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【ミ】『撃的』

694赤月『サクソン』:2022/06/29(水) 00:16:27
>>693

質問です。
・赤月の現在の位置としては、吊るされた解説席に着地しているという認識でいいでしょうか?
・赤月の兄が『エクリプス』に雇われた戦闘は、世界観的に何年前の出来事でしょうか?

695『空を掴む手』:2022/06/29(水) 21:46:17
>>485(赤月)

>・赤月の現在の位置としては、吊るされた解説席に着地しているという認識でいいでしょうか?

解説席の置かれたエリアに着地しています。


>・赤月の兄が『エクリプス』に雇われた戦闘は、世界観的に何年前の出来事でしょうか?

板上での『時系列』が曖昧なため、特に指定はありませんが、
ひとまずは数年〜一年前と考えて下さい。

696赤月『サクソン』:2022/06/29(水) 22:41:50
>>693

     バグシュッ!

「ぐぅ・・・・アァアアァッ!!」

己のバイタルゾーンを護る為、無意識に取った行動
左腕はもはや思うように動かすことが出来ないが、それでも意識を繋ぐ事は出来た
あとは、地に伏し、敗北感を覚えているであろう菅谷の姿を確認して・・・・

「――――菅谷ッ」

天井近く、解説席から地面を見下ろした赤月は己の甘さを知った
流石に相手も『闘士』というわけか・・・・負傷に耐え、立ち上がる彼の姿に心の中で称賛を上げる

「セコいとは言わない」

赤月自身、この国に来てから初めて知った事であるが、
この国の治安レベルは高く、『暴力』の存在が生活に必要ない・・・・むしろ忌避される傾向にあるらしい

菅谷のスタンド能力は極めて強力だ・・・・『暴力』という一点では
だが、そんな強大な能力を抱えながら、何の目的もなくそんな力を飼い殺す事なんてできるだろうか
彼にとっては、『力』に目的を与えるための場所が『アリーナ』なのだろう

「・・・・・私も、数年前にこの力に目覚めた時は驚いた」

数年前、兄の『赤月 保』の死を告げられたあの日
赤月は選んだ・・・・『戦いの道』を! そして、手に入れた・・・・『戦うための力』を!

「だが・・・・私には『目的』があった
 君とは違い・・・・『力』を振るうべき『目的』が!」

「だが、そんな事は関係ない!」

『オープン・ハンド』の肥大化に合わせるように・・・・足を前に進める

「『力』と『力』が出会ったんだ!
『目的』なんて関係ない・・・・ぶつけ合うのが『戦士』の流儀だろうッ!」

そして、飛び出す・・・・・再びの宙へ!

「違うか!? 菅谷!」

赤月が空中に躍りだした理由・・・・それは菅谷の真上に『落下』するためだ!
客席からの反応の通り、菅谷の『希薄化空間』では落下距離すら減少してしまう
そして、『希薄化空間』は菅谷が『右腕を破裂』させない限り元に戻らない・・・・
つまり、菅谷が落下距離を減少するために『希薄化』した空間はまだこの場に残っているという事だ

「あああああああああッ!」

菅谷と『同じ経路』を通り、着地ダメージを軽減!
そして・・・・菅谷が『右腕』を解放する前に・・・・『サクソン』の渾身のラッシュで菅谷の意識に止めを刺す!

(問題は・・・・『解放』の前に止めを刺す事が出来るか・・・・
 私の『サクソン』と彼の『オープン・ハンド』・・・・どちらが速いか、早打ち勝負だ!)

697『空を掴む手』:2022/07/03(日) 22:18:37
>>696(赤月)
>「――――菅谷ッ」
>「セコいとは言わない」

『赤月』は解説席から飛び降り、再び『希薄空間』に身を投じる。
『菅谷』の落下する道筋こそが『希薄空間』であり、
『菅谷』への最短ルートだと、既に理解している。

   ヒ
   ュ     「だが、そんな事は関係ない!
   オ      『力』と『力』が出会ったんだ!」
   ォ
   |     .「『目的』なんて関係ない。
   N      ……ぶつけ合うのが『戦士』の流儀だろうッ!」
   |
   |      「――――ああっ、違いねぇっつうの!」

      ドヒュオオオオオ!!!

『サクソン』と『オープン・ハンド』の真っ向からのぶつかり合い。
致命的となった『右腕』の傷とフィードバックした『オープン・ハンド』か、
真正面からの拳撃には『サクソン』の攻撃か。――――そして、

             「この力を出せるのは、この『アリーナ』しかねェ!」

      ズキッ

             「俺が、もらったああ!!」


『赤月』の左腕の疼き、そして『オープン・ハンド』が爆ぜ、
――――いや、『サクソン』の右腕が伸びる。

      ズ  l |    ≪はい、ったァァ―――z___!!≫
        力
        ガ/    「割れた胸骨への一撃、これは効くね!」
        ・

『サクソン』の右拳が『菅谷』の胸部に突き刺さり、
右腕は爆ぜ、――――これは『強制解除』だ。


     「あ、が……」


     ズズゥン・・・


『菅谷』はアリーナに倒れ伏し、『赤月』も両の足で着地する。

698赤月『サクソン』:2022/07/03(日) 22:34:13
>>697

「はぁ・・・・ はぁ・・・・」

止めの一撃が決まり、両足が地面を捉える
空間の『希薄化』により落下距離は短縮していたとはいえ、
慣れない『希薄空間』の移動に三半規管が狂わされる

「私の・・・・・・勝ちだ・・・・・・ッ!!」

倒れた菅谷の姿を確認すると、
赤月は右手を上げて自身の『勝利』を宣言する!

699『空を掴む手』:2022/07/03(日) 23:07:39
>>698(赤月)
>「はぁ・・・・ はぁ・・・・」

    ≪キャーッ! 見事に『サクソン』の拳が決まりましたぁー!≫

    ≪そう、この闘いの勝者は――――≫

>「私の・・・・・・勝ちだ・・・・・・ッ!!」

    ≪『ナカレ』ちゃん! 見事に勝利しましたぁー!≫

    「『空間』を操る『菅谷』選手に翻弄されながらも、
     見事な勝利だっ! チュッカヘーヨォー!!」

    ウワァァァァァァァ――――

    「ち、くっしょォォ〜〜〜〜ッッ
     『最中派』からの刺客だから、油断してたぜっ!」

    「あの『菅谷』がやられるとはな……。
     これで『B級チャレンジャー』も『湯河原』だけか……」

    「俺は、恥ずかしいぜッ!
     『最中派』にもこんなアツいランカーがいたなんて……!」

『実況者』の『セカイ』、『解説者』の『クァンガン』の惜しみなき賛辞が贈られ、
『観客席』の荒くれ者達も驚きや悔しさを混ぜながら、『赤月』に賞賛を送る。

    「『菅谷』ァー! お前も立派だったぞォー!」

    「相変わらずイカした前のめりだぜェー!」

敗者である『菅谷』へもアグレッシヴさを尊重し、健闘を称える声が広がる。
町の片隅の地下に押し込められたような『アリーナ』に暖かな空気が満ち足りる。

    ヒュー!
                    ヒュー!

    ≪『赤月』選手、見事勝利を見せてくれました。
      さあ、この熱闘を見届けた観客席の皆様に、
      何か一言、どうか一言、お願いします!≫

『セカイ』の取り成しに添うように、『クァンガン』がワイヤレスマイクを『赤月』に放る。
――――この会場には『観客』だけではない。ファイターたるスタンド使いもいるだろう。
そして、解説席には『キム・クァンガン』もいる。

700赤月『サクソン』:2022/07/03(日) 23:37:21
>>699

観客席から荒々しいながらも惜しみのない称賛の声が上がる
戦いで火照った肌が、叫ぶようなその声を受け止めてびりびりと震える

(また『最中派』・・・・どれだけ評判が悪いんだ!?彼女は!)

「しかし・・・・」

(しかし、気分がいいな・・・・・)

正々堂々たる戦い。勝者への賛辞。敗者への慰労。
それらは、赤月が幼少期に思い描いていた『戦士』としてのあり方そのものであった
幼い頃、『兄』から与えられた『訓練メニュー』を毎日のように繰り返していた日々の思い出

(・・・・・・・ッ!
 そうだ、『クァンガン』!)

この『熱』の中に浸ってもいられない
この会場には『クァンガン』・・・・・兄の情報を知るかもしれない人物がいる
彼から情報を引き出さなければならない

「・・・・・・・。」

右手に握りしめたマイクに向き合い、言うべき言葉を考える

「『菅谷日向太』・・・・恐るべき相手だった
 私が今までに戦ったスタンド使い達の中でも五本の指に入るだろう」

「だけど、まだ『足りない』・・・・・」

その言葉とともに、手に持ったナイフを剣のように動かし、
その切っ先を高みにいる『クァンガン』に向ける

「『キム・クァンガン』!
 君はかつて『エクリプス』との戦いにおいて多くの功を成したという
『落月』の裏で動いていたという『5人のスタンド使い』・・・・」

「そのくらいのレベルの相手じゃないと・・・・私は満足しないな!」

――――挑発。
『C級ファイター』を飛び越えて、頭上の『キム・クァンガン』に直接挑発をする

701『空を掴む手』:2022/07/04(月) 00:00:50
>>700(赤月)
>(また『最中派』・・・・どれだけ評判が悪いんだ!?彼女は!)

一度だけ関わりを持った派閥の悪評に対し、『赤月』は悪態を吐く。
……しかし、この観客達のムードを見るに、どうやら『誤解』を産んでいる。
だが、勝利による気分の高揚した『赤月』の脳裏に、その懸念は浮かばない。

>「『菅谷日向太』・・・・恐るべき相手だった
> 私が今までに戦ったスタンド使い達の中でも五本の指に入るだろう」

     どよどよどよどよどよどよ ・ ・ ・

>「だけど、まだ『足りない』・・・・・」

       人ノ!/|   「おいおい……」
      _ノ!?〈
       `Y´ルヘ   「何のつもりだ……」

>「『キム・クァンガン』!」  __________
> 君はかつて『エクリプ /               \
>『落月』の裏で動いて | まさか、まさかだろォ!? |
    ________ .\___________ /
  /               \   __________
 .| ついに出たかァ!? | /               \
  \________/ .| コイツは大ニュースだぁ! |
                  \___________/

     「そのくらいのレベルの相手じゃないと
      私は満足しないな!」

     うおおおおおおおおおおおお!!!!!

     ≪み、皆さん! 落ち着いてください!≫

     「うるせェェェ!!! これが騒がずにいられるかぁぁぁ!!」

     「『B級挑戦者』! それも、『最中派』からの『刺客』がァ!」

     「こ、これはァ!」

         ガバァッ!!

この騒ぎに起き上がった『菅谷』が、その言葉を吐いた。

     「『最中派』と、『タダヒト派』のォォ〜〜〜〜ッッ」

     「『全面戦争』だっつうの!!!」

    わああああああああ!!!!

      ガシャガシャガシャガシャガシャガシャッ!!!

観客席から飛び跳ねた男達がアリーナを囲う金網を掴み、
狂乱したかのように金網を揺らし、我先にと狂ったように叫ぶ。

     「ハッハッハッ、――――これはもう」

『赤月』の手にした『ナイフ』の切っ先。
それを認めた『クァンガン』は穏やかな笑みを崩さぬまま、

       キィィィン . . .

     ≪――――逃げられないな≫
                     . . . . .
『赤月』の手にした『マイク』が喋り出した。

702赤月『サクソン』:2022/07/04(月) 00:19:26
>>701

「む、ん・・・・・?」

何故かは知らないが、いつの間にか自分が『最中派』を代表する『刺客』として扱われている事に気づいた
当の本人を無視して、ヒートアップを続ける観客たち

「まあ・・・・いいか
 なんだか周りも盛り上がっているみたいだし
 下手な事を言って、水を差すわけにもいかないな」

それに対する赤月の反応は・・・・・『ない』
弁解もなければ、釈明する事もない
ただ、心の中で少しだけ『溝口最中』の事を気の毒に思うだけだ

「さて・・・・・」

赤月の関心は『ただ一人』に向けられている

「どう答える・・・・?」

       キィィィン . . .
         
            「む?」
     「ハッハッハッ、――――これはもう」

            ≪――――逃げられないな≫

赤月は最初、その言葉がスピーカーから聞こえてきたものかと思った
だが違う・・・・『声』の発信源は赤月が思う以上に『近い』
手掌の皮膚で感じる震えが、発信源の存在を如実に物語る

「へぇ・・・・それが君の『能力』か
『マイク』・・・・『機械』・・・・それとも『音響』か?
 そういうのを操る能力かな?」

「なんなら、君だけでなく『A級ファイター』がかかってきてもいいぞ
 そっちの方が手っ取り早く強い奴と戦えそうだからね」

703『空を掴む手』:2022/07/04(月) 00:59:18
>>702(赤月)
>「む、ん・・・・・?」
>「まあ・・・・いいか」

騒ぐだけ騒いでいる『観客』達の熱狂に任せ、
とりあえず『赤月』はこの『誤解』は放置することに決めた。

>「へぇ・・・・それが君の『能力』か
>『マイク』・・・・『機械』・・・・それとも『音響』か?

       キィィィン . . .

    ≪テスターで『電流』を流した物体を『半導体』に変える≫

    ≪それがボクのスタンド、『デ・ラ・ソウル』の能力だ≫

    ≪『半導体』とは『エネルギー』が伝わる『導電体』、
      そして、『エネルギー』を遮断する『絶縁体』が切り替わる≫

『クァンガン』は己の『スタンド能力』について惜しげもなく口述する。
『観客』のどよめきもない。――――『B級』とは『連戦』を以て勝ち残る者。
『スタンド能力』の仔細が割れていて当然ということだろう。

……そしてそれは、『二連勝』を為した『赤月ナカレ』もまた同じだ。

    「『クァンガン』、逃げられねェのはテメェも同じだろーが!」

    「『AV新法』も通って虫の息の『最中派』に負けんじゃねぇぞ!」

    「無様に負けたらアリーナ総出でテメェーの『焼肉屋』で『反省会』だっつうの!」

    ≪――――と、みんな随分と手厳しいね。お腹減ってる?トッポギ食べる?≫

    うおおおおおおおおおおおお!!!!

『アリーナ』の怒号が巨大な渦となり、『赤月』を包み込む。
『闘志』と『期待』の入り混じった感情の波が会場全体を飲み込む。
そして、『赤月』が挑発ついでにもう一言、

>「なんなら、君だけでなく『A級ファイター』がかかってきてもいいぞ

       キィィィン . . .

    ≪……それは少し、≫

              ジ ジジ . . .

    ≪『先回り』が過ぎるよね≫
                        。
                 ――――ハ ァ ン!

     うおおおおおおおおお!!!!

『マイク』の球頭が爆ぜ、『クァンガン』が背を向ける。
大歓声が冷めぬ中、場内に現れた『黒服』達の誘導に従い、
『赤月』は『アリーナ』から退場する。

704赤月『サクソン』:2022/07/04(月) 01:59:08
>>703

「『デ・ラ・ソウル』・・・・いいのか?そんなに能力の事を教えてしまって
 私の能力は・・・・君に教えないというのに」

「まあ、私の能力はそれ程複雑ではないから
 勘のいい観客はきっと気づいているだろうけれども」

――――嘘だ。
この戦いにおいて、赤月は『回復阻害』の能力を使う事はなかった
『暗器化』の能力はバレても構わない・・・・『アリーナ』で戦っていればいずれバレる能力だ

だが、『回復阻害』能力は易々と人に知られるわけにはいかない・・・・
これは、本当の『最後』に切り札になりうる能力だからだ

(この能力の秘密を知っているのは一抹と咲良くらいだ・・・・
 おしゃべりな一抹はともかく、咲良から能力がバレる事はないはずだ)

そんな事を思いながら、彼ら『アリーナ』への挑発を続け・・・・
目の前で『マイク』が爆ぜた

「・・・・・・流石に調子に乗りすぎたか
 だが、まあ、とっかかりは一つ出来たかな・・・・?」

大歓声の中、『黒服』達の誘導に従い『アリーナ』を後にする
『次の戦い』・・・・その先に思いを馳せながら・・・・

705『空を掴む手』:2022/07/04(月) 23:11:59
>>704(赤月)
『赤月』は『サクソン』の『完全殺傷』の能力をひた隠しにしている。
無論、単純な『アリーナ』での戦闘において、その力を発揮する機会は少ない。

ステージの限定された『短期決戦』のルールにおいて、
『出血多量』による『衰弱死』を狙う優位性はないからだ。
――――そう、このルールにおいては。

     うおおおおおおおおお!!!!

観客達の興奮冷めやらぬまま、『赤月』は倉庫街を後にする。
『B級ファイター』との試合は、彼女にとって『強敵』というだけではない。
あの闘いの結末を知る者。そう、今日のような『闘志』のぶつけ合いでは済まない。

     ┌───────────────────────────
     │――――楽しい、とそう思った。
     │『敵地』である。背中に痛みもある。敵に追い詰められてもいる。
     │それでもなお・・・・赤月は今、晴れ晴れとした気分で戦っていた
     └───────────────────────────

─────────────────────────────┐
『力』と『力』が出会ったんだ!                            │
『目的』なんて関係ない・・・・ぶつけ合うのが『戦士』の流儀だろうッ!   |
─────────────────────────────┘

『赤月ナカレ』は『戦士』である。

┌─────────────────────────────
|だから、私はこの町に来た……兄を殺した
|『アリーナのスタンド使い』を探し出し、この手で殺す為に。
└─────────────────────────────

『赤月ナカレ』は『ファイター』ではない。
繰り返す。『赤月ナカレ』は『ファイター』ではない。

――――その決意が新たになるのは、
もう一通の『手紙』が届き、その『差出人』と相対する時か。

赤月ナカレ『サクソン』→『左腕骨折』、『全治一ヶ月』
                  『三十万円』を獲得。『B級ファイター』への挑戦権を得る。

706『空を掴む手』:2022/07/25(月) 21:14:07
本体の右腕に重なって発現する『右腕』のヴィジョン。
触れた『空間』を吸い込み、ヴィジョンは『巨大化』を続ける。

吸い込んだ『空間』を触れた物体に分け与え、
空間を『跳躍』するように『移動』させる。
これによって『飛来物』をすり抜けるように『飛ばし』たり、
重なり合った右腕に分け与えることで空間を超えた『拳撃』を可能とする。

『空間』を吸い込まれて、存在が『希薄化』した『空間』の中では、
『移動』に必要な『運動エネルギー』が極度に乏しくなり、
常人を超えた『跳躍力』や落下の際の『重力加速度』が弱まるなど、
互いにとって『縦横無尽』の動きを可能とする。

『オープン・ハンド』の解除によって溜め込んだ空間は『炸裂』し、
空間の奔流とも呼べる押し退けるパワーによって、万物は弾き飛ばされる。
空間による移動なのでこれによる『ダメージ』は存在しないが、
『掴む』、『押し潰す』などの『逃げ場』のない位置にいる物体は、
『引き裂かれる』ようなダメージを受ける。

本体は『空中』から『床』への『空間炸裂』により、
床上へ押し潰すような『一撃』による『ノックダウン』を得意としていた。
また、『右腕』そのものも『オープン・ハンド』の起点となるため、
『空間炸裂』によるダメージをマトモに喰らい、『乱発』は出来なかった。


『オープン・ハンド』
破壊力:?〜A スピード:B 射程距離:E〜C
持続力:D 精密動作性:? 成長性:D

707『唯一人に輝いて』:2023/07/07(金) 22:01:18
  「『B級』の二名は『出場』を決した」

『ラクアクア』にて互いに座する『タダヒト』と『吉田』。
卓上に広げられた『A4用紙』に『吉田』は二名の名前を書き込み、
残る空白に視線を向け、恐る恐る『タダヒト』を見やる。

  「残りの『C級』が何名になるかは解らないですよね?
   その、もう書き込んでしまってよろしいのですか?」

  「『吉田』さん。いくら『C級』と言えど『該当者』は多くはない。
   『現時点で一勝』。それが『出場』への最低条件になる。
   『海の壁』に阻まれた三人、『明智』も『ナビール』も『対象外』」

『タダヒト』はキッパリと答える。
『吉田』が管理する『ファイター名鑑』に標された数十名のスタンド使い。
無論、ぶつかり合えば『勝者』は半減する。……この『催し』と同じ運びだ。

「勿論、この条件を突き付ければ『復帰』する者もいるだろう。
 だからこそ、だ。『席』が少ないと明示すれば、奮起する者もいる」

「なるほど。……しかし、『B級』はシード枠というのは『妥当』ですが、
 この『トーナメント』という環境において、果たして『納得』が得られるか……」

「『B級』への挑戦権は開かれている。
 先の闘いで勝利した『二人』の他にも、指先を掛けた者はいるだろう。
 この『シード』はそのまま、誰にとっても『最強』という頂へ登る『ファストパス』となる」

『海の壁』とも呼ばれる『プロプレイヤー』達の前に、涙を呑んだ『C級ファイター』は少なくない。
一対一に適した『スタンド能力』に加え、『生業』によって磨かれた『戦闘能力』。
いずれにせよ、『タダヒト』は標された名を指先でなぞった。


                  タダヒト
                    ┃
              ┏━━━━━┻━━━━┓
              ┃                    ┃
        ┏━━┻━┓            ┏━┻━━┓
        ┃        ┃            ┃        ┃
    ┏━┻┓    ┏┻━┓    ┏━┻┓    ┏┻━┓
    ┃    ┃    ┃    ┃    ┃    ┃    ┃    ┃
    ┃  ┏┻┓┏┻┓┏┻┓┏┻┓┏┻┓┏┻┓  ┃
    ┃  ┃  ┃┃  ┃┃  ┃┃  ┃┃  ┃┃  ┃  ┃
    ニ  ?  ??  ??  ??  ??  ??  ?  ク
    コ                              ァ
    ン                               ン
                                   ガ
                                    ン


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