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仮投下スレ2

6913・40分の取捨選択 ◆321goTfE72:2009/10/31(土) 01:11:59 ID:Uw68TWIc
リナとドロロは決断を迫られていた。

目の前には様変わりした協力者たちがいる。
服装がガラっと変わっていたり、明らかに体型・年齢が変わっていたりするが…
変身やらそういったものに耐性がある2人にとってはそれはさほど問題ではない。
いや、問題ではあるにはあるが―――今対処すべきことは他にあった。

2人が操作していた、そして今、朝倉が凝視しているパソコンのディスプレイには
プロフィールが表示されている。

"県立北高校1年、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース"である
朝倉涼子のプロフィールを。


友好的な振舞いを見せていた人物が、裏でこそこそと自分の素姓を調べていた―――
これを面白く思う者はいないでござろう。

―――ドロロは素直に謝罪すべきか否か、真剣に吟味していた。


もう画面は見られてしまった。ごまかしが効くような相手とは思えない。
あたしの世界では普通のことだと言い張るか、ドロロが言い出したことにするか…

―――リナは開き直るか責任転嫁するか、真剣に吟味していた。





気まずい沈黙が辺りを漂う。
沈黙を保てば保つだけ悪いことをしたと思っていると言っているようなものだ、
そう判断したあたし、剣士にして美少女天才魔道士であるリナ=インバースが
意を決して開き直ろうとしたとき。

「それが、キーワードを入力した結果得られる情報というわけね」

アサクラが先に口を開いた。
突然の反応に思わずあたしはビクっと肩を震わす。
となりのドロロがハラハラしている雰囲気も伝わってくる。

「なるほど、参加者の顔写真と簡単なプロフィールさらに最初の支給品まで分かるのね。
 ちょっと面倒だけど、これを全員分覚えておけば…かなり有用なのは間違いないわね」

あたしとドロロの脇を通り抜け、パソコンの前まで歩を進めながら飄々と言葉を紡ぐ。
画面を覗き込んでいるのでその表情は伺いしれないがえらくあっさり風味である。


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