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仮投下スレ2
259
:
憎らしさと切なさと心細さと
◆321goTfE72
:2009/06/09(火) 23:31:06 ID:1IE6bSgg
陽が傾く。
赤い光が湖面を反射し、青々とした周囲の植物を幻想的に照らす。
風に揺れる木々のざわめき。
わずかな水の流れる音。
何もかも忘れて、それらにだけ意識を集中することができればどれだけ気が楽だろう…と
湖上に設置されたリングの隅で座っていた古泉は思った。
リングから落ちたキン肉万太郎の姿は視認できないままである。
あれだけフラフラの状態で威力は低いとはいえヘッドビームの直撃を受けたのだ。
陸地に着いたか、あるいは溺れ死んだか分からない。
常識的に考えれば溺れ死んだ可能性のほうが高いだろう。
なにせ、あの『将軍』ですら死んだと思っているのだから。
周囲の景色からリング上へと目を向ける。
古泉とは対面のリングの隅で腰を下ろしロープに背中を預ける姿勢でいるジ・オメガマン。
今現在は仲間という間柄である。
実力のほどは嫌というほど思い知らされた。
先程、少し会話をしてみたが話が分からない人物ではない。
しかし、一本筋の通った信念を感じれるような人物でもない。
信用しないに越したことはないだろう。
リングの審判兼実況兼観客の中トトロを抱えて撫でながら
市街地から上がる煙を見つめているのはノーヴェ。
直情的で男勝り、攻撃的。しかしその実、心優しい女性である。
ときおり風でなびく髪をかきあげたり押さえたりする仕草は年頃の古泉には美しいとすら思える。
戦闘能力も決して低くはない。
その分、最近の敗戦続きや『訓練』が堪えたのだろう。強さに対して貪欲である。
純粋ゆえにその貪欲さがどこに向くかはわからないが…
彼女の存在は古泉の『目的』にとって間違いなくキーマンとなるであろう。
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