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総合ゲームスレ(4)

786タツ:2018/12/17(月) 06:32:11 ID:ShTiovp6
勇者鎧をきる(フリーゲーム)
精霊の加護を受けた勇者の主人公が魔王を倒すという、基本的にはよくあるストーリーのRPGですが、精霊から与えられた「勇者の鎧」のお陰でだいぶオリジナリティーが出ていて良かったです。
「勇者の鎧」を着ることで今のレベルから何十倍もパワーアップできるが、その後は一切レベルが上がらなくなってしまうため(LV1で着ても大して強化しないが、LV99で着れば1人で魔王を倒せる位強くなる)、序盤で着てしまうと魔王を倒せず人類が詰んでしまうので、着るタイミングが重要…というのが基本設定。

※以下長文ネタバレ注意
スライムのような雑魚モンスターが出ないため、鎧を着る前にレベル上げをするのもかなり大変…と言うかイベント戦闘でしか経験値を得られないのに主人公よりずっと強い敵しか出ないので、(特に序盤の内は)いかに低いレベルで敵を倒していくかがポイント。そのため、時に新技を開発して敵の弱点を攻め、時に敵の背後にまわって不意を突き、時に味方を犠牲にして逃亡するなど、まともに戦って勝つ方がよっぽど少なく、常に工夫が必要な点がRPGというよりはバトル漫画のようで、そこが斬新に感じました。
ストーリー面について、最初は普通に小を犠牲にしつつも大を救うために魔王を倒して終わりだと思ってたら、魔王と戦う頃には犠牲の方が多くなって終いには主人公以外の人類が全て死亡してしまって結局バッドエンドなのかよと思いました。しかし魔王を倒したら精霊の封印が解けて、LV99のままストーリー序盤まで時間を巻き戻してもらって「強くてニューゲーム」が始まり、今までクソ弱くていちいち策を練ったり味方を犠牲にしないとその辺のモンスターすら倒せなかった情けない主人公がワンパンで敵を倒せるようになると、凄いカタルシスが得られて良かったです。個人的に俺TUEEE展開は主人公が出しゃばる事に必然性が感じられず鼻につく事が多いですが、この作品の場合は1週目の世界で人類滅亡までしてるので、純粋に爽快感がありました。
これで今回の世界では犠牲無しで魔王を倒し、後腐れ無くハッピーエンドだなと思っていたら、今度は人間同士で争いが起こり、勇者も強すぎるせいで人類の脅威として見なされたりと、「一体どうこのストーリーに収拾つけるんだろう」と本気で予測がつかなくなりました。そこから話を収束させて序盤から張っていた伏線を回収し、ちゃんとハッピーエンドに持って行ったので、ここ最近でやったゲームの中ではトップクラスに満足度が高かったです。
特に、1週目の世界で勝てない敵からは味方を犠牲にして逃げていた点について、(戦略上間違いではないとは言え)誰からも責められず「仕方ないよ」で流されていたのが、終盤でちゃんと「勇者の行いでは無かった」と主人公が自覚していたのが良かったです。この主人公、DQ主人公の様に基本「喋らない主人公」のため、今までどういう考え方をしていたのかイマイチ分からなかったですが、2週目の世界の後半辺りから段々セリフが出てきて、遂に自己主張するようになりようやく共感できるようになれました。
不満点としては、主人公が強くなってソロで戦うようになる魔王戦以降のバトルが単調になりがちだったところです。基本的に回復魔法と勇者斬りを繰り返していればどんな敵にも負けないため、どうしても作業感が拭えなかったです。ストーリー面で言うと、結局この作品の「レベル」とは何だったんだと思いました。ここまで作中で登場人物のレベルに言及されたゲームはそう無いと思いますが、「レベル=戦闘力のようなものなのか」「モンスターを倒さないとレベルが上がらないのは何故なのか」「主人公は世界中から魔王を倒す存在として期待されていたのに、何でゲーム開始時点で周りのモブより低いレベルだったのか」等の説明は特に無かったので、ちょっと気になりました。




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