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三国志
1
:
JIN
:2010/09/16(木) 21:36:40
「孔明の死」を経て、いよいよクライマックスの「仲達の国盗り」へと突入しつつある文藝春秋版。
仲達については、積極的に「盗り」に行ったというより、状況的に「盗らねば殺られる」という立場に追い込まれたという感じも強いだけに、その辺りの描写も注目と。
あと最近ソフトバンク新書で手に入れた、「ろくでなし三国志」がなかなかの傑作。
横山光輝版や『蒼天航路』だけでなく、『北斗の拳』や『バイオレンスジャック』まで引き合いに出す比較論考ぶりがとにかく強烈と。
2
:
JIN
:2010/10/25(月) 13:16:24
井波律子女史による「三国志演義」(岩波新書)を購読。
要するに「正史」がどういう流れにして「演義」に行き着いたかの研究書。
特に他説にいささかの容赦も妥協も無い「蜀正統論」の発展ぶりが注目。
筆者の「周瑜を道化にしないで孔明と張り合わせる方法は無かったのか」という部分が印象的と。
3
:
AMBAC
:2010/10/26(火) 23:39:48
北方遊牧民の撃退と万里の長城を越えての侵攻という、中国の英雄の条件を孔明は満たしていないから、彼を持ち上げる方法は周囲を下げるしかなかったのだと思う。
それに敗者の側から描くってのは難しい事だし(敗者の側だからこそ、孔明の持ち上げも鼻につかない程度になっている)。
4
:
ドクトルK
:2010/10/27(水) 03:09:31
そもそも、中国人の発想は勝てば官軍だから。そういう意味では演義ほど勝者である曹操もそして司馬中達もあまり賛美していない物語も無いだろう。
そういう意味ではむしろ平家物語のような物語と同じ根を持つような気もするけど。
5
:
JIN
:2010/10/27(水) 12:35:33
「蜀正統論」の発展については、北方民族の侵攻で中華政権が南方に押し捲られた歴史が影響していると言われますね。
だから東晋や南宋などにおいて、その傾向が特に強いと。
6
:
ドクトルK
:2010/10/30(土) 21:13:16
中原を抑えた曹操がどっちかと言えば非中華人気味なのもその影響なんでしょうかね。
どこか劉備の引き立て役にされているのもそういう影響かな。色々と失敗談もあるし。
7
:
JIN
:2010/10/30(土) 21:16:17
曹操については、他の中国史にも見られないくらいの「破格」なキャラですよね。
(敢えて言うなら始皇帝や毛沢東くらいか。)
だから『蒼天航路』みたいな作品もまた出来るわけで。
8
:
ドクトルK
:2010/10/30(土) 21:26:59
中華の宗教的な観念と徹底した合理主義の狭間というものを感じさせる男ですね。
中華にはどっちも色濃く見えるだけに中華という文明の果てを凝縮したような存在かも。
9
:
JIN
:2010/10/30(土) 21:29:51
あの「唯才主義」がまさにそれですよね。
だから『蒼天』の最後は、天に昇った曹操が「中華の果て」を超える場面で終わる。
「ならばよし」と。
10
:
ドクトルK
:2010/11/06(土) 04:29:26
「王侯諸侯いずくんぞ種あらんや」という言葉が歴史の初めに出てくる世界ですからね。
そこが日本と根本的に異なるところなんでしょう。
11
:
JIN
:2010/11/06(土) 19:39:04
なんだかんだ言っても「血統第一」の日本ですからね。
その辺りは「易姓革命」の向こうとは異なるというか。
12
:
ドクトルK
:2010/11/26(金) 22:17:44
西晋と魏は結局同じように勃興して同じような道筋で消えてゆく。
曹操の勢力が内在的に抱えていた派閥争いが敵勢力の壊滅でついに表面化したというべきなんでしょうけどね。
すでに曹操の次の世代からそれは始まっていたのだから。
13
:
JIN
:2010/11/27(土) 15:31:53
「儒教」を巡る路線対立もそうですよね。
完全な成り上がりの曹氏や孫氏と違って、名門であった司馬氏は、東晋になっても、「神輿」として一応存続できるも、それはもはや王氏をはじめとする、多くの貴族層に実権を握られた象徴でしかない。
そしてそれを最も象徴する文句こそが、あの「王と馬が天下を共にする」。
実質的な上下は言うまでもないと。
14
:
JIN
:2011/01/16(日) 11:37:33
今日から二週に渡って『レッドクリフ』を放送。
やはり本作の最大の意義は、長らく孔明の引き立て役をさせられていた、周瑜を初めて主役にしたことか。
15
:
ドクトルK
:2011/01/16(日) 13:31:29
孔明の知略ばっかり強調されましたからねえ。
まあ、挽回の機会が結局なかったことも影響しているのか。
16
:
JIN
:2011/01/16(日) 15:11:24
というか本来は彼の功績まで孔明に振り返られたという感じですよね。
逆に言えば、そのくらい実際の孔明は何もしていなかったわけで。
17
:
I/D
:2011/01/16(日) 18:03:31
実は内政屋だったって話ですからね。
「演義」で語られる戦上手はほとんど創作だと友人はいっていましたし。
18
:
JIN
:2011/01/16(日) 20:48:49
本来は「事務官僚」ですからね。
実際の戦争指揮は、劉備死後になってからで。
赤壁時の活躍については、むしろ外交面にあったとか。
19
:
AMBAC
:2011/01/16(日) 22:53:38
舌先三寸で呉を開戦に導いたのだから、それでとりあえず孔明の役割は終わっていたと思う。
後は戦後、荊州の帰属問題に呉の口出しを排除するだけ。
20
:
JIN
:2011/01/17(月) 12:16:12
ただし結局は関羽と共に喪失。
それによって最終的には統一を目指すはずの「三分の計」も破綻と。
21
:
ドクトルK
:2011/01/18(火) 22:56:41
演技なんかでも割と使者としてあちこちに行っているわけですから、戦場働きはそれほどでもなさそうですね。
22
:
JIN
:2011/01/19(水) 00:30:09
下手をすれば「死者」になりかねないわけですから、それも一種の「戦場働き」かも。
23
:
JIN
:2011/01/24(月) 00:29:59
『レッドクリフPARTⅡ』が終了。
やはり最大のポイントは互いに「認め合って」別れる最後の場面か。
24
:
JIN
:2011/05/23(月) 20:09:57
中公新書の『三国志』がなかなかの傑作。
渡邉義浩氏の三国志研究の最大のポイントは、この時代の争点を「武将」と「名士」のせめぎ合いと見ているのもポイントで。
25
:
ドクトルK
:2011/05/25(水) 17:29:49
成り上がりと貴族ですかね。
でも結局貴族自体がその後の混乱の中で存在できなくなるのですから、結局は力ある成り上がりが勝ったんでしょうかね。
26
:
JIN
:2011/05/26(木) 12:41:28
この時期の「名士」はむしろ「名望家知識人」の意味ですね。
統治の安定のためには彼らの協力が不可欠であるも、下手をすれば君主権力を掣肘されてしまう。
そしてそれは劉備と孔明の関係でも例外ではないと。
27
:
JIN
:2011/07/14(木) 00:32:04
文藝春秋版で遂に仲達がクーデター。
まさにドラマはクライマックスへ。
28
:
JIN
:2011/12/12(月) 12:20:03
文藝春秋版で遂に孫権が死去。
まさに老害の極みで、実質的に孫呉はここにおいて滅んでいると。
29
:
JIN
:2012/04/15(日) 11:43:03
孔明死後の時代を描いた『それからの三国志』を購読。
「古代から中世」の過渡期の物語としてもなかなかに興味深いというか。
30
:
JIN
:2013/04/21(日) 13:38:48
文藝春秋版で遂に蜀が滅亡。
とにかくその原因は誰にも相応にあったという記述がなんとも。
31
:
JIN
:2013/06/11(火) 22:10:01
遂に最終回。
「司馬昭の死」をもって終わらせるというのが、一番の独自でしたね。
32
:
JIN
:2014/10/16(木) 12:31:46
『三国志』、特に「蜀正統論」の最大の意義は、やはり「亡命政権の正統性」ですよね。
戦後の台湾でも「漢賊不両立」が叫ばれたのも同様に。
33
:
JIN
:2015/01/21(水) 22:30:16
『秘本三国志』の作者である、陳舜臣氏が死去。
「宗教団体」と「北方民族」を重視した視点は斬新でした。
34
:
JIN
:2015/02/02(月) 12:39:00
貂蝉が最後に自害するというのを初めて描いたのは、吉川英治版だと言いますね。
確かに。いかにも「日本的」な美学という感じですが。
35
:
sugi
:2015/02/03(火) 01:54:11
あの死に方を「董卓打倒の目的果たした後、呂布に翻弄されるくらいなら自決」って意味でなら、確かにあちらよりは「日本的美学」な感じですわな。
36
:
JIN
:2015/02/03(火) 12:27:21
呂布個人というより男全般という感じもしますね。
実際、吉川版の前では、曹操と関羽が取り合ったとか、義兄弟の絆を守るために関羽が斬ったとか。
そして陳舜臣版では、関羽の物になっていたりとか。
37
:
JIN
:2015/11/08(日) 12:45:41
今回の「中台会談」を見て連想の「蜀呉同盟」。
「蜀びいき」からすれば、それこそ演義で孔明が言い放ったように、「孫権などとっとと劉備に服せば良いのだ」「孫権のくせに生意気だ」というところだったでしょうが。
38
:
JIN
:2018/08/07(火) 11:21:39
少し経ちましたが、「劉備と諸葛亮 カネ勘定の『三国志』」が文春新書で刊行。
一見して語り尽くされたような時代ですが、まだまだ切り口は多そうで。
39
:
JIN
:2019/07/09(火) 09:57:10
月刊スピリッツ連載の『泣き虫弱虫諸葛孔明』が終了。
孔明の少年期や嫁取り話など、最初はなかなかに唸らされたりしましたが、結局は毎度御馴染みの演義調に。
40
:
フラユシュ
:2020/02/18(火) 18:21:38
詳しくないのですが作中蝗害の話あったそうで。
41
:
JIN
:2020/02/20(木) 14:44:34
それこそ戦争どころじゃなくなって自然停戦になったんですよね。
とにかく食の保証が全てに優先するって感じで、当時は流民自体が蝗みたいな物だと。
42
:
JIN
:2024/05/14(火) 06:47:20
ビッグコミックで姜維主役の新連載開始。
43
:
JIN
:2024/11/07(木) 20:01:47
張昭の墓が発見の模様。
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