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【個】『学生寮 清月館』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:51:17
月面を連想させる『灰色』のレンガで出来た『洋館』。
親元を離れた子供達だけでなく、一般学生もしばしば遊びに来る。
『自立心』、『向上心』を培う為、多くの『家事』は学生自身で行っている。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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919真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/29(水) 23:10:21
>>918

「ふぅん…………わからないならしょうがないです。
 わたくしもよく分かってませんからね。
 『無知の知』ってヤツ?」

自然な動きを見せる『リトル・メリー』に、
どちらかといえば警戒より関心が勝る。

「わたくし『ニケ』です。
 よろしく、メリーさん」

頭などは下げずに挨拶を済ませると、
隣に座って目線の高さを近づけた。
立ったまま話すのも疲れるからだ。

「ハタから見たら今のわたくし、
 お人形さんとお喋りするイタい女ですの。
 それ込みのドッキリじゃないでしょうね」

          キョロ

「まー、そんな事はないですか。
 普段はお見かけしないけど、あなたどこから来たんです?」

誰かの私物なのだろうか――?
真横田ニケは現状、これを『何』とするか判断に迷っている。

920リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/30(木) 00:21:38
>>919

「『ニケちゃん』――――」

「ウフフ、覚えたわ。
 メリーは人の『顔』と『名前』を覚えるのが得意なの」

「『絶対に忘れない』から」

どことなく意味深長な言葉と共に、青い目がニケを見上げる。
光を受けて美しく輝いているものの、そこに『生命』は宿っていない。
人間の意思によって創造された『理想的な瞳』があるだけだ。

「わたし、『船』に乗って来たの」

「『ずっとずっと前』に」

質問の意味を少し誤解したらしく、そのような答えが返ってきた。

「それから『学校』にいたわ。
 もうなくなってしまったけれど」

リトル・メリーは『親善大使』として日本に贈られ、当時の学校に寄贈された。
まだ西洋の人形は珍しく、子供達から愛され、良き遊び相手となっていたのだ。
しかし、それは永遠には続かず、
あの学校も戦火で焼けてしまい、面影さえ残っていない。

「今は町外れの『教会』にいるのよ」

『鷲津ヨハネ』という『修道女』と出会い、
何度か遊びに行く内に、いつの間にか居着く形になった。
何となく『居心地』が良かったのだ。
『教会を訪れる人間の心』に興味を抱いたというのもある。

921真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/30(木) 18:58:35
>>920

「ちゃんでもサンでもいいですけど、
 忘れない方がお得ですからね。
 わたくしは、わたくしを買ってくれる方に、
 『勝ち』を分けて差し上げる予定なので」

根拠の無さそうな自信を浮かばせ、人形に答えた。

「はあー、しっかりしてますの」

聞いた話への返答にはややズレているが――
内心はこうだ。『設定がしっかりしている』。

「そうなるとわたくしよりずっと、人生の先輩なわけですね。
 まあ、だから敬うというわけではないですけど……
 えっへっへ、ご重厚な人生経験を、お頼りにさせてください」

真横田ニケは『知らない物がある事』は知っているが、
その領域の『スタンド』という名前を知ったからこそ、
純粋なオカルトの領域からは目が逸れていた。

――――『生ける舶来人形』をそのまま受け取る下地は無い。

                   ・・・ カチ

「ああ、お湯が沸きましたわ。
 あなたは食べ物とかは食べるんですか?」

ケトルの方に歩いて戻りながら、首だけ振り返って尋ねる。

922リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/30(木) 19:30:38
>>921

スタンドを持つのは人間に限らない。
それ以外の生物であっても発現の余地はある。
しかし、『生物ではないスタンド使い』は、極めて少数だろう。

「メリーはね、『お食事』しないのよ」

人形なら、まぁ当然ではある。
『そういう体裁』だったとしても自然だ。
『食べなくても死なない』というのは、『永遠の命』と呼べるのだろうか?
そもそも『命がない』という方が正しいのかもしれない。
『魂』と『命』の明確な違いは、メリー自身も良く分からなかった。

「ニケちゃんはどこから来たの?」

       ゴソ

ケトルに向かうニケを眺めながら、
真紅のボンネットを脱いで、そこから『何か』を取り出す。
折り畳まれた紙のような物だった。
かなり古い代物らしく、経年劣化で変色している。

923真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/30(木) 20:04:45
>>922

「ええー、そうだろうとは思いましたの。
 省エネで大変よろしいとも思います」

人形に『口』も『消化器』も無いだろうし、
それくらいの設定を間違える、とも思えなかった。

「わたくし東の方から来ました。
 こういう寮生活に憧れてましたし、
 高大一貫校に入りたかったので」

            コポポポポ

「あなたみたいに、お海の向こうではないですけどね。
 新幹線にでも乗れば、すぐ帰れる距離です」

カップにコーヒー粉と、お湯を入れる。
こだわりはないが、コーヒーが好きだった。

「……それは? お買い物のメモって訳でも、
 あなたのおトリセツって訳でもないんでしょうね」

席に戻りながら、視界に映る謎の『紙片』に視線を落とす。

924リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/30(木) 20:35:31
>>923

コーヒーで満たされたカップを見て、それからニケに視線を戻す。

「今は、ここがニケちゃんの『おうち』なのね」

「ここに来れば、ニケちゃんに会えるかもしれないのね」

「ウフフフフフフフフフフフフフフフフ」

         ソッ

愉しげな笑い声を交えた相槌を打ちながら、メリーの手で紙片が開かれる。

  「これはね、とっても『大事なもの』なの」

     「船に乗る前にもらったのよ」

そこには『英字』で綴られた文面が整然と並ぶ。
真っ先に目に入るのは『VISE』と『Passport』の単語だろう。
どうやら、これは『ビザ兼パスポート』らしい。

           「見て」

          スッ

  「ここの所に『スタンプ』を押してくれたの」

小さな指で示した場所には、確かに『押印』がされていた。
『小道具』に気を遣っているのも『演出』の一環だろうか?
『こだわり』がある――――のかもしれない。

925真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/30(木) 20:54:49
>>924

「ええー、会える時は会えるでしょうね。
 わたくし学生ですから、
 平日とか、いない時はいないですけどね」

真横田ニケはどちらかと言えば外出が多い。
必要なものは、外にあるものだからだ。

「見せていただいていいんですか?
 大切なものなのに。
 まあ、見せてくれるなら遠慮しませんけど」

          ズイ

無遠慮に紙を覗き込む。
さほど英語力が高いわけではないが……

「ヴィ……アイ、エス……ヴィセ?
 パスポート…………ああ、『ビザ』! えっへへ」

       「どう見るか分かりませんけど、
        たしかにとっても大事ですの」

『ビザの見方』を詳しく知るわけではないが、
それが偽物にはなんとなく見えなかった。

「お海の向こうではあなた、どんな暮らしをしてたんです?
 わたくし、海外での暮らしにもちょっとは興味があります」

ずっと前海外から来たのは,部分的に本当なのだろう。
『メリー』の親か、そのまた親なのか――

・・・あるいは、もう少し非現実を現実として捉えるべきなのか。

926リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/30(木) 21:38:31
>>925

ニケの問い掛けを受けて、記憶を辿るように頭を揺らす。

「メリーは大きくて広い場所にいたわ。
 わたしと似てる子が大勢いて、そこで順番を待ってたの」

思い出せる範囲で、最も古い記憶は『工場』だった。
『メリーを送り出した団体』が、そこに人形を発注したからだろう。
その頃から『魂』があったのか、
あるいは人形に何らかの形で保存されていた情報が、
魂が宿った後で記憶として蘇ったのか。
詳しい原理は分からない。
ただ、メリーの認識としては『そう』なのだ。

「メリーはね、みんなと『友達』になるために生まれてきたんですって。
 『親善大使』っていうの」

    「『お父さん』が、そう言ったのよ」

メリーが『父』と呼ぶのは、人形を製作した会社ではない。
人形を『友好の架け橋』として、先入観のない子供の内から、国同士の信頼関係を築く。
その計画の発案者であり、その為に人形を発注した人物が、メリーにとっての『父』だった。

927真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/30(木) 22:22:23
>>926

「……へえー? そうなんですの。
 言っちゃえばあんまり想像がつかないですね、
 お人形が作られる光景っていうのは……」

            ズズズーッ

「職人さんが一体一体手作りで、
 というのはマンガなんかで見ましたけどね」

コーヒーを啜りながら、相槌を打ち。

「生まれた意味がハッキリしてるなんて、
 人間だったらそうそうないですけど」

           トン!

軽くなったカップを置いた。

「『親善大使』だなんて偉い立場じゃないですか。
 それで、今も人間の教会に馴染んだり……
 こうして人間とお話をする役目を果たしてる、と」

         「大層、ご立派ですの」

事実、それが『設定』なのだとして、
貫徹するための努力は並々ならないだろう。
少なくとも『趣味』とか『ドッキリ』とか、
そういう域を超えた『こだわり』を感じる。

「わたくしも親に言われましたよ。
 『誰にも負けない女になりなさい』……って。 
 まー、『誰にも負けない』なんて無理ですけどね」

ふと、時計を見る――別段急ぎの予定ではないが、
単に談話室には立ち寄っただけだ。

「これを飲み終えたら、そろそろ行く時間ですね。
 お話できてわたくしのためになりました。どうもありがとう」

928リトル・メリー『メリー・バッドエンド』:2023/03/30(木) 23:08:01
>>927

「メリーはね、たくさんの『お友達』を作りたいの」

リトル・メリーは、明確な『使命』を授かって、この国に送り出された。
だが、結果的に役割を果たせず、その事を残念に思う気持ちがある。
だからこそ、数十年の時を経た今も、
『自らが生まれた意味』を全うしたいと考えているのだ。

『愛情』と『憎悪』が入り混じり、『歪な形』に変わってしまった後も。

「だから、ニケちゃんもメリーの『お友達』よ。
 これからも仲良くしてね」

        「ウフフフフフフフフフフフフフフ」

やや一方的ではあるが、言葉を交わした事で『友達』として認識されたらしい。
『友達』は『裏切らないもの』。
『友達を裏切る者』は『友達ではなくなる』。

         ゴソ

『ビザを兼ねたパスポート』を、大事そうにボンネットの中にしまった。

「メリーは、もう少しここにいるわ。
 『他の子』に会えるかもしれないから」

      ストン

「ニケちゃん――またメリーとお話してね」

ニケとは反対に、ソファーに座り直し、小さな手を振る。

  「『青い眼をしたお人形は』」

          「『アメリカ生まれのセルロイド』」

    「『日本の港へ着いた時』」

          「『いっぱい涙を浮かべてた』」

      「『わたしは言葉が分からない』」 

           「『迷子になったらなんとしよう』」

     「『優しい日本の嬢ちゃんよ』」 

         「 『仲良く遊んでやっとくれ』」

談話室を立ち去るであろうニケの後ろから、人形が口ずさむ『歌』が聞こえる。
『青い眼の人形』という童謡。
戦前に流行し、戦時中は『敵国の歌』として、歌う事を禁じられていた。
メリーは、この歌が好きだった。
おそらくは、ニケがいなくなった後も、その歌声は静かに続くのだろう――――。

929真横田ニケ『エンジェル・ウィッチ』:2023/03/31(金) 00:06:50
>>928

「種族人間じゃなくても……
 人間関係は『力』になりますからね。
 友達が多くて損は何もしないでしょうね」

       「こちらこそよろしくですの」

友達になるのに重い決意はいらず、
友達同士は力を貸し合える物だ。
得体の知れない存在であっても。

「『談話室』はおしゃべりの部屋ですからね。
 待ってれば出会いはあるかもしれません。
 わたくしも、ここでメリーさんを見かけたら、
 なるべく話しかけましょうかね。ええー、なるべく」

「それじゃあ、また」

そうして、カップを洗って元の位置に返すと、部屋を出て行った。

930御影憂『ナハトワハト』:2023/09/02(土) 07:09:34

学生寮――――談話室。

          「――――――………………」

白いロングワンピースの女が、床に這い蹲ってソファーの下を覗き込んでいる。
その前髪は異様に長く、顔の大部分を覆い隠してしまう程だ。
同じ寮生なら、姿を見た事があるかもしれない。

     女の傍らは『空っぽのケージ』が置かれている。

931御影憂『ナハトワハト』:2023/09/05(火) 11:41:11
>>930

    ゴソ………………

一通りの確認を終えて、おもむろに立ち上がる。

        カチャ………………

『ケージ』を持ち上げ、歩き去っていく。

            スタ スタ スタ………………

932甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2023/12/24(日) 12:28:10
12月24日 >>933の部屋
本日はここでクリスマスを過ごすようだ

自由の場が埋まってるからここを使っているだけで
別に学生じゃなくても良いし部屋じゃなくても自宅でも良い

933甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』:2023/12/25(月) 20:06:32
>>932
エッグノッグ、シャンメリー、コカコーラ等
みんなバラバラの飲み物を飲みながら話をする
クリスマスは何の映画を見るかについてだ

阿部マリア「だから、クリスマスはホームアローンだって言ってるじゃありせんの!!!」
クリス「ホームアローンは金曜ロードショーでやっただろ、ダイ・ハードを見るべきだよ」
マリア「クリスマスにダイ・ハードを見るべきなんて科学根拠はないだろうが!!!」
あま「ジングル・オール・ザ・ウェイでしょ」

意見もバラバラだが、食べるケーキは一緒だ
ネットで注文したケーキを開封するあま公達だったが…

マリア「おい、ケーキが崩壊してるじゃありませんのッッッ!!!」
クリス「うわぁ、これは酷い…」
マリア「どこの店に注文したんですの貴様ら!?」
クリス「高島屋…」

高島屋のぐちゃぐちゃのケーキを見てどうしたものかと悩んでいると

りん「こんな事もありうかと思って、作っておいたよ〜」
マリア「おぉ!気が利くじゃありませんのりの字!」
クリス「いや、それって…」

りんの作ったケーキをホール毎手掴みで食らうマリア

マリア「おぉうめぇ…う…」
マリア「うげ…げ…」

りん「あっ、ごめん」
クリス「やっぱり鈴蘭ケーキだったか…」

クリス「まぁ今はケーキを食べよう」

高島屋のストロベリーフリルショートケーキを食べるあま公達

りん「うん、ちゃんと美味しいね」
クリス「まぁ食えなくはない」

マリア「……」ピク ピク
あま「これは?」
クリス「後で病院に連れてこう」

           ★
            [~] ))
          (( [~~]
          [~~~~~]
  ∧__∧    [~~~~~~]
 (;`・ω・) [~~~~~~~~~]
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 しーJ
               ミ ★
              ミ [~]
               [~~]
       アッ !  [~~~~]
  ∧__∧て  [~~~~~~~]
 ( ´ ゚ω゚) [~~~~~~~~~]
 /   O━━━━━
 しーJ

   ∧__∧ 
  ( ´・ω・) /~~ヾ
c(__U__U /~~~~ヾヽ★

              終
            制作・著作
            ━━━━━
             ⓃⒽⓀ


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