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【上野】日頃スレ65【オークラ】

12名無し部員:2020/01/26(日) 19:49:56
DVDタイトル「秘蜜の花園」
1987年、製作:獅子プロダクション、配給:日活
監督:佐藤寿保、脚本:夢野史郎
出演:木村さやか、伊藤猛、梁川りお、伊藤清美、須和野裕子、富山綾子、池島ゆたか

主人公の女子高校生、こずえ(木村さやか)が夜の街にビラを貼っている。行方不明になった同級生を探すビラである。その彼女を、私立探偵と名乗る若い男(伊藤猛)が呼びとめた。主人公は後日、彼に同級生を探して欲しいと頼むが、実はこの男は女子高校生を誘拐しては殺し、その瞬間を写真に収める変質者だった。彼女は男に監禁される。

佐藤寿保の映画なので、愉快な作品ではない。伊藤猛を見るぶんにはいいんだけど。(笑)しかもアレだ、レイプの次に私の嫌いな監禁暴行ものと来た。うげー。と、まあ、そんなこと言っても始まらないわけだし、それなりに面白い映画ではある。血塗られた女子高生の日常映画として。(どんなんや)
生と死の実感に乏しくて余計な自我と性欲ばっかりは発達してフラフラしている女子高校生(「母娘監禁 牝」と一緒だな)が、変質者と同じ意識を共有することになる。という話なのか。それとも、もともと女子高生とは変質的なものである、と言っとるのかもしれない映画である。(←やる気のない私)私にはあーんまりピンとこなかった。面白いとは思うけど。
ただ佐藤寿保の映画って、人と人とがコミュニケートしようとすると必ず流血であり暴力であり死でありが伴うのだな、というパターンは読めてきたような気がした。それでなければコミュニケーションできない登場人物たちが出てくる、というか。

池島ゆたかが冒頭にチラリと友情出演。伊藤猛はこれがデビュー作!!25歳の頃かあ!今以上に痩せている(笑)。特典映像で見られる佐藤寿保はたいへん柔和な雰囲気の方(伊藤猛のことをタケちゃんと呼ぶ)。ただしかなりリクツっぽく話す。この人があんな映画を。ふーん。佐藤監督・夢野史郎・伊藤清美のトークで「佐藤寿保の映画は終わらない映画だ」という話が出て、伊藤清美が「でもいつかは終わりたい」と言ったのがとても印象的だった。(2003.7.14.)




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