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仮投下スレ2
668
:
カッコつけた言葉じゃない強さを見せてくれ
◆NIKUcB1AGw
:2009/10/29(木) 21:30:31 ID:Hjfhj94g
F-5。この地に存在した神社は、今はリングへと姿を変えていた。
そしてそのリング上では現在、漆黒の姿を持つ戦士と漆黒の魂を持つ戦士が死闘を繰り広げている。
正義超人ウォーズマンと、獣神将リヒャルト・ギュオーである。
◇ ◇ ◇
「フハハハハハ!! どうした、ウォーズマン! このリングの上こそが、貴様のホームグラウンドではなかったのか!」
「クッ……」
序盤、試合のペースを握ったのはギュオーだった。彼は遠距離から重力指弾を連発し、ウォーズマンを近づけさせないという戦法を取ったのである。
超人レスラーとしてはオーソドックスなタイプであるウォーズマンは、遠距離から攻撃する術を持たない。
また威力よりも連射性を重視して出力を抑えているとはいえ、ギュオーの重力指弾はそれなりの威力。
被弾覚悟で無理に近づいて接近戦に持ち込むのも、得策とは言えない。
すなわち、現状ウォーズマンは手詰まりと言える状況であった。
しかしウォーズマンとて、「ファイティング・コンピューター」と呼ばれた男。いつまでも自分が不利な状況に甘んじているわけがない。
彼の明晰な頭脳は、すでにこの戦況の打開策を導き出していた。
(ロビンマスク……。あなたの策を使わせてもらうぞ!)
敬愛する師匠の教えを脳内に再生させながら、ウォーズマンは脚に込める力を強める。
そして、ある軌道に沿って走り始めた。
「ロビン戦法、円は直線を包む!」
「何ぃっ!」
『あーっと! ウォーズマン、ギュオーの周囲をグルグルと回り始めたー!』
そう、中トトロの解説の通り、ウォーズマンはギュオーを中心に円を描くようにして走っているのだ。
狙いを定めることが出来ず、ギュオーはわずかに狼狽の色を顔に浮かべる。
「ええい! この程度で私をかく乱できると思ったか!」
それでもギュオーは、すぐさま冷静さを取り戻す。だがそれまでのわずかな隙があれば、ウォーズマンが反撃の口火を切るのには充分であった。
『ウォーズマン、回転運動からドロップキックに移行だー! ギュオー、避けられない!
ウォーズマンの両足がギュオーの胸板を捉えるー!』
ドロップキックの直撃をくらい、よろけるギュオー。そこにウォーズマンは、ナックルの連打を叩き込む。
『いった、いった、ウォーズマンがいったー!!』
興奮気味に中トトロがプラカードを掲げるが、いつまでもこんなワンサイドゲームを許すほどギュオーも貧弱な存在ではない。
「調子に乗るな!」
拳の雨の合間を縫い、ギュオーはおのれの右脚を振るってウォーズマンの左脚に叩きつけた。
その一撃でバランスを崩したウォーズマンに、さらに右の拳が叩き込まれる。
「グムッ!」
短い声と同時に、ウォーズマンの体が後方へと吹き飛ばされる。だが彼はすぐさま体勢を立て直し、両の足でマットを踏みしめた。
(なるほど……。やはり重力波による攻撃だけが頼りというわけではないか……。
肉弾戦だけに限定しても、おそらくバッファローマンレベルかそれ以上のパワー……。
正面からやり合っても分が悪いだろうな……)
攻撃を受けた箇所からは、強い痛みが発せられている。だがウォーズマンはその痛みに取り乱すことなく、冷静にギュオーの強さを測る物差しへと変える。
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