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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その1

715アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/06/29(月) 19:56:44
>>714

そういや、レーンはバトルに関しては『ドシロート』だった。
だから距離を取ろうとしないのか。
まぁ、どうでもいいや。
離れる気がないんなら好都合。
このまま真っ直ぐ進めばいいだけだ。

「あぁ、ウッカリまちがえちゃった。ゴメンゴメン」

「――――『ロサンゼルス』だったよな!!」

『ドクター』は射程限界まで先行させ、
自分の『5m』前方を走らせる。
こうするコトによって、
『目的地』到達までの時間を短縮させる狙いだ。
その前に、『コレ』に答えなきゃならないワケだが。

「『ムラサキ』――ココで『ナツのシンショク』トージョーかよ。
 『イロ』をふやして『ゴマカシてる』つもりなんだろうけど、
 もう『タネ』はワレてんだぜ」

「『サイショ』はナンだっけ??
 『アカが2コ』で『アオが1コ』。ソレは『1』だろ。
 『ツギ』が『アカ3コ』と『アオ1コ』か??ソレは『2』」

「ギャラリーのために、アルカラのワンポイントアドバイスだ。
 『ムラサキ』は『チューセーショク』。
 『ダンショク』でも『カンショク』でも『どっちでもない』。
 ようするに『ナニもナシ』ってコト」

「『アカ』と『アオ』。その『あいだ』の『ムラサキ』。
 そして、『こたえ』の『ハイイロ』。
 ソレで『ゼンブ』。もう『ツギのイロ』はない」

「――――そうだろ、『レーン』??」

『赤2』と『青2』で『紫』。
ソコに『赤3』を加えた『灰色』。
なら、『コレ』しかない。

            ビ
            シ
            ィ
            ッ

『ドクター』が右手を掲げ、指を『三本』立てる。

716『それじゃあmeと授業デース!』:2020/06/29(月) 23:33:10
>>715

【 『赤二(+2)』『青二(-2)』 】←紫色
赤三(+3)=3

そう、貴方(アルカラ)は確信をもって答えのサインを駆けつつ示す。

――だが……。

       
         ブーーーーーッ!!

!!?

灰色の球が×印を示し、そして案の定と言うべきか瞬きする間には
其のグレーの光に包まれると共に、頭部への痛み。吹き飛ばされ
コーナ部分まで戻される。

『ohhhhh NOoooooo!!!! アルカラッ、窮地を脱したと思いきや
またもや致命的なダメージぃいいいいい!!! こいつはHeavyだぜ!!』

ベリル「……ッ 恐らく、最初の能力に関しては算数の足し算引き算ってのは
間違いないんだ。そうでなきゃ辻褄があわん」

――――――――――――――――――――――――
※観客席

小林「紫色は、どうやら(a+b)-c=とかの()
とかでは無さそうですね」

ヤジ「もう、そうなると算数の域じゃなくて数学だからな。
赤と青……混ざった色、か。もっと単純に考えて良いのかもな
つまり、あれだ。赤と青が混ざって紫って事だろ?」

―――――――――――――――――――――――――

レーン「ふっふ〜〜〜ん!! わーたしの『授業』は誤魔化しnothing!!
全部に意味を込めての『My Way(私なりのやり方)』ネ!!
仕上げといきまスーか、アルカラ!!」

タン タンッ  テンッ  トンッ タンッ タンッ  ターン!

『青色の球二つ』『青色の球二つ』 更に少し空白を空けての『青色球三つ』……縦線二本。

『青色の球二つ同士が融合して一つの紫の球』になり『青色球三つ』と共に
横の線に変わった線のレールを通過し……灰色の剛速球となりアルカラへ飛来する!!

717アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/06/30(火) 01:58:44
質問です

・玉を出した時の音に違いがあるか?(色によって違わないか)

718アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/06/30(火) 10:41:13
>>717

719アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/06/30(火) 18:20:00
>>716

         「プッ…………」

      「フフフフフ………………」

 「ア――――ッハッハッハッハッハァ――――ッ!!」

     「ふぅ――――」

             「――――よいしょっと」

          ド
            サァッ

手足を大きく広げて床に倒れたまま、突如として笑い出す。
ひとしきり笑うと、その場に胡坐をかいて座り込んだ。
曇りのない笑顔を絶やさず、
片手で頬杖を突きながら『灰色球』を見つめる。

「『レーン』さぁ〜〜〜。
 ジツをいうと、ないしんアンタのコトちょっとナメてたんだ。
 でも、わたしがまちがってた。アンタ、ツヨイわ」

「いままで『ハンザイソシキのボウレイ』だの、
 『イカれたサツジンキ』だのと、
 やりあってきたわたしがいうんだから、ジシンもっていいぜ」

「アルカラ、さいきんチョーシのってたかもしれない。
 いろんなトコにクビつっこんできたせいで、
 ちょっぴり『クレオパトラ』になってたっていうか」
 
「いまのイッパツで『めがさめた』。
 『トースト』と『ハムエッグ』と『コーンスープ』がないけど。
 まぁ、ソレはいいや」

「きょうココで『アンタとあえてよかった』っておもうワケ。
 だから、まけても『クイ』はない」

       ――――――グッ!

『アルカラ』が『親指』を立てた。
『サムズアップ』だ。
迫り来る『灰色球』越しに、レーンに笑い掛ける。

720『それじゃあmeと授業デース!』:2020/06/30(火) 22:45:05
>>719

 ゴォォォ  ピタッ。

灰色の球が眼前で急停止する。それに対し破顔しながらのサムズアップしつつの
親指立て……つまり『1』

 ――パンパヵパァ――――zノァアンッ  パ―ンッッ!!

『お   っとぉぉぉおおおお!! アルカラッ
覚悟を決めたジェスチャーと思いきや、レーンの能力をまたまた突破あああ!!
 これはぁあああ!!? もしや、もしかしてぇぇのおぉお!!?
能力の全貌に気づいたとでも言うのかぁyeeeeeeeeee!!』

「……中立故に、私は落ち着いて解説するぞ。レーンの能力では相手を直接
致命傷にさせる事は難しい。だが、積み重ねれば昏倒は可能だろう。
アルカラは既に計四発受けてる。もう残り一発受ければアウト
……だが、レーンの能力は解明されれば。もう、それ以上の事は出来ないだろう。
だから    ――次で決まる」

レーン「……アルカラ、私も教師冥利に尽きるネ。
japan 毎日exciting 生徒達も可愛い 毎日幸せだとme 思います。
けど、私。時々フッと自分が生徒にちゃんと大切な事を教えてあげられてるか
ふと不安 思いまーす。
 ――だから、貴方に私の全部。教えるネ!
meとのlesson(授業)で、全身全霊 私のsoul!!
 last round!!! fight!!!!!」

 タンタンタンタンタンッ  テンッ  トンッ タンッ タンッ  ターン!

! レーンの繰り出した球は……!!
『赤色十個』空白『赤色十個』 それが混ざり『ピンク色の一つの球』となり。
更に『青色一個』空白『青色一個』それが混ざり『紫色の一つの球』となる。
そして、縦線二本だ!!

レーン「アルカラ!! my soul  best answer!!!」 ブンッ!!

横線になった二本の線を通過し、目に慣れ親しんだ巨大な灰色の球が目前へ迫る!!

(※>719で回答出来たので、その後直ぐにレーンに突っ込める状況に至ったと
解釈し、この攻撃『問題』がクリア出来たら射程距離内に入り自動勝利可能と
考えて構わない。出来ない場合は、頭のダメージも相まって気絶して敗北)

――――――――――――――――――――――
※観客席

小林「また、新たに色が出ましたね……」

ヤジ「いや、無理に難しく考えなくていいってジョー
てか、今さっきのわかった?」

小林「まぁ、恐らく」

ヤジ「単純に考えれば直ぐ解ける小学一年レベルだからな。
だから、新しい色も消去法で考えればな。
幾らポンポン球を出しても、答えはすげー単純だぜ」

721アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/01(水) 22:42:18
>>720

    ザリッ…………
              ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

「おい、レーン。いままで、さんざんコケにしてくれてアリガトよ。
 そのレイに、こんどはアタシがテメーにおしえてやる。
 『ナニ』をおしえるかわかるか??」

軽く頭を掻いて、億劫そうに立ち上がる。
そして、別に走るでもなく悠長に歩き出した。
迫る球体を前にしても、表情は落ち着き払っていた。

「――――――『ハイボク』だ」

『アルカラ』の『人差し指』と『中指』が立っている。
写真を撮る時に、よく見かけるボディランゲージ。
『ピースサイン』。

722『それじゃあmeと授業デース!』:2020/07/01(水) 23:00:11
>>721


 ―パンパヵパァ――――zノァアンッ  パ―ンッッ!!

『う
うおおおおおぉぉ!! アルカラ、落ち着き払いつつ再度能力突破ぁぁああ!!
どうやら、マグレでなく完全に能力を見抜いたようだぜ イエェェ!!』

ベリル「……決着はもう着いたな」

――――――――――――――――
※観客席

小林「なるほど、つまり赤が白で薄まる……『割られている』」

ヤジ「そう言うこった。
レーン先生が勝つほうに二千円賭けてたんだがね」

小林「程ほどにしてくださいよ。まぁ、貰ったお金で何処か
食べにでも後々行きましょう。折半しますから」

――――――――――――――――

レーン「アルカラ……わたし モーレツに感動してるネー

貴方ワー very very 教え甲斐ある生徒だったネー」

そう、レーン先生は感動した様子で2、3度深い微笑を浮かべた後。

レーン「…………けど、わたーしも只じゃ転ばないネー!
日本諺ー! 死中 活みーダスッ rat catをattackー!(※窮鼠猫を噛む)

アルカラーー! これでもワタシ! peach太郎サムライ毎週視聴してるネー!」

うおおおお!!! と、雄叫びを上げつつレーン先生が
手持ちのスタンドの指示棒を上段で構えつつ破れかぶれと言わんばかりに
貴方(アルカラ)目掛け突撃しようと走る!!

――どう考えても素人の構えで、余裕で迎撃出来ると確信を貴方は抱く。

723<削除>:<削除>
<削除>

724アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/02(木) 11:17:16
>>722

「アタシは、いままで『イロんなセカイ』にクビつっこんできた。
 そのなかでも、
 『サイコーにヤバかったケイケン』をおしえてやる」

「『ナイフのスタンドをもったサイコパス』と、
 イノチがけでヤリあったコトがあるぜ。
 『ヒトゴロシ』を『イキガイ』にしてる、
 『コンジョーのくさりきったサイテーのクズヤロー』だ。
 ソイツはな、アタシのユビを『4ほん』きりおとしやがった」

「ソイツを『ブッコロス』ために、
 アタシが『ナニをした』とおもう??
 『トラック』を『バクハ』して、
 ジブンもろともソイツを『マルヤキ』にしてやった」

        ――――――チョンッ

「ソレにくらべりゃ、テメーの『チープなトツゲキ』なんざ、
 『ようちえん』の『おユウギはっぴょうかい』みてーなもんだ」

『避ける必要』など『ない』。
『レーンの額』を『ドクターの人差し指』で『小突く』
(パス精DBB)。
その際に、『レーン』に『超人的聴覚』を『移植』する。

「サービスで『もうイッコ』おしえてやるよ。
 アタシの『ドクター・ブラインド』は、
 『チョージンテキ』に『ミミ』が『イイ』。
 だから、『このバトルがはじまるまえ』から、
 すでに『タイサク』は『カンリョウずみ』だ」

この戦いが始まる直前の時点(>>692)で、
既に『アルカラ』は、『ドクターの聴覚』を、
『スーツのきれっぱし』に『移植』する『対策』を行っていた。
だから、熱気に満ちた『アリーナの大歓声』の中でも、
『耳をやられずに済んだ』のだ。
『だが』――――――。

「 『 テ メ ー 』 は 
  
     ど う な ん だ ァ ァ ァ 〜 〜 〜 ? ? 」

だが――――――『レーン』はどうだ?

 サラウンド
『全周囲』から襲い来る『爆発的な大音響』。
それらが『両方の耳』を通して、
『一瞬の内』に『脳』へ『叩き付けられる』のだ。

                   メガボリューム
『Doctor Blind』――――――『Megavolume(大音量)』。
これを食らえば、もはや『突撃どころではない』。

「 ツ ラ か っ た ら

       『 ミ ミ 』 を ふ さ い で も イ イ ぜ 」

「 こ の て い ど で 

   『 キ ゼ ツ 』 し て も ら っ ち ゃ あ

            こ ま る か ら よ ォ 〜 〜 〜 」

「 『 ミ ミ 』 を ふ さ い だ シ ュ ン カ ン

   『 テ メ ー 』 は ア タ シ の

        『 サ ン ド バ ッ グ 』 に

   な っ ち ま う け ど な ァ 〜 〜 〜 ! ! 」

725アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/02(木) 11:18:46
>>724

いきなり『猛烈な爆音』が響き渡れば、
誰だって反射的に『耳を塞ぐ』。
それは人間なら当然の反応だ。
だが、『レーンのスタンド』である『My Way』は『指示棒』。

『両手で耳を押さえた状態』で『指示棒』が振り下ろせるか?
答えは『ノー』だ。
『指示棒』を振ろうとすれば『爆音』に襲われ、
『爆音』を防ごうとすれば『指示棒』は振れなくなる。

どちらを選ぼうが、『結果』は『同じ』だ。
『唯一の武器』を失った『レーン』は、
『完全なる丸腰状態』に陥ることを余儀なくされる。
『一切の抵抗』を『封殺』され、『当然の帰結』として、
ただ打たれるためだけに存在する『サンドバッグ』と化す。

「 ま だ 『 オ ネ ン ネ 』

              す る ん じ ゃ あ ね ー ぞ 」

「 『 テ メ ー 』 に は

     た ァ 〜 〜 〜 っ ぷ り と

           『 ツ ケ 』 が た ま っ て ん だ 」

「 ア タ シ の 『 ス ト レ ス 』

  っ つ ー 『 ツ ケ 』 が よ ォ ォ ォ 〜 〜 〜 」

さっき『アルカラ』は、『レーンに会えて良かった』と言った。
それは『ウソ』ではない。
だが、『ソレ』と『コレ』とは『話が別』だ。

「 さ ぁ

    『 ア ル カ ラ セ ン セ イ 』 の

                     『 レ ッ ス ン 』 だ 」

「 こ れ か ら

      『 レ ー ン 』 は

           『 ど ん な め に あ う 』 ? ? 」

『聴覚移植』は、『次の行動』のための『布石』に過ぎない。
まだ、『やること』がある。
『それをやる』まで、この試合は『終わらせない』。
『ヒント』は『>>711』だ。
あたったら、あとでジュースおごってやるよ。

726『それじゃあmeと授業デース!』:2020/07/03(金) 22:54:19
>>724-725(もしかしてアバンギャルドヘアーですかぁ〜〜〜!!!?)

>――――――チョンッ

レーン「――what‘s!!!!!!??」hauッッ!!!

『ドクター・ブラインド』の超聴覚の『移植』

これによりレーン先生は貴方の予想通り、指示棒を片手に添えたまま
突如の周囲の観客席の怒号の音の洪水をまともに浴びて白目を剥き硬直する。
隙だらけだ、どうとでも料理は可能だろう。

>こ れ か ら 『 レ ー ン 』 は
>『 ど ん な め に あ う 』 ? ?

レーン「I iii  it cccc can not bbbb be understood……!!!
(り りりりりり理解できませーん……!!!)」

――――――――――――――――
※観客席

金一「うぉっっしゃあああああアルカラーーーー!!!
そのままレーン先生の衣服をバラバラにしてゴールデンタイム
視聴不可能な姿にするんだーーーー!!!」

ヤジ「どわっΣ!!? おっさん、何時から其処に!?
……って言うか、何で短パンにシャツなんだ」

金一「へっ! ちょっとアルカラと綿密な打ち合わせをしてたら
トラブルになってな。うおおおおぉぉ!! 我がDVD販売の為に!
アルカラいけぇえええええ!!!」

小林「……ふぅ」
――――――――――――――――

727アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/04(土) 22:09:43
>>726(Yes!!Yes!!Yes!!)

「 よ く 『 カ ミ は オ ン ナ の イ ノ チ 』

        っ て い う よ な ァ ァ ァ 〜 〜 〜 」

      「 じ ゃ あ さ ァ 〜 〜 〜 」

  シ ャ キ ィ ィ ィ ッ ! !
               
         シ ャ キ ィ ィ ィ ィ ィ ン ッ ! !

『ドクター・ブラインド』が両腕を構えた。
指先に光る『メス』の如き『鋭利な爪』。
『十本の刃』の切っ先が一斉に『レーン』に向けられる。

「 じ ゃ あ

   『 ソ レ 』 が な く な っ ち ま っ た ら

 ど う な る の か な ァ ァ ァ 〜 〜 〜 ? ? 」

   >>711
   >そんで、レーンのヘアスタイルを、
     『アバンギャルド』にするユメでもみてやろう。

今この場において『やることは一つ』。
だが、これは『夢』ではない。
あくまでも『現実』だ。

  ヘ  ア  カ  ッ  テ  ィ  ン  グ
「 『 H a i r C u t t i n g 』 だ ! ! ! 」

   ド ッ 
        シ ュ ゥ――――――――――ッ ! !

         《 『 L(エル) 』 》

       シ ュ ッ
              バ ァ ッ ! !

728アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/04(土) 22:11:29
>>727

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》 《 『 L 』 》

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ
 
バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

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バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ バ

《 『 L(エル) 』 》

     《 『 I(アイ) 』 》

           《 『 G(ジー) 』 》

                  《 『 H(エイチ) 』 》

                        《 『 T(ティー) 』 》

バ ァ ァ ァ ァ――――――――――ッ ! ! ! !

両手を駆使した『爪のラッシュ』で『レーンの髪』を切り刻み、

                   ア バ ン ギ ャ ル ド
まだ誰も見たことがないような『 前衛的なスタイル 』に、

ヘアカット
『改造』する(パス精DBB)。

具体的に言うと、全体に『無数の十円ハゲ』を作りまくって、
『穴ボコだらけ』にする。
フハハハハッ!!!!『ミステリーサークル』だッ!!!!
しばらくのあいだ、
『ボウシなしでソトをあるけないカラダ』にしてやるぜェェェ〜〜〜!!!!
ただいま『サービスきかんちゅう』となっておりますので、
『ヘアカットだい』は『とくべつかかくサンジューマン』でイイぞ!!!!

 キ ン イ チ
『どっかのアホ』がナンかさけんでるけど『ガンムシ』する。
ロクデナシのフトコロあっためてやるギリはねぇ。

729『それじゃあmeと授業デース!』:2020/07/04(土) 22:42:16
>>728-729(これ以降、したい事も無さそうなら次レスで〆ます)


  ヘ  ア  カ  ッ  テ  ィ  ン  グ
「 『 H a i r C u t t i n g 』 だ ! ! ! 」


レーン「I(し)
I n c r e d i b l e〜〜〜〜〜〜NOООО!!!!!

(しんじられな〜〜〜〜〜い嫌ああああああああ!!!!!)」


レーン先生は、闘技場の響き渡る程の大声で悲鳴を上げたものの
アルカラの猛ラッシュカッティングに対し成す術はない。
 前衛的アートは、衆人環視の元 無事行われた。

『うおおおおおおおおおお!!!! けぇえええちゃっっっく!!
勝者は、そう!!! アーーールカラァァァイエェェェ!!!」

ワー!!!    ワー!!!!!

ベリル「……流石だ」 パチパチ……

実況の勝利の宣言、副解説のベリルが控えめに拍手して、本当なら公平さ抜きに
貴方を褒め称えたいのをグッと我慢しつつ一言のみで貴方を評価する。

頭の痛みすら忘れ去られそうな勝利の心地よさと、耳が麻痺しそうな
拍手の嵐に囲まれ、貴方は今宵のアリーナの勝者となった……。


尚、レーンは自分の惨状に。魂を口からはみ出しつつ地面に伸びている。

730アルカラ『ドクター・ブラインド』:2020/07/04(土) 23:31:30
>>729

「 ふ う ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ 〜 〜 〜 〜 〜 ッ 」

          『スッキリした』。

 モ   ヤ   モ   ヤ
『アトアジのワルいモノ』をのこすと、キブンよくないし。
やっぱ、サイゴはこうでなくっちゃな!!

「ヘイヘイッ!!
 ギャラリーのみんなァ〜〜〜??みてるかァ〜〜〜??
 イマそこでノビてるのが、
 『じょういランカー』を『カンプウ』したっていう、
 『ウワサのレーン』だ」

地面に倒れた『レーン』を指差し、会場の全員に語り掛ける。
その『じょういランカー』ってのが、どんなのかはしらんけど。
『じょうい』っていうからには、タブン『つよいヤツ』なんだろう。

「そして『ソレにかった』のが、この『アルカラ』だ!!!!
 そこんトコロをよォ――――――ッ!!!!
 キチッとおぼえてかえってくれよなァ――――――ッ!!!!」

「――――――アイしてるぜ!!!!みんな!!!!」

ブンブンブンブンブンッ!!
                  ブンブンブンブンブンッ!!

『ドクター』と共に大きく両腕を振り、
集まった観客達に『アピール』する。
その最中、一瞬『解説席』の方に視線を向ける。
勝利の余韻の中で、『これでベティにも顔向け出来る』と、
ほんのチョットだけ思った。
あとは、おわってから『あのアホ』がナニをいってくるかだが。
まぁ、『ムシ』するけど。

731『それじゃあmeと授業デース!』:2020/07/05(日) 22:34:14
>>730
    ワーーーーー!!  ワーーーーー!!!
  ピー  ピー!   アルカラァー!!

『OKぇええええ!!! 今宵のアリーナもvery niceなbattleだったぜ!
次回もまたthrillingに!! see you again!!!』

絶賛雨あられの健闘と賞賛の拍手に囲まれて、貴方は勝利者となった。

帰りがてら、通路にあった窓口のような場所から奇妙な視線のみ送られもしたが。

「怪我の感じは、頭部の打撲のみ。大した事ないし痛みだけ鎮静させてやるよし。
んな怪我、寝て半日もべたべた頭を触んなきゃ治まるさ」 パシュッ!

そう、ぶっきらぼうな言葉と共に小さな針のようなものが貴方を突き刺し。一瞬激しい痛みが
頭を過ったものの、直ぐに今まであった頭部の痛みは消え去り。気づけば窓口も無くなっていた。

その後、何時ものスポンサー(金一)か。『もうちょいエロハプニングも見せてくれよぉ〜!』と
文句を垂れていたが、貴方の爽やかな(肉体的)返答により無事沈黙へと返った。

人生はlesson。これから先もアルカラたる貴方には色々な問題があるだろうが……今はそんな事
関係なしに、この夜は貴方を優しい色で照らしている。



アルカラ(夢見ヶ崎)『ドクター・ブラインド』⇒『30万』get!
 頭部にかけ、数日程の打撲もあったが……寝て半日も過ぎれば完治したぞ!

732『それじゃあmeと授業デース!』:2020/07/05(日) 22:58:16
塾講師『レーン先生』

日本に渡来し、色々と観光した際に起きた負傷によってスタンドを発現した。
それを切っ掛けとして、スタンドに所縁深いアリーナにも面識を持ったが
異能関係の事件にも殆ど遭遇せず、自身の生活にも特に変化も起きない。
生徒大好き、授業も大好き。日本の文化も大好きと言う、スタンド使いになっても
生活パターンが全くブレない、ある意味とても強い人である。

『My Way』

破壊力:D(C) スピード:E(A) 射程距離:E(A)
持続力:C 精密動作性:E(A) 成長性:C

(※かっこ内は能力の光球。破壊力は相手が答えを間違った時のダメージ)

『指示棒』の形のヴィジョン。器具型で破壊されてもDFはなく、再発現に掛かる時間は
約一日程。指示棒などで、十数cm伸ばす事も出来るが特に意味は無い。

能力の全貌は『算数の問題を簡略した形で出現させ、それを問題(灰球)として飛来させる』
赤(+) 青(-) 紫(掛け算) ピンク(割り算)と言った具合で
>>693の答えは +2 -1で答えは1
>>699 +3 -1で答えは2
>>714 +2×-2 +3 答えは-1
>>720は既に承知の通り(10÷10)(-1×-1)で1+1=2

余談だが、最初は〇 〇 =と言った具合に指示棒によって発現されると
書こうと思ったが。それだと流石に直ぐ看破されると思い、攻撃(問題提示)の
前は〇 〇 || と言う具合に分かりにくくしたが、それだとチャット内でも
余り反応が芳しくなかった為、難し過ぎると考え途中でヒントも挟めた。

今回は能力特化な為、GМのセンスが問われたもので。色々不備も自覚出来たので
次ミッションでは格闘戦を中心とした対戦をしたいと思う。

733『It's dirty work』:2020/07/07(火) 18:26:35
あらすじ:『才能ある漫画家』から受け取った『原稿』を湖に落としてしまった三刀屋と知覧
このままでは『彼』の漫画が世に広まる未来が消えてしまう!
さらにいえば、この事が公になれば三刀屋は勤めている出版社をクビにされるだろう!
『未来の読者の笑顔』と『保身』のため、彼らは『原稿』の『完全再現』を目指す・・・


駅前にある喫茶チェーン店
昼前という時間帯にも関わらず、客はまばらである
そんな店の一角に深刻な雰囲気をした二人の男がテーブル席で顔を突き合わせていた

三刀屋「いいかな?知覧くん・・・今から30分後に『漫画家の彼』が来る
まずは作戦を立てていこうじゃあないか・・・・知覧くんの『手袋』をどうやって『彼』にはめさせるか」

スーツを着た壮年の男――『三刀屋』の手にはよれよれの『原稿』が握られている
一度湖に落ち・・・・乾かしたものだ、以前は『漫画』が描かれていたが、今は線が滲んで迫力が失われている


「君の『能力』に全てがかかっているよ・・・」

734三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/07(火) 18:33:59
☆外見
紺色のスーツ姿にアンダーリムの眼鏡をかけた壮年の男

☆持ち物
財布、腕時計、新品の原稿用紙、Gペン・インク・トーンなど各種執筆用具を入れたカバン、『よれよれの原稿』

☆スタンド:『ブラック・アンド・ホワイト』
動作を書き込んだコマを設置し、コマ内で記録した動作を必ず行える人型のスタンド
詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1519310970/99-100

735知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/07(火) 22:02:12
>>733-734

-----------------------------------------------------------------
精密動作性を向上させる手袋を着けたスタンド。
この手袋は実体化しており、他の誰かに付け替える事も可能。
何かしらの『技能』を持った存在がこの手袋を着けた場合、
手の甲部分に『職』を象徴するような『ロゴマーク』が浮かび上がり、
その状態の手袋を着けていると、対象の技能を『手』に限り『完全再現』できる。

『モンキー・ビジネス』
破壊力:C スピード:C    射程距離:C(8m)
持続力:C 精密動作性:A(C) 成長性:B
※『手袋無し』の場合、また手以外の部位の精密動作性は『C』

【供】『心音サイフォン』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463235536/349-350

【服装/持ち物/外見】
雑なTシャツ、スマートフォン、釣り竿。
のっぺりとした顔の青年。ニート。
-----------------------------------------------------------------

「『漫画家』の手に『手袋』をハメるって、
 冷静に考えると、ちょっと難しいというか……」

アイスココアを注文し、席に座る。
季節は『夏』。手袋が入用な季節ですらない。

「そもそも、理由もなく『手袋』をハメさせるって、
 その時点でハードルが高いんスよねェェ〜〜〜ッッ」

「ましてや、一番大事な『商売道具』じゃないッスか。
 ――――待てよ、これを逆に『利用』すれば……」

原稿用紙や執筆道具一式は、『三刀屋』が用意している。
件の『漫画家』を騙す道具、それさえ用意できればいい。

「『三刀屋』さん。
 その『漫画家』さんの『趣味』って何かあります?」

「特に、『プラモデル』とか『骨とう品』とか、
 『コレクション』で目がないヤツ!

 漫画家って、モデルガンとか集めてるイメージあるし、
 なんか一つくらい、その手の趣味、あるんじゃないかなー」

736『It's dirty work』:2020/07/07(火) 22:32:17
>>735
三刀屋「確かに・・・僕だって『彼』とは数回会ったことしかないからね
こんな怪しげな『手袋』を嵌めてみろなんて・・・・怪しすぎて普通に頼むだけなら、まぁムリ筋だねぇ」

メロンソーダをズゾゾと啜りながら三刀屋は言う
漫画を描くための基本的な道具は先ほど準備をしたが、
まだ『彼』を騙すための準備は万全ではない

「『趣味』かい? 
直接聞いたことはないけど・・・彼の作風を見る限り『食事シーン』にはかなりのこだわりを感じるね
ほら・・・・ここ 『捕まえたイノシシを捌くシーン』とか描写が細かいよねぇ」

よれた原稿の中から該当するシーンが見せられる
動物が解体されるシーンについては、臓器の配列や筋肉の切れ方まで細かく描写されている
また、解体に使われる道具も・・・・詳しくないとわからないが現実に存在してそうな道具が描かれていた

737知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/07(火) 23:08:57
>>736
「こういう『おこだわり』を感じさせる漫画家って、
 新人とはいえ、『そーさくしせー』にうるさそうだしなぁ。

 バレたら、『三刀屋』さんの『クビ』だけじゃあ済まないかも……」

『イノシシ』の解体を己のバッドエンドに重ね合わせ、
思わず身震いをした。激怒する巨漢が脳裏に浮かんでいる。

「しかし、『サバイバル』が趣味って感じか……。

 なんだろーな、『化石』、『流木』もしっくり来ないな。
 うーん、――――よし、一丁デッカく仕掛けてやるか!」

今から『三十分以内』で用意できる『市販品』、
尚且つ一目で『サバイバル趣味』の人種が興味を惹くモノ……。

「『三刀屋』さん、『ルアー』だ。

 釣具店にある一番高いヤツ!
 ぶっちゃけ種類はなんでもいいぜ、
 とにかくピカピカ光って高そうなヤツだ」

ここから『三十分』で用意できるかは賭けだが、
『モンキー・ビジネス』でハメるなら、一番可能性が高いアイテムだ。

「買ってきてくれないッスか?
 ソイツを使って、『釣り上げる』ッスよ」

738『It's dirty work』:2020/07/07(火) 23:23:23
>>737
「言われてみれば結構ガタイが良かったねぇ、彼
『実体験を基にしている』って言われれば、この描写もしっくりとくるね

ま、まあ、流石にこんな街中で殺生沙汰なんて事には・・・ならないといいなぁ」

三刀屋の体もぶるっと震える
駅前とはいえ『喫茶店』の中に人は少ない、咄嗟に『何か』を向けられたら・・・

「ほうほう・・・・ルアーか、いいねぇ!
確か駅前のデパートの中にそういうのを売ってる店があったからなんとか・・・・ギリギリで間に合いそうだ!
『彼』がここに来るまでには必ず戻る! 君は『彼』を迎える準備を整えていてくれ!」

そういうや否や三刀屋は駆け足で喫茶店を去っていく
『彼』との待ち合わせ時間まで残り『25分』・・・・。

(とくにやる事がなければ時間を飛ばします)

739知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/07(火) 23:32:39
>>738
「うわっ、やっぱりパワー系かぁ。
 やっぱり、出口に近い席にしようかな……」

及び腰になって、思わず席替えを検討したが、
込み入った話をするなら、やはり奥の席がやりやすい。

「スタンド使いってことはなさそうだけど、
 一応、『モンキー・ビジネス』は隠しとくか……」

『モンキー・ビジネス』を発現し、
その射程距離を活かし、カウンターの内側に隠しておく。
実体化した『手袋』だけを、己の膝上に置いておきたい。

後は、『三刀屋』が到着次第、ルアーを受け取り、
漫画家の来訪を待つ。

740『It's dirty work』:2020/07/07(火) 23:50:06
>>739
『モンキー・ビジネス』を発現し、カウンターの内側に隠す
幸い、現時点では店の中にスタンド使いはいないようだ
とくに騒がれることなく、スタンドは隠された


――――25分後

「知覧くん・・・・これで本当に上手くいくかなぁ?」

三刀屋のお使いは無事に終了した
知覧の手元にはリアルな光沢のグラデーションをした『ルアー』がある
三刀屋の話によると1万円くらいする高級ルアーだそうだ
(それ以上のものはデパートには売っていなかった)

二人は億のテーブルで横並びになって『漫画家』の到来を待つ


――――そして

       カランコロン・・

「なあ、『三刀屋さん』、話ってのは何だ?
俺の『漫画』については会議の後に電話で連絡するって話だったが・・・・誰だお前?」

件の『漫画家』が現れた
身長は180cmくらいはあるだろうか、かなり大柄だ
男にしては長めの黒髪を総髪のように後ろに流し、紐でくくっている
だが、目につくポイントはもう一つ・・・・

 ・・・・
『学ラン姿』だ
かなり若く高校生くらいに見える

741知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/08(水) 00:07:22
>>740
「おおー、上出来上出来。

 任せてくださいよ、『三刀屋』さん。
 多分、恐らく、上手く行く、はず」

イマイチ頼りない言動のまま、ルアーを受け取る。

『高級ルアー』ならば、化粧箱にでも入っているだろう。
箱に入れたまま、釣り竿袋のサイドポケットに入れておく。

>       カランコロン・・

  「(うわっ、マジでデカいな。
    最近の高校生、普通にガタイいいもんなぁ)」

  「うおー、この人が例の『漫画家』さん?
   オジサン、高校生だってなら、先に教えてよ。

   初めまして、『知覧吉彦』です。
   いやー、デカいねぇー。なんかスポーツしてるの?」

『三刀屋』とは『親戚』であると暗に告げて、
警戒心を醸し出す『高校生』に対し、呑気な自己紹介をする。
生来ののっぺりとした顔立ちから来る、人畜無害そうな雰囲気によって、
少なくとも『ナメられる』、くらいには警戒心を解いていきたい。

742『It's dirty work』:2020/07/08(水) 00:21:44
>>741
「『知覧吉彦』・・・さん、か」

知らない人物(知覧)の存在に困惑してはいるが、
高校生らしからぬ堂々とした態度でテーブルの対面へと座る

                ・・
「俺の名前は『我孫子サトル』・・・・まだ『漫画家』ではない
それよりもどういう事だ三刀屋さん
出版社の人間ならまだしも、彼は完全に部外者ではないのか?」

静かな口調ではあるが硬い口調からは少しずつ不信感が滲み出る
会社の中の人間ならまだしも、三刀屋の個人的な付き合いでは不信を抱くのも無理はない


三刀屋「あー・・・それはだね、我孫子くん 
君の漫画についてのレビューをアウトソーシングして改善すべきイシューをだね・・・」

  チラ   チラ  


三刀屋の目線が泳ぐ
知覧に向けてアイコンタクトを向けているようだが・・・・

743知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/08(水) 20:58:45
>>742
『ルアー』を使って『手袋』を使わせる。
この『結論』は出ている。後は、どうやって使わせるか。

   「『サトル』君、かぁ。

    ――――君さぁ、『釣り』って興味ある?」

たまたま所持していた『釣り竿』、
『食事シーン』への拘り、特に獲物を『解体』するシーン。
『サトル』は『狩猟』などのサバイバルに興味があると、
そう踏んでの会話を展開していく。

   「『三刀屋』さんと『狩猟』の描写が細かい、
    漫画家がいるって話になってさぁ、

    今度、遠州灘まで『海釣り』に行くんだけど、
    是非、君も一緒にどうかな、と思ってねぇー」

   「ほ、ほら、『取材』も兼ねて、さぁ」

内心では心臓を高鳴らせながら、そう提案をする。
釣りはやっているが、『船』を出すほどの『海釣り』を、
『知覧』はまだ経験していない。向こうの知識が上回れば終わりだ。

   「(こ、ここまで来たら後には引けないぜ……。

     漫画界の未来のために、ニートの尻に火ィつけてやる!)」

744『It's dirty work』:2020/07/08(水) 21:59:20
>>743
サトル「『釣り』・・・・か
確かに『狩り』に関しては昔、じいさんに大分仕込まれたから、それなりだが
『海』についてはまったく門外漢だ・・・・面白ぇ」

三刀屋「そうそうそうそう! そうだよね!
君のおじいさんって確か『猟師』をやってたんだよねぇ!
うんうん、思い出し・・・・・いや、覚えてたよ!もちろんね!
『原稿』も完成してるんだから、この辺で『取材』ってのもありじゃないかな?」

『釣り』の話を持ち出され『サトル』も若干の興味を覚えたようだ
本人も言うとおりに、釣りに関しては素人なのだろうが
若さ・・・そして、作家特有の好奇心がありありと顔にみえる


「そういえば・・・海釣り、とくに船釣りをやる人間ってのは懇意の船宿があるって話を聞くが
知覧さん・・・・あんたがいつも使ってる船宿を教えてもらってもいいか?
いや・・・・・参考までにな」

    ゴゴゴゴゴ・・・・


サトルの手にはポケットから取り出された『スマホ』が握られている
画面に映るのは・・・・・誰もがよく使う『検索サイト』だ
調べようというのだろうか・・・・・今、この場で

745知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/08(水) 22:19:53
>>744
「(よし、いいぜッ 『三刀屋』さん!

  その気にさせてくれェェ〜〜〜〜ッッ)」

まずは『釣り』に興味を持ってもらった。
次の核心に切り出す、とルアー入りの化粧箱を手に取った時。

>「そういえば・・・海釣り、とくに船釣りをやる人間ってのは懇意の船宿があるって話を聞くが
>知覧さん・・・・あんたがいつも使ってる船宿を教えてもらってもいいか?
>いや・・・・・参考までにな」

   「(ク、ォォォ…… し、知ってるわけねェじゃん!

     こっちは湖畔の隅っこで、フナとか釣るしか出来ねェんだって!
     社会に繰り出せないニートが、地元とはいえ『海原』に船を出すわけ―――)」

ズゾゾゾゾゾゾゾォォ――――

粘り気を帯びた緊張の汗を噴き出し、アイスココアを思いっきり飲む。
一気に冷たいドリンクを胃の中に流し込み、乾いた笑いを浮かべる。

   「ハッ、ハッ、ハハッ」

   「『サトル』君、『船宿』は着いてからの『お楽しみ』だよぉー」

   「今はテレビやネットでなんでも下見が出来ちまうけど、
    それって、やっぱり俺はどうかと思うんだよねぇー」

   「生きた情報を『体験』してほしいってのが、
    人生の先輩としての『老婆心』というかさァァ〜〜〜〜ッッ」

アイスココアを口の端から垂らしながら、
テレビやネットで大体済ませてきたニートが、
『サプライズ』という名目を作って、追求から逃れようとする。

746『It's dirty work』:2020/07/08(水) 22:37:37
>>745
三刀屋「ハッ、ハハハ!そ、そうだとも我孫子くん!
実際に現地に着いたからこその『衝撃』を事前情報で薄めてしまうのはよくないとも!
クリエイティブな発想にはいつだって新鮮な驚きが必要だからねぇ!
(知覧くん・・・・このまま上手く誤魔化してくれよぉ・・・!)」

サトル「ふむ。」

カラン、とココアの中の氷が音を立てる
何事かを考えてるかのように動きを止め、そしてスマホの画面を消した

サトル「確かにこういったサプライズは嫌いではない


・・・・・・・・・・店員さん、俺にもアイスコーヒーを頼む

知覧さん、その『海釣り』・・・・俺にも同行させてもらおうか」

急に緊張し始める知覧に若干の不信感を覚えながらも
『サプライズ』という言葉に諸々の違和感を飲み込んだようだ

「いつ・・・・行く? そして何を用意すればいい・・・?」

747知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/08(水) 23:02:50
>>746
>知覧さん、その『海釣り』・・・・俺にも同行させてもらおうか」

「や、やりぃ……!

 ――――や、やりたくなった時が吉日だぜぇー。
 大歓迎だよ! 一緒に楽しもうな!」

つい、口が滑ってしまったのを、慌ててブレーキを掛ける。
日取りを訊かれれば、ああ、とか、ええ、とか言い出して。

「し、潮の都合もあるからさぁ、
 また調べて、『三刀屋』さんから伝えるよ!」

「道具もこっちで用意するから、身一つで着てくれよなー。
 た、例えばさ、こーいう『ルアー』を使って、一本釣りだって出来るぜ!」

ピカピカの『ルアー』を取り出し、『サトル』に見せる。
『海釣り』に興味がある。そして、彼は『道具』にも拘りを持つタイプだ。
よく解らない解体道具を細かく描くような『作風』だからだ。

「折角だし、ちょっと手に取って見なよー。
 ――――と、『ケガ』したらマズいもんな」

そういうと、膝上に置いていた『手袋』を取り出し、

     「これ、使ってくれよ」

返し針のついた『ルアー』に触れるのに、
手指を大事する『漫画家志望』なら、多少は警戒するはず。
よって、『手袋』を使って掌を防護させれば、安心して触れられる。
―――――というストーリーだぜバカヤロー! ここまで仕込みだよ!

ピッカピカのルアーに触れるのにも、高級品じゃね? って頭過ぎるじゃん。
だから『手袋』があれば躊躇なく触れる。古い壺とかといっしょ! ほら、触れ!

748『It's dirty work』:2020/07/08(水) 23:25:59
>>747
サトル「なるほど・・・『海釣り』ではこんな『ルアー』を使うのか
ありがとう・・・・今後の参考にさせてもらうぞ」

「それにしても・・・意外にしっかりした道具を使うのだな
ルアーというのは糸が切れれば海の中に消える『消耗品』だと思っていたが
これは・・・・なかなか凝った造りをしている・・・」

サトルはしげしげと知覧の手元の『ルアー』を見つめる
『興味』は・・・・・・明らかにこの興味深い『釣り具』に向かっているのだ

三刀屋(いいよぉ・・・知覧くん・・・・上手く安孫子君の興味を引いているようだねぇ
これで、作戦通りに『手袋』を使わせる準備が出来たみたいだ・・・・!)


『手袋』をはめさせる仕込みを行う知覧を見つめ、固唾を呑む三刀屋
緊張する展開が続きテーブルの下で『元原稿』を持つ手も震える・・・・そして

サトル「ハハッ・・・準備のいい人だな! ありがとう、使わせてもらう」


サトルの手が・・・・『手袋』に伸び・・・・目論見通りに受け取る・・・・・・・ッ!


―――――――その瞬間。


ウェイトレス「アイスコーヒーお持ちしましたァ!」

先ほど、サトルが頼んだ『アイスコーヒー』を店員が持ってきた

三刀屋「(タ・・・・タイミングが悪い・・・! でも、この瞬間を逃すわけには・・・・!)
あ、あ〜〜〜・・・店員さん、僕が受け取るよ、安孫子くんが頼んだアイスコーヒーだよねぇ?」

     ガタッ
                  スルッ!
                          シュサァッ!
「あっ!」

『タイミング』が悪かった 本当に『タイミングが悪い』
そうとしか言いようがない出来事が起こる!

三刀屋がテーブルの下で汗が出るくらい握りしめていた『元原稿』・・・それが
アイスコーヒーを受け取った拍子に机の上に乗り上がりしゅっと滑るようにサトルの方へと向かう・・・・ッ!
このままではサトルの視界に『よれよれとなってしまった原稿』が飛び込んでしまう・・・・・ッ!

749知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/08(水) 23:38:14
>>748
「(う、うわわわわわわ、チクショー!
  『三刀屋』さん、それは流石に仕舞っといてくれよォォ〜〜〜ッッ)」

マズい、『ドボン原稿』が白日の下に晒されれば、
今までの苦労が水の泡。海釣りどころか、大海原にドボンされる!

瞬間、『知覧』が思い付いたのは、
このまま『アイスコーヒー』を『原稿』へと叩き落し、
全てを『ウェイトレス』のせいにして、逃げ切るという一手だ。

「(だが、だがそれは出来ない……!

  このウェイトレスさんに、
  罪の十字架を背負わせるわけにはいかない――――)」

どう考えても『知覧』と『三刀屋』に非があるため、
そんなのは当たり前の話だが、何故か決意めいて心を固め、

「(『モンキー・ビジネス』ッ!

  行くぜ、インチキを貫き通す……!)」

『カウンター』の裏に隠れている『モンキー・ビジネス』、
ソイツを立ち上がらせ、カウンターに乗ったカップやソーサー、
なんでもいい、腕を振り回し、思いっきり床に叩き落す。


      「うわッ!  『店員』さん!」


指で示し、発生する物音で『店員』と『サトル』の注意を惹き寄せ、
瞬間、テーブル上の『原稿』を思いっきり引っ張り、テーブル下に仕舞う。

750『It's dirty work』:2020/07/08(水) 23:52:58
>>749
三刀屋(ごめんよぉぉ〜〜〜知覧くぅぅん!)

                ツツルツル―――――ッ!!

                            サトル「む・・・・?」

テーブルを滑る『よれよれ原稿』・・・その軌道はサトルの方へと向かう・・・!
サトルはゆっくりと『視線』を原稿の方へと・・・・

      ガッシャァ――ンッ!

               ガシャガシャ!
                    ガッシャ――――ンッ!

「うわあああ!」   「なんだ!?」
       「地震でも起きたのか!?」   「揺れてねーぞ!」

                 「あいや――――――ッ!?ワタシのウェッジウッドが!」

サトル「何だ・・・・・?」

隠れていた『モンキー・ビジネス』が立ち上がり、
カップやソーサー、高そうなティーセットも含めて色んなものを叩き落とす!
突然起きた『騒動』に店内の客たちは一斉に音のした方向へ視線を向けた  ――――無論、『サトル』もだ!

シュバッ!


その瞬間を狙って『原稿』を思い切り引っ張り回収する!
おめでとう!君は見ず知らずの『ウェイトレスさん』に罪を被せずに済んだ!
(一部、店のオーナーの悲壮な叫びは聞こえたが)

751知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/09(木) 00:06:48
>>750
『モンキー・ビジネス』をしゃがませ、
再び周囲の目からスタンドを隠す。

   「あ、ありゃりゃー。不幸な事故だねー」

   「ウェイトレスさん、こっちはいいから、
    ほら、あっち手伝った方が良さそうじゃない?」

大金が転がり込んできたら、この店には週一で通おう。
そう、全く目途の立たない『罪滅ぼし』を心に誓った。

  「さ、さーて、気を取り直して」

  「ルアーて言っても、使い捨てってわけじゃあないんだぜ。
   ――――結果的に『使い捨て』になっちゃう時もあるってだけで、
   むしろ使い込んだ『キズ』が乱反射して、より『魚』の興味を惹いたりさ」

  「(た、頼むゥゥ〜〜〜〜ッッ

    ほら、ハメ、ハメるんだよォォォ〜〜〜〜ッッ!!)」

『ルアー』の話に戻して、なんとしてでも『手袋』をハメさせようと腐心する。

752『It's dirty work』:2020/07/09(木) 00:17:49
>>751
   ワーワー
        キャーキャー

サトル「ふむ・・・カウンターの立て付けが悪かったのかな、何にしても災難な店だ」


サトルの反応を見る限り・・・・『モンキー・ビジネス』に気づいた様子はない
再び、テーブルの上に視線を戻すサトル・・・・・その上にはもう『よれよれ原稿』はない・・・・そして

   きゅっ
            きゅっ

「ほう・・・・確かにこれはなかなか良いもののようだな
『釣り具』には俺も詳しくはないがそれでも細工を見る限り、量産品という感じではない
うむ・・・・・これは参考になるな」

サトルの手にとうとう『手袋』がはまった・・・・!
手袋をはめた手で丁寧に『ルアー』を眺めるサトル
そして・・・・・

           ヒュゴォォォォオオオオ・・・・・!

『手袋の甲』に念願の『ロゴマーク』が浮かび上がる!
『ペン先とコマ枠を組み合わせたような』そのマークは正しく『漫画家』のロゴだろう!

三刀屋「ハ・・・ハハハ・・・・気に入ってくれて嬉しいよ、サトルくん
(やったよぉぉぉぉ〜〜〜〜知覧くぅぅん! これで作戦の『第一段階』はクリアしたよォォォ〜〜〜〜!)」

753知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/09(木) 23:27:08
>>752
「フ、フフフッ、い、いやぁぁ〜〜〜〜ッッ

 こ、これは楽しいフィッシングになりそうだね――――」

『手の甲』に浮かんだロゴマークへ視線を遣り、
冷や汗を掻きながらも、何とか胸を撫で下ろした。

「『サトル』君、そう決まったら話はお終いだ。
 こっちも、未来有る若者を無為に引っ張り回しては
 いられないからさぁ。――――ああ、会計もいいからさ」

君も忙しいだろう、と万年暇人は余裕を見せながら、
『サトル』が手袋を外し、喫茶店から去るのを待つ。

754『It's dirty work』:2020/07/10(金) 14:15:36
>>753
三刀屋「ハ、ハハ、そうだね、次は連載用のネームを考えないといけないからねぇ!」
サトル「何ッ? という事はつまり俺の作品が・・・・!」
三刀屋「ま、まだだよ! まだだけどさぁ! たぶん大丈夫なんじゃないかなぁ?」
サトル「なんだそれは?」

   ワーワー      ワイワイ   ガヤガヤ

いくらかの問答の末、強引な三刀屋の論調が押し勝った
サトルはアイスコーヒーを手早く飲み干し、帰り支度を始める

サトル「じゃあな、知覧さん 今度必ず連れて行ってもらうからな!
    連絡を待っているぞ!」

手袋を外し、サトルは喫茶店から去っていく・・・・・・・そして!


        ゴゴゴゴゴ・・・・・



『漫画家のロゴがついた手袋』がテーブルに残された
大変な苦労をしたがようやく手に入った念願の品である・・・・

三刀屋「ここまでは何とかなったねぇ・・・・知覧くん」

755知覧吉彦『モンキー・ビジネス』:2020/07/10(金) 20:42:50
>>754
「ああ、よろしくなー」

去り行く『サトル』を見送り、
テーブルに置かれた手袋を拾い上げる。

   「ここまで肝っ玉が冷え切ったのは、
    お袋が『ヨットスクール』の話題を出して以来だぜ……」

額の冷や汗をおしぼりで拭き取り、
念願の『手袋』をしげしげと眺め、両手に嵌める。

   「だが、――――上手くやり切ったぁぁ〜〜〜〜ッッ

    ……って、わけじゃあないんだけどさ。
    『三刀屋』さん、最後の押し切りは助かったッ」

肩の荷が下りたように息を漏らしたが、
序盤に過ぎないと思い返せば、やおら立ち上がる。

   「ここは人目に着くから、場所を変えよう。

    ――――隣の『カラオケルーム』に移動しようぜー。
    あそこからワンドリンクフリータイムで、
    好きなだけ『作業』が出来るからさ」

756三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/10(金) 22:51:57
>>755
「知覧くん・・・・ここまできたら後は『やりきる』しかないよ
『彼』のためにも・・・・・『我々』のためにもねぇ」

知覧に促され、『カラオケルーム』へと移動する
茶器や食器を割ってしまった事はまあ・・・・次に来た時に埋め合わせする事にしよう
それくらいの良心は残っている

「さあ、『道具』は用意しているよ・・・後は君の『技』が頼りだね」

757『It's dirty work』:2020/07/10(金) 23:08:45
>>756(三刀屋)

     ゴ    ゴ


       ゴ    「じゃあ」
                              ゴ
                    「やるぜ」         ゴ
                              ゴ

二階の個室に通された『知覧』と『三刀屋』。
マイクとデンモクにも触れず、テレビ音量もミュートにする。
そして、卓上に並べられた『インク壺』に『原稿用紙』、


      ドシュッ!
                 シュバッ!

―――――『Gペン』ッ!
『手袋』をハメた『知覧』はネームを切ることさえなく、
迷いなく『ペン入れ』を施し、瞬く間に『原稿』を仕上げていく。

    「ヤ、ヤッベェぞこれ!」

    「俺の手じゃあないみてぇーだッ!

     手が、勝手にトレースを『補正』してくれるッ
     こりゃあ『コミスタ』なんかより、よっぽど上だぜェェ〜〜〜ッッ」

『モンキー・ビジネス』の持続時間は『2時間』だ。
どんなプロであろうと、『1ページ』の漫画原稿を完成させるのに、
どう見積もっても『1〜2時間』は掛かるのが当たり前だ。

しかし、『我孫子サトル』は『トーン』を使わない作風だ。
極端な話、『Gペン』さえあれば『トレース』は可能。
ましてや、一度はその『技術』によって描いた『漫画』、
『12ページ』の読み切りであれば、ギリギリで仕上げられる――――

      「基本の『絵』だけ、どんどん仕上げさえすればッ
       モノローグや台詞なんかは、後から『写植』すりゃあいいッ!

       スッゲェ、気持ちいいくらいにドンドン描けるぜェェ〜〜〜〜ッッ
       俺、漫画家になれるんじゃないか、ってカンちがいしちゃうってぇー!」

『知覧』は一心不乱に『Gペン』を振るっていく。

         P R R R R R r r r . . .

『三刀屋』のスマートフォンから着信音が鳴る。
『サトル』からだ。ついさっき会ったばかりなのに、電話で呼ばれている。

758三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/10(金) 23:26:52
>>757
>      ドシュッ!
>                 シュバッ!

「す、凄い・・・・やはり僕の見立てに狂いはなかった・・・彼は『天才』だッ!
明らかに『異常』過ぎる・・・・知覧くんのスタンドの持続時間が
『2時間』しかないと聞いたときは不安しかなかったが・・・逆だ、いけるよ、これなら!」

「僕は経験上、何人もの『漫画家』を見てきたが・・・・
『彼の才能』はそれらのいかなるもブッちぎりで超越している・・・・取れるね、天下」

知覧の振るう凄まじいまでの『Gペン捌き』に思わず、スタンディングオベーションで歓声を上げる
不安だらけの心中が眩いばかりの光明に満ち溢れていた!

>         P R R R R R r r r . . .


そんな三刀屋の心に陰りをもたらしたのは電子音、そして表示画面であった

「安孫子くんか・・・・何か・・・嫌な予感がしてきたね」

      ピッ


不安を抱えながら、電話を取る

759『It's dirty work』:2020/07/10(金) 23:36:39
>>758(三刀屋)
『知覧』の手によるものとはいえ、紛れもない『天才』の仕事。
若々しい才能に圧倒され、成功を確信する『三刀屋』の心中を、
じょじょに立ち込める『薄霧』のように、不安が満たしていく。

   P R R R R R r r r . . .

    ピッ
         「ああ、『三刀屋』さん。
          さっきの今でスマンが、ちょっと話があってな」

         「生憎、『手』が離せないんだ。
          大人を顎で使うようで申し訳ないんだけど、
          ちょっと『家』まで来てくれないか……?」

先程と変わらない無骨な話し方だが、
幽かな『焦り』を感じられる。申し訳ないとは、確かに思っているようだ。

『サトル』のアパートはこの近くだ。
高校生だが、『漫画』に本気で打ち込みたいのだと、
両親を説得した上で、一人暮らしをしている。

※この説得には『三刀屋』も駆り出され、一緒に両親の下に同席している。

760三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/10(金) 23:50:35
>>759
「知覧くん・・・すまないけど、少し席を外すよ
ちょぉぉぉ〜〜〜っとばかし、我孫子くんの方がトラブルにあっているみたいだ」

『執筆作業』を続ける知覧に語りかけ、部屋を出る
スマホを耳に当てたまま、サトルとの話を続ける

「わかった 今すぐに行くよ
道すがら、何の用なのか教えてもらってもいいかな?」

アパートの場所は覚えている
道すがら、話を聞き、どんな用件があるのか情報を集める

761『It's dirty work』:2020/07/11(土) 00:09:16
>>760(三刀屋)

   「あらら、なんだろーね?

    画材も揃ってるし、こっちは大丈夫だって。
    変に断って、俺達を探されてもマズいしさー」


     ブシュッ
              バシィッ!

余裕の態度を見せる『知覧』だが、
呑気に話しながらも『ベタ』を塗り上げていく。

>「わかった 今すぐに行くよ
>道すがら、何の用なのか教えてもらってもいいかな?」

カラオケボックスから『アパート』まで、歩いて『4〜5分』だ。
無論、『三刀屋』の腹積もりも、サトルのアパートが近いからこそ、
この近辺を『待ち合わせ』に指定したのもあるのだろう。

     「ああ、『作業中』になるから、
      ちょっと止まったりするかも知れないが」

     「『三刀屋』さん。――――カラスの『雄雌』ってさぁ、
      どう見分けるか解るか? ……『紫外線』なんだってよ。

      カラスは『紫外線』が見えるから、
      雄と雌は、実は別々の色で見えてるんだよ。
      俺達には同じ『真っ黒』に見えるから、全然解らないけどな」

『サトル』は脈絡のない言葉を呟いている。

     「……そうだ。昔、ある本で読んだことがあるんだが、
      『鳩』ってのは、『漫画』が読めるらしいんだ。

      『鳩』はマンガで描いた『鳩』を、
      自分と同族だって、認識できると書いてあった。
      だから、『鳩』は他のマンガ文法も理解できるかって、
      『トゲトゲ』したフキダシを付けたり、効果線を引いたり、
      そーいう驚かすような『演出』があれば、鳩の行動も変わるのかって、
      わざわざ実験した『漫画家』もいたらしいぜ。結果は、どうだったかな……」

『サトル』の言葉は止まらない。
ふと、確信を切り出すように、『サトル』は声を潜めた。

     「なあ、『三刀屋』さん。
      貴方もこの世界は長いだろ、一度聞いてみたかったんだ」

     「――――『トレース』だよ。
      人のマンガを映して、パクって発表するヤツ」

     「そーいうヤツ、貴方はどう思う?」

762三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/11(土) 00:24:01
>>761
「・・・・へぇ、凄いね、うん、まさに動物奇想天外って感じだね
それで・・・・・動物関連おもしろトリビアが言いたくて僕を呼んだわけじゃないだろう?
君はそういう意味のないことはやらない人間だからね」

『カラス』?『鳩』?
サトルの意図が分からず、焦燥感ばかりが膨れ上がる
サトルは動物に関して多くの事を知っている、それはわかっている
だが、意味のない話をする人間ではない・・・何かの前座か?あるいは・・・


>     「――――『トレース』だよ。
>      人のマンガを映して、パクって発表するヤツ」

>     「そーいうヤツ、貴方はどう思う?」

  ぶわっ と冷や汗が止めどもなく出てくる
背筋が一気に冷えた・・・・まさか、気が付いているのか?



いや、そんなはずはない!

「サイテーだと思うよ、僕は
パロディとか二次創作とか、そーいうのなら作品として昇華しているって思うけどさ
人が描いたのをパクるのはダメだよねぇ〜
(あ〜〜〜・・・・言っちゃったああああ! これで後には引けないぞ!)」

「それで・・・・・そろそろ本題に入りなよ
何も剽窃がどうだの、海賊版がどうだの、そういう小賢しい社会問題を語りたくて電話したんじゃないだろ?
君が電話をしてくるって事は・・・・もっと直接的なことなんじゃないかい?」

763『It's dirty work』:2020/07/11(土) 00:39:17
>>762(三刀屋)
>「サイテーだと思うよ、僕は
>パロディとか二次創作とか、そーいうのなら作品として昇華しているって思うけどさ
>人が描いたのをパクるのはダメだよねぇ〜〜〜」

    「そういうと思ったよ」

勿体ぶった質問に付き合った、『サトル』の反応は素っ気なかった。
本題に入ろうとする『三刀屋』の問い掛けにも、しばしの沈黙を保ち。

    「……ああ」

    「単刀直入に言うよ。
     ――――あの『原稿』、返してくれないか?」

      ド
                    ド

            ド

    「世の中には、『カラス』や『鳩』よりも、
     見る目を養えてない連中が多すぎる」

    「だから一度、修正しなくっちゃあならない。
     頼むよ。そう、時間を取らせないからさ」

『サトル』の居る『アパート』が見えた。
二階建ての木造アパート、その『101号室』に住んでいる。
暑いからか、ドアも窓も開けっぱなしだ。開いたドアから『サトル』が見える。

    「今、描いてるからさ――――」

『サトル』は一心不乱に、『原稿用紙』に鉛筆を走らせている。
『ネーム描き』だ。本気で『原稿』の一部を差し替えようとしている。

764三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/11(土) 00:57:50
>>763
「ふぅ〜〜〜・・・・」

ドアの奥、サトルの姿を視認した
もはや、電話を使う必要もないだろう、電話を切り、玄関の前で直接話をする

「理由を聞いてもいいかい?
僕が見る限り、あの作品は『完璧』・・・
技術的には修正する必要がまったくないくらいサイコーな作品だと思ったけど?」

ドアの前に身を置きながら、部屋の中を覗き込む
部屋の中に怪しいものはないだろうか、前来た時と違う点はないだろうか?

「まあ、どっちにしろ今すぐに君に『原稿』を返すことはできない
君も知っているだろ?あーゆー物は社内で大事に保管されてさ、なかなか返却できないんだよねぇ」

「(僕はそれ破っちゃったわけだけどね・・・・・あー・・・・)」

「理由を聞こうか そういうルールを破ってまで『修正』したい理由を」

内心では自分の過去の罪を思い出して、軽い自己嫌悪に襲われつつも
表情は変えず、毅然とした編集者の表情でサトルと応対する

765『It's dirty work』:2020/07/11(土) 01:20:02
>>764(三刀屋)
玄関に立った『三刀屋』。
『六畳間』に台所が付いたワンルームだ。
エアコンも、風呂場もない。部屋の隣に『共同トイレ』がある。
吹き込む風だけを涼として、『サトル』は原稿を描いている。

>「理由を聞いてもいいかい?

    「貴方は、そう思うんだろう。
     俺だって、別に『完璧』を求めちゃあいない。

     だが、『完璧』じゃあ困るんだよ。
     それじゃあダメなのか――――」

部屋の中を覗き込む。
『作業机』と『本棚』、申し訳程度の『卓袱台』と『座布団』だけが置かれた部屋だ。
卓袱台の上には、真新しい付箋の貼られた『単行本』がズッシリと積まれ、
『作業机』には『原稿』を書くのに用いた、様々な『資料』が置かれている。

>「まあ、どっちにしろ今すぐに君に『原稿』を返すことはできない
>君も知っているだろ?あーゆー物は社内で大事に保管されてさ、

    >「なかなか返ky

               「『ウソ』を吐くなァ!」

      ゴォウ!

『サトル』が吼える。
その両目は血走って、一直線に『三刀屋』を睨み付ける。

    「『三刀屋』さん。
     アンタ、『原稿』を持ってたよな?

     ――――『喫茶店』で、確かに持っていたよな?
     今は持ってないな。『鞄』に入れて、何処かに置いたのか?」

『執筆道具』の詰まった『鞄』は、カラオケルームに置いてある。
確かに、『三刀屋』は『原稿用紙』を持つ手を滑らせていたが、
それは『知覧』の機転と店主の『損害』によって、
『サトル』の目には映らなかったはずだ。

    「アンタの持ってる『原稿』を、
     こっちに寄こすだけなんだ」

    「『原稿』を寄こさなきゃあ、
     ――――俺は、俺は……」

『サトル』は作業の手を止め、机上から一枚の紙を取る。

766三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/11(土) 01:37:23
>>765
「ハハハ・・・少し冷静になってくれよ、我孫子くん」
(この反応・・・・さっきの喫茶店の時にもしかしてチラッとみられたのかな
 だとすると・・・・下手にすっとぼけるのは逆に危険か)

突然の剣幕に内心ビビるが、この程度の『逆ギレ』に動じる程『やわ』ではない
過去に経験した『マジでヤベェ漫画家達』とのやりとりを脳裏に思い起こし、勇気を得る


「確かに僕は今日『原稿』を持ってきてしまったよ、コンプライアンス違反を犯してね
こーゆーのがバレると凄く厄介な事になるから黙ってたんだけどねぇ」

ここは認めよう
自分がコンプライアンス違反を犯すような不良編集者である事は彼も知っている
ただし・・・・・

「でもさ、『保管した原稿の持ち出し』程度ならバレなきゃなかった事に出来るけど
『保管した原稿の改竄』は・・・・ちょっとバレずにやるのは『不可能』だよ」

『コンプライアンス』という言葉を盾にして、『原稿』を渡さない理由をでっちあげる
もし天に神がいて、三刀屋の行動を見つめていたとしたら「お前が言うな!」と言うであろう図々しさで


「だから冷静に・・・・・なんだい、その紙は?」

サトルの持つ紙を見つめる

767『It's dirty work』:2020/07/11(土) 23:55:41
>>766(三刀屋)
>「だから冷静に・・・・・なんだい、その紙は?」

   「『三刀屋』さん。理由を説明することは出来ないが、

    この世には『モバイルバッテリー』や、
    『スマートフォン』が急に『燃え上がる』ような、
    不幸な事故ってのが、時たま起こるじゃあないか」

『サトル』が手にした紙は、『漫画原稿』だ。
水没した『原稿』と瓜二つ、描き直したかのように『そっくり』な一枚。
その『枠線』が大きく『歪み』、

      ブワッ
               サァァァ〜〜〜〜ッッ!!!

まるで『ハチドリ』のように小さな『火の鳥』が、
一羽、二羽、――――合わせて『六羽』、原稿用紙から飛び出した。

    「きっと、そういう事故が、
     『三刀屋』さんの『鞄』にも起きると思う。

     ――――『ガソリンスタンド』には、
     まさか『鞄』を置いちゃあいないよね」

思い詰めたように、『サトル』が確認を取る。
飛び出した『スタンド』、『サトル』はその存在を教えぬまま、
『原稿』を焼却しようとしている――――

768三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 00:19:36
>>767
「へえ、まるでコピー機にかけたかのようにそっくりな『原稿』だね?
確かに凄い技術だって関心はするけどさ、そんな芸を見せられて心変わりするつもりは・・・」

>      ブワッ
>               サァァァ〜〜〜〜ッッ!!!


「な、何ィ―――――――ッ!?」

サトルの取った行動に驚愕する
同じような『能力』を持っていた事・・・・それだけではない
サトルが自分の『納得』のためなら『作品』すら焼く男だと気が付いたからだ

                 ・・・・
「それは・・・・・・その『能力』は・・・・『僕と同じ』・・・・!」

「彼を止めろ!『ブラック・アンド・ホワイト』ォォ!」

玄関に一歩踏み込み、そのままの勢いでスタンドだけを前進させる!
そのままの勢いでサトルが手にした『原稿』に手刀の『突き』を入れて破いてやりたい パス精CCB

「(彼の言動が何のブラフでもないなら、『描いた原稿』と同じ物を焼く『能力』か?
 ガソリンスタンドの心配をするところを見ると、宛先の状況は彼自身確認できない、はず
 まずはあの『スタンド』を止めないと!)」

本体は後ろ手で開いた玄関のドアを閉じようとする

769『It's dirty work』:2020/07/12(日) 20:44:03
>>768(三刀屋)

>「彼を止めろ!『ブラック・アンド・ホワイト』ォォ!」

    バシュゥゥ!!!

発現した『ブラック・アンド・ホワイト』。
その手刀が真っすぐ、『サトル』の手に持つ『原稿』へと伸びる。

       シュボッ!

触れた『手刀』が炎上し、右腕全体に燃え広がる。
『熱』も痛みも感じられない。だが、熱の入った『炭』のように、
右腕がボロボロと崩れていくのが解る。

―――――この『原稿』は、スタンド能力の保護下にある。

    「驚いたよ、『三刀屋』さん。
     アンタも『スタンド使い』、だったとは……」

心底の驚愕を、『サトル』は両目を開いて表現していた。
その間、『三刀屋』は後ろ手に玄関の扉を閉める。

    バタムッ
              ブワァァ――――

『火の鳥』は回れ右をし、開けっぱなしの『窓』から逃げようとする。
僅かではあるが、時間を稼げたのは間違いない。

     「俺のスタンドは、『トレース』を燃やす。
      たったそれだけだ。他の何も出来やしない」

     「だが、たったそれだけでいいんだ。
      多くは求めちゃあいない。俺がこの道で生きるには、

      『ニセモノ』は全部燃やし尽くす、灰からは『本物』だけが残る」


      クルッ
                 シュバッ

『サトル』は背を向け、窓から飛び降りる。
ここは『1階』だ。逃げるだけなら容易いだろう。
作業机、漫画、それだけが室内に残る。

770三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 21:08:20
>>769
質問です

・『火の鳥』はまだ室内にいますか?
・サトルが新たに描いた『原稿』は1枚だけですか?
・『火の鳥』の速さは目測でどの程度です?

771『It's dirty work』:2020/07/12(日) 21:51:55
>>770
>・『火の鳥』はまだ室内にいますか?
窓から外に出る直前です。

>・サトルが新たに描いた『原稿』は1枚だけですか?
一枚のみです。

>・『火の鳥』の速さは目測でどの程度です?
『スピード:B』です。

772三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 22:14:09
>>769
「フ・・・フフフ・・・いいねぇ、我孫子くん
その『決断力』、その『爆発力』、やはり君は次代を代表する漫画家になれる!
そして、もう一つ、僕にとってとても素晴らしいGood Newsがあったよ!

我孫子くん・・・・君の『技術力』はまったく同一の『原稿』をもう一つ作る事が出来る程卓越していた!
素晴らしい朗報だ、僕たちの未来を保証してくれるくらいに、ねぇ」

『火の鳥』の速さはかなり素早い・・・
『ブラック・アンド・ホワイト』で叩き落としにしても、必ず『何体か』は取り逃がしてしまうだろう
では・・・・・どうするか?

             ピッ

スマホを起動し、電話をかける
相手は現在も絶賛作業中であろう『知覧』だ

「あ〜〜、知覧くん、時間がないから簡潔に言わせてくれ・・・・我孫子くんは『スタンド使い』だった
そして、理由は詳しく語れないけど君の持っている『元原稿』を狙って『火の鳥のスタンド』を『6体』放った

それで頼みなんだが・・・・君の持っている元原稿と、トレス原稿の該当ページにベタで大きく『×』をつけてくれ!
該当するページは・・・・」


知覧に向けて、サトルが描いた該当ページに×を付けるように依頼する
サトルのスタンドが『自動追尾型』だとすればその条件は『同じ絵』であることの可能性が高い
まずは『同じ絵』をこの世から消す!

×を描くだけなら恐らく後でまた再度描くのも簡単なはず・・・

773『It's dirty work』:2020/07/12(日) 22:45:53
>>772(三刀屋)

    P R R r r . . .

         ピッ

   「で、オニオンリングとハンバーガー、
    オードブルセット盛り合わせで――――」

   「おっ、『三刀屋』さーん。
    こっちはバッチリよォー、2ページ目が仕上がるぜ」

デリバリーを注文していたであろう、
『知覧』が呑気な口振りで電話に出てきた。
あれからの時間を考えると、『2ページ』の完成は上々な進捗だ。

>「あ〜〜、知覧くん、時間がないから簡潔に言わせてくれ・・・・我孫子くんは『スタンド使い』だった
>そして、理由は詳しく語れないけど君の持っている『元原稿』を狙って『火の鳥のスタンド』を『6体』放った」

   「えっ、えええェェ〜〜〜〜〜ッッ!!

    ま、マジかよ。やべぇじぇねェか!!
    何、ここにいるってバレてるのかよ!?」

慌てふためく『知覧』だが、『三刀屋』の指示を聞く。

    「クッソぉー、折角仕上がったばっかりなのに!

     あーもー、おりゃあ!」

『知覧』は覚悟を決めて、大きく『×』を付けたようだ。

    「じゃ、じゃあ先に『3ページ目』を描きゃあいいのか?
     しっかし、なんで自分の描いた『原稿』を狙うんだよ。
     『火の鳥』って、要は『燃やす』ってことだろォォ〜〜〜〜ッッ」

    「なんかマズいモンでも描いてあるのかよぉ?」

       バッ

何かを蹴り上げるような音が聞こえる。
『自転車』のスタンド脚、『サトル』は自転車でスタンドを追うようだ。

774三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 23:01:50
>>773
「なんでせっかく描いた『原稿』を自分から燃やすか気になるかい?
僕にもまぁ〜〜〜〜ったくわからない でもさ、ときどきいるんだよねぇ
・・・・・・・そーいう『情熱』が溢れちゃったヤツがさぁ」

    バッ!

窓から外に出て『火の鳥』、そして『サトル』の様子を見る
『火の鳥』はまだ迷いなく行動しているだろうか?


「他のページも狙われてるかどうかわからないけどさ
とにかく、急いで他のページも仕上げてくれ! 時間内に終わらなかったら・・・・彼にバレるかもしれない!
自分の『原稿』を燃やそうとするクレイジーな男だ・・・・何をされるかわからんぞ」

『火の鳥』の様子が確認出来たら、サトルを走って追う
追いつくことは出来ないかもしれないが、出来るだけ長くサトル達の様子を観察するためだ

775『It's dirty work』:2020/07/12(日) 23:17:47
>>774(三刀屋)

    バッ!

飛び出した『三刀屋』は『サトル』を視線で追う。
『自転車』に乗ったサトルは、既に『10m』は離れている。
『火の鳥』達は依然として飛行を続けている。

>自分の『原稿』を燃やそうとするクレイジーな男だ・・・・何をされるかわからんぞ」

     「ひ、ひぇェ〜〜〜〜ッッ

      なんだってんだ、もー!」

既に『サトル』に走って追い付くことは出来ないだろう。
部屋の中には『作業机』と『漫画』の詰まれた『卓袱台』が置いてある。

776三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 23:23:17
>>775
「ダメだね、『射程距離外』だ・・・彼自身をどうこうするのは難しい
それにしても・・・・『火の鳥』がまだ飛び続けているのが気になるね
『同一の絵』であること以外にも何か・・・・・・見落としているものが・・・?」

部屋の中に戻り、『作業机』と『卓袱台』を見てみる
彼は直前まで何をしていたのだろうか・・・?

777『It's dirty work』:2020/07/12(日) 23:31:07
>>776(三刀屋)
既に追い付くことは難しいだろう。
物理的に『サトル』を止めるのは困難だ。

>『同一の絵』であること以外にも何か・・・・・・見落としているものが・・・?」

コピー機でも使わない限り、『同一の絵』を描くことは出来ない。
事実、『サトル』の原稿は元に比べれば『そっくり』というレベルだった。
単純な『絵』ではない、何か別の『トリガー』があるのは間違いなさそうだ。

まずは『作業机』に目を向ける。
祖父か父親と『狩猟』に行った時の写真が、
イノシシの牙と一緒に飾られている。

机には原稿用紙、Gペン、インク壺が並んでいる。
他にもスクリーントーンのファイル、雲形定規など、
漫画を描くための道具一式が並んでいる。

『卓袱台』に乗っているのは、漫画の単行本だ。
いずれも『サトル』が好きだと言っていた漫画ばかりだ。
どれもページの所々に真新しい『付箋』が貼られている。

778三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/12(日) 23:38:54
>>777
「困ったねぇ・・・困ったねぇ・・・早く彼らを止めないと知覧くんが燃やされてしまう
彼のスタンドが『原稿』を狙うための『条件』を突き止めないと」

サトルが描いた『原稿』のページを思い起こす
どんな場面のページだっただろうか?

「これは・・・我孫子くんが好きな漫画だね
『付箋』が張られてる・・・何かの研究をしていたのかな?」

漫画を手に取り『付箋』のついたページを捲ってみる
彼は直前に何を参考にしていたのだろうか?

779『It's dirty work』:2020/07/13(月) 00:04:17
>>778(三刀屋)
『サトル』の掲げた『原稿』のページを思い起こす。
確か、『2ページ目』だ。

所謂、『終末モノ』と呼ばれる類のマンガだ。
主人公が狩猟をし、肉を食べながら世界を思う。
単純な内容だが、世界情勢の映し方、構図の妙、
狩猟者の独白する台詞、それらがアマチュアとは一線を画していた。

アバンギャルドな構図は、この『2ページ目』からも主張されている。
『三刀屋』は漫画を手に取り、付箋のページをそれぞれ捲っていく。

漫画自体に統一性はなく、ページの内容もバラバラだ。
だが、どれも奇抜なコマ割り、凝った構図、派手な描画、
とどのつまり、漫画家のセンスが炸裂しているページばかりだ。

780三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/13(月) 00:13:45
>>779
「よく読めているね、我孫子くん
漫画の『エッセンス』を捉えるのが上手い・・・勉強はちゃんとしているみたいだ
でも、これはあんまり関係なさそーだね」

付箋の漫画を元の位置に戻す

「さて・・・・あと怪しいのは彼の作業机だけど・・・」

作業机の上の道具を調べてみる
一般的に売られている(三刀屋が知覧に与えたような)道具以外に何かおかしなものはあるだろうか?

「そういえば我孫子くん、おじいさんとよく『山』に入ってたって言ってたね
うん、『経験』が生きてるなぁ」

781『It's dirty work』:2020/07/13(月) 00:37:59
>>780(三刀屋)
付箋の漫画を元の位置に戻す。

>「す、凄い・・・・やはり僕の見立てに狂いはなかった・・・彼は『天才』だッ!

>「僕は経験上、何人もの『漫画家』を見てきたが・・・・
>『彼の才能』はそれらのいかなるもブッちぎりで超越している・・・・取れるね、天下」

>僕が見る限り、あの作品は『完璧』・・・
>技術的には修正する必要がまったくないくらいサイコーな作品だと思ったけど?」

『三刀屋』は『サトル』の才能を信じている。
――――故に、『三刀屋』はそれに気付けなかった。

作業机の道具を見るが、怪しい点は見当たらない。

782三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/13(月) 00:44:37
>>781
質問ですが
『参考にした漫画』と『サトルの原稿』の構図やコマ割に似通った点はありますか?

783『It's dirty work』:2020/07/13(月) 00:49:57
>>782
>『参考にした漫画』と『サトルの原稿』の構図やコマ割に似通った点はありますか?

じっくりと見ないと解らない。

784三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/13(月) 17:47:30
>>781
「・・・・・・・・?」

ほんの少しだけ・・・些細な『違和感』があった
三刀屋は自分自身を『信用』していない・・・故に往々にして他者を『信用』しがちだ
(それは多くの場合自分自身の無責任さからくる『信用』なのだが)

もし・・・・それが根本的に間違えていたとすれば?
この騒動における一番の『悪』とは三刀屋自身だと思っていたが・・・

 ・・・     ・・・        ・・ 
『もしも』・・・・・・『サトル』にも何らかの『瑕疵』があったのだとすれば・・・・?


「まさか、ね? 彼は『完璧』で『最高』で『清廉』な『漫画家』さ
 そんな事はあるはずがない」

疑念を振り払うべく、もう一度『付箋のページ』と『サトルの原稿』の構図を確認していく
『サトルの原稿』はこの場にはないが、あの不思議な『道具屋』で何度も『トレス』している(結局はあきらめたが)
構図については何も見ずとも覚えているはず

785『It's dirty work』:2020/07/14(火) 20:52:56
>>784(三刀屋)
疑念を振り払うべく、
『三刀屋』は付箋の書かれたページを開く。

   パラ

┌──────────────────────────┐
│『三刀屋』が気付けなかったのは、無理もなかった。       .│
│それは決して、無責任な信頼感だけを指した訳ではない。   │
└──────────────────────────┘

           パララ

┌────────────────────────────┐
│作り手の意図的な『剽窃』、または意図せぬ『ネタ被り』を、       .│
│編集者が見付けられず、出版されてしまうケースは珍しくない。   │
│それは新人どころか、ベテランにだって起こり得る。           .│
└────────────────────────────┘

>「出版社の人間ならまだしも、彼は完全に部外者ではないのか?」
>静かな口調ではあるが、硬い口調からは少しずつ不信感が滲み出る。

『三刀屋』の思った通り、『サトル』の才能は完璧だった。
――――『完璧』だった。狩猟と解体で培った『観察眼』は、
線の強弱さえ反映した、完璧な『トレース』を『肉眼』で可能とした。

描画技術だけではない。コマ割りは『ツギハギ』を感じさせず、
異なる漫画の『構図』同士でさえ、淀みなく読ませる『センス』が光る。

『三刀屋』の脳裏に浮かぶ『原稿』の構図と、
『真新しい』付箋の貼られたページの構図は、奇妙なまでに一致する。

これが『剽窃』なのか、意図せぬ『ネタ被り』なのか、
それはまだ、『三刀屋』には解らない。

     ┌───────────────────┐
     │だが、この類稀なる『共通性』を、         .│
     │世間は決して見逃さないだろう――――     │
     └───────────────────┘


.

786三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/14(火) 22:53:18
>>785
    パラ・・


ページを捲るたびに『疑念』が『確信』へと変わってしまう
『疑念』を抱いているうちはガンガンと頭を打ち鳴らすような焦燥感だけがあった
『確信』に変わってからは胃に重いものが詰め込まれるような緊張感がそれに加わった


「参った・・・・ね・・・・・」

前提が変わる 今日の『サトル』の様子を思い返すと一つの筋が通ってしまう
サトルが何故『原稿』を燃やそうとするのか・・・・『理由』がわかってしまう

『初対面の知覧に対する不信感』・・・・当然だ
『原稿』を読む人間が増える程に『この事実』に気づく可能性が高くなる

恐らく、彼は気づいてしまったのだろう・・・いずれ誰かが『この事実』に気づいてしまう、と

>「サイテーだと思うよ、僕は
> パロディとか二次創作とか、そーいうのなら作品として昇華しているって思うけどさ
> 人が描いたのをパクるのはダメだよねぇ〜」

サトルに言ってしまったセリフが想起させられる
『三刀屋』は確かに・・・・『否定』してしまった

  ・・・・・・・・・・・
『 完全に否定してしまった 』のだ

「『罪悪感』・・・・・彼が今動いている理由はそれか?
だとしたら、僕が彼の行動を止める理由はあるのかな・・・?」

サトルを止めなければ、自動的に『原稿』は燃えて無くなるだろう
サトル自身も『この事実を含む原稿』が燃える事で満足する
諸々の罪を『なかったこと』にできるチャンスだ
『原稿を無くした罪』 『原稿を湖に落とした罪』 ――――『剽窃の罪』。
絶好の機会を不意にする理由がどこにある?


「・・・・・・・・・・・あるね
ここで全てが『なかったこと』になると・・・彼は『何も学ばない』
悪い事をして何かを得ようとして、バレそうになったからなかったことにする

それじゃあ・・・・いずれまたどこかで『同じように繰り返してしまう』!
『僕たち』は向かい合わなきゃあいけないみたいだね・・・・・・罪とその結果に」

そうと決めたからには行動を起こさなければならない!


「我孫子くんは言ってたね 『ニセモノ』を全て焼く、と
なら・・・・・『本物』が消えてしまったらどうなる?」

ビリリィィ―――――――ッ!

卓袱台の上に積まれた『参考漫画』たち
それらの『付箋がついたページ』を完膚なきまでに破り捨て、バラバラにする!

787『It's dirty works』:2020/07/14(火) 23:34:09
>>786(三刀屋)
『三刀屋』は『盗作』を真っ向から否定した。
『サトル』の原稿は勿論、『知覧』の原稿も『剽窃』に過ぎない。
双方を『なかったこと』にしてしまえば、それに越したことはない。

   ド

┌────────────────────┐
│しかし、『三刀屋路行』は許さない――――   .│  ド
└────────────────────┘

              ド

    ビリリィィ―――――――ッ!

決意を固めたかのように、『付箋』のページを破り捨てる。
何かが変化した様子はない。――――媒体は『漫画原稿』だ。
これらの参考資料に、スタンド能力は作用していないだろう。

引き千切ったページをバラバラにしようとした時、

    P r r r r . . .

『スマートフォン』が鳴り響く。
『知覧』が電話を掛けてきている。

788三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/14(火) 23:47:24
>>787
    ビリリィィ―――――――ッ!



               シ―――――――ン・・・・

「あ、あれぇ? せっかく気合い入れてかっこつけてみたけど、これも違うのかい?」

意を決して『ページ』を破り捨ててはみたが特に変わった様子はない
このままでは・・・・まずい 何か打開する手段が必要だが・・・

>    P r r r r . . .

「はい!もしもし、三刀屋です!
ごめんよ、知覧君! 『火の鳥』の進行をまだ止められてないんだ!」

知覧からの電話を取るや否や
開口一番に『ヤバイ』事を伝える

789『It's dirty works』:2020/07/15(水) 00:20:54
>>788(三刀屋)
>「はい!もしもし、三刀屋です!
>ごめんよ、知覧君! 『火の鳥』の進行をまだ止められてないんだ!」

    「やっ、やっぱりッ!」

    「もう、ドアの外に『一羽』いるんだよー。
     ドアを開けたり、燃やしたりするパワーはなさそうだが、

    ――――『サトル』君にドアを開けられたら、
    折角描いた『原稿』が台無しだぜェェ〜〜〜〜〜ッッ」

半ば『悲鳴』に近い声色で『知覧』は捲し立てる。
先行して『火の鳥』だけが到着したようだが、
この分だと『サトル』の到着は時間の問題だ。

手元には引き千切った漫画のページがある。
どれも『サトル』の『トレース元』となった漫画ばかりだ。

――――『サトル』の言う『ニセモノ』を追尾し、
『火の鳥』によって『焼却』させるのが『サトル』の狙いだ。

何を基準とした『ニセモノ』なのだろうか。
『知覧』がバツ印を付けても『追尾』が続く以上、
単純な『絵』そのものではないのは間違いない。

>『三刀屋』の脳裏に浮かぶ『原稿』の構図と、
>『真新しい』付箋の貼られたページの構図は、奇妙なまでに一致する。

790三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/15(水) 00:43:50
>>789
「不味いね、もう到着しているのか・・・」

知覧の狂騒から『ヤバイ』状況は伝わってくる
『火の鳥』を避ける方法・・・・『自動追尾』の条件を外す方法を考えなければ


「いいかい、知覧くん
詳しい話は後から伝えるけど、サトルくんは『ニセモノを燃やすスタンド』を使う
だからさ・・・・その原稿を『ニセモノではない新しい何か』にしないといけない」

脳裏に一つの『条件』が思い浮かぶ
奇妙なまでに似通った『構図』・・・ 『構図』? これか?


「『元原稿』と『キミの原稿』・・・・そう『例の2ページ目』だけどさ
『ホワイト(修正液)』を使って『描き直してくれ』 ・・・まったく別の構図、ポージングになるように
なぁに、君なら出来るさ 何せ・・・・我孫子くんの『手』を持っているのだからね」

サトルは・・・『剽窃』をしていたとしてもその技術力は確かだ
その『技術』があればこの程度の『即興』、どうにかしてくれるはず


「僕はぼくでちょっとこっちで頑張ってみるからさ」

     ズギュンッ!


サトルの作業机に座って『ブラック・アンド・ホワイト』を発現する・・・そして

「さぁて、『トレス』なら僕もそれなりに頑張れるからね
一丁、知覧くんを援護する『オトリ』でも作ってやろうじゃないか」

     カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ!


『問題の2ページ目』・・・それを
先ほど破り取った『参考文献』を参考にして自分でも似たような原稿を書いていく! パス精CCB

791『It's dirty works』:2020/07/15(水) 22:22:28
>>790(三刀屋)
「つまり、全く『別物』にすりゃあいいんだな。

 よっしゃ、さっさと鳥公を追っ払ってやるかー」

『知覧』は納得し、作業に取り掛かったようだ。
一方、『三刀屋』は破り取ったページを元に、
『オトリ』を作りはじめる。

あくまでも『構図』のみをトレースするのであれば、
『ネーム』程度の書き込みで事足りる。
そう、時間は掛からないだろう。

┌─────────────────────────────────────┐
│貴方は漫画家ではありませんが有効的な『コマ』の使い方を知らなければならない。   ..│
│何せ貴方は編集者、なんですから。                                .│
└─────────────────────────────────────┘

トレースに使用する『コマ割り』をしながら、
ふと、『道具屋』の言葉が脳裏を過ぎていった。
ある意味では、この展開を予言していたのだろうか――――

792三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/15(水) 22:31:25
>>791
「知覧くん、『火の鳥』はまだそこにいるかい?」

『別物』に変えた『原稿』と『トレースの囮』
考えられる妨害策はとりあえず打った・・・・後はこれがどう転ぶか

「それにしても・・・『コマ』の使い方にここまで頭を悩ませる事になるとはねぇ
事実は小説よりも・・・・いや、漫画よりも奇なりって感じだね」

『火の鳥』がこちらにやってくるかもしれない
周囲を警戒しながら、知覧の待つカラオケルームに戻ろうとする

793『It's dirty works』:2020/07/15(水) 23:28:21
>>792(三刀屋)

   シュババッ バッ

       ――――ボォゥ……

しばらくして、『三刀屋』は『構図』を切り終えた。
ふと、触れた『構図』が熱を持っているのが伝わって来る。
『囮』としてスタンド能力の対象になったのは、間違いないだろう。

   「ひ、引いてくぜ――――」

『知覧』がホッとしたかのように声を漏らした。
それを聞いてから、『三刀屋』はカラオケルームへと向かうべく、
来た道を真っすぐ戻っていく。

   バサァ
              バササァ

途中、『火の鳥』が『三刀屋』の頭上を通り過ぎ、
まっすぐに『アパート』へと戻っていくのが見えた。
『サトル』の自室に置きっぱなしの『トレース構図』を
追っていったのは、火を見るよりも明らかだった。

794三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/15(水) 23:37:53
>>793
「安心してくれよ、知覧くん
『火の鳥』は無事に無力化できたようだ、君はこのまま『原稿』を描いてくれ
もっとも・・・・・『必要はなくなった』かもしれないけどね」

無事に『火の鳥』による攻撃を防いだことにほっとしつつも
『電話』を続けながら歩き続ける

「知覧くん、巻き込まれた君にも聞く権利はあると思うから伝える
我孫子くんが何故こんな凶行に及んだか、そのあらましをね

彼は・・・・他人の漫画を参考にしていた、参考にし過ぎていたんだ
彼の部屋を漁ってみたらね、『構図の参考にした漫画』がいくつも出てきた
要するに『今の君と同じことをやっていた』という事だよ

僕は彼の行動の理由は『罪悪感』から来ていると思っている
だからこそ、僕たちは彼と話をしないといけない、そんな気がするんだ」

「巻き込んでしまって悪かったね、知覧くん」

795『It's dirty works』:2020/07/15(水) 23:55:13
>>794(三刀屋)
『三刀屋』は『サトル』がスタンドを使った理由について、
推察を交えながらも、ありのままに『知覧』へと説明した。

   「そ、そうか。……まあ、でもそうだよなー。

    十代にして『天才』なんて、
    なんか『裏』がある方が当たり前だよなー」

     ブツッ

何処か『やっかみ』も混じった感想が返ってきたが、
事態を理解したのか、『知覧』は通話を切った。

そして、小さな『児童公園』に横倒しになった自転車と、
遊具の前で途方に暮れたように立ち尽くす、『サトル』の姿があった。

    「待ってたよ。……『三刀屋』さん。

     ――――『バーニング・エアラインズ』。
     俺のスタンド能力が解ったってことは、
     ……俺のしたことも、解ったってことか……」

『バーニング・エアラインズ』を誘導した以上、
原稿の『トレース』を新たに複製したのは明白だった。
それは即ち、『トレース』の元を発見したということに他ならない。

    「俺は、ずっと『本物』になりたかった。
     ボロいアパートに漫画道具だけ持ち込んで、
     学校に通いながらも、ずっと執筆に熱中していった」

    「本物になりたいから、好きな漫画じゃあなくって、
     センスが光って唯一無二の漫画だけを集めていた」

    「本物になりたいから、わざわざ『狩猟』に同行して、
     狩った獲物を解体して、生命のリアリティを探求しようとした」

    「――――やればやるほど、本物から遠のいていった。
     そりゃあ、そうだよな。鳩やカラスは最初から飛べるのに、

     俺はずっと、鳥のマネをして『両腕』を振り回していただけだった」

   ポタ……

『サトル』は長身を項垂れて、やるせなさを吐露していく。

796三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/16(木) 00:58:15
>>795
「だとしても・・・・彼の『才能』は最高だ
それは『彼の技術』を使った君の方がよくわかっているはずだよ?
だからこそ、彼に直接会って話をしてくるよ」

      ブツッ

「『話をする』・・・・かぁ〜
どうしたもんだろうねぇー・・・ 僕自身、偉そうな事言える立場じゃないんだけどねぇ
ねぇ、その辺どう思う?知覧くん」

「切れてる」


ふと、倒れた自転車が見えた
サトルが乗っていた自転車によく似ている
首を振ると公園で項垂れるサトルの姿があった

「やあ、追いついたよ」

サトルの目の前に立つ 彼の表情は見えない
立ったまま 彼の独白を聞く


>俺はずっと、鳥のマネをして『両腕』を振り回していただけだった

「なるほど、ね
君は・・・・『ニセモノ』でい続ける事に耐えられなくなったのか」


サトルの本心の吐露
そんな彼を『正しい道に導くための言葉』を考え・・・・考えるのをやめた
そんな『おりこうさんの論理』はまったく性に合わない


「『本物は努力なんてしない』『ライオンが強いのはライオンだからだ』
そんなトートロジーめいた言葉はさぁ、僕、嫌いなんだよねぇ」

語り始める 自分自身の性格のように『でたらめででこぼこな言葉』を

「それじゃあさ、『学ぼうとすること』は悪なの?『鍛えること』はニセモノなの?
シーン・・・という擬音を最初に漫画に使い始めたのは、『漫画の神様』だといわれているけどさ、
『それ以降の漫画家』がそれを使う事は『ニセモノ』かい? いいや違う!」

「それらは『普遍化』したんだ!
『優れたもの』を皆が取り入れ、改良し、世の中に広めて、『当たり前のもの』として使うようになった
より面白い漫画を作ろうとした漫画家たちの情熱がその『流れ』を動かした」


「だから・・・・その・・・なんだ・・・・上手くは言えないけどさ
君が漫画を面白くするために、他の漫画を学んだこと自体は・・・・・・悪い事じゃないと思う
だって、君の『才能』はそうやって鍛えられたんだからさ」

797『It's dirty works』:2020/07/17(金) 00:21:43
>>796(三刀屋)
『サトル』の技術に間違いはなかった。
『三刀屋』の表現するところの『完璧』かつ『最高』の才能だ。

だが、それは『アーティスト』として飛翔するための『翼』ではなかった。
優れた『才能』が必ずしも、活躍できる場所が宛がわれるとは限らない。

それを理解した上で、『三刀屋』は半端に寄り添うことを止めた。
耳を傾けていた『サトル』はたどたどしい言葉達を最後まで聞き遂げ、

    「『三刀屋』さんさぁ、何が言いたいか解らないけど、
     ……俺はまだ、『漫画家』を目指していいんだよな」

      バサァ
                  バササァ

夕暮れの空を飛ぶ『火の鳥』達が、『サトル』の下へ集っていく。
スタンド能力を『解除』したのだろう。スタンドは己の傍で解除できる。

    「今回のは、丸パクリになってしまったが、
     俺はまた、描くよ。俺が『才能』に頼らないで、

     『才能』が俺に息づいて、『当たり前』になるまで、
     描いて描いて、……きっとそれが、俺の『オリジナル』になる」

798三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/17(金) 00:41:15
>>797
「うん! やっぱり慣れない事はやるもんじゃあないねぇ
人に何かを『伝える』というのはやっぱり難しい、君たちは当たり前のように使ってる技術だというのにね」

伝えたいことを伝えたいように言葉にする事の難しさ
久々に他人に『本気で』何かを伝えようとしたため、
思ったように言えたか自信はない


「我孫子くん、僕はさ、だからさ、君のその『技術』は本物の才能だと思ってるよ
バラバラの個性を繋ぎ合わせて作品を作ったのに、何の違和感もなく僕たちに『伝える』事が出来た
それは・・・・とても素晴らしい事だと思う

丸パクリはいけないけどさ・・・・そのくらいの欠点なら僕が支えられるよ
『ネタ出し』とか・・・・『超えちゃいけないセーフティラインの見極め』とかね
だからさ、作っていこうじゃないか、僕らで
また初めから・・・・・ね?」

一言一言、言いたい言葉を汲み上げながらサトルに伝えていく
そして、サトルの肩を ぽんっ と叩いた

799『It's dirty works』:2020/07/17(金) 21:20:38
>>798(三刀屋)
『三刀屋』は『サトル』の才能を素直に褒め、
その上で助力を申し出る。肩を叩き、彼への信頼を示すように。

    「ああ、……ありがとうな。『三刀屋』さん。
     また、一から付き合っちゃあくれない、ですか」

ぎこちない敬語を交え、『サトル』は協力を頼みこんだ。
漫画家と編集者。ビジネスである以上、その付き合い方は様々だ。
だが、たった今。二人は互いを認め合っている。

『三刀屋』は『サトル』の危うくも若々しい『才能』を。
『サトル』は己の才能に気付く程に強烈な、『三刀屋』の『執念』を。

    「それだったら、やっぱり『原稿』は描き直させてくれないか?
     トレースしたの俺から言うのはおかしなことだとは思うが、
     あの『漫画』が世に出たら、編集部だって困るはずだ」

    「――――ああ、いや。この件を編集部にしっかりと、
     説明をしなくっちゃあいけないから、虫のいい話だとは思っている」

    「どの道、あの『原稿』は、『破棄』しなくっちゃあならないよな。
     俺の手で、ってよりは、『三刀屋』さんが処分した方がいい」

そしてやはり、『サトル』は『原稿』の描き直しを再度申し出てきた。
『三刀屋』が天才と見込んだ『原稿』ではあるが、まだ『編集部』には提出していない。
コピーもデータ化も為されていない以上、他の編集者が見る余地もなかった。

    「おーい、ここにいたのかよー」

二人を探していたのか、『知覧』がノコノコと現れた。
手には『三刀屋』の鞄。そして、『原稿用の封筒』を持っている。

800三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/17(金) 22:45:26
>>799
「『編集部』には僕の方から説明しておくよ
君はほら、『新作』、書かないといけないだろう?」

『原稿』はまだ編集部に見せてないから・・・やろうと思えば握りつぶせるけど
ここでそんな事しちゃったら流石にダメすぎるなぁ、と思いつつ
サトルの信頼には応えてやらなきゃなぁ、と再度決意する

「(あれぇ? どうやら『いい感じの和解ムード』っぽい感じになってきたね
 この流れなら・・・・言っても怒られないんじゃない?)」

「あー・・・ゴホン、実は僕も君に『告白』しなきゃあならない事があるんだけどね
おっ?ちょうどいいところに来たね おーい!知覧くぅーん!」

「あー・・・まあ今となっては割とどうでもいいことかなぁって思うんだけどね
ちょっと君に謝りたい事があって・・・・こういう事なんだよ」

     バッ

言うや否や、知覧の持つ『封筒』をひったくり『中の原稿』をブチまける
そして、『よれよれになった原稿』を見つめて、言う

「実は僕・・・・君の原稿を湖に落としちゃったんだ、ごめんね」

801『It's dirty works』:2020/07/17(金) 22:56:34
>>800(三刀屋)
>「あー・・・ゴホン、実は僕も君に『告白』しなきゃあならない事があるんだけどね
>おっ?ちょうどいいところに来たね おーい!知覧くぅーん!」

『知覧』が近づいてくる。
手にした『原稿』を見る『サトル』の表情は強張ったが、
何故か『濡れた』後があるのを見つけると、不可解そうに眉を顰める。

    「なんか、心なしか濡れてないか?」

至極当然の疑問を口にする『サトル』だが、
中の原稿をぶちまけられると、その両目が丸くなる。

    「こ、これ……。ビショビショじゃねェか……」

>「実は僕・・・・君の原稿を湖に落としちゃったんだ、ごめんね」

    「そ、そーなんだよー。
     だから、俺のスタンド能力で、
     何とか『描き直そう』と思ってさー」

『知覧』が『三刀屋』の鞄から、
描き終わっていた原稿の一ページ目を取り出す。

    「と、トレースの再トレース!?

     し、しかし、なんだって『湖』に原稿を落とすんだ?
     まっすぐ『編集部』に届けるわけでもなく、――――『三刀屋』さん」

     ギロ・・・

『サトル』の双眸が怪しく光る。
その両目は二人を代わる代わる睨み付けている。

802三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/17(金) 23:13:38
>>801
「ハッハッハハ・・・」

「(あ、あれぇ〜? さっきまで結構いい感じの雰囲気だったのに
 なんだか雲行きが怪しくなってきたなぁ・・・どういう事だい?知覧くん)」

    ヒソヒソヒソヒソ

知覧と目配せをしながら、サトルの顔をちら〜と見る
ヤバイナー コワイナー 

「えー・・・ごほん、『マジでやばい原稿』だなーっと思って・・・・
開放感のあるところで読みたいなーって思っちゃって・・・・
『野外』で読んでました・・・・・ごめん」

「で、でもさぁ!おかげで知覧くんとも出会えたんだよ!
見てくれ!このとてつもなく精確な作画!
彼の能力で描いたものなんだけどさぁ・・・・この『技術』なら
将来、君のアシスタントとしてどうかなぁ!?」

サトルの目が怖い・・・・
言葉の勢いでごまかすためにメチャクチャにまくし立てる

803『It's dirty works』:2020/07/17(金) 23:27:08
>>802(三刀屋)
>「(あ、あれぇ〜〜? さっきまで結構いい感じの雰囲気だったのに
> なんだか雲行きが怪しくなってきたなぁ・・・どういう事だい?知覧くん)」

焦りによってチラつく視線を『知覧』に送るが、
当の本人も同じように冷や汗を掻いている。

トレースした『原稿』を提出したのは確かだが、
それが不当な扱いをされたのは、また別の話なのだろう。

>見てくれ!このとてつもなく精確な作画!
>彼の能力で描いたものなんだけどさぁ・・・・この『技術』なら
>将来、君のアシスタントとしてどうかなぁ!?」

    「『技術』どころか、俺の筆致そのままだな。
     なんだこれ? どーいう能力なんだ……?」

    「その、手袋をハメた方から、
     技術を丸コピするスタンド能力でして……」

    「ほう」

『モンキー・ビジネス』のスタンド能力を聞き付けた『サトル』は、
二人に近づき、その両肩を叩く。
                      . . .
    「将来と言わず、――――『今から』やろうじゃあないか。

     何故か、『原稿』を描く道具も揃ってるみたいだしなぁ。
     その手袋、俺にやったみたいに、『他人』にもハメられるんだろ?」

     ズギャッ
              ブワッサァァ――――

『サトル』は原稿の一枚を拾い、『バーニング・エアラインズ』を発現させる。
炎上した『火の鳥』は地面を滑空し、『知覧』の描いた『トレース』に突撃。
『トレース』は瞬く間に燃やし尽くされる。

    「俺の『パクリ癖』がなくなるまで、『原稿』を描き続ける。
     トレースかどうかは、『バーニング・エアラインズ』が判断する」

    「えぇー、ニートの俺が『労働』なんて……」

    「トレースした『構図』さえ修正できれば、あの原稿を提出できる。
     ――――どうした。『三刀屋』さんにも付き合ってもらうぜ。

     最終的には、アンタの『判断』が必要になるからな」

804三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2020/07/17(金) 23:48:17
>>803
「フ・・・・フッフフフ! 望むところだよ!
我孫子くんの欠点をしっかりと評価出来るのは僕しかいないからね
3人で最高の『漫画』を作ってやろうじゃあないか!」

聞くも間抜けなミステイクから生まれた今回の騒動だったけど
こんな風に終わりを迎えられるなら『ちょっと頑張ってみた』価値はあったなぁ
無責任でいい加減な僕だけどさ、少しはマシなところもあるみたいだね

心の中に爽やかな風を吹かせながら三刀屋はそう思う
ダメな大人の『汚い仕事ぶり』から生まれた騒動だったが
全力のぶつかり合いの中で、虚飾も汚濁も振り落とされ、『輝けるなにか』だけが残っていた

805『It's dirty works』:2020/07/18(土) 00:25:16
>>804(三刀屋)

    「え、ちょ、俺はそーいうのは」

    「いいから来てもらおうか」

すっかり『サトル』に顎で使われている『知覧』。
三人は連れ立って、ボロアパートへと閉じこもった。

    ・

    ・

    ・


    シュボォォッ!!


   「ダメだ! まだ一コマ、『トレース』してやがる……。
    『知覧』、描き直しだ。14ページ、スクリーントーン用意!」

   「だ、ダメだァ〜〜〜ッッ もう寝かせてくれェー!
    だいじょーぶだって! 1コマくらいパクったって――――」

   「休んでもいいが、絶対に寝るなよ。
    『手袋』さえあれば『三刀屋』さんがサポートできるが、
    『モンキー・ビジネス』を発現し続けてなくっちゃあならないからな」

   「う、うげェェ〜〜〜〜〜ッッ」

    ・

    ・

    ・

三日後、何処に出しても恥ずかしくない形で、
『サトル』の原稿は完成した。

この作品がどう評価されるかは『読者』次第だ。
今、『原稿』を手にした『三刀屋』に、その評判は予想できない。
編集長の肝入りで挑んだ企画がモノの見事に滑ることもあれば、
代原で乗せた読み切りが大反響を巻き起こすこともあるのが、この世界だ。

決して日の目を見ることのない、失敗の連続が生み出した事件。

         works
お互いの『 剽 窃 』によって起こった騒動は、こうして幕を閉じる。

    三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』 → 新たな『原稿』を編集部に提出。
         知覧『モンキー・ビジネス』 → 帰ってから泥のように眠った。
我孫子サトル『バーニング・エアラインズ』 → 自らの『才能』と向き合った。


   『It's dirty work "s"』 → そのどちらも『未完結』。

806『It's dirty works』:2020/07/18(土) 00:38:33
『漫画』から発現する『火の鳥』のヴィジョン。
おおよそ5〜6羽ほどの『群れ』で発現される。

『トレース』を『焼却』する能力。
発現した『漫画』と同じ『構図』を『第六感』で探知し、
『火の鳥』は『トレース』を追って飛翔する。

『トレース』を『3m以内』に収めた時点で、
『火の鳥』は激しく炎上し、『トレース』目掛けて突っ込み、
着弾した『原稿』は跡形もなく『焼却』されるだろう。

あくまでも『構図』自体を対象とするため、
コマ同士を切り合わせた『コラージュ』や、
下書きだけであっても、『追尾』の対象となる。

本体は『トレース』の才能に長けており、
無意識ながらも『構図』を真似ていることに気付いていた。
強烈な『自罰感情』を源にしたスタンド能力。

『バーニング・エアラインズ』
破壊力:E スピード:B 射程距離:A
持続力:C 精密動作性:C 成長性:A

807『星見町の終わらない夏』 〜ウインターじいさん編〜:2021/10/10(日) 19:47:55

―――『商店街』の片隅にある古ぼけた『おもちゃ屋』。

『昭和の時代』からありそうなその佇まい。
余計なお世話だが商売として成り立っているのだろうか。
店前には1mほどの『サンタ人形』がおいてあり、
外からでも『クリスマスの玩具』が置いてある事が分かる。
これは『三刀屋』達の働きのおかげか、
あるいは『ウインターじいさん』というくらいだから元からこうなのか。

そう、『三刀屋』は『百目鬼』を誘い、
『巨大クリスマスツリー』を出してもらいにおもちゃ屋の『店主』、
『ウインターじいさん』に会いに来たのだった。

 ………

             ガラァ――――ッ

『三刀屋』と『百目鬼』が店に入ると、レジに一人の老人の姿が見える。
サンタの恰好をし、ふわふわの『白い髭』を蓄えた老人。

「フォッフォッフォ、君が『三刀屋さん』かねェ?
 ようこそ、ようこそ! ワシが『ウインターじいさん』じゃあ!」

『ウインターじいさん』というより『サンタじいさん』と行った方がふさわしいか―――?
そしてレジの左隣には、しかめ面をして腕組みをするもう『一人の老人』が存在する………。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※フィールドワークミッション『終わらない夏休み』絡みの単発イベントです。
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1617983099/445-449n
基本は『会話』となるため、参加者のレスを待たない形で進めます。
究極的には片方が『黙ったまま』でもイベントが終わる可能性がある事をご承知ください。

808百目鬼小百合『ライトパス』:2021/10/10(日) 20:21:13
>807

「こりゃあ『天然記念物』だね。
 懐かしいというか何というか……」

店の概観を見て、そんな感想を抱いた。
自分の幼少期には、まだ多かったが、
今の世の中で、こんな店が残っているとは驚きだ。
ともかく、三刀屋と共に『入店』した。

「――どうも、こんにちは」

(おやおや、また偉いのが出てきたもんだ)

「アタシは『百目鬼』で、こっちが『三刀屋』だよ」

(このじいさんに町を歩いてもらっても良さそうだねぇ)

現れた『ウインターじいさん』を前にして、
さすがに驚きを感じるが、表には出さない。
普段通りに挨拶し、会釈を送る。
まさしく『サンタ』のような風貌は、
『クリスマスの雰囲気作り』にも利用できそうだ。
だが、おそらくは店の仕事があるだろうし、無理は言えない。
客観的には、忙しそうには見えないが。

「ここで『クリスマスツリー』を管理しているって話を、
 耳にしたんだけどねえ」

先だって口を開いてから、三刀屋に視線を向ける。

809三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/10/10(日) 20:39:36
>>807-808

「こんにちわ。急な申し出にも関わらずご丁寧な対応をいただきありがとうございます」

趣のある店構えを見回し、この店の歴史に思いを馳せる
店前にどんっと置かれた『サンタ人形』に『クリスマス玩具』・・・・
『クリスマスツリー』が預けられたのはただの『お役目』というだけではなく、
店を持つ本人の趣味嗜好も関係しているのだろう・・・・

「僕がご連絡を入れました『三刀屋路行』です
 本日は『クリスマスツリー』の使用許可を願いたく参りましたが・・・・
 ところで、そちらにいらっしゃるお方は?」

『ウィンターじいさん』に挨拶を行った後、首をレジ横のご老人へと向ける

810『星見町の終わらない夏』 〜ウィンターじいさん編〜:2021/10/10(日) 21:35:15
>>808-809(百目鬼&三刀屋)

「フォッフォッフォッ。
 確かにワシが『クリスマス好き』な関係で、『クリスマスツリー』の管理もしておる。

 そして、最近、流行ってきてるじゃろう? 『クリスマス』。
 君達に言われずとも出そうと思って、
 つい先日の『商店街の会合』でもアピールしていたんじゃよ」

思わぬところに野生の味方がいたものだ。
『夏の魔物』が居れば、『冬好き』『クリスマス好き』もまた居る。
たとえば個人で『イルミネーション』を飾るような家も結構ある。
今更だが、そういう『冬好き』達を探して、
そこを着火点にするという方法もあったのかもしれない。

「フォッフォッフォッ じゃがのう………コイツが猛烈に反対しておっての。
 あ、コイツは何を隠そう、向かいの『定食屋』のジジイじゃ」

『ウィンターじいさん』が説明がてら老人を紹介する。
『定食屋の老人』は軽口を叩く『ウィンターじいさん』を睨んでいる。

「………こんなまだ暑い盛りによォ、
 『クリスマス』なんて、ちィと早すぎるんじゃあねェかァ?
 若い衆が何を考えているかは知らねェが―――」

『定食屋の老人』はそう言うと、今度は『三刀屋』と『百目鬼』を睨む。
確かに彼からしてみれば、二人は『若い衆』といえるか―――

「オレァ、反対だねッ! 『夏が好き』って事もあるし、
 コイツの『冬キチガイ』ぷりも前々から気に入らねェからなァ―――」

どうやらこの『定食屋の老人』が障害となっているようだ。

811三刀屋『ブラック・アンド・ホワイト』:2021/10/10(日) 22:12:56
>>810

「なるほど、『ウィンター』さんにとって今のこの『ブーム』は絶好の機会ですね
 僕もこの町の学生さん達と話す機会があったのですが、『クリスマスブーム』が確かに来ているみたいです
 せっかくの機会なので僕の会社でもクリスマスフェアをやっている所ですよ」

スマホの画面を見せて自社で行っているキャンペーンの画像を見せる
各漫画の『クリスマス回』が無料公開されている画面だ

「まあまあ、夏が好きというのもわかりますよ
 僕だって夏の暑い盛りには海で磯遊びをしますしねぇ」

嘘である
三刀屋は暑いのも寒いのも嫌いなので、真夏はたいてい空調の利いた室内にいる

「でもですねぇ、夏なのに冬っぽい事をするのもなかなか面白くはないですか?
 ほら、冬場なのにアイスを食べたりするようなもので・・・・」

「っと、話が逸れてしまいましたね
 それで『クリスマスツリー』を使わせていただく事は・・・・?」

812百目鬼小百合『ライトパス』:2021/10/10(日) 22:13:27
>>810

「こんにちは。さっき名乗ったから、
 自己紹介は省略させてもらうよ」

理由はどうあれ、『若い』と言われる事に悪い気はしない。

(おっと、今はそんな事を考えてる場合じゃあないか)

『冬キチガイ』というのは言い得て妙だ。
もし『冬の魔物』なんていうのがいたとしたら、
相当な『危険人物』になっていただろう。
『夏キチガイ』でなくて良かったという所か。

「まぁ、確かに『時期』には早いね。それは認めるよ」

「ただ――世の中で『クリスマス』が流行ってるんなら、
 それを取り入れる事は、
 商店街の『利益』に繋がらないものかねえ」

まず切り出すとしたら、この辺りだろう。
だが、自分が見る限り、この『定食屋のジジイ』は、
『計算』よりも『感情』で動くタイプに思える。
流行に流されず、気骨がありそうな所は尊敬に値するが、
今回ばかりは厄介だ。

(しかし、なんでこう『ジジイばっかり』に縁があるのかねぇ)

813『星見町の終わらない夏』 〜ウィンターじいさん編〜:2021/10/10(日) 22:47:51
>>811-812(三刀屋&百目鬼)
「『クリスマスツリー』は管理こそワシがやっておるが、
 『商店街』のものである事には間違いない。
 ワシもそうじゃが、そこのジジイも『商店街』ではそれなりの立場におるからの。
 コイツが拒否している以上、出すのは難しいのォ」

『三刀屋』の話に『ウィンターじいさん』は残念そうにそう答える。

「『利益』―――

            『利益』ねェ。

 ………

 そうなんだよなァ、オレも『商売人』だし『商店街』の一員だ。
 まァ、儲かるってンなら、『ツリー』くらい寛大な心で
  目を瞑ってやってもいいんだが………」

『定食屋の老人』は『利益』という言葉に強く反応する。
文字通り現金な話だが、『金銭』は『感情』に大きく影響を与えるものだ。
『定食屋の老人』の『冬嫌い』は強い信念というものではなく、
単純に『ウィンターじいさん』あたりへのやっかみなのかもしれない。
だが、途中で口ごもってしまったのはどういうわけか―――

「フォッ フォッ フォッ。
 コイツ、親の代からずゥっと同じ『定食メニュー』出してるもんだから、
 『クリスマス』だとか『冬』の『メニューの発案』なんて出来ないんじゃよ。
 ただし『市販の料理本』なんかに載っているメニューなんかはイヤだと来た。
 どうせやるなら『唯一のもの』をなんて一丁前に考えておるみたいなんじゃ。

 さっきは恰好よさげなタンカを切っておったが、
 つまるところ、この『ブーム』に乗れないってのが一番の反対理由ってことじゃの」

『ウィンターじいさん』が笑いながらそう告げる。
『定食屋の老人』は舌打ちをするが、反論はしない。
おそらく説得の過程ですでにこの話は出ていたのだろう。

『冬やクリスマスのメニュー』………
別にプロのレシピじゃなくても『料理上手』の
発案したものでもいけるのかもしれないが、
『三刀屋』や『百目鬼』にその知識があるのかどうか―――

「あ、後はついでじゃ。

 『商店街』の中には他にも、どうやって『クリスマス』に便乗すればいいか悩んでいる連中がおる。
 店内で扱う商品や飾りが余っておったり、何かアイディアがあれば
 分けてもらえれば、そういった連中に貸してやったり、教えてやったりも出来るんじゃが―――」

814百目鬼小百合『ライトパス』:2021/10/10(日) 23:11:31
>>813

「ははぁ、なるほど」

(詰まる所は『先立つ物』か)

いかにも筋金入りの頑固者という風情が漂っていたが、
思っていたよりも反応があったようだ。
意地を張るだけでは世の中は渡っていけない。
『定食屋の老人』も、その辺りは理解しているという事だろう。

(何だろうねぇ。嬉しいやら悲しいやら)

説得に骨を折る必要がないのは良かった。
だが、目の前の現実と向き合う老人の姿には、
何処となく物悲しさを覚えた。
もっとも、現実と向き合わなければならないのは、
こちらとしても同じ事だ。

「つまりは、『そこでしか味わえない冬らしい料理』を、
 どうにか捻り出せばいいって訳だ」

「参考までに聞きたいんだけど、
 アンタの『定食屋』は何ていう名前なんだい?」

『定食屋の老人』に尋ねながら、三刀屋に視線を向ける。

「『飾り』に関しては、学生達が色々やってるようだから、
 その辺りからでも調達できないかねえ」


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