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仮投下スレ2
175
:
痛快娯楽復讐劇
◆igHRJuEN0s
:2009/05/27(水) 00:11:52 ID:YrRABrO.
数分前。
ゼクトールから逃れるべく、市街地で起きた火災による煙に紛れつつ、喫茶店へ逃げ込んだアプトム。
(ちなみに、逃げることに夢中でお目当てでもあったガイバーに気づけなかったようだ)
文字通りゼクトールを煙に撒き、見失なわせることができた。
しかし、それも一時的なもので、すぐにでも追ってくるだろうとアプトムは予感していた。
そこで、喫茶店の先客であった人間の女と、雰囲気からしてゾアノイドには見えない二足歩行の巨大野兎に自身を匿うように要求した。
もちろん唯ではなく、金貨の詰まった箱を代金として取引とした。
しかし、返ってきた反応は・・・・・・
「悪いけど、できないわ。
あなたを匿う気も、この箱を受け取る事も」
人間の女−夏子はアプトムに箱を返還し(余談だが、箱が返された時に野兎−ハムは、勿体ない、と惜しそうな顔をしていた)、銃口を向ける。
「あなたを信用するわけにはいかないわ。
即刻、でていかなかったら撃たせてもらうわよ」
厳しい顔をして、夏子は非常に濃い警戒の色を見せる。
交渉は決裂だった。
「そうか・・・・・・」
アプトムは諦めを思わせるような態度を取ると、突如・その直後に片腕を伸ばして夏子の首を強引に掴み、圧迫する。
「がっ!? な、なにを・・・・・・!!」
突然の思わぬ攻撃に、夏子は焦燥する。
しかし、それでも軍人である夏子は反撃することは忘れず、手に持っていた拳銃の銃口をアプトムの額に向け引き金を引こうとする。
撃たれるよりも早く察知できたアプトムは、もう片方の腕を延ばして拳銃を奪い取る。
一瞬で攻撃手段を奪われてしまった夏子は唖然とする。
「馬鹿が!
こんな所で発砲すれば、奴を呼び込む事になるぞ!?」
アプトムは、火力の低い銃撃では簡単に死なないとは自覚しているが、問題なのは銃声でゼクトールが招きよせられてしまう事。
それを防ぐために夏子の拳銃を奪ったのだった。
「ハ、ハム!!」
武器を奪われた夏子はハムに助けを求めようとした。
しかし、返ってきたのは情けなく謝る彼の言葉と、喋るネコミミの報告。
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