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仮投下スレ2

631それは、侵してはならない「領域(ライン)」−−。 ◆igHRJuEN0s:2009/09/02(水) 20:06:44 ID:YrRABrO.
日本という異文化である点以外は特殊性のカケラも無く、やっぱりただの民家だったのだ。

「ハァ・・・・・・」

命を捨ててくる覚悟で挑んだつもりが、主催者は見当たらず、この民家に関しても何かが隠されている様子も無い。
それによる落胆と苛立ちからスエゾーは狭い廊下でため息を吐いた。

「・・・・・・!」

そんな中、小トトロがスエゾーの一本足を引っ張って、何かを催促する。

「ん、どしたんや小トトロ?」

スエゾーが自分に気づいてくれたのを見ると、小トトロはある一方を見つめる。
何気なく小トトロが見つめている先をスエゾーも見ると、そこには2階へと続く階段があった。

「おお、こんな所に階段があったんかいな」

見つけ次第、すぐに階段の近くまで移動するスエゾー。
今度こそ、主催者がいること・何かがあることを期待している。

「・・・・・・小トトロ、何が潜んでいるかわからへん、今まで通りにワイの後ろにいてくれや」

スエゾーの指示通りに、小トトロは背後に回る。
これから踏み出す2階には何が待っているかわからないため、小トトロを前に立たせるわけにはいかなかった。
頭に血が昇っていても、仲間への気遣いを忘れてないのはスエゾーらしいと言える。
そして二匹は、気を引き締めながら2階・・・・・・正確には屋根裏部屋へと上がっていく。
一本足でぴょこぴょこと一段づつ上がっていくスエゾー、一段上る度に緊張が高まっていき冷や汗が流れる。
果たして、階段を上りきった先にあるのは−−





「なんや、何もあらへんで?」


−−何もなかった。
家具の一つも置かれていない、ただの薄汚れた屋根裏部屋があるだけだった。
何かあると思っていたスエゾーは、苛立ちを通り越して呆れすら覚え始めていた。


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