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金融市場総合予測
17
:
2011年相場をどう見るか
:2011/01/01(土) 17:44:20
■気になる2011年の日本株は?
――
2011年中頃にかけて円安が進むということであれば、日本の株価にとっては支援材料になって株高が進むということですか?
若林
日本株は、しばらく良い感じが続くと見ています。日経平均株価で見ると、2010年4月に1万1408円の天井を付けた後、同年9月に8,796円というボトムを形成しました。この9月につけた底値というのは、非常に大きな意味を持っていると思います。
というのも、過去の日経平均株価では、2000年4月につけた2万832円という高値があるのですが、そこから黄金分割の124ヶ月目を見ると、ちょうど2010年8月が該当します。
ちなみに、日経平均株価が安値を付けたのは、前述したように9月1日の8,796円だったのですが、これはざら場安値です。終値ベースで安値をつけたのは、何と8月31日でした。したがって、黄金分割から考えても、2010年9月につけた安値というのは、非常に大きな意味を持っていて、ここで一旦、大きなボトムを形成したと見ることができます。
では、今後の日本株がどうなるのかということですが、恐らく2011年の5中頃にかけては、円安進行という支援材料にも支えられて堅調に推移し、日経平均株価で1万2000円を目指す動きになると見ています。
ただ、その上昇もせいぜい梅雨の頃まででしょう。というのも、そこから先は円高が進むからです。2012年はいよいよドル安パニックが生じるので、1ドル=74円という急激な円高ショックに見舞われ、日経平均株価は再び1万円を大きく割り込むことになるでしょう。
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