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あなたとここで
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初スレ立て
初ss
長文なので苦手な方はそっとお戻り下さい。
行間とか読みにくい点があればご指摘くださると幸いです。途中まで書き溜めあり
ジャンミカ コニサシャ アルクリがあるのかないのか・・・・
エロはすっとばす予定。
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後、コミック12巻まで読んでます。
妄想設定多数あります。
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獣の長い手が、ワイヤーを掴むのが見えたその瞬間、すべてが凍りついた。
きれいな弧を描いた軌道が、勢いもそのままに乱れ崩れて墜ちてゆく。
伸ばした指先は到底届きそうにない。
俺は墜落するミカサを追って巨人の群れに飛び込んだ。この場にいるどの巨人も人間には見向きもしない。巨人同士殴り合い掴み合い食い合って土埃の舞う中に、ミカサは消えていく。
コニー「ジャン!!無茶だ!待て!!」
サシャ「ジャン!いけません!」
クリスタ「ジャン!ダメッ!!」
ビュ・・・ドォォ
コニー「くっ!!」サシャ「あっ!!」クリスタ「キャッ!!」
巨人がまき散らす瓦礫を掻い潜ってミカサを目指す。
(死ぬな!ミカサ・・・!)
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―――サシャ―――
コニー「サシャ!クリスタと一緒にアルミンとこ行って馬用意して来い!!」
サシャ「でも!」
コニー「いいからいけって!!」
サシャ「わかりました・・・・」
コニー「水門のあたりで合流だ!いいな!!」
サシャ「はい!」
コニー「いけっ!!」
サシャ「待ってますよ!!クリスタ!行きましょう!!」パシュ
クリスタ「・・・・」パシュ
もうはっきり言ってメチャクチャです。
獣の巨人強すぎます。
ライナーとベルトルトが味方になってくれて、もうコッチのもんだと思ったんです・・・・これで勝てるって。
でも・・・・ミカサもユミルも猿に叩き落されてしまいました。
リヴァイ兵長が動けない今、ミカサ以外の誰が獣を削げるっていうんでしょう?
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サシャ「クリスタ!ガスはまだ大丈夫ですね?!壁の上から行きますよ!」
クリスタ「大丈夫よ!」
シュン!シュタッ
タッタッタッタッ
クリスタ、真っ青な顔してます。きっとユミルの事が心配なんですよね。
サシャ「アルミン!!」ハァハァ
アルミン「サシャ!!」
サシャ「大変なんです!」ハァハァ
クリスタ「ミカサとユミルが!」ハァハァ
サシャ「獣に!」ハァハァ「叩き落とされて」ハァハァ
アルミン「ミカサが!?それで?!ミカサはどうなったの?!」
サシャ「いえ、まだそれはわかりません。」ハァ「ジャンが助けに向かいましたけど・・・」
クリスタ「途中で立体起動を使った様子もないの。だから」ハァハァ
アルミン「どれくらいの高さから落ちたの?」
サシャ「獣の頭より高かったと思います」
アルミン「・・・・・」
サシャ「馬を用意して水門で待っていて欲しいとコニーが・・・」
クリスタ「ミカサがどうなってるかわからないけど」ハァ「巨人でメチャクチャになってるところにジャンは飛び込んでいったから、ジャンも怪我をしてるかも!」ハァ
アルミン「わかった!すぐに馬を用意する!」
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―――コニー―――
ジャンの野郎、ミカサのワイヤーが獣に掴まれたとたん、巨人どもの中に突っ込んでいきやがった。
瓦礫がビュンビュン飛んでくんのに、お構いなしでやんの。無茶にも程があるよな。
追いかけようとしたけど、無理だった。
そんでとりあえずサシャにアルミン探しに行かせて、巨人の足元に突っ込んで見えなくなったジャンを置いてくわけにいかねぇから少し離れて見てたら、ミカサ担いで走ってくるジャンが見えたんだ。
正直ミカサやべぇって、一目見て思った。足も手も顔も血だらけで意識がなかったんだ。
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コニー「ジャン!!お前大丈夫か!!血ィついてんぞ!!」
ジャン「俺は何ともねぇよ!それよりミカサが!」
コニー「・・・やべぇな」
ジャン「とにかくどっかに・・・!」
ヒュン
コニー「よけろ!!」
ドゴォ!!!
コニー「っく!ここじゃどうにもならねぇ!ジャン跳べるか?!」
ジャン「ったりめぇだろ!!」
ミカサ「まって・・・」
ジャン「ミカサ!!気か付いたか!」
ミカサ「まって・・・はぁっ・・・・え、えれんは・・・・」
ジャン「ミカサ・・・・・今はダメだ!早く離れねぇと!」
ミカサ「えれん・・・・ヒュウ・・・・」
ジャン「ミカサ喋るな!」
ミカサ「け・もの・・・そがないとヒュウ・・・えれんが・・・ヒュウ」
コニー「ダメだミカサ!!ジャン!ミカサ担いで壁登れるか!?」
ジャン「何回も聞くんじゃねぇよ!やるしかねぇっての!!」シュ・・・カッ
ジャン「ミカサ!跳ぶぞ!」ヒュン
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―――ジャン―――
打ち壊された外扉と同化して壁となる5体の巨人を、俺たちは、ただ茫然と、壁の上から見つめていた。
もがく獣の腕を、半身を硬化させたエレンの巨人が扉の中に押し込めるのが見えた時、彼女が身じろぎするのを感じた。
もし怪我をしていなかったら、飛び出していったんだろう?
お前は強ぇよ。誰よりも。
だがな、あの獣に勝てる人間なんざいねぇんだ。たとえお前でも、無理なんだよ。
いつだってお前は・・・あいつがからむと無茶ばっかりしやがる。少しくらい、自分を大切にしやがれってんだ・・・・
ミカサ「ヒュッ、えれん・・・・」
ジャン「・・・・」
コニー「・・・・」
その日シガンシナ区の扉は塞がれた。
始まりの場所で、始まりの巨人たちと、その仲間達の手により、獣の巨人を道連れにして。
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一度切ります
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―――サシャ―――
アルミンは私とクリスタの話を聞くと、すぐに内門脇の船着き場へ連れて行きました。
そういえば船があるのに、なぜコニーは馬を用意しろと言ったのでしょう?今回のシガンシナ奪還作戦には船で物資を運んで来たんです。3隻のうちの1隻は中流に留め置いて、負傷者は小舟を使って船に退避させているのに、馬を使ってどうするんでしょうか?
残りの1隻の中に入ると、馬がつながれていました。でもどうして馬房じゃなくて、こんな隅っこの積荷の陰なんでしょうか
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アルミン「いいかい、二人とも。馬を連れてあの第一倉庫に隠れて。町の中は巨人だらけだから、きっとコニー達も壁の上から来るはずなんだ。僕が壁の上で待つ。合図を送るまでは倉庫の中で静かにじっとしているんだ。内扉には肉の壁が作ってあるし、このあたり一帯の巨人は掃討済みだけど、十分気を付けて。」
サシャ「わかりました。」
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アルミン「さ、馬を連れて行って。船を降りるときに馬を怖がらせないように気を付けるんだ。出来るだけ落ち着きのある馬を選んだつもりだけど、頼んだよクリスタ」
クリスタ「ええ。やってみる」
アルミン「じゃあ、二人とも・・・・その、気を付けて」シュ
なんでしょう。なんだか嫌な感じです。上手く言えませんけど・・・・
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クリスタ「ヨシヨシいい子ね。さぁおいで。さ、あなたも。あら、この子はコニーの馬だわ。あなたあの時私を乗せてくれたわね。元気で良かったわ。」
クリスタは馬の扱いが本当に上手です。馬を嘶かせることもなくあっという間に終わらせてしまいました。
それにしても・・・・馬に積んである荷がどうしてこんなに大きいんでしょうか・・・・
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―――コニー―――
ミカサの立体起動装置は見るからにぶっ壊れてた。捨てちまおうかとも思ったんだけどよ、ガスも刃もまだ残ってたんで、外してオレが持つことにした。
そうでもしねぇと担いで走んの、キツそうだったんだよ。女の体重の事、とやかく言うのはまぁアレなんだけどさ。距離もあるし。ジャンはやれるって言ったんだけどな。
ミカサはずっとポロポロ泣いてた。声も出さずに。んで、アルミンが見えるころにはまた気ィ失っちまってた。
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アルミン「ジャン!コニー!大丈夫かい?!ミカサは?」
ジャン「あぁ、俺とコニーはこの通りなんともねぇ。だがミカサは・・・」ハァハァハァ
コニー「今は気を失ってるみてぇだけどよ、ひでぇ怪我だ。すぐ医者に診せた方がいいんだけどよ・・・」ハァ
アルミン「・・・・」
ジャン「やっぱ無理か?」ハァハァ
アルミン「・・・・うん。残念だけど・・・・船着き場の倉庫に馬を用意してある。出来るだけの荷物も積んである。それとこれ。」
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ジャン「地図か」ハァハァ
アルミン「シガンシナから北北西の街道から少しそれた、ここ。ここに小さな集落がある。建物の保存状態も良いんだ。ここに避難して欲しい。必ず医者を連れて行くから。」
ジャン「その医者は信用できるんだろうな?」ハァ
アルミン「うん大丈夫。ハンジ分隊長と知り合いってこともあって、ちょっと変人かもしれないけど・・・・」
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コニー「変人?なんだそりゃ。まぁいいや。でもちょっと遠くねぇか?その、ミカサのこの状態じゃ・・・・」
アルミン「シガンシナから近すぎても危険なんだ。討ち漏らしの危険もあるし。この集落のすぐ近くにかなり大きな木の森があるんだよ。討ち漏らした巨人が襲ってきてもそこなら立体起動が使える。それにまともに使える建物が少なくて・・・・みんなの安全を考えるとここしかないと思うんだ」
コニー「そっか・・・・」
ジャン「よし、さっさと向かうぞ」
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アルミン「待ってジャン、ミカサの外套は?」
ジャン「あぁ、邪魔だとか言って脱いじまってそのまんまだ」
アルミン「用意しといて良かった。これを着せよう」
コニー「こりゃ駐屯兵団のじゃねぇか」
アルミン「これでいいんだよ。今この先では閉じ込めた巨人の掃討作戦中でみんな手一杯なんだ。君たちを気にする人は少ないと思う。フードを被せてこのまま負ぶっていけば多分大丈夫だよ。」
コニー「あぁ、そうか」
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アルミン「だけど気を付けて。目立つ行動は避けたいんだ。担架もおとり部隊の負傷兵運搬で順番待ちだから使いたくないんだけど・・・・ジャン降りられる?」
ジャン「お前らなぁ、俺はお前ら程チビでもひ弱でもねぇんだよ。女の1人位どうとでもなるってぇの」フフン
コニー「悪かったなチビでよ」
アルミン「普通の女の子とはだいぶ違うからね。ミカサは」ハハッ
コニー「筋肉がちげーっつうの。並みの男より重てぇんだ。あんま無理すんなよ」
ジャン「うるせぇよ。じゃれてる暇ねぇぞ」
アルミン「うん。行こう。サシャとクリスタが待ってる」
タタタタタタ
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アルミン「ここから降りて。クリスタには頃合いを見計らって僕が合図するから。出来るだけ早くシガンシナから離れるんだ」ハァ
コニー「あぁ。色々すまねぇな。骨折らせちまってよ・・・お前ぇ、やっぱ行かねぇのか?」
アルミン「僕はここに残るよ」ハァ
ジャン「アルミン・・・・気をつけろよ?」ハァハァ
アルミン「ありがとうジャン。その、長くなるだろうけど・・・・ミカサを頼むよ?」ハァ
ジャン「任せろ。お前が医者を連れて来るまで絶対に死なせねぇよ」ハァ
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―――サシャ―――
クリスタ「・・・・ねぇサシャ」
サシャ「はい」
クリスタ「なにか、変じゃない?」
サシャ「クリスタもそう思いますか?」
クリスタ「うん。この馬の荷物。前もって用意してあったものだよね?」
サシャ「だと思います。この馬の装備は遠征用のものです。けど今回ほとんどの物資は船で運んでいます。マリアの巨人掃討作戦に参加していた調査兵団の馬ならこの装備も納得ですけど・・・・」
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クリスタ「うん。でもこの子達は違う。毛並もキレイですごく元気よ」
サシャ「やっぱりそうですよね。とても遠征先から合流したばかりとは思えません」
クリスタ「それに、なんだかアルミンの様子も変じゃない?」
サシャ「はい。ミカサが怪我をしたかもしれないのに、船に運ばないのはどうしてでしょう?」
クリスタ「・・・・・ねぇ、もしかして・・・・104期の」ピィッ「!!」
サシャ「来ました!」
クリスタ「行こう!!」
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ミカサを抱えて降りてきたジャンは汗だくで肩で息をしてて、馬にミカサを担ぎ上げてその後ろに乗ろうとしたとき、一瞬乗り損ねるくらい疲れ切っていました。
ジャンがずーっとミカサを抱えてここまできてくれたんですね。
そんなジャンに水を差し出したクリスタが悲鳴を上げました。何があったのかと馬を寄せて外套に隠れたミカサを見た時、血の気が引きました。背筋が寒くなるって言葉がありますけど、まさにそんな感じです。
両足も腕も血まみれで、ぐったりとしていて顔色も悪くて・・・・
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クリスタ「ジャン!無理だよ!!こんな・・・・」
サシャ「馬でどこに行くっていうんですか!!ミカサ死んじゃいます!!」
コニー「そんなことわかってるよ!しかたねぇだろ!」ハァ
ジャン「四の五の言ってる暇はねぇ」ハァハァ「さっさと行くぞ」ハァハァ
クリスタ「でも!」
コニー「説明は後でしてやるから急げよ!」
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―――ジャン―――
満身創痍のミカサを抱えて馬を走らせるうちに日暮れを迎えた。
一度も巨人に遭遇しないまま夜になるのは僥倖と言っていいだろう。正直今巨人に襲われても満足に動ける気がしない。
暗くなってからアルミンの言う集落を見つけられるかどうかも不安だったが、こんもりとした大きな森の向こうから月が出て集落を照らした時、心の底から安堵したのは俺だけじゃなかったはずだ。
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そこは家が3つあるだけの小さな集落で、扉に印のある一番大きな家に入ると、中にろうそくや着替え、寝具が用意してあった。
馬には食料や寝袋、医薬品と少しだがガスと刃もあった。いつこれだけの準備をしたのか、アルミンてのは本当に頭のまわる奴だ。
痛みに呻くミカサをベットに寝かせて俺が居間に退散した後、サシャとクリスタで戦闘服を脱がせようとしたんだが、ここでちょっとした問題が起きた。
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サシャ「困りました」ガチャ
ジャン「どうした!?」ガタッ
サシャ「ベルトが外せないんですよ」
ジャン「は?」
サシャ「だから、外せないんです。ベルト」
クリスタ「背中で引っかかっちゃって、ダメなの。切っちゃう?」
ジャン「いや、どうにもならないのか?装備の替えはないんだ。万が一に備えてなるべく破損させたくねぇんだが・・・・」
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クリスタ「ミカサを持ち上げてくれれば、なんとかなると思うんだけど」
サシャ「私たちの力ではミカサのケガに障ると思います」
コニー「!!あ!そこに井戸があったな!俺水汲んでくるわ。要るだろ?ジャン、こりゃお前にしかできねぇよ!頼んだぜ!」ニヤッ サッ
ジャン「あ!おい!いや、えっと・・・・」
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コニーって実はそんなにバカじゃねぇと思う。そうだよ。みんなにバカバカ言われてるけどよ、憲兵団狙いのやつなんざ掃いて捨てるほどいるんだ。本当にバカな奴なら10位内に入れるもんかよ。さっさといっちまいやがって。俺一人で女ばっかりの寝室に入るのか?チキショー覚えとけよ。
抱きかかえて立体起動で壁登って降りて馬で散々揺す振っといて今更なんだが、改めてあちこち怪我だらけのミカサを見ると、なんだか恐ろしくなる。
ドギマギしながらベットの上のミカサを横抱きに抱え上げると、サシャとクリスタがテキパキとベルトを外した。
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クリスタ「怪我の状態を確認したいわね」
サシャ「そうですね。体を拭いて出血箇所の確認もして止血しなおさないといけませんね。服は切っちゃってもいいですよね」
ジャン「あ、あぁ。(切るのか?!)お、俺はもういいだろ?」
サシャ「当たり前です」ギロッ
コニー「おーい、水汲んできたぞ〜」
クリスタ「ありがとう、コニー」
コニー「いいってことよ」
クリスタ「二人ともあとは私たちに任せて。ジャン疲れたでしょう?今日はもう休んで?」
サシャ「詳しい説明は後で伺います」キラン
ジャン「お、おう」タジッ
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間の床に寝袋を広げて中に入ると、コニーの奴はさっさと寝息を立て始めた。
俺はといえば。半日ミカサを抱えて動き回った体は鉛のようだったが、中々寝付けなかった。
目を瞑ると、墜落していく姿や、血にまみれた足、硬化していくエレンを見つめる顔がチラつく。
そして抱きかかえた時の暖かな感触、負ぶった時耳元で感じた荒い吐息、お前の頭が俺にもたれかかって、俺の顔に触れた美しい黒髪。その美しい黒髪を枕に散らして力なく眠るお前の姿を見せられて、どうして平常心でいられるっていうんだ。
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一目見た時から、俺はお前が好きなんだ。たとえお前が俺なんか眼中になくて、エレンしか見えてないってわかってても。自分じゃどうしようもないことが、人間にはあるもんだろ?俺にはそれがお前だったんだよ。
お前は強い。誰かに守られるような女じゃねぇ。それなのに、そんなお前が今隣の部屋で意識無くして戦闘服を切られて・・・・いやいやいや!!何考えてるんだ俺!俺はミカサの怪我を心配してるんだ!!そうだ!こんなに心配かけさせやがって!
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それもこれもエレン、てめぇのせいだぞ。てめぇ、いったいミカサをなんだと思ってやがる。ミカサにこんなに想われてんのによ。今じゃ獣やライナーたちと一緒に仲良く壁ん中だって?ふざけんなよ。ミカサどうすんだよ。自分の命も投げ捨てるくらい、ミカサはてめぇが大事なんだぞ。今すぐ掘り出してぶん殴ってやりてぇ。
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>>32
誤 戦闘服切られて
正 服切られて
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ガチャ
ジャン(ビクッ)
サシャ「あれ?まだ起きてたんですか?」ヒソ
クリスタ「ジャン、ダメだよ寝なきゃ。今日はジャンが一番頑張ったんだから、ちゃんと体を休めないと」ヒソ
ジャン「あぁ、寝付けなくてな(ドキドキ)で、どうだ?ミカサは」ヒソ
サシャ「あまり・・・・」ヒソ
クリスタ「隣の部屋で話す?コニー寝てるし」ヒソ
ジャン「そうだな」ヨイショ
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クリスタ「何もないけど、はい、お水」カタ
ジャン「すまねぇな」
サシャ「いただきます」
ジャン「ふぅ。で、ミカサの怪我だが・・・・」
クリスタ「足は両方とも折れてると思う。手の指も酷く腫れてるし」
サシャ「あと腰のあたりも腫れてますね。立体起動装置が外れてませんでしたか?」
ジャン「あぁ。ついたままだった。ぶっ壊れてたがな」
サシャ「まずいですね」
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クリスタ「そうね。腰も折れてるかもしれない」
サシャ「今のところ目に見える出血はほとんど止まっていますが、わき腹とかあちこち腫れているので、内出血しているかもしれません」
クリスタ「早くお医者さまに診てもらいたいんだけど・・・・」
ジャン「アルミンなら上手くやってくれると思うがな・・・」
サシャ「そうです!アルミン!」
クリスタ「アルミンなにか様子がおかしかった。それにこの段取りの良さ!」
サシャ「どういうことなんです?」
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ジャン「そりゃあな、俺たち104期生が疑われてるからだよ。いや、今じゃ疑われるどころじゃねぇな。鎧と超大型の正体がライナーとベルトルトだってわかって、それがあっという間に兵団全体に広まっちまった。あいつらは特に怖れられ憎まれてるからな、箝口令なんてほとんど意味がなかったんだ。アニの時には疑われるだけで済んだが、さすがにもうそんなわけにはいかねぇ。104期の上位組の半分は巨人だった、104期は巨人だらけだって噂が広まってるらしい」
クリスタ「そんな・・・・」
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ジャン「船で治療出来なかったのもそういうわけだ。手負いのミカサをそんなところに置いて、誰かに104期の首席だって気付かれたらどうなるか。そもそもミカサは目立つからな。気付かれない方がおかしい」
クリスタ「東洋人なんだっけ?そんな人壁の中にはいないもんね・・・・」
ジャン「それに今ここにいる全員が104期上位組なんだ。いつ誰がどんな目に会ってもおかしくねぇ」
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サシャ「えぇ!!私もですか!?」
ジャン「あぁ。そうだよ。お前もだ。」
サシャ「私巨人じゃありませんよ!!」
ジャン「俺だって巨人じゃねぇよ。だがな、それがわかるのは自分だけなんだ。いや、エレンは自分が巨人になれることを知らなかった。それを考えると自分でも本当に巨人かどうかなんてわからねぇんだが・・・・とにかく俺ら以外の奴らは俺らを信用できねぇどころか怖くてしかたねぇんだ。中には俺らを巨人だと決めつけて憎んでる奴さえいるらしい。そんな中にいたらいつ何が起きてもおかしくねぇ。集団ヒステリーでも起きて見ろ。上官でも手が付けられなくなる」
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サシャクリ「・・・・」 マッサオ
ジャン「アルミンはエルヴィン団長の補佐やってたからな、そのへんのところ、かなり早くから分かってたみたいだな」
サシャ「それでこんなに手際が良かったんですか・・・・」
クリスタ「でも、でも!アルミンだって104期生よ?いくら上位組じゃないからっていっても、そんな状態で大丈夫なの!?危険なんじゃ・・・・」
サシャ「ハッ!そうですよ!しかもアルミンは上位組全員と仲良くしてました。あの、エレンが初めて巨人化したときだって・・・」
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クリスタ「ミカサと一緒にエレンをかばったでしょう?それを大勢が見てる・・・・」
ジャン「リヴァイ兵長にハンジ分隊長、エルヴィン団長とここにきて上の連中がバタバタ負傷してるからな、団長も使えるやつは手元に置いときたいんだろ。あいつはここのところずっとエルヴィン団長が連れて歩いて見せつけてるんだってよ。だからそう簡単に手を出されることもないだろ」
サシクリ「・・・・」
ジャン「エルヴィン団長が腹心の部下を護衛に付けてるみたいだし、俺たちを逃がす準備だって、全部あいつ一人でできることじゃないからな。」
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クリスタ「そっか・・・・そうよね。馬の装備だってこの小屋の荷物だって、一人じゃ準備できないもの。エルヴィン団長がいるなら大丈夫よね?」
サシャ「・・・・」
ジャン「あぁ。リヴァイ兵長の怪我もかなり良くなってて現場復帰も近いらしいし、ハンジ分隊長なんか包帯ぐるぐる巻きでもう仕事してるってよ。アルミンは上の連中が守ってるから、案外俺らより安全かもな?」
クリスタ「そうよね。心配いらないよね」
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サシャ「・・・・」
ジャン「さぁ、そうとなったら俺らもしっかり休んでおかねぇとな。お前らこの部屋で寝ろよ。ミカサは俺が見といてやるからよ」
クリスタ「ダメだよ!ジャンが一番疲れてるハズよ!」
ジャン「ちょっと目が冴えちまって寝られそうにねぇ。見張りも必要だからな。もうちょっと起きとくわ。あとでどっちか交代してくれよ?」
クリスタ「そう?じゃあ先に少し寝るね?」
サシャ「おやすみなさい」
ジャン「んじゃな」ガタ
クリスタ「おやすみ」
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夜更けにクリスタが起きてくるまで、俺はただじっと月明かりに照らされるミカサの顔を見つめていた。
時々苦しそうに呻いて、あのバカ野郎の名前を呼ぶミカサを、ただ、ただじっと。
なぁ。俺は、何かお前にしてやれること、あるのかな。
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―――コニー――
サシャに起こされたら、もう地平線がうっすら白くなってきてた。ずいぶんぐっすり眠っちまったな。
サシャがもう少し起きてるっつんで、ちょっとミカサを頼んどいて、集落を一回りしてみた。
扉の壊れた家畜小屋があって、中に羊と山羊、鶏が固まって寝てた。人間がいなくなったあともここをねぐらにしてたんだな。
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家畜小屋の規模から考えたらもっといたはずだ。森を探せばもっと見つかるかもしんねぇ。肉が食えるってサシャが大喜びするだろうな。
使ってない別の2軒の家の中に入ってみたら、埃まみれの蜘蛛の巣だらけだった。つうことは俺らが使った家、最低限の手入れもやっといてくれたってことか。アルミンってホントすげぇな。
家から出て、森を眺めてみる。確かにデカい木がいっぱい生えてんな。あれなら立体起動が使える。
戻ってみたらミカサの横でサシャがうとうとしてた。
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コニー「おい、サシャ。」ユサユサ
サシャ「・・・んぁ」
コニー「眠いんだろ?寝てこいよ」
サシャ「ん・・・・はい、もうちょっと寝ます・・・・」
コニー「待たせてわりぃな」
サシャ「・・・・あの、コニー」
コニー「なんだ?」
-
サシャ「私たち、戻れるんでしょうか?」
コニー「ジャンと話したのか?」
サシャ「はい」
コニー「・・・・・さぁな。わかんねぇけどよ、とりあえずお前はもうちょっと寝てこい。休めるときに休んどけ」
サシャ「・・・・はい」
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ミカサのおでこの布を触ってみる。なんだ、だいぶあったけぇな。オレが寝てから熱を出してるらしいが、ホントにこいつ、大丈夫なのか・・・・
ジャブ・・・・ギュ~・・・・ピト
なんかもう、兵団に戻れるかどうかもわかんねぇし、オレの村はあんなだし・・・・オレ帰るとこなくなっちまったのかな・・・・
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――――――
私が起きると、ジャンがミカサの立体起動装置を広げてバラしてるところでした。
工具もアルミンが用意してくれていたんでしょうか?
サシャ「おはようございます」
ジャン「よう、起きたか」
サシャ「それ、ミカサのですね?」
ジャン「あぁ、なんとか直せねぇかと思ったんだが・・・・俺らじゃ無理だな」
サシャ「そうですか・・・・」
-
ジャン「予備があるとよかったんだけどよ。まぁしかたねぇな」
サシャ「巨人、まだいますかね・・・・?」
ジャン「マリアは広いからな、狩り尽くしたとはいえねぇだろうな」
サシャ「ですよね・・・・」
ジャン「でもま、なんとかなるだろ。ここには104期の精鋭が揃ってるんだし、街道に近いエリアは重点的に討伐してるからな。巨人がいるとしたらもっと奥地だろ」
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サシャ「・・・・やっぱりまだいますよね・・・・・」
ジャン「あ、そういえば今コニーが鶏さばいてるぞ?」
サシャ「!!!!!に、に、にわとりっ?!」
ジャン「おう。さっき、雄鶏捕まえたから今夜は焼きとりだ!とか言って羽むしってたぞ。」
サシャ「ジャン!」シャキッ「夕飯の支度は任せてください!!」スタタタタ
肉です!今夜は肉ですよ!!ああ!肉なんて久しぶりです!!なんという幸せ!!コニー大好きです!!
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サシャ「コニィィィィィー!!」ドドドドドド「お手伝いします!!」
コニー「うわっ!サシャ!なんだよ!まだ血抜き終わってねぇから食えねぇぞ!!」
サシャ「うむむ。コニー中々の腕前!見事なさばき方ですよ!」
コニー「とーぜん!街育ちのヤツと同じと思ってもらっちゃ困るぜ。しかしこの程度で満足するオレ様ではないぞ!ちゃんとした包丁があれば芸術的な手さばきを披露してやれるんだけどな!」フフン
サシャ「あぁ、早く食べたいですねぇ・・・」ジュルリ
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コニー「そうだサシャ、血抜きしてる間にちょっと手伝ってくれよ。向こうに荒れちまってるけど、畑があるんだ。かなり細くなっちまってるけど、芋とか豆とかあるから採りに行こうぜ」
サシャ「芋?!豆?!」
コニー「あぁ。味はあんまり期待できねぇけどよ、台所に岩塩がチビッと残ってたから、それふりゃ食えんだろ」
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サシャ「コニー!!神様ですか!?あなた神様ですか!?」
コニー「オレが天才なのはわかってるからよ、早く採りに行くぞ。薪拾いって仕事もあるんだからな!」
サシャ「なんでもします!!コニー様!!」ガバッ
コニー「うわっ!!抱きつくな!!痛ってぇ!足痛ってぇ!」
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――――――
いつ巨人が襲ってくるかも、俺らの先行きも分からないってぇのに、この緊張感の無さは間違いなくコニーとサシャの影響だ。
ガチガチに緊張して身構えてるのも疲れちまうし、長いこと持ちもしないだろうから、適度に力を抜くのは悪いことじゃないだろう。それに食料の確保は重要だ。あの二人のおかげでその辺はなんとかなりそうなんだから、ありがたいと言うほかない。俺とクリスタだけだったらあっという間に野戦糧食を食い尽くして困り果てていたところだ。
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クリスタ「ねぇジャン、他の104期生のみんなはどうしてるか知ってる?」ガチャガチャ
ジャン「・・・・いや。アルミンなら把握してるかもしれないが」
クリスタ「そう・・・・」ゴシゴシ
ジャン「そもそもどんだけ生き残ってるかって問題もあるんだけどな・・・・」
クリスタ「そうだよね・・・・」ジャブジャブ
ジャン「調査兵団に入ったやつはほとんど残ってないからな・・・・」
クリスタ「・・・・・」ガチャガタン
ジャン「・・・・・」
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クリスタ「・・・・・」ガタガタ
ジャン「・・・・・」
クリスタ「ふー、洗い物終わりっと」フキフキ
ジャン「お、悪いな」
クリスタ「これで今夜は温かいものが食べられるね」
ジャン「ありがたいな」
コニー!!イモガココニ!!オモッタヨリオオキイデス!!オォワルクネェナ!!
クリスタ「相変わらず仲良しだね、あの二人は」
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ジャン「あぁ。あいつら見てると和むな」
クリスタ「本当だね」
ジャン「・・・・・」
クリスタ「・・・・・」
ジャン「・・・・・」
クリスタ「あ、ミカサの様子見てくる」グスッ・・・バタバタ
ジャン「・・・・・」
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コニー「ジャン!見ろよ!」バタン
サシャ「芋です!」
クリスタ「わぁ!すごいね!」ヒョイ
コニー「長いことほったらかしだったから、すっかり野生化してると思ったんだけど、意外と食えそうだぞ!」
サシャ「ふふふふふふふ。今夜は豪勢な夕食になりますよ」ジュル
コニー「わりぃクリスタ、この芋洗っといてくんねぇか?」
クリスタ「うん!」
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コニー「ジャン、オレらちょっと薪拾いがてら森と川見て来るわ」
ジャン「おぉ、頼むわ。気をつけろよ?」
コニー「任せとけ。サシャ!立体起動、装備してくぞ!」
サシャ「了解です!コニー様!!」バッ敬礼!!
ジャンクリ「こ、コニー様?!」
コニー「うっ・・・・馬使うからな!」バタバタ
サシャ「待ってください!コニー様!!」バタバタ
オマエソレヤメロヨ!!ナニガデス?コニーサマ!ヤメロー!!
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ジャンクリ「・・・・・」ポカーン
クリスタ「・・・・プッ!あははっ」
ジャン「なんつうか・・・・いや・・・なんだありゃ?」
クリスタ「もう!サシャったら!うふふ」
そうだ。コニーとサシャがいなかったら、食糧危機の前に、緊張と不安に押し潰されてた。
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――――――
道だったはずの場所も畑も雑草だらけだったけど、そんなにひどく荒れた感じがしないのは、多分羊と山羊が雑草を食べてるせいだろうな。巨人の足跡も見当たらない。
畑の囲いが壊れてなくて助かった。雑草抜いてちょっと土耕せばすぐ使えるかもしれねぇ。明日は家畜小屋の扉を直して家畜を集められるようにしよう。鶏小屋も直さなくちゃいけねぇな。それに錆びついた農機具も手入れしてやらねぇと。
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サシャ「コニー!見てください!雉ですよ!あ!あそこに豚が!」
コニー「おぉ?よく太ってるな」
サシャ「弓があれば獲れるんですけど・・・・」
コニー「小屋にあるかもしれねぇな。あとで探してみようぜ!」
サシャ「川がありますから鴨もいるでしょうねぇ」ニコニコ
コニー「鳥ばっかみてねぇで巨人のことも気にしろよ?」
サシャ「抜かりはありませんよ!!」フンッ
コニー「しかし、良い森だな。」
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サシャ「この木は巨大樹じゃありませんか?あんまり大きくないですけど」
コニー「そうだなぁ、成長途中の巨大樹なんじゃねぇ?なんにしろありがてぇな」
サシャ「そうですね。これなら巨人が来てもなんとかなりそうですね」
コニー「そうだ、そのうち暇ができたらツリーハウスでも作るか!」
サシャ「ツリーハウス?」
コニー「あぁ。木の上に小屋を作るんだよ。巨人が襲ってきてもそこでしばらく過ごせるようにするんだ」
-
サシャ「へぇ!それはすごいですね!でもあんな高い木の上に作れるんですか?」
コニー「任せろ!!ガキの頃はよく木の上に秘密基地を作ったもんだぜ!」
サシャ「やっぱり!コニー様は素晴らしいですっ!」
コニー「だからそれはやめろって!!薪拾いは終わりだ!川見に行くぞ!」バッ・・・ヒヒン
サシャ「あ!置いてかないで下さい!!」バッ・・・ヒヒン!パカパカ
-
川は馬で渡れる程度の水深だった。川の水はかなりきれいで、ちらちらと魚の影も見える。釣りが出来れば魚も食えるな。あそこの水車はまだ使えるかな。とりあえず食いもんに困ることはなさそうだ。サシャは川岸の鴨を見て目をきらきら輝かせてる。
ここは、オレの村によく似てる。
・・・・
・・・・・・村に、帰りてぇな。
-
――――――
コニーと一緒に薪を拾いながら森と川を見て回って、この場所が好きになりました。コニーは家畜や畑の知識がありそうだし、狩りはもちろん私に任せてもらえばいいし、もし兵団に戻れなくても、ここならしばらくはなんとかなりそうです。
ただ、気になるのはミカサの怪我です。私たちにできることは限られています。早く医者に来てもらわないと・・・・・
-
コニー「サシャ、お前釣りはできるか?」
サシャ「いいえ、川が近くにありませんでしたからね。コニーはどうです?」
コニー「やったことはあるんだけどよ、あんま得意じゃないんだよなぁ。魚が獲れれば冬も食いもんに困らねぇと思うんだよな」
サシャ「釣り道具があるといいですけど・・・・・・・!コニー!!」ハッ
コニー「!どうした!?」
サシャ「何か来ますよ!!」キッ
-
サシャ「いえ・・・・・・馬?」
コニー「そこにいろよ。水車小屋に登って見てくる」パシュッ
コニー「よっと・・・・馬が2頭・・・・一人は兵団の奴だ・・・・もう一人は違うな・・・・・
アルミンと医者か・・・・?いや、あれは・・・・・アルミンじゃないぞ!・・・・・・ありゃサムエル!!」パシュ
サシャ「コニー!どうでしたか?アルミンですか?!」
-
コニー「いや、アルミンじゃねぇ、サムエルだ!」
サシャ「サムエル!?あのサムエルですか?!」
コニー「そうだよ。あのサムエルだ。もう一人いる。ちょっとオレ行ってくるからお前ジャンに知らせろ」
サシャ「はい!」
-
――――――
ドッドッドッヒヒーン
サシャ「ジャン!!」
バンッ
ジャン「どうした!?巨人かっ?!」
サシャ「いいえ!サムエルです!!」
ジャン「サムエル?壁から落ちたとこをサシャがアンカーぶっ刺して病院送りにしたって、あのサムエルか?」
サシャ「うっ・・・・は、はい」
ジャン「一人か?」
-
サシャ「二人だそうです」
ジャン「クリスタ!立体起動を装備しろ!」
クリスタ「え?」
ジャン「念のためだ。早くしろ!」
クリスタ「でも、サムエルなんでしょう?どうして?」
ジャン「サムエルが俺らの味方だと、なぜ判断できるんだ?」
クリスタ「そんな・・・・」
-
ジャン「いいから早くしろ!」
クリスタ「・・・・・」カチャカチャ
サシャ「・・・・・コニーが見に行ったので、私も行きます」ドッドッドッ
クリスタとの間にかなり気まずい空気が流れた。寝食を共にした仲間を疑うことが、クリスタには辛かったんだろう。だが、その仲間から手酷く裏切られたってことを、俺たちは忘れるわけにはいかない。
-
いや、裏切りは違うか・・・・あいつらは、始めっからそのつもりだったんだから。アニは無口で愛想のない奴だと思ってたが、あれはわざとそうしていたんだろう。ベルトルトだってそうだ。殺すつもりの奴らと仲良くなんかできるわけがない。だがライナー、お前はどうして・・・・・
ドッドッドッドッ
ジャン(来た)
コニー「ジャン!医者だ・・・・」
-
待望の医者が来たってのに、コニーの態度が奇妙だった理由はすぐに分かった。
アルミン、ちょっと変わってるかもって言ってたけどよ、どこが「ちょっと」で、どこが「かも」なんだよ!!
医者「はいはいみなさんお待ったせ〜。イヒヒヒ」
全員「・・・・・・」
医者「んじゃあ、ちょこっと説明するね?ヒヒヒ」
全員「・・・・・・」
-
医者「まずねぇ、腕ね、ここのとこのね、あ、ここねヒヒ、尺骨っていうの。ここがね、ポッキンて折れちゃってんのねヒヒヒ」
全員「・・・・・・」
医者「そんでね、まぁ多分だけどね、左側から落ちちゃったのね、この子ヒヒヒ。そんでね、肋骨ね、いっぱい折れちゃったの。ゼーゼー言ってるから、肺に刺さってるね、きっとイヒ」
全員「・・・・・・」
医者「あとね、腸骨ね、ここも折れてるねヒヒ。たいしたことないけど、腓骨と指骨も何本か折れてるねイヒヒ。まぁ、ぼっきぼきなのね、この子」
-
全員「・・・・・・」
クリスタ「あの・・・・それで・・・・・」
医者「ハァァァイ!!」
全員「!!!!」ビクッ
医者「そんなわけだからぁ!れっつ!おっぺったぁぁぁぁいむ!!」
全員「!?」(豹変した!!)
ジャン「オペ?手術?ですか?いや、あの、その、ここでですか?」
医者「そうです!!ここで!!するの!!」
-
ジャン「あの、その、こんなところで?」
医者「しゃあらぁっっぷ!!ボクは天才なの!て・ん・さ・い!!わかる?つべこべ言ってないで!そこの鍋にお湯を沸かしなさい!!いっぱい使うんだからね!そこの桶を熱湯消毒して頂戴!器具の消毒するよ!!」
全員「・・・・・・」ポカーン
医者「とっととうごぉくっ!!!!!」
-
全員「!」バッ敬礼
全員(ハッ!?なぜ!?)
甲高い声のオッサンの合図で、俺たちはいっせいに動き始めた。
水汲みや湯沸しはいい。器具の煮沸にも、もちろん協力する。
だが・・・・・なぜ俺を助手に指名するんだ?!なぜなんだ!!!!!!
-
―――サシャ―――
やっと来たお医者さんは、久しぶりに会ったサムエルと話をする暇もなく私たちをこき使って、強引にジャンを助手に指名、ジャンは最後まで「無理です!」とか「やめてください!」とか「いやです!」とか抵抗していたけど、お医者さんの「おだまりっ!!」の一言で無理矢理ミカサの寝室に連れ込まれてしまいました。かわいそうなジャンです。
-
――――――
やっと来たお医者さんは、久しぶりに会ったサムエルと話をする暇もなく私たちをこき使って、強引にジャンを助手に指名、ジャンは最後まで「無理です!」とか「やめてください!」とか「いやです!」とか抵抗していたけど、お医者さんの「おだまりっ!!」の一言で無理矢理ミカサの寝室に連れ込まれてしまいました。かわいそうなジャンです。
-
全員(ジャン除く)「・・・・・・」ボーゼン
クリスタ「あ、えっと・・・・もうちょっとお湯沸かしておこうかな・・・・」ボー
コニー「あ、じゃ水汲んでくるわ」ボー
クリスタ「ありがとう」ガチャ
サムエル「・・・・・」
サシャ「・・・・・えっと、久しぶりです。サムエル」
-
サムエル「あぁ。久しぶりだな、サシャ」
サシャ「あの、ごめんなさい、足」
サムエル「え?あぁ、嫌だな、気にしてたのか?」
サシャ「えと、助けるためとはいえ、大怪我させちゃいました」
サムエル「君が助けてくれなかったらオレは今頃あの世だ。気にしないでくれよ」
サシャ「でも、まだ本調子じゃないのでは?動きがぎこちないです」
-
サムエル「そうだよ。だけど本当に気にしないで。あの時怪我をして入院したおかげで、巨人に食われずに済んだんだから。オレの班で生き残ってるのは、オレだけだ・・・・」
サシャ「・・・・・」
クリスタ「ねぇサムエル。他の104期生がどうしてるか知ってる?」
サムエル「みんな所属の兵団に戻ったけど・・・・調査兵団に戻った連中はもうほとんど残ってないって話だ」
サシャクリ「・・・・・」
-
サムエル「駐屯兵団の奴らも、かなり減ってるらしい。主にマリア奪還作戦に投入されてのことなんだけど、なんか聞いた話だと、不審な戦死が多いって噂だ」
クリスタ「え?不審って?」
サムエル「死体に巨人がつけたとは思えない刃物のような傷跡が残ってるって」
サシャクリ「!」マッサオ
クリスタ「そ、それは・・・・どういうこと・・・・?」
-
サムエル「あくまでも噂だけどさ。どんなに上が大丈夫だって言っても、104期生は信用できない、巨人の仲間に決まってる、人類の敵だ、親兄弟親戚友達仲間を殺した連中だ、とそういうことなんだ」
クリスタ「そんな・・・・」
サムエル「生き残りの104期生はなるべく一人にならないように気を付けてる。同じ班に仲間がいれば必ず一緒に行動するようにしてるんだ」
サシャ「サムエル!あなたは大丈夫なんですか?!」
-
サムエル「それがねサシャ。君がアンカーを刺してくれたおかげで、巨人でないってことが大勢の目に触れることになって、疑われずに済んだんだ」
サシャ「ど、どういうことです?!」
サムエル「巨人は腕が千切れても蒸気を吹き上げながらあっという間に治す、どんな酷い怪我をしても死なないし、怪我の後も残らないって話が広まってた。だから中々治らない怪我が巨人じゃないって証明になったのさ」
-
サシャ「でもこんなに長引くほど酷い怪我をさせてしまって・・・・」シュン
サムエル「まぁ心配しないで。怪我が長引いてるおかげで前線に出されずに済んでるって意味でも、本当にオレは運が良いんだよ。アルミンと一緒に仕事させてもらってるから安全なんだ。他の104期生に比べたらすごく恵まれてる。まぁ嫌味や嫌がらせはなくならないけどさ」
-
サシャ「・・・・」
サムエル「サシャには感謝してるくらいだよ?そうだ、今度来る時シーナで人気のお菓子を買って来てあげる。」
サシャ「お菓子!?」シャキーン
-
――――――
水と薪を持って戻ると、なぜかサシャが「本当ですね?約束ですよ!!やっほーい!!」とか叫びながらサムエルの手を握ってブンブン振り回してて、奥の部屋から医者の「うるさいッ」って怒鳴り声が聞こえてきてクリスタがオロオロしてた。怖ぇことにサシャはお構いなしだった。ありゃ食いもんが絡んでるな。
-
クリスタに湯沸しを任せて、家の屋根に登る。巨人のことを忘れるわけにはいかねぇからな。
真っ青な高い空が気持ちいいな。猫が2匹、オレを見て逃げて行った。穀物貯蔵庫の番をしてたやつらだろう。人間がいなくなってネズミも減ったせいだろうな、ずいぶん痩せてた。犬は飼い主と一緒にローゼに逃げちまったかなぁ。残ってるのがいると楽できるんだけどな。探してみるか。
-
・・・・・少なくとも、ミカサがまともに動けるようになるまでは、ここで踏ん張らねぇといけねぇだろうな。もう秋になる。巨人が来るか来ねぇかは運次第だからおいとくとしても、やることは山ほどあるぞ。全部やりきってもオレらだけで冬を越せるか・・・・なんとか穀物を手に入れねぇと。出来れば小麦がいいな。あと酵母も。ちゃんとした窯があったから、手を入れりゃパンが焼ける。毎日焼きたてのパンが食えたらサシャが喜ぶだろうな。けど、どうやって手に入れるか・・・・
-
小麦を育ててたらしい跡はあるけど野生化してすっかり身が小さくなっちまってる。オレ一人なら街に出てもバレずに買って帰って来られるかな・・・・いや、トロストに入るには船しかねぇし、今マリアに居るのはシガンシナ奪還作戦中の兵士だけだ。壁を登って入るとしたら買える量はたかがしれてる。何回も買いに行かなきゃなんねぇ。冬を越す前にガスが無くなっちまう。
-
細い芋と豆と野草、鶏の卵に肉、山羊の乳と肉、豚、羊、鴨、雉・・・・あとは釣れたとして魚か・・・・いや、ダメだ。何もかも5年以上放置されてたんだ。相当時間かけて手入れしねぇと、とても足りるとは思えねぇな。特にミカサにはきっちり食わせてやらねぇと治るもんも治らねぇよ。食料が無くなる前にミカサが動けるようになったらローゼに戻るか・・・・いや、戻っても大丈夫なのか・・・・
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コニー「はぁ、どうすっかな・・・・やっぱアルミンに頼るしかないか・・・・」
ちょっと陽が傾いてきた。今夜は少し冷えそうだな・・・・クリスタが湯を沸かしてるから、煙突がちょっと暖ったけぇな・・・・あ、やべ・・・・眠くなってきた・・・・見張りしねぇと・・・・今、ジャンは医者の助手やってんだから・・・・オレが・・・見張ってねぇと・・・・
-
――――――
なんかもう色々無理だった。腕の治療はまだ良かった。目のやり場に困ったが足の治療もなんとかなった。けどあばら骨の治療を始めようとしたところで、俺は医者を振り切って部屋を飛び出した。
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正直傷の断面とかそんなものは今までいくらでも見てきているからどうとも思わない。傷を負ってるのがミカサだという事実には胸が痛んだが、そうじゃなくてさ、やっぱり無理だろ無理!!あばら骨ってよ、それってつまりだな、その・・・・んでその後は腰の骨?腰ってことはだよ、あれだ、まぁ・・・・無理だろ。そんな本人に無断で見るとかよ・・・・そういうものはだな、あくまでも合意の上でだな・・・・いやいやいやいや!とにかく湯を沸かしてたクリスタを無理矢理ミカサの寝室に押し込んだ
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動物を捌き慣れてるサシャの方が適任だったかもしれないと後で思ったが、その時には考える余裕はなかった。クリスタ!すまん!
サムエル「ジャン大丈夫か?」
ジャン「あ〜・・・・サムエル、すまん、なんか、挨拶する暇もなかったな・・・・」ハァ
サシャ「水飲みます?」カタ
ジャン「お〜、ありがたい。飲む飲む」グビグビプハァー「そういやコニーはどこ行ったんだ?」
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