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エレン「この長い髪を切る頃には」2
626
:
進撃の名無し
:2014/08/21(木) 23:22:06 ID:FTVzlUXI0
リヴァイ(ミカサ)『エルヴィンの言う通り、俺はガキが好きなのかもしれない。あいつらと一緒に居る時は、不思議と心が安らいでいる自分がいる。もし自分の子供が持てる日が来たら、きっとそいつにいろいろ教え込んで、馬鹿みたいに金をかけて遊んで甘やかしてしまうかもしれねえな』
ピクシス(アルミン)『そう思うのであれば、多少の「苦味」は飲み込んで、その「長い付き合い」のおなごともう1度向き合った方が良いのでは? わしはまだ、やり直せると思うぞ?』
リヴァイ(ミカサ)『同じ事を繰り返すかもしれない。ハンジとはまだまだこれから先、長い間付き合いになるだろうし……俺が仕事を転職すれば別ですが』
エルヴィン(アーロン)『んーそれはちょっと私の方が困るな。折角リヴァイが「その気」になって教職を始めたばかりなのに』
リヴァイ(ミカサ)『だろう? 俺にも一応、優先順位はあるからな』
ゴクゴクゴク……
遂に20杯オーバーが来た。この瞬間、雷が落ちるSEがくる。
リヴァイ(ミカサ)『………………愛とはなんだああああ?!』
エルヴィン(アーロン)『?!』
リヴァイ(ミカサ)『もう訳が分からん! 考えたくねえ! 面倒くせえええ!』
エルヴィン(アーロン)『いかん。飲ませ過ぎたようだ。リヴァイ? ほら、落ち着いて』
リヴァイ(ミカサ)『うー……ヒック………あの女に、会いたい』
ピクシス(アルミン)『ん?』
リヴァイ(ミカサ)『まだ、礼を返していない。俺はあいつに救われた……ヒック……』
ピクシス(アルミン)『あいつとは誰だ? もしかして、教習時代の同期の女か?』
リヴァイ(ミカサ)『そうだ! 名前を聞きそびれた! いや、聞いたのに忘れたのか?! どっちだ?! くそおおおお!』
ピクシス(アルミン)『ふむ。そのおなごとヤリたいのか?』
リヴァイ(ミカサ)『いや……そんな感情じゃねえ。そんなゲスな気持ちじゃない。ただ、会いたい。それだけだ。あの女に会えさえすれば、それでいい……』
ピクシス(アルミン)『なんじゃと? ヤリたい訳じゃないのか』
リヴァイ(ミカサ)『そんなんじゃない。こう、胸が暖かくなる。あの女を思い出すだけで、心臓が痛くなる。名前を聞き忘れたあの時の俺を、殴りに行きたい……馬鹿野郎!!!』
エルヴィン(アーロン)『どうどう……リヴァイ。そんなに会いたいの?』
リヴァイ(ミカサ)『会いたい。一言、もう一度、礼が言いたい……』
ピクシス(アルミン)『むう……そんなに「会いたい」相手ならそれはもう「恋」をしておるのでは?』
リヴァイ(ミカサ)『恋……? これは恋なのか?』
ピクシス(アルミン)『セックスを飛び越えて「会いたい」と願っておるのだろ?』
リヴァイ(ミカサ)『ああ……そこは関係ない。そりゃヤレるなら嬉しいが、ヤる為に会いたい訳じゃない』
ピクシス(アルミン)『だとすればもうそれは「恋」と呼んでも良いものだと思うが』
リヴァイ(ミカサ)『そうか……この感情は「恋」なのか………ZZZ………』
そして泥酔したリヴァイ先生は眠ってしまったそうだ。
この演技を見てリヴァイ先生は『全然覚えてない。脚色してねえよな?』とエルヴィン先生に問い合わせていたけど。エルヴィン先生は『大体合ってる』と答え、ピクシス先生は『本当はもっと暴れて大変じゃったぞ?』とも言った。
そしてフェードアウト。1人残されたリヴァイ先生にだけスポットライトが当たる。
エルヴィン先生とピクシス先生は先にはけて1人ぼっちになる。
リヴァイ(ミカサ)『…………ハンジ』
と、いう名前を1度だけ呟いて、暗転。
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