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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その1

1名無しさん:2016/01/18(月) 01:58:24
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

392『オータム・リーブス』:2018/03/15(木) 09:04:59


 『貴方』は目覚める。いや、未だに微睡の中なのだろうか?

開いた瞼の中では暗黒のカーテンが四方を囲んでいた。地面と思しき所に
白く輝く小石が、星のように散りばめられている。

  「――こんにちは  ようこそ、邯鄲の夢へ  胡蝶の舞う涼風の中へ」

  「私は 紡ぎ手 貴方を今宵 一つの流動に誘う者」

  「枯葉に乗った貴方が何処へ向かうのか? ああ それは それは」

  「戯言の中で輝く竜臥のたてがみのように美しい」


 (※『氏名』『年齢』『性別』『持ち物』  『簡易プロフィール』
 また、細やかな何かしらの目的や目標など記してくださる事を希望します)

393川本連流『一般人』:2018/03/15(木) 22:58:21
>>392

ぱちり、と目を覚ます。

目覚めた瞬間はいつもこうだ。
自分が誰で、ここがどこで、何をしているのか。
いつも分からなくなる。

自分は眠る度に生まれ直しているか、
ひょっとすると今まさに、生まれたばかりなのかも知れない。

なんて。

微睡みつつも私が、私を思い出す。


-----------------------------------------------------------------

『氏名』川本 連流(カワモト ツレル)
『性別』女
『持ち物』現在は就寝中?であれば着衣以外無し。
     それ以外であれば状況に即した日用品の範囲で、
     次レスで提示させて頂けれる形だと有難いです。

『簡易プロフィール』
17歳。高2。身長167cm。バスケットボール部。
母1人弟2人の4人家族。
母が女手ひとつで自分を育ててくれたことには感謝しているし、
母の収入源がネットワークビジネスによるものであると理解しているし、
母の販売する万能薬の類に医学的根拠が無いことも心得ているし、
家族の事はみんな大好きだし最高に愛し合った自慢のファミリーだと思っている。
天真爛漫明朗快活。『自分が何を信じるか』を自覚的に選択できる。

『目的・目標』
友人を増やしたい。
この場合の友人とは心を許せる親しい人間のことであり、
母の職場で顧客を示す隠語であるところの『友人』『お友達』といった社内用語とは無関係。

------------------------------------------------------------------------

394夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/03/15(木) 23:28:42
>>392

私は起きた。
そして周りを見た。
ワケの分からない場所に意味不明の言葉。
それが私の――『アリス』の好奇心をくすぐり、冒険心を強く刺激する。
しっかりと前を見据えて、声の聞こえる方向へ歩いていく。

「 ここら辺でタイトルがフェードイン 」

 アリス・イン・ドリームランド
「 『夢の国のアリス』 」

「 ――そんな感じでどうよ? 」


◇◆◇簡易プロフィール◆◇◆
生まれつき目が見えなかったが、角膜移植手術によって視力を得る。
初めて見た光の溢れる世界に感銘を受け、あらゆるものを自分の目で見たいと思っている。
光のない世界から光ある世界に入った自分自身を、不思議の国に飛び込んだアリスになぞらえている。

395『オータム・リーブス』:2018/03/16(金) 19:43:35
>>393-394(レスが遅れて申し訳ない)

 「御二名、お二人様 ようこそ ―我が夢へ」

 
二人の視界の前に、いつしか暗闇から人の形を区切りとったように
燕尾服を着こなす女性が一人微笑んで佇んでいた。目は『星空』のようだ……

「川本様 夢見ヶ崎様、どちらも私の夢に はるばるお越し頂き感謝します。
おっと! 警戒するのは当然ながらも、そう身を固くせず。」パチンッ

 謎の女性は指を鳴らす。すると安楽椅子が三脚、テーブル付きで出現する。
それに気を取られていれば、女性は何時しか口の端を弧に吊り上げつつ
片手に西洋茶器の乗った盆を携え、ティーポットも片手に携えていた。
 座るように促しつつ、紅茶を注ぎながら彼女は話し始める。

「はてさて、世間話を交えつつ自己紹介するのも良いですが。お二人とも
わたくしを怪しむのは当然の事。簡潔に告げれば、私の開催する『ゲーム』に
お付き合いして貰いたいのです。所謂『スタンドバトル』と言うね」
 そちらは、細やかに説明せずとも解りますね? と、夢見ヶ崎に言葉と
微笑みを投げかけつつ、謎の女性は説明を続ける。川本にはスタンドの
一般的な知識(例:星見板のwikiに掲載してる範囲)を補足しつつ、だ。

「スタンドバトル、超能力を使ってのバトル。だが、川本様は一般人
夢見ヶ崎様はスタンドの使い手……このまま殺し合って下さい、などと
つまらぬ事は言いません。――単刀直入に言いますとね
お二人に『未知のスタンドを借用』して戦って欲しいのです。
 今まで目にする事のなかったスタンド。その力を解き明かしつつ
二人には戦って貰い、そして勝利を捥ぎ取って頂きたい。
 無論、アフターケアは万全です。夢の舞台での勝敗の後は
後遺症は全くゼロ! どんなに凄惨な怪我をおっても、現実に
帰れば、あら不思議! 全くの無傷! 夢の出来事はトラウマに
ならないように、こちらは配慮しますとも」

 とまぁ、こういった次第です。と付け加えつつ女性は茶で
喉を潤す。そして、ウインクするような表情で、一つだけの星空で
二人を映しつつ言葉を続けた。

 「どうです? やって見ませんか。勿論、尻込みする気持ちも
ありますでしょう。強制は致しません、嫌でしたら直ぐにどちらも
目を覚まし、元の自分の寝室で何もかも忘れて現実に返り咲くだけ。
 然しながらね。この機会を逃せば、今回だけの未知なる刺激を
味わう機会は無いだろうと、断言させて頂きますとも」

 女性は、二人の意思表示を待つ……。

(※ここは夢の中、服装に関しては強くイメージすれば其の服装で。
もっとも、防弾ベストとか有利になるのはNG。なお、持ち物も
普段使用する日常品であれば、念じれば手元に直ぐ出現する。
これも、レス内の外で星の女が説明してると考えて問題ない)

396川本連流『一般人』:2018/03/16(金) 21:13:59
>>395

「やるよ」

真っ黒な瞳をぽっかりと開き、終始闇色の女性の星空の瞳を覗き込んでいた『川本』。

未知の用語にも超常の概念にも取り立てて大きな反応を見せず、
時折何かに納得するような相槌を打ちながらもそれ以上口を挟むことをせず、
ただじっと、魅入られるように星空に見入っていた『川本』は、ころりと口を開いてそう言った。

「やる。いいよ『それ』、やってみよう」

屈託無くにっこりと笑みの形を作り、続ける。

「『ゲーム』『超能力』『スタンド』『アフターケア』に……『未知なる刺激』だっけ。
うん。いいよ。今回の私は、全部信じることに決めた」

微睡みの中で見る夢に本来『信じる』も『疑う』もあったものではない。
ないが、それでも堰を切ったように『川本』は言葉を紡ぐ。

「信じられるんだ」

そこで初めて星空の瞳から目を切り、
もう一人の少女──『夢見ヶ崎』へと視線を向ける。

「だってそっちの女の子が『対戦相手』で──『経験者』なわけでしょう?
 一方の私は『初心者』の『素人』で『挑戦者』!
 夢の中でまで逆境からのよーいどんってのが、最高に『私』なんだ。
 だからこれは間違いなく『私の夢』で」

荒唐無稽な夢こそが自分であると、強く確信するメンタリティ。
黒の瞳を爛々と輝かせ、宣言する。

「私の夢なら絶対に、面白くなるに決まってる」


------------------------------------------------
・『服装』
 昨年度の『部活T』にユニセックスブランドのパーカー。
 カーゴパンツにノーブランドのスニーカー。

・『所持品』
 プライベート通学兼用の『リュックサック』に、
 『筆記用具一式(シャープペンシル、ボールペン各2本ずつ。消しゴム。シャーペンの芯)』
 『フェイスタオル』『財布(小銭少々、ポイントカード類)』を詰めている。
 またパーカーのポケットに『スマートフォン』。

397夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/03/16(金) 22:11:48
>>395

「じゃ、遠慮なく」

「待て!『バクハツブツ』が仕掛けられているかもしれん。
 ホプキンス二等兵、確認しろ!」

「イエッサー!」

一人芝居をしながら椅子の横に片膝を突いた。
そして、入念に調べているかのように目を凝らす。
しかし、別に調べているわけではない。
ただ遊んでいるだけなので、実際はどうでもいいのだ。
どうやら、寝る前に観た『ミリタリー映画』に影響されたらしい。

「マクシミリアン大尉、確認完了でありますッ」

「よし、これより作戦行動を開始する!」

やがて立ち上がり、きわめて適当な敬礼を行い、それを受ける上官を演じる。
これで一連の『陸軍小隊ごっこ』は終了した。
さて、次にどうしたか。
もちろん椅子に座った。
そうしなきゃ、今回の物語が先に進まないからだ。

「忘れてるよ――『帽子』」

「それ以外の雰囲気は、まぁまぁ出来てるけど」

「『イカれてる』とことかさ」

遊園地のアトラクションのごとく椅子を大きく前後に揺らしながら、話を聞く。
いや、その表現は正しくないぞ。
なぜなら、私は別のことを考えていたからだ。

(昨日ファミレスで食べたアレってなんだっけ?グラタンじゃなくてピラフじゃなくて……。
 ノドのところまで出てきてんだけどな。ピラフの上にグラタン乗っけたようなアレ。
 アレアレって『アレ』じゃ何かわかんないだろ!キサマ何者だ!名を名乗れ!
 来ないなら、こっちから行くぞ!今日こそ、その正体を暴いてやる!
 ハッ!そうか、そうだったのか……。わかったぞ……。今、ようやく思い出した!)

「――『ドリアン』だ!」

微妙に間違っていた。
そして、当然だが話は聞いていなかった。
でもまあ、話を聞いていようといまいと大した違いはないだろう、たぶん。

「オッケイ!!」

何を聞かれたか知らないけど、とりあえず返事しておく。
話を聞かずに答えたからって、いきなり×××されることはないだろう。
もしそんなことになったら、この物語の作者を××××にしよう。

「よろしく!」

何をするのか分からないけど、隣の子にも挨拶しておく。
初対面だが、年は同じくらいのようだ。
話が合えば、なおよし。


◇◆◇服装◆◇◆

ブラウス、ジャンパースカート、タイツ、エナメル靴、
頭にリボン代わりのカラフルなスカーフ、両手の爪にネイルアートの付け爪、ブルーのレンズのサングラス

◇◆◇持ち物◇◆◇

肩紐付きの小さいバッグ、財布、スマホ、
ハンカチ、ティッシュ、爪の手入れに使う道具類、予備のサングラス

398『オータム・リーブス』:2018/03/16(金) 22:45:54
>>396-397

 >やるよ    >オッケイ

三者三葉……ならぬ、二人は思惑違えど謎の女の意思に対し
『YES』を表示した。満足そうに、星空を宿す女性は頷く。
 それ以前の、二人の行動や発言に対して特に反応は起こさない。
彼女? にとって、あくまで要の事以外は興味の範囲外なのだろう。

 「お二人の勇気と、その星のような輝く意思に敬意と感謝を」

「はてさて、そうなれば話は早い。ですが、いま一つ
『重要な選択』が、残りあと一つあるのです」

 女性は、両手を掲げる。その掌には……枯葉の模様が模られている。
互いの枯葉の形は、異なるようだ……細部は詳しく表示されてないが。

 「大事な事です。よく考えて『選択』してください。
『火力は低いが扱いやすい』スタンド
『火力は高いものの扱いにくい』スタンド
この、どちらかを選んで頂きたい。それだけして頂ければ
さっそく『スタンドバトル』と洒落込みましょうじゃありませんか。
 ……あぁ、付け足しておきますが。生来抱えている身体的な障害などが
あったとして、この夢の闘技場では反映されないと思っていただきたい。
それと、当たり前ですが……自分の使う能力が分からないからといって
舞台にある武器で直接相手に攻撃すると言うのは……反則ではないですが
興覚めでしょう? ですので、なるべく控えていただきたい、と忠告を」

 二人に対し……女性は選択してきた。
『火力は高いが扱いにくいもの』『火力は低いが扱いやすいもの』

どちらか一つだ……。

「それと、他に質問があれば今の内に。なければ直ぐに
この空間から、バトルの場所へと模様替えしますのでね」

(※レスの順番にて川本PCから先にスタンドを選んで頂くが
スタンドを分析出来なければ、と言う前提条件をクリアしない限り
双方にそこまで格差はない事を予め告げておきます。
 然しながら、夢見ヶ崎PCが少々不遇になる事は否めないので
闘う舞台に対して希望などある場合は、それを優先します)

399川本連流『一般人』:2018/03/16(金) 23:13:51
>>398

「もう、さ。これだから最高っていうんだよ」

笑い声こそ上げないが、それでも押し殺すように噛み殺すように、
その仕草に喜色を滲ませる『川本』。

対戦相手であるところの少女の一連の奇行を見届け、
一層の喜色をその身に纏い、続ける。

「よろしく、よろしく。
 まったくさ、もう。『私の夢』だってのに、ちいとも『私』みたくないってんだから」

『川本』はこのシチュエーションを自らの夢であると確信している。
一方で、自身には思いも依らぬ行動を取る『登場人物』を見て、

「本当に、ままならない――よね。
 寝てみるもんだ。トクしたなあ。

 しかし本当に、見た目通りに星空そのまま『がらんどう』って感じでさ。
 私がどういうつもりで何を言ってるか、全然聞いちゃいないんでしょう」

予想外を、無軌道を、不条理を、一身に受け止める構えができた。
それをそのまま、全身で示すように両腕を左右に広げる。

「『余った方でいい』――って言うに、決まってるじゃんね。
 私が見るなら『こういう』夢で、それを見るのが私なんだから」

全部選んでくれたらいい。
自分が何かを選べるなんて、夢の中ですら思えない。

400夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/03/16(金) 23:50:37
>>398

「あッあ〜〜〜」

「いま私を見て笑ったでしょ。いいや、笑ってないね。
 そんなんじゃあ笑ったとは言えない。笑うっていうのはこうやるんだ!」

大都会の摩天楼から見下ろす夜景のようにキラキラと光り輝く眩しい笑顔を披露する。
スマイルは『ゼロ円』だ。
お客様、ご一緒にポテトはいかがですか?

「じゃあさ、こうしようよ」

そう言って、財布から硬貨を一枚取り出し、手の中で軽く転がす。

「今から私がコインを投げる」

「表が出たら最初に言ったやつを私が取る、裏が出たら二番目に言ったやつを私が取る」

「残った方が、その子のモノになるってワケ」

「面白いでしょ?」

            キィンッ

言うが早いか、コインを指で弾く。
金属的な音と共に、コインが宙に舞い上がり、やがて落下する。
そして、出た面は――。


【この投稿の書き込み時間の秒数が『奇数』だった場合は表が出たということにして『前者』を、
 秒数が『偶数』だった場合は裏が出たということにして『後者』を選ばせていただきたいです】

401『オータム・リーブス』:2018/03/17(土) 20:05:12
>>399-400

 川本は、全てを受け入れると両手を大きく広げる姿勢と共に意思を示す。

それに応えるように、夢見ヶ崎は一つのコインを取り出し 宙へと弾いた。

 キィン……クルクル   カチン。

 ……出たのは『表』……つまり、星の女が最初に告げた前者のスタンド。
『火力は低いが扱いやすい』スタンドが夢見ヶ崎。

『火力は高いが扱いにくい』スタンドが川本へと、授けられる。

 「――決まりましたね。それでは、模様替えといきましょう」

       パチンッ      ズズッ

 瞬間、周囲の闇は蠢いた。段々と視界の中に反映されている黒は
揺れ動き、ブレて。そして、視界全てが暗転していく。

 平衡感覚が無くなり、自分自身が無重力の中に囚われた と感じたその時。


        パァァァ……!

 光が、射しこんだ。……重力が戻り、しっかりと大地を踏みしめる
感覚が二人の足元へと戻る。景色を見る……此処は。

402『オータム・リーブス』:2018/03/17(土) 20:05:29
>>401続き。

MAP(ttp://www.daiyu8.co.jp/images/184_fmap.gif)

 此処は……。そうだ『ホームセンター』だ……(※どの場所にいるかは
任意で決めて問題ない。また、ホームセンターにある物なら大概のものは
入手可能であると判断する)

窓から覗ける、もしくは入口近くに居るのなら解る事がある。外は完全な
映画の『ミスト』さながらに、霧が掛かっており風景は完全に視認出来ない。

 『別に霧の中に突っ込んでも良いですが。直ぐに入口に戻るだけですと
注意しておきます。まぁ、お二人の戦意ある顔つきを見れば、野暮ですね』

 『さぁ、初めてください。互いに嵐の中で舞う
枯葉(オータム・リーブス)のような激しい曲線を――!』

 
 川本は、全身が湯船に浸かったかのような熱を纏う感覚を得た。

 夢見ヶ崎は、普段体に纏う『ドクター・ブラインド』の感覚が瞬間薄れ
そして、片手だけに日光を集中して当てたような熱を得た。

 ――『感じる』。これは、自分達に『呼ばれる』事を……!


(※改めて物品に追加したいものがあれば、これが最後のチャンスですので
発現するロールと共に、所持品を記載してくだされば結構です)

403川本連流『一般人』:2018/03/17(土) 21:16:05
>>401-402

「や、違うんだって。
 笑うつもりはなかったのに、思わず……っていうか。
 ん?それなら別に違くもないのかな?
 でもま、それより」

押し殺した笑みに対して輝く笑顔を見せつけられ、
言い訳とも付かぬ言葉を漏らすと共に、

「いいね、『それ』。
 お日様みたいな、っていうんじゃあなくって、
 もっとチカチカした、キラキラした、そういうの。
 ノリがいいのも併せてさ……へへ。
 すっかりもう、楽しくなっちゃうってば」

にっかりと、笑みを返す。
楽しくって仕方がないから笑うのだ。

そのままコインの行方を見守り、
改めて両腕を広げ、納得するように頷いた。

「こんなに楽しいんだから、
 『扱いにくい』方が来るに決まってる」

あくまで笑みを浮かべたままで、『川本』の視界は暗転する――。

404川本連流『一般人』:2018/03/17(土) 21:16:51
>>401-402

――光が戻る。

ホームセンターの『家電売場』に立つ『川本』は、
しかし今更驚くでも狼狽えるでもなく、広げた腕を胸の前で組み直す。
服装も所持品も、先程までのまま。
変化があるとすればそれは――

「『熱い』ね」

――全身を包む『熱』。
焼かれるような、焦がれるような熱ではなく。

「だけど、決して嫌な感じじゃあない。
 あったかくて、段々火照っていくような。
 ずっとこのままでもいいけれど、のぼせちゃうのはちょっと怖い、かな。
 そんな、そういう『熱さ』」

自らに纏わり付く未知の感覚を、まずは味わう。じっくりと。
『未知なる刺激』が得られると、信じることに決めたのだ。

「だから多分私はこの『熱』を、
 一度全部吐き出してやらなきゃいけないと思うんだ。
 きっとそれが、『呼んで』『呼ばれる』ってことだと思うから」

体の熱を意識する。血の流れを自覚する。
上がり続ける体温が一点で爆ぜ、肉体の外側で像を結ぶイメージ。

「36度の体温じゃもういられない!
 私が――弾けるッ!」 

心が走るに任せ、自らが纏う熱を――解き放つ!

405夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/03/17(土) 22:27:13
>>401
>>402

「あぁ――」

「――前にもあったな、こういうの」

がらんとした無人のホームセンターに佇み、何気ない調子で呟く。
こうして別世界に飛び込むというのは初めてではない。
以前の二件は、どちらも『アリーナ』絡みだった。

「よし――」

     「 『 ド ク タ ー ・ ブ ラ イ ン ド 』 ! ! 」

ここまでの話の流れなど完全に忘れて、いつも通りに自らのスタンドの発現を試みる。
いつもなら『両手にメス状の爪を備えた盲目の人型スタンド』が現れるはずだ。
だが――。

  「おん?」

        「『ドクター・ブラインド』が――」

                    「 ――『 出 な い 』 ッ ! ? 」

    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「 うおぉぉぉぉぉ!

        私の『ドクター・ブラインド』!!

                 どこいったあぁぁぁぁぁ!!! 」

そうして一人でひとしきりうろたえる。
やがて冷静になり、これまでの経緯を思い出した。
ああ、そういやなんかそんなこと言ってたっけ。

「それで、『名前』なんだっけ?まだ聞いてない?まさかないワケじゃないよねえ?
 それともなにか、『アレ』って呼べとでもいうの?『アレ』じゃ何かわかんないだろ!
 キサマ、何者だ!名を名乗れ!言わなきゃ『ドリアン』って名前つけるぞ!
 イヤだ!そんな名前つけられたくない!誰が使うと思ってんだ!私だよ!」

「――えーと、まあいいや。じゃあ、なんかわからんけど『何か』出てこいッ」

ところで、熱くなってるのは右手?左手?どっちでもいいや。
その熱くなってる手を聖火ランナーのごとく掲げてみよう。なんか出そう。
とりあえず、そのヴィジョンを確かめる。
あと、名前も確認できたら確認する。
なんて呼べばいいか分からなかったら、この先のやり取りで困る。

406『オータム・リーブス』:2018/03/17(土) 22:53:50
>>403-404(川本)

『家電製品』売り場。周囲にはデジタルテレビが陳列されている。
もう少し奥には、最新のスマホも展示してるだろう。
 川本は感覚に従い、熱を発散させる。果たして、出てくるのは
熱に比例した、強大なるスタンドか。

  ――キィィィン……。

……体の中に溜まった熱が外に放射していくのを感じる。
 目に見える視界内には、何も現れない。そう言うスタンドもあるが……?

 

   『……おい、何処見てるんだよ』 ウーーー

 
   『お前だよ、お前に聞いてんだよ。おいらを呼んでおいて無視かよ』

  ……足元から声が聞こえた。少々、唸るような鳴き声も混じっている。


>>405

 貴方は『ドクター・ブラインド』を呼ぼうとする。
だが、彼? 彼女? は現在休息中だ。何処かしらで貴方の
武勇を暖かく見守っているはずだ。

 果実の王様の言葉を唱えつつ、反乱狂で利き手に籠る熱を
引きずり出す気持ちで、貴方は未知なるスタンドを開放する。

   ――ズズズッ       
             ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ

 『マシンガン』だ。

ただのマシンガンではない、この形状は所謂『サブマシンガン』
現実の銃だと、UZI MAC11と言ったタイプだ。
 
 冷たい手触りと、人を殺せる重みが片手に圧し掛かる。

407『オータム・リーブス』:2018/03/17(土) 23:00:30
>>406(追記)

 夢見ヶ崎PCの初期位置だが、次レスで提示して頂ければ有難い。
特に希望が無いのなら、現在位置は『花苗』売り場にする。

408川本連流『   』:2018/03/17(土) 23:23:01
>>406

「『お前』じゃあないってーの」

熱を吐き出し幾分すっきりとした気持ちで、
目線だけを足元へと向ける。

「私は連流(ツレル)というんだよ。
 短い付き合いなんだろうけどさ、よろしくしようよ」

語りかけながら、声の主を見遣る。
その姿形……ひょっとして、『動物』かなにかか?

「一夜限りってのもほら、
 夢の中ならいいんじゃない?」

409夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/18(日) 03:28:29
>>406

「ヒュゥゥゥゥゥ〜〜〜♪」

手の中に出現した『マシンガン』を見て、思わず口笛を吹いた。
昨日の夜、『ミリタリー映画』なんて観ていたせいか?
まさか、マジで『ガン』を手にしてしまうとは思わなかった。
なんという偶然だろうか。
こんなことになるとは、この物語の作者でさえ予想しなかったに違いない。

「チャップマン二等兵、警戒しろ!敵はすぐそばにいるぞ!」

「イエッサー!」

『マシンガン』を構えて棚に身を寄せ、片膝立ちになって周囲に気を配る。
今の気分は敵陣に乗り込んだ叩き上げのソルジャーだ。
――よし、気が済んだ。

さて、まずは『コレ』について知らねばならない。
言うまでもなく、一番気になるのは『撃ったらどうなるか』だ。
ただ、大きな問題が一つある。

おそらくは、撃ったら『銃声』が鳴り響くだろうということだ。
それを聞かれると、相手にこちらのスタンドが『銃』であることを知られてしまう。
攻撃を仕掛ける前から、こっちの情報を相手に与えていいものかどうか……。

「――う〜〜〜む……」

しかし、自分の能力を知らないまま相手とぶつかることの方が危険が大きい。
今は、相手に情報を渡すデメリットよりも、自分が情報を得るメリットの方を取るべきだ。
それに、銃声を聞かれただけでは、その能力までは分かるまい。

「とりあえず『試し撃ち』しとこう」

現在地の『花苗』から移動し、『用土・肥料』へ歩いていく。
歩いている最中、『マシンガン』を隅々まで観察する。
どっかに『名前』とか書いてあるかもしれない。


【記述漏れ失礼しました。初期位置は『花苗』で問題ありません】

410『オータム・リーブス』:2018/03/18(日) 22:26:15
>>408(川本)

 貴方は自分の名前を名乗りつつ足元を見下ろす。
一夜限りの夢……的は得ている。

 フルフル 『ヘンッ よろしくだって?』

 其処に居たのは……『猫』だ。
人間の赤ん坊程より少し大きい程度のサイズ。全体的に灰色かかっており
額には薄っすら円弧めいた形の『黄色い痣』を生やしている。

 『何だって、おいらが初対面の奴に よろしくしなくちゃいけないのさ。
おいらが仕えるのはご主人様だけさ。一夜だって御免だね』

 猫は、貴方に対しつっけんどんな口調でそっぽを向く。尻尾も
不機嫌な感じで揺らしており、態度は悪い。
 積極的に離れる様子は今の所ないようだが……。

 スタンドには、視聴覚の共有をするものがあるが。今の所
貴方の目と耳には、猫の視界は写されていないようだ……。

>>409(夢見ヶ崎)
 ミリタリー映画を見た事と、携行する『サブマシンガン』から
奇縁を感じる夢見ヶ崎。なるほど、確かに『奇縁』はあるのかも知れない。

貴方は『花苗』から、『用土・肥料』のコーナーに歩く。腐葉土の詰まった
袋が貴方の頭部分まで積み重なっているのが見てとれる。

 肝心の『サブマシンガン』だが。形状や外見は貴方に専門的な知識があるかは
別として、本当に至って普通の軽機関銃だ。スタンドで出来ている事を除けば。
 だが、貴方は細部まで観察する行動を選んだ。それは『good』だ。

 ガチャ、スラ……。

 ……サブマシンガンのマガジン。

マガジンの頭部には『四つのマーク』が描かれている。
 緑・茶・赤・青。これらが四つの菱形で十字の方向に
均等に描かれている。また、マガジンには弾が入ってる様子は見受けられない。

また、謎の女性はこうも言っていた。このスタンドは『火力が低い』……と。

411川本連流『一般人』:2018/03/18(日) 23:12:40
>>410

「『猫さん』!」

『それ』を目にした瞬間、思わず声を上げる。
扱い易さも火力も関係無く、もう『それだけ』で大当たりだ。
見下ろす姿勢を取っていた自分が恥ずかしい。
即座にしゃがみこみ、目線を『猫』の高さと合わせるようにする。

「いきなり『よろしく』ってのは違ったかもね。
 だけど呼び出しに応えてくれて『ありがとう』!
 でもって可愛くあってくれて尚更『ありがとう』だよ」

川本は『スタンド』の『基礎概念』を知らされてはいるが、
それでもいわゆる『超能力』の類が『猫』の姿で、
なおかつ自身に反抗的な形で顕現するというのは余りにも予想外だ。

予想できないから楽しくて、嬉しい。

「よろしくしてくれなくてもいいけれど、
 いやできたらして欲しいのは間違いないんだけれど。
 それでも、その、私の『お願い』を聞いて欲しいんだよね」

そっぽを向いた『猫』の視線の先に回り込むように移動する。
視線をその目と合わせるように。

「『取引』って言葉を使いたくないから『お願い』って言うんだけど、
 でも、うん。
 私に『要求』があるなら言ってくれたらいいよ。
 『猫さん』の事を抜きにしたって、私はこの夜この夢で、全部出し切るつもりなんだから」

言って、強く想う。
この『猫』と、『目を合わせよう』と。

川本は『スタンド』の『基礎概念』を知っている。
これが此度の自身の『スタンド』――『精神の像』であるならば、
果たして自分の『思い』を反映して動くのか。自身の操作の範疇にあるのか。
それを試す意味でも、想う。目を合わせて話をして欲しいと。

412夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/18(日) 23:34:05
>>410

この私に『鉄砲』の知識などあろうはずがない。
だが、『サブマシンガン』は知っていた。
なぜなら、映画の中に出てきたからだ。
そして、それを使っていた人物は冒頭の五分の間に死んだ。
縁起わるいぞ!!

「Bloody hell!(くそッ!)弾切れだ!『地獄還り』と呼ばれたオレの命もここまでか……!」

弾のない銃など単なるモデルガンにすぎない。
できることといったら、せいぜい銃で殴りかかることくらいか。
それに、たいしたリーチがあるわけでもないので、それほど有利でもない。
しかし、念のために確かめておく意味はある。
『マシンガン』で地面やらそこらの壁やらを軽く叩いてみて、『マシンガン』の強度を確認する。

マガジンに刻まれたマークの意味は分からない。
だが、弾がなければ撃てないであろうことは簡単に察しがつく。
つまり、この『マシンガン』を発射可能にするには、何らかの方法で弾を装填しなければならないと判断する。
そして、あの女は『扱いやすい』とも言っていた。
それを考慮すると、装填の条件はそれほど難しいものではなかろう。

「こうしておもいっきり振ったら、シェイクした炭酸飲料みたいに弾が溢れてくるとか?とか??」

おもいつきのタワゴトをほざきながら、マガジンをブンブン振る。
まぁ、こんなことやって出てくると思ってるほどハッピーな頭はしていない。
これで弾が溢れ出てくるんなら、今度から貯金箱をブンブン振ってみることにするわ。
明日から私もセレブリティの仲間入りだ。
パーティードレスを用意する必要があるかもしれない。

「――ま、いいか……」

手っ取り早くやってしまおう。
用土でも肥料でもなんでもいい。
どれかの袋に銃口を押し付けて、そのまま引き金を引く。
できるだけ音を消すことを考えてここを選んだが、弾が入ってないならたぶん気にしなくていいだろう。
さて、どうなるか。

413『オータム・リーブス』:2018/03/19(月) 00:12:56
>>411(川本)

 『……な なんだよ、お前……変な人間の女だな』

『別に、そんなに強く おいらに礼儀正しく接しようとしなくていいよ』

 『猫』は困惑したような顔つきで、少し川本に後退りしつつも
少しだけ不機嫌を払拭させた様子で応答した。
 『目を合わせて欲しい』と言う願いに、どうやら『猫』は『呼応』している。
完全なる『自立』はしていないらしいが、このスタンドには己自身の確かな『意思』も
間違いなく存在している。貴方の、その尊重する姿勢は。まず功を奏したと言える。


>この夜この夢で、全部出し切るつもりなんだから

 ピクッ『……フンッ それが、お前の流儀……考えか?』

『別においらには、特に何か欲しいものはないさ。スタンドだしな
けど……ヘンッ。その考えを通せるって言うなら、見せて欲しいもんだな』

 『猫』は、貴方の出したワードに対し明確に何やら反応した。


軽く前足を舐めつつ、四足動物は周囲を軽く警戒する……今の所貴方を
放置して何処かにフラッと行く事はないだろう。

 『で? どうすんの。ある程度事情は精通してるからさ。
――戦うんだろ? おいらは正直、面倒臭いけどね
猫の手も借りたいってんなら、まぁ ちょっとぐらいは良いさ』

 貴方を見上げ『猫』は軽口を叩く。

>>412(夢見ヶ崎)
【能力の推理に進展あり ロール途中で停止】

 コツコツ。

マシンガンを壁に触れて強度を確かめる。硬さは、一般的なモデルガンに近く
幾らかは頑丈だが、人が力いっぱいに何度も鉄などに叩きつければ破損しそうだ(パC)
  
 >こうしておもいっきり振ったら、シェイクした炭酸飲料みたいに弾が溢れてくるとか?

貴方は自分でも馬鹿けた事と思いつつ、マガジンを振る…………すると。

 キィィィンッ…… キィィィンッ……

…………『緑色の菱形』が、僅かに淡く光を発し点滅した。
そして、小さくも数字が発生する……『2』。

414川本連流『     』:2018/03/19(月) 21:58:05
>>413

「えっへっへ。
 どうだろねえ。私なんて人間の女のなかでは、ずっとずっと変じゃない方だと思うんだけどね。
 だけど良かったよ」

『変な女』と言われても、照れたように笑ってみせる。
『喋る猫のスタンド』に『変だ』と言われて、嬉しくないはずがないのだ。

「気持ちが通じたみたいで、良かったよ」

『猫』を尊重する気持ちが『通じた』のか、
『目を合わせる』という思いが『通じた』のか、
あるいは両方ひっくるめてか。ただ『良かった』と思う。
少なくともある程度は、こちらの意を汲んで動いてくれる。そういう『スタンス』なのだろう。

「だから『欲しいものなんて無い』なんて言わないでよ。
 私はお願いをきいてもらうんだから、そのお返しがしたいんだよ。
 何も思いつかないっていうんなら、この最高の一夜のうちに、考えてくれたらいいよ」

そこまで言って立ち上がり、改めて周囲に目を向ける。
愛らしい猫とふたりっきりの蜜月というわけでもないのだ。
『対戦相手』に動きがないか、なにか変化や違和感は感じないか、
最低限の注意を払う。

「だけどそう。その通りなんだ。
 事情を分かってくれてるみたいで本当に嬉しいよ。
 つまりここからが私の『お願い』なんだけど」

もはや『猫』と目を合わせる事はなく、目線をぐるりと巡らせながら、言う。

「私はこれから戦うからさ。
 ちょっと、手伝って欲しいんだよね。
 君のできること、得意なことで、私の戦いを助けて欲しいんだ」

言外に『何ができるのか』『何が得意なのか』と問いかける。
先刻と同様の要領で、『答えて欲しい』と思いを募らせる。
まずは直接、聞いてみるのが早いと思ったのだ。

「お願いだよ。
 ふたりでさ、とびきりの夜にしようじゃない」

415夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/19(月) 22:24:40
>>413

強度は頼りない。
これで殴りかかるのは控えた方が良さそうだ。
もっとも、自分のコブシで殴るよりはいくらかマシだろうが。
そういえば、これは『実体化』しているんだろうか。
念のために透過を試み、実体化しているかいないかを確認する。

「――ふぅん」

「『パーティードレス』用意しなきゃ」

『振った』ら、『緑色の菱形』に、『2』が出た。
今の手がかりはこれだ。
ところで、さっき私は『何回マガジンを振ったか』思い出す。

そして今度は、マガジンを『軽く』二回振ってみる。
数字が変わるのか、それともそのままか、あるいは別の変化が起きるのか。
ひとまず、それをチェックする。

続いて、バットを素振りするようにマガジンを横方向に『全力』で一回振る。
これで、数字の変動に影響を与えるのが『回数』なのか『強さ』なのかを確認する。
それと、もう一つ確かめたいことがある。

    スゥゥゥゥゥゥ……
             フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――ッ

大きく息を吸い込み、バースデーケーキのロウソクを吹き消す時のように、マガジンに強く息を吹きかける。
マガジンの方は動かさずに固定したままでだ。
その後に変化があってもなくても、一旦マガジンを『マシンガン』に戻す。
そうすることで、『マシンガン』にも何か変化がないかを確かめる。
早くブッ放したいところだけど、ここは慎重にいこう。

416『オータム・リーブス』:2018/03/19(月) 22:58:41
>>414(川本)

『何だい ヘラヘラしちゃってさ……やっぱり、変な奴だ』

『欲しいもの? …………スタンドにそんな事聞くなんて
やっぱり、お前ってば改めて言うけど すっごく変だ』

猫は、人間ならば怪訝な表情であろう目つきをしつつ貴方を見つつ呟く。
 だが尻尾の振り方や口調から、本心で嫌っての言葉ではない。

>君のできること、得意なことで、私の戦いを助けて欲しいんだ

『おいらの得意な事? そりゃ、おいらは猫だぜ? 武器って言えば【コレ】さ』
  ニュ キ……。   ガガガリィ゛

『猫』は片手を掲げる、肉球から飛び出てくるのは鋭い『黒い爪』だ。
とは言うものの、一般的な猫の爪と同じ、約一センチ程度だ。
 それで、おもむろに地面をゆっくり引っ掻く。地面は浅くだが、軽く抉れた……。
小さいながら、その強度はどうやら鉄に等しい(パB)強度を持ち合わせている。

だが、それはスタンドのスペックの一端だ……これだけでは『能力』と言えないだろう。
  
『まっ、おいらのすばしっこさと、この爪があれば大抵の奴なんて余裕さ。
けど、お前はおいらに お手伝いをして貰いたいって言うんだろ?
 ……何を手伝えって言うんだい?』

もし『戦え』などと言う単純な命令ならばスタンドプレーに走ってた可能性もある。
 そう言う意味で、川本の態度は【ファインプレー】だ……今の所、『猫』は
君の意思に未だ順応ではないものの協力の意思を示している。

>>415(夢見ヶ崎)

スタンドの『透化』は問題なく行える、これは貴方の『ドクター・ブラインド』と同じく
一般人には干渉しえないスタンド器具だ。『実体化』はしてない

『マガジン』を振ったのは大抵十回前後だった。そして、当然
何度も往復するように振れば、だ……。


貴方は『マガジン』を数回振って。また、全力で一度振った。
 ……前者では無反応だったが、後者でまたエメラルド色の菱形は強く点滅した。
そして、劇的な反応はこれからだった。

 >フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――ッ 
    
  ――キィィィィ――ッン!!

……緑色の中に表示される数字が瞬く間に『5』へと変化する。
 それと同時に、マガジン全体に淡い粒子が舞うような感じがした。謂わば『装填完了』か

最初に振った時も、それにより『風』が発生した。
 そうだ……『緑』は『風』に反応している。

マガジンを『サブマシンガン』に装填した。今の所、銃器に目立った変化は起きてない。

417川本連流『     』:2018/03/19(月) 23:26:40
>>416

「ふ、う――ん。
 私が『変』に見えるっていうならさ、
 それは多分、私が『スタンド』ってやつの事を、
 やっぱりよく分かってないからなんじゃないかと思うんだよね」

『スタンド』の扱いが分からず、距離感が分からず、
殊更に対等以上の相手として会話を求める。そういうきらいが『川本』にはあった。

「でもって『猫さん』、さすがだね。
 素早くって、鋭くって、確かにそれで充分って感じではあるんだけど」

言いながら、地面の『爪痕』を見遣る。
目で見て分かるような変化は認められるだろうか。

「『他』もおおむね、『猫さん』って感じでいいのかな。
 耳がいいとか、鼻が利くとか……暗いところで目が見えるとか。どうなのかな」

『猫』と自身に五感の共有がない以上、
『見え方』『聞こえ方』『感じ方』に相違がある可能性はあるだろう。
これも基礎スペックの一端だとしても、確認しておきたいところだ。

「具体的に『お願い』をするには、ちょっと色々足りない感じではあるんだけど。
 でも、そうだね。試してみようか」

先の『キーワード』への反応も気になる所ではある。
額の痣が『三日月』のモチーフだと仮定すれば、『夜』か『夢』が妥当なところだとは思うが。

「まず、『対戦相手の居場所が知りたい』んだ。
 ほら、ヒゲの感度とかでさ、分かったりしないものなのかな」

どこまで『お願い』できて、どこまで『聞いてもらえる』ものなのか。
浅いところから試してみよう、と思う。

ちなみに、家電売場の『テレビ』のなかで、
ディスプレイ用に電源が入れられ、なんらかの動画を流しているものはあるだろうか。
今更ではあるけれど、念の為確認しておこう。

418夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/19(月) 23:34:22
>>416

「うんうん――」

「この世界でも、『アリス』のカンはなかなか冴えてるじゃない」

「――ねえ?」

これで条件の一つは確定した。
『菱形』は『四つ』ある。
『菱形』一つにつき『5』ということは、最大で『20』という可能性が高い。

残りの三つの条件はまだ不明だが、その内の一つが分かったなら、あとの三つもその内わかるだろう。
『緑の菱形』は風を象徴している。
そして、風を含む四つのものが、この『マシンガン』の力の源であることは確実だ。

          「さぁて」

弾が入った『マシンガン』が手元にある。
なら、やることは一つしかない。
反動に備えて『マシンガン』を両手で構え、狙いを定める。

   「じゃあ、どうなるか見せてもらおっかなぁ???」

用土か肥料の袋に向けて、少し離れた位置から『発砲』する。
まず、銃口から何が発射されるかを見る。
そして、それが当たったらどうなるかを確かめる。

419『オータム・リーブス』:2018/03/20(火) 00:02:05
>>417(川本)

地面に付いた爪痕、それには今の所特に変化はない。普通の猫の引っ掻きあとより
深いが、それだけだ。

 『猫さん 猫さんって いちいち、そう呼ばれたくもないね。
おいらには ご主人様から名付けられた 立派な名があるんだ。
 …………うん おいらには立派な名があったんだ』

 貴方の言葉に、皮肉気に返答をかえし……そして、急に地面を見つめ
言葉に力がなくなった……どうやら、何かこのスタンドの背景か過去に
関わるものに抵触したようだ、そして変化が起きる。

 ――スゥ……。

灰色かかった猫の体毛が、全て黒く変化していく。グレーの猫が、今や黒猫だ。
額の円弧の黄色い痣は特に変化しえていない。
 その変化に対して猫は無反応だ。貴方の言葉にゆっくり首を向ける。

『ん? あぁ……敵を見つければいいのか?
 なら、ちょいと高い所に跳ぶさ。髭は大事なもんだぜ、けど それだけさ』

 タンッ  タンッ……。

猫は跳躍する。平均的な猫としての敏捷さ(スB)で家電製品が陳列している棚を踏み台にして
一番上を見渡す。そして、直ぐにタンッと貴方の足元に再度舞い降りた。

 『土がいっぱい積んでるところに人影があったぜ』

 タタタタタタン……。

『猫』の報告と共に、肥料などのある出入口付近より、連続して銃声のようなものが貴方の耳に聞こえた……。

>>418(夢見ヶ崎)

 ――ダダダダダダンッッ!

 引き金を引く、肥料の入った袋へと狙いを定めて。短い時間ながら手を揺らす
決して弱くない振動と、そして轟音が発生する。
 これが本当のサブマシンガンなら、土袋に鉄の鉛玉が何発も命中して土砂が撒き散る事になる。
 だが、貴方の視界の中で起きたのは……不思議の国のアリスのように『ファンタジー』だ。

    フワフワ   フワフワ
 フワフワ    フワフワ    フワフワ
   フワフワ フワフワ   フワフワ

……『妖精』だ。
 全体的にエメラルドグリーンで出来た、透明な羽を生やす正しく一般的な想像通り
その妖精が総勢『500』、貴方の眼前で踊るように宙を舞っている……。

 『メイレイヲ』  『メイレイヲ』   『メイレイヲ』
      『マスター』   『 ワタシタチヘ』
 『メイレイヲ』   『マスター』

 妖精達は、口々に貴方にそう唱えてくる……。

420川本連流『     』:2018/03/20(火) 22:48:29
>>419

「『引っかくことでどうこう』って感じじゃあ、ないわけだ」

『爪痕』の様子を見て一つ呟く。
続く『猫』のリアクションを、その体毛の変化を見て取って、更に『猫』へと言葉を掛ける。

「呼ばれたい名前があるんならさ、
 教えてくれてもいいんじゃないかって思うんだけど。
 そんな気安い『スタンド』じゃあないってことなのかな。

 それにしたって『ご主人様』か――」

『ご主人様』。
先も耳にしたフレーズだ。
この『スタンド』の元々の『本体』が『そう』なのだとして、
『そういう関係』なのだとして、その辺りが『能力』に関わってくる可能性はある。
ある、が。

「――ま、今回は『私と』なんだしさ。
 もっと気楽な感じでこう、ね。
 『パートナーシップ』、『フレンドシップ』で行きたいじゃない。
 そんでもってさ」

あくまで対等公平で、やってみたいと思うのだ。

しかし体毛の変化……単に『テンション』で『色』が変わるだけということもあるまい。
外見以外の変化があって然り、と考え、もう一つ試してみる。

「さっきの、もう一回、見たいんだよね」

『床を爪で切り裂く動き』。
再びそれを行うよう、目の前の『スタンド』へと念じてみせる。

『猫』からの『報告』と『銃声』で対戦相手の居場所を大まかに捉えた川本はしかし、
その場を特に動くといったことはない。

---------------------------------------------------------
>ちなみに、家電売場の『テレビ』のなかで、
>ディスプレイ用に電源が入れられ、なんらかの動画を流しているものはあるだろうか。
>今更ではあるけれど、念の為確認しておこう。
---------------------------------------------------------

>>417のこの辺を確認してから考えても、
まあ遅いということはないんじゃないかと思うわけだ。

421夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/20(火) 22:58:11
>>419

       「 う ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ッ 」

     「まったく、こいつはとんでもないじゃじゃ馬だぜ!!」

実物ではなくスタンドとはいえ、映画の中で観た以上の迫力を感じる。
今の発砲で、こちらの居場所とスタンドが銃であることを知られただろう。
まぁ、それはしかたない。
同じ店の中にいることは分かっているのだし、バトルが始まればスタンドヴィジョンはすぐにバレてしまう。
それが少し早まっただけだと思えばいい。

            「 お? 」

            「 お?? 」

            「 お??? 」

しかし、これにはさすがの『アリス』も予想外。
まさか『マシンガン』から『フェアリー』が出てくるとは思わなかった。
これ、『マシンガン』の形した『魔法のランプ』だった?

『魔法のマシンガン』――無骨でありながらファンタジックなこの響き。
いうなればスイートとクールが混在した『甘辛コーデ』!
今春大注目のトレンドはこれだ!みんな乗り遅れるな!

     「『アリス・イン・ドリームランド』――」

     「そのタイトルにピッタリのキャスティング」

                「――楽しくなってきた」

とりあえず肥料の袋はどうなっているかを見る。
普通ならズタボロなんだろうけど、まったくの無傷なんだろうか?
それと、銃口から弾の代わりに『妖精』が発射されたということなんだろうか?

「『なにができる』の?」

「何十kgもある荷物を持ち上げるとか、
 100mを五秒で駆け抜けるとか、
 目を閉じたまま指先の感覚だけで針穴に糸を通すとか」

「――できる?」

まず、基本的な部分を確認する必要がある。
ようするに、『力があるか』、『素早いか』、『器用か』の三点だ。
この質問には、『妖精』と『意思の疎通』は可能かどうか、『妖精』の知能はどれくらいかを確かめる意味もある。
あと、『妖精』の『サイズ』はどれくらいだろうか。
それから、『妖精』と私の間に『感覚の共有』はありそうだろうか。

「とりあえず、私の周りを見張っててくれる?」

「『何か動くもの』が見えたら、こっそり教えてよ」

質問の答えを確認してから、『妖精』に命令を出す。
さっきの銃声を聞いた相手が様子を見に来てもおかしくない。
『妖精』の数は多い。
『数が多い』ということは『目が多い』ということだ。
それを有効活用させてもらう。

「――あと、『名前』教えて」

『500』ということは、『1』につき『100』で間違いない。
つまり総勢で『2000』と考えられる。
発射してしまった今、たぶんマガジンは空になっているんだろう。

マガジンを取り外して、『緑の菱形』から数字が消えているかどうかを確認する。
そういえば、私は自分の意思で全弾撃ち尽くしたんだろうか?
たとえば、『一発だけ撃つ』とかの微調整はできそうだろうか。

422『オータム・リーブス』:2018/03/21(水) 00:22:00
(※双方に、描写抜けがあり。謝罪と共に前レスで抜けたレスを行う。
尚、どちらにも其の影響で進行に不利な事にならない事を誓う)

>>420(川本)

電化製品コーナーに陳列されてるテレビは、主に全てが特定チャンネルで流れる
水槽を泳ぐ金魚の映像が流されている。あとは一定のBGMといったところか。

>呼ばれたい名前があるんならさ、
>教えてくれてもいいんじゃないかって思うんだけど

『【ドライ】って愛称で呼ばれてたよ。ははっ お似合いだろ』

>さっきの、もう一回、見たいんだよね

 『・・・・・・しょーがないなぁ』  ギャ  リ゛ィ

『猫(ドライ)』は貴方の言葉、意志に添って地面を引っかく。

依然、引っ掻いた痕の地面が変化を及ぼすように見えない。
ただ、最初の予行演習と異なり。上から見てV字型に今度は描かれている。

描き手の主は、軽く周囲を見渡しつつ爪を舐めつつ嘯く。


『一つだけじゃ【駄目】さ
  マーキング
着陸地点を地面より上に作らないとね』


>>421(夢見ヶ崎)

夢見ヶ崎が先ほど(>>419)目撃した詳細は。
 肥料袋に、向けて放たれたサブマシンガンの銃口から次々と
水平でなく、真上に向かうようにして舞った直系5mmか、それ以下のサイズの
妖精の群体だ。肥料袋に直撃することは無かった、『魔法のランプ』
その言い回しが正解に限りなく近い表現と言える。

>『なにができる』の?

『重いの 持てない』  『モテナイ』 『持てない』 『モテナイ』

『速く 飛べる』 『飛べる』 『トベル』 『飛べる』

『糸? 糸 イト・・・・・・』 『トオセル?』 『トオセルカモ』 『トオセナイカモ』

 質問に対し、大勢が口々に互いに囁きあったりするが。大まかに言えば
重いのは持てない 速度は保証できる 器用さは実行しないと不明な形だ。

 感覚の共有はない。ただ、貴方の吐息を元に出来た風の妖精だからか
多少生暖かい感じが、妖精達からは仄かに感じられた。

 >私の周りを見張っててくれる?

『イイヨ』 『ィィョ』 『ウン』  『ミハルヨ』 
   『ヤルヨ』   『フフフ』 『ハイ』

返答の仕方に差異はあれど、全体的に肯定の合唱がなされて妖精達は
貴方の周囲3m範囲を舞うようにして飛び交っていく・・・・・・

>『名前』教えて

『ナマエ ――シルフ』

 ・・・・・・マガジンを取り外す。緑の菱形から数字は消えていた。
『一発だけ撃てる』かは・・・・・・再装填をしない限り、まだ不明だ。

423『オータム・リーブス』:2018/03/21(水) 11:04:14
>>421(夢見ヶ崎)(追記)

『妖精』の個々の『知能』であるが。多少の差異はあれど
人間の幼稚園児程度に思える。

424川本連流『     』:2018/03/21(水) 23:17:03
>>422

「『ドライ』」

『猫』に告げられた名を、繰り返し呟いてみる。

「『ドライ』、ね。
 うん。それが愛称っていうなら、私もそう呼ばせてもらおうかな。
 『お似合い』かどうかはまだなんとも、って感じだけれど」

文字通り『ドライ』な猫なのかどうかについては、
この戦いが終わるまで保留にしておこうと川本は思う。
意外と親身な、『良いヤツ』なんじゃないかと思える部分もあったりするのだ。

例えば。

「――それが『ヒント』ってことなのかな。
 その『爪痕』が『マーキング』で、ええと、『着陸地点』?
 地面より高いとこに『着陸』っていうのはどうなんだろね」

こうして色々、教えてくれるところとか。

「聞いちゃった以上は試さないわけにもいかないよね。
 だからやっぱりその通りで、『高いとこ』を『引っ掻いて』もらいたいんだけど」

具体的には先程『ドライ』が足場にした、『家電製品が陳列している棚』。
その棚の『天板』を引っ掻くように指示したい。

「お願いだよ。
 向こうなんて『銃』撃ってくるみたいだし、おっかなくってしょうがないんだ」

425夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/21(水) 23:28:30
>>422

命令は簡単にする必要があるようだ。
幼稚園児並みの知能では、あまり複雑な内容を実行することはできない。
今、『同レベルだからちょうどいい』とか言ったやつ出てこいよ!

「よし、任せた」

パワーは人間以下、スピードは人間以上、器用さは未知数。
それだけ分かれば、とりあえずはいい。
あと気になるのは能力の方だ。

「ところでキミたち、まだ『何か』できるんじゃないの?」

「たとえば『風を起こせる』とか、そういう『特別な力』みたいなモノがさぁ」

私の『ドクター・ブラインド』は、俊敏な動きと正確な動作が可能で、鋭い爪と超人的な感覚を備えている。
しかし、それらは能力ではない。
『ドクター・ブラインド』の能力は『五感の移植』だ。
それと同じように、この『シルフ』にも何か能力があるはずだ。
聞いて分かるのなら、それが一番手っ取り早い。

「――で、やっぱ『カラ』か」

         フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ――ッ

先程と同じように、マガジンに息を吹きかける。
今は『シルフ』が発現中なわけだが、その状態で風を浴びせても装填はされるのかどうか。
されるんだったらしといた方がいいだろうが、これはどっちでもいい。
あと、もう一つ試したいことがある。
残り三つの『条件』についてのことだ。

「『用土』ってようするに『土』だよねぇ?」

「だったらさぁ――」

『ドクター・ブラインド』の爪があれば楽だが、今はないので代わりに自分の爪を使って用土の袋に穴を開ける。
そして、その穴にマガジンを思いっきり『ブッ刺す』。
つまり、マガジンが『土に埋まる』わけだ。
何が起きるか?何も起きないか?
それはすぐに分かる。

426『オータム・リーブス』:2018/03/22(木) 19:07:29
>>424(川本)

 >『高いとこ』を『引っ掻いて』もらいたいんだけど

『フンッ お願いなら仕方がないさ。けど 勘違いするなよ?
誰にだってほいほい 命じられたからって、おいらが簡単に承諾する奴だってな』

 ピョーン  ガリィ      キラキラキラ

 『ドライ』は、その跳躍力を活かして天板へと着陸すると、直ぐに天板を引っ掻く。
貴方の頭上で行われてる事柄ゆえに、模様までは不明ながら恐らく地面のタイルで
やったようにV字型なのだろう。そして、再度軽やかに地面に着陸する。

 と、同時に……地面に描いたマークは仄かに銀と黒を混じるように輝き始めた。

『能力が見たいんだろ? なら、やってやるさ
――【シルバー・ストリーク】』    ズ  オォ―ンッ

 地面に描いたV字に合わさるように、跳躍する体勢へと『ドライ』が移ったと
貴方が認識した瞬間、スタンドは『黒い霧状』へと変形して天板へ移行する。
 スピードも中々『スB』のもので、貴方そちらへ目にした時には
自慢気に笑うような顔つきで話しかけていた。

『どうだ。おいらはマーキング(引っ掻いた部分)をした場所へと煙になって
移る事が出来るんだ。移動してる間は、おいらを誰も傷つける事だって出来ないぜ』

【シルバー・ストリーク】……マーキングした場所に、無敵状態で跳び移れる。
なるほど、確かに強力な能力だろう。

 猫の額を見ると、変化に気が付ける。……円弧の黄色い痣は『半月』に何時しか変わっていた。

>>425(夢見ヶ崎)

 >キミたち、まだ『何か』できるんじゃないの?
>『風を起こせる』とか、そういう『特別な力』みたいなモノがさぁ

シルフ『……?』 『??』   『トクベツ?』

命令に応じず……意図的に貴方と質疑応答する為に残ってたのか
不明ながら残留していた十数匹の風の妖精達だが、貴方の言葉に対して首を傾げるばかり。
 これは、元よりそう言った力がない。と言うより、質問に対する回答を理解してない感じだ。

そんな妖精達を傍らに、夢見ヶ崎はマガジンに息を吹きかける……『無反応』だ。
 そして、適当な園芸用土にマガジンを突っ込んだ時にだ……二つの反応が起きた。

   シュゥゥ……。

まず一つ目の反応は、シルフ達の『消滅』だ。3m範囲、それ以外にも
別の遠くへ飛び交っていた妖精、目前に居た子達も緑色の光を一段と輝かせ消える。
 特に外部で何か起きた様子もない事から、『時間切れ』の可能性が高い。
発現から消滅までの時間は『一分』かそこらと言ったところだ……。

さらに、二つ目の反応であるが。

  ――キィィィィィ――ッン!!!

風の妖精達が消えた直後、マガジンの茶色の菱形は強く反応する。
直ぐに数字の『5』が浮き出た。

427川本連流『     』:2018/03/22(木) 22:55:19
>>426

「そう言いながら、私のお願いは聞いてくれるってんだから。
 えっへっへ。こんな嬉しい事もないよね」

心底嬉しそうな笑い声を漏らしながら、棚の上へと飛び乗る『ドライ』を見守る。
するとどうだろう。地面の『爪痕』が輝き、更に『ドライ』が『着陸し』――

「へ、ええ――」

『霧』へと変じるそのさまを見て、驚きつつも感嘆するような声を上げる。

「――すっごいねえ。
 まさしく『無敵』って感じだよ。
 そっか。こういうのを『能力』とか言うんだよね。
 『爪痕』から『爪痕』へ、『霧』になって移動する……のかな。
 『地面より上』にマーキングが必要ってのはどうなんだろうね。
 例えば煙が上るみたいに、『上昇』しかできないとか、あるのかな」

言って、再び念じてみよう。
今度はそう。再び【シルバー・ストリーク】で、地面の『爪痕』へと移動するように。

併せて、『額の痣』を改めて注視する。
『使用回数』の類か、あるいは他のなにかか。
ある程度試してみないことには判断のつかないところだ。

428夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/22(木) 23:07:21
>>426

能力に対する質問は『妖精』には通じなかった。
聞き方が悪かったのか、『妖精』達には難しい質問だったのか。
つまり、私の方が賢いってことだな!
よし、私は幼稚園児レベルじゃないぞ!
まぁ、それはおいといて。

                 「???ん???」

          「――ナルホド」

   「『二つ』分かった」

『シルフ』の消え行く様を見届け、ぱちぱちと目を瞬かせる。
少なくとも、『シルフ』が出ている間は『風のリロード』はできないことが分かった。
同時に、『妖精』の持続時間は一分間ということも判明した。
これらを念頭に置いて行動しなければならない。
そして、それ以上に重要なことが他にもある。

「――だよねぇ?」

「やっぱり『土』に反応すると思ったよ」

ドリームランド       アリス
「『夢の国』の冒険でも『私』のカンはゼッコーチョーってね」

想像した通りの光景を見て、ニヤリとほくそ笑む。
これで『マシンガン』の『装填条件』は把握できた。
『風』と『土』を含む『四つのモノ』――つまり『アレ』ってこと。
まぁ、とりあえず『装填』したんだから、どんな『妖精』が出てくるか確かめとかないとね。
両手でしっかりとマシンガンを保持して、肥料袋の周辺に『発射』する。
あと、店内の方で何か動きがないかどうかも目視確認しとく。
見張っていた『シルフ』達の報告がなかったから、まだ目立った動きはないとは思うけど。

429『オータム・リーブス』:2018/03/22(木) 23:33:46
>>427(川本)

>煙が上るみたいに、『上昇』しかできないとか、あるのかな

 その言葉と、念じに対して『ドライ』は少し真顔になる顔つきをしてから
フンッと鼻を鳴らしつつ呟く。

 『ヘンッ スタンドにヘラヘラしてる奴だってのに、妙に鋭いところもあるんだな』

 ズオォ…… スタッ……。

『ドライ』は、天板の上で跳躍姿勢に移ると。再度先程のように【シルバー・ストリーク】を
展開させた。黒い煙は、一筋の細い煙の筋を後尾に残しつつ地面へ再び高速で着地する。
 どうやら上昇下降に関係なしに、爪痕から爪痕に対して移動は可能らしい……。

『ドライ』の発言に能力を誤認する訳でなく、全貌を紐解く貴方。そのスタイルに対して
スタンド自体も多少は『認める』反応を起こしている。……『額の黄色い痣』は半月から
多少僅かに大きくなったような気がしないでもない。

 『一つだけ教えておいてやるよ。【シルバー・ストリーク】の能力はただ単に
無敵で移動できるだけじゃないって事をな。けど、あとは自分で推理しろよ。
 ――全部出し切る。って言うのは、その気楽そうな頭に入ってる脳味噌を
全部振り絞るって事だって、受け取るぜ?』

タタタタタタ……

また、入口の近くで連続して銃声が聞こえた……。

>>428(夢見ヶ崎)

――ダダダダダッ!!

 『……ソトダ』 『ソト〜』 『ネムイ……』 

 次に放たれたのは、大まかに茶色い。貴方の予想は的中している
『土の妖精』が全体的に茶褐色で総勢500でサブマシンガンの銃口から飛び出す。

 ただ、風の妖精と大きな差異がある。最初の妖精達は極めて『気分屋』な雰囲気があった
幾らかの個体は、貴方の見張りの言葉に反して別の場所を舞ったり探検したり。貴方と
会話する為に残ったりと、幾らか指示に従わない部分が存在したのを覚えてる。
 それに比べれば、この土の妖精達は全体的に『おっとり』している。
 ホームセンターの電灯の光を浴びつつ、緩やかに舞いながら貴方の指示を受動的に待っている。
直ぐに何処かへ行ったりするような個体は全体的に存在しないのが解る……。
 
店内を見渡すが、特に今の所可笑しな様子は見受けられない。相手も、まだ
自分のスタンド能力を理解しようとしてる最中なのかも知れない。

430川本連流『     』:2018/03/23(金) 22:12:51
>>429

地面への転移を披露する『ドライ』を見て、再びにっかりと笑みを浮かべる。
『猫』の額の半月とは対照的な、三日月型の笑み。

「『上下の区別は無い』んだね。
付き合わせちゃって悪いとは思ってるんだけどさ、
でもやっぱり、色々試してみるのがいいのかな」

さて、上昇下降の如何を問わない『能力』なのだとして、
先刻の『ドライ』の、『地面より上に』云々の発言は依然として謎のままとなる。

「私としてはさ、『ドライ』がまるっきりのデタラメを言うってのは、
ちょっと信じられないんだよね。
だから」

言葉を中途で唐突に切り、作業用品売り場側へと小走りに移動する

「『ドライ』はそこで待機して、『もう無理』ってとこまで私が来たら、
私に追い付いて、そこで『床』を『引っ掻いて』欲しいんだ。
そこからその『床』の、今の『マーキング』まで、『戻って』みてくれるかな」

川本は、『スタンド』の『基礎概念』を知っている。
故に、狙いは3つ。
『猫』の像との『射程距離』。
同じく『マーキング』の『射程距離』。
あわせて、『同一平面への移動の可否』。

「無駄な事してるかもって自分でも思うんだけどさ、
それでもこういうの、やった方がいいと思うんだよね。
私たちってほら、『シュジューカンケー』じゃあないわけだから」

『パートナーシップ』、『フレンドシップ』と決めたのだ。

「だから一緒に無駄な事、楽しんで欲しいんだよね」

431夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/23(金) 22:38:40
>>429

    「『土』から生まれるのは『土の妖精』――『トーゼン』だね」

               「 『四大元素』 」

            「――っていうんだよねぇ?」

『四大元素』――科学が発達する近代以前に、この世界を構成する存在として考えられていた四つの要素だ。
それらは、『風』、『土』、『水』、『火』の四つから成ると言われていた。
この『マシンガン』は、マガジンから『四大元素』を取り込み、それを『妖精』という形で放出する。

この点に関しては、まず間違いないだろう。
『魔法のマシンガン』という名前も、あながち的外れではなかったようだ。
あるいは、『錬金術のマシンガン』と呼んてもいいかもしれない。

それが分かったのは、『エレメンタル・フォースⅡ』のお陰だ。
星見横丁のゲーセンで稼動している、『四大元素』をテーマにした体感型アクションゲーム。
この前それをやっていたから、すぐにピンときたのだった。

「キミたち、力持ち?大きな石とか運べるかね?」

「あと、『シルフ』みたいにビュンビュン飛んだりできる?」

とりあえず、『力があるか』と『素早く動けるか』の二点を確認する。
『器用か』という部分については、やってみないと分からないようなので、今は省く。
『妖精』によって基本的な性質にも変化があるのなら、知っておかなければならない。

「とりあえず、キミたちも私の周りを見張ってて」

「あと、『名前』教えてよ」

『シルフ』に命令したのと同じように、『土の妖精』に周りを見張らせる。
その間、ポケットに入る程度の手頃なサイズの容器を探す。
『妖精』を呼び出すための土を詰めて携帯しておくためだ。
容器が見当たらなければ、持っているハンカチの中に土を包み、四隅を縛って零れないようにする。
それが済んだら店内に戻る。
手頃な容器が見つかっていなかったのなら、花苗周辺で容器を探して、そっちに土を移しておく。
それが終わるか、やる必要がなかった場合は、サービスカウンターの前を通って、お酒のコーナーへ向かいたい。

432『オータム・リーブス』:2018/03/23(金) 23:16:01
>>430(川本)

>無駄な事してるかもって自分でも思うんだけどさ、
>それでもこういうの、やった方がいいと思うんだよね

『ヘンッ 何言ってんだ。お前のやってる事は【試行錯誤】って奴だろ?
無駄な事なんかじゃないじゃないか』

 貴方は小走りに家電製品から作業用品売り場へを移動する。
『ドライ』は暫くそれを見てから声を上げる。

『おっと、そこでストップだぜ。そこが限界だ』  その距離は十メートル。
貴方に対し離れようとする仕草をするが、無理だと首を振る。射程距離は『十メートル』だ。

そして、地面を引っ掻くと俊敏に貴方の元に戻りマーキングを再度行う。
 跳躍態勢に移るが……爪痕に黒と銀の輝きは生まれない。

『まぁ 駄目だね。ご主人も試してくれたが、平面だと上手くいかない。
地面と壁だったり、さっき見たいに高低差があれば出来るけど……何でなんだろうな』

これに対する理由は、『ドライ』も持ち合わせてないらしく。悩む素振りを見せる

『……まぁ、悩んでも仕方がないか。次は何をするんだ?』

>>431(夢見ヶ崎)

 エレメント。火・水・土・風……その解釈は恐らく正しい。
君の言葉に対し、土の妖精は眠たげにゆったりとした感じで答える。

 『……ンーー……ノーム』 『しいて言うなら……くっ付くのが 得意』

 土の妖精は、周囲を飛び回り様子を観察する。全体的に統率されてるが
動きは風の妖精に比べればゆったりしてる『スC』

 夢見ヶ崎は、適当な小さめの。花苗の土を移す為に使う為のバケツだろう。
それを見つける事が出来た……。

 そして『酒コーナ』に移動する。『土妖精』達も、それに合わせて移動を開始した……。

433川本連流『     』:2018/03/24(土) 23:07:32
>>432

「『試行錯誤』ね。
うん、それは確かにだよね。
そういうところがやっぱり、良いヤツだって思うんだけど」

分かったことは3つ。
『射程距離』は10メートルで、『移動』には『高低差』が必須で、
『ドライ』はまるっきりのデタラメを言ったりはしない、ということ。

「それと『壁』でも行けるってのは、いいこと聞いたよね。
次にするのは、ええっと、『爪痕』の『射程』なんだけど」

『家電製品』売り場へとてくてくと歩み戻り、
『棚の天板』の『マーキング』を『ドライ』に確認してもらおう。
『10m』を超えた所で、爪痕も消えてしまうものだろうか。

「それともう一個、これはダメモトなんだけど」

次いで、『家電売り場』に陳列された『スマートフォン』を手に取り、
『ドライ』に『引っ掻く』ようお願いしよう。

「その『マーキング』、持ち歩けるか試してみたいじゃない。

434夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』:2018/03/24(土) 23:23:59
>>432

『ノーム』のスピードは『シルフ』に比べて遅い。
やはり、基本的な動きも『妖精』によって違うことが分かった。
本格的に対戦が始まるまでに、全ての『妖精』の性能を把握できればベストだ。

「ほうほう、『ノーム』ね」

「――じゃ、ちょっと私にくっついてみてくれない?」

その辺の棚とか商品でもいいが、やっぱり生き物に対して試してみるのが一番分かりやすい。
いわば『人体実験』というところだ。
そこまでの危険はないだろうし、問題があったら離れるように命令すれば済む。

バケツはポケットには入らないだろう。
できればポケットに収まる程度の小型の容器が欲しかったが、見つからなければ小さなバケツでも構わない。
その中に土を移して、腕に引っ掛けてぶら下げておく。
そういえば、サービスカウンターにビニール袋とかなかっただろうか?
あれば、その中に土を移しておきたい。

「広い意味でいうなら――『お酒』も『水』だよねぇ?」

「それなら『召喚可能』ってことになるんだけど」

お酒コーナーから、ポケットに入る程度の大きさで、口の広い容器に入った酒を探す。
見つかったらフタを開けて、酒の中にマガジンを突っ込む。
それによって発現中の『ノーム』が消えては困るので、念のため『ノーム』の『くっつき』を確認した後で行いたい。

435『オータム・リーブス』:2018/03/25(日) 00:04:13
>>433(川本)

>そういうところがやっぱり、良いヤツだって思うんだけど

『ハンッ! おだてたって、おいらがペラペラ能力を明かすと
思ったら、大間違いだぜ』フーッ

>『壁』でも行けるってのは、いいこと聞いたよね

『と言うより、元々壁とかにマーキングして使ってたよ。
ご主人は…………うん、そうやって使ってた』

 『ドライ』は、能力について説明しつつ、少しばかり悲哀を帯びた
口調で髭を垂れ下げて、地面を見る。

 『……んっ、あぁ。マーキングが消えてるかどうか ね』

 タッタッタッ

 『消えてないぜ。安心しろよ 床壁の修理費が嵩むだけで
痕は幾らでも射程内なら有効活用さ。破壊されない限りは』

 天板の爪痕(マーキング)は消えていない……説明通り
【シルバー・ストリーク】の射出・着陸のポイントは『ドライ』の
射程内であれば、どちらとも高低差の条件さえクリアすれば使用できそうだ……。

 貴方は、『スマートフォン』を提示する。

 『ドライ』は、何やら思惑ありげに一瞬川本を見つつも
素直に、片方の爪でスマートフォンに傷を付ける。

  『戦うんなら、もっと色んな場所にマーキングしとくべきだと
思うけどな。おいらの能力は、戦闘中にやると少々隙になるから』

 
>>434(夢見ヶ崎)

サービスカウンター。そちらにも問題なくビニール袋は置いてある。
貴方はそれをバケツの中に入れる(※嵩張るもので無いので
個数の指定は記入してないが、もし複数欲しいのなら次レスで
明記して頂ければ、その枚数入手した事を許可する)

 腕に吊り提げ、土を入れて酒売り場に到着する。アルコール度数が
高いものから低いものまで種類は様々だ。

 >ちょっと私にくっついてみてくれない?

『イイヨー』    フワフワ……。

 貴方の腕に約500の内、半数程度の『土妖精』がひっ付く。
パワーは当然ながら弱い。痛みもない、ただ土の匂いは肉薄した事で
強まり、包まれた腕は当然ながら少々こそばゆい感触が包む……。

 適当な口の広い酒……となればワンカップタイプの酒なりになるが
アルコール度数の高いタイプだとスピリタスやウォッカなどもあるし
口を開けて、携行しているビニールなどを受け口として、マガジンに
振りかければ充填させる事は可能だろう……。

 チャプ……。  ……シーン。  『……?』

 貴方はマガジンに酒をつっこむが、無反応だ。
>>426でも起きた現象だが……妖精の発現中に『再装填』は出来なかった。
 夢見ヶ崎は、同一のエレメントの装填が不可能だと考えていたが
どうやら、発砲して妖精達が発現している間はどのエレメントでも
『再装填』は『不可能』のようだ。もっとも、妖精達にお願いして
『解除』を命じれば、『再装填』のタイミングも任意で行えるだろうが……。

 『土の妖精』達は、貴方の行動をじっと見守っている……。

436川本連流『     』:2018/03/28(水) 23:30:25
>>435

「別におだててるつもりはないんだけど、うん、だけどそうだね。
 こんな風に『スタンド』とおしゃべりするってのも、
 なんだかおかしな話かもしれないよね」

言いながら、軽く微笑み首を傾げる。
そもそもこの一戦だけの付き合いの相手に、
必要以上に丁寧に接する必要も無いのだろうけれど。

「ま、私が好きでやってるんだから仕方ないんだよ。
 そころでさ、『ここ』、来れるかな。
 イメージ的には『壁』とか『床』とか、
 固定された面じゃないと難しいかなとは思うんだけど」

言って、『棚の天板』から『スマートフォンの爪痕』へと、
【シルバー・ストリーク】による移動か可能か試してみる。

「それともう一つは、そう。
 その【シルバー・ストリーク】の『無敵』について、さ」

さらに再び、>>422で『床』に付けた『爪痕』へと『移動』を行う。
その際、『移動中の通過地点』へ先程傷を付けた『スマートフォン』を翳すようにする。

「『すり抜ける』感じになるのかな。
 『弾き飛ばす』ような、パワーがあったら面白いんだけど」

437夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/29(木) 00:21:29
>>435

発現中のエレメントと同じエレメントが装填不可能なのは既に確認済みだ。
しかし、別のエレメントの場合どうなるのかは、まだ未確認だった。
そのことが分かったのは、むしろ収穫だ。

「キミたち、ほかに得意なこととかないの?
 アイキョウがあるのはいいけど、それだけじゃインパクトがよわいなぁ。
 かわいいだけで渡っていけるほど、この世界はあまくないぞ。
 なにか『これ!』っていうものがないと、売れっ子になれないんだ。
 芸の道っていうのは長くけわしいんだ!」

『ノーム』にいい加減な説教をしつつ、改めて考える。
腕にくっついても大した障害にはならない。
くっつくことが何かの能力のきっかけになるのかと思ったが、違ったようだ。
『シルフ』の時は生温かかった。
そして『ノーム』の今は、土の匂いが強く感じられる。
このことから、発現するエレメントは媒介となった物質の性質を帯びているのかもしれない。

「キミたち、もしかしてキミたち同士でくっつけるとか?
 みんなで合体して大きくなったり強くなれるとか??そういうのない???」

念のために、一応聞いてみる。
くっつくのが得意といったからには、まだ何かあるはずだ。
あれだけで終わりなわけがないだろう。
まさか、本当にあれだけなのだろうか。
それで特技を名乗れるなら、わたしだって『ソファーに寝転んでお菓子食べながらテレビ見るのが特技』とか言えるぞ。

「ふぅむ――」

まず、土入りのビニール袋をポケットに入れる。
そんなに大量の土が必要なわけではないし、十分ポケットに収まるだろう。
その後で、アルコール度数の強い酒を選んで開封し、その中身をバケツの中に移す。
大体バケツの半分くらいのところになるまで注いでおく。
空の容器は棚に戻して放置する。

「とりあえずキミたちは帰っていいよ。
 新しい仕事が入ったら、また連絡するから。
 おつかれ〜〜〜」

質問の答えを確かめた後で、『ノーム』達に軽く手を振って『ノーム』を解除する。
そして、マガジンを酒入りのバケツに突っ込む。
さぁ、くるか?くるか??くるか???

438『オータム・リーブス』:2018/03/29(木) 20:57:40
>>436(川本)  (GM:何事もなくて良かったです)

貴方はディスプレイサイズで、爪痕が作られたスマホを
出しつつ『ドライ』に声をかける。返答は鼻を鳴らす声と共に返された。

『おいおい おいらは道化師じゃないんだ。土台が出来てるもんなら
ともかく、そんなんには着地出来ないよ 危なっかしい』

スマホに対して着地する事には明確な拒絶を示す。

 『けどさ 【いい線】はいってるぜ お前の発言』

    ズゥン   ゴォ――ッ

唱えると共に、スタンド猫は黒い霧へと変化して爪痕のついた
地面に着陸する。その過程の間で 間違いのない『反応』があった。

『スマホ』……爪痕のついたスマホは黒と銀、地面や天板に付けた
マーキングと同じ輝きを帯びる。そして、貴方の手から『飛んだ』

 パワーは、貴方の手から強引に抜けた力からいって平均男性並み。
そしてスピードも高速とは言えぬものの中々早い引力(パスCC)
黒い煙の後尾に引き付けられるようにして、スマホは『ドライ』の
着陸地点と発射地点の中間部分の地面へと到達した……。
 煙となったスタンドに対して、スマホは突き抜けたものの
どちらに対しても何かしらの損傷は起きた様子は見受けられなかった。

   ゼェ  ゼェ

『ヘ へッン  どうだっ。おいらの爪で傷つけたものや
すり抜けた物体は、全部軌道上の中間地点に引き寄せる事が
出来るんだぜ? まぁ、おいらより大きい物は結構きついけど……』

 ……『ドライ』は、少し疲弊を起こしている。
額の痣は、特に変化を起こしてない。


>>437(夢見ヶ崎)

>芸の道っていうのは長くけわしいんだ!

 『……フーン………?』

 貴方の説教に対して、500の群れの土妖精達の反応は鈍い。
おっとりと、小首を傾げて貴方を見つめるに留まる。
 知性は、本当に幼い子供ぐらいだ。長々と講釈を垂れても
この、おっとりとした子達には馬の耳に念仏だ。

>みんなで合体して大きくなったり強くなれるとか?

『……ウーン…………』  『………ムリー……』

少し考えこんだ後に、否定の返答がなされる。
 付着するだけ。確かにソレだけでは能力として弱い。

だが、『物質の媒介を大量の妖精として発現』すると言う事は
ある種の強みである。彼らはほんの少量の土にでも反応して500の
貴方に対して順応なる兵士と化す事が出来る。大群はそれだけで怖い。
 媒介とする物体、それに簡潔で相手に脅威となる命令……工夫すれば
強力な攻撃方法だって出来る筈。

 土入りのビニールを袋に入れる。適当に近くにある
ウォッカをバケツに注ぎ込んだ。そして、土妖精に別れを告げる。

>とりあえずキミたちは帰っていいよ

 『マタネ〜』 『バイバイ―』

 シュゥゥ……

土妖精達は問題なく解除される。そして、酒の入ったバケツに
浸けられた『マガジン』だが……そうだ、『きた』

 ――キィィィンッッ

 青い菱形……クリスタルサファイアマークに『5』の数字が輝いた。

439川本連流『     』:2018/03/30(金) 20:46:42
>>438

「ん。やっぱり壁や地面じゃないと難しいか。
でもその『引き寄せ』は面白いね……ちょっと想像してたのとは違うけど」

気になるのは先の『星の瞳を持つ女』による『火力がある』という発言だ。
猫の身のこなしと爪の威力、それに加えて『移動』と『引き寄せ』の能力と見てきたが、
それが直接的な『火力』に繋がるかと言えば疑問である。

「それより無理させちゃったみたいで、ごめんね。
その『移動』、あんまり連発するとやっぱりキツいのかな」

自身を超える大きさの物の『引き寄せ』が『キツい』のは発言の通りだとして、
現状の『ドライ』の疲労は能力の連続的な使用によるものなのだろう。
だろうとは思うが、声に出しておく。

「で、他に確認したいことがあとふたつ、うん、ふたつくらいあってさ。
ひとつはその『おでこの奴』なんだけど、自覚ある?なんだか分かるかな」

件の『火力』に繋がる道で、残されているのは『額の痣』だけだ。
いくつか仮説は思い浮かぶものの、まずは素直に、聞いてみよう。

440夢見ヶ崎明日美『???』:2018/03/30(金) 20:57:26
>>438

「――よし」

早く次のエレメントを確かめたいところだが、その前にやることがある。
『レジャー』の棚へ向かい、そこで『ライター類』を探す。
『着火道具』さえあれば、『火のエレメント』を召喚できるはずだ。

ライターが見つかったら、土入りビニールを入れたのとは逆のポケットに入れる。
それが完了すれば、四つのエレメント全てを召喚する用意が整う。
つまり、能力を使うための基本的な準備が終了するということだ。

続いて、『日用品・化粧品』の棚の隅まで移動し、そこに身を隠しながら中央の通路の様子を窺いたい。
対戦相手の姿が見えなければ、そのまま素早く『家庭用品』の棚まで移動する。
もし相手の姿が見えたら、気付かれないタイミングを計って『家庭用品』の棚へ移動する。

ここで気付かれてしまうと、少々面倒なことになる。
相手も能力を試している最中であれば、見つかったとしてもすぐには攻撃してこないかもしれないが、
注意するに越したことはない。
それのついでに、相手のスタンドの情報も収集できれば、さらにいい。

(こんなとき、『ドクター・ブラインド』があれば、『音』や『匂い』で居場所をつかめるんだけどな)

441『オータム・リーブス』:2018/03/30(金) 21:17:57
>>439(川本)
 
>ごめんね
>その『移動』、あんまり連発するとやっぱりキツいのかな

『………………どうして』

 『ドライ』は、貴方を当惑したような、若干の怒り、悲しみ、喜びもあるだろう
そんな複雑そうな、少し泣きそうな表情で見上げて呟く。

 『どうして、そんな事聞くんだ? おいらは……おいらはスタンドなのに。
スタンドって言うのはさ 所詮、道具なんだぜ? 乱暴に命令すりゃいいんだ。
 何で……何で、気遣うのさ。友達みたいに 相棒みたいに……
おいらは……おいらを、そんな風に扱ってくれたのはご主人様だけだ。
 けど、お前は ――ツレルは、おいらを何で……』

 >『おでこの奴』なんだけど、自覚ある?なんだか分かるかな

『…………額 痣…………おい らは……ぅ……
…………思い 出せない……』

 『ドライ』は苦しむ表情で悩んでいる。何か大事な記憶を欠落してるようだ。
額の満月より僅かに欠けた痣は未だに変化を起こさない……。

>>440(夢見ヶ崎)

『レジャー』棚。アウトドア用品が並んでる場所で点火に便利な
 『チャッカマン』が置かれている。普通のライターやマッチよりソレが一番容易だ。

『サブマシンガン』の能力を使用するには、事前に媒介とする物品を身近に置いた
ほうが便利だと考える貴方の思考は、間違っていない……。

土入りビニールを逆のポケットに入れて移動を開始する。日用・化粧品棚から中央を見るが
今の所人影はいない……もっと奥の棚にいるのか、もしくは別の場所のようだ。
 忍び足で、貴方は『家庭用品』棚まで辿り着く……。

442川本連流『     』:2018/04/01(日) 23:27:46
>>441

「あら、どういう風の吹き回しだろねえ」

『ドライ』の表情の変化を認めると同時、
視線を斜め上、天井へ向けるようにし、流れるように言葉を紡ぐ。

「私は一応その、『スタンド』ってヤツのこと、知ってはいるつもりなんだ。
 教えてもらったからね。教えてもらっただけだけど。
 私の思う通りに動いてくれる、私の『超能力』。
 思う通りに、思いが通じるんだもの」

『気持ちが通じて良かった』と言ったことがある。
『フレンドシップ』と、『パートナーシップ』と言ったこともある。
だから。

「だから『友達』って、『相棒』って言ってくれるんだよね。
 私の名前を、覚えていてくれるんだよね。
 言葉が、気持ちが、ちゃんと通じているって思うから」

そこまで口にしたところで、言葉に詰まる。
そこから先が続かず、繋がらない。

「思うから、ええっと――」

川本連流は、自分が何を信じるかを自覚的に選択できる。
自分の事を自分で決められる。独りで出来る。長女で、お姉ちゃんだから。

夢の中のキャラクターに入れ上げる益体の無さを分かっている。
超能力の像とコミュニケーションを取る滑稽さを知っている。
朝日と共に訪れるであろう別れを心得ている。
だから出来ない事がある。


「私は『ドライ』の、『ご主人様』にはなれない」


『そう』するのは簡単だ。
そうすることで目の前の『スタンド』が性能を十全に発揮して、
それで勝負に勝って、夢から覚めて、そしてその寝覚めがどんな有様なのか、想像するのは簡単だ。

そこで改めてしゃがみ込み、目線の高さを『ドライ』と合わせ、真っ黒な瞳で笑って告げる。

「『ドライ』が自分の事を思い出せないのとおんなしように、
 私もどうして『ドライ』にぞっこんなのか分からないんだ。
 分かんない同士、対等にやっていこうよ。
 どっちがどっちじゃないんだ。
 私には『ドライ』がいて、『ドライ』には私がいる。
 そういうの、戦いながら証明していこうよ」

連れ合い、連れ添う。流れるように。
そういう名前でやってきたのだ。

「だからこそのお願いなんだ。
 私はこれから戦うからさ。ちょっと、手伝って欲しいんだよね」

具体的な行動を伴わない、ただ『スタンド』と言葉を交わすだけの時間。
その時間をこそ大切にしたいと、川本連流はそう信じているわけだ。

443夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/01(日) 23:37:40
>>441

「――うんうん、いまどきはベンリになったもんだ!」

『レジャー』の棚からチャッカマンを一つ入手する。
これで『マシンガン』の弾には困らない。
あとは、それらの使い分けだ。

(テイサツ部隊から本部へ。周囲にテキエイなし)

(リョウカイした。そのまま前進をケイゾクせよ)

(ラジャー)

架空の通信を交わしつつ『家庭用品』棚の端まで歩き、そこから西側通路を覗き見て誰かいないか確認する。
それから、『家庭用品』の棚を見て、どういった類の商品が陳列されているか確かめる。
具体的には、片手で武器として扱えそうなものがあるかどうかだ。
あまり気は進まないが、『マシンガン』で殴るというのも、いざという時は使えるかもしれない。
『マシンガン』がスタンド体である以上、スタンド以外を殴っても壊れることはない。
だが、やはりそれでは頼りない。
近距離でまともに使える武器を調達しておくべきだ。

444『オータム・リーブス』:2018/04/02(月) 13:50:14
(昨夜はレスが出来ず、申し訳ありません)
>>442(川本)

 >私は『ドライ』の、『ご主人様』にはなれない

『わかってるよ……逆に、なってやるなんて言われたら
お断りだって返すさ』

>私には『ドライ』がいて、『ドライ』には私がいる。
 >そういうの、戦いながら証明していこうよ

『……あぁ!』

川本のの考えを、『ドライ』がどう読み取り解釈したのか。
それは本人、もとい本猫にしか分からない。だが未来の行動が回答となる。
 ギュッと、強く瞼を一旦閉じると。スタンド猫は気弱な
様子を拭い去り、最初の発現時と同じ気丈な顔つきに戻る。

 『……マーキングだ、マーキング(爪痕を付着)しないと……
それが、大事な事だったのは憶えている……』

   ガリ  ガリ  ガリ……。

呟くと、ドライは貴方の半径十メートル周りにある家電製品。
子機や、見本の携帯など。目に写る自分と同等の質量かソレ以下の
物に対し、一心不乱に傷を付け始めた。制止をかけない限りは
その行動を暫くは継続するだろう。

>>443(夢見ヶ崎)

家庭用品棚の端……MAPだと『塗料接着剤』の丁度、下角にあたる部分。
そこから貴方は左側の様子を伺う。……人影は、見えない。

 陳列してる棚だが、家庭用品だけあってキッチンで使う鍋やら
フライパンに包丁なども存在している。女性でも気軽に扱えて
殺傷力と、防御に使えるものとなれば小ぶりのフライパンだろうか?
 選ぶのは、自分自身だ……。

445川本連流『     』:2018/04/03(火) 21:27:29
>>444

「『お断り』って、うん、そうだね。
そう言って欲しかったんだよ。
えへへ……かっこいいじゃない」

川本連流は詐欺師の娘だ。
少なくとも中学に上がるまでは町内でそう呼ばれていたことを、本人も自覚している。
だから巧言令色騙くらかして『猫』に協力を取り付けることも、
ひょっとしたら可能だったのかも知れない。

「だけどこれは夢だからね」

藁にも縋る思いの相手に、母親が本当に藁を掴ませてきた事も知っている。
それでも、だからこそ、『ドライ』相手の騙しは抜きだ。

短く呟き、辺り構わず『爪痕』を付ける『ドライ』を見遣る。
『壁』でも『床』でもなく、敢えて『小物』を狙うその動きを目で追って、

「【シルバー・ストリーク】、じゃあ、ないってことかな。
そこからが真骨頂で、本気の全力って、思っていいのかな」

『自身のサイズと同等以下』で、『複数』がトリガーか。
先の『中間地点への移動』の、『自分より大きいものはキツい』の発言との絡みも感じる。

『ドライ』の行動がひと段落するまで見守り、
頃合いをみて再び『移動』を試してもらう。
まず自身の足元を『引っ掻いて』もらい、そこから>>422で付けた床の爪痕へと。

『ドライ』を見守っている間、川本自身は大きめのサイズの『展示用タブレット』を見繕っておく。
プリセットされたアプリを適当に操作しながら『ドライ』の動向を見るつもりだ。

「『確認したいこと』の、もうひとつ。
私がごちゃごちゃ動いてる間、どのくらい『ドライ』がやれるかってこと」

『同時行動』の確認を済ませればもう、あとは戦って、証明するだけなんだ。

446夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/03(火) 22:09:58
>>444

「――これにしよう。『料理』したいからね」

「なにを料理するかって?もちろん『テキ』を料理するにきまってる」

「こいつで『ステーキ』にしてやるぜッ」

今のようにスタンドを使っている限り、片手は『サブマシンガン』で塞がってしまう。
よって、空いている方の手で扱える品物が望ましい。
手頃なフライパンを手に取り、持ち込んだ鞄の中に突っ込む。
鞄の口を開けておいて、そこからフライパンの持ち手を出しておく。
こうしておけば、すぐに引っ張り出せるという寸法だ。

そして――。

「フッフッフッフッフッ。いまこそ、いでよ!わがシモベたちよ!」

悪の魔法使いになりきって『マシンガン』を発射し、『水のエレメント』を発現させる。
まあ、スタンドも魔法のようなものだろうが。
これで、対戦相手はこちらが店内に移動したことを知るだろう。
仕掛けてくるか??それともまだか??
『マシンガン』を撃った後は、現在位置から北上し、角から北側通路を覗き込んで様子を探る。

447『オータム・リーブス』:2018/04/03(火) 22:57:35
>>445(川本)

 貴方は自分の足元の床へと(マーキング/爪痕)を望む。
『ドライ』は、言われるままに其の場所を引っ掻く。
だが、『シルバー・ストリーク』は発動しない。先ほど(>>432)もスタンドが
説明した通り、平面状で無敵移動が発揮されなからだ……。
 展示用タブレットを操作する傍らも、スタンド猫は手あたり次第に目につく
半径十メートル内の小物に対し引っ掻き傷を付ける……その時。

    ダダダダンッ!!

『! また銃声……ッ、しかも今度は近いっ!』 シュッ タンッ タンッ!

 『ドライ』は、短い破裂音に耳を揺らすと棚の上へと跳び移った。

   『……! 見つけたっ』

>>446(夢見ヶ崎)

 貴方は悪役を気取り『サブマシンガン』を掲げて銃声を鳴らす。

 ダダダダダンッッ!!

     フワ   フワ   
  フワ    フワ   

  『……ウルウル』 『ウルウル』  『クスン』  『プルプル……』

  出てきたのは総勢500。予想通りのウォッカの琥珀色で染められた
『水妖精』だが……全体的に『弱気』だ。常に自信のないマンモー二のような。
一塊で、貴方に対し涙目で命令を待っている……。

 そして、スタンドを引き連れ北上して『家庭用品』棚から出た其の時……!

 タンッ。

 >『……! 見つけたっ』

 ――! 棚に飛び乗る影を目視した。あれは『スタンド』……!
スタンドで出来ている『猫』だ!

448川本連流『     』:2018/04/03(火) 23:17:52
>>447

「『同一平面縛り』は健在なわけだ。
 んーで、そうだね」

タブレットの操作と平行して爪痕を付ける『ドライ』を見て、
『川本』は確信する。

「『動きながら動ける』子だ。素敵じゃない」

『同時行動』の度合いは知れた。
しかし『額の痣』の真実も、『小物への爪痕』の真意も未だ判然としない。
分からない。分からなくて、分からないから、このままで。

>『……! 見つけたっ』

「行くよ」

短く呟き、即座に指示するのは『棚の天板』を『引っ掻く』こと。
着陸地点の選択肢を増やしておきたい。

「こっから先はさ、やりながら考えるから。
 ほんとはそれが一番楽しいんだよ。
 『やる』のと『考える』の、別々にしちゃうのも、勿体無いって思うんだよね」

展示用のタブレットを手に取り、目線を向けるは『銃声』の先。
そこには恐らく果たして間違いなく、対戦相手のあの子が、いるはずだって思うから。

449夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/03(火) 23:48:10
>>447

「おいおい、てめえら。シャキっとしやがれッ。
 これからドンパチやらかそうってのに、そんなだらしないザマじゃあナメられちまうぜッ」

「いいか、わたしはおめえらを信じてるんだから、その期待にはキチッとこたえてくれよ?
 この手でいっしょに勝利をつかみとろうぜ!」

現れた『水妖精』に対して、つい姉貴分のような態度で接した。
いや、そんなことはどうでもいい。
上だ!!上を見ろ!!
あれはなんだ?鳥か?飛行機よ!いいや、あれは『スタンド猫』だ!!

「とうとうシッポを出したな……!ボスをうらぎったおまえたちは、このわたしがシマツする!」

どこかの犯罪組織から送り込まれた刺客風に名乗りを上げる。
ちなみに、シッポを出したというのは、猫のシッポとかけたジョークだ
さぁ、遠慮なく笑ってもいいぞ!

「そう、このわたしと……わたしと……キミたち名前は?」

『水妖精』達に呼びかけつつ後退して、『スタンド猫』から距離を取る。
あんな風に上から来られては、棚に身を隠しても意味がない。
相手のスタンドの能力も性能も不明な今は、とにかく離れることが先決だ。

「――命令。半分は私の周りに散らばって、猫以外に動くものがないか探して。
 もう半分は、あの猫が近付いてきたら、あいつに向かって突っ込む。オッケー?」

退避しながら、『水妖精』に命令を出す。
猫に聞こえないように小声でだ。
もし、猫が飛び掛ってくるようなら、『水妖精』で時間を稼いでいる間に回避を試みる。

450『オータム・リーブス』:2018/04/04(水) 22:56:02
>>448(川本)

>「行くよ」

『あぁ……!』  ザシュゥ  タンッ!

 『ドライ』は、意気込みと共に天板を引っ掻く。そして、跳躍すると
貴方の傍へと軽やかに着地する。

 『前には出過ぎるなよ。前衛は、おいらが担当する』

『それと、相手だが。何だかとっても小さい、虫の群れみたいなのを
周りに置いていた……それだけは注意しておけよ』

 そう注意するスタンド猫の傍ら……貴方達のいる棚のほうへ何やら
淡く小さく輝く十数の群れが、飛来(スB)してくる……。

  『……! 敵かっ』

 『ドライ』は、飛びかかる体勢へと移る。

>>449(夢見ヶ崎)

 >そんなだらしないザマじゃあナメられちまうぜッ
>あの猫が近付いてきたら、あいつに向かって突っ込む。オッケー?
 『……ッ』  『……プルプルプルプル』

 発破をかける夢見ヶ崎、そして敵スタンドへの『迎撃』を指示する。
本来ならば、襲ってくるであろう相手へ対応させるのは全く以て正しい。
 だが、その態度と指示は『予想外』な反応を『水妖精』達に与えた……。

 『コワイ……』  『プルプルプル コワイ』 『プルプル……』

 ……ウォッカの水妖精、もとい震えつつ自己紹介した『ウンディーネ』達は
『迎撃』の指示に対して硬直して、涙目で反応しえない。
 どうやら、この水を司る妖精達は『荒っぽい指示』を実行する事が出来ないようだ……。
『風妖精』は『お転婆』 『土妖精』は『おっとり』 『水妖精』は『弱気』と、今の所
異なるエレメントによって、性格にも大きな違いがあるようだ……。
 
 残る250体の水妖精達は、ビクビクしつつも指示に従い周囲へ散って行く……。

451川本連流『     』:2018/04/07(土) 23:55:42
>>450

「『前衛』ね。かっこいいじゃない。そうだね――」

『ドライ』の頼もしい言葉に軽く頷き、僅かに考える。
確かに生身の自分が出張るよりかは『スタンド』に戦闘を任せるのが道理ではある。
ただ、『ドライ』を前に立たせて後ろから『ああだこうだ』というのが自分の望む所かといえば、
なんとも納得し難い部分もある。

だから僅かに、一瞬だけ考えて、告げる。

「今回の私はそのかっこよさに甘える事に決めた。
 小さくてたくさんいる『それ』、まず何匹が潰してちょうだい」

数には重点を置かない。深入りはしない。
飛来する集団の先頭の数匹を巻き込むように『爪』を振るい、
『ドライ』の攻撃を回避できるか、命中した場合どの程度のダメージが通るのか、
その辺りを確認するのが狙いだ。

一方でこちらは『対戦相手』を探ろう。
本体の姿は見えるだろうか。
互いの距離はどの程度で、外見に特徴や違和感はないだろうか。
その辺りからやっていこうか。

452夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/08(日) 00:42:39
>>450

    「――――」

       「――――――」

           「――――――――は????????」

思わず目が点になった。
与えた指示を実行できないというのは、さすがに困った。
単純な命令なら問題なく行えると思っていたが、他にも制約があったようだ。
性格によって役割分担が決まっている。
言ってみれば『喜怒哀楽』といったところか。

「こらっ!なんだその反応は!だからおまえは『甘えん坊』だっていわれるんだぞ!!
 プルプルプルプルしやがって。もういっかいベビーベッドからやり直すか!?」

つい長々と説教を始めたくなったが、そんな場合ではない。
今の状況をどうにかしなければならない。
『リロード』して他のエレメントに交代させることも考えたが、その行動は隙を作ることになる。

「もう、仕方ないな。今のは性格を把握してなかった私が悪かった。
 とりあえずキミらは私を守れるように近くにいてよ。ね?
 怖くない、怖くないよ〜〜〜」

指示を実行しなかった残りの250体に、傍で待機するよう改めて命令しなおす。
攻撃ができないというのなら、防御とか受動的な行動であれば可能かもしれない。
少なくとも、敵の近くで本体を無防備に曝しておくよりはマシだろう。

そして、『家庭用品』棚から出来るだけ大振りでよく切れそうな刃物を見つけて一つ確保する。
さらに、『ワーク衣料』の棚に移動し、適当な作業着か何かを一つ入手する。
それらが確保できたら、刃物と作業着は鞄の中に入れる。

いつ攻撃が来るか分からないのが不安だ。
できれば回避したいところだが、最悪でも防御はしなけれなばらない。
その時に『ウンディーネ』が少しは役に立ってくれるといいが。

453『オータム・リーブス』:2018/04/08(日) 13:55:30
>>451『川本』(お気になさらず。ですが、事前に点呼スレなどで
返信出来ない旨を頂けたほうが幸いです)

 >小さくてたくさんいる『それ』、まず何匹が潰してちょうだい

『お安い御用さ!』 タンッ

 ドライは跳躍すると、棚を足場に使い器用に小さな蚊柱のようなものへと
一気に接近する!

 一塊で普通の速度で接近していたものたちは、迫って来たスタンドに気づくと
泡をくったように上空、後方、真横の陳列棚の空き目から逃げようとする。

 『逃がすかよ!』  ザシュッ……!

 ドライの爪が伸びて、宙を裂く。……集団の上や下に逃げようとしたものは
爪に触れた瞬間、瞬く間に飛散した。地面に僅かに琥珀色の染みが広がる

『んっ! この匂い、酒……か? それと、ちっ……
何匹か取り逃がした。今の、虫じゃないな……凄く小さいけど人型だったぞ』

 地面と、爪に鼻をピクピク動かして感想を呟き。そして、少し顔を顰め
爪の間から擦り抜けていった者達が通った棚の間をドライは凝視する。

 『おいら達がこの棚のほうに居るの、バレちまったかもな』

スタンドが報告する傍ら。貴方も妖精達が散らばるのを見届けてから
棚の向こうの通路を覗く。

カツ  カツ・・・。

 『ワーク衣料』方面に入る人影を見た……。

>>452(夢見ヶ崎)

 水妖精の命令違反に、思わず怒鳴りつける貴方。
僅かに妖精達は震え、一層と琥珀の涙を一同が浮かべる。
 苛立ちもあるものの、収穫はある。『土』と『風』は
行動は素早くも、不規則な部分が目立つ風。そして基本的に
命令に忠実ながら、動きは緩慢な土と『反対』の性質が目立つ。
 この『水』達の行動からも、よくよく観察すれば成果はある筈だ。

 
 >キミらは私を守れるように近くにいてよ
 
 『ワカッタ……』 『クスン ワカッタ』 『プルプル ワカッタ……』

スゥゥゥゥゥ……。

 『水妖精』達は、琥珀色の半径一メートル内を円柱型で囲むようにして
夢見ヶ崎の壁となって、貴方の移動に合わせ陣形を保ったまま移動する。
 明確な『攻撃』の指示でなければ、ある程度の事はしてくれそうだ……。

棚に置いてある中で、一番使いやすい大きさだと『三徳包丁』だ。
 そして『ワーク衣料』に移動して適当な『つなぎ』を鞄へと入れた。
……すると。

   フワ  フワ……。


 『……イタ   ネコ イタ』

 『ヒト  イタ オナジ バショ イタ』

 『チイサイデンワ アルトコロ……ホカノ仲間 ネコ 切ッタ……』

 偵察に向かわせていた水妖精達だろう。散らばった数匹が、涙目で
体を震わせつつ報告をしてきた。

 尚、多少なりとも妖精達が消えたようだが……貴方は特段何処かに
小さな痛みを感じた覚えはないし、疲れなどもない。精々あるとすれば
鞄を提げる肩部分が、僅かに凝ってるぐらいか。

454『オータム・リーブス』:2018/04/09(月) 11:46:04
>>453(追記)
 なお、『水妖精』達は全体的に輝きを放って薄くなってる。
もう『時間切れ』のようだ。

455夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/09(月) 18:17:25
>>453

「ほうほう、うむうむ、ごくろうごくろう!!」

「そんで、ネコに切られたとき、どんな感じだった??
 グシャァッ!って感じだった??シュババッ!って感じだった??」

「ようするに、『力は強かった?』、『動きは速かった?』ってこと」

『水妖精』の報告で、敵の位置は分かった。
小さい電話、つまり携帯電話がある場所といったら家電しかないだろう。
自分が今いる所から近すぎるわけではないが、遠すぎるという距離でもない。
相手の性能次第では、すぐに距離を詰めてくる可能性もある。
それを考えれば、警戒は緩められない。

「なんかさぁ――」

「いまさらなんだけど、こうやっておしゃべりしてるのって、すっごいシンセンってかんじするよね。
 キミたち、わかる??ベイビーちゃんには、わかんないかなぁ??
 コドモには、まだはやいからなぁ〜〜〜。オトナになったらわかるよ、きっと、うんうん」

『ドクター・ブラインド』は自我を持たないスタンドだ。
言葉を喋ることはあるが、あれはあくまでも独り言に過ぎない。
無機質な呟きを、ただ機械的に繰り返しているだけなのだから。
だからこそ、こうしてスタンドと会話していることが新鮮に感じられた。
結構こういうのも楽しいかもしれない。

「さて、イッキに突っ切ってくるかと思ってたけど――」

ひとまず現在地から移動して、敵スタンドから距離を取る。
方角は南方向だ。
その際、『家庭用品』の棚から包丁を更に二本追加で入手し、合計で三本を所持することにする。
それらは、全て鞄に入れておく。
これだけあれば十分だろう。

「――ところで、そろそろ一分たったっぽい???」

『水妖精』が消えたら、こちらは無防備になる。
敵が攻めてくる前に、また『リロード』する必要がありそうだ。
『マシンガン』のマガジンを取り外し、点火したチャッカマンを近付ける。
それで反応があればよし、なければ直に火で炙るようにして『リロード』を試みる。
『マシンガン本体』が邪魔になるようなら、一旦『マシンガン』を脇に挟むなり何なりする。

456川本連流『     』:2018/04/10(火) 23:10:00
>>453

『ドライ』の爪が『それ』を引き裂く様を見て、僅かに目を細める。

「当たるし、やれるね。
 だけど、だからこそっていうのかな。
 その、たくさんいる『それ』、相手してたらキリがないって感じだね。
 しかし壊すとお酒になるってのは、なんなんだろね」

未成年の川本が持つ酒の知識は少ない。
仕事を終えて遅くに帰ってきた母親が、憤りながら、悔やみながら、時に泣きながら飲むそれだ。
そんな母親を見て、『早く自分もハタチになって、一緒に酒を飲まないとな』と決意を新たにしたものだ。

幾度か聴こえた『銃声』と、距離を詰めてこない姿勢を見るに、
銃のイメージそのまま、遠い間合いが得意なタイプと当たりを付ける。

「移動は『棚』を飛び移りながら。
 それぞれの棚を一回ずつ引っ掻くことね。
 すばしっこい『ドライ』と普通の『私』とで、それで大体足並み合うんじゃないかな。
 距離詰めながら、拠点増やして行こうか」

『作業用品』『工具金物』『塗料接着剤』、
それぞれの棚の前を通過するようにして『ワーク衣料』棚付近の『対戦相手』を目指す。

『ドライ』に出す指示は口に出した通り。
川本本体は早足で距離を詰めたい所だが、基本的には『ドライ』のペースに合わせる歩みで。
『工具金物』の棚の前を通る際、可能なら『バール』か『金槌』を入手しておきたい。

457『オータム・リーブス』:2018/04/11(水) 20:04:58
>>455(夢見ヶ崎)

 貴方はスタンドの弾丸(妖精)達と会話しつつ南方面に移動する。
すなわち『園芸用品』のある場所へとグルっと回って戻って来る感じだ。
 二本、牛刀かソレに類似したものか。控えめに見ても勢いよく人体に刺せば
当たり所によれば致命傷になりえる武器は三本になった。もっとも、この舞台は
『スタンド』がメインである故に、その直接的な攻撃が何処まで許容されるかは不明だが。

   シュゥゥ……。
 スチャ    キィィィンッッ!

水妖精達が消失する。マガジンをマシンガンから抜いてチャッカマンの火に触れさせると
直ぐに光り輝き、充填完了を表す粒子が一瞬舞った。

     タンッ    タンッ……。

 少し遠くのほうで、棚の上に飛び乗り何やら天板に爪を立てる『スタンド猫』の
姿が見えた……この位置からだと、射程距離が異常に長くない限り直ぐに攻める事はない。

>>456(川本)

 貴方は地面に軽く付着してる酒の名残と匂いに家族の思い出を巡らせる。
スタンドへと『マーキング(前準備)』をお願いする。

 『あぁ。棚の中のものにも幾らか傷を付けておくからな
そうした方が、後で能力で集める際に直ぐ済む』

  タッ   タッンッ   タッ   タッンッ
    ザシュ!         ザシュ!  

 『作業用品』 『工具金物』の天板へと『ドライ』はその敏捷性を活かして
危なげなく天板に二つの爪痕を刻む。並行して地面にも同様に同じ行動を行った
 更に、どちらの棚にもある猫より比較的小さい懐中電灯やら、バッテリー
工具であるならば、目につくものに手あたり次第に射程内を往復するようにして
ソレに触れる度に肉球から黒く輝く爪を出しては傷を付ける作業に腐心した。

 工具金物で、適当な大きさのバールと金槌は目に留まった。適当に腰に
括り付けるのも良いし、携えるのも問題ないだろう……。

458夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/11(水) 22:24:51
>>457

「――よしよし」

ひとまず『リロード』はできた。
発射する前に、ちょっとした作業を行う。
『家庭用品』と『園芸用品』の間辺りに身を隠し、まずつなぎの袖をくっつけ、
その先に包丁三本をまとめて縛り付ける。
難しいようなら二本でもいい。
できたら、それは一旦置いておく。

敵スタンドの動きも気になるところだ。
あそこから飛び掛ってくるつもりかと思ったが、そうでもないらしい。
何かしてる?
猫が爪とぎするのは別に不自然でもないが、相手はスタンドだ。
それだけじゃあないだろう。

そういえば『水妖精』達は、『力は強かった?』、『動きは速かった?』って質問には答えてくれてただろうか?

「ナゾナゾです。『おてんば』の反対は『のんびり屋』。じゃあ『甘えん坊』の反対は???」

敵スタンドとの距離に気を配りつつ、『マシンガン』を発射する。
『水妖精』が臆病で受動的なら、その対極に位置するであろう『火妖精』は、おそらく……。
さて、正解は??



【眠気が強いので、先にレスさせていただきます】

459川本連流『     』:2018/04/11(水) 23:33:20
>>457

『ドライ』が自主的に行う『小物』への『マーキング』。
先に見た『移動の中間地点へ物を引き寄せる性質』。
加えて此度の『能力で集める』という発言。

「多分その辺が繋がってくるはず、なんだよね……」

呟きながら、片手で携行出来るサイズの『バール』を入手し、左手に提げる。
『ドライ』への指示は継続。
先程までより歩調を早め、人影を目にした『ワーク衣料』の棚の辺りまで移動したい。

「こっちは結構派手にやってるつもりなんだけどね。
 向こうから仕掛けてくるって感じでもないし、
 やっぱり距離がある方が得意なのか、なにかの準備があるのか、かな」

小走りに駆けながら視線を『ドライ』へと向け、

「たとえばさ、これまでたくさん『マーキング』してきたエリアに引き返して、
 あっちこっち爪痕の付いた私達に有利な場所で『待ち構える』ってのは、
 ねえ、どうなんだろうね?」

薄く微笑み訪ねてみよう。
単なる雑談の類だけれど。

460『オータム・リーブス』:2018/04/12(木) 09:44:38
>>458(夢見ヶ崎)

『水妖精』達に敵スタンドの詳細について聞いた報告だったが。
彼女等は震えつつ『爪が一番強そうだった』『動きは速かった』と
たどたどしくも伝えてくれた。

 貴方は棚の間に隠れるようにして、『マシンガン』の引き金を引く。

   ――ダダダダダダダダンッッ!!

   ボォ  ボォ  ボォ  ボォ!!

『サッ』   『ラ!』
   『マンッ!!』   『ダ――ァ!!!』

  『ヤルゾ!』 『ヤルゾヤルゾ!!』 『ヤッツケルゾ!』 『ボッ ボォ!』

出てくる『火妖精』達。その振る舞いは正に『腕白』で『暴れん坊』と
いった感じの子供達だ。盛んに激しく左右に貴方の周りを飛び回りつつ
能動的に行動したいと言わんばかりに自己出張を示してる。

大人しくしてろ、等の命令は恐らく聞かないだろう。




>>459(川本)

 『ワーク衣料』の棚まで辿り着く、バールを片手に貴方は
棚に置いてあるハンガーや天板と地面に対してマーキングを行う
『ドライ』へと相談を持ち掛ける。

 大体の小物と、発射地点と着地地点へと爪痕を付けた猫は
貴方の横へと降り立つと、少し髭を撫でてから答えた。

 『敵の能力に寄るな。あの小っこいの達、さっきので全部って
訳じゃないだろうし、さっきからドンパチ鳴らしてる奴が撃ってきた
のだとしたら、おいらよりは多分ずっと遠くまで飛ばせるって事だろ?
 マーキング場所に誘導するのなら良いけど、ただボーっと待ち構えても
射程外からハチの巣にされる可能性が高いな。
 まぁ、おいらの爪ですぐ消えちまうようだから。そんなに強い奴等
でない事は確かだけどさ』

 『待ち構える』戦法に対しての賛同は消極的だ……何かしら
メリットが存在するのならともかく。岩石を容易に裂く武器『爪』を
持つスタンドからすれば、能動的に闘うほうが有利に働くと思ってるのだろう。

>>

461川本連流『     』:2018/04/12(木) 23:03:55
>>460

消極的な、それでいて的確な『ドライ』の言葉を受けて、
『微笑み』ではない明らかな 『笑み』の表情を浮かべる川本。

「良かった。『ドライ』ならね、反対してくれると思ってたよ」

戦って戦って、互いの価値を証明すると言ったのだ。
その為に駆け足で、『敵』の姿を探しているのだ。
いまさら弱気な発言を、この猫が認めるとは思えない。

「だからできればさ、『私がそんなことするはずない』って、
 そう言ってもらえたらもっと嬉しかったんだけどね」

言いながらも索敵の意志は継続だ。
姿でも音でも、敵の居場所を捉える要素はないだろうか。
先程までこの『ワーク衣料』の棚のそばに居たことを考えても、
そう遠くへは行っていないと思うのだけど。

「しかし不思議だよね。
 『ドライ』の言う通り、こっちの攻撃の届かないところから、
 『銃』で撃ってくればいいのにね。
 私達は逃げも隠れもしてなくて、しかも相手の居場所が分からないっていうんだから」

『対戦相手』の居場所を捉えることができれば、
迷わずそちらへ歩みを進めることにする。
連れているのは猫だけれど、虎穴に入らずんばなんとやらだ。

「『撃てない理由』がある、って方に、期待したいよね。
 『ドライ』の『高低差』みたいに『条件がある』とか。
 そうでなければそうだね……『同世代の女子に向けて引き金が引くのがおっかない』とか」

軽口を叩きながらも思う。
果たして自分は同世代の女子に、爪を突き立てる事ができるのか。
なんて。

462夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/12(木) 23:31:33
>>460

「ほうほう、ゲンキがいいな。スキだよ、そういうの。うんうん」

やはり『火妖精』は攻撃的な性格の持ち主らしい。
じっとしていてくれそうにないが、問題はない。
大人しくしていてもらうつもりで呼び出したわけではないからだ。
念のため、『火妖精』の一体に指先を近付けて軽く触れてみよう。
やはり熱いのだろうか。

それから、相手の位置を確認するため、棚の陰からこっそり様子を覗き見る。
最初に西側、次に東側だ。
そうしてから、『火妖精』に命令を出す。

「じゃあ、やっつけてもらおうかなぁ〜〜〜」

「キミらはこっちから突っ込む。キミらはあっちから突っ込む。わかるね??」

「それから、狙うのは人間の方を優先すること。オッケー??」

「――よし、思いっきりやっつけてこい!!」

『火妖精』を二つに分け、西側と東側の両方向から突撃させる。
左右からの挟撃だ。
『火妖精』の攻撃力と、それに相手がどう対応するか見させてもらう。

463『オータム・リーブス』:2018/04/13(金) 17:45:53
>>461(川本)

 >『私がそんなことするはずない』って、
>そう言ってもらえたらもっと嬉しかったんだけどね

 『おいらは……おいらは、まだツレルを完全に信用はしてないぜ。
確かに【誠意】は感じた。けど、全てを出し尽くすのは見てないからな』

 通りかかる『木材』と『衣料』にある天板と地面、小物に傷を付ける
『ドライ』の声を聞きつつ、先程(>>460)聞こえた発砲音のほうから
何かが迫って来るのを目撃した。 
   ボ  ボ   ボ   ボボッ

 『! また小さな群れ……さっきよりずっと大群だぞ!』  タンッ

 およそ『250』の小さな赤い群れが、正面から迫って来る……!(スB)

>>462(夢見ヶ崎)

 貴方は、一体の『火妖精』へ指先で触れる。
仄かに暖かい……が、火傷するような程ではない。恐らく、『妖精状態』の際は
元の元素としての状態にスタンドの膜を纏ってるような状態なのだ。
 そして、『解除』されると元の物質へと様変わりする。

>キミらはこっちから突っ込む。キミらはあっちから突っ込む
>狙うのは人間の方を優先する
>よし、思いっきりやっつけてこい!!

 『オゥ!  ヤッツケルゾ!』  『タオスゾ!』  『ヤルゾ!』
    『ボッ   ボボォォオ!』

  挟み撃ちにして、ぶっ倒せ。その、簡潔でストレートな
命令に、火妖精は呼応して元気に目標地点へ飛行する!

  瞬く間に、貴方が陰から様子を伺うワーク衣料の棚付近に
立つ敵(川本)と猫(ドライ)の元に、半分の『火妖精』達が迫り
もう残る火妖精達は、少し横から遅れるようにして突撃するのが見えた。

464夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/13(金) 22:19:03
>>463

現在のお互いの距離と位置は??

465『オータム・リーブス』:2018/04/13(金) 23:43:21
>>464(回答)

 約9〜10m内。

 現在の二人の位置を簡易的に表示すると。

           △=川本/ドライ   ○=夢見ヶ崎 ∴=妖精
木木木木木木      
木木木木木木
   △
ワワワ
ワワワ∴棚∴棚
ワワワ 棚 棚
ワワワ 棚 棚
ワワワ 棚 棚
      ○
園園園
園園園

466川本連流『     』:2018/04/15(日) 20:02:24
>>463

「『誠意』に『信用』ね。うん。
 そういうのってやっぱり、行動で示していくしかないからさ」

だからこその戦いで、そのための戦いなのだろう。
向かってくる『赤い群れ』を視界に捉え、呟きながら行動に移る。

「ひとつひとつは大したことないけど、
 たくさんいて、遠くまで行けるっていうなら、そうだね。
 距離を取って戦いたくなるのも分かるかな」

恐らく『ワーク衣料』の棚に陳列されているであろう『作業着』の中から、
なるべく生地が厚く頑丈そうなものを一着入手したい。
バールはポケットに突っ込み、空いた手で『作業着』を手にするイメージ。

同時に『ドライ』に『床』を引っ掻き『マーキング』するよう命じる。
敵前での『マーキング』は相応の『隙』が生じると助言を受けたことを憶えている、が。

「そこは私がちょっとだけ、体を張ることにするよ。
 どのみち大群が相手なら、『ドライ』が一匹ずつ潰していくってわけにもいかないからさ」

『群れ』が『川本』へ殺到するようなら、入手した『作業着』を振り回し払い落とす。
『スタンド』に直接ダメージを与えられずとも、透過されなければ多少の時間稼ぎにはなるだろう。

『マーキング』が完了する前に『ドライ』が『群れ』に襲われるようなら群れへの対処を優先。
『爪』で潰せる範囲の『群れ』を潰す。

『マーキング』が完了すれば即座に【シルバー・ストリーク】の能力を発動。
移動先は『木材棚の天板』か『ワーク衣料棚の天板』の『マーキング』のうち、
位置取り的により多くの『群れ』を『移動』に巻き込める方。
川本自身も位置取りを調整するよう移動し、移動の軌道上に『群れ』を巻き込むよう目論む。

「多分これでなにかがどうにか、なると思うんだけどね……」

467夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/15(日) 20:55:04
>>465

回等感謝します

>>463

「その意気だ、チャンプ!おまえは『サツジンマシーン』だ!めざせ、甲子園!」

思いついた適当な激励をかけつつ、『妖精』を送り出す。
さて、元気がいいのはいいけど、正面から戦っても勝ち目は薄いだろう。
敵のスタンドは素早く、強力な爪を持っているらしい。
しかし、単純な力だけでは勝負は決まらない。
たとえ小人でも、頭数が集まれば『ガリバー』も倒せる。

「で、威勢はよかったけど、じっさいどうなの??」

東側から向かった『火妖精』の後に続いて、自分も相手に接近する。
ただし、まだ棚の陰に隠れていられる程度にしておく。
棚の端辺りで止まり、そこから『火妖精』の戦いを見守る。

「あのツメ――さっき何か引っかいてたけど、
 『ドクター・ブラインド』みたいに、傷をつけたものに何かする能力か???」

『爪』というキーワードから能力を想像する。
自分のスタンドも『爪』が能力発動の鍵になっている。
だからこそ、敵スタンドも『爪』が能力に関係しているのではないかという考えが浮かんだ。

468『オータム・リーブス』:2018/04/16(月) 19:54:31
>>466(川本)

 貴方は、風を切りつつ弾速に近い速さで迫る小さな赤い大群を視認しつつ
一つの『つなぎ』を手にする。その間にも敵は距離を詰めて、貴方だけを
狙って一気に突撃しようとした。人の動きと、虫のような素早い動きでは
後者の動きが優位に立つ。然も、少し左側からも同じ程の大量の
小さな赤い群れがやって来る。作業着を振る間もなく、大群の敵が全身を覆う……。



     ――タンッ
 ……と、思ったが。
 『ツレルは……おいらのパートナーだっ』 ザシュッ!

   『例え短い間でも……それでも大切な!』 ザシュッ!

……貴方の命令を無視し、『ドライ』は貴方と敵スタンドの小さな大群に
割って入り跳び、高速で爪を振るう。微かに火の粉が飛んだ。

 『シルバー・ストリーク』を発動しようとすれば。どうしても、その間
多少のタイムラグが発動する。何より、つなぎを入手して振り回そうとすれば
その隙を狙って、大群の敵達が貴方を覆う。その危険を見過ごしてまで
『ドライ』は貴方の命令を実行する事は出来なかったようだ……。
 敵の大群は、スタンドの阻害に怯み一時的に停止する。その敵意は
邪魔するスタンド猫に対しても向けられてるようだ。

  『ジャマ!』 『ジャマ ボッ!』 『ヤッツケル!!』

「御免よ……命令を無視してさ  ははっ」
 「おいらは、やっぱり……駄目な奴だなぁ」

 『ドライ』は自嘲気味に笑いつつ、再突撃を繰り出そうとする
敵達を目にしつつ前傾姿勢をとっている……。

>>467(夢見ヶ崎)

 貴方は、棚の陰から『火妖精』達の戦いを見守る。
丁度↑で行われてるような、スタンド猫が敵の女性と貴方の
スタンドの両者に割り込んで宙を舞いつつ爪を振るう姿が見えた。
 攻撃速度は、早い(スB) 貴方のスタンド妖精の飛行速度と同等だろう。

 ブゥン ブゥン!!

『火妖精』達は、人間に突撃するのを邪魔されて怒り心頭だ。
邪魔をした『スタンド猫』に対しても、攻撃を仕掛けようとする動きをしている。
 今の妖精達の総数は、スタンド猫の牽制による爪攻撃を受けたのも含めて残るは
『480』といったところだ。まだまだ十分に戦える数は残っている……。

469川本連流『     』:2018/04/19(木) 23:51:34
>>468

「あ――」

自身と敵との間に割って入る『ドライ』を見て、
川本は呆けたように口を開け声を漏らす。

「いや、違うんだ……そんなつもりじゃ、なくって」

口をついて出る言い訳も切れ切れに、
懸命に爪を振るう猫へと呟き掛ける。

「私がいくらか酷い目にあって、
 それでも『ドライ』が動けるようなら、
 それはそれで勝てるんじゃないかって、思ったんだけどね」

これまでの『ドライ』との攻防を見るに、
相手の『群れ』にそれほど大きい攻撃力があるとは考え難い。
生身でも多少はどうにかなると踏んでみたが、それを許す『相棒』ではなかったか。

「自棄になるのは悪い癖だね――。
 四の五の抜きで一回、ちゃんとやってみようか」

今回の私は『ドライ』に甘える事に決めた。

「この『群れ』は、『ドライ』が全部潰すこと。
 逃げるやつは放っておくこと。
 私が後ろでどうにかこうにかなっても気にしないこと。
 分かるよね?」

この一合で『ドライ』が作ってくれた時間が有る。
次の『群れ』の攻撃に対して、川本自身もある程度の対応は取れるだろう。

「『力比べ』なんだよ。
 『遠くから』、『沢山』、『何度も』出してくる相手に対して、
 正面切って打ち負けるようだと、どの道しんどい勝負なんだ」

手にした『つなぎ』を握り直す。
『ドライ』の言葉と、力を信じるほか今はない。

470夢見ヶ崎明日美『???』:2018/04/20(金) 00:07:25
>>468

「しまった!じゃまされてしまったぞ!こいつはまずい!」

オーバーリアクションで大袈裟に頭を抱えつつ、『火妖精』と『スタンド猫』の戦いを見つめる。
実際には、そこまで悩んではいなかった。
むしろ、これはチャンスだ。

「がんばれ、みんな!ファイトだ、みんな!わたしもがんばるぜ!」

声援を送りつつ、棚の陰から飛び出し、第二陣として送り出した『火妖精』達の後方から接近する。
その際、正面に位置する『火妖精』達を壁のように使うことで、敵の攻撃にも幾らか対処できるようにしたい。
相手との距離に注意し、近付きすぎないように心がける。
こちらの武器が届く範囲に来たら、そこで足を止める。
武器は、つなぎの先に結び付けた三本の包丁だ。

「その動き、本体を守るつもりみたいだけど――」

「こういうのはどうかな?『チェシャ猫』ちゃん?」

つなぎの袖にまとめて結び付けておいた三本の包丁を、本体めがけて投げつける。
狙いは胴体。
末端部分だと外れる可能性が高い。
身体の中心に当たる胴体を狙えば、どこかしらに命中する。
つなぎの反対側の先端、つまり足部分の裾は手に握っておく。

「ところで、『バースデーケーキ』の気分を味わうのって洒落てると思わない?」

もっとも、この攻撃そのものでダメージを与えるつもりは余りなかった。
これは布石であり、あくまでも注意を引くための行動に過ぎない。
もし包丁を本体が防げば、その分だけ隙が生じて『火妖精』達が取り付きやすくなる。
スタンドで防いだとしても、スタンドの動きを一時的に妨害することになるはずだ。
その場合、『火妖精』達はフリーになり、当初の命令通り本体を狙って突っ込んでくれるだろう。

「 『ハッピーバースデー・トゥーユー』 」

つなぎを引いて包丁を手元に引き戻しつつ、後方に飛び退いて距離を取る。
そして、『火妖精』達が対戦相手の全身に取り付くタイミングを見計らって、
『火妖精』を『解除』(>>467 cancel=解除)する。
一つ一つは大したことのない灯火だろう。
でも、それが何百体もいれば話は違ってくる。
言うなれば、数百歳分の蝋燭が立つ『バースデーケーキ』の完成だ。

471『オータム・リーブス』:2018/04/22(日) 20:34:15
(本当にすいません。昨日は疲弊してレス投下できませんでした)
>>469(川本)
>私がいくらか酷い目にあって、
それでも『ドライ』が動けるようなら
それはそれで勝てるんじゃないかって

 『――馬鹿野郎っ!』  ザシュゥッ!

『――おいらには【お前】がいてっ 
お前には【おいら】がいる! その言葉は嘘だったのか!?
 自己犠牲なんかで勝たれても! おいらはちっとも納得しないよ!!』

 スタンド猫は声を張り上げる。そして、貴方の『群れ』への対応は
無言で爪を振るう事で応じている。然しながら、敵のスタンドは多勢だ
 100数の赤い群れが貴方の前にも飛来する。

 ――チクッ    チクッ     チクッ……。

 露出した肌へと、指より小さいサイズの群れが何度も体を走らせる。
秋などに生じる、静電気が走るような痛みが何度も走る。
 血などはまだ痛みが生じた場所には出ないが、このまま黙って受ければ
一分もすれば紙で切った程度の傷は受けた箇所から起きそうだ。

 視界の中で、スタンド群体の壁の向こう側から人影が近づく。
女性……敵の『夢見ヶ崎』だ。片手に幾つかの包丁が吊り提げた
作業着らしきものを携行している。

 >ハッピーバースデー・トゥーユー

 『――! ツレルッ……!』

 ! 群体のスタンドの壁から、つなぎに繋げられた包丁が
貴方の正面めがけて飛来する。だが、振り払おうとすれば
 赤い群体も、その隙をついて貴方の体を覆いかねない。

『ドライ』も、敵スタンドの対応に追われた結果、敵本体の襲撃に
一拍反応が遅れた……包丁の攻撃に対応出来るかは『ギリギリ』だ。

>>470(夢見ヶ崎)

 がんばれ、みんな!ファイトだ、みんな!わたしもがんばるぜ!

 『  ォウ!!   ヤッツケルゾォ!!』

 火妖精達の性格は、かなり戦闘的だ。貴方の応援に対して
頼もしく返答しつつスタンド猫へ突っ込む。
 敵本体に対しても残る軍勢は突撃する。相手の露出した顔や手へと
赤き頼もしき尖兵は素早く移動しつつ体当たりを起こしては反撃がすぐ
出来ない後方や間合いの外へと飛来する。ダメージは殆どないものの
彼らは自分自身に対して最も効果的な戦法を熟知しているようだ。

 「 『ハッピーバースデー・トゥーユー』 」

貴方はつなぎを、しなりを付けて振るい包丁を敵本体の胸元へと飛ばす!
相手も、つなぎを闘牛士のように掲げているものの。貴方のスタンド妖精に
手間取っており、この分なら攻撃は間違いなく通りそうだ。
 
尚、『解除』に関しては『任意』で出来るか微妙だ。
 命令すれば問題なく火の粉に変わるだろうが。彼らは『サブマシンガン』
拳銃スタンドから放たれた『自動操縦』方式の『スタンド』に近い。
 

(※>>467のメ欄は確認していましたが。どの部分に関しての
キャンセルか判断つかなかったので、このように処理しました)

472『オータム・リーブス』:2018/05/07(月) 23:39:46
(夢見ヶ崎PC また、もし可能なら川本PCの返信も望む)

――ジジ   ジジ・・・・・・

 『川本』 『夢見ヶ崎』

互いのスタンドの激突、死闘が幕開ける最中に二人の視界がぶれる。

 気付くと、貴方たちは闇の空間に佇んでいた。
暗闇の中に、ぽつぽつと周囲が星のように点滅している最初の空間に。


 「・・・・・・おや、これは奇異な事。
どうにも、御二人の内の一人が夢より目覚められたようです。
 何者かの邪魔か、もしくは夢から抜ける程の刺激を外部から受けたのか。
はてさて・・・・・・これはこれは、少々困りましたね。
 あははは。まぁ、このような出来事もたびたびあるのでしょう。
人生と言う、長くも一瞬に過ぎる劇場の戯言の一つ・・・・・・」

 星のような瞳と髪の女が、また面白いものを見るかのように
貴方を見ていた。

 「さて、今宵の幕間は終焉へと向かいます・・・・・・。
然しながら、今回は少々想定外に終わりますね。
 お一つ、これは提案なのですが。

今回の『記憶』は持ち帰る事をご自由に選択して頂けます。
 それと、ささやかながら小金を現実でいずれ貰う事も・・・・・・。
また、今後もこのような夢の場を開催する予定もございます。
 貴方にとっては、このように不本意で終わる事は趣旨に反すると
わたくしは思っております。
 ですので、次にまた。貴方がこの夢で踊ることを願うならば
優先的にこの場に訪れるように望みます。
 それで、今回は劇場より お別れ。どうでしょうか?」


 星の女は、貴方の答えを穏やかに待ち受ける・・・・・・。
 

(※ミッションマネー半額及び記憶の持ち帰りの任意選択。
 また、夢見ヶ崎PLの今後のミッション希望時の参加優先で
ミッションを終了したいと思います。
 今回のミッションで二人に渡したスタンドの詳細は
ミッション終了後に説明させて頂きます)

473夢見ヶ崎明日美『???』:2018/05/08(火) 00:26:25
>>472

「 お??お???お???? 」

辺りをキョロキョロ見渡す。
よし!!何も異常ないな!!
だって、クレイジーな世界でクレイジーなことが起こるのって当たり前じゃん??
元々おかしな場所だった。
正常に進む方が、ある意味おかしいのかもしれない。

「『今週はここまで!続きは来週』って??じらすのがうまいなー。にくいにくい」

その場に腰を下ろして胡坐をかき、パチパチと何度か拍手する。

「夢のことってあんま覚えてないじゃん??で、これも夢でしょ。
 だから起きたら忘れてるかもしんない。でも覚えてるかもしれない」

そう言いながら一つ欠伸をし、両手で顔を支えながらうつ伏せに寝転がる。

「何が言いたいかっていうと、起きてみないと分かんないよねってこと。
 まぁ、わたしの予想としては――」

「『何か分かんないけど、こういうヘンテコな夢みた』ってくらいには覚えてるんじゃないかなぁ〜〜〜と思う。
 そういう感じ???」

両足をブラブラと前後に動かしながら答えた。

「言っとくけど、わたしのギャランティーは高いぞ!
 出るなら主役!!メインキャストだ!!あと、今度からはマネージャー通して」


(記憶は『持ち帰り』を選択します。ありがとうございました。お疲れ様です)

474『オータム・リーブス』:2018/05/08(火) 17:35:33
>>473

>言っとくけど、わたしのギャランティーは高いぞ!
 
>出るなら主役!!メインキャストだ!!あと、今度からはマネージャー通して


 「あはは 承知いたしました。
いずれ、また。枯葉のごとく褪せた微睡の中で お会いしましょう」

 「それまで、貴方だけの獲得する劇を愉しんで。 

               また何時か 何時か……」


そして、貴方は暗闇の中で段々と意識を暗転させていった。
穏やかな女の笑い声が遠のく中で、ゆっくり ゆっくりと。

 ……   ……

「ふぅ   それにしても、ままならないものですね」

「美しき魂と魂の交錯によって織りなす色彩。
閃光のように短いからこそ艶やかなのに、見る事は本当に難しい」



― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

夢見ヶ崎は、目を覚ます。スタンドの『ドクター・ブラインド』も
問題なく発現する事は出来ており、何時ものベットの上から起き上がるだろう。

奇妙な夢で、星を模る女性は何時かの再会を予言した。
それは、微睡の中で起きた奇妙な出来事を忘れる程の長い時の後に起きるのか
もしくは、それより早い時に起きるのかは。まだ、誰にも知れない……。


『夢見ヶ崎 明日美』→『オータム・リーブス』時の記憶get!
現実内で起きた幸運により『十万』get!

一般人『川本』→!同上で『十万』get!


To be continued……?

475『オータム・リーブス』:2018/05/08(火) 17:54:14
夢見ヶ崎に借用して頂いたスタンド。

『サブマシンガン』のヴィジョン 非実体化スタンド。
 
マガジンに『四元素(エレメント)』に相応する物体を接触させる事により
最大五百発(匹)の『妖精』を発現させる事が出来る。
 妖精達の知性は幼稚園児並みであり、火・水・土・風によって性格に差異がある。
四つのエレメントを駆使して、君だけの『担い手』としての力を振るうのだ。

『エアリー・フェアリー・ナンセンス』

破壊力:C スピード:なし  射程距離:D
持続力:C 精密動作性:なし 成長性:B

『エレメント・フェアリー』

破壊力:E スピード:C〜B  射程距離:B(50m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:C


能力概要

サブマシンガンの本体に関してはモデルガン並みの強度。妖精達も
射程距離は広いものの、それ以外のスペックは微妙なもののDFはどちらにも
存在しなかった。妖精達はミッション内でも見た内容の性格であり
土→水=火→風と言った感じでスピードは風が一番あるものの命令を十分の1が
無視すると言うデメリットも存在していた。
 それ等の欠点を克服して、毒性の気体や灯油などを媒介にした妖精を活かした
攻撃方法が有力だったと思われる。遠距離からダメージを蓄積させたり、小さな
存在である事を活かしてスニーキングを活用してのトリックコンボを活かした
戦いを想像して作成したスタンドだった。
 水妖精が攻撃指示を反する理由としては、指示に順応すぎるとえげつない攻撃が
広がりすぎるから。煙草を煮込んだ液体や、洗剤など普通に日常生活では人を重傷
に陥らせる事ができるものはあるので、少々制約は多く付けていた。

ミッション内の経過に関してGMからの感想を述べさせて頂けるならば
遠距離から延々と攻撃したりする図は、余り華麗とは言えないと思うが
このスタンドは遠距離や設置での攻撃が一番活きると思うので、園芸土の
あたりで、灯油なども入手しての灯油を媒介にした水妖精など発現してたら
かなり序盤で大ダメージが予想出来たと思う。

476『オータム・リーブス』:2018/05/08(火) 18:13:23
川本に借用して頂いたスタンド

平均的なサイズの黒猫のスタンドヴィジョン。
 『半自立』型であり。このスタンドは極めて他者に
利用や、見下される事を嫌う。過去の背景としてスタンドの
本体が仲間の、そういった行為で死に至らしめられたからだ。
 額の月は欠けてしまった。彼女の『月(希望)』を取り戻す
時はもう二度とないのだろう……。

 『シルバー・ムーン』

破壊力:D(B) スピード:B  射程距離C(10m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

(※破壊力のBは爪の強度)

第一の能力『シルバー・ストリーク』
高低差でマーキング(爪痕)を付ける事により、射程内で
黒い霧状の移動を行える。本体ど同等の重量か以下の半径10m内の
爪痕を付けたものも、移動線状の中心に引き寄せられる(パスCC)
 それより重い物は、引き摺るようにして中心に動くが。パCで動かせる程度の
重い物なら十数cm、もっと重ければ数cm引き寄せられるぐらい。
 移動時は、スタンドの攻撃は干渉されない。また、六回使用した後は
3分ほどのインターバルが必要となる。


第二の能力『シルバー・ブレット』
 スタンド猫『ドライ』が本体(川本)と信頼関係が最高潮に達した場合
発揮させるつもりだった。ミッション内では発動ギリギリまでの関係に至っていた。
 『ドライ』に宣言した『全てを出し切る』と言う内容にそった行動を成功した時
月は満月となり、黒猫は銀色の猫となり本来の能力を発揮する。
 爪痕に対しスBの高速で移動し、その移動時に『シルバー・ストリーク』で
予め付けたマーキング品に銀色の閃光となって移動するドライが触れると
『自動追尾弾』となり、半径十メートル内の敵へホーミング弾となって
襲い掛かると言う、えげつない能力だった。
 
能力概要


…………実は川本PCの設定が『信頼』を主体としたものであった為
 最初の『ドライ(シルバー・ムーン)』との交流、行動に関しても
序盤、中盤にかけて最適解に至っていた。元々、このスタンドは
ベテランスタンド使いへのメタファーといった、スタンドは道具として
活用すればいいと言う思考の人物に対し喝を入れるために産みだしたが
川本PCは、リタイアするまで完全にスタンドの内容を網羅してるかのように
動いていた。上記の能力から見てわかる通り、今回の戦闘ではかなり
有利に立てる為に、あえてシルバー・ブレットが発動するまでの信頼に至る
速度は遅滞させていたが、GMの想定が正しければ、残り2レスか3レスで
能力が発動されて完勝する可能性も考えられた……。
 色々と、そう言う部分も含め。今回の打ち切りは遺憾な結果と思わなくもない。

477『街角のS』:2018/05/10(木) 23:14:39





     「 朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。これは何だ? 」

478『街角のS』:2018/05/10(木) 23:23:10

その日、鈴元涼は町を歩いていた。
時刻は夕暮れ。
黄昏時の夕日が、星見町を茜色に染め上げている。

近くにいる人の数は、それほど多くない。
学生や主婦や会社員などが、時折通り過ぎる程度だ。
その中に、少年――鈴元涼の姿があった。

   《朝は四本足。昼は二本足。夜は三本足》

        《――それは何だ?》

不意に、何者かの声が聞こえてきた。
やや甲高く、よく通る男の声だった。
他の人々は、その声に気付いている様子はない。

声は、表通りに面した路地の方から聞こえてきた。
その中の様子は薄暗く、ここからでは少々見えにくい。
路地の中に少し踏み込んでみれば、声の主が誰なのかが分かるだろう。



(※鈴元PLは、外見・所持品・簡易プロフィール・能力詳細を併記して、レスをお願いします)

479鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/11(金) 00:00:55
>>478

「……」

鈴元涼は散歩をしていた。
なんということはない暇つぶしだった。
珍しいことではなく、気が向けば彼は当てもなく歩くことがある。
ちょっとした趣味だ。

「?」

声が聞こえる。
誰だろうか。記憶にはない。だけど自分に話しかけられているような気がする。
分からない。だが興味本位で路地に足を踏み入れた。

「……人間、やろか」

「赤ん坊の時は這い這いで四つ足、大人になれば二本の足で立って、歳をとれば杖をついて二足す一の三本」

外見:灰桜色の着物に羽織。
    癖のある黒髪をうなじの辺りで結んでいる。
    足元は下駄。

所持品:和傘。きんちゃく袋(中には小さな箱に入った一口大羊羹とスマホ)

簡易プロフィール:京都生まれ。思春期。和菓子屋の次男坊。

能力詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453050315/76

480『街角のS』:2018/05/11(金) 00:36:22
>>479

聞き覚えのない声に興味を引かれ、鈴元少年は路地へ入っていった。
しかし、そこに人影らしきものは見えない。
だが、ここから声が聞こえたことは確かだ。

     《そう、その通り》

     《――ご明察》

また声が聞こえた。
高く積まれた箱の裏側から聞こえてくる。
まもなく、そこから何かが現れた。

    《この声は、同じ力を持つ者にしか聞こえない》

    《そして、君には私の声が聞こえている》

    《つまり、『出会えた』わけだ》

物陰から出てきたのは、一匹の猫だった。
ただ、普通に目にする野良猫とは大きく異なる特徴があった。
耳が大きく、全身の毛とヒゲがない。

    《――素晴らしい》

よく通る甲高い声が、猫が座っている付近から発せられる。
正確には、猫の背後に積まれた箱の裏側から聞こえてくるようだ。
こちらからは、その裏側に何があるかは確認できない。

481鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/11(金) 00:55:32
>>480

「どちらさんか知らへんけど縁があったみたいで嬉しいわぁ」

言った次の瞬間猫を見つけ硬直。
猫が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。
しかしその見た目が見慣れないものだったことに驚いていた。

「それで、えっと……なんか御用やろか?」

箱に向かって声をかける。
箱には近づかない。

482『街角のS』:2018/05/11(金) 01:29:10
>>481

   《――『スフィンクス』さ》

   《といっても、先程の謎かけをした神話上の怪物のことではない》
   
   《私は、そういう種類の猫なのだよ。エジプトではなくカナダ原産だがね》

奇妙な姿の猫は、そのように言葉を続けた。
実際は、声を発したのは猫ではなかった。
箱の裏から静かに出てきた『それ』が、猫の言葉を代弁している。

   《失礼、『これ』は私のスタンドだ》

   《なにしろ、君と私の間には、大きく隔たる種族の違いというものがある》

   《これを通さなければ、私は君と意志の疎通を行うことができないのでね》

猫の背後に立つのは、異形のスタンドだった。
胸から上は人間の女性、体は獅子、背中には翼が生えている。
その姿を一言で表現するなら、神話の『スフィンクス』そのものだった。

   《私が君を呼び止めた理由は、私の遊びに付き合ってくれる相手を探していたからさ》

   《ただ、遊びといっても、体を動かすような類のものではない》

   《私が出す『謎』を、君に解いてもらいたいんだ》

スフィンクスのスタンドは、その場に座った状態で動きを止めている。
猫と同様に、鈴元少年との距離を一定に保ったままだ。
特に攻撃を仕掛けてくるような気配は見受けられない。

   《無理にとは言わない。君にも都合があるだろう。君が断るなら、私は別の相手を探すことになる》

   《しかし、君が承知してくれるのなら、その手間が省け、私は大いに喜ぶことになるだろう》

   《どうだろうか?私のために君の時間を割いてくれるのなら、それなりの礼はしよう》

483鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/11(金) 01:45:05
>>482

「スヒ……スフィンクス」

発音がぎこちない。
外国語は苦手だ。

「遊びも謎も別に問題はないんやけど」

そう言って近づいていく。
しかし表情は少し硬い。

「スフィンクスって問題解けへんかった人、食べるんやなかった?」

484『街角のS』:2018/05/11(金) 22:09:11
>>483

   《もし答えを間違えた時は君の命を頂戴する――》

   《君の前にいるのが本物のスフィンクスなら、そのように言ったかもしれないな》

   《だが、これはスフィンクスではない。名は『ストーン・エイジ』》

スフィンクスのスタンドから感じられる生物的な印象は、どちらかというと希薄だった。
その全体が、石像を思わせる無機質な質感を持っている。
神話に登場するスフィンクスと、エジプトに実在する石造りのスフィンクス像のハイブリッドといった雰囲気だ。

   《承諾してくれるとはありがたい。それは非常に素晴らしいことだ》

   《では、場所を変えなければな。この近くに、落ち着いて話せる場所がある》

   《ついて来てくれたまえ。そこまで案内しよう》

猫の背後にいた『ストーン・エイジ』が消えた。
そして、猫が近付いてくる。
鈴元少年の横を通り抜けて、路地の外へ出ていく。
少し歩いてから、猫が振り返った。
ついて来ているか確認しているようだ。

485鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/11(金) 23:19:26
>>484

(スタンド、かな)

恐らくそうだろう。
というか自分の知識の中ではそう結論付けるしかない。

「はいな」

猫についていこう。

486『街角のS』:2018/05/11(金) 23:47:23
>>485

少しの間、一人と一匹は通りを歩き続けた。
やがて、猫が足を止める。
そこは、一軒のカフェの前だった。
入り口に店の名前が掲げられている。
『Priceless』――そう記されていた。

   《――ここだ》

再びスタンドを出した猫が、その前足で扉を開けた。
偶然か、店内には他の客はいない。
ウッド調で統一された店内は、落ち着いた雰囲気が漂っている。

   《奥の席に座ろう》

特に遠慮する様子もなく、猫は店の中を歩いていく。
その様子を、店主らしき初老の男性が一瞥した。
瞳の色は青く、彫りの深い顔立ちで、見る限り西洋人のようだった。

「いらっしゃいませ」

すぐに視線を移した店主が、鈴元に挨拶する。
流暢な日本語だった。
口元には穏やかな微笑が浮かんでいる。

487鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/11(金) 23:59:48
>>486

(喫茶店……)

猫と喫茶店。
まるで漫画の中のような状況だ。
猫に招かれて洒落た店に来てしまった。

「どうもぉ」

微笑み返して店主に会釈。
猫についていく。

488『街角のS』:2018/05/12(土) 00:31:31
>>487

明確な非日常というほど異質ではない。
かといって、何の変哲もない日常とも少し違う。
日常の中にある、ささやかな非日常――そんな状況と呼べるのかもしれない。

   《彼はスティーヴン・ステュアート――今、私は彼の所に厄介になっている》

そう言って、猫が椅子の上に飛び乗った。
慣れているのか、店主も咎めようとはしない。
スフィンクスは、猫の傍らに控えている。

「――ご注文をお聞きしてもよろしいですか?」

鈴元が腰を下ろすタイミングで、店主が注文を取りに来た。
テーブルにはメニューが置いてある。
一般的な喫茶店で扱っているものなら、大抵あるようだ。

   《好きなものを頼みたまえ。私が奢ろう》

向かいに座った猫が、そんなことを言った。
その尻尾が左右に揺れ動いている。
……とりあえず頼んでもいいようだ。

489鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/12(土) 00:50:35
>>488

「注文……ええと」

「……」

(猫にごちそうに……?)

なんだか奇妙な感覚だ。
メニュー表に目を通すがどうにも座りが悪い。
猫と意思の疎通をしていることもそうだし、猫にごちそうされそうな現状も。

『自分で払うわ』

スタンドを出して猫にそう告げる。
貸し借りをしたくないというよりは、気を遣わせたくないという気持ちだ。

「紅茶を……」

490『街角のS』:2018/05/12(土) 01:21:14
>>489

人型スタンド――『ザ・ギャザリング』を発現した。
猫の申し出を断ってから注文を出す。
猫は納得した様子で軽く頷いた。

「はい……かしこまりました」

注文を受けた店主が、カウンターの奥へ入っていく。
まもなく、湯気の立つ紅茶が鈴元の手元に置かれた。
香り高く、質の良い茶葉を使っていることが伺えた。

   《この店の名前――『Priceless』というのは、『掛け替えのない』というような意味がある》

   《訪れる人々に、有意義な時間を提供したいという思いから名付けたそうだ》

   《そして、この『遊び』を行う時間が、私にとっては『Priceless』なのだよ》

スフィンクスを通して、猫が喋る。
心なしか、その声色には喜びの色が感じられた。

   《さて、始めよう――と言いたいところだが、まだ名前を聞いていなかったね》

   《私は『ロダン』と名乗っている。君も、そう呼んでくれ》

   《――君は?》

491鈴元 涼『ザ・ギャザリング』:2018/05/12(土) 22:48:32
>>490

『ええ名前やね』

掛け替えのない。
素敵な響きの言葉だ。

「僕は鈴元涼っていうんよ。よろしゅうに」

「……えっと、開始やんね?」


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