ツクールプレイ日記 - 1389278173

100：かきぴー　★：2015/09/06(日) 11:12:49: No.52　恋の魔法
非常に細やかな気遣いが素晴らしかったです！！！

まずゲームの世界に入りこむための工夫が半端なかったです。
名前をつけられるのはもちろんのこと、現代キャラだったのは◎。
アバターが男女８種類程度、イベントごとにグラフィックの変化も対応しており、性別に対応も。主人公女性の場合の個別メッセージもありましたね。
プレイヤーが感情移入する準備が十分になされていたのが良いですね。
好感度３ぐらいのイラストがスカートを引っ張ってるのかと思い、「絵まで性別対応？？すご・・・」っと思ったけどシャツの裾だったんですねｗｗ
また、オリジナルキャラクターや猫の導入が本作に広がりを見せたと思います！

選択するだけなので、システム的に最初はやや物足りなく感じましたが、２週目からが本番だと実感。
ハズレの選択肢を選んでも分岐やリアクションがひじょーに作りこんであるので、どんどん調べちゃいたくなりました。
クレーンゲームとか図書館、テレビゲームもいいイベントだなって思ったり・・・。友達にゲームの手加減を絶妙にすることを思い出してあるあるｗｗｗってなったり。
あとコンビニの作りこみやばすぎでしょ！！って思いましたね・・・。あれってベストな組み合わせだと何かあるのかな？？
クイズも楽しめました。初見だと日本４点、海外３点でした～。
イチオシは料理イベントですね！５種類ぐらいの料理が作れましたし、正解が１つじゃない中で材料を選んで料理を作るのは楽しかったです！！！
この発想はなかった！でもトマトソースパスタ作ろうと思ったら、どうやらボンゴレロッソじゃないとゴミになるようであれ？？？となりましたｗｗｗ

設定がストーリーにうまく生きており、なぜフレイムさんが消滅するのかという明確な理由が納得のいくものになっておりました。
そのおかげでバッドエンドやトゥルーエンドの悲壮感は非常に感じ取れましたね～。
設定の詳細をチラ裏に持っていったのも好感。これのおかげで本編をくりかえし遊ぶことのストレスを極限にまで取り払っておりました。
紅白じゃないけど、遊びやすさ部門に投票したいぐらい素晴らしかったですね・・・！
スキップモードでも本当に飛ばすのではなく、しっとりとイベントの内容をまとめて、フレイムさんの目線で新たな文で書き下ろされていたので。
この作業も地味に辛かったんじゃないかなと・・・。ここで作者さんのフレイムさん大好き加減がひしひしと伝わってきました。
おかげでバッド３週、トゥルー１週というほどまで遊んでしまいました・・・！トゥルーの条件あそこでしたか・・・。

自作イラスト、ラクガキの使い方が非常に上手かったです。絵や会話やしぐさなどで表現されるキャラの可愛らしさがあり、好感度絵のらくがき加減が娘様の日記帳みたいで和みました。
特にクイズフレイムさんの立ち絵と料理フレイムさんの立ち絵がお気に入りですね～。
画像処理の種類にもバラエティが富んでおり、視覚的に飽きさせない工夫がふんだんに施されていました。
動物の写真を混ぜたりしたのはうまかったですね。料理や服の写真もあってもよかったかもですね。おしゃれしてお出かけするとかやってみたかった！！

一応ジャンルとしては一応ギャルゲー(主人公女性なら百合？)になるでしょうが、デートパートがいい意味で恋愛っぽくないし、
私は『どこでもいっしょ』を思い出す作品だと思いました。
人を選ぶシーンが少なく終始ハートフルなので男女問わずほっこりしたい人におすすめしたいとてもよいです。

本作を象徴していたのは、作者の部屋から出てゲームを終えるときに奥の部屋から「またね」と言ってやってくるフレイムさんです。
苦労して全てをやりとげた後に見るこのフレイムさんには凄く震えましたし、心から感動しました・・・。
またこのゲームの私に会いにきてねということなのか、フレイムさんというキャラクター自身が「わたし」とまた会おうねということなのか・・・。
画面上の「わたし」と「フレイムさん」のやりとりをずっと見る中、最後にだけ画面の向こうの「わたし」に問いかけてくるというこの絶妙さが超やばい・・・。
こんなのフレイムさんが大好きになるしかないじゃない！！そんなまさに作者さんの思惑通り？心温まる素晴らしい作品だったと思います。