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仮投下スレ2

60時間の謎 ◆O4LqeZ6.Qs:2009/05/19(火) 00:17:27 ID:SF0f54Dw

 実際朝倉はかなり疲れがたまっていたのでそう尋ねてみる。
 だが、リナの返事は朝倉を喜ばせる内容ではなかった。

「それは無理だと思うわよ? あたしは魔力を取り込んで自分の精神の疲労を回復してるわけだから。
 アサクラには、っていうか魔法を使う人じゃなきゃ難しいんじゃないかしらね」
「そう……残念ね。
 でも、ヴィヴィオちゃんは魔力を使うみたいだからもしかしたら…… ちょっと見せてくれる?」

 朝倉はそう言うと立ち上がり、リナの座っている方、ドロロの右斜め後方あたりへ椅子ごと移動する。

「チャットは始めてよいでござるか?」
「あたしは別にいいわよ? アサクラはこの宝石が気になるみたいだけど」
「あ、ごめんなさいドロロさん。気にしないで始めて?」

 ドロロは急に他のことを始めた2人に一応確認する。
 そしてどうやら問題なさそうなので、マウスを操作して掲示板からトップページに戻り、チャットのページに入った。
 それからチャットの名前入力画面に移ると、そこには現在チャットに1人入室していると表示されている。

「おお、ちゃんと待っていてくれたようでござるな」
「まあ、深町晶だからね」

 リナのその言葉に、朝倉は深町晶だと待っていてくれるという事になるのだろうかと疑問を抱くがあえて口にはしない。
 そして朝倉はそれよりもこっちが先だと、リナから受け取ったレリックをよく観察する。

 朝倉には本来魔力というものの情報がなかったものの、クロスミラージュを扱った事で多少は理解できていた。
 その事がレリックを理解する上で役に立つ。
 どうやらこれは内部に膨大なエネルギーを蓄えた物質のようだった。

 そうして朝倉が考えている間に、ドロロは名前欄に『泥団子先輩R』という名前を入力してチャットに入室する。
 それに気付いた朝倉がちらりとドロロの肩越しに画面を除いて、ドロロに尋ねる。

「……なんなの? その泥団子先輩Rっていう名前」
「いくら何でもチャットに本名で入るのは抵抗があったゆえ、知り合いだけにはわかりそうな名前を考えたのでござる。
 この名前を見ればたぶん拙者の知り合いにはわかるはず。わかると思う。わかったらいいな……」
「ちょ、ちょっとドロロさん、どうしたの?」


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