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金融市場総合予測

32名無しさん:2012/06/05(火) 12:05:45

人民元の水準は、今や実体経済に対してあまりに安すぎる。固定相場制維持のための資本移動規制にも限界がある。仮に中国のおできが破裂して、大きな調整が一気に進むようなことになれば、世界経済混乱の火種となるのは必定だ。

また、変動相場制を採用しているようで、実はそれが機能していない国もある。日本はその典型例だ。

為替とはそもそも国力の通信簿であり、国の力が強くなれば通貨も強くなり、弱くなれば通貨も弱くなるはずなのに、円は1985年の「プラザ合意」以降、多少のブレはあるものの、経済ファンダメンタルズに関係なく一貫して強くなっている。1981年と比べると、人民元がほぼ4分の1になったのに対して、円は2.7倍になった。まるで「円高という固定相場制」だ。企業が海外に工場を移し、日本人が職を失うのも当然だ。

このように多くの国や地域で、為替レベルが経済実態に合っておらず、おできが膨れ上がっている。ユーロ危機を見ると、それがついに破裂する瞬間が近づいている気がする。

<ユーロはあと10年持たないだろう>

では、ここでまず現在最大の火種となっているユーロについて、持論を述べておきたい。

実は私はかねてよりユーロ懐疑論者だった。1999年にユーロが導入されるまでは独マルクや仏フランなど欧州各国の通貨や国債をそれなりに取引していたが、発足後はいっさい止めた。理由は、純粋に上述したようなユーロという地域固定通貨制度が持つ構造問題に対する懸念からである。

もちろん、私は評論家ではなく、ディーラーだったので、欧州統合への過信というある種のユーフォリズムを背景に通貨ユーロがかなり強くなる前に買っておいて、いいところで売るべきだった。その点では、ディーラー失格だ。しかし、ギリシャ危機を経て、私の懸念が正しかったことは証明されたと思う。


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