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【個】『学生寮 清月館』

149小林『リヴィング・イン・モーメント』【高3】:2019/12/24(火) 22:31:14
>>148(レス遅れすみません)

ヤジ「……ジョーの推察が正しいのかもな。
普通、見え辛いとは言えバケツからヒャポン見たいなもんが
唐突に浮かんできたら、何かしら反応するが。
その学部長さんは『その反応自体抑えている』ように見える」

小林「では何の用件で此処に来たのでしょうね。
誰かしら救援を求めてるにしては落ち着き払っている。
単純に物見雄山 又は君が述べる敵対組織が愛玩犬のフォルムを
活かした偵察犬なりを敵情視察で寄こしたとか?」

ヤジ「んー……身元割れてんなら、普通に襲撃するのが早いと思うが」

不良青年は、複雑そうに貴方を数秒見て。頭を掻いて、勘括るのも良くねぇと
呟きつつ開かれた寮のほうに横に置かれてる何か大き目のものを外のほうへ引っ張り出す。

――モミの木だ。

ヤジ「そんじゃーお願いするぜジョー。
学部長さんも少し下がってなよな」

ジョーと呼ばれる青年は、はいはいと言いつつ先程と同じ浮遊させた
ソフトボール大の水槽を五つほど直列に並べてモミの木から
庭の中央までのルートに水槽を移動させ、暫くしてピシャピシャッと
水槽が解除されて、幾らかの洗剤の香りが地面に漂う。

幾らかの人数が居ないと持ち運ぶのが難しいサイズの木だが
摩擦を無くさせた地面なら、二人掛かりで倒さず押して移動させるのも
容易に執り行える。その為のバケツでの滑りやすい液体作りだったのだろう。

ヤジ「夜になれば、イルミネーション付けて此処らへん煌びやかだぜ」

小林「一先ず、寮の何人かには取り付けの声掛けをしますよ。
……ディーンさんも、お知り合いの方が居ればご自由に見に来てください」

貴方(ディーン)に気を遣ってか、小林は丁寧に夜にでも
飾りつけで満点の夜空に綺麗なクリスマスツリーが出来るだろう場所への
許可をした。尤も、貴方は誰の許可など貰う事など無いのだし 
人間の男の勝手な発言ではある。


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