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仮投下スレ2
526
:
なるか脱出!? 神社の罠(後編)
◆YsjGn8smIk
:2009/07/27(月) 18:42:32 ID:rXOZgaF.
ギュオーのその言葉に僅かに疑問が湧くが、スバルはそれをあえて思考から追い出す。
一点集中、それしか活路はないのだから。
「いっくぞおおお!!」
だんっ! と、地面を踏み抜き前進する。
だがギュオーはスバルの接近を許さず、重力指弾でこちらの接近を阻む。
(これじゃあ、近付けない……!)
間断なく襲い掛かってくる重力の弾丸を避けているうちに、次第にギュオーとの距離が開いていくのを自覚する。
距離が開けば開くだけ不利になる――こちらの切り札は接近しなければ使えないのだ。
ジリジリと追い詰められるスバルにギュオーがじっとこちらを見据えて低く笑った。
「もう接近などさせんよ。IS『振動破砕』だったか? そんなものを使われては堪らないからな」
「……なんで」
それを知っているの?
その言葉にスバルは一瞬、気を逸らされた。――刹那、ギュオーが手を振り上げて衝撃波を放つ。
「――――っ!」
レイジングハートの自動防御が……僅かに間に合わない。
衝撃がバリアジャケットを通り抜けていくのを、スバルは声なき悲鳴をあげながら理解した。
痛みとショックに耐えながら、地面の上を転がり、スバルはその場に倒れこんだ。
「貴様の事は全て知っているぞ、スバル・ナカジマ――いや、タイプゼロ・セカンドよ!」
にやりと笑う獣神将。スバルの背筋にぞくりと冷たい物が走った。
スバルは圧倒的な力と全てを見通すようなその眼差しに確かに恐怖を覚えてしまったのだ。
(勝てない……の? あたしの力じゃ……)
膝が震えて立ち上がることは出来ない。目が霞んで視界がぼやける。
「さて、私も忙しい。そろそろ死んでもらうとしよう」
ギュオーの全身に埋まっている球体が発光し、その腕の中に力が渦巻くのを感じた。
ウォーズマンを倒したあの技だと――そう意識した瞬間。
スバルの脳裏に急激にさまざまな思い出が浮かんだ。
ウォーズマンの顔が。
ナーガの顔が。
ガルルの顔が。
アシュラマンの顔が。
フェイトの顔が。
死んでいった人たちの顔が思い浮かぶ。
(これって……走馬灯?)
そして中トトロの顔が。
キョンの顔が。
思い浮かんではまた消えた。
(やだ……まだ、死にたくない。まだ、死ぬわけにはいかない)
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