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【ミ】『フリー・ミッションスレッド』 その1

1名無しさん:2016/01/18(月) 01:58:24
短編、単発のミッションなどにお使いください。
長編やシリーズものの予定でしたら、自分のスレで行うことをお勧めします。

202小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/27(月) 19:14:50
>>200

  「……いえ、私も何かを感じるということはありません」

思い返してみても、はっきりと分かるような視線を向けられた覚えはない。
しかし、彼女達のほとんどは、誰かに見られているような意識を感じていると言う。
もし、本当に誰かが視線を向けているとしたら、自分ではなく彼女達の方なのだろう。
この雑踏の中でも、賑やかな彼女達四人の姿は、それなりに目立つ。
それが周囲の注意を引いたとしても、不思議ではないかもしれない。
そうだとすれば、特に気にするようなことではないと思う。

  「視線を感じる――というのは、この辺りに来てからでしょうか?」

  「それとも、ここに来る前から……?」

気にするようなことではないのかもしれない。
ただ、それでも少し気になってしまうことは否定できない。
何かがあるのかもしれないという漠然とした予感。
そんな曖昧な感覚が、この胸の中に存在する。
それが私の杞憂に過ぎないのなら、それに越したことはない。

  「今は感じませんが……私も時々視線を感じることがあります」

  「遠くから見守ってくれている優しい視線を――」

  「皆さんのことも、誰かが見守ってくれているのかもしれませんね」

私も時折、彼が見守ってくれているような視線を感じることがある。
それが錯覚であったとしても、私にとっては心の救いとなるものだ。
しかし、彼女達が感じる視線が良くないものではないという保証はない。
ただ、そうではないことを願う。
今は、そうすることしかできないのだから。

203『追跡変奏曲』:2017/11/28(火) 19:06:48
>>201(薬師丸)
 紙袋を拾い上げる。地面に置いて立ち去るのは、少々紳士としての
配慮に欠けるものの、無理に押し付けるように渡したりするのに比べれば
マシなのか。ともかく、貴方は裏路地に移動する。
 ・・・
裏路地へ入る。サンタの売り子姿の女性が一人喫煙していた。
近くの店舗にいる売り子の一人であろう事は伺える。
 貴方に気づくと、業務中の休憩時間であるとしても。それを他の人に
見られるのはイメージダウンに繋がる事もある。少し急いだ様子で携帯灰皿に
煙草を入れて。貴方の傍を通り過ぎて路地から外に歩く
 ピラッ……
持っていたチラシが、一枚。出口近くで落ちた。

 『レディ・リン』を発現して、紙袋に手を伸ばす。
カサッと触れたものがあるものの、シャンメリーを当てた時に一緒に
店舗の人が入れた、その店の広告的なものだ。異常は見当たらない。
 裏路地には、入れ違いになった売り子以外に人影は見当たらない。
さっきの視線も、気になる所だが。今のところ何も確証がないのが現状だ

>>202(小石川)

エッ子「視線はねー! 街に来てからな感じっ。どっから感じたって言うのは
わかんないけど、なーんか、じーーっと複数に見られてる気はした!
やっぱり、私のファンかも知れない! くーっ! 時代が私に追いついたかも!」

ムーさん「暖かい……か? どーも、粘りがあると言うか……嫌な感じか
良い感じかと言えば、嫌な感じの比重が強い視線だったと思うが」

 貴方の言葉に、二人の応答はバラバラだ。
視線は複数だったらしく、視線は当事者にしか不明なものの、良くない感じがする。
 証言が事実なら、悪しき人物達が街で密かに徘徊してる事になるが……?

 「失礼、そちらのお嬢さん方。少々 時間 宜しいですカ?」

 その時、横から声が出て来た。顔を向ければ、スーツ姿の
サングラスをした男が声を掛けて来た。

「お手間は取らせません。少し 人を探してます
探し当てたのなら、私に連絡して貰いたい。お礼 弾みます
 どうでしょうか?」

 そんな内容の事を告げてきている。素性は……不明だ。

204薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/28(火) 20:17:39
>>203

特に異常のないシャンメリーのようだし、
これは持って帰ってしまっても問題なさそうだ。

(疑って悪いことしちゃったかな。
 まあ、本人のがいる前でもないし)

今帰るでもないしロッカーに預けるのも考えたが、
この近辺にそういう設備があるかどうか、記憶が曖昧。

(サンタクロースだ。クリスマスはどこも大変ね)

――休憩の邪魔をしてしまったか。
まあここは店の敷地でもないし、許してもらおう。

ともかく目的は果たした。ストリートに戻る。
と、彼女が落としたらしいチラシが目に入った。

          「……?」

(ああ、店の前で配ってるチラシかな。何の店だろ)

この近くの店舗のチラシだろうか。内容を見てみよう。
両面印刷なら、表を読み次第『レディ・リン』の脚で裏返す。

205小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/29(水) 00:12:09
>>203

  「――……」

二人から聞いた話を頭の中で照らし合わせ、考えを巡らせる。
注がれる視線からは、良くない印象を受けたという。
それも、複数人から見られている気配を感じたらしい。
自分が抱いた、何かが起こるのかもしれないという予感。
それは、単なる杞憂では終わらないかもしれない。
人知れず、胸騒ぎを覚える。

  「……どなたをお探しなのでしょうか?」

言葉を選びながら、慎重に尋ねる。
警戒しているという程ではないが、相手は素性の分からない人物だ。
あまり不用意に踏み込みすぎないように注意を払う。
それに、今は自分一人だけではない。
万が一、一緒にいる四人に何かしらの危害が及ばないように、私が間に立たなければならない。

  「まず――事情を聞かせていただけませんか?」

ただ、彼が困っていて手助けが必要だというのなら、素直に助けたいと思うのも事実だ。
もちろん、四人を巻き込むつもりはない。
彼女達が拒否するのであれば、関わるのは私だけでも構わない。
どのような行動を選ぶにしても、彼の話を聞く必要がある。
彼の姿や言動からは、どこか普通とは違う背景があるような印象を受ける……。

206『追跡変奏曲』:2017/11/29(水) 23:04:04
>>204(薬師丸)
 貴方はスタンドと共にチラシを拾い上げる。
内容は……何処にでもあるクリスマスキャンペーンによる、割引の広告だ。
 電化製品やら何やら、20%オフと表示されてる安い。
チラシの空白のある部分には、棒人間らしきものが描かれている。
うつ伏せに描かれているものだ。先ほどのサンタか、チラシ制作に携わった
誰かの悪戯だろうか……?
 
_/ ̄|○   


       ――ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 _| ̄|○     


\◯ノ <ヨゥ    ハジメマシテ ハッピーラビット
 |
「 〉


   !!!??

 棒人間と……チラシの字が動き、貴方に語り掛ける文を作った。

207『追跡変奏曲』:2017/11/29(水) 23:20:03
>>205

 貴方は邪な視線に対し憂いを感じつつ、謎の男に応対する。

「失礼、名乗り遅れました。
ワタシ  シュン、言いまして。警察署から来ました」

 エッ子「警察の人ー?」

「ソウ、ね」

 『シュン』と名乗る男は、確かに警察手帳らしきものを掲げ、すぐ
胸ポケットに戻した。笑顔を維持して、言葉を続ける。

 「女性、捜してマス。この辺りに居る筈なの確かです。
特徴 くたびれたニットで蒼いコート身に着けてる筈ですけど。もう既に
着替えて別の服装かも、知れません。
 一番分かりやすい特徴、彼女 とっても珍しい青紫の瞳です。
けど、自分でもわかってるのでサングラスしてると、思います。
サングラスで、くたびれた格好の女性見かけて。私の言った通りの人なら
連絡してください。これ、私の電話番号 です」

 お礼 弾みます。と、シュンは笑顔を崩さず電話番号の書いたメモを
貴方の手に押し付けて、人混みへと瞬く間に消えてしまった。

 ムーさん「……警察、ねぇ」

城生「その探してる人って、犯罪者、なのかなぁ?
それにしたって、私達に手伝いを申し出るのって、変だよねぇ」

 女子高生三人組みは、半信半疑な顔を隠す事なく男の立ち去った
方向を見た。朝山は、手を上に掲げ叩きつつ元気よく叫ぶ。

 「それより買い物ーっス! ちゃーんと毛糸も買うし、ケーキも
買わないといけないっス。今日は忙しいーんス!」

 彼女の言葉も尤もだ。第一の目的は、買い物だ……。

208薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/30(木) 00:06:14
>>206(GM)

安い。安いが、今すぐ買いに走るほどの安さでもない。
でもまあ一応覚えておいても良いだろう。店名は――

(ん、棒人間……? 落書きかな。いや、印刷されてる?)

    「―――わっ!」

             「……!?」

と、これはさすがに予想外にもほどがあった。

≪ハッピーラビットって。ええと、私の事?≫

スタンド会話に切り替え、その人物――――人物?
よく分からないが、謎めいた『棒人間』に返事をしてみる。
挨拶をしてくるのだから、意志疎通は出来ると思いたい。

≪はじめましてなのは間違いないわね。
 っと。あー、あんた、私の声は聞こえるの?≫

          ≪――聴こえるならだけど、何の用?≫

この存在が幸か不幸かは確かめておかなくてはならない。
『レディ・リン』は右手で腰に触れ、金鈴をビー玉サイズで一つ設置。

・・・ちなみに、チラシは今現在どちらの手で拾っているのだろうか?

209小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/11/30(木) 04:26:46
>>207

――何だったのだろう……。

立ち去っていくシュンの後ろ姿を見つめたまま、その場に立ち尽くす。
どう考えても奇妙な話だった。
あまりにも突然すぎる。

城生が言うように、関係者でもない人間に協力を求めてくるのは不思議だった。
もしかすると、この近辺の人達に聞いて回っているのかもしれない。
何か事件があって、その聞き込みをしているという可能性はある。
そうだとしたら納得できなくもない。
ただ、奇妙に思う理由は、それだけではない。

お礼は弾むという言葉にも、どこか引っかかりを感じた。
警官が使う言葉には、あまり似つかわしくない。
確かに懸賞金という制度はあるし、情報を得るために報酬を支払うこともあるのかもしれない。
しかし、それは特別な場合であって、単なる通行人にお礼の話をするというのは腑に落ちない。
何より気にかかるのは――彼は本当に警察の人間なのだろうか?
彼は警察署から来たと言っただけで、自分は警官だとは言っていない。
手帳も見せてくれたが、それが警察手帳であるかどうかも不明瞭だ。
そして、彼が捜している女性が何者であるかも説明せず、こちらが質問する暇も与えなかった。

考えれば考える程に、疑問は次々と浮かび上がる。
まだ真実は分からないが、あのシュンという男性の言葉を鵜呑みにすることは難しいと思えた。

「……行きましょう」

「私達は買い物に来ているんですから」

「それに――あまり遅れると、毛糸やケーキの材料が売り切れてしまうかもしれませんよ」

穏やかに少女達に微笑みながら言葉を掛け、彼女達と共に再び歩き出す。
しかし、心の中では、先程の出来事について考えていた。
受け取ったメモに軽く目を通し、なくさないようにしまう。
もし、シュンが捜しているという女性を見かけたら、
シュンに連絡する前に女性から直接事情を聞いてみたい。
二人の話を照らし合わせれば、見えないものが見えてくるかもしれない……。

210『追跡変奏曲』:2017/11/30(木) 19:15:26
>>208(薬師丸)
 ズギュン

『レディ・リン』の金鈴を、スタンドの腰に取り付ける。
チラシを持ってる手は、任意であるが多分いま現在利き手で持ってる筈だ。
 ○y-~~   キコエルゼ ベイベー   マァ オチツイテ キケ
 ノ(ヘヘ 

m9〇  ケッシャ ガ オマエ ヲ オッテル
  /ヽ
  /\ 

……棒人間は、形を変えながら文字を変えて表示する。『結社』と言うものが
貴方を追跡している、と書かれている。

>>209
 貴方は、胡乱気に見送った三人に声をかけて再び買い物のために歩みを再開する。
エッ子「そだねー。買い物の続きだー! お腹すいてるー? 
バーゲンセールは……戦場なんだよ! 腹ごしらえをするべきかも知れないっ!」

ムーさん「ただ、そっちが食べたいだけだろうに」

エッ子「だって、お腹空いたんだもーん! お焼き食べよう、お焼きー!」
 
 今は祭り時ではないが、星見町の大通りには普段からも鯛焼きなり何なりの
立ち食形式の店は普通に出ている。イブ近くでも、飲食店の忙しさに変わりはない。
星に因んだ商品として、地上の星の和菓子のお焼きの焼き立てが売り出されてる。
 エッ子達が店の前で商品を注文する傍ら、少々可笑しな出来事が起きた。

 ?「……」

 近くの電柱で、マスクを被ってサングラス。目深い帽子を被った
女性らしき人物が、貴方達のほうに顔を向けていた。

 ……小石川は、以前その人物に会った気がした。

211薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/11/30(木) 20:39:57
>>210(GM)

《――わざわざ忠告してくれてありがとう》

(このチラシ――私が通る道を知って待機してた?
 それとも、『偶然見かけたから忠告した』だけ?)

冷静であるように努める。
結社。聞いたことのない連中ではあるが、
おそらくスタンド使いを抱えている相手だ。

《それで、結社? ……それって、あんたの仲間?》

自分は路地の入り口、『レディ・リン』は頭上や後方を警戒させる。

《いや、仲間なら『忠告』しないか。
 で、そいつらが私を捕まえるとどうなるのさ?》

まずはこのチラシに話を聞いて、最初の対策を考えたい。
真実を話しているとは限らないが、聞かねば何をすべきかも分からない。

212小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/01(金) 04:53:15
>>210

  「ふふっ――」

二人の少女の微笑ましいやり取りを見つめて、くすりと笑う。
不穏とは無縁の、日常の中の平穏な一幕。
非日常的な出来事があった後だからこそ、こうした何気ない場面が気分を落ち着かせ、
心を和やかにしてくれる。

  「……?」

        ――あの人は……?

誰かに見られているような気配を感じ、電柱の陰に佇む奇妙な人影に視線を向ける。
その素顔は隠されていて、素性を窺い知ることはできない。
だけど、なぜか不思議と見覚えがあるような気がする。
一体どこで会ったのだろうか……。
微かな記憶の断片を手繰り寄せ、それが誰であるかを思い出そうと試みる。

213『追跡変奏曲』:2017/12/01(金) 22:23:41
>>211(薬師丸)

『我が名はシニカルマン』 『シニカルマンは誰よりも多くの秘密を把握できる』

『結社は 旧くから街の影に属していた』 『シニカルマンは結社をマークしていた』

『結社の多くは使い手ではない』 『けど、結社の秘密の技法を扱う』

『ハッピーラビット』 『あんたは幸運売りの兎のヴィジョンの持ち主 きっと あんたの事』

『シニカルマンは結社の目的を良しとしない』 『シニカルマンはラビットの味方をする』

『シニカルマンは何処にでも出没出来る シニカルマンが書いてる所であるなら 全てに』 

『シニカルマンはラビットと出会えると思える街中に いっぱい書いた 疲れた』

『結社は ラビットを欲しがっている』 『聖骸布』 『結社は聖骸布を集めている』

『聖骸布の力で 結社は世界を変えようとしている シニカルマン 結社の目的 嫌い』

『シニカルマン』こと、棒人間は1テンポのリズムで文字を変化させ表示する。
要約すれば、結社と言う謎の組織を、このスタンドの使い手はマークしていた。
それが近々大きく動き、ハッピーラビット……恐らく、薬師丸の持つ『聖骸布』とやらを
追っていると言う事だ……だが、貴方には勿論の事だが。聖骸布など持ってないし
そんな心当たりもない。

 チラシの文字の動きを見つめつつ、入口や路地裏背後もスタンドで警戒をする。すると……


キィ   ――ザッ

?『……』

 居た……! 不審な人影が、路地裏の電柱の裏に現れた!
隣接する酒場などから出てきたのだろう。
 その視線は、薬師丸を品定めするように 射貫くように向けられている。
距離は大体6,7m。路地裏の入口はすぐ2mほど。逃走も可能だ

214『追跡変奏曲』:2017/12/01(金) 22:30:29
>>212(小石川)

 エッ子「うーん、クリームお焼きも良いし。小倉餡子も捨てがたい
あっ! 新商品でクリームぶどう味もあるじゃん!」

 城生「もー、エッ子。あんまり食べると、お昼が入らないよぉ?」

朝山「自分は十個ぐらい買うっス! お父さんに、お母さんと
権三郎にも、お土産っス!」

ムーさん「犬って、お焼き食べれるのか?」

 和気藹々と、店の前で和菓子を注文する四人の傍ら。
貴方は電信柱の陰にいる人物を注視した。

 見てみると、段々とその輪郭に心当たりが出て来た。

あれは……『奇妙な合コン』で一緒にいた『ベディ』と呼ばれていた
貴方と大体同い年の、彼女に良く似てる。

 ベディ?『……』  チョイチョイ

 彼女は、貴方を と言うよりも。四人組のほうを観察してるようだった。
だが、直ぐに小石川が見てる事に気づくと。少し考えた素振りをしてから
手招きをし始めた。……どう言う用事がるのだろう?

215薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/01(金) 22:46:33
>>213(GM)

――『シニカルマン』『結社』『聖骸布』――

聞きなれない、しかし重要な単語。呪文のようだ。
聖骸布とはなんのことなのだろう? かなり謎だ。
貴重品はあっても、そういう名前のものは知らない。

(まちがいか、私も知らない価値があるものか。
 シャンメリー一本の幸運には釣り合わない不運ね)

             クルン

「…………」

(ううん、逃げる? 敵は一人に見えるけど。
 もっと戦いやすいところに移動するかなぁ……)

最初に考えたことがある。
ずっと逃げ続ける? そんなことは『できない』。

帰る場所が無ければそれもいいかもしれないけれど、
自分には帰る場所がある。弱みを持った人間である。
逃げ続けたとき、被害を受けるのは『妹』かもしれない。
最低でも、『追われない』状態にすべきなのは間違いない。

(……いや、街中だと『鈴の音』を拾いにくい。
 ここがいいね。ここなら、『人ごみ』も気にしなくていい)

           ザッ

              ザッ

あえて踵を返し――――裏路地の奥へと歩いていく。
もちろん、気づいていないようなフリをして、だ。
本体は引き続きチラシに目を通し……実際は読んでいない。
だが、敵はチラシの内容も、先ほどまで読んでいた意味も、
普通に考えて知らないはず。拾ったチラシを読んでいるだけ。
実際には傍らの『レディ・リン』の視聴覚で敵の動きを監視する。

気づいていることはもうバレててもおかしくないが、
敵にスタンド使いが多くはないなら……『やる価値』はある。
その際、『レディ・リン』は自分から見て敵側に随行させる。
不審な動きがあれば『高速』かつ『精密』に対処できるように。

      敵が誰で、何人いて、何が狙いか分からない以上、
      危険なのは『人が多い環境』で追われ続ける事だ。
      であれば、誰もいないこの路地裏はむしろ好都合だろう。
      ――なにって、いかがわしいまねをする者へのペナルティに。

216小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/02(土) 05:51:48
>>214

  ――あの時の……。

その人物がベティであることに気付き、軽く頭を下げて挨拶する。
同時に、彼女が何をしているのか不思議に思った。
だが、ベティの姿を見れば、干渉されることを望んでいないことは明らかだ。
事情は分からないが、あまり深く関わっては迷惑になるかもしれない。
それを察して、こちらからは何もしないつもりでいた。
だからこそ、彼女の方から呼び掛けてきたことを意外に思った。

  「ごめんなさい。ちょっと失礼します」

買い物をする四人に声を掛けてから、ベティの方へ歩き出す。
一度は会ったことがあるといっても、彼女とは大きな関わりはない。
だから、私が彼女について知っていることは少なかった。
そして、それは彼女も同じことだろう。
ただ、わざわざ呼んだということは、何か大事な話があるということは分かる。

        コッ コッ コッ ……

  「……なんでしょう?」

おそらくは人目を避けているであろう彼女の事情を考慮して、小声で話し掛ける。
振り返ってみれば、以前ベティと出会ったのは、スタンドが関与する小事件だった。
あるいは、今回もそうなのだろうかと、心の中でおぼろげに思った。

217『追跡変奏曲』:2017/12/02(土) 17:36:25
>>215(薬師丸)

 小さな蝶の羽ばたきが、何処かで竜巻になるように。
貴方には瓶一本の幸福から、強大な災厄が迫ろうとしてるように感じられる。

 スタンド能力の特性もそうだが、貴方の帰りを待つ家族にも迫害が迫る恐れがある。
逃走は出来ない、立ち向かう。そう決めたのだ。

 ザッ 
     ザッ……。

 裏路地奥へと、貴方は進む。横幅約3mほどの路地の端に立つ電柱
その人影に注意を払い、レディ・リンを何時でも動かせるようにしながら。

 ?「……ひょえ ひょえ」

 ズズッ
          ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

    コツ コツ。

電柱から、人影が姿を現す。――『老婆』だ

杖をつきつつ、80程度の厚着をした猫背の老婆が出てくる。
 先ほどの電柱影から射貫くように感じた視線は、この老婆のものだろうか?

 老婆「ふが ふがふが……」 コツ コツ


 よぼよぼの老婆は、貴方を横切ろうとするようにヨロヨロと杖をつきつつ歩く。

現在の互いの距離は、約3mと言った具合だ。

>>216(小石川)

 「久しぶりだね。小石川さん、だったな。
あの時は、脱出に協力して頂いた事を改めて感謝する」

 了解ー、と元気よく返事をする四人を背に貴方はベディへ近づいた。
彼女は、正真正銘のベディのようだ。

 「特に、貴方に用事はないんだ。年末にアリーナで独自に行う
ちょっとした仕事で今日は来ててね。……そこに居る、一番小柄な子」

 ベディは、お焼きを選んでる四人組の一人。『朝山』を指さして尋ねる。

「その子、貴方の知り合いなら。ちょっと聞いておきたいんだけど
何かしら危ない事をしてたり、そう言う思想の子だったりする?」

 『朝山』の事について聞いてきた。口調は平坦だが、目には真剣さがある。

218薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/02(土) 18:08:09
>>217(GM)

老婆とは。もしこの人が敵ならやりにくい相手だ。
まあ自分も人から見てやりにくい相手だろうけど。

(視線とは別人か、何かの能力って可能性もあるけど……
 全く無関係なお婆ちゃんにしては、タイミングがよすぎるでしょ)

昼の歓楽街の、酒場に面した路地裏。
時間が夜で、人が浮浪者ならともかく、
杖を持つ程度の金がある老婆は『不審』だ。

実は『意味もなく睨んでいた老婆』か?
それとも、呆けていて徘徊気味なのか?
深い事情で杖だけ持った浮浪者なのか?
だとしてもそこまでは責任を取れない。

「ーーーーねえお婆ちゃん、
 こんなとこにいちゃ危ないよ」

「歓楽街はよく暴漢が出るんだって。
 特に、こういう人気のない場所はね」

つまり、『巻き込むことに』だ。
未知の敵をいきなり殴る必要などない。
話しかけながらもスタンドは構えを解かず、
本体は電柱に視線。何かある可能性はある。

スタンドの位置は老婆の進路を塞ぐように、
なおかつ本体に手が届く程度の距離にしておこう。

219小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/03(日) 07:32:39
>>217

  「朝山さんのこと――ですか……」

思わぬ質問だった。
どういった意図があるのかは分からない。
三人と共にいる朝山の方に視線を移し、少しだけ考える。
彼女もスタンドを持つ者であることは知っていた。
やがて、再びベティに視線を戻し、おもむろに口を開く。

  「……いえ」

  「私の知る限り、彼女は元気で心優しい善良な少女です」

  「ですから――あなたのおっしゃるようなこととは無縁であると断言できます」

以前、あの少女が何か変わった活動を行っていたのを見かけたことがある。
しかし、それは危険とは呼べないものだろう。
確かに風変わりな部分はあるが、彼女は元気の良い普通の少女なのだから。

  「彼女が何か……?」

今しがた答えた通り、朝山が危険な人間だとは少しも思っていない。
ただ、なぜベティは、そんな質問をしたのだろうか。
そのことが気掛かりだった。

220『追跡変奏曲』:2017/12/03(日) 12:13:05
>>218(薬師丸)

 「……ひょえ ひょえ あぁ、お嬢ちゃんは優しいねぇ……
こんな、よぼよぼの婆に。親切に声を掛けて頂いて」

        ゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

老婆は、皺くちゃの顔を上下に動かし、依然警戒を続ける薬師丸へと緩慢に顔を向ける。

  ――ギンッッ゛

 「  そんだぎゃ 孫ぐれーの齢あれど。
   『結社』の為でーば、仕方がなせ。
          覚悟       」

 !! 老婆は、歴戦の兵のような雰囲気に様変わりすると
腰をしゃんと伸ばし、猛禽類のような目つき……そう! 先ほど受けた電柱からの『視線』
 その敵意を込めた姿勢に瞬時に陥り、持ってた杖を水平に構えた!!

 「おとなしゅう『聖骸布』渡すんだば、峰打ちで済ますだぎゃー」

>>219(小石川)

 貴方は、お焼きを選ぶ四人に視線を向ける。お焼きの香ばしい匂いは
人を引き付けるのか、四人の周りに人垣が出来始めていた……。

 ベディ「アリーナの、情報部からの伝達でね。
『エクリプス』……以前、この街を支配しようとしてた組織だけど。
 その組織の幾つかの支部の一つで、働いていたらしいって事でね。
もう、大本は瓦解してるけど。最近、妙に残党と思える動きが活性化してる
話もちらほら出てるから。ちょっとした関係者でも、素行に問題ないか
アリーナで時間に余裕ある奴は、こうして軽い身辺調査に出てるんだよ」

 まぁ、そっちの話は確かなようだし、杞憂かも知れないけどね。
ベディは話を区切ると、新たに言葉を続ける。

「まぁ、何でもないのなら私はこのまま通りを散策するよ。
どうも妙な奴らが、ここら辺を徘徊してるって話も受けてるし……」

 彼女は、朝山への監視を中止するようだ。
妙な奴ら……それは、彼女達が話題に出した複数の視線と関連するのだろうか……。

221薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/03(日) 18:10:31
>>220(GM)
2点質問します。

1.チラシを持っているのは『本体』という認識でかまわない?
  (レス>>215 >本体は引き続きチラシに目を通し……)

2.老婆がいるのはスタンドから見て道の右端? 左端?

222『追跡変奏曲』:2017/12/03(日) 22:07:43
>>221(回答)

1.『本体』の認識で構わない。また、それで不都合があるのなら
スタンドが持っていても良いし、しまってる判定でも良い。

2.スタンドから見て左端。また、これはこちらの描写不足によるもので
謝罪するが。老婆はスタンドに意識を向けてる様子はない

223薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/03(日) 22:18:47
>>222(回答)
回答に感謝します。

>>220(GM)

      「『結社』……ね〜ぇ」

「『聖骸布』ってのが私にいらないものなら、
 考えてあげてもよかったんだけど…………
 話す気のない相手を『説得』するほど甘くもない」

大人しく渡せと言われてもそれが何かを知らないし、
説明するより『戦う』方が早いと思ってるのだろう。
こっちもべつにそこで戦わない道を模索する理由もない。

「覚悟っていうけど、自分は覚悟できてる?」

スタンドの腰に設置した鈴を『動く前』に解除。

当然、油断はしない。『覚悟』はしている。
一般人でも本体同士なら負けてもおかしくない。
特殊な戦闘方法を持っていても、おかしくない。

「ま、出来てなきゃそんな目はしないんだろ」

スタンドの姿勢を低くし、滑るように敵に急接近させ、
脚――可能ならば膝に全力の蹴りを叩き込む(パス精CBA)
無理に膝を狙って行動が遅れるなら当たりそうな位置でもいい。

蹴り足は左。狙うのは右ひざ。右手は頭部を守るように構えさせる。
これは、カウンターで頭や首を殴られる可能性――スタンドではあるが、
もしかすると敵にスタンドに対抗できる術がある可能性――を考慮してだ。

    蹴りを使うのは、腕より長いから。
    3mという超短距離をさらに縮めるため。
    わざわざ設置した鈴を解除したのは、音を消すため。
    反応の余地を与えない。機動力を完全に奪いたい。
    敵の位置は本体の視界で確認し、スタンドは行動に集中。
    フォームなどは気にしない。あくまで会話中に『突然』突っ込ませる。

224小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/04(月) 03:45:12
>>220

  「――朝山さんが……?」

俄かには信じられない話を聞き、胸の内に戸惑いが生じる。
自分にとっては、そんな組織が存在していたことさえ信じがたい。
しかも、あの少女がそこで働いていたなど、とても考えられないことだ。

  「あの――」

  「いえ……なんでもありません……」

何かの間違いではないか、と言いたかった。
だが、ベティの口調からは真実味が感じ取れる。
おそらく、彼女は間違ったことは言っていないのだろう。

  ――でも、本当に……本当に、そんなことが……?

きっと、朝山自身も組織の詳しい素性は知らなかったのだろうと思う。
そうでなければ、あの善良な少女が、そんな場所で働くはずがない。
そう自分に言い聞かせ、動揺する気持ちを落ち着かせる。

  「……はい、分かりました」

  「その――ご迷惑でなければ、一つお聞きしたいのですが……」

  「先程おっしゃられた、この辺りを誰かが徘徊しているというお話について、
   詳しく教えていただけないでしょうか?」

少女達が感じた視線と関係があるのかどうかは分からない。
しかし、二つの時期が一致していることが気に掛かった。
少なくとも、関係している可能性はあると思える。

225薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/04(月) 03:51:21
>>223(台詞訂正)
×「ま、出来てなきゃそんな目はしないんだろ」

〇「ま、出来てなきゃそんな目はしないだろうけどね」

226『追跡変奏曲』:2017/12/04(月) 21:51:02
>>223(薬師丸)

 話の通じぬ敵に対し、説得や逃走を薬師丸は選ばない。

先手必勝、近接型のスタンドを所有してるのならば。スタンド使いでない
一般人であるならば、一撃で叩きのめすのが一番!

 シュッ   ヴゥンッッ。

 見えない相手、当たらぬ道理はない。水平に杖を構える老婆の膝に
吸い込まれるように、レディ・リンの蹴りは命中して。柳のような細い足を折る……

 ――ガンッッ!!?

 「……ひょっ ひょっ ひょ」

           ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

――か 硬い?! レディ・リンの蹴りは老婆の膝に直撃した。
平均的な一般男性のパワー並みの、弾速に近い蹴りをだ。
だが、その感触は骨の脆い老人の足を蹴ってる感じでない。
まるでぶ厚いタイヤを蹴ったかのような感触が、フィードバックで伝わってくる。

老婆は苦痛で悲鳴を上げるどころがっ 蹴られた部分を軽く
屈伸させるようにして、不気味なニィ〜と言う笑みを顔全体で造る。

「か弱い老人の姿成りじゃがら、打たれ弱いと そう思ったかえ?
 お主等のように使い手でなし、容易く倒せる そう思ったかえ?
――温(ぬるぅ)い ぬる過ぎるぞ 童ぇ……!
『結社』は 老いすぼれ 生きがいが終ぞなかった儂に 光を下さった!!
 今の儂の肉体は、並みの格闘家ですら悲鳴を上げれんっっ。
ハッピーラビットよぉ……お主も『結社』に入るのならば、儂のような
剛力を、無類無比の打たれ強さを得られるぞい? ひひひひ」

 笑いを収め、剣鬼の如く杖を引き絞り、老婆は突進する!

 「その『聖骸布』 儂が貰い受ける!!」   ダンッ!!

 謎の打たれ強さを持つ老婆は、薬師丸へ突撃する!(ス精パCC?)

227『追跡変奏曲』:2017/12/04(月) 21:51:27
>>224(小石川)

 貴方は少女の悪行に関して、無知ゆえの過ちであるだろうと思慮する。
真実は彼女自身が良く知ってるだろうが……。

 「本格的に、何かしら関与してるなら。既にアリーナが本格的に動いてるよ。
だから、下っ端の中の下っ端か。もしくは全く何も知らないで雑用を押し付けられてたとか
そう言う事だろうさ。それでも、関係者なら誰かしら組織の奴らが便利な連絡用の人物として
利用する為に接触する可能性もなくはない。そう言う可能性を潰す為に、私等がいるからね」

 小石川の不安をフォローしてか、ベディは彼女の件に関しては終わらす為に話をして質問に答える。
 
 「そうだねぇ……私も詳しい話を聞いてないが。『何か』を収集してる団体が
うろついてるって話でね。そいつ等、若い女性やらを狙ってるって話もあるが
 直接的に危害を加えたって話は、今のどころ無いね。
ただ、何かしら曰くが存在する奴等なんだ。どっかで暴走するって事も……」


       ――きゃーーー


 「! 何だ……」

 小さな悲鳴は、小石川の背後から聞こえた。方角は……お焼き売り場だ!

228薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/04(月) 22:29:55
>>226(GM)

       「――――わっ、固いっ!?」

「……結社って、びっくり人間ショーみたいな集団なのかな。
 でも、悪いけど私って、弱さも柔らかさも『商売道具』なのよ」

(スタンド使いの戦い方じゃない。けど……『能力』はある?
 肌を固くするようなスタンド使いが仲間にいるとか?
 少なくとも、『神さまの奇跡』って考えるより現実的よね)

罪のない相手なら、あるいは仲間になれそうなら、
あるいは狙いが明確な相手なら交渉の目もある。
だが、この相手は『聖骸布』が何か話す気はないらしい。
つまり交渉より倒す方が早いと思われている。

さきほどの状態から薬師丸へと突進したならば、
位置関係上『レディ・リン』を追い抜かす事になる。
どの場合も敵は『レディ・リン』の背後にいる事になる。

「へえ、私を『並みの格闘家』程度だと思ってるのね〜ぇ」

薬師丸自身は腕をクロスさせつつ、後ろに跳ねる。
簡素だが、これはスタンドの操作に集中するため。

敵の異能は『回避』ではなく『防御』と分かった。
なぜ今、『両手で頭を守らなかったのか』――追撃のため。
片手をフリーにしている。片脚も。ノータイムで追撃に移れる。
それは人間並の速度でただ走っている老婆よりも、『速い』!

「もしそうなら『ラッキー』よね」

                 ダンッ

蹴りに使っていない右脚で強く――
本体がするのと同じように後ろに跳ね、
完全にフリーになっている左の拳を振りぬいて、
裏拳の形で老婆の首を後ろから打ち下ろす。

ただの打撃ではない。命中は『最大鈴』の設置を伴う。
相当な勢いであろう突進を、後ろから強く押し、
さらに重りをつける形になるので、転倒も狙える。
打ち下ろすように打つのは、地面にぶつけるためだ。

最初から敵の位置の察知には本体の目を使っている。
そして『レディ・リン』の精密動作性と速度は人外の域。
後ろに跳ね、追いつき、裏拳を食らわせる行動自体は――十分可能。
操作も本体と似た動きで、煩雑な物ではない。動きに淀みはないだろう。

229小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/05(火) 03:58:17
>>227

  「……そうですか」

何かを集めている――それは何なのだろう。
それが分からない限り、この問題について判断を下すことは難しい。
もし何か新たな事態が起これば、真相が分かるかもしれない。
もちろん、何も起きないのなら、それが一番いい。
この町の人達が平穏に暮らせることが何よりも最良だ。
だから、良くない事件が起きることなど期待していなかった。

  「――今の声は……!?」

この場に似つかわしくない悲鳴が耳に届き、状況を確認するために後ろを振り向く。
もしかすると、単なる些細なトラブルかもしれない。
そうであることを願いたい。
あるいは、さっき考えていた良くない何かが起こってしまったのだとしたら――。
そうであったなら、自分にもできることがあるかもしれない。

  ――まさか、彼女達の身に何か……?

真っ先に頭に浮かんだのは、あの少女達のことだった。
四人は、誰かに見られていると言っていた。
そして、若い女性を狙っているらしい団体が、この付近に現れているという。
この二つを考え合わせれば、あの少女達が素性不明の団体に狙われている可能性もありうる。
不吉な予感が、脳裏をよぎる。

230『追跡変奏曲』:2017/12/05(火) 19:31:59
>>228(薬師丸)
 
   ダンッ スタンドの兎 『レディ・リン』は跳ねる。
    シュッ   ガンッ ッ!

   「! ぬぅん 小癪なぁ……」   ズサーァッ

  しぶとい! 舞うように、振り放たれたスタンドの裏拳は
老婆の後頭部にジャストミートした。
 鈴も間違いなく設置出来た、にも関わらず。昏倒する様子もなく
しかめっ面で、杖を重心にして完全に倒れ込むのを防いでる。

 「無様に、このまま成す術なく儚き桜の如く散るは恥!
キェェェェィ!! 受けよ! この黄金のスピンキックをなぁ!」

  ガンッ! シュヲヲロロンッ!!

何たる事か! 老婆は杖を地面に深く突き刺すと、それを軸にして
逆立ちしつつのスピンキックを薬師丸目がけて繰り出す!

 「ぐはははははっ!! どうじゃ!? 近づけるかっ、お主に」『リンリンッ!』

 尚、鈴は鳴るだろう(運の判定については任せる)

>>229(小石川)
   
  ドヨドヨドヨ

『なになになに〜!?』  『えっ!? ちょっ……待って』

 振り向いた先、先程までまばらに人が集まってただけの
お焼き屋に、気づけば大勢の人が周囲を円形に囲むように集っている!
 その中心で、囲まれてるだろう彼女達の悲鳴か動揺に近い声が聞こえた。

 『……』 『……』 『……』 『……』

人垣は、シベリアの冷たさを思い起こす視線と共に自分達の、壁としての
役割を努めている!!

 「何だ、お前ら……おいっ、どけ!」

 『……』

 「ちっ……話が通じやしないかっ。スタンド能力か……?
にしても、操られてるなら強制排除は厳しいか」

 ベディも、犯罪沙汰であるならばと貴方を援護する体勢だが。
スタンドは、こう言う人垣を都合よく散らす能力はないのだろう。
苛々した様子で手をこまねいている。

231薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/05(火) 22:58:28
>>230(質問)
質問です。

>逆立ちしつつのスピンキックを薬師丸目がけて繰り出す!

これは杖を軸に老婆が『カポエイラ』のように横回転して蹴ってくるという理解でよかったでしょうか。
その場合、一回転した勢いでなのか、薬師丸側に半回転程度なのかも教えていただけると幸いです。
それとも、杖を軸に宙返りのような姿勢で蹴ってくる(縦回転)という理解の方が正しいでしょうか。

232『追跡変奏曲』:2017/12/06(水) 07:30:28
>>231(回答)
 杖を軸に老婆が『カポエイラ』のように横回転して蹴ってくる、と言う
形が正しいです。描写不足で申し訳ない

233薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/06(水) 13:26:17
>>232(回答)
回答に感謝します。

>>230(GM)

「わっすごい、若いころはほんとにサーカスにでもいた?」

       ピョン!

薬師丸は冷静に――――同じ行動を続ける。
それとはつまり、後ろに跳ねる動きだ。
同じ行動の連続は深く考えないからすぐできる。

杖を軸にした曲芸のような動きは確かにすごい。
だが、軸になる杖がある以上リーチは一定。
距離を詰める動きは出来ない――はずだ。
逆立ちしてのスピンキックなら、脚の長さまでしか届かない。

「でも、私はスタンド使いだから」

        「曲芸より」

『レディ・リン』は裏拳を打った勢いで敵の側を向き、
そして『回転』する老婆に――――掌底の連打を放つ。

杖を支えにしたスピンキックは確かにすごいが、
それは直立よりバランスの良い姿勢だろうか?
老婆は強いが、後ろから殴ったら体勢を崩す。
――――杖で支えなければ倒れていた程に。

薬師丸に蹴りが命中するより、『レディ・リン』の掌底の方が早いはず。
連打は老婆の回転に逆らわない、むしろ後押しするような軌道で放つ。
回転を本人には制御不能のものとしつつ、大量の鈴を取り付けて拘束したい。

234小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/06(水) 20:19:00
>>230

  「――この人達は……!?」

予想外の光景に驚き、思わず目を大きく見開く。
しかし、驚いてばかりはいられない。
あの人垣の中には、四人の少女達がいるはずだ。
彼女達を囲む人垣は、例の謎めいた視線と無関係ではないだろう。
彼女達が何かしらの危害を受ける前に、包囲の外に出さなければ。
あるいは、既に何かをされているかもしれない。
ともかく、まず今の状況を把握する必要がある。

  「ベティさん――お願いがあります」

  「私の前に立って、彼らの注意を引いていてくれませんか?」

  「その間に、私が人垣の内側を探ります」

ベティが同意してくれたなら、手短に謝辞を告げて彼女の後ろに立つ。

      スラァァァァァ―――z____

そこで人垣からの視線を遮りながら、手の中に『スーサイド・ライフ』を発現させる。
自らの肉体を切り離し、それらを遠隔操作する能力を持つ一振りのナイフ。

          ザグゥッ!

                シュパァンッ!

その刃を自身の眼窩に突き刺して『右目』を抉り出し、続けざまに『右耳』も切り落とす。
そして、ベティに群集の注意を引いてもらう間に、
切り離した『目』と『耳』を地面に下ろし、人垣に向かって近付かせる。
いかに強固な人垣であっても、全く隙間がないとは思えない。
もちろん、仮に隙間があったとしても、人間が通ることはできないだろう。
しかし、『目』や『耳』程度の大きさなら、人垣の内側に入り込むこともできるかもしれない。
                           パーツ
人垣を見て通れそうな隙間を探し、そこから『部位』を内側に忍び込ませ、中の様子を探り出す。

235『追跡変奏曲』:2017/12/06(水) 23:29:55
>>233(薬師丸)

 「伊達に長生きしとらんわぃ!
若かりし頃は、抵抗運動でも官憲とは多くやりあった身じゃあ!
 効かぬっ ぶっ  効かぬぞぃぃ ひはは……」

  パン パン パン パン!!

 「ぬっ  体が 何ぞ 見えぬ糸のようなもので ぐっ……ぬぅ」

 スタンド使いと、持たざる者で決定的に大きな違いであり利点は
相手が見えない事。『鈴糸』も見る事を老婆は叶わない。
 見えない掌底に対しては、笑う余裕を持ちつつも。段々とスピンの勢いは
失われ、ついに地べたに無駄にセクシーな縛られるポーズで止まった。

 「や やりおるわぁ……小童よ、もはや無様に抗う事はせぬ。
とっとと、この首をはねい」

 老婆は潔く止めを刺せと告げ、敵意を低めてる。
再起不能にする選択もあるが、今の状態ならある程度の情報も聞きだせそうだ。


>>234(小石川)
 
 ベディ「了解……おいっ、さっさと解散しろ! 聞こえてるのかっ」

 相手が『人の壁』を作り上げるなら こちらも同じく『人の壁』で道を作る……。

仲間の背を借りて、スタンドの刃で右の目と耳を分離!
 更に、それを人の足の掻い潜り……囲まれた四人組のほうに無事 到着する!
 人の防壁の中で、筆舌尽くせぬ恐ろしい光景が待ち受けてるのか……?

 ?『……頼む、お願いだっ! 少し、スカートを捲って確認させて
くれるだけで良いんだ! そうしたら、直ぐに消えるから!』

エッ子『えー(´・ω・`)  嫌ぁ〜』

ムーさん『( 一一) 他をあたれ』
 
城生『と、とりあえず。事情を聞かせてくださいよ』

朝山『そうっス! 訳がわからないっス!』

?『頼む……【奴】も、仲間を引き連れ直ぐに こちらに来るかも知れない!
私は、奴よりも先に入手しなければならないんだっ』

 ……?

どうも、一人のロープを纏った男らしい人物が土下座の姿勢で
四人に何かを頼み込んでいる。スカートを捲ってくれとか、言ってるが……。

勿論、彼女達は乗り気ではない。問答が続いてる……。

236薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/06(水) 23:56:39
>>235(GM)

鈴を引かねば出せない鈴糸を発現したつもりはなかったが、
勢いあまって使ってしまっていたか。まあそれはそれでいい。

「あのさ、時代劇じゃないんだから。
 気持ちよく死んで終わりとはいかないよ」

スタンドには目線だけで周囲を監視させておく。
口止めなどが行われる可能性はあるし、
更なる増援が来る可能性だって十分にある。

「私、そういう暴力みたいなの好きじゃないし。
 死ぬ覚悟があるなら、情報をはく覚悟もあるわよね?」

        ずいっ


と顔を覗き込む。流石に今から抵抗はしてこないだろう。

「『聖骸布』なんて私、持ってる覚えもないんだけど。
 あんた、『それ』が何のことかわかって狙ってたの?」

「それがなんの事か分かったら渡してあげるかもしれない。
 もしあんたが知ってるなら、『教える』以外はないと思うけど」

これは半分、本音でもある。
結社の目的が仮に『自分に不都合がある』なら、
もちろん本音は簡単に手の平を返すのだけれど。

敵がそれで何をする気なのか、対価はあるのか――――
もし渡せるとしても渡すには多くの『情報』が欠けている。

237小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/07(木) 04:54:04
>>235

  「――」

  「――……」

  「――……ベティさん」

数瞬の後、ようやく一言だけ言葉を発する。
奇妙としか言いようがない光景を目の当たりにして、思わず言葉を失ってしまっていた。
あまりにも予想外すぎた。
むしろ、大事が起きていなかったことを喜ぶべきなのかもしれない。
いや――これも、ある意味では大事なのだろう。
それでも、差し迫った危険と呼べるような事態ではなさそうに見える。
少なくとも、あの男性には少女達に暴力を振るうような意思はないようだ。

  スッ

無言のまま、おもむろにバッグからスマートフォンを取り出す。
そしてメール画面を開き、文字を打ち込んで文章を作る。
文面は以下のようなものだ。

  『 私は彼女達の知人で、今あなたの後ろにいる者です。
            あなたは誰ですか?
            奴とは誰ですか?
      何を入手しなければならないのですか?
    時間がなければ手短で結構ですので、事情を聞かせて下さい。 』

文章ができあがったら、スマートフォンを持っている『右手』を切り落とす。
その分離した『右手』を、先程と同じ要領で男性の背後に近付ける。
そして、指先で男性の肩を軽く叩き、画面に表示されている文章を見せる。
素性も目的も分からないけれど、こちらが敵意を見せなければ、話は通じると思いたい。
男性からの返答を待つ間、一緒にいるベティにも、見聞きした現状を説明する。

238『追跡変奏曲』:2017/12/07(木) 22:45:56
>>236(薬師丸)

      ゴゴゴゴゴゴゴゴ

  「くっくっ……なるほどのぉ、『結社』も人が悪い…
狙われてる子にすら、全く情報を与えてないとはのぉ」

老婆は、合点がいったとばかりに低い笑い声をあげつつ
何やら納得した様子で一人勝手に頷く。

 「だが、当然か……『結社』の思惑は海よりも深く
山よりも高い……故に 故に……儂の考えなど及ばぬのじゃろう」

 「……儂を除いて、『あの方』の直属の配下は『三人』。
儂と同じく聖なるヴェールによって厚き信仰によって守られしパラディンよ」

 「そして、『聖骸布』とは……」

 老婆は、長い口上を終えると。薬師丸の望む回答へと言葉をつづけた。

  
>>237(小石川)


 分離した視覚の衝撃の波が引いた後、スマホを持たせた手を
ロープの男に近づける。

 土下座をしていた男は、少し目を見開き。手とスマホの内容を見た後に
スクッと立ち上がり 叫ぶ。

 ?「っ……  サコパ ォ  ティーン ィ !!」

   ザッ!!

 謎の叫び声と共に、男の配下であろう人垣がモーゼの命令によって
海を割るが如く開かれる。男は四人組を引き連れつつ小石川の元に近寄る。

?「……この少女たちの 仲間ですね」

?「我が名はサベリウス ミリオス アリオス……サミメと、お呼びください」

 男は、20代半ばな齢若そうな顔つきながら。長い年月を
求道に捧げてきたような、深い皺が目元にあるヨーロッパ風の人物だった。

サミメ「私は……『結社』の導師。穏健派の一人であり、暖かく
世界の変化の緩急を見守る、老師の意思に仕えるもの」

 「ですが……我が同士は、その協定を裏切り。『聖骸布』を……
『ハッピーラビット』を狙っている……そうですっ、あぁ……何て邪悪な」

 小石川の顔を読み取り、サミメは言葉を続ける。


 ALL

 場所は、路地裏に大通りのお焼き売り場と異なるが。老婆と結社の導師は
同じ厳かな雰囲気を纏いつつ、告げた。

 「聖骸布……『結社』にとって掛け替えのないものであり
力を与えし媒体であるもの……それでいて日常に同化している(のじゃ)」

 「聖骸布とは……」




  「――『パンティー』の事(じゃ)です」

239薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/07(木) 23:48:54
>>238(GM)

「………………………えぇ?」

まさかの、『下着ドロ』まがいの集団。
確かに布ではあるし、価値が出るのもわかるけど。
それにしても鉄砲玉まで使ってやることがそれとは。

「うーん、飲み込みづらい………けど、
 冗談を言うような状況でもないわよね」

(コインランドリーはしばらく使いづらくなっちゃったなぁ)

本気でただの変態なら『分かりやすい』し、
そうならば解決手段もシンプルなのだが…………

「……あんたも『あの方』とやら直属だったんなら、 
 なんで私のパンツなんか欲しがってるのか知ってる?
 ただいやらしい事考えてるだけ、って事はないでしょ」

「知らないなら、深い思惑とかは良いから、あんたの想像を聞かせて」

深い思惑とやらが読めない以上、出来るだけこの老婆から情報を得たい。
最低限、鉄砲玉だとしても『あの方』とやらの命令を受ける直属なのは確か。

何か、その人物に近付けるような情報が欲しい。さっさと帰るためにも。

240小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/08(金) 04:47:08
>>238

       スゥッ
              スゥッ
          スゥッ
                                      パーツ
『目』、『耳』、『手』を自分の下まで戻し、切り離していた三つの『部位』を全て接合する。
そして、『スーサイド・ライフ』のヴィジョンを解除する。
近付くサミメに向き合い、無言で彼の話を聞く。

まず、四人の顔を交互に見る。
次に、ベティの顔を見る。
最後に、再びサミメの顔を見た。

彼らから見て、今の自分はどんな顔をしているのだろう。

  「――」

  「――……」

  「――……続けて下さい」

長いようで短い時間、思考が停止する。
やがて、ようやく意識が現実に引き戻され、ただ一言だけ告げた。
もしかすると――何かの聞き間違えということもありうる。

241『追跡変奏曲』:2017/12/08(金) 17:13:48
>>239(薬師丸)

 「ふんっ。『結社』の深き、気高き目的を知らぬから
いやらしい、等と言えるんじゃ。良いか?
 人の欲は大まかに分かれ、食欲、睡眠欲……そして、性欲じゃ」

「中国における陰陽の太極、カーマ・スートラに伝わる性的な煩悩の力。
古(いにしえ)より、人々に性的なものは付随してきた。
 そして、『結社』は。その力を、一般的な物質を媒介にして
特別、非凡でない人々にも。ただ単純に下着を纏うだけでも簡単に。
 そう! この90近い儂でも全盛期の肉体をも凌駕する超強力なパワー!!
これ、即ち『性命力』 命の織りなす活性剛力法!!
 『結社』は、その力を以て世界に愛を伝授すべく活動する、
聖(性)なる『結社』なのじゃあーー!!」 カッ!!

 「……ぜぇぜぇ。つまり、若く それでいて異能を司る存在の
パンティーであれば、普通の活発な若い生娘のパンティーよりも
強力な聖(性)遺物となりしものを作る事が出来る。
 ゆえに、『ハッピーラピット』を狙ってるのじゃろうて」

「儂も『結社』の一兵として。もう貴様を狙う気はせんよ。
残る三人……儂もラインで話しただけで、正体は不明じゃが。
高齢なのは儂一人じゃ、他は20かそこらじゃろうな」
 
 老婆は、あらかたの情報を出し切った……残るは君の聖遺物もとい
パンティーを狙う、洗礼受けし一般人と『導師』一人だ。

 今の所、路地裏に他の人影はない。
>>240(小石川)

 貴方は他の人達の顔を見た。四人は(゚Д゚) と言う顔をしており。
ベディに至っては無表情で、赤い人型のスタンドヴィジョンを半分
出して、サミメと言う男の胸倉を有無を言わさず掴んでた。

ベディ「今生の最後の言葉は、それで十分だな……?」

サミメ「まっ、っ待って くださいぃ! お話しますからっ!」

 彼は、路地裏で告白した老婆と同じ内容を伝える。そして
少し咳き込みつつ更に続けた。

サミメ「わ、我が同士は……この近くを歩く『ハッピーラビット』の
聖遺物を、強引に 奪おうとしています。
 然し、それ『結社』の旧き誓いに反する。結社は、非暴力に徹しなくては。
無理強いに、捻じ伏せて奪おうとしてはいけない……!」

ムーさん「無理強いじゃなくても、パンティーを収集するのはアウトだろ」

 彼は穏健派であり、結社の行動がどこまでアウトかセーフか不明なところだが
ひとまず、他の仲間の暴走を堰き止める為に動いているようだ。
 やたら、別の女性の下着を覗こうとしてたのも其の一環のようだが
果たして、その『敵』はいま何処にいるのだろうか……?

242薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/08(金) 22:30:03
>>241(GM)

怪しい宗教勧誘を聴いてる気分で半分くらいは聞き流す。
必要な情報さえ頭に入ってしまえば、あとは問題ない。

(つまり、『そういう能力』のやつがトップなわけね)

下着を媒介に人間を強化する――業の深い能力だ。

自分が名指しで狙われる理由や、居場所を知られている理由など、
不可解な点は多いが……『スタンド使い』を他に知らないのだろうか。
あるいは、客か何かで自分の事を以前から強く知っていたのだろうか。

「『普通の活発な生娘』ねぇ〜ぇ。
 私、そう見える? そうならうれしいんだけど」

       「まあ、大体わかったかな。
         もう行ってくれていいよ」

老婆の鈴は首の物を残し、他は全て解除しておく。
わざわざ再起不能にする気はない。
気があっても、この硬さじゃあできないだろうけど。

とりあえず導師とやらの居場所とかは教えてくれないようだし、
そのあたりは第二・第三の刺客が来てから考えるか……路地裏を出る。

243小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/09(土) 08:46:38
>>241

現れたベティのスタンドがサミメに掴み掛かるのを、ただ黙って見つめている。
これが普通の状態であれば、二人の間に入って仲裁していただろう。
しかし、今の半ば麻痺した思考では、いつも通りの反応をすることは不可能だった。

「……二つ聞いてもよろしいでしょうか」

「青紫色の瞳の女性をご存知ですか?」

「それから――シュンという名前に心当たりは?」

思考を切り替え、サミメとベティの両方に尋ねる。
あの男性も、人を捜していたようだった。
関連があるかは別として、誰かを捜しているという点では共通していると言える。

「――ベティさん、ここはお願いできますか?」

「私は、この辺りを少し捜してみます」

再び『スーサイド・ライフ』を発現し、先程と同じように『右目』を切り離す。
少女達を驚かせないように、いったん後ろを向いてから素早く終わらせ、
『スーサイド・ライフ』はバッグの中に入れる。
また、帽子の角度を傾けて、目がなくなった部分は見えないように隠しておく。
そして、分離させた『目』を背中側に回し、羽織っているストールの内側に潜ませて、
その隙間から外が見えるように調整して浮遊させる。
自分の前後を同時に視認できる状態を整え、この近辺を少し歩いてみたい。
賑やかな通りだけではなく、人気の少ない場所にもできるだけ目を向けるように気を配る。

244『追跡変奏曲』:2017/12/09(土) 19:22:45
>>242(薬師丸)

 老婆は、スタンド能力の恩恵なのか。または異なる技術なのか不明ながらも
頑丈であり、骨を折って倒すよりは見逃すほうが早い。

 「儂を見逃すか。……気をつけよ、娘よ
『結社』に敵対するのならば、気を引き締め もとい 
腰布をしっかり締める気概で挑むのじゃぞ……あと、これは
儂を見逃す礼じゃ。ほぃ」

 と、老婆は貴方と反対方向に立ち去る間際に『五万』を渡した。
                    (※ミッション成功と別の報酬)

 路地裏を出た貴方は、また喧騒が溢れ出るクリスマス一色の
通りへと出る。肝心の『結社』の情報は雀の涙ほどに少ないが
その時に、持ってるチラシに貼り付けられた主の事を思い出すかも知れない。

 ――アレならば、『結社』をマークしていた者ならば。追っ手に関しても
知っているかも。

>>(小石川)

 サミメ「青紫色の瞳の女性、ですか?
珍しい目の色の人、ですね。いえ、私に心当たりはありません。
 シュンと言う男性についても特には。他の皆さんは……?」

 結社の配下を引き連れる導師、サミメは他の人達にも尋ねるが
彼らは無言で一斉に首を横に振るジェスチャーで否定を表す。

サミメ「すみません、お役に立てなくて。……『ハッピー・ラビット』を
追ってる同士。女性でして、珍しい『白鳥のイアリング』してます。
 彼女は、『結社』を 自分の力を更なる高みへと至る為に、暴走してます……。
もし、見かける事があれば教えてください……」

 サミメは、貴方に電話番号を教える。ベディも、少し疲弊した様子で
気を付けるよう言い含め、貴方を送り出す。

朝山「小石川おねーさん、辺りを探索するんっスか? 私も手伝うっスよ!」

『私達も、とりあえず人探しを手伝おうか。買い物の時間は未だあるし』

『そうしましょうー れっずら ごー!』

学生たちも、楽しい催しの一種として受け取り。散開する……

 
 貴方は通りを歩き、言われた特徴の女性達を探して見る。だが、通りは
人混みだ。そう容易に見つけるのも少々難しい、手掛かりがあれば良いのだが……。

と、ふと新たに馴染みがある声が横から声をかけてくる。

「あれ? 小石川さん! 奇遇ねー!!
クリスマス前の買い物ぉ? 私は特ダネ捜しに来てたのよ。
いやーっ、何だか久しぶりに会う気がするわー!
少し早いけど、メリークリスマスってね!」

 ……『興味 有菜』だ。スーツ姿に、軽い防寒着を纏う
ジャーナリスト風の彼女は、白い息を吐きつつ元気よく片手を掲げ挨拶してきた。

「そー言えば、小石川さん。何か、特ダネになりそうな話って知らない?
私も、これは極秘だけど少々キナ臭い話を聞いて通りに来たって訳だしね。
けど、色々と歩いてるけど。その妙な噂の影もない感じだしー。
この前の工場関係で、ボーナス出たけど。その後の刺激的な内容は
さっぱーり。って感じなのよー もう、やんなっちゃうわー!」

 口を尖らせつつ彼女は両手を掲げ、そう愚痴を吐いている……。

自称情報通の、ジャーナリストの彼女なら。何か知っているかも……。

245薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/09(土) 21:30:52
>>244(GM)

「お金と助言までもらっちゃったら、
 ますます見逃すしかないわよね。
 地獄の沙汰でもお金次第なんだもん」

もちろんもらわなくても見逃すので、
自分は地獄とやらよりずっと温情と言える。

「それじゃあ、良いクリスマスを」

余裕のある振る舞いをしておくけれど、
内心もう少し情報がないと気が急くところ。
手掛かりは……持っている『チラシ』くらいか。

            ヒラ

(『シニカルマン』――――スタンドなら本体がいるはずだけど)

まだ、チラシの上にあの『棒人間』はいるのだろうか。
そしてついでに、このチラシが示す店は一体どこにあるのだろうか。

通りに出たらスタンド会話もややしづらい――――追われている今、余計に。
追手はこちらの外見や居場所を知っているだろうが、他のトラブルを招きかねない。

246小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/10(日) 09:13:54
>>244

予想はしていたものの、やはり手がかりなしで捜すのは無理があった。
このまま歩いていても得られるものはないだろう。
そう考えていた時、思いがけない人物から声を掛けられ、ふと立ち止まる。

  「――興味さん、ご無沙汰しています」

  「その節はどうも……」

挨拶と共に、丁寧に頭を下げる。
ある金平糖工場で体験した不思議な出来事。
そのきっかけとなったのが、ジャーナリストである彼女との出会いだった。
思えば、あれから随分と時間が経ったような気がする。
懐かしい人と再会し、自然と表情も綻ぶ。

  「……お役に立てるかどうかは分かりませんが、
   少し前にシュンという男性から、あることを頼まれました」

  「この辺りにいる青紫色の瞳の女性を見かけたら連絡して欲しい――
   そう言われています」

  「そして別の男性からは、白鳥のイヤリングを付けた女性を見つけたら、
   教えてもらいたいと……」

どうやら、興味も何かしらの調査を行っているらしいことを察する。
彼女なら、この件に関する手がかりを掴んでいるかもしれない。
しかし、こちらの知りたいことだけを一方的に質問するのは失礼に当たるかもしれない。
だから、話を聞く前に、まずこちらの知り得た話を彼女に伝えておく。
こちらの知りたいことを教えてもらおうとするなら、それが礼儀だと思っている。

  「興味さんの聞いた話というのは、どんなものなのでしょう?」

  「差し支えなければ、教えていただけませんか?」

彼女が聞いたという噂の内容は知らない。
ただ、少なくとも場所は一致している。
それを考えると、いくらかの繋がりはあるのではないかと思える。

247『追跡変奏曲』:2017/12/10(日) 22:26:08
>>245(薬師丸)

 チラシの広告は、すぐ近く。十メートルも先にある『家具電』だ。
シニカルマンこと棒人間は、まだチラシの上に間違いなく存在してる。

『ラビット 結社の一人 倒した』

『残る手下 四人 導師含め 四人』 『導師の行方は シニカルマン知らない』

『けど 三人 解る』 『だけどラビット 少し 提案がある』

『三人 倒す ノー』 『彼らの情報 入手 それで引き上げる グット』

『結社を上手く 労力殆どなく 追い返す方法 シニカルマン わかる』

『×××××@docomo.jp』 『彼らの写真 送信 一人当たり 五万』

シニカルマンは、薬師丸が視点を合わせると。それを認識してか自動的に
再度棒人間を動かしつつ、文字が変化する。

要約すれば、彼? は。結社の導師の手下、追っ手の三人を撃退するのでなく
写真なり撮って、チラシに記載した捨てアドに送信して欲しいと言う事だ。
恐らくは、結社をマークするスタンド使いである人物にとって有益だからだろう。
 人通りの中で、今の所。貴方に対し突き刺すような視線はない

>>246(小石川)

 「シュン? 青紫色の女性ねー……。
関係あるのか不明だけど、少し挙動が不審なサングラスかけた女性なら
すぐそこの『洋服店』で見かけたわよ。ほら、あそこ」

と、興味はすぐ近くにある洋服店を指す。

「白鳥のイアリング……ちょっと、わからないわねー。でも、大事な用時なら
私も手伝うわー! この前の工場では、とっても助かったんだもの!
これぐらいの事、お安い御用よ!」

 そう、笑顔で小石川に興味に応える。

  ――ゾグッ

……何か、その時。貴方に対し突き刺すような視線が何処からか感じた。
とても、不吉な。間違いなく『悪意』がある視線だ。

「っ! わっ、いま何か凄い悪寒走ったわね……寒気強まったかしら?
あ、そう言えば私の入手した情報ね。
 なんでも『香港マフィア』だったかしら? それが、星見町付近で
最近になって支部を作ろうと動いてるって情報でね。その末端が此処ら辺で
活動してるとか何とか……でも、そんな人見当たらないんだけどねー」

 興味は、そう軽く二の腕に走ったらしい悪寒を拭おうと両手で擦りつつ告げ
私も近くで、その人達探して見るわーっと立ち去ろうと動く。

 ……視線は、直ぐに消えた。

248薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/10(日) 22:34:25
>>247(GM)

≪――――なるほど、あんた頭良いのね。
 それに金払いもいい。良い仲間になれそうね≫

捨てアドをスマホに記録しておく。
それから、家具電の店へ歩いていく。
スタンドは本体にかなり重ねた状態で、
傍から見てすぐには気づかれないように。

≪シニカルマン、あんたを信じてみる。
  その三人の写真を撮ればいいのね?
  カメラマンの経験って、あんまりないけど≫

≪善は急げ、さっそく一人目に行ってみようかな≫

           スス

スマホのカメラアプリを確認。
すぐに起動出来る状態だろうか。
なお、『カメラのシャッター音』はオフに。

シニカルマンには手下の居場所がわかる。
であれば、すぐに会敵する可能性だってある。
準備をする時間は惜しい。歩きながら済ませる。
スタンド視界もあるので、歩きスマホでも前方は見えている。

249小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/11(月) 05:28:18
>>247

  「ありがとうございます……」

  「では、私は――」

洋服店へ、と言いかけた時、自分に対して向けられている視線に感付いた。
誰とも分からず、得体の知れない強い悪意。
それは、何か不吉な出来事の到来を予感させる。
注がれる視線は消えても、胸の中に芽生えた不安は消えることがない。
言葉では言い表せないような胸騒ぎを覚える。

  「そんなものが――この町に……?」

もちろん、単なる噂の可能性も考えられる。
けれど、噂にしても信じられない話だった。
アリーナやエクリプスに比べれば、まだ現実的な話かもしれない。
ただ、それでもやはり驚いてしまうことには変わりがない。
ごく普通の生活を送る自分にとっては、まるで遠い世界のことのように感じてしまうからだ。

  「――どうか、十分に気を付けてください」

  「では、また……」

興味と別れ、自分は彼女から聞いた洋服店に向かうことにする。
そこにいるというサングラスをかけた女性を見つけたい。
その女性が、青紫の瞳を持つ女性なのだろうか……。
切り離した『目』は、依然として自分の背後に浮遊させたままにしておく。
もし――後ろから忍び寄られたとしても、それを事前に察知することができる。

  ――さっきの視線……。あれは一体……。

歩きながら考えるのは、先程の視線のこと。
なぜ、私達に向けられたのだろう。
その理由が気に掛かる。
視線を感じたのは、白鳥のイヤリングの女性について話している最中だった。
偶然だろうか……?

250『追跡変奏曲』:2017/12/11(月) 20:36:38
>>248(薬師丸)

『ラビット 結社の手下 追い返す方法』

『パンティー 複数買う それ、重ね着する』

『冗談じゃなく これ 確実な方法。結社 目の前で脱ぐなりすれば
重ねてようと 疑う事なく受け取る  奴等 馬鹿』

歯に衣着せぬ言い方、ならぬ書き方でシニカルマンは貴方に結社の追い払い方を教える。
 
「……お嬢さん、メリークリスマス!! いっぱい、僕のお店の品を買ってね!」

 と……家具店に到着すると。入口前で、『ほしみまくろう』クリスマスバージョン
その着ぐるみが、ハスキーボイスで貴方を出迎える。

 『ラビット まず一人目は、黒い三つ編みの猫耳帽子の女性』

『この近く、歩いてる。写真 お願い 対処は、任せる』

 シニカルマンは警告文を発する。……一人目は直ぐ近くにいるようだ

>>249(小石川)

 貴方は白鳥のイアリングの女性の話題をした際に走った悪寒について考える。
確かに、会話の内容は『結社』に関するものだった。
 だが、馬鹿騒ぎに近い集団達の事を連想して先程の視線を思い返すと
その視線は、どちらかと言うと冷え冷えと鋭利な。
もっと深く昏いものだったと貴方は感じられる。

 ……〜〜♪ 『いらっしゃいませー』

 洋服店に入る。ここは、どちらかと言うと本格的な衣装と言うより
『アパレルショップ』的な場所だ。中古の服から、仮想パーティ的な特殊な服も売ってる。
 星の形をした、いかにも面白グッズ的な眼鏡をかけて若い店員が笑顔で挨拶する。

「お客さん、今日はどんな物がご入用ですかー? 今日はイブ前って事で
全部5パーセントoff! 5パーセントoffですよぉ! これは買うっきゃないでしょう!」

 店員は、熱意を以て貴方にセールストークを実施する。……服のカーテンで出来た小さな迷路で
数人の客はいるが、サングラスをかけた捜し人らしき人影は今の所見当たらない……。

251薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/11(月) 20:54:59
>>250(GM)

≪うん、まあ……それに近い事は考えてたかな。
 下着が欲しいだけってんなら『売ってあげちゃってもいい』
 さすがに穿いてるのを脱いで、ってつもりはないけど……≫

≪でも、それであのおばあちゃんみたいな『力』を手に入れて、
 他の『スタンド使い』に被害を出されちゃまずいわよね。
 ……その、『重ね着』した下着だと、その辺の心配はないわけ?≫

             ≪それとも、それの対処も織り込み済み?≫

単に『悪事』に加担したくない、という話だ。
個人の範囲で楽しむなら『幸せに生きたい』こちらと利害が一致するし、
高額で売りつける事による解決も考えていたが――――迷惑が介在するなら別。

「メリー・クリスマス、『ほしみまくろう』さん」

           キョロ
                キョロ

ほしみまくろう。たしか、『こぜにくろう』の仲間のゆるキャラ。
中身が『まずい何者か』の可能性はあるけど、先手を打てる相手でもない。

自分の視界は店の中に、スタンドの視界で周囲を探る。それらしい人影を。

252小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/12(火) 00:33:53
>>250

  ――いえ、あの視線は、もっと何か別の……。

目的地へ向かいながら、さらに考察を続ける。
あの冷たく鋭い視線が、彼らと関係しているとは思いがたい。
そうだとすれば、先程の視線の理由は他にあるのだろう。
頭に浮かぶのは、青紫色の瞳を持つ女性のこと。
別の理由があるとするなら、それ以外には考えられない。

  「……そうですね」

  「特に何かを求めて――というわけではありませんが……」

  「良さそうなものがあれば、買わせていただきます」

店員に会釈をした後で、自分の目的を告げて店の奥へ進む。
自分の目で前方を、切り離した『目』で後方を確認しながら、サングラスの女性を捜す。
それらしい人物を見つけた場合は、その女性に背を向けたまま、
背後に浮遊させた『目』で様子を窺ってみたい。
先程の視線の主は、その女性なのだろうか?
もし、そうならば――
彼女との接触には、最初に考えていた以上の配慮が必要になるかもしれない……。

253『追跡変奏曲』:2017/12/12(火) 23:23:13
>>251(薬師丸)

『問題はない』 『結社 聖骸布 取る 制約ある』

『直接的に、陰部と接触 それが一番 力 得るのに関わるらしい』

『買ったばかりの、重ね着したものなら 例え渡った所で無意味』

 シニカルマンの文面通りなら、直接。いま貴方が直接履いてるパンティーを
奪われない限りは、コンビニなりで買ったパンツを。僅かに動きにくくなるもの
履いていれば、それを渡す事で事足りるとの事だ。

 ―ウィーン

自動ドアが開き、軽快なクリスマスソングのBGMが鳴る家具店。
 まばらに客は商品を陳列棚で見ており。すぐ近くのカウンターの店員が
挨拶をしてきた。二人居て、一人は先程チラシ渡しをしていたミニスカサンタの
売り娘だ。入店してきた貴方に軽く一礼して、何か別の業務の作業をしてる……。

シニカルマンが告げる黒い三つ編みの猫耳帽子の女性とやらは居ない。
 近くに居るとは書かれてたものの、店の中にいるとは記入してなかったので
元からこの店には居ないのかも知れないが……。

>>252

貴方は店員に断りを入れつつ、奥へと行く。背後には『目』で警戒をしつつ

褐色のラッパー風の男性が左側で服を物色する脇を抜ける。
 店員が、少しばかりチラチラと貴方に興味があるのか、後方で貴方の背を
衣装掛けの影から覗くのが見えた。

 奥には4つ程の試着部屋がある……。
奥まで来たが、数人の客はギャル風の女性や、若い男性など。店員も
青紫色の瞳の女性と特徴が合致しない。

 すれ違ったのか……? だが、興味の発言を顧みると、中々急いできたし
急いで出ていく女性なりを、入店する前に見かけても可笑しくない筈だ。

254薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/12(火) 23:58:05
>>253(GM)

「…………」

≪なるほど、良い趣味してるのね〜ぇ。
 ま、そうじゃなきゃ家から盗った方が早いか≫

妹が被害に合いそうもないのは良かった。

        キョロ
              キョロ

黒い三つ編みの猫耳帽子はいないようだが、
三つ編みも猫耳帽子も『イメチェン』が容易。
例えばサンタ帽をかぶって髪型を変えれば、
すぐに別人になり済ませてしまえるとも言える。

なので一応、バイトや客の顔などは確認しておく。
やりだすと『着ぐるみの中身』とかも怪しめるので、
社会的なリスクとかを考えてしまえばキリがないのだが。

(夏なら帽子は目立つんだけど、冬だもんね。
 ニット帽はたくさんいるし……サンタ帽だってある)

人の顔の確認はスタンドで行い、いらぬ『誤解』を避ける。
店自体に用はそんなにないし、軽く一周したら出てしまおうか。

255小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/13(水) 00:35:37
>>253

こちらを気にしているらしい視線に気付いたものの、そのままにしておいた。
店員に聞いてみるというのも方法の一つだろう。
ただ、先程のように大きな声で話されてしまうと、目的の人物に聞こえてしまうかもしれない。
それを考慮して、やはり自分で捜してみることにした。
しかし、目に見える範囲には、例の女性は見当たらない。

  ――入れ違い……?

既に出てしまったのだろうかとも思う。
けれど、それらしい人物が店から出て行く姿は見ていない。
そのことを考えると、やはりまだ店内にいる可能性が大きい。

  ――だけど、一体どこへ……。

店内の様子を眺めている途中で、ふと試着室が目に留まる。
この店内で、人目に付かない空間は、そこしかない。
もし件の女性がいるとすれば、その内のどれかにいると考えるべきだろう。
自分は試着室に背を向け、不自然に思われないように手近な洋服を手に取る。
そして、背後の『目』で試着室の方を観察する。
誰かが出てくるようなら見落とすことはない。

  ――洋服……服装を変える……?

手に持った洋服を眺めている内に、その考えに思い至った。
青紫の瞳の女性がここに来たのは、別の洋服に着替えるためかもしれない。
思い返せば、シュンも同じようなことを言っていた。
その可能性は大いにある。
考えを巡らせながら、洋服を選んでいる素振りを続けると共に、試着室に注意を払う。

256『追跡変奏曲』:2017/12/13(水) 22:44:56
>>254(薬師丸)

 髪型も、帽子も。取り外したり、変える事は容易。
貴方は、周囲の客や店員を見渡す。すると……一人妙な女を確認できた。

 「……」 ウロウロ

何かを探している、買い物袋を提げたストレートヘアーの大学生程の女性。
 髪の毛は、つい今しがた何か編んでたり、帽子を被ってたような乱れが見える。
 そして……貴方へと目を向け、ハッとした顔つきになった。
恐らく、彼女が『結社』の『追っ手』の一人だ。
 ……カツ。
ヒールを履く彼女は、意を決すように貴方に近づこうとする……が。
 〜〜〜♪
「……はい、『ジュンぺー』 なに、どうしたの?
戻って来るのが遅いからって……大丈夫よ、ちょっと処方箋貰うのに
時間掛かってるだけだから、心配しないでね」

 pi

「……ふーっ、用事があるんで手早く済ますわ。貴方、導師が探してる人よね?
『聖骸布』 渡して貰おうかしら……」

貴方に近づく女性は、少し凄味を出す顔つきで脅すように告げる。
 店内であれど容赦しない雰囲気が見え隠れするが、少し気に掛かる事もある。
いまの電話の相手……『ジュンぺー』と言う名前を、貴方は聞き覚えがあるのだ。

>>255(小石川)

 「ぉ お客さーん。その服 気に入りましたぁ?
良かったら試着してくださーい!」

 服を選びつつ『試着室』に目を光らせる貴方。
少し挙動不審気味に、店員が4つある試着室の内、三つのカーテンを
バサッと開いた。中は当然だが、無人だ……。

 「当店は、直ぐに裾上げもしますよー! どうぞどうぞ!」

……何だか、店員は妙に急かしてる気がする。

257薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/13(水) 23:17:35
>>256(GM)

ジュンペー。聞き覚えがあるような気はする名前。
珍しい名前というわけではないけど、覚えがあるなら最近聞いたか。

「渡してもらおうかしらって、
 ここで渡せるわけないじゃない……」

    「私が叫んだら逮捕モノよ、女同士でも」
 
              スッ

急な遭遇に若干焦る部分はあるが、言葉は冷静を保とう。
破れかぶれで来られるのが一番厄介。『底知れぬ感』を出す。

(……まずい。まだ重ね穿きなんて出来てない。
 かといってここで戦うのは、もっとまずいでしょ)

騒ぎになれば、いかにスタンド使いでもやっかいだ。

「人違いじゃあないけど」

「大人しく渡してくれるとは思ってないわよね?
 ……それに、『手早く終わる』とも思ってないでしょ」

ジュンペーという響きを思い出しながら、少し距離を取る。
客の名前――――最近の客の名前なら覚えているはずだ。
あるいは苗字の方の印象が強かった、ということだろうか。

スタンドの視界は、それとなく周囲の棚を見ておく。
家具電の店ということだが、今いるコーナーには何があるだろうか?

258小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/13(水) 23:24:01
>>256

  「……そうですね」

慌ただしい店員の態度を不思議に思ったが、無下に断るのも不自然に思われてしまう。
それに、これ以上こちらに声を掛けられ続けるのも都合が悪い。
例の女性に聞こえたら、警戒を強められてしまうおそれもある。

  「では――これを試着させて下さい」

手に取っているのは、藤色のコート。
自分の好きなラベンダーの花を思わせる色合いだった。
それを持って、空いている試着室に入る。
ただし――入るのは自分だけだ。
切り離した『目』を外に残しておき、カーテンのように並ぶ洋服の隙間に潜ませ、
誰かが入っていると思われる試着室に視線を向ける。

  ――彼女の気持ちに立って考えるなら……。

試着室の中でコートを羽織りながら、思いを巡らせる。
彼女は、自分を捜している人間を警戒しているはず。
だから、私が店内の見える場所にいる内は、姿を現さない可能性が高い。
もしかすると、今のように店内から私の姿が消えるのを待っているのかもしれない。
そうだとすれば――私が試着室に入った時を見計らって、外に出てくるのではないだろうか……?

259『追跡変奏曲』:2017/12/14(木) 17:42:05
>>257(薬師丸)

 会話しつつ、辺りをスタンドで見渡す。此処は家電製品が主に並べられてある
炊飯器や、電子レンジなどだ。

「別に騒いでもいいわよ。けど、人目に付く行動をとるって事は
それだけ『導師』が貴方を発見出来る確率を増す事になるわね」

 女は、貴方の言葉にも動揺する事なく少し苛々した様子で腕時計を見たりして
時間を気にしてる。どうも、急いでるようだ。

「ここで脱ぐのが嫌なら、この店のトイレでも脱げば良いじゃないの。
この後『ジュンぺー』を迎えに行くんだから。
 彼ってば、心配性だから。時間が掛かったら私の事を探しに来るわ」

どうも、この女は『聖骸布』を取るなりしたら 直ぐにデートへ向かうようだ。
その言葉は余裕の顕れか? ……そう言えば、今日最初に出逢った人物も
この後にデートの予定で急いでいた……偶然だろうか。

>>258(小石川)

 ホッ

「えぇ! それでは試着一名様ご案内―!」
 
店員は明らかに安堵を覗かせて、貴方を試着室へ促しカーテンを閉める。
 肉眼は完全に試着室に囲まれたが……貴方の『目』は誰にも悟られず
衣装の影に隠れるようにして、試着室の外側を監視してる。

 『……』

すると、案の定……『店員』が少し焦るようにして、右の端の試着室を開き
鏡をコンコンと叩く様子をした。

 ――『キィ』
 
・・・・
見つけた

 『青紫色の女』だ。マジックミラーになってるらしい試着室の奥にある
隠し部屋のような場所から現われた、白いダウンコートを着る女性。

 店員に対し、軽く一礼と感謝の言葉らしきものを投げかけて忍び足で出る。
出て来た女に対し、無言で他の客も頭を下げて何気ない様子で服に向き直る。

どうも、此処の店の店員と客も。青紫色の女を匿う協力者達のようだ……。

それ程、女が危険な力で。先ほど出逢った結社と名乗る人物のように
配下を引き連れているのだろうか?

260薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/14(木) 22:28:22
>>259(GM)

『レディ・リン』は本体の腰に鈴を二個設置。
もし今までに設置した鈴が残っていたなら、
それらはすべて解除した上での設置とする。

「へえ、『導師』はまだ私を見つけてないのね?
 向こうから来てくれたら、迎え撃てて早いのに」

気が短い相手だと判断した。
焦っているのもあるだろうが、
煽れば更に喋ってくれるのを期待する。

単に怒らせて攻撃を単調にするだけでもいい。
連戦を強いられる以上、戦いの工夫は怠れない。

「迎えに行くなら今行った方がいいわよ。
 せっかくのお洒落が台無しになる前に」

(デートが多いシーズンではある、けど。
 まさかでしょ……もし、だからって手は抜けない)

加えて言えば――――
彼女も『再起不能』にしたくない相手かもしれない。
なおかつ出来れば『探しに来る』前に終わらせたい。
もちろん可能性レベルの話だし、『手を抜く』気はない。

「私、あんたの想像よりは優しくないからさ」

会話中にスタンドを突っ込ませ、
まず足に蹴りを入れさせ様子を見よう。
あの老婆と同じような『硬化』の能力なのか、それとも。

261小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/14(木) 22:38:44
>>259

   ――……!

女性の姿を確認し、身体に緊張が走る。
やはり、彼女は確かに店内にいた。
しかし、あの店員や、無関係のように見えた他の客まで関係していたとは……。
一体、あの女性は何者なのだろう。
そして、それを追うシュンの正体も分からない。
まだ、全ては謎に包まれたままだ。
それを明らかにするためには、行動しなければならない。
浮遊させていた『目』を地面に下ろし、女性の後を追いかける。
その際は、見失わない程度に十分な距離を置き、悟られないように気を配る。

  「……すみません、少しサイズが大きかったようです」

  「お手数ですが、これを元の場所に戻していただけますか?」

試着室から出て、脱いだコートを店員に渡す。
彼女がそれを元の位置に戻している間に、店の外へ出る。
そして、自分も『目』の後ろから、女性の後を追う。
自分と『目』の間には、注意深く9〜10mの距離を取る。
これで、自分と女性の間には10m以上の距離が開くことになる。
少なくとも、即座に気付かれてしまう可能性は抑えられるはず……。

   ――さっきの店……もしかすると……。

歩きながら、興味から聞いた話を思い出す。
香港マフィアが支部を作ろうとしているという話。
普通の洋服店に隠し部屋があることは考えられない。
あるいは、あの店が興味の言う支部なのではないだろうか。
そうだとするなら、その場所と関わりのある彼女は……。

262『追跡変奏曲』:2017/12/15(金) 20:11:32
(※申し訳ありません。告知内容では今年中に終わる見込みで進行してますが。
GMの実力不足により、長引く可能性が大きく浮上してます。
難易・危険度に影響はありませんが。少し展開を『巻く』感じで行います)

>>260(薬師丸)
 貴方は『探し人』を予想する。だが、そんな偶然がそうそう起きるかとも思う。
先制攻撃は、非スタンド使いならば常套手段。
福を呼ぶ鈴を取り付けて、老婆の時と同じようにレディ・リンを使用。
 脛を蹴る感じで突入させようとするが……。

「あのぉ、お客さん達。揉め事ですか? 何かこちらの過失での
トラブルでしたら、お話を聞きますし。そうでないのでしたら店内で
そういった事は、出来ればご遠慮して頂きたいかと」

 と、店員の一人が貴方と追っ手の彼女に割り込む形で入った事を機に
邪魔立てが入る。だが、それは一方的に自分に悪い事ではないだろう。

「っ いえ、何でもないんです。ちょっとした勘違いですから
……先に外で待っているわよ」

 彼女は、舌打ちしかねない表情で先に店内から出た。
これで、貴方はフリーだ。やろうと思えば従業員出口なりからも
スタンドを駆使すれば、死角から逃げる事も可能だし。準備なりを
整える時間だってあるだろう。
 打開策を考える仲間も、手持ちの紙片にはある。

>>261(小石川)

「うぇっ お客さん、そんな事なくて 大き目な感じが
コーディネートとしてマッチしてるかと……っ」

店員は、あわあわと焦りを隠せない表情で貴方を立ち止まらせて
時間を稼ごうとしてる。だが、強引に実力行使はしない 
貴方が断りを入れれば、それ以上何も言えない感じで不安気に送り出す。
 その様子は、マフィアの部下といった感じには少々合っていなかった。

『目』で追尾すると、着替えた女はサングラス越しでも周囲を軽く警戒して
人に紛れて歩いてる。そして、幸か不幸なのか
 彼女は人気のない裏路地のある通路の角に潜り込んだ
そこへ入り込めば、『目』はともかく貴方が気づかれる可能性は一層高くなる……

263薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/15(金) 22:10:26
>>262(GM)

          ピタ

スタンドを止め、店員に向き直る。

「ああ、迷惑かけて、ごめんなさい。
 ちょっと…………盛り上がっちゃって」

         「続きは外で話そう」

準備の時間は出来たが、敵にも時間を与えた。
煽りの成果はほとんどなくなってしまうか、
まあそもそも効いていたのかも分からない。

(どうするかな……追い返して後をつけてみるのが早いけど、
 この店に『下着』が売ってるとも思えない。家具屋だし……)

        (そのへんに落ちてるものでもないし)

    キョロ
        キョロ

幸運の力を使っても、有り得ないことは起こらない。
この状況で幸運にも下着を手に入れられるとすれば、
それはおそらく――――結社と同等に他人に迷惑な過程だ。

≪……一応確認しとくけど、今の子が幹部で間違いないわよね?
 それと、この近くに『下着』が売ってそうなお店ってあった?≫

自分でも思い出してみるが、この付近にそういう店はあるだろうか。
あるならば彼女と戦うより、そこで下着を入手するプランの方が楽に感じる。

264小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/15(金) 22:20:33
>>262

もちろん本物のマフィアなど一度も見たことはない。
しかし、あの店員の態度は、そういった世界とは似つかわしくない印象を受けた。
そうだとすると、なおさら疑問は深まる。
興味から聞いた香港マフィアではないとすると、一体なんなのだろう。
全く違う別の組織だとでもいうのだろうか。

   コッ……

自分は角の前で立ち止まり、『目』はそのまま後を追わせる。
射程限界の10mまで離した場所で待機させ、
その位置から女性の姿が見えなくなるまで観察を続ける。
女性の姿が見えなくなったら、本体である自分も裏路地に足を踏み入れ、
同時に『目』も前方に進ませる。

   スッ

そして、バッグから携帯を取り出してシュンの番号を打ち込み、すぐにかけられるようにしておく。
ただ、まだ連絡はしない。
あくまでも、いざという時のための準備だ。
まだ、シュンがどのような人物か分からないし、青紫の女性が抱える事情も知らないのだから。

   シュパッ

念のために、携帯を持った『右手』を『スーサイド・ライフ』で切り落とし、
『スーサイド・ライフ』と一緒にバッグの中に忍ばせる。
これで、もし本体である自分に何かが起こったとしても電話をかけることができる。
右腕はポケットに入れておく。
『手』を切り離したことで欠落した部分が見えないようにするためだ。
行儀が悪いことだけど――今は止むを得ない。



(※了解しました。こちらは問題ありません。引き続きよろしくお願いします)

265薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/15(金) 22:27:47
>>262(GM)
※進行について了解いたしました。GM様に一任します。

266『追跡変奏曲』:2017/12/16(土) 20:13:10
>>263(薬師丸)

貴方の謝罪と、先程の追っ手の女が店から出たのを見て。
いえ、何事も無ければと言いながら店員も立ち去る。
 チラシのシニカルマンは文面を変えつつ表示する。

『下着売ってる場所』 『東20m 化粧品店ブーブ』
『西15m セブ〇イレブン』『北11m 衣装専門店ル トリコ』
『南60m アパレルショップ トゥトゥ』

『ラビット 良い知らせと悪い知らせ』

『今の追っ手 店前から少し離れた場所に移動する 良い知らせ』
『悪い知らせ 二番目の追っ手 此処の近くまで移動中 
一番目と二番目 合流する可能性 高い』

 可愛い下着などを気にしなければ、コンビニでも売られてるようなものだ。
男性用しか売られてない危惧さえ除けば、三つの店は割かし近い場所にある。

そして、結社の追っ手は移動するようだ……仲間が一人増えれば、その分
闘う事になっても厄介にはなるだろう。



『追記』
『結社の一番上は 老師』『その二番目が 導師』
『三番に 導師から力を教授されるもの。つまり、追っ手がソレ』

『導師になれる人間 少ない』『導師の配下 いっぱい』
『結社 しぶとい』『けど シニカルマンは もっとしぶとい』

『シニカルマン。答えられるものであれば、全て答える。
シニカルマン。多くの秘密を把握できる』


ム7
┌<フ
ヘ|

267『追跡変奏曲』:2017/12/16(土) 20:27:37
>>264(小石川)

 『目』を前方に進ませ、女を追う。
右手に関しても問題ない、携帯で直ぐに警察官? のシュンへと
連絡出来るように準備を整えて 貴方は進んでいく。


 ……ピタ。

 と、その時だ。
女は動きを止めた、そして唐突に振り向く。
虚をつく動きだった為に、『目』が女の視界から消える事は叶わなかった。
 恐らくは、背後からの視線に気づいたのだろう。

女は、貴方の『目』を発見すると僅かに眉を顰める。
 そして……。

 『……Here Today』

    ――ズズ

          ズズズ……

 ! 相手は、スタンドを出してきた……。

『死神』のようなヴィジョンをしたスタンドだ。彼女の背後で
大きい鎌を担ぎ、じっと虚無のような瞳で貴方の目を見ている。

 そして、女は目に対し……目のスタンド使い、貴方に話しかけてくる
(※耳は付属させていないが口の動きで理解出来てると解釈して良い)

『誰が知らないが……私の事は放っておいて』

『私は仕事を終わらせた。誰の所にも仕える気はない』

268薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/16(土) 20:48:30
>>266(GM)

(着替える必要もある……コンビニはトイレが一つのところも多い。
 試着室がありそうで距離も近い『ル・トリコ』が妥当ってとこかな)

        ≪なるほどね、ありがと――――知らせ?≫

やはり『シニカルマン』は『使える』仲間だ。
全ての情報を鵜呑みにする事はないにせよ、
自分とは一線を画する『収集能力』を持っている。    

≪――――二人いるってのはやっかいでしょうね。
 二人いればどっちかくらい、重ね穿きに気づきそうだし≫    

ひとまず店の出入口に向かう。
敵1人との戦闘を避けられるか否かの瀬戸際だ。

            チリン

≪その、『老師』ってのは初めて聞いたけど、
 その人も私の『熱烈なファン』って考えて良いの?≫

鈴『2つ』分の幸運を呼びながら、『北方向』に向かおう。
この辺りは特に知らない街でもないし、方角は何となく頭にある。

269小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/16(土) 21:34:18
>>267

   ――……!

発現した死神のヴィジョンを前にして、驚きに目を見張る。
その姿を、どこかで見たような覚えがあったから。
記憶の糸を手繰り寄せ、その源を探し当てる。
短い思考の後、頭の中に浮かび上がったのは一枚のタロット――死神のカードだった。
自分が夢の中で選んだカードに、よく似た姿をしていることに気付く。

   コッ コッ コッ ……

自らも裏路地に踏み込み、死神を従えた女性の前に姿を曝す。
こちらに敵意がないことを証明するために。
もしかすると、話を聞くことができるかもしれない。

  「私は――あなたを見つける手助けをして欲しいと頼まれました」

  「ですが、私は何も知りません」

  「あなたのことも……私に手伝いを頼んだ人物のことも……」

  「……教えていただけませんか?」

  「――どうして、あなたは追われているのか……」

その場から動くことはせず、女性に話しかける。
もし彼女から事情を聞くことができれば、この一件の全体像を知る大きな手がかりになるはず。
裏路地に佇みながら、女性の言葉を待つ。

270『追跡変奏曲』:2017/12/17(日) 21:50:52
>>268(薬師丸)

 ――チリン

『金鈴』が二つ鳴る。北方向に歩くがてら、ジングルベルを謡う赤白の衣装の
チャリティーの団体であろう集団が通りの真ん中を通りかかる。少し長い行列だ
 パレードの向こう側で、先程の追っ手らしき女性が誰かと話してる様子が見えたが
長蛇の列ならば気づかれにくい。どうやら『幸運』は呼び込めたようだ。
 だが、幸運を自由自在に呼び込められる使い勝手の良いスタンドではない。
幸運を呼び込めば、不幸も呼ぶ必要がある。それが『レディ・リン』だ

>『老師』ってのは初めて聞いたけど、
 その人も私の『熱烈なファン』って考えて良いの?

『シニカルマンは 老師の事を詳しく知らない』
『老師 男か女かも 若いか年寄りからも 不明』
『ただ、ハッピーラビットを導師が求めてるのなら。老師は関わりある筈』

シニカルマンの文面を見る限り、『老師』が今回の薬師丸の聖骸布を求める件に関して
首謀者であるのかどうかは不明だ。だが、大掛かりな追跡があるのだし、完全に
無関係である事もないだろう。この詳しい経緯は、『導師』に洗いざらい白状させる必要がある。

距離は、数分も掛らない。人の列が多少まばらになったと感じる頃合いで
『衣裳専門店ル トリコ』
そこへ、辿りついた……。

 「いらっしゃいませ。ル・トリコへようこそ お客様
本日はイタリア製の下着がお勧めとなっております。
 どうぞ、お気に召すものを 御選びください」

気品のある店員が、貴方に丁重な物腰で店内を案内する……。

>>269(小石川)

貴方は死神のヴィジョンを宿す女性へと進み出た。
 彼女は幾分か警戒した様子を隠さず直立不動の姿勢ながらも
姿を見せた貴方に過剰な行動を取る気配はない。
 語り掛ける。それに対し、女性は暫し無言で耳を傾けた。
「……」
 そして、呟いた。

「……私は『ましずめ』の民。
幾つもの場所を渡り歩き、多くの物を狩っては……
人の心を鎮める……それを繰り返してる」

「だけど、私の力を。彼らは只の道具として使おうとしてる。
ましずめの行いは、神聖なもの……早く、此処から私は出ないと」

 彼女は、少し顔色悪く頭を抱えている。
酷く、どうも疲弊しているようだ。
 それは演技なのか、若しくは本当に誰かしらに狙われてるのかも知れない。

271薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/17(日) 22:07:53
>>270(GM)

≪……なるほど、トップシークレットってわけね≫

つまり表に出てくる人物ではないという事。

それより、今見えた――女と誰かの会話。
ほぼ間違いなく『合流された』と見ていいだろう。
だが10mの距離なら『気づかれる』前に辿り着ける。

入店した店は――――高級店だろうか。
金は足りる。高級ブティックでも下着なら『6桁』にはならないはず。
財布はしっかり見失わないようにしておく。それはよくある『不幸』だから。

「ええと、下着と――――セーターが欲しいのよね。
 今着てる服だと寒くてさ、『着て帰りたい』から」

この店ならば先ほどの店以上に『暴れづらい』はず。
店外から発見されても、外に出るまで待つのではないか。
もっとも『買った下着』だとバレる可能性は高いので、
あるていどのカモフラージュはする必要があるだろうけど。

「それから靴下とかも。選ぶのは自分でするけど、
 だいたいの場所とか……教えてもらってもいい?」

格式高い店なら、こう言えば過干渉はしてこないはず。
店内をスタンドで見回し、それぞれの服のありかを探す。
セーターや靴下はべつに他のものでもいい。下着が重要だ。

最悪下着と、何かもう一種類服を買う事が出来ればさしたる問題はないと言える。
とにかく急ごう。デザインなどはそれほど吟味しない。色合いが不自然でなければ。

272小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/18(月) 06:31:23
>>270

  「――……」

女性の言葉に耳を傾け、静かに思案する
彼女が偽りを語っているようには思えない。
少なくとも、彼女は事情を説明してくれている。
自分に手伝いを頼んだシュンは、してくれなかったことだ。
二人の内、どちらを信じるべきか――その答えは決まった。

  「ありがとうございます……」

  「……あなたの事情は分かりました」

  「私は――あなたの言葉を信じます」

バッグの中に隠していた『右手』――その『手』を携帯から離し、浮遊させてバッグの外に出す。
そして、ポケットに入れていた右腕を出して、『右手』を元通り接合する。
話に応じてくれた女性に対して、こちらも誠意を見せるために。
もし、本当はシュンの方が正しかったとしたら、それは判断を誤った私自身に責任がある。
その時は――犯した過ちの償いをするつもりでいる……。

  「私にできることがあれば、お手伝いします」

  「どうすれば――あなたを助けられるのですか……?」

女性に尋ねながら『目』を操作し、今しがた自分が通った裏路地の入り口付近に移動させる。
その位置から、誰かが裏路地に入ってくる気配がないかどうか確かめる。
今度は、彼女を追う者に注意を払わなくてはならないのだから。
自分が彼女を追っていたように、他にも同じような人間がいる。
青紫の瞳の女性を見かけたら教えて欲しいと言っていたシュン。
もしかすると、彼も近くまで来ているかもしれない。

273『追跡変奏曲』:2017/12/18(月) 20:40:09
>>271(薬師丸)

『ル・トリコ』は外観こそ派手な様式でないものの、内観はその分
静かな趣や、強調しない高級感を醸し出してる。店内の服や靴に
関しても一流所を厳選してると言った感じだが、値段は良心的だ。

ニコッ

「セーターですね? お客様のスタイルや、色合いに合うものを
僭越ながら申し上げさせて頂ければ、奥より二列目の3-Y番号の
ものがご希望に叶うかと思います。下着類は、奥より四番目の列の棚です。
直ぐに着用するのでしたら、あちらの試着コーナーをご利用ください。
何が他に不自由な事があれば、ご遠慮なく話しかけてください」

貴方に対し、店員は丁寧に希望に応える。微笑むと、薄っすらと
雪のような歯が零れて見える美しい女性だ。

貴方が奥に向かう……と、チラシがピクピクと動いた。

『ラビット 警告』
『三番目 追っ手 もうすぐ 来る』
『シニカルマン 迂闊 気づかなかった』

 家電製品店の女性と、もう一人。導師を除いた最後の追っ手
それが来るとの事だ……!

>>272(小石川)

警察官? のシュン。そして、追われる謎の青紫色の瞳の女性。
 貴方は彼女の言葉を信じる。

分離させた手を戻し、助けに応じる姿勢の貴方へと彼女は
少しだけ、口元を綻ばせながらも寂しそうな目で呟く。

「これ以上、助けを借りる訳にはいかない」

「衣装店の、あの人達も。追われてる事を伝えたら
何も追及せず、助けてくれた……この町の人達は、優しい。
だから、これ以上迷惑かけたくない。
 私の力……多くの人が欲してる。貴方は親切
だけど、私と一緒にいれば危険になる……」

 告げる彼女の傍ら、目を裏路地の入口に移動する。すると……。

 『…………』   ピリピリピリ

……『シュン』だ。
 貴方に対し朗らかに頼み事をしていた態度が何もかも嘘だったように
苛ついた様子で、辺りを見渡している。
 携帯を取り出し、誰かしらに鬱陶しい顔つきで話してる様子だが
会話はこの距離では、目を通しても口の動きでは内容を確認出来なかった。

 まだ路地裏に貴方と彼女が居る事には気づいてない様子だが……。

274薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/18(月) 22:41:40
>>273(GM)

「ありがとう、助かるよ」

(いいお店ね、今度はちゃんと見に来よう。
 でも、冬物はもう十分揃ってるのよね〜ぇ)

≪ありがとう。やっぱり合流してたわね。
  ――でも、確証が取れたのは助かるわ≫

すぐに奥の棚の方へ向かう。
買うのはセーターと、靴下。

デザインは色合いが浮かなければ拘らない。
パンティ――――これは二着、白と黒にする。

≪無駄な出費にならなきゃいいんだけど≫

「それじゃ、試着室借りるね」

すぐに探し終えて購入まで行けるだろうか。
行けるならば支払いを終えてから試着室へ。

試着室に入ったらパンティを一枚重ね穿きし、
もう一枚と靴下は買い物袋に入れたままにする。
セーターは今着ているコートの下に着ておく。寒いし。

275小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/19(火) 07:56:44
>>273

沈黙を守りながら、女性の話す言葉を耳で聞き、同時に心で受け止める。
『目』を通してシュンの姿を確認し――バッグから携帯を取り出す。
そして、シュンの通話が終わった後で、こちらからシュンに電話を掛ける。

「……もしもし、繁華街の通りで電話番号を渡された者です」

「――青紫色の瞳の女性を見かけました」

落ち着いた声色で、静かに言葉を発する。
その視線は女性に向けたまま、動かない。
そして、さらに言葉を続ける。

「その場所は……」

そう言って、こことは全く別の場所をシュンに知らせ、通話を切る。
この言葉をシュンが信じたなら、この場から彼を引き離すことができるはず。
本当は、こんなやり方はしたくない。
たとえ相手がどんな人間であっても、誰かに嘘をつくということは心苦しいことだから。
けれど今は、それを押し殺さなくてはいけない。

「……あなたには、愛してくれる人がいますか?」

「もし、いなかったとしても、あなたが気付いていないところに、あなたを愛する人がいるかもしれません」

「今はいなかったとしても、これから先、あなたを愛する人が現れるかもしれません」

「あなたを愛してくれる人は、あなたが傷付けば、きっと悲しむはずです」

「――その人を悲しませないために、私はあなたを助けます」

強い意志を込めた瞳で、死神を従える女性と正面から向き合う。
頭に浮かぶのは、自分が愛を捧げた相手のこと。
彼の命が尽きた時、私は例えようもなく深い悲しみに囚われた。
この女性を愛する人がどこかにいるなら、きっと自分と同じような悲しみを抱えてしまうだろう。
その悲しみを、決して見過ごすことはできない。

「……危険があることは承知しています」

「私も、無抵抗で危害を受けるつもりはありません」

「私にも――この命を蔑ろにできない理由があります」

私が愛した彼は、自分の分まで生きて欲しいと言い残した。
だからこそ、この命は私だけのものではなく、彼のものでもある。
青紫の女性を助けながら、自分自身も守る――それが、私自身の選び取る道。

「――急ぎましょう」

「あなたを探している人が、すぐ近くまで来ています」

「一刻も早く、この場から離れなくては……」

シュンが近くまで来ていることを伝え、女性に移動することを促す。
青紫の女性を追っているのがシュン一人だけとは限らない。
先程の電話の相手――それが彼の仲間である可能性は十分に考えられる。

276『追跡変奏曲』:2017/12/19(火) 22:40:42
>>274(薬師丸)
 「お似合いですよ。お買い上げ有難う御座います
当店は、初めてですね? その記念として、ハンカチも
おまけしておきますから」

 貴方はセーター、靴下、下着を買って試着室で着替える。
店員は、店名のロゴが彫られた専用の買い物袋にハンカチを入れてくれた。

 ガー……。

すると……一人の細身のスーツを着た男が入って来た。
 少し強面で、太い眉の男だ。店員に挨拶されて、軽く頭を下げる。
そして、貴方の横を通り過ぎ……。

 ボソッ「……聖骸布はいらない。だが、君に頼みがある……」

 そう、男は囁くように告げて店内の奥へと歩く。チラリと
貴方が来てくれるのを望んでるかのように、振り向いて縋るような視線を向けた。

>>275(小石川)

電話の切り目、それを『目』で見届けると共に連絡をする。
 シュンは、非通知のソレを見て瞬時に通話ボタンを押した。

カチッ「はい、もしもし。おぉ、貴方ですか! 彼女を見かけました?
ふむっ! では、すぐに向かいます」

 『目』の光景の中で、シュンは足早に向こう側へ行った……一先ず
彼を遠くに移動させる事は成功したようだ。

 「……貴方、優しい人」

「私 『イルラ』 駅から、遠くの場所に。
彼らが追いかけない場所まで……出来る限り遠くに。
 けれど、彼らの仲間。きっと未だ人混みの中にいる。
此処の町の事について、私は殆ど知らないから……」

彼女は、この町の生まれではないようだ。土地勘もないまま
抜け道など知らず、人混みを彷徨っても。彼女を捕獲しようとしてる
悪意を伴った集団の監視から容易く抜ける事は難しい。
 何らかの方法で、彼らを一網打尽にするか。若しくは
確実に安全な逃げ道を作るか。どちらにせよ難題だ。

277薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/19(火) 23:56:44
>>276

「…………!」

・・・店の奥へ着いて行く。
彼の、『聖骸布』はいらないという言葉。
少なくとも『結社』の『関係者』なのは確定する。

もちろん彼の求める代償が聖骸布より軽いとは限らないが……
独断で動いているなら『刺客』達とは利害が一致しない可能性が高い。
それはつまり、自分とは『交渉』の余地がある相手だと言うことだ。

《……彼は? 彼は『何者』か知ってる?》

万一がある。『シニカルマン』の名前は出さずに、
チラシに語りかける。答えはスタンドの視界で確認する。

答えがよほど緊急を要さないなら着いて行こう。『無視』して良い相手とは思えない。

278小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/20(水) 05:00:57
>>276

  「……イルラさん、ですね」

  「私は小石川――小石川文子です」

  「駅――ですか……」

青紫の女性――イルラの言う通り、駅に行くことができれば町の外へ出られるだろう。
しかし、イルラを追う側も、それは承知しているはず。
簡単には辿り着けないことは目に見えている。

  「分かりました」

  「ここで、少し待っていていただけませんか?」

  「――私が、あなたになります」

彼女は最初、ニットと青いコートを身に着けていたと聞いている。
先程の洋服店に戻って店員に事情を説明し、
そこに彼女の着ていた服があるなら、それを自分が着る。
なかったのなら、それらと似たものを購入して身に着けたい。
一緒にサングラスも購入してイルラと同じように着用し、ヘアスタイルも似たものに変える。
できればカラーコンタクトも購入してイルラに渡したいが、なければ構わない。
ストールは外してバッグの中にしまい、帽子も脱ぐ。
そして、紙袋か何かをもらい、脱いだ帽子を中へ入れて、イルラの下へ戻る。

  「今から私は、さっきの電話であなたを見かけたと知らせた場所へ行きます」

  「そうすれば、彼らの注意は、きっと私に向かうでしょう」

  「できるだけ時間を作りますから、その間にイルラさんは駅を目指してください」

背格好に違いがあったとしても、彼らは瞳と服装に注意を向けている。
少なくとも、すぐに見抜かれてしまう危険は少ないはず。
イルラに駅の方向を教え、何かあった時のために自分の連絡先も教えておく。
彼女の連絡先も教えてもらえるのなら、聞いておきたい。
それらを済ませたら、ツバの広い黒の帽子が入った紙袋をイルラに渡す。

  「それから、これを……」

  「イルラさんが被れば、少しはあなただと分かりにくくなるはずです」

279『追跡変奏曲』:2017/12/20(水) 18:24:46
>>277(薬師丸)

『ラビット シニカルマン 告げた さっき(>>247
残る手下 四人 導師を含めて 敵 四人
手下三人 導師一人
家電具と、通りの追っ手二人 残る追っ手が こいつ』

シニカルマンが告げるには、残る貴方を狙う追っ手が
スーツの彼との事だ。

 「……まぁ、何だ。こう言う事を、聖骸布を狙う者として
頼むのは筋違いなんだが。結社の中には、過去にあんたに
幸運を売って貰った人間も居て、あんたを追ってる人間は
大体の特徴を聞いてる。ハッピーラビットって言うのはあんただろ?
それでだ……頼みなんだが」

 貴方の素性を把握してるのは、過去に幸運を売った客に『結社』の
配下が偶然居たからと説明をした上で、歯切れの悪い様子で男は告げる。

「……ル・トリコの。あの店員になんだが……その、手紙を渡して欲しい」

指すのは、貴方に接客した店員だ。白い封筒も、渡される。

「出来れば俺からだと説明した上でだが……出来るだろうか?
 それだけしてくれれば、聖骸布は狙わない。報酬として五万出そう」

 貴方を見つめた後、奥で服をビニールに包む作業などしてる女性を見る。
その目は、何やら熱っぽい……。

>>278(小石川)

 貴方の言葉に、イルラは少し躊躇態度と発言をする。
作戦に乗り気じゃないとかでなく、貴方の身を心配してだろう。
 だが、数巡して折れる様子になると先ほどの
『アパレルショップ トゥトゥ』へと戻った。店員は貴方と戻った
彼女を見て、少し目を見開いてから早口で聞く。
 「大丈夫なんですか? イルラさんっ。何かされたりとか」
 「大丈夫……彼女、味方」

店員にも、貴方は作戦の説明をする。心配そうな様子ながらも
彼女等は、素直に小石川とイルラの服装を交換した。帽子も被れば
遠巻きに見れば、彼女本人だと分からないだろう……。

 「……気を付けて」

不安気な眼差しで、彼女は駅方向に向かう。
その姿が遠ざかる所で、非通知の着信が鳴り響いた。

 pi

「……あー、もしもし。シュンですが
彼女がどうも見当たりません。いま、何処にいますか?」

 シュンは尋ねてくる……。

280薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/20(水) 23:46:56
>>279

「狙わないうえに、お金もくれるの?
 ・・・心底『うまい話』って感じね。
 つまり、『ノらない』理由も見当たらない」

「ただし、『口約束』なんかじゃない。
 これは『契約』よ。破るのは許さない」

実際は『ペテン』の可能性もあるし、
乗らない理由はいくらでもあるんだが、
この状況で『騙す』必要性は見当たらない。

「手紙の中身は――
 確認しちゃだめよね?」

「ま、だいたい『察せる』けど」

スマホの存在をポケットの中に探る。
契約は写真を撮る口実になり得るか。

           ス

「私が受け取ったら、『成立』ってことね」

まずスタンドの手のみを封筒に添える。
気づかれないように、極めて繊細に(精A)
不自然な膨らみなどはないだろうか。
『危険物』の可能性はさすがに考慮する。

違和感が無ければ、ふつうに受け取ってしまおう。

281小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/21(木) 05:54:16
>>279

二点質問させてください。

・現在の小石川は、ニットと青いコートとサングラスを身に着けていると考えていいのでしょうか?
 また、イルラの服装はアパレルショップを出た時のままで、帽子だけを被ったのでしょうか?
 それとも、小石川の喪服を着て、帽子も被っている状態なのでしょうか。

>いま、何処にいますか?

・これは小石川の居場所ではなく、イルラの居場所を尋ねていると考えて間違いないでしょうか?

282『追跡変奏曲』:2017/12/21(木) 19:10:28
>>281(レス遅れ失礼しました)


・ニットと青いコートとサングラスを身に着けていると考えていいのでしょうか?

GMは全部の服を交換したと認識している。よってイルラは喪服を着て
帽子も目深に被ってる状態。不都合があれば、前者の状態であっても問題ない
PLの想定を尊重する。

・これは小石川の居場所ではなく、イルラの居場所を尋ねていると考えて間違いないでしょうか?
その認識で問題ない

284『追跡変奏曲』:2017/12/22(金) 20:41:28
>>280(薬師丸)

「『聖骸布』で、人を超えた耐久力や体力が身に付くのは確かに魅力的さ。
だが、そう言うものよりも得難いものは沢山ある筈だろ?
 あぁ、『契約』だ。それさえしてくれるなら、君に干渉しない」

スタンドの手で、封筒に違和感がないか探る。至って、普通の手紙だ。

「あー、あと注文が多いようだが。もし、その
彼女が手紙を渡した時点で読み上げるようだったら、俺についての
良い所だが、そう言うの説明してくれないか? 男らしいとか……何とか」

 少し目を彷徨わせて、スーツの男は貴方に畏まった感じで願いを付け足した。


>>283(小石川)

「……ふむ、見失いました……カ。そうですか……」

シュンが、貴方の返事を聞くと、少し黙り込んだ。そして、明るい調子で
電話口から応答する。

「はは! わかりました、再度お願いします。
言っておきますが、彼女 大変 危険な人です。
ないと、思いますが。話しかけたりなど、しないように。危ない でス
 私には、優秀な部下が『二人』います。えぇ……ですのデ
すぐ、何か異変あれば三人で対応します。ですので、ご安心ヲ!」

pi tu- tu-……。

 貴方は、大型百貨店に向かう。旅行用の大型バックは問題なく購入できた。
ギャ― ギャ―
……? どうも近くから喧しい声が聞こえる。

「……白髪に赤目の黒いダッフルコートを中心にしたモノクロ調のコーデの女よ!
見かけたりしてないの!? あぁっ、もう時間がないー!
 ジュンぺーに言い訳するのも限界があるわ」

近くにいる店員に質問をして、その答えがNOだと髪を掻きむしって
歯ぎしりをする女性、それを鬱陶しい調子で返事する男性の声。

「なら、もう離脱すればいいんじゃない? 導師様も、納得するだろ」

「駄目よ! あの人、そー言うので弁明したら間違いなくドタキャンするか
いっその事、そいつと別れろって絶対言うわよ!? しかも命令無視して
デートしてるのバレたら、間違いなくリンチに遭うわ。あー……くそぉ」

「自分も早く帰りたいんだけどな―……目当ての時計もないし
けど、ある程度捜索はちゃんとしろって命令だしなー……あぁ面倒くせぇ」

 すぐ近くで、大学生程の黒髪の女と。黄色いレザージャケットを着た男が
何やら言い争っている。

285薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/22(金) 21:41:43
>>284

「話が上手くて、目的に真っ直ぐな人。
 ……とでも説明させてもらおうかな。
 『約束を守る誠実な人』かどうかはこれから分かる事だし」

「でも、ああいう『借り物の力』に頼らずに、
 自分のやりたい事をやるのは十分誠実かもね」

程々におだて、微笑しつつ、手紙を受け取る。
これで危険物なら流石に『不可抗力』だが、
最後の最後まで『違和感』を探ってはおく。

彼が本当に何かしていないとしても『関係者』がいる。
彼の『告白』に乗じた攻撃――誰も幸せにならない可能性だ。

「っと、その前に。念のためがある。
 『顔写真』をもらってもいいかしら?
 もちろん無理にとは言わないけれど……
 契約の『ハンコがわり』ってところね」

「悪用はしないよ。ばら撒いたりもしない。
 彼女に『どんな顔の人?』って聞かれたら別だけど」

そしてスマホを取り出し、思い出したように付け加える。
これは保険。『シニカルマン』からの提案は頭の片隅から消えないが、
この男が約束を反故にしないなら『絶対に従う』理由もないと思っている。

287『追跡変奏曲』:2017/12/23(土) 19:37:42
>>285(薬師丸)

>『顔写真』をもらってもいいかしら?

「んっ、そうだな……彼女に、その手紙の人物が誰か訊かれる可能性もあるし、当然か」

「構わないよ。……君が話を聞いてくれる人で、助かった」

 スマホで写真を撮る。強面の太眉が印象の顔は枠の中に収まった……。

スーツの彼は、少しだけ撮った顔を見て、可笑しくないのを確認すると
女性ものの下着を一枚掲げつつ、五万の入った封筒を薬師丸に渡した。

「君の協力に感謝するよ。俺は、他の二人に 今買った下着を見せて
『聖骸布』は俺が取ったと言ってくる事にする。あいつ等も、話しが
通じない訳じゃない。これぐらいの露払いはさせてくれ。
 導師にも会えたら一応告げて見るか。何分、あの人は自分の目で確認しないと
納得しない性質だからな……君の健闘を祈る。それじゃあ」

 「君は良い奴だ。渡してくれると信じてる」

男性は、店員に対し躊躇なく女性下着を出して買うと。そのまま店から立ち去って行った……。

今は完全に貴方はフリーだ。金も受け取ったし、元より縁もゆかりも殆どない
自分の下着を狙う輩の一人だ……『契約』を実行するかは、貴方次第だ。

>>286(小石川)

 貴方は折り返しの電話を『シュン』に掛ける。

   pululululu

   pululululu

   pululululu pi

 ……少し長いコールの後に彼は出た。

『……デパート、ですネ?
わかりました……直ぐ、   直ぐに向かいますとモ。
ところで……安全の確認ですガ。貴方は今、何処にいますか?
青紫の、彼女の近くですと危険でス。護送も念頭に入れときまス……』

 電話の主は、貴方の居場所が気になっているようだ。後方から先ほどの
売り場に居た男女の声が接近してきた。入口のほうで話し合ってるらしい……。
周囲には、彼、彼女以外に人影は今の所見えない。

「見つからないわね……手近な場所は探したし、どうしよう!?
ジュンぺぇ〜……このままじゃ、イブ前のデートがぁ゛」

「サルバトーレマーラの最新タイプなんだよなぁ。何処の店でも
売ってないし……ねえ、本当に誰か買ったって人知らない?」

「うるさいわね、時計馬鹿! 今はそんな場合じゃないのよっ」

「怒らないでくださいよ、あーあ……欲しいんだけどなぁ『ドンッ』
っと、すんませんー……」

288薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/24(日) 00:37:49
>>287

「私の方こそ、『結社』にも……
 話せる相手がいるって知れた。
 それはあんたのおかげ。ありがとうね」

            パシャ

スマホはポケットに一旦しまう。
相手は元々敵対存在だし、
大仰な下着ドロの一味である。

「上手くやって見せる。
 成功を信じてとは言わないけど、
 『やり遂げる』のは信じてくれていいよ」

「私もそれくらいには、あんたを信じてる」

しかし――――今は『客』だ。
彼と『契約』した自分は『幸運売り』だ。
失敗の可能性は高い。それは仕方ない。
だが、『やらない』のは信念に反している。

「……」

(出来れば成功させてあげたい。
 印象を良くできるのもあるし、
 彼はリスクを負って私に手を貸してる)

買ったばかりの下着だ。
嘘がばれて彼が袋叩きに合う可能性もある。
そういうリスクを分かったうえで協力してくれたのは、
当然いい結果を招くためだろう。『最善を尽くす』。

「ごめんなさい、店員さん。
 今ちょっと……時間大丈夫?」

例の店員に話しかける。自分は『客』だ。
前面に押し出しはしないが、冷たくあしらうのは難しいはず。

289小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/24(日) 08:25:16
>>287

  「お気遣いありがとうございます……」

  「私は――これから駅に向かうところです」

  「デパートからは離れますので……ご心配には及びません」

今、イルラは喪服と黒い帽子を身に着けて駅を目指している。
その姿を遠くから見ると、私が駅に向かっているように思えるはず。
少なくとも、シュンに教える行き先と矛盾はしていない。

もしシュン達が洋服を変えたイルラを見かけたとしても、それに干渉しようとするとは思えない。
彼らが追いかけているのは、あくまでも青紫の女性であって、私ではないのだから。
単なる通りすがりの協力者でしかない人間に構うより、目的である青紫の女性を優先するはず。

青紫の女性の居場所を知らされ、さらに私がデパートから離れるというのなら、なおさらだろう。
あとは、私自身に対して疑いを抱かれないようにすることが大切だ。
それができたなら、イルラが駅に到着できる可能性も大きくなる。

  「――いえ、お気になさらず……」

丁寧に会釈をしながら、男性に言葉を返す。
この男女――白鳥のイヤリングの女性に関係しているように思う。
彼らのことを、サミメに連絡するべきだろうか。
けれど、それは彼らが立ち去ってから行うことにする。
通話の内容を聞かれたとしたら、余計な問題を起こしてしまうおそれもある。

  「もしもし……」

  「本人ではありませんが……関係があるかもしれない方達を見かけました」

  「場所はデパートで、特徴は……」

男女がデパートを出て行ったら、サミメに電話を掛けて二人のことを知らせる。
もし、彼らがなかなか立ち去らないようなら、電話はしない。
男女がいなくなるのを待っている間に、肝心のシュンが来てしまっては困ることになる。

通話を終えるか、電話を掛けなかったか――どちらの場合も後に取る行動は同じ。
デパートの入り口から少し外に出たところで立ち止まる。
そこからサングラス越しに周囲を観察し、ここに向かっているであろうシュンの姿を探したい。

290『追跡変奏曲』:2017/12/24(日) 19:47:02
>>288(薬師丸)

>私の方こそ、『結社』にも……
 話せる相手がいるって知れた。
 それはあんたのおかげ

「俺達は、決して大きな悪事を働こうって訳じゃないからな……」

貴方の言葉に、短く返答をして今度こそ彼は消えた。

「……? お客様、どうされましたか。手紙?」

 先ほどまで応対していた店員は、貴方の所用に対して不思議そうな顔をしつつも
同性であり、手紙を渡すと言う事柄に対して大きな拒絶を抱くほうが可笑しい。
 何かしら工夫をせずとも、彼女は黙って手紙を読み進める。
暫く、無言で彼女は手紙を読んでから。少しだけ頬を朱に染めて手紙から顔を上げた。

「……このような、情熱的な文面を贈られたのは 初めてです」

「この人なら、知ってます。何度か服を買いに来てくださって、色々と個人的な事柄ですが
お話も面白い方でしたから。……あの、お客様にこのような事を頼むのは気が引けますが。
宜しければ、私が返事を了承しますと、この方に伝えて頂けないでしょうか?」

 「返礼にもなりませんか。買われた服の代金を一部返済する事も検討しますので」

また、新たな頼みが出来た。……今の彼に対し、返事が了承であったと伝えて欲しいと言うものだ。

 彼は、特にその返事を聞かなくて構わないと言っていたが……。

291『追跡変奏曲』:2017/12/24(日) 19:59:23
>>289(小石川)
(描写抜けもあったので、少しシーンを途中で区切る形でのレスになります
申し訳ありません)

 >お気遣いありがとうございます……
>私は――これから駅に向かうところです

「なるほど! 駅ですか……そうですか!
いやぁ! 有難う御座います。
 ――你(ニィ)(※中国語で貴方)
ねぇ你  約束って何だと思いますカ?
中国人は、良く時間にルーツで待ち合わせも碌に
言った通りに来てくれないとか言いますがね。
『我々』はね、決して同胞を売るような真似もしないんですよ。
そして、我々はね……『侮辱』を絶対に許さない。
この意味が解りますかネ 你
わかってるのかって 聞いてんだヨ゛ 你」

『シュン』の声は、どう言う訳か。もはや穏やかな声色を消して
獰猛に、荒々しく傷つける口調へと変化していた。

 後方で、男性が『誰かとぶつかって』謝罪する声がした。そして……

   バキッ

 バンッ……!

 「きゃっ!?」

 「! ってぇ、あんた行き成り何……おぃ、ちょ 待て……」

 背後から、殴打音と。小さく叫ぶような声と、引き止めようとする声。
そして、デパートの入口を叩きつけるように開き、走って来る音が聞こえる!

292薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/25(月) 00:17:24
>>290(GM)

「へえ、そりゃめでたいね。
 ああ、代金とかは別に良いよ、
 私の幸せは『他人の幸せ』だし」

半分うそだ。
報酬はもう受け取っている。
だから彼女の笑顔だけでも十分。

「けど、まあ……受け取らないのも失礼かな。
 それじゃ、彼に伝えてくるから。後払いでよろしく。
 気が変わったなら、べつにお礼はナシでもいいからね」

                  「それじゃ」

だが貰えるなら貰っておきたい。
こっちから求める事はないが、
あまり強く断るのも失礼だし、金は要り用だ。

(なんだか妙な事に巻き込まれたけど、
 けっこうわるくない。お金の意味でも、
 それに、やりがいの意味でも……ね)

彼からの依頼に結果を伝えるのは含まれていないが、欲しいだろう。
そして報酬を受け取る以上――これは彼女からの依頼でもある。

≪ね、『シニカルマン』は、こういう展開もアリだと思う?≫

一応彼の思う所は聞いておこう。
本体の視界は『手紙の主』の彼を店外に求め、
スタンドの視界で『チラシ』の文面を見ておく。

――――なお、この時腰の鈴で『一個分の不幸』を呼んでおく。
チラシと買い物袋、カバンはしっかり保持、頼まれごとも意識。
無関係な『実害の無い不幸』が起きる事を祈りつつ、リスクを消化する。

293小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/25(月) 10:12:48
>>291
その場にいる人物の位置関係と距離、および周囲の状況をできるだけ詳しく教えて下さい。
またシュンの服装も改めて教えていただけるとありがたいです。

294『追跡変奏曲』:2017/12/25(月) 22:29:58
>>293(回答)

>>289のレスに従い、デパート入口より5、6m程離れた場所に立ってる状態。
男女は、デパート入口で言い争っていた。その時、背後の何者かに
殴打された音が聞こえ、その主が小石川へと接近してる状態。

シュンは、灰色の上下ともにスーツ姿でサングラスをしていた。
黒い前髪を撫でつけ、少しオールバックにた髪型。

295小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/25(月) 22:37:03
>>294
回答感謝します。
また、購入したバッグは現在どうなっていますか?

297小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/26(火) 01:04:07
>>296
回答ありがとうございます。
バッグの位置はデパート内の入り口付近。
つまり、男女の近くと考えていいのでしょうか。

298『追跡変奏曲』:2017/12/26(火) 08:32:20
>>297
 その認識で問題ありません

299小石川文子『スーサイド・ライフ』:2017/12/26(火) 19:09:18
>>291

  「――……」

無言で指輪を外す。
右手に嵌めている指輪。
彼の形見。

そして、『右手』を切り落とす。
その『右手』に『スーサイド・ライフ』を突き刺す。

  「ごめんなさい……」

  「私は、あなたに三度……嘘をつきました」

  「私を信じてくれたあなたを騙してしまったことを謝ります」

  「そして――今また、あなたを傷付けてしまうことをお詫びします」

  「……ごめんなさい」

振り返りざまに腕を振り、その勢いのままに『右手』を飛ばす(破ス精CBB)。
狙うのは顔。
顔面に張り付かせて視界を封じる(破ス精DCC)。
相手が『右手』を剥がそうとしたならば、その時にサングラスを剥ぎ取る。

同時に、自らも接近していく。
走りながら『スーサイド・ライフ』を逆手に握る。
相手が向かってくる勢いと自分が近付いていく勢い。

                          ハンドル
その二つを利用して、相手の胸にナイフの『 柄 』尾部を打ち込む(破ス精CBB)。
体勢を崩させ、あわよくば転倒させたい。

300『追跡変奏曲』:2017/12/27(水) 18:13:23
(レス遅れ失礼しました)
>>292(薬師丸)

>ね、『シニカルマン』は、こういう展開もアリだと思う?

スタンドで語り掛ける一方で、手紙の主の彼の行方を目で追う。
 既に彼は肉眼に映る場所からは居なくなったようだ。

『シニカルマンには 〜〜が一番望ましいとかは 良く分からない』

『ただ、シニカルマンはラビットの出来る限りの援助はする
ラビットが好ましい事柄になるなら 本望』
 
棒人間は、形を少し変えつつ文面を変えていく。

 『シャラン』

不幸の鈴が鳴った……すると、髪の毛の幾つかの先端が
いましがた着替えたセーターのボタンに絡んだようだ。
よくある『些細な不幸』ではある。

>>299(小石川)

 シュォ ン!

 貴方は、右手を切り落とし走り寄って来る者へと飛来させる!
おまけで、ナイフの柄での打撃。それが電話の主のシュンと想定してた……が!

 >私を信じてくれたあなたを騙してしまったことを謝ります
>そして――今また、あなたを傷付けてしまうことをお詫びします

 哈哈(ハハ) 哈哈(ハハ)

 「傷つけるゥ? ―知った風な口で誰を倒そうと言う気ダ 小姐 / シャオチエ」

 キリキリキリ……!

!? 『シュン』ではない。貴方に襲い掛かろうとしてたのは……蝋のような
真っ白い生気のない顔をした女だ! 顔に貼り付けられた、スタンドで分離された
右手を片手で掴み、ゆっくりと引きはがそうとする。
 そして、転倒の為に打ち付けたナイフの柄だが……その女は微動だにしない!!
衝撃で呻く事も怯む事もなく、『死体のように』貴方へと白濁色の目を向けながら
小石川の喉笛を掴もうと、手を 伸ばす……! 攻撃したのは、この予想だにしない
相手への反撃のチャンスも許してしまった。

「そこの、姉さん! 早く逃げろ。そいつ、普通じゃないぞっ」

 入口前の男性は、もう一人の女性に助け起こされながら
貴方に逃げろと声を掛ける。

301薬師丸 幸『レディ・リン』:2017/12/27(水) 18:53:14
>>300

               ヒュン

≪あんた、いいやつね≫

小さく笑った。

スタンドの手でほつれを直す(ス精BA)
どうしても直らないならその髪を一本だけ抜く。

(……手紙の内容にもよるけど、
 『手紙かメールで返事しろ』とかなら、
 わざわざあの人も私に伝言はしないはず)

(結果を知りたい気持ちが少しでもあるなら、
 そう遠くまでは行ってない気はするんだけれど)

    (恥ずかしいから帰ったって可能性もある)

店の外に出て、改めて探してみよう。
一度見た顔だし、探すための視界は二つある。


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