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あなたとここで
1
:
進撃の名無し
:2014/03/05(水) 07:22:23 ID:DySuzZd20
初スレ立て
初ss
長文なので苦手な方はそっとお戻り下さい。
行間とか読みにくい点があればご指摘くださると幸いです。途中まで書き溜めあり
ジャンミカ コニサシャ アルクリがあるのかないのか・・・・
エロはすっとばす予定。
754
:
進撃の名無し
:2014/06/21(土) 07:23:42 ID:KhFylzFo0
――――
コニー「サシャ、疲れただろ?ベットに入れよ」
サシャ「・・・・・はい」ギシッ
コニー「ゆっくり寝ろ。隣の部屋にいるから、なんかあったら呼んでくれよ?」ガチャ
サシャ「・・・・・あの」
コニー「ん?」
サシャ「助けてくれて・・・・ありがとう」
コニー「当たり前だろ?オレが助けなくて誰が助けるんだ。お前がピンチの時はオレがいつでも助けてやんよ。さ、もう寝とけ」ガチャ
サシャ「・・・・・あの」
コニー「ん?」
サシャ「コニーは・・・・もう大丈夫・・ですか?」
コニー「何が?」
サシャ「北の村から戻ってきた時・・・顔色が悪かったから・・・」
コニー「あぁ・・・やっぱ・・・人間相手っつうのは慣れねぇからな。ちょっと気持ち悪かっただけだ。風呂入ってさっぱりしたら吹っ切れた。俺の心配はいいから、寝ろ」ガチャ
サシャ「・・・・・あの」
コニー「はぁ・・・・なんだよ?お前なんか言いたいことあるんだろ?」
サシャ「はい・・・・・」ポロポロポロポロ
コニー「ちょっ!!サシャ?どうした?オレなんか変なこと言っちまったのか?!」オロオロッ
サシャ「いえ・・・・・」ポロポロポロポロ
コニー「ど、どうしたんだ?!」オロオロ
サシャ「・・・・・怖かったんよ」ポロポロポロポロ
コニー「もう大丈夫だ、大丈夫だから!」ヨシヨシ
サシャ「コニー・・・ここにおって・・・今夜は1人で居たくないんよ・・・怖くて怖くて・・・眠れんの・・・」ポロポロポロポロ
コニー「サシャ・・・・」ギュッ「ごめん、一緒にはいてやれねぇよ・・・・」
サシャ「いや・・・・」フリフリ「お願いやけ、コニー」ジッ ウワメヅカイ ポロポロポロポロ
コニー「っ・・・・・」ダキシメッ「・・・・正直に言う。オレ、ジャンやアルミンみたいに一晩好きな女と一緒に寝て手ぇ出さない自信なんかねぇんだ。一緒に寝たら、オレ・・・・サシャが欲しくなっちまう・・・・」ギュッ
サシャ「いいんよ・・・コニー。私・・・いいんよ・・・・」//////////ジッ ウルウル
コニー「サシャ・・・・お前今日嫌な思いしたばっかじゃねぇか。それなのにオレにまで・・・・その・・・・んなこと、されたかないだろ?」////////////
サシャ「ううん」フルフル「コニーはいいんよ。コニーじゃなきゃ嫌なんよ。コニーに抱きしめて貰いたいんよ・・・・朝まで・・・・一緒におってよ」ギュッ/////////////
コニー「サシャ・・・・いいのか?」//////////
サシャ「・・・・いいの」チュッ「思い切り・・・・強く抱きしめて・・・・」/////////ギュッ
コニー「サシャ・・・・」ギュッ チュッ チュッ///////////
サシャ「コニー・・・・」ハァッ///////////////「好きよ、コニー」////////ウルウルッ////////
コニー「っサシャ!」ギシッ チュッ/////////////// ギシッ
ギシッ
ハァッ
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
755
:
進撃の名無し
:2014/06/21(土) 07:25:16 ID:KhFylzFo0
メェェェェ コケッココッコッ
ガチャガチャ ギィィ
コニー「・・・・元気でな、お前ら」
チュンチュン チチチチチ サワサワ
コニー「果樹園の柵、全部直しきれなかったな・・・・」
サシャ「また豚に栗食べられちゃいますね」
コニー「なぁサシャ」
サシャ「はい」
コニー「いつになるかわかんねぇけどよ、全部終わったら」
サワサワサワ チュンチュン チチチチ
コニー「ここに戻って来ないか?」
サシャ「・・・・はい」
コニー「サシャ・・・・オレと結婚してくれ」
サシャ「・・・・今、ですか?」キョトン
コニー「すぐにじゃねぇよ」ハハッ「ここでお前と暮らしてぇんだ」
サワサワサワ チュン チチチチチチチ
サシャ「・・・・・私、ここが大好きです」
コニー「あぁ」
サシャ「戻ってきましょう。ここに」
コニー「あぁ」
サシャ「コニー」チュッ「私、今すぐコニーと結婚したい」ギュ
コニー「オレもだ」ギュッ チュッ
チュンチュン サワサワサワ チチチチチチ
756
:
進撃の名無し
:2014/06/21(土) 07:27:26 ID:KhFylzFo0
―――――
ジャン「みんな、準備はいいな?」
全員「・・・・」コクリ
ジャン「行こう」バッ ヒヒーン
ドッドッドッドッドッ
ワンワンッ
クリスタ「ボリス!ごめんね・・・」
ワンワンッ タッタッタッタッ
コニー「お前ぇ、付いてくる気か?」
ワンッ タッタッタッタッ
クリスタ「アルミン!いいでしょう?」
アルミン「う〜ん、大丈夫じゃないかな?」
クリスタ「やった!行こう!ボリス!!」
ワンワンッ タッタッタッタッ
ドッドッドッドッ
ジャン「・・・・・・」チラ
前日と同じように、心地の良い風が吹く、抜けるような青空の中、俺達は俺達の家を出た。。俺の修理した家。コニーが修理した家畜小屋。コニーの畑。クリスタとサシャの笑い声が響く居間。ミカサと過ごした日々。初めてくちづけたあの夜・・・・
俺とコニーで作り上げたばかりの樹上基地、そのてっぺんの見張り台が、ちらりと木立からのぞく。
俺達の住んだこの場所。
ここに戻ってくる日が、いつか来るんだろうか・・・・
757
:
進撃の名無し
:2014/06/21(土) 07:33:34 ID:KhFylzFo0
>>1
です。
マリアの農地でのお話はこれで終了です。
本当はこのままラストを投下する予定だったのですが、少し考えてから決めたいと思います。
それと、勢い込んで一気に投下したのでもう一回
↑↑↑↑超 超 閲 覧 注 意 箇 所 有↑↑↑↑
上の方に
女として可愛そうな目にあってる捏造キャラ
拷問シーン
殺戮シーン
可愛いアルミンが好きな方には目を背けたくなる事をするアルミン
等があります。耐性の無い方はスルーして下さい。
758
:
進撃の名無し
:2014/06/21(土) 07:34:42 ID:KhFylzFo0
やだ、間違えた
女として可哀想な目にあってる捏造キャラ
です。
759
:
進撃の名無し
:2014/06/22(日) 07:46:32 ID:S74TEkUQ0
期待!
760
:
進撃の名無し
:2014/06/22(日) 11:56:24 ID:S74TEkUQ0
ラストが気になります!できれだみたいな・・・・
761
:
進撃の名無し
:2014/06/22(日) 15:44:42 ID:iM8AhPoE0
>>759
神よ!!それはそちの好きにせよとの仰せでございましょうか?!
>>760
ありがとうございます!!ラストいっちゃいますかね?
762
:
進撃の名無し
:2014/06/24(火) 22:13:11 ID:L3xI5b/k0
ラスト気になる〜
がんがれ
763
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 09:57:16 ID:ZDbHTzVg0
>>762
ありがとぅ!!
ラストは出来上がってますが、その前に入れたいモノが出来てしまったので、もう少々お待ちください!!
764
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:00:00 ID:ZDbHTzVg0
・・・のどが・・・・かわいたな・・・・みず・・・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・「ユミル様。私も行きます」
ユミル「・・・・いい。1人で行く」
・・・「いけません、ユミル様。どうかお連れ下さい」
ユミル様、どうか、どうか
・・・
・・・・
・・・・・
・・・あれ・・・・夢・・・か?
喉が渇いた・・・・誰か・・・・水を・・・・
・・・
・・・・
・・・・・
おっさん「おい!おい!大丈夫か!嬢ちゃん?しっかりしろ!!」
少女「・・・・・ここは・・・・どこ?」
おっさん「安心しろ。もうすぐトロストに着くぞ」
少女「・・・・トロスト????」
おっさん「嬢ちゃん家族はどうした?」
少女「・・・・家族・・・・」
おばさん「あんた大丈夫かい?さっきからぼんやりしてるようだけど?」
少女「・・・・・」
おばさん「名前言えるかい?」
少女「・・・・名前・・・・」
おばさん「大丈夫かねぇ?この子。ほら、水をお飲み」
少女「!」ゴクゴク ゴホッゴホッ
おばさん「おやおや、そう急ぐでないよ。ゆっくり飲みな」
少女「・・・・・」ゴクゴク フゥ
おっさん「嬢ちゃんどうしてあんな所に1人でいたんだ?」
少女「・・・・あんなところ?」
おばさん「もうあんたアレコレお聞きでないよ!あんな所にこんな娘が1人でいたんだ。聞かなくたって分かるじゃないか」
少女(わかるって、何が?・・・・・ここはどこだろう?・・・・・私は・・・・・誰?)
765
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:01:00 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
・・・「ユミル様!!お逃げ下さい!!」
ユミル「ダメだ!!置いて行けない!!」
・・・「どうか!!それを持ってお逃げ下さい!!」
ユミル「嫌だ!!」
・・・「お願いします!!民をお救い下さい!!民の為に!!どうか!!」
ユミル「ダメだ!どうせ追いつかれる!!」
・・・「ユミル様!!私が囮になりますから!」
ユミル「私がこれを使う!!これで私がみんなを!!みんなの為に!!」
・・・「ユミル様ッ!!!!」
・・・
・・・・
・・・・・
喉が・・・・水・・・・
こんな夢を・・・・いつまで・・・・ヒストリア・・・・・
・・・
・・・・
・・・・・
ユミル「・・・・ヒス・・トリア・・・・」
ハンジ「目が覚めたようだね」
リヴァイ「・・・・」
ユミル「!」ハッ ガチャン「・・・・・ここは・・・・」
ハンジ「見ての通り、地下牢だよ?あ、どこの地下牢かは聞かないでよね?秘密だからさ」
ユミル「・・・・あぁ・・・・そうか・・・・捕まったのか・・・・」
ハンジ「そ。あ!でも安心して。そんなに酷い事をするつもりはないからさ!」
ユミル「フン。そんなに・・・・か。なぁ分隊長さん、水貰えねぇかな?喉が渇いて仕方ないんだ」
ハンジ「そこにあるよ?」
ユミル「とれないんですがね?」ジャラッ
ハンジ「・・・・」カツカツ コト グビグビッ「ぷはぁ〜」
ユミル「チッ」イラッ
ハンジ「ふぅ〜。いやぁ、ヤケドすると喉が渇くらしくて。お先に頂いたよ?」ニッコリ
ユミル「フン。良い性格でらっしゃる」イライラ
リヴァイ「・・・・・」ジロリ
ハンジ「ありがとう。褒め言葉と受け取っておくよ」
ユミル「で、こんなところに連れ込んでどうする気だよ?からかいに来たわけじゃないだろう?さっさと済ませて貰おうか?」イライラ
ハンジ「そうだね、ユミル。分かってると思うけど、全部君次第なんだよ?」
ユミル「・・・・」キッ
ハンジ「知っている事全部、話して貰おうか」ギラッ
ユミル「・・・・・・・条件がある。あんたらじゃ話にならない。団長さんと話したい」
リヴァイ「調子に乗るなよ。テメェには選ぶ権利なんかねぇ」
ユミル「あんたたちじゃ信用出来ないね。こういう時はアタマと話付けるもんだろ?」
リヴァイ「あぁ?ずいぶん生意気な口聞きやがるな、このガキ」胸倉ガッ
ユミル「ふん。あんたが思うほどガキでもないんだけどね?」
ハンジ「まぁまぁ、リヴァイ。今エルヴィンは来られないんだ。ここで私達が君と約束したことは必ず守るよ。それだけの権限を与えられてるからね。悪いけど信じてもらうしかない」
ユミル「・・・・・間違いないな?」
リヴァイ「あぁ」
ハンジ「必ず」
ユミル「・・・・・・」
766
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:01:56 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
モブリット「こっちだよ」
サシャ「暗いですね」
ヒストリア「ちょっと怖いかも」
モブリット「悪いねぇ。手伝って貰っちゃって」
サシャ「いえいえ!報酬にパンを頂けるのでしたらいくらでもお手伝いします!!」
ヒストリア「もう、サシャったら」クスクス
モブリット「本当かい?それじゃあ色々頼もうかな?」アハハ
サシャ「お任せ下さい!!」
モブリット「あ、これだ。これを上に運んで貰えるかな?」
サシャ「はい!!」ヨイショ
モブリット「じゃあ、こっちを頼むよ」
ヒストリア「はい」ヨイショ
モブリット「2人ともありがとう。助かったよ」
サシャ「パンの為ならお安いご用です!!」
ヒストリア「副長、パンが無くても私達いつでもお手伝いしますね?」
モブリット「それは助かる」
サシャ「えぇ〜!!パン無しですか!?」
ヒストリア「お手伝いのたびにご褒美貰えないよ?サシャ」
サシャ「そんなぁ〜!!」
モブリット「あははは。サシャは面白い子だね。さぁ行こうか」
ヒストリア「はい」
サシャ「でもちょっとくらい頂いても良いですよね?ね?」
ヒストリア「んもぉ〜、サシャってばいい加減にしなさい!」
サシャ「えぇ〜、いいじゃないですかぁ!」
ヒストリア「だぁ〜め!」
サシャ「ちょっとだけ!ちょっとだけです!ね?」
ヒストリア「ダメったらダメ!!」
カツカツカツカツ
カチン 蝋燭ポ
ユミル「・・・・元気・・・・そうだな・・・・」
ハンジ「今はね。少し前まで随分落ち込んでいたようだけど」
ユミル「・・・・そうか・・・・」
ハンジ「さぁ、ユミル。約束通りあの子に会わせてあげたんだから、こっちの要求も呑んで貰おうか?」
ユミル「・・・・これで逢ったって言えるのかよ・・・・」
リヴァイ「これ以上は無理だ」
ハンジ「こちらとしては精一杯譲歩したんだよ?」
ユミル「・・・・」ハァ「何から聞きたいんだ?」
ハンジ「そうだねぇ。聞きたいことが多すぎて困るくらいなんだけど・・・・ライナーとベルトルト、それにアニ。君はあの子達の仲間の1人ってことでいいのかな?」
ユミル「・・・・いや。あいつらは仲間じゃない」
ハンジ「それじゃ彼らのことは何も知らない?」
ユミル「あぁ・・・・」
ハンジ「君はどうして巨人になれるの?」
ユミル「・・・・・」ハァ「・・・・長い、長い昔話だよ。聞くかい?」
ハンジ「是非」
767
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:03:01 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
民1「第4地区、全滅しました!!」
民2「第7地区も、もう持ちません!!」
民3「残った住民は全て第9地区に避難させましたが、いつまで持つか・・・」クッ
ユミル「・・・・・」サッ
国王「待て、ユミル。どこへ行く」
ユミル「・・・・・」
国王「ならぬ。ならぬぞ、ユミル。そなたはユミルだ。母の跡を継ぐのはそなたしかおらぬ。短慮をおこすでない」
ユミル「・・・・・もう、他に選択肢がありません。父上」
国王「何を言うか。そなたは民のよりどころなのだ。そなたを失えば民はどうなる?」
ユミル「父上。このままでは民を全て失います。民なくして何がユミルでしょう?民あってのユミルではありませんか?!ユミルは民を救い、民を導く為にあるのではないのですか?!」
国王「・・・・ユミル」
ユミル「父上・・・・ご健勝をお祈り申し上げております」
・・・
・・・・
・・・・・
少年「ユミル様。私も行きます」
ユミル「・・・・いい。1人で行く」
少年「いけません、ユミル様。どうかお連れ下さい」
ユミル「ダメだ。連れて行けない」
少女「わたくしもお供いたします」
ユミル「お前たち!ダメだと言ってるだろう?!」
少年「ユミル様!!お1人では危険すぎます!」
少女「どうか!どうかお連れ下さい!!」
・・・
・・・・
・・・・・
ハァッハァッハァッハァッ
少年「ユミル様!こちらへ!お早く!!」
少女「ユミル様!!お逃げ下さい!!」
ユミル「ダメだ!!置いて行けない!!」
少女「どうか!!それを持ってお逃げ下さい!!」
ユミル「嫌だ!!」
少年「これを持ち帰れば民を救うことが出来ます!!民の為にどうか!!」
少女「ユミル様!わたくしの事はお忘れになって!!もう走れません!!どうか捨て置き下さい!!早く!!ユミル様をっ!!」
ユミル「お前だって大事な民の1人だ!!」
少年「お願いします!!民をお救い下さい!!民の為に!!どうか!!」
ユミル「ダメだ!どうせ追いつかれる!!」
少女「ユミル様!!私が囮になりますから!」
ユミル「私がこれを使う!!これで私がみんなを!!みんなの為に!!」
少年少女「ユミル様ッ!!!!」
768
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:03:44 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
ユミル「それで気が付いたらマリアに居た。壁外に居たはずなのにな」
リヴァイ「・・・・」
ハンジ「・・・・それが、60年前に起きた事だというのかい?」
ユミル「あぁ・・・・多分、私の国はもう無いだろうな・・・・」
ハンジ「・・・・その時、壁外にはいくつ国があった?」
ユミル「正確なことは分からない。何しろほとんど隔絶されていたからな。大きな所でサルトゥス、モンス、ヒュポゲーウム辺りはまだ残ってるかもな。他の小国はどうだろうか・・・・どこも私の国と変わらない状況にあっただろうから・・・・」
ハンジ「サルトゥス・・・モンス・・・・ヒュポゲーウム・・・・」カリカリカリ
リヴァイ「それで、ライナー達はそのどれかの出身なのか?」
ユミル「多分サルトゥスだろうな」
ハンジ「どうしてそう思うの?」
ユミル「・・・・巨人化の技術、あれを持ってるのはこの壁内の誰かとサルトゥスだけなのさ」
リヴァイ「!」
ハンジ「!・・・・壁内だって?!」
ユミル「面白い事を教えてやろうか?分隊長さん」
ハンジ「・・・・・なんだい?」
ユミル「巨人を生み出したのはね、この国なのさ。この、壁内の誰かが、その昔作り出した兵器、それが巨人なんだ」
ハンジ「な、なん・・・・兵器・・・・だと?巨人がか?!」
リヴァイ「んだと・・・・」
ユミル「サルトゥスとこの壁の国はね、昔パリエースって一つの国だったらしい。そこで生まれた兵器が巨人。おっと、どうやって作られたかなんて聞かないでくれよ?その頃私はまだ生まれてなかったんだ。それに軍事機密だからな。属国の私らには知りようもないことなんだ」
ハンジ「パリエースだって?」カリカリカリ「ユミルは属国・・・・」カリカリカリ
ユミル「そうだ。モンスやヒュポゲーウムとパリエースに挟まれた、しがないちっぽけな国さ。身を守るためにパリエースの犬になった。でもあっさり捨てられて壁外に置き去りさ。そうやって切り捨てられた小国は私の国だけじゃない。まぁ、一番酷い扱いを受けたのはマーグヌスだろうな」
ハンジ「マーグヌス?!それも国かい?」カリカリカリカリ
ユミル「マーグヌスのことは私よかベルトルさんに聞いてくれよ。多分あいつはマーグヌス人だ」
ハンジ「ベルトルト・フーバー?彼がマーグヌス人?!どうしてそう思うんだい?」カリカリカリカリ
ユミル「超大型巨人だからだ。あれになれるのはマーグヌス人だけだと昔聞いたぞ。あんたらの大事な壁の中身は全部マーグヌス人だとな」
ハンジ「あの巨人が?!マーグヌス人なのか?!というかそれはどういうことなんだ?!どんな巨人になれるかは人種や民族に依存するのか?!」グイッ
ユミル「多分な。後は年齢もあるようだが。『ユミルの民』は大体私の巨人のように中型で猿に似た体格だ。四つん這いで動きが早く森のような障害物のある地形に強い」
769
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:04:21 ID:ZDbHTzVg0
ハンジ「さる?!さるとは一体なんだい?!」グイグイ
ユミル「・・・・あの・・・さ、分隊長さん・・・・ちょっと離れてくんねぇかな?近すぎるんだけど」
ハンジ「あぁ、ごめんごめん。つい興奮しちゃって。んで!」グイッ「さるって何?!」
ユミル「壁内に猿はいないんだったな。動物だよ。森に棲んでいて、木の実や虫なんかを食ってて、南の方に住んでるらしい。私も本でしか見たことはないんだけどね、ちょっと人間に似ていたな。種類によってはかなり賢いんだと。大きさは人間の掌に乗るような小さいのから、人間よりデカいのまで色々いるらしい」
ハンジ「へぇ?そんな生き物がいるのか・・・・!」カリカリカリカリ
リヴァイ「・・・・それで、そのさるってのは、ウトガルドに出た毛むくじゃらの巨人とどう関係があるんだ?」
ユミル「・・・・・それはライナーとベルトルトに聞いてくれ。あいつらは知ってるみたいだったぞ?私に分かるのは、あの巨人が『猿』という生き物に良く似ているってことだけだ」
ハンジ「そうか・・・似てるのか・・・・」ムズムズ「み、み、見たいっっっ!その巨人!見てみたいっっっ!!」ハァッハァッ
リヴァイ「落ち着けメガネ」チラリ
ハンジ「ごめん」エヘ「それと、君はエレンの巨人を操る能力について何か知ってるかい?」
ユミル「・・・・『指揮者』だ」
ハンジ「指揮者?」カリカリカリ
ユミル「あれが・・・・私たちは喉から手が出るほど、欲しかった!あれがあったら、巨人から国を守れた。だがあれはこの壁を作った連中が持ってたんだ。ライナー達の狙いもあれだよ。『座標』の能力の1つさ」
ハンジ「座標?」カリカリカリカリ
ユミル「巨人を制御する能力だよ。多分、レイス家に関係があるんだろ。なんでエレンが使えるのか知らねぇが」
ハンジ「制御のとこ!!もっと詳しく!!」グイグイ
ユミル「だから、そこんとこはパリエースの軍事機密なんだよ。私が知ってるのは巨人を操れるらしいってとこまでだ。私のじいさんが『指揮者』が戦場で巨人を操るとこを見たって言ってたがな。あっちを攻撃しろとか、そこで止まれとか、巨人になれ、人間に戻れとかな」
ハンジ「そんなことが出来るのか!!!!すごい!!凄すぎるぅぅぅぅぅ!!」ウォォォォ
リヴァイ「おい!メガネ!」ギロリ
ハンジ「あぁ、ごめん」エヘ「じゃあ、もしかしたらその力で壁を作ったのかな?」
ユミル「そうだと聞いてる・・・・・はぁ。そろそろいいだろ?かなり協力したと思うんだが?」
770
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:05:08 ID:ZDbHTzVg0
ハンジ「そうだね。じゃ片手だけ」ガチャン
ユミル「はぁ・・・・」コト グビグビ プハー「生き返る・・・・なぁ、もういいだろ。疲れたんだよ。休ませてくれよ」
ハンジ「まだ色々聞きたいんだけどなぁ」
ユミル「こっちの条件を呑んでくれるんならいくらでも協力するよ。でも今日はもう勘弁してくれ。頼むから」
ハンジ「・・・・それじゃあ、最後に一つだけ」
ユミル「あぁ」
ハンジ「君は・・・・どうやって知性の無い巨人から人間に戻ったの?」
ユミル「・・・・・・・・・ライナー達の仲間を、喰った」
ハンジ「それは、どういうことかな?」
ユミル「巨人になれる人間を喰うことで、人間に戻れる。そして巨人化出来る人間になれるんだ。」
ハンジ「・・・・・それじゃあ・・・・エレンも・・・・誰かを喰ったということなのか」
ユミル「だろうな。そもそも腹も減らねぇ巨人が人間を喰うのも、人間に戻りたいからなんじゃねぇかと、私は思ってるよ。」
ハンジ「その仲間の名前を、知ってるかい?」
ユミル「・・・・・・マルセル」
ハンジ「ありがとう、ユミル。君が協力的でとても嬉しいよ」
ユミル「・・・・・・」
771
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:05:39 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
ライナー「・・・・ユミル・・・・お前・・・・」
ユミル「ライナー。お前の目的は何だ?故郷に帰ることだろう?ここは協力しても損はないと思うんだけどね?」
ライナー「俺達にはできん」
ユミル「なんで?」
ライナー「俺達は、お前とは違うんだよ。シガンシナの扉を破って、何万人もの人間を殺した。そんな俺達が協力だと?冗談にも程がある」
ユミル「まぁ聞けよ。確かに壁内人類にとっちゃお前らは敵だが、同時にマリア奪還には欠かせない人材でもあるんだ。そうでなかったらどうして今ここで生きてるんだよ?とっくに首掻っ切られててもおかしくないだろ?」
ライナー「しかし・・・・」
ユミル「お前らを赦すことは出来ないって連中は掃いて捨てる程いるだろう。それは間違いないことだが、同時に必要なんだよ。お前らがさ。ここで意地張って頑張ったって殺されるだけだ。上には兵長やミカサもいるらしいからな。逃げられないぞ?上手く立ち回れよ。ズルくなれ。お前らの条件を呑ませて適当に手を貸しゃあ、故郷に帰れるんだぞ?」
ライナー「・・・・・なぁ、ベルトルトは・・・・・無事なのか?」
ユミル「さぁな。死んだとは聞いてない。確かめてやろうか?」
ライナー「頼む」
772
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:06:40 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
ユミル「よう、ベルトルさん。元気だったか?」
ベルトルト「・・・・・やあ・・・・・」
ユミル「相変わらず辛気臭ぇなベルトルさんは」
ベルトルト「・・・・・・君は・・・・元気そうだね・・・・」
ユミル「あぁ。おかげさんでな」
ベルトルト「ライナーは・・・・・どうしてるかな?」
ユミル「安心しろ。ピンピンしてるよ」
ベルトルト「・・・・よかった・・・・」
ユミル「なぁ、聞いてるだろ?お前も」
ベルトルト「・・・・何がだい?」
ユミル「故郷に帰りたいんだろ?」
ベルトルト「今更・・・・無理だよ・・・・」
ユミル「はぁ・・・・何弱気になってんだよ、お前」
ベルトルト「もう、生きてここから出られっこない・・・・」
ユミル「お前なぁ」
ベルトルト「僕が破ったんだ。シガンシナも、トロストも・・・・・僕が殺したんだ。エレンのお母さんも、ミーナも、マルコも」
ユミル「そりゃそうかもしれんが・・・・」
ベルトルト「僕は!!人殺しなんだよ!!その僕が一体何を協力するんだ!?協力したら許されるのか?!それで仲良くなれるとでも!?」
ユミル「落ち着け!落ち着けよ!!」
ベルトルト「君はいいよね!!誰も殺してないんだから!誰も敵に回してないんだから!!君と僕らは違うんだよ!!ただ巨人になれるってだけさ!君は今からでもエレンのように英雄になれるんだ!!」
ユミル パン!!「落ち着けってんだ」
ベルトルト「・・・・・」ハァハァ
ユミル「いいか、ベルトルト。お前の巨人じゃ、ライナーのようにマリア奪還作戦に協力すんのは難しいだろうが・・・・出来るだけ情報を渡すんだ。な?あいつら意外と話の分かる連中だよ」
ベルトルト「・・・・そんなことしたら、僕らの故郷は・・・・」
ユミル「大丈夫だ。団長達はな、なんかデカいことを企んでるようだぞ?」
ベルトルト「・・・・デカいこと?」
ユミル「あぁ多分な。お前らの故郷、サルトゥスだろ?」
ベルトルト「!!どうして・・・・」
ユミル「年寄りを馬鹿にすんなよ?団長達は壁の外を目指してるんじゃねぇのかと思う。」
ベルトルト「ユミル・・・・それ・・・・信じていいの?」
ユミル「シガンシナだ。一番の狙いはな。そして壁内王政をひっくり返す。その為にはお前らと、お前らの故郷、サルトゥスの力が必要なんだよ。サルトゥスの出方次第だろうがな。そこでお前らが協力すりゃ、お前らは安全に故郷に帰れる」
ベルトルト「アニも?アニも一緒に連れて帰りたい!!」
ユミル「それを条件にすりゃいいだろ」
ベルトルト「・・・・帰れる・・・・故郷に・・・・」ジワッ グスッ
ユミル「あぁ帰れるよ。お前と、ライナーと、アニと、3人でな」
グスッ ウッ ヒックヒック
773
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:07:32 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
ユミル「どうする?ライナー。ベルトルさんは乗り気だよ」
ライナー「・・・・・」
ユミル「泣いて喜んでるけどね?帰れるってさ」
ライナー「・・・・・そうか」
ユミル「・・・・あんたもさぁ、あんまり時間がないんじゃないの?まぁ一番ヤバイのはアニだろうけど。あんたももう早けりゃ後2〜3年てとこだろ?」
ライナー「・・・・あぁ」
ユミル「その時が来る前に帰りたいだろ?故郷に」
ライナー「手ぶらで帰るわけにはいかん」
ユミル「そこんとこは心配しなくてもいい。団長はサルトゥスとの協力関係を希望してる」
ライナー「!!どうして知っている!!」
ユミル「私の名前でピンとこねぇかな?」
ライナー「・・・・・・まさか、あのユミルなのか?」
ユミル「もう、ないんだろ?」
ライナー「・・・・・そう聞いてる」
ユミル「私が最後のユミルだ」
ライナー「そうか・・・・・そうだったのか・・・・」
ユミル「私には帰るとこはねぇが、お前にはあるんだ。なんとしても帰れよ。・・・・ベルトルトと、アニを帰してやれ」
ライナー「・・・・・・・・・・・・あぁ、そうだな。あいつらを、連れて帰ってやらないとな」
774
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 18:08:14 ID:ZDbHTzVg0
・・・
・・・・
・・・・・
ヒストリア「ユミル!!」
ユミル(ヒストリア!!)
獣「やれ!!こいつらみんな!!」
エレン(巨人の中)「お前が死ねぇぇぇぇぇ!!」
無知性巨人達 ウロウロ オロオロ
鎧 ガァァァァァ!!
ミカサ「はぁぁぁぁ!!」ビュッ
獣「うわぁぁぁぁ!!」
ユミル(くそ!!ヒストリア!!ここは危ない!!)
超大型 ゴォォォォォ!!
獣「アツイィィィィ!!」
エレン(巨人の中)「押し込めぇぇぇぇ!!」
ヒストリア「ユミル!!危ない!!」
ユミル(!!)ドン(ウッ)
ヒストリア「ユミルッ!!」
ミカサ「削いでやる!!」ハッ!! ワイヤードシッ「あ!!」
ジャン「ミカサ!!」
コニー「ジャン!!ダメだ!!」
・・・
・・・・
・・・・・
ここは・・・・どこだ・・・・暗いな・・・・
のどが・・・・乾いたな・・・・水・・・・・
ヒストリア・・・・・生きていて・・・・どうかきっと・・・・幸せに・・・・・
・・・・ヒストリア・・・・お前に・・・・逢いたい・・・・
775
:
進撃の名無し
:2014/06/25(水) 23:18:26 ID:kVTlRNbM0
期待
776
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:29:29 ID:Vjmqk9Tg0
>>775
ありがとう!
ラスト投下します。捏造満載。妄想設定ありまくりです。
アルミンサイド書けなくて申し訳ないです。後アニにもごめんね。
777
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:30:19 ID:Vjmqk9Tg0
〜〜〜国立図書館・閲覧禁止区域〜〜〜
■新生レイス王朝 神話から現代へ■ 著H・Bahner
スッ パラパラパラ
●初代女王ヒストリアの一生●
旧暦835年 レイス卿非嫡出子として初代女王ヒストリア生誕
旧暦847年 女王ヒストリア、クリスタ・レンズを名乗り104期訓練兵団ウォールローゼ南方面隊入隊(*1)
旧暦850年 破壊されたシガンシナ区の外扉を封鎖(*2)した後、旧王政勢力の迫害を逃れ、当時閉鎖中であったウォール・マリア南区旧レイス家直轄農地に身を隠す。(*3)
旧暦851年 調査兵団団長エルヴィン・スミスらとともに、反乱軍を組織(*4)。巨人に関する旧王制と壁教の不正、100年にわたる民衆への欺瞞を追及し、調査兵団、駐屯兵団を掌握、旧王政率いる憲兵団と軍事衝突を起こす。
同年 樹上王国「サルトゥス」との接触を開始。
新暦元年旧暦853年 旧王制・壁教全面降伏。新生レイス王国を樹立し、女王に即位(*5)暦を改める
新暦2年 アニ・レオンハートを伴った新生レイス王国使節団を「サルトゥス」へ派遣(*6)同時に山岳王国「モンス」・渓谷王国「ヒュポゲーウム」との国交交渉を開始。
新暦3年 「サルトゥス」「モンス」「ヒュポゲーウム」との講和条約締結。「サルトゥス」と巨人の共同研究を開始。
同年 「サルトゥス」国王フィン・マク・クールの第2王子オシーンとの婚約成立
新暦5年 オシーン殿下を王都ターラに迎え入れ婚姻
新暦7年 第1王女アンネリース誕生(*7)
新暦9年 第2王女ベアテ誕生
新暦11年 第1王子フィデリオ誕生
同年 女王ヒストリア夭折
ピタッ ・・・・ペラッ
778
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:30:53 ID:Vjmqk9Tg0
(*1)一般的に「伝説の104期」とはこの部隊出身者を差す。
伝説の104期とは・・・・
首席ミカサ・アッカーマン・・・・ウォール・マリア、シガンシナ区出身。のちに結婚しキルシュタインと姓を改めるが、アッカーマンの姓で呼び表わされることが多い。女王ヒストリアとともに潜伏期間を過ごす。女王ヒストリアの身辺警護の責任者を務めた。当時人類最強と評された調査兵団兵士長リヴァイ・アッカーマンと双璧と言われた名高い立体機動装置の使い手である。東洋系の血を引くと言われるが真偽は定かでなく、またリヴァイ・アッカーマンと血縁であるとする説もあるが、いずれも不明であり、これからの調査結果が待たれるところである。
美貌と美声の持ち主と言われ、女王ヒストリアの死の床で「愛の賛歌」を歌ったエピソードはあまりにも有名。現在でも多くの小説、演劇の主人公として描かれることが多い。
次席ライナー・ブラウン・・・・「サルトゥス」の工作員で鎧の巨人。シガンシナ侵攻時、同区内扉を破壊した。後にシガンシナ外扉を結晶化の能力にて封鎖した。ウォールマリアでの巨人掃討作戦にも参加し多大な成果を残したと言われる。
3位ベルトルト・フーバー・・・・「サルトゥス」の工作員で超大型巨人。シガンシナ外扉を破壊し、マリア侵攻の最初の一撃を加えた人物。後にライナー・ブラウンとともに自らが破ったシガンシナ外扉を封鎖した。
4位アニ・レオンハート・・・・「サルトゥス」の工作員で、男性のような体格の巨人しかいないと思われていた当時、初めて確認された女型の巨人。結晶化や高速での移動、通常型巨人を呼び寄せるなど、多くの能力を持っていたとされる。ウォール・シーナでエレン・イェーガーと巨人体にて戦闘、上流階級に多くの死者を出した。戦闘に負けた後結晶化するが、女王ヒストリアにより結晶化を解かれ、「サルトゥス」への使者として故郷へ赴くこととなる。数年の投獄生活ののち、女王ヒストリアの恩赦を受け「サルトゥス」へ帰還。「サルトゥス」側の記録によると、帰還後は「サルトゥス」の巨人討伐部隊に配属されたが、この頃には巨人体への変態は不可能になっており、立体機動を使用した討伐任務に就いたという。30代の半ばに引退したようだが、記録が散逸しているため、彼女のその後は不明である。
巨人体への変態については別記を参照されたい。
5位エレン・イェーガー・・・・ウォール・マリア、シガンシナ区出身。ミカサ・アッカーマンの幼馴染。駐屯兵団の研究「生体巨人化実験」の初成功者であったとする文献もあるが、エレン・イェーガー自身は調査兵団所属であったことから誤った情報であろう。また父グリシャ・イェーガーが地下組織の一員であった、母カルラが女王ヒストリアの父と異母兄妹であった、等の説があり、その背景には謎が多い。ライナー・ブラウンらとともにシガンシナの外扉を封鎖した。
6位ジャン・キルシュタイン・・・・ウォール・ローゼ、トロスト区出身。ミカサ・アッカーマンの夫。女王ヒストリアとともに潜伏期間をすごし、後にエルヴィン・スミスの身辺警護の責任者となる。104期には逸材としてのミカサ・アッカーマン、「サルトゥス」の工作員として訓練を受けた3人の巨人など、特殊な人材が多かった為にさほど目立たない存在の彼だが、他の訓練兵団もしくは別期であれば首席でもおかしくない実力の持ち主であったようだ。
妻ミカサ・アッカーマンとの間に2児をもうけたと言われる。訓練兵団入団直後からミカサ・アッカーマンに恋をし、一途に想い続け恋人の心を射止めたことから、妻ミカサ・アッカーマンと共に小説や演劇に多く登場する。一部では恋愛の守護聖人として扱われ現在でも恋する若い女性に人気が高い。
プッ・・・・ ペラッ
779
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:32:12 ID:Vjmqk9Tg0
7位ユミル・・・・ユミル一族の最後の1人。調査兵団第四分隊長(当時)ハンジ・ゾエの記録によると、危機に瀕した国を救う為自らその身を巨人化したが、制御不能に陥り60年の長きにわたり彷徨ったという。ユミル一族に関しては別記を参照されたい。
また別の資料では7位はマルコ・ボットなる人物であり、104期の上位にユミルは入っていないともされる。
女王ヒストリアの親友でもあり、ユミルに向けて手紙が残されたと言われるが、発見には至っていない。
8位コニー・スプリンガー・・・・ウォール・ローゼ南区ラガコ村出身。ラガコ村民は獣の巨人により巨人化されたといわれ、のちに全体討伐されたとの記録がある。コニー・スプリンガーの親族もこの中に含まれる。女王ヒストリアとともに潜伏期間をすごし、エルヴィン・スミスの身辺警護を努めるも、新暦4年サシャ・ブラウスと結婚。潜伏時に使用した土地を領地として与えられ、王宮に献上する動物、果実や花などを育てその血脈は現代にも続く。
9位サシャ・ブラウス・・・・ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身。女王ヒストリアとともに潜伏期間をすごす。狩りの名手として知られ、現在狩猟と豊穣の守護聖人としても崇められている。ミカサ・アッカーマンとともに女王ヒストリアの身辺警護を務めたのち、結婚を機に夫コニー・スプリンガーと共に引退。5児をもうける。この子供たちに関しては「旧スプリンガー邸と墓地調査のまとめ」を参照されたい。
10位クリスタ・レンズ・・・・女王ヒストリアはクリスタ・レンズを名乗り訓練兵となった。馬の扱いに長け、乗馬の腕は当時の訓練兵団においてトップだったと言われる。
アルミン・アルレルト・・・・ウォール・マリア、シガンシナ区出身。ミカサ・アッカーマン、エレン・イェーガーの幼馴染とされる。上位ではないものの、知略に長け女王ヒストリアの潜伏生活を援助した。エルヴィン・スミスの失くした右腕と言われ、新生レイス王朝の黎明期を支えた一人である。医学と巨人研究に没頭、さまざまな対巨人兵器を考案したことから、しばしば調査兵団ハンジ・ゾエと混同されることも多い。アルミン・アルレルト本人は容姿端麗であったにも関わらず、生涯独身を貫いた。このことから女王ヒストリアの愛人だった、あるいは男色家であった、また女王ヒストリアが王夫オシーンと結婚する前に婚約していた、など様々な憶測がされていた。この件に関しては「旧スプリンガー邸と墓地調査のまとめ」に記す。
780
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:32:51 ID:Vjmqk9Tg0
(*2)「サルトゥス」工作員、超大型巨人ベルトルト・フーバーによって蹴破られたと言われる外扉は、「サルトゥス」工作員のライナー・ブラウンとベルトルト・フーバー、調査兵団エレン・イェーガーとユミルにより封鎖された。「サルトゥス」の工作員をどのように寝返らせ、壊された扉を封鎖するに至ったかという経緯については諸説あるが、エルヴィン・スミスより故郷「サルトゥス」への帰還支援と、「サルトゥス」との講和条約締結等の提案があったという説がもっとも支持されている。
(*3)シガンシナ戦時に重症を負ったミカサ・アッカーマンを連れ、女王ヒストリアが潜伏したと言われる旧レイス家直轄農地。ここでの生活は1年にも満たなかったと言われるが、絵師にこの土地の景色を描かせる(その絵画は「果樹の館)と呼ばれ、絵師は偶然にも筆者と同じ苗字である)など女王ヒストリアは強い郷愁の念を抱いていたようである。戦友でもあるコニー・スプリンガーにこの地を与え、対巨人探索犬を育てさせた他、女王が愛した馬や犬、猫などの動物を時折この地から献上させている。
(*4)女王ヒストリアが反乱軍を組織したとされるが、実際に指揮したのはエルヴィン・スミスで、女王ヒストリアは傀儡であった。
(*5)摂政にはエルヴィン・スミスがつき、反乱軍の時と同様女王ヒストリアが実権を握ることはなかった。
(*6)アニ・レオンハートの結晶化を解く際、女王ヒストリアは非常に体力を消耗したと言う。摂政にはエルヴィン・スミスがつき、「サルトゥス」との交渉等の一切を取り仕切り、反乱軍の時と同様女王ヒストリアが実権を握ることはなかった。
(*7)第1王女アンネリースはのちの2代女王となる。女王ヒストリアによく似た金髪の美女であり、肖像画が現存している。
ペラッ
781
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:33:23 ID:Vjmqk9Tg0
●旧スプリンガー邸と墓地調査のまとめ●
○旧スプリンガー邸と墓地より発見された書物について
1.コニー・スプリンガーによる半野生化植物の成長記録
犬、猫、馬、羊、山羊、豚といった王家に献上する家畜の飼育で知られるスプリンガー邸では果樹、薬草、麦などの栽培も行っていたようである。
一度野生化しかけた植物を再び食用に戻す研究を行っており、その記録が詳細に記されている。
2.サシャ・スプリンガーによる育児記録
記録というよりも日記と言う方が正しいかもしれない。特に長女フレイヤについては詳細に記されているものの、他の子供たちと違い妊娠中の記録が一切存在せず、誕生7日目から唐突に始まる。また他の子供たちについては妊娠中からの記録が存在するが、フレイヤ程詳細に記される子供はいない。さらに他の子供たちの容姿について「コニーに良く似た灰色の瞳」とか「私と同じ茶色の髪」などと書かれているが、長女フレイヤは金髪碧眼で色白の小柄な美少女とサシャ・スプリンガーは日記に書き残している。
サシャ・スプリンガーの産んだとされる子は以下の通り
長女 フレイヤ
次女 マレーネ
長男 ディルク
次男 フェリックス
三男 ハインリッヒ
スプリンガー夫妻はもうけた子供すべてに、潜伏生活時代に使用した偽名をつけている。このことから、女王ヒストリアだけでなくスプリンガー夫妻もまた、潜伏生活時代に強い思いを抱いていたことがわかる。
3.墓地より発掘された手紙
旧スプリンガー邸の敷地には、スプリンガー夫妻の他にキルシュタイン夫妻とアルミン・アルレルトの墓地も存在している。
今回はアルミン・アルレルトの墓地の発掘を行い、数通の手紙を発見した。
手紙の差出人はディルク、フレイヤの2名となっているが、筆跡鑑定の結果、スプリンガー家の子供たちではなく、ディルクはアルミン・アルレルト、フレイヤは女王ヒストリアである可能性が高いと判明した。詳細は以下に記す。
中略
恋文様の内容から、噂でしかないと言われていた女王ヒストリアとアルミン・アルレルトが婚約していたというのは真実であったと言っていいだろう。またそう断定的する理由を副葬品の項にも記す。
ペラッ
782
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:34:04 ID:Vjmqk9Tg0
○副葬品
アルミン・アルレルトの墓地の副葬品は以下の通り
1. 手紙
これについては先の「旧スプリンガー邸と墓地より発見された書物について」を参照されたい。
2.同デザインの銀製の指輪2個
裏面の刻印「アルミンよりクリスタへ愛をこめて」「クリスタよりアルミンへ愛をこめて」シンプルな品で装飾はない。クリスタは女王ヒストリアの偽名の1つであることから、女王ヒストリアとアルミン・アルレルト双方が贈りあったものであろう。王族の贈り物としては非常に簡素な造りであることから、日付の刻印はないものの、女王即位前に贈りあったものと筆者は推測する。
3. 花
死者に花を手向けるのは現代と変わらぬようである。ただしアルミン・アルレルトの棺にはリンゴの枝も入れられた。遺伝子解析の結果、現在でもスプリンガー邸の果樹園に植えられているリンゴと同じ木であると判明した。「旧スプリンガー邸と墓地より発見された書物について」で記した最後の手紙にリンゴの花について触れられている。アルミン・アルレルトの死に際して、手紙の内容を知る人物により入れられたものであろう。なお、スプリンガー邸の果樹においては、すべて女王ヒストリアの時代より挿し木によって増やされており、当時と変わらない品質を保つという。
4. 髪
女王ヒストリアの研究を行う者にとっては、もっとも重要な発見の1つと言っても過言ではない。アルミン・アルレルトの遺体の手には筒状の容器が2つ握らされており、その容器の1つの中にあった髪の遺伝子解析の結果、女王ヒストリアのものであると断定した。
またもう1つにも髪が入れられており、この解析結果を見た時の筆者の興奮は筆舌に尽くしがたい。この髪の人物の遺伝子は、女王ヒストリアとアルミン・アルレルトの間に少なくとも1人、娘がいたことを我々に証明してくれた。その娘がコニー・スプリンガーとサシャ・ブラウスの長女フレイヤであろうことはまだ想像の域を出ないが、長年の論争が1つ幕を下ろした瞬間であると言えよう。
5.手帳
内容のほとんどは、いつ誰に合う、といった事務的なメモである。しかし最後のページには以下の書き込みがされている。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ペラッペラッ
783
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:34:47 ID:Vjmqk9Tg0
・・・・・・・・・・・
終章
女王ヒストリアの墓地には、旧スプリンガー邸の景色を描いた絵画「果樹の館」とともに現在も良好な状態で保管されている絵画がある。
共に潜伏期間を過ごしたと言われる面々と共に、戦闘服を身にまとった勇壮な姿の女王ヒストリアが描かれたそれを、女王ヒストリアは生涯寝室の枕元にかけ、死に際しても棺から見える場所にかけるように遺言を残したという。
この絵画を目にした時の筆者の率直な感想としては、戦闘服を身にまとってなお可憐な美少女ヒストリアと、満点の星空を頂く夜空のごとく、と言い表された美しい黒髪のミカサ・アッカーマン、のちに狩猟と豊穣の守護聖人とも言われたサシャ・ブラウス、逞しい青少年ジャン・キルシュタインとコニー・スプリンガー。そして伝承に違わぬ金髪碧眼の美少年アルミン・アルレルトとの、まるで和気藹々とした学生のスナップ写真のようである。その後描かれたどの肖像画も、女王ヒストリアの表情はどこか悲しげであるのに対して、この「学生のスナップ写真」的絵画では楽しげに笑っている。ところがこの絵画は、その華奢な身体を巨人や旧王政勢力との壮絶な戦いに投じた日々の中で描かれたはずである。にもかかわらず、この頃女王ヒストリアはもっとも幸福であったのだ。
遺言に関しては、ユミルについても触れている。シガンシナの外扉を含めた壁の巨人の解放を熱望した女王ヒストリアは、それが自分の能力では叶わないと知ると、ユミルにあてて手紙を残し、いつか壁からユミルが解放された暁には、必ずユミル本人に手渡すように命じた。しかしユミルの消息も手紙の行方も現在不明である。
また壁そのものも現存しておらず、巨人の生息も確認されていない為、そもそも壁や巨人などというものが存在していたのかどうか?という議論が巻き起こっている。壁はある日突然、雷鳴が轟き地響きと共に消失、数万の巨人が壁の中から出現したが、ほぼ同時に全体消滅したと伝えられている。しかし巨人の骨格や遺跡等いかなる物証も発見されていない。またシガンシナ外扉を封鎖したと言われるエレン・イェーガー、ユミル、ライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバーもこの時壁から解放されたはずだが、その消息はいかなる書物にも記されておらず不明のままだ。
今や樹上王国サルトゥスがその王国を築いたとされる巨大樹の広大な森すらも存在していない。様々な書物からその巨大樹はセコイアに似たものと推測されるが、かつてのレイス王朝や樹上王国があったとされる地域にそれらしき樹木は一本も認められない。その為、巨人や長大な壁などは、新生レイス王朝を正当化し、女王ヒストリアを神格化する為に後世付け加えられた「神話」だと主張する向きもある。しかし巨人討伐の為考案されたと言われる戦術や武器などの多くが現在にも伝えられていることから、生物兵器としての巨人は存在していたと、筆者は考えるのである。特にスポーツとしての立体機動は少年少女たちが熱狂するものの1つである。2000年近く経った今でもミカサ・アッカーマン、リヴァイ兵士長らは、彼らにとっては英雄なのだ。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
パタン コト
コソッ サッ タタタタタ
784
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:35:32 ID:Vjmqk9Tg0
ザワザワ プップー ピッポッピッポッ
少年「・・・・・・」
◇街頭テレビ◇
「FNNでは現在、世界でも類のない難病に侵されたマリアちゃんの治療の為、皆様からの募金をお願いしています。マリアちゃんは世界中でもヨーロッパのほんの数家族にしか確認されていない、遺伝性の表皮硬化症に侵され苦しんでいます。この病気は特殊な遺伝子を持った女の子にのみ、発症する可能性があるという大変珍しい遺伝病です。現在のところ予防法、治療法ともに確立されておらず、患者数の少なさから研究費用も限られており・・・・」
ザワザワ プップー ピッポッピッポッ
女「待たせたな」
少年「よう、気が済んだか?」
女「あぁ・・・・」チラッ
◇街頭広告◇
監督パズ・ラーマンにより一新された脚本と演出でお送りする超巨編ラブロマンス・・・・豪華俳優陣による圧巻の歌とダンス、若き女王ヒストリアと美少年アルミン、その悲しい恋の結末に誰もが涙する・・・・・「悲恋の女王・ヒストリア」来春公開!
女「なぁ・・・・・似てるか?」
少年「・・・・」チラッ「全然」
女「クリスタはもっと可愛かったよな」
少年「アルミンはもっと童顔だった」
女「見ろ、これジャンじゃねぇの?」
少年 プッ「あいつこんなにイケメンじゃねぇだろ」
女「馬面だしな」
大男「おい、なにしてんだ」
長身男「早く行こうよ」
少年「あぁ」
女「悪い・・・・」
スタスタスタ
女「なぁ、見に行きたいものがあるんだが」
少年「なんだよ?またか?」
女「いいだろ。これが最後だ」
大男「何を見たいんだ?」
長身男「ヤバイ場所じゃないだろうね?」
女「大丈夫だろ・・・・・お前らも来いよ」
長身男「えぇ?やだよ。君の大丈夫は信用できない」
女「なぁ、来いって。絶対見た方がいいって。見ないと後悔するぞ?」
大男 フン「そこまで言うなら付き合ってやろう」
少年「仕方ねぇな」
長身男「・・・・はぁ。もう」
女「さぁ、行こう。あいつらの顔を拝みに」
了
785
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:41:04 ID:Vjmqk9Tg0
お粗末様でした。
途中で期待支援コメ下さった神々には感謝しかございません。
シガンシナに戻ってからの小ネタとか壁外で魅力的な美少女に出会ったジャンが彼女の猛烈アタックに揺らめいたり、不器用なりに気にかけてくれる兵長にミカサが惹かれたり、アニの悲しい孤独な人生に光が射したり、色々妄想していますが、ひとまずここでおしまい。
お付き合いありがとうございました。
786
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:45:23 ID:WDC4J9MM0
お疲れ様!
全部読んだけど、面白かったよ!
次回作も、書くなら期待!
787
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:57:36 ID:Vjmqk9Tg0
〜〜〜〜おまけ〜〜〜〜
ミカサ「アルミン?」
アルミン「・・・・・」
ミカサ「クリスタが・・・・逝ったわ」
アルミン「・・・・・・」
ミカサ「これ・・・・クリスタから、あなたに」
アルミン「・・・・・これは」パカッ「・・・・・っ」ポロポロポロポロ
ミカサ「クリスタの言葉を伝える。・・・・・私の心はアルミンのもの。今までもこれからも。愛してる。・・・・・・以上よ」
アルミン「っクリスタぁ!!・・・・・僕はっ!!僕はなんて無力なんだ!!」
ウッ ウワァァァァ アァァァ グスグス ポロポロ
ミカサ「もう1つ、クリスタから頼まれていることがある。ついて来て欲しい」
アルミン「なに?」グスッ
ミカサ「その前に、そのむさくるしい恰好をなんとかして。髪、切ってあげるから」
788
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:58:24 ID:Vjmqk9Tg0
〜〜〜〜〜〜
燦々と降り注ぐ5月の太陽を浴びて、その少女は輝いてみえた。いや、実際にその金髪はきらきらと輝いていた。懐かしいその場所の、りんごの花咲く、果樹の森の中で、木漏れ日をその髪で受け止めてきらきら、きらきら。
ふさふさした尻尾の大きな犬を従えて、天使が僕を目指して走ってくる。
アルミン「ク・・・クリスタ・・・・?」
少女「ミカサ!久しぶりね!」
ミカサ「元気だった?」
少女「父さんったら!ミカサが来るなら教えてくれればいいのに!私ミカサの為にクッキー作りたかったの」
コニー「悪りぃな。急だったんだよ」
ミカサ「クッキー作れるの?」
少女「母さんに教えてもらったの。ねぇ?そちらの方は?」
コニー「アルミン・アルレルト卿だ」
ミカサ「アルミン、フレイヤよ」
フレイヤ「こんにちは!アルレルト卿」ニコッ キラキラッ
ミカサ「フレイヤ?アルレルト卿にお茶をお出ししないと。支度を手伝って来てくれる?」
フレイヤ「はい!」タッ「行くよ!ボリス!」ワンッ
アルミン「・・・・フレイヤ?」ボーゼン
ミカサ「アルミン、あなたの娘よ」
789
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 12:59:05 ID:Vjmqk9Tg0
アルミン「・・・・・・・・いくつに・・・・なったの?」
コニー「もうすぐ10歳だ・・・・」
アルミン「それじゃあ・・・・あの時の・・・・てことは、あの頃体調不良だって言ってたのは・・・・・・・・」
アルミン「あの時、クリスタは・・・・あの子を産んだの?能力の使い過ぎで体調を崩して寝込んだっていうのは・・・・・あれは・・・・あの時出産してたの?」
ミカサ「・・・・そうよ」
アルミン「今までずっと・・・・僕に隠してたの・・・・?」
ミカサ「・・・・そうよ」
アルミン「・・・・どうして?」
ミカサ「アルミン、あなたを・・・・守るためよ」
アルミン「・・・・女王の元恋人だから?」
ミカサ「そうよ。王夫殿下は女王を愛しすぎてる。このことが知れたら、嫉妬に狂ってあなたを殺してしまうかもしれない、だから。あの子が産まれたことも秘密。婚約から婚姻の儀まで時間が空いたのもそのため」
アルミン「・・・・ここで・・・・ずっとコニーとサシャが育てたの?」
ミカサ「・・・・そうよ。ここで、コニーとサシャの子供たちと一緒に」
アルミン「・・・・・僕に・・・・僕に、どうして育てさせてくれなかったの!!」
ミカサ「・・・・・あなたが必要だったの、アルミン。モンスやヒュポゲーウムとの交渉や他にも・・・・あなただって分かってるはず」
アルミン「・・・・酷いじゃないか・・・・こんなの無いよ・・・・僕だって、クリスタを愛してたんだ・・・・」
ミカサ「・・・・クリスタもよ。だから、アルミンに内緒であの子を産んだの。それがクリスタのアルミンへの愛の証」
アルミン「じゃあ、そのつもりだったの?あの時・・・・あの時にクリスタは、そのつもりで・・・・」
ミカサ「そう。そしてフレイヤを産んだ後、全部捨てて人類の為に、心臓だけでなく、全部捧げたの。心以外の、全部を」
アルミン「・・・・僕が研究室に引きこもってないで、早くここに来ていれば・・・・・」
フレイヤ「ミカサー!お茶の支度ができたよ!アルレルト卿もどうぞ!お入りになって!」
ミカサ「今行く・・・・あの子、アルミンの小さい時によく似てる」
アルミン「クリスタにそっくりだよ・・・・・」
790
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 13:02:37 ID:Vjmqk9Tg0
>>786
わっ!コメはやっ
ありがとうございます!!
SS初書きでしたが、すごく楽しかったです!!こんな長文かつ誤字脱字投下ミスの激しいモノにお付き合い下さってありがとうございます!
791
:
786
:2014/06/26(木) 14:06:17 ID:WDC4J9MM0
>>790
SSは完走することと書いてて楽しいってことが大事だと思うよ!
誤字脱字は後で訂正してれば問題もないし。
初書きの後はもっとスムーズに、自然に書けてくると思う。
頑張れー、応援するから!俺もSS書いてるしね
792
:
進撃の名無し
:2014/06/26(木) 16:40:00 ID:Vjmqk9Tg0
>>791
モンハンの方?モンハン知らないけど、読んでみよっと。
日本着は明日かな?気を付けて帰ってきて下さいねー!
793
:
進撃の名無し
:2014/06/27(金) 00:01:36 ID:7l8LOxNg0
乙
794
:
進撃の名無し
:2014/06/27(金) 09:44:49 ID:cNfTnk5A0
>>793
ありがと!
795
:
進撃の名無し
:2014/07/21(月) 22:22:16 ID:F5pqKl9Y0
乙
面白かった!
796
:
進撃の名無し
:2014/07/25(金) 07:37:24 ID:LR.g9Ogw0
>>795
わわっ
久しぶりに来てみたらコメが!わざわざ掘り起こして読んでくれてありがとうございます!
797
:
名無し
:2019/12/08(日) 10:20:59 ID:u.YQ7.E20
>>220
面白い!
俺は、3週目!
798
:
進撃の名無し
:2021/08/05(木) 21:31:32 ID:4SFEidUE0
面白い漫画
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799
:
進撃の名無し
:2021/11/25(木) 06:11:28 ID:bFK7ZxyY0
偽ド「ラえもんのび太とアップクプーのチンチロ
800
:
進撃の名無し
:2025/03/02(日) 10:26:18 ID:72ngNxhA0
のび太vsもはん の劇場動物版気持ち悪い
801
:
進撃の名無し
:2025/03/02(日) 14:01:08 ID:72ngNxhA0
ドラえもんりよう太のもはん の劇場動物版気持ち悪い
802
:
進撃の名無し
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ドラえもんりよう太の異世界行
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進撃の名無し
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