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【ミ】『星屑のサラウンド』

1『朝山』:2019/02/11(月) 18:55:27
―――私としては確かなことは何も知らないが
星の光景は私を夢見させてくれる。
                       『ゴッホ』

―――――――――――――――――――――――――――――

★ここは『朝山』がGMのミッションを行うスレです。

186成田 静也『モノディ』:2019/09/27(金) 23:50:51
>>182

「そうか、もうクリスマスなのか・・・どうりで騒がしいわけだ」

そう思いつつ、カバンの中身をぶちまけてしまったカップルの方へ向かう。

バタフライエフェクト・・・『世界のどこかで蝶が羽ばたくとそれが回りまわって大きな出来事につながる』
というもののことわざだったか量子力学の用語だったかは忘れたがとにかく、
こんな日こそ人助けをすればもしかしたら今の自分を襲う不安への解決策に繋がるかもという打算的な考えもあったし
何か行動をしていないと落ち着かないということもあった。、

「大丈夫ですか?落ちた物を拾うのを手伝いますか?」

カップルに声をかける。こういうのはちょっぴり勇気がいることだ。
相手に怪訝な顔をされるかもしれない。無視されるかもしれない。
うるさく騒ぎ立てられるかもしれない。

だとしてもそれはそれ、その時は当初の予定通りここを立ち去ればいいだけだ。

これはあくまで自己満足に過ぎないのだから仕方がないのだろう。

187『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:14:04
>>184(斑鳩PC)
(回答感謝)
『貴方』はもう一人の『貴方』自身を黙殺しつつ、学校生活を過ごす
自分自身のままに応答しつつ目的地を星見街道へ。今から向かうのなら
丁度そちら方面へのバスが停車している。乗り込んでみれば席もまばら
今日は何時にもまして乗客は少ない。その後に続くように車椅子に座る
年配の女性、それを押す酷く隈が出来た20代後半の長身な男が乗って
ようやくバスは発進した。

        ――ブルルォォ・・・

    ヒソヒソ

『そう言えば聞きまして? 出世城、H城ですけど工事ですって』

『あら、今度久々に行こうかと思ったけど。それじゃあ駄目ねぇ』

『老朽化が進んでるからからねぇ』

他愛のない雑談をする婦人、それ以外の車内の環境音と言えば貴方の前方。
車椅子に座る焦点の定まらない婦人の譫言と、それを宥める男の会話だ。

「なんでそんなかおするの! おとうさん呼ぶわよっ!
きょうしちゃんっ きょうしちゃんどこー!」

「母さん、お願いだよ……頼むから静かにしてくれ。周りの迷惑になるからさ」

キィーと金切り声と共に、母親らしい人の振り回した手の甲が男の眉間を強かに打つ。

「っ……くしょう」  ズズッ

男の傍らに半ば機械染みた人型の幽体(スタンド)が浮かんでくる。険しく
唇を噛み締めて、男は無言で自分の両手で暴れる母親の二の腕を抑えている。
スタンドを動かす様子は今の所ない。

思わず衝動的に出したと言う感じで。それを車内で暴れ回す感じでは無いが
半ば雰囲気が悪い事も否めない。少し声をかけてみるのも良いし
成り行きを黙って見守るのも構わないだろう。数分もすればバスは目的の場所に
停車する……少し危険な気配のする男とわざわざ絡む必要だって無い。

188『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:18:26
>>185(黒羽PC)

貴方はスマホのメモ機能を使用しつつ小窓へと身を預ける。まだ聞こえない
耳朶と顎が冷たい外気に晒される位の頃合いではっきりと内容が届いてきた。

『……裏路地のグループに、今日の夜にでも少し俺が探り入れようと思ってさ』

『無茶はしないでくれ。あの界隈は何時も物騒ですから』

『だけど、妙に気にかかってな。変な所にでも勧誘されてるんなら……
うん……どうした?』

『…………いえ』

……? 妙だ。話の断片からして何か調査をするような口ぶりだったが
突然それが途切れた。違和感を感じて目線を外に向けようとすると。

――ッ!

『……おや、使い手ですね。貴方』

『空中に浮かぶガラス球と、その中を泳ぐ玩具の金魚』といった『スタンド』が
トイレから盗聴していた貴方と視線をぶつけた!

油断していた……! 相手もスタンド使いだったなんて!
相手はスタンドで周囲を上空から警戒していたようだ。そして、その
警戒網に見事、貴方は引っ掛かったらしい。

『スタンドを扱える方なら、宜しければ今の私達の話を聞いてたのなら
出来ればで構いませんが協力してくれませんか?』

スタンドの宙に浮かぶ金魚から『スタンド会話』で話しかけられた。
見られたから、どうこうしてやろうとする排除の意志は無いようだが……。
窓を閉めて、今から全力で此処から逃走しても追跡される恐れもあるが
今なら逃げても問題ないかも知れない……もしくは協力する事で特大の
記事のネタとなる核心に触れるのかも。

189『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/28(土) 19:37:39
>>186(成田PC)

『あんっ……余計なお世話だ』シッ シッ

『こらっ、わざわざ親切にしてくれる人にそんな口利きしないの。
どうしたの? 腹でも下したのかい、その機嫌はさ。 んっ?』

案の定と言うか、『ウツボカズラ』のヘアバンドをした男性は貴方に対し
犬でも追い払うような仕草で冷たい言い方をして。それを女性は脇を小突きつつ
眉を顰めて半ば怒った調子で諫める。

落としてた小物は、貴方とも何かしら奇妙な縁のある『耳栓』だ。近づけば
首に装着してるのが耳当て、服は全部動物の革と言う少し奇抜なファッションの
女性は、貴方に礼を告げつつ自己紹介してきた。

リカオン「私は尾月 李下。リカオンと呼んで欲しい。そしてこっちは彼氏のミツル」

ミツル「……」ガシガシ

社交的な彼女と酷く不愛想な男。美女と野獣では無いが対照的な感じだ、それでも
恋人であるのは愛のなせる業なのか。

リカオン「君も、もしかしてさっきの場所に居た? 美味しかったよね、あそこ」

ミツル「明後日は行かないからな……騒がしい場所はただでさえ嫌なんだ」

リカオン「はいはい、何度も念押ししなくてもいいって。君も知ってた?
二日後はスカイモール、テレビ局の生中継だって」

確かアイドルのセイラって人も来るらしいね……との事。

クリスマスシーズン故の賑わいの一つ。何て事のない情報だが
この話が事実なら二日後はかなりスカイモールは人が密集しそうだ。

リカオン「それじゃあショッピングに行こうか」

ミツル「もう家に戻って良いだろう」

リカオン「味気ないな。街道の新店舗でもちょっと
冷やかそうじゃないか。何か君の御眼鏡に叶うものも、もしかしたらかもよ?」

カップルは、そのまま街道へ行くらしい。貴方はそのままスカイモールを
散策しても構わない。二人に付いて行っても、男の機嫌が更に悪くなる
可能性だってあるのだし。わざわざ騒がしい場所へ行けばストレスにもなる……。

190斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/28(土) 21:07:30
>>187

タラップを上がると、バス内は普段より空いていた
窓の外に流れる光景は、自分の内心と違って、普段と何のかわりもない

座席の上で他愛もない乗客の話を聞き流しながら
目的地のどのゲームで遊ぶかを考えていた

 (……!)

突如発現した『半分程が機械のようなスタンド』を見る前は、だが

 (新手の『スタンド使い』か、参ったな、こんな広いとは言えない車内で)

会話の内容から想像するに
明らかに正気とは思えない『母親』と、その『息子』だろうか?

『スタンド使い』だと思える『息子』の方には歌舞伎の隈取りのような濃さで、眼下に隈が乗っている
肉体的にも、精神的にも、健康体にはまったく見えない、その様子に自然と目が吸い寄せられた。

 (……惨いな。)

目の前の『息子』に思う所がまったくないわけでは無かった
あの姿は下手をすれば、斑鳩にとっての、有り得たかもしれない自分の姿だ。

献身的に世話をしているにも関わらず、『母親』と、彼自身の境遇が、彼を傷つけている事は明らかだ。
かと言って、それを捨て、1人去る事も出来ず、例え『超能力』があっても、それは現状に対して何の役にも立たない。

 (いったい彼は、あの戦いを何年孤独に続けてきたのだろう?)

想像するだけで空恐ろしくなる。
或いは、自分の姿を重ねて、鏡のように目を逸らしたくなっただけなのか。

 (彼を助けてやりたい、他人事とは思えない、だが……)

しかし、自分にも、自分のスタンドにも、できる事は何も無い。
生まれも境遇も違うが、その点だけは彼も斑鳩も同じだった。

 (下手な同情と、無理解な手伝いが何になる?彼のプライドとハートを傷つけるだけだ、そんな事は誰も望みはしない)
 (満席なら席を譲ったし、心無い事を言う奴がいれば、僕が黙らしただろう、だがそんな事態は何処にもない。)

 (出来る手伝いと言えば、何も見なかったように、気にしないでおくくらいの事……か。)

胸の内に穴が開いたかのように、憂鬱と無力感に苛まれる。
……この『鎖』は役に立たない。

もし自分のスタンドが、自分の望むようだったら――
斑鳩はそんな事を考えながら、母と息子から目を伏せるだけだ、このまま何も無ければ。

191成田 静也『モノディ』:2019/09/28(土) 22:20:03
>>189

まあ、男性・・・ミツルさんの方の反応は予想通りだし、気持ちも分からなくはない。

意外だったのは女性の方・・・リカオンさんだ、この人は多分、いい人なのだろう。

ミツルさんも不愛想なだけで人は良さそうなだ。

「あの喫茶ですか?それなら確かにいましたが・・・何かオレ、悪目立ちしてました?」

さっきの居眠りでイビキなんて掻いていたらせっかくの貴重なスポットを自分でつぶしたことになってしまう。

少し申し訳なさそうにリカオンさんに聞いてみる。

「それとテレビ・・・ですか・・・。」

テレビが、それもましてや誰かは知らない(テレビはサスペンス物のドラマかニュースくらいしか見ない)が
アイドルが来るとなるとそれこそ膨大な量の人がごった返すことになるだろう。

喫茶も人で溢れ、落ち着けるスペースなんてものはないだろう…普段なら絶対に近づかないイベント・・・だが・・・

「・・・考えておきます。」

不安な時こそ大胆に、だ。

それと二人への同行はマズいだろう。せっかくの二人でのデートなのにこれ以上オレが邪魔をするわけにはいかない。
それにオレも喫茶を出たらここにあるCDショップで欲しいCDを買おうと思っていたので彼女らとはここでお別れだろう。

「ではオレは用事があるのでここいらで失礼します。まあ、ここいらをでブラブラしているだけなのでまた会うかもしれませんが…」

二人に礼をして成田はCDショップへ歩き始めた。

192黒羽 灯世『インク』:2019/09/29(日) 00:06:37
>>188

(…………! 気付かれた……!? 二階から聞かれるのを警戒していたとでも言うの!?
 そんな離れワザが出来るのは、『スタンド』……ありえない話じゃないんでしょうけど!!)

       ササッ

《き……聞き耳を立てた身で、言うことじゃあないけど。
 『覗き』は感心しないわ……その声、男子でしょあなた!
 スタンド使いとはいえ『マナー』は守ってほしいものだわ!》

本質から外れているのは自覚しつつ、マウントを取る。

…………予測不可能な事態だ、と己に言い聞かせる。
不注意だったかもしれないが『悪手』は打っていない。
相手もまた、『弱くない』…………それだけのこと。

(と……とにかく、ピンポイントでトイレの窓から覗いていたとは思えないわ。
 普通聞こえないスタンドの声での会話で、わざわざ周囲を警戒するほど頭の回る人。
 そんな非効率的な手を打つよりは……『より高い位置』から、周り全部を俯瞰していたに違いないわ。
 この『オモチャ』みたいなスタンドで…………とにかくまずやるべきことはっ)

《でも、でもよ。覗きの罪は……私の立ち聴きでおあいこにしてあげる。
 ほんとうなら、それとこれとはとても釣り合うようなことじゃあないけれど…………》
 
逃げることも考えたが、索敵能力を過大評価した。
話しながらにして二階の窓に意識を割けるのであれば、
集中すれば校舎の出入り口全てを見張れると考えたのだ。

《私がいつから聞いてたか、までは……つまりそんなに前からは見てなかったみたいだもの。フフッ!
 ……そう、私に聞こえてきた『話』はほんの一部だけ、それじゃとても協力するかなんて決められないのだわ》

であれば、話だけでも聞いてみるのがいいだろう。
スクープのキッカケになるかもしれない……もっと別の意味もあるかもしれない。

193『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 18:43:35
>>190(斑鳩PC)

もしも少しだけ過程が異なれば、貴方の両親も重度の認知と言う症状になったかも知れないし
目の前の反狂乱な母親を介護する男が沈痛な面持ちで病院に通ってたかも知れない。
ただ、今の現実が取り替えられる事態など無い。周囲に軽く騒音の謝罪の会釈をする男と
未だ体を揺さぶって騒ぐ母を尻目に停留所を降りる。少なくとも、男はスタンドを扱い
暴力に訴え出る事は貴方が下車する時まで見当たらなかった……。

〜〜♪

クリスマスソングが星見街道では軽やかに鳴り響く。町一色華やかなジングルベルや
ラストクリスマスなど、シーズン一色の音色を行きかう人々の多くは笑顔で子供達と共に
アハハと笑う大人達も沢山だ。

  ――今年最後! 悪の首領モーニングマウンテンの講演会! 
    絶賛今日の夜8時より〇〇公園開始っス――!

……? 目的地のゲーセンに向かう道中。クリスマスセールの催しと共に奇妙な人物を見かけた。
いや、もしかすれば街道を頻回に通っているなら貴方も知ってるかも知れない。
(※認知しているかしてないかは任意で決めていい)

トナカイのような被り物をした厚着の、恐らく中等部位の少女の体格をした人物がピラ片手に
跳ねつつ何かの宣伝をしている。よく土日になると似たような集いを色んな被り物をしつつ
宣伝している。もし会話した事があるのなら、頻回に踊ったりなど珍妙な仕草が印象に残っている
かも知れない。要約すれば少しオツムが弱そうなパリピガールだ。

クリスマス前を浮かれている人々に、妙な少女の宣伝。それ位が今の星見街道を歩く傍らに
見れた光景だ。もし経験があるのなら、パリピガールに話しかけると色々と実入りが全く見えない
雑談が数十分続く事を把握してるが、それでも少しだけ日常に不安を芽生えた今日ならば
幾らか違った情報を入手出来る可能性もある……かも知れない。ゲーセンの待合時刻には
間違いなく遅れる事にはなるだろうが。

194『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 18:45:04
>>191(成田)

リカオン「いや、目立ってはいないね。ただ、癖見たいなもんなんだ私の
知らない場所の周囲を見渡したりするのはさ。
うん、めっちゃ混雑するだろうねー。いま人気のアイドルって言われてもさ
その所為でデートプランの場所が一つ潰されるのって、ちょっと癪だよね」

>ここいらをでブラブラしているだけなのでまた会うかもしれませんが…

リカオン「私ら、明日は自然公園でブラブラする予定だよ。何か切羽詰まった事でも
あれば何時でも来てよ」

耳栓も拾ってくれたし、と屈託なく笑う女性に対し。ミツルと言う男は間髪入れずに
その額へと指を鳴らす動作で人差し指を当てた。

リカオン「いった!」

ミツル「よく知らん男の世話焼くな……ったく。それじゃあな」

女性を引き摺るように彼氏は貴方にぶっきらぼうに別れを告げて降りていく。
過剰な親切か何かの思惑なのか、リカオンと言う人物が告げた通りなら明日
二人は自然公園を散策するようだ。とは言うものの馬に蹴られて何とやらと言うし
彼等へ付いて行こうとしないのも一つの正解。ミツルの機嫌と警戒が大幅に降下上昇を
する事を考えれば、自身の趣味の為に有意義に時間を使うべきだ。

スカイモールのCⅮショップは実に充実している。流石に中古のマイナーで既に
産廃しているような物は取り揃えてないが、有名所は全てラインナップされて
売り切れている心配もない。
 貴方が適当なCⅮを見つけて試聴したりしていると、背後である程度角ばった
状況から見て間違いなくCⅮケースを取りこぼした音を捉える。今日で二度目だ

?「ぁ  御免なさい……」

背後には女性が立っていた。穏やかで、長閑さと上品な雰囲気を全体から放たれ
日本でなく外国の容姿をしているが発音からして日本育ちな感じがした。
宗教的な女子高の制服を纏っており、右腕のある袖に腕は通っておらず
骨折でもしているのか服の中に片腕は入れてる膨らみがあった。

?「あら、困ったわ」

もう一方の手にも少し高めの買い物袋を携えており、靴跡が結構ある地面に
一旦鞄を置いたりしてCⅮを拾うのは少し正体不明な彼女にとって勇気がいるようだ。
生憎、近くに鞄を置けるような丁度良い平面の棚など無いときてる。

逡巡して、彼女は少し意を決し鞄を置こうと屈む。

……貴方の紳士としての力が試される。いや、別に無視しても日常が壊される事は
無いだろうし、余計な縁を作るより早く安心出来る家に帰ってCⅮを聞くほうが
良いかも知れないが。

195『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/29(日) 19:10:19
>>192(黒羽PC)

『《覗き》? ご安心下さい。女性の排泄に対して劣情を
催すような異常と言える性癖は持ち合わせていません』  タッタッ……

……少々ずれた返答がなされる。スタンド使いとは皆こんな感じか?
とは言えペースを崩されてはいけない。『弱味』を見せてはいけない。
心理戦は既に始まっていると貴方は意気込みを改めつつ話の真相を促す。

小林『そうですね。平行線と言える罪の確定は置いておき、私が親友と
会話していた内容に関して詳細を告げておきます。
それと、自己紹介しておきましょう。私は小林 丈と言います』

小林……小林 丈。

貴方はその名前でピンと来るかも知れない。(※来なくてもいい)
確か高等部の三年で色んな人物に良く小説を依頼されて書いており
内容も中々レベルが高い事。そして『ヤジ』と言う渾名の同級生と共に
煙草や酒もしないが不良として活動していると言う事を……。
そんな彼の情報を想起させるかしない内に改めて先程聞こうとした
話がブリキの金魚から語り出された。抑揚をつけ、少し声に演出をつけ
たっぷり3、4分かけての内容だった。要約すると、このような感じだ。

 ――歓楽街の裏路地に屯する不良グループの一時消失です。

星見横丁の裏路地では、良く他校の不良達が密集してるんですが。
その中の一部の人達が定期的に1割から2割程姿を消し、そして再度
決まった時刻にて仲間の元に戻るようです。
 何をしていたんだ? と仲間内に聞かれても、ニヤニヤ笑ってるだけで
多分、違法の薬なりしてたんだろうと周囲の者は思ってるようなんですが。

小林『私の親友は、どうにも納得してない手筈で。一応そのグループの
幾人とは面識あるので。今日にでもひっそり尾行しようと計画してた手筈でして』

不審で中々刺激的な内容だ。不良グループにおける謎の空白期間……
まるで何かをひっそり、その仲間内にも知られないような恐ろしい活動を
秘密裏に共通の者達と企てているようだ。


小林『……あ、ちなみに件の計画を決めた本人は既に扉の外で待ってますよ』

そして最後に衝撃的な情報もサラッと金魚の口を通して流された。
どうやら、この丁寧そうな男。中々に策士 仲間のもう一人の話し相手が
貴方の唯一の出入り口を封鎖する時間を稼いでたらしい。

……聞いた以上、直接その当人が盗み聞きしていた貴方に直談判しようと
言う腹なのかも知れない。直接スタンドでトイレで待ち受けているであろう
不良を強引に突破すれば、今からでも厄介事に絡まれずに済むが……。

196成田 静也『モノディ』:2019/09/29(日) 20:29:57
>>194

「自然公園ですね、わかりました。それと・・・二人の時間を邪魔してすみませんでした・・・。」

二人に会釈しこの場を離れる。せっかくのデートをこれ以上邪魔をするのは無粋極まりだ。

耳栓があることや自然公園ということはやはりオレと同じで喧騒が苦手なのかな・・・

そう思いつつCDショップで試聴してると後ろの棚からCDケースの落ちる音が聞こえた。

普通なら聞こえないだろうが元からの聴覚過敏が才能として目覚めた『モノディ』に聞き漏らしはない。

>?「ぁ 御免なさい・・・・・・」

ヘッドホンを付けたまま振り向くと外国の方?ハーフ?どちらでもいいか。
とにかく腕に怪我をしているらしい女性が立っていて。床に荷物やひざを付けるのに難儀していた。

確かに、普段のオレならそこまで人助けするような人間ではないかもしれない。

だが・・・

「あっ、大丈夫ですよ。オレが拾いますから。」

オレはけが人や困っている人を無視できるほど薄情じゃないはずだ。

ヘッドホンを戻し、床にしゃがみこんでCDを拾い上げ、付いた汚れを手で軽く払い、女性に渡す。

「どうぞ。」

197斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/09/29(日) 23:00:30
>>193

苦しみに喘ぐ人間がいれば、幸福そうに笑う家族もいる
この世界には名前がついていたりはしないが、この落差にあえて名前を付けるなら、『地獄』と名付けるべきだろう。

聞き慣れたクリスマスソングと、眩しいくらいの電飾の最中を歩いて行くと
人垣の最中、視界の端に妙な人影を捉えた。


―― 二足歩行のトナカイがぴょんこぴょんこ飛び跳ねている。


『妙な』、というのは間違いかもしれない、正しくは『愉快な』だった
悪の首領と公言する人間を、斑鳩は始めて見た 少なくとも現実では。

 (どうせならミニスカサンタ服の方がよかったなあ。)

しかもよくよく見れば、うちの学園の生徒じゃないか?あれ。
そういえばそういう部活を見た覚えが……顧問の先生が許さないだろうし、体をはったジョークだと思ってスルーしていたが

 「おッたまげたな……今世紀最大級だったとは。」

その呟きには感心と呆れが半々で混じっていた。

―― さて、どうしたものか。

興味の対象に話しかけるのは吝かではない、しかし友人とは既に約束をしている
多少の遅れくらいは許してもらえるだろうが、約束を破るのは確かだ。

要は、自分の好奇心と友好関係の天秤である

正直、比べるまでもない 円滑な友好関係は、社会をサイズを縮めて落とし込んだ学校という生活環境では
決して軽視できない事実だ、自分の好奇心を挟んで悪化させるのは、今後の学園生活によくない『影』を落とす。

故に、そのまま先へ向かおうとした。
―― 普段ならば。

 『友よ、僕が個人的な事情で遅れて行く事を許してくれ、でも知っているだろ?ヒーローと言うのは遅れてくるものだからさ!』
 『許してくれるって?それは有難い!埋め合わせは後でするよ!』

一息にラインで文言を誘いをかけた友人に送信し
愉快なトナカイの方に脚を向ける

どうしてこんな事をしているかは解らない、或いは胸中に芽生えた妙な不安かもしれないし
或いは先ほど見た『スタンド使い』に、何か胸の中をかきむしられたような感覚を覚えているからかもしれない。

 「――何してるんだ、後輩。」

トナカイの目前で、人当たりのいい笑顔と、労うように軽い感じで話しかけた。
『何か』聞けるといいのだけど。

198黒羽 灯世『インク』:2019/09/30(月) 14:56:03
>>195

≪どうだか…………フフ。口ではどうとでも言えるものだわ≫

あえてその『ズレ』に乗ったうえで、話を聞く。

(小林丈先輩……『小説家』みたいな人と聞いた事があるわ。
 取材をする予定は無かったから、手元のメモには載せてないけど。
 この、長くて演技っぽい物言いも『職業病』といったところかしら――――)

――――当然『3〜4分』も棒立ちでいるつもりはないが、
向こうにもみられている以上あまり大きな動きは出来ないか。
両の袖口を合わせるようなポーズで、黙して最後まで話を聞く。

「………………」

         クルッ

そして、『はめられた』と気づいた。扉の方を振り向く。
外を見ようとしていた状態から『下にいる人間』の様子を見ないよう、
視線を、そして意識を誘導され続けていた、ということなのだろう。
話の長さも、演技のような抑揚も、注意を引くための・・・

・・・・・・『勝ったとでも』?

≪……それで勝ったつもり? あなたたちの策が『上』だと?
  フフッ! そんなことはない。私のほうが『策』の立案能力は上のようだわ!≫

黒羽が選んだのは『逃走』でも『受容』でもなく、『マウントを取りに行く』ことだ。

≪考えてもみなさい。『尾行』をするのに『頭数』を増やしてどうするの。
  そのグループの知人である……今、扉の外で待っているという不良先輩と、
  その場に着いて行かなくても、その『スタンド』で好きに情報を得られるあなた。
  それだけで十分なのだわ! 私の役目が何なのか説明出来ないなら……私の勝ち!!≫

199『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:16:08
>>196(成田PC)

貴方は騒音を嫌い、どちらかと言えば派手な騒動に尻込みするタイプかも知れない。
だが困ってる女性を手助けする人情は存在する。

CⅮを拾って渡すと、明るい顔つきで有難うと返され、少しだけジッと視線を注がれた。
その視線の意図を把握しかねる前に回答がなされる。

「その制服、この町のではないですよね。地方から来られましたか?
 このスカイモールは初めてだと驚きますよね。私も最初は吃驚しました」

地方の制服が珍しかったようだ。勘違いをしたまま女性は話し続ける。

アウラ「私 アウラ・S・レイと言います。〇〇女子学院……って言って
通じるでしょうか? H湖より南にある遠州灘方面なんですけど」

自己紹介と共に彼女は郊外の女子学院の生徒だと明かす。
謂わば全くの男子禁制の花園の生徒と言う事だ。

アウラ「そう言えば、私 お姉さまと一緒に来てたんですけど。
私と同じ制服で、長身の方なんですけど。見てませんか?」

彼女はそう貴方に尋ねてくる。然し、飲食店に今までいた貴方の
記憶には、アウラと似た制服の人物とすれ違った記憶は無い。

アウラ「困りましたね……見当違いのほうに迷子になって
なければいいんですけど。
あ、御免なさい 長話してしまいましたね……」

そう彼女は歩き出して別のほうにフラフラ行こうとする。

そのまま見送ってもいいだろう。まだまだCⅮの中に
希少品もあるかも知れないのだから。

200『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:17:40
>>197(斑鳩PC)

貴方は歩み寄って見る事にした。胸中にある漠然とした正体不明な
感情に突き動かされ。lineの友人は、早めに来てくれないと女子達も
飽きちまうから、お願いなと返すのが見えた事だろう。

朝山「むむっ!? 何方か存じませぬが、私は多分そっちの
後輩かどうかは定かでは無いっす。自分は正体不明の悪の首領
そうっ! モーニングマウンテンっスっっ!!」クルクル シャキーンッ!

毒にも薬にもならない返答とポージングがされる。その後、益のない
悪の組織に入らないかと勧誘もする。当然貴方は断る 本当に欲しいのは
何かしら胸の中にある決して良くは無い感覚を払拭する為の足掛かりだから。

拒絶に対し、軽くガッカリなポーズと反応をしてから貴方の『何か』に
ついて少し考えこんでから悪を名乗る少女は素直に答えた。
朝山「んー、何か変な事あったかと聞かれてもピンと来ないっス。
けど、とっても良い事ならあったっス! 今日は講演会に来てくれる人が
一杯いそうなんっス! 沢山の人がピラを笑顔で貰ってくれたっスからね!」

今日は悪の組織の部下が大量に投入される、モーニングマウンテン侵略の
火蓋が開かれる日なんっス! と踊るトナカイな少女が目の中に写る。

普段奇行をしている少女に、クリスマス故の同情か本来受け取る人が
少ないに関わらず、今日は沢山配れた……。

少々妙ではあるが、別に大した事でも無い。
クリスマスの音色と共に明るい笑い声は周囲から止む事も無い……。

201『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/09/30(月) 20:34:17
>>198(黒羽PC)

>それだけで十分なのだわ! 私の役目が何なのか説明出来ないなら……私の勝ち

小林『そうですね。一言で言うなら戦力不足だからです。欲しいのは
危険が発覚した際、逃亡の布石となる力がある戦闘員と言ったところでして』

金魚の口から、簡潔に貴方の問いに答えが出て来た。

小林『私のスタンド……リヴィング・イン・モーメントと言うんですが。
液体を包んで、こう言う風に動かせますが、はっきり言ってそれ以外で
近接のスタンドパワーのある者が裏にいたら太刀打ちが出来ないんですよ」

協力者を募ろうにも、生憎 私は友人が少なくてと自慢にもならない
情報と共に話が続く。

小林『……それと、扉を開けば分るんですけど。その貴方の言う不良先輩で
私の親友ですが』

スタンド使いではありません。ですが、そう言う使い手の組織には縁が深いです。
と、答えがなされた。

小林『彼にも、その組織の助力を頼みなさいと口酸っぱく言ってるんですがね……
生憎、そちらもどうやら敵対する方達と何やら揉め事が最近激しいようで
不確定の事件がどうか分らない事に要員を派遣出来ないようなんですよ』

ですので、嘆かわしい事に非力な私と彼だけで薄暗そうな事に
首突っ込まないといけないので、正直不安です。と答えが返された。

……嘘は言ってはなさそうだ。

小林『まぁ、尾行するだけして本当に危険が発覚して直ぐに逃げられれば
良いんですけど……私見たいな能力者が密会の場に居ないとも限らないでしょう?
ある程度、戦えて足止めなり何なり出来る方が欲しいんですよ』

もっとも、貴方が無理であるなら、こちらだけで何とかしてみますが。

小林は、そこで言葉を区切った。考える時間はある

この不良達の頼みを聞いて、それで特ダネを得られる可能性は正直
怪しいどころである。何よりそう言う能力者が尾行の先に居て危険があれば
尚更冬休みを満喫する前に大怪我する洒落にならない事態となる。

ここは慎重に言葉を選ぶべきか・・・。

202斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/01(火) 00:21:25
>>200

 「モーニングマウンテン……ああ、朝山?」

悪の組織と公言するセンスは嫌いではないが、丁重に断った。
赤いマフラー巻いた悪の幹部とかいない筈である。

 「うーん、かなり大爆笑」

沢山の人が笑顔でビラを貰う。悪い事ではないし、大したことでもない
彼女にとっては良い事なのだろう、今もダンスを使って全身で喜びを表現している。

今日は誰もがクリスマスの幸福を享受できる日だ、それは自分もそうである筈。

 (……不安なのは僕だけか、だが、この不安は 友人と遊べば霧散するとは到底思えない。)

lineに『すまない、行けなくなった 後で必ず埋め合わせはする』とだけ送信する

この不安が、空が落ちる事を心配するだけなら、僕が馬鹿を見るだけでよい
ただし、『1人目』の警告だったら話が別になる、彼は『天才』だった、努力が出来ない程の。

それが僕に解らない『何か』を感じ取り、警告しているのなら、話は違ってくる
何が起こるか、何時、何処で起こるかも解らないのなら、全ての引っかかる事に対して行動しなくてはならない

 「ねぇ、集会って公園に、夜8時だったよね」

 「……それって、そろそろかな?」

この集会に、僕は足を運ぶことにした、何が起きて、何が出来るか等と予想できるはずもないが
せめて、自分達が馬鹿を見る事を祈ろう 『スタンド』の準備をしながら。

203成田 静也『モノディ』:2019/10/01(火) 01:33:17
>>199

「アウラさんですか、よろしく。」

「○○女学院ですか・・・すみません、この制服でわかる通りオレもこの街へは
引っ越してそんなに時間がたってないんでそこまで周辺の町の地名とか詳しくないんですよ。」

「ですが、この辺ならば何度か来ているので人探しの手伝い位なら大丈夫ですよ。」

ついこの間、オレ自身がここで出会った千草にも言ったが
『中途半端が一番よくない。一度関わったなら責任をもって最後までやるべきだ。』と

たしかに騒がしいのは好きじゃない、が今日はとことんお節介を焼くと決めた。決めた以上は最後まで、だ。
それにそうしていた方が気が晴れるというのもあるしな。

「はぐれた場所は大体どこらへんですか?そこから順に探していきましょうか。」

204黒羽 灯世『インク』:2019/10/01(火) 09:44:29
>>201

《……ふうん……ある程度納得のいく説明だわ、どうもありがとう》

《…………でもね……そう、二つ! あのね、二つあるわ。
 一つ……もし『見つかった場合』に備えるために、
 『見つかる可能性』を上げるのはいかがなものかしら》

《私がなんとか、上手く隠れてついていけば済む、とも言えるけど……
 それなら『見つかりにくいようにする』ことに力を割くべきじゃない?》

黒羽の容姿は特別派手というわけではないが、
不良グループがうろつくような場所にはやや不釣合いだ。
取材を欠かさない新聞部ゆえ、顔も多少は知れている。

《二つ。私のスタンド能力も『正面戦闘』はニガテ。
 相手が、フフッ……ゴリラみたいなヤツだとしたら、
 あなた一人で撹乱するのとそう変わらないと思うのだわ》

《それに、あなたのように遠くまでスタンドを飛ばせるわけでもないし。
 私は弱くないけど、逃げるときの足止め役は『適所』とは思えないのだわ》

懸念事項を二つ、挙げる。
小林の説明は納得のいくものではあったが、
スタンド使いとはいえ『戦闘が得意』とは限らない。
彼自身がそうであるように、黒羽もその分類にいる。

・・・『正面以外の戦闘』がニガテとは言ってないが。

《だから、あのね、あのね。思ったのだけど…………
 密会の場所だけ親友先輩がツテで聞き出して、
 現場にはあなたのスタンドだけ飛ばすのはどうなの?
 それが出来るなら見つかるリスクはすごく下がるし、
 逃げるとしても、飛べるんだからだいぶやりやすいわ》

《じつのところね、『協力』するのには……けっこう乗り気なの。
 でもね、私が参加する『計画』はもっともっと『強く』あるべきだわ》

特ダネを得られる可能性は高いとは言えない。
が、『よくわからないこと』が起きているのは確かだ。
スクープ、特ダネとは不確定を確定に変えることだ。

・・・記者は、中立の強者。だがそれは孤立や非協力を意味しない。

205『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:42:39
>>202

朝山「ぬぉΣ い、いやいや朝山でなくてモーニングマウンテンっス!
間違えたら駄目っス! んんっ! おにーさんも来てくれるなら
感激感謝大歓迎ーっス!! 8時っスだから、これから約2時間半後っスねー」

今の時刻は5時半程……(これは全PC共通)先程遊ぶ予定だったのを済ませても
彼女のなす謎の講演会とやらの出席には十分間に合う。
スマホで断りの連絡の旨は一旦止める。まだ時間は十分ある、貴方は約束を容易に
破るような人でもない。先に用件は済ませられるのだから……ここは人通りもあり
目的地のゲームセンターも歩いて5,6分だ。

朝山「自分はもうちょいピラ配りを頑張るっス。終わったらここら辺で御飯を済ませて
ズバリ悪の講演会の大披露目っス!! 
今日こそ戦闘員をいーっぱい増やすっス!!」シャキーン

朝山「あっ! 講演会の場所が不安なら私が案内してあげるっスよ!
二時間後には此処に集合っス!」

彼女はまだまだピラ配りをするようだ。約束するのなら集会をする
公園まで案内してくれるらしい……。

206『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:52:49
>>203(成田PC)

>この辺ならば何度か来ているので人探しの手伝い位なら大丈夫ですよ

アウラ「わぁ。有難う御座います 優しいんですね」

本当に嬉しそうな微笑みを浮かべて、軽くスカートを摘まむ仕草のような
感謝の意志を示した上で告げる。そして、貴方は彼女と共にCDショップを
抜けて少し入り組んだ衣類フロアだ。スカイモールの規模だとちょっとした
迷路のようになっており、はぐれてしまったのも納得だ。

アウラ「はぐれたのは、ここのレディース服が並んでる場所ですね
可愛いのが沢山あって、気づいた時にはお姉さまが消えてて……」

アウラ「お姉さまの特徴なんですけど、髪型はストレートシャギーで
左目に眼帯をされていて……」

      ――カツン カツン

その時、貴方の耳元に床を叩きつつこちらに近寄ってくる音が沢山の
衣類がハンガーで並べられた壁の角より捉えられた。

         ――カツン

そして、その音の主が曲がり角から姿を現す。
冬らしい厚手のコートが全体を覆っている。女子学院の制服は見えにくく
これだとアウラと同じ制服だったとして、遭遇しても気づかなかったであろうが
その特徴的な姿形を見る機会があれば、貴方は忘れてたと言う事は無い。
藍色に近い色合いの髪型をした、アウラが説明した通りのストレートシャギー
左目に独特な花のマークをした眼帯をした長身の女性がアウラのほうに一つだけの
瞳孔を捉え、そして次に貴方に視線を移す。

   ――ズォォ!

?「……てめ」

 !!?

女性は『天使像』のようなスタンドを自分の片側に発現すると
大股で貴方のほうへ近寄って来た。その顔つきは……かなり険しい!

207『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/01(火) 22:54:40
>>204(黒羽PC)

貴方の提案にブリキ金魚を模した浮かぶ水槽から回答は数秒の時間を
置いた後に落ち着いた口調で声が返された。

小林『貴方の意見にも否定する所は特にありません。有り得るかも知れない
危険に対して、リスク管理は重要なんですが……』

スタンドが絡むと、どうしても不安定要素が逃れられませんからね。と
煮え切らない調子のぼやきを交えつつ、こう促された。

小林『一先ず、今回の計画の第一人者である彼(親友)と一度
計画について打診して頂けますか?
 元々私はサポートに徹するだけで、大まかな判断と方針は
彼に任せているんですよ』

小林の言う所、もう一人の相棒(ヤジ)と一度相談をしてくれとの事だ。

確かに、スタンド使いでないから蚊帳の外と言うのも不味い。事の発端は
その不良の片方が事件を匂わすのを嗅ぎつけての計画なのだから。

トイレの扉の向こうで待ち構えているのだし。小林の調子から言って
急に喧嘩腰になりそうでもない筈……。

208斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/02(水) 00:09:56
>>205

 「そいつは有難い、後で頼むよ、ぁ……モーニングマウンテン!」

彼女の話に頷きながら、足早にその場を後にする
唐突に目的地のゲームセンターはもうこの近くだと思い出した、忘れていたのはきっと不安のせいだろう

 (何とか間に合いそう、か? やれやれ、自分のせいとはいえ)
 (ご機嫌取りの台詞も考えないといけないしな)

視界の端を人垣と笑い声、電飾の光景がメリーゴーランドのように流れ去る
吐き出す息には白い物が混ざり始めていた

 「……しかし、上手い事嘘をつけるだろうか、なにより」

口に出そうとした言葉を振り払う。

この自分の不安が只の杞憂なら、本当に良いのだ
この後の集会もきっと何もないに違いない。

斑鳩は目的地まで駆けて行った。

209成田 静也『モノディ』:2019/10/02(水) 00:55:51
>>206

「・・・なるほど、たしかのその容姿なら近くを通っただけでも記憶に残りますね。」

アウラさんと共にはぐれた付近で彼女の言う『お姉さま』を探していると、なんだか嫌な予感がした。

その直後にアウラさんが言っていたままの容姿をした女性が現れ、こちらを一瞥するなり凄まじい怒気とともに
スタンドを繰り出してきた。

「スタンド使いだと!?ま、待ってくれ何か誤解をしてないか!?」
「こちらに敵意や害意は無い!話を聞いてくれないか?」

慌てて釈明をするが、今の彼女に効果はあるかどうか・・・

面倒なことになったが人助けをする以上こういうこともあるのだろ。
・・・ビンボーくじを引いたとも言うが。

説得は続けるがいざ相手が止まらずに攻撃してきたときのために『モノディ』を出してガードの準備をしておく。
しかしこんな場所で争うのは避けたいのでモノディを出すのは相手の攻撃の寸前までに抑えるべきだろう。

それに相手も未知のスタンドである以上はいくら高速を誇るモノディでも最悪一発はくらうのも覚悟しておくべきだろ。

(モノディ!もしもの時はガードが間に合ってくれよ・・・)

そう祈るしかなかった。

210黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 06:28:58
>>207

≪……えっ? あなたが『上』じゃなかったの?
  そ、それならそうと先に言ってほしいのだわ。
  てっきり、そのヒトはただ『決めた』だけだと……≫

計画を決めたのは『相棒』――――
既に言われているので、半ば言いがかりだ。

≪……そうね、それならそのヒトと話した方が良さそうだわ≫

(危険に突っ込むのに『一切手を貸されない』以上、
 いろいろ眉唾ではあるけど……『スタンド使いの組織』。
 本当にそんなものに属しているというなら、
 そういう意味でも……『話す意味』は大いにあるだろうし)

  スタンド
力がある者の方が上、と無意識で考えていたのかもしれない。

≪ただ、そう、あくまで打診。まだ『参加する』と、
  ちゃんと決めたわけじゃあないから……
  そこのところ、おわかりのようなら良いのだわ≫

作戦立案にかかわる以上、もうほとんど参加しているようなものだ。
が、頭数に含められるのと、そうではないのは違う。いったんの線引きだ。

小林にそこまで告げれば、扉を開けて出る。

(あ……そうだ。どういう人間かわからないし、スタンド使いじゃないならなおさら、
 『スタンド使いの私』を『試そう』とか……そういう事考える可能性は無くは無い)

                   ススッ

(自然な動きとしても不自然じゃないくらいに……『引いて』おく。
 もし意図に気づかれても、『一目置かれる』かもしれないのだわ)

            (友達になりたいとかじゃなくって、
             作戦に協力してほしいって話なのだし)

一応開ける際に半身を引いて、奇襲や事故を避けやすいようにしておく。
襲ってくる理由は別にないだろうが、相手が警戒しすぎている可能性はある。
杞憂に終われば別にいいし、この低リスクな『警戒』をもって『実力を見せる』リターンも狙う。

211『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 09:01:24
>>208(斑鳩PC)

「お 来たきた! 遅いぜ〜 翔」

「鈴木君 文句いっちゃ駄目よ。翔君だって急い来たんだから」

ゲームセンターに着く。幸いにもそこまで怒ってないし女子達も
少々影が見え隠れ人気も密かに高い貴方と遊べれば機嫌もストップ高だ。
UFОキャッチャー、カート、簡易なスポーツ疑似体験ゲーム
いま最近流行りのVR搭載したのも、学生にも優しい手頃な値段だ。

次はシューティングゲームをしようぜ、と促されるままに移動すると
先にゾンビなりに玩具の銃で応戦してる男と、それを傍観してる女性が居た。
どちらも大人だ。一人は装飾を沢山身に着けてる美人、もう一人は
コスプレなのだろうか? 迷彩服のズボンと動きやすいトレーナに地味な
動きやすい薄手の上着を纏い、無表情でガンコンの引き金を引いてる。
余程上手いのか? と数秒考えたが、直ぐにゲームオーバーが表示されて
男は連コするでもなく元の位置に戻す。

?「下手だねー、ハガネも。それじゃ伝説の名が泣くよ」

?「銃を握る事は少なくなったからな」

?「それゲームの腕と関係ないって。駅のホテルで一泊したら
またあっちへ、やっぱり行くわけ?」

?「あぁ」

そんな会話をしつつ通り過ぎる二人組。見たあれ? うん、凄いコスプレ
男の人、細身だけど。あれめっちゃ筋肉やばいよと小さく騒ぐ女子達。
 
独特な雰囲気のする二人だった……バスの介護に苦しむ男
歩行者天国でトナカイに身を扮し悪を名乗るパリピ少女。今日はよく
奇妙な者達に遭遇する日だ……。

貴方はそのまま一時間程度、何て事のない変哲で幸福な日常を過ごした……。

212『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 09:54:10
>>209

>こちらに敵意や害意は無い!話を聞いてくれないか?

慌てた調子と共に貴方は『モノディ』を出して相手の抑制を試みる。

しかし相手の激昂は止まらない。まるで髪型をサザエさんと笑われた
どっかの不良の如きオーラを噴出させながら2、3mの間合いまで近づき。

?「黙れ レイに付き纏う害虫は全部そのナニ ――ぶっ千切る
グリーヴァス・エ」

アウラ「お姉さまっ あぁ! 見つけられて良かったですわっ」

そんな一触即発の貴方達二人へ割り込む影。いや、介入出来る存在は
この場でただ一人、『お姉さま』を探していたアウラだ。喜色満面に
持ってる鞄を宙に投げ出し、そのまま勢いよく等身大の天使の輪っかを
模して顔面は削れている石膏染みたデザインの拳を振り上げようとした
肉食獣が勢いよく飛びかかる襲撃の状態を意に介さず抱き着く。

「お」

「おぉぉぉ〜〜 レイ レイっ 私の可愛いレイッッ
おぅおぅ よちよちよちよちよち――ッ!
何処にも行くなと言ってただろう。店員に試着を薦められるのを
断ってる間に、お前が居なくなってるのを気づいた瞬間に寿命が縮んだぞ」

 ぐりぐりぐり・・・!

目の前で、愛猫を可愛がるようにして『お姉さま』はアウラを抱えて
頭部を頬ずるような密着したスキンシップを図る。抱えられてる本人は
無邪気にそのグルーミングに近いソレを笑って受け入れている。
……彼女の機嫌は風船が破裂するように一気に殺気も萎む。
貴方はこの獰猛な女性を懐柔するには、まずアウラを出汁にするべきだと
その事実を色々と脱力させられる光景を見せられつつ認識した。




茶番劇を十数分見させられた後、落ち着いた雰囲気に
なった女性は成田を未だ余り快くない目つきとブスっとした顔つきで口開いた。
仕切り直す為、今は人がほぼ居ない休憩所に場を変えてだ。

「……あ〜〜〜〜〜ぁ…………レイを エスコートして くれて
どうもありが………と………ぅゴザイマシタ
私はレイの監督生でな。入園しから、この娘をずっと見ているんだ
名はチュアル・K・カヌレ」

葉巻に火を点け、お嬢さまと言うよりはスケバンめいた暴力的な
気配を何処となく滲みさせつつ自己紹介がなされた。

チュアル「しかし、スタンド使いか……この町、やはり多いな。
お前は生まれつきか? それとも、この町にいる羊羹だが何だがの
名の付いた奴か。それとも音とか言う奴に引き出された類か?」

 ハァーー・・・

一筋の煙を吐きつつ、惰性を含んだ呟きが続く。

チュアル「レイに親切にしてくれた。それだけは百歩、いや千歩
私としても股が腐った野郎共の雑菌混じりの吐息やら手やらにレイが
触れる前に此処まで連れてくれた事だけは感謝の念もある。
一度だけなら私としても何かあれば手助けしてやらん事もない」

そして、微笑んで二人の会話を見守っているアウラの見えない位置に
少しだけ立ち位置を変え、声を潜めると。

チュアル「……だが、もしこの娘を勾引す真似をしてみろ。
――消すぞ」

 完全に感情の色を失わせ、真顔で告げられた。虚偽や誇張でも何でもないだろう。
この女 本気だ。

……貴方は疲労とプレッシャーに晒されつつも、女子学院の二人と面識を保った。
連絡先も、検索すれば学院へ連絡出来る。受け口で彼女の名も出せば直ぐにでも
また助力を得る事は可能そうだ。文字通り一度っきりだろうが

さて、これで一時間程時間も経った……次は何をしよう

213『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/02(水) 10:26:06
>>210(黒羽PC)

協力すべき相手は一体どう言う思惑か、女性である事を侮られないか
また最初の計画の立案者でありつつ、所属する『組織』とは。
様々な思考を交錯させつつ……その扉の先に居たのは。

   ――ガチャ


   ズズッ   チーンッ!  ポロポロ  へ へっくしゅんっっ!

ヤジ「……よ よぉ。あんたがスタンド使いの女子?
わ、悪いねこんな顔で。普段はもうちょいシャキっとしてんだが」

鼻をかんでも僅かに鼻水が垂れ、目元から涙をしきりに流す染色した髪で
着崩した制服と、恰好は不良ながらも顔面は花粉の時期真っ盛りと言う感じの
ギャップが強調される男が貴方を涙目で見つつ出迎えた。

 ・・・閑話休題

体育館では、春の大会に向け柔道部のエースが背負い投げを行い。
空手部は瓦割りや正拳突きに上段足蹴り、少林寺拳法部は剣舞をしており
フェンシング部は切磋琢磨に突きを。剣道部は大きく振りかぶって面の技を。
弓道部は25m先の的へ見事に弦を引き絞り矢を当てて
その隣を拝借し、マジック研究部がナイフ投げで同様の結果を残している。
グラウンドでは、サッカー部がスライディングで相手チームのパスを見事に
妨害する名シーンを目撃し、アメフト部の強烈なタックル
そんな熱気のある部活動の練習を見守るリアリーダーの踊り、隣で負けじと
応援部が声を張り、盛んに動いてズボンが抜けてソレを大声で笑う珍事も
あなたは目撃しつつ。少し人の少ない校舎の隅へと不良二人と移動出来た。

 ズズッ チーン!   ゴクッ・・・

ヤジ「悪い、風邪じゃねぇと思うんだけど数日止まらなくってよ。
鼻炎かな……薬は飲んでんだけど、明日病院一度行かないとな。
とにかく俺の事は良い。いや、こんな調子だから尾行すんのも下手うって
くしゃみで台無しなんて漫画見たいな事態は避けたいからな。ジョー(小林)の
能力に頼るのは良いんだが。とりあえず不良グループが脱け出して目指す
場所が開けた場所だとだ。ジョーの能力が発覚される危険もあるし
暗くて見え辛い利点があって遠くから監視出来てもだ。万が一特定出来る
能力があちらさんにある時が怖い。俺も組織から自衛の道具は持ち込んでるし
一般人程度なら体術でいなせる実力はあるがな・・・」

とりあえず、黒羽さんがどう行動したいのかによって計画も変更するからよ。
彼はそう付け加えて、小林は腕時計を見た。

小林「もう直ぐ六時過ぎにもなりますからね。問題となる裏路地まで
移動するなり、準備するなりしてもです。それ程猶予は無いですから
出来る限り方針はまとめたい所ですね」

決行時間も、残り少ないようだ・・・。

214黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 22:28:43
>>213

「ええ、いかにも! 私なのだわ…………スタンド使いは」

鼻水。感染性の『風邪』かもしれない。
身を引いておいたのは正解だった。
口元に広い袖口を添えて万一の飛沫を遮り、目を細める。

「……あなた、マスクくらいするのをおすすめするのだわ!
 もちろんつばが飛ぶからとか……そういうのだけじゃなくって、
 ホコリとか花粉とか、鼻を刺激するものを防げるそうだからよ」

季節外れの花粉症とかアレルギー鼻炎なのかもしれないし、助言してマウントを取る。

・・・・・・そして。

(部室に一度くらい寄ってからの方がよかったかしら?
 まあ…………別にいいでしょ。黙って抜け出すくらい。
 珍しいことでもないもの。今日の、私に限らず……)

運動部の活動を遠目に眺めながら話を聞いていたが、
いくつか気になるところがある。それも重要な点だ。
どうやらすでに時間は迫ってきているようだが、
時間を理由に危険を押し付けられたくはない。

「……ちょっと、ちょっと。いきなり私が参加する前提になってるじゃない。
 まだなにひとつ打診もしていないのに……そこのところ、おわかりかしら?」

苦言を呈しつつも、その場を去るわけではない。

「じゃあ、まず前提として……小林先輩の能力がバレる状況を前提で策を立てるなら、
 私の存在も間違いなくバレるのだわ。小さいものだけをピンポイントで探す能力みたいな、
 可能性の話をし出すならべつだけれど……やっぱり『小林さんが軸で調査する』方針は推したいわね」

小林の『リヴィング・イン・モーメント』による偵察に挙げられた難点・・・
すなわち『発見・特定のリスク』は黒羽も同じか、むしろそれ以上だ。
開けた場所に明らかに不良と気質の違う女子生徒が身を潜めるのは困難だし、
暗くて見づらい状況下で半透明の水槽を発見できるような能力の持ち主は、
まず間違いなく黒羽を発見するのはもっと、容易い。無闇にリスクが増大する。
もちろん、『LiM』の持たない聴覚を持っているのは重要なことだが(黒羽はそれを知らない)

「あなたたちが主導で、私を巻き込もうとしているのだから……おわかりかしら?
 私に確実なリスクをかぶせて万一の場合の小林先輩の安全を取るのは、変なのだわ! それは『納得いかない』」

         スゥー

両手を重ね、小さくバツを作る。

「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。そこに私とあなたが同行するの。
 で、万一スタンドが見つかって、しかも、本体の小林先輩の位置も特定された。
 そういう時に、そこから逃げ出す手助けを、私がする……これなら納得がいくのだわ。
 鼻水で隠密がしづらそうなあなたも、小林先輩を側で守る分にはべつに問題にはならないでしょう?
 フフッ! これぞ『良策』……私は頭がいいのだわ。テストの点も高いし。おわかりかしら? ねえ?」

もちろん現場にある『目』が多ければそれに越したことはないだろう。
黒羽は気付いていない…………というより知らないので当然だが、『耳』が無いのは問題になる。
密会の『声が聞こえる』ほど、誰か……が近づくリスクを犯さなければ付き纏う問題だ。誰か。……『黒羽』が。

215黒羽 灯世『インク』:2019/10/02(水) 23:33:27
>>214(部分訂正)

×
>「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。そこに私とあなたが同行するの。


「小林先輩が遠くからスタンドを飛ばして監視。それで、私とあなたは先輩の近くで待機。

216成田 静也『モノディ』:2019/10/02(水) 23:57:30
>>212

「アウラさん、チュアルさんと合流出来て良かったですね!」

助けたのは失敗だったかという思いと、良かったという気持ちが入り混じるが

まあとりあえずは良しとしよう、うん。目の前でなんか動物的な戯れをしているが、うん…。
無駄な戦いが起こらなかったから、まあいいか。

「オレは成田・・・ナリタシズナリって言います。スタンドはこの街に来てから『音仙』さんに引き出してもらいました。」

スタンド使いが多い、それはオレもそう思う。噂では音仙さん以外にもスタンドの才能を目覚めさせることのできる人が
いるらしいが、それにしてもスタンド使いとのエンカウント率が多い気がしてならない。

これが話で聞く『スタンド使いは惹かれ合う』という奴なんだろう。最初は眉唾だったがもはや認めるしかあるまい。

>チュアル「……だが、もしこの娘を勾引す真似をしてみろ。
――消すぞ」

思わず顔が引きつった。この人、本気だ。本気で消すつもりだったな。
まあ、しかし日常ではあまりない殺気を向けられる経験を得られたのと、コネクションができたので儲けと思おう。

「では、失礼します。」

彼女らに礼をしてゆっくりと雑踏へと歩き出す。
次はどこか人の少ない静かな場所へ行きたいな…あのカップルと会う可能性があるが自然公園なんかいいかもしれないな。

217斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/03(木) 01:43:40
>>211

1時間後に友人達と分かれ、その背に手を振りながら角を曲がる
『僕』の上っ面と中身は別物で、その面は『皆に好かれる人気者』等と言う面だった。

 (ボロは出ずに過ごせたか……後は)

腕時計を見る、時間までは充分間に合う筈だ。

 (これでお祖母ちゃんにも言い訳が立つな)

 (……これが、『僕』の幸福な日々だ、不自由なんてあるわけない、何もない。)

しかし、スタンドを得る前も、得た後も、ふと考える
僕はこうして、大人になって顔に皺を刻み、腰が曲がるまで、嘘をつき続けるのだろうか、と。

それは幸福なのだろうか、と。

 (               )

斑鳩は次の目的地に向かう事にした
モーニングマウンテンが言うには、まだあそこで呼び込みをしている筈だ

次は『アリス』でなく、『トナカイ』に案内してもらうのも悪くない
軍人風の男の事などは、頭の片隅に放り投げられていた。

218『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 08:20:35
>>214(黒羽PC)
(※小林のスタンドが少々変化してるのは、シナリオ上の必要措置)

ヤジ「マスクしても、直ぐに鼻水と涙でべちょべちょになって
口元気持ち悪いから、あんま使いたくねぇんだよ・・・。
やっぱ、あんたもジョー(小林)を軸にって感じでか。
まぁ……それしかベターな方法ねぇよな。戦える人材募ってた手前
気障な科白も言えねぇが。女子を鉄火場で一人戦わせる真似はさせねぇよ
本当にやばくなった時とは、適当にスタンドであしらって直ぐに逃げてな」

『小林』のリヴィング・イン・モーメントを主体として尾行。
その間、偵察の主体である彼の側で待機しつつ臨機応変に対処する。
貴方の意見に対し概ね反対意見はない。小林は全て聞いた上で口開く。

小林「一応私の能力の全貌を告げておきますとね。先程見せたような
スタンドを一番小さくてビー玉サイズ、大きくてソフトボールサイズで
水槽と言う名のガラスボールとして発現出来まず。上限は六つ
謂わば群体型と言うスタンドです。全て視覚は備えてますが
聴覚を備えているのは一体のみなんですよ」

黒羽さんと会話した時に発現してたのがソレです。最近成長出来ましてね
と呟いて話続ける。

小林「私も一応、監視の為に作成する視聴覚唯一あるスタンドは水で作成して
相手の間合いに滑り込ませるとして……他はガソリンなり有毒気体が出る液体なり
武器として携行して行こうとは思いますが。黒羽さんから意見はあります?
偵察するスタンドは一体のみにするか、または私達も尾行される危険を想定して
一体は後方や上空から私達の監視をするか、ね」

他にも武器なり必要な道具かあれば、今の内に買っておきましょうと告げる。
彼等は既に調査への準備はあらかた終わらせる事が可能なようだが、黒羽としては
今日初めて寝耳に水の出来事。何か緊急時に欲しいものがあれば今の内に
買い込んでおいたほうが良いだろう……。

ヤジ「あんま高くないもんなら、俺が代わりに買っておくよ」

精一杯紳士を気取る不良もそう言っている・・・。

219『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 08:58:13
>>216(成田PC)

貴方は『自然公園』へ向かう事にした。賑やかとちらほら笑い声が発生する
スカイモールを抜けて、バスに乗り込み公園のほうへ。
 バスの乗客は余り居ない。7、8人がまばらに座っている。
貴方に続いて公園方面に乗ろうとする人が、思わずと言った感じで声を上げた。

「今日、人少ないなぁ……」

冬場と言えど、一定数普段は乗客は確かに多い。でも、まぁ
偶々乗客が少ないなんて事は良くある話だ。

ビルや店舗を抜けて、木々と緑が多い場所にバスは向かっていく。
カップルは、確か明日に自然公園でゆっくり過ごすと言っていたので
思わぬ再会でカップルの彼が機嫌悪くなる未来は殆ど無いだろう。

ポーン……次は、自然公園前 自然公園前。

 ……ブロロロロ  

普段と変わり映えのしない公園。冬だからか、動物や虫の鳴き声も殆どしない。
散歩をしてるようなご老人も見当たらず、静寂な場所で貴方一人だけが
都会の喧騒さを一時忘れて音がない音の空間を満喫する。

時計表示には7時が映し出されている。食事は終えたし、ここらを散策
して気分転換をした後は家路に真っすぐ帰るべきだろう。夜は一層冷え込む

 ……?

公園の遊具のある場所へ来ると、貴方以外の人影を見つけた。

深まる闇夜 まばらな街灯で不確かだが……地面に倒れ込んでるように思える。

220『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/03(木) 09:19:41
>>217(斑鳩PC)

友人達と別れ、件の場所へと戻る。些か残念そうながら、約束を遂げた
クラスメイト達は、明日も遊べたらお願いする旨を背中に届けた。

複数ある内の『貴方』の一人である貴方は自問自答する。その答えは
この胸のなかに尽きぬ平穏を陰るような曇りを消し去る事が出来れば
見いだせる答えなのかどうか……それは誰にも知り得ないのかも。

先程の珍妙な悪の首領がピラ配りをしてるところまで戻ると、案の定
溌剌な声と悪の勧誘の定型文を謡う少女の声が届いてきた。

「お二人がピラを貰ってくれたら、今日の悪の広告は終わりっス!」

リカオン「んー、私は興味ないからな」

ミツル「ガキは家でゲームなりしてろよ…」

男女のカップルらしき二人が、気の乗らなさそうなのと面倒そうな口振りで
にべもなく勧誘を断る。がっかりのジェスチャーをする少女を尻目に
カップルの二人は貴方を横切った。

「あーあーっ! 二枚残っちゃったっス。でも、良いんっス!
50枚あった内、48枚は全部配り終えたっスからね!
それじゃあ、おにーさんもレッズゴーっス! 
くっくっ! 一気に48人も部下が出来たら、そりゃーもうっ
悪の大進撃の大開始なんっスよ〜」

 ご機嫌な少女は場を移して、その講演会と言う活動の為に移動するようだ。

大きなツリーを通過するように、大股で鼻歌交じりに少女は歩き出す。

平穏な日常は未だ切り崩される事は無い……。

221斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/03(木) 20:03:29
>>220

 (やっぱりクリスマスという物だから、カップルと言うのは多いんだろうな)

横目でその光景を追いながら、朝山の元まで辿り着くと
彼女の横で共に歩きだす、確か場所は公園だった筈だ。

 「悪の大進撃ねぇ――ッ」

 (僕も誰かしら、誘うべきだったかな)
 (彼女、喜んでついてくるかもしれないけど)

 「まあ48人も出来たら、アイドルグループに並ぶからな」
 「そういう意味ではグローバルだぜ、君。」

しかし、48人もよく集まったと考える
そんなに興味が湧くものなんだろうか?

四つ折りにしたチラシを、懐から取り出し、改めて眺める。

 「ねぇモーニングマウンテン、その人たちってさ、何か似通った所とかあった?」
 「共通点というか……外見とか性格とか、言動とか。」

222成田 静也『モノディ』:2019/10/04(金) 00:54:16
>>219

気分をリフレッシュし帰宅しようと思ったが、どうやらそうもいかないようだ。

はっきり見えたわけではないが影や街灯に照らされている部分を見るに人が倒れているように見える。
無視して帰宅してもいいが…

「見捨てて死んでましたじゃあな、後味が悪すぎるんだよ。」

やはり今日はとことん人助けをする日らしい。

状況を確認するためにまずモノディの聴覚で倒れている人物の心音、呼吸音があるか確認し、近づきながら声をかける。

「そこの人、大丈夫ですか?」

反応や意識があれば声をかけ場合によっては911に連絡、逆にそれらが無ければすぐに911に加えて110に連絡して・・・
周りを見るが見たところ近くにAEDは無いように見える。
ならやることは一つだ。たしか学校の保険の授業で心臓マッサージと人工呼吸はやったはず。

とはいえそれらを行うかはまず倒れている人に意識があるかどうかだ。

223黒羽 灯世『インク』:2019/10/04(金) 02:46:31
>>218

「……それでこっちに鼻水を飛ばしたりしたら、私、怒るわ!
 きっと、とっても怒るわよ。……ともかく、そうだわ。その通り。
 『岩を砕く』ようなパワーでも持っているひとがいれば、
 前に立つべきでしょうけど……この戦力ならこの作戦がベター」

「それに『ベスト』を探るには、時間も無いようだし」

小林の能力を頭に刻み込む。

「えっ―――――――――『ガソリン』っ!?」

(それに有毒気体!? こ……『殺す気満々』!!
 スタンド使いの世界ではそれが普通だというの……
 私が『甘い』? ……そう思わせるための『ブラフ』……!?)

(…………私の認識じゃあ『勝てない』とでも……!?)

が、思わぬ剣呑なワードに目を丸くする。

「も……もし貴方の想像力が私に勝ってなければ!
 ガソリンを活用するには……『火種』が、いるわよ?
 ……それも私たちが巻き込まれないように、点火できる火種が」

戦闘になることは想像できているが、
まさか『焼き殺す』前提になるような『覚悟』があるとは。
もちろん量を加減するなど、別の前提ありきなのかもしれないけど。

「もちろん不良の集まりなら『タバコ』くらいあるかもしれないけど、
 ほぼ間違いなく『大事故』になるのだわ。……本気で言っている?」

それでも負けを認めないべく、あくまで作戦への提案として、口にする。

「……と、ともかくだわ。そうね、一体くらい私たちの周囲を見張らせるべきじゃない?
 それと、買い物とかそういうのは別にいらないわ。『荷物が少ない』のは『記者』の基本。
 メモの道具と、良い靴があればそれでいいの――それとも、横丁で目立たないように髪でも染める?」

地味な見た目という訳でもないが、『不良グループ』のうろつく地域にいそうな姿ではない。
視線は運動部員たちの活動に向けた状態で、袖から手を出し、髪に指を通すようなしぐさを見せる。

224『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 08:50:35
>>221(斑鳩PC)

>共通点というか……外見とか性格とか、言動とか

朝山「んっ? 似てる所っスか??
おじーちゃんから私よりちっちゃい子供も居たし、男の人に
女の人も居たっス。みーんなバラバラだったスけど……あっ!」

そこで、思い出したように一際少女は大きな声を上げる。

 ――みんな、とっても良い笑顔だったんス!!

……

…………

時刻は7時40分。意気込みが強すぎて悪の首領を名乗る女の子が
逸り過ぎた結果、まだ講演会開始時間には早い。もっともピラを貰っただけで
必ず来る保障もありはしない。48人も本当に来るのか眉唾ものだ

此処は『星見街道』と『星見横丁』の丁度垣根となる地点に位置する公園だ。
周囲に住宅街と言うのは少なく、針葉樹が全体を囲んでいる。遊具が適当に
置かれていて、特に汚れも無いトイレも端に置いてあるごく普通の公園だ。
今は全く人気は無い……。

朝山「まーだ人が来ないっスね。まったく! みんな五分か十分前行動を
守らないと駄目なんっスよ! 私が戦闘員ならもう来てるっスよ!」

出入口は一つだけ。針葉樹の脇を抜ければ別方角から入って来る事も
難しくは無い。

 ジジ ジジ……。

公園を照らす街灯が点滅する。月は今日は明るいものの少しばかり雲が横切り
月光にも陰りが見え始めて来た。

残り20分だ……。

225『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 08:52:13
>>222(成田PC)

今日はとことん『人助け』に縁があると貴方は思う。最初は鞄が破れた
落とし物を拾い、次ははぐれてしまった道案内。
徐々に人助けのスケールは大きくなっている。そして、貴方は近寄り……。


 
      ――それは死体だった。

うつぶせに倒れている。右側頭部の上付近から血を垂れ流している。
黒いスーツで体格や顔から30半ばの些か強面だ。
 そして頭の側には鋭く尖りがある頭より少し小さめの石が鎮座しており
血痕がべっとり付着している。これが死因の直接的な凶器だろう。
倒れ伏した横顔は奇妙ながら 顔半分が『引き攣り笑い』のような
表情を形成して硬直しており、眼球などは微動だにせず間違いなく死んでる。

どう見ても救急・警察沙汰の案件だ。左手はだらんと脱力してるが
右手では何かをしっかり握りこんで離さないように体の内側に入っている。
体勢を変えなければ胸元に握り込んでいるものを取り出す事は出来ない。

少しだけ風変りさがあったものの、何時も通りの日常が先程まであった。
――それに罅が入る音が、今この瞬間に走った。

226『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/04(金) 09:38:19
>>223(黒羽PC)

グラウンドではサッカー部のエースが放つ15m程離れた場所からの精密な
ゴールへ向けてのシュートが決まり喝采が起こっており。2m近いラグビー部が
5人程の相手チームのタックルを振り切ってのトライ。短距離走が100m走で
10秒30を切るなど華やかしいシーンが確認出来た。

ヤジ「ゴホッ へ……へっ……っっ ……出ないは出ないで苛ってくるよな。
煙草やライターは俺持ってるし……まぁ、火炙りするのは最終手段だろ ジョー?」

小林「相手が銃なり殺傷性に秀でたスタンドを使用しない限りは……ね。何より
ガソリンの匂いだけでも相手がこちらに来させる戦意を無くすでしょうし。
それに……ね」

突如起こり得るものなんですよ。何の脈絡もなく平凡な日常が突然崩れ去るなんて事は。

小林の呟き、小声ながら妙に頭に残る言葉を締めとして打診は終わった。特に変装せずとも
闇夜で制服の色合いは目立たないし、無駄にラメなど使用しなければ髪の色だって遠目で
気付かれる事はない。

――現在 星見横丁 裏路地。時刻7時 40分。

怪しげなバーが立ち並び、窓明かりが殆どない廃屋らしき場所を少し抜けると
煙草なり吹かし、肩にタトゥーを彫り込んだ若者達が談笑する溜まり場がある。
貴方一人だけなら、一晩でも一緒に遊ぼうと夜の誘いをされた可能性もあるが
小林達と一緒であれば安全だ。不良のファッションが前面に強調されたヤジは
気軽に顔見知りらしい幾人かに手を上げて挨拶してるし、小林に畏まった調子で
挨拶してる人物も数人いる。

ヤジ「ここら辺りは、夜にバイクや煙草吹かせたり。適当な女ナンパする奴等も居て
……そりゃ世間的には良い顔はしねぇの知ってるよ? でも慣れ親しむと憎めなくて
一緒に馬鹿話するだけでも落ち着いてさ」

だから、そいつ達がヤバイ裏に関わってるとなれば放っておけねぇよ。と鼻水を啜り
涙を拭いつつと言う、お世辞にも格好つかない調子で用意したらしき鞄を提げ直し
改めた調子で決意を宣う。

小林「……彼、ですね」
ヤジ「あぁ」

目星の人物らしい、黒に銀や金を入れ込んで唇にもピアスらしきものを付けた
如何にも自分が悪だとファッション広告する男が何やら二人程連れて歩き出す。

小林は直ぐにビー玉サイズのスタンドを出して追跡を開始し始めた。

小林「何処に行くんだ? いい所だよ。と言う調子で会話してます」

ヤジ「あっち方面、ヤーさんとかの事務所も多くて危なっかしいから
俺も殆ど行かないぜ……ぅお! どうした、ジョー?」

小林「建物に入りましたよ。bar マクベスと言う名前です」

ヤジ「侵入出来そうか、スタンド?」

小林「いえ、直ぐ閉じられました。……通気口や空いてそうな小窓なし。
ちらっと扉の内側から階段が見えましたので、多分地下に造られてます」

ヤジ「何かしら密会なり非合法な売買には打ってつけか……どうする?
俺やジョーはある程度顔が割れてる。怪しまれる可能性もある」

夜のスリリングな尾行……目的の相手は30m程慣れた場所の地下の酒場? 
へと3人程で入っていった。

彼等不良コンビの名は知れてる。相手も不審に思う可能性も高い
小林のスタンドには扉を開けるなどの器用な真似は出来なさそうだ……。

227斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/04(金) 21:16:21
>>224

 「笑顔、笑顔……か。」

 (……アンパンマンのご親戚の方々かな?)

まあ、そんなわけではあるまいと心中考える物の
怪しい点がその辺りにしかないという事も確かである

 (面と向かっては言えないが、美人とお話からの、壺とか絵を買いませんかくらいの信憑性だからなあ、この話。)

笑顔を崩さずに横を見やる、悪の首領はなんともご機嫌のようだ。

 (本人を見る限りは、『本気』と書いて『マジ』と読むくらいの意気込みなのだけど。)

到着した公園は48人も来るというのが眉唾物の静けさで
聞こえるものと言えば、鈴虫の音色くらいの物であった

無論、早く来すぎたというのが多大に理由としては有るのだろう
勿論それだけなら素晴らしい事ではある、気がする。

(後20分ほどか……それなら問題ないかな。)
準備開始。

 「まあまあ首領、まだ彼らは戦闘員ではありませんから。」

それに正義のヒーローは、悪の組織に改造されてから逃げ出すのがお約束だ
此処で逃げると改造とか受けられないぞと、石ノ森章太郎先生も言っておられる。

準備完了。

 「そんな不満げの我らが首領のお心を慰めるために、ここは不肖、戦闘員斑鳩が『隠し芸』などを一つ」

そう宣言しながら、仰々しく両腕を広げ、左右の掌を開けば
それぞれの掌の上に『鉄球』がふたつ。

これが何かと言えば、『ロスト・アイデンティティ』の『鎖』である
斑鳩のスタンドは切り離すと『実体化』するが故に、見た目はそこらの鎖と大差がなく

『鎖』自体は他の『鎖』と金具を必要とせず、すり抜けるように『結合』出来るので
鎖を伸ばし、結合しながら手を振ると、『鎖』を『鎖』の中に『結合』する。

結果、5mの『鎖』を材料に、手中の直径5㎝程の『鉄球』に作り変える事が出来るのだ。
双方の鉄球は合計10m分を使った、二つの真球に近い鉄球であった。

それらの鉄球を両手を使い、片方を右手で受け取り宙に投げ、もう片方を落ちる前に左手で取り、右手に放る
……『スタンドのお手玉』だ。

 「ひー、ふー、みー、よー、いつつが、むなな。」


正確な遊戯の最中、公園内にわらべ歌のような物が響き
――そして、『鉄球』から『鉄球』が分離する。

冬の空に舞う鉄球が、時間と共にどんどん増えていった

……より正確に言うなら、『鉄球の形に結合された鎖から、同じような形に結合していた鎖が分離している』。
触れていれば鎖は分離できるので、鉄球をキャッチした瞬間に、素早くふたつ分放っているのだ。

そして、最後には8つになった全ての『鉄球』を、積み上げるように左手の上に乗せ
その場で一回転すると、『何もない』両手を開いて礼をする

 「……おそまつ!」

端から見れば、『鉄球』が消え去ったように見える事だろう。

8つの鉄球が何処に行ったのか?
……実は背中に2つに『結合』してくっつけているだけである。

『スタンド』なので種も仕掛けもある一芸であった。

 (――さて、かくし芸中に確認できた出入り口は二つ、一つ、公園の入口、一つ、針葉樹の影方面
  雲が月を覆うが、周囲の警戒は二つ目の頭で出来る、『鉄球』の準備もできた。)

 (……あとは、この背首の『ちりつき』が、気のせいだといいんだが。)

228成田 静也『モノディ』:2019/10/04(金) 23:23:17
>>225

呼吸音、無し・・・心拍音も、無し・・・

さらに近づいて目視したことで倒れているのが人間の遺体であることを確認し、スマホで911と110に通報した。

「・・・最悪だな。これは帰るのが遅くなるな・・・。母さんは心配するだろうか?」

仕事に忙しく帰るのが遅い親の事はすぐに頭から消え、ミステリー好きの性分ゆえか興味は目の前の死体へと移った。

おそらく年齢は30くらい。

死因は・・・おそらくこの血の付いた石が狂気だろう。

遺体は・・・奇妙な顔になっているな。半分が驚愕の顔、もう半分が『奇妙な引き攣り笑い顔』。これじゃまるでアメコミのヴィランみたいだ。

それに体の下になっている方の手に握っているようだ。
何だろうか?興味が湧いてきた。もしかしたら犯人を示す何かかもしれない。

・・・本来は死亡現場で素人が物を動かすのは厳禁だが、まあ呼吸を確かめるためと脈を図るために体勢を動かしましたと言えば言い訳が立つか。
心音呼吸音は超能力で確かめましたなんて言ったらオレの方が病院行きだしな。

俯せの状態の死体の体勢を仰向けにし、右手に握ったものを確認する。

「おっと、忘れるところだったな。」

まだ犯人が近くにいてこちらを見ている可能性を考え、モノディに周りに他の呼吸音、靴音が無いかを確認させる。

229黒羽 灯世『インク』:2019/10/05(土) 01:07:55
>>226

―――――何の脈絡もなく、平凡な日常が突然崩れ去る。

その言葉に黒羽はうなずいた。
戦慄することも、余裕を見せる事もなく。

           ・・・そして。

「フフッ! 貴方たちもなかなか『強い』ようね?
 私を仲間に引き入れるに足るものはあるのだわ」

裏路地を、心なしか多少風を切るようにして歩く。
高等部の生徒二人を連れ歩くのは『悪い気』はしない。
彼らが畏敬を集めているのも分かったし、
小林の知性とヤジの気風ならそれも不思議はない。

「どうって。その言い方! 私に開けさせる気でしょう?」

「ねえねえ。私、どう見ても子供じゃない。
 あなたたち以上に『バー』に入れるわけないのだわ。
 ……でも、そうね。フフッ! あなたたちより『やりやすい』事もある」

スタンドを使うには条件も足りていない。
やりようはあるが、確実性に欠ける。
賭けを打つのは今じゃあない。

「いい? チャンスはおそらく、そう長くないのだわ。
 『ドアは開けてあげる』から、スタンドを中に入れて。
 ――――それが済んだら私はしばらくあなたたちと合流しない。
 おわかりかしら? 今私たちを警戒してる奴なんかいないと思うけど、
 私が何か起こしたあと、私と一緒にいるのはあんまり賢くないと思う。
 ……そうは思わないなら、それとなく合流してくれてもいいけど」

当初の作戦とは異なるが、即席の策にこだわる必要は無い。
『見つかった時のために見つかるリスクを増やすわけにはいかない』。

「それじゃ、行ってくるのだわ」

繁華街を行きかう人々の間をすり抜けるように歩き、
目的である『bar マクベス』の前まで来たらドアを開ける。

――――それこそ『暴力団の事務所』とかならともかく、
看板を出している『営業中のバー』である以上、『ドアは開くもの』だ。
『内側に階段しか見えなかった』のだから『見張り』などもいないはず。

(『強さ』がなければ……『対等』に扱われることはない。
 その理由のひとつは、『責任』を持てないって思われるから。
 逆に言えば……見るからに『弱い』者に、まず『責任』は問われない)

仮に誰かに見つかった時も、『不審な行為』を中で本当にしているのであれば、
かえって大事にしようとはしないだろう――――という『推測』も立つ。これは『楽観』か?

230『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:22:45
>>227(斑鳩PC)

今は十二月下旬……ある程度暖かい気候ではあるとは言え、虫達も冬眠の時期。
賑やかな星見街道より少し外れた公園では、遠くのほうで行っている工事や
車の走る環境音を除き静寂だけが充満している。

朝山「んーっ、まっ そうっスね! でも戦闘員になった暁には、ちゃーんと
時間前に余裕もって集合するように言い聞かせるっス!
ん? あー! 凄い手品っス! おにーさんはマジシャンっスね!」

悪の首領は貴方の隠し芸(スタンド)にはしゃぐ。スタンド使いとばらしても
根が明るくて愉快な少女なら別に貴方を拒絶はしないが、更に大騒ぎする可能性も
あるし、そっとスタンドを備えるのも良い方法かも知れない。

ある程度賞賛の踊りめいた動きをした少女は、逆に胸を張りつつ口開く。

朝山「けど、このモーニングマウンテンもいずれすっごいマジックを覚えるっス。
人体消失とか、バラバラになって元通りとか。いーっ『ア』ぱい色んな……
…………ん? なんか言おうとしたっスか?」

貴方でも饒舌に喋りまくる少女でもないノイズめいた声が挟まれる。
唯一の出入り口からだ。

            『…………ア』

光源が薄まった公園の出入り口に人の塊が立っている。ピラを配った人達だろうか?
凡そ20数名ほどの大人数。

朝山「うわー! 来てくれたっスね! みんな遅かったスよ! こっちの
おにーさんなんて直ぐに私と同行してくれたっスからねっ」

少女は単純に喜んでる。だが、その人の塊からは返事が来ない。

     …………コツコツ

歩き出し、貴方たちのほうに近づいてきた。距離は約15m程ある。

231『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:26:16
>>228(成田PC)

貴方は警察と救急に連絡する。着信コールが数秒して、受付らしい
淡々とした声で、どうされたか尋ねられる。
救急からは『分かりました、直ぐに向かいます』と返され
警察からは『分かりました、貴方も絶対に其処にいてください』と返された。

観察を続けると色々『奇妙』な遺体だ。

ズボンには土汚れが目立ち、革靴も泥が付着し自然公園の森から一人分の
この男性らしい靴痕がある。森から歩いてきて此処で誰かに殺害された……?

顔も、驚愕と言うよりは『酷い疲弊と諦め』と言う感じの表情なのが
体勢を変える事で解った。顔の半分の引き攣りは何かの病状?

死後硬直が激しい手の中には手帳が僅かに歪になる力で握られている。
本当なら、これ以上は警察に任せるべきだろうが……。
ここまでしたのだ、貴方はその男が大事に持っていた手帳を確認する。
手帳の表紙に名前が刻まれてる、短く 『吉岡』と。

最初のページは何かの調査記録らしい。不審な誘拐なのか一時的な失踪を
解決するので6、7名のチームで隣町へ向かって色々な聞き込みをしたと
言う内容の記録。文面から察するに、この男は刑事のようだ。
 途中までは特に違和感のない筆跡、何らかの旅館に一泊して明日再度の
調査をすると言った所で一旦区切られ……最後のページに荒々しく
刻まれるような調子の泥なり血なりの太字の文章が貴方の目に映し出される。

 『  わな だった  やつら に チーム全めつ された。
 おれ も やつら になる。あたまにあれ ひびく
  でんわ おうとうされ ない もう やつらに なってる
 
 みる いけない  きく  いけない  やつらのまね もっといけない』


  ……文面はここで終わっていた。

 モノディの聴覚が、こちらに近づいてくる車の走行音を捉える。
パトカーが救急車だろうか? サイレンの音は聞こえない……。

232『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/05(土) 10:43:27
>>229(黒羽PC)

>その言い方! 私に開けさせる気でしょう?

ヤジ「おいおいっ 勘違いすんなて!
別に危険な真似せんし させんって!
 俺も同行するからよ」ズズッ……チーンッ

慌てた調子で告げて、ティッシュで鼻と目を拭きつつ答える。

小林「追跡したスタンドや、今頭上から観察した限り。此処辺りを
通っている人も居なさそうですしね」

ヤジ「だってよ。あぁ、別れるのは構わないぜ。そう言えば、俺達
連絡先交換したっけか?」
(※事前に交換してたかは任意、今したいならロールで)

貴方は人通りのない裏路地の入り組んだ道をある程度慎重に歩きつつ
ヤジと共にbar マクベスのドアを開ける。案の定、見張り等はない。

ヤジ「よしっ……て言っても、barなんだから地下の出入り口にもドア
あるのは決まってるよな。よしっ、俺がいっちょうそのドアの隙間から
こいつを滑り込ませてくるよ。そん位、子供の御使いより朝飯前だ。
あっ、もう二手に別れるかい?」

ビー玉サイズのスタンドを掲げ、幾らか涙と鼻水が収まった調子で
彼は貴方にもう離れるのか聞いてくる。

役目はある程度果たした……彼は地下のドアを少し開けてスタンドを
入れたら直ぐに小林のほうに戻るだろうし、これ以上居ても手持無沙汰に
なるかも知れないのだから、離れるのも確かに問題ないだろう。

233成田 静也『モノディ』:2019/10/05(土) 16:49:49
>>231

「この人は・・・警察で、この街で捜査していたのか・・・」

「そしてこの、『アイツらにされる』と『見るな、聞くな、マネするな』…?」
「まさかその集団にスタンド使いがいてこの人たちはソイツから攻撃されていたのか?」

思い当たる連中はいる、あの夢と現実の中間のような空間で出会ったヒビキとヤマオカという連中、
アイツらはどう見てもカタギと言える連中ではないスタンド使いだった。

そのときモノディの聴覚が車の走行音を捉えた。

すぐさま近くの茂みもしくは近くの木の影か、大きな木の枝の上に隠れる。

(モノディはスピードA、射程距離4mなので可能と判断。無理なら無理で大丈夫です)

ついでに靴から音核を抜き取り握り潰しておく。これで足音は4分間は消音と化す。

警察でも救急車でもサイレン無しに来るのはおかしい。

とりあえず様子見して、本物の警察か救急車ならともかく、
この男とその仲間を全滅させたスタンド使いの一味の場合は戦闘を行うか、逃走するかを選ばなければならない。

「面倒なことになったな。だがスタンド使いはスタンド使いでしか裁けない。だから潰す。」
「逃げるにしろ、叩くにしろ少しでも情報はいただいていくぜ。」

234斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/05(土) 19:37:46
>>230

「? いいや首領、僕じゃあなく……?」

……それは奇妙な音だった。

声と最初に思わなかったのは、それが人間の喉から出た声だと思えなかったからだ
すぐに声のした方向……公園の出入り口に、視線ごと体を向ける

ジョージ・A・ロメロ監督の撮影シーン、感想としてはそんな感じだ
公園の出入り口から、約20名程が向かってくる

光の加減のせいか、表情はよく見えず
我らが首領の嬉しそうな声にはちっとも反応しない

時折、気管から漏れ出すような、『ア』という声と共に
ただ此方に向かって歩いてくるだけの人々。

ゼンマイ仕掛けのマスコット集団だと言われれば
成程、信じたかもしれない。

だが目の前に見える人影は、ホラー映画の導入ではなく、現実そのものだ。

だから、僕はやるべき事をした、『こいつ』は傍に立ってくれないから。

 「――stand up to 『ロスト・アイデンティティ』」

部分展開していたそれを、全身に回す
即座に自身の身体を、幾重もの『鎖』が纏った、そして迅速な行動を。

まず朝や……モーニングマウンテン首領を 「まった、首領 様子がおかしい 違う人達かも」 の台詞と共に
首根っこを掴んで引っ張る事にした、もう一つの針葉樹方面、もとい、もう一つの出口に

他に待ち伏せが居なければ、其方から逃げるのが一番良いだろう

次に距離を確認した、彼我の距離は約『15m』だ
『ロスト・アイデンティティ』の射程距離は0mだが、能力の射程は20mある

既に、眼前の集団は射程内だ『攻撃するなら』だが。

最後に、『攻撃』の準備をする事にした
両腕の手首から伸びている鎖に、5mの鎖を込めた鉄球を接続し、そこから手首の鎖を1mずつ鎖を伸ばす。

これで、両手首から伸びた1mの鎖に、直径5cmの鉄球が接続された形になった。
最後にそれを回転させ始めて準備完了。

銀色の円盤が、『鎖』の残像で構成される
鉄球が遠心力で、僅かに風を切る音が出し始める。

けど、いくら、元天才の僕でも出来る限界がある

おまけで可能なのは歩いてくる集団に向けて、一つの台詞を言うだけだ
映画の中で聞くだけで、言う機会があるとは、思わなかったが。

 「……僕でも一度しか言わない、そこで止まれ!」

少なくとも、『10m以内』に集団が近づくまでには、以上の動作を完了させ
例え出来なくても、相手が10m以内に入ったら、『怖い人』を呼ぶかどうか『決断』せねばならない。

最後の警告と言わんばかりに、首筋が痛みを訴えても
正体不明の相手に攻撃は出来ない、少なくとも、『僕』は。

235黒羽 灯世『インク』:2019/10/05(土) 20:48:57
>>232

「いいえっ、あなたこそ勘違いしてるのだわ!
 私とあなたは無関係だと印象付けるのは良策よ。
 ……とはいえ、ただドアを開けるくらいなら、
 今一緒に歩いてるのとそう変わらないかしら……?
 そうね、付いてきてもらったほうがいいのかも……」

「ここでのやり方は、あなたの方が上のようだし?
 あくまでここでの『は』ね。総合力はどうかしらね?」

神経質になりすぎても仕方がない。
この夜の街でヤジが同行している意味は、
おそらく目に見える以上に大きいだろう。

「……ちょっと待って。ドアを開けるなら……策の一つは、あった方がいいのだわ。
 もちろんコッソリ開けて、中に投げ入れるだけでも『下策』じゃあない。
 ご丁寧にドアベルが付いてるとか、ドアの前に人がいたりしなければね。
 つまり『上等』でもない。おわかりかしら? 私がいる意味はここで活きるのだわ!」

だが、ヤジは顔を覚えられている。
そして何より『実行役』の小林と簡単に関連付け出来る。
不審な動きの露見が、作戦の露見にもなりかねない。

ゆえに不審を、人間関係を『上書き』する策を用意する。

「もし仮にドアをコッソリ開けたのがバレたら、すぐに合図をしなさい。そうね、手を上げるとか?
 そうしたら私、叫ぶのだわ。『初デートでカッコつけて未成年なのにBARに入ろうとした彼氏を止める、真面目で可愛い彼女』として……フフッ!」

不審な兆候ではなく…………『挙動不審』に、だ。
策あっての行動を、『向こう見ずな行動』に偽装する策。
ヤジには三枚目の役目を被せてしまうことになるが、
まあ、何事もなければそうもならない。あくまで予防だ。

「…………もちろん、何事もなく投げ込めればそれが一番だけれどね。
 それとこの場合は……露骨に私とあなたで動くわけだし、
 その後から別れる意味は、そんなに無いと思うのだわ。
 離れるのはあくまで、私だけでドアを開けに行った時の策……
 ドアを開けた私と、実行犯のあなたたちのつながりを断つ策だったのよ。
 一緒にドアを開けたなら、下手に断つより、繋がりの種類を偽装しましょう!
 それに……連絡先は交換したとはいえ、私と、はぐれても困るでしょ? ……でしょ?」

もちろん、はぐれて困るのは黒羽の方だとは思うが。

236『星の女』:2019/10/06(日) 10:19:01

        ギィ クルクルクル・・・    ……ギィ

私は壊れてしまった地球 止まってしまった地球を手で回す。
だけど程なくして自転は力を失い、再び沈黙してしまう

「どうしようもない事なのです。切っ掛けは今となっては私にも分かりません
ソレ が起きる少し前には彗星が惑星(ほし)を通過してました
死産してたと思われた赤子が数時間後に息を吹き返す珍事もありました
エクリプスとアリーナの抗争により、死期を悟った未覚醒の使い手が自死する事も。
破壊されゆくオゾン層の穴を掻い潜った未知なる外宇宙から干渉されしウイルスか
死するべき定めに抗うが故に発動した人間が運命の紐を捻じってしまった悲劇か……

ですが、今となっては原因を究明する事は戯言です。

この星に生きとしいける全ての存在は、あの日 全てがソレに呑み込まれました。
それは大いなる多くの 数多くの物語の一つです。
私は物語に味付けや風味を付け加える事は出来ますが
料理そのものを出す事を禁止する権限は無いので御座います。

ですので、これが私に出来る精一杯。基本世界の貴方がたの魂が損なわれぬ程度に
雀の涙より細小なる種を、未だ命が息づく終焉三日前の世界へ埋め込むだけしか。

それは何の成果もない無意味な代物なのかも知れません。ですが私は知っている
無価値に至った無量大数の砂の中に紛れて、人の短い一生の中で星のように
輝きを放ってきた魂達を 私は知っています。
だからこう思うのです。もしかすれば、貴方達なら 或いは――」

237『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:20:36
>>233(成田PC)

貴方は人が隠れられる程の茂みに足音となる音核を潰しつつ身を隠す。
(周囲から物音は一切しない、行動は成功している)
そして一分程すると、一台のパトカーランプやサイレンも鳴らさず一台の
警察車両が公園に停車する。暗闇だが、雲が通過して月明りが戻って来る。
二人の警察が降りて来て吉岡の死体へ近寄って来る。表情は『笑顔』だ。
死体を検分や無線で検死の捜査を呼ぶでもなく、制服は間違いなく本物の
警察官は二人して死体をその表情のまま数秒程見た後・・・

>>234(斑鳩PC)

無邪気に団子状に一塊の集団に近寄ろうとした悪の首領の首根っこを掴み
『ロスト・アイデンティティ』を発現。鋭く警告の声を発する。
      ・・・カツ カツ ピタ。
                 ……ザァァ
空から流れる雲が薄まり月光が公園を照らし顔と人影の輪郭を濃くして
正体が明らかになる。攻撃開始の決意のボーダーラインとなる十メートルより
少し手前で25名の大人数の小学生程の児童から70程度の老人まで性別も
年齢にも共通点が無い集団は鶴が羽を広げるように貴方達の前に一列に位置を
変えており、その表情は全員『笑顔』だ。
少し強い風が吹き、彼等の前に誰かが投棄したビニールが飛ぶ。それを合図
とするかのように全員がまるで合図したかのように一斉に片腕を上げ
貴方達二人へ人差し指を向けて……

>>235(黒羽PC)
ヤジ「おっ了解 ……へへ。あっ、悪い あんたを笑ったんじゃなくてさ
俺、こうやってジョーや他の仲間で調査する事って滅多になくてさ。
誰かの為に、こんなチャチな事でも身を張れる事が嬉しくてよ」 ズズッ……

貴方はbar マクベスのドアを半開きにしつつヤジが下りるのを見届ける。
忍び足で彼は出来うる限りの早足で、物音を殆ど立てず十五段程の階段を
降りて扉を僅かにだけ開く。提げ鞄のチャックは開き、何時でも彼が
用意したと思われる武器を出せるように用心もして。
 緊張と遠方からの環境音以外は音が無いゆえか……そのbar店内の喧騒
らしきポップなBGMに混じり怒号めいた声が僅かに聞こえた。

      『おい リキさん!? なに羽交い絞めに……』

    『えっ!? 先輩なにして……てか、この集団なに……っ』

  そして――

238『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/06(日) 10:39:34
>>233(成田PC)

 アハハ     アハハハハハ

警察達が『笑い声』を発している。それは今まで貴方が
テレビや友人達の談笑でも聞いた事のない生理的嫌悪感を
掻き立たせる音だった。聴覚が人よりも際立っている事もあってか
頭の中を一瞬撫でられたような、おぞましい感覚が背筋から駆け巡る。

   アハハ     ハハハハ    アハハ  ハ

 警察官達は笑顔で互いに笑い声を発し合っている。まるで
それだけで意思伝達が出来ているかのように……。
 
       ・・・ア ハ

不意に、警察官の一人が貴方のほうに首をグルンと向けた。
……気づ   かれた?

>>234(斑鳩PC)


   アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!

それは、『笑い声』と言う名の兵器だ。子供が 若者か 老人が
全員が笑顔で身の毛もよだつような笑い声を発している。隣の悪の首領の
少女すら、思わず恐怖の入り混じる短いヒッと言う呟きを発する程の。

    アハハハハハハハ!!!!!   ピッ……ッ

その笑い声を発するナニカの前を飛来するビニール袋は、浅く細かな
切れ込みが走るようにして、地面へと力なく崩れ落ちる。まるで
その薄汚れ地面に襤褸切れとなった袋は、未来の貴方達の暗示かのように。
 
    アハハハハハハハッッハハハハハハハハハハ!!!  ザッ……!

指を向け、全員が笑顔と其の脳髄より奥の大切な部分を揺るがして
内なる貴方達すら侵そうとする声を発しながら全員が一歩足を踏み出した。

>>235(黒羽PC)


 ――アハハハハハハハハハハハッッ!!!

ヤジ「――!?」    『……ぅ゛ あっ゛――!』

耳に突如飛び込む大声量の『笑い声』。だが、貴方が取材や過去の
記憶を掘り返しても、こんな暖かさや喜怒哀楽のどれにも含まれない
何処か空恐ろしすら感じる声を聞いた事はない。笑い声ですら無いのかも

扉を僅かに開けたヤジは一瞬身を強張らせ、そして隙間から侵入しただろう
小林がスタンド音声で呻く声も貴方の目と耳に届いた。

   アハハハハ      ――・・・ハ

ヤジ「――ッ」  ―タンッ!

 迸っていた笑いを模した声の洪水が突如止む。それは決して良い兆候等と
思えない。ヤジも同様の結論に達したのか、判断早く意を決して
身を翻すと、硬い顔つきのままに貴方のいるほうへ階段を一段飛ばして
上がろうと跳ね上がる。

   ――バタンッ!!

barの扉が開く、一人の笑顔の顔つきの男と背後にも全く同じ表情の
集団が姿を現す。

 ――一人の視線が、ヤジの向こう側より貴方と目を合わせた。

239成田 静也『モノディ』:2019/10/06(日) 18:54:00
>>237-238

ゾワッ・・・

あの二人の警察官の『笑顔』、そして笑い声を聞いて背筋に冷たいものが走った。

本来、笑顔とは攻撃的なモノで相手への威嚇が起源だと聞いたことがある。
だがあれには一切の感情がない。ただ壊れたCDみたいに笑うということをリピートしているだけ。
それゆえの嫌悪感がある。

そしてもう一つ確信する。おそらくあの警察官たちは正気ではない。あの男同様、既にスタンド攻撃を受けている!

ならば、あの男のメモにあった『見るな、聞くな、マネするな』とは…まさか!?

そう思いながら観察を続けていると二人のうち一人がふいに首をまるで人形のように素早く回しこちらへと視線を移した。

(マズい!気づかれたか?どうしてこちらに気づいた!?音は立てていないのに!?)

(それにあの笑い声と顔を見続けるのはマズい気がする!)

急いで持っていたイアホンを耳栓代わりにし、警察官らの胸から下を見るように視線をやや斜め下へとずらした。

来るなら来い!まずは気絶させてその薄気味悪い笑い声を止めてやる、本体を探すのはそれからだ。
場合によっては『モノディ』で音核を砕いて笑い声を出せなくさせるのもアリかもな。

茂みの中からいつでも飛び出し、奇襲をかけれるように『モノディ』を出して待ち構える。

240斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/06(日) 20:03:59
>>238

――その笑い声に、感情は無かった
                                                  『吐き気がする』
録音したテープから再生した笑い声でも、笑い方でどんな感情かくらいは解る
それが今日まで進化してきた人間の「コミュニケーションツール」だからだ。

赤ん坊から老人まで、俺達は皆それを聞き続ける
そしてその経験が告げている、これは笑っているんじゃない。

「ア」と「ハ」を続けて喉から出しているだけだ。
ただの「攻撃目的」として。
                             『クソったれが』
恐らくだが、これは「感染キャリア」なのだろう
インフルエンザ、という病気がある

それは人だけに留まらず、牛、豚、鳥そのような生き物を「キャリア」として
人間にまで感染する危険性のある「ウイルス」だ
                                             『そんなに死にたいか』
この攻撃の場合「笑い声」が「攻撃手段」であり「繁殖手段」であり
「キャリア」なのだ、1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に。

増殖速度は通常の病気と比べるにもおこがましい速度なのだろう
なにせ「倍々ゲーム」なのだから、今この日本列島にどの程度の時間が残されているか怪しい物だ
                                                            『なら殺してやる』
……1日と12時間の経過で全て感染してもおかしくはない
正気ならばまさしく「笑わなければ」やっていられない攻撃だ。


 ――その声を聴いた瞬間、『僕』は『俺』に切り替わった。


中でひたすら警告はしていてやったが、脳みそがハチミツと砂糖漬けには無理だったらしい。
お陰で俺達は3人揃って悲鳴を上げる羽目になった、歯を砕かんばかりに奥歯を噛み締める


目の前の集団は、生かしておく事は『絶対』に出来ない、躊躇いは捨てて、人殺しの覚悟を持て『漆黒のような意思』を。


逃げる?音というクソったれな攻撃方法では、そもそも彼我の射程距離が違い過ぎる、聞こえ続けたらアウトだ。

既に手遅れかもしれないが、これ以上の『感染者』を増やすわけにもいかない
――あるいは、両親の為に、この俺が自殺までを選択肢に入れなくてはならない。

つまり、目の前の20人余りの集団は、『喉を抉って殺す』事にした。
『ロスト・アイデンティティ』なら、それが出来る。

両腕の鎖が回転を続ける中、先端の『鉄球の形の鎖』が結合と分離を繰り返す
かつてローマのウェゲティウスという軍事学者が、この攻撃方法をこう記した。

それは射程400m、当時の弓よりも長く、初速は
時速100㎞を突破し、皮鎧をつけていない兵士の胴体を貫通せしめた、と。

人類誕生以来の長い付き合い、目の前の連中と比べてはるかに原始的な、人類最古の攻撃方法。
――だが、『ご先祖様ありがとう』って所か。

 ……その名は『投石』。

唯一の欠点は命中精度、両手で扱えばさらに落ちる、『脳が2つ』ない限りは
『ロスト・アイデンティティ』は、その弱点を全て埋めていた。

左右のスリング(投石紐)で『影と実体の2つの脳』が狙いを定める
これからする攻撃は、『ライフル』というよりは『ショットガン』に近い。

振り回される二つの鉄球から、遠心力で分離した『鉄球達』が時速100㎞以上で放たれる
銃のような発砲音も無く、俺の意志一つで、ただ滑り抜け、分裂するように、直径5cm、一つ辺り20cmの鎖で作られた『鉄球』達。

弾数は1mにつき5発、5mで25発、それが両手に2つで『50発』
そのほぼ全て、48発が、達人の如き精密動作性(B)で、20人余りの『喉』めがけて、『憤怒』と『憎悪』を持って放たれる。

喉でなくても頭蓋か肺を砕いてやれば、問題は無い
『ビニール袋』になるのはお前らの方だ。

そして回転の最中、結合している部分の鎖を結合しながら伸ばし、分離して、鎖を残った左右2つの鉄球内に『補充』する
ハンドガンのようなリロード要らずだな、あら便利、もっとも人間並みの速度で伸びる鎖が何処まで補充できるかは解らんが。

 (人間並みの速度で伸びる鎖って何って?俺も知らん、悪いが『ロスト・アイデンティティ』に聞いてくれ。)

出来なかったら?勿論、我らが悪の首領を抱えて杉林の方へ逃げる準備さ
……悪の戦闘員としては当然だろう?

241黒羽 灯世『インク』:2019/10/06(日) 23:12:14
>>237-238

(何かまずいっ、解除の指示を……いいえ彼は『木偶人形』じゃない!
 それが今、可能で、必要と思ったなら自分で判断できるはずよ……!)

この場にいない小林の心配は、無駄ではないが無意味。
彼の知なら『解除』を選ぶなり自壊で強制解除するなり、
策を自分で選べるだろうし、それが無理な状況なら、
呼びかけたところですぐ動けると考えるのは無理がある。

重要なのはこの局面を切り抜けるのに意識を絞ること。
視点を合わせてくる人物が何者か、だけは確認しておく。

(気付かれたのは想定内、だけどこの事態は想定外!
 集団……『元からいた』とは思えない反応、
 瞬間移動、分身、それとも想像出来ない何か……
 つまりスタンド使いがいる可能性が高い……のだわッ)

「――――『インク』」

(私は『誰にも屈さない、中立にして上位たる記者』!)

ヤジを見捨てる選択肢は『無い』。
情の話ではなく、『孤立』はおそらく……危険すぎる。

        ズァァァーーーーーーッ

「第一の筆法…………『ゴースト・ストーリーズ』」

勢いよく扉を開け放ち、片手で――『高速(スB)』で筆を動かしながら屋内へ。

空間に書く文字は、『アメフト部がタックルした』。
事実(>>213)だ。画数の多い漢字は極力廃して、シンプルな主語述語で書き記す。
これには空いた片手で触れることで、『持ち運ぶ』状態にしておく。

「……………………っ」

(私は『強い』……私は『負けない』……
 そのためには『意味不明』でも頭を回すのだわ……!)

そして一旦『止め』て、続いてもう一筆。『私3〜4分立ってた』(>>195
……限りなく簡素な主語述語で二文目を書く。時間的に書けそうにないなら、無理に書かない。

これは入り口近くの空間に置く。その状態で階段の上に立ち、ヤジの向こうの存在を見極める。
ヤジが階段を上る手助けはしないというか、邪魔になりかねないのでしない。効果的な策もない。

242『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:01:05
>>239(成田PC)

貴方は携行していたイアホンを耳に入れる。最初に聞こえてきたアハハは
未だ耳の鼓膜より奥で耳鳴りのように響くような不快を覚える。
 警察官はピクリとも動かず、貴方のいる茂みを見つめてるようだ。その緊迫感は
一分? 二分?? いや、十秒も経過してないかも知れないがとても長く感じる。
  
         ……カツ        ブロロロ……!
              グルッ

茂みに一歩足を踏み出そすように警察官の右足が貴方のほうに歩を進めかけた時
『モノディ』にもはっきり捉えられた遠くからの車がこちらに寄って来る音。
警察官は反転して警察車両のある場所へ体を反転させる。もう一人の警察官も
依然、笑顔の形で表情筋を固めたまま死体の側で動かない。

 ブロロロ・・・キキィ!

暫くすると、貴方が連絡した救急車が到着した。サイレンの音がしないのは
夜間である事も踏まえてなのだろう。

隊員「お疲れ様です! 通報を受けてこちらに来ましたっ」

救急隊員の一人と思われる制服の人物が公園内へ入って来る。
先導する隊員より背後からも同じ制服の者達が3名分の足音を捉えた。

今ならば、茂みから反対方向へ遠ざかる事も可能ではある……。

243『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:29:38
>>240(斑鳩PC)

貴方は『貴方』へと 僕は俺と成って手元に力を込める。首筋のひりつきは
既に元凶を見つけた故か鎮まっているか、強まり過ぎて感覚も麻痺してるだろう。
『こいつ達』は滅ぼさなくてはいけない。自身の命を投げ打ってでも
必ず消し去らなくてはいけない。漆黒の鎖の唸り声が全身に響き渡る。

     ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!

             アハハハッッ――『パァァンッ!!』――ッ゛

精巧さと無慈悲さの威力(ス精BB)を兼ね備えた全方位への一撃。
指を差し、喧しく音響兵器を迸る人の形をしたウイルス達の頭部か顔面
喉から血を噴出させ仰向けに倒れていく。

朝山「ひっ ひっ……っ。な 何なんスか。何で こんな」

恐怖に蒼褪めた(被り物をしてるので判別不明だが)声で悪の首領は
呆然自失の呟きをする。仮にスタンド使いだとしても、このような
凄惨な現場に出くわした事が今まで何一つないのだろう。25体の
死体が扇状にズラリと並び…………。

・・・ 
25体   ……配ったピラの数は48枚。


        ――残り23人は?



    
       『アハハハハハハハハハハハハハハッッッ!!』

 貴方が睨みつけるように25名へ向けたのと反対の杉林が並ぶ場所から
『13』の大人から子供の体格の者達が、笑顔とアノ音を発しながら駆ける(スC)

 全てのソレ達は、両手を広げて抱擁でもしようとするかのようなポーズで
貴方や悪の首領(朝山)目がけて走って来るっ!!

244『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:51:01
>>241(黒羽PC)

         『アハハハハハハハッッッ!!』

貴方と視線をぶつかった人物、ギャルファッションの20代前半
当然ながら出会った事や知っている人物でもない、そしてこんな無機質な
笑顔で笑い声を向けてくるような存在にも、だ。

 ヤジは形相に近い切羽詰まった表情で階段を駆け上がる。それに続く
ように笑顔の人物が彼を捉えようと二段飛ばしで追う。

  『アハハハハハ!!!』   「――ッ……!」

いよいよその彼の肩に、刺青が彫られた手が掴もうとしかけた瞬間
意を決した表情でヤジは持ってる鞄から引き抜いたものを一気に
振り返り0距離でソレを向けた。

ヤジ「クリーデンス」      ――カチ    ドォン!!

『水鉄砲』らしいものが勢いよく噴射され階段から男は笑い顔を
微動だにしないまま階段へ転げ落ちる、その彼を踏み台にして更に2体程が
駆けあがって来る。その時間を浪費する事なく、不良青年は貴方の隣へと
もんどり打つ形で不格好ながらも到着した。

ヤジ「……ゃ……に……ぞっ!」

はやくにげるぞ、と言いたいのだろう。必死に呼吸を整えようとしつつ
貴方を促している。彼の判断では多勢に無勢なのだろう。

ただ追手となるbar空間から出てくるソレ達は笑顔の二体を先導に貴方達の
いる出入口へ向かって来る。2秒とかからずソレ達は地上に迫っている!

245『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/07(月) 22:52:20
>>244(黒羽PC)

二文目まで問題なく書く事は成功した。

246斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/08(火) 00:03:13
>>243

 「……朝山、ゆっくり前に行くんだ、今は歩く事だけ考えろ、オマエは首領だろ。」

 「死にたくなけりゃあさっさとしろ!」

態と嫌がる様に呼んだが、これで立ち直るとは思えねえ
この女が助かるかは賭けだな……しかもだいぶ悪い賭けだ。

振り返らずとも解るが、背後から来るのは予想の範疇だ
不快な笑い声は、まだ止まってねえ。

 「――だから、警戒して近づかなかったんだ」

振り返らず、省みもしない、鎖の回転はまだ止まらない
地獄の歯車のように、唸りをあげ続ける、15m

 「もし、俺が襲撃するなら ……包囲の出口に、必ず『蓋』を用意するからな」

鉄球の中、鎖の先端から伸びて、分離し、結合する
『鉄球』の装填は続けられ、影の頭が、背後を睨みつける、10m

 「そこからなら逃げられる、そういう位置が良い。」

我らが首領は放心状態だ、こんな馬鹿なヤツは絶対置いていきたくねえ、5m

 「そう、凄く……イイ位置だ 『背後』 っていうのがな。」

装填完了、射撃開始。

 「―― 『回転の力』は前後に撃てる、『ロスト・アイデンティティ』に死角はねえ。」


      ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!


『ロスト・アイデンティティ』の脚の鎖の解除、影と同時の4本の脚を作り出し、笑う集団が全員杉林から出た瞬間
入口へと歩きながら射撃を開始する、射線を確保するためと、距離を詰められた時即座に(スB)で走って逃げる為だ

杉林を縫って出てくるなら全員が仲良く一列にとは行かないだろう
一番近い人間から、装填が完了次第、左右交互に(精スBB)で喉を射撃する。

上手くいけば、倒れた死体がその後ろで走ってる奴の足止めくらいにはなる筈だ
もっと上手くいけば、朝山も逃がせるだろ。

(だが、13しか見えねえ、後10、数が足りねえ……公園に出入り口は二つだけだ、隠れる場所も早々ねぇな)
(もしいるなら最初の観察で気づいた筈だ、予想できるのは……公園入口付近に隠れての後詰か?)

影の頭で背後を見ながら、自分の眼で出入り口付近を見る
見えないというなら『見えない位置にいる』だけだ、ゾンビとはもはや思わない、こいつ等は『効率よく仕留めに来ている』。

単に笑い声が会話になった連中だと見るべきだ。

(入口に近づきすぎるのは危険か、回転が止まったらロスト・アイデンティティはただの『鎖』でしかねえ)
(奥の手は有るが時間がかかるし、『鎖』を消耗しすぎる、このまま……仕留めるしかねえ。)

背後の敵を射撃しながら入口まで6m付近まで移動する、装填と射撃を続けながら。

247成田 静也『モノディ』:2019/10/08(火) 00:11:54
>>242

マズイ!あの救命士たちもやられてしまう!

条件も最終目標もまだはっきりわかっていないが、今現在はまるでウィルスのように感染者数を増やし、
邪魔者を消すことを目的にしていることくらいはわかる。

そんな状況で逃げ出してわざわざ無事らしい人が感染させられるのを黙ってみるほどオレは薄情ではない。

すぐさま茂みから飛び出し、叫ぶ。

「救命士さん、近寄っちゃ駄目だ!これは新しい感染症か何かで、その二人ももう感染している!逃げたください!」

とりあえずスタンドだとか相手にはわからないことだけを伏せ、分かるような例えで説明して逃げるように促す。

(間に合うか?)

急いでモノディで警官たちから音核を抜き取り砕く。それで4分間だけあの笑い声が止まり
いくらか感染を先延ばしできるはず。

そして声を奪った状態での行動で相手の詳しい感染方法も多少は分かれば儲けものと言った所か。

248黒羽 灯世『インク』:2019/10/08(火) 21:12:18
>>244

「……先に扉の外に行きなさい。私はすごく足が速いの!
 息も絶え絶えのあなたが先に出ても問題ないのだわ。
 することをしたら私もすぐ出る……おわかりかしら!?」

流石に錯乱状態にあってもおかしくない彼に、
自分が今すぐ行う動きの完了を待たずに、
すぐにこの場から離れ始めることを指示する。

         サッ

「つまり、ドアを外から閉めたりしたら、嫌よ!」

つまり、黒羽は『記事』を解き放つ。階下に向けて。
すでに触れた状態にあった、持ち運び状態のそれを。

――『アメフト部がタックルした』。
現実として再現された墨の人型は、この位置から全力で前へと突っ込む。
能力射程は『5m』だが……階段という相当に踏ん張りの効きにくい場で、
屈強なアスリートのタックルを受けた『笑顔』達は階段の下まで転げ落ちるだろう。
これにより、下から来る後続にも、一手のみで同時に対応することを狙う。

(…………何より私たちが武器やスタンドで直接攻撃するわけじゃなく、
 終われば消えてしまう私の『墨』で攻撃するというのがいいはず。
 得体の知れない異変に、私たち自身は巻き込まれにくいはずなのだわ!)

結果は見ずに、ヤジの後を追うようにして外に出る。
ヤジが動けてないなど必要なら、今記事を放った手でヤジの背中を押し、あるいは手を引いて共に外に出る。

移動開始の際、先ほど書いたもう一文に筆を持った手で触れ、持ち運ぶ状態にしておくのは忘れない。
持ち運ぶ条件は掴むことではなく触れることなので、筆は邪魔にはならないだろう。

249『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:20:16
>>246(斑鳩PC)

貴方に油断などは無い。未だに鎖の唸りと殺意の歯軋りは止まりなどしない。

         ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!

                  ジャッッ   ヴュュ゛ゥゥオォッッ――ッ!!
鎖の回転の力が次々とアハハ! のソレ等の喉を抉っていく。『笑い声』に関しては
どれ程の危険性と感染力が秘められてるのか不明ながらも、今のところ、こいつ達は
その声を抜きにすれば平均的な人間としてのスペックだけしか無い。『ロスト・アイデンティティ』の
鉄の枷と、貴方の人生に今まで付き添った影は只の人の力に劣る事など無い。

叱咤激励に対し悪の首領は蒼褪めたまま(※被り物なので推測だが)コクコクと無言で頷き
言われた通りに歩いて行く。続くように射撃(投擲)を続け貴方も公園の出入り口へと。
残り6m そこを抜けて少し開けた道を数分行けば開けた大通りに向かう事は出来る……が。

      アハ ハ    アハハ ハハハ      
  アハハハ      ア  ハハ     ハハハハハ

 ――いる  公園の出入り口付近にある電柱だ。そこに隠れられる程の子供か
細身のサイズである人間が僅かに顔をはみ出す感じで、笑顔で貴方たちをジッ……と。
電柱は出入口の左右に2、3mの誤差と共に立っている。二人は確実に居る
もっと多くも、想像すると滑稽ながら電柱を軸に一列にして立ってる可能性もある。

鎖の弾丸は脅威だ。しかし、遮蔽物があればどうだ?  この笑い声を発する
人の形をしたソレ達は着実に貴方の『ロスト・アイデンティティ』を攻略しようと
するように、不気味に観察しているようだ……。

250『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:38:05
>>247(成田PC)

 救急車から降りて来た者達の身を案じ貴方は茂みから飛び出した。

無視は出来ない。病原菌のように同一の存在に人類を成り代わらせようとする
存在に対して逃げる訳にはいかない。

救急隊員「へ? あっ 通報してくれた人ですか! 一体何を」

救急隊員は鋭い語気に一端立ち止まる。だが、逃げない。
当たり前ながら、新しい感染症と言われても現場維持をしてるようにしか
月明りで視界は明瞭でも顔の表情に違和感に及ぶまで初見の一般人に
今の異様な状況を網羅する事なで出来ない。
 僅かに怪訝そうな顔を貴方に向けて……その時、不意に貴方の頭に
先程読み込んだ必死の遺書とも言える文が過った。

 『おれ も やつら になる』
 『でんわ おうとうされ ない もう やつらに なってる』

……刑事が電話をする。そうなると相手は誰だ?
 勿論上層部だろう。自分では解決出来ない案件に指示を貰おうとするのは
当然の事なんだから。そして、それが出来なかった。

    ――じゃあ、今どれだけ公共機関に……こいつ達は?

         『タァ―――――――ッンッッ!』

 瞬間、銃声が轟いた。貴方の目前で警察官が銃を引き抜いて硝煙が上がる。
もう一人の警察官も救急隊員に淀みなく発砲をしていた。

貴方に向けられてるが、痛みはない。日本の警察官の第一射は威嚇射撃の為
空砲とすると言うのが義務として定められているからだ。にこやかな警察官が
笑顔のまま僅かに不思議そうに小首を傾げる仕草をした。

救急隊員「あっ あんた一体なに」   ガバッ 「おわっ!!?」

それに声を荒げ詰問をしようと、一瞬硬直してから体を動かそうとしたのを
後ろで同行していたであろう隊員が羽交い絞めにした。

先導していた隊員の後ろに一緒にいたソイツ達は『笑顔』だ。


        『――アハハハハハハハッッ!!』

隊員「あ゛っっっ!!!?   なに゛し……や………めっ゛っ!!??!」


二人の隊員が劈くように拘束する救急隊員の両耳にノイズを注ぎこむ。
暴れて振り解こうとする彼は、次第に首を振る動作が遅くなり
力強かった目の焦点が合わさらなくなっていく。

          『ガチャ』

 警察官達は、貴方に対し撃鉄を更に引いた。

251『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/09(水) 10:58:10
>>248(黒羽PC)

    ――『アメフト部がタックルした』   ズズッ……ォンッ!!

貴方の能力は決して万能では無い。最初にこの協力を持ちかけた小林達が
期待するような敵を一気に蹴散らす戦闘力と言う点は他の近距離スタンドが
一歩優位に立つし、一点集中の破壊力は無い。
 ――だが、『経験』は裏切りはしない。貴方が短い中での見聞の糧は
状況と合わさり強烈な一打を放つ事は可能だ。

 2mはあるアメフト部の強力なタックル。暴走機関車を想起する前進を
受けて笑顔のソレ達は巻き込まれ階段の下へと再度転がり落ちていく。


    ――アハハハハハッッッアハハハアハハハ!!

ヤジ「っまだ、奴さん等 全然へこたれてねぇって感じだぞ! 
人通りの多い場所まで戻って撒くっ」

階下からはbarの中で未だ出てこれなかった連中が、崩れたソレ達の
垣根を踏み台にして更に階段を馬鹿の一つ覚えと言った調子で上がろうと
してくるだろう。どれ程の人数でアノ密室にいたのか? そして、どれだけ
迷い込んだ人達が、あの笑い声に何かされたのか……。

ヤジ「ジョーは無事か、おいっ!? アレ聞こえた瞬間に脳味噌が
薄気味悪い何かにまさぐられたような得体の知れない感触走ったぞっ」

20m程全速力で走るヤジに続いて貴方も走る、そこに小林が立っている。
少し壁に凭れ掛かるポーズで何かを呟いてる。その周囲には透明色でない
水槽も4体ほど浮遊している。

「……アハハハハハ?」


ヤジ「っジョーっ!?」

異変を感知してか、ヤジは摩擦音を立てつつ止まり僅かに強めに
小林へと呼びかける。

その声に気付いたのか、彼は緩慢な動作で顔を上げる。表情は
能面のように薄い。

……まさか?

252黒羽 灯世『インク』:2019/10/09(水) 22:57:00
>>251

「『記者は中立で、上位』……
      『記者は中立で、上位』……
          『記者は中立で、上位』……」

唱える。
それは、『おまじない』でもあった。

「仮定としてあの笑い声は『感染』する。
 これは地下のお店の様子からしても、
 ほとんど間違いないはずだわ。だから……」

        ザリ

小林から少し離れる。
笑い達には『知性』らしきものを感じなかった。
小林のスタンドを最大限活用出来るとは思えないが、
最低限は出来るだろう。毒や炎は馬鹿が使っても危険だ。

「『距離』だわ。笑い声を聞いた距離が一番近かった!
 その理屈だと…………あなたも危ないかもしれない。
 聞いた笑い声の総量とか、そういうのが条件なら……
 『これ以上聞くのは、まずいのかもしれない』
 彼に近づいたらだめよ、仲間でもっ! 親友でもだわ!」

小林を救う手立ては存在するかもしれない。
が、存在『しない』かもしれない。
そもそも現時点では手がかり一つない。

ヤジの持つ強さが合理か、情かも、知らない。

「ここを離れて……あなたっ、組織とやらの拠点は開いてないの!?
 こうなったらすでに『何か起きてる』のだから、助けをお願いするか、
 とりあえず一旦この場から逃れるために、避難する場所を借りるとか……!」

重要なのは、ヤジは……少なくとも今は問題ないこと。
彼の組織とやらの助力は、確定事項の起きた今でも、
引き続き望めないだろうか? 藁にもすがるべき場面だ。
もちろん、それだけに頼るのではいけないだろうが。

どちらにせよ、小林からは距離を取り、かつ逆走はしない。
今通った20mの間に岐路などはなかったか思い出す。
また、片手には『インク』を、もう片手で『記事』を構えておく。

253成田 静也『モノディ』:2019/10/10(木) 02:40:38
>>250

「くっ・・・スデに・・・だったか・・・すみません、助けることができなかった…。」

無念に思うが、相手が銃を抜いた以上、すぐ頭をこの状況から乗り切るためのものに切り替える。

最初はメモの連絡していたのは一緒に捜査をしていたあの人の仲間の事かと思ったが、
もう一つの懸念が当たっていたようだ。
そうでなきゃ拳銃を持ち出すことはできないと規則で決められているからだ。

そして不可解なのはその状況で最初に威嚇射撃をしたことだ。

日本の警察官の拳銃は・・・弾数は幾つだっけ?5発?6発?

とにかくリボルバーである以上はそこまで段数は無いはずであり、弾は貴重なはずだ。

なのに足や腹を狙わずに威嚇射撃を最初にした。

もしかしたら感染した人間は体に染みついた慣習のまま行動しているのかもしれない。
現に救命隊員も襲い掛かる瞬間まではほぼ普段通りに接していた故に奇襲ができたと考えられる。

とはいえモノディで防ぎきることが難しい以上、やはり銃は脅威だ。

だが幸運にも周りには公園である以上、遮蔽物がたくさんある。
それらを盾にしながらこの場からの脱出を試みる。

もし発砲しても弾ける限りは急所と逃げるための足だけは防御する。(スパ精CAC)

「さあてと、これがほんとの鬼ごっこってか?冗談じゃないぜ。」

254斑鳩:2019/10/10(木) 02:55:49
>>249

6m、近距離パワー型スタンドの存在を警戒した距離まで移動したが……電柱の裏から観察している物が見える
舌打ちを一つ、銀の弾丸は怪物用だ、鉄筋コンクリートは想定外

死体からオイルライターでもかっぱぐべきだったか?
いや、『迂回弾』と言う手もある、隠れて動かないなら『爆撃』も命中するだろう

なんでもいい、さっさと潰してここを去るべきだ
推理考察は後でゆっくりやればいい、ヒントは充分ある。

 (……いや、待て、待てよ斑鳩。)

脚が止まる。
観察……?何故、アイツらは隠れてない

隠密に問題は無い筈だ、杉林にあの数がいても、俺が気づかない辺り、笑い声を抑える事も可能だろう
だが目の前の『ラフィング』 (僕のつけた笑い病とかダサいんで、俺はそう呼ぶことにした。) は隠れもしない。

囮か?だがこの辺りに電柱以外の遮蔽は無い、隠れる場所は即座にバレる事になる
先程の16との挟み撃ちをしないなら、遮蔽などを取って何を待っている ……待つ?


『ラフィング』の行動はどれも『思考』と『理由』がある筈だ。
今、まさに俺のスタンドを思考して認識し、遮蔽を取っているように。


最初に正面から25、次に背後から13、そして前に2、見えないのが8
何故、背後から23じゃない? 行動に一貫性が無い……違う、行動を変えたのか?

戦闘とは自身の強みを押し付ける事だ
俺の強みは射程と弾数、向こうの強みは……人海戦術と、節操のない増殖

何故、行動を変えた?あの13と今の2は何がしたかった?
公園には見えない8、では今、何処にいる?

公園の中にはいない、公園の先 ……『大通り』

 「……そうか、やってくれたな」

 「俺が『二手』、遅れたのか……必要だったが、考えに止まれば確かに遅れる。」


この事は自分自身に怒るしかない、だしぬかれた戒めと不甲斐ない俺の脳の周りに、だ。
憎々しい感情が、歯の隙間から漏れ出していく。


 「行くぞ朝山、ここに居るのはブラフの『2』だけだ、残りの『8』は」

 「……『大通り』で数を増やしているッ!」

最初に25という、『半数以上』が潰された時、『ラフィング』の強みの一つ、人海戦術は失われた。
戦略を変えたのは恐らくその時だろう、残りの23で勝ち目は無いと判断したのだ

そして13への突撃と、2のブラフを仕込んだ、何の為に?
……残りの8が『大通り』で数を増やす『時間を稼ぐ』為だ、もう一つの強みを生かすための。

倍々ゲーム 8が16 16が32。

 「やられた…既に最低でも30人以上か?」

 (例えそうでないとしても、俺のやる事は変わらねえが)

 「早々に脚を確保してここから逃げねえと……殺しきれねえじゃあねぇか」


『ラフィング』2匹の頭と胴体にに狙いを定め、左右2発、計4発を、(ス精BB)で投擲する
電柱に当たっても構わない、相手を4秒間だけ、物陰から動かさないことが目的だ。

そしてその投擲中に、スタンドの射程限界、上空20mへ、『ラフィング』の脳天に落下する様に放物線を描き、左右8発、計16発、切り離して『打ち上げる』
落下速度は時速約71㎞、滞空時間は上昇下降含め約4秒 電信柱もこれなら関係は無い、場合によっては、最初の射撃で発射の瞬間が見えない可能性すらある。

 「……このまま大通りにいはいかずに、バイクか車を探さなくちゃあな、キー付きが有難いんだが。」

我らが首領を落ち着けてやるのはその後だ。

255『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:20:34
>>252(黒羽PC)

貴方の発言に信じられないように不良青年は目を見開きつつ呟く。

ヤジ「おい……そりゃあジョーを置いてけって事かよ。っざけんなよ
あいつと出会ってずっとジョジョとしてやってきたんだぜ……それをよ」

>組織とやらの拠点は開いてないの!?

ヤジ「総合体育館の一般じゃ認知しない地下とか、港の倉庫街なら
やってるかも知れないが……普段は同行者と一緒に行くんだよ」

おまじないを唱えながら冷静さを保って回想。岐路は十メートルほど
通過した後ろにもあったが……。

                  ――ドタドタドタドタ!!

後方から響き迫りくる足音が分かれ道へ向かうと言う選択肢を暗に潰す。
 もう一刻の猶予もない! 袋小路なのか……っ

                 ――ゴンッッ!!  ポタポタ

小林「……――」    ヤジ「……ぇ  ジョー?」

立ち込める暗雲を断ち切るように小林が勢いよく持たれてた壁に頭突きをする。
額から流血しつつ、こちらへと能面のような顔を向けて……。

 ――ニコッ       
そして、微笑んだ。何もかも受け入れるように静かな微笑だった。

小林「……そのまま、私の横を走り抜けて下さい
親友 彼女を頼みますよ
黒羽さん……ご僭越ながら、彼をお願いします。
もう……私はそう長くないでしょうから」

――小林は『覚悟』をしている。
貴方には二つ選択肢もある。一つは彼の覚悟を呑んでヤジを引っ張り走り抜ける。
もう一つは彼を叱咤しつつ最初の不良達の溜まり場まで走る。感染しているかも
知れない彼がどこまで自分に影響を与えるかは未知数だ。
 或いは、自分の『力』で第三の道を作れるかも知れない……。

256『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 09:40:27
>>253(成田PC)
(実際、日本の警察官の拳銃の一発目が空砲ってデマだけど。
行き成り警官が銃で撃って重傷はGM的にNGなんで、そのデマを通して下さい)

この感染させてるナニカは理解出来ない代物だ。だが、染み付いた警察官と
しての行動までは未だ侵食は出来なかったか、或いは変質させられても
未だ日本の正義を担う無銘の戦士の矜持が成せた抵抗なのか。

だが、それについて議論してる場合でもない。貴方は直ぐさま公園の
遊具なり何なりを壁にして走る。ターン! と言う耳に反響する音と何処かに
着弾する硬い音が響くが貴方に痛みや出血は起きない。そのまま自然公園の
森の中へ入っていく。

         ……アハハハ  ハハハ  ハハハハハハ

遠ざかる貴方の耳に、超聴覚が幸い(災いか?)してか頭に直接響く
笑い声が届く。だが、走って追いかけようとはして来ない。奴等は
森には入って来ない……面倒だからか? または何か理由か?

         
      ――カチャ バタン。

 
 車の扉を開き閉める音が聞こえた……。

257『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/10(木) 10:01:01
>>254(斑鳩PC)

        アハ  ハハハ  ハハハハハハ

   ハハ  ハハハハ  アハハ  ハハハ  ハハハハハハ

電柱から僅かに顔を覗かせ、不気味に一定のアとハを鈴虫か何かのように
定期的に発するソレが何を考えているのか伺い知れない。
 貴方の思考は理に叶っている。こいつ達は実際目にした事なくとも
笑い声に何らかの力が宿り、増える事は可能だろうから。
 大通りとなれば、彼等の力を活かし笑い声を立てて密接した人間を
一気に増やす事など造作も無い事だろう。

キー付きのバイクや車が都合よく転がる。それは、映画や漫画なら
有り得そうだが、この異質な人の姿をした怪物が蔓延るSFパニックの現実で
公園付近には、そうそうない。4、5m程の無人らしい建物が周りに立ち並び
錆びついた中古車が脇に置いてたりする。人が一人入れる細道も3つ位は
点在してるかも知れないが、このラフィング達の隠された人口を考えると
袋小路になるかも知れない場所も危険を大きく有する。

 鎖を放つと、スッ…と電柱の死角へと奴等は戻る。だが、問題は無い
上空から落ちる細くともスイカを罅割れる程度の威力はあるだろう鎖の
一撃を不意打ちで喰らって無事に済む筈はないのだから……。

悪の首領(朝山)は「わ、わかったっス」と思考を放棄して頷いている。

不気味な静けさが、また周囲に戻るものの大通りへの道にも闇が立ち込める。
時間は限られたものでしか無いのかも知れない……。

258斑鳩:2019/10/10(木) 20:40:10
>>257

鉄の雨が降った後に西瓜が2つ割れる。
こんな時だが、俺は心の底から清々しい気分を味わっていた

『自分に嘘をつかない』ただそれだけの事がとても清々しかった
あの、息も詰まるような嘘の海から、40人の死体を作り出す事で海面から浮かび上がり、深呼吸できたのだ。

通常では絶対にありえない事だ、あるいは、俺達には最初から、人間性等と言う物は無かったのか
問うても答えは出ないが、老若男女問わず、子供まで殺して、俺は心底清々しい気分だった。

愛する人がいたのだろう、友人がいたのだろう、孫がいたかもしれない、大切な両親は当然いる
だが必要だったから殺した、罪悪感など感じない、それは精神の傷でしかない、今スタンドを弱くするのは避けねばならない。

何より、俺は『凡人』と言う、自分から全てを奪った者達が殺したいほどに嫌いだった
これで自発的に殺せたなら、100点満点だったんだが。


……事態を整理しよう。


今、俺は公園の入口から出た所だ

『ラフィング』の姿はもう見えない、一応警戒として
『ロスト・アイデンティティ』の頭を5秒毎に、右、左、上と監視させている

 (……だが一番の問題は、この状況にあるな。)

 (逃げるにしても、本体を探して叩くにしても『何処に行くべき』だ?)

スマホを二つ取り出して、一つの電話帳を起動する。
電話で助けを呼ぶ……『誰に?』

現状を望まないであろうイクリプスの残党や、アリーナが思い浮かんだが
おそらくこの状況を見るに、後手に回っているのだろう

『音仙』藤原しおん……兎に角、探知系のスタンド使いがいないと話にならない
『個人』より強力な『組織』が後手に回っている時点で、俺一人では『本体』を見つける事すらできないだろう。

おそらくこの事態を引き起こしたのは個人、或いは少人数だ
人が多ければ、確実にアリーナ辺りには察知されるだろう、精々が4人前後か。

そしてこの事態はこの『星見町』付近から始まった物だ
本体はそう遠くない位置にいる。

此処より遠い位置で始まったのなら、俺達への襲撃はたった48人などではなく
それこそ津波のように押しつぶせばいいだけだ。

 (……もしこの時点で海にクルーザーとかで敵スタンド本体が出ていたら?)
 (お手上げだ、どうしようもねぇ、だからそれは思考するだけ無駄だ。)

敵本体を探す方法は無い、アリーナへ行くのはリスクが高すぎる。
兎に角、自分の知っているスタンド使いへ、片っ端からコールするしかない。

まず『音泉』からだ、スマートホンの通話システムを起動させ、コール音が鳴る、もっとも、彼女は心の声を聴くと言っていた
既に『ラフィング』になっていてもおかしくは無い……それを言ったらアリーナもそうなのだが。

もう片方のスマホでタクシー呼び出し用のアプリを起動してスマホを振る
まだタクシーが生きていれば、此処まで車がくる筈だが。

我らが首領は思考を麻痺させているらしい、当然だろう
俺が異常なだけで、本来なら泣きわめいてもおかしくないのだ。

……そんな人間にも縋らなければない、この状況とは何だろうか。


 「……首領、俺は、この事態を引き起こした奴を『撃つ』つもりでいる」

 「だが、俺一人では見つけられそうにもない、何処に行くべきかもわからない」

 「『探知系のスタンド』使いか、あるいは『隠れ家』みたいな場所を知らないか」

 「頼む。」


本心を言うなら……今すぐ病院に行きたい、愛する父と母の顔が見たい
だが駄目だ、この事態で肉親が『ラフィング』になった人がいたとして、それを拘束したとして

恐らく、そいつは病院に連れて行くだろう
『病』にしか見えないのだから、そしてそれを治療するために『医者』が見る、そして『笑い声』を聞く。

今頃病院は『ラフィング』の巣窟だろう『患者』も……俺達の『父』と『母』も含めて。


 「……父さん、母さん。」


時間は無い、だがどうすればいい?

259黒羽 灯世『インク』:2019/10/10(木) 22:50:30
>>255

「同行者? その人に連絡は取れないのかしら――――!?」

後方からの足音に内心おののきつつ、ヤジに確認する。
今のうちに確定させたい。頼れる人間は『いない』のか?

そして・・・

「――――――!」

(この現象は……『自分の意志で抑え込める』!?
 いや、そうじゃなくて『なりかけてる』事が分かって、
 自分の意志でそれを止めるために『行動』出来るのだわ)

小林の『覚悟』の悲壮さを、ただそれだけとして受け止めない。
それがもたらした結果は、黒羽やヤジにも適応できるはず。

(それは『重要』……私が『なった』時のためにも)

「……行くわよ……私は『ジョジョ』が何かは知らない。
 あなたたちの絆も……これまでのことも知らないのだわ」

               スゥゥ・・・

「だから行くわよ……でもね、『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
 おわかりかしら!? 『知らないうちに敵になって』『知らない所から奇襲される』のが、
 あなたの能力の場合一番怖いのだわ! ……まだ動けるなら、まだ来て!」

「長くは無くっても……『残された時間』を捨てる理由にはならないのだわ!!」

『インク』の発動には事前準備が必要で、
この明らかに切羽詰まった状況には向かない。
何でもスタンドを使えばいいわけではない。

≪もし次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して≫

小林を『理』をもって叱咤し、ヤジにも『心の準備』をしてもらえるよう言葉を選ぶ。そして走る。

260成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 00:28:00
>>256

これ以上あの笑いを聞くのはマズいのと最悪を考えてモノディを一度しまっておく。

そして最悪を想定してまず最初にスマホの画面を鏡にして自分の顔を確認する。

相手が追って来なかったのはもうオレが感染した可能性があったからだ。もしそうなら文字どおり笑えない。

そしてその他の可能性はパトカーでこちらに突っ込んでくる可能性。
もしそうなったために今は森の中で特に木が密集しているところを選んで逃げている。
こうすれば車は木にぶつかって追跡どころではなくなるはず。・・・自分の損傷を気にしないならばだが。

そしてもう一つが既にこの森に他の感染者が徘徊していてオレに逃げ場がない可能性。
もしそうなればこの視界が悪い夜の森は厄介だ。
それに相手はどういうわけかこちらの位置を探知できる節がある。

そうであれば不利極まりないが、だからと言って公共の乗り物に乗るわけにもいかない。
もし一人でも客に感染者がいれば密室の車内では逃げようがない、詰みに陥ってしまうからだ。

「クソ、コイツの射程距離とかって概念はあるのか?際限なく広がる前に早くこの本体を探して叩かないと・・・」

ふと手にあるスマホを見る。母は、父はまだ会社のオフィスだろうか?二人は無事だろうか?
そう思い電話をかけてみたい衝動に駆られる。だがバッテリーの無駄使いはできない。
なぜならこれを使って知り合いのスタンド使い、アスミさんや石動さん、今日会った女学院の二人に電話をして
敵の本体を探す手伝いをしてもらうこともできるからだ。

とはいえ連絡するかは自分の今の顔次第。もし感染していたら即座にモノディで自分の頭を砕かねばならないだろう。

261『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:21:55
>>258(斑鳩PC)

貴方の中の内なる『貴方』。奇しくもラフィング達と違えど普遍の集団の
無自覚の悪意によって産み出された貴方は血と錆の中で一抹に心を穏やかにする。
 
『音仙』……駄目元で連絡を入れてみる。少しのコール音の後に藤原しおんの
『ただいま電話に出る事が出来ません』と言う旨の連絡が返って来る。
安否は不明だ。然し音のプロフェッショナルと言える彼女なら自力でラフィング達の
異常を感知して逃げ延びている可能性も有り得るが。

『アリーナ』『エクリプス』、敵対する二つの大きな勢力。後者は今や指導者を失い
まとまった統率力は無いだろう。前者の機能も何処まで作動してるのか……。

朝山「おにーさんが何しようとしてるか、私にはさっぱりっス。なんでスタンドで
普通じゃなかったかも知れないけど、いっぱい、あんなに来てくれた人たちを
こっ……ころ…………うったのだって私はまだ頭が纏まってないっス。なんかアノ
変な声がまだ頭に渦巻いてぐちゃぐちゃっス……・
隠れ家? おにーさんは自分のお家に帰りたくないんっスか? 
隠れ家はわからないっスけど。知り合いから『清月館』の学生寮は基本個室で
今は空き室も多いって聞いた事あるっス」

快活さが失せた沈んだ調子の首領の情報。既に病院に入院する父母や他の者達の
命運が尽きかけてると思う中で貴方に提示される指針。

まずは祖父母の住まう家。当たり前だが自分の住む場所で祖父母も帰りが少し遅い
貴方を心配してるかも知れない。

もう一つは学生寮。学生なら通学がてら通り過ぎて目にした事のある建物で
行先も当然知っている。不安があるとすれば、学生の中に潜伏するラフィング共だが。

タクシーに連絡をする……未だ不気味な静寂が周囲を覆っている。ロスト・アイデンティティで
周囲を確認するが奴等の人影や気配は見当たらない。

262『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:36:37
>>259(黒羽PC)

貴方は目撃した。小林が体を反らして壁に思いっきり額を打ち付ける様を
 その瞳には未だ正気の生命の灯火が燃えてる。
それは蝋燭が燃え尽きる最後の輝きか、この異常な感染を秘める力には
何らかの隙がある光明なのか。

>『小林先輩』も来れるところまでは来なさい!
>次に笑い出しそうになったら――――その時は『スタンドを解除』して

小林「っ……わかりました。だが、今の時点でやれる事は やりましょう。
親友……火だ!」

ヤジ「! あぁっジョー!」

 前進する貴方を追い越すようにして水槽三つが飛来して割れる音。
そしてガソリン特有の刺激臭。そしてヤジがライターを取り出して
手ごろな紙屑が何かを燃やす。

      ドタドタドタドタ     ――アッッハ

ヤジ「これでもくらえやっっ!! 化け物共が!」

        パッ   ボオオオオオオオォォォォ!!!

狭い裏路地の通路一体が一気に燃焼して炎の壁を作り出す。
アハハハハ!! の声は炎の燃え広がる音の壁越しに聞こえてくるが
既に小林は空中から観察させてたビー玉サイズと混合のガスらしき液体を
内包させてた水槽を一旦解除して新たに同等のサイズにしたものを
耳に嵌めこんで全速力で駆け抜ける。小林と並走するように走る貴方より
ほんの少しだけ遅れつつヤジは相棒が共にまだ居る事で余裕を僅かに
取り戻したのか活力ある声で告げた。

ヤジ「へへっ!! ここいら奥の細道はこの一本よ!! 
流石の奴らも炎を突っ切ってまで追いかけようとは……」

   『アハハハハハハハッ アハハハハ!!!』  ボオオッ タタッッ!

ヤジ「……追いかけ…ようとは」

後ろから何かが燃えつつ、既視感がアリアリと告げられるノイズと共に
走って来る音が聞こえてくる。

263『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/11(金) 10:51:41
>>260(成田PC)

貴方は想定する。まず一番目として乗ってる警察車両での特攻。
だが、ある程度の知能があれば木々と言う自然の居城のある場所へ
向かって来るとも思えない。
二番目として、既に貴方が目にした奴等(感染者)が忍び寄ってる可能性。
解除する前の『モノディ』では周囲に潜伏する物音は捉えられなかった。

最後に、貴方にとっては最悪とも言える。既に貴方が菌を保有してる為に
発症されるであろう存在に無理に干渉するよりも別の感染者を増やす為の
効率性を重視したであろうと言う事。

スマホの画面を見る。不安気と今の異常な状況に疲れが少し見える
何時も通りの貴方が映っている。

誰かに連絡するにも家に帰るにしても、この夜の暗がりで他に遭遇する
であろう感染者の群れが及び腰となる。バッテリーの残量は半分程あるが
誰に連絡を入れるかも考慮しなければならない。両親も無事なのか……
そして本体の正体も今の所不明だ。いや、そもそもこの隣町まで及ぶ
スタンド能力と言える感染に対して収集は付けるのかどうか。

警察車両が走り去り、救急車も笑みであろう三人の人影が吉岡の死体を
持ち去って地面をも軽く掃いて凶器の石も持ち去り痕跡を殆ど消して
走り去っていくのが見えていく。

無情に時間が過ぎる。夜に聞こえる鳥達の鳴き声もなく森は静かだ……。

           ――ブロロロロォ

また、車の声が近くまで聞こえてくる。……敵の増援か? 或いは……

264斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/11(金) 18:38:51
>>261

落ち着け、落ち着けって、俺の方がな。

我らが首領、朝山の台詞で思い出した事が一つある
そうだ、『大通り』は『笑い声』に包まれていた、彼女は其処でビラ配りをしていたんだ。

俺より彼女の方が先に参りそうなのも頷ける
だが、俺にまだ自覚症状は無い、違いがあるとすればそこだけだ。

 (……大通りは駄目だ、毒の霧中を歩くようなもんだ。)

「解った、今は考えるな、兎に角奴らから逃げる。」

我らが首領には、俺のイヤホンからスマホの音楽をガンガン聴いてもらうことにした
QUEENは何時聞いても名曲だ、これで笑い声を塞ぐ。

だが俺はそうはいかない、鉄球を腰に結合させ、スタンドの眼と耳を尖らせる必要がある
直ぐに投擲できるようにしておかなくてはならない、隣接されれば詰みだ。

兎に角、まずは準備を整えなければならない
帰っても解決はしないが、祖父の屋敷に行けばバイクも車もある。

俺の『スタンド』用の武器もある
余所様の肉親を殺したんだ、自分のを殺す可能性を嘆くのは不公平だろう。

何かを得るには、代償が必要だ。

アプリの地図を起動し、細道を縫うようにして祖父の屋敷まで行く
ただそれだけの事がだいぶ遠そうだ、畜生。

265成田 静也『モノディ』:2019/10/11(金) 22:47:13
>>263

「フー、とりあえず今はまだ大丈夫なようだな。」

さてとりあえずは大丈夫そうだ。森を突っ切って街へと向かおうと思った矢先に

こちらへ近づく車のタイヤ音を捕らえた。

「敵の増援か?それとも一般人の車か?どちらにしろまずは様子見だな。」

またあの声をもろに聞く危険性はあるが、タイヤ音のした方へ隠れながら接近しモノディを出し、警戒に当たる。

もし感染者ならまた逃げればいいし、もし違うなら街まで乗せてもらったり、何か街の状況が聞けるかもしれない。

「『モノディ』、再びだ。」

ちょうど前の消音の効果が切れそうなのでモノディで靴音を消しておく。
これでこちらの存在がバレる確立を減らすことができる・・・はず。
感染者の謎の探知能力に引っかからなければ、だが。

さて鬼が出るか蛇が出るか。

266黒羽 灯世『インク』:2019/10/11(金) 23:36:06
>>262

「し、『心頭滅却すれば火もまた涼し』……!?
 笑う事しかできない状態になってれば、
 炎の『熱さ』や『痛み』で足は止まらないとでもいうの!?」

考える事が出来ないのは弱い。
だが、思考しないからこその強さもある。

「……『インク』!」

        スィィ―――――っ

               「『筆術』……」

(『インク』を手に入れてから……『強さ』を引き出す術は考えてきた!)

文字は書かない。
ガソリンの引火による爆発的燃焼にさえ、
耐えられる『おぞましさ』を持った群体だ。

(私が編み出した、私だけの筆術の一つ……これで『進路』を阻めば……!)

「落ち着きなさいっ、燃えてるのは間違いないのだわ!
 火傷が痛くなくても『呼吸』とかが多分苦しくなるはず!
 ……そうでなくても、『燃え尽きてしまえば動けなくなる』!」

           「それまで走って…………っ!」

希望的観測を込めた言葉と共に、
書くのは、描くのは―――――『線』。

走りながら筆の穂先を空間に押し当て、
また腕を小刻みに動かし、『曲がりくねった長さ2mの線』を残す。
空間に留まるそれは、考えなしに迫ってくる『群体』を阻み、あるいは『突き刺す』だろう。

『ガラス程度』の強度の線でも――――空間に固定された『鉱物』にぶつかれば、馬鹿にならない。

267『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 11:32:07
>>264(斑鳩PC)

貴方の脳内には未だ不愉快なラフィング達の笑い声が脳内にへばり付く兆候は見えない。
 スマホで設定を大音量にしつつ、有無を言わさない調子でロックの代表曲を悪の首領の
マスクを脱がせて耳に挿しこむ。五月蠅いっス……と僅かに眉を顰めつつ、素顔となった
少女は大人しくされるがままになっている。被り物をして汗ばんだ前髪が額に張り付いており
顔色はショッキングな光景を見た所為か何処となく悪くも見える。ただ、沈んでるだけで
行き成り笑いだす様子はないようだ。

大通りとは別の細道で迂回して移動手段を探す。この利点と言えば、未だ貴方の予想する
感染者共が蔓延って、普通の人間に混じって轟かせていると思われる地雷原を通らなくて
済む事と、奴等に遭遇したとして狭い細道なら挟み撃ちも有り得るが、大人数でアノ音を
聞かないで済むと言う事だ。必死に頭を巡らして人気が少ない場所へ出るとだ……。

「……ウィー 飲み過ぎたってぇなぁ〜……」

一台のスポーツカーと、それより少し離れた場所の街道に植えられている木の根元で
吐いているのか座り込む派手なスーツに身を纏う男が居る。照明付き看板が派手な色の
屋根が付いてないスポーツカーに鍵が付いているのを際立たせている。周囲には
意識が朦朧としている彼以外に人影は見えない。出来過ぎている感もあるが
わざわざ、あの笑い声を発する奴等が明け透けな罠を作る理由も不明瞭だ。

移動手段となる乗り物は都合よく見つけた……とは言え、まだこの世界にはある程度
社会は一応機能してると思える。車を盗み出し走り出すのは吉となるか……

268『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:09:21
>>265(成田PC)

画面の中に映る何時も通りの貴方に安堵を漏らしつつ一度外に出ようと
するものの車の近づいてくる音に再度茂みに身を隠す。今の森のカーテンは
貴方を脅かそうとする存在達から目を隠してくれる……。

『モノディ』を再び発現。梟の意匠を模したスタンドの耳に捉えられるは
まず最初に車の走行音が力強い事。
 恐らくだが、今まで色んな車の音も聞いてきた経験から貴方はこの
近づいてくる車は大型トラックと思しき乗り物であると踏んだ。
 
大型トラックとなれば、荷台に大勢の奴等を乗せる事も可能ではある。
だが、その段々近づいてくる車に混じって別の……音色も飛び込んできた。

ソレに対し耳を塞ぐ前に鼓膜は捉えた……。



――バカサバイバー♫ 『生き残れコレっ!』 
 バカサバイバ〜♪ 『勝ち残れコレっ!!』

  ブロロロォォ キキィー!

「よっしゃぁ〜ウィゴーちゃん ウィゴーちゃんっ。今日はここで
一夜を明かそうじゃねぇか。まず御飯にする? 風呂……は付いてねぇから
青姦にするか? それとも夜空と森と大地と麗しのウィゴーちゃんで
今日は絶賛ナイトフィーバーで良いかいっ?」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトだって言ってんだろっ!!
ゴクゴク……プハァ〜〜ッ あぁ妖甘様 妖甘様。私は本当
未熟で駄目駄目なスタンドでぇ〜す。こんの社会クズの解雇も
止められず酒をラッパ飲みしてまぁ〜ス! ヒェ〜へッへッへッ!』

「大丈夫? 辛い事あんなら相談乗るよ?」

『十割てめぇが原因なんだよ、ボケッッ!!』


…………異様な雰囲気の男がハンドルを回し、その助手席に一升瓶を掲げて
酔っぱらってる感じのスタンドが自然公園の前で停車した。
乗り物は『キャンピングカー』だ。
 多分、恐らくは感染者と違うのだろうが明らかに真っ当で無い事もわかる。
声を掛けるのも少々勇気がいるシーンだ……。

269『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/12(土) 12:37:35
>>266(黒羽PC)

炎で全身が焼け焦げても、この追いかけてくる異常な集団には
痛覚を覚える様子も、極度な熱に対し生命の危険性を感じての怯みも
一切見せる事は無い。ただ、笑い声を発して貴方達に近づく。それだけが
まるで『インク』で書かれた文面のように一つの目的を自動で実行しようと
してるかのようだ。ヤジの一声が耳に飛び込む。

「もう少しでさっきの溜まり場だ! 気張れっ!!」

それを耳にしつつ貴方は力を発揮する。文面だけが能力では無い。
――『筆術』 『線』

2m程の曲がりくねった線、強度はガラス程度。人が体当たりすれば
壊れる程の強度だが、無防備に直撃すれば躊躇するのには。

       シュラララ――――ッ!!
            ――アハハハハハッッ『パリィン!!』ハ……ッ!

 筆を走らせ脇目も振らずに走る後方で、笑い声に混じってガラスに
激突して転倒音、そしてその転倒したであろうモノを踏み台にして後続が
走って来るであろう音も届く。実感する 少しだけ数を減らせた。

それが幸いしたのだろう。体に奴等の手が触れる事や密接した状態で
笑い声が耳を圧迫する事もなく、貴方達三人は先程の不良達の溜まり場を
疾走する。怪訝と驚きを伴って口々に異変に気付く正常な不良達。
ヤジが逃げろと叫ぶ意味が理解する前に、狭い道から走って来る顔面が
火によって変質した異常な集団に対し殴り込みか!? 何だこの気持ち悪い
奴等と不良達は自然と応戦する。

――貴方は背後からの怒号と、走る度に声量は小さくなるものの
薄気味悪いアハハハの声を聞いた。自然と予感する
 どんなに喧嘩の場数や、ある程度の数の不良達でも。barに密集してた
推測でも20は居たであろう、炎の壁や『インク』の壁に勢いを衰えず
笑い声を発するアレ等は、きっと不良達すら取り込んだであろうことを。

暗い結末を脳裏に過らせ、貴方達は横丁の通りを走り抜け。幾らか人気が
少ないコンビニなどの前でようやく息を落ち着かせた。
力なく小林は段差の縁に座り込み。ヤジも鼻水と涙混じりの咳をして
深呼吸をしている。

ヤジ「あ、ありゃ ありゃ一体全体なんなんだよっ……!?」

小林「スタンドでしょう」

ヤジ「アレがか!!? 今まで色んな鉄火場に遭遇はしたけどよ。
あんな一瞬相対しただけで、身の危険を感じる奴等居なかったぞ、おい!」

何なんだよ、あの化け物はよっ。とヤジは思い思いに遣る瀬無い胸中を
呟きながら鼻水や涙を拭くのすら億劫と言った感じで水を飲み干す。
多少、一息を整える時間を有してから口が開かれた。

小林「これから、どうします?」

貴方に対し、静かに物書きの彼が問う。短くも人生において何度あるかと言う
身の危険を感じた出来事。このまま、はいさようならと明日には何事もなく
日常に帰れる筈もなし。
 今、何を出来るか? 何をすべきか……記者として多くの計画にも
携わって来た貴方の力量なら、的確な回答も望めるだろうと考えての問いだ。

270成田 静也『モノディ』:2019/10/12(土) 12:57:06
>>268

「うわ…なんだアレ・・・」

思わず口に出してしまった。

『某アーティストの曲』は音量が気になるがまあいいとして・・・自分のスタンドと漫才をしたり、
本体ともども酔っぱらっている・・・?
何一つも訳がわからんが、とりあえず一見は感染していないように見える。

こんなのでも何か助けや情報源になる可能性も少しはあるかもしれないし、
あの感染クソ笑顔のスタンドの性質的に一刻の猶予もないと思い、渋々ながら彼ら(?)に話しかけてみることにした。

「すみません!ちょっといいですか?聞きたい事と助けてほしいことがあるのですが。」

一応、感染していた時の用心として『モノディ』は出したままにしておく。
・・・多分大丈夫だろうとは思うが。

271斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/12(土) 22:13:06
>>267

ある詩人はかく語った、人生は全て次の二つから成り立っていると
『したいけど、できない』『できるけど、したくない』

 (運がねぇな)

『僕』にとっては殺さず切り抜けたかったんだろう
だが『俺』の眼では明らかに不可能だった、重要なのは『速度』だ。

 (俺ではなく、目の前の酔っぱらいが、と言う意味だが)

時間をかければかけるだけ、この事態は悪化し続ける
救うにも殺すにも、速度が必要だ。

車のキーは頂く事にする、酔っぱらいに対話する?僕なら兎も角、俺が?
――『できるけど、したくない』だ。

……とはいえ、大事を取って『撃っておく』か
鉄球を一つ分離させ、左手の鎖に結合する

奇襲気味に一撃で、後頭部を抉って仕留め……

 (いや、クソうぜぇが『使える』かもしれねぇな)

『切り離した鎖』は『伸縮できない』が『結合している』なら問題ない
回転、分離、遠心力で鉄球から60cmの鎖と、それに結合されたもう一つの鉄球が引きずり出される

 (『俺』がコレを使うとは思わなかったが)

1m分を使用した『ボーラ』の形状に形成されたそれを、酔っぱらいの首めがけて投擲(ス精BB)し
巻き付いた瞬間、鎖同士が触れた部分を結合させて『伸縮』(スC)させる

オペラ座の怪人の如く、とはいかないが、鎖を縮めて頸動脈を塞げば、奇麗に『落ちる』
……気絶してもらおうか。

272黒羽 灯世『インク』:2019/10/13(日) 00:09:41
>>269

「ハァ……ハァ……ッ、逆に……スタンドじゃない方が怖いのだわ。
 『ドラッグ』や『洗脳』で、こうなるなら……『解決しても再現性がある』」

「スタンドなら、スタンド使いを倒せば……解決なのだわ」

先ほど書いていた記事は一旦、『インク』ごと解除する。
お世辞にも持続力の高いスタンドではないため、
使わないときは解除する……念のためではあるが。

…………スマホを探す。

「フゥ……さっきの話にもつながるけど、これがスタンド能力とすると、
 発動している黒幕がいるはずだわ。そいつの目的がなんなのか、よ」

「個人狙い……? 社会秩序の崩壊……愉快犯……?
 『感染をとにかく拡大したいだけ』なら、
 あえて閉じこもったBARを始点にはしないはず。
 あのBARではじめないといけなかった理由は……ハァ、
 感染経路の問題なのか、感染させたい相手がいたのか。
 ……ほかの所でも、同時にコトを始めてる可能性はあるけどね」

すべて口に出して考察し、場慣れした小林とヤジにも思考を促す。

そして『SNS』を起動する。
星見町住民である『同級生』などをフォローしているそれを、だ。
今自分たちを襲った現象が全てなのか、あるいは『星見町規模』の問題なのか、
それとも……『もっと広いのか』を確認するため。すなわち敵の狙いを絞るため。

「……まず、問題を把握したいのだわ。あなたたちも『SNS』なり、
 知り合いのスタンド使いや組織に『ライン』するなりして、
 この『笑い声の現象』が『他でも起きt流こと』なのかを把握するの」

「私達以外まだほとんど把握してないなら、あの『BAR』が怪しい。
 完全にあの場所から始まった、ということになるものね。
 そうだとすれば『あの場所や関係者を調べる』って目的が出来る。
 でも、もし星見町中で問題が起きてるなら、そうではない……
 『星見町全体を観察できるような場所』にヒントがある可能性が上がると思う。
 ……愉快犯や無差別テロなら、町の『経過』が見たくてたまらないと思うのだわ」

音声は切ってあるし、動画や画像は自動再生されない設定にしてある。
動画などを介して自分が『感染』を受ける可能性は、ゼロに近いだろう。
公式のニュースになるにはまだ早いだろうが、個人が『状況』を叫んでいる可能性はある。

273『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:39:21
>>270(成田PC)

溺れる者は藁をもつかむと言う。行先が陸地見えない海原の如く
不安な中で、貴方は異常な一人と一体へ声を掛ける。

『ど〜せぇ、私は碌でもない御主人すら矯正出来ない
スタンド界のワーストワンですよぉ〜』

「酔ってるウィゴーちゃんも可愛いねぇ〜……って、あん?
なんだ坊主。ってか、おいウィゴーちゃん、お仲間だわ。
何処となく動物チックだぜ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですってぇ〜……ン?』

貴方は近寄り助けを求める。少し怪訝そうながら只事ではない
雰囲気を感じ取ったのか、スタンドを出してる事に対してや
敵として警戒するでもなく彼等は貴方の話を聞き終える。

軽い自己紹介を交わした後、彼はカップ酒を含みつつ
カルパスを咀嚼しながら呑気な顔つきで告げる。

芦田「おまわりの奴が笑顔の化け物ねぇ〜……生憎と
俺数日前に働いてた探偵事務所の社長が失踪しちまって
失業中でよ。この家を手に入れるのに奔走してたから
そー言う変な奴に出逢った記憶はねぇなぁ」

キャンピングカーを軽く叩きつつ男は陽気に告げる。

『私の記憶でも、街中でそう言う誰かが襲われるような
現場は有りません。……ですが、気になりますね その事件』

スタンドは自立型か半自立か判別つかぬものの、自我を持ってるようで
貴方の言葉に相槌混じりで軽く唸りつつ感想述べる。

芦田「……なんか、良く解らん事件だが。スタンドが関わってんなら
ウィゴーちゃん、妖甘ちゃんに頼めるかな。こー言う案件って」

『昨日私が愚痴を聞いて貰おうと訪問したら休業中でしたでしょ。
あと私の名前はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト。
……とりあえず夜道を男子とは言え歩かせるのも忍びないですから
家に送ってあげては?』

え〜? っと嫌な顔をするスタンド使いと、さっさとしなさいっと
右目に装着してる『モノクル』を回し、一升瓶とその他の酒から
フィルムらしきものを引き出して手を動かすと、瞬きする間に
飲み干してた酒が元の開封前の状態に戻っていく。

芦田「ぁ〜あっ、この感覚何度やっても腹がぞわぞわってして
ウィゴーちゃんの愛が染みわたって絶頂しちまい……わ〜った
睨まんでってウィゴーちゃん。そんじゃあ坊主、家何処よ?」

正式名称を述べろと文句を言うスタンドを傍らに、男は貴方を
送ってくれるようだ。彼等は感染している存在について
感知は今の所してないようだ。虚偽は付いてるように思えない……

家路へとキャンピングカーの小窓から自然公園の情景が横切り
馴染みある風景のほうへ車は走っていく。街を歩く人並みは
今の所異常と思えるパニックは表には無いようだが……。

『私の能力なら、ある程度の過去を映し出せもしますが……
何か重要な物とかは今はお持ちじゃないんですか?』

スタンドは、貴方を労い茶を出しつつ質問している。
運転してる主人と異なり、こっちは常識人っぽい。
まだ何か聞きたい事などあれば出来うる範囲で答えてくれそうだ。

274『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 10:49:32
>>271(斑鳩PC)

貴方は見敵必殺と言う調子で鎖を扱い頭部を抉る事を考えつつ
その考えを改める。いざとなれば肉盾か、何らかの囮などにも
使えるかも知れない……まだ感染してない状態ならば健康な人間とは
貴重であるだろうと。

  シュッ ブンブンッッ  ジャリンッ  クンッ――ッ!

?「あっ? ンッッ!? グェ―ッ!??」

 酒の効力もあるが直ぐに落とす事が出来た。幸いかどうか知れないが
目を瞑って朝山は音楽に集中してるので、その現場は見ずに済んだ。

犯行現場にはキー付きのスポーツカー。そして傍の街路樹に倒れる男

スポーツカーの後部座席なら、男を横倒しで仕舞う事も出来るだろう。
構わず気絶したそいつをそのまま置き去りにするのも自由だ
『僕』ならしない行為だが、『貴方』なら構わず運転も出来る。

キーを回す。エンジンが鳴り響く。

……何処へ行くにしても君なら可能だろう。

275『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 11:25:11
>>272(黒羽PC)

貴方はスマホを取り出す。文明の利器である『SNS』を起動する。
『同級生』の呟き、最近起きた出来事や噂……どうにも、今宵の
出来事である『笑い声』に合致するようなものは、ズラッと見た限りで
ソレを匂わせる情報は無い。
 考えられる可能性は、これがbar店内で始まった異常であり
元凶のスタンド使いもその界隈に潜んでいる可能性。
 それより広い範囲である事も考えられるが、これと言った騒ぎは
貴方の記憶にある限りでは無い……ならば本当にこれは小規模なのか?

                ――ウゥゥ― カンカンッ!
                 

消防車と救急が複数通過する。恐らくは小林とヤジが引き起こしたボヤを
消火する為に出動したのだろう。

ヤジは未だ涙と鼻水を流しつつ、相棒に水筒蓋を返しつつ貴方に提示した通り
スマホでラインや彼の所属する場所に連絡を入れ始める。

返された彼も水筒蓋の乗った液体を飲み一息つくとスマホを操作し始めた。

ヤジ「こちら宮田。そう、宮田だ 至急スタンド災害対策部門と話させてくれっ
……は!? 数週間前から別地方に出動していて連絡つかねぇだとっ。
それじゃあ特定人事でもなんでも良いから上の話わかる奴と……っ!」

口論を一分程続け、彼はクソっと罵り声を上げ通話を終える。

ヤジ「駄目だ話にならねぇ! こっちがぺーぺーの下働きだからか
何言ってもハァ……の受け応えばっかだぜ、おい!
ジョー! そっちは!?」

小林「一応出来うる限りのスタンド使いの知人にラインなりで
今日の出来事を送りましたけどね……協力してくれるかどうか。
……時期がね、悪い。冬休み直前で、明後日には終業式でしょ?
 色々と他の方も忙しいでしょうから、見逃す可能性だってありますし」

ヤジ「こっちだって崖っぷちのギリギリだってんだ!
どうすりゃ良い? この件、俺達三人で収拾つけられそうに
ぶっちゃけ無いぜっ!」

小林「……これが人為として、仮に愉快犯だとすれば
H城・スカイモール展望台
……あと、H湖近くの天分台も高いと言えば高いですよね」

街の景観を一望するには、些か低い気もしますけどねと区切る。

SNS上では未だ混乱の兆しは見えなかった……遠くでサイレンの音が
鳴り響いている。

ヤジ「……一先ず撤退するっきゃ無いよな。俺達の拠点ってか住処は
清月館だけど、黒羽さん何処だっけ? こんな出来事の後だから
送るなら俺達も一緒に同行するけど」

このまま人混みのある場所に屯っても良い事はない。ヤジはそう
判断して他の場所にも通話を試みながら黒羽に提案をした。

276斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2019/10/13(日) 14:35:00
>>274

我らが首領を助手席に押し込んでシートベルトを付ける
これでいい、後は燃料メーターを確認して、なるべく警察にパクられないよう家まで行くだけだ

後は後部座席に鎖で縛った奴を放り投げて、『囮』も準備完了……?
ふと気づけば『影の腕』、が俺の耳にスマホを押し当てている 

「もしもし?」

「……そりゃあ、走行中に『ラフィング』が『何方を』追うか、だろ?」

「忘れんな、俺はオマエの尻拭いをしてるんだぞ、それに、事が終われば俺達は40人を殺した『殺人鬼』だ」

「……は?   ああ、わかった、わかったよ オマエの勝ちだ」 

「たった1人俺から助けられて、さぞ嬉しいんだよな、オマエ!」

イラつきに声を荒げながら
運転席から外に出て、不幸にも寝転がっている酔っぱらいの傍まで行くと

スタンドの影の腕が、男の携帯を探り、あればそれを砕き、野郎の財布ごと、適当な塀向こうに放り投げる
これで連絡には時間もかかるだろう、今更出てきやがって……。

運転席に戻ると、影の腕がそのままスマホを弄り出す、そういえば此奴、自分で行動が出来たんだっけか
しばらくしてガラス越しの画面に一つのサイトが見えた……『清月学園SNS』?

 (学生の『スタンド使い』を呼ぼうって言うのか?しかし、敵が見たら今度は『遭遇』じゃ済まねぇ……いや、この状況じゃあ今更だな)

 『 『使い手』へ 連絡求む 『笑顔』 について S.I 』

 (敵が来るっていうんなら逆に『餌』にしてやるぜ、『反撃』の為のな)

SNSに文章と連絡先を書いて終わり、大概の奴には解らねえが、解る奴にはヒットするだろ、ネットマナー?知るか。
鳴ったら『スタンド』で取ればいいだけだ、同時操作でも運転に支障はねえ事だし。

これで一度俺の出番は終わりだ、視界がブラックアウトし、意識が泥の中に沈む感覚。
代わりに星のように瞬く意識が、浮かび上がる、僕の方に。

「悪いが……お祖父ちゃんにこっそり運転を習ったのは『僕』の方……うぐっ!?」

良心からくる罪悪感に、吐き気と眩暈がする、冷えた鉛を飲まされたようだ
眼に涙が浮かぶのを必死に抑え込む、今は泣きわめく時じゃないし、僕にはその資格もない。

今は僕の帰る家に向けて、犯行現場に酔っぱらいをのこして
僕達はアクセルをゆっくりと踏みこんだ。

277成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 18:12:49
>>273

(すみません、捜査官の遺品であるメモ帳はどのようになった扱いなのでしょうか?私が持ったままですか?)

(それとも感染済み警察官に一緒に持っていかれたのでしょうか?)

278『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/13(日) 19:45:12
>>277(成田PC)

描写的に、メモ張を拾い上げ読み上げてる時に走行音を捉え
直に茂みに隠れた際、メモ帳をわざわざ手元に戻す行動も
不自然なので携行していて構わない。

これに関してはGMの描写不足なので申し訳ない。今後はもう少し
詳しく文章を作成します。

279成田 静也『モノディ』:2019/10/13(日) 22:32:05
>>278

(いえいえ、こちらこそご返答ありがとうございます。ではロールに戻ります。)

どうやら相手はこちらの想像を遥かに上回る物わかりの良さと、こちらよりも本職らしいのが本当に助かった。

「ありがとうございます。芦田さん、ウィゴーさん(?)」

「これ、重要度はそこまでわからないんですが…。」
「さっきの奴等について捜査していてやられてしまったらしい人のメモ帳を運よく回収できたので使えませんか?」

「これにはおそらく感染者を操る本体の調査の状況と、感染の条件らしきものがダイイングメッセージとして書いてあるんです。」

「それと途中で公衆電話があったら寄ってもらえませんか?少し連絡したい相手がいるので。」
「それにオレはこの件から降りませんよ、放っていたら取り返しがつかない事になる気がするんです。」

少しでも仲間が多い方がいいし、
何よりも感染の条件とかの情報を共有した方が感染者の増殖を少しでも防ぐのにいいだろう。

あの昼に出会った二人は女学院の生徒と言っていた。
二人の電話番号は分からないが、女学院へ公衆電話にある電話帳を調べて直接電話をかければいい。
確か、一度は助けてくれると言っていたし、その一度は今を除いて他にないだろう。

それにしてもこのスタンド使いは何が目的なのだろうか?目撃者や本体(もしくはその仲間)を追うもの、
探るものを消すのが目的?それにしては関係の無いはずの救命士に感染させたりと
感染を広げること自体が目的のようにも見える。

280黒羽 灯世『インク』:2019/10/14(月) 01:52:23
>>275

(……情報は無し。目撃した人間が全滅してる、とはとても思えないし、
 おそらく本当に、少なくともまだ……『私達の見たアレが発端』のようなのだわ)

スマートフォンをポケットにしまい、
ヤジと小林の様子を見ていたが……

「……『組織』というのは流石に腰が重いものなのね。
 ま、少なくとも連絡はした……筋は通したんだから、
 こっちが好きに動いても問題ないはずなのだわ」

これは後付けの言葉、つまりフォローだ。
ヤジの組織とやらに過大な期待はしていなかったが、
この事態で頼る事は出来なさそうだと認識を固める。

「そうね……暇な時期ならともかくとして、なにかと多忙なこのシーズン……
 よほど熱心な方でもなければ、おかしな事が起きたって言われても、
 せいぜい自分や家族の身を守る準備をするくらいでしょうからね。
 私達に協力してくれる人間が現れる可能性はあまり高くない、のかも」

小林の知人という線も可能性はゼロではないとしても、
少なくとも今の時点で快諾の返事を得られていない以上、
期待は出来ない。やはり『3人』でやるしかないのか?

「3人じゃ…………少なくとも今から高い所を虱潰し、という手は『無い』。
 さっきのバーに戻るなんていうのも、ちょっと危険すぎるし…………
 そうね、一旦もう少し人の少ないところに戻るのがいいのかも……
 奇遇だけど私も清月館だから、一緒に戻りましょう。それが『安全』なのだわ」

刺激的な手ではないが……ここでたむろしたり、
想像だけをソースに全く見当違いの動きをするよりは、
人の出入りが少なく安全性の比較的高そうな場所で、
体勢を立て直す時間を設けた方がいいように思えた。

もっとも、清月館が安全とは限らないが……考えだせばキリがない。とりあえず、動こう。

281『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:10:42
>>276(斑鳩PC)

首領(朝山)は音楽に集中して目をギュッと瞑って大人しく座ってる。
これ以上恐ろしいものを見たくないのだろう。それが賢明かどうか不明だが

燃料は満タンよし少し低い程度、十分な量で家路までガス欠は絶対無い。
貴方は酔っ払い男の携帯を握りつぶし、財布を投げ捨てる。
投げ捨てる前に、財布に大きく『金一』と強調するように書かれてたが
特に気にするようなものでも無い。携帯も壊す前に着信するように点滅したが
破壊した為に誰かからの連絡も無事切断に成功した。
 
『清月学園SNS』をスマホで『貴方』の中の内なるもう一人の僕が扱って
ラフィングについての情報を求める。何処まで期待出来るかは不明だし
奴等の目が潜んでる危惧も当然あるが何もしないよりは良いかも知れない。
それに襲い掛かって来るなら、貴方の鎖の牙が光るだけなのだから。

『貴方』の『俺』は『僕』となり車を走らせ風となる。

バックミラー越しに、倒れる男へ路地裏と思しき場所から多数の人影が
近寄ってくるような光景が見えたが、車を走る貴方にはどうでも良い事だ。

282『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:39:12
>>279(成田PC)

最初は乱痴気好きな変人と奇天烈なスタンドと警戒してた貴方だが
印象を斜め上にしつつ公衆電話の許可とメモの提示をする。

芦田「あぁん? 今時古いガラゲーかよ珍しいな。 
このご時世全員スマホで、ネットなりで個人情報なり建物割り出せるのによ」

てか、公衆電話も今時町ん中少ないし公園付近戻ったほうが早いぜと
ブツブツ言いつつ男は走るスピードを緩める。文句を言いつつも
探してくれるようだ……因みに貴方のスマホの残量は半分より少し
減ってるかも知れないが未だ十分家に帰るまでには使えるだろう。

 ―ズギュン

『……何でしょうね、このメモ。殆ど全部真っ黒です』

芦田のスタンドは、眉を顰める感じで遺品の『メモ帳』から
『フィルム』を引き出す。発言通り、殆どが感光してるように黒く変色してる。
メモを持つ吉岡を中心とした何処かを歩いたりしてる、文を書いてるシーン等
映ってる場所もあるものの、メモのダイイングメッセージを記すにあった
重要な部分のあるであろう時系列の部分は全て黒で塗りつぶされていた。
 それ以外の一週間程度古い星見町で過ごしてるシーンの部分でも
黒い部分が所々に見られていた。

『私の能力。スタンドが干渉されてる部分は全て黒くなってしまうんです。
……一週間前も黒い部分が幾つか。となると、これは』

芦田「その刑事のおっさんがスタンド使いでスタンドを使ったタイミングが
あって真っ黒になった。
それ以外なら、その笑う奴等と知らず知らず接触してたんだろうさ。
俺は後者を推すね。でなけりゃ俺のケツのバージンをウィゴーちゃんにやるよ」

『下品ですっ! それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです!』

男は笑いつつラジオを回す。
――今日も、あなたの隣に『電気カナリア』の囀りを……と言う出だしと共に
『Electric Canary Garden』のBGMが車内を満たす。


芦田「隣町を、その笑う野郎共で巣窟になってで。で、この町の至る場所にも
そいつ達が潜伏してるとなるとよ。これ、もしかしなくても今俺が
ピーチクパーチク喋くってる間も増え続けてんだろ?
――終末の時計も、そろそろもう直ぐ鳴り響くんだろうぜ」

運転手の男が意味不明に可笑しそうにヒヒと笑う。スタンドのほうはモノクルを
軽く弄りつつ、重い溜息を吐いた。

 キィィ……。

芦田「おっ、丁度良くあるぜー。公衆電話
……ってか、なんかうるせーなサイレンの音がよ」

此処は『星見横丁』付近の通りだろうが……遠くでサイレンが鳴っている。
キャンピングカーを停めてる直ぐ近くに電話ボックスが目に付く。
人通りはまばらながら有る。

283『星の瞬きに 世界が終わる日に』:2019/10/14(月) 23:52:32
>>280(黒羽PC)

小林「そう言えば、以前に園児達の世話で同行した方は?」

ヤジ「あのおっさんか? 確かにアリーナ所属だったけどよ
どうにも頼りになんねぇってか何つーか……駄目だ、電波届かないか
電話に出られませんとよ」

一瞬普通に通話出来そうだった気したんだけどなと言いつつヤジは
色んな場所への通話を試み続けている。

貴方はそれを流し目にスマホを仕舞う。SNSで新情報は後で
幾らでも追えるだろう。今は足を動かすのが先決と考えて。

歩く足取りは自然と重くなる。何らかのスタンドの影響とかでなく
今後この騒動に深く関わる憂鬱さや、起きた出来事の心労ゆえに。

ヤジ「明日は終業式前日だから午前授業なだけマシだな……サボるか」

小林「一応受けるべきでは? 他のクラスの方から何か情報も
求められるかも知れませんし」

ヤジ「そうだな……」

歩道を行きかう中、遠目に此処ら辺ではあまり見ない
『キャンピングカー』を見た……。このまま進めば通り過ぎるだろう

284成田 静也『モノディ』:2019/10/15(火) 01:17:27
>>282

「できればスマホで済ませたかったのですがこれから何があるかわからないので、
バッテリーの節約がしたかったのです。」

先ほど確認した時は半分しかなかった。今はどれほどあるか、全員に電話やメールを送るほどの
残量に自信がなかったが故の妥協案だったのだが…

「サイレン・・・あの警察官と救命士関連かそれとも・・・既に別の場所で感染者が暴れている?」

「それに公衆電話までまばらとはいえ人がいるますね・・・。これで感染者がいたら少し面倒ですが…」
「オレの『モノディ』なら短時間は黙らせれるし、ある程度の相手ならぶっ飛ばす程の戦闘力があります。」
「それでも圧倒的な数や、あの警官みたいに銃などを持ち出されたら捌き切るのは難しいです。」

「なのでもしオレが襲われて、助けるのが不可能だと思ったら芦田さんとウィゴーさんはすぐに離脱してくださいね。」
「そして知り合いの人に片っ端から連絡をして、この本体を必ず倒してください。」

いざという時のための事を芦田さんに頼みをし、車のドアを開け、公衆電話へと向かう。
がその前に振り返って芦田さんに1つ伝えておく。

「ああそれと…芦田さん、万が一があるので笑うのはしばらくやめておいた方がいいですよ。」
「スタンド使いのあなたまで感染してしまったら割と洒落にならなくなるので・・・お願いしますよ。」

「『モノディ』!周辺の不審な音が無いか、感染者が近くにいないかを探れ!」

モノディに周りを探らせながら電話ボックスへと走り出した。確か小銭は多くあったはず。
できるだけ多くのスタンド使いの知り合いに連絡しなければ・・・

285黒羽 灯世『インク』:2019/10/15(火) 06:24:24
>>283

「私、今学期は皆勤なの……学校は行くものよ。
 フフッ、あなた達がサボるなら私の勝ちなのだわ。
 ……とはいえもし万が一『敵』に襲われたとしたら、
 出入り口が限られてて、人が多くて密集してて、
 最悪の場合『校内放送』でどこにでも笑いが届く、
 この上なく危険なロケーションでもあるのだけど……」

「……安全を考えると、サボるのも手かしら?
 情報は一応、スマホで聞けば集められるのだし」

マウントを取りに行きつつ、危惧を口にする。
皆勤が取れれば嬉しいが……『命』には代え難い。
感染する笑いという敵に対し、学校は危険すぎる。
町内放送に比べ学校の校内放送は『乗っ取り』が容易だ。

「……ねえねえ、『バー』の件をよく考えると……『笑い』の布石は前々から打たれてたのよね?
 今日までニヤニヤ笑ってた人たちがあの場で異様な笑いの始点になったなら、よ?
 もし……『いつもはいたはずだけど、今日は来てなかった』人がいるなら、
 その人は『危険』かもしれないし……『手掛かり』になるかもしれないわよね」

「少なくとも『不良たち』の情報という一点では、あなたたちが『上』。
 ま、それ以外では『負けない』つもりだけど……それは今はいいとして。
 心当たりがあればだけど、その人を当たってみるのも良いかもしれないのだわ」

推測を立てつつ、歩く。思考を止めれば負けだ。
『一部の不良』……例の一割二割の面々が、今日も全員あの場にいたとは限らない。
体調不良、用事、何らかの理由で今日は席を外していた者がいてもおかしくない。
もっとも、『笑い』に惹かれて『全員』が集まっていた可能性も高いが……

「……あら? 珍しい……『キャンピングカー』なのだわ。
 …………今、普段見かけない物があると無性に気になるわね」

珍しいので、とりあえず見た目は覚えておく。
異様な事態が起きているときに普段と違う何かがあれば、
それは事態に関わっている可能性が比較的高いと言える。

……ちなみに『停車』しているのだろうか? それなら近くで観察する。
もし走り去っていくなら、走って行った方向だけ把握し、深追いはしない。


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