レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【ミ】『フリー・ミッションスレッド』　その3

880：『月夜のV』：2019/11/01(金) 18:17:04: >>879

穏やかな挨拶と共に、ベンチに近付いて行く。
熾烈な殴り合いとは無縁の光景だ。
事情を知らない他人から見れば、
ごく普通の知人か何かに見えるだろう。

「ええ、こんにちは」

儚は眼鏡を掛けていた。
昨日の昼に見かけた時と同じ『フォックス型』の眼鏡だ。
あの時と違うのは、服装と体の状態だった。

「――――どうぞ」

入院着を着た儚の体は、あちこちが包帯で覆われている。
広範囲に負った火傷のためだろう。
もちろん、胴体に受けたラッシュは骨にも響いている筈だ。

「少し『考え事』をしていた所です」

「あなたの事も考えていました」

そう言って、儚は空を見上げた。
頭上に輝く太陽が、全てを明るく照らしている。
『吸血鬼』が存在できない『光』に溢れた世界だ。

「そういえば――お名前を聞いていませんでしたね」

新着レスの表示

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

（画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります）

掲示板管理者へ連絡無料レンタル掲示板