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仮投下スレ2

559鬼になるあいつは二等兵 ◆igHRJuEN0s:2009/08/08(土) 20:42:55 ID:YrRABrO.
位置関係的にはデパートの辺り、この場所である者たちが因縁に決着をつけようとしていたのだが、それはまた別の話。
ともかくとして、皮肉にもデパートの大爆発によってタママは我に返り、多少なりとも精神も安定してきた。

「ただのガス爆発ですかね?
 それとも、あそこで殺し合いが・・・・・・」

あそこで何が起きているのかを冷静に考えようとする。
事故なら気にすることも無いが、殺し合いが起きているのなら大変だ。
ケロロと冬月が巻き込まれている可能性があるからだ。
それを確かめるべく、中の様子を伺いたいのだが、かなりの距離がある上に炎と煙が邪魔でよく見えない。

しばらくすると、何かの飛翔体がタママの直上数10mを通っていった。

「流れ弾!?」

夜の暗さも手伝って、それをあまり視界に捉えられなかったタママは、飛翔体をただの流れ弾だと思うことにした。
実際は、ミサイルにディパックがぶら下がっているのだが、タママをそれらを確認しきれなかった。
例の飛翔体は湖の方へ飛んでいったことだけを確認して、タママは再び自分の置かれてる状況の確認に移る。


「・・・・・・あれは幻だったんですか?」

先程まで語りかけてきた加持たちの声はいつの間にか消えていた。辺りに誰かがいる気配も無い。
常識的に考えれば、もう死んでいる二人が話し掛けてくること事態ありえない、死人に口なしだ。

「ハァ・・・・・・何をやってんたんですかね僕は・・・・・・」

幻に惑わされ、幻相手にトサカにきていたさっきの自分に馬鹿馬鹿しさを感じ、ため息を吐く。
おそらく、サツキを失ったショックと疲れで幻聴でも聞いたのだろう・・・・・・タママはそう処理することにした。

あの声が幻聴だとわかるようになった点でも、タママは落ち着きを取り戻している証拠だろう。
しかし、落ち着きは取り戻せても、サツキを失った悲しみはどうにもならない。

「くぅ、サッキー・・・・・・妹まで失った上にあの幼さで死んじゃうなんて、かわいそうに・・・・・・」

前の放送を聞いて、妹が死んだことを知った彼女はどんなに悲しい顔をしたか。
死ぬ時はどんなに痛かっただろうか・・・・・・
考えれば考えるほど、タママの胸が苦しくなってくる。
また涙を流したい気分になってきた・・・・・・

そこへ(幻聴だったが)加持たちの言葉がのしかかってくる。


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