バクマンファイト！墓場スレ

29：ワカメ：2008/11/24(月) 00:24:48 ID:7rfUCmC.: デビルフィッシャーツレル　第３話

「すぐに楽にしてあげるよ・・・それっ！」
あろうことか折角釣り上げた魔魚を釣り堀に放してしまう男。ツレル達に戦慄走る―

「てめえ、一体何のつもりだ！」
「キャッチ・アンド・リリースだよククク・・・。自己紹介が遅れたね。僕は江物ハナス、君と同じ釣人さ」

一触即発の空気が釣り堀に流れる―
「釣り上げた獲物はすべからく抹殺、釣人のルールを知らねえとは言わせねえぞ！」
「魔魚だって生きているんだよ。尊い生命なんだよククク・・・」
「てめえの御託なんざ聞きたかねえ。同じ釣人として許さねえ！勝負だ！」

こうして釣り勝負をすることとなったツレルとハナス。
先に魔魚を釣り上げた方が勝ち。釣人同士の常識を超えたバトルに身震いを隠せないかずゆきだった。

「おっ！早くもかかったみたいだねえ・・・ククク」
（馬鹿な！早すぎる！）

勝負開始十秒で早くも獲物をヒットさせるハナス。
だが次の瞬間、ハナスが浮かべたのは勝ち誇った笑みでは無く、恐怖にひきつった表情だった。

２０メートルを超えるサイズに、全身ウロコの代わりに人の顔がくっついたおぞましいデザイン。
それはもはや魚では無く、悪魔と呼ぶに相応しい代物だった。

「な、なんだ、こいつは！こんな魔魚、見たこと・・・ウギャアアアア！」
一口で飲み込まれてしまったハナス。かずゆきは恐怖で瞬きすら出来なかった。

「ベリアル・・・！」
ツレルが今までに見せたことの無い鬼神のごとき表情で、その名を口走った。

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