[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下スレ2
658
:
Monster(反逆者の結末)
◆5xPP7aGpCE
:2009/09/12(土) 10:39:32 ID:HUBhMMTs
「楽にしてやりな、晶。それがこの場合情けってものだぜ」
「……ッ!!」
怒りが込み上げて差し出された手を振り払う。
どうしてもそんな真似はしたくなかった。
「スエゾーは、スエゾーと小トトロは死なせません! 俺が必ず助けます!」
今度こそ譲るつもりは無かった。
何が出来るか解らないが絶対にスエゾーを救うと晶は決意する。
恩知らずと罵られようが構わない。
「てめぇはまだわからねえのか? そいつの苦しみを長引かせるだけだぜ〜?」
「……だとしても殺すなんて嫌です! スエゾーを治せる人だって何処かにいるかもしれない!!」
晶に引く様子が無い事を見て取った雨蜘蛛は自ら銃を向けた。
これ以上足を引っ張られたくない、さっさと片付けるとばかりに引き金を引きかけるが出来なかった。
ガイバーがビームを放ったのだ。
額の金属球から放たれたそれは雨蜘蛛の真横を掠めて壁を穿った。
狙いは威嚇だったが次がどうなるかはわからない。
一気にその場が緊張する。
このまま決裂に至ると思われたその時、またしても予想外の事態が起こる。
雨蜘蛛、スエゾーを抱えた晶と三角形を描く位置に一人の少女が出現した。
それは灰色の髪にセーラー服、その上にガーディガンを纏った小柄な少女。
名を長門有希、れっきとした主催者の一人が其処に居た。
『第三幕:救いと絶望』
「主催のガキ……!」
「長門! よくもスエゾーを!」
突然の乱入者に雨蜘蛛も晶も動きを止めざるを得なかった。
雨蜘蛛は放送で語っていた主催者の制裁を警戒し、晶はスエゾーを巻き込みたくないという思いが何よりも上回った。
対する長門は場違いな程涼しい顔をしている。
まるでケース越しに水族館を見るように、自分が安全圏に居る事を確信しているかのように。
「私は貴方達の邪魔をする気は無い、その人の事で来た」
彼女の視線は晶の腕の中に向けられていた。
雨蜘蛛も晶も他に心当たりが無い以上、それを素直に受け入れた。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板