したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【個】『学生寮 清月館』

326小林 丈『リヴィング・イン・モーメント』:2021/02/24(水) 19:58:58
>>325

「有難う御座います……そうだな、何処から話すべきか。
以前、学園で鉢合わせた際の会話を覚えてます?」

>『千草さんの歳よりも、もっと幼少の……小学生に入りたて位でしたかね。
その時に、一度私は完全に『壊れる』体験がありましてね』

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453647476/571


「アレは、決して比喩表現では無いのですよ」

小林は、三枝 千草に対して抑揚をつけ瞳を見据えながら話し始めた。



「――私の出身は、この町でなくもっと北へ上がった方面の町で。
物心付いた頃の家の近隣にはマスカット畑。烏兎ヶ池ほどの伝統は無いですが
近くには寺があって、繁華街まではバスで1時間程掛かる郊外な少し
寂れてはいるものの、私は生まれ故郷が好きでした」

親に内緒で果樹園に入って冒険したり等、平凡な幸福を享受してたと思いますと
区切りを付け。その表情は内容通りの柔らかさが含んでいる。

「――『幼馴染』と言うモノが、全てを崩御させるまでは、でしたが……」

然し、次のその発言の時には感情が脱ぎ捨てられ無が覆っていた。
今まで目にした事が無い程に、その顔には喜怒哀楽と言うものが見えない。
だが、直ぐに我に返ったのか申し訳なさそうな微笑の形に顔を戻して謝罪する。

「すいません、怖がらせるような空気を作ってしまいまして。
……少しだけ、関係はあるけど別の話をしますが。
千草さんは……『    』と言う町を御存知でしょうか?
(※日本にあるどの町村にも聞き覚えの無い単語だとわかる)
それと……千草さんは『スワンプマン』と言うのを御存知でしょうか」

『スワンプマン』 ある男性に雷が落ちて、その人は消失して。その近くにあった
泥沼から奇跡的に男性と同じ存在が産み出され。その同一の存在は完璧に生前の
男のままに生活するが、その泥男は死んだ男と同一と言えるのか? と言う
思考実験の類の話だ。知らなければ、その要約した説明を行いつつ
小林は訊ねる。

「これから、もっと荒唐無稽に聞こえる内容の物語が出てくるのでね。
……千草さんは、身近な親しい人間が。元々、一度は既に死んでいたけど
実は再生していたと知ったら。
 その人物をどう思いますでしょうか?
私は態度を変えないだろうと考えますし、その当人が秘密を明かしたところで
人並の関心を示すものの距離は変わらないと思います」

私は自身に対して明確な害意が存在しないのであれば、その人物の過去が
何であれ態度を変える気は無いですからと雑談に対し感想を入れる……。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板