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仮投下スレ2

102Dream of a silence ◆O4LqeZ6.Qs:2009/05/19(火) 00:47:16 ID:SF0f54Dw

 しかし、しばらく見ていてヴィヴィオはなんとなくハルヒの言わんとすることがわかった気がした。

「つまり、キョンさんが色々悪いことや間違ったことをしていて、それに腹が立ったり呆れたりしたって事?」

 ヴィヴィオがそう言うと、ハルヒは「それだ!」と言わんばかりにヴィヴィオを指差した。
 どうやらうまくハルヒの言いたいことを読み取れたらしい。

「キョンさんは、やっぱり何か悪いことをしているの?」

 その問いにハルヒは頷いたり首をかしげたりする。
 どうも悪いことをしてもいるが、それだけが嘆かわしいわけではないようだ。

「うーーん。じゃあ、とにかく早く助けてあげないといけないよね。
 キョンさんはあの鎧のせいでおかしくなっているんだよね」

 ヴィヴィオはずっとそう思っていたのでそう言ったのだが、ハルヒはちょっと考えて首を振った。

「ええっ! でも、だったらどうしてキョンさんはあんな事したの?」

 そこからのハルヒのジェスチャーはまた色々と複雑だった。
 だが、簡単にまとめると「キョンが馬鹿だから」と言っているようにヴィヴィオには見えた。

「えーと。違ってたら本当にごめんなさい。キョンさんが……馬鹿だからってこと?」

 すごく言いにくかったが、ヴィヴィオは思った通りに言ってみた。
 そしてハルヒはそれにこれ以上ないというぐらい肯定の意味を込めて頷いて見せた。

 しかし、そう言われてもヴィヴィオはコメントに困るのでしばらく黙ってしまう。
 それに対してハルヒはまた何やら言いながら身振り手振りを始める。

 だが、残念ながら今度のそれはヴィヴィオには読み取れない。
 大まかにわかった事は、ハルヒとキョンの間に何かのやりとりがあったらしいという事ぐらいだ。


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