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仮投下スレ2

573鬼になるアイツは二等兵 ◆5tKMRH/5ZU:2009/08/11(火) 23:25:33 ID:YrRABrO.
やがて、タママの中では『死』の概念は永遠の別れというイメージが薄れつつあった。
生き返すことが前提ならば、サツキの死も一時の別れのように思えるからであろう。
その妄想自体が『捕らぬ狸の皮算用』かもしれない可能性もあるが、タママはそんなことを考えたくはなかった。
少なくとも幸いだったのは、そういった妄想で沈んでいた気持ちを持ち直せたという所か。

「おっとっと、考えだけにフケっている場合じゃない。
 サッキーは生き返せる希望が見えてきたからともかく、これからどうするかも考えなきゃ!」

ようやく、脱出後の希望から、現状について考えることに頭を切り替え、ニヤついた顔は真剣なものへと変わる。
なんとかグラついていた気分は落ち着き、物事を冷静に考えられるようになった。

手始めに、放送から状況に関する考察を張り巡らす。

まず、死者に関して。
いちおう、サツキたち以外の、朝比奈みくるを初めとする面識も無い死者たちの名前も覚えていたが、特に思うところは無いだろうと、考えないことにした。


次にコサッチこと小砂もサツキ同様に死んでしまったらしい。
サツキと比べれば愛着も無く、同盟を組んだ当初はいずれ殺す気もあった。
サツキと会ったことで殺す予定は立ち消え、殺意もどこかへ失せたのかもしれない。
だからこそ死んでしまったことが、今となってはちょっとだけ可哀相に思えた。
ついでに彼女の頭に引っ付いていたネブラはどうなったのか?
こっちは個人的な恨みがあるとはいえ、やはり生死は気になる。
小砂と一緒に果てたか、それともどこかでまだ生きているのか・・・・・・参加者では無いネブラは死んでも放送で呼ばれないため、直接会わない限りタママには知る由も無い。

・・・・・・実はついさっき、そのネブラ知らぬ内にタママの頭上を通っていったのは、余談である。


続いてアスカ、(タママから見れば)加持の手先である彼女も死んだようだ。
放送こそ同時に言われたが、死ぬ前にサツキを殺した可能性は十分にある。
もしそうなら、先の考えで生き返した後にもう一度殺すくらいの憎しみをタママは抱いている。
何にせよ、加持の手先は死に絶え、自分やケロロたちに降り懸かる火の粉は一つでも消えたと考えれば良いニュースにも聞こえる。


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