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蜜柑が蛍達に裏切られてZに入る。そこには蜜柑の双子!?

133さな:2015/03/30(月) 21:18:57
「お姉ちゃん…今まで、ありがとう…!!」
「嫌やっ、林檎…っ!!」

蜜柑が駆け寄って行く。
そして、蜜柑の腕の中で林檎は消えた。

「うぁあ……林檎っ、嫌やぁぁぁぁ!!」
「蜜柑…」

棗は、あることに気付く。
蜜柑の手のひらの中に、ピンクのストーンがあったのだ。

「お前、それ……」
「ふっ……アリスストーン…」

蜜柑はそれを大事そうに握り、ゴシゴシと涙をふいた。

「泣くんは終わり。林檎はそれを望んでない。ウチはずっと、笑ってるんや……」
「蜜柑……」

蜜柑はアリスで林檎のアリスストーンをネックレスにし、首にかけた。

「林檎はここにいる。そうやろ?」
「ああ……そうだな。」

サァ…と風が吹いた。
それに乗って、歌が聞こえてくる。

『♪手にした倖せを失う事を恐れて、立ち止まっているより』

柔らかく、美しい歌声だった。

『♪一つ一つ大きな 出来るだけ多くの笑顔咲かせようとたくらむ』

ああ、美しい、桜歌_______
いつしか、蜜柑も唄い出す。

「『♪思い出す僕らの通り過ぎた日々がいつも輝いて見える様に……』」

やっぱ、無理やわ……と蜜柑が呟いた。
その瞳からは、涙が零れ落ちている。

「…今だけ、許して…林檎…」

今までにない、美しい涙だった。

* * *

『失敗したか…林檎。』

闇の中で誰かがポツリと呟いた。

『まぁ、いい。あいつは、俺の手で片付けよう…』

くくくと嗤った。
なぜか、哀しそうに聞こえた。

孤独の哀しみ_______


fin.


あとがき
わーいわーい完結したーーっ!
今まで読んでくれた方、ありがとうございます!

いやぁ…アレ、誰だろうね……
一応これで1章終わりです!
2章目は…どうしよう?迷ってます……
とりあえず、ありがとうございましたっ!


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