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仮投下スレ2

646それは、侵してはならない「領域(ライン)」−−。 ◆igHRJuEN0s:2009/09/02(水) 20:30:47 ID:YrRABrO.

「ちょっと長門君、せっかく良いところだったのに、割り込むなんて意地悪じゃないか」

顔と口調は穏やかだが、戦いの邪魔をされ、さぞかし不服そうに長門へ文句をつけるタツオ。

「本拠への侵入者は即排除が優先されている。
 私はこのゲームの管理者の一人として当然のことをしたまでに過ぎない。
 むしろ、今まで連絡を入れず、あまつさえ私闘をしようとしたあなたの方に問題がある」

長門はあくまで機械的に分析し、タツオの責任問題を述べる。
そのことをタツオも素直に受け入れたように、笑顔で謝罪をする。

「ごめんごめん、僕もついつい、悪ノリしちゃったみたいだ」
「以後気をつけるように」
「はい、反省するよ」

タツオは、本当に反省しているかどうかわからない軽いノリで長門に言葉を返す。

小トトロを涙を流しながら、物言わぬ液体と化した親友の下へと駆け寄り、どうにかして元に戻らないかと慌てふためいている。
その様子を見ながら、会話をかわす呑気なタツオと鉄面皮の長門。

「それにしても驚きだったねぇ〜。
 まさか制限を打ち破って自力で僕らの休憩室までこれる参加者がいたとはね〜」
「不確定要素『ヒノトリ』の力は、ゲーム開始前には解析不可能だったので仕方なかった。
 ヒノトリにより、力が制限を超過したのだろう、結果的にここへの空間転移を許してしまった」
「う〜ん、スエゾー君ってヤツは面白い奴だったね〜
 でも首輪であっさり死んじゃうのはがっかりだったなぁ〜」

獣に過ぎない小トトロには、主催者たちが何を言っているかさっぱりだったか、気にしてられるほど心に余裕はない。
今はただ、無念のまま散った友のために涙を流してあげたいのだ。

「だが、あなたのせいで、我々のゲーム運営に支障が出そうになった」
「別に僕は負けるつもりはなかったし、スエゾー君もちゃんと殺すつもりだったよ?」
「・・・・・・違う。
 スエゾーがもし、あなたと真正面から戦うことを選ばず、また空間転移を使って会場へ戻り、参加者に我々の内情を一言でも言えば、それだけでゲームに否定的な者が増え、最悪誰も殺し合いに乗らなくなる」
「誰も殺し合いに乗らないって言うのはいくらなんでも言い過ぎじゃないかい?」
「可能性はなくはない・・・・・・それに」


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