈に潜んでいる可能性。
 それより広い範囲である事も考えられるが、これと言った騒ぎは
貴方の記憶にある限りでは無い……ならば本当にこれは小規模なのか?

                ――ウゥゥ― カンカンッ!
                 

消防車と救急が複数通過する。恐らくは小林とヤジが引き起こしたボヤを
消火する為に出動したのだろう。

ヤジは未だ涙と鼻水を流しつつ、相棒に水筒蓋を返しつつ貴方に提示した通り
スマホでラインや彼の所属する場所に連絡を入れ始める。

返された彼も水筒蓋の乗った液体を飲み一息つくとスマホを操作し始めた。

ヤジ「こちら宮田。そう、宮田だ 至急スタンド災害対策部門と話させてくれっ
……は!? 数週間前から別地方に出動していて連絡つかねぇだとっ。
それじゃあ特定人事でもなんでも良いから上の話わかる奴と……っ!」

口論を一分程続け、彼はクソっと罵り声を上げ通話を終える。

ヤジ「駄目だ話にならねぇ! こっちがぺーぺーの下働きだからか
何言ってもハァ……の受け応えばっかだぜ、おい!
ジョー! そっちは!?」

小林「一応出来うる限りのスタンド使いの知人にラインなりで
今日の出来事を送りましたけどね……協力してくれるかどうか。
……時期がね、悪い。冬休み直前で、明後日には終業式でしょ?
 色々と他の方も忙しいでしょうから、見逃す可能性だってありますし」

ヤジ「こっちだって崖っぷちのギリギリだってんだ!
どうすりゃ良い? この件、俺達三人で収拾つけられそうに
ぶっちゃけ無いぜっ!」

小林「……これが人為として、仮に愉快犯だとすれば
H城・スカイモール展望台
……あと、H湖近くの天分台も高いと言えば高いですよね」

街の景観を一望するには、些か低い気もしますけどねと区切る。

SNS上では未だ混乱の兆しは見えなかった……遠くでサイレンの音が
鳴り響いている。

ヤジ「……一先ず撤退するっきゃ無いよな。俺達の拠点ってか住処は
清月館だけど、黒羽さん何処だっけ? こんな出来事の後だから
送るなら俺達も一緒に同行するけど」

このまま人混みのある場所に屯っても良い事はない。ヤジはそう
判断して他の場所にも通話を試みながら黒羽に提案をした。

276斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/13(日) 14:35:00
>>274

我らが首領を助手席に押し込んでシートベルトを付ける
これでいい、後は燃料メーターを確認して、なるべく警察にパクられないよう家まで行くだけだ

後は後部座席に鎖で縛った奴を放り投げて、『囮』も準備完了……?
ふと気づけば『影の腕』、が俺の耳にスマホを押し当てている 

「もしもし?」

「……そりゃあ、走行中に『ラフィング』が『何方を』追うか、だろ?」

「忘れんな、俺はオマエの尻拭いをしてるんだぞ、それに、事が終われば俺達は40人を殺した『殺人鬼』だ」

「……は?   ああ、わかった、わかったよ オマエの勝ちだ」 

「たった1人俺から助けられて、さぞ嬉しいんだよな、オマエ!」

イラつきに声を荒げながら
運転席から外に出て、不幸にも寝転がっている酔っぱらいの傍まで行くと

スタンドの影の腕が、男の携帯を探り、あればそれを砕き、野郎の財布ごと、適当な塀向こうに放り投げる
これで連絡には時間もかかるだろう、今更出てきやがって……。

運転席に戻ると、影の腕がそのままスマホを弄り出す、そういえば此奴、自分で行動が出来たんだっけか
しばらくしてガラス越しの画面に一つのサイトが見えた……『清月学園SNS』?

 (学生の『スタンド使い』を呼ぼうって言うのか?しかし、敵が見たら今度は『遭遇』じゃ済まねぇ……いや、この状況じゃあ今更だな)

 『 『使い手』へ 連絡求む 『笑顔』 について S.I 』

 (敵が来るっていうんなら逆に『餌』にしてやるぜ、『反撃』の為のな)

SNSに文章と連絡先を書いて終わり、大概の奴には解らねえが、解る奴にはヒットするだろ、ネットマナー?知るか。
鳴ったら『スタンド』で取ればいいだけだ、同時操作でも運転に支障はねえ事だし。

これで一度俺の出番は終わりだ、視界がブラックアウトし、意識が泥の中に沈む感覚。
代わりに星のように瞬く意識が、浮かび上がる、僕の方に。

「悪いが……お祖父ちゃんにこっそり運転を習ったのは『僕』の方……うぐっ!?」

良心からくる罪悪感に、吐き気と眩暈がする、冷えた鉛を飲まされたようだ
眼に涙が浮かぶのを必死に抑え込む、今は泣きわめく時じゃないし、僕にはその資格もない。

今は僕の帰る家に向けて、犯行現場に酔っぱらいをのこして
僕達はアクセルをゆっくりと踏みこんだ。

277成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 18:12:49
>>273

(すみません、捜査官の遺品であるメモ帳はどのようになった扱いなのでしょうか?私が持ったままですか?)

(それとも感染済み警察官に一緒に持っていかれたのでしょうか?)

278『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 19:45:12
>>277(成田PC)

描写的に、メモ張を拾い上げ読み上げてる時に走行音を捉え
直に茂みに隠れた際、メモ帳をわざわざ手元に戻す行動も
不自然なので携行していて構わない。

これに関してはGMの描写不足なので申し訳ない。今後はもう少し
詳しく文章を作成します。

279成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 22:32:05
>>278

(いえいえ、こちらこそご返答ありがとうございます。ではロールに戻ります。)

どうやら相手はこちらの想像を遥かに上回る物わかりの良さと、こちらよりも本職らしいのが本当に助かった。

「ありがとうございます。芦田さん、ウィゴーさん(?)」

「これ、重要度はそこまでわからないんですが…。」
「さっきの奴等について捜査していてやられてしまったらしい人のメモ帳を運よく回収できたので使えませんか?」

「これにはおそらく感染者を操る本体の調査の状況と、感染の条件らしきものがダイイングメッセージとして書いてあるんです。」

「それと途中で公衆電話があったら寄ってもらえませんか?少し連絡したい相手がいるので。」
「それにオレはこの件から降りませんよ、放っていたら取り返しがつかない事になる気がするんです。」

少しでも仲間が多い方がいいし、
何よりも感染の条件とかの情報を共有した方が感染者の増殖を少しでも防ぐのにいいだろう。

あの昼に出会った二人は女学院の生徒と言っていた。
二人の電話番号は分からないが、女学院へ公衆電話にある電話帳を調べて直接電話をかければいい。
確か、一度は助けてくれると言っていたし、その一度は今を除いて他にないだろう。

それにしてもこのスタンド使いは何が目的なのだろうか?目撃者や本体(もしくはその仲間)を追うもの、
探るものを消すのが目的?それにしては関係の無いはずの救命士に感染させたりと
感染を広げること自体が目的のようにも見える。

280黒羽 灯世『インク』:2019/10/14(月) 01:52:23
>>275

(……情報は無し。目撃した人間が全滅してる、とはとても思えないし、
 おそらく本当に、少なくともまだ……『私達の見たアレが発端』のようなのだわ)

スマートフォンをポケットにしまい、
ヤジと小林の様子を見ていたが……

「……『組織』というのは流石に腰が重いものなのね。
 ま、少なくとも連絡はした……筋は通したんだから、
 こっちが好きに動いても問題ないはずなのだわ」

これは後付けの言葉、つまりフォローだ。
ヤジの組織とやらに過大な期待はしていなかったが、
この事態で頼る事は出来なさそうだと認識を固める。

「そうね……暇な時期ならともかくとして、なにかと多忙なこのシーズン……
 よほど熱心な方でもなければ、おかしな事が起きたって言われても、
 せいぜい自分や家族の身を守る準備をするくらいでしょうからね。
 私達に協力してくれる人間が現れる可能性はあまり高くない、のかも」

小林の知人という線も可能性はゼロではないとしても、
少なくとも今の時点で快諾の返事を得られていない以上、
期待は出来ない。やはり『3人』でやるしかないのか?

「3人じゃ…………少なくとも今から高い所を虱潰し、という手は『無い』。
 さっきのバーに戻るなんていうのも、ちょっと危険すぎるし…………
 そうね、一旦もう少し人の少ないところに戻るのがいいのかも……
 奇遇だけど私も清月館だから、一緒に戻りましょう。それが『安全』なのだわ」

刺激的な手ではないが……ここでたむろしたり、
想像だけをソースに全く見当違いの動きをするよりは、
人の出入りが少なく安全性の比較的高そうな場所で、
体勢を立て直す時間を設けた方がいいように思えた。

もっとも、清月館が安全とは限らないが……考えだせばキリがない。とりあえず、動こう。

281『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:10:42
>>276(斑鳩PC)

首領(朝山)は音楽に集中して目をギュッと瞑って大人しく座ってる。
これ以上恐ろしいものを見たくないのだろう。それが賢明かどうか不明だが

燃料は満タンよし少し低い程度、十分な量で家路までガス欠は絶対無い。
貴方は酔っ払い男の携帯を握りつぶし、財布を投げ捨てる。
投げ捨てる前に、財布に大きく『金一』と強調するように書かれてたが
特に気にするようなものでも無い。携帯も壊す前に着信するように点滅したが
破壊した為に誰かからの連絡も無事切断に成功した。
 
『清月学園SNS』をスマホで『貴方』の中の内なるもう一人の僕が扱って
ラフィングについての情報を求める。何処まで期待出来るかは不明だし
奴等の目が潜んでる危惧も当然あるが何もしないよりは良いかも知れない。
それに襲い掛かって来るなら、貴方の鎖の牙が光るだけなのだから。

『貴方』の『俺』は『僕』となり車を走らせ風となる。

バックミラー越しに、倒れる男へ路地裏と思しき場所から多数の人影が
近寄ってくるような光景が見えたが、車を走る貴方にはどうでも良い事だ。

282『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:39:12
>>279(成田PC)

最初は乱痴気好きな変人と奇天烈なスタンドと警戒してた貴方だが
印象を斜め上にしつつ公衆電話の許可とメモの提示をする。

芦田「あぁん? 今時古いガラゲーかよ珍しいな。 
このご時世全員スマホで、ネットなりで個人情報なり建物割り出せるのによ」

てか、公衆電話も今時町ん中少ないし公園付近戻ったほうが早いぜと
ブツブツ言いつつ男は走るスピードを緩める。文句を言いつつも
探してくれるようだ……因みに貴方のスマホの残量は半分より少し
減ってるかも知れないが未だ十分家に帰るまでには使えるだろう。

 ―ズギュン

『……何でしょうね、このメモ。殆ど全部真っ黒です』

芦田のスタンドは、眉を顰める感じで遺品の『メモ帳』から
『フィルム』を引き出す。発言通り、殆どが感光してるように黒く変色してる。
メモを持つ吉岡を中心とした何処かを歩いたりしてる、文を書いてるシーン等
映ってる場所もあるものの、メモのダイイングメッセージを記すにあった
重要な部分のあるであろう時系列の部分は全て黒で塗りつぶされていた。
 それ以外の一週間程度古い星見町で過ごしてるシーンの部分でも
黒い部分が所々に見られていた。

『私の能力。スタンドが干渉されてる部分は全て黒くなってしまうんです。
……一週間前も黒い部分が幾つか。となると、これは』

芦田「その刑事のおっさんがスタンド使いでスタンドを使ったタイミングが
あって真っ黒になった。
それ以外なら、その笑う奴等と知らず知らず接触してたんだろうさ。
俺は後者を推すね。でなけりゃ俺のケツのバージンをウィゴーちゃんにやるよ」

『下品ですっ! それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです!』

男は笑いつつラジオを回す。
――今日も、あなたの隣に『電気カナリア』の囀りを……と言う出だしと共に
『Electric Canary Garden』のBGMが車内を満たす。


芦田「隣町を、その笑う野郎共で巣窟になってで。で、この町の至る場所にも
そいつ達が潜伏してるとなるとよ。これ、もしかしなくても今俺が
ピーチクパーチク喋くってる間も増え続けてんだろ?
――終末の時計も、そろそろもう直ぐ鳴り響くんだろうぜ」

運転手の男が意味不明に可笑しそうにヒヒと笑う。スタンドのほうはモノクルを
軽く弄りつつ、重い溜息を吐いた。

 キィィ……。

芦田「おっ、丁度良くあるぜー。公衆電話
……ってか、なんかうるせーなサイレンの音がよ」

此処は『星見横丁』付近の通りだろうが……遠くでサイレンが鳴っている。
キャンピングカーを停めてる直ぐ近くに電話ボックスが目に付く。
人通りはまばらながら有る。

283『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:52:32
>>280(黒羽PC)

小林「そう言えば、以前に園児達の世話で同行した方は?」

ヤジ「あのおっさんか? 確かにアリーナ所属だったけどよ
どうにも頼りになんねぇってか何つーか……駄目だ、電波届かないか
電話に出られませんとよ」

一瞬普通に通話出来そうだった気したんだけどなと言いつつヤジは
色んな場所への通話を試み続けている。

貴方はそれを流し目にスマホを仕舞う。SNSで新情報は後で
幾らでも追えるだろう。今は足を動かすのが先決と考えて。

歩く足取りは自然と重くなる。何らかのスタンドの影響とかでなく
今後この騒動に深く関わる憂鬱さや、起きた出来事の心労ゆえに。

ヤジ「明日は終業式前日だから午前授業なだけマシだな……サボるか」

小林「一応受けるべきでは? 他のクラスの方から何か情報も
求められるかも知れませんし」

ヤジ「そうだな……」

歩道を行きかう中、遠目に此処ら辺ではあまり見ない
『キャンピングカー』を見た……。このまま進めば通り過ぎるだろう

284成田 静也『モノディ』:2019/10/15(火) 01:17:27
>>282

「できればスマホで済ませたかったのですがこれから何があるかわからないので、
バッテリーの節約がしたかったのです。」

先ほど確認した時は半分しかなかった。今はどれほどあるか、全員に電話やメールを送るほどの
残量に自信がなかったが故の妥協案だったのだが…

「サイレン・・・あの警察官と救命士関連かそれとも・・・既に別の場所で感染者が暴れている?」

「それに公衆電話までまばらとはいえ人がいるますね・・・。これで感染者がいたら少し面倒ですが…」
「オレの『モノディ』なら短時間は黙らせれるし、ある程度の相手ならぶっ飛ばす程の戦闘力があります。」
「それでも圧倒的な数や、あの警官みたいに銃などを持ち出されたら捌き切るのは難しいです。」

「なのでもしオレが襲われて、助けるのが不可能だと思ったら芦田さんとウィゴーさんはすぐに離脱してくださいね。」
「そして知り合いの人に片っ端から連絡をして、この本体を必ず倒してください。」

いざという時のための事を芦田さんに頼みをし、車のドアを開け、公衆電話へと向かう。
がその前に振り返って芦田さんに1つ伝えておく。

「ああそれと…芦田さん、万が一があるので笑うのはしばらくやめておいた方がいいですよ。」
「スタンド使いのあなたまで感染してしまったら割と洒落にならなくなるので・・・お願いしますよ。」

「『モノディ』!周辺の不審な音が無いか、感染者が近くにいないかを探れ!」

モノディに周りを探らせながら電話ボックスへと走り出した。確か小銭は多くあったはず。
できるだけ多くのスタンド使いの知り合いに連絡しなければ・・・

285黒羽 灯世『インク』:2019/10/15(火) 06:24:24
>>283

「私、今学期は皆勤なの……学校は行くものよ。
 フフッ、あなた達がサボるなら私の勝ちなのだわ。
 ……とはいえもし万が一『敵』に襲われたとしたら、
 出入り口が限られてて、人が多くて密集してて、
 最悪の場合『校内放送』でどこにでも笑いが届く、
 この上なく危険なロケーションでもあるのだけど……」

「……安全を考えると、サボるのも手かしら?
 情報は一応、スマホで聞けば集められるのだし」

マウントを取りに行きつつ、危惧を口にする。
皆勤が取れれば嬉しいが……『命』には代え難い。
感染する笑いという敵に対し、学校は危険すぎる。
町内放送に比べ学校の校内放送は『乗っ取り』が容易だ。

「……ねえねえ、『バー』の件をよく考えると……『笑い』の布石は前々から打たれてたのよね?
 今日までニヤニヤ笑ってた人たちがあの場で異様な笑いの始点になったなら、よ?
 もし……『いつもはいたはずだけど、今日は来てなかった』人がいるなら、
 その人は『危険』かもしれないし……『手掛かり』になるかもしれないわよね」

「少なくとも『不良たち』の情報という一点では、あなたたちが『上』。
 ま、それ以外では『負けない』つもりだけど……それは今はいいとして。
 心当たりがあればだけど、その人を当たってみるのも良いかもしれないのだわ」

推測を立てつつ、歩く。思考を止めれば負けだ。
『一部の不良』……例の一割二割の面々が、今日も全員あの場にいたとは限らない。
体調不良、用事、何らかの理由で今日は席を外していた者がいてもおかしくない。
もっとも、『笑い』に惹かれて『全員』が集まっていた可能性も高いが……

「……あら? 珍しい……『キャンピングカー』なのだわ。
 …………今、普段見かけない物があると無性に気になるわね」

珍しいので、とりあえず見た目は覚えておく。
異様な事態が起きているときに普段と違う何かがあれば、
それは事態に関わっている可能性が比較的高いと言える。

……ちなみに『停車』しているのだろうか? それなら近くで観察する。
もし走り去っていくなら、走って行った方向だけ把握し、深追いはしない。

286斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/15(火) 20:11:37
>>281

オープンカーの風というのは、僕の眼から水分を奪っていくようだ
握ったハンドルの感触にも現実感が無い、これが夢ならどんなにいいか。

……正直に言って、数分前の僕では考えられない事をしている
人を殺し、物を奪い、したくも無い事をしている、胸に穴が開いたような心持だ

何処で、何を、どうやって間違えたのだろう
それとも、最初から全てを間違えていたのだろうか?

隣のモーニングマウンテンという少女に気を遣い
二言三言話しかけてみる、何とか落ち着けばいいのだけど

愛する父と母は、いまどうしているのだろう?
僕の知っているクラスメイトの友人や、夢見ヶ崎のようなスタンド使いの彼女はどうしているのだろうか?

 (……顔が見たい、会って話がしたい パパ、ママ。)

或いは、僕を心を挺して助けた両親のように、今度は僕がそうする番が来たという事なのか
強い感情をこめて強くハンドルを握りしめる、拳が白んだ。


                      *chain*


俺は呆れ混じりのため息をついていた、正確には今は『スタンド』なのでつけないんだが
そこは気分だ、何せ超能力だしな。

周囲のネオンライトは流星のように流れ去り、俺の後方へ吸い込まれていき
素晴らしい夜風に混ざる排気ガスは俺をかなりイラつかせてくれる。

ついでに、さっきの酔っぱらいの件もだ
『ラフィング』が追ってきたら、座席から蹴り落として囮にするつもりだったっていうのに。

これじゃあ我らが首領を蹴り落とすしか、ないじゃあねえか。

俺にはさっぱり解らない、所詮人間なぞは、弱きを見れば囲んで殴る獣だ、『ラフィング』前後でも、それは変わらない
だのに、何故今更、「良心」なぞと言う物に拘るのか、何故、あの獣共に容赦なぞするのか、俺には皆目見当もつかない。

 (お前だって、「両親」を殺されたことを怒っているだろうに。)

『ロスト・アイデンティティ』の視界に『僕』が助手席の我らが首領を慰めようとしているのが見える
原因はほぼ俺達なんだから、意味ねえと思うんだが、その辺りに気づかねえのが奴の限界だな。

 (……『スタンド』の成長だの『人格』の統一だの、夢のまた夢だな、こりゃ)

……だが、いい事も有る

このスポーツカーは中々にいい趣味だ
SNSを弄りながら、スタンドの……俺の腕で適当にダッシュボードだのを漁ってみる、酒と煙草とか入ってねぇもんかな?
『ラフィング』の事は後で考えるとする、考えてわからねーもんは仕方ねぇ事だからな。

287『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 10:20:51
>>284(成田PC)

芦田「安心しろ、坊主。俺に友達なんぞ居ねぇ! ガッハ……」

『笑うなって注意されたばっかでしょう! 学習しろ!!』

運転席の男が馬鹿笑いしようとしたのをスタンドは止める。少なくとも
彼女? が側に居れば迂闊な真似はある程度しないだろう。

『モノディ』を発現させ周囲に怪しい人影や物音を探る。

特に怪しい人影や物音は無い。少し遠くから男子二人と女子一人の若者
らしき人物が歩いて来ており、反対側から通行人四人程が間隔バラバラで
こちらへ同様に歩いてくるが笑い声は感じられない。
 分厚い電話帳を取り出し、〇〇女学院について調べる。星見町では
それ程少ない学校名だからか直ぐに割り出せた。……と、同時に誰かが
小走りにこっちへ近づいてくる音。モノディの超聴覚で割り出した音が
明確にこちらに向かって来る事で貴方はそちらへ体を自然と向ける事になる。

「成田さんですか?」

……高校生位だろう。電話ボックスへ駆け寄った際にチラッと見えた人影が
今はボックスのガラス越しの直ぐ近くに見えており、貴方へ声を掛けた。

貴方は、この彼に対して以前会った記憶がある……現実では会った事ないが。

「お久しぶりと言うのも変な話ですが、あの奇妙な夢以来ですね」

後方から残る仲間らしき二人組みも近寄って来てるだろう。

288『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 10:37:24
>>285(黒羽PC)

ヤジ「あぁ、放送室とかさっきの奴等に占拠されたら最悪だな……」

本当サボろうかなとボヤく彼と共に小林は貴方の『始点』について考察を口にする。

小林「その何時もは居たけど今日は来てなかった方々……多分barの中に
見知った人も、あの音と顔を間近で受ける刹那に見た気もするんですよ」

ヤジ「えっ゛ ぜんっぜん気づかなかったわ、俺。逃げるのに夢中でよ」

小林「無理ないですよ」

少しだけ気分が良くなってきました、と。逃げる前に壁に凭れ掛かってた
時よりは幾分顔色も普通に戻って来た青年は続きを口にする。

小林「便宜上『彼等』と呼称しますが。彼等の習性なのかどうか不明ですが
仲間にした者達は、成り立ての者達同士で近くに巣と言うか集いを形成させ
徐々に蟻地獄のように知人など引きずり込んで増殖するのかも」

ヤジ「虫見てぇだよなぁ……」

小林「えぇ、自分で纏め上げてみましたが動物の行動よりも虫に近い。
この能力は、何らかの一定のルールがあるのかも」

議論する二人を耳にしつつ、近くにある大型キャンピングカーを観察する。
運転席にいるのは30手前の男だ。……隣に居るのは『スタンド』か?
 何やら大口を開けて笑おうとした動作の使い手の頭をスパーン! と
言う調子で叩いたのが見てとれた。危険そうな雰囲気では無い。

車から降りて一人の同年代程度の男子が、駐車してる場所に隣接した
電話ボックスに走る。その傍らに人型のスタンドが見てとれた。

小林「……あれ?」 タッタッ

ヤジ「おいおい、ジョー。どうしたよ? もう今日は走りたくねぇよ」

その人物を目に留めて、小林は小走りに電話ボックスに近づき
成田さん? と声を掛けている……どうやら知り合いのようだ。

ヤジ「何だ、ジョーの知り合いか。おまけでスタンド使いなら
今の状況を助けてくれたら願ったり叶ったりだが」

彼も同様に電話ボックスに入る少年に近づいていく……。

289『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/16(水) 11:06:40
>>286(お気になさらず、私も描写が不足でした)

貴方はモーニングマウンテンに声をかける。音楽に集中するように
言い含められた手前、その行動を中断される事になるが……。

少女はイヤホンを外し、貴方に声をかけられて。少し無言で
俯いて車が賑やかな町並みより少し外れた時点で口を開いた。

朝山「……お家に帰りたいっス。それに、おまわりさんにも
連絡しないといけないっス……今日は一杯人が傷ついちゃったス。
……おにーさんも色んな人に御免なさいってしないといけないっス」

その言葉に貴方は気づける。この少女はラフィング達の危険の未知数さを
ほぼ把握してない。行き成り笑われて、行き成り貴方が彼等を虐殺して
そして引き摺られるままに車で同行してる形だ。
 頭が働き出せば、警察なり何なり連絡しようと思っても不思議では無い。


ダッシュボードを『貴方』は探る。煙草の箱が一つと御丁寧にライター付き。
それと幾つかの硬貨とガムに重要性が低そうな書類と……金色に光る鍵。

メモ用紙が鍵の近くに置いてある。

『保管庫の番号は忘れないように当日の出勤時間の日付、下二桁。
それと異能変化植物の、あの青色タンポポのラベル番号って覚える。
くそつまらん預け係だが、無いよりゃマシだ。気合入れろよ 俺!』

……何らかの保管庫の鍵、暗証番号が必要なようだ。

スポーツカーのハンドルを切ると、トランクのあると思える後部が
慣性によってゴドッと音を鳴らした。何か入ってるようだ……。

290斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/16(水) 20:43:38
>>289

「……ごめん。」

喉から絞り出すように告げる。

「うん、僕は死ぬまで謝らなくちゃいけないんだろうな……。」

僕はどうすればいいのだ?僕は……

『いや、「アヤマラナクチャイケナインダロウナ」じゃねえよ、そこで終わるんじゃねえよ阿保かこのタコ。』

いつの間にか出ていた『ロスト・アイデンティティ』が、気だるげな態度で声をあげる。

『さっきのは「スタンド攻撃」だ、「防衛」だよそれともあの「ラフィング」の仲間になりたかったのか?そりゃあ悪うござんしたなぁーッ!』

「……えっと。」

『聞こえてるんだろ?「スタンド会話」だ、僕も謝るんじゃなくて説明しろよなァ!』
『過程を飛ばす癖が治ってねえんだよ1歳児の時からよォ!』

「その。」

『最初から説明するなら、あれはスタンド攻撃で俺達はその襲撃を受けたんだよ
おまけに攻撃は継続中だ、あの場にいたので全員だと思ったが、あの集団……「ラフィング」と呼ぶが……の無秩序ぶりと
集合までの時間を考えれば、もう星見町全域に「ラフィング」が広がっていても、ちっともおかしくねえ
前のチンピラみたいに「本体」が近くにいもしねぇ、とんでもない射程距離だ、おそらくほぼ無制限か
あるいは、「能力」は至近距離でも「感染」は無制限かもしれねぇ、兎に角、8人をあの場から逃がした時点で
「ラフィング」の全滅は良い手だとは言えねえ、1殺す間に100以上増えるだろうからな
故に戦術を切り替える、この「能力」への「対処」ではなく、「本体」の「殺害」にな。
俺達の愛する「両親」に危害を加えた奴らは「ぶッ殺していいッッ!」
事態を引き起こしたのは恐らく個人だ、理由としては集団やそれに類するなら「アリーナ」が眼を付けてない筈がねぇ
それなのにこの事態が起こっているという時点で、「アリーナ」の捜索力をすり抜けたッてことだからな
だがいい事も有る、この事態は起こってからそれ程たってねぇ、じゃなきゃもっと集団で「ラフィング」はきただろうからな
恐らく昨日今日ってとこだろう、声くらいは隠せても、あの笑顔じたいは目立つもんだ
だとすりゃあ本体も、「ここ数日間で見るようになった顔」に限られる
恐らく俺達もどっかでみたかもしれねぇ、だが情報が足りねぇのも確かだ
だから今、俺達は「反撃」と「休息」の為に、俺達の祖父母の屋敷に向かってるわけだ、どぅーだ!理解したかこのブッ!!』

ダメージのフィードバックによる鈍い痛みに顎をさする。

『なぁにしやがんでぇ!』

怒気を含んだ荒々しい声に、苦虫を噛み潰したような顔で応える

「長いよ、そして五月蠅い、今運転中だぜ」
「そんな風にノンブレスで言ってもわかるわけないだろ、なんだよ『ラフィング』って。」

『……ゲームの中の拷問道具で「ラフィング・ロッド」というのがあってよ、それが「強制的に笑わせる拷問器具」なのさ』
『中々笑えるセンスだろ?』

「全然笑えない、それに何勝手に出してんだよソレ人のライター!人の煙草!」

『うるせぇなぁ、今更スーパーカー取っといてそれ、いぅかぁ?』
『後は尻拭きようの紙屑と、ガムに……なんだこりゃ、成金主義の「鍵」か?
こっちのメモは……おお、泣かせるねぇ中年酔っぱらいのお涙頂戴な意気込みが綴られ、クソウゼェ。』

「やめろって言ってるだろ!みろよ朝山さんポカンとしてるよ!僕が恥ずかしいんだよ!」

『いいセリフだな、その言葉そのままこの事態起こした「本体」に言ってみろよ、阿保か』
『しかしさっきからトランクで何か鳴ってるぜ「僕」、アレ「金庫」じゃねえのぉ?』

「話を逸らすな――ッ!」

291黒羽 灯世『インク』:2019/10/16(水) 21:20:33
>>288

「私達が『襲われた』のは秘密を暴こうとしたからで、
 彼らの目的自体は『個体数拡大』……納得できるのだわ。
 人目につかないバーを拠点にしようとしていたのも、
 虫らしく早期に『駆除』されない為と考えたら説明が付く」

これが『スタンド現象』なのはまず間違いなく、
そうなれば発生させたスタンド使いもいるだろう。
目的がテロルにせよ、悪趣味なジョークにせよ、
自分以外の『スタンド使い』を警戒するのは自然だ。
そうなると、地下の個室を始点に選んだのは納得がいく。

「……今までも、『ニヤニヤ』はしていた……今日までにも既に『兆候』はあった。
 つまり……今日初めて『笑いの能力』が使われたわけじゃないはずだわ。
 今までもバーの中で狂ってはいたけど、路地に戻って来るまでには『収まって』いた?
 それとも単なる……嬉しいとか気持ちいいとか楽しいみたいな『トリップ』を超えて、
 『狂う』までに……能力を受ける回数か何か条件があって……今日それを満たした?」

感染の条件。あるいは目的。『ルール』は読めないが、
考察はあくまで口に出す。整理するため、聞かせるため。

(そう考えると……小林先輩はたった一度だけ、能力ごしに笑いを浴びただけ。
 時間経過で回復しているようだし……まだ『深刻』じゃあなさそうなのだわ。
 ……笑いを浴びせた人数とかが関係してるなら、そうもいかないかもしれないけど)

調子が回復しつつある小林にそのような希望も抱くが、
今はそれよりキャンピングカーと、謎のスタンド使い達だ。

(…………な、なんなのあれは……人型のスタンド?
 人型だと、本体に『ツッコミ』を入れたりするものなの!?
 いえ、もう1人の様子を見るに、とてもそうとは思えないのだわ……何??)

「ああ……そうか、あなたには見えないものね。場慣れしてるものだから忘れてたのだわ。
 見た感じ……どっちもスタンド使いよ。電話ボックスの方も、キャンピングカーの中の方も」

困惑しつつ、やや後ろをついて歩く。
成田…………そんな名前の『同学年』の男子がいるが、もしかして、その当人なのだろうか?

「危険じゃないとは限らないし、あまり近づき過ぎるのはどうかしら…………」

292成田 静也『モノディ』:2019/10/16(水) 22:24:28
>>287

芦田さんとウィゴー、1人と一体(?)の漫才に思わずオレまで口が緩みそうになるものの気を引き締めなおす。
『条件』は極力満たさないに越したことはない。
しかし、こちらに誠実なエールをくれたのも事実。

「ありがとうございます…では!」

電話ボックスへと走り、何のことなく着いた。

そして急いで女学院の番号を電話帳で調べる。
とその時、聞き覚えのある声が聞こえたために手が止まる。。

「貴方は確か・・・小林さん?」

あの戦いでこの人は良く憶えている。あの時の相手の中でかなり苦戦させられ、
尚且つ戦いに一番真髄さを感じた相手だったからだ。

見た様子、感染者でもないようだしおそらく大丈夫だろう。

「お久しぶりです。ゆっくり話したいところですが、どうやらあなたもオレと同じような状況のようですね。」

わずかな呼吸音などからついさっきに急に全力で走ってきたばかりなうえ、顔色はやや悪く、
身なりに焦げ跡や額に何かにぶつけた跡がわずかに見える。

彼が強いスタンド使いであり、味方なら心強いことはこの上ない。

「後ろから来ている二人も・・・知り合いの方ですか?そしてやはり・・・貴方たちも『奴等』に襲われているのですか?」

「もしそうならあの二人も合わせてここまでの情報共有をしたいのですが大丈夫ですよね?」

真剣な表情で小林さんに同意を求める。

後ろに見える一人は清月の制服と顔からたしか同学年にいた…墨羽さん・・・だったか?
もう一人はよくわからないがとりあえず二人は感染者でなさそうだ。

293『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/17(木) 10:27:03
>>290(斑鳩PC)

貴方達の漫才? に対し、朝山は呆然と言った具合で眺め
その後、先程までと同じように顔を俯かせ沈黙へと戻った。

キキィ……。

スポーツカーは祖父母の家、今現在の貴方の住む場所へ辿り着いた。
既に色々あって9時近い事もあって余り出歩いてる人は居ない。

問題もある。この派手な色のスポーツカーは目立つ。駐車するスペースが
あっても、普段見慣れない車を近隣住民が不審がる可能性も。

それに、祖父母が異変に晒されていない保障もないのだから……。
まだ特に異常なく平和な日常を謳歌してるとして、それが貴方の危惧する
ラフィングの脅威に遭遇しないと限らない。

不幸か幸いか、家の窓から明かりが差し込みテレビの音が響いている。
特に家の中で異常が起きてる様子は外からは見受けられないが……。

(※祖父母の大体の人となりや、設定があれば教えてください)

294『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/17(木) 10:52:41
>>291-292(成田PC)(黒羽PC)

電話ボックス越しで観察しても解る事はある。ただ見た限りでは不明な
少し不規則な呼吸音。そして額から先程まで流れてたであろう流血の痕と痣。
 後から歩いてきた二人は怪我は見た限りないものの疲労の色が濃い。

成田の言葉に小林は頷いた。どうやら彼も同じ被害者だ。

「ん? 何だ坊主の知り合いかい」 
『清月の学友さんでしょう。良かったですね、知り合いがいれば
心強い事ですから』
「ウィゴーちゃんの学生服とか見たら鼻血もんだなぁ…」
『だまらっしゃい。コール ミー
ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』

黒羽も、少々可笑しなスタンド使いに歓迎? されつつ成田達と話を聞く。

二人は情報を共有した。刑事の吉岡が自然公園で変死して遺したメモ
感染されてると思しき警察官、そして救急隊員の悲劇。

barマクベスでの不良達の失踪の真相。蟻地獄のように感染者を作り上げる
地下の巣窟と、気づかれた決死の逃走劇。

ヤジ「おいおいっ隣町も駄目かよ。……ってか、その吉岡って刑事が
感染したのか一週間も前で星見町の警察署だが通りなのか不明だけどよ。
……この件って、一体全体何時から起きてんだ??」

芦田「ほぉーん……ヤンキーの溜まり場がねぇ。こりゃ、横丁の
地下アーケード通りとか殆ど駄目かもなあ。
さっきは冗談交じりだったけどよ、いよいよ世界全体やばいかもな」

不良青年は頭を抱え、色々と偏屈さが見え隠れする運転手は欠伸混じりで
危機感無さそうに呟く。

情報交換する事で改めて危険と深刻さが高い事が実感する。
この能力は既に星見町どころか日本全国を覆っている可能性だってあるのだ。

小林「……ですが、我々以外でも彼等に抗おうとする火種は未だあるようですよ」

スマホを操作してた小林は黒羽と成田、他の者にも見えるように
SNSの画面の一緒を提示した。

      『使い手』へ 連絡求む 『笑顔』 について S.I

……連絡先も記されている。流石に携帯番号でなく捨てアドだろうが
この人物も、貴方たちと同じく奴等の波を凌ぐ一人なのだろう。

295黒羽 灯世『インク』:2019/10/17(木) 21:35:00
>>294

知り合いというほど見知った仲でもないけど――――と前置いて。

「もし……隣町に、警察すら巻き込んで、表立ってあの笑う集団が蔓延ってるなら、
 SNSや口コミでもっと騒ぎになるはず。……『騒げる人間が残ってたら』だけど。
 まだ無事な町民達が気付かないうちに、取り返しのつかないほど感染を広げている……
 そう考えるのが自然かしら? 『虫』のたとえは言い得て妙、まるでシロアリなのだわ」

合流した『成田』達の話は、こちらとは状況が違う。
まるで、ゾンビのように襲って来たバーの連中とは違う。
……『社会性』を感じる。感染から日にちが経ち、より『進んだ段階』なのか?

「スタンドにも得意分野とか、強弱はあるはず。
 だけど、一人で扱えるエネルギーには限度があるでしょ。
 フフッ『世界全体』だなんて……スタンド使い一人の制御下で、とても」

「……」

と、そこまで言ってから『芦田』のスタンドに気付く。

「制御下で…………ないなら」

人一人の制御下では世界を滅ぼす力は目覚めないとして、
では……制御出来ていない力なら、どうなのだろうか。
人間から人間に『笑いの力』そのものが感染していっているなら?
あるいは、『感染した人間もエネルギー源にしている』のかもしれない。

氷河期が多くの生命を閉ざしたように……理不尽な滅びは実在する。

「これは……思っていたより『深刻』なのかも、しれないのだわ。
 この書き込み……『ワナ』とは思えない。おそらく協力できるはず」

まず、『S.I』なる人物に同じく『捨てアド』を使って『使い手です』とメールする。
本文は――『「笑顔」について探っています。私に出来る事か、行くべき所は?』と簡潔に。

罠の可能性は、口に出した通り低いだろう。『笑顔』に知性があるとして、罠にしては『回りくどい』。

296成田 静也『モノディ』:2019/10/17(木) 22:43:29
>>294

小林さんたちのこれまでの状況は大体わかった。

やはり相手は時間か、それとも本体が直接操作していたのかである程度のオンオフや知性を残すことができるようだ。
・・・つまり時間をかければかけるほど感染者はあの警官のように銃などの道具も使えるようになるということだ。

「厄介ですね…警察は1週間も前に墜ちていて、その次が街の不良、ならば次は一般市民の感染を狙っているといったところですかね」

やはり時間は敵の味方だ、急いでこの本体を探し…最悪は『殺す』ことになるだろう。
・・・『最悪』か。

・・・正直、今までは身を守るために『モノディ』を動かし、攻撃しようにも直接的な害が出ることはできなかった。
しかし、そんな甘いことを言っていてはこの敵は頭が回るがゆえにさらに被害は際限なく広がり続けるだろう。

だから今ここで覚悟を決めなければならない。
オレは・・・この敵を最悪ではなく『必ず殺す』必要があるだろう。感染者にも容赦をしていたらこちらがやられるのだ。

だからまず今やるべきことは・・・

「そうですね、そのSNSの人物とも接触するのはオレも賛成です。味方は一人でも多い方がいい。」
「それと今、少し離れていますが女学院の生徒のスタンド使いの知り合いがいてその人と連絡を取ろうとしていたところだったです。」

「もし、こちらに来れないにしても感染方法などを教えておけば少しでも感染者を減らすことにも繋がります。」

この場所もいつまでも安全とは限らないのでとりあえずこの場での連絡は番号を知らない二人だけに留めておき、
SNSの『S.I』に接触を図るべきだろう。おそらくは『使い手』や『笑顔』の事からこの人物もスタンド使いだと思われるが、
何人いるかは分からないがあまり時間を使い過ぎるとそれだけ無事会える確率が下がっていく。

297斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/17(木) 22:53:39
>>293

(どうするんだよ『俺』、また俯いちゃってるよ……やっぱり)

(今現在、この番号は使われておりません、御用の『僕』はピーという発信音の後に (口笛) )

(もういいよッ!)

スポーツカーを空きスペースに駐車してドアを開け、朝山さんの手を取る。
玄関前まで来ると、見慣れた明かりと嗅ぎ慣れた匂い、そしてテレビの音声
出かける前と何も変わらない世界が其処にはあった、あれが夢だと思えるほどに。

「さて、と、『気合』と『覚悟』をいれなくっちゃあな、『お祖母ちゃん』に怒られる覚悟を……」

(声と歯の根元が震えてんのは、大した覚悟だなぁおい?)

『まあこの時間まで連絡してねぇもんな、おまけに女連れのスポーツカー付き。』

「……僕はもう、拳骨が飛んでくるという覚悟をしたッ!」

『――足まで生まれたての小鹿の如く震えてんのは?』

「武者震いッて言葉、こういう時に便利だよね。」

『自分を誤魔化すのは「覚悟」って言わねぇと思うわ。』


ドアを開ける手が止まる
恐怖も有るが、そういえば祖父母の事を紹介してなかった

まあ大丈夫だとは思うが、一応説明しとくべきだろう
今心配するべきは、『ラフィング』よりも僕の頭蓋骨だし。

『ヘイッ!首領!入る前に一応言っておくぜ』

『ババアがまず迎えてくれると思うが、その時は「お世話攻撃」を覚悟しろ
風呂に入れられて飯出されて服も貸してくれるとは思うが、基本着物か抹香くせェかの何方かしかねぇと思うわ。
後、「畳の縁」とか踏むんじゃねえぞ、絶対。
「大型二輪免許」取ったラピュタの「ドーラばあさん」みてぇなもんだからな、ありゃ。』

「お祖父ちゃんの方は……『お茶目が服着て歩いてる人』かな、MG3の『ビッグボス』みたいな
僕に釣り道具譲って、自分は新しいの竿を買って、それがお祖母ちゃんにバレてラッシュ(パス精CCC)されてボコボコにされる感じの
お陰であんな車が止まっても、『なんだ、あそこの爺さんか』みたいな感じかもしれないけど」

『俺の中で最大のミステリーは、あの二人が未だに「夫婦」してるってこったな!』

「喧嘩するほど仲がいいんだよ、僕にとっては『幸せになるべき人達』なんだ。」


 (そしてそれは、僕が殺した人たちの中にもいる筈なんだ……)

 (っていう顔してんなあコイツ、バレちまうぞ?ババアは兎も角ジジイの方は結構鋭いんだからな。)


『僕』が深呼吸を一つ、笑顔の練習。
何方でも決めておかなくてはならないわけだ、例え『俺』が出る事態の場合でもな。


                   「よし、行くぞ。」


『僕』が意を決してドアを開ける、鉄球の準備は『俺』が済ませたが、はたしてどうなるもんか。

「――ただいま、お祖母ちゃん!」

(……その時は『殺す』ぜ、お祖母ちゃん 恨んでくれよ、親不孝のガキだってよ。)

298『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 17:51:35
>>295(黒羽PC)

貴方は考える。あの笑い声を発するゾンビか虫のようなスタンドの影響下の人間達。
それは制御出来ていないスタンドに由来するのではと。

小林「制御下でないスタンド……あるのでしょうか」

芦田「言っておくけどよ。ウィゴーちゃんは半自立って奴で
自立型ではねーよ」『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって』

二人の呟きの後、不良青年ヤジが軽く吐息をついて推論を述べる。

ヤジ「確かによ。事例はあるぜ
能力が発現したものの制御が出来ず暴走状態に陥って周囲に被害が
起きたスタンド使いの事件ってのは俺が知る限りか何件かはな。
そいつを考えれば、この能力も誰かさんの暴走かも知れん。
けどよ……どう言う精神構造と人生を歩んできたら、笑い声を媒介に
他の人間を同一の笑い声の化け物の仲間を産み出す能力
なんてもん発現出来るんだ? そいつは間違いなくまともじゃねぇよ」

言い終えてから、彼は力なく溜息混じりに呟く。

ヤジ「……こんな混沌とした状況じゃ行く気がしねぇが。
明日にでも日が出てるうちに潜り込むしかねぇな。アリーナ」

地下に設置してっから、マジで嫌だが……と彼は頭を掻いている。

アリーナに身を置いている彼は、どうやら休息をとった次の日にでも
スタンド使いの集団のいる拠点へ向かう気のようだ……。

299『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 18:10:05
>>296(成田PC)

(※>>298で斑鳩PCへのメールも間違いなく送信出来ている)

今まで自分の手で誰かの命を奪うように手を血で染め上げた事はない。
だが形振り構えない状況と言うのもある。貴方は漆黒の意思を持つ事を
決意しつつカヌレとアウラのいる〇〇女学院に電話をかけた。

コール数回、受付らしき年配の女性が応対する。カヌレと話したいと
告げると、少々意外と言った具合ながら少々お待ち下さいと待機の間
宗教音楽らしいものが暫し流れてくる。

ガチャ 『……もしもし。何だ?』

若干不機嫌そうな声。だが及び腰になってる暇もない貴方は早急に
今日起きた異変について彼女に説明をする。十数秒天使が通り過ぎた後に
彼女の声は平坦ながらも真剣味は感じられる応答が返って来る。

カヌレ『あんたの話は信じる。けどな、広範囲にスタンドで人間を
洗脳する能力が出没してると言われて、だから一致団結 
悪い奴をぶっ倒そうと誘われてもな。
 正体、能力の詳細、対抗手段も解らん内はこっちも危なっかしくて
そっちに向かえんよ』

正論ではある。カヌレも火中の栗を拾うような、勝機も不明な
リスクリターンが判明しないものに乗れないと言う談は。

カヌレ『ただ、まぁ。私達にも無関係じゃなさそうだしな……
明日出来る限り人混みの少なく、開けた場所でなら私もアウラも共に
そっちの話へ噛んでもいい。ただし……
その笑う集団についてもっと進展があればな。
現段階じゃ、ただ笑顔の集団に囲まれればヤバイ位しか分ってないんだろ?』

然し、電話は無駄では無い。緊急性の高い事案である事は理解しており
対処せねばならない事なら彼女も愚かでないのだから。

成田へ頼むのは、今回の事件の笑い病に対して新たな価値ある情報だ。
それがあれば、彼女もきっと力を貸してくれる筈……。

300『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/18(金) 18:41:22
>>297(斑鳩PC)
(設定の提供有難う御座います。PLとGMのイメージで齟齬があるかも
知れませんが、そこはパラレルと言う事でご容赦下さい)


ただいま、お祖母ちゃん!

貴方はそう大声で言いつつ扉を開いた。悪の首領を名乗る少女の手を取り

『ロスト・アイデンティティ』 の『鉄球』を用意。例え倒れた父母の代わりに
両親以上の愛情を注いできた家族であろうとも、あのクソとすら呼称すら
憚れる怪物へ成り代わっているようであれば、その時は救う(殺す)しか無いのだと。

玄関を開く、丁度掃除でもしてたのか竹箒をもった祖母が扉を開く
貴方と瞳がかち合う。

 ――ニコ

口元に笑みが模られる。貴方は瞬間に背筋がゾワリと粟立った。
鉄球へと握られる手の力は痙攣と共に強まる。

祖母は笑みの表情のままに、竹箒の持つ片手で貴方を指し……。



 「――――こんのっっ!!!  大戯けの馬鹿孫がああああっっ゛っ゛!!
一体全体何時まで連絡もせずに夜遊びしとったんじゃああ゛あ゛っっ」

    一気に……その笑顔は般若と化した。

ああ……
・・
祖母だ。間違いなく貴方の普段慣れ親しんだ激怒すれば『俺』でも
頭が上がらないであろう行儀を反すれば鬼と化す祖母だ。

祖母ちゃん「左向けええええ 左ぃぃいいい!!!」

     バシィィィンンッ!!!

祖母の激昂のままの左向け左に、躾られた肉体は自然と背筋を
真っすぐにして横を向く。と、同時に目にも止まらぬ速さでの竹箒が
臀部を走るのと同時に貴方の引き締まった大臀筋に熱と痛みが走り
そのまま勢いにより床へと視点は向かい、反射的に鉄球すら取りこぼして
手を床につく。その間も愛する祖母の愛の鞭? は止まらない。

「あったしが何にも知らずボケーッと居間にいて気づいてないとでも
思ったんかぁ! 何じゃねアノ趣ん味んの悪い車は! えぇっっ!?
夜遊びじゃ飽き足らず、無免許運転かぁ! よっっくぞまぁ
あたしの知らん間にえぇ御身分になりましたのぉ〜?? えぇごらぁ゛!!」

説教と、尻が腫れ上がりそうな竹箒の折檻。それに硬直してる朝山は
ガミガミと怒鳴る貴方の祖母が説教を一旦区切った瞬間にグルっと
猛禽類の如し目を向けられビクッ! と肩を震わす。

祖母ちゃん「……おぉ おぉおぉ!! めんこい子だねぇぇ〜〜!!
うんうんっ、肌のハリも良い! 目も芯が強そうだね!! 
腰も引き締まっておる……! こりゃあんた、数年もすりゃあ立派な
子を産めるねぇ。どうだい? あんの不肖の孫とは何処までいってんだい?
あぁ、こんな婆が一気に喋りまくって済まんねぇ! あんた名は?」

朝山「朝山 佐生って言いますっス……」

祖母ちゃん「佐生ちゃんかいっ! よしよしっ!! おやあんた
顔も青白いでないかいっ 待っててな。今こんの婆が腕によりかけて
腹いっぱい御馳走作ってくるからねぇ!!」

倒れ伏す貴方に、そんな上機嫌の祖母の声を聞きつつ。その反対側から
忍び足と共に倒れる貴方を覗き込むダンディーな男性の横顔を目に映す。

祖父ちゃん「……坊(ぼん)……坊
――ゴムをいかに使いこなすかが
任務の成否を決定すると言っても過言ではないだろう。
お前の齢と、あの年頃の子じゃあ。まだ儂もひ孫はちょっと早すぎるからな」

……と、祖父が近藤の箱らしきものをチラチラと貴方に見せつける。
ああ、何時もの日常だ。本当に、つい先程悪の首領に誘われ虐殺があった事など
夢のまた夢のような普段通りの日常が降りかかっている。

祖母ちゃん「馬鹿言ってねぇで風呂の用意をしれぇ男共!
この子随分と顔が青白いでねぇか! 気の利かない野郎達だよ!!」

そう痛みすら麻痺した尻に蹴りを祖父と共に入れられて貴方は風呂場の
ほうへ行って炊き出しを行う事になる。腰をさする祖父と共に。

祖父「……なぁ坊。真面目な話 何が起こったんだ?
お前さんの張り詰めた顔見りゃあ、只事じゃねぇ事はわかるぞ」

老婆が過剰なもてなしを朝山に行う最中に、祖父が尋ねる……。
飄々としてる時が多いが勘の鋭い貴方の爺ちゃんだ。下手な誤魔化しは、不味い

301黒羽 灯世『インク』:2019/10/18(金) 19:44:24
>>298

「半? ……半分は操れてる、ってこと?」

(これでそうなら、操れてなかったらどうなるの……!?)

半自立、というワードは頭の中にメモしておく。役にたつから分からないが。

「……ともかく、『自分が楽しい事は、誰もが楽しいと思う子ども』……あるいは、
 『笑いをとにかくみんなで分かち合いたいパリピ』の、善意の暴走?
 『笑いの輪を広げたい宗教家』…………おわかりかしら、可能性は無限大なのだわ。
 なにせ私だって、別に『空間に文字を書きたい』人間じゃないもの……」

「それに……笑いが拡がるというのは、能力の全容じゃない可能性もあるし」

『インク』にも黒羽の精神性を反映している部分と、
どこから滲み出たのか不明瞭な部分が混じり合っている。
そして、空間に文字を書くというそれ自体超常の力は、
全く全容でもなんでもない……敵も、同じかもしれない。
スタンドから敵の人格が読めないのは、仕方ないことだ。

・・・いずれにせよ今は、深く考えずに口に出す。
芦田とヤジの言葉のように、それが新たな情報を生む。
自分の中の謎は他人にとっては『常識』でありえる。

「……私にはスタンド使いの知『人』はいない。
 それ以外も…………少なくとも今すぐは呼び出せない。
 スタンドを私にくれた人も、連絡先は知らないし」

成田やヤジと違い、自分に『ツテ』はない。
そこは勝ちにこだわらず早めに口にしておく。

「ひとまずは、このI.Sさんの返事待ちかしら……
 返事が無いなら……ねえねえ。私も行ってみたいのだわ、『アリーナ』に」

スマホから少し視線を外し、ヤジに提案する。

「手ぶらで『電話で取り合って貰えなかった件を直接聞きに来ました』よりは、フリーのスタンド使いの私を、
 ま、スカウトでも案内でも、この際捕縛でも何でもいいけど……連れてる方が話が早そうじゃない? どう?」

アリーナという『スタンド使い』の組織の実態はよくわからないが、
一般人のヤジを雇用してる辺りスタンド使いが溢れてるわけではあるまい。

それに…………スタンド使いである自分が出向くことで、なにか分かることもあるはずだ。

302斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/19(土) 00:33:48
>>300

一瞬俺達は引き攣った、同時に『俺』が出ようとしたが、奇妙な事は、俺ではなく『僕』がやろうとした事だ
まあその考えはその後の展開のせいで杞憂に終わったが。

 「ちょ、ちょっとm」

何か言う前にその竹箒は振るわれたんで『俺』はとっさに自分のスタンドを解除してやった
スタンド使いじゃないお祖母ちゃんにバレても困るしな、代わりにホウキが直撃するが。

 「ブッ」 「ウゲッ」 「アガッ」 「ギャッ」 「アバーッ!」 

 ナイーン エーイト テーン カンカンカーン

1R 14秒 K.O. まったくみっともない尻を突き出した姿で、斑鳩翔の名前がついたボロ雑巾は玄関先に倒れた
俺も頭を上げられない理由がコレだ、まったく恐ろしいババアだぜ、お陰で大概のものは怖くねぇもの。

ちなみに俺は大爆笑していた、いいぞもっとやれババア!そこだ!
自分で自分を殴れないんで、腹の底からスカッとさわやかの笑いが止まらんぜ!!

ところで多重人格者というのは、大体の場合、精神的被害を押し付ける人格が存在する
俺達の場合は『俺』がそうなのだが、何故か『僕』の奴はこういう被害は自分で受けるのだ。

理由は知らねぇ、多分マゾヒストなんだろう。

コイツ今町を襲ってる危機の最中だって自覚あんのか?と自分の事ながら思わずにはいられない俺だ
……おっ、よろよろと『僕』が立ち始めたぞ、情けねえ立ち方だなあ。

    ――――――――――――――――

 「いや、任務の成否じゃないよお祖父ちゃん……もうデブリ―フィング通り越してKIAになりそう……」

(『近藤さんはしっかり回収しとこう、アレに使えるしな、それにしてもこのジジイはやっぱ鋭いな 昔何してたんだ?』)

    ――――――――――――――――

蹴り出された矢先の祖父からの問いに、苦笑しつつも何とか言葉を繋げようとする
隠し事は出来ないなぁ、等と言いながら。

 「……僕にも解らないんだ、だから言える事は殆ど無い」

これが事実だ、まだ解る事は殆ど無い
解っているのは既に僕達がリング縁に追い詰められて、敵がもう勝ち名乗りを上げかけてるくらいの事だ。

 「でも、解る事はある、これは『僕の順番』だって事だ」

腕時計を外して見せる、それは古い手巻き式の、骨董品に近い腕時計。
僕が僕の父から、父が目の前の祖父から『受け継いだ物』。

 「僕の父と母が、僕の為に今ここに居ないように」

 「斑鳩家の長男が、代々『腕時計のリレー』をしてきたように」

 「……これは『僕が戦う順番』なんだ」

 「僕と笑う友人を作るのは簡単だ、でも怒ってくれる人は教師にもいない」

 「僕を『心配して怒ってくれる人』がいる限り、此処から出て、また行かなくちゃならないんだ、戦うために。」
 
そこまで言うと、祖父の返答を待たずに笑顔で浴槽用のブラシを置き

 「うん、解ってくれて有難うお祖父ちゃん!お祖母ちゃん共々愛してるよ!じゃあお祖母ちゃんの説得と風呂掃除よろしく!」
 「僕、自分の部屋で逃げ出す準備すっから!」

そう告げると足早に自分の部屋を目指す。

必要なのは、ザックに詰めないと、スマホの持ち運び式充電装置、ナイフ、使い捨てオイルライター10個、胡椒、墨汁、ラップ…は近藤さんでいいな
自分の部屋にナイフとライター、墨汁は有る筈だ、他も『弾頭』に使えるだろう

スマホを起動してSNSを確認する、メッセージを確認、『現在地を送れ、回収に行く、戦闘の用意を』返信完了。

 (思い出してきたぞ ……あの普段見なかった男、『ハガネ』か、勘だが、今夜中に行かないと『手掛かりが無くなる』な。)

303成田 静也『モノディ』:2019/10/19(土) 02:09:51
>>299

「わかりました、もう少し詳しく分かったらまた連絡しますがとりあえず警戒を怠らないようにしてください。」

「最低限感染者が増やさないことも重要ですからね、今わかる予防法は長時間、もしくは近距離で笑顔を見続けない、
感染者の笑い声を聞き続けない、そして笑わない事と
感染者らしき人物が学院の敷地内に侵入してきたら注意してください。」

「それと警察と消防もほとんどやられていると見ているのでそれらが十分注意してください。・・・ではお気を付けて」

そう伝え、受話器を切る。あまり長居するわけにもいかないので仕方あるまい。これでも時間いっぱいだろう。

>>298

「この本体ですか・・・オレはスタンド使いになって戦いの経験も少ない方ですが、
オレとしてはスタンドは無意識の才能だと思うんです。」

「たとえばオレの『モノディ』は生まれつきの聴覚過敏症から
自分の敵である『音を消す』本能によって生まれたスタンドだと思うんです。」

「それに対してコイツは『何がなんでも邪魔者を消し、どんな手でも感染者を増やす』・・・そういった意思が感じられる気がします。」

「それにこいつには『ブレーキ』が無いんです。普通のマトモなスタンド使いならどこまでも無条件で追っかけて行ったり、
能力の射程距離が無限のスタンドというのは存在しないと思うんです。マトモな人はどこかで心にブレーキをかけるから。」

「逆にブレーキの無い奴は『社会への凄まじい憎悪や怨念』か『自分の能力の被害が出る事を人生の愉しみにしている』かのどちらかか、
最悪の場合は両方だってあり得ます。」
「ヤスさんの言う通りマトモな精神じゃあないし、オレはこの現象もさっきの体験からコイツの意思から離れているようにも思えないんです。」

もしかしたらあの自然公園に本体が居たのかもしれない。
だから山岡さんはあの場所にいて、より精密に動かすことのできる警官を寄こしたのかもしれない。
もっとよく探して仕留めるべきだったろうか?

いや、単騎で突入したとしても敵の数の利に潰されてしまうだろう。
やはり『S.I』なる人物と早く接触をし、こちらも少しでも戦力を増やすのが得策だろう。

それにしても『アリーナ』か・・・なかなか関係者と接触できないまま今日を迎えたが、まさかこんな一大事で
出会えるとはな・・・皮肉なもんだ。あの『フラジール』とも知り合いなのか?
まあそれはこの一件が解決していてもしオレが生きていたら聞いてみるか。

304『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 22:21:34
>>301(黒羽PC)

貴方の挙げる例に対し、スマホを仕舞い終えて少し考えこむ仕草だった
小林が感想を述べる。

「能力越しですけど、直接の影響が深かったであろう私見ですがね。
アレはまがり間違っても善意の暴走、共感を強制させる類では無いと思います。
強いて当て嵌まると言えば宗教家と言う単語に近しい狂信……でしょうか。
優先的に彼等の仲間を作成すると言う、強固な意志のような何か……」

芦田「そもそもよー、これってスタンド能力なのかよ?
スタンド見てーな宇宙から来た未確認生命体とかじゃねーの」

パラサイドって言う結構ヌードもある映画見てーに。と下品に
運転席の男は笑い、隣の半自立スタンドは切れ気味に叩く。

スマホで『現在地を送れ、回収に行く、戦闘の用意を』と返信が来た……!
メールの主は、もしかすれば能力の元凶に心当たりがあるのだろうか?

貴方は返信前にアリーナへの同行を提示する。彼は少しだけ渋味を見せつつ
歯切れの悪い口調で答えた。

ヤジ「まぁ……フリーランスを勧誘する名目で連れてくのは別に良いぜ?
ただ単純にさ、黒羽さん。あんたの身もかなり危険だから忠告すんだよ。
俺の把握するアリーナ支部は総合体育館の地下だ。一般人の把握しない場所で
異能を駆使しての格闘とか見世物にしたり何なりで資金を設けてるな。
……こう言えば大体俺の言う危険性もわかるだろ?
 今現在、どんだけあの訳わからねぇ電波な声発する奴等が紛れ込んでるか
知れなくて、おまけにパワー型のスタンド使いもソレに混じってるかも知れん」

虎穴に入るのは一人だけで十分とも思えないか? とヤジは力なく呟く。

小林「……君一人だけ行かせようとは思いませんよ」

ヤジ「ジョー、お前こそ黒羽さんに付いててやってくれよ。アリーナで
顔パス出来るのは、こん中で俺しかいないんだ」

彼(ヤジ)は相棒も置いて地獄絵図が描かれてるかも知れない場所に
一人で向かう気なようだ。出来る限り、命を懸けててでも情報を得る為……。

305『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 22:32:11
>>302(斑鳩PC)

祖母の愛ある説教折檻をされるがままに受け入れた貴方は祖父に対し
真摯に言葉を掛ける。手首に着けられた代々受け継がれる腕時計を掲げ。

   ――坊(ぼん)っ  ……帰って来いよ

背中を叩くのは祖父の簡潔ながらも全てを織ったかのような一言。
そして自分の部屋に戻り荷物の整理を行う。
(※ザックに詰め込んだ物は全て許可)

貴方はゲームセンターですれ違った『ハガネ』と呼ばれた男性に対し
記憶の鎖を引き出す。名の通り鉄のような芯を秘めてる瞳と
近寄りがたい雰囲気が見え隠れする男だった。今戦場へ向かおうとする
貴方のように、常に戦禍に佇んでるかのような日常には異質な存在。

今回の事件についても、もしかすれば首謀者で無いかも知れないが
深く関わりがあるかも知れないし、無くても頼りにはなりそうだ。

祖母ちゃん「爺さーんっ! 風呂はもう少し後でえぇから
少し魚捌いとくれ!」

台所から祖母の鋭い一声が聞こえた。鯛か何だが刺身でも作ろうと
してるのだろう……朝山は大人しくしてるのか声は聞こえない。

306『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/19(土) 23:06:58
>>303(成田PC)

カヌレは、相槌と共に電話を切る間際。そちらも隙を見せて
襲われないように十分気をつけなと忠告した。


貴方の言葉に、小林青年は得心するように呟いた。

小林「……そうです。『怨念』
彼等の表情と声は、正しくそのような形だった」

ヤジ「同じく。扉越しだけどよ、あの声は何つーか感情ってもんが無くて
暖かさってのが何も無くて冷えてすりゃ無い。ありゃ虚無だぜ」

やれやれと言った具合に不良コンビが同意の意を示すのを
余り共感の意を示さず、淡々と運転席である車窓から声が掛かる。

芦田「でよ、結局俺は最終的に何処まで送れば良いのかね?」

『は……? おい、クソマスター。あんたもちょっとは星見町の危機を
切り開くのに協力しようとか思わないの??
ただの気の良い運ちゃんだけして、はいさいならってしようと思ってない?』

芦田「ふっ 隠し事は出来ねぇなウィゴーちゃんには! そうっ!
俺にはビバ無関係! そいつ達が襲いにかかっても来ねー限りは
積極的に関わる気もねーよ! 何たってメリットも何もねーしな!!」

『its me ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトっ!
最悪最低のド低能のド屑だな、こいつっ!!』

……芦田はどうやら余りこの件に首を突っ込むのに乗り気で無さそうだ。
スタンドのほうは、正義感も人並みにあるようで。協力する姿勢は中々
あるようだが、本体の態度が態度なだけに余り期待も出来そうにない……。

彼等も、何かしらメリットがあれば喰いつくのだろうが……。

307黒羽 灯世『インク』:2019/10/20(日) 02:12:05
>>304
>成田

「『善意』はあくまでたとえだけど……
 実際受けたあなたの意見は貴重なのだわ。
 『狂信』『怨念』……目的意識があるかないか。
 能力の規模や性質に人格が関係あるとしたら、
 一個人への怨念というよりは、『世界』への怨念?」

「『スタンドかどうか』は……試す手段が、私にはあるのだわ。
 もしやるとしても……『スタンドじゃない可能性』を考えて、
 あとで、私一人になってから使おうって思っていたけど、
 もしほんとに『宇宙人説』を警戒してるなら今ここで証明してもいい」

可能性は広すぎ、あり得ないと言えるものはない。
芦田が本気で考えているならこの場での検証もアリだ。
個人的には、『スタンド』で説明が付けば『話が早い』が。

「ただそれより……『成田君』もこれ、見てちょうだい」

               スッ

スマホ画面を全員に見せる――――

「これ――――『現在地を送れ、回収に行く』って」

『S.I』からの返答を見せる。
この文面――――どう考えても『何か知っている』。
もちろん、大げさに言ってるだけかもしれないが。

見せながら、現在地の『ランドマーク』など周囲にないかを探る。

「……おわかりかしら? 事態は『今夜』動こうとしている。
 明日のことを考える必要は、今はないのかもしれないのだわ。
 もちろん、アリーナに潜り込む危険性は把握したけれど……
 それを冒してでも私達も同行すべきかは、即決はしなくてよさそうよ」

ヤジの考えは重々理解できる。
だが、彼の考えは『自己犠牲』が過ぎると思うし、
一人では情報を持ち帰れない『犬死に』があり得る。
もちろん、二人で共倒れもありえる話なので……まだ『決めない』。
それならば、どうも自分達より早く『算段』を立てていそうな『S.I』に『託す』。

「最善を言うならあなたも……明日そんな危険地帯に一人で入るより、
 事態が進展しきっていない『今夜』――――決着をつける方がいいでしょう?」

もちろんそれは他のメンバーの考え次第、そして『S.I』のプラン次第だが。

308成田 静也『モノディ』:2019/10/20(日) 11:00:17
>>306

正直、今は猫の手だって借りたい状況で芦田さんが抜けるのはマズい。

『ウィゴー』さんの戦闘能力はよくわからないがあの『過去を見る』能力と複数人が乗れる車を持っていること。
これは何物にも代えがたいアドバンテージだ。

何か・・・何か彼を留まらせることのできるものは無いか?

「・・・確か芦田さんは『探偵業』をやってらっしゃるといっていましたね。ならば今回の件を正式に依頼という形でお願いできないでしょうか?」

・・・これは賭けだ。オレはこの前の一件で学生には不釣り合いな大金を手に入れた。とは言え彼の依頼料として釣り合っているか?
そう聞かれたら微妙といわざる得ない。

神妙な顔で芦田さんを見つめる。今ここで協力者を減らす訳にはいかないのだ。

>黒羽

「『黒羽さん』、この『感染』がスタンド能力かそうではないかというのが分かるというのは時間はかかりますか?」
「そうでないならぜひお願いします。少しでもこの現象を解くヒントが必要なんです。」

「それと『S.I』さんから返信が来たみたいですね。味方は一人でも多い方がいい。」
「オレも状況のわからない『アリーナ』よりは先にこちらと合流した方が危険は少ないと思います。」

309斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/20(日) 17:31:33
>>305

(ババアが追い付いてこない内にかっ飛ばすぜ。)

お祖父ちゃんの言葉を背に受けて、ザックを背負い込み、
乗ってきたスポーツカーまでこっそりと移動してキーを差し込み、エンジンをかけ、アクセルを踏んで
今の家を飛び出す、恐らく、二度は来れないだろう。

スマホを起動してSNSを呼び出す、向こうが座標を提示するまでは、当てもなく移動し続けなければならない
そうなるとスポーツカーの風と冬の匂いの中で起こるのは『俺』との自問自答になる。


『なあ、解ってんのか?俺達には4っつの問題があるよな
一つ目はまあどうでもいいから飛ばすとして』

『二つ目、あの朝山の首領はどうするかって事だ、アレはもう感染しかけてる
ババアに任せておけば問題はねえと思うが、ラフィングになるのは時間の問題だ
そのお陰で両親と祖父母が死んで見ろ、その時、俺達に戦う理由はなくなる、これは俺達共通の問題だ。』

『三つ目、ハガネって奴の所に行くのは良い、だがそれにどういう「勝算」がある?
ただ普段見ない、記憶に残っている奴と言うだけだ、精神力も無限じゃあない
後回しにしても問題は何もないんじゃあないか?』



……僕達の枷が外れかけてるのは、問題じゃあないからな

1殺したのなら殺人と言うのだろうが、40も殺せばそれは虐殺だ
これが39だろうと41だろうと何も変わらず、個人の死がただの数字にしかならない。
或いは、個人に背負いきれないのかもしれない、けどこれは今の問題じゃない。


「ラフィングを見たか?アレは少なくともお互いで争ったりはしていない
蜂とか蟻とか、そういう昆虫のような社会性を形成している
なら、祖父母にもラフィングになって貰った方が、下手に逃がすよりはマシかもしれない
もしそれが原因で敵に回ったのなら……そこまで時間をかけた時点で、僕らの敗北だろう」

「ハガネの所に行くのは、彼の仲間か分からないが、会話の中で
『駅のホテルで一泊したらまたあっちへ?』と問い、彼が了承したんだ
今夜を逃せば、彼の足取りが追えなくなる、後回しには出来ない。」

「なにより、このSNSの返答、どうも僕達と同様に情報のような物は掴んでないらしい
精々頼れるのは『人手』くらいだとおもう、『情報』は無理そうだ。」

ハンドルを掴む手に力を籠める、逆転勝利を狙うなら例え分の悪い賭けだとしても
それに賭けなくてはならない、それが何とも腹立たしい。

『……じゃあ四つ目の問題だ、この返答者が「スタンド使い」が複数いるとしよう
現在地を送ってきて合流できた、そいつらの中に「なりかけ」がいたら?』

  呼吸を一つ。

「――それ、僕達が迷う必要有るか?」


瞳の中に暗く炎を湛える、邪魔をするなら手段は選ばない
僕でも俺でも変わらない、共通の認識だ。


(じゃあ五つ目の質問だ、モンティパイソンの真似じゃねえぞ。
……『近藤さん』を武器にするのはどうなのよ?恥ずかしくね?)

(僕達がもう少し強ければ、手段も選べたんだけどなあ……。)

310『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/21(月) 09:27:38
>>307(黒羽PC)

芦田「まぁ、俺の話は冗談半分だから気にすんな」

ヤジ「こりゃ……っ、よっしゃビンゴだぜ!
予想外に、俺達このイカレた騒動を早く収められそうだな、ジョー
袋小路になるアリーナへ行くのも正直不安だったしな」 ズズッ……。

小林「上手く事が運べば良いんですがね……」

鼻水を啜りつつ、流れる涙を手首で拭いながら指パッチンしつつ不良青年は
メールの内容に顔を綻ばせる。相棒はそこまで楽観出来てないが。
現在地としては……、ここから100mも先には星見信用銀行があった筈だ。
そして、今路上駐車しているキャンピングカーの事を送信すれば
合流しようとする主もこちらに気付けるだろう。
(※特に送信しない理由も無いと思うので、別の方針無い限りはこのレスで
合流場所の情報を伝えた行動を処理する)

>>308(成田PC)

芦田は貴方の言葉に鼻で笑う表情で頬杖をつく。

「金に関心は無いねぇ。俺とウィゴーちゃんなら修理業者なり何なり一月で
50万かそこら荒稼ぎだって可能だぜ。探偵もご存知辞めた身だしよ。
……強いて今欲しいもんと言えば。ウィゴーちゃんでも着せられるドレスとか
ウィゴーちゃんが身に着けられる装飾類とか、ウィゴーちゃんストラップとか
後はウィゴーちゃんと一緒に撮れるカメラとか?」

『マイネームイズ ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
あんた ぶっちゃけ何言ってんの?? 冷凍豆腐の角に頭ぶっつけてくんない?』

「……つか、そんなシリアスな顔されてもよー。あのよ ウィゴーちゃん
そっちの嬢ちゃん(黒羽)がスタンド使わず喧嘩するレベルの戦闘力だぜ? 真面目に。
坊主がウィゴーちゃんの能力頼りたいってんなら、それウィゴーちゃんに頼めば良いだけで
俺はわざわざ戦闘するような危険地帯にウィゴーちゃん引き連れる気は無いって事なのよ」

スタンドに名前を訂正されるよう隣で騒がれつつ、とりあえず俺は自主的に動かんからと
運転席の男はカルパスを含みつつ話を切り上げる。
 このアウトロー? な男にとって集団行動で敵と戦って自分のスタンドを傷つけるような
リスクをする真似は殆ど無いようだ。話が真実なら、女子供程度の戦闘能力しか無い
調査特化の能力で戦場に立つ気が低いのも、まぁ納得ではある。
要約すれば、進んで戦闘はNG。スタンドにスタンド能力で調査の助力は自由。
あくまで彼は中立の姿勢を貫く気なようだ。連絡先などは交換可能だろうし
頼りたい時は呼び寄せる形でも問題は無いと思うが……。

311『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/21(月) 09:42:54
>>309(斑鳩PC)

(※黒羽PC、成田PCに反対ない限りこのレスで合流先は受信)
出来る限り、困難を切り開く為の道具は用意した。忍び足で外に通じる最中
居間らしき場所で、大人しくテレビの前に座ってスマホらしきものに
顔を向ける朝山の後ろ姿を貴方は見た。スポーツカーを走らせる直前に
祖母が貴方に対し戸口で声を掛ける気がしたが、直ぐに走行音と闇の中へと
風になる事で祖父母の家は小さくなっていった。

貴方は効率の優先化を図る。『ラフィング』が昆虫のようなコロニーを
形成するなら。リスクを承知で感染中の朝山と共に祖父母を縛り付けた
ほうが、行動を予測するのが容易な事。

駅前のホテルに関しては、星見町の住人であれば駅前のホテルとなれば
目立つのは一か所しか無いのが解る。特定は容易だろう

合流先の人間に対するリスクも推し量る。漆黒の鎖が成す意思に迷いなど無い
牙を向くのなら、如何なる手段は問わない。この両手の数以上で今宵の魂は
血に濡れたのだからだと。

貴方は暫し闇夜の一陣の風を突っ切っていく……。

312黒羽 灯世『インク』:2019/10/21(月) 20:19:26
>>308(成田)

「ぜひお願いされたら応えてあげたいところなのだわ!
 『インク』は『私が見た事実』を再現出来る。
 だけど、スタンド能力に関係することは再現できない」

敬語を使われるのは、そこそこ気分がいい。

「それ自体は『10秒』もかからない……けど。
 もしスタンドじゃなかった場合が危険なのだわ。
 あの『笑い』が、この場で再現されるのだから」

         サラサラサラ

空間に文字を書く。
『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』と。
自分が直接見た『笑い始め』は彼のみであり、
こうすれば笑いを聞いたら笑い出す誘発現象が、
スタンドによるものか…………なにか別のものかが分かる。

あるいは、『事実ではない』という可能性もあるか。
いずれにせよ『自分の推測が事実なのか』は分かるという事だ。

「再現されなくても……なにかこう、悪影響があるかもしれないし!
 もしやるなら、少なくとも……小林先輩は離れていた方が良いのだわ」

言葉通り、書き上がってもまだ文字列には触れない。空間に置いておく。

>>310(GM)

「冗談を言ってる場合じゃー、ないでしょうに。
 それとも……こんな深刻な状況だから、ユーモアが大事?」

芦田の姿勢には賛同しかねるが、張り詰めすぎるのも良くないか。
ともかく信用銀行の近くであること、キャンピングカーが目印な事を簡潔な文で送る。

「まぁ少なくとも、今夜何もせず解散するよりは…………
 『より良い』方向に、事を運べる気はするのだわ。
 距離は分からないけど、方向はこれであっているはず」

あとは『S.I』と名乗る人物が来るのを待ちつつ、 SNSでも眺めておく。

「この人、回収に来るとか言っているし…………車か何かで来るのかしら?
 こっちにも大きな車があるわけだし、『足』には困らなさそうね?」

芦田のキャンピングカーは、集団を運ぶための足としては最適だ。
戦力になるつもりはなくても、足にはなってくれるのかを確認する。

・・・あるいは、この言葉でそうなってくれるように誘導すると考えてもいい。

313斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/22(火) 00:12:05
>>311

当てもなく車を走らせる、こんな事態が起こるなど想像もした事は無かった
何せ、僕は免許など持っていないのだ

精々が祖父に無理やり私有地で教わった程度
それが今や他人の車を乗り回し、人を殺して、笑い声の中を走っている。

たら、れば、等を考えても過ぎた事に意味はないが
まるでこれが夢のようだ、それもとびきりの悪夢である夢

もう僕達は携帯を使わなくても、互いに意思疎通ができるまでに
人格同士が目を覚まし続けている、或いはスタンドのせいなのか

『ロスト・アイデンティティ』―― 音仙と名乗るあの女性は、本当にぴったりな名を付けたのだ
その名を付けられた子供が、今こんな事をしているのも、彼女の想像の内なのだろうか……?

SNSの画面の光が、斑鳩の頬を照らしていた。


     * chain *(合流先受信後、不可ならば上のみ。)


 (……見えてきた。)

星見信用銀行。
そして今、路上駐車しているキャンピングカー

銀行前付近に車を止め、キーを抜く
逃げるにしても、距離はあった方が良い、逃走経路も考えねばならない。

 (気を付けろよ、応答はしたが……敵か味方かは解らねぇ)

 (解っている、こっちは1人だ、戦闘になるなら一撃で勝利しなければならない。)

「――『ロスト・アイデンティティ』」

全身に鎖を纏う、自身のスタンド
今はナイフとライターを腰に付けているとはいえ、基本はこれ一つで戦わねばなるまい。

使える鎖は15m。投球には最低1m、両手で2m
そうなると鉄球として使える鎖は13mになる

計6mを一発ずつ、両手に2発で12m、1mを予備として、鉄球の形で腰に結合させ
これで戦闘の準備は完了する。

ゆっくりと、キャンピングカーに向けて歩き始めると、冬の夜風にスカーフが揺れる
その、どうしようもない刺すような冷たさに、吐息が白む。

 (まずは、近づいても5mまでだな……近距離パワー型の射程距離。)
 (期待していいものか、そうだと良いのだが。)

314成田 静也『モノディ』:2019/10/22(火) 03:23:51
>>310

「ええ、それで十分助かりますし、戦闘能力が低いならなおの事戦闘に参加させることは無いですね。」
「もし本体を追い詰めるヒントが見つかったのに鑑定できる芦田さんやウィゴーさんがダメージを受けてリタイアでもしたら
それこそこちらの損害は計り切れなくなってしまうほど重要なので。」

芦田さんのスタンスを聞いてホッとする。これで彼らには協力を続けてもらえたのだから。

「では連絡用に番号を交換しましょう。こちらが調査したりしている間、ただ待っているのでは襲撃される危険性があるので。」

>>312

「それは・・・少しやめておいた方がいい気がします。さっきも言った通り、推定の感染条件は『笑い顔を見ること』、
『感染者の笑い声を聞くこと』・・・これに関してはオレはこの感染法を直接見ているのでほぼ確実ですね。」
「そして最後に『真似すること』・・・これに関してはまだはっきりわかっていませんね。声に出すまでがアウトなのか、
笑う表情を作るとアウトか、それとも両方なのか・・・実験するにも解除の方法が感染者を殺すか、本体を倒すかしか無い以上、危険すぎてできないですね…」

そうやって悩んでいると猛々しいエンジン音がこちらに近づいてくるのが聞こえた。

音のする方向を見ると案の定こちらに向かってくるスポーツカーが見える。
どうやら黒羽さんの言う通り、『S.I』は回収するための乗り物を持っていたようだ。
あくまでこの音の主が『S.I』本人ならば、だが。

315『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:28:14
>>312(黒羽PC)
>>314(成田PC)

時刻が緩やかに過ぎていく。夜の月明かりは何時になく明るく町並みを優しくも
仄かな寒々とした気配を放ち照らしている。

芦田「やめとけ! やめとけ! そいつ(インク)の能力はデリケートなんだ!」
『なに行き成り電波飛ばしてんの?』
芦田「……マジで何でだろうな。いや、てか半ばガチに其の能力で俺等も被害に
遭うってリスクあんなら流石に何時もご機嫌でcool(イカス)な俺ちゃんも
絶対零度cool非情な男に成り代わるぜ」
『あぁ安心した。何時も通り(馬鹿)ですね』

小林「……正直、どう言う作用が起きるか想定出来ないですから。
発動するならば私も含め、人気のない時に行って頂きたいかと」

スタンドが見えないヤジを除き、各自の反応は御覧のように芳しくは無い。
貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが、説明してない内は妥当な反応だ。

貴方(成田)は『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』の使い手の返答に納得する。

芦田「あいよ。とりあえず事件が解決するなら一報してくれ。そうじゃない間は適当に
街をブラブラして古い冷蔵庫とかテレビ直す業者やって金儲けしてらー」
『その負担は全部私なんですけどね!!』
芦田「そうプリプリしねぇで。カリフォルニア何とかって場所のスイーツ幾らでも買うしよ」

連絡先は不都合なく交換出来た。そして、貴方は闇夜の先から一条のカーライトと
暗がりでも目立つ車を認めた。人影が一人、近づいてくる……

ヤジ「……あの車って」

小林「えぇ……君の考える通りかと」

側にいる不良青年と文学系のコンビがどちらともなく呟くのが夜風に流れる……。

316『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:32:18

貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが、説明してない内は妥当な反応だ


貴方(黒羽)の能力はスタンド能力の再現は出来ないが
安全が保障出来てない内は妥当な反応だ

317『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/22(火) 10:44:07
>>313(斑鳩PC)

夜の街並みの車を走らせる中で幾人かの通行人ともすれ違う。
あのノイズのような笑い声とはすれ違わないものの、その影は
闇夜の中に確かと忍んでいるのだろう。
出来の悪い悪夢めいた現実の中を突っ切り、貴方は銀行の直ぐ手前に
路上駐車をしてキーを抜く。少し遠くには目立つキャンピングカーと
歩道には四人程が密集している。
 
スタンドを発現し武器を用意。慢心はしない、相手が敵でないと限らないし
仮想敵と成りえる可能性も0で無いのだから。

警戒を続けつつ相手と10m程の間合いまで進む事は出来た。
一人は女性、貴方と同じく学生であろう。中等部の出で立ちで
墨文字で鏡のように反転してるが、恐らくは
『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』と言う文面が宙に置かれてる。

もう一人も中等部らしい、地方の学生服を纏っている事が視認出来て
梟めいた人型のスタンドが側で彼を守るように立っている。
残る二人は、どちらも高等部の男子だ。一人はバンカラマント風に
学生服を着ており、もう一人は不良と言う感じの茶色な髪の毛で制服も
着崩しているが、特徴的なのは不良学生の顔が何処となく『強張っている』
と言う事だろうか。……貴方とは間違いなく初対面では伺える。

スタンドを見えるように出してるのは中等部らしい男女二人のみ。

残る一人は真顔で貴方を見つめ、もう一人は警戒を覗かせている。

どう話を切り出すべきかは……それは貴方自身の中身が把握している。

318斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/22(火) 23:08:58
>>317

男性3、女性1、1人は顔がこわばっているように見える
傍には『鳥のような異形の人型』と『空に浮かぶ文字』、奇妙な光景だが。

 (当然か、向こうも『新手のスタンド使い』、驚くような事ではない)

近距離型の射程ギリギリまで近づこうとした足が、丁度10mで止められた。
遠目に見えた何かは、『反転した文字』だ、あれは……『おかしな笑いを聞いた小林先輩が笑い出した』?

――笑い出した
その文字に、鉄球を握る腕がこわばり、眼を見開く。

 (――『本体』か!)

好都合だ、既に『ロスト・アイデンティティ』の射程内に入っている
叫ぶ暇もなく、全身を穴だらけにして――

 (いや、違うな……向こうが、態々奇襲の利を捨てる必要もない)
 (おそらく、既に感染者もいるか、推定無罪だが、妙な動きをするならこの距離で始末するだけだ。)

スマートフォンを二つ取り出し、片方にもう片方で通話、スピーカーをオンにした方を
4人の足元に投げ込む。
そして、投げ込まれたスマートフォンから、斑鳩の音声が響く。

 「この距離は、維持させてもらう ……『スタンド』を警戒してな、お互いに信用できないだろう」

 「時間の惜しい事態なんだ、単刀直入に言う、これから行く場所で僕が死んだ後の、後詰を頼みたい」

 「それが終われば、僕は全面的に君達に協力する 生きていれば、だが。」

何か違和感が有ると思えば、僕が笑顔を作る必要が無いのも初めてか
氷のような冷気を纏う声色で、淡々と話すのも……。

 「――質問は?」

319黒羽 灯世『インク』:2019/10/23(水) 01:43:12
>>314(成田)
>>315(GM)

「安心して。別にやりたいとは言ってないのだわ。
 危険だし……分かることが多いわけでもない。
 それに、どうやら……もっと『真実』に近づける機会も来た」

特にやらなければならない理由もない。

「邪魔だし、消しておくのだわ」

空間に浮かべた文字を解除し……
その場に現れた『斑鳩』のほうに向きなおる。

>>318(斑鳩)

投げ込まれたスマートフォンを見て、しゃがむ。

「の、望む所なのだわ――――この『距離』は必要」

(こ、こいつ……『慣れている』。
 この声色……雰囲気。荒事に慣れている人間)

     (……この距離は、恐らく相手には『射程』)

当然、相手はこの距離で『届く』攻撃手段を持っているだろう。
そうしないほどの『優しさ』『甘さ』は、とても想像できない。

「……質問はあるわよ!」

「私達が……『後詰め』っていうのは一体『どういう意味』?
 あなたが……死んでからの『予備軍』として動く理由が分からないのだわ。
 全員で一斉に攻め込んだら、最悪『笑い』に一網打尽にされるから?
 でも、同じ『足』で向かう時点でそのリスクはある……おわかりかしら?
 おわかりでないなら、私の方が『戦略眼』で『勝っている』ようね!」

一人で向かえば、斑鳩が『死んだ』り『敵に成ったり』しても、
残るメンバーが立て直しやすい。が、そもそも斑鳩が『無駄死に』しやすい。
どれだけ数がいるか分からない敵を、一方的に殲滅できるような能力があるなら別だが
それなら、保険としてメンバーを分けるとしても、1:全員のような極端な手段は賛同しかねる。

「それとも、『あなた一人で最初に飛び込む』理由がその場所……もしくは敵にあって、それを知ってるの?」

320成田 静也『モノディ』:2019/10/23(水) 10:29:28
>>317-318

車から降りてきた人物を見ると服装から高等部の人らしいが、ただならぬ雰囲気を感じる。

相手はスタンドを出し、警戒心をむき出しでいるようだ。距離にして『5m』・・・ギリギリ『モノディ』の射程距離圏外だ。

「あなたが『S.I』さんですよね?どうも初めましてオレは成田と言います。」

どうやら彼も感染はしていないようだが、こうではな・・・。こちらもいつ相手が襲ってきてもいいよう警戒しておく。

「こちらが信用たると思うまでその間合いのままでも大丈夫ですよ。」

「それと仲間の一人がすみません。だが彼女の言うことも一理あります。」

『黒羽さん』の態度に謝罪する。があくまで彼女の言葉には同意していることを示す。

「第一にですがその後詰めとはどういう意味ですか?
この場は情報を共有して全員で事態の解決に努めるのが先決なのでは?」

『S.I』へ説得を試みるがこれでどこまで警戒心を解くことができるか怪しいものだ。

321『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/23(水) 11:05:00
>>318-320(全員)

この状況は『斑鳩』にとっては『優勢』ではある。
互いの間合いは『5m』。あずかり知らぬ所だが成田や黒羽の能力では
斑鳩が鉄球攻撃を問答無用で放てば重傷に至る可能性は高い。
小林とヤジでも、恐らく彼の攻撃を完全に防ぐ事は叶わないだろうから。
(※現在、斑鳩の視点からはキャンピングカーの後部のみ見て取れる。
運転席の芦田とスタンドを視認するのは難しい。
黒羽や成田の位置からなら、横目で芦田が話に入る気は無い様子で座席に
凭れ掛かってるのが見て取れて会話に介入する気が無いのが解る)

相手に感染の潜伏者を警戒してスマホ越しの会話を試みる。

黒羽はまず『疑問』を提示する。貴方にとって当たり前の質問
予備軍にされる理由を説明されない限り納得できない。

成田は、彼女の少し棘のある態度をフォローする形で同じく同様の
質問をする。

貴方(斑鳩)はその疑問に対しては真摯に応じるべきだろう。
この二人も今回の事件に大きく既に関わりを持っている……。

          

  「あのよ、二人の質問も当然だが……あんた、ちょっと良いか?」

      「――その乗って来た車、どっから手に入れた?」

斑鳩が二人の質問を聞き終えると丁度同時に、不良と見受けられる青年が
固い口調で質問する。
 ……不良は難しい表情で貴方を見つめている。話を適当にあしらったり
誤魔化すのが難しそうである……。

322斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/23(水) 21:24:26
>>321

男が1人、女が1人
同じ様な質問と同時に、説明を要求する

三白眼の顔立ちの整った女性の方は、何やら怒っている気もするし
四角い眼鏡の『成田』と名乗る男性の方は、その女性を何とか抑え込んだり、気苦労が絶え無さそうだ

(……眼鏡さんの方は苦労するなぁ、僕のやる事は変わらないわけだが。)

 「最初に断っておくが、妙な『期待』はするな」
 「僕も被害者の側であって、この事態の全容は、とてもじゃないが把握できているわけでは無い。」

スマホを片手に、周囲の警戒を続ける相手集団がスタンド使いで、能力の把握すらできない以上は
常に死角からの奇襲を警戒する他は無い、例え相手が、今の所は会話が可能で、友好的であってもだ。

 「――先に2人からの質問に答えるなら」
 「『緊急性』は高いが『重要度』が低いからだ」

 「今夜を逃せば、今から向かう先にいる、そいつの足取りは追えなくなる」
 「だがこの事態の発生期間から考えるなら、そいつは怪しむべき相手だ」

 「話して味方になるなら良し、敵だというなら対処する、だが事態の解決につながるかと言えば『怪しい』」
 「既に、僕達はこの敵に9割方敗北している、時間は敵の味方、アリーナは後手に回っている」

 「なら、最後の味方は『勘』と『速度』位のものだ、その上で『情報収集』を優先するなら……」
 「何処にも逃げやしない『アリーナ』よりも、時間で追えなくなる方を優先する、というだけだ。」

 「――そして、『勘』という名前の賭けに、馬鹿正直に「はい、わかりました。」と乗って」
 「危険度の解らない場所に突っ込む、そんな奴がいるとは『思えない』、だから『後詰め』と言った」

 「あえて言うが、僕のスタンドは弱い、出来て自衛くらいだろう、戦闘になれば死ぬだろうが、目的は『僕を含めて、ここにいる全員が生存する』ではなく」
 「『一刻も早く、ここにいる誰かが、誰が死んだとしても、この事態を引き起こしている本体を見つけて殺す』事の筈だ」

 「なら、僕の行く先で戦闘が起きたとして、それはただの『情報すら得られない、避けるべき時間のロス』だ」
 「僕が敵に殺されても、残された『後詰め』には……少なくとも、そういう『敵』がいて、避けるべきという事は……わかるからな。」


そう……最初から、目の前の4人がついてくるとは思っていない、反応としては『朝山』さんのように、震えて動けないほうが正しいんだろう。
後詰めなんていう僕の考えは、結局のところ、ただ『それだけ』だ。


 「二つ目の質問、だが……」


――めまいがする。


歪んだ視界の中で、硬い口調が耳に響く
目の前のチンピラは、妙に表情まで硬い、だが、ああいう顔は何度も見た事が有る
訃報とかそういう『悪い予感』を感じてる時の表情だ……何度も見たなぁ、ああ。

 「……そんな硬い表情をするんじゃぁねぇよ、『幸運』が逃げちまうぜ……今、順を追って話すからよ。」

とはいえ、どうだったかな、俺も昨日の献立とかよく覚える気はねぇし
下手に誤魔化さずに、最初から言う方が『面倒』がなくていいもんか
気だるげな口調と共に、俺は思い出しながら言葉を紡ぐ、ああ、運転のせいで首がいてぇ。

 「あぁ……思い出したよ、ラフィング…あいつら(笑う連中)をそう呼んでいるが…」
 「『俺』も襲われたんで、包囲してきた40人を『ぶっ殺した』後に、8人『逃しちまった』、とてもとても……残念な事にな」
 「8人も逃しちまったら、もう増殖は止められねぇ、その時点で、この能力への『対処』でなく、本体の『殺害』に舵を取った、が」

 「その時、俺達は徒歩で、足もねぇ、おまけに足手まといを俺の気分で一人連れてた」
 「流石の俺もこれには参ったって時に、路地裏で 運よく あのスーパーカーと、傍で吐いてる酔っぱらいを見つけてさぁ」
 「丁度いいんで、そいつから『キー』ごと『借りた』」

 「時間は向こうの味方、俺は早々に本体をぶっ殺したい、だから借りた。」
 「で、だ」
 「――問題が、あるか?」

俺は警戒心を解くために努めて(俺にしては最大限の努力で)にこやかに、あっけからんと言って見せた、キルマークの自慢とか、俺としちゃぁ心底ダセェとは思うが
誤魔化しが効かねえんじゃ最初から言うしかねぇもんだ、後から質問攻めとか、心底無駄な時間の浪費だしな。
向こうもそれが解ってると思いたいんだが、まさかまさかの身内だったりすんのかねぇ?

 (……向かってくるんなら、こんな所で足止め食らってる場合じゃねぇ、『やる』しかねぇな。)

323成田 静也『モノディ』:2019/10/24(木) 00:32:04
>>321-322

スマホ越しに聞こえる声だけでも十分にわかる。『人格が変わった。』

人の呼吸のリズム、音質等である程度の人物像ができるものだがそれらが急にガラッと変わったのが分かる。

おそらく他のみんなも気づいている?

そしてあの車の出どころだが・・・『やはり』というのが正直なところだ。

離れていたとはいえ、姿を見せた時と声を聴いた時の第一印象があの戦いで出会った『カタオカ』と同じように感じたのだ。

『必要とあらば容赦なく手を汚せる』と・・・。

そして『変化した後の声』は単純明快、粗野且つ凶悪。先ほどの冷静さが嘘のようだ。

「・・・大体わかりました。オレとしては今この状況では貴方の行った行為は仕方なかったのかもしれない・・・」

今の『彼』は『足手まとい』がいたと言っていた。それを信じるなら非戦闘員をかばいながら脱出したのだろう。

「オレもこの本体は生かしておいてはいけないと思うし、感染者・・・『ラフティング』で統一するが、
それだって必要とあらば殺すことだって視野に入れてる。」

大事のための小さな犠牲、あまり認めたくはないが時にそれが必要なのは解る。

「それにオレらも調度『アリーナ』へ向かう予定だったし、
たとえ直観であってもこの本体が居るかもしれない場所であれば同行しましょう。」

例えわずかな情報でも藁でもすがる必要があるし、『彼』の言う通り時間は敵の味方だ。
同行しない理由もない。

「だがな!無暗矢鱈に人を嬉々として殺すような人間ならば、この災害を起こしているヤツの次にアンタを倒さなければならなくなるッ!」

「そこんところをハッキリしてもらいましょうか!そうしてもらえればさっき言った通り『アリーナ』でもどこへでも付き合いますよ。」

『彼』に真意を問う。嘘を言ったり、胡麻化すようであればこの場で殺し合いになるかもしれない。
モノディを出し、迎撃の準備をしながら『彼』の返答を待つ。

324黒羽 灯世『インク』:2019/10/24(木) 01:01:05
>>321(GM)
>>322(斑鳩)
>>323(成田)

「…………なるほど。あなたの言うことが『より正しい』」

斑鳩の回答に大きく頷く。
前提が違った。こちらは斑鳩が『確信』の中で動いていると考えていた。
今から行く場所に解決のアテがある、と。だが実際にはそうではない。
あくまで『何かあるかもしれない』だけだから、『後詰』と言った……
つまり、カンが外れて何もなかった場合の犠牲が自分だけで済むように、だ。

「あなたはある程度『信用』出来そうかしらね…………
 もちろんこの『距離』を私が一方的に崩す気はないけど、
 少なくともあなたは……『私たちの事を鉄砲玉と思ってる』わけじゃない」

           ・ ・ ・
「『自分も含めて全員が鉄砲玉』だと……そう思ってる。
 その上で、一発目の弾丸を自分自身にしている。
 そういうところが、『信用』に値するといえるのだわ」

場慣れしているという第一印象も、間違いではないだろう。
彼はこの事態の解決に、極めて真摯に動いているのが分かった。
たとえそれが『一般社会』には沿わない価値観でも、今は『信用』出来る。

「とはいえ! あなたが一人でそこに突入して、
 私達は結果を待ってるだけ……というのはムダが多い。
 向かう先がどんな場所なのかは知らないけど……私も『役に立てる』」

             「後詰めの必要性は分かったけど、
              私達全員がそうあるべきとは思わないのだわ!」

そして・・・ヤジを振り返る。
彼の疑問はごもっともだ……あえて触れていなかったが、
そもそも高等部の彼が来るまで来た事自体が『違法』だ。

「『車泥棒』……とても褒められた……『上等』な話じゃないとは思うけど、『理解』は出来るのだわ」

しかし事態が事態ゆえ、突っ込んでいる場合ではないと思っていた。

「ヤジさん、もしかしてこの車に何か『覚え』があるの……?」

『事態解決』のための『ゲス行為』は悪であっても……『今咎めるべき』とは思えない。
が、ヤジにとってこの車に何か『理由』があるのだとすれば、それを無視すべきとも思わない。

>>322(斑鳩)
>>323(成田)

「成田君。彼がわざわざ『借りた』と言っている以上、『返せる状態』ではある。
 たぶんだけど……その酔っ払いは、『生かしている』んじゃないかしら?
 『敵は殺す』『車は奪う』……だけどおそらく、『殺して奪った』わけじゃない。
 彼が殺したのは、襲ってきた敵だけ……それだけなら私達も似たような事はした」

「その時は、そうするしかなかったから」

階段から勢いよく突き落とし、追手に炎を放った。『そうするしかなかった』から。

『彼』の危険な雰囲気からして、成田の問いただす姿勢も納得できるが――――
『彼』は『殺しを楽しんでいる』とは思えない。自分は『そう思う根拠』を、横から言い添えておく。

325『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/24(木) 11:37:24
>>322-324(全員)

貴方(斑鳩)は彼(成田)彼女(黒羽)の質問に丁寧に答える。
人格の変調を超聴覚で認識しつつ、無差別な攻撃に強い反意を抱きし者。
記者として総合的に冷静な判断を下す者。異なる二つの反応と共に
一人の不良青年は場の主導権を握る斑鳩の言葉を聞き、一度強く瞼を閉じ
悔恨に似た表情を一瞬浮かべ、そして重苦しい吐息を出した。

フゥ・・・

ヤジ「…………金一のおっさんはよ……。
アリーナの運営の一助で、とにかく金の匂いのする話題が好きで自分勝手な野郎で。
おまけにドが付くケチ野郎な、まっ 正直俺も先輩面吹かせるあの人には
顔を顰めてたもんだけどよ……それでも、死んだ目に遭う程の人じゃねぇんだよな」

緩慢な動作で彼はスマホを取り出し、操作し……おかけになった電話番号は
現在電波が届かないか、のメッセージ音が月夜の静寂に響いた。

ヤジ「……コールしてみた時。1、2回は正常に繋がりそうだったんだよ。
けど、それが急にプッツリ切れた。まるでその瞬間壊れたか、電源切った見てぇに

――借りた、かよ……多分大まかにゃ真実だろうが、借りたっつうより
酔ってた金一のおっさんがラフィング共に惹き付けられたか何かの隙に
都合よく側にあった其の車で逃走したって感じだろ? 恐らくはよ。
……そりゃ借りたって言わねぇよ兄ちゃん。『見殺し』って言うんだ」

ヤジは決して怒りや憎悪といった類で貴方(斑鳩)を見てはいない。
ただ、とても哀しそうだった。
 そして、彼は数歩後退して黒羽や成田に告げる。

ヤジ「……悪ぃ。あんた達は、そっちと同行したけりゃそれで良い。
けど『俺は同行出来ない』
俺だって溜まり場に居た、あいつ達(裏路地の不良達)を済し崩しで
足止めの駒見たいにしちまった屑野郎だけどよ。
……追われてた状況で、酔って意識もおぼつかねぇ身のおっさんは
足手纏いと考えて放置する奴とは無理なんだよ……」

彼(ヤジ)はこれから向かうであろう目的の場所への『同行拒否』した。
正義感故か、目指すべき思想の道と致命的に斑鳩との相性が悪いと感じたのだろう。

ヤジ「ジョー、お前は俺に無理して付き合わなくていいぞ」

小林「馬鹿ですね。貴方一人を勝手に行動させる訳には行かないでしょう」

コンビとしての相棒(小林)も、その流れからして同行を拒否する事になる。
二人がこれからどのように今回の事件を収束する為動くのが不明ながらも
斑鳩との同行に彼等が今後加入する見込みは殆ど絶望的だろう……。

とは言え、ポジティブに考えれば『それだけ』だ。探査能力特化の小林
一般人でアリーナに多少の伝手があるだけのヤジ。

彼等二人が離脱しても、新たな鎖の牙を持つ斑鳩が居れば十分心強いのだ。

326斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/24(木) 19:58:23
>>325-323

「――『見殺し』ねぇ」

俺は5年前と何一つ変わらねえ物を知っている。

(……どいつもこいつも)

「酷い事 言うじゃなぁないか、見殺しね、見殺し。」

 (どいつもこいつも)

だがそれは夢だとか、希望だとか、覚悟だとか
そんなキラキラしたもんじゃあない

「そうさなぁ……確かに、見殺しなんだろうな。」

呆れ果てるほどの『愚かさ』とそれに対する『憎悪』と『憤怒』だ。

「――確かに、俺は酔っぱらいのオッサンを、足手まといだと判断して『見殺し』にしたし
気がふれて、病院のベッドに寝込んでいる、愛する両親も『見殺し』にして此処に来たし、
身寄りのない俺を引き取ってくれた、優しい祖父母と、其処に預けた、足手まといの女の子も、『見殺しに』して此処に来たなぁ」

「そんな奴と一緒にいるのは嫌か嫌か、そうだよなぁ―――ッ」

――回転の力に漆黒の鎖が唸りをあげて、街灯に光る
次の瞬間、目の前の4人の足元に向けて、20発の鉄球が、僕と線を引くように放たれる。
土煙を巻き上げ、怒号のように、それは地を抉る。



        「……ふざけているのか?」



心の底からの冷気と共に、侮蔑を交えて俺はそれを言い放った。

「……俺がここに全てを『見殺し』にして来たのは、『この事態の情報の収取と共有』の為だ、それをしにきた理由は
断じて、お前らと『お手手つないで仲良しごっこ』の為にきたわけじゃあない、この事態を引き起こした奴をぶち殺して」


           「『俺が見殺しにした全ての人間を助けるため』だッ!!!」


「……なのになんだ。お前らときたら?『その車が誰のか』だの、『人を嬉々として殺すような人間か』だの『事態の解決に必要のない質問』ばかりしやがって!
『自分の友人を見殺しにした奴とは同行できない』?『ヤツの次はアンタ』?」

「ああ!俺はオマエの友人を『見殺し』にして、40人の『ラフィング』を『憤怒』と『憎悪』で『殺した』さ!直線でここに来て!この事態を解決するためにな!
それに対してお前らのくだらない『人道主義』と『感傷と好悪』が、この事態の解決に対していったい何の価値が有るって言うんだ!!!」

「お前たちは心の何処かでこの自体の解決を『諦めていて』!だから死ぬ時くらいは獣ではなく『悲劇の主人公』であろうとして!
そんな『ケツ拭く紙にもなりゃあしねぇ台詞』が出てくるんだよなぁ!!それを死ぬまで言ってりゃあ死んだ奴が帰ってきますッてか、ああ!?」

「俺の言った台詞を忘れたのか?なら、もう一度言ってやるよ。
この能力が発動した時点で!『俺達はもう9割敗北してる』んだッ!手を組める相手が殺人鬼だろうと!友人を見殺しにした奴だろうと!
女々しい女々しい泣き言を言いながら、えり好みできる立場かお前らはッ!!」

「ああ、そうかい!お前らがそんな感情まかせの泣き言を言って、世界が救われるなら、俺も言ってやる!」


   「なんの役にもたたねぇ感傷と人道で!俺の!邪魔を!するんじゃねえ!この『クソ凡人』共がッッッ!!!」


頬を伝う物が自分の涙だと気付いた時、僕は自分が泣いている事にようやく気が付いた
何に対して泣いているのかは、解りはしなかった。

「……クソ、俺は馬鹿か、こんな……」

(……他人に期待してたのか?)

「話は終わりだ、俺はもう行く。」

車へ戻る際に、4人の足元にスマートフォン用の『携帯充電機』を放る

「そのスマホとバッテリーは、お前らにくれてやる
緊急時に『3回コールしてすぐに切れ』、GPSでそのスマートフォンの現在地を追う」

「同行しないっていうんなら、せめて情報か足取りくらい残してみろ
それすらできないならテメェらは『無能』だ。」

それだけ言うと振り返りもせずに車に向かう、足取りは鉛のように重い。

327黒羽 灯世『インク』:2019/10/24(木) 22:14:11
>>325(GM)
>>326(斑鳩)
>成田

「…………」

ヤジの、『正論』――――『善人の論理』を聞く。

(『まずい』………………ヤジさんは『小林先輩を切れない』。
 もしかすると『小林先輩もヤジさんを切れない』かもしれないッ)

小林は、いつ爆発するか分からない。
初めの感染時に、黒羽は即座に『切ろうとした』。
いざというときには、覚悟をしてもらうつもりだった。
だが、この様子を見れば――――それは無理だ。
恐らく、どこかで、黒羽とヤジの考え方も齟齬が生まれる。

(それは正しい……………『友達』として。『善人』として)

少しでも助かる可能性があれば、彼は親友を見殺しにしない。
ヤジという男の『美徳』だ。少しの間共に過ごして分かった。彼は『強い』。

        (だ……だけど、今は……今は『弱い』!)

今……『弱い者を守る』手段は、『寄り添う』事ではない。
『弱い者を脅かす悪を倒す』。それだけが残されている。
記者は中立にして上位。記者は中立にして上位。記者は中立にして上位。
寄り添いすぎるな。群れが正解とは限らない。甘く見られるな。下に見られるな。

                     パクッ    パクッ

線を超える。二度ほど、声が出ないのを超える。

「待ちなさ ……いえ、待たなくっていい!!」

『超えるべきライン』を見極めるのは……記者の能力だ。
 
「止まる時間が惜しい。私は、あなたについていくのだわ。
 『合理的判断』が出来るあなたのほうが………今は『正しい』。
 それに、一人にしていいとも思えない。勿論『仲良しごっこ』じゃあないわ」

               スタッスタッ

「『2:3』に分かれましょう……
 無理に『一丸』になる必要はない。
 成田君がどっちと『3』になるかは任せるわ」

成田らに言い残し、

「あなた……………私の答えを聞いてなかったの?
 それとも聞いてたけど他のみんなにムカついたから、
 ヤケになって私のことも巻き込んで『見下した』のかしら」

斑鳩に後ろから声を掛けつつ、着いて行く。

「そういう考えなら! ――――『弱い』のだわ!
 おわかりかしら? あなたより、私の方が『強い』と思う。
 あなたは自分が優れてると思ってるみたいだけど、
 『暴力』以外は……私のほうが優れていると思っている」

「……わかる? 『天才』さん?」

          「私は! ……『強い』のだわ」

彼が怒っているのはわかった。
だから……なんとなく反省していますとか、
だから……怖いから着いて行くのはやめときますとか、
そんな『弱い』選択で自分の行動指針を変えない。
――――『上から見下ろされたままではいられない』。

「でも私にはその『暴力』が欲しい。その『爆発力』は私にはない『強さ』。
 あなたも『足手まといにならない人手』が欲しいから 情報共有を『ネット』越しでしようとせず、
 こうして迎えに来た。……私を連れて行きなさい。もう一度言う……『役に立つ』わよ」

『言われっぱなし』で、弱腰で、負けた気になってなんとなく仲間になる気はない……
強引にでも彼の車の助手席に乗り込み、『中立』にして『上位』の立ち位置から、この『暴れ馬』を御すべく同行する。
彼の『底冷えするほど』合理的な判断能力と高レベルの暴力は、『孤立』させて無駄死にのリスクを高めるには、あまりにも惜しい。

328成田 静也『モノディ』:2019/10/25(金) 00:01:38
>>325

『金一』、その名前を聞いて思わず反応する。『アスミ』さんから聞いた『アリーナの関係者』の名前と一致したからだ。

そしてこの『ヤジ』さんと小林さんもアリーナの関係者・・・ということは・・・

>>326-327

「なるほどそれがアンタの『本音』か、納得したよ。」

オレがこの場で一番欲しいものそれは『納得』だ。『理解』も大事だがそれ以上に『納得』が必要だった。
この『男』の考え、スタンスを知った以上は戦う必要もないし、これ以上の言い争いは
コイツの言う通りのようで癪だが時間の無駄だ。

「約束通りだ、戦力として好きに使えばいい。『天才』だっていうなら『阿呆』を使いこなして見せろ。」

黒羽に続き歩き出す。

「この本体は必ず殺さなければならない。その一点においてアンタは信用できる。」

「アンタとは仲良くはできそうもねぇがな。」

軽く悪態をつく。『理解』も『納得』もしたがそれでコイツが好ましいかは話が別だ。

最後に残す二人へ頭を下げる。

「ヤジさん、小林さん、すみません。だが最善は尽くします。」

「全て終わったらまた会いましょう。」

紛れもない本心だ。彼らを見捨てておいて厚かましいが無事を願うしかない。

329『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:09:01
>>326(斑鳩)

ヤジ「……っ……!! 凡人で構わねぇよっっ!
あぁ、そうだな! こんな状況で正義だの悪だの区別付ける事が
どれ程に鼻かむチリ紙程度に役立つんだって事だってなっ
俺だってんな事わかってんだよ!!」

不良の彼も泣いていた。つい先程からアレルギーだが何だが不明だが
鼻水も出しつつ涙腺から途切れない雫が伝っていたが、そう言うのと異なる
熱い雫を垂れ流しつつ、拳を強く握りしめ震わせながら。

ヤジ「――けどな! 合理 合理って効率だけで動ける程に
賢く動けるように人間は! 俺は出来てねぇ!
九割敗北してる……世界中の九割が全てラフィング共に例え
なろうとも一割を取りこぼさず俺が犠牲になってでも
救えるんならよぉ――! っそうしてやりてぇだろうが……っ」 ゲホゲホッ

小林「親友。そこまでにしておきましょう」

彼と貴方の話は平行線だ。黄金を目指すべく人道や高潔の意思は、今も蔓延し
何処まで広がっているか不明なラフィングの悪夢を打ち破る鍵になると思えない。
天から垂れ下がった釈迦が齎す蜘蛛の糸の救済など見当たらない。
望めるのは己の力、糸よりは力ある鎖の意思で見えぬ壁を打ち壊すのみだ。

興奮し過ぎて咳き込む不良を、側にいる青年が軽く背中を叩き話を切り上げる。
それで終わりと言う感じで、二人は会話の意思を打ち消す。

一組の男女……成田と黒羽が声かける。どうやら貴方と同行するようだ

芦田「そんじゃあ、ここらでお別れだな。鎖の兄ちゃん
まっ あんたの方が戦闘力ありそうだから余計だけどよ。二人頼むわ」

小林とヤジは移動手段としてキャンピングカーに移る。
運転手らしい男は窓から顔を出して貴方にあっけらかんとした口調で告げる。
スタンドを見えてるようでスタンド使いのようだが今は詮索する意味も無い。

 ブロロロロォ・・・

これで、貴方を含めて三人。目指すは、駅前ホテル

330『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:24:03
>>327(黒羽)

貴方は彼等……斑鳩とヤジの熱をもった口論を聞きつつ
冷静に客観的判断を下す。

ヤジは、この騒動が起こる前に。裏路地へ向かう過程の中でも
自分達はジョジョと言うコンビで、高潔な道を進もうとしてるんだと
照れくさそうながら誇らしさも交え雑談の中で口にしていた。
謂わば人道を重んじる……このような状況では『重荷』になりかねない
主義思想である事は間違いない。

ヤジは間違いなく貴方の見立て通りの人格者だ。小林のほうは常に
物腰柔らかで、少々反応が常人とずれていると言う以外は余り
行動が読めぬ所もあるが、コンビである以上行動は似通るのは妥当。

小林「そうですね……何処まで、彼等の能力の影響力が潜伏してるか
不明ですが。間違いなく能力越しと言え近距離で一時的に意識が喪失
しかけた私は発症のリスクが高い。
ここいらで分断するのは得策。

……ただ、緊急コールはどこまで信用出来るか危ういですね。
私がラフィングになったとして、今までの知識や記憶も彼等が
保有出来るのなら、それを逆手に利用される可能性がありますから」

たらればを多用するのも悪手ですがね。と小林は意見しつつ
気落ちしてる様子のヤジの分も携帯充電器を拾った。

小林「では、黒羽さん。お元気で……いえ、この言葉は正確で無いか。
吉報をお待ちしています。こちらも有益な情報があり次第
直ぐに発信しますけどね」

そう貴方に彼は告げキャンピングカーに乗り込み……闇夜に姿を消した。

これで貴方を含め三人……斑鳩の告げる目的地へ急ぐ。

331『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/25(金) 10:37:05
>>328(成田)
(※返信のPCが抜けてますが、特に伏線とかでなくGMの誤字脱字です)

芦田「おいおいっ、俺には別れの言葉も無いのかよ
悲しいねぇ〜成田ちゃん」

『ただただキモいっっ!』

芦田「ひでぇなウィゴーちゃん。
とりあえず、この二人は俺が途中までは送るから心配すんな。
送り届けたから、速攻でウィゴーちゃんとカプセルホテルでも泊まるけどよ」

ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト! そう大声で唱えるスタンドを
馬耳東風ばりに聞き流しつつ運転手は告げる。
頑丈なキャンピングカーなら、町の中心で無いとは言え通りすがりで
出くわす感染者との遭遇と言うリスクは回避出来るだろう。

ヤジ「あぁ、そっちも健闘祈るぜ。
俺達は俺達で情報を探りつつ、準備が出来次第に明日アリーナへ乗り込む。
……一応、明日は午前授業のみだし学校にも顔出して見るぜ。
今夜中で全部終わらせられない可能性も有るからな。
無論、学園も安全じゃないかも知れん。そん時も余裕あれば報せるよ」

彼等ジョジョコンビは芦田と共に別れるようだ。
話の流れからして拠点である学生寮に向かうのだろう。
夜間でもネットなり何なり、他の伝手も所有してる可能性ある彼等なら
今から向かう貴方達とは別の思いがけぬ情報を齎すかも知れない。


キャンピングカーが闇夜に消え去っていく……これで三人。
スポーツカーへ乗り込み、目的地へと急ぐ。


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